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p37-51
6 出没時の 出没時 の 対応 ヒ グマ 出没時におけ る 対応については 、「3 体制の整備」 の中で 標準例と して示 してい ま す。そ のうち、主に 市町村の 役割と し て特に重要 な事例につ いて、具体 的な対応 の考え 方を紹介します。 ( 1) 学校周辺での 学校周辺 での 出没 学校周辺が豊かな自然環境に囲まれ ている或いは現にヒ グマが出没する地域では、児 童の登下校時の安全を確保するために、予め対応方針など を定めておき 問題が発生した とき に迅速に対応すると とも に混乱を招か ないようにするこ とが重要です。 対 応 フ ロ ー ○ ヒ グ マ の 発 見 ①児童の安全確保 ~学級集会など によ り、児童に対応の心得など を伝達 ②応急手当の体制準備 ~万が一の事態に備え 、養護教諭を中心に組織 ③関係機関への連絡 ~対応責任者を定めて情報の収集と 管理を一元化 《想定さ れる役割》 (警察)ヒグマ が立ち去らないと きには安全確保を要請 (消防)負傷者が発生した場合の手当 (教育委員会)状況報告及び対応方針の連絡 (市町村担当課) 対応方針の相談、場合によっては追い払いや駆除の実施 (保護者) 担任から事情の説明、登下校時の付き添い等の協力要請 (近隣校) 情報提供、注意喚起 ○ 原因の究明 実態調査の記録を作成 ○ 事後の対応策 出没原因の除去( 通学路上などのゴミや廃棄物の管理) 安全確保(集団登下校、笛や鈴など の携行) - 37 - ( 2) 人家周辺での 人家周辺 での 出没 自然豊か な郊外の住宅地など では、ヒ グマが出没して住民生活に不安を与え る場合が あります。そのような土地で は、普段か らヒ グマが出没しないよ う注意を怠らないこ とや、出 没時の対応方針を住民に明らか にしておくこと が、混乱を最小限に留めます。 対 応 フ ロ ー 出没原因の除去(ゴミ や廃棄物の管理) 平常時の 出没しにくい環境の整備(裏山の管理、下草刈り) 取り組み 出没時の対応体制の確認 普及・広報活動 ヒグマ の発見 → 市町村担当課への連絡(必要に応じて捕獲等の実施) 警察との協力(住民の安全確保) → パ トロール(有害鳥獣捕獲従事者) 注意喚起(防災無線や町内会組織の利用) 情報提供 → 出没原因の調査 出没終息の判断 住 宅地 など で は情 報の伝 達がうま く いか ない ために、 住民の不 安が募 る 恐れ があ り ま す。そ のため、 ヒ グマ に対す る 注意喚起だけ で なく 、出没状況や 被害防止対 策など の情 報提供を 、ヒ グマ 発見の初 期段階か ら出 没終息の判 断を行うま で 、途中経過も 含 めてな る べくこ ま めに行うこ と が 大切で す。ま た、ヒ グ マの情報 をど こ で聞 けばよ いのか わか らな い、聞こ え てくる 情報がいろいろ ある 、と いったこ と から 事実と かけ 離れた噂が流布する こ と も 考え られま す。広報車で 状況をこ まめに周知し たり、町内 会などを利用し た情報提供 体制などを整え ておくこ とが重要で す。 - 38 - 7 鳥獣の 鳥獣 の 捕獲 野生動物 は原 則と して捕 獲が禁止 さ れ ています (鳥獣 の保護及び狩 猟の適正化 に関す る 法律( 以下、「 法」と いう。) 第8条) 。ただし、学術研究や農林水産業の被害の防止等の目 的で 許可を受けた場合( 法第9条) や狩猟期間内に狩猟鳥獣を対象と する場合(法第11条: ただし、狩猟者登録が必要で す( 法第55条)。)などで は、捕獲をするこ とができます。 【 ヒ グ マ を 捕 獲 す る 制 度 】 有 害 鳥 獣 捕 獲 目 的 被害等の防止 狩 猟 そ の 他 狩猟行為( 捕獲) 学術研究など 行 為 の 形 態 許可制 登録制 許可制 捕 獲 を 行 え る ①国、市町村長 狩猟免許所持者 資格等の定めは 者 又 は 許 可 を ②法人(法で定められ たも の) 特になし( 必要性 受けられ る者 により判断) ③被害者等 捕 獲 実 施 者 被許可者または従事者 狩猟者登録者 上と 同じ 狩猟期間 必 要 と認 めら れ (原則と して狩猟者登録が必要) 捕 獲 で き る 必要と 認められた期間 期間 (被許可者、方法により 異なる) (10月1日から 1月31日まで ) 実 施 の 方 法 原則と して銃器 銃器 た期間 (原則1年以内) 必 要と 認 められ た 方法 〔Memo〕 ■捕獲を行うためには~狩猟免許の取得について 北 海道 では、狩 猟免 許試験 を年2 回実 施し てい ます( 実施 日は例 年4 月中に 告示 していま す) 。 1 回目 は例年7 月 下旬に 全道 14支 庁 2 回目 は例年8 月 下旬に 石狩 、渡 島、上 川、 網走 及び釧 路の 5支 庁 試 験内 容 (1)適性 試験 ~視力 、聴 力及 び運動 能力 (2)技能 試験 ~猟具 の使 用法 、鳥獣 の判 別など (3)知識 試験 ~法令 、猟 具並 びに鳥 獣に 関す る知 識 ※試験前 に北海 道猟友会 支部にお いて開催する講 習を受講すると 、試験対策 に役立ちます 。 主 な受 験資 格 (1)20 歳以 上であ ること (2)北海 道に 住所を有 すること その 他 (1)受験 にあたっては、 精神 病者 や麻 薬中毒 者で はない ことなど を証明 する医師 の診 断書 が 必要 となりま す( 銃砲所 持許 可者 は不要で す) 。 (2)試験の 申請 手数 料は5,300円( 一部 免除 者は4,000円: 平成 14年現 在) です 。 (3)試験 時間 は午 前9 時か ら午後 5時 まで です( 進行 によ り終了が 早ま る場 合が あります )。 - 39 - ( 1) 有害鳥獣捕獲 ①捕獲の申請手続き 有害鳥獣捕獲による捕獲許可申請手続きの流れ は次ページのとおりです。 (申請の条件) ① 被害等が生じている ② 被害等が生じる おそれ があ る さ らに、原則として被害等防除対策によっても被害等が防止で きない ア 申請を行える者 捕獲許可申請を行え る者は以下に掲げると おりで す。 ○国、市町村長 ○法人 (法で 定められ たも の:農業協同組合、農業協同組合連合会、農業共済組 合、農業共済組合連 合会、森林組合、生産森林組合、森林 組合連合会、 漁業協同組合、漁業協同組合連合会に限る) ○被害者又は被害者から依頼を受けた者 (ただし、許可申請前1箇年間に当該猟具に関する 北海道の狩猟者登録を受け た者であり、原則と して被害地と 同一市町村に居住している 者) 捕獲許可申請の流れ ヒ グ マ に よ る 被 害 の 発 生 被害発生のおそれ 国 ・ 市町村長 ・ 法 人 被 契約など 害 者 (狩猟免許所持者) 依頼 従 事 者 狩猟免許所持者 捕 獲 者 狩猟免許所持者 許 捕 許 捕 許 捕 可 獲 可 獲 可 獲 申 許 申 許 申 許 請 可 請 可 請 可 支 庁 ( → - 40 - 本 庁 ) 《 留意事項》 捕獲 の実施にあ たっ ては、あ らか じ め土地所有 者等の承諾を 得ておく 必要があ り ま す 。特に、山林 においては巡 視や踏査など を行っている 職員の安 全を守り、 事故を起 こ さないためにも、入林承認等の手続きを忘れてはいけません。 イ 必要書類 【 捕獲許可申請を行う場合に必要な書類 】 名 称 様 式 備 考 1 鳥獣捕獲許可申請書 細則の別記第8号様式 申請時には必ず提出 2 鳥獣捕獲許可申請者 申請書別紙 市町村長や法人又は複数の者 (従事者) 名簿 による申請の場合は必ず提出 3 捕獲事由を証する書面 別記第1号様式 申請時には必ず提出 4 依頼書 別記第9号様式 5 捕獲対象区域を 縮尺5万分の1以上の 市町村長が市町村の区域一円 地形図 で 捕獲を行う場合は省略可能 任意 捕 獲許 可基 準を 超えた 内容 の 示した図面 6 理由書 申 請 を行 う 場合 に は 、そ の 理 由 を説明する 有害鳥獣捕獲は 原則と して「銃器」 によ り捕獲を行いますが、やむを得ず「わな」で 行う 場合は(市町村長又は法人による申請に限る。)、こ の他に次の書類が必要と なります。 7 わなの構造図 任意 わなによる 申請時には必ず提出 た だ し 、大 き さ と 構造 が わかる もの 8 わ なの 設 置場 所 を明 示 地 番 図 ま た は そ れ に 準 捕 獲 対 象 区 域 を 示 し た 図 面 に した図面 じたもの 記入できないときに提出 9 わ なの巡 回体 制の内 容 任意 わなによる 申請時には必ず提出 及び わな設 置看板 の有 無 ※書式類は、別添の「 書式集」に収録しています。 ウ 申請時期(捕獲期間) ○捕獲は、原則と して被害が発生している期間でなけれ ば行え ません 。 また、被害防除対策によ っても 被害が防止で き ない場合にのみ捕獲が認められ ま す。 ○被害等が生じる おそれ があり 、被害等防除対策によっても 被害等が防止でき ない場 - 41 - 合にも 捕獲が認められます。 ○捕獲許可事務の標準処理期間は14日となっています。 ※ ヒ グマが冬眠している期間中は、山林作業などの場合を除いては被害の発生す るお それ が殆 どないため、12月中 旬から3月下旬 まで の間は原則と して有害鳥獣 捕獲の対象期間と はしていません。 【 市町村長申請による出没対応ケース別の捕獲許可申請の流れ 】 内 容 3月 4月 ・・・・・ ・・・ 9月 年度末の 早期に冬眠あけし 申請時期 : 3 月上旬以降 出没対応 たヒグ マへ の 対 応 の 捕獲期間 : 3 月末まで ため、必 要 に 応 じ申 10月・・・12月 捕獲区域 : 出 没範囲 請 許可期 間 4~ 9 月 の ヒグ マの出 没頻 度 出没 対応 が最も高い期間の 捕 獲期間: 9月末ま で(180日以内 ) 必要 性 の高 い申 請 捕 獲区域:市 町村管内 一円以内 申 請時期:3 月中~ 許可期 間 10~ 12月 ヒ グ マ の 可 猟 期 間 申請時 期:9月中 ~ の出没対 に入るため狩猟の 捕獲期 間:最大 で12月末ま で 応 捕獲区 域:休猟 区等 できない区域で必 要に 応 じ申請 許 可期間 「 わな 」 に 銃 器で の対 応 がで 申 請時期: 任意 よる対応 きない場所や被害 捕 獲期間: 最大で180日間 箇所が特定される 捕 獲区域: 出没・被害 箇所 場合 等 に応 じ申 請 許可 期間 エ 捕獲許可基準 捕獲申請は、状況 調査などを行 い、基準に従い必要性を判断したうえ で 、適切と 認 められた場合に許可するこ とになります。 【 主 な 許 可 基 準 】 捕 獲 者 市町村長 法 人 被害者等 方 銃 法 器 日 数 捕獲人員 1人あたり捕獲頭数 180日以内 20人以内 1申請当たり 5頭以内 90日以内 20人以内 1人1頭以内 「わ な」 を 使用し なけ れ ば なら ない 場 合 は 原 則「はこわな」 銃器のみ ②許可を受けた後の手続き ○捕獲従事者への指示 市町村長や法人が捕獲許可を受けた場合は、捕獲従事者に「鳥獣捕獲事業指示 書」を交付するとと もに、鳥獣捕獲従事者台帳を整備しなければなりません 。 捕獲従 事者に対 して指 導・ 監督の義務 が生じ ますの で 、捕獲期間 や区域に つい - 42 - て書面で指示します。 ○わなの使用についての準備 「わ な」の使用 については、住所 、氏名、電話番号及び鳥獣捕獲許 可年月日、許 可番 号、捕 獲目 的( 有害鳥 獣捕獲 )、 許可の有 効期間 を記載 した標 識を付 ける こ と が義務付けられ ています。 また、見回り の体制や、ワナの設置を知らせる看板も併せて準備します。 ○許可証の返納 捕獲許 可証は 、捕獲数が 許可数に 達した 場合、あ る いは 許可期限 が満了し た場 合に は、3 0日以 内に返 納しなけ れ ばなり ませ ん 。こ れ を怠った 場合には 30万 円以 下の罰金に処せられ ます。 ○その他 捕獲許 可証ま たは従 事者証を滅 失した場 合は、再 交付を受け る こと が でき ま す。 捕獲許可証を受け た者または従 事者が住所または 氏名を変更したと き は、2週間 以内に届け出が必要で す。 ( 2) 狩猟 による 捕獲 ヒ グマ は狩猟期間中(北海道で は毎年10月1日から翌年1月31日まで )は、狩猟者登録 を受け るこ と により 捕獲 を行うこ と がで き ます。 ただし、捕 獲方法は 銃器のみによ る ほ か 、 鳥獣保護区や休猟区など 、狩猟がで きない場所があり ます。 狩猟者登録は、各支庁の地域政策部環境生活課自然環境係で 行っています。 登録に必要なも の(道内にお住まいの方) ・ 狩猟者登録申請書 ・ 狩猟共済事業の被共済証、賠償責任保険証券、ハンター賠償責任保険付き 保 障証明書等 ・ 写真2枚(申請前6月以内に撮影した無帽、正面、上三分身、無背景の縦の長さ 3.6センチメートル、横の長さ2.4センチメートル のも ので、裏面に氏名及び撮影年 月日を記載したも の) ・ 狩猟者登録税及び入猟税 ・ 狩猟者登録手数料 ・ 送付料 狩猟者登録によ り交付され た狩猟者登録証は、狩猟期間終了後30日以内に返納する とと もに、捕獲した鳥獣の種類、員数、捕獲した場所を報告しなければなり ません 。報告を 怠ったり、虚偽の報告をした場合には、30万円以下の罰金に処せられ ます。 ( 3) 捕獲時 の 対応 道で は、ヒ グマ 対策及び保護管理に資する ため、ヒグ マを捕獲した際には捕獲したヒグ マの大き さや捕獲場所など の報告、捕獲に至る まで の状況の報告と 、年齢や栄養状態な - 43 - どを調べるための試料を提供していただくよ う協力をお願いしています。 ヒグマ捕獲時の対応の流れ 出没原因調査 → 状況報告 ( P49~50:支 庁に ) (有害鳥獣捕獲の場合のみ) 捕 獲 計 測 死体処理 → 焼却・ 廃棄など ↓ ↓ → 製品化登録 ( P51:支 庁に ) 捕獲報告 試料送付 (P48:支 庁 に) ※剥製、敷物等にする 場合 ( 北海 道環 境 科学 研究 センター に) ○捕獲報告 ヒ グマ を捕獲した場合には、「ヒ グマ 捕獲票」 によ り、「いつ、だれが、ど こで 、なにを」 捕 獲した かを 早急に報告す るよ うお願いし ています 。報告する 際に、ヒ グマ の大き さ の 計測は下図の方法により行ってください。 また、有害鳥獣捕獲の場合には「 ヒグ マ捕獲状況調書」により 、捕獲に至る経緯や捕 獲時の状況等を報告してください。 ■ 計測の実施方法 ① 体 長 ( 頭 胴 長 ) ・ ・ ・ 体 を伸 長 さ せ 、 鼻 端 か ら 肛門 までの 長さを測定 する。 ②胸 囲・ ・・脇 の下 で胴 体の 周囲を測 定す る。 ③ 体 高 ・ ・ ・ 前 足の 手 首 の 下 か ら 肩の 盛 り 上 が りま での長 さを測定 する。 ○試料の提出方法 採取し たヒ グマ の試料 は、期日 指定( 土日、祝日を 除く。) の冷凍宅急 便にて、着 払いで 北海 道環境科学研究セ ンタ ーまで お送 り下さ い。なお、試料には 必ずヒ グマ 捕獲票 の写しを 添付する と と も に、複数の個 体の試料を送付す ると き には各 個体分 が 混同しないよう、個体毎にひと まとめにするなどご配慮をお願いします。 〈試料の送付先〉 北海道環境科学研究センター 〒060-0819 自然環境部野生動物科 札幌市北区北19条西12丁目 (電話:011-747-2211) ○回収する 試料 回収する試料は、分析の目的により 次の5または6部位と なっています。捕獲時の - 44 - 状況によ っては 回収で きない部位が生じる こ と も あり ますので 、回収で き た部位は捕 獲票への記入も 忘れ ずにお願いします。 なお、メスの生殖器については特殊処理が必要なため、別途最寄りの支庁に連絡 をお願います。 【 回収する 試料一覧 】 種 類 内 容 調査する 内容 下顎第4前臼歯 歯根部を含めた歯全体(1本のみ) 年齢 胃 内容物も含めた全体 食性(食べ物) 大腿骨 1本(左右のど ちらか 一方) 栄養状態 腎臓と その周辺脂肪組織 1隗(左右のど ちらか 一方) 栄養状態 肝臓 5cm×5cm×5cm角1つ 遺伝的多様性 メスの生殖器 卵巣1対から外陰部にか けて一式 繁殖状態(産子数等) ※試料の採取方法については、74ページを参考と してく ださ い。 ( 4) 捕獲時 の 注意点 ヒ グ マによ る人身事故の中で 、少なか らず発生している のが有害鳥獣捕獲や狩猟時の 事故で す。 ①銃器による捕獲 ハ ンタ ーの中で も ヒグ マ の捕獲を行う方、特に有害鳥獣捕獲は 経験・ 知識・技術と も に 優れた、いわばエ キスパ ートが担っています。しか し、事故の防止には捕獲隊のチームワ ークや出動地の地形の把握など、基本的な事項について改めて確認を確実に行うよう捕 獲依頼者の側か らも 要請する こと 、また、安全対策に係る 情報を関係者間で共有するこ と が大切です。 以下の例は、銃器によりヒグマ を捕獲する 際に参考になる と考えられる ものです。 ○ 周囲の状況によって注意するこ と 自分より高い位置にいるヒ グマは撃たない。 ~真上にいる クマは撃てば必ず転がり落ちてくる。 見通しの利か ない時や薄暗い林の中で はクマを追わない。 ○ 発砲すると き注意するこ と 単独ではク マを追わない。 追っても 逃げないクマ 、子連れ や大きなクマ には特に慎重に対応する 。 捕獲に入った際は何でも クマに見えるので、矢先の確認は特に慎重に行う。 留められないと 思ったら撃たないで次の機会を待つ。 ○ 止めさ しで注意するこ と - 45 - 撃ち込ん だ後10分間はク マに近付かない。 腹に弾が当たってもダメージは少ない。 撃ち込ん だ後座っているようなク マは危険で あり、再度撃ち込む。 撃ち込みは心臓を狙う。直ぐに狙え ない場合でも チャ ンスをじっと待つ。 撃ち込ん だらク マが転ぶまで撃つ。 子グマの場合には、他の個体が近くにいるこ とがある。 ○ その他 脱砲や矢先の確認など の基本事項の確認は声を出して行う。 ヒ グマの死亡の確認は、掌が開くこと で判断する 。 ~掌が見えない場合は近付か ない。 ②わなによる捕獲 (市町村長申請の有害鳥獣捕獲の場合のみ) 箱 わなによる 捕獲は、夜間の出没や見通し の利かない場所で の被害など 、銃器による 捕獲が困難な場合に加害個体を捕獲する有効な方法で す。ただし、わなの中へヒ グマ を 誘導す る ために餌を 利用する と 、不 特定のヒ グ マ を誘引し てし まうた め、目的と す る 個体 以外のヒグマを捕獲してしまう可能性もあります。 なお、狩猟ではヒグ マをわなによって捕獲すること は禁止さ れています。 以下の例は、わなによ りヒグマ を捕獲する際に参考になる と考えられる ものです。 ○ 設置する場所 わなは相当の重量がある 運搬車両が入るこ とができる 、人の出入りが少ない ヒグマ の出没経路 離れたところか ら確認でき る ○ わなの配置 入り口を出没経路に対して直角にする ○ 設置方法 特に固定しないこ とも ある ○ ヒグマ に警戒さ れないための配慮 わなの周囲の草は刈り払わないで そのままにしておく 作業は軍手をはめる 、タバ コを吸わないなど、人の臭いがつかないようにする 臭い消しにわなにヨモ ギをかける わなは使用後には洗ったり、錆止めのペンキを塗る ○ 安全対策 わなの周辺には周知看板を立てる - 46 - 周知看板には、部外者が興味本位で近付か ないよう、「わな設置」 だけでなく 「 近く にヒ グマが出没している」 など 、危険性を具体的に示す わなの中に入っているのが子グマ なら、近くに親グマがいる ことに気をつける 分割型のわなの場合は、連結部のボルトに緩みがないかを確認する ③シカの残滓について シカ猟において残滓が放置され る こと により 、有害鳥獣捕獲などヒ グマ を捕獲する 際 に危険が増しています。 ヒ グマを追跡している途上でシカの残滓を発見したら、追跡中のヒ グマ がそ の残滓に 餌 付いている可能 性があり ます。こ のよ うなヒグ マは 大変危険で すので 、十分警戒して く ださ い。 [Memo] シカ猟における注意点 シカ残滓の放置は、シカ狩猟者自らの危険を招きます! シカ猟中にハンターがヒ グマに突然遭遇して発生した人身事故があ ります。 狩猟においては 狙っている 個体以外にも、ヒ グマ に遭遇する可能性がある こ と を常に念頭におい て行動する必 要があり ます。特に近年で は 山野に放置さ れた シカを、ヒグマが餌として利用している 例が報告さ れています。 自らの安全を図る ためにも 、捕獲物は 決して山野に放置す るこ と の無いよ う適 正に処理しなければなり ません 。 なお、シカ猟に際してヒ グ マ対策用と して鉛弾を携行する には、次の点を十分 に留意してくださ い。 1. 銅 弾で ス コ ープ や 照星・ 照 門のサ イト 合わ せをし た銃 器で 鉛装 弾を使用 すると 、銅弾頭と 挙動が異なるため狙いが狂い、手負いになりやすく危険 2. ヒグマに遭遇した際に、鉛製弾を咄嗟に詰め替えられるか 3. ヒ グマ 対策と して鉛弾を必要以上に所持して、シカ用に違法に使用してい ると 疑われ ないか ま た、 ヒ グ マ に 対す る 殺傷 能 力に 鉛 弾も 銅 弾も 差 は 無い と いう 狩 猟者 も いま す。 - 47 - 様式1 狩 猟 者 I D ヒ グ マ 捕 獲 票 有害駆除 ・ 狩猟 (空欄に必要事項を記入するか、該当するものに○をつけてください) 個体番号 ←ヒグマ試料回収セットの番号を記入 捕獲者代表 住 所 氏 名 <住所> 〒 平成 ( 村 ほか 名 時 分頃 ) 支部 年 捕獲場所 及び メッシュ番号 メッシュ番号 部会 月 市 日 午前・午後 町 メッシュ番号 メッシュ番号 字 郡 オス ・ メス 捕獲区分 外部計測 郡 <氏名> 猟友会名 クマの クマの 性別 町 字 <電話> 捕獲年月日 市 村 推定年齢 歳 出グマ ・ 穴グマ 体長 (cm) ヒグマの体を伸張させ、鼻端から 肛門までの長さを測定。 体重 猟 法 実測・推定 (kg) 銃 ・ 箱ワナ ・ くくりワナ 胸囲 (cm) 脇 の 下 で 胴体 の 周囲 の 長 さを 測 定。 体高 (cm) 前足の手首の下から肩の盛り上 が りの上までの長さを測定 。 ※メスグマを メスグマを捕獲したとき 捕獲したとき 1)仔を連れていましたか 2)何頭連れていましたか 3)仔の年齢は 4)仔のうち何頭を捕獲しましたか ( はい ・ いいえ ) ( 1頭 ・ 2頭 ・ 3頭 ・ 不明 ) ( 当歳 ・ 明け2歳 ・ 明け3歳 ・ 不明 ) ( 1頭 ・ 2頭 ・ 3頭 ) *捕獲した仔の個体番号(仔を捕獲した場合) 試料を採取した部位を○で囲んでください 採取部位 備 考 1.下顎第4前臼歯 2.胃 3.大腿骨 5.肝臓 6.メスの生殖器(卵巣と子宮) 製品化予定の 製品化予定の有無( 有無 有 ・ 無 4.腎臓とその周辺脂肪組織 ) 注) 1.この捕獲票は、ヒグマの捕獲があった場合は、1頭につき必ず1枚提出してください。 2.捕獲個体から採取した試料を送付する場合は、試料回収セットに添付してください。 3.2頭以上捕獲した場合は、おそれいりますがこの様式をコピーのうえご記入ください。 4.狩猟で使用する様式では「猟法」の「箱ワナ・くくりワナ」を取消し線で消去して使用してください。 - 48 - 支庁名: ( No . ) ヒ グ マ 捕 獲 状 況 調 書(有害駆除関係分) 捕 獲 許 被許可者 員 数 方 法 区 域 区 域 可 内 ほか 名 容 従事者数 期 銃器 ・ 箱ワナ ・ くくり ワナ 間 (ワナによ る捕獲の場合は ワナの使用理由も記載すること ) 捕獲許可申請に至るまでの状況(平成 年 月 ~ 平成 年 月の状況) 出 没 状 況 ( 内 容 は目 撃 、 糞 、 足跡 、 食 痕 、爪 痕 等 の別 を 記 入 す る こと ) ( 確認 月日) (場 所) (内 容) 出 没 箇 所 で の主 な 人 為 活動 ( 作 業 、 事 業 、レ クレ ー ショ ン活 動 等 ) ( 実施 期間) (区 域) (内 容) 被害状況(住民からの苦情等も含む) ( 発生 時期) (場 所) (内 容) 出 没 ・ 被 害 に対 し 実 施し た対 応 策 ( 実 施 した ものはす べ て ○ で 囲 む こ と) ・鈴等鳴り物の携行 ・ 早 朝 、 夕 方の 活 動 自粛 ・看板等によ る注意喚起や普及啓発 ・電気牧柵の設置 ・その他柵の設置 ・かかし その他これ に類する 物の設置 ・爆音器の使用 ・追い払い ・作業、事業計画の変更 ・農作物の未収穫分回収 ・生ゴ ミな どヒグ マを 誘引する物の処理、 除去 ・その他(具体的に: 駆 除 を 決 定 した 理 由 (捕 獲 許 可 申 請 日 : 平 成 ) 年 月 - 49 - 日) 捕 獲 許 可 後 の 状 況 駆 除 従 事 者 の出 動 状 況 ( 内 容 には、 巡 回 、 要請 に よる 出 動 、護 衛 の別 を 記 入 す るこ と) ( 日時 ) (場 所) 捕 獲 時 (内 容) の 状 況 ( 捕 獲 年月 日 : 平 成 年 月 日) 捕獲個体がいた 場所の環境(該当するものは すべて○で囲むこと) ・天然林(針葉樹) ・天然林(広葉樹) ・天然林(針広混交林) ・無立木地 ・海 岸 ・河川敷地 ・へい死獣処理場 ・林 道 ・ 登 山道 ま たは散 策 路 ・農 地(作付種: ) ・養蜂箱設置地 ・人工林(樹種: ・市街地 ・ぼみ処分場 ・その他道路 ・家畜飼育場(飼育種: ・冬眠穴周辺 ) ) ・キャンプ場 ・ 牧草 地 ・その他(内容: ) 捕 獲 個 体 の 追 跡 距 離(該当するものを ○で囲むこと) 追跡 した( およ そ 捕獲場所の積雪の有無(該当するものを○で囲むこと) 有 (およ そ メートル) ・ その 場 で捕 獲 セ ンチ メートル) ・ 無 捕獲し た個体の身体状況(該当するものを ○で囲むこと) ・ 今 回 の捕 獲 とは 無 関 係 の新 しい傷 があっ た( 傷 の 部位 : ) ・古傷があった(傷の部位: ) ・体の一部に欠損があった (欠損部位: ・銃弾が撃ち 込まれて いた(部位: ) ・非常にやせていた ・非常に太っていた ・その他(具体的に: ) ) 捕獲し た個体の経歴(問題となる行動や過去の出没状況について情報があれば記入のこと) 備 考 ・昨年の被許可者によ る捕獲許可申請数と捕獲実績(申請数 ・製品化の有無( 有 ・ 無 件、捕獲数 ) (本調書記入者職氏名: *有害駆除によ るヒ グマの捕獲があった 場合に1部作成してく ださい. *欄の不足するときは、 別紙を追加して 記入して ください. * ( No. 頭) )欄 は 、支 庁 ご とに、 各 年 度 内 で の通 し番 号 を 記 入 して くださ い。 *該当のな い項目については 、空きスペースにその旨記入してく ださい。 - 50 - ) クマ類製品化登録申請書 北 海 道 知 事 様 年 申請者 氏 名 (捕獲者) 住 所 月 日 (印) 生年月日 職 業 狩猟免許(種類/番号) クマ類製品化の登録を受けたいので、下記のとおり申請します。 記 1.製品化の種類 剥製(全体) 2.捕獲区分 狩猟 3.捕獲日時 平成 4.捕獲方法 銃器・その他( ・ ・ 敷物(全体) 有害鳥獣駆除 年 月 6.捕獲個体情報 日 午前・午後 7.譲渡予定 有 ・ 時 年 市 町 郡 村 ②推定年齢 無 ・ 分頃 ) ①性別 オス トロフィー(頭部のみ) 狩猟者登録番号(または)有害駆除許可証番号 (ワナ設置年月日 :平成 5.捕獲位置 ・ メス 約 月 日) ③体重 歳(数え年) 約 kg 譲渡先氏名・住所 (留意事項) ・ 捕獲クマ類1頭につき一登録申請とする。 ・ 捕獲後30日以内に登録申請するものとする。 ・ 捕獲個体の製品化は、剥製(全体)、敷物(全体)、トロフィー(頭部のみ)のいずれかとし、該当するもの に○をする。 ・ 捕獲区分は、狩猟、有害鳥獣駆除のいずれかに○をする。 ・ 申請 書裏面に は、捕獲 物全体 の写真を添付し撮 影年月日 を記入 すること(日付 入りプ リントの 使用可 )。 - 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