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陳情第20号 (PDF 124.7KB)
陳情第20号 荒地西山線工事掘割区間の蓋掛けについて説明と再検討を求める陳情 陳情の趣旨 平成25年7月より、パレ逆瀬川マスターズプレイス東側で都市計画道路の予備工事で ある「荒地西山線立体交差化に伴う土留工事等」が開始され1年半が経過しました。その 間、当マンション(特に東端居住者)は騒音や埃、排ガスなど我慢を強いられる日々が続 きました。以下に、これまでに住民が苦痛や我慢を強いられた詳細を記しますので、住民 の心情を汲み取って頂き、当マンション前掘割区間の全面蓋掛けに向けての説明と再検討 をするようお願い申し上げます。 1 工事に伴う騒音・振動・埃・排ガスの苦痛について こう や い た ど ど め 本線に沿って鋼矢板を打ち込む土留工事に使われる工事関係車両のディーゼルエンジン には、騒音規制、排気ガス規制がありません。加えてドリルで鋼矢板を入れる穴を地面に 開ける音が重なります。更に地中の石にドリルが当たる時に出る音が最もひどくなります。 よって、鋼矢板を打ち込む際の全体の騒音は真横を列車が通る音と同程度の大きさとなり ます。しかも列車は7秒で通過してしまいますが、工事の騒音は一日中続きます。 今回の工事現場に面した当マンションの一番遠い約30m離れた部屋でも、騒音のため 窓を開けることができず、また窓を閉めた状態でもテレビの音が全く聞こえません。加え て埃のため洗濯物が汚れる等の被害もありました。 当マンション東端には1歳未満の幼児がいる家庭が2軒あります。大人でも騒音が酷い と外出せざるを得ない中、外出もままならない母子の精神的苦痛はいかばかりか想像に難 くはありません。 加えて、この工事のため亀井の浄水場から貯水タンクへの水道本管の移設工事も重なり、 我慢に我慢を重ねてきました。 対策として当マンション前に約3mの防音マット、工事現場直近に2.4mの防音壁を 設置してもらいましたが、低すぎてマンションの3階以上の高さには効果はありません。 もっと高くしてほしいと要望すると、道路の見通しが悪くなる、風で壁が倒れるなどの理 由で聞き入れてもらえませんでした。 2 工事に対する今後の不安について そもそも、阪急のアンダー工事は5年の長きに亘って行われており、当マンション住民 は、上述のような騒音、振動、埃、排ガスの被害に加え、ガードマンは工事車輌の誘導に 限られるので子供の安全確保にまで配慮せざるを得ず、大変な負担となっています。 平成28年度からは当マンション前全体に及ぶ工事が開始されるので、マンション全住 民は今後少なくとも3年は同様の我慢をしなくてはならないのでしょうか。特に育ちざか りの子供、住居内で過ごす時間の長い幼児やお年寄り、自宅で勉強する受験生を持つ家庭 にとって、騒音は深刻な問題であり、暗澹たる気持ちになります。 当初ハーフアンドハーフ(線路を嵩上し、その下の道路も掘り下げる)方式から費用の 面でフルアンダー(線路はそのままで下の道路のみを深く掘り下げる)方式に変更されま した。これで約70億円近くの節約と聞いています。このため道路の勾配がきつくなり大 型車を含めた車の騒音、振動、排ガスが増えることになります。 更に、勾配がきつくなるため、車を持たない女性(年配者は膝、腰の悪い人が多い)や、 若い母親がベビーバギーに赤ちゃんを乗せて側道を東へ下りて病院やスーパーに行き、帰 りに買い物の荷物を持って急坂を上るのはとても苦痛です。その上雨が降れば男性でもバ ギーを押すのは大変です。 一方で、道路ができれば便利になると言いますが、完成する道路本線から当マンション への直接の出入りはできず、当マンション前を通過する人のみが利益を享受するだけです。 当マンション住民は、東方面(阪急立体交差側)から本線なり側道に侵入した場合、千種 ヶ丘まで西に進み通学道路でUターンして当マンション前の側道に侵入するように市から 言われていますが、不便極まりありません。市にそう伝えると「それなら今まで通り小林 駅横の踏切を使えばどうですか。」との返事でした。 3 住民が納得できる形での生活道路について 荒地西山線は「阪神淡路大震災後の復興対策路線」の位置づけであり、阪急今津線によ って分断されている「市内東西地域の交通の円滑化」を図り、また「緊急車両の通行等の ために重要」であることは認識しています。 地域の発展のため、当マンション住民は、道路完成後も不便を強いられ、騒音、振動、 排ガス等を受け入れざるを得ないのです。しかも昼夜を問わずです。 だからこそ、市に対してせめて当マンション前の掘割区間は全面を覆う形状の蓋掛けに し、騒音、振動、排ガス対策を取っていただきたい、そしてマンション住民も納得のいく 形にしていただきたいとお願いしてきました。 4 マンション住民に対する市の説明について それに対して、市はコンクリートでの蓋掛けが可能な区間はトンネル化するが、他は掘 割のままとし、そこには吸音板、防音壁を設置して対応するとの回答です。他が蓋掛けで きない理由として、当初は技術的、工法的に無理があるからとの説明でしたが、その後、 前例を作ると際限がなくなるので無理であるという説明になり、果ては予算的に無理であ る、に変わりました。このような一貫性のない説明をされてもマンション住民は納得いき ません。 次頁に蓋掛けの一例写真と、蓋掛け要望箇所の説明図を示します。ちなみに、この写真 を大手ゼネコンに見せたところ、このような蓋掛けであれば設置可能であると助言を受け ました。 であれば、市はなぜ当初、技術的に無理と判断したのか、議論を尽くして他の工法を検 討してくれたのか。その結果、吸音板、防音壁でしか対応できないとしたのなら、その根 拠をマンション住民が納得できるように説明してほしいのです。 それもないまま、来年度からマンション前で始まる工事の騒音、振動、排ガスに耐えろ、 そして、道路完成後は不便さや昼夜問わず続く車の騒音、振動、排ガスに耐えろというの は残酷ではないでしょうか。 どうか、マンション住民に納得のいく説明をするよう、また、日常生活に支障がない騒 音、振動、排ガス対策を講じてくださるようお願い申し上げます。 陳情の項目 1 マンション前掘割区間の蓋掛けについて、詳細な説明を求めます。 2 全面蓋掛けについて、再検討をお願いします。 平成27年(2015年)2月23日 宝塚市議会議長 北 山 照 昭 様 陳情者 ■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■ ■ ■ ■ ■ ■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■