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障害者が働くということ」(10ページから11ページ)(PDF:874KB)

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障害者が働くということ」(10ページから11ページ)(PDF:874KB)
障害者が
働くということ
就労移行支援事業所から就職をめざして
障害者が住み慣れた地域で自立して生活していくためには、生業を確保すること
が重要です。そのため、国が定める障害者雇用率制度では、民間企業へ全従業員の
2.0%以上の障害者雇用を義務付けています。しかし、府内で達成している企業は
半数以下。障害者の働く場を広げるためには何が必要なのか、職業トレーニングに
取り組んでいる人の話から考えてみましょう。
障害と向き合いながら
働くための自信を
かん ひろ き
軽度の知的障害がある菅弘樹さん︵
歳、春日町︶は、障害福祉サービス多機
能 型 事 業 所・ 佳 処 宮 山︵ 春 日 町 ︶の 就 労
移 行 支 援 事 業 に 参 加 し、 パ ソ コ ン の 基
板 解 体 や チ ラ シ 折 り、 あ い さ つ や 敬 語
といったビジネスマナーの習得など就
職に向けたトレーニングに取り組んで
います。
﹁ パ ソ コ ン 解 体 な ど、 一 つ の 作 業 に 集
的に挑戦したいと話します。
苦 手 と 思 わ な い よ う に し、 何 で も 積 極
たい﹂と菅さん。苦手なこともなるべく
っといろんな人と話をして自信を付け
それでも、﹁トレーニングの期間にも
しさを感じてしまいます﹂。
自 分 の 考 え を 説 明 し た り す る と き、 難
シ ョ ン。 指 摘 さ れ た 誤 り を 理 解 し た り、
あまり得意ではないのがコミュニケー
中 し て 取 り 組 む の は 得 意 で す。 し か し、
32
菅弘樹さん
2016.10 広報とよなか 10
朝礼で 1 分間スピーチをし、コミュニケーションの
トレーニングをする菅さん
支えてくれる人がいたから
きていこうという気持ちが湧いてきま
あ っ た お か げ で、 障 害 に 向 き 合 っ て 生
っ て く れ ま し た。 そ の 人 の 強 い 支 え が
﹁保健所や市役所での手続きも付き添
向 き に な れ、 ず っ と 働 き や す く な り ま
ほ し い。 そ う し た 関 わ り に よ っ て、 前
ら、 話 を し て 少 し で も 理 解 し て あ げ て
し周りに障害で苦しんでいる人がいた
場定着のサポートなど、就労へ向けたさ
と働ける社会を思い描いています。
習、適性に合った職場探し、就職後の職
菅さんが自分の障害に気付いたのは
す﹂と菅さん。 障害のある人が周囲の人
就労移行支援事業への参加を決意した
たちと共にさまざまな場所で生き生き
した﹂。
﹁ 人 よ り 計 算 が 苦 手 で、 受 け 持 つ ホ
菅 さ ん。 今 で は 家 族 や 事 業 所 の 支 援 員
業トレーニングのほか、民間企業での実
一 年 ほ ど 前。 ホ テ ル で の 清 掃 ア ル バ イ
テルの部屋数の配分をうまくできない
な ど 周 囲 の 人 に 支 え ら れ な が ら、 職 業
が自立した生活ができるよう軽作業や職
もう一度前向きに就職をめざそうと
こ と が あ り ま し た。 ま た、 髪 の 毛 が 落
トレーニングに励んでいます。
就労移行支援事業では、障害のある人
トがきっかけでした。
ちていることに気が付かないこともし
対話から育つ
共に働く社会
障 害 者 の 就 職 や 自 立 の た め に は、 本
人の頑張りだけでなく周囲の支えも必
要です。
まざまな支援を進めています。
ば し ば。 自 分 は 仕 事 を 一 生 懸 命 や っ て
いるつもりでも労働意欲がないと言わ
れ て、 悔 し い 思 い を し ま し た。 僕 の 様
子 を 見 て、 お か し い な と 思 っ た 上 司 に
﹃ 一 度、 病 院 に 行 っ て 検 査 を 受 け て み て
は?﹄と勧められました﹂。
検 査 の 結 果、 判 定 は 知 的 障 害 で し た。
﹁周りの人がいてくれるから頑張れる
レ ー ニ ン グ の 中 で 間 違 い が あ っ た と き、
昔から他の人とは違うところがあると
ったことはありま
家 族 や 信 頼 で き る 人 と 話 を し て、 自 分
の だ と 感 じ て い ま す。 例 え ば、 事 務 ト
せん。ショックの
は こ う い う 風 に 思 っ た け れ ど、 ど う す
は 感 じ て い て も、 障 害 に よ る も の と 疑
あまり、今までで
コミュニケーションが得意ではない
れ ば 良 か っ た の か を 教 え て も ら い、 自
と に な り ま し た。
菅 さ ん で す が、 人 と 対 話 し な が ら 仕 事
きていたこともで
しかし、そんな菅
に向き合う作業の積み重ねが成長につ
身で納得することで次からは間違えな
さんを励ましたの
ながると感じています。
きなくなり、アル
は、検査を勧めて
﹁前向きな気持ちでいればしっかり働
いようにしています﹂。
くれた元上司でし
い て 社 会 に 貢 献 で き る と 思 い ま す。 も
バイトを辞めるこ
た。
ご意見・ご感想をお寄せください。 〒561-8501(住所不要)広報広聴課「ひゅうまん通信」係
11 2016.10 広報とよなか
障害者基幹相談支援センター
☎6862-0095
財政課☎6858-2123
障害者の就労に向けて
サポートをしています
複数の就労移行支援事業所が協
力して、ふるさと納税の寄付をいた
だいた人に返礼品としてブックカ
バー
(下写真)を作りました。平成
27 年度
(2015)に寄付をいただい
た人へ、10 月から順次発送します。
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