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発表資料 - 株式会社 日本科学技術研修所

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発表資料 - 株式会社 日本科学技術研修所
OILレベルガイドキャップ外し
作業性の向上
いわき工場製造課(V02)
回転寿司 サークル
発 表
小澤 真弓
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
1.はじめに
1.はじめに
FRESH!いわき
★VQエンジンの鋳造から組立までの一貫生産
★QRブロック鋳造
今年で操業10周年
300万台生産達成!
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
2.職場紹介
2.職場紹介
キ
ヘッドサブライン
ャ
自動機
ライン
ス
ファイナルライン
場
テスト
ライン
ト
工
出 荷
C/B
C/H C/S
C/B
加工
加工 加工
加工
★自動組付できない外回りの部品の最終組付け
★求められる生産に対応するフレキシブルライン
★女性技能員が男性技能員と同じくライン作業に従事
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
サークル方針
3.サークル紹介
3.サークル紹介
<勤続年数と年齢の散布図>
<サークル員QC手法習得状況のマトリックス図法>
(才)
45
40
平均勤続
(12.7年)
作成:小澤・金森 作成日:02.10.29
35
平均年齢
(36.2歳)
30
25
20
5
10
15
20
25
<サークル自己診断レーダーチャート>
発言力
• 事実データを確実に掴む
• 一人で悩まず全員で頭を使おう
改善期間
5
4
3
2
1
0
QC手法活用
浜
地
藤
橋
路
森
藤
田
川
藤
澤
パ
レ
|
ト
図
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
△
特 散 層 ヒ 管 チ 連 P マ ア 親
性 布
ス 理 ェ 関 D ト ロ 和
要 図 別 ト 図 ッ 図 P リ | 図
因
グ
ク
C ッ ダ 法
図
ラ
シ
法 ク イ
ム
|
ス ヤ
◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ○ ○
◎ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ○ ○
◎ ○ △ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ○ △
◎ ○ △ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ △
◎ ○ × ○ ◎ ◎ ◎ △ ◎ ○ ×
◎ △ △ △ ◎ ◎ ○ △ ◎ ◎ △
◎ △ △ △ ○ ◎ ◎ △ ◎ △ ×
◎ △ △ △ △ ◎ ○ × ◎ ◎ △
◎ △ × ○ △ ◎ ○ × ◎ △ ×
◎ △ × ○ △ ◎ ○ × ◎ △ ×
△ × × × △ ○ × × ○ × ×
◎:3点(教えられる) ○:2点(一人で出来る)
△:1点(少しは出来る) ×:0点(出来ない)
系 得
統
図 点
◎
◎
◎
◎
○
△
○
○
○
○
×
39
37
34
35
30
29
27
27
24
24
10
改善意欲
協力性
若手の育成
(年)
白
下
工
高
有
金
佐
蛭
森
遠
小
グ
ラ
フ
活動の活性化のために短期解決しよう
・・活動の活性化のために短期解決しよう
QC手法の拡大
・・QC手法の拡大
小澤(若手)の育成を図りながら
・・小澤(若手)の育成を図りながら
サークルも成長しよう
サークルも成長しよう
−工長
−工長
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
4.テーマ選定
4.テーマ選定
上司の方針
1.日産180の達成に貢献
2.品質目標の必達
3.常にコストを意識した活動を
<選定の背景>(VQエンジン 生産計画)
(台) 100
日産180の
1 に貢献
しよう
時間当り台数
90
‘03/1月
80
‘03/1月
時間当り出来高
91台
70
‘02/7月
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
<テーマ選定マトリックス図> (職場で困っていること、ネック作業)
緊
急
性
重
要
性
実
現
性
効
上
評
順
果
司
価
位
1 コレクターガスケット重なり
○
○
○
○
◎
11
4
2 SOLビニールからまり
◎
○
◎
◎
◎
14
2
N
o
3
課
題
OILレベルガイド組付
がやりづらい
15
1
4 アウトレットGKT2枚入り
△
△
○
○
○
8
5
5 コレクターナット内部入り
◎
◎
○
○
○
12
3
◎:3点○:2点△:1 ×:0点
私、小澤と下地で
作成しました。
これがマトリックス
なんですね!
・・ 03年1月より91台/Hの生産
03年1月より91台/Hの生産
・・ 出来高新記録を作るためにも振られネックになって
出来高新記録を作るためにも振られネックになって
いる作業を改善すること
ー工長
いる作業を改善すること
ー工長
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
5.部品の紹介
5.部品の紹介
★オイルレベルガイド
・・・エンジンオイルの量を測るレベルゲージの挿入ガイド
ブロック挿入穴
ガイドのOリング
でシールされる
オイルレベルゲージ
ブロック
挿入部
組付状態
全体
本体
キャップ
引き抜く
Oリング゚
部品構成
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
6.取り上げた理由
6.取り上げた理由−1
−1
<テーマの悪さ検証ー①>
レベルガイド取付車種タクト/工程別
1
E51エルグランド
0.24分
0.13分
0.9
R50 パスファインダー
0.8
0.7
0.6
11月度タクト
0.5
0.66分/台
0.4
0.3
0.2
0.1
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
タクトオーバー
は
辛いんです.….
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
わかったこと
1.ガイド取付車種は工数大である
2. 7工程で0.13分
17工程で0.24分のオーバー
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
6.取り上げた理由
6.取り上げた理由−2
−2
17工程
7工程
(%)
(分)
100
81
74
40
80
60
間
50
<作業振られライン停止時間/工程別>
間
60
<17工程ライン停止内容>
Σ=43分
期間:11月
作成:森川
32
20
時 間
18
40
30
40
20
6
0
レベルゲージ
60
累積占有率
(分)
70
<テーマ悪さ検証ー②>
ターボ
0
ドレンプラグ オイルクーラー
その他
20
<7工程ライン停止内容>
10
(分)
0
(%)
100
90
80
時
40
わかったこと
1.7・17工程にライン停止が多い
1.7・17工程にライン停止が多い
2.ガイド組付作業で停止が多い
2.ガイド組付作業で停止が多い
80
49
20
Σ=62分
期間:11月
作成:工藤
26
60
40
20
0
6
レベルゲージ
ターボ
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights
Reserved.
3
ドレンプラグ オイルクーラー
0
その他
累積占有率
工 程
6.取り上げた理由
6.取り上げた理由−3
−3
<テーマ悪さ検証ー③>
(分)
25
(%)
100
Σ=24
20
11月
時 間
作成:有路
80
37
10
5
60
54
40
21
5
20
4
4
0
0
LG部洩れ
ボルト焼付き センサー部洩れ
その他
累積占有率
15
わかったこと
★LG部からの洩れ発生
★品質が安定して
いない工程
1.ガイド取付工程タクトオーバー
2.ガイド取付作業で振られ
ライン停止
3.ガイド部からの品質不具合
が発生
★C、Q、Dに悪さが発生
★5ゲン主義でレベルガイド取付作業を細かく分析し
何がやりづらいのか、どこが悪さをしているのか
攻め所を明確にして進めていこう
−工長
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
9.攻め所の明確化
9.攻め所の明確化
<17工程(工藤)失敗作業時間パレート図>
<レベルガイド取り付け作業>
(分)
(%)
100
0.3
時 間
60
48
Σ=0.33分
期間:11月
作成:蛭田
0.16
0.1
40
累積占有率
64
0.2
80
78
20
0.03
C
AP
箱
戻
し
部
品
取
り
オ
イル
塗
布
0
C
AP
掴
み
ブ
ロッ
ク穴
挿
入
ボ
ル
ト組
付
け
C
AP
外
し
0
O
リン
グ
確
認
0.05
わかったこと
★ キャップの取り外しに0.16分かかる
48%を占める
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
ここを
攻めよう!!
10.目標設定
10.目標設定
何 を・・・ オイルレベルガイドキャップ外し工数を
いつまでに・・・ 02年12月24日までに
どうする ・・・ 50%減(0.16分→0.08分)
ガイド部リーク洩れ0件
ステップ
担当者 正
副
期日12月
現状把握 ・ 解析
金森
工藤
森川
下地
1
2
3
7
下地
有路
8
対策立案 実施
工藤
金森
9
17
効果確認
小澤
佐藤
20
歯止め 反省と課題
下地
金森
遠藤
遠藤
21
23
24
計画・実施
活動
計画
1
役割 項目 特性 項目別 調査 解析 対策 対策
展開 検討 把握 調査 まとめ 会合 立案 実施
②
③
④
⑤
⑥
⑨
人
もの
⑩ ⑪
結果 再
対策 実施結果標準化 反省
確認 検討 実施 確認
課題
26
29
⑫ ⑮ ⑯
⑳ 21
25
LCA化
目標との対比
対策1
今後の課題
検討
⑬
対策2
⑭
⑰機材
⑱
生産
⑦
方法
⑧
帳票
⑲
これだと役割分
担明確で管理し
やすいですよね
22
準備
有形効果
実施
無形効果
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23
24
27
11.現状把握
11.現状把握−1
−1
①
レベル
ガイド
を取る
②
キャップ
の先端を
掴む
③でキャップと一緒にOリ
ングがガイドから外れる、
0.01
0.02
失敗が発生
キャップの中
からOリング
を外す
0.02
<レベルガイド組付け手順調査-17工程(工藤の作業)>
③
キャップを
指で外
す
0.08
レベルガ
イドにOリ
ングを付
ける
0.06
ここが問題な
んですよ!
④
Oリング
の状態を
確認する
0.03
⑤
キャップ
を部品箱
に戻す
⑥
Oリング
にオイル
を塗布
0.01
0.03
⑦
ブロック
穴に挿入
する
0.02
キャップ外しに
失敗すると
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⑧
ボルトで
組付る
0.05
標準時間
0.25分/台
時間合計
0.33分/台
12.現状把握
12.現状把握−2
−2
工程
氏名
技能
レベル
作業
経験
森川
L
2年
中元
L
2年
長田
L
1年
6ヶ月
工藤
L
5ヶ月
17 熊澤
L
4ヶ月
7
猪狩
I
2ヶ月
<工程作業者の習熟レベルを調べる>
(台/分)
キャップ外し時間
0.24
0.16
0.08
0
0.24
0.16
0.08
0
0.24
0.16
0.08
0
0.24
0.16
0.08
0
0.24
0.16
0.08
0
0.24
0.16
0.08
0
1.技能レベルはLレベルで、標準作業書通りである
1.技能レベルはLレベルで、標準作業書通りである
2.外し時間にバラツキが発生している。
2.外し時間にバラツキが発生している。
Oリング外れに注意が必要だからである。
Oリング外れに注意が必要だからである。
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<指導員層のキャップ外し時間を調査>
下地指導員
分
臼杵指導員
戸田リーダー
高橋リーダー
0.35
0.3
平均時間 0.16分
0.25
0.2
0.15
0.1
0.05
標準時間0.08分
0
2
3
1
誰がやっても
難しいんです!
4
5
6
7
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8
9
10 回
13.現状把握
13.現状把握−3
−3
月日
班
12/3
<Oリング外れの頻度を調べる>
12/4
12/5
12/6
A
休
B
C
休
休
わかったこと
1.平均18回/直発生
2.B、C班でも同じく発生
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休
14.現状把握
14.現状把握−4
−4
<標準作業の調査>
管理№ 6ZV0E-280-4
工 程 名
オイルレベルゲージ組付
習熟
作 業 名
オイルレベルガイド組付
日数
使 用 保 護 具
綿手袋
使 用 工 具
UXレンチ612
1日
安全靴
ボックス(3/8*12)
オイルレベルガイド(11150-4W001)
使 用 部 品 等
№
作
業
ボルト(13075-4W002)
分
解
作業時間
1 マグカードの車種仕様と部品組付指示装置モニターの
0
0
2
0
0
2
0
0
8
車種仕様を目視で照合する
2 部品組付指示装置のランプ点灯を目視で確認する
3 左手でオイルレベルガイドの中央をキャップが付いている方を
向こう側にして取る
4
右手でキャップの中央を親指と人差し指でつまみオイル
レベルガイドのOリングが外れないようにキャップ
を取り除く
わかったこと
★Oリングが外れないようにとの
指示しかない
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実作業の確認
実作業の確認
引き抜く
キャップを掴む
現状把握のまとめ
1.技能レベルは問題なし
2.誰が作業をしても標準時間をオーバーする
3.Oリング外れという失敗が時間オーバーの原因
外れないように注意しながらの作業となり時間が掛かっている
4.Oリング外れで、手直し工数発生
5.標準作業でキャップ外しの具体的指示がない
15.攻め所の明確化
15.攻め所の明確化
何故、Oリングが外れるのか解析して行こう
© 2010, The Institute of JUSE. All −
Rights サークルリーダー
Reserved.
16.解析
16.解析
作業者
急所
遵守
適正
力
注意力
疲労
急所
バラツキ
バランス
外し方
品質意識
速度
不明確
不摂生
製品知識
仕事量
バラツキ
知識
技術
不足
材質
位置
明るさ
高さ
大きさ
イレクター
数
作業エリア
温度
形状
摩擦係数
伸び
硬さ
変化
曲がり
ガイドパイプ
Oリング
オイル量
バルジ
幅
作業位置
材質
線径
オイル容器
大きさ
間口
たわ
高い
位置
環
外周
境
寸法
長さ
部
寸法
品
密着性
強い
しめしろ
伸び
つかみ
づらい
形状
寸法
ン
グ
が
ガ
量
手順
習熟度
何
故
O
リ
標準作業書
標準作業
技能
力
作成日:02.12.08
参加者:全員
作業方法
敏捷性
キャップ
精度
バラツキ
イ
ド
か
ら
外
れ
る
の
か
推定要因
推定要因
①外し方のバラツキ、力のバラツキ
②キャップ、Oリング間の密着性・しめしろ
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これが
特性要
因図で
すね!
17.推定要因の内容と検証方法
17.推定要因の内容と検証方法
作成日:12/9
作成者:サークル員
<検証方法の系統図>
検証内容
いつ
誰が
作業方法
のバラツキ
各班作業
者の方法
12/10
∼
12/13
金森
工藤
各班作業者の作業
観察と聞き込み
外す力の
バラツキ
キャップの
抜き力
12/10
下地
プッシュプルゲージ
キャップとO
リングのし
めしろによ
る共ズレ
ガイド構成
部品調査
12/10
∼
12/13
小澤
各部の寸法調査
(ノギス)
図面調査
推定要因
『何故、
Oリング
がガイド
から外れ
るのか』
を検証す
るには
方
法
部
品
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工長
検証方法
18.推定要因の検証
18.推定要因の検証−1
−1 <キャップ外し作業の調査(50作業)>
工程
7
17
班
氏 名
A
森川
B
中元
C
長田
A
工藤
B
熊澤
C
猪狩
わかったこと
調査日:02.12.10∼13
調査者:金森・工藤
キャップの外し方
NG回数
真っ直ぐ下に ゆ
4/50
っくり引っ張る
斜めにゆっくり
5/50
引っ張る
斜めに何度か
3/50
ゆっくり引っ張る
真っ直ぐに一気 に
1/50
引っ張る
左右にねじりな
3/50
がら引き抜く
一方的にねじりなが
4/50
ら一気に引っ張る
★どの作業方法でもOリングは外れる
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19.推定要因の検証
19.推定要因の検証−2
−2 <キャップの抜き力調査>
N
MAX
MIN
AGV
STD
50
3.94
1.83
2.40
0.364
6
5
4
3
力
2
1
0
-1 0
調査日:12/10
調査者:下地・森川
ゲージ:P/Pゲージ
CP
わかったこと
★平均抜き力は
2.4N
5
10
15
20
25
度数
30
<キャップ外し抜き力とOリング外れの相関>
23件・・Oリング外れ
N
4件・・Oリングズレ
23件・・外れなし
3
4
★キャップ抜き力
とOリング外れに
相関はない
2.5
2
3.5
1.5
3
1
2.5
0.5
2
0
わかったこと
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47
1.5
ヒストグラムと相
関は難しいです。
。。
1
0.5
0
0
1 2
3 4
5 6
7 8
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
調査日:2.12.12
調査者:小澤・工長
(単位:mm) ゲージ:ノギス
20.推定要因の検証
20.推定要因の検証−3
−3 <密着性ー部品調査>
『キャップ』
Φ13.5
『ガイド』
『Oリング』
Φ10
Φ9.8
キャップの材質:
軟質塩化ビニール
Φ2.4
わかったこと
Φ14.9
Φ14.5
キャップのOリング部
内径はφ0.4mm小さい
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
キャップを抜く状態
通常状態
キャップを抜く時Oリングが
ガイドから離れ様とする
キャップ
Oリング
抜き方向
わかったこと
1.通常φ0.4のしめしろ
2.抜く時、φ1.4のしめ
しろで摩擦抵抗あり
検証のまとめ
①誰がどんな外し方で
もOリングは外れる
②φ0.4∼φ1.4のし
めしろで摩擦抵抗発生
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
ガイド
21.対策の立案
21.対策の立案
ランク
評価点
効 果
コスト
摩擦を
なくす
実現性
廃止する
品 質
作業性
Oリングが外れない作業方法とは
キャップを
バラツキ
<対策案系統マトリックス図>
作成日:2.12.14
作成:サークル員
キャップをつけない
で納入する
◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 18 1
Oリングを自工
程で組付ける
○ ○ ○ ◎ ○ ◎ 14 2
キャップ寸法を
大きくする
○ △ ○ △ ○ ○ 10 5
キャップを膨らましな△ ○ ○ △ △ ◎ 10 5
がら吸い取る
キャップを膨らま
せて押し出す
◎
・・・3点
○ ○ ○ △ △ ◎ 11 3
○
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
・・・2点
△
・・・1点
22.対策ー1
22.対策ー1
『メーカーよりキャップを付けないで納入する』
対策−1の結果
品証より
『Oリングにキズ・ゴミが
付きます。NGです!』
© 2010, The Institute of JUSE. All Rights Reserved.
駄目!
23.対策ー2
23.対策ー2
『作業者が自分でOリングをセットする』
対策−2の結果
Oリングセット時
素手作業となり
、手袋の取外し
で工数増。
NG !
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24.再分析
24.再分析
何故Oリングが外れるのか
そうだ!
ガイドにエアーを
入れてみたらどうだろう?
キャップはビニールだから
膨らまないかな?
しめしろが大きい
キャップは
手で外すと
ダメ・ダメ
ガイドもOリングも小さくならない
キャップの径を大きくしなければならない
キャップを膨らませなければならない そんなマジ
外から吸う
中から膨らます
ックみたい
なことでき
ないよ
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うん!トライ
してみよう!
25.トライアル
25.トライアル
<エア−ノズルでトライ>
外れた!!
100台トライアル
Oリング外れは0件で推移!
外し時間は0.02分
Oリングも
ちゃんと付
いている!
Oリング
の外れ
は?
<エアー圧の設定>
0.1Mpa
膨らむが外れない
0.2Mpa
膨らむが外れない
0.3Mpa 外れるが引っ掛かる
0.45Mpa スムーズに外れる
でも何で
エアーで
はずれる
の?
ちゃんと原
理・原則理
解しよう!
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いや、ダル
マ落としの
原理だよ!
パスカル
の原理?
何故、エアーを入れる事でキャップだけ外れOリングは残るのか?
レベルガイドの中に入ったエアーはすべての面に
同じく圧力が発生。キャップは圧で膨らみしめしろ
が解除され0タッチとなり、エアーが逃げ様とする
下方向にキャップが押される.Oリングはエアー圧
で保持され、キャップだけが外れる。
キャップが膨ら
みOタッチになる
抜き力 < 推力
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26.対策-3の実行計画
26.対策-3の実行計画
<キャップ外し機の作成計画アローダイアグラム> 作成:小澤・蛭田
作成日:02.12.19
ステップ
担当者
機材準備
設置準備
実行
効果確認
歯止め
反省と課題
正
工藤
蛭田
下地
金森
下地
森川
副
金森
有路
工藤
小澤
有路
全員
12/22
12/23
12/24
12/24
実施結果
の確認
標準化
期日
12/21
12/20
計画
実施日程
エアー回路設置準備
作成
必要機材
調査
1
6
エアーバルブ
2
エアーノズル
3
エアーホース
4
7
11
安全性調査
8
設置
12
13
19
14
有形効果
今後の課題
コスト調査
9
20
15
無形効果
作業性調査
10
21
目標との対比
16
サークル診断
レギュレーター
5
18
活動の反
省・課題
17
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27.対策
27.対策−3
−3
<キャップ外し機の作成>
作業手順の確立
①左手でレベル
押しボタン式
エアーバルブ
ガイドを持ち
ノズルに差す
エアーノズル
②右手でボタン
を押す
レベルガイド
部品箱
キャップは部品箱の中へ
メーカーへ返却
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28.効果の確認
28.効果の確認−1
−1
<レベルガイド取付作業パレート図>
(分)
(%)
0.3
100
73
80
64
60
0.16
0.1
0.05
0
40
20
(%)
0.15
100
69
時間
Σ=0.33分
期間:11月
作成:小澤
(分)
50
0.1
0
外し ト組 付 ゙確 認 挿 入 P掴 み ル塗 布 品 取り 戻 し
P
C A ホ ゙ ル リ ンク ック穴 C A オ イ 部 A P 箱
O フ ゙ロ
C
Σ=0.16分
期間:12月
作成:有路
31
0.05
0.05
0.03
0.03 0.03
80
0
0.03
40
20
0.02
入
り
認
し
付
布
挿
取
確
外
塗
ト組
穴
品
グ
ル
AP
ク
ル
ン
イ
部
C
ッ
ボ
オ
ロ
Oリ
ブ
目標達成
作業工数の低減
0.17分/台×8901台/月×12ヶ月×37円/分=671,847円
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60
0
累積占有率
時間
48
累積占有率
0.2
48.5%
減
28.効果の確認
28.効果の確認−2
−2
(分)
<ASSYリーク工程リークNGパレート図>
(%)
25
20
Σ=24分
期間:11月
作成:有路
40
21
5
20
4
4
(%)
(分)
100
Σ=14分
期間:12月
作成:有路
10
0
れ
れ ト焼 付 ク ゙ズ レ 洩れ ス 挟 り そ の 他
洩
洩
G
L/ ー モ 部 ホ ゙ ル O リ ン セ ンサ ー ハ ー ネ
サ
60
50
40
28
5
4
3
80
71
3
20
3
0
0
モ
サー
部
れ
洩
ボ
焼
ルト
付
Oリ
ンク
゙レ
゙ス
サー
セン
洩
れ
の
そ
他
手直し時間の削減
15分/台×5台/直×3直×12ヶ月×37円/分=99,900円
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累積占有率
37
0件達成
時間
0
60
54
10
5
80
累積占有率
時間
15
100
28.効果確認
28.効果確認−3
−3
<ライン停止時間グラフ>
(分)
35
30
25
20
15
10
5
0
32
32
26
11
11
7工程
17工程
③ライン停止時間
36分/月×12ヶ月 ×37円/分×20人=319,680円
(7工程× 15分減/月×17工程×21分減)
有 形 効 果 (①+②+③)
トータル
1,091,427円
無形効果
① 誰が作業しても0.02分でキャップが取れる
② Oリング外れを気にしながらの作業が無くなり楽になった
③ Oリングの外れがなくなり 品質の向上が図られた
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29.歯止め
29.歯止め
何を
いつ
始業点検
キャップ
始業前
追加
外し機
項目
標準作業書
改訂
キャップ
03.01.10
どこで
誰が
何故
どの様に
現場で 作業者 エアー圧 始業点検表
現場で 下地
外しを
私、小澤も勉強
しました。
サークルの成長
にもなりました!
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正常か
新規作成
標準化
改訂
30・反省と今後の課題
30・反省と今後の課題
項目
良かった点
悪かった点
今後の課題
テーマ選定 上司方針、サークル方針と一致
発言が偏った
現状把握
データの数値や作業分析から
何のデータが必要で
具体的に把握することができた
どう取るかわからず迷った
現状把握を元にさらに深く掘り
検証に時間が掛かり
解析
下げ真の原因に結びつけた
・計画通りに進める為、
役割や 時間を
工夫する
全員の力で
問題解決
計画が遅れた
対策
失敗は合ったがチャレンジできた
効果確認
目標値をクリアできた
歯止め
管理項目として落とし込みできた
総合
どんな問題でも全員で協力しあい 役割分担が偏り計画
改善期間
発言力
諦めなければ解決出来ることを
通りに進める事が
体験する事ができた
できなかった
5
4
3
2
1
0
若手の育成
協力性
QC手法活用
次回のテーマ:アウトレットガスケット2枚入りの撲滅
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改善意欲
ご静聴有難うございました!
<問題解決>
メンバー形態 ※2 サークルTEL.
QCサークル活動計画書
C型
T型
P型 6−
計画
2 年 12 月 10 日
'02,12,26
会
テーマ(悪さを簡潔に)
課 長
アウトレットガスケット2枚入りの撲滅
(テーマ歴:本年度
件目
通算:
V02
単独
S/M:安全・モラール・他
リーダー名
緒
川
白
'02,12,23
'02,12,23
'02,12,22
澄
浜
方
標準作業書
人 員
小 澤 真 弓
回 転 寿 司
工長・主任
惣
元
サークル名
係 長
QCサークル委員
'02,12,25
件目)
テーマ分類※(1つ〇で囲む) Q:品質 C1:直材|経費 C2:労務費 D:納期・在庫
課(コード)
活動成果報告書
林
191-531
有
10
(件数)
n=3311
81%
2%
4%
12%
2683
1%
100
80
40
397
GSKT
イ 3
ンレ
33
チ 4 ンバ
V
5
T
C
実績日程:
1/10
500 千円
、
・断面図
新
﹁
旧
磁石
﹂
新
アーム
★アーム先端に取り付けてい
る磁石の磁力により、GSKTを
貼り付け、アームが円弧状に
反転してGSKTを供給する定数
取り機を使用している。
手順
厚さ
旧
材質
メタル製
★GSKTの形状が変わ
り、マグネット式の定数
取り機では、はりつく面
積が少なくなり、2枚取り
や、取り損じが発生しや
すくなった。
用いて対策を立案する)
策
0.01分
ガスケット1枚を指先の感覚で探りと
0.03分
対 策
2枚取りしていないか目視で確認する
0.01分
マトリックス図を用い
て対策案を絞り込ん
だ結果、GSKT供給
定数取り機の磁石式
を廃止し、コンバムと
バキュームパットを使
用し、圧力でGSKTを
吸い上げる方式とし
た。
NG
組み付け
1枚取り
2枚取りしてしまった
0.02分
1枚を箱に戻す
0.01分
計0.08分
・分離ロス
・GSKT取り損じロス
・2枚組み付け手直しロス
0.03分/台 40245台/月
0.02分/台
50台/月
5分/台
2台/月
★GSKTを2枚取りしてしまうと、通常の作業よ
り、0.03分/台多くかかってしまう。
2枚取り
していないか確認
GSKTをとる
係 長
日
提案受理No
工長.主任
案
効
果
な
ぜ
2
枚
取
り
が
発
生
す
る
の
か
審査員 有形
無形
等
級 合
級
計
点
独・発 応用性 努力度
検 証
☆アームのGSKT取り接触角度が悪い。
・GSKTの残数により、アームとの接触角度が左右される。
・アームの可動軌軸とガイドピン位置が一致しない。
☆GSKTの形状変更
・磁石が当たる面積が少なくなった。
GSKT取り損じの為、磁力を上げるとGSKTの複数取りが生じる。
☆指先感覚でGSKTを1枚取っている。
・定数取り機での取り損じ時は、GSKTの枚数を指先の感覚で
さぐり取っている。
軍手をしての作業の為、1枚取りは困難である。
真の原因
GSKTが確実に1枚供給されない。
4.効果確認
実
現
性
コ
ス
ト
納
期
耐
久
性
ア 課 長
ド
バ 係 長
イ
ス 工長・主任
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(パレート図、ヒストグラム、グラフ、管理図など
を用いて対策前後を比較する)
◎3点 ○2点 △1点
2枚取り件数グラフ
評
点
△ ○ ○ △△ 7
振動を加える
◎ △ ○△ △ 8
圧力で吸い上げる
◎ ◎ ○ ◎ ◎ 14
アームで挟む
△ △ △△○ 6
接触部を首振りにする
◎ ◎ ○ ○ ○ 12
プレートの形状を変える ○ ○ ○ ○ ○ 10
ガイドピンを変える
◎ ○ ○ ○ ○ 11
ガスケットを取りにいく
0.3(mm) 0.28(mm)
大きさ 75.2×38(mm)
作業方法
磁石の磁力を落とす
OK
指先感覚
2枚取り
有
3.対 策 (アローダイヤグラム、系統図、マトリックス図などを
対
GSKT取りの組み付け工数
GSKTの形状
設
強い
備 マグネット式
対策検討マトリックス図
1.現状の把握(パレート図、グラフ、チェックシート、ヒストグラム、連関図、管理図、IE手法などを用いて現状の分析を行う)
GSKT
取指示
磁力
1/30
課 長 こんなに役に立っていないとは知りませんでした。悪さをすべて出し、つぶして下さい。
ド
バ 係 長 最初から対策を考えるのではなく、2枚となる原因の深堀りを進めてください。
イ
ス 工長・主任 作業性の悪化、品質への影響もあります。スピーディに解決しよう。
マグネット式定数取り機
目視
2枚取り
合わない G取り
ガイドピン
1/20
取り方
定数取り機
活動期間(期限;いつまで)
02年12月∼03年 1月
02
年1
12
0
不足
軍手
2枚取り
12 月∼
1 月 計画日程:
役割分担 活動期間
12/20
12/30
12/10
正
副
金森
遠藤
蛭田
小澤
工藤
下地
工藤
森川
佐藤
遠藤
小澤
金森
下地
蛭田
アウトレットGSKT供給方
法
速度
引っ掛かり
習熟
角度
ロータリー式
速い
角度
取りづらい
レイアウト
悪い
変更
湿気
悪い
0件に!
年間予想効果
現 状 把 握
要 因 解 析
対 策
効 果 の 確 認
標準化と管理の定着
活動の反省と今後の計画
発 表 スケジュ−ル
体調
知識
厚くなった
納入状況
(目標値:どれだけ)
性格
適正
形状
視力
束
目標(目標項目:何を)
ト
活 動 の 手 順
張り付き面少
マグネット強
2枚取り
材質
ガスケット2枚取りを
QCサークル委員
作業者
フルビート
張り付いている
20
66
ー
イ
2
ン
マ
ニ
132
ッ
ア 1
ウレ
ト
ト
ッ
、
、
に
必
要
☆グループ内で2,3枚取り
が発生しているガスケットを
取り上げたところ、アウトレッ
トガスケットが81%を占めて
いるため、取り上げた。
課 長
月
%
メタル製
職場風土をつくる。
年
2.解 析(特性要因図、ヒストグラム、散布図、系統図、連関図、管理図、マトリックス図などを用いて原因追究と検証を行う)
くっつく
(%)
60
ャ
3000
2500
2000
1500
1000
500
0
こ成
の果
用報
紙告
と書
一作
緒成
に後
提
案別
し刷
ての
下
さ提
い案
票
B
時間
績 迄 ら 会合参加率
無
用いて悪さを表現する)
事提
項案
をす
記る
入場
の合
上は ア
実 決 か 会合時間
品質を基軸とした
二枚取りが多いガスケットのパレート図
1
2
3
4
5
6
7
部 長
回
安全の確保を最優先に
テーマ選定理由(部位の略図、パレート図、グラフ、チェックシート、連関図、マトリックス図などを
No
計
合 解 画 会合回数
工長・主任方針
共同
提案審査
報告年月日
2000
2枚組み付け手直し
グラフ
GSKT取り損じグラフ
3000
60
3
2683
40
1000
52
2
2
20
1
0
0
0
0
0
0
改善前 改善後
改善前
改善後
改善前
改善後
改善後0件!
年間 算式;
効果 有形効果金額;
5.標準化と管理の定着(グラフ、チェックシート、管理図などを用い
いて再発防止のため管理の定着を行う。効果の継続が見えるといい)
標準作業書の 作成 改定 年 月 日
6.反省と今後の計画
正しく活用した手法
パ 特 グ ヒス 散 管
親 系 連 マト アロ PD
掲載されている著作物の著作権については,制作した当事者に帰属します.
著作者の許可なく営利・非営利・イントラネットを問わず,本著作物の複製・
転用・販売等を禁止します.
所属および役職等は,公開当時のものです.
■公開資料ページ
弊社ウェブページで各種資料をご覧いただけます
弊社ウェブペ
ジで各種資料をご覧いただけます
http://www i-juse
http://www.i
juse.co.jp/statistics/jirei/
co jp/statistics/jirei/
■お問い合わせ先
(株)⽇科技研 数理事業部 パッケージサポート係
http:/www.i-juse.co.jp/statistics/support/contact.html
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