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第3回会議議事録概要版 (PDF 326.1KB)

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第3回会議議事録概要版 (PDF 326.1KB)
第3回
武蔵野市観光推進計画策定委員会
―
■日時:平成 18 年 11 月 16 日(木)
■場所:武蔵野市役所
6階
議事録要旨―
16:30~18:30
601会議室
■出席者(敬称略):
委 員 長
立教大学 観光学部 教授
溝尾
良隆
副委員長
武蔵野商工会議所 会頭
稲垣
英夫
委
武蔵野市商店会連合会 会長
金子
和雄
市内農業者
竹内
昭博
NPO 法人 まちづくり観光機構 理事長
野々山
桂
武蔵野R30.0プロジェクト
鈴木
圭子
季刊武蔵野「武蔵野お散歩三昧」作者
渋谷
花織
公募市民
仁田
英夫
公募市民
宮道
健一
公募市民
鶴田
尚弘
公募市民
中村
真由美
武蔵野市環境生活部長
長澤
博暁
員
■ 配布資料
資料1「これからの観光のまちづくり」
参考資料「観光のまちづくり
参考例」
ワークショップ会議録(第 1 回・第 2 回)
1
1.開会
事務局により資料の説明。
委員長:皆さん、ワークショップにご参加、ごくろうさまでした。プランが出来上がった場合には、
地域の人たちに使っていただけるようなものであればいいと思う。
今日は内容的には盛りだくさんで、自分たちの考えていることを出していただいて、段々と
方向を絞っていきたい。内容としては、現状と課題と報告くらいまで、あるいは計画の趣旨あ
たりも決まればいい。それで来年 1 月くらいから、具体的な計画に入っていきたい。
議事次第にそって、「ワークショップ実施状況について」事務局から説明していただく。
2.報告
(1) ワークショップの実施状況について
事務局よりワークショップの説明。
◇チーム分けについて
・ 当初、ワークショップを企画した時には、30 名近くお集まりいただけないかなと思っていたが、行
楽シーズンでもあり、また広報から時間もあまりなく人数は集まらなかった。分野の設定について
は、人数の点もあり次のように行った。
第1チーム「歩いて感じよう、紐解こう武蔵野」
第2チーム「ものづくり、食、賑わいむさしの」
第3チーム「参加、観賞、交流/情報、交通、広域ルート」。
◇実施と成果
・ これまで 2 回開催し、それぞれ特色と実りの多い検討をしていただいた。多数の委員のご参加を頂
き、大変ありがたく受け止めている。
テーマ的にやっていくと、各チームにおいて観光情報、観光ルート、ムーバス等についての議論
が出てきて、いくつか検討内容が重なるものも現れた。
◇進め方
第 1 回ワークショップの進行
・ 初めに自己紹介をしていただき、その後1時間強を使い、事務局から、こんな形で進めていただき
たい旨のお願いをした。次に分科会に移り、上記の3チームに分かれ検討していただいた。
検討内容はチームの自主性に委ねたが、〈ブレーンストーミングにおける前提条件の整理〉と
して話が進められたチームと、当初より自チームの課題とするテーマに突っ込んだ議論がなされた
ところもあった。
2
◇検討内容
□第 1 チーム
・ 「歩いて感じよう、紐解こう武蔵野」というテーマで、チーム名は「ぶら~り武蔵野」。
歩く目玉をつくろう、歩きやすさ、長期的な展望ということで進めてきた。
・ 早い段階で次のキーワードが出された。
「遊歩道、水、玉川上水、緑、市民のプラスになる観光、武蔵野観光としての歩くコンセプト
づくり、参加する=育てる」ほか。
・ 歩く観光を検討する上で次のような指摘があった。
「誰がどこでどんなことをやっているのか、そういったものがなかなか入手できていない。
」
「充実したマップづくりのようなものが大切だ。」
「歩くと言っても、隅から隅まで歩くことはできない。」
「PR 不足の問題。どこでだれがおもしろいことをやっているが、伝わっていない。」
「新しい観光にどのように市民が参加できるのか。」
「新しい試み、観光の目玉づくり等。」
「今あるものを使うのか、新しいものをつくっていくのか。新しいものをつくるには、時間や
エネルギーが必要。既存のものを活用していくには、情報が必要だ。
」
・ 観光については情報が大切だが、現時点では情報が不足しているという認識である。
「武蔵野マップを作成するには、役所はどの程度、協力してもらえるのか。」
「情報は市外・市民どちらに発信するのか。また、情報はどこで入手するのか。
」
・ 第2回での検討に入ると、三鷹駅から井の頭公園に続く「風の散歩道」を武蔵野市内につなげ
られないのか等、具体的な検討が行われ、課題や方向性が提起された。以下はその一部。
「外から来る方にとってトイレは大事だが、地元で新しくトイレをつくるのは難しい。どう考
えるか。」
「市内を自転車でめぐる際にさまざまな問題がある。整備については地元の声を聞いて欲し
い。」
「著名人の碑など多いが、なかなか活用できていない。」
「自然観察へのアクセス、あるいは情報へのアクセスがわからない。・・・・・・・・・」
「農園で良いものをつくっているが、多くの人に機会や場を提供できずにいる。農業祭をもっ
と広く周知するなどで補えないか。」
・ 情報やムーバスについては第3チームのテーマだが、第1、第2チームの関心事でもあった。
□第2チーム
・ 「ものづくり、食、賑わい」がテーマ。ハード的に詰めることもあるし、ソフト的に考えなけ
ればならないこともある。方向性をあまり限定せず、自由に意見を出してもらおうと、第 1 回
目は進められた。いろいろな意見が出された。
「賑わいのある吉祥寺周辺には魅力的な店舗等もあるので、ショッピングのあり方やショッピ
ングルートの洗い出しを考えてみよう。井の頭公園が近いので、そのルートも意識しよう。
」
「ありきたりのルートでは面白味に欠けるので、路地等、地元に住む人しか分からないルート
3
も面白いのではないか。
」
「ムーバスが有効利用されているが、ショッピング用、高齢者用、ミニ観光用などの活用も考
えられるのではないか。
」
「ルートの洗い出しとして、つながったルートとしてはこれからの課題だが、拠点ごとにはか
なり魅力的な部分がある。特に文化会館通りや中央図書館に伸びる道はプロムナードになっ
ており、特に夜などは雰囲気がよく、観光的には重視したい」
「武蔵野市友好都市アンテナショップ「麦わら帽子」は、良いものがあるが、場所が狭く陳列
スペースが少ないので、魅力が半減している。なんとかならないか。
」
「市商店街の一部は五日市街道沿いに発達したので、細長い店舗が多い。個人商店が多かった
が、近年は貸店舗が多くなり、顔の見えないお店が増えた。その辺りを元気づけるのも課題
だ。」
「吉祥寺駅周辺はバスルートが駅前まで入り込んでいる関係で、かなり複雑で、賑わっている
が、混雑し、危険もある。その辺りは井の頭公園を含めて整理してみたらどうか。」
「吉祥寺駅の案内表示がわかりにくく、待ち合わせスポットがない。駅前が整備されれば、も
っと魅力が出てくるのではないか。
」
「景観についても、店舗の看板、サインやデザインなど、規制まではいかないが考慮すべきで
はないか。」
「アーケードは雨などには有効なので、再認識すべきだ。
」
「一方的な計画ではだめで、市民から応援していただける計画でありたい。」
・ 第2回に向け、魅力ある拠点をピックアップし、魅力あるルートの洗い出しを予定した。
・ 2回目は予定と少しずれ、守備範囲が広いことから、関連テーマの洗い出しを進めた結果、検
討課題が抽出された。
「来訪者に安心、安全のまちづくり。赤ちゃんやハンディキャップの方、ペットを連れた方に
も訪れやすいこと、また急な病気などにも対応できることが重要だ。」
「ムーバスについて、住民のためのルートだけではなく、観光客のためのルートも開発したら
どうか。」
「食に関しては、オーガニックなものが注目を浴びている。吉祥寺駅周辺等でもこだわりのレ
ストランが流行っていることもあり、そういう切り口で店の洗い出しやPRも重要だ。」
「アンテナショップと関連づけながら、新しい商品開発等、そのための友好都市との連携も重
要。」
「吉祥寺等には有名な和菓子もあるが、さらに産品を開発すべきではないか。食品等はデパー
トにもあるが、ケヤキを使った木工品とか、今は和風のテイストが流行りなので、手ぬぐい
やのれん等にアニメをデザインした布製品を出したらどうか。置き場所としてデパートに 1
箇所ではなくて、地元のがんばっている店舗にも置けるようにすべきだ。市民参加によるデ
ザインやキャラクターだと魅力的ではないか。
」
「ルートについては、プロムナードや井の頭公園を意識したような、緑を中心としたルート、
食を中心としたルートなどをどう結び付けるか。この辺りは第1チームとの関連も出てく
る。」
4
「音楽では、以前はアングラ的な魅力があったが、今は高齢化で演劇やジャズなどの活用を考
えたほうがいいのではないか。」
・ 要約すると、特色ある食、音楽やアニメの活用、友好都市との関連等も含めて土産物等の開発、
さらに芸術ないしクラフトというキーワードが見えてきた。第1チームと第3チームの情報も得
ながら、第2チームとして意見を熟成させていく。
□第3チーム
・ テーマは幅広く、「参加、観賞、交流、観光情報、交通、広域ルートの形成」など
・ 第1回は主に「観光情報とメディア」に集中した。
・ 主な意見と議論は以下のとおり。
「印刷媒体による情報提供は、多様で幅広い観光情報を簡潔にまとめて、タイムリーに提供す
るような冊子類として充実させたい。目につきやすいところに設置できるもので、手に取っ
てみたくなるようなものがよい。」
「イベント、観光スポット、マップなどの情報を網羅していく。特定の観光対象については、
とおりいっぺんでなく、詳細な情報を提供しなければいけない。出版社等とタイアップした
観光情報誌を実現すべきだ。似たようなものもすでにあるが、より観光に特化したもので。
」
「電子媒体では、インターネットによる多様な情報発信の実現が基本的な課題だ。携帯電話の
普及もあり、上手く使っていくべきだ。映像媒体として DVD 等による情報発信も必要だ。
観光情報をまず誰に流すのかをはっきり決めてから、流さないと空回りする。」
「観光情報については、ターゲット論が必要であり、これなしには、議論が空転しかねない。」
・ 第2回に入ると新しいメンバーも参加し、情報の重要性が再確認され、前回の「観光情報」を再
度点検し確認するところから再開した。イベント、観光推進に当たっての組織のあり方などが議
論された。主な発言と論議は次の通り。
「具体的にどういうものを知りたかといった、情報ニーズの確認が大切だ。」
「映像はわかりやすいので、ホームページ等で流すべきだ。DVD は店舗や図書館に置くなど
小
回りのきく活用を図る。」
「イベントを考える時には、多くの人の参加が必要であり、前提ではないか。」
「ムービーコンテストのようなもの。」
「武蔵野、吉祥寺のファッション、これらを“装う”という視点での情報を発信すべきだ。
」
「シニアが楽しめるものとして、ノミの市やコレクション展、神社等共催の薪イベントを強化
する。前進座とのコラボレーション。」
「総合的なアートコンテストなどのイベント開催。」
「おかあさんや子供たちの参加がしやすいイベント、たとえばハロウィンのようなもの。」
「市民カルチャーフェスティバルのようなコンセプトで、多くのイベントが参加できるイベ
ントの育成。」
「これからの観光のまちづくりをするにあたって、市民が中心になって動くような、観光推進
に関わる組織づくり。まちづくりのコーディネートセンターのような組織が必要ではないか。
5
行政と市民の関係も含めて、これから十分に議論していかなければならないテーマだ。」
・ 他に情報アクセスの問題、支援団体、市民団体の参加方法、鑑賞会、イベントに関する交通整理。
映画の誘致等について話された。これらは「誰が、いつ」という次のステップで議論されていく
と思われる。他チームからの質問として、コーディネートセンターのような組織を、いつ、誰が、
どうすべきか、資金面について、などが寄せられた。
◇総括
・ チームごとに説明させていただいた。ワークショップはあと2回を残し、道半分というところだ。
これから何をしていくべきか、事務局として何を期待したいかについて、意見を交換できればよ
い。
委員長:今の報告について何か意見あればお願いしたい。第1チームについてはどうか。
委員:商売をやっている方は観光客に来ていただきたいが、住宅街では人がぞろぞろ来るのは嫌なの
ではないか。ここで地図をいただいて、東町の士(じゅういち)小路に初めて行った。きれいなし
ょうしゃな住宅街で素敵な家もあって、写真を撮ったが、やはり人がぞろぞろ来て家を覗かれる
のは嫌ではないかなと思う。ウォーキングルートをつくる場合は、いろいろなことを考えなけれ
ばいけないなと思った。
委員:武蔵境で農園を経営している。たくさんの方に来ていただきたいが、生産するものが限られて
いるということで、対応や説明が不十分になりがちだ。その点、ご理解いただきたい。
地方の生産農業は畑が荒れていたとしても、生産された農産物が売れればまずはいい。都市
農業は生産手段も含めて、農民と一緒に守っていただきたい。生産したものを近所の人に買っ
ていただくということでやっている。近所の人にサポーターとして守ってもらいたいと思って
いる。
市内を歩く場合、いろいろなポイントを見るだけではなくて、歴史に関しての視点を入れて
旧道を整備するなどが大切だ。私のところは境と昔の名前で呼んでいるが、旧地名がたくさん
あり、私の父も祖父も旧名で呼んでいる。そういうものを復活して、観光資源にしてもいいの
ではないか。
委員:吉祥寺の西三条通りとか、黒門通りとか、それが段々と消えつつある。行政がやることは東町
だとか、南町だとか味気がない。その辺をもう少し掘り起こしてもいいのではないかなと思う。
委員長:日本はアメリカ的に住居表示を変えて、広くなって歩けなくしてしまった。昔の地名の方が、
道に迷っても地名の範囲で歩いていける。
委員:最近、武蔵野市では道路標示で旧町名には力を入れて行っている。
委員長:前の埼玉県知事は、東西南北はいっさい使わないということで、学校の名称は地域にちなん
だものになっている。私の恩師は教育長のときに、学校の名称を「第1中学、第2中学」から
元の名前に直して読売教育賞をもらった。第1、第2というのは、旧町の一番の中心地からの
順番。そうすると序列をつくったということでの改変。先ほどの士(じゅういち)小路という
のもおもしろい。
委員:武士の「士」と書いて、「じゅういち小路」。武士がたくさん住んでいたということだそうだ。
6
委員:観光用に通称名を生かすというのは非常にいいと思う。古い町名がそういう形で使われる。
委員:昭和初期くらいの古い地図を見ると、建物が1つ1つ分かるようになっている。それがベース
になって、今のまちづくりが行われているので、そういうものとセットになっていると分かり
やすい。
委員長:今、学生に、ある出版社の横浜の昔の地図と現代の地図と 3 つくらい比べて見せている。金
沢八景というのは入り組んでいたから八景と言った。根岸の競馬場跡が森林公園になっている。
そういう比較をさせているが、古い地図と新しい地図があると便利だ。古い地図を見るとびっ
くりする。終戦直後の地図とか、昭和のはじめの地図とか、比べてみるとおもしろい。
委員:第3グループに参加させていただいた。資料の記録の中に発言していると思うが、武蔵野市の
イベントの中で、市の特徴をアピールできるようなイベントがあるといいのかなと思う。ここ
には寺社と書いてあるが、陸上競技場とか、中央公園とか、その他、たくさんのお寺や神社が
あるので、そういうところをイベント会場にして、夜、ジャズコンサートやミュージカルなど
を実施する。その際に、各イベントに共通してかがり火を焚くなどして、「武蔵野市のイベン
トでは必ずかがり火」という特色づけで市をアピールしたらどうか。
通常、考えられるような会場ではないところを会場にする。お寺でかがり火を焚いて、バイ
オリンのコンサートをやるとか、いくらでも考えられる。
副委員長:今、月窓寺で薪能をやっている。
委員:薪能以外でも、お寺などを活用したイベントとしていろいろ考えられるのではないかなと思う。
副委員長:観光の 1 つとして、来年 1 月 1 日に商工会議所で武蔵野七福神がやっと立ち上がる。この
特徴は客を巡回させている。これはどうか。
委員:七福神は非常にいい。もっと各所のご利益を大きく書いて、それに合ったようなおみくじを用
意する。そうすると、もっともっとお客が増える。おみくじも「吉」しか出て来ないとか。
委員:第2グループの中で、印象に残っている点が一箇所ある。春になると役所の前の桜がきれいで、
そうした「季節ごとのイベントや資源」の PR も必要ではないかというお話も出ていたので、
それも頭の隅に置いていただきたい。
委員:そういう視点で、武蔵野市内ではあまり紅葉を取り上げていなかったのだが、今回、「みち・
まち・みどり」で紅葉特集をした。四季のものと食べものがセットだと目を引く。
委員:2回目のワークショップの時に述べたが、歩いていると、まわりにコミュニティセンターがた
くさんあった。地元では新しくトイレをつくりたくないということであれば、そこを利用して
トイレに行ったり、一休みしたりできるようにしていただけるといいかなと思う。
委員長:武蔵野市はいろいろないい情報を出しているので、それを組み合わせていく必要がある。そ
の情報にトイレの位置を入れたり、トイレを貸してくれるコンビニを入れたりすれば、うまく
まわっていく。越後湯沢では「うちのトイレをどうぞ」と看板を出している。トイレを作らな
くても、自分の家のトイレを貸してあげようということだ。そこまでしなくても、公共の施設
やコンビニなどでトイレはあると思う。それを地図に落とせばいいわけだ。地図を総合化する
作業が必要だ。
事務局:次回ワークショップの方向について、説明する。
トイレの問題でコミュニティセンターを使うというのは、皆さんもいいアイデアだと思われ
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るような、いろいろなアイデアが出た。次の3回目、4回目は今お話いただいたことを深めて
いただくことが 1 つ。皆さん自身が楽しみたい、また他の方に楽しんでいただきたいというこ
とをもう一歩深めていただきたい。ルートに落とせるもの、色々なコメントを書き込めるもの
は地図に落としていただきたい。
先ほど地名の話が出たが、どうすれば活用したりできるか、武蔵野の良いもの、神社仏閣の
楽しみ方をたどりながら、テーマ別のルートを考えていただく。そういう枝葉の伸ばし方を次
のステップでお願いしたいと思っている。なおかつ、大きなテーマ、武蔵野の文化として何が
象徴できるのか、そういうアイデアをいただきたい。最後のまとめとして、お話されてきたい
ろいろな方向やアイデアを選んでいただいて、それを誰がいつ、どういうふうに実現していく
のか。そういったことをもう一度整理して、考えていきたいと思う。
第3回のワークショップは、明後日の11月18日(土)1時半から4時まで、総合体育館
で行う。最終回が12月2日(土)1時半から4時まで、武蔵境の市民会館で行う。
委員長:ワークショップについては、まだ整理や詰めていく作業があるので、ご意見があれば次の時
にお願いしたい。今日はもう 1 つ大きな議題がある。私たちが市の観光推進をどう進めたらよ
いか、事務局から説明をしていただき、それについてご意見をうかがいたい。
3
議事
(1)武蔵野市の観光推進の考え方について
事務局:(資料 1-1「これからの観光のまちづくり」についての説明)
これまで 2 回にわたってご発言いただいた要旨をいくつかの区分でまとめた。
1 つ目が観光のまちづくりの期待、望ましいやり方という区分で、ご発言いただいたものを
まとめたものだ。もう1つは、武蔵野市の資源の魅力はどういうものかということでまとめて
いる。次は魅力を引き出して育てることをキーワードにしてまとめた。4 つ目は、吉祥寺、武
蔵境、三鷹、都市と近隣などエリアや広域的なものをイメージしてまとめた。5 つ目は観光と
コミュニケーションという形で、在住の人と外からお見えいただけるお客様との交流について
まとめた。6 つ目が観光のまちづくり、これまでの取組みやこれからの進め方をまとめた。
今までご発言いただいたものをこういう形でまとめた。
(資料 1-2「都市観光とは」についての説明)
旧来型の観光と都市観光というところを、会の中での確認について、都市観光については、
前回、委員長からお話をいただいた。この中では都市の中での人々の移動と目的ということで、
様々な形でお客様がお見えになっている。この方々が観光に関係するのではないか。2 番目は
都市観光の取組みということで、札幌や横浜、神戸、福岡、大阪、東京と、いろいろな魅力的
なものを見ていただいた。3 つ目は魅力ある都市の創造ということで、1~8 まであげている。
右のような形で、一般の観光と都市観光の違いをあげている。目的、行動、立地、訪問客、
観光データなどの区分だが、従来型の観光は名所旧跡等々をまわるということが主だったので
はないか。異なる自然や文化の見聞や体験。都市観光というのはもう少し身近なものにふれる
ことを目的や行動にする。町をぶらぶらする、散策をする。このような形で項目に分けた。都
市観光の最後には、「町があり、人がいて、情報がある」とした。都市観光における大都市、
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中小都市、県庁所在地のような大きなところと中小の都市の差を書いた。
「武蔵野市の観光の特色」では、武蔵野市の地理的な条件を書いている。東京都下の小都市
であり、多摩地域の東に位置している。歩いてまわれる町。3 つの駅の利用を基本としている。
吉祥寺が都内では高いイメージを発信している。住みたい町、休日の散策、女性が生活しやす
い町、子供を育てあげたい町、高齢者や障害者にやさしい町ということで、高いイメージで発
信している。
「武蔵野」という地名が武蔵野市にはあるということだ。
居住空間や緑地が多くを占めて、暮らしやすいイメージがあり、イメージだけではなくて、
暮らしやすいと思っている。吉祥寺、武蔵野の魅力は性別世代を越えて好まれる。
そして、これまでの意見から観光の望ましいあり方として、来る人と商店街だけではなく、
住む人がうれしいという言い方はどうだろうか。これを武蔵野市で言ったらどうだろうか。市
民が訪れる人と一緒になって歩ける観光。住む人が町の良いところを積極的に見せていく時代。
これをまとめると、市民のためになる観光、市民による、来訪者のための参加型観光になるの
ではないか。
「まちの現状」の欄では武蔵野市の広がりは約 6km×3km であり、歩いて巡ることができ
る。2 つ目として、武蔵野に来るのではなく、吉祥寺に来る方が多い。三鷹市とは交通手段、
施設、地域資源を分かち合っている。歩いてまわれるコンパクトな都市。そして、賑わいのま
ちのイメージを発信しているのではないか。歩いてまわれるまち、吉祥寺界隈がイメージされ
ている。
次にまちの資源だが、集客の中核を担う吉祥寺の商店街。三鷹市と武蔵野市は産業や環境で
すばらしい資源も多い。人々の記憶にある「武蔵野」という名前が観光資源だ。ゆかりの人が
多い。まちの中の普通のものがおもしろい。いろいろなものが発見できる。表の話に加え、ま
ちづくりの裏話など。市にはたくさんのイベントがある。複数の大学、交流都市を持つ。集客
の拠点がある。まちの中に散りばめられた資源、地域の方から聞く裏話、多様なイベントと交
流、まちづくりの潜在能力が蓄積されている。都市観光資源としてのまち、産業や観光を生か
す。まちづくり観光の活動では、吉祥寺ではまち案内所のコンシェルジュの方が活躍をされて
いる。商工会議所は観光マップ作成等も行っている。まちづくり観光を支援する組織と活動が
ある。
これらを踏まえて武蔵野市の観光推進をどのように考えるかについて、ご議論をいただきた
いと思う。
委員長:よくまとまっている。特に武蔵野市はどういう特徴を持っていて、それを観光にどう反映し
ていくか。最後に武蔵野市の観光推進をどう考えていくか。何のために、誰のために、市民生
活・居住者のため、地域再生のためとか、ワークショップの質問に対して答える。また、どん
なことをもっと広げていけばよいのか。
副委員長:資料 1-3「観光の望ましいあり方」がコンセプトになっているのかなと思う。住む人がう
れしい観光にしたいということについて、そうするとそれは何のための観光なのか。もう一度
そこを説明していただきたい。
事務局:近隣でも市内でもよいが、外から来る方々と商店街だけの観光だけではなくて、住む人にと
って価値があり楽しい、そういう観光であって欲しい。そういう意味である。
9
副委員長:住む人にも利益があるということか。
事務局:そうだ。
委員長:住む人も楽しいようなまちをつくるということだ。
事務局:P1 の①、下から 2 番目に書いてあるが、言葉を短くまとめたので、若干ずれた部分がある
かもしれない。「来る人とそれによって潤う商店だけではなく、住む人がうれしい」というこ
とだ。来る人と商店がうれしいだけでは、旧来型の観光との差が分かり難い。住んでいる人も
一緒に都市観光として楽しんで欲しい。
委員長:今の行政は必要な情報はかなり流している。そういうものを総合化して、さらに足りないと
ころがたくさんあると思うので、情報を一元化する。その情報をテーマ別に、地域別に、季節
別に提供する。それを知って、武蔵野市の市民が、時間があったら歩いてみる。自分たちが主
人公になって、市民が誇りを持って、友人や知人へ情報を提供する。来た人が本当にいいまち
だとか、こういうことはまずいんじゃないかとか、そういうことも言ってくれる。本当はそう
いうまちをつくりたいわけだ。あくまでも主体は市民だ。外の人が来て何でも言えるようなま
ちをつくろうではないか。そういうまちが、委員の一人として私が考えている武蔵野だ。
副委員長:いいまちというのは来訪者が来ることだと思う。商業ばかりではなく、いろいろなところ
から、いろいろな人が来ることによって、武蔵野市が賑わう。それによって、商店街も売上が
上がることになる。また、住んでいる人も「うちのまちはいいんですよ」と案内できる。
委員:私の主旨としてはもう少し積極的なイメージを持っている。比較的、遠方から人を呼ぶという
観点で見ると、ワークショップでの皆さんの発言の中味は武蔵野の宝だと思うが、逆にプロの
旅行業から見れば、何もないじゃないかとも言うことができる。今のままでは、観光地として
の武蔵野は切って捨てられるようなところでもあるのは確かだ。名所旧跡があるわけでもない。
世界中、日本中の人が来てみたいと思うようなところは物理的にはない。そういう見方もでき
ると思う。
その中で新しい都市観光ということでは、来訪者にとっても、まちにも人にとっても、商業
者にとっても、私なりに考えるには、一番は交流かなと思う。まちの人と外から来た人が交わ
る。人間を楽しませることができるのはやはり人間だろう。逆に怒らせることができるのも人
間だろう。知っている人がいれば、必ずもう一度やってきたいと思う。素晴らしい大仏があっ
ても、一度見れば、次は違う何かを見に行こうと思う。
例えば、市民にまちを案内していただくボランティガイドになっていただく。より積極的に
観光に参加していただいて、来訪者を楽しませる。同時に、案内した市民も自分たちのいいも
のを勉強して、知らしめる。幸い武蔵野市は前の市長の時から友好都市とか、交流事業をたく
さんやっているので、その辺を核にして、商業者はもちろん、市民、人々を迎える。今までに
ないような、武蔵野市民と交流ができるような観光ができないかなと考えている。一方向的な
観光では、ゴミがたくさん出るとか、自分の家のまわりを覗かれるので嫌だとか、そういうこ
とがありがちだが、知っている人がいて、顔が分かるような形の観光であれば、そういう弊害
も比較的減るのではないかということだ。
サンロード商店街では「一店逸品運動」をやっていて、私もお手伝いをさせていただいてい
る。ただ、商品を並べておくのではなく、自分の店の歴史を語ったり、店の逸品をつくってご
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案内する。そういうことができれば、住民も自分たちのまちを好きになれるし、誇りを持てる
し、外からの人と知り合いになれるし、交流ができる。そういうイメージで申し上げた。
委員長:分かりました。人と人が交流できるようなものを結びつけるということか。
委員:あえて言うと、武蔵野市の一番の観光素材を「人」にしたいというイメージだ。
委員:副委員長のご指摘の資料を読むと、事務局として細かな配慮がなかったのではないかと思う。
例えば、「来る人やそれによって潤う商店街だけではなくて」での「だけではなく」は登場す
る人の間に対立を感じさせてしまう。文字の選択と言葉のつなぎ方について、事務局であれば
もっと配慮があってもいいと思う。
「商店街だけではなく、住む人がうれしい」というのは、3
つを対等に置いて、「来る人も、商店街も、住む人もうれしい」としたほうがよい。
委員長:吉祥寺の人は武蔵境を知らない。小金井市や三鷹市などの近接の市との交流も必要。
「観光のまちづくり参考例」と出ているが、「谷中めぐり」の話をお願いします。
事務局:
「谷中めぐり千駄木」という冊子がある。この雑誌は 20 年以上になる。中心になっている森
さんという方がいらっしゃるのだが、森さんが住んでいるまち、森さんの隣にはどんな方が住
んでいらっしゃるか、そういうところまで感じさせるようなつくりだ。古いまちと人というイ
メージを発信している。まちを大事にしている人が住んでいる。独特の考えを持って暮らして
いる。強いイメージを持っていらっしゃる。そういったところで、他所の人もよく知っている
人が住んでいるまち。一度行ったけど、また行きたくなるまち。下の絵はとげぬき地蔵だが、
これも人だと思う。知らない人同士が同じ心を持つ人だと確認しあう。
委員長:とげぬき地蔵の商店街のカラオケに行くと、高齢者が喜びそうな曲がたくさん入っているそ
うだ。秋の紫綬褒章をもらった澤の屋さんは本当に安い旅館で、外国人が 1 ヶ月も泊っている。
澤の屋さんの周りの焼鳥屋さんやクリーニング屋さんへ、外国人の泊り客が行くので、英語が
話せない近所のお店では、はじめ外国人を嫌っていたが、今ではお店に英語で表示するように
なった。ボディランゲージでおもしろおかしくやっている。外国人やハンディキャップのある
人が楽しい町になれば、健常者の人はもっと楽しい。
委員:まちづくりや都市観光の話を聞いていると、最終的には人の活動、市民活動になる。この計画
がペーパーの計画ではなく、アクションの計画になるように、早い段階からコーディネートセ
ンターの話をした。今、武蔵野市全体で、市民活動や NPO 活動をどう盛り上げていくかとい
うことをやっている。市民が参加し、情報やイベントを基本にして、交流していく。今回のワ
ークショップを踏まえて、3 月くらいにパブリックコメントが出る予定になっている。ワーク
ショップのメンバーやその他の市民に呼びかけて、動かしてみて、結果をみながら、武蔵野ら
しいまちづくりと都市観光のコーディネートセンターを考えていただくのはいかがかなと思
う。
委員長:生涯学習センターで学んだことをどう活かすか。そういう人たちが活動の舞台になるといい
わけだ。
ある新聞の首都圏版で良いまちのランキングが載っていたが、三鷹市が 1 番で武蔵野市は 8
番か 9 番だった。10 番の中に 9 個が東京都だった。埼玉県は 10 番台の中に 2 つ入っていた。
いろいろなところで都市のランク付けをやっている。
委員:望ましい姿とか、こんなふうになりたいと表現されているが、これらの言葉は定性的な表現だ。
11
しかもネガティブなことはこの中に表現されていない。これからを考えると、武蔵野市はネガ
ティブなものも持っているので、それを打ち消して、前進できるようなものを考えなければい
けない。2 回目の委員会資料に、7 月か 8 月の日経新聞のランキングの表があった。これは定
性的な表で、1 番と 2 番は接近しているかもしれないし、ものすごく離れているかもしれない。
これからの武蔵野市の観光を考えていく時に何が重要か。それらのアイテムのもう少し定量
的な情報を睨んで、武蔵野市は何が強いけどもっと強くしなければいけないとか、何が弱いか
ら打ち消すような強いものを作らなければいけないなどの方針が必要だ。
シティマーケティングをやる場合のプランニングの第一歩は、SWOT 分析とか、ボストンボ
ックス分析をやる。定量的なものに基づいて自分たちの位置付けを明確に考える。立川や下北
沢と比べて、位置付けがどこにあるのかとか、もっと開くように持っていくのかとか、ここは
捨てるとか、そういうことをはっきりして、武蔵野市としてどこにフォーカスしていくのかを
クリアに。持っている資源や投資資源を考えると、どこに投資していくのがいいのか。定量的
な SWOT 分析なり、ボストンボックス分析なりをやって、情報をお出しいただけると、方向
が定まってくるのではないかと思う。
委員:ある程度、基礎調査をやらなければ厳しいと思う。今、商工会議所で観光の調査をやっている
が、過去にはやっていないので資料がないと思う。今からやるのは大変だと思う。
委員長:武蔵野市の魅力の強さが分からない、ということだ。
委員:武蔵野市に来る人が他に魅力を感じたらそちらへ行くかもしれない。魅力の度合いと、距離や
時間を乗り越えてもそちらへ行きたいという魅力もある。そういうことも含めて、武蔵野市は
どこを目指すのか。もっと定量的に考える必要がある。
委員長:定性的に書いてもよいが、小金井市や立川市や三鷹市に比べると、ここが弱いとか、ここは
上手そうだとか、そういうことだ。
委員:ここは立川に任そう、その代わり武蔵野はこちらをやるとか、ある程度、定量的に難しいもし
れないが、フィーリング的に押さえる。5 段階から 10 段階くらいでブレーンストーミングを
やって、この部分については武蔵野は8だなとか、立川は6だなとか、武蔵野はもっとここを
得意技で伸ばせるとか、ここはこれ以上は伸ばせないからいいとか、武蔵野市が伸びていく部
分を明確にするのも非常に大事ではないかと思う。今は定性的な議論が続いている。
副委員長:P4 の観光のまちづくり体制、基本計画データがあるが、これからの進め方として、固有
名詞は出して指定して行くのか。文化的なものはどうなのか、商店街はどうなのか、そういう
ところで定性、定量を図っていけばいいのではないか。
委員:道が狭いからだめだとか、広いからいいとかではなくて、逆に狭いから賑わいがつくれるとか、
プラスに転化できるものもあると思う。その辺りまで目配りして、目標を整理していく必要が
あると思う。
委員:ワークショップの際に日経のランキングの資料をもらったが、印象に残った。武蔵野市は商業
と住宅環境は進んでいるが、文化や美しい景観などは国立に比べて遅れている。そういうもの
は勉強になる。
委員長:今の話は、文化が弱いとか話としては出たが、ウィークの部分が書かれていない。弱い部分
を伸ばすのか、だめだなと思うのか、もう少し活用すれば出てくるのか。
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委員:SWOT の「O」を武蔵野市はたくさん持っているのだと思う。
「O」を大きくしていくことによ
って「S」になる。
委員長:「S」の強さも分からない。そういうことだ。
委員:歩くがテーマの第1グループに属しているが、玉川上水を何十回も歩いたり自転車でみてまわ
った。難しいことを考えないで、まずは現場を見るということ。少しは参考にできればと思い、
簡単なレポートをチームリーダーへ提出した。あさってのワークショップでは、三鷹、武蔵境
の現状を見て、ネガティブのものをそのままにするのではなく、行政の力や地域の人の力でど
う置き換えていくかということで 10 箇所くらいにわたって、あるものは写真を撮って提案し
ようと思う。
「武蔵野」の作者である国木田独歩の碑が桜橋にあるが、草ぼうぼうでガタガタになってい
る。そういうことを市民が認識することによって、1つ1つ直していこうという指摘を、ワー
クショップの場で提案しようと思っている。
委員長:マイナスをゼロに、ゼロをプラスに、プラスをプラスにとあるが、マイナスをゼロにするの
が一番楽だ。プラスをプラスに、成績も4から5にするのは大変だ。1を2にする家庭教師は
楽だが、5の人の家庭教師は大変だ。
委員:しかし、こと観光においてはプラスをプラスにするべき。もちろん、市民生活では大事だが、
都市間競争で勝っていくということでは、マイナスをゼロにしても「普通」になるだけだ。
SWOT が全部できないとすれば、一番強いものや魅力的なものを探すような作業くらいはでき
るのかなと思う。先ほど、交流とか人とか申し上げたが、人というのは一番時間がかかる。そ
れだけではなかなか難しい。例えば、アニメーションとか、スーパーS になれるものを探して
目玉にする。巣鴨だったら「おばあちゃんの原宿」とか、そのまちの強さを一言で表すような
キャッチフレーズがある。実は巣鴨には若い人も行くようになった。それは若い人向けのこと
をやっているわけではない。とげぬき地蔵で「おばあちゃんの玉手箱」だといって赤いパンツ
を売っている。若い人も1回見に行きたいなと思って行く。
総花的に悪いところを良くするのは、行政では必要かもしれないが、観光であれば予算がそ
う取れるわけではないので、S の中の S にスポットを当てて、集中投資をしたほうがいいので
はないかと思う。
委員長:レベルの話は違う。マイナスをゼロに、ゼロをプラスに、プラスをプラスにするのは難しい。
プラスのものを生かすには、マイナスがあったら困る。すばらしい富士山がなぜ世界遺産にな
らないかというと、ゴルフ場やスキー場などのマイナスがあるからだ。
三鷹駅の北口がいい場所だと思うだろうか。瞬間的に「これが武蔵野なの?」と思う。マイ
ナスとは言わないがプラスではない。「いいまちに来たな」というのがプラスだ。工事の一環
とはいえ、国木田独歩もかわいそうだ。プラスを生かすためにマイナスを消す。マイナスがあ
るためにプラスを消している場合もある。
委員:これから計画を作っていく上で、優先順位はある。「人がにぎわうまちづくり」という議論は
きちんとしていかなければならない。
委員:私たちのグループは具体的に歩いてみようということでやっている。ワークショップのスケジ
ュールと比較して、見るべき神社仏閣、天然記念物、歌碑、記念碑など、たくさんありすぎて、
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あと 2 回でまとめてくれと言われてもギャップがある。
この委員会とワークショップの繋がりとか、私たちに何を求めているのかとか。N 委員さん
がおっしゃったことはもっともだが、そこまでのレベルに行くには、あまりにもワークショッ
プでちまちまやっていることと、開きがあるような気がする。その辺はどのように考えていけ
ばよいのか。あまりにもやることが多すぎる。
委員長:まずは「提案に入れよう」ということで。「誰がやるか」は次の段階で考えてもよい。
委員:こういうことを言っておけば大丈夫、ということか。
委員長:すばらしい武蔵野市をつくるためにはどうしたらいいか、前段階は意見を出すこと。後半に
なったら、どこから手を付けようかとか、どこを重点にしようとか、そういう作業が残ってい
る。今のところ、皆さんは物足りない感じがあるが、今は出し合っている段階だ。皆さんの意
見を中心に、意見を尊重しつつ、後半は絞っていく。
事務局:この委員会では、大きなところをやって、ワークショップではまちのいろいろなアイデアを
出していただく。この委員会は時間的な限りがあるので、ワークショップでやったことを委員
会に戻す。今後は具体的な案づくりになる。
当初の 2 回は都市観光のいろいろな意見を出していただきながら、今までの形で絞らせてい
ただきながら来て、これからは計画の形にしていく。今日のところでは、計画の意義や目的や
対象の確認をさせていただいた。特に望ましいやり方のところでは、意見をいただきながらと
いうこともあったが、概ねこういうまとめ方でよいのではないかという流れだったと思う。
また、先ほどより、基礎的な調査が足りないということだったが、どこまでが観光か、範囲
が広すぎて、難しいところがある。武蔵野市の魅力を発信するという視点での、都市の比較な
のかなと思う。今後、この辺に留意しながら具体的に委員会を進めていきたいと思う。
委員:追究していく魅力は何と何を選ぶのか、それはどこかでやらなければならないと思う。
事務局:重点をどこに持っていくか。ルート散策の問題もあるし、吉祥寺や三鷹などの地域的な問題
もあるし、そういうものを含めた中で、何を重点に持って来て、この観光計画を作っていくの
かということだ。
委員:早めにやらないと、作業が分散してしまうのではないかと思う。
委員長:ここに選ばれた皆さんは武蔵野市で活躍されているので、具体的なことをやっていらっしゃ
るので、前半の部分はまどろっこしく感じるかも知れない。早く絞りたいという熱意があるの
だと思う。次回からは全体の大枠の話と、まとめ方の話になると思う。ワークショップも 3 回
目、4 回目で絞っていく。1 月中旬くらいで今までの意見を整理して、絞っていく。
次回は 1 月 25 日(木)16 時半から委員会を開催する。
閉会
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