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2010 準グランプリ : 多チャンネル時代のテレビリモコン

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2010 準グランプリ : 多チャンネル時代のテレビリモコン
テクノ愛 2010 応募用紙
ふりがな
発案者
タイトル
ひ さ だ
久 田
あ き ひ こ
旭 彦
学校名
(またはご所属)
多チャンネル時代のテレビリモコン
年
東京大学
(学生の方のみ)
分野
(○で囲む)
1 .生活アイデア部門
○
2.研究事業化部門
発表内容:
近年、BS・CSのデジタル放送や、ケーブルテレビ等での専門チャンネルの普及によって、
テレビのチャンネル数は大幅に増加しているが、それに伴い、従来のリモコンではボタン数が
足りなくなり、操作が複雑化してきている。本アイデアは、局番号を選ぶ従来の方式に代わり、
ジャンル名による操作を提案し、リモコン本来の簡単な操作性を取り戻すものである。
本アイデアでは、リモコン上の局番号を示す数字ボタンの代わりに、ジャンル名の書かれた
ボタンを配置する。見たいジャンルのボタンを繰り返し押すと、電子番組表(EPG)をもとに、
地デジ・BS・CSの区別なく、その時間にそのジャンルの番組が放送されているチャンネル
へと順々に切り替わっていく。また、切り替え中に前のチャンネルに戻したくなった場合の為、
「戻る」「進む」ボタンも配置する。なお、ジャンル分け等の情報処理はテレビ本体が行う。
この方式は「放送局にはこだわらずニュースが見たい」といった場合に効果的である。従来
のリモコンでは地デジ・BS等あわせて 20 以上のチャンネルを一つずつ切り替えてニュース
を探す必要があるが、このリモコンでは、ニュースだけをピンポイントで探すことができる。
また、毎週視聴する番組についても、テレビ本体に履歴機能をもたせて、ジャンル内での優先
順位を上げることで、局番号を覚えていなくてもすぐに呼び出せるようになる。
本アイデアの特長は、地デジ・BS・CSのボタンを廃止した点に
ある。従来のリモコンでは、正しい局番号を押しても、地デジ・BS・
CSの設定が違うと違うチャンネルが表示され、混乱することがある
が、本リモコンではそれらの区別を意識する必要がない。
本アイデアの新奇性は、電子番組表の配信やテレビが情報処理能力
をもつようになったという最新のテレビ事情を、目立たないように活
用することで、使用者に優しい簡単な操作性を取り戻した点にある。
局番号によるチャンネル選択という現在の方式は、長年慣れ親しま
れたものではあるが、リモコンの最終形とは限らない。本アイデアは、
インターネットでのキーワード検索や、ブックマーク、戻る、進むと
いった操作が身近になった現代に適した新しい方式を提案し、テレビ
リモコンのパラダイムシフトを促すものである。
図 ジャンル選択式リモコン
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