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大阪行岡医療大学紀要(第1号)

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大阪行岡医療大学紀要(第1号)
大阪行岡医療大学紀要
第1号 2014
目 次
巻 頭 言
創刊にあたり………… 学校法人 行岡保健衛生学園理事長 行岡 正雄……………………… 1
学長挨拶……………… 大阪行岡医療大学学長 七川 歓次……………………………………… 3
原 著
骨片付き自家膝蓋腱を用いた前十字靭帯再建術後リハビリテーション………………………… 5
松尾 高行、史野 根生
中枢性無呼吸を呈した橋出血例における人工呼吸器からのウィーニング方法に関する一考察
………………………………………………………………………………………………………… 15
堀 竜次
Age-related differences in postural control associated with progression
from a dynamic to a static state during serial stepping in dual-task conditions
………………………………………………………………………………………………………… 19
Nobuko Harada, Shuichi Okada
症例報告
15 年間―病院のリウマチ科とリハビリ科で観察し得た強直性脊椎炎の 1 例
………………………………………………………………………………………………………… 25
七川 歓次、横山 裕子、山内 栄二
活動報告…………………………………………………………………………………………………… 31
投稿要領…………………………………………………………………………………………………… 43
創刊にあたり
学校法人 行岡保健衛生学園理事長 行岡 正雄
大阪行岡医療大学は平成 23 年 10 月 28 日に文部科学省により開校許可を賜り、翌 24 年 4 月 10 日
より開校致しました。開設後 1 年を経過致しましたところで、今年より紀要を発刊することにな
りました。初めての試みですので、行岡保健衛生学園の簡単な歴史を紹介させていただき、ご挨
拶とさせていただきたく思います。
行岡学園の始まりは、昭和の初め、骨折、捻挫等の治療に卓越した技術を持っているのにもか
かわらず、当時は師匠からの直伝や、直接の技術指導のみで行われていた柔道整復師養成の体系
的な教育制度の必要性を痛感した創設者の行岡忠雄が、大阪接骨学校を開校したことにさかのぼ
ります。大阪接骨学校は、昭和 7 年に申請許可されました。その後、看護学校や鍼灸マッサージ
学校、レントゲン学校等が開設され、昭和 29 年 12 月には、学校法人行岡保健衛生学園として認可
されて現在に至っております。
現在行岡学園は、大阪行岡医療大学と行岡医学技術専門学校、大阪行岡医療専門学校長柄校の
3 つの学校を開校しており、大学は現在のところ理学療法単科ですが、専門学校は看護科、歯科衛
生科、放射線科、臨床検査科、整復科、鍼灸科の 6 科を有しております。今回大学に昇格しまし
た理学療法科は、昭和 45 年 3 月、日本医学技術学校リハビリテーション科として誕生いたしました。
その後、行岡医学技術専門学校、行岡リハビリ専門学校と校名を変更し、現在に至っております。
この間 1500 名以上の卒業生を輩出し、その卒業生は社会において広範囲の分野で活躍しておりま
す。
本学園の建学の精神は「協同」であります。昭和 7 年の本学園創立時より、現在では当たり前
になっていることではありますが、医療は医師のみで行えるものではなく、医療従事者間の協同
によって、はじめて質の高い医療が提供できるという理念のもと、その時代時代に要求される医
療従事者の育成をこれまで行ってきました。ここで言う「協同」とは、医療従事者間での連携を
スムーズに行える適応性を意味しており、大学設置にあたってもこの「協同」の精神は継続され
ております。大阪行岡医療大学ではこの創立時からの建学の精神を基礎として、医療従事者間の
連携に加えて、患者、家族、社会に対してより幅広く適応するということを目的に「適応力豊か
な医療人の育成」を建学の精神としております。
なお本学の特色として、大阪には類似の大学が数校ありますが、病院を持っている大学は皆無
で関連法人の行岡病院とうまく連携できればユニークな大学になるのではないかと思っている次
第です。今後は学生教育と、よい臨床研究が出来る施設になるように精進していく所存ですが、
とはいえ大阪行岡医療大学は定員 80 名の 2 年後に審査をうけなければならない、小さな仮免大学
でございます。
どうぞ先生方に今後ともより一層の御指導ご鞭撻をお願い致しまして紀要発刊のご挨拶とさせ
ていただきます。
1
学 長 挨 拶
大阪行岡医療大学学長 七川 歓次
新しく医療大学を設立し、大学第 1 年目の “紀要” を発刊することができて、何より大きな喜び
とするところであるが、その内容が従来のものと較べ、より充実したものになっていることを願っ
ている。編纂者の森友教授の手腕とご尽力に負うところが大で、後発の当大学にふさわしい斬新
なものになっていることを期待している。行岡理事長のご挨拶にもあるように、本大学の母体で
ある行岡学園の歴史は古く、本邦きってのリハビリテーション教育分野での功績があり、優秀な
多くの卒業生にも恵まれ、社会的にも国家からも表彰されている。おくれて発足した当大学の歴
史は1年を経たばかりであるが、これまで数々の業績を挙げてきた教授の陣容がこれからの活躍
の原動力となるだろう。臨床的に現在活躍中のエキスパートによる教育、とりわけ近接する行岡
病院における臨床現場での体験は他の私立校とくらべ抜きん出ているものと確信している。その
全貌の一端を本 “紀要” からくみとって戴きたい。折しも本年の全国リハビリテーション学校協
会による第 26 回教育研究大会・教員研修会が大阪地区で開かれワークショップのテーマとしてリ
ハビリテーション教育改革がとりあげられ療法士の生涯教育、生涯学習と卒業教育の在り方につ
いて検討される。われわれがもっている理念の現実化に努力を傾け、新しい医療大学の創生に一
歩進めたいと考えている。われわれの大学は旧大学のような組織化が不十分である反面実行力に
富んだ大学となることを目指し、新しい雰囲気の大学を構築する考えである。ここに発刊される
紀要がいかんなくその面目を伝えることを願って止まない。
3
骨片付き自家膝蓋腱を用いた前十字靱帯再建術後
リハビリテーション
松尾高行※、史野根生※、※ ※
※大阪行岡医療大学 医療学部 理学療法学科
※※行岡病院スポーツ整形外科センター
はじめに
解 剖 学 的 研 究 の 進 歩 に よ り、 膝 前 十 字 靱 帯
(anterior cruciate ligament : ACL)の解剖学的付着
部に正確に骨孔作製が可能となった。Shino らは、
大腿骨および脛骨の骨孔断面を長方形化し、正常靱
帯内の線維配列を模倣した長方形骨孔 ACL 再建術
を開発した。これにより正常靱帯に近い形態の再建
靱帯となっただけでなく、骨孔と移植腱との接触面
積が増加したことにより、より早期の生物学的治癒:
再建靱帯の再構築が期待される 1)。一方で、以前よ
り骨片付き自家膝蓋腱(BTB)を用いた ACL 再建
図 1 骨片付き膝蓋腱の採取部位
術は、膝伸展機構からの移植腱を採取するために半
腱様筋腱(ST)を用いた術式と比較して、1)術後
の大腿四頭筋筋力の回復遅延、2)移植腱採取部の
ト レ ー ニ ン グ 期(6 − 12 週 )、( Ⅲ )athletic
疼痛遺残などの問題が生じやすいと報告されている
rehabilitation にあたる前復帰期(12 週− 6 ヶ月)に
2)、3)
分類し、術後 6 ヶ月時点での競技復帰を目標とする
の膝蓋腱中央部 1/3(central)から、膝蓋腱の正中
4,5)
から内側 10mm 幅(medial)の採取へと改良が図ら
後経過のみを基準として移行するのではなく、運動
れている(図 1)。我々は、こうした採取部位の違い
機能の回復に応じた課題達成型を加味し、medical
による膝伸展筋筋力の回復への影響を検証した結
rehabilitation の終了基準やスポーツ動作の開始基準
果、移植腱採取部の疼痛が減少し、ST による再建
も設けている。
。そこで本術式では、骨片 - 腱の採取部を従来
。リハビリテーション プログラムは、従来の術
と同様に良好な膝伸展筋筋力の回復を示すことを報
(Ⅰ)medical rehabilitation:保護期(〜術後 6 週)
告した 4)
(図2、
3)。従来のACL再建術後リハビリテー
ションは再建靱帯の再構築に要する期間を考慮した
1. 柔軟性の獲得
プログラムであり、術後 8 ヶ月から 1 年が競技復帰
術後早期は、関節線維症予防のため、膝関節の可
の目標とされてきた。我々は、術式改良による再建
動域(ROM)再獲得が重要である。長期にわたる
靱帯の再構築早期化を考慮し、術後 6 ヶ月時点での
ROM 制限は、筋力回復の遅延を招き、ランニング
競技復帰を目標としたリハビリテーションを実践し
やジャンプなどのパフォーマンスの低下にもつなが
ている。
り、競技復帰遅延をきたす。膝関節の ROM(0 〜
135°)を獲得し競技復帰まで柔軟性を維持すること
Ⅰ . リハビリテーション プログラム
が重要である。
再 建 靱 帯 の 治 癒 過 程 に 応 じ て( Ⅰ )medical
手術侵襲による急性炎症に対し、術後から 1 週間
rehabilitation に相当する保護期(0 − 6 週)と(Ⅱ)
は軟性装具による軽度(約 15-20°)屈曲位とし、2
※〒 567-0801 大阪府茨木市総持寺 1-1-41
※※〒 530-0021 大阪府大阪市北区浮田 2 丁目 2-3
5
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
図 2 等尺性膝伸展筋力の回復。
ST は 6 ヶ月で術前の健常側レベルに回復。BTB は 6 ヶ月においても術前の健常側と比べ有意に低値であった。
図 3 等尺性膝伸展筋力の回復(BTB の採取部の違いによる影響)。
medial は 6 ヶ月で術前の健常側レベルに回復。central は 6 ヶ月においても術前の健常側と比べ有意に低値であった。
週間の免荷と合わせて患部の安静を図る。さらに運
動療法の施行後には、RICE 処置を実施して炎症を
鎮静化させる。また、関節鏡刺入や膝蓋腱採取によ
り膝蓋腱や脂肪体の短縮や肥厚を減少させるため、
軟性装具による外固定期間中から電気刺激装置(図
4a)や soft tissue mobilization を用いて、膝蓋上嚢
や膝蓋下脂肪体などの軟部組織の柔軟性と膝蓋骨の
滑動性を維持する(図 4b、c)。これにより、他動伸
展時の膝前面の絞扼感などを最小化できる。なお、
過度な筋力トレーニングや過伸展・過屈曲は、再建
靱帯に過度の負担をかける可能性があり、この時期
の実施を避ける。
図 4 関節と軟部組織の柔軟性
電気刺激(Compex performance: SWISS TECHNOLOGY)
(a)
ゲルパックにより膝蓋腱周囲を圧迫する(b)
膝蓋骨上端を下方へ圧迫(↓)して傾斜させ(・・・)膝蓋腱を
伸張する(↔)
(c)
術後 6 週までに屈曲は 135°
、伸展は最終伸展の獲
得を目指す。腹臥位で膝蓋骨を支持した踵骨高の格
差(heel height difference : HHD)を検査し、伸展
6
松尾高行、史野根生
骨片付き自家膝蓋腱を用いた前十字靱帯再建術後リハビリテーション
不良例には体重支持を用いた持続伸張(prolonged
stretching)を実施する(図 5a)。大腿直筋の短縮
予防は大切であり、膝関節屈曲の制限期間において
も、股関節伸展による上体反らしを行わせ、予防に
務める(図 5b)。大腿四頭筋の伸展性維持は、荷重
下における移植腱採取部の疼痛減弱に有用である。
屈曲制限期間においても、大腿四頭筋やハムストリ
ングの短縮予防に務める。なお、股関節外転拘縮に
より膝屈曲が制限される症例も散見されるので、股
図 5 ROM exercise
荷重下の持続伸張(prolonged stretching)
(a)
大腿直筋のストレッチング。対側の股関節を屈曲する。
(b)
関節可動域の保持も重要である(図 5c)。
2. 筋力強化
再建靱帯に対し安全な方法で筋力強化を図る。
①膝伸展筋強化(leg extension):大腿四頭筋の収
縮力は膝伸展域で大腿骨−脛骨間において前方剪断
力を発生し、再建靱帯を伸張する。このため伸展運
動域を quadriceps neutral angle(膝屈曲約 70°位)
までに制限し、さらにチューブやバルーンによる抵
抗部位を下腿の近位部として前方剪断力の軽減を図
る(図 6)。
②膝屈曲筋強化(leg curl):ハムストリングの収縮
図 5 ROM exercise
股関節内転により膝関節の屈曲角度が減少した症例(c)
力は膝屈曲域で後方剪断力を発生するため、設定し
た屈曲角度の範囲でトレーニング強度を漸増して積
極的な強化を図る。
③下肢押しつけ(leg press):leg press は下肢伸筋
と屈筋との同時収縮によって膝関節の剪断力が相殺
され、座面の体重支持により荷重も減少する。この
ため屈曲位での静的 leg press を荷重許可に応じて導
入し(図 7)、全荷重以降は減速動作も含めた動的
leg press に移行し、段階的に負荷を増大させる。
図 6 leg extension
チューブ(a)
バルーン(b)
膝伸展角度の制限と近位抵抗により前方剪断力を低減する。
④患部外トレーニング:患肢の挙上トレーニングは
静脈還流を促進し、股関節の柔軟性と支持性の維持
にも有用である。体幹筋や特に筋力低下の生じやす
い股関節屈筋や外転筋をはじめとする中枢部の安定
化(core stabilization)を図り、足関節や足部の筋
力を強化する。
(Ⅱ)トレーニング期(術後 6 週〜 12 週)
①膝伸展筋強化(leg extension):膝伸展範囲を段
階的に拡大し、等速度運動では下腿の近位を抵抗部
位とするアタッチメントを装着し、低速よりも剪断
図 7 leg press
壁面を利用した静的 leg press。部分荷重期より実施。
(a)
非伸縮性バンドと電気刺激を使用した静的 leg press。部分荷重
期より実施。
(b)
力が小さい中速域(180°
〜 240°
/s)から開始する。
② 下 肢 押 し つ け(leg press): 反 動 を 用 い た leg
7
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
press は下肢筋が遠心性から求心性収縮へ転換する
plyometric training となり、下肢の衝撃吸収と跳躍
運動の準備トレーニングとして用いる(図 8)。両脚
より開始し片脚へ移行させ、患肢への体重支持を漸
増させる。初期には下降時の遠心性収縮期に下肢が
顫動(せんどう)する症例も散見される。
③ブリッジ(bridge):腹臥位で下腿近位部を支点
図 10 ブリッジ姿勢の保持能力
膝に後方剪断力を加えた、腹筋群と股関節屈筋、膝伸筋の評価(a)。
背筋群と股関節伸筋(大殿筋)の評価(b)。
とし、大腿後面からの負荷を加えた下肢伸展運動
(leaf spring exercise)は、後方剪断力が作用して膝
伸筋活動が高まるため、膝屈曲筋強化に先行して膝
伸展域で安全かつ効果的な大腿四頭筋の強化ができ
る 6)
(図 9)。荷重下でのブリッジ姿勢の維持能力は、
core stabilization の評価としても有用である。姿勢
制御能力に重要なこれらの機能は、トレーニング期
の終了までに健側と同等となることを目標とする
(図 10)。
図 10 ブリッジ姿勢の保持能力
上側の股関節内転筋群と腹筋群の筋力評価(c)。
下側の股関節外転筋群と腹筋群の筋力評価(d)。
④膝立ち(kneeling)/ スクラム(scrum):膝立ち
位からの後傾やスクラム姿勢は、膝屈曲位で脛骨高
原が垂直位となって後方剪断力も作用するため、再
建靱帯へのストレスが小さい膝伸筋トレーニングで
ある。いずれも両側支持から開始して患側下肢での
支持量を漸増し、片側支持が可能となれば、保持時
間や姿勢の対称性が簡便な下肢機能の評価にもなる
(図 11a、b)。
⑤スクワット(squat)/ ランジ(lunge)/ レッグ リー
チ(leg reach):体幹と下腿を前傾したフォワード
ランジや斜面上のスクワットは、身体重心が前方移
動してハムストリングの筋活動が高まり、重力も加
わって膝関節には後方剪断力が作用するため安全性
図 8 反動を用いた leg press(plyometric training)
過屈曲を抑制し、下肢筋の遠心性収縮から求心性収縮へ転換す
る機能を向上する。
が高い。スプリット スクワットは重心の下方移動
に 対 し、 屈 曲 位 で 膝 伸 筋 へ の 負 荷 が 高 ま る( 図
11c)。ドロップ スクワットは下肢の緩衝機能向上
に有効であり、athletic rehabilitation に行うランニ
ングやジャンプ動作の準備として導入する。片脚立
位 で 対 側 下 肢 を 前 後 左 右 に 移 動 さ せ る star
excursion balance test(SEBT)は、簡便な支持脚
の運動機能評価としても有用である 7)、8)
(図 12a、
b)。
蹴り出しと支持によって左右方向への重心移動を行
うサイド ランジでは、足位を外転位にして膝関節
の内旋ストレスを軽減する。方向転換の学習は、足
尖と膝の方向を一致させて膝関節への回旋ストレス
図 9 leaf spring exercise
大腿後面からの負荷(⇩)と下腿近位部の支点(⇧)により、膝
関節に後方剪断力が作用する
の集中を回避し、下肢の運動軸に対して体幹を正中
化させる。
8
松尾高行、史野根生
骨片付き自家膝蓋腱を用いた前十字靱帯再建術後リハビリテーション
図 13 足踏み(stepping)
連続した足踏みを行い、下肢関節の角速度を高める。
の動作を獲得する。また競技復帰前には対人動作を
想定し、コンタクト時の姿勢制御も学習させる。
図 11 荷重位の膝伸筋強化
患側支持の姿勢や保持時間を健常側と比較する。
kneeling (a):過屈曲防止のため壁面にて実施
scrum(b)
split squat(c)
1. 柔軟性の維持
4 ヶ月間は過屈曲を避けて、柔軟性を維持し、競
技復帰時には正座を獲得する。柔軟性が不十分なま
まランニングやジャンプ動作練習を行うと膝蓋腱炎
や腸脛靱帯炎などの腱付着部炎の発生を招くため、
十分な回復を図る。
2. 筋力強化
1)前復帰期(術後 3 ヶ月〜 6 ヶ月)
筋力トレーニングの負荷強度を上げ、体幹の後傾
図 12 star excursion balance test(SEBT)
backward reach(a)
lateral reach(b)
体幹回旋運動を伴う forward reach(c)
や回旋を加えた姿勢制御能力を高める。
① 膝 伸 展 屈 曲 筋 強 化(leg extension /curl
exercise):運動範囲の制限を解除し、等速度運動
機器や自重等を利用し遠心性収縮トレーニングへ移
⑥ 足 踏 み(stepping)/ 自 転 車 エ ル ゴ メ ー タ ー
®
行する。
(POWER MAX-V Ⅲ ):ランニング動作の獲得に
向け、衝撃吸収性の高いトランポリン上などで連続
②レッグ リーチ:フォワード リーチは身体重心が
足踏みを行い、俊敏性を高める(図 13)。POWER
後方移動して膝伸展モーメントと関節間力が増大す
®
MAX-V Ⅲ を用い中速から高速へと段階的に回転
るため、下腿の前傾を維持させて前方剪断力の発生
数を上げ、無酸素パワーとスピード持久力の向上を
を抑制する。またレッグ リーチに体幹の回旋運動
図る。
を組み合わせ、前額面上でも体幹と下肢を正中化す
る姿勢制御能力を獲得させる(図 12c)。
3. medical rehabilitation 終了基準
③ジャンプ(jump):トランポリン上でのジャンプ
柔軟性、筋力、協調性の基準を 12 週までに達成す
は、膝関節への衝撃を緩和し、患肢への体重支持を
ることを目標とする(図 14)。athletic rehabilitation
漸 増 さ せ 緩 衝 機 能 や 跳 躍 能 力 を 獲 得 さ せ る。
へ円滑に移行させることが早期復帰につながる。
plyometric training であるドロップ ジャンプ(drop
(Ⅲ)athletic rehabilitation
jump)は段階的に高さを増し、着地時における体
medical rehabilitation において獲得した運動機能
幹の後傾、外側傾斜や下肢 malalignment(股関節内
(柔軟性・筋力・協調性)をもとに、基本的なスポー
転位—膝外反位—足部外転位)に注意し、体幹と下
肢を正中化する姿勢制御能力を獲得させる。
ツ動作であるランニング、ステップ、ジャンプなど
9
図 14 メディカル リハビリテーション プログラム
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
10
松尾高行、史野根生
骨片付き自家膝蓋腱を用いた前十字靱帯再建術後リハビリテーション
④外部支点でのスクワット / 不安定面でのジャンプ:
価を行い、術前の健側を基準として伸展筋で 85%、
コンタクト動作は身体外部に支点がある状態や不安
屈曲筋 95%まで回復している。
定面での姿勢制御が要求されるため、競技復帰前よ
(2)スプリット スクワット ジャンプ、トランポリ
り体幹重心を正中化する姿勢制御能力を獲得させる
ン ジャンプ、SEBT(forward)を連続して行い、
(図 15)。
下肢の緩衝機能に健患差がない(図 11c)。
前後・側方:(1)不安定面での片脚スクワット、体
幹回旋での SEBT、片脚立位での体幹傾斜を連続し
て行い、姿勢制御に健患差がない(図 12c)。
全ての条件を満たしてから垂直方向へのジャンプ
を開始し、前後、側方へのジャンプへと進める。両
脚の離地、着地から患肢への体重支持を漸増させ片
脚での hopping や cutting へ移行し、姿勢制御能力
を獲得させる。
③コンタクト
(1)膝関節の完全屈曲を獲得している。
図 15 姿勢制御
外部支点でのスクワット
(2)等速性筋力評価を行い、術前の健側を基準とし
て伸展筋で 90%、屈曲筋で 100% まで回復している。
Ⅱ . スポーツ動作の開始基準
(3)無酸素パワー テスト(POWER MAX-V Ⅲ ®)
ランニングやジャンプなどのスポーツ動作の導入
を行い男性は 13.0 W/kg、女性は 10.0 W/kg 以上で
時には、術後期間だけを目安にするのでなく、運動
あること。
(4)30cm 台からの片脚着地で姿勢制御に健患差が
機能の回復を多角的に評価し、実際の動作を実施さ
ない。
せる。以下に我々のスポーツ動作の開始基準を示す
(5)片脚での多方向への hopping、不安定面でのジャ
(図 16)。
ンプを連続して行い姿勢制御に健患差がない。
①ランニング / ステップ
全ての条件を満たしてから部分的に練習に参加
(1)膝関節の最終伸展可動域と下肢の二関節筋の柔
し、コンタクトを確認し段階的に負荷を増大させる。
軟性が獲得されている。
(2)膝関節屈曲位(60°
)にて等尺性筋力評価を行い、
術前の健側を基準として伸展筋で 70%、屈曲筋 80%
Ⅲ . 再損傷予防トレーニング
まで回復している。最終伸展位の徒手抵抗に対する
我々の症例は、約 95% が元のスポーツ活動レベル
筋力にも健患差がない(図 10a)。
に復帰する。復帰すれば、再建靭帯損傷・反対側
(3)ブリッジ姿勢の保持能力による股関節、体幹筋
ACL 損傷の危険性は不可避であり、可及的に予防す
の評価が健患対称である(図 10b、c、d)。
る必要がある。近年の研究により、スポーツ活動中
(4)反動を用いた leg press、SEBT、片脚ドロップ
の姿勢制御が損傷リスクの低減に有用であることが
スクワットを連続して行い、支持性や緩衝機能に健
判明している 9)。予防には、1)下肢運動機能強化、
2)
患差がない(図 8、図 12a、b)。
体幹、股関節周囲の筋力強化などにより膝関節への
®
(5)無酸素パワー テスト(POWER MAX-V Ⅲ )
ストレスの集中を回避する姿勢制御能力強化が肝要
を行い、男性は 12.0 W/kg、女性は 9.0 W/kg 以上で
である。
あること。
以下に我々が復帰後のウォーミング アップに導
全ての条件を満たしてから実際にランニング、ス
入を推奨している再損傷予防ガイドラインを示す:
テップを開始しフォーム チェックを行う。また段
(1)core stabilization トレーニング(図 17a):20 回
× 3 セット・週 3 回実施
階的にスピードを増大させ、巧緻性を高める。
(2)ノルディック ハムストリング(図 17b):20 回
②ジャンプ
× 3 セット・週 3 回実施
垂直:(1)膝関節屈曲位(60°
)にて等尺性筋力評
11
短縮( − ) ・大
12
*体幹・下肢の
姿勢制御を評価 ・片脚立位での体幹傾斜(前傾・後傾・側屈) ・体幹回旋でのSEBT( backward, lateral, forward ) ・不安定面でのスクワット(片脚) coordina?on
前後・側方 連続・健患差( − ) 連続・健患差( − ) 連続・健患差( − ) contact *下肢の俊敏性 体幹・下肢の 姿勢制御を評価 連続・健患差( − ) ・不安定面でのジャンプ(片脚) 連続・健患差( − ) 健患差( − ) 男性 13.0 W/kg 以上 女性 10.0 W/kg 以上 伸展筋 90 % 屈曲筋 100 % 健患差( − ) ・片脚hopping(前後・側方) ・30cm台からの片脚着地 ・POWER MAX 無酸素パワーテスト coordina?on
・膝関節等速性筋力評価【60・180・240 deg/s】 (術前の健側比) strengthening
・完全屈曲、正座可能 flexibility
*ランニング・ジャンプの条件を全て満たす事 図 16 アスレチック リハビリテーション・スポーツ動作の開始基準
男性 12.0 W/kg 以上 女性 9.0 W/kg 以上 ・POWER MAX 無酸素パワーテスト 連続・健患差( − ) 連続・健患差( − ) ・ドロップス クワット(片脚) ・SEBT( forward ) 連続・健患差( − ) 連続・健患差( − ) *下肢の支持性 緩衝機能を評価 伸展筋 85 % 屈曲筋 95 % ・トランポリン ジャンプ(片脚) coordina?on
・膝関節等尺性筋力評価【60deg】(術前の健側比) strengthening
垂直 連続・健患差( − ) ・SEBT( backward. lateral ) ・反動を用いたleg press(片脚) *ランニングの条件を全て満たす事 jump 連続・健患差( − ) ・スプリット スクワット ジャンプ 健患差( − ) ・股関節、足関節、体幹の筋力 *下肢の支持性 緩衝機能 俊敏性を評価 健患差( − ) ・フロント ブリッジ(最終伸展位) coordina?on
伸展筋 70 % 屈曲筋 80 % ・膝関節等尺性筋力評価【60deg】(術前の健側比) strengthening
直筋、外側広筋、ハムストリング、腓腹筋 健患差0 cm ・伸展( HHD ) flexibility
running / step 大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
松尾高行、史野根生
骨片付き自家膝蓋腱を用いた前十字靱帯再建術後リハビリテーション
文 献
1)
Shino, K. et al.: Rectangular tunnel double-bundle anterior
cruciate ligament reconstruction with bone–patellar
tendon–bone graft to mimic natural fiber arrangement.
Arthroscopy. 24:1178-1183, 2008.
2)
Aune, AK. et al.: Four-strand hamstring tendon autograft
compared with patellar tendon-bone autograft for anterior
cruciate ligament reconstruction. Am. J. Sports. Med. 29:
図 17 再損傷予防トレーニング
腸腰筋トレーニング(a)
ノルディック ハムストリング(b)
722-728, 2001.
3)
Jansson, KA. et al.: A prospective randomized study of
patellar versus hamstring tendon autografts for anterior
cruciate ligament reconstruction. Am. J. Sports. Med. 31:
(3)
SEBT(図 12):各方向へのリーチ 10 回 ×3 セッ
12-18, 2003.
ト・週 3 回実施
4)
松尾高行ほか:コンデショニング技術ガイド 筋力強化 競
技復帰 . 臨床スポーツ医学 28 臨時増刊:213-222, 2011.
(4)
不安定面でのバランス トレーニング:20 回 ×3
5)
小柳磨毅ほか:膝蓋腱を用いた ACL 再建術 . 臨床スポーツ
セット・週 2 回実施
医学 28(10): 1143-1151, 2011.
6)
中江徳彦ほか:腹臥位での下腿支持ブリッジによる大腿四頭
終わりに
筋訓練が前十字靱帯不全膝の脛骨前方移動に及ぼす影響 . 臨
床バイオメカニクス 30:425-430, 2009.
術式、リハビリテーションの工夫により、自家膝
7)
横谷祐一郎ほか:ACL 再建術後における後方レッグリーチ
の経時的変化 . 体力科学 58(6):754, 2009.
蓋腱(BTB)を用いた ACL 再建術の欠点とされて
8)
小川卓也ほか:ACL 再建術後における側方レッグリーチの
きた、大腿四頭筋筋力の回復遅延、移植腱採取部の
経時的変化 . 体力科学 58(6):754, 2009.
疼痛遺残、関節拘縮などは、ほぼ克服されてきてい
9)
Boden, B. P. et al.: Tibiofemoral alignment: Contributing
る。今後の課題は、より早期の復帰を目指したリハ
Factors to Noncontact Anterior Cruciate Ligament Injury.
J. Bone Joint Surg. 91-A: 2381-2389, 2009.
ビリテーションの一層の工夫と再損傷予防であろ
う。
13
中枢性無呼吸を呈した橋出血例における人工呼吸器からの
ウィーニング方法に関する一考察
堀 竜次
大阪行岡医療大学 医療学部 理学療法学科
はじめに
Cst 61.6ml/cmH2O、 動 脈 血 ガ ス 検 査 pH7.446、
本邦では、人工呼吸器からのウィーニングにあ
PaCO2 40.7、PaO2 194.7、HCO3 27.4、P/F 比 486.8
たって自発呼吸テスト(SBT)を実施せず、設定を
と安定していた。
変更する方法が良く用いられる。しかし、我々は現
発 症 後 5 日 目 よ り 医 師 に よ り PSV モ ー ド に て
在、欧米でも行われている SBT を実施し、その評価
ウィーニング試みるが、無呼吸がみられ離脱困難な
1)
今回、中枢性
状態であった。発症後 9 日目一度離脱・抜管試みら
呼吸調節障害により無呼吸を呈し人工呼吸管理が行
れるが、抜管後 2 時間で呼吸循環状態の悪化がみら
われた橋出血の症例のウィーニングを実施した。中
れ再挿管となった。発症後 11 日目、気管切開施行さ
枢性無呼吸を呈する症例では、人工呼吸器からの
れ、発症後 14 日目人工呼吸管理(SIMV500ml×10
ウィーニングが困難な例を多く臨床上経験する。本
回 PEEP3 FIO2 0.3)のまま、一般病棟へ転棟と
症例も同様に中枢性無呼吸を呈し従来の方法では人
なった。
を基にウィーニングを進めている。
工呼吸器からの離脱ができず、理学療法士が SBT を
理学療法士によるウィーニング経過
基にしたウィーニングを実施することで短期に離脱
を成功したので、検討を加え報告する。
発症後 16 日目理学療法士にウィーニングを依頼さ
れ SBT を実施した。SBT は医師の許可のもと SIMV
症例紹介
モードから以下の 3 つの設定に変更しそれぞれ 5 分
間のトライアルを実施した(図2, 3)。
橋出血、51 歳、男性(図1)。意識障害、呼吸障害、
四肢麻痺にて救急搬送後、ICU にて人工呼吸器管理
(SIMV500ml×12 回 PS10 PEEP3 FIO2 0.4) と
なる。意識状態 JCS 10、
呼吸状態は呼吸数 12 回 / 分、
一回換気量 498-511ml、SpO2 99%、心拍数 91 回 / 分、
図 2 換気補助の変化と呼吸パターン
図 1 頭部 CT 画像
図 3 吸入気酸素濃度の変化と呼吸パターン
〒 567-0801 大阪府茨木市総持寺 1-1-41
15
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
トライアル 1:PSV モード PS7 PEEP3 FIO2 0.3 で
から何に影響されているか探る必要がある(図 4)。7)
は、 呼 吸 数 12-14 回 / 分、 一 回 換 気 量 567-633ml、
本症例の場合、換気補助の程度、酸素濃度により
SpO2 98%、心拍数 92 回 / 分、無呼吸時間 15 秒であっ
影響されることが確認された。換気補助が過剰な場
た。
合、呼吸は抑制され無呼吸状態となる。本症例の場
トライアル 2:CPAP モード PEEP3 FIO2 0.3 では、
合、徒手的な呼吸介助を続けることで無呼吸が誘発
呼吸数 14-18 回 / 分、一回換気量 473-686ml、SpO2
されること(図5)から、呼吸調節が破綻し換気に
98%、心拍数 90 回 / 分、無呼吸はみられず安定して
対する反応が過敏であることを示唆している。酸素
いた。
濃度は、40%よりも 30%の方が自発呼吸が安定する
トライアル 3: CPAP モード PEEP3 FIO2 0.4 では、
事から、過剰な酸素投与は無呼吸を誘発することも
呼吸数 17-20 回 / 分、一回換気量 397-505ml、SpO2
分かった。
99%、心拍数 93 回 / 分、無呼吸は 10 秒以下であった。
つまり、呼吸調節障害例に対する理学療法の介入
以上の結果から呼吸調節を考慮すると CPAP モー
において、理学療法評価(表1)に基ずく適切な酸
ド PEEP3 FIO2 0.3 が適切と判断し、医師の許可の
素投与と換気補助を主治医とともに決定することが
もと、
SIMV モードから一気に CPAP モード(PEEP3
必要である(表 2)。
FIO2 0.3)へ変更した。発症後 18 日目呼吸数 14-18
回 / 分、一回換気量 473-686ml、SpO2 98%、心拍数
90 回 / 分、Cst 50ml/cmH2O、無呼吸はほとんどみ
とめられず、呼吸状態は安定していたため、人工呼
吸器から離脱した。
説明と同意
患者本人の意思確認が困難であるため、本報告の
趣旨を御家族へ説明し同意を得た。
図 4 無呼吸は何に影響されているか ?
考 察
人工呼吸器からのウィーニングに関して、医師以
外のパラメディカルが関わることにより離脱期間が
有意に早くなることが数多く報告されている。2)3)
ウィーニング失敗の原因は、ガス交換能の悪化、呼
吸筋疲労、呼吸筋力低下のほか、意識レベルの低下、
呼吸中枢の異常などがあげられている。4)
我々は 2004 年からウィーニング困難な症例に対し
図 5 呼吸介助と呼吸パターンの変化
て理学療法士として関わり、無呼吸を呈する呼吸調
節障害例では、呼吸器からの離脱が困難であること
表 1 呼吸調節機能の臨床的評価
を報告した。5)
ヒトは意識しなくとも延髄の呼吸中枢が呼吸リズ
ムをコントロール、橋に存在する呼吸調節中枢によ
り呼吸リズムを修飾している。6)本症例のような橋
出血では、このメカニズムが破綻するため、覚醒状
態、換気量、血中の pH、PaCO2、PaO2 により過剰
な反応がみられ、時として、チェーンストークス呼
吸や無呼吸を呈する事がある。呼吸調節は種々の要
因に制御されているため、条件の変化に対する反応
16
堀 竜次
中枢性無呼吸を呈した橋出血例における人工呼吸器からのウィーニング方法に関する一考察
参 考 文 献
表 2 呼吸調節障害例に対する理学療法介入法
1)
堀竜次 , 千葉一雄 , 中山和寛 : 急性呼吸不全例のウィーニング
と呼吸理学療法 .PT ジャーナル 34:191-196,2000
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5)
道脇理嘉 , 大西和彦 , 堀竜次 : 当院での人工呼吸器管理におけ
まとめ
る理学療法士の関わり.日本肺理学療法研究会会誌:13-25,2007
6)
佐藤二郎:統合制御システムとしての呼吸調節系−古典編−
中枢性無呼吸を呈する症例において SBT を実施し
呼吸のバイオロジーなぜ呼吸はとめられるか . 佐藤二郎監
修 . 東京 . メディカル・サイエンス・インターナショナル .:36-
換気応答を評価することで人工呼吸器からの離脱に
41,2004
成功した。呼吸調節機構が、換気サポート量、酸素
7)
堀竜次:急性期脳血管障害の呼吸理学療法 . 近畿理学療法学
濃度に影響を受けやすいことを理解しウィーニング
術集会会誌 :40-43,2008
をすすめることが重要と考える。
17
Age-related differences in postural control associated with progression
from a dynamic to a static state during serial stepping in dual-task conditions
Nobuko Harada ※,Shuichi Okada ※※
※ Osaka
Yukioka College of Health Science, Department of Physical Therapy, Faculty of Health Science
※※ Graduate School of Human Development and Environment, Kobe University
高齢者の二重課題時連続ステップ動作における動から静への漸進的姿勢調節
原田信子※、岡田修一※※
※大阪行岡医療大学 医療学部 理学療法学科
※※神戸大学大学院人間発達環境学研究科
Abstract
The purpose of this study was to investigate the age-related differences in center of pressure(COP)velocity from the
start to the end of the serial stepping task as well as the age-related differences in postural sway after the stepping phase of
the task under dual-task conditions. A manual task, holding a spoon with a ball, was used to provide changes in attentional
demand in 11 young and 14 older adults. Results indicated that older adults significantly decreased their anterioposterior
COP velocity during the initial step and the acceleration step phases when performing a series of steps in dual-task
conditions, and also reduced their total sway lengths during standing after the stepping task. These results suggest that
increasing balance control may require older adults to use an adjustment strategy when attentional demands increase. We
need to verify the effect of the dual-task performance not simply in the static or dynamic state but during a mixture of both
static and dynamic states, which is consistent with the motor behavior we observe in everyday life, in order to assess the
effects of attentional demand on postural stability in older adults.
Key Words : older, postural control, adjustment strategy, dual-task, COP
高齢者、姿勢調節、適応戦略、二重課題動作、COP
要 旨
本研究は、高齢者が注意要求課題を伴って動から静への漸進的動作を行う時の姿勢調節を明らかにすること
を目的とした。対象者は14名の健康な高齢者と11名の健康な若年者であった。同時二重課題動作は連続3歩ステッ
プ動作とその後 5 秒間の立位姿勢保持を主課題とし、副課題はボールを載せたスプーンを保持することとした。
フォースプレートで測定した COP(Center of Pressure)の変動とビデオカメラによる映像分析をもとに、ステッ
プ速度、ステップ動作遊脚期の COP 速度、およびステップ終了後 5 秒間の COP 総軌跡長を算出した。結果は、
ステップを開始し加速する段階で、高齢者は二重課題を課された場合に COP 前方速度を低下させたことが認め
られた。さらにステップ終了後、高齢者は単一課題時に比べ二重課題時に COP 総軌跡長を短縮させることが示
された。以上のことから、高齢者は姿勢調節がより難しくなる場面において注意の要求が増加すると、若年者
とは異なるバランスの適応戦略を利用することが明らかとなった。今後、我々が日常の生活動作の中で姿勢調
節を考える場合、静的、動的の両方の要素を含めた一連の姿勢調節に着目することが重要であると考える。
※ 〒 567-0801 大阪府茨木市総持寺 1-1-41
※※〒 652-0804 兵庫県神戸市灘区鶴甲 3-11
19
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
opportunity to step on or off the escalator, whereas young
1. Introduction
people complete this task without caution; i.e., older
Currently, 24% of the Japanese population is elderly,
people have to change their motor behavior to avoid
and this figure will continue to rise, reaching over 33% in
falling during many day-to-day tasks. However, few
2035. Accordingly, the number of individuals suffering
studies have examined motor behavior involving a mixture
from dementia will also gradually increase during this
of static and dynamic states.
period .
In the present study, we used serial stepping as a task in
1)
Due to the above mentioned increase in the percentage
which the subject changes from a dynamic to a static state
of elderly individuals, falling has become one of the most
and investigated the age-related differences in center of
common and important public health problems in Japan.
pressure(COP)velocity from the start to the end of the
According to the Japanese Government, the risk of falls
serial stepping task as well as the age-related differences
rises steadily after the age of 60 and increases more
in postural sway after the stepping phase of the task under
markedly after the age of 75. Approximately 10% to 20%
dual-task conditions.
of community-dwelling, generally healthy, older people
2. Participants and methods
fall each year in Japan2),whereas 35% to 40% of such
1)Participants(Table 1)
individuals fall each year in Europe and the U.S.A3).
Recently, it has been suggested that the decline in
Fourteen older healthy adults(66-79-years-old)and
physical function during aging is caused not only by
11 young healthy adults(21-24-years-old)participated
musculoskeletal disuse syndrome, but also disuse atrophy
in this study. The older adults were volunteers recruited
of the brain .The American Geriatrics Society showed
from the local community, and the young adults were
that older people with cognitive impairment are at greater
volunteers recruited from the general student body at
risk of falls. We used the dual-task method to assess how
Kobe University. None of the participants were suffering
attentional demand influences physical function. Most
from neurological ororthopedic disorders.
4)
5)
previous studies about this issue have suggested that dual-
The participants were initially subjected to assessments
task conditions interfere with physical performance,
of their functional performance, including their ability to
resulting in slower walking speed and a shorter stride
balance, the Timed up and go(TUG)test, and the Sit-to-
length
. However, in the case of elderly individuals
Stand test. The TUG test measures the time it takes an
that are standing upright it is unclear whether dual-task
individual to rise from a chair without an armrest, walk 3
performance increases or decreases postural sway
.
m, turn, and return to sitting in the same chair12).The
Daily movement is irregular and complex, involving a
Sit-to-Stand test measures the time taken to complete 10
combination of static and dynamic movement. To examine
full stands from a sitting position13).The Trail making
the loss of efficient and smooth movement that occurs
Test(TMT)was performed to indicate overall attentional
with aging, a previous study investigated that the
ability, which is a part of cognitive function. The TMT
prevalence of escalator-related injuries among adults aged
includes two types, the A and B tests, and both tests have
6)〜 8)
9),10)
65 or older in the U.S.A
.As a result, it was found that
11)
almost 14% of escalator-related injuries occurred during
Table 1 Participants’ characteristics(mean ± SD)
the stepping on or off of the escalator, with missteps, loss
of balance, syncope, and other similar causes of falling
accounting for more falls than environmental factors, such
as garments or footwear becoming caught in the
escalator11).When thinking about getting on or off an
escalator, older people often decrease their walking speed
or stop walking completely in order to wait for an
20
原田信子、岡田修一
高齢者の二重課題時連続ステップ動作における動から静への漸進的姿勢調節
been widely used in clinical evaluations of deficits in
executive function14).
Informed consent was obtained from all participants,
and the study protocol was approved by the Human Ethics
Committee of the Graduate School of Human
Development and the Environment of Kobe University.
2)Method
The participants stood on force plate 1(Patella K111SA)and began stepping with their right foot first when a
light placed three meters in front of them lit up. They
performed three steps at their own speed, before placing
both feet side by side on force plate 2(T.K.K. 1273a)
and then remained standing for more than five seconds
(the
single task).
Force plate 2 was placed in front of force plate 1, and
the initial standing position was adjusted for each
participant so that their first step fell on force plate 2.
Figure 1 Examples of the force plate traces obtained during
the stepping task
Serial stepping was also performed together with an
additional task. In this second task, the participants had to
OLSP: one-leg support phase, COPx-1: the center of foot
pressure on the x-axis of the first force plate, COPy-1: the
center of foot pressure on the y-axis on the first force plate,
Fz: vertical force, COPx-2: the center of foot pressure on the
x-axis of the second force plate, and COPy-2: the center of
foot pressure on the y-axis of the second force plate, R: right,
L; left, TO: toe off, FC; foot contact, ML: mediolateral AP:
anteroposterior
carry a small ball
(4 cm in diameter, 10 g)
on a spoon
(grip:
10 cm long, 10g)whilst performing the stepping task(a
dual-task).The participants were instructed to not drop
the ball from the spoon. The task order was randomized,
and each task was repeated twice.
The displacement of the subjects’ COP was measured
force data(COPx-1, COPy-1, Fz, COPx-2, COPy-2; see
with the two force plates, and the resultant data signals
Figure 1),and then one-leg support phases(OLSP)1, 2,
were stored on a computer after being subjected to analog-
and 3 were extracted from the trace. The total sway length
digital conversion at a sampling rate of 200 Hz. The COP
(TSL)during the 5-second standing phase and the
data obtained from force plates 1 and 2 and the light signal
d is p l a c e m e n t o f t h e a n t e r o p os t e r i o r(A P)a n d
were recorded on the same time axis and analyzed using
mediolateral(ML)centers of pressure(COP)during
data analysis software(HulinksFlexPro 7.0).A video
the OLSP were assessed.
camera(Sony DCR-TRV30),which was located on the
To determine whether stepping velocity differed
right side of the participants, was used to record the
between steps 1, 2, and 3, the mean step velocities of steps
participants’ stepping motion and to measure the step
1, 2, and 3 were calculated from the force plates and video
lengths of steps 1, 2, and 3. This data was analyzed using
data. The differences between the step velocities of steps 1
data analysis software(Digimo PTV ver 9.5).
and 2, and between those of steps 2 and 3, were compared
with the paired Student’s t-test in both the single and dual-
3)Data analysis(Figure 1)
tasks.
Figure 1 shows example traces of the force plate data
To compare the changes in serial stepping performance
obtained during each of the three steps. Foot contact 1, 2,
with attentional demand between the two age groups and
and (
3 RFC1, LFC2, RFC3)
and foot off 1, 2, and (
3 RTO1,
tasks, the mean AP and ML COP velocities of OLSP 1, 2,
LTO2, RTO3)were determined from the ground reaction
and 3 were calculated. A two-way analysis of variance
21
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
3)COP velocity during OLSP 1, 2, and 3 and TSL
(ANOVA)was used to analyze the differences in AP and
(Table 2)
ML COP velocity and TSL between the age groups.
In addition, the unpaired Student’s t-test was used to
In the dual-task, the AP COP velocity during OLSP 1;
compare the results of the TUG test, Sit-to-Stand test, and
i.e., the initial step phase, was significantly slower in the
TMT-A and B as well as the ratio of the TSL in the dual-
older adults than the young adults(F=5.65, p=0.027).
task to that in the single task between the age groups.
During OLSP2, the mean AP COP velocity of the older
adults was significantly slower than that of the young
3. Results
adults in both tasks(single: F=13.58, p=0.001; dual:
1)Participants functional performance and
F=7.21, p=0.014).
attentional ability(Table 1)
There was no difference in AP COP velocity during
OLSP 3 or in ML COP velocity between the two groups.
Table 1 shows the results of the TUG test, Sit-to-Stand
test, and TMT-A and -B. The results of all of these tests
In the single task, the older adults exhibited a
were found to be influenced by age; i.e., the older adults
significantly longer TSL than the young adults(F=9.6,
exhibited significantly longer mean times for all of the
p=0.006),
and this was also true for the dual-task(F=3.44,
tests(TUG: t=6.65, p<0.01; Sit-to-Stand: t=5.47, p<0.01;
p=0.006).
TMT-A: t=7.11, p<0.01; TMT-B: t=4.35, p<0.01).
Table 2 APandMLCOPvelocitiesduringOLSP1,2,and3
andtotalswaylength
2)Velocities of steps 1, 2, and 3(Figure 2)
In the single task, step 2 exhibited a significantly faster
velocity than step 1(older: t= 4.73, p<0.001; young:
t=6.7, p <0.001),and step 3 displayed a significantly
slower velocity than step 2(older: t=7.67, p<0.001;
young: t=4.73, p<0.001).
Similar differences were found between step 2 and step
1(older: t=5.47, p<0.001; young: t=10.05, p<0.001),
and step 3 and step 2(older: t= 5.74, p<0.001; young:
4)The ratio of the TSL in the dual-task to that in
t=4.77, p<0.001)in the dual-task.
the single task(Figure 3)
The ratio of the TSL in the dual-task to that in the
Step1
Step2
single task was significantly lower in the older adults than
Step3
in the young adults(t=3.01, p<0.01).
Singletask (older)
Dual task (older)
Single task (young)
Dual task (young)
(dual task/ single task)
Figure 2 Velocitiesofsteps1,2,and3(mean±SD)
older
young
**; p<0.01
Figure 3 TheratioofTSLinthedualtasktothatinthe
singletask
22
原田信子、岡田修一
高齢者の二重課題時連続ステップ動作における動から静への漸進的姿勢調節
thresholds. We previously reported that the increased
4. Discussion
attentional demand of older adults might necessitate the
1)Age-related differences in COP velocity during
extension of the step initiation phase in order to allow
progression from a dynamic to a static state in
extra time for central nervous system processing as a
dual-task conditions
strategy for avoiding the loss of postural stability16).We
To compare the attentional demand of postural control
suggest that the older adults in the present study reduced
during stepping, we examined AP and ML COP velocity
their AP COP velocity when they began stepping and then
during the OLSP because Lajoie
had previously
accelerated as their attentional demand reduced in order to
suggested that the attentional demands of postural tasks
be able to perform the stepping task without dropping the
increase with the balance requirement. In this study, the
ball.
6)
results of the TUG test and Sit-to-Stand test showed that
2)Age-related differences in TSL during standing
older adults are less stable than young adults. It is likely
after stepping in the dual-task
that older adults have difficulty maintaining their balance
in unstable postural conditions. Therefore, during walking
This study obtained interesting results regarding the
or stepping the attentional requirements of the OLSP are
age-related effects of the dual-task on the subjects’ ability
more important than those of the double support phase due
to stand after stepping. The effects of dual-task conditions
to the marked difference in the support base between the
on the ability of individuals to maintain an upright
two phases.
standing position are difficult to interpret because previous
In this study, it was found that older adults exhibited
studies have detected either increased or decreased
significantly slower AP COP velocities than young adults
postural sway9),10),17).
from the initial step phase to the accelerating step phase
In the present study, the TSL of the older adults was
(Table 2).In the dual-task conditions, AP COP velocity
only significantly higher than that of young adults in the
was significantly slower in older adults than young adults,
single task conditions. We also found that the TSL of the
particularly during the initial step phase. In contrast, there
older adults was significantly shorter in the dual-task than
was little variation in COP velocity between the age
the single task conditions(Table 2).Moreover, the ratio
groups or tasks during the decelerating step phase,
of the TLS in the dual-task to that in the single task was
suggesting that attentional demand was affected during
significantly lower in the older group than the young
some, but not all, stepping phases; i.e., it was particularly
group(Figure 3).This result indicated that attempting
affected when the older adults began stepping.
to remain standing after performing a series of steps
In the present study, the participants were instructed to
resulted in greater instability than static standing.
complete a series of steps at their own speed, but another
Therefore, as a postural strategy for dual-task conditions it
study instructed the participants to complete this task as
is suggested that individuals, particularly older adults
quickly as possible following a tap cue. Melzer and
whose postural stability has deteriorated, can achieve an
Oddsson L
appropriate level of postural control by decreasing their
had their subjects perform quick voluntary
15)
support base.
steps in dual-task conditions and suggested that dual-task
performance had an effect on step initiation time; i.e., the
Melzer10)obtained similar results: older adults showed
initial displacement of the COP towards the swing leg,
significant decreases in their postural sway length and
because the step initiation time is mainly dependent on
elliptical area while performing a cognitive task with a
central neural processing and efferent nerve conduction
narrow base of support. By measuring the muscle
time. As these sensory systems deteriorate with age, the
activities of the tibialis anterior and soleus muscles using
delay in step initiation observed in older subjects indual-
surface electromyography, Melzer found that older adults
task conditions is probably related to reduced central
were able to decrease their postural sway by co-
processing capacity and increased sensory detection
contracting agonist-antagonist muscles, which allowed
23
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
them to stabilize their ankle joints as a postural control
behavior we observe in everyday life, in order to assess
strategy in unstable situations involving dual-task
the effects of attentional demand on postural stability in
performance. Although we did not measure ankle muscle
older adults.
activity, the older adults were asked to adjust their postural
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17)Morioka S, Hiyamizu M, Yagi F(2005)The effects of an
attentional demand tasks on standing posture control. Journal of
Physiological Anthropology and Applied Human Science 24: 215219
maintaining a standing posture after serial stepping was
extremely challenging f or them compared with
maintaining a static standing position. We need to
investigate this issue further.
Shumway-Cook9)found that when a cognitive task was
performed during upright standing older adults with a
history of falling showed significant impairments in
stability, as measured by an increase in postural sway,
compared with young adults and older healthy adults. As a
result, they suggested that the allocation of attention
during the performance of concurrent cognitive and
postural tasks is complex and depends on many factors,
including the nature of the tasks. Therefore, in potentially
dangerous situations(e.g., walking on an icy street)
postural control would be the first priority for attentional
resources, which explains the “posture first” principle of
attentional hierarchy.
The results of the present study increase our
understanding of the attentional demands associated with
stepping performance. In future, we would like to
investigate the effects of attentional demand in more
challenging, dynamic postures than has been done before
in order to provide a basis for the development of
assessments of and new balance training methods for dualtask performance.
5. Conclusion
This study found that when performing a series of steps
in dual-task conditions, older adults significantly decreased
their AP COP velocity, particularly during the initial step
and acceleration step phases, and also reduced their TSL
during standing after the stepping task. This suggests that
older adults have to employ adjustment strategies to
improve their balance control when their attentional
demand increases. Accordingly, we need to verify the
effect of dual-task performance not simply in the static or
dynamic state but during a mixture of both static and
dynamic states, which is consistent with the motor
24
15 年間一病院のリウマチ科とリハビリ科で観察し得た強直性脊椎炎の 1 例
七川歓次※、横山裕子※※、山内栄二※※※
※大阪行岡医療大学 学長
※※大阪行岡医療大学 理学療法科
※ ※ ※医療法人
行岡医学研究会 行岡病院 講師
Key Words:強直性脊椎炎 , リウマチ病 , 長期フォローアップ
要 旨
15 年間一施設のリウマチ科とリハビリ科で観察した強直性脊椎炎(AS)の興味ある一症例を報告した。興
味ある点は、1. HLA 27 陰性で、リウマトイド因子強陽性が持続していること; 2. 右股(AS Grade 3)の人工
関節置換後、臨床症状並びに検査成績の著しい改善の見られたこと; 3. 術後約一年間、筋力テストで十分の筋
力がありながら歩行不能、1 年後自然に歩けるようになったこと; 4. 職業の完全後期に至るまで連続して観察
したこと; このように慢性リウマチ病には長い follow up が必要なので、患者をどのように評価するか、
Scientific な評価よりも narrative な評価が勝るのではないか ? などの問題点を提示した。
本症例は 15 年間にわたり、同一施設のリハビリ科
平成 9 年 10 月、左足趾、右股関節の痛み、歩行障
で診療を続け、現在緩解状態にあり、再就職が可能
害の訴えで当科初診。多発関節炎の診断受ける。
になった 1 例である。この患者の 1 例報告をする理
脊椎の訴えはない。
4. 現症
由として、15 年にわたり間断なく観察し得た症例は、
元来症例数が少なく、比較検討が困難な疾患である
朝のこわばり 0、右仙腸関節圧痛(+)、右膝痛、
ことから参考になる知見が多く得られたことと、治
左前足 MTP 関節腫脹と痛み。
療にあたり参考になる数々の知見があったのでここ
脊椎の stiffness のテスト(+)
に報告させて戴く。
Schober テスト 15.5/10
胸郭拡張度:
症 例
Thorax expansion 85.5/82.5 - 3。
後頭壁距離 0(1cm) 症例は 55 歳の男性で職業は調理師。独身で出身は
5. 単純 X 線所見
日本奈良県。家族は代々奈良県在住。現在大阪市内
移住。
Kellgren RA 評価(0 ~ 4)
1. 既往歴 特記すべきものなし
両手首―指先まで:0 2. 家族歴 特記すべきものなし
両前足部(図 2):右Ⅳ趾 MTP3
右Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ趾 MTP:2
3. 病歴
平成 8 年 11 月、左小趾 MTP(中足基節)関節に
左Ⅲ、Ⅳ趾 MTP:3
痛み(⧺)。近医受診。
左Ⅳ趾 MTP:3
平成 8 年 12 月、左小趾 MTP の化膿性関節炎の診
左母趾 MTP:3
断で入院、切開、排膿。
左Ⅴ趾 MTP:4
平成 9 年 3 月より左母趾 MTP の痛み(+)、
右股痛。
頚椎、腰椎:0
平成 9 年 8 月より右股痛出現。
両仙腸関節:3
※、※※大阪府茨木市総持寺 1 丁目 1 番 41 号
※※※大阪府大阪市北区浮田 2 丁目 2 − 3
25
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
後方棘突起靭帯骨化:(胸椎 12 -腰椎 3)
(範囲)
右 股:3 骨頭肥大、硬化狭小化 3、Smys 骨陵肥
厚
左 股:0
左 肩:2 大転子付着部 irregular。胸椎 Th 9 -
10syndesmophyte 右(タテ方向)
両 膝:0Th5 - 6 〃右(〃)
両足首:0
右 肩:3 Th3 - 4 〃右(〃)
右 肘:0 左中足部 0 Th12 - L1 〃両(〃)
左 肘:0 右中足部 4 Th12 - L1 〃両(〃)
アキレス腱付着部 3、踵骨下付着部 3
Th Ⅱ-Ⅲ-Ⅳ syndesmophyte(+)
Th Ⅻ-ⅩⅣ左 syndesmophyte(+)
図 1 初診時(平成 9 年)の両足部の X-ray.
両 MTP の対称性罹患(Grade 3).
足趾(図 1)
左 Lelièvie 術後 右趾 Ⅱ IP3
Ⅲ MTP 3IP3
左趾Ⅲ IP3
Ⅳ MTP 3
Ⅴ MTP 3
両仙腸関節 X 線変化 Kellgren 評価 grade 3(図 2)
血液検査
当 初、RA テ ス ト: +、RF: + に て 最 初 RA
(rheumatoid arthritis)と診断されたが、H9.10 汎用
図 2a
の分類基準(改訂ニューヨーク診断基準)を完全に
充 た し AS( 強 直 性 脊 椎 炎 ankylosing spondylitis)
と診断される。
血沈は THR 施行前は 1 日を除いてすべて 50(時)
以上
CRP は大体 5 以上(図3)
経過:簡単な理学療法開始
リハビリは関節可動域運動(上下肢)、下肢筋力
強化を中心に実施。平成 17 年 10 月右 THA(人工股
関節置換術)後は両ロフストランド杖歩行自立。右
股関節周囲は MMT(徒手筋力テスト)3+ レベルに
も拘わらず、荷重・歩行時に全く使えず不安定さ増
図 2b
強し、通常の THA 後の経過とは全く異なる。両杖
図 2. a. 両仙腸関節の Grade3(Kellgren 評価)の変化
後方棘突起靭帯骨化(Th12 - L3)
b. 右股 OA Grade 3. Smys 骨陵肥厚
歩行されていたが短距離のみで、術側の右下肢は足
尖をわずかに接地しただけの歩行であった。右股関
節周囲筋力は MMT3+ ~ 4 レベル。荷重下での支持
26
七川歓次、横山裕子、山内栄二
15 年間一病院のリウマチ科とリハビリ科で観察し得た強直性脊椎炎の 1 例
一本杖歩行や単距離であれば独歩可能となった。就
職にあたり、荷物を持った時の歩行や横移動などの
応用的な動作が必要となったため、動作指導・練習
を行い、筋力強化や歩行時の体の使い方の指導をし
てリハビリを終了とした。
初診時は主に足趾痛と右股関節痛があり、徐々に
両足部、頚部、肩(特に左)へと広がる経過がある。
常に両足部には痛み・腫れがあり、右足部の訴えが
多い時期と左足部の訴えが多い時期があるが、全体
的には右足部の訴えが多い。左足部ルリエーブル術
後は主に右足部への訴えとなっている。THA 後(平
図 3a
成 17 年 11 月)も右下肢荷重・支持は困難でロフス
トランド杖・両杖を使用している。関節可動域制限・
筋力低下以上に安静時から右下肢の過緊張、協調運
動困難、荷重感覚不十分などにて立位・歩行時の右
下肢のコントロールが困難であった。装具はプライ
ムウォークや外転装具、右膝固定装具などを試用し
たが、一時的な効果しか得られにくかった。リハビ
リにて杖歩行可能も、筋持久力、全身持久力が低下
しており、歩行時間・距離が向上したのは平成 22 年
頃になる。また右膝痛や足部痛にてたびたび歩行困
難になるときがある。日常生活ではバイクを使用す
図 3b
るため、歩行困難時も移動はなんとか自立していた。
図 3. a. CRP、。b .Hb3 免疫グロブリン G の経過。
平成 17 年頃までは仕事をしている。立ち仕事である
調理師は困難と思われたため、リハビリ通院時に事
性が乏しいだけでなく、支持期に下腿三頭筋の過緊
務仕事ができるようパソコン教室に通っていた。平
張、大腿四頭筋・ハムストリングの同時収縮、体幹
成 22 年 10 月から障害者の職業訓練校に通い、平成
伸展方向への過緊張が生じやすくコントロール困
23 年 9 月より就職した。疾患との関連性については
難。また支持困難だけでなく脊柱・四肢関節の可動
わからないが、胃潰瘍の再発を繰り返している。
域低下により座位から健側に姿勢が偏位しており立
AS に最も頻発する薬剤性のものと思われる。脳梗
ち直りも乏しく、各動作において荷重の負荷、移動
塞にて両上下肢のしびれ、心筋梗塞の既往もある。
が行われていなかった。そのため動作に必要な関節
途中、阪大入院や通院を長くしてない時期もあり、
可動域運動、筋力強化と動作練習を通して、筋や体
また当院以外にも鍼治療などに通われていた。
の使い方を中心にリハビリをすすめた。リハビリ時
平成 17 年 10 月 右 THA および、左ルリエーブル
は動作方法や体の使い方に注意を向け右下肢に荷重
(Ⅰ~Ⅴ)手術施行
支持を促せたが、日常生活では安定性・持久性に欠
けることから健側(左下肢)優位の動作パターンと
平成 18 年 4 月 脳梗塞
なっており、支持を促せていなかった。また、時折、
平成 18 年 9 月 心筋梗塞
足部痛や膝痛・腫脹により支持困難になることも影
平成 13 年 7 月 17 日- 25 日胃潰瘍で入院(阪大)
響していた。反復や活動での体幹・股関節周囲筋の
平成 15 年 3 月 8 日 左中足部足首腫脹部より生検
促進を行うことで、両脚支持期の支持・安定性は増
施 行。 関 節 滑 膜 の 病 理 検 査 を 行 う。chronic
したが、右下肢支持期のみでは体幹側屈や股関節固
synovitis の診断で免疫染色の結果は次のようであっ
定性低下にて不安定性残存していた。しかし、屋外
た:
27
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
CD4 は ご く 一 部 に 陽 性、CD8 陽 性、CD14(+)、
CD79a 一部の血管壁に陽性、
IL6 と TNFα は(-)
(但
考 察
し試薬の変更により陽性)、TNFβ は一部の血管壁
本症例は病態並びにその経過において、種々の特
と関節に陽性であった。脊椎の訴えはほとんどなく、
異な点を具えていている。第 1 に RA(関節リウマチ)
右股の grade3 の変化に対しては人工関節手術の必
と AS との併発例であるのか、peripheral type の AS
要なことを説明していた。
であるのかという点であるが、最初 RA と診断され、
平成 17 年 11 月に右股の人工関節置換術および左
ついで AS に変更されている。RA と AS の併発例は
前足部ルリエーブル手術施行。不良肢位(中等度の
極めて稀であるが、今年の第 23 回日本脊椎関節炎学
内転、内施、屈曲)と痛みは改善したが、右股の支
会でもはじめて症例報告として、“HALB7 および
持力は反って低下し、歩行障害は術前より強くなっ
HLAB27 陽性強直性脊椎炎に関節リウマチを併発し
た。筋力テストではどの筋も殆ど正常に近い成績で
た 1 例”1)が報告されている。本症例の経過を見ると、
あった。種々ブレイスを工夫して歩行改善に努めた
初診では患者の脊椎の訴えはなく、経過中も全くな
が無効であった。しかし約1年後、
特別の治療なしに、
いが、両仙腸関節の圧痛は常に存在している。専ら
手術側の支持力の改善が見られた。
関節罹患が問題になっている。殊に右股の屈曲拘縮、
術後炎症反応の改善も著しく、術後約 3 年の時点
その他足趾、両足首、中足部、右肩、両膝の痛みの
(平 21.10 月)では血沈 19 まで低下していて、術前に
可動制限が機能障害の最大の訴えとなっている。
見られなかった成績である。
RF(+)、HLAB27(-)、後年抗 CCP 抗体測定で
は強陽性。単純 X 線像では右第 5MTP は grade 3 -
薬剤療法について
4 の侵蝕性関節炎があり大手前病院で化膿性関節炎
薬剤療法については、
経口剤として当初(平成 9 年)
で入院、切開排膿となっているが、現在の X 線像を
から右 THR(全関節置換術施行の平成 17 年)前ま
見ると AS の関節変化と思われる(図 1)。両手首か
でプレドニン錠(5mg)1 - 4 錠、主として 2 - 3 錠
ら指先にかけて関節炎はなく、現在も同様。しかし
/日が処方されていたが、THR 後は症状の改善に伴
関節炎は大関節罹患があり(股、肩)しかも非対称性、
い中止している。但し、ステロイド関節内注射は約
関節罹患の様式は RA よりも OA 的である。他方脊
2 ~ 3 ヵ月に 1 回の割合で続けられているが、本年
椎の訴えはないが各方向への可動制限は著明で、X
は全く要求がない。NSAID はインテバン錠ついで
線像で両仙腸関節の grade3 の罹患があり(図 2)、
ボルタレン錠(2 - 4 錠)が最近(平成 25 年)まで
AS の改訂ニューヨーク診断基準を充たし、AS 罹患
出ている。DMARD としてアザルフィジン(500mg)
は歴然としている(表 1)、両前足部 MTP の関節の
が平成 9 ~ 20 年まで、メトトレキサートが平成 10
対称性罹患、抗 CCP 抗体陽性は RA の特徴であるが、
年から 17 年の THR 施行前まで 1 - 3 錠/週が処方さ
その他の RA の病態に積極的な証拠はない。しかし
れているが有効性は認められていない。ただ平成 11
ながら本年(2013)の脊椎関節炎学会で、RA と AS
年から 13 年にかけて胃潰瘍に罹患し、阪大病院内科
の併発例がわが国の第 2 例目として発表されている
で入院治療を受けているが AS 治療の副作用として
ので、今回の症例が第 3 例目となるかどうか今後の
最も多い消化器症状が長期の消炎鎮痛剤(NSAID、
検討を待ちたい 2, 3)。
DMARD)摂取によるものと考えられる。現在生物
第 2 の特徴は右股の人工関節手術後、臨床経過が
学的製剤を使用できるようになり、様相が一変した
改善し、remission の状態となり、complaints なく、
が、かつて B.Amor が 10 年間の RA(関節リウマチ)
再就職できたことである、最近の文献では人工関節
の治成績を follow し、眞に有効と認められたのは人
手術が臨床経過を改善するものと、改善しないもの
工関節手術だけであったといっているが、正に本症
と比較すれば半々ということである 2)。この患者は
例に対する至言である。
元々脊椎の訴えはあまりなかったので、最大の悩み
の右股の人工関節手術による改善が全身状態に及ぼ
す影響は充分考えられるが検査成績でも、CRP も改
善し、その他 Hb3 免疫グロブリン G の増加がみられ
28
七川歓次、横山裕子、山内栄二
15 年間一病院のリウマチ科とリハビリ科で観察し得た強直性脊椎炎の 1 例
復が見られ、患者は 1 年後右足に力が入るようになっ
表1
てきた。その後迅速に恢復が進み、杖なし歩行も可
能となった。
この間の治療について、病気の予後、経過の時間
的間隔などにつきリハビリの療法時に患者に告げる
必要があると思われるが、これに関する記載は文献
に見当たらない。慢性疾患をあつかう時には時間的
な要素を重視すること、すなわち三次元の医学では
なく、時間を取り入れた四次元の医学を創る必要が
あり、全経過を知り、記載するためには evidence の
手法より narrative な様式がより適合しているよう
に思われる。
て(図 3b)、好影響のあったことは自明である。脊
第 5 には経過を連続して、中断なく見るためには
椎への影響はわからないが、種々の変形の計測値は
リハビリ師と医師がより密接に協力してお互いによ
やや進行している(表 2)。先述の今年の脊椎関節炎
く理解し合って治療をすすめることが極めて重要で
学会における症例報告を見ても、多くの例に hip の
あると考えられる。しかしながらその様な報告に乏
人工関節手術が行われているが、内科系の人の報告
しいことは今後の医師、リハビリ師の教育に大きな
のせいもあり、手術との関連についてふれた者はい
欠落した問題のあることを如実に示している。
なかった。
手術が本症に著明な効果をもたらした理由は、不
結 語
明であるが、元々自然治癒傾向のある経過を股関節
ここに呈示した症例は多くの特異な点を含み、こ
手術がその傾向を早めたと考えられ、今後調査をし
れからの課題を示唆してくれ、極めて興味ある有益
たいと考えている。ここで問題点となる AS の予後
な症例と思われ、やや写長に失する感があるがあえ
について、以前は AS の 70% が生涯仕事を続けられ
て報告させて戴いた。本症例の特異性、課題を 5 つ
ると書かれていたが、現在の教科書では 90% となっ
の項目にまとめて記述した。
ている。しかしどのような症例が寛解に向かうのか
1.RA と AS の併発例の検討、共通遺伝子あるい
がはっきりしないのみならず、最近のレポートでは
は共通の環境因子は何か ?
生物学的製剤が炎症を抑えても骨新生には無効であ
2.人工関節手術と生物学的製剤の応用で問題は解
るとのことで、そうならば炎症反応は低下しても、
決されず、骨新生のコントロールが必須の条件
機能不全の最大の原因である骨新生の抑制が問題
である。
で、課題は依然として残っている。
3.股関節の人工関節手術後歩行が反って不安定と
第 3 には股関節手術後反って股関節の安定性がな
なり、股関節周囲筋の筋力テストで個々の筋が
くなり、手術の効果がすぐに現れず、1 年以上の時
正常または正常に近い状態であっても総合的な
間を要したことである。この間、歩行が容易になる
歩行の改善が見られず、長い時間的経過を要し
ようにブレイスを種々工夫し適用したが失敗した。
たことは今後の研究課題である。
しかし、専らリハビリを続けているうちに自然に恢
4.人の動作の理解に、この面からの追求が今後の
課題である。
表 2 変形計測値の変化
5.長期、中断なく経過観察には医師とリハビリ師
平成9年
平成25年
Thorax expantion
3
2.3
後頭壁距離
0
1
指床距離
?
18
schoberテスト
5
2.3
の密接な協力が必要で、医学教育の改革が必要。
今後の慢性病のリハビリテーションには四次元の
医学の考えが必要で、narrative description の工夫
が science 的な記載よりも要求される。参考にして
戴ければ幸いである。
29
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
謝 辞
文 献
医師の側は同一人物が担当しているが、リハビリ
1)
矢部寛樹,小田彩,寺井千尋.HLA-B7 および HLA-B27 陽
性強直性脊椎炎に関節リウマチを併発した 1 例.第 23 回日本
科の担当者は入れかわっているので、最近で、最も
脊椎関節炎学会抄録集 2013; p.34.
長く担当し、本症例の報告にあたり患者のカルテか
2)
Hawker GA, Badley EM, Borkhoff CM et al. Which patient
らの情報整理、統計、長い観察、再就職の相談など
are most likely to benefit from total joint arthroplasty?
Arthritis Rheum 2013; 1243:-1252.
種々関与してもらった横山リハビリ担当者を著者の
3)
興津勝彦ほか . RA と強直性脊椎炎の重複例 . 別冊整形外科
協力者として名前を挙げさせてもらった。山内医師
1988; 14: 32-35.
は特定の期間症例のリハビリ治療に関与し、又剔出
標本 histology に関与し、現在も症例の観察を協同し
て行っているので著者の協力者として名前を挙げ
た。
30
活動報告一覧
1. 論文・著書
1)国際論文
著者名
題 名
掲載誌名
巻(号)頁
発行年月
Mie Fusama/Hideko Nakahara/
Improvement of health status evaluated by
Yoshimasa Hamano/
Arthritis Impact Measurement Scale 2
Masayuki Nishide/
(AIMS-2)and Short Form-36(SF-36)in
Keisuke Kawamoto/Masao Yukioka/ patients with rheumatoid arthritis treated
Takashi Hosokawa/Satoko Nozato/
with tocilizumab
Shinji Higa/Tsuyoshi Igarashi/
Eiji Takeuchi/Takanori Kuroiwa/
Yasanori Shimaoka/Yasushi Miura
Mod Rheumatol
16
2012
Yukinori Okada/Chikashi Terao/
Tatsunori Ikari/Youta Kochi/
Koichiro Ohmura /Akari Suzuki/
Takahashi Kawaguchi/Eli A Stahl/
Fine A S Kurreeman/Nao Nishida/
Masao Yukioka/Hiroko Omiya /
Keiko Myouzen/Meiko Takahashi/
Tetuji Sawada/Yuichi Nishioka/
Tsukasa Matsubara/
Shigeyuki Wakitani/
Ryota Teshima/Shigeto Tohma/
Kiyoshi Takasugi/Kota Shimada/
Akira Murasawa/Shigeru Honjo/
Keitaro Matsuo/Hideo Tanaka/
Kazuo Tajima/Taku Suzuki/
Takuji Iwamoto/Yoshiya Kawamura/
Hisashi Tanii/Yuji Okazaki/
Tsukasa Sasaki/Peter K Gregersen/
Leonid Padyukov/Jane Worthington/
Katherine A Siminovitch/
Mark Lathrop/Atsuo Taniguchi/
Atushi Takahashi/
Katsushi Tokunaga/Michiaki Kubo/
Yusuke Nakamura/Naoyuki Kamatani/
Tsuneyo Mimori/Robert M Plenge/
Hisashi Yamanaka/
Shigeki Momohara/Ryo Yamada/
Fumihiko Matsuda/
Kazuhiko Yamamoto
Mete-analysis identifies nine new loci
associated with rheumatoid arthritis in the
japanese population
nature genetics
44(5),
511-516
2012
Michikami I/Fukushi T/Honma S/
Yoshioka S/Itoh S/Muragaki Y/
Kurisu K/Ooshima T/Wakisaka S/
Abe M
Trps1 is necessary for normal
temporomandibular joint development.
Ceii Tissue Res
348(1),
131-140
2012
Shino K/Mae T/Nakamura N
Surgical Technique : revision ACL
reconstruction with rectangular tunnel
technique
Clin Orthop Relat
Res
470(3),
843-852
2012
Tanaka Y/Shino K/Horibe S/
Nakamura N/Nakagawa S/Mae T/
Otsubo H/Suzuki T/Nakata K
Triple-bundle ACL grafts evaluated by
second-look arthroscopy
Knee Surg/Sports
Traumatol/Arthrosc
20, 95-101
2012
Otsubo H/Shino K/Suzuki D/
Suzuki T/ Kamiya T/Watanabe K/
Fujimiya M/Iwahashi T/
Yamashita T
The arrangement and the attachment
areas of three ACL bundles
Knee Surg/Sports
Traumatol/Arthrosc
20, 127-134
2012
Kita K/Horibe S/ Toritsuka Y/
Tanaka Y/Mae T/Shino K
Effects of medial patellofemoral ligament
reconstruction on patellar tracking
Knee Surg/Sports
Traumatol/Arthrosc
20, 829-937
2012
31
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
著者名
題 名
掲載誌名
巻(号)頁
発行年月
Mae T/Shino K/Matsumoto N/
Nakata K/Kinugasa K/
Yoshikawa H/Yoneda M
In vivo graft tension in the anatomic
double-bundle ACL reconstruction during
active leg raising motion with the knee
splinted
Arthroscopy
28, 532-538
2012
Yokoi T/Aoyama K/Ishida K/
Okamura H
Conditions associated with wandering in
people with dementia from the viewpoint
of self-awareness: Five case reports
American Journal
of Alzheimer's
Disease & Other
Dementias
27(3),
162-170
2012
Yokoi T/Haraguchi/Hashimoto T/
Okamura H
Investigation of eating actions of people
with dementia from the viewpoint of
self-awareness
American Journal
of Alzheimer's
Disease & Other
Dementias
27(4),
228-237
2012
Yokoi T/Okamura H
Why do dementia patients become unable
to lead a daily life with decreasing
cognitive function?
Dementia
1-18
2012
Miyake J/Moritomo H/Kataoka T/
Murase T/Sugamoto K
In vivo three-dimensional motion analysis
of chronic radial head dislocations.
Clin Orthop Relat
Res
470(10),
2746-2755
2012
Kataoka T/Moritomo H/
Omokawa S/Iida A/Wada T/Aoki
M
Decompression effect of partial capitate
shortening for kienbock's disease: a
biomechanical study
Hand Surg
17(3),
299-305
2012
Miyake J/Murase T/Oka K/
Moritomo H/Sugamoto K/
Yoshikawa H
Computer-assisted corrective osteotomy
for malunited diaphyseal forearm fractures
J Bone Joint Surg
Am
94(20),
e1501-e1511
2012
Iida A/Omokawa S/Moritomo H/
Aoki M/Wada T/Kataoka T/
Tanaka Y
Biomechanical study of the extensor carpi
ulnaris as a dynamic wrist stabilizer.
J Hand Surg Am
37(12),
2456-2461
2012
Moritomo H
The distal interosseous membrane: current
concepts in wrist anatomy and
biomechanics.
J Hand Surg Am
37(7),
1501-1507
2012
Kim E/Miyake J/Kataoka T/Oka K/
Moritomo H/Murase T
Corticoplasty for improved appearance of
hands with ollier disease
J Hand Surg Am
37(11),
2294-2299
2012
Kataoka T/Moritomo H/
Omokawa S/Iida A/Murase T/
Sugamoto K
Ulnar variance: its relationship to ulnar
foveal morphology and forearm kinematics
J Hand Surg Am
37(4),
729-735
2012
Miyake J/Masatomi T/Murase T/
Takahi K/Moritomo H/Yoshikawa H
Corrective osteotomy and ligament repair
for longstanding radial collateral ligament
tear of the proximal interphalangeal joint:
case series
J Hand Surg Am
37(3),
440-445
2012
Miyake J/Oka K/Moritomo H/
Sugamoto K/Yoshikawa H/
Murase T
Open reduction and 3-dimensional ulnar
osteotomy for chronic radial head
dislocation using a computer-generated
template: case report.
J Hand Surg Am
37(3),
517-522
2012
Miyake J/Murase T/Yamanaka Y/
Moritomo H/Sugamoto K/
Yoshikawa H
Three-dimensional deformity analysis of
malunited distal radius fractures and their
influence on wrist and forearm motion
J Hand Surg Eur
37(6),
506-512
2012
Fujimori T/Kuriyama K/Yamamoto
K/Moritomo H/Yoshikawa H
Occult posterolateral rotatory dislocation of
the elbow with olecranon fracture in a
child: a case report.
J Med Case Rep
6(1),
273-273
2012
32
著者名
題 名
Nagamoto Y/Ishii T/Iwasaki M/
Sakaura H/Moritomo H/Fujimori T/
Kashii M/Murase T/Yoshikawa H/
Sugamoto K
Three-dimensional motion of the
uncovertebral joint during head rotation.
Omokawa S/Imaeda T/
Sawaizumi T/Momose T/Gotani H/
Abe Y/Moritomo H/Kanaya F
Responsiveness of the Japanese version of
the patient-rated wrist evaluation
(PRWE-J)and physical impairment
measurements in evaluating recovery after
treatment of ulnocarpal abutment
syndrome.
Kim E/Moritomo H/Murase T/
Masatomi T/Miyake J/Sugamoto K
掲載誌名
巻(号)頁
発行年月
J Neurosurg Spine
17(4),
327-333
2012
J Orthop Sci
17(5),
551-555
2012
Three-dimensional analysis of acute plastic
bowing deformity of ulna in radial head
dislocation or radial shaft fracture using a
computerized simulation system.
J Shoulder Elbow
Surg
21(12),
1644-1650
2012
Oka K/Murase T/Moritomo H/
Yoshikawa H
Corrective osteotomy for malunited both
bones fractures of the forearm with radial
head dislocations using a custom-made
surgical guide: two case reports.
J Shoulder Elbow
Surg.
21(10),
e1-e8
2012
Okada K/Miyake J/Kataoka T/
Moritomo H/Murase T/
Yoshikawa H
Median nerve neuropathy in the forearm
due to recurrence of anterior wrist
ganglion that originates from the
scaphotrapezial joint: Case Report
J Brachial Plex
Peripher Nerve Inj
7(1),1
2012
Moritomo H
Committee report on wrist biomechanics
and instability: Carpal instability following
scaphoid fracture.
IFSSH ezine
4,14-17
2012
2)国内論文
著者名
題 名
掲載誌名
巻(号)頁
発行年月
三木健司 / 行岡正雄
線維筋痛症の現状
ペインクリニック
33(9),
1279-1291
2013
三木健司 / 行岡正雄
線維筋痛症
肩こりの臨床
101-108
2013
行岡正雄 / 三木健司
関節リウマチとうつ病
臨床整形外科
48(12),
1209-1212
2013
最新臨床睡眠学
-睡眠障害の基礎と
臨床-
71,619-624
2013
行岡正雄 / 三木健司
線維筋痛症、関節リウマチの睡眠障害
(整形外科領域の睡眠障害)
行岡正雄 / 三木健司
線維筋痛症の最新薬物療法
関節外科
−基礎と臨床−
32(12),
47-51
2013
三木健司 / 行岡正雄
機能性疼痛症候群と線維筋痛症
運動器慢性痛診療の
手引き
135-142
2013
七川歓次
脊椎関節炎の疾患概念と歴史
リウマチ科
47(2),
111-118
2012
由雄敏之 / 池田昌弘
嚥下困難を伴う多発食道潰瘍
消化器内視鏡
24(5),
735-736
2012
33
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
著者名
題 名
掲載誌名
巻(号)頁
発行年月
池田昌弘 / 藤田実
開口部を持った多発性粘膜下腫瘍様病変
消化器内視鏡
24(5),
773-774
2012
由雄敏之 / 池田昌弘
びらんを伴う胃の多発性発赤班
消化器内視鏡
24(5),
781-782
2012
池田昌弘
潰瘍による前庭部の稀な病変
消化器内視鏡
24(5),
819-820
2012
池田昌弘
陥凹を伴った粘膜下腫瘍
消化器内視鏡
24(5),
821-822
2012
岸本圭永子 / 藤原一郎 / 池田昌弘
深掘れ潰瘍底に黒色変化を認めた直腸肛門部
腫瘍
消化器内視鏡
24(5),
871-872
2012
池田昌弘
直腸に多彩な潰瘍
消化器内視鏡
24(5),
889-890
2012
池田昌弘
大腸のびまん性炎症像と地図状潰瘍、結節状
隆起
消化器内視鏡
24(5),
907-908
2012
榊原祐子 / 由雄敏之 / 池田昌弘
肛門部に認めたカリフラワー状の隆起
消化器内視鏡
24(5),
913-914
2012
行岡秀和 / 尾崎孝平 / 鶴田良介 /
西信一 / 他 15 名
ICU における鎮痛・鎮静に関するアンケート
調査
日本集中治療医学会
雑誌
19(1),
99-106
2012
行岡秀和
鎮静アルゴリズム Adaptation to the
Intensive Care Environment の意義と論点
日本集中治療医学会
雑誌
19(2),
162-164
2012
大澤 傑
高位脛骨骨切り術
整形外科看護
2012 臨時増
刊,137-145
2012
原田信子
二重課題を伴った高齢者の動的立位姿勢調整
能
神戸大学大学院人間
発達環境学研究科
森友寿夫 / 吉川 秀樹
掌側進入直視下 TFCC 修復術
日整会誌
86,476-482
2012
三宅潤一 / 島田幸造 / 十河英司 /
久保伸之 / 田中啓之 / 森友寿夫 /
村瀬 剛 / 菅本一臣 / 吉川秀樹
変形性肘関節症に対するコンピューター支援
下関節鏡手術
臨床整形外科
47(1),
93-96
2012
堀 竜次
呼吸理学療法における職域~診療報酬制度の
経緯や吸引の導入を含めて~
Physiotherapy
Osaka
40,22-28
2012
2012
3)国際著書
著者名
書 名
著書名
Moritomo H/Kataoka T
Arthroscopic Management of
ulnar pain.
Anatomoy of the ulno-carpal
compartment.
34
発行所名
Springer
巻(号)頁
1-14
発行年月
2012
4)国内著書
著者名
書 名
著書名
発行所名
巻(号)頁
発行年月
三木健司 / 行岡正雄
Modern Physician
診断の秘訣 後遺症診断の発
行について
新興医学出版
社
32(4),
501-501
2012
三木健司 / 橋本亮太 /
行岡正雄
Practice of pain
managemwent
機能性身体症候群(中枢機能
障害性疼痛)と線維筋痛症
メディカルレ
ビュー社
3(4),
240-247
2012
三木健司 / 行岡正雄
大阪府薬雑誌
日常良く見る腰痛、変形性関
節症(運動器慢性疼痛)の診断
と新しい鎮痛薬
大阪府薬剤師
会
63(8),
83-88
2012
三木健司 / 行岡正雄
整形外科
特殊病態の診断と治療
日本整形外科
学会
63(8),
872-878
2012
三木健司 / 行岡正雄
日本診療内科学会誌
整形外科、リウマチ医が行う
線維筋痛症、慢性痛症の診断・
治療−膠原病、精神疾患の合
併に注意−
日本心療内科
学会
16(4),
227-233
2012
三木健司 / 行岡正雄
ペインクリニック
機能性身体症候群(機能性疼 真興交易㈱医
痛症候群)と慢性疲労症候群、 書出版部
線維筋痛症
33(9),
1279-1291
2012
行岡正雄
リウマチ病セミナー XXIV
リウマチ病とうつ
永井書店
24,56-56
2013
七川歓次
リウマチ病セミナー 23
監修
永井書店
行岡秀和
(天羽敬祐監修)
麻酔科学レビュー 2012
ICU における鎮痛と鎮静
総合医学社
265-268
2012
行岡秀和
(編集:宗圓聡、紺野愼
一)
運動器の痛みをとる・やわら
げる 現場で使えるペインコ
ントロール
新鮮外傷の痛み
MEDICAL
VIEW
6-9
2012
おうふう
69-82
2012
医歯薬出版
313-320
2012
英宝社
234-252
2013
高井範子
おうふう心理ライブラリー:
青年心理学
大澤 傑
NEW エッセンシャル整形外科
学
「現代青年の友人関係」
(第6章)
神経変性疾患
2012
仲渡一美
阪大英文学叢書7
『移動する英米文学』
編者:石田 久・服部 典之
森友寿夫
橈骨遠位端骨折診療ガイドラ
イン
治療総論
南江堂
28-36
2012
森友寿夫
関節外科
舟状骨骨折偽関節のバイオメ
カニクス
メジカル
ビュー
31(8),
856-864
2012
「『ライ麦でつかまえて』の移動
をめぐって
−ホールデン・コールフィールド
のマンハッタンの歩き方−」
35
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
2. 学会発表・講演
1)国際学会発表
発表者名
題 名
学会名・開催地
発行年月日
Yukioka K/Nakahara E/
Yukioka M/Yukioka C/Murata N/
Kuroiwa T/Inoue M/Nakanisi T
Correlation of Depression with Patient
Global Assessment Sleep Disturbance and
Health Status in Patients with Rheumatoid
Arthritis
14th The European League
Against Rheumatism, Spain
2013.6
Shino K/Mae T/Nakamura N/
Nakagawa S/Hiramatsu K/
Kudo M
Revision ACL Reconstruction with
Anatomic Rectangular Tunnel Technique
2012 Meeting
ACL study group
Jackson Hole, CO, USA
2012.3
原田信子 / 岡田修一
Age-related differences in muscle activities
on legs during stairs descending in dual
task
ISPGR/GAIT MENTAL
FUNCTION 1st Joint World
Congress, Norway
2012.6
Kawanishi Y/Moritomo H/
Omori S/Miyake J/Kataoka T/
Murase T
Three dimensional measurements of the
ulnar variance during forearm rotation
17th FESSH(The Federation
of European Societies for
Surgery of the Hand )
Congress, Antwerp, Belgium
2012.6
T Kataoka/Moritomo H/Iida A/
Omokawa S/ Aoki M/Wada T/
Kawanishi Y/Omori S/Miyake J/
Murase T/Yoshikawa H/
Sugamoto K
Palmar reconstruction of the triangular
fibrocartilage complex for instability of
the distal radioulnar joint: biomechanical
study
17th FESSH(The Federation
of European Societies for
Surgery of the Hand )
Congress, Antwerp, Belgium
2012.6
Moritomo H
Wrist instability
1st Hand Conference at Chiang
Mai University, Chiang Mai,
Thailand
2012.11
2)国内学会発表
発表者名
題 名
学会名・開催地
発行年月日
行岡正雄
整形外科領域の線維筋痛症(教育講演)
第 118 回中部日本整形外科災害
外科学会、大阪
2012.4
行岡正雄 / 藤原正昭 / 正富 隆 /
山本貴啓 / 岩崎仁美 / 椎木文枝
歩行困難関節リウマチ(RA)に対する徒手
療法
第 118 回中部日本整形外科災害
外科学会、大阪
2012.4
行岡正雄
気圧の変動が関節リウマチ(RA)線維筋痛
症(FM)の自律神経に与える影響
第 56 回日本リウマチ学会、大阪
2012.4
行岡正雄 / 渡辺牧代 / 行岡千佳子 /
村田紀和 / 正富 隆 / 三木健司
歩行困難線維筋痛症に対する multiple 刺絡
の効果
第 49 回日本リハビリテーション
学会、福岡
2012.6
行岡正雄
線維筋痛症の整形外科・リウマチ科的診療
とリハビリテーションを主体とする治療に
ついて(教育講演)
第 4 回日本線維筋痛症学会、長崎
2012.9
行岡正雄 / 行岡久美子 /
三木健司 / 橋本 淳 / 史 賢林
歩行困難 FM に対する徒手及び刺絡治療
第 4 回日本線維筋痛症学会、長崎
2012.9
36
発表者名
題 名
学会名・開催地
発行年月日
行岡正雄 / 渡辺牧代 / 村田紀和 /
行岡千佳子 / 正富 隆 / 三木健司
歩行困難関節リウマチ(RA)に対する徒手
療法
第 27 回日本臨床リウマチ、兵庫
2012.11
行岡正雄 / 渡辺牧代 / 行岡千佳子 /
村田紀和 / 正富 隆 / 三木健司
歩行困難線維筋痛症に対する multiple 刺絡
の効果
第 27 回日本臨床リウマチ、兵庫
2012.11
行岡正雄 / 村田紀和 / 小松原 /
正富 隆 / 黒岩孝則 / 行岡千佳子 /
澤田 仁 / 中原英子
DHEA(s)低下の RA は Bio 投与時にステ
ロイドが必要
第 27 回日本臨床リウマチ、兵庫
2012.11
行岡正雄 / 村田紀和 / 正富 隆 /
行岡千佳子 / 黒岩孝則 /
行岡和彦 / 中原英子
DHEA(S)の低下の RA は bio の継続率が悪
い
第 57 回日本リウマチ学会、東京
2013.4
行岡正雄
線維筋痛症と睡眠障害
第 5 回日本線維筋痛症学会、横浜
2013.10
行岡正雄
関節リウマチの夜間睡眠時の自律神経
第 28 回日本臨床リウマチ学会、
千葉
2013.11
行岡正雄
線維筋痛症の夜間睡眠時の自律神経
第 28 回日本臨床リウマチ学会、
千葉
2013.11
行岡秀和(ポスター)
突然の病院内心停止発生における季節変動
第 40 回日本救急医学会総会・学
術集会、京都市
2012.11
行岡秀和(口演)
突然の病院内心停止発生における 3 年間の
推移
日本蘇生学会第 31 回大会、大津
市
2012.11
高井範子
ジェンダー意識に関する検討Ⅳ:軟弱性の
視点を中心にして
第 54 回日本教育心理学会総会
沖縄
2012.11
高井範子 / 井上靖子 / 藤井小百合
ジェンダー意識に関する検討Ⅴ:軟弱性と
恋愛行動の視点から
第 53 回日本社会心理学会、筑波
2012.11
薮野亙平 / 渋谷高明 / 下村祥一 /
川上秀夫 / 夏梅隆至 / 大澤 傑
大骨頭径 Metal-on-metal THA 後に ARMD
のため revision THA に至った 1 症例 . 第 42 回日本人工関節学会、宜野
湾市
2012.2
渋谷高明 / 薮野亙平 / 下村祥一 /
夏梅隆至 / 川上秀夫 / 大澤 傑
CT based navigation system を使用した
THA におけるセメントレス臼蓋コンポーネ
ント設置精度評価
第 42 回日本人工関節学会、宜野
湾市
2012.2
薮野亙平 / 下村祥一 / 川上秀夫 /
夏梅隆至 / 渋谷高明 / 大澤 傑
関節造影 digital tomosynthesis を用いた
FAI の股関節関節唇と軟骨損傷の評価
第 118 回中部日本整形外科災害
外科学会・学術集会、大阪市
2012.4
薮野亙平 / 夏梅隆至 / 渋谷高明 /
大澤 傑
B 型肝炎既感染例の関節リウマチ患者にお
ける生物製剤使用例のウイルス量の動向と
B 型肝炎ウイルス再活性化について
第 56 回日本リウマチ学会総会・
学術集会、東京
2012.4
大澤 傑
下肢慢性疼痛に対する切断治療の2例 第 25 回日本臨床整形外科学会学
術集会・関西、神戸市
2012.7
37
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
発表者名
題 名
学会名・開催地
発行年月日
中村慎也 / 青木利彦 / 渋谷高明 /
大澤 傑
人工股関節全置換術後の靴下着脱動作と関
節可動域の関係
第 39 回日本股関節学会、新潟市
2012.12
青木利彦 / 中村慎也 / 渋谷高明 /
大澤 傑
THA 前後の歩行評価における TUG の有用
性の検討−方向転換の違いから−
第 39 回日本股関節学会、新潟市
2012.12
青木利彦 / 菅原浩之 / 中村慎也 /
清水美里 / 秋野賢一 / 高森宣行 /
齋藤佐知子 / 樋川正直 / 渋谷高明 /
大澤 傑
再発非ホジキンリンパ腫の中枢神経浸潤(脊
髄)による歩行不能から復職に至った症例の
理学療法 1 経験
第 60 回日本職業災害医学会学術
大会、大阪市
2012.12
松﨑哲治 / 横井輝夫 / 河村顕治 /
齋藤圭介 / 加藤浩 / 大平高正
歩き始めの運動制御時における単関節筋と
二関節筋の働き
第 47 回日本理学療法学術大会、
神戸
2012.5
森友寿夫 / 片岡利之 / 村瀬 剛 /
三宅潤一
変形性遠位橈尺関節症に対する 3 次元動態
解析
第29回中部日本手の外科研究会、 2012.1
松本
三宅潤一 / 村瀬 剛 / 森友寿夫 /
菅本一臣 / 吉川秀樹
前腕骨幹部骨折変形治癒に対するコン
ピューター支援下矯正骨切り術
第 118 回中部日本整形外科災害
外科学会・学術集会、大阪
2012.4
第 118 回中部日本整形外科災害
外科学会・学術集会、大阪
2012.4
森友寿夫 / 村瀬 剛 / 片岡利之 /
三宅潤一 / 菅本一臣 / 吉川秀樹
舟状骨偽関節による変形性手関節症
(SNAC)に対する 3 次元画像解析
飯田昭夫 / 面川庄平 / 森友寿夫 /
片岡利之 / 小野浩史 / 青木光広 /
和田卓郎 / 藤宮峯子 / 山下敏彦 /
田中康仁
遠位橈尺関節(DRUJ)不安定性に関する力
学的研究
第 27 回日本整形外科学会基礎学
術集会、名古屋
2012.10
大森信介 / 三宅潤一 / 川西洋平 /
片岡利行 / 森友寿夫 / 村瀬 剛
上腕骨滑車離断性骨軟骨炎の 3 次元動態解
析
第 24 回日本肘関節学会、長岡
2012.2
川西洋平 / 三宅潤一 / 大森信介 /
片岡利行 / 森友寿夫 / 村瀬 剛
上腕骨顆上骨折後内反肘における関節形態
変化
第 24 回日本肘関節学会、長岡
2012.2
片岡利行 / 川西洋平 / 大森信介 /
三宅潤一 / 森友寿夫 / 村瀬 剛
上腕骨顆上骨折後内反肘の自家矯正
第 24 回日本肘関節学会、長岡
2012.2
村瀬 剛 / 三宅潤一 / 片岡利行 /
大森信介 / 川西洋平 / 山中酉佳倫 /
中村吉晴 / 森友寿夫
成人内反肘に対する 3 次元シミュレーショ
ン矯正骨切術
第 24 回日本肘関節学会、長岡
2012.2
三宅潤一 / 森友寿夫 / 岡久仁洋 /
片岡利行 / 大森信介 / 川西洋平 /
村瀬 剛
陳旧性 Monteggia 脱臼骨折に対する 3 次元
解析
第 24 回日本肘関節学会、長岡
2012.2
岡田 潔 / 森友寿夫 / 三宅潤一 /
片岡利行 / 村瀬 剛 / 吉川秀樹
超音波を用いた前腕遠位骨間膜形態評価
第 55 回日本手外科学会、横浜
2012.4
三宅潤一 / 森友寿夫 / 岡田 潔 /
片岡利行 / 村瀬 剛
Sauve-Kapandji 法における解剖学的尺骨断
端制動術の試み
第 55 回日本手外科学会、横浜
2012.4
38
発表者名
題 名
学会名・開催地
発行年月日
川西洋平 / 森友寿夫 / 片岡利行 /
三宅潤一 / 村瀬 剛
前腕回内外にともなう ulnar variance と尺
骨・月状骨間距離の変化の 3 次元評価
第 55 回日本手外科学会、横浜
2012.4
大森信介 / 森友寿夫 / 片岡利行 /
面川正平 / 村瀬 剛
舟状月状骨解離の 3 次元変形解析
第 55 回日本手外科学会、横浜
2012.4
片岡利行 / 森友寿夫 / 面川庄平 /
村瀬 剛 / 吉川秀樹
尺骨小窩形成不全と遠位橈尺関節キネマ
ティクス ulnar variance との関連
第 55 回日本手外科学会、横浜
2012.4
片岡利行 / 森友寿夫 / 面川庄平 /
和田卓郎 / 青木光弘
遠位橈尺関節不安定症に対する新しい橈尺
靱帯再建術の安定性に関する生体力学的研
究
第 55 回日本手外科学会、横浜
2012.4
大森信介 / 森友寿夫 / 川西洋平 /
三宅潤一 / 片岡利行 / 村瀬 剛 /
吉川秀樹
橈骨遠位端骨折変形治癒における橈尺靱帯
と遠位骨間膜靱帯の距離変化について
第 85 回日本整形外科学会学術集
会、京都
2012.5
片岡利行 / 森友寿夫 / 飯田昭夫 /
面川庄平 / 青木光弘 / 和田卓郎 /
藤宮峯子 / 山下敏彦 / 村瀬 剛 /
菅本一臣 / 吉川秀樹
遠位橈尺関節不安定症に対する新しい橈尺
靱帯再建術の安定性に関する生体力学的研
究
第 85 回日本整形外科学会学術集
会、京都
2012.5
河上 剛 / 森友寿夫
尺骨鉤状突起骨折 4 例の治療経験
第 38 回日本骨折治療学会、東京
2012.6
3)国内講演
発表者名
題 名
講演会名・開催地
発行年月日
行岡正雄
リウマチ疾患におけるこころのケアー
福岡リウマチのケア研究会、福
岡
2012.8
行岡正雄
自律神経と健康
清交社講演、大阪
2012.11
行岡正雄
リウマチ病とうつ
中之島リウマチセミナー、大阪
2012.12
行岡正雄 / 七川歓次 / 小松原良雄 /
行岡和彦 / 黒岩孝則
リウマチと鬱
JMAT-RA-Net、大阪
2013.2
行岡正雄
関節リウマチと疼痛の治療
北区 RA セミナー、大阪
2013.3
行岡正雄
疼痛診療の実際
行岡会定時総会、大阪
2013.7
行岡正雄
整形外科リウマチ疾患と線維筋痛症
第 5 回北線維筋痛症研究会、東京
2013.7
39
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
発表者名
題 名
講演会名・開催地
藤川順司 / 田中真理子 / 福士暁也 /
栗栖浩二郎 / 阿部真土
Klf4 は骨芽細胞間、ならびに細胞外基質との
正常な接着を制御する
第 35 回日本分子生物学会年会、
福岡
2012.12
福士暁也 / 藤川順司 / 田中真理子 /
栗栖浩二郎 / 阿部真土
Klf4 は軟骨細胞分化を制御する
第 35 回日本分子生物学会年会、
福岡
2012.12
行岡秀和(コメンテーター)
The New 2012 SCCM Guidelines and the
latest directions for Critical Care
Management
第 39 回日本集中治療医学会学術
集会、千葉市
2012.2
行岡秀和(座長)
合同シンポジウム 「集中治療の安全性の確
保と向上」
第 39 回日本集中治療医学会学術
集会、千葉市
2012.2
大澤 傑
整形外科でよく使う装具 平成 24 年度春期大阪整形外科生
涯研修コース、大阪
2012.5
大澤 傑
大腿骨頚部骨折後のリハビリテーションと
連携パス 第 5 回復期リハ病棟など、リハ専
任医のための研究会、大阪
2012.7
行岡正雄 / 藤原正昭 / 正富 隆 /
幸田利敬 / 助川 明 / 講武芳英
気圧の変動が関節リウマチ(RA),線維筋痛
症(FM)の自律神経に与える影響
第 48 回リハビリテーション医学
会、千葉
2011.11
幸田利敬
統計学
厚生労働省、医療研修推進財団
共催 理学療法士作業療法士養
成施設等教員講習会、大阪
2012.11
幸田利敬
統計方法論
㈳法人 大阪府理学療法士会 第4回新人教育研修会、大阪
2013.1
森友寿夫
TFCC 損傷の治療―私の進める進入法―:
掌側侵入小窩部断裂に対する進入法の決め
方
第 5 回手関節外科ワークショッ
プ、宇都宮
2012.3
森友寿夫
遠位橈尺関節不安定症の病態と治療
第 55 回日本手外科学会、横浜
2012.4
森友寿夫 / 今枝敏彦 / 五谷寛之 /
百瀬敏充 / 安部幸雄 / 大井宏之 /
根本 孝
Hand20 の信頼性および妥当性に関する統計
学的検討
第 55 回日本手外科学会、横浜
2012.4
森友寿夫
橈骨遠位端骨折診療ガイドライン: 治療
総論
第 55 回日本手外科学会、横浜
2012.4
五谷寛之 / 今枝敏彦 / 安部幸雄 /
百瀬敏充 / 森友寿夫 / 大井宏之 /
面川庄平 / 澤泉卓哉 / 金谷文則
再接着肢、手、指の機能評価基準の統計学的
検証 玉井の評価基準、Hand20、DASH、
SF36 との検証を含めて
第 55 回日本手外科学会、横浜
2012.5
面川庄平 / 今枝敏彦 / 澤泉卓哉 /
百瀬敏充 / 五谷寛之 / 安部幸雄 /
森友寿夫 / 金谷文則
尺骨突き上げ症候群に対する手くびの評価
日本語版(PRWE-J)の反応性
第 55 回日本手外科学会、横浜
2012.6
森友寿夫
バイオメカニクスからみた難治性手関節尺
側部痛
第7回山陽手外科ネットカンファ
レンス、広島
2012.7
40
発行年月日
発表者名
題 名
講演会名・開催地
澤泉卓哉 / 金谷文則 / 泉山 公 /
長田伝重 / 面川庄平 / 坂野裕昭 /
南野光彦 / 戸部正博 / 長尾聡哉 /
西浦康正 / 森友寿夫
日常診療に生かす橈骨遠位端骨折診療ガイ
ドライン
第 85 回日本整形外科学会学術集
会、京都
2012.5
五谷寛之 / 今枝敏彦 / 百瀬敏充 /
大井宏之 / 安部幸雄 / 森友寿夫 /
根本孝一 / 面川庄平 / 澤泉卓哉 /
金谷文則
日本手外科学会機能評価表における患者立
脚評価の現状
第 85 回日本整形外科学会学術集
会、京都
2012.5
今枝敏彦 / 内山茂晴 / 和田卓郎 /
冲永修二 / 澤泉卓哉 / 面川庄平 /
百瀬敏充 / 森友寿夫 / 五谷寛之 /
安部幸雄 / 西田 淳 / 大井宏之 /
金谷文則
Patient-Rated Wrist Evaluation(PRWE)日
本語版の信頼性、妥当性および反応性に関す
る統計学的検討
第 85 回日本整形外科学会学術集
会、京都
2012.5
森友寿夫 / 村瀬 剛 / 正富 隆 /
吉川秀樹
TFCC 損傷に対する直視下修復術
第 85 回日本整形外科学会学術集
会、京都
2012.5
村瀬 剛 / 三宅潤一 / 片岡利行 /
森友寿夫 / 岡田 潔 / 岡久仁洋 /
堀木 充 / 菅本一臣 / 吉川秀樹
3D カスタムメイド手術ガイドと掌側ロッキ
ングプレートを用いた橈骨遠位端骨折変形
治癒矯正骨切り術
第 85 回日本整形外科学会学術集
会、京都
2012.5
鳥塚之嘉 / 山田裕三 / 堀部秀二 /
森友寿夫 / 塩崎嘉樹 / 中村憲正 /
中田 研 / 吉川秀樹 / 菅本一臣 /
史野根生
膝蓋骨脱臼の病態と治療 膝蓋骨脱臼に対す
る膝蓋骨の動態解析
第 85 回日本整形外科学会学術集
会、京都
2012.5
堀 竜次
呼吸理学療法の実際
理学療法講習会、大阪
2012.6
堀 竜次
成人片麻痺の評価と医療
理学療法講習会、大阪
2012.8
堀 竜次
呼吸器運動療法の初めの一歩
第 3 回大阪府理学療法士会研修
会、大阪
2012.8
堀 竜次
理学療法士ができるフィジカルアセスメント
第 4 回大阪士会北ブロック研修
会、大阪
2012.10
堀 竜次
急性期脳卒中患者のリスク管理
大阪士会北河内ブロック研修会、 2012.12
大阪
北村優友 / 堀 竜次
下肢疲労感により歩行耐久性低下をきたし
た被殻再出血の一症例
第 24 回大阪府理学療法士会学術
大会、大阪
2012.7
松尾高行
下肢傷害のアプローチ −膝関節−
第2回一般社団法人アスリート
ケア ワークッショップ、大阪
2012.7
41
発行年月日
大阪行岡医療大学紀要 第 1 号 2014
3. その他
氏 名
行岡秀和
行岡秀和、他 18 名
(編集 : 業務別業務指針策定委
員会)
(臨床工学合同委員会監
修)
題 名
活動内容・活動地
北区医師会会誌、大阪市
臨床工学技士 業務指針集
臨床工学技士 業務指針集、東京
2012.10
日本教育カウンセリング学会 論文査読協力委員、日本
2012
「心と老化の関係性:老ける人・
老けない人の違いは “気持ち” にあ
り」,Health & Beauty Review 6
月号「特集 今日からできる:老
化を遅らせる具体的方法」講談社
42
講談社のライター若尾淳子氏より
高井の研究に関する取材依頼があ
り、当該テーマに関連する話の内
容と提供した資料に基づき若尾氏
がまとめられたもの。
(2012)、日本
146,21-21
発行年月日
節電と熱中症
高井範子
高井範子
巻(号)頁
50-53
2012.3
2012.6
大阪行岡医療大学紀要投稿要領
【1】投稿資格・期日
本紀要への投稿は、原則として本学教員(教授・准教授・講師・助教・助手)及びその関係者に限るが、紀
要委員会が認めた場合には、その限りではない。
原則として、投稿申し込みは、各年度 3 月末、原稿提出は 6 月末日、紀要発行は、10 月とする。投稿申し込み、
原稿提出先は、各学科紀要委員とする。
【2】掲載順序・採否
掲載の採否、順序などは紀要委員会で行う。ただし、ヒトや動物を対象とした研究の場合には、その取扱い
に倫理上の問題があると判断されるものは掲載しない。
【3】原稿の種類
原著、総説、実践研究、調査報告、症例報告及び資料を原則とし、和文、欧文のいずれでもよい。
【4】投稿一般規定
1.用紙
1)和文原稿の場合は、A4判用紙を使用する。
2)英文原稿の場合は、A4判または国際版(216×280mm)の用紙を使用する。
3)和文、英文原稿ともに、作成論文を事務局のアドレスに送信する。
2.原稿枚数
和文、英文ともに刷り上がり 10 頁以内を原則とする。
3.原稿の作成方法
原稿は、次に従うものとする。
1)表紙
a. 和文原稿の場合
日本語の表題、日本語の著者名、英語での表題、英語での著者名、日本語での所属およびその所在地、
英語での所属およびその所在地、ランニングタイトル、表紙を含めた原稿の枚数、図と表の数、別刷り
希望部数、をこの順に従って書く。
なお、著者の所属の表記は、筆頭者は無記号。共著者の所属が異なる場合はその著者の右肩および所属
名の冒頭に ※ や ※※ 印をつける。
b. 英文原稿の場合
英語の表題、英語の著者名、日本語での表題、日本語での著者名、日本語での所属およびその所在地、
英語での所属およびその所在地、ランニングタイトル、表紙を含めた原稿の枚数、図と表の数、別刷り
希望部数、をこの順に従って書く。
なお、著者の所属の表記は、筆頭者は無記号。共著者の所属が異なる場合はその著者の右肩および所属
名の冒頭に ※ や ※※ 印をつける。
2)要旨または Abstract、およびキーワード(原稿第二枚目)
和文原稿の場合は、400 字以内の和文の要旨を、研究目的、方法、結果および結論を理解できるように
書く。英文原稿の場合は英文の Abstract(研究目的、方法、結果および結論を理解できるような 200 語
43
以内の概要)をシングルスペースでタイプする。
要旨(または Abstract)の下に、和および英のキーワード Keywords(それぞれ3~5語)を添付する。
3)本文(原稿第三枚目以降)
本文は第三枚目以降とする。
和文の原稿の場合は、22 字 ×40 行で打ち出す。平仮名、新仮名使い、常用漢字とし、外国語、外国固有
名詞、化学物質名などは原語、外来語、動植物名などはカタカナ、数詞は算用数字の使用を原則とする。
英文原稿の場合は、シングルスペースでタイプする。イタリックを必要とする場合は、目印にアンダー
ラインを引く。
4)Abstract または要旨
和文原稿の場合は英文の 200 語以内の Abstract を、英文原稿の場合は 400 字以内の日本語の要旨を、文
献の項目の前に入れる。
5)単位および単位記号
国際単位系、メートル法を基準とする。
6)項目の区分
大項目……前を一行あけ、行の中央に、無記号で下線をつける。
原著論文の緒言(INTRODUCTION)、材料(MATERIALS)、方法(METHODS)、結果
(RESULTS)、考察(DISCUSSION)、引用文献(REFERENCES)などが相当する。
小項目……以下の順で使用する。
1. 2.… ………… 行の第1字目に記す。
1)
2)
… …… 行の第2字目に記す。
a . b . … …… 行の第2字目に記す。
a)
b)
… … 行の第3字目に記す。
7)注
注が必要な場合には、本文中の該当箇所右肩に(1)のように順を記し、本文、謝辞の後、文献の項目の
前に一括掲載する。
4.図表および写真
図表は、必ず一つずつ別紙に記し、図ごと、表ごとの通し番号をつける。図版(Plate)や写真(原則として
白黒)は、図として取り扱う。図はなるべく原寸大とし、明瞭でそのまま印刷できるものとし、14×20cm 以内
にまとめる。
図、表の説明文(英文でもよい。
)は、まとめて原稿の末尾につけ、原稿本文中の欄外余白部に図、表の挿入
位置を朱記し明示する。
5.引用・参考文献
文献は、引用順に配列し、原稿末尾に一括記載する。外国語文献は、必ずタイプする。なお、本文中該当箇
所の右肩に、1)~4)や3)、5)のように記す。
著者名は、筆頭から3名まで、それ以上は他(et al)とし、人名の記載は、姓を先にすることを原則とする。
1)雑誌から引用する場合
著者名(発行西暦年)表題 . 掲載雑誌名 巻数(必要であれば号数):頁-頁の順に記入する。ただし、英
文の著者名および雑誌名の省略を表すピリオド〔.〕は省くこと。雑誌名は、日本医学雑誌略表(日本医学
図書館協会編)および Index Medicus に従うこと。
例
1 Makino K(1981)Fluorophores of the human retinal pigment epithelium. Exp Eye Res 50:79-88.
44
2 Sakaguchi M, Bennet TM, Jameson EW et al.(1959)Two new Fleas from Japan J Med Zool 10:
15-162.
2)単行本から引用する場合
著者名(発行西暦年)
(表題.
)署名(版数)(編者名)発行所 発行地(引用頁)
例
Wintrobe IW(1974)The Conduction of the Impulse. Liverpool Univ Press, Liverpool
6.校正
原則として校正は著者に依頼する。校正は再校までとし、校正時における内容の変更や追加は認めない。なお、
校正は紀要委員会で定めた期日までに必ず返却する。
7.別刷り
著者には紀要誌2部、別刷り 30 部を贈呈する。30 部を超える分については、著者の負担とする。
8.著作権
投稿された論文の著作権は大阪行岡医療大学が有する。
著作権者は該当論文が「大阪行岡医療大学紀要」に掲載され、発行・頒布されることを許諾したものとする。
なお、これには「大阪行岡医療大学紀要」として電子化し、公開することを含めるものとする。
附則 この投稿要領は平成 25 年 4 月 1 日より施行する。
45
大阪行岡医療大学紀要(第 1 号)
2014 年 3 月 20 日発行
編集・発行者
大阪行岡医療大学 紀要編集委員会
顧 問 行岡久美子(学校法人 行岡保健衛生学園 副理事長)
委 員 長 森友 寿夫(教授 医療学部)
副委員長 栗栖浩二郎(学長補佐 医療学部)
委 員 松尾 高行(講師 医療学部)
委 員 原田 信子(講師 医療学部)
委 員 髙橋 誠一(事務局)
委 員 鶴田 敏郎(事務局)
発 行 所
学校法人 行岡保健衛生学園
大阪行岡医療大学
〒567-0801 大阪府茨木市総持寺 1 丁目 1 番 41 号
TEL 072-621-0881
印 刷 所
株式会社小西印刷所
〒663-8225 西宮市今津西浜町 2 番 60 号
TEL 0798-33-0691
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