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2-2 騒音の現況(PDF形式:826KB)
2−2 騒音の現況 2−2−1 環境基準等 (1) 環境基準 環境基本法第 16 条の規定に基づく騒音に係る環境基準は表2−2−1に、神戸港周 辺地域における騒音に係る環境基準の地域の類型の指定状況は図2−2−1に示すと おりである。 表2−2−1 騒音に係る環境基準 (騒音に係る環境基準について 平成 10 年 9 月 30 日 環境庁告示第 64 号 最終改正 平成 12 年 3 月 28 日 環境庁告示第 20 号) (等価騒音レベル) 地域の類型 AA A 及び B C 基 準 値 夜間(午後 10 時∼翌日の午前 6 時まで) 昼間(午前 6 時∼午後 10 時まで) 50 デシベル以下 40 デシベル以下 55 デシベル以下 45 デシベル以下 60 デシベル以下 50 デシベル以下 注)AA:療養施設、社会福祉施設等が集合して設置される地域など特に静穏を要する地域 A:専ら住居の用に供される地域 B:主として住居の用に供される地域 C:相当数の住居と併せて商業、工業等の用に供される地域 ただし、道路に面する地域については、次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。 (等価騒音レベル) 基 地域の区分 A 地域のうち 2 車線以上の車線を有す る道路に面する地域 B 地域のうち 2 車線以上の車線を有す る道路に面する地域及び C 地域のうち 車線を有する道路に面する地域 準 値 夜 間 昼 間 (午前 6 時∼午後 10 (午後 10 時∼翌日の 午前 6 時まで) 時まで) 60 デシベル以下 55 デシベル以下 65 デシベル以下 60 デシベル以下 この場合において、幹線交通を担う道路に近接する空間については、上表にかかわら ず、特例として次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。 (等価騒音レベル) 基 準 値 昼 間(午前 6 時∼午後 10 時まで) 夜 間(午後 10 時∼翌日の午前 6 時まで) 70 デシベル以下 65 デシベル以下 備考 個別の住居等において騒音の影響を受けやすい面の窓を主として閉めた生活 が営まれていると認められるときは、屋内へ透過する騒音に係る基準(昼間にあ っては 45 デシベル以下、夜間にあっては 40 デシベル以下)によることができる。 注) 1.「幹線交通を担う道路」とは、次に掲げる道路をいうものとする。 ① 道路法(昭和 27 年法律第 180 号)第 3 条に規定する高速自動車国道、一般国道、都道府 県道及び市町村道(市町村道にあっては、4 車線以上の区間に限る。) ② ①に掲げる道路を除くほか、道路運送法(昭和 26 年法律第 183 号)第 2 条第 8 項に規定 する一般自動車道であって都市計画法施行規則(昭和 44 年建設省令第 49 号)第 7 条第 1 号に掲げる自動車専用道路 2.「幹線交通を担う道路に近接する空間」とは、次の車線数の区分に応じ道路端からの距離によ りその範囲を特定するものとする ① 2 車線以下の車線を有する幹線交通を担う道路 15 メートル ② 2 車線を超える車線を有する幹線交通を担う道路 20 メートル 27 28 図2−2−1 騒音に係る環境基準の地域類型の指定状況 (2)特定工場等の騒音に係る規制基準 騒音規制法に基づく特定工場等において発生する騒音に係る規制基準は 表2−2−2に、神戸港周辺地域における騒音規制法に基づく規制地域の区域の区分は 図2−2−2に示すとおりである。 表2−2−2 特定工場等において発生する騒音に係る規制基準 (騒音規制法の規定に基づく時間及び区域の区分ごとの規制基準の設定 昭和 44 年 4 月 30 日 兵庫県告示第 448 号の 4 最終改正 平成 13 年 2 月 27 日 兵庫県告示第 276 号) (単位:デシベル) 区域の区分 朝 (午前 6 時∼ 午前 8 時) 昼 間 (午前 8 時∼ 午後 6 時) 夕 (午後 6 時∼ 午後 10 時) 夜 間 (午後 10 時∼ 翌日午前6 時) 第 1 種区域 第 2 種区域 第 3 種区域 第 4 種区域 45 50 60 70 50 60 65 70 45 50 60 70 40 45 50 60 注)第 1 種区域:良好な住居の環境を保全するため、特に静穏の保持を必要とする区域 第 2 種区域:住居の用に供されているため、静穏の保持を必要とする区域 第 3 種区域:住居の用にあわせて商業、工業等の用に供されている区域であって、その区域内 の住民の生活環境を保全するため、騒音の発生を防止する必要がある区域 第 4 種区域:主として工業等の用に供されている区域であって、その区域内の住民の生活環境 を悪化させないため、著しい騒音の発生を防止する必要がある区域 29 30 図2−2−2 騒音規制法に基づく規制地域の区域の区分 (3)自動車騒音の限度 騒音規制法に基づく自動車騒音の限度は表2−2−3に、神戸港周辺地域における自 動車騒音の限度に係る区域の区分は図2−2−3に示すとおりである。 表2−2−3 自動車騒音の限度 (騒音規制法第 17 条第1項の規定に基づく指定地域内における自動車騒音の限度を定める省令 平成 12 年 3 月 2 日 総理府令第 15 号 最終改正 平成 12 年 12 月 15 日 総理府令第 150 号) (等価騒音レベル) 区 域 の 区 分 a 区域及びb区域のうち 1 車線 を有する道路に面する区域 a区域のうち 2 車線以上の車線 を有する道路に面する区域 b区域のうち 2 車線以上の車線 を有する道路に面する区域及び c区域のうち車線を有する道路 に面する区域 基 準 値 昼間(午前6 時∼午後10 時まで) 夜間(午後10時∼翌日の午前6時まで) 65 デシベル 55 デシベル 70 デシベル 65 デシベル 75 デシベル 70 デシベル 注)a 区域:専ら住居の用に供される区域 b 区域:主として住居の用に供される区域 c 区域:相当数の住居と併せて商業、工業等の用に供される区域 上表に掲げる区域のうち幹線交通を担う道路に近接する空間に係る限度は、次表のとお りとする。 (等価騒音レベル) 昼 基 準 値 間(午前 6 時∼午後 10 時まで) 夜 間(午後 10 時∼翌日の午前 6 時まで) 75 デシベル以下 70 デシベル以下 (注) 1.「幹線交通を担う道路」とは、道路法(昭和 27 年法律第 180 号)第 3 条に規定する高速自動 車国道、一般国道、都道府県道及び市町村道(市町村道にあっては、4 車線以上の区間に限る。) 並びに道路運送法(昭和 26 年法律第 183 号)第 2 条第 8 項に規定する一般自動車道であって 都市計画法施行規則(昭和 44 年建設省令第 49 号)第 7 条第 1 号に掲げる自動車専用道路を いう。 2.「幹線交通を担う道路に近接する空間」とは、次の範囲をいう。 ① 2 車線以下の車線を有する道路の敷地の境界線から 15 メートルの範囲 ② 2 車線を超える車線を有する道路の敷地の境界線から 20 メートルの範囲 31 32 図2−2−3 自動車騒音の限度に係る区域の区分 2−2−2 騒音発生施設の状況 神戸市における騒音規制法に基づく特定工場等の届出状況は、表2−2−4に示すとお りである。 表2−2−4 施設種類 金属加工機械 空気圧縮機等 土石用破砕機等 織機 建設用資材製造機械 穀物用製粉機 木材加工機械 印刷機械 合成樹脂用射出成形機 鋳型造型機 計 出典:神戸市環境局資料 騒音規制法に基づく特定工場等の届出状況 特定工場等数 33 総数 179 1,210 21 2 53 3 114 123 20 10 1,735 (平成 16 年 3 月末現在) 特定施設 総数 973 8,527 142 16 66 32 306 586 272 32 10,952 2−2−3 騒音の現況 (1) 神戸港周辺調査 ①調査概要 神戸市では、神戸市内の主要幹線道路の沿道において道路交通騒音調査を行っている。 道路交通騒音調査の概要は表2−2−5に、調査地点の位置は図2−2−4に示すと おりである。 調査項目 騒音レベル 表2−2−5 道路交通騒音調査の概要 調査地点 調査時期 図2−2−4に示 平成 15 年 6 月∼平成 す 28 地点 16 年 3 月の平日 調査方法 JIS Z 8731 に準拠 出典:「交通騒音・振動調査報告書(平成 15 年度)」(神戸市環境局、平成 16 年 12 月) 注)本図では、臨港6区以外の道路の位置は省略している。 出典:「交通騒音・振動調査報告書(平成 15 年度)」(神戸市環境局、平成 16 年 12 月) 図2−2−4 道路交通騒音調査地点 34 ②調査結果 道路交通騒音の調査結果を表2−2−6に示す。 環境基準の達成状況については、昼間、夜間とも環境基準を達成している地点数は 28 地点中 13 地点であり、昼間のみ達成している地点は 4 地点、夜間のみ達成している地 点は 1 地点であった。 また、要請限度の適合状況については、4 地点を除き、昼間、夜間とも要請限度に適 合していた。 表2−2−6(1) 地 点 番 号 地 域 類 型 区 域 区 分 近幹 接線 空道 間路 用途 地域 1 B b ○ 準住居 2 A a ○ 3 C c 4 C 5 道路交通騒音の調査結果 車 線 数 道路名 国道43号 阪神高速神戸西宮線 等価騒音レベルLeq(単位:dB) 昼間 夜間 環境基準 要請限度 昼間 夜間 昼間 夜間 6 4 64 61 ○ ○ ○ ○ 第二種 山手幹線 中高 4 67 60 ○ ○ ○ ○ ○ 近隣商 国道2号 4 71 69 × × ○ ○ c ○ 準工業 8 4 69 66 ○ × ○ ○ A a ○ 第一種 灘三田線 中高 4 72 66 × × ○ ○ 6 A a ○ 第一種 神戸六甲線(高羽線) 中高 4 70 64 ○ ○ ○ ○ 7 C c ○ 近隣商 長田楠日尾線 4 69 65 ○ ○ ○ ○ 8 C c ○ 近隣商 国道2号 4 70 68 ○ × ○ ○ 9 C c × 準工業 灘浜住吉川線 2 71 68 × × ○ ○ 10 B b ○ 第二種 長田楠日尾線(原田 住居 線) 4 67 62 ○ ○ ○ ○ 11 B b × 第二種 生田川箕谷線 住居 4 68 61 × × ○ ○ 12 C c ○ 近隣商 国道2号 8 69 66 ○ × ○ ○ 国道43号 阪神高速神戸西宮線 注)環境基準欄・要請限度欄の○は基準値又は限度値以下であること、×は基準値又は限度値を超過 することを示す。 出典:「交通騒音・振動調査報告書(平成15年度)」(神戸市環境局、平成16年12月) 35 表2−2−6(2) 道路交通騒音の調査結果 地 点 番 号 地 域 類 型 区 域 区 分 近幹 接線 空道 間路 13 C c × 準工業 港島1号線 3 69 62 × × ○ ○ 14 C c ○ 近隣商 山麓線 4 68 64 ○ ○ ○ ○ 15 C c ○ 近隣商 8 4 73 72 × × ○ × 16 C c ○ 近隣商 国道28号(中央幹線) 10 69 65 ○ ○ ○ ○ 17 C c ○ 湊町線 4 69 65 ○ ○ ○ ○ 18 B b × 第一種 山麓線 住居 2 66 60 × ○ ○ ○ 19 C c ○ 準工業 西出高松前池線 (高松線) 4 68 62 ○ ○ ○ ○ 20 C c ○ 準工業 西出高松前池線 (板宿線) 4 70 68 ○ × ○ ○ 21 C c ○ 近商業 国道2号 6 72 72 × × ○ × 22 A a ○ 第二種 神戸加古川姫路線 中高 4 75 72 × × ○ × 23 A a ○ 第一種 高倉白川線 中高 4 66 61 ○ ○ ○ ○ 24 B b ○ 第一種 神戸三木線 住居 2 67 62 ○ ○ ○ ○ 25 B b ○ 第二種 国道2号 住居 2 71 72 × × ○ × 26 B b ○ 第二種 舞子多聞線 住居 4 69 64 ○ ○ ○ ○ 27 B b ○ 第一種 国道2号 住居 (第二神明道路) 4 58 55 ○ ○ ○ ○ 28 A a × 第一種 舞子高広線※ 中高 2 65 59 × × ○ ○ 用途 地域 商業 車 線 数 道路名 国道2号 阪神高速神戸西宮線 等価騒音レベルLeq(単位:dB) 昼間 夜間 環境基準 要請限度 昼間 夜間 昼間 夜間 注)環境基準欄・要請限度欄の○は基準値又は限度値以下であること、×は基準値又は限度値を超過 することを示す。 ※ 測定地点がセンサス区間を代表していないため、道路条件については測定地点周辺の実態を示し た。 出典:「交通騒音・振動調査報告書(平成15年度)」(神戸市環境局、平成16年12月) 36 (2)神戸港臨港地区調査 ①調査概要 神戸市では、神戸港臨港地区において道路交通騒音調査を行っており、調査の概要は 表2−2−7に、調査地点の位置は図2−2−5に示すとおりである。 表2−2−7 調査項目 調査地点 道路交通騒音調査の概要 調査時期 調査方法 騒音レベル、 図2−2−5に 地点1:平成 17 年 8 月 1∼2 日 交通量 JIS Z 8731 等に準拠 地点2:平成 17 年 8 月 1∼2 日 示す4地点 地点3:平成 17 年 7 月 28∼29 日 地点4:平成 17 年 7 月 28∼29 日 N 地点 2 地点 1 凡例 ●:調査地点 図2−2−5(1) 道路交通騒音調査地点(ポートアイランド) 37 N 地点 4 地点 3 凡例 ●:調査地点 図2−2−5(2) 道路交通騒音調査地点(六甲アイランド) ②調査結果 道路交通騒音の調査結果は、表2−2−8に示すとおりである。 表2−2−8 道路交通騒音の調査結果 調 査 地 点 地 域 類 型 区 域 区 分 幹線 交通 近接 空間 用途 地域 路線名 車 線 数 1 C c × 準工業 西側臨港道路 8 2 C c × 準工業 東側臨港道路 6 3 C c × 工 業 西側臨港道路 8 4 − − × 準工業 8 注)1. 昼間:6:00∼22:00 東側臨港道路 時間 区分 騒音レベル (LAeq) (dB) 環 境 基 準 要 請 限 度 昼間 夜間 昼間 夜間 昼間 夜間 昼間 夜間 63 55 75 68 66 58 67 61 ○ ○ × × × ○ − − ○ ○ ○ ○ ○ ○ − − 交通量 (台) 6,784 340 25,333 2,087 7,337 507 12,630 1,044 夜間:22:00∼翌日 6:00 2. 環境基準欄・要請限度欄の○は基準値又は限度値以下であること、×は基準値又は限度値を超 過することを示す。 3.地点4の地域類型、区域区分は、無指定である。 38