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方策2 子育てしやすい生活環境整備

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方策2 子育てしやすい生活環境整備
第3章
方策2
基本方針3
<方策2>
子育てしやすい生活環境整備
子どもたちが健やかに成長するために、安全で快適に生活できる環境を整備します。
1
子どもの安全の確保
(1)子どもを犯罪から守る
地域防犯団体や警察等の関係機関と連携し、防犯灯の設置や防犯パトロールの実施など防
犯運動の展開を図ります。
さらに、情報化の進展とともに、携帯電話やインターネットの使用に関係する犯罪に子ど
もが巻き込まれるケースが発生しています。こうした新たな犯罪被害から守る取り組みを行
う必要があります。
行政の具体的な取り組み
所管
107
防犯団体支援
生活安全課
108
こどもひなんの家
健康教育課
<市民・事業者に期待する役割>
○市民は、常に地域とのつながりを保ち、犯罪抑止力を高めましょう。
○市民は、こどもひなんの家に協力するなど、地域での取り組みに参加しましょう。
○市民は、子どもと携帯電話やインターネットの使用について話し合いましょう。
(2)子どもを交通事故から守る
子どもの死亡原因を見ると、1歳∼4歳児の23.5%、5歳∼9歳児の37.9%は事故
によるものです。さらに、事故死の中では交通事故が最も多くなっています。そこで、交通
安全教育や運動の展開、交通安全施設の整備等に取り組みます。
子どもの死亡数
年齢
事故
1歳∼4歳
病気
293
計1,249人
914
(23.5%)
5歳∼9歳
277
計730人
419
(37.9%)
0
500
1,000
1,500
出典:平成14年人口動態調査(厚生労働省)
114
第3章
基本方針3
<方策2>
子 ど もの 事 故 死 の 内 訳
人
300
計 275
200
5∼ 9歳
計 181
計 146
100
計 56
計 50
1∼ 4歳
0歳
0
5∼ 9歳
1∼ 4歳
0歳
交通事故死
158
101
16
窒息死
20
42
119
溺死
46
90
10
焼死
32
21
3
転落死
9
32
9
出 典 :平 成 14年 人 口 動 態 調 査 (厚 生 労 働 省 )
行政の具体的な取り組み
所管
109
消費者啓発及び相談
消費者センター
110
交通安全教育の実施
生活安全課
111
交通指導員の活用
生活安全課
112
交通安全活動の実施
生活安全課
113
違法駐車及び放置自転車対策の実施
生活安全課
114
交通安全施設の整備
道路整備課
115
自転車走行空間整備事業
道路整備課
<市民・事業者の役割>
○市民は、交通事故を起こさない、事故に遭わない注意を払いましょう。
○市民は、子どもや高齢者など交通弱者に特に配慮しましょう。
○市民は、事故防止のため、違法駐車はもちろん、めいわく駐輪をやめましょう。
(3)子どもを家庭での事故から守る
0歳児の窒息死や1歳∼4歳児の溺死や転落死など家庭等での事故によるものも多数あ
り、こうした身近な場所での事故防止に向けての啓発を行います。
行政の具体的な取り組み
所管
116
幼少年消防クラブの育成指導
消防局予防課
117
応急手当市民普及啓発事業
消防局救急課
<市民・事業者の役割>
○市民は、家庭内での事故の危険を予測し、注意を払い、対策を講じましょう。
115
第3章
2
基本方針3
<方策2>
快適な生活環境の確保
(1)子育てバリアフリーの推進
就学前の子どもの保護者の95.6%は、外出した際に子育てバリアフリー化の遅れに困っ
た経験があります。子育てバリアフリー化の中心は施設の整備が中心ですが、周りにいる人
が手助けするなど、すぐにできるバリアフリー化もあります。子育てバリアフリーに向けて
施設改良を図るとともに、啓発活動に取り組みます。
子どもとの外出の際に困ったこと
%
9.8
交通機関や建物が妊婦や
ベビーカーに配慮されていない
53.3
7.4
トイレがオムツ替えや子どもとの
利用に配慮されていない
49.7
5.5
子どもとの食事に配慮された場所がない
51.6
31.5
歩道や信号がなく、安全に不安
20.4
18.1
買い物や用事の合間に
子どもを遊ばせる場所がない
33.6
11.6
歩道の段差
33.7
0.0
授乳する場所や設備がない 42.8
17.5
20.0
緑や広い歩道など街並みの潤いがない
5.3
荷物や子どもに手をとられているとき、
助けてくれる人がいない
24.4
上段:小学生
下段:就学前
16.7
特に困ったことはない
4.4
0
20
40
60
出典:平成15年度次世代育成支援行動計画策定ニーズ調査
行政の具体的な取り組み
所管
118
やさしいまちづくり事業
地域保健福祉課
119
ノンステップバス・低床電車の整備
電車課・自動車課
120
人にやさしいまちづくり事業
建築指導課
121
市営住宅バリアフリー化
住宅建設課
<市民・事業者の役割>
○市民は、妊婦や幼い子どもを連れた人を見かけた際には、やさしい行動を心がけましょう。
○事業者は、子ども連れで利用しやすい店づくりに努めましょう。
116
第3章
基本方針3
<方策2>
(2)良好な居住環境の確保
① 住まいの衛生対策
日常生活における衣食住の衛生面での問題を自ら解決できるよう、学習会の開催や相談窓
口の設置などを行います。営業施設の衛生についても、市民が安心して利用できるよう、監
視し適切に指導します。
行政の具体的な取り組み
122
所管
住まいの衛生対策
生活衛生課
<市民・事業者の役割>
○市民は、自分の住まいの衛生状況に関心を持ち、知識を深めましょう。
○事業者は、健康にやさしい住まいの提供に努めましょう。
②良質な賃貸住宅の確保
多様なニーズに対応した市営住宅の整備・管理に努めるとともに、安全やバリアフリーに
配慮した子育てにふさわしい良質な賃貸住宅の提供をめざします。
③身近な公園の整備
子どもが安心して気軽に利用できるよう、身近で質の高い公園づくりに努めます。
小学生がよく利用する公共施設
公園
図書館
体育施設
%
61.7
31.6
22.7
公民館等
15.3
児童館
利用しない
11.2
13.5
0
20
40
60
出典:平成15年度次世代育成支援行動計画策定ニーズ調査
行政の具体的な取り組み
123
所管
身近で質の高い公園づくり
公園建設課
<市民・事業者の役割>
○市民は、子どもが公園で安心して遊べるよう、遊具の状態等に気を配りましょう。
○市民は、誰もが気持ちよく公園を利用できるよう、マナーに気をつけましょう。
117
第3章
行政の具体的な取り組み
基本方針3
<方策2>
子育てしやすい生活環境整備
107 防犯団体支援事業
生活安全課
熊本市防犯協会などの防犯関連団体への支援を行うとともに、各種防犯団体との連携を取りながら防
犯活動・地域安全活動を推進。
概要
方向性
・16年度中に安全安心まちづくりに関する基本方針・推進計画を策定し、17年度以降に防犯に関
する新たな事業を展開。
成果指標
指標
・
目標
街頭犯罪等の件数
実 績
目 標
H14
H15
H16
9,073件
9,626件
8,732件
108 こどもひなんの家
H21
-
健康教育課
子どもが不審者から声をかけられたり、追いかけられたりした場合に、助けをもとめて避難できるよ
うに、通学路を中心に、民家や商店街の協力を得て「こどもひなんの家」を設置している。
概要
方向性
・子どもや保護者に対し、こどもひなんの家について周知徹底を図るとともに協力者を増やす。
成果指標
指標
・
目標
こどもひなんの家設置件数
実 績
目 標
H14
H15
H16
H21
5,522件
5,769件
5,800件
6,000件
118
第3章
行政の具体的な取り組み
基本方針3
<方策2>
子育てしやすい生活環境整備
109 消費者啓発及び相談
生活安全課(消費者センター)
啓発
消費者自ら考え行動するための啓発・情報提供をするとともに、迅速かつ的確な情報収集並びに
提供ができる環境を整備し、自立した消費生活を育成する。
概要
相談
消費者からの相談・苦情への適切な処理及び関係機関との連絡調整を行い、消費生活の向上を図
る。
・小中学生等若年者への啓発を強化し、消費者教育・金銭教育を早期から習得することにより健全な
消費者を育てる。
方向性
・相談処理の電子化推進により迅速化・省力化を図り、相談窓口の充実を図る。
成果指標
指標
・
目標
消費者セミナー参加者数
消費生活移動講座参加者数
総相談数における若者の割合
実 績
H10
目 標
H15
H21
H16
169名
625名
400名
400名
2,311名
3,598名
3,650名
3,650名
24.7%
31.8%
25%
-
-
80.5%
-
83%
消費者相談窓口の認知度
(H20までに達成)
110 交通安全教育の実施
生活安全課
保育園・幼稚園・学校や地域団体などを対象に、交通安全教育を開催し、講話・映写・安全実技・自
転車の安全な乗り方教室などを実施し、交通安全意識の高揚を図る。
免許センター内施設における交通安全教育
平成16年度
28校(2,917名)
概要
方向性
・できるだけ多くの市民が交通安全教育に参加するよう広報等により周知を図ります。
成果指標
指標
・
目標
交通安全教育実施回数
参加人数
実 績
H10
目 標
H15
H16
H21
263回
240回
250回
260回
23,814人
24,729人
25,000人
26,000人
119
第3章
行政の具体的な取り組み
基本方針3
<方策2>
子育てしやすい生活環境整備
111 交通指導員の活用
生活安全課
通学・通園路などにおける学童、園児の保護誘導や交通ルールの指導など街頭指導を行う。
交通指導員数
355名
活動内容
主に朝の通学・通園路などにおける、学童・園児の保護誘導
市主催の行事や駅伝、地域(校区単位)でのイベント等で交通整理等が必
要な場合の保護誘導
概要
方向性
市民交通安全の日(毎月1日、10日、20日)での活動
・通学時間帯およびイベント開催時等の事故0(ゼロ)を目指す。
実 績
成果指標
指標
・
目標
H10
出動回数(市関連分)
目 標
H15
38回
38回
112 交通安全活動の実施
H16
H21
38回
38回
生活安全課
全国交通安全運動、市民交通安全の日を中心に広報活動を推進するととに、地域交通安全諸団体の各
種安全行事への参加を促進し、交通安全意識の高揚を図る。
活動内容
主に朝の通学・通園路などにおける、学童・園児の保護誘導を行う。
概要
方向性
・市民の交通安全意識を図るために、各種関係団体を通して交通安全運動関連の行事等に参加を募る。
成果指標
指標
・
目標
活動実施回数
目 標
実 績
H14
H15
41回
42回
120
H16
46回
H21
43回
第3章
行政の具体的な取り組み
基本方針3
<方策2>
子育てしやすい生活環境整備
113 違法駐車及び放置自転車対策の実施
生活安全課
「熊本市違法駐車等の防止に関する条例」に基づき、重点地区に交通指導員を配置し、警察と連携を
とりながら指導を行い、安全で快適な生活環境の保持に努める。
交通指導員数
4名
活動内容
土日祝日の午後1時∼午後6時の間、違法駐車に対しての指導を行う。
概要
方向性
・警察の取締りと併せ指導を行うことにより、市民の交通マナーの自覚を促し、適正駐車に対する意
識の向上を図る。
成果指標
指標
・
目標
違法駐車指導件数
実 績
目 標
H14
H15
H16
H21
1,698件
1,791件
1,700件
1,600件
114 交通安全施設の整備
東部・西部土木センター
市道の交差点改良や歩道改良、カーブミラー・照明灯・防護柵・区画線の設置、路側帯のカラー化な
どの交通安全対策を講じる。また、施行に際しては、バリアフリー化に配慮し、歩道の段差や勾配の
改善を図る。
概要
方向性
・安全で快適な道路交通環境の確保をするとともに、子どもや高齢者などすべての人にやさしいみち
づくりを進める。
成果指標
指標
・
目標
安全に道路を歩くこと
が出来ると感じる市民
の割合
実 績
H14
目 標
H15
-
32.9%
121
H16
H21
-
35%
(H20までに達成)
第3章
行政の具体的な取り組み
基本方針3
<方策2>
子育てしやすい生活環境整備
115 自転車走行空間整備事業
道路整備課
熊本市自転車利用環境整備基本計画に基づき、自転車走行空間を整備し自転車の利用を促進する。
①自転車利用促進による都市交通の見直し
②自転車利用促進による健全な都市空間の創出
③自転車利用促進による心身の健康向上
概要
方向性
・歩行者、自転車利用者が安全で快適に通行できる道路整備を行う。
成果指標
指標
・
目標
整備延長(累計)
目 標
実 績
H14
H15
H16
350m
850m
1,250m
116 幼少年消防クラブの育成指導
H21
5,190m
(H20までに達成)
消防局予防課
幼少年期の防火防災教育を目的として、保育園児、幼稚園児及び小学生(4年生∼6年生)を対象
に、火災予防に関する研修、訓練、各種防火防災行事への参加等を行う。クラブ員のほか、家庭、地
域の防火防災意識の高揚につながることを期待する。
概要
方向性
・小学校単位でのクラブ結成は概ね完了し、今後は、カリキュラム充実に一層努める。
成果指標
指標
・
目標
行事実施回数
実 績
目 標
H10
H15
H16
H21
702回
721回
700回
700回
122
第3章
行政の具体的な取り組み
基本方針3
<方策2>
子育てしやすい生活環境整備
117 応急手当市民普及啓発事業
消防局救急課
事故発生時において救急隊が到着するまでの間に、現場にいる者が適切な手当を行うことにより、救
命率の向上を図ることを目的として、市民に対し緊急時に必要な知識と技術(いち早く適切な119
通報。患者の命を守るために必要な応急手当。救急医療システムの理解。)を普及啓発する。
概要
方向性
・子供の事故の多くが家庭内で発生していることなどから、子育てクラブ等の母親を対象に事故防止
や対処法を中心とした講習会の充実を図る。
成果指標
指標
・
目標
実 績
H10
目 標
H15
H21
H16
応急手当講習会開催回数
450回
624回
550回
550回
応急手当講習会受講者数
18,989人
23,428人
20,000人
20,000人
118 やさしいまちづくり事業
地域保健福祉課
年齢や障害の有無に関係なく、すべての人々が共生していくために、物理的障害及び偏見等を取り
除いていく必要がある。公共施設及び公共交通機関の改良、事業者及び市民への意識啓発により、す
べての人々の社会参加や自立を促進する。
概要
方向性
・実態調査に基づき、不特定多数の市民が利用する施設の改良工事を行う。
成果指標
指標
・
目標
施設整備計画の整備率
実 績
目 標
H10
H15
H16
64.1%
98.7%
100%
123
H21
-
第3章
行政の具体的な取り組み
基本方針3
<方策2>
子育てしやすい生活環境整備
119 ノンステップバス・低床電車の整備
電車課・自動車課
市電・市バスがすべての人にとって安全で快適な乗り物となるように、バリアフリー機能に優れる低
床電車(LRV)と低床バス(ノンステップバス等)の導入を推進する。
概要
方向性
・交通バリアフリー法の趣旨に沿って、H22年度までに目標値(低床車両の保有率=電車30%以
上、バス20%∼25%)を達成するように努める。
成果指標
指標
・
目標
低床車両の保有率
実 績
目 標
H14
H15
H16
電車 19.2%
電車 19.2%
電車 19.2%
電車 19.2%
バス 12.8%
バス 17.7%
バス 21.3%
バス 46.7%
120 人にやさしいまちづくり事業
H21
建築指導課
ユニバーサルデザイン建築物整備促進事業補助金交付要綱に基づき、公共性の高い特定建築物(学
校、大型店舗、ホテル等)の建築主に対して、出入口・廊下・階段・便所・駐車場・障害者用更衣
室・授乳場所等のバリアフリーに係る整備費の一部を助成する。
概要
方向性
・公共性の高い施設において安全かつ快適な移動ができるよう、施設の整備を図る。
成果指標
指標
・
目標
助成件数(累計)
実 績
目 標
H10
H15
12件
27件
124
H16
31件
H21
47件
第3章
行政の具体的な取り組み
121
基本方針3
<方策2>
子育てしやすい生活環境整備
市営住宅バリアフリー化
住宅建設課
新築の住宅は原則としてバリアフリー化を行い、ストック住宅についても状況に応じバリアフリー化
を推進する。
概要
方向性
・住戸内部のバリアフリー化(段差解消、浴室・便所に手摺の設置)と、共用部分のバリアフリー化
(段差解消、廊下・階段に手摺の設置、エレベーターの設置)に努める。
成果指標
指標
・
目標
122
市営住宅バリアフリー化率
実 績
目 標
H14
H15
H16
H21
17.4%
19.0%
20%
27%
住まいの衛生対策
生活衛生課
シックハウス症候群やカビ・ダニによる健康被害等の住まいの環境が原因と思われる体調不良を未然
に防ぐため、相談を受け付け、機器を用いた現場測定及び助言、啓発等を行う。
①シックハウス症候群等対策
(相談受付、健康快適度診断、建築士会との連携と啓発、パンフレット作成)
概要
②家庭用品衛生対策
③生活衛生推進員(セミナー開催、地域活動の推進)
④市民出前教室
方向性
・市民が住まいの衛生について困りごとに直面したとき、自分で解決できるよう知識と技術の習得を
支援する。
・庁内各課との連携を図ると共に、関係業界とのネットワークを構築し快適で衛生的な生活環境確保
のための支援を行う。
成果指標
指標
・
目標
住まいの衛生相談件数
実 績
H11
-
125
目 標
H15
H16
215件
220件
H21
-
第3章
行政の具体的な取り組み
基本方針3
<方策2>
子育てしやすい生活環境整備
123 身近で質の高い公園づくり
公園建設課・公園管理課
市民が気軽に利用できる公園をめざし、利用者の声を反映した質の高い公園づくりを進めるととも
に、安心して利用できるよう地域との連携・協力による維持管理体制を築く。
概要
方向性
・地域に密着した身近な公園を優先的に整備する。
・公園愛護会の結成を促し、市民と行政が一体となって公園の適正な管理を行う。
成果指標
指標
・
目標
実 績
目 標
H11
H15
H16
歩いて行ける公園の整備率
41.1%
43.5%
44.3%
公園愛護会結成率
63.8%
64.2%
65.0%
126
H21
45.6%
(H20までに達成)
68.0%
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