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Integrity Virtual Machines での Ignite

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Integrity Virtual Machines での Ignite
Integrity Virtual Machines での Ignite-UX の使用方法
White Paper
目次
はじめに ...................................................................................................................................................2
基本的なネットワーク インストール ................................................................................................................2
Ignite-UX サーバのセットアップ .................................................................................................................3
静的 IP 環境のセットアップ....................................................................................................................3
DHCP 環境のセットアップ .....................................................................................................................4
Ignite-UX による VM のロード ...................................................................................................................5
より高度なネットワーク インストール ..............................................................................................................8
Ignite-UX で繰り返し利用できる VM 設定の作成 .........................................................................................8
ゴールド イメージを作成するシステムの用意 ...........................................................................................8
Integrity VM ソフトウェアのインストール..................................................................................................8
オペレーティング システムのアーカイブを作成 .........................................................................................9
ゴールド イメージを認識する Ignite-UX サーバの設定 ...............................................................................9
新しい設定をインストール ......................................................................................................................11
ISO イメージを仮想 DVD からインストール ...................................................................................................13
ISO イメージの作成 ..............................................................................................................................13
オペレーティング システムのアーカイブを作成 .......................................................................................13
アーカイブの設定ファイルを作成 .........................................................................................................13
LIF ボリュームのコピーを作成..............................................................................................................14
EFI イメージのコピー ..........................................................................................................................14
ISO イメージの作成...........................................................................................................................14
ISO イメージに仮想DVDの設定...........................................................................................................14
ISO イメージを Integrity VM ホストへ移動.............................................................................................15
ISO イメージを使用する仮想 DVD の設定 ................................................................................................15
複数の VM でメディアを共有 ..............................................................................................................16
Ignite-UX と Integrity VM ホスト ..................................................................................................................17
VM ホストのゴールド イメージを作成 .......................................................................................................17
まとめ.....................................................................................................................................................17
追加情報 ................................................................................................................................................18
1
はじめに
Integrity Virtual Machines (Integrity VM) 製品により、Itanium 搭載サーバの展開がこれまで以上に容易になりま
した。仮想マシン (VM) を作成しておくと、Ignite-UX を使用して、HP-UX オペレーティング システムとソフトウェアを
容易に VM にインストールできます。本書では、Integrity VM で Ignite-UX を使用する基本的な方法と特殊なソフト
ウェアのインストール例を説明します。
本書は、Ignite-UX や Integrity VM の製品マニュアルの代わりではありません。これらの製品の基本的な知識をお
持ちの読者が、速やかに製品を使い始めるための手引き (クイック スタート) として利用してください。『Ignite-UX 管
理ガイド』、『Integrity Virtual Machines Installation, Configuration, and Administration Manual』などの製品マニ
ュアルは、必須ではありませんが、一読されることを推奨します。
本書の説明は、Integrity VM (T2767AC) バージョン A.01.00 と、Ignite-UX (B5725AA) バージョン C.6.5.61 に
基づいています。 Ignite-UX バージョン C.6.2.241 以降の使用を強く推奨します。
本書では、Integrity VM で Ignite-UX を使用する一般的な 2 つの方法を紹介します。1 つはネットワーク インスト
ール、もう 1 つは ISO (ゴールド) イメージを使用する仮想 DVD からのインストールです。
VM ホスト システムのゴールド イメージを使用した仮想マシンへの OS インス
トールは不可
仮想マシン (VM) には Integrity VM ソフトウェアをインストールできません。
VM ホスト システム (VM ソフトウェアがインストールされた物理サーバ) のゴー
ルド イメージを使用して VM に OS をインストールすると、サポートされていな
いソフトウェア構成となります。これにより、VM が操作できなくなる可能性があ
ります。
基本的なネットワーク インストール
Ignite-UX の最も一般的な用途は、ネットワーク経由でのソフトウェアのインストールです。Integrity VM 製品で作成
する仮想マシンは、Ignite-UX サーバとの相互作用に必要な機能を備えており、物理システムの場合とほぼ同じ方
法でソフトウェアをインストールできます。
ここでは、オペレーティング システムのイメージを、ネットワーク接続経由で VM にインストールするための基本的
な手順を示します。前提条件として、VM に有効な仮想スイッチが割り当てられた仮想 LAN を設定し、さらに、その
仮想スイッチが Ignite-UX サーバと同じサブネットに接続されている物理 NIC (ネットワーク インタフェース カード)
と関連付けられているものとします。
たとえば、Ignite-UX サーバが Integrity VM ホストの lan0 と同じサブネットに属しているとします。
hpvmnet を使用して、lan0 に割り当てられている仮想スイッチの有無と (存在する場合の) スイッチの情報を確
認できます。次に出力例を示します。
# hpvmnet
Name
Number State
======== ====== =======
vswA
8 Up
vswB
11 Up
Mode
=======
Shared
Shared
PPA
=====
lan0
lan1
MAC Address
==============
0x00110a319869
0x00110a3177c6
IP Address
===========
15.99.87.15
16.72.120.11
この出力例は、仮想スイッチ vswA が lan0 に割り当てられていることを示しています。したがって、仮想スイッチ
vswA に接続されている VM は、Ignite-UX サーバと同じサブネットに属していることになります。
VM が仮想スイッチ vswA に接続されていることを確認するには、その VM を対象として hpvmstatus を実行し
ます。
# hpvmstatus –P myvm02
…
[Network Interface Details]
Interface Adaptor
Name/Num
Bus Dev Ftn Mac Address
========= ========== ========== === === === =================
vswitch
lan
vswA
0
1
0 86-ab-c8-5d-75-09
2
この出力例は、VM myvm02 が仮想スイッチ vswA に接続されていることを示しています。この例のような VM 情報
が表示されない場合には、仮想ネットワーク接続を定義する必要があります。この出力例を作成するには、次のよう
に hpvmmodify コマンドを使用します。
# hpvmmodify –P myvm02 –a network:lan::vswitch:vswA
注記: 仮想 LAN の MAC アドレスは Integrity VM により自動生成されるため、実際の hpvmstatus の出力に
含まれる MAC アドレスは、この出力例に示している値とは一致しません。新しいネットワーク接続を認識するため
に、VM を再起動する必要があります。
Ignite-UX サーバのセットアップ
Ignite-UX サーバとは、Ignite-UX ソフトウェアがインストール済みで、Ignite-UX を使用するシステム (クライアント)
にネットワーク接続できるシステムです。Integrity VM とともに使用する Ignite-UX サーバには、HP-UX 11i v2 を搭
載した Integrity サーバを推奨します。旧型の Ignite-UX サーバ (特に PA-RISC 搭載システム) は、VM とネットワ
ーク通信できないファームウェアのバージョンを使用している場合があります。
Ignite-UX ソフトウェア バンドルは、すべての HP Integrity サーバおよび PA-RISC サーバで利用できます。ここで紹
介する手順は、HP-UX インストール ユーティリティ (Ignite-UX) バンドル B5725AA に基づいています。Ignite-UX
のインストールに関する最新情報は、『Ignite-UX 管理ガイド』の「Ignite-UXサーバのインストールおよび管理 」を参
照してください。
Ignite-UX サーバの基本的な設定と初期化は、Ignite-UX ユーザ インタフェースで実行できます。現時点の IgniteUX ユーザ インタフェースは、Integrity サーバの一部の設定をサポートしていません。具体的には、Integrity サー
バ (Integrity VM を含む) を使用するために、設定ファイル /etc/dhcptab または /etc/bootptab を、IgniteUX サーバで直接編集する必要があります。IP アドレスを静的に割り当てるか、ネットワークの DHCP サービスで
自動的に割り当てるかにより、編集する設定ファイルが決まります。
静的 IP 環境のセットアップ
Ignite-UX クライアントに静的 IP アドレスを割り当てている場合は、設定ファイル /etc/bootptab を編集します。デ
フォルトのエントリを使用して、新しいクライアントのエントリ (Integrity VM を含む) を容易に追加できます。デフォル
ト エントリと 2 つのホスト エントリを含む例を、次の図 1 に示します。
図 1.Integrity VM クライアントのエントリを含む /etc/bootptab ファイル
IADEF:¥
ht=ethernet:¥
hn:¥
bf=/opt/ignite/boot/nbp.efi:¥
bs=48:¥
bp=15.99.87.15:¥
sm=255.255.248.0:¥
gw=15.99.87.254:¥
ds=15.99.52.11:¥
vm=rfc1048:
myvm01:tc=IADEF:ip=15.99.87.205:ha=86abc85d751a:
myvm02:tc=IADEF:ip=15.99.87.38:ha=86abc85d7509:
図 1 には 3 つのエントリがあります。1 つは 1 組のデフォルト値 (IADEF) を指定するもので、残り 2 つはデフォルト
を基に作成した Ignite-UX クライアント (myvm01、myvm02) のエントリです。デフォルト エントリでは、設定に合わせて
次の 4 つの値を変更する必要があります。
• bp - クライアントに応答する Ignite-UX サーバの IP アドレス
• sm - クライアントが使用しているサブネット マスク
3
• gw - ネットワーク ゲートウェイのアドレス
• ds - DNS サーバのアドレス
これらのエントリの入力ミスは、予期しない問題を引き起こします。エントリを慎重にチェックしてください。
新しい VM のエントリを追加するには、この例の myvm01 や myvm02 のエントリと同様の行を追加する必要があ
ります。エントリの最初の属性が、新しい VM のホスト名です。残りの 3 つの属性を、次のように定義してください。
• tc - このクライアント グループが使用するデフォルト値 (上の例では IADEF)
• ip - クライアントの IP アドレス (固定)
• ha - クライアントのハードウェア (MAC) アドレス
VM の MAC アドレスは hpvmstatus の出力または VM コンソールで確認できます (VM コンソールについては
後述します)。たとえば、hpvmstatus の出力では、VM の LAN エントリの最後の項目が MAC アドレスです。
# hpvmstatus -P myvm02 | grep lan
vswitch
lan
vswA
0
1
0 86-ab-c8-5d-75-09
DHCP 環境のセットアップ
DHCP 環境など、Ignite-UX クライアントに静的 IP アドレスが割り当てられていない場合、/etc/bootptab ファイル
を利用できません。そのような匿名クライアントに対応するため、HP-UX 11i v2 には、device_pool_group 機
能を有効にする DHCP 設定のオプションがあります。この機能を使用するには、設定ファイル /etc/dhcptab に、
図 2 に示すようなエントリを設定します。
図 2.Ignite-UX サーバで匿名クライアントを使用する場合の /etc/dhcptab ファイルの一例
dhcp_device_group:¥
re:¥
ncid:¥
class-id="PXEClient:Arch:00002:.*":¥
lease-time=300:¥
subnet-mask=255.255.248.0:¥
addr-pool-start-address=15.99.87.6:¥
addr-pool-last-address=15.99.87.253:¥
bf=/opt/ignite/boot/nbp.efi
図 2 のエントリに含まれる各属性について、次に説明します。
• dhcp_device_group - DHCP デバイス プール グループを有効にします。これにより、ブート メッセージに
同じ class-id を含むクライアント群に対し、IP アドレスのプールを提供します。
• class-id - すべての IPF クライアントは 32 文字のclass-idを含むブート メッセージを送信します。形式は
PXEClient:Arch:00002:UNDI:xxxyyyです。xxxyyy は Universal Network Device Interface (UNDI)
のリビジョンのメジャー番号とマイナー番号です。この行により bootpd は、PXEClient:Arch:00002 で始
まる文字列に合致するクライアント (IPF クライアント) だけに応答します。
• re - class-idをデフォルトのリテラル照合ではなく正規表現で照合するように bootpd に指示します。リリース
11.23 で新しく追加されたオプションです。
• ncid - メッセージへの応答で class-id を返送しないように bootpd に指示するバイナリ オプションです。
bootpd はすべての PXE プロトコルをサポートしていないため、このオプションは必須です。リリース 11.23 で
新しく追加されたオプションです。
• lease-time - IPアドレスの割り当てがタイムアウトするまでの時間 (秒単位)。
• addr-pool-start-address - クライアントに提供する IP アドレス範囲の先頭アドレス。
• addr-pool-last-address - クライアントに提供する IP アドレス範囲の末尾のアドレス。
• subnet-mask - クライアントが使用するサブネット マスク。
• bf - 使用する EFI ネットワーク ブート プログラム。
4
以上のエントリを Ignite-UX サーバの /etc/dhcptab ファイルに追加した後、bootpd デーモンを再起動してく
ださい。このデーモンは通常、inetd が起動します (inetd の設定は、/etc/inetd.conf ファイルで確認でき
ます)。この設定がある場合は、bootpd のインスタンスを終了してください。inetd が bootpd を再起動します。
Ignite-UX による VM のロード
Ignite-UX サ ー バ に VM の 設 定 を し た 後 、 VM の 仮 想 コ ン ソ ー ル に ア ク セ ス で き ま す 。 hpvmstart ( 例 :
hpvmstart –P myvm03) で VM を起動し、hpvmconsole (例:hpvmconsole –P myvm03 –fi) でコン
ソールにアクセスしてください。コンソールに接続すると、図 3 に示すような VM コンソールが表示されます。
Integrity VM のコンソールと EFI (Extensible Firmware Interface) の最初のリリースでは、lanboot を実装してい
ません。次の手順で設定してください。
Boot option maintenance menu を選択して Enter キーを押してください。Boot Maintenance Manager メニュー
(図 4) で Boot from a File を選択し、Enter キーを押してください。Boot from a File メニュー (図 5) で、Ignite-UX で
使用する MAC アドレスが表示された Load File エントリを選択してください。
複数の Load File エントリが表示され、VM の IP アドレスが固定の場合は、Ignite-UX サーバの /etc/bootptab
ファイルに登録した VM の MAC アドレスが表示されているエントリを選択してください。なお、この画面を使えば、
hpvmstatus を使用しなくても、VM の MAC アドレスを確認できます。
適切な Load File エントリを選択すると、クライアントは要求を送信し、すべての設定が正しければ Ignite-UX サー
バが応答します。図 6 のように、クライアントと Ignite-UX サーバが接続し、通信を開始します。
しばらくすると HP-UX installation メニュー (図 7) が表示されます (このメニューが表示されるまでの間に、ターミナ
ル タイプの指定を求めるプロンプトが表示されることがあります)。この画面以降は、HP-UX の通常のインストール
と同様の手順で OS とソフトウェアをインストールしてください。
図 3.VM の初回起動後の VM コンソール
5
図 4.VM の Boot Option Maintenance メニュー
図 5.VM の Boot From a File メニュー
6
図 6.クライアントと Ignite-UX サーバで通信の開始
図 7.Ignite-UX サーバとの通信により表示される HP-UX installation メニュー
7
より高度なネットワーク インストール
複数の VM を展開する場合、各 VM でオペレーティング システムとソフトウェアの設定を繰り返す作業は面倒です。
Ignite-UX では、この作業をきわめて効率的に行えます。
Ignite-UX で繰り返し利用できる VM 設定の作成
複数の VM システムに同じ設定でオペレーティング システムとソフトウェアをインストールする場合は、「ゴールド
イメージ」の作成を推奨します。ゴールド イメージとは、システム(オペレーティングシステムと必要なソフトウェア含
む)をインストールし、設定したスナップショットで、クライアントにインストールできるようにアーカイブされています。
Ignite-UX では、オペレーティング システム設定を tar または cpio 形式でアーカイブしてゴールド イメージを作成し、
それを Ignite-UX で認識して、他のマシンにインストールできます。
標準的なソフトウェアを設定したゴールド イメージは VM を速やかに展開でき、インストールする OS の属性とソフ
トウェアを手作業で繰り返し選択する作業より、明らかに効率的です。
ゴールド イメージの作成手順は、『Ignite-UX 管理ガイド』の「ゴールド イメージ」に詳しく説明されています。ここで
は、標準的な Integrity VM のゴールド イメージの作成で、重要な Integrity VM ソフトウェアについて説明します。
Ignite-UX で使用できる VM 用のゴールド イメージの基本的な作成手順は次のとおりです。
1. ゴールド イメージの作成に使用するシステムを用意
2. ゴールド イメージに含める Integrity VM ソフトウェアをインストール (省略可)
3. オペレーティング システムのアーカイブ (ゴールド イメージ) を作成
4. ゴールド イメージを認識するように Ignite-UX サーバを設定
これらの各手順について、以下に説明します。
ゴールド イメージを作成するシステムの用意
ゴールド システム(ゴールド イメージを作成するシステム)を作成するには、まず OS をインストールします。HP-UX
オペレーティング環境 (OE) は、多くのデータ センタに適合する HP ソフトウェアを統合でき、ゴールド システムの
作成に適しています。
VM にソフトウェアをインストールする場合、必要なソフトウェアを 1 つの場所 (SD-UX ソフトウェア デポ) に収納す
ることを推奨します。必要なソフトウェア バンドルを (swcopy で) 1 つのソフトウェア デポにコピーすれば、すべて
のソフトウェアを一度に選択してインストールでき、何度も再起動する必要がありません。
Integrity VM ソフトウェアのインストール
Integrity VM 用のゴールド システムを作成する際、次の 3 つのソフトウェア バンドルを指定できます(省略可)。
• VMGuestLib - Integrity VM に関連するシステムの基本情報を提供するライブラリ セット。
• HPVM-Guest - HP-UX オペレーティング システムを VM 向けに調整するツール群。VM のステータスと状態
を収集する 2 つのユーティリティ コマンド (hpvminfo、hpvmcollect) を含みます。
• VMProvider - Integrity VM WBEM プ ロ バ イ ダ 。 Virtualization Manager (vman) 、 Integrity VM GUI
(vmmgr) 等の HP Virtual Server Environment (VSE) ツールが使用します。VMProvider には VMGuestLib
または HPVM-Guest が必要です。
VMGuestLib と VMProvider は、どちらも HP-UX 11i v2 (2005 年 12 月版) から製品の一部として提供され
ています。したがって、ゴールド システム設定にこれ以降の新しい HP-UX OE を使用する場合は、これら 2 つのバ
ンドルを明示的にインストールする必要はありません。これらのバンドルは Integrity VM のインストール メディアに
も収録されており、メディアからコピー (swcopy) または直接インストール (swinstall) できます。
HPVM-Guest バ ン ド ル は Integrity VM ホ ス ト の SD-UX 配 布 テ ー プ 形 式 フ ァ イ ル (/opt/hpvm/guestimages/hpux/hpvm_guest_depot.sd) として入手できます。このファイルに含まれている HPVM-Guest をデ
ポにコピーし、VM にインストールします。デポにコピーするには、次のように swcopy コマンドを使用します。
# swcopy -s /opt/hpvm/guest-images/hpux/hpvm_guest_depot.sd ¥
¥* @ <host>:/<depot path>/
HPVM-Guest バンドルは、インストール後に再起動する必要があるため、他のソフトウェアと共に 1 つの
デポに収納して、一括インストールすることを推奨します。
8
オペレーティング システムのアーカイブを作成
ゴ ー ル ド シ ス テ ム の 設 定 後 は 、 Ignite-UX ソ フ ト ウ ェ ア を イ ン ス ト ー ル す る か 、
/opt/ignite/data/scripts/make_sys_image ファイルをゴールド システムの /tmp にコピーしてください。このファ
イルをコピーした場合は、/tmp/make_sys_image ファイルのパーミッションを「実行可能」に変更してください。
Ignite-UX サーバで、ゴールド イメージのアーカイブを保管するファイル システムに、十分な空き領域があることを
確認してください。デフォルトの保管先は /var/tmp です。通常、/var の領域は他のファイル システムに比べて
拡張しにくいため、保管先を他のファイル システムに変更できます。
1. ゴールド システムで、次のコマンドを実行してください。
# /tmp/make_sys_image -s <Ignite-UX server IP address> ¥
–d /<path to target directory> -n <archive file name>
具体的な実行例を次に示します。
# /tmp/make_sys_image -s 15.99.87.15 ¥
–d /var/opt/ignite/data/Rel_B.11.23 -n B.11.23_VM_archive.gz
このコマンドは、IP アドレス 15.99.87.15 のホストで /var/opt/ignite/data/Rel_B.11.23 ディレクトリ
にゴールド イメージを作成します。ゴールド システムは Ignite-UX サーバの /.rhosts ファイルに登録しておく必
要があります。登録していない場合、次のエラーが表示されます。
ERROR: Cannot remsh server system_name (check server .rhosts file).
通常、make_sys_image は数分で終了します。実行中にはゴールド システムで、他の処理を実行しないでくださ
い。処理が完了すると、Ignite-UX サーバに B.11.23_VM_archive.gz (gzip 形式の)ファイルが作成されます(上記
の例では、/var/opt/ignite/data/Rel_B.11.23/B.11.23_VM_archive.gz)。
2.ゴールド イメージを格納しているディレクトリを NFS マウントできるように設定する必要があります。上記の例では、
Ignite-UX サーバの /etc/exports ファイルに、/var/opt/ignite/data/Rel_B.11.23 を次のように登
録します。
/var/opt/ignite/data/Rel_B.11.23 -anon=2
登録後に exportfs –a を実行して、ディレクトリをエクスポートします。
ゴールド イメージを認識する Ignite-UX サーバの設定
ゴールド イメージの作成後は、Ignite-UX サーバで使用できるように設定する必要があります。手順を次に示します。
1. 次のコマンドをアーカイブがあるディレクトリで実行して、設定ファイルで使用する impacts 文を取得してください。
# /opt/ignite/lbin/archive_impact -t -g B.11.23_VM_archive.gz
たとえば、ゴールド イメージが /var/opt/ignite/data/Rel_B.11.23 ディレクトリにある場合は、次のコマンドを実
行します。
# /opt/ignite/lbin/archive_impact -t -g ¥
./B.11.23_VM_archive.gz > impacts.txt
このコマンドの実行には、1~2 分を要します。
2. サンプルの設定ファイルをシステムのアーカイブがあるディレクトリにコピーして、設定ファイルを作成してください。
実行例を示します。
# cp /opt/ignite/data/examples/B.11.23.golden_image.cfg ¥
/var/opt/ignite/data/Rel_B.11.23/vm.cfg
作成した設定ファイルは、以下の手順に従って変更する必要があります。
3. 設定ファイルの sw_source セクションにある nfs_source の定義を、Ignite-UX サーバと格納先のパスに合わ
せて変更してください。たとえば、前述した Ignite-UX サーバにゴールド イメージが存在する場合、
nfs_source = "10.2.72.150: /var/opt/ignite/archives/Rel_B.11.23"
を次のように変更します。
nfs_source = "15.99.87.15: /var/opt/ignite/data/Rel_B.11.23"
4. 同じ設定ファイルの init sw_sel セクションを、使用するゴールド イメージに合わせて変更してください。サンプ
ルの設定ファイルでは 2 つの異なるイメージが指定されています。1 つは Itanium ベースのシステム用 (ia64)で、
もう 1 つは PA-RISC システム用 (hppa) です。PA-RISC システム版 HP-UX のイメージを作成しなかった場合は、
9
PA-RISC システムのイメージ ("is_hppa") の init sw_sel セクションを削除してください。続いて、次の手順を実行
してください。
a} description のパラメータを、使用するゴールド イメージの説明に変更します。たとえば、
description = "B.11.23 IA golden image archive"
を次のように変更してください。
description = "HP-UX 11.23 image for VMs"
b} archive_path を、実際のアーカイブ ファイル名に変更してください。たとえば、
archive_path = "B.11.23_archive_IA.gz"
を前述した例と同じアーカイブ ファイル名にするには、次のように変更します。
archive_path = "B.11.23_VM_archive.gz"
c) impacts の各行を、手順 1 で取得した内容に置き換えてください。たとえば、次の行を
impacts
impacts
impacts
impacts
impacts
impacts
impacts
impacts
impacts
=
=
=
=
=
=
=
=
=
"/"
"/dev"
"/etc"
"/home"
"/opt"
"/sbin"
"/stand"
"/usr"
"/var"
7659Kb
11Kb
76229Kb
1Kb
2223298Kb
109002Kb
51127Kb
2379518Kb
848454Kb
以下のように置き換えます。
impacts
impacts
impacts
impacts
impacts
impacts
impacts
impacts
impacts
impacts
=
=
=
=
=
=
=
=
=
=
"/" 833Kb
"/dev" 13Kb
"/etc" 82077Kb
"/home" 133696Kb
"/opt" 2536512Kb
"/sbin" 111333Kb
"/scratch" 135843Kb
"/stand" 52187Kb
"/usr" 2396952Kb
"/var" 1603044Kb
「=」の後は、手順 1 で作成した impacts.txt ファイルから取得した内容です。
10
以上の変更を加えると、init sw_sel セクションは次のようになります。
(is_ia64) {
init sw_sel "B.11.23 IA golden image archive" {
description = "HP-UX 11.23 image for VMs"
sw_source
= "golden image archive"
sw_category = "HPUXEnvironments"
archive_type = gzip tar
# For NFS, the path to the archive is relative to the mount point
# specified in the "nfs_source" keyword within the sw_source stanza
# above:
archive_path = "B.11.23_VM_archive.gz"
# Here we describe how much space is used in each of the mentioned
# subdirectories.This information is obtained by running the
# "archive_impact" command against an archive as follows:
#
/opt/ignite/lbin/archive_impact -tg B.11.23_archive_IA.gz
# The output from the above command should replace the "impacts"
# statements below.
#
impacts = “/” 833Kb
impacts = “/dev” 13Kb
impacts = “/etc” 82077Kb
impacts = “/home” 133696Kb
impacts = “/opt” 2536512Kb
impacts = “/sbin” 111333Kb
impacts = “/scratch” 135843Kb
impacts = “/stand” 52187Kb
impacts = “/usr” 2396952Kb
impacts = “/var” 1603044Kb
} = TRUE}
5. Ignite-UX の新しい設定をインストールするために、/var/opt/ignite/INDEX ファイルを編集してください。新
しい cfg セクションをこのファイルに追加します。追加する cfg セクションは次のように定義します。
cfg "HP-UX B.11.23 VM Config" {
description "This selection supplies the VM configuration."
"/opt/ignite/data/Rel_B.11.23/config"
"/var/opt/ignite/data/Rel_B.11.23/vm.cfg"
"/var/opt/ignite/config.local"
}
6. 次のコマンドを実行して、追加した設定情報の構文をチェックしてください。
# /opt/ignite/bin/instl_adm –T
このコマンドで問題が見つからなければ、設定は完了です。
新しい設定をインストール
上記の手順をすべて完了すると、「Ignite-UX による VM のロード」で前述した手順に従って Ignite-UX を使用し、新
しい VM 設定をインストールできます。HP-UX installation メニュー (図 7) から User Interface and Media Options
画面 (図 8) まで実行してください。ここ(図 8)で Guided Installation オプションを選択して、 Select an overall
system configuration 画面 (図 9)まで実行してください。カーソルを Configurations: フィールドに位置付け Enter
キーを押すと、選択可能な VM 設定が表示されます。
この時点で、ゴールド イメージ (B.11.23_VM_archive.gz など) が見つからない旨のエラー メッセージが表示
されることがあります。通常、このエラーの原因は、ゴールド イメージを含むファイル システムが、NFS クライアント
にエクスポートされていないためです。Ignite-UX サーバで適切なファイル システムがエクスポートされていることを
確認し、インストールをやり直してください。
11
図 8.ユーザ インタフェースとメディアを選択する HP-UX インストール画面
図 9.インストールする新しい VM 設定の選択
12
ISO イメージを仮想 DVD からインストール
Integrity VM で、ゴールド イメージを ISO イメージに変換し、仮想 DVD として使用できます。この機能を使用する
には、「ゴールド イメージを作成するシステムの用意」で前述した手順に従って、ゴールド システムをセットアップす
る必要があります。このゴールド システムで ISO イメージを作成し、それを 1 つ以上の VM の仮想 DVD に割り
当てます。その後、この仮想 DVD からブートして、オペレーティング システムを VM にインストールします。
以下の説明は、『Ignite-UX 管理者ガイド』の第 8 章、「独自のインストール メディアの作成」からの抜粋です。
ISO イメージの作成
ここでは、Integrity VM で仮想 DVD として使用できる ISO イメージを作成するために必要な手順を示します。ゴー
ルド システムを設定後、格納先のファイル システムに、ゴールド イメージと ISO イメージの両方を格納できる空き
領域があることを確認してください。たとえば、システム イメージのサイズが 3 GB の場合、ゴールド イメージに 3
GBと ISO イメージに 3 GBの領域が必要です。
ISO イメージを作成する際に留意する重要点は、使用するツールが、CD または DVD のインストール メディアを作
成するために設計されていることです。これは、ISO イメージの最大サイズが、およそ 4GB に制限されることを意
味します。旧バージョンのツールでは、さらに制約が厳しく、ゴールド イメージの最大サイズは 2 GB です。
Ignite-UX ユーティリティ ソフトウェアを、ゴールド システムにインストールする必要があります。より大きな ISO イメ
ージ (最大 4GB) を作成できるように、B5725AA (Ignite-UX)バージョン C.6.5.61 以降と Ignite-UX-11-23 (HP-UX
Installation Utilities for Installing 11.23 Systems) をインストールすることを強く推奨します。
ゴールド システムの設定後、次の手順に従って ISO イメージを作成します。
オペレーティング システムのアーカイブを作成
次のコマンドを使用して、オペレーティング システムのアーカイブを、ゴールド システムのローカル環境に作成しま
す。
# /opt/ignite/data/scripts/make_sys_image ¥
-s local -d /scratch/staging -n vm.gz
このコマンドは、ローカル システムの /scratch/staging ディレクトリに、ゴールド システムのアーカイブ ファイル
vm.gz を作成します。この処理は数分で完了します。
アーカイブの設定ファイルを作成
ゴールド イメージ用にアーカイブの設定ファイルを作成する必要があります。次のコマンドを実行して、設定ファイ
ルに指定する impacts 文を取得してください。
# /opt/ignite/lbin/archive_impact -t -g ./vm.gz > impacts.txt
このコマンドは、アーカイブ ファイルがあるディレクトリ (/scratch/staging など) で実行してください。この処理は数
分で完了します。
サンプルの設定ファイルをゴールド システムのアーカイブがあるディレクトリにコピーして、設定ファイルを作成して
ください。たとえば、次のようなコマンドを実行します。
# cp –p /opt/ignite/data/examples/B.11.23.archives.cfg ¥
/scratch/staging/vm.cfg
アーカイブにあわせて設定ファイルを変更する必要があります。(is_ia64)セクションの 2 箇所を変更します。最
初に archive_path の値を、オペレーティング システムのアーカイブ ファイルのパスに変更します。たとえば、
vm.cfg ファイルに次の設定がある場合、
archive_path = "data/B.11.23_archive_IA.gz"
を次のように変更します。
archive_path = "./vm.gz"
続いて、すべての impacts エントリを、上記の手順で作成した impacts.txt ファイルの impacts 文で置き換えて
ください。変更後の (is_ia64) セクションの一例を次に示します。
(is_ia64) {
init sw_sel "B.11.23 client archive IA" {
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description
= "B.11.23 client archive IA"
sw_source
= "hp client archives"
sw_category = "HPUXEnvironments"
archive_type = gzip tar
archive_path = "./vm.gz"
impacts = "/" 241Kb
impacts = "/cfs" 1Kb
impacts = "/dev" 13Kb
impacts = "/etc" 82004Kb
impacts = "/home" 13369Kb
impacts = "/stand" 52187Kb
impacts = "/usr" 2396952Kb
impacts = "/var" 1603493Kb
} = TRUE
}
PA-RISC 用の設定を作成していない場合、設定ファイルから (is_hppa) セクションを削除しください。
LIF ボリュームのコピーを作成
ISO イメージは、LIF ボリュームを含む必要があります。次のコマンドを実行して LIF ボリュームを作成してください。
# /opt/ignite/bin/make_medialif -a -r B.11.23 ¥
-f /opt/ignite/data/Rel_B.11.23/config ¥
-f /scratch/staging/vm.cfg ¥
-l /scratch/staging/vm.lifimage
–f オプションで 2 つの設定ファイルを指定していることに注意してください。make_medialif とともに使用する場
合、この 2 つのファイルを、連続して指定してください。
EFI イメージのコピー
Integrity VM を含め Itanium ベースのシステムには EFI イメージが必要です。次のコマンドを実行し、ISO イメージ
があるディレクトリに EFI イメージをコピーしてください。
# cp -p /opt/ignite/boot/Rel_B.11.23/EFI_CD_image /scratch/staging/
ISO イメージの作成
前項までの手順で準備が完了し、mkisofs コマンドで ISO イメージを作成できます。Itanium ベースシステム用の
mkisofs コマンドを使用することに注意してください。
# /opt/ignite/lbin/mkisofs ¥
-D -R -U -max-iso9660-filenames ¥
-no-emul-boot ¥
-b EFI_CD_image ¥
-eltorito-alt-boot ¥
-no-emul-boot ¥
-b vm.lifimage ¥
-o /scratch/B.11.23.iso ¥
/scratch/staging/
注記: -no-emul-boot オプションを複数指定する場合、-no-emul-boot の後に-b オプションを続けて指
定してください。。
次の 2 つの警告が表示されますが、処理は正常に実行されており、無視してかまいません。
Warning: creating filesystem that does not conform to ISO-9660.
Warning: ISO-9660 filenames longer than 31 may cause buffer overflows in the OS.
このコマンドは数分で完了します。実行中、多くの情報メッセージを表示します。
ISO イメージに仮想 DVD の設定
ISO イメージに仮想 DVD の設定をします。仮想 DVD は、ブート可能で、さらに、HP-UX でマウントできるファイル シス
テムです。この設定は、instl_combine を次のように実行します。
# /opt/ignite/lbin/instl_combine -C /scratch/B.11.23.iso
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ISO イメージを Integrity VM ホストへ移動
ISO イメージを設定後、次のコマンドで、有効な LIF イメージであることを確認してください。
# lifls /scratch/B.11.23.iso
このコマンドは、イメージの内容を表示します。内容を表示しない、または、エラー メッセージを表示する場合は、
ISO イメージが破損しています。
確認後、ftp等の効率的な手段で、ISO イメージを VM ホストに移動してください。
ISO イメージを使用する仮想 DVD の設定
仮想 DVD と VM を設定し ます。hpvmcreate、hpvmmodify コマンドで仮想 DVD を定義します。VM に定義さ
れている仮想 DVD デバイスの有無、および存在する場合のデバイスの種類は、次のコマンドを実行してください。
# hpvmstatus -P myvm03 | grep dvd
dvd scsi
0
0
0
1
0 file
/hpvm/ISO/B.11.23.iso
この出力例では、myvm03 に仮想 DVD デバイスと /hpvm/ISO/B.11.23.iso ファイルを割り当てています。こ
のようなデバイスが存在しない場合、次のコマンドで追加できます。
# hpvmmodify -P myvm02 -a dvd:scsi::file:/hpvm/ISO/B.11.23.iso
仮想 DVD を VM に割り当てると VM は起動時に、自動的に仮想 DVD を認識し、ブート プロセスを開始します
(図 10 の強調表示部分)。VM の EFI が仮想 DVD のファイル システム (fs0) を自動的に認識することに注意して
ください。続いて、仮想 DVD のインストール メディア (ISO イメージ) を検出し、インストールを開始します。これ以
降、 HP-UX のインストールは、物理インストール メディアを使用する場合と同様です。
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図 10.仮想 DVD (ISO イメージ) から自動ブートした時の仮想コンソール
複数の VM でメディアを共有
Integrity VM ホストにある ISO イメージを、複数の VM で共有できます。前述したように、新しい VM には仮想
DVD を次のように定義してください。
# hpvmmodify -P vm12 -a dvd:scsi::file:/hpvm/ISO/B.11.23.iso
hpvmmodify: ERROR (vm12): Duplicate backing device /hpvm/ISO/B.11.23.iso.
hpvmmodify: ERROR (vm12): Unable to add device /hpvm/ISO/B.11.23.iso.
hpvmmodify: Unable to create device dvd:scsi::file:/hpvm/ISO/B.11.23.iso.
hpvmmodify: Unable to modify the guest.
エラー “Duplicate backing device“ は、すでに別の VM で ISO イメージを仮想デバイスに割り当てている
ために起こりました。hpvmdevmgmt で、Integrity VM からゲスト デバイス /hpvm/ISO/B.11.23 の状態を で確
認できます。
# hpvmdevmgmt -l gdev:/hpvm/ISO/B.11.23.iso
/hpvm/ISO/B.11.23.iso:CONFIG=gdev,EXIST=YES,DEVTYPE=FILE,SHARE=NO:…
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この出力で、属性 SHARE が NO であることに着目してください。この属性を YES に変更すると、複数の VM でこの
ISO イメージを共有できます。属性の設定を、次のコマンドで変更します。
# hpvmdevmgmt -m gdev:/hpvm/ISO/B.11.23.iso:attr:SHARE=YES
hpvmdevmgmt をもう一度実行して、属性値を確認します。
# hpvmdevmgmt -l gdev:/hpvm/ISO/B.11.23.iso
/hpvm/ISO/B.11.23.iso:CONFIG=gdev,EXIST=YES,DEVTYPE=FILE,SHARE=YES:
これにより、複数の VM で ISO イメージを共有できます。
# hpvmmodify -P vm12 -a dvd:scsi::file:/hpvm/ISO/B.11.23.iso
#
前述のエラーは起こらず、プロンプトのみ表示され、hpvmmodify コマンドが終了します。
デバイスの SHARE 属性を変更する場合、細心の注意を払い、読み取り専用の環境で変更してください。不用意に
変更すると、メディアで不整合や破損を引き起こす場合があります。
Ignite-UX と Integrity VM ホスト
VM ホストのゴールド イメージを作成
通常、ゴールド イメージがは Integrity VM ホストではなく、展開する VM に割り当てる必要があります。前述の手
順で、Integrity VM ホストの設定を含む、あらゆる設定のゴールド イメージを作成できます。例としては、Integrity
VM ホストを管理/監視する管理ツールとシステム ソフトウェアの標準的な組み合わせです。
ゴールド イメージを作成するゴールド システムには VM の設定を含める必要がありません。VM のシステム ID、
仮想 MAC アドレス等の設定は、各 VM で一意になる必要があります。したがって、VM の設定を含むシステムは、
ゴールド イメージの作成に実用的ではありません。
まとめ
Ignite-UX の多くの機能により、Integrity VM でオペレーティング システムとアプリケーションを効率的にインストー
ルできます。ネットワーク インストールでは、多くの VM でより効率的にソフトウェアをインストールできます。また、
仮想 DVD の ISO イメージ使用すると、インストール メディアの挿入/取り出しが不要になり、、作業時間を短縮で
きます。
本書では、これらの利点を活用する手順を紹介しています。
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追加情報
http://www.hp.com/go/vse (英語)
『 HP Integrity Virtual Machines Installation, Configuration, and Administration 』
『Ignite-UX Administration Guide』 (B2355-90875)
(T2767-90004)
http://docs.hp.com/ja (日本語)
『Ignite-UX 管理ガイド』 (B2355-90894)
お問い合わせはカスタマ インフォメーション センタへ
03-6416-6660
月~金9:00~19:00 土10:00~18:00 (日、祝祭日、年末年始および5/1を除く)
HP-UX 製品に関する情報は http://www.hp.com/jp/hpux
HP-UX に関する技術情報は http://www.hp.com/jp/developer
記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
記載事項は2006年10月現在のものです。
本書に記載された内容は、予告なく変更されることがあります。
本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して、
いかなる責任も負いかねますのでご了承ください。
本書は、『Using Ignite-UX with Integrity Virtual Machines Rev 1.2, 5/2006』 (英語) をもとに加筆・修正して日本語
で提供するものです。
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