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少年事件手続の流れ
少年事件手続の流れ 事件発生 非行のある少年が判明したら、取調べ(逮捕する場合もあります。) や質問等により、どのような非行があったのかを明らかにします。 警 察 児 童 相 談 所 14歳未満の少年は 罰せられることはありま せんが、少年の行為や 環境等に応じ児童相談 所に送致・通告します。 14歳以上の少年 で、 法定刑が罰金以 下の犯罪を犯した場 合は、直接、家庭裁 判所に事件を送りま す。 家庭裁判所での 児童福祉法上 の措置をとって事 審判や保護処分が 件を終わらせるこ 必要であると判断し た場合は、事件を ともあります。 家庭裁判所へ送致 します。 児童自立支援施設への入 所や里親への委託等 刑事処分 ● 死刑 罪を犯した時18歳未満の 者を死刑をもって処断する時 は無期刑を科します。 ● 無期懲役・禁錮 罪を犯した時18歳未満 の者に対して無期刑をもって 処断する時は、無期刑を科 すか10年以上15年以下の 懲役・禁錮を科すかを裁判 所が選択します。 ● 有期懲役・禁錮 長期3年以上の有期刑を もって処断すべき時は、長期 と短期を定めた不定期刑を 言い渡します。この場合、短 期は5年、長期は10年を越 えることはできません。 家 庭 裁 判 所 14歳以上の少年で、 法定刑が懲役・禁錮等 の比較的重い犯罪を犯 した場合は、検察庁に 事件を送ります。 検 察 庁 検察官が取調べをし た後、少年をどのよう な処分にするのがよい のかの意見を付して、 事件を家庭裁判所に送 ります。 送致されてきた事件について、審判(大人の事件でいう裁判)を開始するか どうかを決定します。 保護処分(刑事 これまでの手続の過程 少年が凶悪な犯罪を犯した 処分や児童相談 で、少年が十分改心し、も 場合等、刑事処分にするべきで 所へ送る処分以外 はや審判廷に呼び出す必 あると認められた場合には事 の処分)が必要で 要がないと判断された場 件を検察庁に送り返します。た あると認められる 合は、審判手続を開始せ だし、14歳未満の少年は検察 場合は、審判手続 ず、終了します。 庁に送り返すことはありません。 を開始します。 =審判不開始 = 逆送事件 不処分 審判の過程において、少年 が非行を克服し、保護処分の 必要がないと認められた場合 は不処分とし、保護処分に付 さない旨の決定をします。 検 察 庁 審 裁判所に公訴を提 起 訴 起するかどうかを決 定します。ただし、こ の逆送事件の場合は、 不起訴 原則として起訴されま す。 審判の傍聴 故意の犯罪により被害者を 死傷させた罪若しくは刑法第2 11条の罪に係る刑罰法令に 触れる事件の被害者等は、家 庭裁判所への申出により審判 を傍聴することができます。 判 裁 判 所 通常の大人 の事件と同様 に、刑罰を科 すかどうかの 決定をします。 ● 罰金刑 保護処分 ● 保護観察 保護司等の監督の下 で少年が改善・更生する ことが可能と認められる 場合は、少年が自分自 身の力で社会復帰できる ように、保護観察官や保 護司が補導援護する保 護観察の処分にします。 ● 児童自立支援施設・児童養護施設 ● 少年院送致 送致 少年を施設に収容し、 少年を取り巻く環境を重視し、施設 矯正教育を与えることに における生活指導を要すると認めら よって非行少年を社会生 れる場合は、児童自立支援施設(非 活に適応させる必要があ 行を犯した児童等の支援施設)、児童 ると認められた場合は、 養護施設(保護者のない児童、虐待さ 少年院に送ります。 れている児童等の保護施設)に入所 させ、社会復帰を促します。 -32- ①初等少年院・・・心身に著しい 故障のないおおむね12歳 以上おおむね16歳未満 ②中等少年院・・・心身に著しい 故障のないおおむね16歳 以上20歳未満 ※ 初等少年院、中等少年院 それぞれに ★長期処遇 ★短期処遇 ★特修短期 があります。 ③特別少年院・・・犯罪的傾向 の進んだおおむね16歳以 上23歳未満 ④医療少年院・・・心身に著しい 故障のあるおおむね12歳 以上26歳未満