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(評価書概要)(PDF:2.4MB)
第18回防衛省政策評価に関する有識者会議資料
(25.8.7)
資料3
平成25年度政策評価書(案)
(概要)
事前の事業評価
【研究開発】
-1-
事前の事業評価(研究開発-1)
〔装輪装甲車(改)〕
※ IED:Improvised Explosive Device(即製爆発装置)、RWS:Remote Weapon Station(遠隔操作型火器架台)
概
要
○ 現有96式装輪装甲車の後継として開発
○ 島嶼部侵攻対処、国際平和協力活動での車列警護、等に使用
(年度)
期
間
(背景)
○ 現有96式装輪装甲車では、島嶼部侵攻対処、国際平和協力活動等に伴う各
必要性
種脅威からの安全確保等に限界
⇒ 防護力等の向上を図り、多様な任務に適応した機能・性能を有する装輪
装甲車(改)を開発
-2-
(事業着手の時期について)
○ 96式装輪装甲車の損耗更新時期と、本事業の試作期間(約3年)、試験期間
(約2年)を考慮して、平成26年度に事業着手
(既存の装備品等の活用、改修の可能性)
○ 96式装輪装甲車では、島嶼部侵攻対処、国際平和協力活動等に伴う各種脅
威からの安全確保、積載性、拡張性等に限界
必要性
⇒ 現有装備品の継続使用:対応に限界
○ 各種脅威及び任務の動向を踏まえて必要となる防護力等を満足させるために
は、車筐の大型化、機関出力の向上、懸架能力の向上等が必須
⇒ 現有装備品の改修:困難
(諸外国の類似装備品等の導入の可能性)
○ 各種脅威からの防護力等の要求性能、コストに関して総合的な観点から比較
検討
⇒ 本事業に優位
(事業について)
効率性
○ 既存の車体技術、車体部品の活用等により開発期間・コストの効率化を見込
む
(経費について)
○ 機動戦闘車(その1)の試作等の実績に基づき、対応する構成品等を比較検
討して経費を算出しており、妥当
(事業を実施することで期待される効果)
○ 島嶼部侵攻対処、国際平和協力活動等の各運用場面において、
・ 各種脅威に対する人員の安全確保向上
有効性
・ 多様な任務への対応に適応した機能・性能を有する
装備品が実現
(効果の把握方法)
○ 試作(平成26年度~28年度)、試験(平成28年度~30年度)を通して、機
能・性能を確認し、効果を把握する予定
○ 将来装備品を見据え、我が国にとって根幹となる技術を推進していくことにつ
いては理解できる。
有識者意見
今後の予定
○ 防衛省の事業の特性として、対外的に公表できない事項があることは理解で
きるが、事業の目的、研究内容、費用対効果(諸外国の類似装備品との比較を含
む)、優先性、関連研究との連携等について、より一層の理解を得られるよう評価
書の作成に工夫が必要。
○ 評価結果を踏まえ、平成26年度概算要求を実施
○ 試験終了後、平成31年度に政策評価(事後の事業評価)を実施予定
-3-
事前の事業評価(研究開発-2)
〔新戦術情報処理装置の研究〕
UWW : Under Water Warfare(対潜戦)
AWW : Above Water Warfare(対水上戦)
○ 護衛艦搭載の戦術情報処理に関する研究
概
要
○ 指揮官の迅速な情勢判断を支援するための情報を適宜適切に提供
○ 艦艇相互の戦術情報共有、艦隊防空能力の現況を算出
26
期
27
28
29
30
31
研究試作
間
所内試験
(背景)
必要性
○ 将来の脅威(潜水艦、水上艦艇、航空機、対艦ミサイル等)の増大
⇒
将来の脅威に対応するため、指揮官の迅速な情勢判断を支援する戦術
情報処理装置の性能を向上
-4-
(事業着手の時期について)
○ 更なる脅威の増大が進む中、護衛艦部隊の防空能力を最大限に活かすことを
可能とするため、平成26年度に研究に着手
(既存の装備品等の活用、改修の可能性)
○ 艦隊配置の複雑化、各種戦術情報の増大により、各戦闘局面における防空対
処等の現況判断が困難
必要性
⇒ 戦術情報共有及び艦隊防空能力の高速な算出・更新の実現が必要
(諸外国の類似装備品等の導入の可能性)
○ 米国では、イージス艦搭載のAEGIS Combat System、米空母、揚陸艦搭載の
※
SSDS を実用化
※ SSDS: Ship Self-Defense System
○ しかし、我が国独自で維持管理困難 ・ 必要な機能を満たさない
⇒ 我が国独自で実施する必要
(事業について)
○ オープンアーキテクチャ化※を図り、ソフトウェア仕様の標準化、民生技術等の
活用等により、期間・コストを効率化
効率性
※ オープンアーキテクチャ化: 開発した製品の仕様に関する情報を公開することによって、標
準規格となった仕様(構成品)を採用すること
(経費について)
○ 水上艦用新戦術情報処理装置の試作等の実績に基づき、対応する構成品等
を比較検討して経費を算出しており、妥当
(事業を実施することで期待される効果)
○ センサ・ネットワークにより高精度な部隊目標情報の共有
有効性
⇒ 指揮官及び操作員に各種情報を適時適切に提供
(効果の把握方法)
○ 試作(平成26年度~29年度)、試験(平成28年度~31年度)を通して、機
能・性能の確認、技術の検証を行い、効果を把握する予定
○ 将来装備品を見据え、我が国にとって根幹となる技術を推進していくことにつ
いては理解できる。
有識者意見
今後の予定
○ 防衛省の事業の特性として、対外的に公表できない事項があることは理解で
きるが、事業の目的、研究内容、費用対効果(諸外国の類似装備品との比較を含
む)、優先性、関連研究との連携等について、より一層の理解を得られるよう評価
書の作成に工夫が必要。
○ 評価結果を踏まえ、平成26年度概算要求を実施
○ 試験終了後、平成32年度に政策評価(事後の事業評価)を実施予定
-5-
事前の事業評価(研究開発-3)
〔将来射撃管制技術の研究〕
※ ASM:Air to Surface Missile 空対地ミサイル
※ CM:Cruise Missile 巡航ミサイル
○ 地対空誘導弾の射撃管制レーダーに関する研究
概
要
○ ステルス機、高速空対地誘導弾、極低高度で飛翔する巡航ミサイル等の将来
の経空脅威への対処
(年度)
期
間
(背景)
○ 我が国周辺地域の軍事力の近代化が進み、将来の経空脅威に関する指摘
必要性
・ ステルス性に優れた高性能戦闘機、密集した複数脅威、高角度で進入する
極超音速脅威の出現
・ 極低高度で飛しょうする巡航ミサイルの出現
⇒ 将来の経空脅威に対処できる地対空誘導弾システム用の射撃管制レーダ
を研究
-6-
必要性
(事業着手の時期について)
○ ステルス戦闘機の開発状況も踏まえ、射撃管制レーダーの能力向上の検討は
急務であり、早急に研究に着手する必要
(既存の装備品等の活用、改修の可能性)
○ 民間には、旅客機等を対象とした航空管制システム等が存在
○ しかし、将来の地対空誘導弾の射撃管制レーダに必要とされる音速以上の航
空機、ステルス戦闘機、ミサイル等、密集した複数目標の機数判定、脅威度判
定等を行う管制レーダは民生用には存在せず
⇒ 民生品の採用:自衛隊のニーズを満たすことが困難
○ 既存の射撃管制用のレーダには、ステルス機等を探知するためのレーダリ
ソース最適配分技術といった機能及び性能はない
⇒ 新規技術研究が必要
(諸外国の類似装備品等の導入の可能性)
○ 諸外国の射撃管制レーダは、大出力化、大開口化により、莫大なコスト、電力
を要し、重量も大 (機動性を有した地対空誘導弾用には不向き)
○ 信号処理技術は、秘匿度が高く諸外国から開示されていない
⇒ 我が国独自で研究する必要
(事業について)
効率性
○ システム設計、構成品の設計、製造、性能確認試験と段階的に実施することで、
技術課題を効率的に解明することを計画
(経費について)
○ 81式短距離地対空誘導弾(改善型)の実績に基づき、対応する構成品等を比
較検討して経費を算出しており、妥当
(事業を実施することで期待される効果)
○ ブロック型空中線技術による空中線の送信出力の増大、高精度標定技術、
レーダリソースの最適配分技術の取得
有効性
⇒ ステルス機等の将来の経空脅威への対処が可能となることが期待
(効果の把握方法)
○ 試作(平成26年度~29年度)、試験(平成29年度~31年度)を通して、機
能・性能の確認、技術の検証を行い、効果を把握する予定
○ 将来装備品を見据え、我が国にとって根幹となる技術を推進していくことには
理解できる。
有識者意見
今後の予定
○ 防衛省の事業の特性として、対外的に公表できない事項があることは理解で
きるが、事業の目的、研究内容、費用対効果(諸外国の類似装備品との比較を含
む。)優先性、関連研究との連携について、より一層の理解を得られるよう評価書
の作成に工夫が必要。
○ 評価結果を踏まえ、平成26年度概算要求を実施
○ 試験終了後、平成31年度に政策評価(事後の事業評価)を実施予定
-7-
事前の事業評価(研究開発-4)
〔将来隊員パワーアシスト技術の研究〕
地形適応型パワーアシスト装具
安全性を確保した上での重量物作業
負担軽減、錯雑地形安定行動
○ 隊員の身体能力を補強し、足場の悪い場所等でも行動能力を維持するパワー
概
要
アシスト装具の研究
○ 車両等が進入困難な地形等を含む地域で使用
26
期
間
27
28
29
30
研究試作
所内試験
(背景)
○ 自衛隊では、起伏が激しく足場の悪い地域においても、多様な任務に従事
必要性
(島嶼部侵攻対処、テロへの対応、災害派遣等)
○ 車両等の進入が困難な地形では、隊員の行動能力を補強する必要
⇒ このような場所でも、行動の安定化、安全性の確保が必須
-8-
必要性
(事業着手の時期について)
○ 諸外国において、パワーアシスト装具の研究が個人装備へと積極的に取り入
れられつつある情勢を考慮し、我が国においても早急に研究に着手する必要
(既存の装備品等の活用、改修の可能性)
○ 民間でも、介護現場、災害現場等での重量物作業の負荷軽減を可能とするパ
ワーアシスト装具の研究中
○ しかし、把持作業等を可能にする上肢用の装具に関する研究や各種地形への
適応に関する研究はほぼ行なわれておらず、また、民間より高いレベルでの安
全性が必須 (自衛隊特有のニーズ)
⇒ 民生品の採用では、自衛隊特有のニーズを満たすことが困難
(諸外国の類似装備品等の導入の可能性)
○ 米軍では兵士の作業効率化を目指し、重量物の背負い運搬作業へのパワー
アシスト装具の適用を試み研究中
○ 硬質な地形における作業効率の向上を目指して研究を進めている段階
⇒ 研究途上のため、導入は困難
(事業について)
○ 隊員用パワーアシスト技術の研究で得られた駆動方式に関する知見を活用
効率性
○ 3次元動作計測、シミュレーションの後、人体ダミーによる安全性評価を行い、
効率的に研究を進める予定
(事業を実施することで期待される効果)
○ 足場の悪い地形等でも、把持等の作業性を確保し、重量物の保持・運搬を可
能とすることで、
・ 島嶼部、災害現場等における自衛隊の展開能力の向上
有効性
・ 作戦行動の幅の拡大
が可能となる
(効果の把握方法)
○ 試作(平成26年度~28年度)、試験(平成28年度~29年度)を通して、機
能・性能の確認、技術の検証を行い、効果を把握する予定
○ 将来装備品を見据え、我が国にとって根幹となる技術を推進していくことには
理解できる。
有識者意見
今後の予定
○ 防衛省の事業の特性として、対外的に公表できない事項があることは理解で
きるが、事業の目的、研究内容、費用対効果(諸外国の類似装備品との比較を含
む。)優先性、関連研究との連携について、より一層の理解を得られるよう評価書
の作成に工夫が必要。
○ 評価結果を踏まえ、平成26年度概算要求を実施
○ 試験終了後、平成30年度に政策評価(事後の事業評価)を実施予定
-9-
事前の事業評価(研究開発-5)
〔野外指揮・通信システム一体化技術の研究〕
○ 野外通信システムと野外型指揮システムの一体化等に関する研究
○ 広帯域多目的無線機(野外通信システムの構成品)に野外型指揮システムの
概
要
機能等を付加
※広帯域多目的無線機:野外通信システムの構成品で、従来ハードウェアだけで実行していた機
能の一部をソフトウェア化し、ソフトウェアの入れ替えにより、機能・性能の変更が可能な無線機
26
期
27
28
29
研究試作
間
所内試験
(背景)
必要性
○ 野外通信システムと野外型指揮システムは、それぞれ個別に開発、整備され、
部隊は複数の端末を保持
⇒ 野外通信システムと野外型指揮システムの一体化等を研究
-10-
必要性
(事業着手の時期について)
○ 野外通信システムの部隊での運用成果の反映、効率的な指揮統制関連装備
の整備、日米情報共有促進のために、早急に研究に着手する必要
(既存の装備品等の活用、改修の可能性)
○ 現有装備品の継続使用は、野外通信システムと野外型指揮システムが併存し
非効率
⇒ 現有装備品の野外通信システムに、野外型指揮システムの指揮統制機能等
を付加
○ 一体化に関する技術は、陸自の装備品に係るものであり、防衛専用の技術
⇒ 防衛省自らが研究する必要
(諸外国の類似装備品等の導入の可能性)
○ 通信システム、指揮統制システムは自国の編成、装備、運用に依存
⇒ 諸外国の類似装備品等を導入することは、我が国向けに大幅な改修を要
し困難
効率性
(事業について)
○ 試験評価に必要な器材は、現有装備品を活用して機能付加し、経費削減
(経費について)
○ 基幹連隊指揮統制システムの試作等の実績に基づき、機能・性能等を比較検
討して経費を算出しており、妥当
有効性
(事業を実施することで期待される効果)
○ 野外通信システムの端末等を保持している部隊、隊員に、
・ 作戦、戦闘に必要な情報通信プラットフォームを展開
・ 指揮、統制、情報伝達のための指揮統制サービス、通信サービスを継続的
に提供
することができ、部隊運用に資することが期待
(効果の把握方法)
○ 試作(平成26年度~28年度)、試験(平成27年度~28年度)を通して、機
能・性能の確認、技術の検証を行い、効果を把握する予定
○ 将来装備品を見据え、我が国にとって根幹となる技術を推進していくことには
理解できる。
有識者意見
今後の予定
○ 防衛省の事業の特性として、対外的に公表できない事項があることは理解で
きるが、事業の目的、研究内容、費用対効果(諸外国の類似装備品との比較を含
む。)優先性、関連研究との連携について、より一層の理解を得られるよう評価書
の作成に工夫が必要。
○ 評価結果を踏まえ、平成26年度概算要求を実施
○ 試験終了後、平成29年度に政策評価(事後の事業評価)を実施予定
-11-
事前の事業評価(研究開発-6)
〔将来ベトロニクス※1システムの研究〕
※3
※2
※1 ベトロニクス:Vehicle(車両)とElectronics(電子機器)を組み合わせた技術
※2 UGV:Unmanned Ground Vehicle、無人陸上車両
※3 UAV:Unmanned Aerial Vehicle、無人航空機
○ 将来ベトロニクスシステムの研究
概
要
(電子機器技術を応用し、無人車両等と連携した車両システム)
○ 乗員の被害低減、戦闘能力の向上を図る
○ 無人砲塔化、無人戦闘車両の活用
(年度)
期
間
(背景)
○ 乗員の被害低減、戦闘能力向上は喫緊の課題
必要性
○ 被弾確率が最も高い砲塔の無人化、無人戦闘車両の活用による危険地域等
での脅威の自動検知・識別・追尾等の実現が必要
⇒ 全周囲警戒、情報共有を可能とする、将来ベトロニクスシステムを研究
-12-
必要性
(事業着手の時期について)
○ 諸外国においても、有人戦闘車両と無人戦闘車両との連携の試みが開始
○ ベトロニクスシステムに必要な、防衛技術(ネットワークによる指揮統制機能)
民生技術(車載ネットワーク、カメラ、等)が有効利用可能
⇒ 早急に研究に着手することで、諸外国の動向にキャッチアップ可能
(既存の装備品等の活用、改修の可能性)
○ 現有装備品は、有人戦闘車両として開発されているため、無人砲塔化実現は
新たな技術課題 (無人砲塔での全周囲警戒技術、等)
⇒ 現有装備品の改良・改善は、効率的でない
(諸外国の類似装備品等の導入の可能性)
○ 諸外国においても、有人戦闘車両と無人戦闘車両を連携して運用する装備品
は、現時点で確立したものはなし
○ 装備化された場合も、各国の運用思想を反映した高度なノウハウを集合した装
備となり、技術移転は望み薄
⇒ 我が国独自の研究が必要
(事業について)
効率性
○ アルゴリズムの検証をモデリング&シミュレーションにより行った後、現有10式
戦車試作車の車載改造を行う計画であり、効率的に各技術的課題を解明
(経費について)
○ 既存の試作(機動戦闘車(その2)、新戦車)の実績に基づき、対応する構成品
等を比較検討して経費を算出しており、妥当
(事業を実施することで期待される効果)
○ 本事業を実施することで、
・ 戦闘車両の無人砲塔化
有効性
・ 無人戦闘車両の活用のための基礎技術の確立
が図られ、将来の戦闘車両の乗員の被害低減、戦闘能力向上に資する
(効果の把握方法)
○ 試作(平成26年度~31年度)、試験(平成28年度~32年度)を通して、機
能・性能の確認、技術の検証を行い、効果を把握する予定
○ 将来装備品を見据え、我が国にとって根幹となる技術を推進していくことには
理解できる。
有識者意見
今後の予定
○ 防衛省の事業の特性として、対外的に公表できない事項があることは理解で
きるが、事業の目的、研究内容、費用対効果(諸外国の類似装備品との比較を含
む。)優先性、関連研究との連携について、より一層の理解を得られるよう評価書
の作成に工夫が必要。
○ 評価結果を踏まえ、平成26年度概算要求を実施
○ 試験終了後、平成33年度に政策評価(事後の事業評価)を実施予定
-13-
事前の事業評価(研究開発-7)
〔水中無人航走体長期運用システム技術の研究〕
UUV:Unmanned Underwater Vehicle 無人水中航走体
ペイロード:航空機、艦船等に搭載できる重量
概
要
○ UUVに適した燃料電池発電システムについての研究
・ 小容積化、高効率化に関する技術の取得
・ UUV内で燃料電池に水素ガス等を充分かつ安定して供給する技術の取得
26
期
27
28
29
30
研究試作
間
所内試験
(背景)
○ 将来の防衛用UUVには、対潜戦支援、水中機器の搬送、敷設等の任務が求
必要性
められる
⇒ 多様な任務に対応できるようUUVのペイロードを大型化し、運用時間を延
伸する水中無人航走体長期運用システム技術を研究
-14-
(事業着手の時期について)
○ 将来の対潜戦、海洋の情報収集等に対しては、UUVを遠隔地から進出させ、
長期間情報収集を行い対抗
○ 潜水艦用AIP燃料電池システムの研究で得られた閉鎖環境用燃料電池システ
ムに関する技術も発展させつつ、UUVに必要な技術を確立するため、早期に研
究に着手する必要
※AIP: Air Independent Propulsion 大気非依存推進
必要性
(既存の装備品等の活用、改修の可能性)
○ 内外の多くのUUVの研究は、運用期間が短い(数日程度)、または、ペイロー
ドが小さい(数百kg~1t)
○ 本研究は、多様な任務に適用可能なUUVの研究であり、長期間運用可能な
動力部、数t以上のペイロードが必要
⇒ 既存の研究の活用では、条件を満たす動力システムがなく、困難
(諸外国の類似装備品等の導入の可能性)
○ 本研究の想定するペイロード、運用期間を有するUUVは存在しない
⇒ 諸外国の類似装備品等の導入は、困難
(事業について)
効率性
○ 潜水艦用AIP燃料電池システムで得られた、閉鎖環境用燃料電池システムに
関する知見を活用
○ 民生技術の適用等により、燃料貯蔵供給技術の技術的課題の解明を図る
(事業を実施することで期待される効果)
○ 長期間安定的にUUVへ電力を効率的に供給する発電システム技術等
⇒ UUVの運用期間の長期化、航続距離の延伸
有効性
○ 水上艦艇、潜水艦等(=有人)による機雷、水中機器の敷設任務の代替
⇒ 安全・効率的な対潜戦等の遂行が可能
(効果の把握方法)
○ 試作(平成26年度~29年度)、試験(平成29年度~30年度)を通して、機
能・性能の確認、技術の検証を行い、効果を把握する予定
○ 将来装備品を見据え、我が国にとって根幹となる技術を推進していくことには
理解できる。
有識者意見
今後の予定
○ 防衛省の事業の特性として、対外的に公表できない事項があることは理解で
きるが、事業の目的、研究内容、費用対効果(諸外国の類似装備品との比較を含
む。)優先性、関連研究との連携について、より一層の理解を得られるよう評価書
の作成に工夫が必要。
○ 評価結果を踏まえ、平成26年度概算要求を実施
○ 試験終了後、平成31年度に政策評価(事後の事業評価)を実施予定
-15-
事前の事業評価(研究開発-8)
〔適応制御型高速ネットワーク技術の研究〕
○ ミリ波帯高速データ通信システムに関する研究
概
要
○ 移動体間の高速データ伝送、通信の電波伝搬状況への適応により円滑な部
隊運用に資する
○ 陸海空のマルチプラットフォームで利用
(年度)
期
間
(背景)
○ 将来のネットワーク中心の戦い(NCW)では、大容量データ(画像、センサ情報
等)のリアルタイム通信が必要
必要性
○ VHF、UHF帯の周波数は限られ、増大する通信所要に対応することが困難化
○ ミリ波帯は、周波数割当の可能性が比較的高い
⇒ ミリ波帯を用いた高速大容量通信ネットワークを研究
-16-
必要性
(事業着手の時期について)
○ 将来の、ネットワーク中心の戦闘環境下の高速大容量通信の流れに対応し、ミ
リ波帯の周波数を確保するためにも、早急に研究に着手する必要
(既存の装備品等の活用、改修の可能性)
○ 民間では、適応制御技術をミリ波通信用アクティブ・フェーズドアレイに適用し、
高速大容量の移動ネットワークを構築する研究はなされていない
⇒ 自衛隊自らが研究する必要
○ 現有装備品は、近距離・固定回線での通信装置
⇒ 現有装備品の改善・改良は、不可能
(諸外国の類似装備品等の導入の可能性)
○ 米国戦闘機僚機間ネットがミリ波を利用
○ しかし、適応制御技術を、ミリ波通信用アクティブ・フェーズドアレイに適用し、ミ
リ波通信装置のみで通信を確立できる装備品はない
⇒ 我が国独自に研究する必要
※アクティブ・フェーズドアレイ:ひとつひとつが小さな送受信機であるモジュールを多数並べて、
その位相を制御することにより空間にビームを形成するアンテナ
(経費について)
効率性
○ 先進SAMの研究試作(その4)射撃統制ネットワーク要素部等の研究試作の
実績に基づき、機能・性能等を比較して経費を算出しており、妥当
(事業を実施することで期待される効果)
○ 晴天時の伝送距離30kmにおいて最大100Mbpsの通信を実現
有効性
○ 降雨時等、回線品質が劣化した際も高速大容量データ伝送の確保が期待
(効果の把握方法)
○ 試作(平成26年度~30年度)、試験(平成29年度、31~32年度)を通して、
機能・性能の確認、技術の検証を行い、効果を把握する予定
○ 将来装備品を見据え、我が国にとって根幹となる技術を推進していくことには
理解できる。
有識者意見
今後の予定
○ 防衛省の事業の特性として、対外的に公表できない事項があることは理解で
きるが、事業の目的、研究内容、費用対効果(諸外国の類似装備品との比較を含
む。)優先性、関連研究との連携について、より一層の理解を得られるよう評価書
の作成に工夫が必要。
○ 評価結果を踏まえ、平成26年度概算要求を実施
○ 試験終了後、平成33年度に政策評価(事後の事業評価)を実施予定
-17-
事前の事業評価(研究開発-9)
〔高出力マイクロ波技術に関する研究〕
※ HPM:High Power Microwave 高出力マイクロ波
○ 高効率・小型化した新型電子管を用いた大出力指向性マイクロ波技術の研究
概
要
○ 将来の高エネルギー防空対処システムの検討に使用
・ 脅威(ミサイル等)に高出力マイクロ波を照射し、機能を無力化
(年度)
期
間
(背景)
○ 近年のミサイル等の脅威に対して、強力なマイクロ波を照射して、機能を無力
必要性
化する高エネルギー防空対処システムの有効性が認識
⇒ 高出力マイクロ波の照射により、電子制御機能を無力化する防空対処シ
ステムの検討に資する技術を研究
-18-
必要性
(事業着手の時期について)
○ 電子管増幅器のモジュール化・アレイ化、高出力マイクロ波による電子制御機
能の無力化技術の確立には相応の期間が見込まれることから、早急に研究に
着手する必要
(既存の装備品等の活用、改修の可能性)
○ 高出力マイクロ波技術は、既存の装備品にはない
⇒ 新規技術研究が必要
(諸外国の類似装備品等の導入の可能性)
○ 諸外国に類似装備品はない
⇒ 我が国独自に研究する必要
(事業について)
○ 構成品について既設計回路、既設計部品の活用 (設計工数等の低減)
効率性
○ 汎用品の活用によるソフトウェア処理化 (ハードウェア点数の削減)
(経費について)
○ ミリ波レーダの研究試作の実績に基づき、機能・性能等を比較して経費を算出
しており、妥当
(事業を実施することで期待される効果)
○ 本研究の実施により、
・ マイクロ波パワーモジュールの小型、大電力、広帯域化技術
・ 大電力アクティブ・フェーズドアレイのエネルギー/ビームマネジメント技術
・ 高出力マイクロ波による自己防御手法
有効性
を取得することができミサイル等の脅威に迅速に対処できる新たな手段に関する
実現性の見通しを得ることが期待される
※アクティブ・フェーズドアレイ:1つ1つが小さな送受信機であるモジュールを多数並べて、その位相を制御
することにより空間にビームを形成するアンテナ
(効果の把握方法)
○ 試作(平成26年度~29年度)、試験(平成28年度~30年度)を通して、機
能・性能の確認、技術の検証を行い、効果を把握する予定
○ 将来装備品を見据え、我が国にとって根幹となる技術を推進していくことには
理解できる。
有識者意見
今後の予定
○ 防衛省の事業の特性として、対外的に公表できない事項があることは理解で
きるが、事業の目的、研究内容、費用対効果(諸外国の類似装備品との比較を含
む。)優先性、関連研究との連携について、より一層の理解を得られるよう評価書
の作成に工夫が必要。
○ 評価結果を踏まえ、平成26年度概算要求を実施
○ 試験終了後、平成31年度に政策評価(事後の事業評価)を実施予定
-19-
事前の事業評価(研究開発-10)
〔赤外線画像の高解像度技術に関する研究〕
地形認識
目標の確認
目標の確認
目標の確認
○ 赤外線画像装置の高画質化に必要な要素技術の研究
概
要
○ 戦闘機等の各種プラットフォームに搭載
○ 既存の赤外線関連装備品の能力向上に資す
(年度)
期
間
(背景)
必要性
○ 昨今の、諸外国におけるステルス化技術の進展に伴い、赤外線センサの性能
向上への期待
⇒ 高画質化、広履域を確保した赤外線画像装置を研究
-20-
必要性
(事業着手の時期について)
○ 諸外国におけるステルス化技術の進展に伴い、赤外線センサの性能向上への
期待が高まり、戦闘機等に搭載用の赤外線画像装置の能力向上に資する要素
技術について、早急に研究に着手する必要
(既存の装備品等の活用、改修の可能性)
○ 赤外線装備関連技術は、最先端のものは防衛用途のみ
⇒ 技術の向上は、自衛隊自らが実施する必要
(諸外国の類似装備品等の導入の可能性)
○ 諸外国の装備品の導入のみでは、技術の細部が判明できず、将来装備品の
開発に必要な技術資料が得られない
⇒ 我が国独自で研究する必要
(事業について)
○ 現有装備品の外装型FLIR装置で使用しているポッドをベースに研究を行う
○ FLIR搭載可能機を改修母機として、ポッド搭載に必要な設計費等を削減
効率性
※FLIR装置: Forward Looking Infrared 赤外線前方監視装置。目標、背景が発する赤外線を検出し、これ
を画像として表示させ、航法、目標の捜索等を行うための装置
(経費について)
○ 外装型FLIR等の開発実績に基づき、対応する構成品等を比較検討して経費
を算出しており、妥当
(事業を実施することで期待される効果)
○ 本研究の実施により、
・ 望遠時に必要な空間安定化精度、解像度、広履域性の確保
・ 目標を確認する能力、地点標定能力の向上
有効性
・ 戦闘機等の各種プラットフォーム搭載の赤外線関連装備品への適用可能性
が期待される
(効果の把握方法)
○ 試作(平成26年度~29年度)、試験(平成28年度~31年度)を通して、機
能・性能の確認、技術の検証を行い、効果を把握する予定
○ 将来装備品を見据え、我が国にとって根幹となる技術を推進していくことには
理解できる。
有識者意見
今後の予定
○ 防衛省の事業の特性として、対外的に公表できない事項があることは理解で
きるが、事業の目的、研究内容、費用対効果(諸外国の類似装備品との比較を含
む。)優先性、関連研究との連携について、より一層の理解を得られるよう評価書
の作成に工夫が必要。
○ 評価結果を踏まえ、平成26年度概算要求を実施
○ 試験終了後、平成32年度に政策評価(事後の事業評価)を実施予定
-21-
事前の事業評価(研究開発-11)
〔機体構造軽量化技術の研究〕
※ 一体化・ファスナレス構造技術
複数の部品を接着剤等により一体化し、ファスナ(リベット、ボルト等)を低減する技術
※ ヒートシールド技術
高性能なヒートシールドにより、エンジン等の熱を遮蔽し、複合材、アルミ等の軽量素材の適用範囲を拡大するための技術
○ 将来戦闘機の軽量化のため、新機体構造を適用するための研究
概
要
・ 高精度な構造解析技術の取得
・ 軽量化に伴う強度リスクを局限
・ 一体化・ファスナレス構造等の新機体構造の適用
(年度)
期
間
(背景)
○ ステルス性を備えた将来戦闘機の構造は、複雑な曲面形状に伴う重量の増加
必要性
が懸念
⇒ 我が国の優れた材料技術等を活用しつつ、機体構造を軽量化する技術を
取得する
-22-
必要性
(事業着手の時期について)
○ 最先端技術である機体構造軽量化技術を習得し、ステルス性を備えた戦闘機
の技術的見通しを得るため、我が国においても早急に研究に着手する必要あり
(既存の装備品等の活用、改修の可能性)
○ 高精度構造解析技術は、一部民間技術の導入が可能だが、戦闘機の構造様
式に関する技術は民需での進展の見込なし
⇒ 民間からの技術導入は困難
○ 既存の戦闘機に、一体化・ファスナレス構造、ヒートシールド技術等を適用した
実機は見当たらない
⇒ 既存装備品からの技術導入は困難
(諸外国の類似装備品等の導入の可能性)
○ 米国の戦闘機等を導入しても、戦闘機軽量設計に必須の設計技術は、最先端
技術でもあり、開示される見込なし
⇒ 我が国独自で研究する必要
(事業について)
効率性
○ 基本設計、構造要素及び部分構造の設計・製造、性能確認試験と段階的に実
施することで、技術課題を効率的に解明することを計画
(経費について)
○ スマートスキン機体構造(その1・その2)の研究試作の実績に基づき、対応す
る構成品等を比較検討して経費を算出しており、妥当
(事業を実施することで期待される効果)
・ 機体構造の軽量化に伴う強度リスクを局限する構造解析技術
・ 機体の軽量化のための一体化・ファスナレス構造、ヒートシールド技術
有効性
を取得することで、将来のステルス化された戦闘機の軽量化が期待
(効果の把握方法)
○ 試作(平成26年度~29年度)、試験(平成29年度~30年度)を通して、機
能・性能の確認、技術の検証を行い、効果を把握する予定
○ 将来装備品を見据え、我が国にとって根幹となる技術を推進していくことには
理解できる。
有識者意見
今後の予定
○ 防衛省の事業の特性として、対外的に公表できない事項があることは理解で
きるが、事業の目的、研究内容、費用対効果(諸外国の類似装備品との比較を含
む。)優先性、関連研究との連携について、より一層の理解を得られるよう評価書
の作成に工夫が必要。
○ 評価結果を踏まえ、平成26年度概算要求を実施
○ 試験終了後、平成31年度に政策評価(事後の事業評価)を実施予定
-23-
事前の事業評価
【租税特別措置】
-24-
事前の事業評価(租税特別措置-1)
〔特定の事業用資産の買換え及び交換の場合の譲渡所得の課税の特例〕
【移転措置事業の概要】
防衛省は、自衛隊等が使用する飛行場等の周辺地域
において、航空機の音響に起因する障害が特に著しい
移転の補償等の内容
■建物等の移転補償
建物、立木竹その他土地に定着する物件を第二種区域外に
移転し、又は除却するときに通常生ずべき損失を補償します。
第二種区域(航空機騒音障害区域) を指定し、その区域
ただし、第三種区域を除く第二種区域では、建物及び建物と一体とし
て利用されている工作物、立木竹が補償の対象になります。
が指定されたときに現に所在する建物や土地の所有者
■土地の買入れ
第二種区域に所在する土地を買い入れます。
からの申し出を受けて、移転の補償等を行っています。
根拠法令:防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律第5条
ただし、第三種区域を除く第二種区域では、宅地及び建物等の移転
に伴い従来の利用目的に供することが著しく困難となる場合の土地が
対象になります。
【個人が航空機騒音障害区域内の事業用資産を譲渡し、同区域外で買い換える場合(交換の場合もこれに準じる】
収入金額の80%に相当す
る金額を超える金額に相当
する資産の譲渡があつたも
のとして課税
概
要
目的・目標
譲渡資産のうち取得価格の80%
に相当する金額を超える金額に相
当する資産の譲渡があったものと
して課税
○ 防衛施設周辺の航空機騒音障害区域に所有する事業用資産等を国等に譲渡し、航空機騒
音障害区域外の資産と買い換える場合の譲渡所得の課税特例
○ 譲渡所得について、80%を所得税の対象所得から控除する等の内容
○ 租税特別措置法上の特例期限(個人:H26.12.31、法人:H26.3.31)が到来
○ 航空機騒音障害区域における移転の補償等の促進
○ 関係住民の生活の安定に寄与
必要性
○ 航空機騒音障害区域からの移転を希望する所有者に対し、移転の補償等を行うことにより、
関係住民の生活の安定に寄与
有効性
○ 航空機騒音障害区域からの移転を希望する所有者に対し、移転の補償等を行うことにより、
関係住民の生活の安定に寄与
○ 国による移転の補償等を円滑に実施(H22’~H24’事業用資産:162件)
有識者意見
今後への反映
○ 関係法令を遵守し、関係住民の安定した生活に寄与できるよう移転補償を促進すべき。
○ 評価結果を踏まえ、租税特別措置を継続すべく、3年間の延長を要望
-25-
中間段階の事業評価
【機構・定員】
-26-
中間段階の事業評価(機構・定員要求-1)
〔日豪・日米豪の防衛協力に関する体制強化〕
事業の概要
○ 豪州は米国と共に防衛協力を強化していく重要なパートナー。
○ 近年、域内の安定化に取り組んで行くことが不可欠となっており、日豪・日米豪
の防衛協力関係の更なる深化が求められている。
○ この防衛協力関係を戦略的に推進していくため、専属的に担う体制整備を行う。
事業の必要性
○ 2007年3月に実施された米国以外では初めて安全保障分野に特化した共同宣言(日豪両首
脳間)を発表。これに基づき、日豪外務・防衛閣僚会議(「2+2」)の枠組を構築し、実際的・具体
的な協力をさらに進展させていく必要がる。
事業の効率性等
○ 日豪・日米豪の防衛協関係を急速に拡大・深化させるための体制強化は アジア太平洋地域
の安全保障環境の安定化に有効。
課題・問題点等
○ 日豪ACSAや情報保護協定の発効を踏まえた具体的案件の構築等、中長期的な方向性を円
滑に進展させるためには現体制では実施することは困難。
○ 現体制で協力関係を進展させた場合、急速に拡大・深化する協力関係を達成できず、ひいては、
アジア太平洋地域の安定化に向けた我が国の安全保障に重大な影響を及ぼすことが懸念される。
有識者意見
○ 近年のアジア太平洋地域の安全保障環境を踏まえれば、日豪・日米豪の協力関係を加速させ、
円滑に進展させるために、本事業は推進すべき
○ 「安全保障協力」と「防衛協力」の用語については、国際関係上でのそれぞれの用い方に意識し
て使い分けるべき
○ 関係省庁等との協力、省内での関係課との業務の連携についても重要。
総合的評価
今後への反映
○ アジア太平洋地域の安全保障環境の安定化を図るためには、日豪・日米豪が協力して域内に
関与していくことが不可欠。
○ これらを戦略的に進展させるため、「日豪防衛協力室(仮称)」を新設。
ACSA:物品役務相互提供協定
-27-
中間段階の事業評価(機構・定員要求-2)
〔事態対処体制の強化〕
事業の概要
事業の必要性
平成24年12月、北朝鮮が発射したミサイルの推定飛翔経路(イメージ図)
○ 新たに懸念されている各種事態への対応能力向上のため、各種事態への対
応に必要な検討、迅速な意思決定に資する事態発生直後の情報伝達態勢の維
持等を確保できる体制の強化を図る。
○ 各種事態におけるオペレーションを複合的・継続的に実施しており、日々の情報収集、関
係省庁との情報共有等を行っているところ。
○ 近年、我が国周辺地域における軍事力の近代化及び軍事活動の活発化が継続しており、
各種事態への対応能力の向上は必要不可欠であることから、事態対処体制を確立するため
の検討が必要。
事業の効率性等
○ 事態を想定した各種訓練及び各種事態への実対応について検証を行い、その適切性に
ついて検証を行っている。
課題・問題点等
○ 新たに発生することが懸念される各種事態によって、意思決定に資する状況報告、国民
に対する的確な情報提供、関係省庁との連携及び情報収集、各種事態に対する対処方針
の検討等の業務量の増加が予想される。
○ 各種事態の同時・複合的発生、又は、事態発生頻度のさらなる増加により、現体制では、
迅速かつ適切な対応が十分にできない可能性。
有識者意見
○ 近年の我が国周辺値域の安全保障環境を踏まえれば、各種事態に迅速かつ適切に対処
するために必要な体制整備は推進すべき。
○ 政府で検討しているNSC(国家安全保障会議)との関係も考慮。
○ 制服(自衛官)との連携をより一層進めていくべき
総合的評価
今後への反映
○ 我が国周辺地域の安全保障環境が一層厳しさを増している中で、事態発生時に迅速に対
応するため、事態対処体制を強化し、所要の人員を増員要求する。これにより、我が国の領
土、領海、領空及び国民の生命・財産を守る態勢を強化することができる。
-28-
中間段階の事業評価(機構・定員要求-3)
〔米軍機の配備・運用及び自衛隊の南西地域の防衛態勢の整備に係る業
務の円滑な実施〕
MV-22 オスプレイ
平成24年10月に普天間飛行
場に配備されたオスプレイは、今
夏に2個目飛行隊の配備が予定
されており、これまで以上に地域
住民等の理解と協力を得られるよ
う適切に対応することが、我が国
の安全保障にとって重要である。
事業の概要
○ 米軍機の配備・運用に係る諸問題への対応
○ 「平成23年度以降に係る防衛計画の大綱」、「平成25年度の防衛力整備
等について」及び本年7月の「防衛力の在り方検討に関する中間報告」で示された、南西地域
における防衛態勢の充実
⇒これらに関する地域住民等の理解と協力を得られるような対応・説明を適切かつ着実に実
施。
事業の必要性
○ 政府の重要政策である在日米軍の抑止力の維持及び南西地域における防衛態勢の充実
を円滑に進めるためには、上記「中間報告」において地域コミュニティーとの連携の強化が打
ち出されたことを踏まえ、地域住民の理解と協力を得ていくための体制を保持していく必要が
ある。
事業の有効性等
○ 政府の重要な施策である在日米軍の抑止力の維持、自衛隊の南西地域の防衛態勢の充
実のため、米軍機の配備・運用及び新たな自衛隊部隊の配備や装備品の導入などの事業を
円滑に実施していくには
⇒地域住民の理解と協力が大前提であり、地元調整が必要不可欠。
⇒そのため、地元調整体制が必要であり、事業全体の所要期間を抑えることが必要経費の
観点からも最も効率的である。
課題・問題点等
○ 米軍機の配備・運用にあたって、オスプレイ等から発せられる低周波音に関する問題を地
元から指摘されている。
○ 米軍機の配備・運用等を円滑に進めるためには地域住民の理解と協力が必要不可欠であ
るが、これらに適切に対応できる体制が不十分。
有識者意見
○ 現状における課題・問題点から、事業の有効性をより具体的に説明することが必要。
○ 地元住民からの疑問・懸念等にきめ細やかに対応するために、各種情報をわかりやすく整
理して提供するための体制強化は推進すべき。
総合的評価
今後への反映
○ 政府の全体的な方針を踏まえ、地域住民の理解と協力を得ていくためには、個々の事業
内容や装備品、部隊等の特性等に精通するなど、これまで以上の専門性と業務量が求めら
れることから、地元調整の体制を強化し、所要の人員について増員要求を行う。
-29-
事後の事業評価
【租税特別措置】
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事後の事業評価(租税特別措置-1)
〔特定土地区画整理事業等のために土地等を譲渡した場合の譲渡所得の特別控除〕
【移転措置事業の概要】
防衛省は、自衛隊等が使用する飛行場等の周辺地域
において、航空機の音響に起因する障害が特に著しい
移転の補償等の内容
■建物等の移転補償
建物、立木竹その他土地に定着する物件を第二種区域外に
移転し、又は除却するときに通常生ずべき損失を補償します。
第二種区域(航空機騒音障害区域) を指定し、その区域
ただし、第三種区域を除く第二種区域では、建物及び建物と一体とし
て利用されている工作物、立木竹が補償の対象になります。
が指定されたときに現に所在する建物や土地の所有者
■土地の買入れ
第二種区域に所在する土地を買い入れます。
からの申し出を受けて、移転の補償等を行っています。
根拠法令:防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律第5条
ただし、第三種区域を除く第二種区域では、宅地及び建物等の移転
に伴い従来の利用目的に供することが著しく困難となる場合の土地が
対象になります。
【個人が、航空機騒音障害区域(第2種区域)内の土地を国に譲渡する場合】
概
要
目的・目標
○ 防衛施設周辺の航空機騒音障害区域の土地が防衛施設周辺の生活環境の整備等に関す
る法律により国に買い取られる場合に、かかる土地の所有者の譲渡所得の課税特例
○ 譲渡所得の金額から2,000万円を控除することができる等の内容
○ 恒久措置
○ 航空機騒音障害区域における移転の補償等の促進
○ 関係住民の生活の安定に寄与
必要性
○ 航空機騒音障害区域からの移転を希望する所有者に対し、移転の補償等を行うことにより、
関係住民の生活の安定に寄与
有効性
○ 航空機騒音障害区域からの移転を希望する所有者に対し、移転の補償等を行うことにより、
関係住民の生活の安定に寄与
○ 国による移転の補償等を円滑に実施(H22’~H24’土地の譲渡:247件)
有識者意見
今後への反映
○ 関係法令等を遵守し、関係住民の安定した生活に寄与できるよう移転補償を促進すべき。
○ 評価結果を踏まえ、租税特別措置を継続する
-31-
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