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刑務所誘致について 1.全国の刑務所不足の状況 刑務所などの行刑
刑務所誘致について 1.全国の刑務所不足の状況 刑務所などの行刑施設は全国で少年刑務所、拘置所を含み73ヶ所あり、北海道には札 幌・旭川・釧路・帯広・網走・月形の6刑務所と函館に少年刑務所が1ヶ所あります。 刑務所の新設については、昭和58年に中野刑務所が月形町に移転新築された後はあり ませんでしたが、近年経済状況の悪化から犯罪者が増え、現在約4千人分が不足しており、 さらに毎年5∼6千人ペースで受刑者が増えると予想されています。 受刑者の増加については既存刑務所を増築して対応していますが、限界があることから、 法務省は数年前より新設を計画しています。 矯正施設 行刑施設 刑務所 少年院 少年刑務所 少年鑑別所 拘置所 (参考∼別紙資料) 婦人補導院 刑務所(全国58ヶ所、うち道内6ヶ所) 少年刑務所(全国8ヶ所、うち道内1ヶ所) 受刑者の刑の執行を通じて社会適応化すなわち改善更生を実現するよう様々な処遇を 行う国の施設。処遇計画に基づき、木工・印刷・洋裁・金属加工など本人にふさわしい 作業を通じ職業的知識や技能を習得させるとともに勤労精神を養成する。原則26歳未 満の者は少年刑務所に収容 拘置所(全国7ヶ所) 主に拘留中の被疑者や被告人を収容する施設 少年院(全国53ヶ所、うち道内4ヶ所) 家庭裁判所から保護処分として送られてきた少年(14以上20歳未満)に対し、社会 不適応の原因を除去し、健全な育成を図ることを目的として矯正教育を行う国の施設 少年鑑別所(全国52ヶ所、うち道内4ヶ所) 主として家庭裁判所から観護措置の決定により送致された少年を最高8週間収容し、医 学・心理学などの専門知識に基づき、調査や診断を行う国の施設 婦人補導院(1ヶ所東京のみ) 売春防止法第5条(勧誘等)の罪を犯して補導処分に付された20歳以上の女子を収容 する国の施設、補導処分期間は6カ月 2.刑務所新設の動き 刑務所新設については、人口増や地域活性化を目的に全国約50ヶ所余(道内10 ヶ所余) から候補地として手が挙がり、法務省は適地の調査、検討を行い、本年1月山口県美祢市 に決定しました。 現在、次の新設に関し調査費がついており、場所の検討しています。 5 3.山口県美祢市の計画 (仮称)社会復帰促進センター 平成17年よりPFI手法(民間活用)で契約 19年4月より収容開始予定 1,000 人収容 建設場所∼美祢テクノパーク内(地域振興整備公団が整備した工業団地28ha) 4.美祢市が選定された理由 (1) 整備済みの工業団地の活用で、土地の造成が不要。上下水道等が整備済であり建設 期間の短縮、経費の軽減が図れる。 (2) 地域全体の同意がある。 (3) 拡張用地がある など 5.北海道自治体の誘致の状況 現在約20か所 空知∼沼田、三笠、栗山、芦別 道内∼稚内、利尻、苫前、羽幌、名寄、留辺蕊、白滝、根室、岩内、 蘭越、長万部、苫小牧、新冠、鵡川、木古内 6.設置場所の条件(関係者の聞き取りによる優位性) (1) 土地が準備されるなど経費の節減が図れること。 (2) 地域の同意があること (3) 拡張用地が確保できること (4) 地域との関わりがあること 医療面(総合病院)、地元企業による刑務所内作業の発注など (5) 職員の住環境に配慮がされること(市街地に近い。学校、スーパー等) (6) 交通アクセス(空港、駅からの移送距離、時間など) 7.経済効果(試算) 受刑者 1,000 名 職員 275 名と仮定した場合 1.地方交付税 (受刑者、職員・家族) 2.税収(市民税) 178 百万円 44 百万円 3.刑務所内費用 765 百万円 4.職員給与 1,650 百万円 計 2,637 百万円 注意:市内への経済効果は 10 億円程度を想定 6