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(C) 2007 RIM Intelligence Co
RIM INTELLIGENCE PETROCHEMICAL 6F, HAKUSHIKA KAYABACHO-BLDG, 1 CHOME 17-18, SHINKAWA, CHUOU-KU, TOKYO JAPAN, ZIP: 104-0033 TEL:+81-3-3552-2411 FAX:+81-3-3552-2415 SINGAPORE TEL&FAX:65-6345-9894 RIM PETROCHEMICAL INTELLIGENCE DAILY NO.916 May 10 2011 Copyright (C) 2007 RIM Intelligence Co. All rights reserved. --TOKYO, 18:30 JST May 10 2011 Aromatics($/MT) Physical and Forward prices INDEX H2May Benzene FOB Korea +1,185/1,195+ FOB E-Japan +1,180/1,190+ 1,175/1,185 FOB W-Japan +1,185/1,195+ 1,180/1,190 CFR Japan +1,198/1,208+ 1,193/1,203 1,185/1,195 1,180/1,190 1,185/1,195 1,198/1,208 Toluene FOB Korea +1,098/1,103+ 1,105/1,110 1,105/1,110 1,090/1,095 Iso MX FOB Korea +1,268/1,278+ CFR N.E.Asia +1,278/1,288+ 1,270/1,280 1,270/1,280 1,265/1,275 1,280/1,290 1,280/1,290 1,275/1,285 Styrene FOB Korea CFR China H1Jun H2Jun H1Jul 1,185/1,195 1,185/1,195 1,180/1,190 1,185/1,195 1,198/1,208 +1,450/1,460+ +1,455/1,465+ 1,450/1,460 1,450/1,460 1,450/1,460 1,450/1,460 1,460/1,470 1,460/1,470 PX FOB Korea +1,530/1,540+ CFR N.E.Asia +1,550/1,560+ 1,525/1,535 1,545/1,555 1,530/1,540 1,530/1,540 1,550/1,560 1,550/1,560 Olefins ($/MT) Ethylene Propylene Butadiene CFR N.E. ASIA 1,350/1,370 1,580/1,630 3,300/3,400 CFR S.E. ASIA - 1,380/1,400 1,500/1,550 3,350/3,400 Polymers ($/MT) LDPE(Film) LLDPE(Film) HDPE(Film) HDPE(Yarn) PP(Homo)-BOPP PP(Homo)-Yarn/INJ PP(Block Co)-INJ PVC(CMP) CFR CHINA 1,680/1,700 1,370/1,380 1,410/1,420 1,400/1,410 1,650/1,700 1,650/1,680 1,650/1,700 1,200/1,220 CFR S.E. ASIA 1,760/1,780 1,430/1,450 1,360/1,450 1,400/1,440 1,700/1,720 1,680/1,720 1,700/1,720 PET(Bottle) FOB TAIWAN 1,660/1,670 FOB CHINA 1,660/1,670 Intermediates ($/MT) Phenol Bisphenol-A Ethylene Glycol Ethylenedichloride Vinylchloride monomer Acrylonitrile PTA Caprolactam - CFR N.E. ASIA 1,940/2,110 2,480/2,520 1,090/1,100 500/530 1,050/1,065 2,750/2,800 1,265/1,275 3,300/3,350 - China Domestic (Yuan/MT) East China 1 RIM INTELLIGENCE PETROCHEMICAL 6F, HAKUSHIKA KAYABACHO-BLDG, 1 CHOME 17-18, SHINKAWA, CHUOU-KU, TOKYO JAPAN, ZIP: 104-0033 TEL:+81-3-3552-2411 FAX:+81-3-3552-2415 SINGAPORE TEL&FAX:65-6345-9894 Propylene PP(Homo)-Yarn/Inj Butadiene SBR BR SM EPS LDPE LLDPE HDPE-Film HDPE-Yarn MEG PTA 11,300/11,500 12,400/12,600 23,500/23,600 +27,500/27,600+ -28,600/28,70010,950/11,000-12,700/12,80013,300/13,500 10,500/10,600 11,200/11,400 11,100/11,300 + 8,500/8,600 + - 9,800/9,850 - Weekly & Monthly Average 02.May-06.May Benzene FOB Korea 1,189/1,204 FOB E-Japan 1,185/1,200 FOB W-Japan 1,190/1,205 CFR Japan 1,203/1,218 Apr Ave. 1,189/1,197 1,184/1,192 1,189/1,197 1,202/1,210 Toluene FOB Korea 1,109/1,119 1,120/1,130 Iso MX FOB Korea CFR N.E.Asia 1,265/1,275 1,280/1,290 1,309/1,319 1,317/1,327 Styrene FOB Korea CFR China 1,440/1,455 1,449/1,463 1,426/1,439 1,422/1,433 PX FOB Korea CFR N.E.Asia 1,518/1,535 1,538/1,555 1,592/1,602 1,612/1,622 Ethylene Propylene Butadiene 02.May-06.May 1,360/1,400 1,580/1,650 3,300/3,400 Apr Ave. 1,332/1,379 1,541/1,577 2,998/3,055 LDPE(Film) LLDPE(Film) HDPE(Film) HDPE(Yarn) PP(Homo)-BOPP PP(Homo)-Yarn/INJ PP(Block Co)-INJ PVC(CMP) PET(BG/FOB Taiwan) PET(BG/FOB China) 1,680/1,700 1,390/1,420 1,360/1,390 1,400/1,420 1,650/1,700 1,665/1,700 1,680/1,700 1,200/1,220 1,660/1,670 1,660/1,670 1,680/1,713 1,386/1,409 1,354/1,384 1,397/1,412 1,648/1,695 1,644/1,674 1,680/1,700 1,176/1,192 1,784/1,798 1,784/1,798 Phenol Bisphenol-A Ethylene Glycol Ethylenedichloride Vinylchloride monomer Acrylonitrile PTA Caprolactam 02.May-06.May 1,940/2,110 2,480/2,520 1,110/1,118 500/530 1,050/1,065 2,750/2,800 1,293/1,300 3,330/3,370 Apr Ave. 1,905/2,070 2,503/2,544 1,117/1,124 500/546 1,021/1,047 2,727/2,776 1,399/1,407 3,470/3,508 2 RIM INTELLIGENCE PETROCHEMICAL 6F, HAKUSHIKA KAYABACHO-BLDG, 1 CHOME 17-18, SHINKAWA, CHUOU-KU, TOKYO JAPAN, ZIP: 104-0033 TEL:+81-3-3552-2411 FAX:+81-3-3552-2415 SINGAPORE TEL&FAX:65-6345-9894 East China Propylene PP(Homo)-Yarn/INJ Butadiene SBR BR SM EPS LDPE LLDPE HDPE-Film HDPE-Yarn MEG PTA 02.May-06.May Apr Ave. 11,450/11,600 12,600/12,700 23,500/23,600 27,150/27,350 29,250/29,600 11,100/11,150 12,700/12,850 13,350/13,550 10,650/11,000 11,000/11,300 11,100/11,300 8,650/8,700 10,225/10,275 11,545/11,670 12,480/12,595 21,190/21,535 26,445/26,625 29,680/30,120 10,640/10,703 12,000/12,115 13,400/13,600 10,840/11,080 10,910/11,190 10,935/11,080 8,733/8,795 10,930/10,988 Contract Prices Mar 1,190 102,500 439 1,313 1,655 1,860 Bz ACP(CFR NEA,$/mt) Yen/mt conversion Bz USCP(FOB USGC,cts/gal) $/mt conversion PX ACP(CFR NEA,$/mt) PH ACP(CFR China,$/mt) Apr 1,150 101,500 388 1,160 1,690 1,915 May 1,215 105,800 423 1,265 1,605 2,075 Jan-Mar 11 52,400 Apr-Jun 11(implied) 59,400+ Feedstocks Index Naptha CFR Japan($/mt) +1,021.75 / 1,028.25+ Yen/kl conversion 57,204+ Naphtha Domestic CP(Yen/kl) Oct-Dec 10 45,100 H2May +1,000 / 1,005+ Butane(CFR Japan,$/mt) H1Jun +1,000 / 1,005+ H2Jun +1,000 / 1,005+ Jul 67,280+ 93,444+ Aug 67,090+ 93,181+ Reference Prices ($/MT) Japan Mogas-Tocom(Yen/kl) Yen/mt conversion Jun 67,510+ 93,764+ East Japan Mogas-RIM(Yen/kl) + 69,400 / 70,300 + Yen/mt conversion 97,014+ Tokyo Spot Crude($/bbl)/May10 16:00 $/mt conversion WTI(Jun) 100.17+ 764+ Crude Futures settlement($/bbl)/ May09 $/mt conversion TL 90― 173+ Brent(Jun) 113.64+ 860+ Nymex WTI(Jun) 102.55+ 782+ TTM 80.30- Forex($/Yen) Spread/aromatics($/MT) BZ Benzene ― Toluene -90+ ISO MX 83+ West + 69,200 / 69,500 + 96,319+ MX -83-173― Paper Dubai(May) 107.44+ 778+ ICE Brent(Jun) 115.90+ 877+ Interbank 80.67- SM -265-355+ -183+ 3 PX -345-435-263- Nap 16575248- RIM INTELLIGENCE PETROCHEMICAL 6F, HAKUSHIKA KAYABACHO-BLDG, 1 CHOME 17-18, SHINKAWA, CHUOU-KU, TOKYO JAPAN, ZIP: 104-0033 TEL:+81-3-3552-2411 FAX:+81-3-3552-2415 SINGAPORE TEL&FAX:65-6345-9894 SM P-Xylene Naphtha 265+ 345+ -165+ 355435+ -75+ 183263+ -248+ ― 80+ -430+ -80― -510 430510 ― Spread/olefins($/MT) Ethylene Propylene Butadiene Naphtha Ethylene ― 245+ 1,990+ -335+ Propylene -245― 1,745 -580+ Butadiene -1,990-1,745 ― -2,325+ Spread/Polyolefin & Intermediate VS Feedstocks ($/MT) LDPE(Film) 303+ PP/Homo(BOPP) 70 SM LLDPE(Film) 83+ PP/Homo(Yarn/INJ) 60 Phenol HDPE(Film) 1+ PP/Block Co(INJ) -10 PTA MEG Spread/Aromatics vs Naphtha & WTI & Gasoline Naphtha Nymex WTI BZ FOB Korea ($/MT) 165408Yen/mt 13,25032,783TL FOB Korea ($/MT) 75318Yen/mt 6,02325,556MX FOB Korea ($/MT) 2481,273+ Yen/mt 19,874102,182+ 95+ 124228279+ Mogas-tocom 221,793-68-5,4341058,418- Naphtha 3355802,325― EDC VCM PVC 121+ 223 142 JPN Mogas-RIM -14-1,110-104-8,3371058,418- ◎お知らせ リム情報開発は5月16日(月曜日)、ホームページを全面リニューアルいたします。コンテンツの柱であるマーケット ニュースは、「国内ニュース」「海外ニュース」「市況」などカテゴリー分けされ、より見やすい画面へと生まれ変わりま す。各カテゴリーは、利用者のみなさまの好みに応じて順番を入れ替えることも可能です。各ニュースには、関連ニ ュースや写真を随時、添付し、多角的な視点を提供いたします。このほか、ツイッター画面の新設、会社案内も充実 させる予定です。どうぞご期待ください。 Transactions Report Benzene Jul FOB KOREA Jul FOB KOREA 1,195 1,196 Aromatics 韓国積みのベンゼン相場は6月積みが1,185~1,195ドルで前日から8ドル高、7月積みが1,185~1,195ドルで5ドル 高となった。原油および米国ベンゼン相場の反発を受け、この日のアジアのベンゼンスポット相場は一段高で取引き が始められた。このなか、7月韓国積みが1,195ドル、1,196ドルで成約された。その後、原油相場が軟化したのを映し、 ベンゼン市場でも買い手が後退、ビッドも7月積みに1,185ドルまで切り下げられた。この時点でオファーは1,200ドルで 唱えられているものの、1,200ドル台の成約は厳しいとの見方がもっぱら。また、アジア市場では依然ナフサに対し LPGに割安感はないため、エチレン・クラッカーへの投入比率は拡大せず、クラッカーからのベンゼン生産は一定水 準を維持しているもよう。需要面でもスチレンモノマー(SM)の減産基調が続いており、アジア域内のベンゼン需給に 大きな変動はないとの見方が伝えられている。 韓国積みのトルエン相場は、6月積みが1,105~1,110ドル、7月積みが1,090~1,095ドルとそれぞれ前日から18ドル 高。トルエンのスポット取引きは原油、ナフサ相場の上昇を受け強基調で推移。7月積みの交渉で買い唱えが1,090ド ル、売り唱えが1,095~1,098ドルで提示されている。これ以外に6月積み品を放出し、7月積みを買い付けるタイムス ワップ取引きが、17ドルのディスカウントで成約されている。また、中国石化は華南向けのメーカー出し価格を、トルエ ンで150元安の8,600元に、溶剤グレードのミックス・キシレン(MX)で200元安の8,700元にそれぞれ引き下げている。 華南地区で定修中だった製油所の稼働が再開したことで同地域の需給バランスは平常化しつつあるという。 4 RIM INTELLIGENCE PETROCHEMICAL 6F, HAKUSHIKA KAYABACHO-BLDG, 1 CHOME 17-18, SHINKAWA, CHUOU-KU, TOKYO JAPAN, ZIP: 104-0033 TEL:+81-3-3552-2411 FAX:+81-3-3552-2415 SINGAPORE TEL&FAX:65-6345-9894 6月物の異性化グレードのMX相場は韓国積みが1,270~1,280ドルと前日から25ドル高、台湾着は1,280~1,290ドル で20ドル高となった。この日のスポット取引きは6月韓国積みに1,270ドルで買いが唱えられ、相場は押し上げられた。 原油、ナフサ高がコストプッシュ要因となった。またパラキシレン(PX)相場も上昇、MXとの価格差が依然開いている ことも上げ安心感につながっている。 SM相場は韓国積みが6月から7月積みで1,450~1,460ドルと前日から10ドル高、中国着は5月後半着が1,450~ 1,460ドル、6月着が1,460~1,470ドルでそれぞれ10ドル高となった。中国国内品は10,950~11,000元で25元安。スポッ ト取引きでは、韓国積み、中国着不明ながら7月品で1,470~1,480ドルでの成約があったとのうわさが市場参加者の 間で交わされている。その後、詳細も聞かれていない。中国市場参加者からは、相場の先行きが見極め難いうえ、中 国の金融引き締め政策が続くとして、手持ちのポジションを整理し現金化したいとの思惑も聞かれる。こうした市場心 理から中国国内相場は押し下げられている。また、中国国内のEPS相場は12,700~12,800元と100元安。直近のSM 相場の軟調さを受けた。 6月物のPX相場は北東アジア着が1,550~1,560ドル、韓国積みが1,530~1,540ドルとそれぞれ前日から35ドル高。 この日のスポット相場は前日から一段高で推移。6月北東アジア着の商談水準は1,550~1,560ドル。スポット市場で は5月入り後の相場に対する下げ過ぎ感が強まるなか、原油、ナフサ相場の上昇も支援材料となった。また、前日の 取引きで6月北東アジア着が1,530ドルで成約されたとうわさが流れたが確認されず。相場の上昇局面で売り急ぐ可能 性は乏しいとの指摘も聞かれている。 Olefins アジアのエチレン相場は北東アジア市場が前日比15ドル安のCFR1,350~1,370ドル、東南アジア市場が前日比30 ドル安のCFR1,380~1,400ドルに下落。北東アジア市場はシェル・シンガポールのナフサ・クラッカーの再開が控えて いるうえに、原油市況の方向感が定まらないなか、様子見姿勢の市場関係者が見受けられた。ただ、5~6月品に対 する買い気は乏しい。PE、SMなどの誘導品は採算悪化を背景に、減産を余儀なくされており、エチレンに対する需要 は振るわない。昨報のとおり、複数のトレーダーが中国向けに今月末から6月着品を売り打診したものの、低稼働の ため、需要家は契約品で賄っており、成約には至らなかったと伝えられる。一方、別の需要家の買いアイデアは契約 品とほぼ同水準のCFR1,370ドル程度だったという。最終的に成約には至らなかったが、CFR1,370ドルでの販売を検 討した売り手も伝えられた。韓国、台湾でナフサ・クラッカーの定修のピークが過ぎたこともあり、市場では先安と見る 向きが見受けられる。 日本の設備関連では、三菱化学の定修時期について、停止中の鹿島第1クラッカー(エチレン年産37万5,000トン)は 今月14日からの予定で、定修明けの6月27日に稼働再開が見込まれている。稼働中の水島事業所のクラッカー(同45 万トン)は今月16日から6月29日まで定修の予定。一方、停止中の鹿島第2クラッカー(同45万3,000トン)の定修は、6月 30日から8月17日までの予定。ただ、現行法規内で、8月末までの延期が可能との見解が示されるなか、同社は定修 時期を検討中であり、変更の可能性があると伝えられる。なお、同クラッカーは再開に向けた作業が順調で、今月20 日ごろに稼働が再開される見通しにあり変更はないという。 東南アジア市場は、買い気が乏しい中で、相場の基調は弱い。一方、原油市況の乱高下に加え、シェル・シンガポ ールのナフサ・クラッカーの再開見通しが今月中旬と伝えられていることもあり、様子見ムードも漂っている。市場関 係筋からは、おおかたの買い手は6月品についても手当てが一巡しており、買い手は限定的との指摘が伝えられた。 アジアのプロピレン相場は北東アジア市場がCFR1,580~1,630ドル、東南アジア市場がCFR1,500~1,550ドルと両 市場とも横ばい。北東アジア市場は、買い気が乏しいうえに、原油市況の先行き不透明感もあり、様子見ムード。中 国では、採算悪化からPPメーカーが減産を余儀なくされており、プロピレンに対する需要は後退。また、中国国内市 況が割安推移しているうえに、国内品の供給が潤沢なため、輸入スポット品に対する買い気は乏しいと伝えられる。 一方、市場関係筋によると、韓国・泰光産業の脱水素装置(PDH)は不具合のため、稼働停止が続いているとの情報 が聞かれた。 東南アジア市場は、シェル・シンガポールのナフサ・クラッカーの稼働再開が控えるなか、様子見姿勢の市場関係 者が散見。市場関係者によると、詳細不明ながら、6月積みの東南アジア品が交渉中と伝えられた。 アジアのブタジエン相場は北東アジアがCFR3,300~3,400ドル、東南アジアがCFR3,350~3,400ドルといずれも前日 5 RIM INTELLIGENCE PETROCHEMICAL 6F, HAKUSHIKA KAYABACHO-BLDG, 1 CHOME 17-18, SHINKAWA, CHUOU-KU, TOKYO JAPAN, ZIP: 104-0033 TEL:+81-3-3552-2411 FAX:+81-3-3552-2415 SINGAPORE TEL&FAX:65-6345-9894 から横ばい。北東アジア市場では、主要国の韓国が休日入りしているため、売買双方とも唱えは薄い。5月品の交渉 は終了しており、今後6月品の交渉が中心となるものの、シェル・シンガポールのクラッカーが今週末にも再開作業に 入るため、その可否を見届けたいとして様子見ムードが強い。市場では、シェル・クラッカーが再開すれば、依然タイト 感は残るものの多少ながら緩和傾向を示すと伝えられる。欧米市場のブタジエン相場が堅調に推移するなか、欧州 からの域外品が見込めない一方で、韓国勢は米国向けの輸出を継続しているため。中国の誘導品市場では、中国 石化がBRのメーカー出し価格を500元安の28,700元に値下げした。背景には、これまでタイヤメーカーがBRに比べ割 安なSBRの使用比率を引き上げていることに加え、国内のBRプラントの稼働率が高かったことを受け需給が緩和した ことが挙げられている。また足もとのBRの在庫も積み上がっているという。一方、SBRでは中国国内のSBRメーカーに 定修が集中しており、売り物が不足気味と伝えられる。アジア市場でもSBRの供給はタイトと聞かれ、西アジア向けに CFR4,450~4,500ドルで成約されているもよう。 Polyolefins アジアのポリオレフィン相場は横ばい。中国向け市場は、買い気が乏しいうえに、原油市況の先行きを見極めた いとの意向から様子見姿勢の市場関係者が散見。LDPE(Film)とLLDPE(Film)は需要後退に加え、供給余剰感を背 景に、弱基調。一方、HDPE(Film)はパイプやINJグレードへの生産シフトが進み、供給余剰感が薄れたため、強基調 に転じている。PPは採算悪化を背景に、メーカーが減産に踏み切り、供給が減少していることもあり、相場は下支え されている。 設備関連では、市場関係者によると、福建煉油はHDPE(Film)からLLDPE(Film)へ生産を切り替えていると伝えら れる。また、華東地域のPPメーカーである紹興三元は採算悪化から稼働率を80%にとどめている模様。 日本向けのオファーでは、タイ品のHDPE(Film)・500トンがCFR日本1,570ドルで提示されたと伝えられた。 東南アジア市場は原油市況の乱高下を受け、方向感が定まらない中、様子見ムードが広がっている。ベトナム向 けではシンガポール品のPP(Homo)-YarnでCFR1,710ドルのオファー、日本品のPP(Homo)-YarnでCFR1,630ドルの 成約が聞かれた。ただ、この日本品のPP(Homo)-Yarnはオフスペック品と伝えられる。一方、タイ品のHDPE(Film)が 南米向けにCFR1,700ドルで成約された模様。 塩ビ樹脂(PVC)のCIFベース・チャイナメインポート(CMP)向け相場は1,200~1,220ドル。台湾品の6月オファーが 控えているうえに、原油市況の方向感が定まらないなか、様子見姿勢をとる市場関係者が散見。台湾品の6月オファ ーについて、市場では20ドル程度の引き上げ予想が聞かれた。ただ、中国のPVC市況が割安推移していることが重 しとなる可能性を指摘する声も聞かれる。 塩ビモノマー(VCM)市況は1,050~1,065ドル。5月品の中国向け成約は1,050ドル中心と伝えられる。一方、既報のと おり、先週に台湾品がFOB1,100ドルで成約されたが、今週の買いアイデアはFOB1,050ドルを割り込んでいると伝え られる。市場では台湾品の6月積みPVCオファーを見届けたいとの意向から様子見ムードが広がっている。 Intermediates 北東アジア着のカプロラクタム(CPL)相場は3,300~3,350ドルと軟化。先週の市場は相場に反転上昇の兆しも見 えていたものの、6日の原油急落を受け買い手が様子見に後退。これに対し一部の売り手が3,350ドル近辺での売り 気をみせており、スポット市場は薄商いながらも上値の重い展開となっている。一方、5月の契約価格交渉について は3,400ドル超の水準でほぼ決着。直近の相場動向として契約価格の下げ幅がスポット相場よりも小幅にとどめられ ている。交渉では契約価格の下げ幅を限定することで誘導品相場を下支えし、需要家の在庫評価損を一定水準に 押しとどめたいとの思惑もあったようだとの見方も聞かれる。設備面では台湾のCPDCが火災により停止していた小 港の原料設備を3日から再開、また震災後に副原料の入手難により停止していた住友化学が保有する2系列のうち1 系列も近く再開すると見込まれている。域外では東欧メーカーの定修が5月に集中しており、足もとの供給は縮小。た だ、定修一巡後にはアジア相場次第でスポットの売り物が出る可能性もありそうだという。 高純度テレフタル酸(PTA)相場は中国着の台湾品が1,265~1,275ドルで前日から3ドル安、中国国内品が9,800~ 9,850元で100元安となった。この日のスポット取引きでは、中国着の韓国品に1,265ドルの成約が交わされた。ただ、 市場は様子見ムードが強く唱えは乏しい。翌日発表を控えた中国消費者物価指数(CPI)の上昇率は3月から鈍化が 見込まれるものの、依然高水準が続くとして金融引き締めへの警戒感が強まったことで買い手が後退したことも一因。 また、ここ最近中国国内では繊維製品の輸出時の増値税(VAT)還付率を5ポイント引き下げ11%にするとのうわさが 出回っているという。現実となれば、中国繊維製品の輸出競争力に影響が出るため、中国当局からの公式な発表は 6 RIM INTELLIGENCE PETROCHEMICAL 6F, HAKUSHIKA KAYABACHO-BLDG, 1 CHOME 17-18, SHINKAWA, CHUOU-KU, TOKYO JAPAN, ZIP: 104-0033 TEL:+81-3-3552-2411 FAX:+81-3-3552-2415 SINGAPORE TEL&FAX:65-6345-9894 出ていないものの、ポリエステル市場では警戒感が高まっている。 エチレングリコール(EG)相場は、中国着が1,090~1,100ドルで変わらず、中国国内品は8,500~8,600元で50元高。 中国着品の取引きでは、1,090ドル、1,093ドル、1,095ドル、1,097ドル、1,100ドルと成約が交わされており、原油、ナフ サ相場の上昇に合わせ、相場は押し上げられた。また、中国国内では8,550元で成約されるなど、こちらも相場は前 日から強含んだ。 Naphtha アジアのオープンスペック・ナフサの固定価格は原油市況連動で前日から35ドル続伸した。相場の基調も強い。需 要は石化用中心に堅調。半面、供給は北西ヨーロッパなどからアジアに持ち込まれるアービトラージカーゴの数量が 減少している。5月アジア着のアービトラージカーゴの数量は25万トンとなる見通しだが、6月着は現時点で10万トン程 度と見られている。 指標となるインターコンチネンタル取引所(ICE)ブレント原油相場はアジアの夕刻時間で、7月が前日比3.42ドル高 の115.33ドルとなった。オープンスペック・ナフサ相場は6月後半着が1,034.75~1,035.25ドル、7月前半着が1,027.75~ 1,028.25ドル、7月後半着が1,021.75~1,022.25ドルとなった。アウトライト取引はトラフィギュラが7月前半着カーゴをシ ェルに1,028ドルで販売した。タイミング・スプレッドは6月後半/7月後半スプレッド(インターマンス)が13ドルとなった。こ れは前日と同水準。ブレント原油価格とのクラックスプレッドは、7月ブレント/7月前半ナフサが前日より9ドル大きいト ンあたり163ドルのナフサ高とに拡大された。 3月下旬に定修入りした台湾中油(CPC)の第3クラッカー(エチレン年産23万トン)が5月8日までに操業を再開した。 同クラッカーの稼働率は現在85%前後に上がっているという。第3クラッカーの再開を受け第4クラッカー(エチレン年 産38万5,000トン)と第5クラッカー(エチレン年産50万トン)はこれまでフル稼働で操業していたが、稼働率を95%前後に 低減したもよう。 LPG 極東着相場は強含んだ。堅調な原油相場に伴う6月CP予想の上方修正に負うところが大きい。台湾向けの新規需 要も相場を下支えた。 日本向け5月後半~6月着相場はプロパンが920~925ドル、ブタンが1,000~1,005ドルといずれも前日比8ドル上昇 した。5月後半着の商談は手仕舞いもよう。市場に見えていた5月後半着プロパン/ブタン(75/25%)4万4,000トンの売 り物は最早、見当たらない。日本向けの商談は6月着が中心だ。6月着は、元売り勢からの需要が少ないようだ。夏 場の国内のプロパン需要の増加は見込めず、複数の元売りは6月の需要をターム玉で満たせるとして、現時点での スポット玉の買付けの必要がないという。さらに、スポット玉の供給に引き締まりが見られず、買い手は商談入りを急 がない。 US Summary ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)でWTI原油先物は9日、期近6月限が前週末比5.37ドル高の102.55ド ルと6営業日ぶりに急反発。前週の暴落の反動で、買戻しが入った。また、4月の雇用統計で雇用情勢の改善が示さ れたことに加え、対ユーロでドル安に振れたこともあり、買い安心感が強まった。ICEフューチャーズで北海ブレント原 油先物は期近6月限が6.77ドル高の115.90ドルと6日ぶりに大幅反発。6月限の終値でWTIのブレントに対するディス カウントは13.35ドルと前週末比1.40ドル拡大した。NYMEXの石油製品市況は、RBOB先物6月限は18.83セント高の 327.84セントで取引を終了した。一方、天然ガス先物は続落。期近の6月限は前週末比0.081ドル安の4.154ドル /mmBtuで引けた。供給潤沢感を背景に売りが優勢となった。 NYMEXの時間外電子取引市場でWTI原油先物は東京時間10日午後5時現在、期近6月限が101.61ドルで推移し ている。 USGCの芳香族相場は、原油、ガソリンの動きを映し急反発。ベンゼンのスポット取引きでは、DDPベースで5月物 423~425セント、6月物が421~425セント、7月物が418~424セントの範囲で売り、買い唱えが寄せられている。同日 の欧州のスポット取引きでは、CIF ARAで5月着1,320ドル、6月着1,315ドルで成約されていたのは既報の通り。トルエ ンのスポット取引きでは5月FOBが425セントで成約された。ミックス・キシレン(MX)は売り、買い唱えが5月FOBに415 ~430セントの範囲で寄せられており、双方に格差が開いた。 7 RIM INTELLIGENCE PETROCHEMICAL 6F, HAKUSHIKA KAYABACHO-BLDG, 1 CHOME 17-18, SHINKAWA, CHUOU-KU, TOKYO JAPAN, ZIP: 104-0033 TEL:+81-3-3552-2411 FAX:+81-3-3552-2415 SINGAPORE TEL&FAX:65-6345-9894 Market News ○中国商務部=日本など原産のCRへのダンピング課税継続を通達 中国商務部は9日発表した2010年第25号公告において、10日から日本、アメリカおよび欧州産CR(クロロプレンゴ ム)に対しアンチダンピング税の徴収を継続することを決めた。実施期間は5年。同税は、発布した2005年第23号に おいて、10日から5年間の徴収が決定していた。 ○東燃ゼネラル石油=堺工場が定修入り、6月中旬ごろに再開予定 東燃ゼネラル石油・堺工場(日量15万6,000バレル)が定期修理に入ったようだ。複数の市場関係者が10日までに 明らかにした。定修は6月中旬ごろまでの約1ヵ月を予定しているという。 同社の川崎工場(日量33万5,000バレル)および和歌山工場(日量17万バレル)は今年、トッパー定修の予定がな い。 RIM石油化学レポートの転送は著作権により堅く禁じられております。購読契約者である組織以外だけでなく、同契 約者の組織内の他部署、支社、支店などへの転送も出来ません。レポートの全部もしくは一部の転載も禁じられて います。著作権違反が発覚した場合、法的手段を講じたうえで、罰金を請求します。本レポートに記載された情報の 正確性については万全を期しておりますが、購読者が本レポートの情報を用いて行う一切の行為に関して、リム情 報開発株式会社は責任を負いません。また、天災、事変その他非常事態が発生し、または発生するおそれがあり、 運営が困難となった場合、レポート発行を一時的に中断することがあります。 Benzene vs Japan Naphtha 1250 1150 1050 950 850 750 650 550 450 350 250 spread benzene naphtha 150 50 8F 10 eb -F 15 eb -F 17 eb -F 21 eb -F 23 eb -F 25 eb -F e 1- b Ma 3- r M 7- ar M 9- ar M 11 ar -M 15 ar -M 17 ar -M 22 ar -M 24 ar -M 28 ar -M 30 ar -M 1- ar Ap 5- r Ap 7- r A 11 pr -A 13 pr -A 15 pr -A 19 pr -A 21 pr -A 25 pr -A 27 pr -A 2- pr M 9- ay Ma y -50 8