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資料2-3 補足説明資料(PDF形式:4079KB)

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資料2-3 補足説明資料(PDF形式:4079KB)
資料2-3
平成 26 年 10 月 23 日 火力部会資料
三菱日立パワーシステムズ高砂工場実証設備複合サイクル発電所
更新計画に係る
環境影響評価準備書
補足説明資料
【新規・一部修正】
平成 26 年 10 月
三菱日立パワーシステムズ株式会社
火力部会
補足説明資料【新規・一部修正】
目
次
【事業計画】
1.緑化計画について(一部修正) ······················································· 1
【大気質】
2.窒素酸化物排出濃度について[現地調査で説明] ·······································
3.
「都市ガスのみを用いた運転時」の二酸化窒素年平均値の予測結果について
[現地調査で説明] ·····························································
4.建物ダウンウォッシュ発生時の予測に係る建物の表記について
[現地調査で説明](一部修正) ··················································
5.地形影響の予測におけるバックグラウンドについて[現地調査で説明](一部修正) ········
【騒音・振動・低周波音】
6.交通 1 地点における現況実測値と現況計算値の差について[現地調査で説明]
(一部修正) ··
7.排熱回収蒸気発生器(HRSG)の騒音レベルについて ·····································
8.防音壁の有無による施設の稼働に伴う騒音及び低周波音の予測結果について
[現地調査で説明](一部修正) ··················································
9.施設の稼働に伴う騒音及び低周波音の予測方法(音源形態、予測プログラム)について
[現地調査で説明] ·····························································
10.施設の稼働に伴う騒音予測に係る音源の扱いについて[現地調査で説明] ·················
11.騒音及び低周波音の環境保全措置における「防音性」の記載について
[現地調査で説明](一部修正) ··················································
12.空冷復水器と一体となった防音壁による低周波音への影響について[現地調査で説明] ·····
13.低周波音の環境監視について ·························································
【動物・植物】
14.重要な種の選定根拠について[現地調査で説明] ·······································
15.キツネとテンの確認状況及び確認位置について[現地調査で説明] ·······················
16.動物の重要な種の調査結果の記載について ·············································
17.陸生動植物の環境保全措置について[現地調査で説明](一部修正) ······················
18.陸生動植物の環境監視計画(工事中)について[現地調査で説明](一部修正) ············
19.ミゾコウジュの移植等状況について[現地調査で説明](一部修正) ······················
3
4
7
8
10
11
13
25
26
27
28
29
30
33
35
37
39
42
【景観】
20.新設の緑化マウンドによる眺望景観の遮蔽効果について ································· 44
【温室効果ガス等】
21.全社的な取り組みによる二酸化炭素の排出量に削減について[現地調査で説明] ··········· 46
【その他】
22.文献その他の資料調査の調査期間の記載について ······································· 47
23.空冷復水器に係る温風拡散予測結果について[現地調査で説明]
(一部修正) ·············· 48
1.緑化計画について(一部修正)
1.
緑化計画の概要
緑化マウンド(新設)の生育後のイメージは図 1、配置計画の概要は図 2 のとおりです。
緑化計画は準備書第 2 章(p46)に記載のとおり、対象事業実施区域の更新後の実証設備の近傍に
ある一部の緑地を伐採しますが、ほとんどの既存の緑地については現状どおり適切に育成管理する
とともに、新たに対象事業実施区域の北東側に緑化マウンドを設けて植栽を行うこととします。こ
れにより、対象事業実施区域における緑地面積を約 19,000m2 から約 25,000m2 に増加します。
2.
緑化計画のコンセプト
植栽樹種は図 1 のとおり、クロマツ、ヤブニッケイ、トベラ等の在来種を選定しましたが、本選
定に当たっては以下のコンセプトに基づきました。なお、準備書で主な植栽樹種(高木)としたタ
ブノキとホルトノキは当該地域では元来生育していないことから、評価書で削除します。
・ 地域の生態系(生物多様性)に配慮して、ブラックリスト(兵庫県の生物多様性に悪影響を
及ぼす外来生物リスト)の種を植栽せず、地域産種子による苗木の利用に努めるなど、長期
的な視点から緑化計画を検討します(準備書 4 章p225 参照)。
・ 自然の沿岸に生育し、生物多様性や鳥が好む樹種に配慮し、落葉樹も入れる計画とします
・ 平成 8 年に造成した既存の緑地(緑化マウンドを含む)には、鑑賞(季節感等)にも配慮し
て、園芸種も植栽しましたが、新設の緑化マウンドには園芸種は植栽しない計画です。
・ 新設の緑化マウンドでは、特に生物多様性等に配慮することで、実証設備を含む当社及び三
菱重工株式会社(工場区域)の敷地全体として、緑地の多様化(鑑賞及び生物の生息・生育
環境に配慮)を図る計画とします。
・ 新設の緑化マウンドは、既存の緑化マウンドと同様に、中央に散策道を設置する計画です。
図1
緑化マウンド(新設)の生育後のイメージ
注:図 2 のa-a’断面の生育後のイメージを示す。
1
図2
緑化マウンドの配置計画の概要
2
2.窒素酸化物排出濃度について[現地調査で説明]
ガスタービン出口の窒素酸化物排出濃度は、燃焼ガス温度の上昇に伴い増加します。当社では、こ
れまで、既設実証設備を活用して、低NOX燃焼器の開発及び検証を進めてきましたが、次世代ガスター
ビンでは更に燃焼ガス温度が上昇するため、最新の低NOX燃焼器の技術を採用しても、現行の 1,600℃
級ガスタービンよりもガスタービン出口窒素酸化物排出濃度が高くなることが予想されます(図1参
照)
。しかしながら、排熱回収蒸気発生器内に設置された高性能排煙脱硝装置(乾式アンモニア接触還
元法)により、煙突出口における窒素酸化物濃度は、更新後の実証設備においても、十分低い値に保
たれます。
また、更新後の実証設備を活用して、更なる窒素酸化物の排出を抑えた低NOX燃焼器の開発、検証を
進めることで、現行の 1,600℃級ガスタービンと同等以下のガスタービン出口窒素酸化物濃度となる
ように取り組んでいきます。
窒素酸化物濃度
次世代ガスタービン出口NOx(導入時)
1600℃級ガスタービン出口NOx(導入時)
燃焼器改良
燃焼器改良
脱硝装置の効果
脱硝装置の効果
0
1500
1600
燃焼ガス温度(℃)
図1
窒素酸化物排出濃度について(概念図)
以上
3
3.
「都市ガスのみを用いた運転時」の二酸化窒素年平均値の予測結果について[現地調査で説明]
準備書では、施設の稼働(排ガス)に伴う二酸化硫黄、二酸化窒素及び浮遊粒子状物質の年平均値
予測結果について、
「都市ガスと灯油を用いた運転時」のみを示していましたが、灯油を用いた運転は
ごく僅かであるため、評価書では、より一般的な運転パターンである「都市ガスのみを用いた運転時」
も追記します。
「都市ガスのみを用いた運転時」での二酸化窒素の年平均値予測結果は、以下のとおりであり、前
者での同予測結果(準備書p450~452 参照)と結果的に同じとなります。なお、
「都市ガスのみを用い
た運転時」では、二酸化硫黄及び浮遊粒子状物質は発生しません(準備書p444 の第 8.1.1.1-49(2)表
参照)
。
二酸化窒素における代表測定局(13 局)の地上濃度の年平均値予測結果は表 1、対象事業実施区域
周辺における寄与濃度の地上濃度分布は図 1 のとおりです。
将来の寄与濃度の最大は米田公民館局及び志方公民館局の 0.00003ppmであり、バックグラウンド濃
度を含む将来環境濃度の最大は、宮西局の 0.01701ppmです。
将来の最大着地濃度は、煙突から北北東約 5.3kmで 0.00003ppmです。
表 1(1)
二酸化窒素年平均値の予測結果(代表測定局)
(単位:ppm)
図中
番号
寄与濃度
測定局名
現状
将来
(a)
0.00001
0.00003
0.00000
0.00000
0.00001
0.00001
0.00001
0.00003
0.00001
0.00002
0.00002
0.00001
0.00001
バック
グラウンド濃度
(b)
0.014
0.016
0.012
0.013
0.013
0.016
0.015
0.009
0.016
0.012
0.009
0.015
0.017
将来環境濃度
(a+b)
1
高砂市役所
0.00001
0.01401
2
米田公民館
0.00002
0.01603
3
北浜公民館
0.00000
0.01200
7
白浜
0.00000
0.01300
8
御国野
0.00000
0.01301
17
加古川市役所
0.00001
0.01601
18
尾上
0.00001
0.01501
19
志方公民館
0.00002
0.00903
20
別府
0.00001
0.01601
21
東神吉
0.00001
0.01202
22
平荘
0.00001
0.00902
27
播磨町役場
0.00000
0.01501
28
宮西
0.00000
0.01701
注:1.図中番号は、図 1 を参照。
2.バックグラウンド濃度は、各代表測定局の平成 21~23 年度における二酸化窒素濃度の年平均値の
平均値を用いた。
表 1(2)
項目
最大着地濃度
最大着地濃度地点
二酸化窒素年平均値の予測結果(最大着地濃度)
寄与濃度
現状
将来
0.00002ppm
0.00003ppm
北北東
約 5.1km
4
北北東
約 5.3km
図 1(1)
二酸化窒素地上濃度予測結果(現状)
5
図 1(2)
二酸化窒素地上濃度予測結果(将来)
以上
6
4.建物ダウンウォッシュ発生時の予測に係る建物の表記について[現地調査で説明](一部修正)
建物ダウンウォッシュ(以下「建物 DW」という。)発生時の予測に係る建物について、準備書 p489
の第 8.1.1.1-53 図では、p490 に記載の予測結果にある西風の場合、構造物に風が当たらないよう(建
物 DW が発生しない条件)に見えるため、評価書では、以下のとおり、建物 DW が発生する条件等(最
大着地濃度時)をわかりやすく図示するなどして、当該図や記載を修正します。
建物 DW の判定結果は図 1、煙突周辺の高さ 40m 以上の建物等の諸元は表 1 のとおりであり、西風(W)
の場合に、
防音壁による建物 DW により、
1 時間値の最大着地濃度を示します(準備書 p490~493 参照)。
判定手順
1.建物の高さ H 及び風向から見た建物の投影幅 PBW の小さい方を L
とし、建物から風上方向に L の 2 倍の範囲、かつ風向に垂直な方
向に PBW+L の範囲内に煙源がある場合は影響対象とします。
2.(H+1.5L)の値が煙源の高さより大きい場合は、建物 DW が発生
する可能性があると判定されます。
本判定の結果、西風(W)の場合に、防音壁による建物 DW により、
1 時間値の最大着地濃度を示します。
図1
表1
図中番号
建物 DW の判定結果
煙突周辺の高さ 40m以上の建物等の諸元
建物等の名称
寸法
①
防音壁(空冷復水器北側)
長さ約 101m×幅約 1m×高さ約 42m
②
空冷復水器
長さ約 75m×幅約 51m×高さ約 40m
注:1.図中番号は、図 1 を参照。
2.各建物等については、ISC-PRIMEでの評価のため直方体として形状をモデル化した。
以上
7
5.地形影響の予測におけるバックグラウンドについて[現地調査で説明](一部修正)
1.
バックグラウンド濃度が環境基準値を超えていた理由
地形影響の予測における浮遊粒子状物質のバックグラウンド濃度は、最大着地濃度地点近傍であ
る志方公民館局の平成 21~23 年度における 1 時間値の最高値(平成 22 年 3 月 21 日 6 時の観測値)
を使用しています。
平成 22 年 3 月 21 日は、全国 57 地点で黄砂観測日となっており、このため浮遊粒子状物質が高濃
度になったと考えられます。図 1 に同日の全国での黄砂観測状況を示します。
図1
黄砂観測地点(平成 22 年 3 月 21 日)
〔「気象庁ホームページ」より作成〕
8
また、平成 22 年 3 月 21 日前後 3 日間における対象事業実施区域から半径 10km 圏内の一般局の浮
遊粒子状物質の濃度変化は、図 2 のとおりであり、志方公民館局を含め、どの測定局も同様な濃度
変化を示しています。
図2
2.
対象事業実施区域から半径 10km 圏内における濃度変化(平成 22 年 3 月 21 日前後 3 日間)
黄砂観測日を除いたバックグラウンド濃度による評価
黄砂観測日を除いた志方公民館局の平成 21~23 年度における 1 時間値の最高値をバックグラウン
ドとして、浮遊粒子状物質の地形影響を考慮した 1 時間値予測結果と環境基準との対比を表 1 に示
しました。この結果、将来環境濃度は 0.180004mg/m3 であり、環境基準に適合しています。
評価書では、以下の黄砂日を除いたバックグラウンド濃度による予測結果を記載し、準備書に記
載の予測結果はバックグラウンド濃度が黄砂のため高濃度となった旨を注記して、参考扱いとして
記載します。
表1
予測項目
風向
地形影響を考慮した 1 時間値予測結果と環境基準との対比
(灯油を用いた運転時、浮遊粒子状物質)
寄与濃度
[最大着地濃度]
①
バック
グラウンド濃度
②
将来
環境濃度
①+②
環境基準
最大着地濃度比
浮遊粒子
1時間値として
状物質
S
0.000004
0.180
0.180004
0.83
0.20mg/m3 以下
(mg/m3)
注:バックグラウンド濃度は、最大着地濃度地点近傍である志方公民館局の平成 21~23 年度における1時間値の最高
値(平成 21 年 10 月 31 日 16 時の観測値)を用いた。なお、黄砂観測日は除いた。
以上
9
6.交通 1 地点における現況実測値と現況計算値の差について[現地調査で説明](一部修正)
交通 1 地点は交差点から近いことから、自動車走行騒音のA特性音響パワーレベル設定において非定
常走行区間としてパワーレベルを与えていますが、写真 1 のとおり、当該地点はほぼ平坦でその北側
にオーバーブリッジがあり、予測地点側の南行き車線を走行する車両は下り坂(当該地点から約 40~
300mの位置)からの進入となることから、実際には減速走行のような状態になっています。
非定常走行と減速走行でのパワーレベルの差は 3.5dBであることから、これが現況実測値と現況計
算値との差が大きくなった要因であると考えられます。
なお、対向の北行き車線は当該地点から約 40m以上離れて上り坂となることから、その影響は小さ
いと考えられます。
交通 1 地点北側の
オーバーブリッジ
交通 1 地点の測定状況
写真 1
交通 1 地点及びその周囲の状況
以上
10
7.排熱回収蒸気発生器(HRSG)の騒音レベルについて
排熱回収蒸気発生器(HRSG)は、場所によって騒音レベルに高低があり、入口ダクト部が最も高く、
下流へ進むにつれて低くなり、出口部で再び少し高くなります。
騒音予測に用いる諸元は、更新設備と類似したプラントの騒音計測データに基づき、排熱回収蒸気
発生器(HRSG)を区分けし、6 個の面音源として扱っています。準備書p559 の第 8.1.1.2-10 表には、
代表点として、6 個の平均値にほぼ等しくなる排熱回収蒸気発生器(HRSG)高温部の値(機側 1m)を
記載しています。
現地調査時に確認された既設実証設備の排熱回収蒸気発生器(HRSG)近傍の騒音は、最も騒音レベ
ルの高い部位である入口ダクト部に近く、既設実証設備建設時の環境影響評価において騒音レベルを
78dBとして予測を行っており、実際の騒音レベルもほぼ同等レベルです。
更新設備の騒音諸元として準備書第 8.1.1.2-10 表に記載の数値は、排熱回収蒸気発生器(HRSG)高
温部の値であり、入口ダクト部よりもかなり低い値になりますが、68dBの妥当性について、再確認を
行いました。その結果、騒音諸元を決定する際に参照した類似プラントの運転条件が、更新設備の騒
音予測に用いる運転条件(最も騒音レベルが高くなる条件)と異なっており、それぞれの部位とも、
3dB前後低目の値で予測を行っていることが判明しました。排熱回収蒸気発生器(HRSG)高温部の騒音
レベルは、正しくは 71.3dBとなります。
このため、排熱回収蒸気発生器(HRSG)の全ての音源データを修正し、施設の稼働に伴う騒音につ
いて、再度予測計算を実施した結果、敷地 1~5 及び環境 1、2 の全ての地点について、予測騒音レベ
ル(合成値)が準備書記載値と同値であることを確認しました。
なお、排熱回収蒸気発生器(HRSG)の騒音諸元として、予測に使用した 6 個の面音源のうち、ほぼ
平均値に等しい高温部の値を準備書に記載していましたが、最も騒音レベルの高い入口ダクト部の値
(79.1dB)を記載する方が、より適切と考えられるため、記載値を修正します。
また、
煙突については、
煙突筒身部と煙突出口部の 2 つの点音源として予測計算を行っていますが、
第 8.1.1.2-10 表には、そのうち煙突筒身部の値を記載していました。煙突についても、騒音レベルの
高い煙突出口部の値(99.6dB)を記載した方が、より適切と考えられるため、評価書で記載値を修正
します。
上記の修正に伴う、準備書p559 の第 8.1.1.2-10 表は、以下のとおりであり、評価書で修正します。
なお、準備書p561~563 の第 8.1.1.2-11 表の修正案は、補足説明資料8に掲載しています。
11
準備書の記載
第 8.1.1.2-10 表
図中番号
発電設備の主要な騒音発生源の諸元
設備名称
音源形態
騒音レベル
(dB)
卓越周波数
(㎐)
①
タービン建屋
面音源
44.0
125
②
吸気フィルター
面音源
72.7
1000
③
排熱回収蒸気発生器(HRSG)
面音源
68.0
125
④
煙突
点音源
79.3
125
⑤
主変圧器
面音源
85.0
250
⑥
空冷復水器ファン
点音源
103.4
250
⑦
ST排気ダクト
線音源
80.3
63
⑧
軸受冷却水冷却器
面音源
80.0
125
注:1.図中番号は、第 8.1.1.2-10 図を参照。
2.騒音レベルは、面音源が機側1mでの値、点音源が音源のパワーレベル、線音源が単位長さ当たりのパ
ワーレベルを示す。
修正案
第 8.1.1.2-10 表
図中番号
発電設備の主要な騒音発生源の諸元
設備名称
音源形態
騒音レベル
(dB)
卓越周波数
(㎐)
①
タービン建屋
面音源
44.0
125
②
吸気フィルター
面音源
72.7
1000
③
排熱回収蒸気発生器(HRSG)(入口ダクト部)
面音源
79.1
125
④
煙突(出口部)
点音源
99.6
125
⑤
主変圧器
面音源
85.0
250
⑥
空冷復水器ファン
点音源
103.4
250
⑦
ST排気ダクト
線音源
80.3
63
⑧
軸受冷却水冷却器
面音源
80.0
125
注:1.図中番号は、第 8.1.1.2-10 図を参照。
2.騒音レベルは、面音源が機側1mでの値、点音源が音源のパワーレベル、線音源が単位長さ当たりのパ
ワーレベルを示す。
3.排熱回収蒸気発生器(HRSG)及び煙突の諸元については、最も高い部位(排熱回収蒸気発生器(H
RSG)は入口ダクト部、煙突は出口部)の値を示す。
以上
12
8.防音壁の有無による施設の稼働に伴う騒音及び低周波音の予測結果について[現地調査で説明]
(一部修正)
施設の稼働に伴う騒音及び低周波音の予測結果(準備書p561~563 の第 8.1.1.2-11 表、準備書p611
~616 の第 8.1.1.4-4、8.1.1.4-5 表に相当する箇所)について、評価書では、以下のとおり防音壁が
ない場合の予測値も参考のため追記します(騒音は補足説明資料7の修正を反映しています。)。
修正案
第 8.1.1.2-11 表(1)
[平日]
予測地点
敷地1
敷地2
敷地3
敷地4
敷地5
時間の区分
施設の稼働に伴う騒音の予測結果(敷地境界)
(単位:dB)
予測騒音レベル
現況実測値
予測値
予測値
合成値
規制基準
[LA5]
[LA5]
[LA5]
[LA5]
(防音壁なし) (防音壁あり) (防音壁あり)
朝
63
37
32
63
70
昼間
64
37
32
64
70
夕
62
37
32
62
70
夜間
59
37
32
59
60
朝
55
45
38
55
60
昼間
55
45
38
55
65
夕
53
45
38
53
60
夜間
48
45
38
48
50
朝
60
46
41
60
70
昼間
63
46
41
63
70
夕
62
46
41
62
70
夜間
52
46
41
52
60
朝
55
51
42
55
70
昼間
67
51
42
67
70
夕
59
51
42
59
70
夜間
50
51
42
51
60
朝
52
41
40
52
70
昼間
62
41
40
62
70
夕
53
41
40
53
70
夜間
50
41
40
50
60
注:1.時間の区分は、「騒音規制法の規定に基づく時間及び区域の区分ごとの規制基準の設定につ
いて」に基づき、朝が6~8時、昼間が8~18 時、夕が 18~22 時、夜間が 22~6時とした。
2.現況実測値は、各時間の区分における騒音レベルの 90%レンジ上端値( LA5)の最大値を示
す。
3.合成値は、現況実測値と予測値を合成した値である。
4.規制基準は、「騒音規制法の規定に基づく時間及び区域の区分ごとの規制基準の設定につい
て」で定める基準を示す。
13
修正案
第 8.1.1.2-11 表(2)
[休日]
予測地点
敷地1
敷地2
敷地3
敷地4
敷地5
時間の区分
施設の稼働に伴う騒音の予測結果(敷地境界)
(単位:dB)
予測騒音レベル
現況実測値
予測値
予測値
合成値
規制基準
[LA5]
[LA5]
[LA5]
[LA5]
(防音壁なし) (防音壁あり) (防音壁あり)
朝
58
37
32
58
70
昼間
58
37
32
58
70
夕
55
37
32
55
70
夜間
54
37
32
54
60
朝
50
45
38
50
60
昼間
55
45
38
55
65
夕
49
45
38
49
60
夜間
47
45
38
48
50
朝
55
46
41
55
70
昼間
63
46
41
63
70
夕
56
46
41
56
70
夜間
53
46
41
53
60
朝
55
51
42
55
70
昼間
57
51
42
57
70
夕
48
51
42
49
70
夜間
52
51
42
52
60
朝
50
41
40
50
70
昼間
50
41
40
50
70
夕
46
41
40
47
70
夜間
50
41
40
50
60
注:1.時間の区分は、「騒音規制法の規定に基づく時間及び区域の区分ごとの規制基準の設定につ
いて」に基づき、朝が6~8時、昼間が8~18 時、夕が 18~22 時、夜間が 22~6時とした。
2.現況実測値は、各時間の区分における騒音レベルの 90%レンジ上端値( LA5)の最大値を示
す。
3.合成値は、現況実測値と予測値を合成した値である。
4.規制基準は、「騒音規制法の規定に基づく時間及び区域の区分ごとの規制基準の設定につい
て」で定める基準を示す。
14
修正案
第 8.1.1.2-11 表(3)
施設の稼働に伴う騒音の予測結果(民家等が存在する地域)
[平日]
予測地点
環境1
環境2
(単位:dB)
時間の区分
昼間
49
50
41
50
55
夜間
43
50
41
45
45
昼間
50
48
43
51
60
夜間
43
48
43
46
50
[休日]
予測地点
環境1
環境2
予測騒音レベル
予測値
予測値
合成値
環境基準
[LAeq]
[LAeq]
[LAeq]
(防音壁なし) (防音壁あり) (防音壁あり)
現況実測値
[LAeq]
時間の区分
(単位:dB)
予測騒音レベル
現況実測値
予測値
予測値
合成値
環境基準
[LAeq]
[LAeq]
[LAeq]
[LAeq]
(防音壁なし) (防音壁あり) (防音壁あり)
昼間
45
50
41
46
55
夜間
43
50
41
45
45
昼間
44
48
43
47
60
夜間
42
48
43
46
50
注:1.時間の区分は、
「騒音に係る環境基準について」に基づき、昼間が6~22 時、夜間が 22~6
時とした。
2.現況実測値は、各時間の区分における等価騒音レベル( LAeq)を示す。
3.合成値は、現況実測値と予測値を合成した値である。
4.環境1地点はC類型に分類されるが、直近民家はA類型に分類されるため、当該地点の環境
基準はA類型を準用した。
15
修正案
第 8.1.1.4-4 表(1)
施設の稼働に伴う低周波音の予測結果(G特性)(敷地境界)
[平日]
予測地点
敷地1
敷地2
敷地3
敷地4
敷地5
(単位:dB)
予測レベル
予測値
予測値
合成値
[LGeq]
[LGeq]
[LGeq]
(防音壁なし) (防音壁あり) (防音壁あり)
時間の区分
現況実測値
[LGeq]
昼間
73
63
62
73
夜間
71
63
62
72
昼間
68
72
69
72
夜間
65
72
69
70
昼間
69
72
70
73
夜間
67
72
70
72
昼間
70
74
72
74
夜間
70
74
72
74
昼間
68
67
67
71
夜間
66
67
67
70
[休日]
予測地点
敷地1
敷地2
敷地3
敷地4
敷地5
参考値
100
(単位:dB)
予測レベル
予測値
予測値
合成値
[LGeq]
[LGeq]
[LGeq]
(防音壁なし) (防音壁あり) (防音壁あり)
時間の区分
現況実測値
[LGeq]
昼間
69
63
62
70
夜間
67
63
62
68
昼間
66
72
69
71
夜間
65
72
69
70
昼間
65
72
70
71
夜間
66
72
70
71
昼間
68
74
72
73
夜間
69
74
72
74
昼間
65
67
67
69
夜間
66
67
67
70
参考値
100
注:1.時間の区分は、「騒音に係る環境基準について」に準じた区分とし昼間が6~22 時、夜間が 22~6時と
した。
2.現況実測値は、各時間の区分における等価音圧レベル( LGeq)を示す。
3.合成値は、現況実測値と予測値を合成した値である。
4.参考値については「低周波音の測定方法に関するマニュアル」(環境庁大気保全局、平成 12 年)による
と、約 100dB を超えると低周波音を感じ、100dB あたりから睡眠影響が現れはじめるとされていること
から、100dB 未満とした。
16
修正案
第 8.1.1.4-4 表(2)
施設の稼働に伴う低周波音の予測結果(G特性)
(民家等が存在する地域)
[平日]
予測地点
環境1
環境2
(単位:dB)
予測レベル
予測値
予測値
合成値
[LGeq]
[LGeq]
[LGeq]
(防音壁なし) (防音壁あり) (防音壁あり)
時間の区分
現況実測値
[LGeq]
昼間
66
75
72
73
夜間
63
75
72
73
昼間
69
74
71
73
夜間
68
74
71
73
[休日]
予測地点
環境1
環境2
参考値
100
(単位:dB)
予測レベル
予測値
予測値
合成値
[LGeq]
[LGeq]
[LGeq]
(防音壁なし) (防音壁あり) (防音壁あり)
時間の区分
現況実測値
[LGeq]
昼間
64
75
72
73
夜間
64
75
72
73
昼間
69
74
71
73
夜間
71
74
71
74
参考値
100
注:1.時間の区分は、「騒音に係る環境基準について」に準じた区分とし昼間が6~22 時、夜間が 22~6時と
した。
2.現況実測値は、各時間の区分における等価音圧レベル( LGeq)を示す。
3.合成値は、現況実測値と予測値を合成した値である。
4.参考値については「低周波音の測定方法に関するマニュアル」によると、約 100dB を超えると低周波音
を感じ、100dB あたりから睡眠影響が現れはじめるとされていることから、100dB 未満とした。
17
修正案
第 8.1.1.4-5 表(1)
施設の稼働に伴う低周波音の予測結果(F特性)(敷地境界)
(単位:dB)
平日:敷地1
中心周波数
(Hz)
昼間
現況実測値
予測値
夜間
予測値
合成値
現況実測値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
予測値
予測値
合成値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
5
56
42
41
56
53
42
41
53
6.3
56
43
41
56
52
43
41
52
8
55
44
43
55
54
44
43
54
10
56
48
47
57
54
48
47
55
12.5
58
50
49
59
57
50
49
58
16
59
48
47
59
58
48
47
58
20
62
52
52
62
59
52
52
60
25
65
46
45
65
60
46
45
60
31.5
66
48
45
66
63
48
45
63
40
67
44
42
67
66
44
42
66
50
66
42
40
66
64
42
40
64
63
67
47
43
67
66
47
43
66
80
65
41
38
65
64
41
38
64
(単位:dB)
平日:敷地2
中心周波数
(Hz)
昼間
現況実測値
予測値
夜間
予測値
合成値
現況実測値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
予測値
予測値
合成値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
5
53
51
47
54
49
51
47
51
6.3
52
52
47
53
47
52
47
50
8
50
53
49
53
47
53
49
51
10
52
58
53
56
48
58
53
54
12.5
55
61
56
59
53
61
56
58
16
54
56
54
57
53
56
54
57
20
57
60
59
61
53
60
59
60
25
60
56
52
61
54
56
52
56
31.5
61
59
53
62
57
59
53
58
40
59
56
50
60
55
56
50
56
50
60
54
48
60
55
54
48
56
63
64
59
52
64
63
59
52
63
80
58
54
47
58
55
54
47
56
注:1.時間の区分は、
「騒音に係る環境基準について」に準じた区分とし昼間が6~22 時、夜間が 22~6時とし
た。
2.合成値は、現況実測値と予測値を合成した値である。
18
修正案
第 8.1.1.4-5 表(2)
施設の稼働に伴う低周波音の予測結果(F特性)(敷地境界)
(単位:dB)
平日:敷地3
中心周波数
(Hz)
昼間
現況実測値
予測値
夜間
予測値
合成値
現況実測値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
予測値
予測値
合成値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
5
54
52
48
55
51
52
48
53
6.3
53
53
48
54
48
53
48
51
8
52
54
50
54
52
54
50
54
10
53
58
54
57
51
58
54
56
12.5
55
62
57
59
56
62
57
59
16
57
57
55
59
55
57
55
58
20
57
61
60
62
55
61
60
61
25
66
57
53
66
60
57
53
61
31.5
62
59
54
63
58
59
54
59
40
61
56
51
61
59
56
51
60
50
63
55
49
63
58
55
49
59
63
62
60
53
63
59
60
53
60
80
60
55
49
60
59
55
49
59
(単位:dB)
平日:敷地4
中心周波数
(Hz)
昼間
現況実測値
予測値
夜間
予測値
合成値
現況実測値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
予測値
予測値
合成値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
5
54
55
51
56
51
55
51
54
6.3
54
55
52
56
50
55
52
54
8
53
56
53
56
52
56
53
56
10
54
61
57
59
52
61
57
58
12.5
57
64
60
62
57
64
60
62
16
57
58
56
60
57
58
56
60
20
59
62
60
63
58
62
60
62
25
65
59
55
65
58
59
55
60
31.5
64
59
55
65
57
59
55
59
40
61
57
52
62
58
57
52
59
50
62
56
50
62
54
56
50
55
63
61
61
54
62
53
61
54
57
80
54
55
49
55
48
55
49
52
注:1.時間の区分は、
「騒音に係る環境基準について」に準じた区分とし昼間が6~22 時、夜間が 22~6時とし
た。
2.合成値は、現況実測値と予測値を合成した値である。
19
修正案
第 8.1.1.4-5 表(3)
施設の稼働に伴う低周波音の予測結果(F特性)(敷地境界)
(単位:dB)
平日:敷地5
中心周波数
(Hz)
昼間
現況実測値
予測値
夜間
予測値
合成値
現況実測値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
予測値
予測値
合成値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
5
56
46
46
56
52
46
46
53
6.3
54
46
46
55
52
46
46
53
8
54
48
48
55
53
48
48
54
10
53
52
52
56
54
52
52
56
12.5
55
54
54
58
58
54
54
59
16
55
52
52
57
57
52
52
58
20
57
56
56
60
56
56
56
59
25
58
51
51
59
55
51
51
56
31.5
62
54
54
63
58
54
54
59
40
58
50
50
59
56
50
50
57
50
59
47
47
59
54
47
47
55
63
59
51
51
60
54
51
51
56
80
65
47
47
65
49
47
47
51
(単位:dB)
休日:敷地1
中心周波数
(Hz)
昼間
現況実測値
予測値
夜間
予測値
合成値
現況実測値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
予測値
予測値
合成値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
5
52
42
41
52
49
42
41
50
6.3
51
43
41
51
48
43
41
49
8
51
44
43
52
50
44
43
51
10
51
48
47
52
50
48
47
52
12.5
53
50
49
54
54
50
49
55
16
56
48
47
57
56
48
47
57
20
57
52
52
58
55
52
52
57
25
59
46
45
59
56
46
45
56
31.5
62
48
45
62
60
48
45
60
40
62
44
42
62
59
44
42
59
50
63
42
40
63
58
42
40
58
63
64
47
43
64
62
47
43
62
80
60
41
38
60
57
41
38
57
注:1.時間の区分は、
「騒音に係る環境基準について」に準じた区分とし昼間が6~22 時、夜間が 22~6時とし
た。
2.合成値は、現況実測値と予測値を合成した値である。
20
修正案
第 8.1.1.4-5 表(4)
施設の稼働に伴う低周波音の予測結果(F特性)(敷地境界)
(単位:dB)
休日:敷地2
中心周波数
(Hz)
昼間
現況実測値
予測値
夜間
予測値
合成値
現況実測値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
予測値
予測値
合成値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
5
50
51
47
52
48
51
47
51
6.3
49
52
47
51
48
52
47
51
8
47
53
49
51
48
53
49
52
10
49
58
53
54
48
58
53
54
12.5
52
61
56
57
52
61
56
57
16
54
56
54
57
53
56
54
57
20
54
60
59
60
53
60
59
60
25
56
56
52
57
54
56
52
56
31.5
58
59
53
59
58
59
53
59
40
56
56
50
57
56
56
50
57
50
56
54
48
57
55
54
48
56
63
62
59
52
62
61
59
52
62
80
57
54
47
57
55
54
47
56
(単位:dB)
休日:敷地3
中心周波数
(Hz)
昼間
現況実測値
予測値
夜間
予測値
合成値
現況実測値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
予測値
予測値
合成値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
5
48
52
48
51
47
52
48
51
6.3
48
53
48
51
46
53
48
50
8
48
54
50
52
51
54
50
54
10
48
58
54
55
49
58
54
55
12.5
51
62
57
58
54
62
57
59
16
53
57
55
57
55
57
55
58
20
53
61
60
61
53
61
60
61
25
55
57
53
57
53
57
53
56
31.5
56
59
54
58
57
59
54
59
40
56
56
51
57
57
56
51
58
50
57
55
49
58
57
55
49
58
63
58
60
53
59
59
60
53
60
80
58
55
49
59
57
55
49
58
注:1.時間の区分は、
「騒音に係る環境基準について」に準じた区分とし昼間が6~22 時、夜間が 22~6時とし
た。
2.合成値は、現況実測値と予測値を合成した値である。
21
修正案
第 8.1.1.4-5 表(5)
施設の稼働に伴う低周波音の予測結果(F特性)(敷地境界)
(単位:dB)
休日:敷地4
中心周波数
(Hz)
昼間
現況実測値
予測値
夜間
予測値
合成値
現況実測値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
予測値
予測値
合成値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
5
49
55
51
53
49
55
51
53
6.3
49
55
52
54
50
55
52
54
8
49
56
53
54
52
56
53
56
10
49
61
57
58
51
61
57
58
12.5
54
64
60
61
55
64
60
61
16
55
58
56
59
55
58
56
59
20
57
62
60
62
57
62
60
62
25
56
59
55
59
56
59
55
59
31.5
56
59
55
59
56
59
55
59
40
56
57
52
57
56
57
52
57
50
54
56
50
55
54
56
50
55
63
53
61
54
57
53
61
54
57
80
51
55
49
53
48
55
49
52
(単位:dB)
休日:敷地5
中心周波数
(Hz)
昼間
現況実測値
予測値
夜間
予測値
合成値
現況実測値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
予測値
予測値
合成値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
5
52
46
46
53
51
46
46
52
6.3
52
46
46
53
51
46
46
52
8
53
48
48
54
53
48
48
54
10
50
52
52
54
50
52
52
54
12.5
51
54
54
56
53
54
54
57
16
52
52
52
55
53
52
52
56
20
52
56
56
57
54
56
56
58
25
51
51
51
54
53
51
51
55
31.5
53
54
54
57
55
54
54
58
40
53
50
50
55
55
50
50
56
50
54
47
47
55
55
47
47
56
63
55
51
51
56
56
51
51
57
80
61
47
47
61
61
47
47
61
注:1.時間の区分は、
「騒音に係る環境基準について」に準じた区分とし昼間が6~22 時、夜間が 22~6時とし
た。
2.合成値は、現況実測値と予測値を合成した値である。
22
修正案
第 8.1.1.4-5 表(6)
施設の稼働に伴う低周波音の予測結果(F特性)
(民家等が存在する地域)
(単位:dB)
平日:環境1
中心周波数
(Hz)
昼間
現況実測値
予測値
夜間
予測値
合成値
現況実測値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
予測値
予測値
合成値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
5
53
55
50
55
50
55
50
53
6.3
52
55
51
55
47
55
51
52
8
50
56
52
54
47
56
52
53
10
50
61
57
58
48
61
57
58
12.5
53
65
60
61
51
65
60
61
16
53
60
57
58
51
60
57
58
20
55
64
61
62
51
64
61
61
25
60
60
55
61
51
60
55
56
31.5
58
60
56
60
52
60
56
57
40
55
58
53
57
50
58
53
55
50
57
57
51
58
50
57
51
54
63
56
62
54
58
49
62
54
55
80
52
56
50
54
49
56
50
53
(単位:dB)
平日:環境2
中心周波数
(Hz)
昼間
現況実測値
予測値
夜間
予測値
合成値
現況実測値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
予測値
予測値
合成値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
5
51
54
51
54
50
54
51
54
6.3
51
55
51
54
49
55
51
53
8
50
56
52
54
49
56
52
54
10
51
60
57
58
50
60
57
58
12.5
56
64
60
61
56
64
60
61
16
58
59
56
60
58
59
56
60
20
56
63
59
61
55
63
59
60
25
58
59
55
60
53
59
55
57
31.5
60
61
56
61
55
61
56
59
40
58
58
53
59
54
58
53
57
50
59
57
52
60
52
57
52
55
63
58
62
56
60
51
62
56
57
80
50
56
51
54
47
56
51
52
注:1.時間の区分は、
「騒音に係る環境基準について」に準じた区分とし昼間が6~22 時、夜間が 22~6時とし
た。
2.合成値は、現況実測値と予測値を合成した値である。
23
修正案
第 8.1.1.4-5 表(7)
施設の稼働に伴う低周波音の予測結果(F特性)
(民家等が存在する地域)
(単位:dB)
休日:環境1
中心周波数
(Hz)
昼間
現況実測値
予測値
夜間
予測値
合成値
現況実測値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
予測値
予測値
合成値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
5
48
55
50
52
48
55
50
52
6.3
49
55
51
53
47
55
51
52
8
47
56
52
53
48
56
52
53
10
47
61
57
57
48
61
57
58
12.5
51
65
60
61
51
65
60
61
16
51
60
57
58
51
60
57
58
20
52
64
61
62
52
64
61
62
25
52
60
55
57
52
60
55
57
31.5
53
60
56
58
53
60
56
58
40
52
58
53
56
52
58
53
56
50
52
57
51
55
51
57
51
54
63
54
62
54
57
54
62
54
57
80
52
56
50
54
51
56
50
54
(単位:dB)
休日:環境2
中心周波数
(Hz)
昼間
現況実測値
予測値
夜間
予測値
合成値
現況実測値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
予測値
予測値
合成値
(防音壁なし)
(防音壁あり)
(防音壁あり)
5
51
54
51
54
51
54
51
54
6.3
51
55
51
54
51
55
51
54
8
50
56
52
54
52
56
52
55
10
50
60
57
58
51
60
57
58
12.5
55
64
60
61
55
64
60
61
16
58
59
56
60
59
59
56
61
20
55
63
59
60
59
63
59
62
25
55
59
55
58
64
59
55
65
31.5
57
61
56
60
57
61
56
60
40
56
58
53
58
56
58
53
58
50
54
57
52
56
53
57
52
56
63
54
62
56
58
54
62
56
58
80
51
56
51
54
53
56
51
55
注:1.時間の区分は、
「騒音に係る環境基準について」に準じた区分とし昼間が6~22 時、夜間が 22~6時とし
た。
2.合成値は、現況実測値と予測値を合成した値である。
以上
24
9.施設の稼働に伴う騒音及び低周波音の予測方法(音源形態、予測プログラム)について[現地
調査で説明]
1.
施設の稼働に伴う騒音の予測方法
音源形態は、点、線、面としています。
施設の稼働に伴う騒音の予測については、ISO9613-2 規格に基づき騒音予測ソフトSoundPLAN(市
販ソフト)を使用しており、SoundPLANでは点、線、面で音源を作成しています(立体音源は使用不
可)
。
また、線音源、面音源ともに点音源に分割されて、減衰量を求めています。
なお、本ソフトは、周波数 25Hz以上を対象としており、低周波音には対応していません。
2.
施設の稼働に伴う低周波音の予測方法
音源形態は、点、立体としています。
施設の稼働に伴う低周波音の予測については、ISO規格がなく、「個別工場立地における騒音予測
手法」
(通商産業省立地公害局環境アセスメント騒音委員会編、昭和 55 年)に基づいた当社作成の
プログラムを使用しており、点、立体で音源を作成しています
「個別工場立地における騒音予測手法」は、騒音のための予測手法ですが、低周波音も、騒音と
同様に空気中を伝搬する波動現象であるため、同じ手法で予測可能と考えております。
また、低周波音では、空気吸収、地表面吸収による減衰効果は期待できないため、考慮しており
ません。
以上
25
10.施設の稼働に伴う騒音予測に係る音源の扱いについて[現地調査で説明]
1.
面音源を点音源の計算式に適用する方法
面音源をp.557 に記載の点音源の計算式に適用する場合には、SoundPLANの内部で面音源を点音源
に分割しています。
例えば、分割の例として下記のような処置が行われています。
(a) 面音源に対する受音点までの距離に応じた音源の分割
面音源に対して受音点が近くにあるほど、また、面音源の寸法が大きいほど細かい分割が必要
となり、次式に示す関係を満足するまで繰り返されます。
(分割された面音源と受音点の距離)÷ 8 >(分割された面音源の最大内径)
(b) 回析に伴う障壁近傍での音源の分割
下図に示すように、障壁を挟んで面音源と受音点がある場合、高さ方向に分割された面音源か
ら寄与を求め、隣り合う面音源による寄与が 1dBを上回る場合、さらに再分割されます。面音源
に対して受音点が近くにあるほど、また、面音源の寸法が大きいほど細かい分割が必要となり、
次式に示す関係を満足するまで繰り返されます。
補足図
障壁がある場合の分割例(設定された値=1dB)
※ 面音源を分割せずとも、1個の点音源に置き換え可能な場合もあります。
2.
空冷復水器ファンの点音源について
準備書p.559 に記載の空冷復水器ファンの点音源については、ファン 1 台に点音源が 1 点あり、
それが 20 点あることになりますので、ファンは点音源群(点音源の集合体)となります。
以上
26
11.騒音及び低周波音の環境保全措置における「防音性」の記載について[現地調査で説明]
(一部
修正)
騒音及び低周波音の環境保全措置における「防音性」とは、コンクリート壁による遮音性や吸音性
を示しています。
このため、評価書では、騒音及び低周波音の環境保全措置における「・・・タービン建屋の壁や天
井材に防音性のコンクリート板・・・」の記載を「・・・タービン建屋の壁や天井材に遮音・吸音効
果の特性を有する防音性のコンクリート板・・・」に、関連箇所を含め修正します。
以上
27
12.空冷復水器と一体となった防音壁による低周波音への影響について[現地調査で説明]
1.
空冷復水器と一体となった防音壁による低周波音への影響
空冷復水器ファンの振動のレベルによっては、架台経由で防音壁に伝搬し、防音壁が放射板にな
る可能性はあると考えます。
ただし、架台は繋がっているものの、低周波の振動が伝搬する上では複雑構造であり、構造減衰
等はかなり大きいと考えられます。
また、ファンの振動レベルは、重量物である防音壁を加振する程のエネルギーは持っていません。
よって、既設の実証設備における実績においては、防音壁が低周波音の放射板になるような事象
は起きていません。
2.
空冷復水器と一体となった防音壁と空冷復水器ファンの共振
防音壁自体の固有振動数は多数存在します。
一方、固有振動数が多数存在することでモーダル減衰も大きくなる傾向があり、振動が伝搬して
固有値成分を振動させる強制振動では、特定の周波数成分が大きく振れることは殆どありません。
防音壁の振動がファンに戻り何らかの自励振動を誘起する場合にはこの限りではありませんが、
既設の実証設備における実績では、同様の事象は発生していません。
以上
28
13.低周波音の環境監視について
準備書では低周波音の環境監視を行う計画とはしていませんでしたが、試運転期間及び予測結果の
検証のために必要な期間(供用後 3 年間(年 1 回)程度)において、民家等が存在する地域に最も近
い当社及び三菱重工(工場区域)の敷地境界の地点(敷地 4:準備書p528 参照)で低周波音の環境監
視を行い、その旨を以下のとおり評価書(準備書p766 の第 8.2-3 表に相当する箇所)に追記します。
修正案
第 8.2-3 表
環境要素
環境監視計画(供用後)
監視項目
実施内容
(略)
大気環境
低周波音
施設の稼働に
伴う低周波音
民家等が存在する地域に最も近い当社及び三菱重工(工
場区域)の敷地境界の地点で、低周波音レベルを試運転期
間及びその後の供用後3年間(年1回)程度測定する。
(略)
以上
29
14.重要な種の選定根拠について[現地調査で説明]
1.
評価書における重要な種の選定根拠の記載の修正案
準備書p653 の第 8.1.3-6 表、p658 の第 8.1.3-7 表及びp677 の第 8.1.4-2 表に記載の重要な種の
選定根拠については、表注に記載のとおり、3 章の第 3.1.5-6 表及び第 3.1.5-16 表を参照すること
としていましたが、よりわかりやすい記載とするため、評価書では選定根拠を当該表にも再掲しま
す。
2.
重要な種の選定根拠
重要な種等の選定根拠については、表 1 のとおりであり、これまでの発電所の環境影響評価の事
例と同様に、全国レベルでは、
「文化財保護法」により指定されているもの、「種の保存法」により
指定されているもの、環境省の「レッドリスト」に掲載されているもの等とし、兵庫県では、関係
地域の「文化財保護条例」により指定されているもの、兵庫県の「レッドデータブック」に掲載さ
れているもの等としました。
3.
兵庫県におけるキツネ、テン及びコチドリの重要な種の選定状況
最新の兵庫県の「レッドデータブック」では、キツネ、テン(哺乳類)及びコチドリ(鳥類)は、
重要な種に選定されていません(コチドリは平成 15 年当時の兵庫県の「レッドデータブック」では
「要注目種」でしたが、平成 25 年の改定では重要な種に選定されていません。)。
なお、コチドリについては、重要な種に選定されていないことから、準備書p766 の第 8.2-2 表に
記載の工事中に一時的に出現する裸地を営巣地として利用する鳥類の繁殖状況の環境監視計画(工
事中)の対象種とはしていません(
「18.陸生動植物の環境監視計画(工事中)について」も参照。)。
30
表 1(1)
重要な種の選定根拠(動物)(準備書p122 の第 3.1.5-6 表)
選定根拠
参考文献等
「文化財保護法」(昭和 25 年法
・特天:特別天然記念物
律第 214 号)により指定されて
・天
:天然記念物
・「国指定文化財等データベー
ス」(文化庁ホームページ)
いるもの
「絶滅のおそれのある野生動植
・国内希少:国内希少野生動植物
・
「絶滅のおそれのある野生動植
物の種の保存に関する法律」
(平
・国際希少:国際希少野生動植物
物の種の保存に関する法律施
成4年法律第 75 号)により指定
行令」
(平成5年政令第 17 号)
されているもの
全
国
環境省の「レッドリスト」に掲
・EX:絶滅
載されているもの
・EW:野生絶滅
・
「第4次レッドリストの公表に
ついて」
(環境省、平成 24 年)
・CR:絶滅危惧ⅠA類
・EN:絶滅危惧ⅠB類
・VU:絶滅危惧Ⅱ類
・NT:準絶滅危惧
・DD:情報不足
・LP:絶滅のおそれのある地域個体群
「兵庫県文化財保護条例」
(昭和
・県指定天然記念物
39 年兵庫県条例第 58 号)及び
・市指定天然記念物
対象各市の文化財保護条例によ
・「市内の文化財」(高砂市ホー
ムページ)
・「指定・登録文化財一覧」(加
り指定されているもの
古川市ホームページ)
兵庫県の「レッドデータブック」 ・見ない:今見られない(鳥類、昆虫類以 ・
「改訂・兵庫の貴重な自然
に掲載されているもの
兵
庫
県
外)
-
兵庫県版レッドデータブック
・絶滅
:絶滅(鳥類、昆虫類)
・A
:Aランク
・B
:Bランク
レッドデータブック 2012(昆
・C
:Cランク
虫類)」(兵庫県、平成 24 年)
・要注目:要注目種
2003-」
(兵庫県、平成 15 年)
・
「兵庫の貴重な自然
・
「兵庫の貴重な自然
兵庫県版
兵庫県版
・地域限:地域限定貴重種(鳥類以外)
レッドデータブック 2013(鳥
・要調査:要調査種
類)」(兵庫県、平成 25 年)
・「2003 年以降のリストの変更
等」(兵庫の環境ホームペー
ジ)
注:兵庫県の「レッドデータブック」の評価区分の解説は以下のとおりである。
今見られない(鳥類、昆虫類、植物以外)・絶滅(鳥類、昆虫類、植物):兵庫県内での確認記録、標本がある
など、かつては生息・生育していたと考えられるが、現在は見られなくなり、生息・生育の可能性がないと
考えられる種(鳥類は、過去には兵庫県内で毎年又は通年見られたが、現在は稀に迷鳥としてしか見られな
くなった種を含む。植物は、飼育・栽培下では存続している、いわゆる野生絶滅種を含む。)。
Aランク
:環境省の「レッドリスト」の絶滅危惧Ⅰ類に相当。
Bランク
:環境省の「レッドリスト」の絶滅危惧Ⅱ類に相当。
Cランク
:環境省の「レッドリスト」の準絶滅危惧に相当。
要注目種
:最近減少の著しい種、優れた自然環境の指標となる種などの貴重種に準ずる種。
地域限定貴重種:兵庫県全域で見ると貴重とはいえないが、兵庫県内の特定の地域においてはA、B、C、要
注目のいずれかのランクに該当する程度の貴重性を有する種。
要調査種
:環境省の「レッドリスト」の情報不足に相当。
31
表 1(2)
重要な種(植物)及び重要な群落等の選定根拠(準備書p135 の第 3.1.5-16 表)
選定根拠
参考文献等
「文化財保護法」(昭和 25 年法
律第 214 号)により指定されて
いるもの
・特天:特別天然記念物
「絶滅のおそれのある野生動植
物の種の保存に関する法律」
(平
成4年法律第 75 号)により指定
されているもの
・国内希少:国内希少野生動植物
環境省の「レッドリスト」に掲
載されているもの
・EX:絶滅
全
国
・天
:天然記念物
・国際希少:国際希少野生動植物
・EW:野生絶滅
・
「国指定文化財等データベース」
(文化庁ホームページ)
・「 天 然 記 念 物 緊 急 調 査 植 生
図・主要動植物地図 兵庫県」
(文化庁、昭和 45 年)
・「絶滅のおそれのある野生動植
物の種の保存に関する法律施
行令」(平成5年政令第 17 号)
・「第4次レッドリストの公表に
ついて」(環境省、平成 24 年)
・CR:絶滅危惧ⅠA類
・EN:絶滅危惧ⅠB類
・VU:絶滅危惧Ⅱ類
・NT:準絶滅危惧
・DD:情報不足
環境省の自然環境保全基礎調査
にとりあげられているもの
「兵庫県文化財保護条例」
(昭和
39 年兵庫県条例第 58 号)及び対
象各市の文化財保護条例により
指定されているもの
兵
庫
県
・LP:絶滅のおそれのある地域個体群
・特定植物群落
・「第3回自然環境保全基礎調査
兵庫県自然環境情報図」(環境
庁、平成元年)
・巨樹
・巨木林
・「第4回自然環境保全基礎調査
兵庫県自然環境情報図」(環境
庁、平成7年)
・県指定天然記念物
・市指定天然記念物
・
「市内の文化財」
(高砂市ホーム
ページ)
・
「指定・登録文化財一覧」
(加古
川市ホームページ)
「高砂市保存樹指定要綱」によ ・保存樹
り指定されているもの
兵庫県の「レッドデータブック」 ・絶滅 :絶滅(植物相)
に掲載されているもの
・A
:Aランク
・B
:Bランク
・C
:Cランク
・
「高砂市指定保存樹一覧表」
(高
砂市)
・・「兵庫の貴重な自然 兵庫県版
レッドデータブック 2010(植
物・植物群落)」
(兵庫県、平成
22 年)
・要注目:要注目(植物群落)
・要調査:要調査種(植物相)
注:兵庫県の「レッドデータブック」の評価区分の解説は、植物相が表 1(1)の注のとおりであり、植物群落が以下の
とおりである。
Aランク:規模的、質的にすぐれており貴重性の程度が最も高く、全国的価値に相当するもの。
Bランク:Aランクに準ずるもので、地方的価値、都道府県的価値に相当するもの。
Cランク:Bランクに準ずるもので、市町村的価値に相当するもの。
要注目 :人間生活との関わりを密接に示すもの、地元の人に愛されているものなど、貴重なものに準ずるも
のとして保全に配慮すべきもの。
以上
32
15.キツネとテンの確認状況及び確認位置について[現地調査で説明]
1.
哺乳類相の現地調査の方法
哺乳類相の現地調査では、準備書 p639 に記載のとおり、対象事業実施区域及びその周辺(当社及
び三菱重工敷地(工場区域)
)において、春季(平成 25 年 5 月 16、17、31 日)
、夏季(平成 25 年 6
月 24 日、7 月 29、30 日)、秋季(平成 24 年 10 月 15、16 日)及び冬季(平成 25 年 1 月 15、16 日)
に、フィールドサイン調査、任意観察調査、捕獲調査及び自動撮影調査を行いました。
2.
確認状況
上記の現地調査の結果、キツネとテンの確認状況及び確認位置は表 1 及び図 1 のとおりであり、
キツネは春季と夏季にフィールドサイン調査と自動撮影調査(写真 1 参照)で、テンは春季と冬季
にフィールドサイン調査で、それぞれ確認されました。
哺乳類相の現地調査は、準備書 p32 の第 2-15 図(樹木の伐採範囲)及び準備書 p641(陸生動物
調査地点の位置)のとおり、樹木の伐採範囲でも行っていますが、キツネとテンは確認されません
でした。
なお、キツネとテンについては、
「11.重要な種の選定根拠について」に記載のとおり、重要な種
に選定されていないため、準備書では確認状況及び確認位置等の詳細は、記載していません。
表1
種名
キツネ
テン
キツネとテンの確認状況(哺乳類相の現地調査結果)
確認状況
調査手法
フィールドサイン調査
自動撮影調査
フィールドサイン調査
春季
夏季
糞
糞、足跡
1 個体
1 個体
糞
冬季
糞
自動撮影調査
写真 1
秋季
自動撮影調査に確認されたキツネ
33
図1
キツネとテンの確認位置(哺乳類の現地調査結果)
以上
34
16.動物の重要な種の調査結果の記載について
重要な種の現地調査結果(準備書p651~660 に相当する箇所)について、動物相の調査と同時に行
った重要な種の調査の結果と、別途行った重要な鳥類の詳細調査の結果を、よりわかりやすく記載す
るため、以下のとおり、重要な種の調査の結果を示す表(準備書p653 の第 8.1.3-6 表に相当する箇所)
にも重要な鳥類の詳細調査の対象種(イソシギ、コアジサシ、ミサゴ)を記載するように、評価書で
修正します。
35
修正案
第 8.1.3-6 表
現地調査における重要な種の確認状況
対象事業 対象事業
分類
種名
選定根拠
実施区域 実施区域
確認状況
全国
兵庫県
-
要調査
-
C
DD
-
(これら3種は、繁殖状況等を把握するため
-
C
の詳細調査も別途実施したため、確認状況等
国際希少
は、次項の「(b) 重要な鳥類の詳細調査」に
VU
本調査結果も併せて整理・掲載した。)
NT
A
-
B
-
要注目
-
A
-
要注目
外
オオハム
○
ササゴイ
○
ケリ
○
春季に1個体を対象事業実施区域外の高砂西
港の海上で確認した。
夏季に1個体を対象事業実施区域近傍の高
砂西港の海岸で確認した。
春季に1個体を対象事業実施区域外の当社
及び三菱重工(工場区域)の敷地境界の上空
で確認した。
鳥類
イソシギ
○
コアジサシ
○
ミサゴ
○
ノスリ
○
キビタキ
○
○
秋季に1個体を対象事業実施区域の上空で
確認した。
春季に1個体を対象事業実施区域の緑地(樹
林)で確認した。
B
冬季に1個体を対象事業実施区域外の当社
及び三菱重工敷地(工場区域)の緑地(樹林)
で確認した。
アオジ
○
○
春季に1個体を対象事業実施区域の緑地(樹
林)で、2個体を対象事業実施区域外の当社
及び三菱重工敷地(工場区域)の緑地(樹林)
で確認した。
冬季に対象事業実施区域外の当社及び三菱
重工敷地(工場区域)の人工建造物で糞を確
認した。
爬虫類
ニホンヤモリ
○
○
春季に1個体を対象事業実施区域の緑地(樹
林)で、7個体を対象事業実施区域外の当社
及び三菱重工敷地(工場区域)の人工建造物
及び外塀で確認した。
注:1.選定根拠は、第3章の第 3.1.5-6 表に基づく。
2.選定根拠の「-」は、該当しないことを示す。
3.イソシギ、コアジサシ及びミサゴについては、「重要な鳥類の詳細調査」の第 8.1.3-7 表に掲載した。
以上
36
17.陸生動植物の環境保全措置について[現地調査で説明](一部修正)
1.
陸生動物の環境保全措置
準備書に記載した陸生動物の環境保全措置については、大気質、騒音等の環境保全措置とも共通
する一般論を多数列記しており(現地工事量の削減が 2 件、騒音・振動の低減が 6 件、環境保全措
置の関係者への周知等が 2 件)
、対象を明確にしていない環境保全措置が、多くの分量を占める記載
になっています。
このため、評価書では、陸生動物の環境保全措置(準備書p661、668、669 に相当する箇所)につ
いて、以下のとおり、当該一般論を集約・整理した記載に修正するとともに、記載順を後方に移動
します。
なお、陸生動物の重要な種について予測を行った結果、陸生植物と異なり、いずれも影響はほと
んどないものと予測されたことから、個別の保全対象種に係る環境保全措置は記載していません(環
境保全措置は、予測の前提条件ともなるため、保全対象の共通事項を記載しています。)。
修正案
・対象事業実施区域の一部の緑地を伐採するが、ほとんどの既存の緑地については現状どおり適切
に育成管理するとともに、更新後の実証設備の北側及び東側に、新たに緑化マウンドを設けて植
栽を行うことにより、対象事業実施区域における緑地面積は約 19,000m2 から約 25,000m2 に増加
する。
・緑化マウンドの植栽に当たっては、立地条件を考慮の上、地域の生態系(生物多様性)に配慮し
て、在来種による多層構造の樹林を目指す。
・既存の敷地や既設設備の有効活用、大型機器の工場組立等により、現地工事量を削減する。
・可能な限り、低騒音・低振動型の建設機械を使用するとともに、低騒音・低振動工法を採用する。
・低騒音・低振動型の騒音・振動発生機器の使用、主要な騒音発生機器の屋内設置、主要な振動発
生機器の強固な基礎上への設置等により、騒音・振動を低減する。
・工事関係車両の運行については指定した走路及び駐車場を使用するとともに、工事関係者の工事
区域外への不要な立入りは行わない。
・定期的に会議等を行い、上記の環境保全措置を工事関係者及び定期点検関係者へ周知徹底する。
37
2.
陸生植物の環境保全措置
陸生植物の環境保全措置(準備書p679~681 に相当する箇所等)についても、以下のとおり、陸
生動物と同様に、該当する箇所(騒音・振動関連以外)を評価書で修正します。
また、対象事業実施区域及びその周辺(当社及び三菱重工敷地(工場区域))における現地調査で
は、
「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」
(平成 16 年法律第 78 号)
(以下
「外来生物法」という。
)の特定外来生物(外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の
生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定)又は「生
物多様性に悪影響を及ぼす外来生物への対応」
(兵庫県、平成 22 年)
(以下「兵庫県のブラックリス
ト」という。
)の警戒種(生物多様性への影響が大きい、または今後影響が大きくなることが予測さ
れる種)に該当する外来植物(以下、
「侵略的外来植物」という。)として、7 種を確認しました(全
てが警戒種に該当し、そのうちナルトサワギクのみが特定外来生物に該当します。)(準備書p671~
672 参照)
。このため、これらの侵略的外来植物について、対象事業実施区域に確認された個体を除
去することとし、以下のとおり、その旨を評価書の陸生植物の環境保全措置(準備書p679~681 に
相当する箇所等)に追記します。
修正案
・対象事業実施区域の一部の緑地を伐採するが、ほとんどの既存の緑地については現状どおり適切
に育成管理するとともに、更新後の実証設備の北側及び東側に、新たに緑化マウンドを設けて植
栽を行うことにより、対象事業実施区域における緑地面積は約 19,000m2 から約 25,000m2 に増加す
る。
・緑化マウンドの植栽に当たっては、立地条件を考慮の上、地域の生態系(生物多様性)に配慮し
て、在来種による多層構造の樹林を目指す。
・対象事業実施区域の北側及びその近傍で確認されたミゾコウジュについては、現状で生育地が半
製品置き場として利用されており、今後、半製品の置き方により生育環境に影響を及ぼす可能が
あることから、可能な限り早期に移植先を整備して、種子等移植を行うとともに、移植後は生育
状況及び生育環境の環境監視を行うことにより、適切な育成管理に努める。
・対象事業実施区域で確認された「外来生物法」の特定外来生物及び「兵庫県のブラックリスト」
の警戒種については、適切に除去する。
・既存の敷地や既設設備の有効活用、大型機器の工場組立等により、現地工事量を削減する。
・工事関係車両の運行については指定した走路及び駐車場を使用するとともに、工事関係者の工事
区域外への不要な立ち入りは行わない。
・定期的に会議等を行い、上記の環境保全措置を工事関係者及び定期点検関係者へ周知徹底する。
以上
38
18.陸生動植物の環境監視計画(工事中)について[現地調査で説明](一部修正)
1.
重要な植物(ミゾコウジュ)の移植等及び環境監視計画(工事中)
対象事業実施区域の北側及びその近傍で確認された重要な植物であるミゾコウジュについては、
現状で生育地が半製品置き場として利用されており、今後、半製品の置き方により生育環境に影響
を及ぼす可能性があることから、可能な限り早期に移植先を整備して、株移植及び採取した種子の
播種(以下「移植等」という。)を行とともに、移植等後は生育状況及び生育環境の環境監視を行う
ことにより、適切な育成管理に努めます(準備書p677~680 参照)。
重要な植物(ミゾコウジュ)の移植等及び環境監視計画(工事中)は、表 1 のとおりです。
表1
重要な植物(ミゾコウジュ)の移植等及び環境監視計画(工事中)
項目
内容
対象種
ミゾコウジュ(半製品置き場に生育する重要な植物)
移植等方法
半製品置き場の生育地(移植元)から移植等を行う。
移植等時期
4 月(生育開始期)
、6~7 月(結実期)(H26/7~H27/7)
調査地域
プランター(一時退避の移植・播種先)及び移植・播種先(既存の緑化マウンドで
の生育適地、花壇等)
調査時期
移植等 1 年目:移植等後 2~3 週間後、1、3、6 ヶ月後(H26/7~H28/1)
移植等 2~3 年目:4 月(生育開始期)、5~6 月(開花期)、6~7 月(結実期)
(H27/4
~H29/7)
調査方法
ロゼット葉の径、茎高さ、開花状況、結実状況、活力、周辺植生等を記録するなど
して、生育状況及び生育環境の確認を行う。
備考
移植・播種先は、必要に応じ、整地、草刈等の環境改善及び維持管理を行う。
2.
重要な鳥類(イソシギ、コアジサシ等)の環境監視計画(工事中)
重要な鳥類(イソシギ、コアジサシ等)が、工事中に一時的に出現する裸地を営巣地として利用
する可能性があるため、これらの繁殖状況を確認する調査を行います(準備書p766 参照)。なお、
今回の調査では当該種の営巣は確認されませんでした(準備書p657~659 参照)。
重要な鳥類(イソシギ、コアジサシ等)の環境監視計画(工事中)は、表 2 のとおりです。
表2
重要な鳥類(イソシギ、コアジサシ等)の環境監視計画(工事中)
項目
内容
対象種
イソシギ、コアジサシ等(一時的に出現する裸地を営巣地として利用する可能性の
ある重要な鳥類)
調査地域
対象事業実施区域に一時的に出現する裸地及びその周辺
調査時期
4~7 月に 5 回程度(一時的な裸地が出現する直前の繁殖期~工事終了(H29~H32))
調査方法
任意観察調査(主に営巣可能性のある裸地環境を踏査し、繁殖状況及び繁殖環境を
調査する。
)
備考
工事により当該種の繁殖に影響を及ぼす可能性がある場合には、工事前の調査結果
を踏まえて専門家に指導を仰ぐ。
39
3.
重要な鳥類(ミサゴ等の猛禽類)の環境監視計画(工事中)
重要な鳥類であるミサゴについては、準備書(p657、658、660、665)に記載のとおり、繁殖期の
定点調査により繁殖行動や営巣地は確認されなかったことから、工事の実施及び施設の存在による
繁殖地への影響はほとんどないものと予測しています。
しかしながら、住民等からのご意見を踏まえ、再検討した結果、工事中に重要な鳥類(ミサゴ等
の猛禽類)の営巣の有無を確認するための環境監視を行うとともに、万が一ミサゴ等の希少猛禽類
の営巣を確認し、工事によりその繁殖に影響を及ぼす可能性がある場合には、繁殖状況を適宜確認
しつつ、専門家等の指導・助言を得ながら、速やかに所要の対策を講じることとします。
重要な鳥類(ミサゴ等の猛禽類)の環境監視計画(工事中)は、表 3 のとおりです。
本環境監視計画(工事中)については、評価書でその旨を追記します。
表3
重要な鳥類(ミサゴ等の猛禽類)の環境監視計画(工事中)
項目
内容
対象種
ミサゴ等の猛禽類(対象事業実施区域及びその周辺で営巣する可能性のある重要な
鳥類)
調査地域
対象事業実施区域及びその周辺
調査時期
3~5 月(造巣~抱卵期)に 3 回程度(工事直前の繁殖期~工事終了(H29~H32))
調査方法
定点調査及び任意観察調査
備考
工事により当該種の繁殖に影響を及ぼす可能性がある場合には、工事前の調査結果
を踏まえて専門家に指導を仰ぐ。
4.
陸生動植物の環境監視計画(工事中)の概略工程等
上記の陸生動植物(ミゾコウジュ、イソシギ、コアジサシ等、ミサゴ等の猛禽類)の環境監視計
画(工事中)の概略工程は、表 4 のとおりです。
なお、環境監視の結果、環境保全上特に配慮を要する事項が判明した場合には、速やかに関係機
関と協議を行い、所要の対策を講じることとします。
表4
年度
項目
ミゾコ 移植等
ウジュ 調査
イソシギ、コア
ジサシ等調査
ミサゴ等の猛
禽類調査
工事
H26
陸生動植物の環境監視計画(工事中)の概略工程
H27
H28
■
■ ■
■■ ■■■■■ ■■
H29
H30
H31
H32
■■
■■
■
■■
40
備考
移植等後 3 年
■■
■
■■
■■
■
■■
■■
■
■■
工事直前・中
工事直前・中
5.
環境監視計画の修正案
上記の修正に伴い、評価書では環境監視計画(工事中)(準備書p766 の第 8.2-2 表に相当する箇
所)を以下のとおり修正します。
準備書の記載
第 8.2-2 表
環境要素
環境監視計画(工事中)
監視項目
実施内容
(省略)
重要な種及び注目すべ
動物
き生息地(海域に生息
鳥類繁殖状況
するものを除く)
重要な種及び重要な群
植物
落(海域に生育するも
のを除く)
生育状況、
工事中に一時的に出現する裸地を営巣地として利用す
る鳥類の繁殖状況を適宜確認する。
種子等移植を行ったミゾコウジュの生育状況及び生育
生育環境
環境を移植後(工事前~工事期間中)に適宜確認する。
(省略)
修正案
第 8.2-2 表
環境要素
環境監視計画(工事中)
監視項目
実施内容
(省略)
重要な種及び注目すべ
動物
き生息地(海域に生息
工事中に一時的に出現する裸地を営巣地として利用す
鳥類繁殖状況
するものを除く)
重要な種及び重要な群
植物
落(海域に生育するも
のを除く)
る重要な鳥類や人工構造物等を営巣地として利用する重
要な猛禽類の繁殖状況を適宜確認する。
生育状況、
生育環境
移植等を行ったミゾコウジュの生育状況及び生育環境
を移植後(工事前~工事期間中)に適宜確認する。
(省略)
注:ミゾコウジュについては、環境監視(工事中)の前に、専門家等の指導・助言を踏まえて、移植先の整備及
びその移植先への株移植及び採取した種子の播種を行う。
以上
41
19.ミゾコウジュの移植等状況について[現地調査で説明](一部修正)
ミゾコウジュの生育が確認された半製品置き場は、大部分が対象事業実施区域外となりますが、将
来にわたり、日常的に製品の出し入れ等の利用があり、環境条件の変化による影響回避が困難である
ため、緊急的な環境保全措置として、当該種のプランターへの株移植及び採取した種子の播種(以下
「移植等」という。
)を行いました。
1.
移植等前の生育状況
平成 26 年 7 月 3 日に移植等前のミゾコウジュの生育状況を確認したところ、コンクリートブロッ
クと土壌の接する湿気の高い場所(写真 1 左参照)やミストが常時かかるような場所(写真 1 右参
照)に、多数生育していました(大部分の個体が開花・結実中で、芽生えは少数)。
2.
移植等方法及び管理方法
平成 26 年 7~8 月に、約 150 株のミゾコウジュの開花個体・実生や種子を採取し、プランターに
移植等を行い当社敷地内に保管し(図 1、写真 2 参照)、定期的に灌水しています。
3.
移植等後の生育状況
移植等約 1 ケ月後(8 月 7 日)のモニタリング調査では、移植後の落下種子(写真 3 左参照)や
播種による順調な実生の生育が確認されました(写真 3 右参照)。
移植等後の生育状況は良好で、移植等は水分さえ確保できれば容易と考えられます。
4.
今後の対応
今後は、専門家等の指導・助言を得ながら、最終的な移植・播種先の整備(既存の緑化マウンド
での生育適地、花壇等)やそれに応じた持続可能な適切な管理方法を検討していきます。
写真 1
移植等前の生育状況
移植株 17 本
③
移植株 15 本
⑥
移植株 13 本
⑨
移植株 24 本
②
移植株 12 本
⑤
移植株 2 本
⑧
移植株 11 本
①
移植株 11 本
④
移植株 15 本
⑦
種子まき出し
⑩
種子まき出し
⑪
果実まき出し
⑫
図1
プランターへの移植等の概要
42
プランター③
プランター⑥
プランター⑨
プランター②
プランター⑤
プランター⑧
プランター①
プランター④
プランター⑦
プランター⑩
プランター⑪
プランター⑫
写真 2
プランターへの移植等直後の状況
プランター①
プランター⑪
写真 3
移植等後の生育状況
以上
43
20.新設の緑化マウンドによる眺望景観の遮蔽効果について
新設の緑化マウンドによる眺望景観の遮蔽効果について、現状では、一般住民等が利用可能で、当
該緑化マウンドが近景として広く視認できる眺望点が存在しないことから、参考のため、現在整備中
の高砂西港公共埠頭予定地内の公園予定地(将来的には一般住民等が利用可能な地点)
(図 1 参照)か
ら撮影した写真に基づいて作成したフォトモンタージュを写真 1 に示します。
写真撮影地点
高砂西港
公共埠頭
予定地
図1
写真撮影地点の位置(高砂西港公共埠頭予定地内の公園予定地)
44
写真 1
新設の緑化マウンドによる遮蔽効果(将来の高砂西港公共埠頭の眺望景観フォトモンタージュ)
【緑化マウンド無し】
【緑化マウンド有り】
以上
45
21.全社的な取り組みによる二酸化炭素の排出量に削減について[現地調査で説明]
二酸化炭素排出量削減の一環で、三菱重工業(株)の全社的取り組みとして電力使用量の削減を進
めていますが、2010 年度と 2012 年度の単体生産工場合計の電力使用量は表 1 のとおりです。
表1
三菱重工業(株)における 2010 年度と 2012 年度の単体生産工場合計の電力使用量
年度
2010(H22)
2012(H24)
電力使用量(MWh)
766,802
712,456
電力使用量の削減量(MWh)
-
△54,346
CO2 排出量の削減量(t)
-
△29,890
注:1.電力使用量の数値は三菱重工業(株)2013 年度CSRレポートに記載のものを引用した。
2.CO2 排出量は環境省の排出係数の代替値 0.00055(t-CO2/kWh)を使用して計算した。
2010 年度に対し、2012 年度では、電力使用量の削減を進めた結果、約 3 万tのCO2 排出量が削減さ
れています。これは、更新設備でガス・灯油併用時に増加するCO2 排出量約 1 万tの 3 倍に相当する量
です。
以上
46
22.文献その他の資料調査の調査期間の記載について
各項目の文献その他の資料調査の調査期間について、具体的な期間ではなく「入手可能な最新の資
料とした。
」と記載したものについて、
「調査結果」に同記載があるため、以下(準備書p683)で例示
したとおり、当該項目を評価書で削除します。
修正案
8.1.5 景観
1. 主要な眺望点及び景観資源並びに主要な眺望景観
(1) 調査結果の概要
① 主要な眺望点
a. 文献その他の資料調査
(略)
(b) 調査地点
(略)
(c) 調査期間
入手可能な最新の資料とした。
(c) 調査結果
(略)
なお、以下の箇所について、上記と同様に削除します。
・準備書p530 8.1.1 大気環境 2. 騒音 (1) 調査結果の概要 ② 沿道の状況
・準備書p576 8.1.1 大気環境 3. 振動 (1) 調査結果の概要 ⑤ 地盤の状況
・準備書p639、642、646、647、 8.1.3 動物 1. 重要な種及び注目すべき生息地(海域に生息するも
のを除く) (1) 調査結果の概要 ① 哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、昆虫類に関する動物相の
状況 a. 哺乳類相の状況、b. 鳥類相の状況、c. 爬虫類相の状況、d. 両生類相の状況、e. 昆
虫類相の状況、② 重要な種及び注目すべき生息地の分布、生息の状況及び生息環境の状況
・準備書p671、674、676 8.1.4 植物 1. 重要な種及び重要な群落(海域に生育するものを除く) (1)
調査結果の概要 ① 種子植物その他主な植物に関する植物相及び植生の状況 a. 植物相の状
況、b. 植生の状況、② 重要な種及び重要な群落の分布、生育の状況及び生育環境の状況
・準備書p683、690、696 8.1.5 景観 1. 主要な眺望点及び景観資源並びに主要な眺望景観 (1) 調査
結果の概要 ① 主要な眺望点、② 景観資源の状況、③ 主要な眺望景観の状況
・準備書p711、715 8.1.6 人と自然との触れ合いの活動の場 1. 主要な人と自然との触れ合いの活
動の場 (1) 調査結果の概要 ① 人と自然との触れ合いの活動の場の状況、② 主要な人と自然
との触れ合いの活動の場の分布、利用の状況及び利用環境の状況
以上
47
23.空冷復水器に係る温風拡散予測結果について[現地調査で説明]
(一部修正)
既設及び新設の空冷復水器の稼働による気温への影響を以下のとおり予測しました。
1. 予測手法
1.1 予測手法の基本的な考え方
環境アセスメントにおいて、空冷復水器における温風拡散の予測を行った事例はありません。
このため、今回の空冷復水器に係る温風拡散の予測では、
「発電所に係る環境影響評価の手引 平
成19年1月改訂」
(経済産業省原子力安全・保安院、平成19年)
(以下「発電所アセスの手引」という。)
の参考資料に記載されている冷却塔の排気の白煙化に関する予測手法の一つとして挙げられている
「k-εモデル」を用いて予測評価を行うこととしました。
本予測と同様の事例である発電所の冷却塔による温風拡散について、実測値との比較や風洞実験
等により数値計算結果の妥当性を示した例は見当たりませんが、類似の事例としては、有波らによ
る研究事例(「可搬型ガスタービン発電機からの高温排熱の拡散性状に関する研究」(有波・赤林・
石川ほか、平成25年)
、日本ガスタービン学会誌)があります。
この事例では、本予測で用いた乱流モデル(「標準k-εモデル」)と同じ手法により温風の予測計
算を行い、実測値との比較により妥当性の検証を行っています。その結果、実測結果と解析結果で
はほぼ相似形の温度分布となることから、解析結果は概ね妥当で温風の影響の検討に数値流体解析
は有効であるとされています。
また、海外の事例では、Alok Singhらによる研究事例(「Application of CFD in Natural Draft Wet
Cooling Tower Flow」
(Alok Singh et.al、2012年)、International Journal of Engineering Research
and Applications)があり、自然通風式の湿式冷却塔の内部の流れや熱、物質輸送、冷却効果の解
析に「k-εモデル」が採用されています。
流れの解析では、
「市街地風環境予測のための流体数値解析ガイドブック」(日本建築学会、平成
19年)において単体建物や単純建物群、実在市街地を対象とし、
「k-εモデル」を中心とした解析を
行っています(本予測で用いた熱流体解析ソフトStreamも含まれています。)。解析結果は風洞実験
結果との比較を行っており、風洞実験と数値計算の風速比の相関係数は0.8~0.9の範囲であるとさ
れています。
48
1.2
予測条件等の設定
予測条件等については、「発電所アセス手引き」に記載の冷却塔白煙を参考に表1のとおり、設定
しました。
表 1 冷却塔白煙(発電所アセス手引き)及び空冷復水器温風(本予測)の予測条件等の設定
予測対象
冷却塔白煙(発電所アセス手引き)
空冷復水器温風(本予測)
地上気象(12 ヶ月以上)、上層気象(暖
調査情報
候期、寒候期や住居地域等に向かう風向 地上気象(12 ヶ月)
条件が含まれること)
調査手法
文献その他の資料、現地調査
現地調査
調査地点
冷却塔設置の場所又はその近傍の 1 地
点
空冷復水器近傍の 1 地点(対象事業実施
区域)
予測対象
①白煙による視程障害、視野妨害
②凝結水滴の落下
③排気(白煙や水滴を含む)
周辺地域(住居地域)の気温の上昇
解析項目
冷却塔からの排気の挙動(上昇、移流、 空冷復水器からの排気の挙動(上昇、移
拡散、水蒸気の凝結)
流、拡散、温度)
評価
予測手法の精度を勘案し、予測時間スケ
ールの大きい年間の視程障害出現頻度
を予測する。また、年間予測だけでは不
十分な場合、白煙が最も発達しやすい条
件での予測(短時間予測)も行う。
住居地域への温度上昇の影響が最も生
じやすい気象条件での予測(短時間予
測)を行なった。
短時間予測
①3 次元熱流体モデル(k-εモデル、ま
たは代数応力モデル等の大気乱流をモ
デル化したもの)による数値シミュレー
ション
②3 次元熱流体モデル(LES モデル等の
大気の乱流構造を計算できるもの)によ
る数値シミュレーション
③風洞実験
3 次元熱流体モデル(標準 k-εモデル)
による数値シミュレーション
使用ソフト;汎用熱流体解析ソフトウェ
ア(Cradle STREAM)
予測地域
排気による白煙の最大到達距離内また
は冷却塔から半径 1km 以内
2km×3km(風下方向に 2km)
(影響範囲を考慮し、手引の範囲より広
く設定)
予測対象時期
発電所の最大出力で気象条件的に白煙
が最も発達すると想定される条件(短時
間予測)
気温は夏季を想定
49
1.3
計算方法
空冷復水器より排出される温風の拡散予測については、空冷復水器及びその近傍の構造物により
形成される複雑な流れ場により影響を受けると考えられます。そのため、予測には構造物の影響を
考慮して解析できる3次元の熱流体解析モデルを用いて解析を行いました。
計算には、表2に示す熱流体解析モデルを用い、乱流モデルには標準k-εモデルを用いました。
表2
計算方法の概要
項目
内容
名称
汎用熱流体解析ソフトウェア(Cradle STREAM)
モデル手法
乱流モデル
標準 k-ε モデル
1.4
計算領域
温風拡散予測に用いた計算領域を図1に示します。本計算では、空冷復水器の中心の位置を原点(0,
0,0)に配置し、計算領域(大領域)を図1のように(-1,000m,-1,000m,0m)~(1,000m,2,000m,
700m)としました。また、中領域を主要な構造物を含む領域(既設は(-100m,-100m,0m)~(100m,
100m,100m)、新設は(-200m,-100m,0m)~(100m,100m,100m)
)とし、小領域を空冷復水器周
辺(既設は(-25m,-25m,0m)~(25m,25m,30m)、新設は(-37m,-25m,0m)~(37m,25m,40m))
としました。
なお、空冷復水器及びその周辺の主要な構造物の配置については図2に示すとおりとし、本計算で
は空冷復水器及びその周辺の主要な構造物をモデル化し、配置しました。
2,000m
700m
3,000m
風向
図1
空冷復水器温風拡散予測における計算領域
50
事務所
蒸気タービン建屋
防音壁
空冷復水器
風向
図 2-1
既設の空冷復水器及びその周辺の主要な構造物の配置
防音壁
軸受冷却水冷却塔
図 2-2
空冷復水器
タービン建屋
風向
新設の空冷復水器及びその周辺の主要な構造物の配置
1.5
境界条件
予測における計算領域の境界条件については図 3 に示すとおりとしました。また、壁境界(摩擦)
の条件については地表面及び構造物を滑らかな壁面とし、その他はフリースリップ(摩擦なし)と
して条件を与えました。
流出境界
空冷復水器における
吸気・排気
(z 軸上向き)
風向
図3
境界条件
51
1.6
計算条件
計算条件は表 3 のとおりとしました。
表3
既設及び新設の空冷復水器温風拡散予測における計算条件
仕様
項目
備考
現状(既設) 将来(新設)
気温
25℃
基準高さ 14m※とし、べき乗則
2、4m/s 及び
風速を境界に与えた。(最大
風速
各風向における最大風速
風速は計画地点の地上気象
気象条件
観測期間における最大風速)
海から陸(住居方向)に吹く
風(SSW は陸域に向かう風向
風向
SSW、SW、WSW
のうち計画地点の地上気象
観測期間における最多風向)
樹木・低層建築物などが散在
境界条件
地表粗度区分
Ⅱ(ZG=350m、α=0.15)
している平坦地を想定
冷却ファン台数
16 台
20 台
冷却ファン風量
590m3/sec
762m3/sec
空冷復水器
(1 台あたり)
冷却ファン排気
+19.6℃
+12.6℃
温度上昇
空冷復水器
50m×50m×28m 75m×51m×40m
タービン建屋
51m×34m×18m 53m×36m×30m
横(x)×縦(y)×高さ(z)
事務所
31m×19m×9m
-
軸受冷却水冷却塔
-
50m×18m×8m
建物の仕様
空冷復水器
64m×20m
101m×42m
排気ダクト
-
23m×17m
防音壁
幅×高さ(z)
軸受冷却水
-
56m×16m
冷却塔
(10m×10m×6m)
(x 軸:9.3m~52.2m
大領域
y 軸:9.4m~97.6m
z 軸:5.7m~33.9m)
横(x)×縦(y)×高さ(z)
基準メッシ
(5m×5m×3m)
注:メッシュサイズは可変で
ュサイズ
(x 軸:0.13m~6.5m
あり、建物周辺は基準メッシ
中領域
(メッシュ
y 軸:1.0m~6.0m
ュサイズに基づくが、建物か
サイズの幅)
z 軸:0.14m~3.4m)
らの距離に応じてメッシュ
サイズは大きくなる。
(1m×1m×1m)
(x 軸:0.13m~6.5m
小領域
y 軸:1.0m~6.0m
z 軸:0.14m~3.4m)
注:計画地点の地上気象観測における観測高度(高さ 14m)を基準高さとしました。
52
本予測では、陸域への影響が考えられる SSW、SW、WSW の風を予測の対象とし、風速の違いによる
温風の拡散範囲や温度分布を確認するため、風速を表の各値で予測することとしました。
風速の境界条件については、本計算ではべき乗則風速境界として与えており、任意の高さにおけ
る風速を次の式で与えています。
1
 Z  Z0  n

V  VB 
 Z B  Z0 
Z:任意の高さ(m)
ZB:基準高さ(m)
Z0:地面高さ(m)
V:高さZにおける風速(m/s)
VB:基準高さの風速(m/s)
n:べき数
一般に地表面を吹く風の強さは、地表面との摩擦によって鉛直方向に変化し、地表付近ほど風速
は減少します。また、その鉛直方向の風速変化は前述のべき指数分布で表され、べき数nの値によ
って地表付近の風速の減少の度合いが表されます(図 4)。地表に高層建築物が多い場合や建築物が
密集している場合では、地表面粗度が増してnの値は小さくなり、風速の減少も大きくなります。
図4
風の高さによる変化と地上の様子
〔「ビル風の基礎知識」(風工学研究所編、平成 17 年)より作成〕
本予測計算においてべき数nの設定については、日本建築学会が示す地表面の状態とべき数の関
係(表 4、表 5)からパラメータを決定することとし、対象事業実施区域周辺は地表粗度区分Ⅲ(樹
木・低層建築物が多数存在する地域、あるいは中層建築物(4~9 階)が散在している地域)であり
ますが、風上側がほぼ海域であることを考慮して、地表粗度区分Ⅱ(田園地帯や草原のような、農
作物程度の障害物がある平坦地、樹木・低層建築物などが散在している平坦地)を想定し、べき数
n=6.67(べき指数α=0.15)としました。
53
表4
地表面粗度区分
地表粗度区分の概要
建設地および風上側地域の地表面の状況
滑
Ⅰ
海面または湖面のような、ほとんど障害物のない地域
↑
Ⅱ
田園地帯や草原のような農作物程度の障害物がある地域、樹木・
低層建築物などが散在している地域
Ⅲ
樹木・低層建築物が多数存在する地域、あるいは中層建築物(4
~9 階)が散在している地域
↓
Ⅳ
中層建築物(4~9 階)が主となる地域
粗
Ⅴ
高層建築物(10 階以上)が密集する市街地
〔「建築物荷重指針・同解説」(日本建築学会、平成 16 年)より作成〕
表5
風速の鉛直分布を定めるパラメータ
地表面粗度区分
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
ZG(m)
250
350
450
550
650
α
0.1
0.15
0.2
0.27
0.35
10
6.67
5
3.7
2.86
n
〔「建築物荷重指針・同解説」(日本建築学会、平成 16 年)より作成〕
また、同様に乱流強度の算出についても、表 5 の地表粗度区分Ⅱの条件から境界層高さZ G=350m
を与えました。任意の高さにおける乱流強度Sについては以下の式から与えられます。
 Z  Z0 

S Z   0.1 
Z
G


1

  0.05 
n

Z:任意の高さ(m)
ZG:境界層高さ(m)
S(Z):高さZにおける乱流強度
Z0:地面高さ
乱流強度Sは、図 5 に示すとおり、地表面粗度区分に応じて分布が決定され、地表面粗度が粗い
(高層建築物等が多い)場合は建物により乱流が発生しやすい流れ場をつくり、地表面粗度が滑ら
か(ほぼ障害がない)場合は乱流が生じにくいことを示しています。
各地表粗度区分における乱流強度S(Z)
各地表粗度区分における風速分布V(Z)
600
600
500
500
地表粗度区分Ⅰ
地表粗度区分Ⅱ
地表粗度区分Ⅲ
Z(m)
Z(m)
地表粗度区分Ⅳ
400
400
300
地表粗度区分Ⅴ
300
200
200
地表粗度区分Ⅰ
地表粗度区分Ⅱ
地表粗度区分Ⅲ
100
100
地表粗度区分Ⅳ
地表粗度区分Ⅴ
0
0
0
5
図5
10
風速V(Z) (m/s)
0
15
0.1
0.2
0.3
乱流強度S(Z)
0.4
各地表面粗度区分における風速分布(左)と乱流強度の分布(右)
54
0.5
1.7
風向風速条件
地上気象観測結果の風速階級別風向出現頻度(地上・年間)及び風速階級別平均風速、最大風速
は、表 6 のとおりです(詳細は準備書 p305~314 参照)
。
予測計算においては、既設及び新設の空冷復水器において、気温を 25℃とし、陸域に向かう風向
のうち最多風向かつ全風向のうち最大風速が最も大きい SSW と、住居地域へ向かう風向である SW、
WSW について計算を行いました。
風速の計算条件については、SSW、SW、WSW の平均風速が 2.2m/s~3.6m/s であることから 2m/s、
4m/s 及び各風向の平均風速とし、さらに各風向の最大風速についても計算を行いました。
予測ケースは表 7 に示す 24 ケースとなります。
表6
風速階級別風向出現頻度(地上・年間)及び風速階級別平均風速、最大風速
観測期間:平成24年10月1日~平成25年9月30日
観測高度:地上高14m
(単位:%)
風向
風速
NNE NE ENE E ESE SE SSE S SSW SW WSW W WNW NW NNW N 全風向
階級
(m/s)
0.5
~0.9
1.0
~1.9
2.0
~2.9
3.0
~3.9
4.0
~5.9
6.0
以上
合 計
全日
0.6
0.7
0.4
0.2
0.1
0.1
0.1
0.2
0.2
0.2
0.4
0.3
0.3
0.3
0.2
0.4
4.6
全日
3.7
4.8
1.9
0.5
0.1
0.1
0.2
0.6
0.9
1.5
1.4
1.4
0.8
0.8
0.9
1.8
21.5
全日
4.7
8.1
1.7
0.4
0.1
0.1
0.7
1.1
2.3
2.7
1.0
0.7
0.7
1.2
1.6
2.1
29.0
全日
2.1
3.4
1.0
0.2
0.1
0.1
0.7
1.4
2.7
1.6
0.4
0.7
0.7
1.6
1.7
1.2
19.6
全日
1.8
1.9
0.4
0.0
0.0
0.2
1.2
1.8
2.6
0.6
0.3
0.6
1.0
3.3
1.2
1.1
18.0
全日
0.5
0.3
0.0
0
0.0
0.0
0.4
1.0
0.7
0.1
0
0.0
1.0
1.7
0.5
0.4
6.6
全日 13.3 19.1
5.5
1.2
0.5
0.6
3.4
6.0
9.5
6.7
3.5
3.7
4.4
8.9
6.2
7.0
100.0
4.0
4.3
3.6
4.1
4.3
3.4
平均風速
全日
(m/s)
最大風速
全日
(m/s)
2.7
2.6
2.3
2.0
2.1
3.2
2.7
2.2
2.5
2.9
3.1
9.1
8.6
6.0
5.6
7.2
6.9 11.1 15.6 16.4 10.8
5.8
6.8 11.4 10.6 11.2 10.3
16.4
(単位:%)
全日
静穏率
0.7
欠測率
0.8
注:1.静穏は、0.4m/s 以下とし、合計 100%には静穏を含む。
2.出現頻度は、四捨五入の関係で合計が一致しないことがある。
3.「0」は、観測されなかったことを示す。
4.「0.0」は、小数点以下第 2 位を四捨五入して、0.1 に満たないものを示す。
5.昼間及び夜間の区分は、準備書 p306 第 8.1.1.1-3 表の注 2 のとおりである。
55
表7
各ケースにおける計算条件
ケース番号
空冷復水器
気温
風向
ケース 1
既設
25℃
SSW
ケース 2
既設
25℃
SSW
ケース 3
既設
25℃
SSW
ケース 4
既設
25℃
SSW
ケース 5
既設
25℃
SW
ケース 6
既設
25℃
SW
ケース 7
既設
25℃
SW
ケース 8
既設
25℃
SW
ケース 9
既設
25℃
WSW
ケース 10
既設
25℃
WSW
ケース 11
既設
25℃
WSW
ケース 12
既設
25℃
WSW
ケース 13
新設
25℃
SSW
ケース 14
新設
25℃
SSW
ケース 15
新設
25℃
SSW
ケース 16
新設
25℃
SSW
ケース 17
新設
25℃
SW
ケース 18
新設
25℃
SW
ケース 19
新設
25℃
SW
ケース 20
新設
25℃
SW
ケース 21
新設
25℃
WSW
ケース 22
新設
25℃
WSW
ケース 23
新設
25℃
WSW
ケース 24
新設
25℃
WSW
注:各ケースで与えている風速は基準高さ(14m)における風速である。
風速
2m/s
3.6m/s
4m/s
16.4m/s
2m/s
2.7m/s
4m/s
10.8m/s
2m/s
2.2m/s
4m/s
5.8m/s
2m/s
3.6m/s
4m/s
16.4m/s
2m/s
2.7m/s
4m/s
10.8m/s
2m/s
2.2m/s
4m/s
5.8m/s
2. 予測・評価結果
2.1 予測結果
既設及び新設の空冷復水器の温風拡散予測結果として、計 24 ケースにおける風下 500m、風下
1,000m の高度 1.5m、高度 5.0m における温度上昇を表 8 に示します。
また、これらの 24 ケースのうち、最多風向 SSW における平均風速時(3.6m/s)及び最大風速時
(16.4m/s)の結果と、住居地域に向かう風向 SW、WSW における平均風速時(2.7m/s、2.2m/s)及び
最大風速時(10.8m/s、5.8m/s)の結果について、温度上昇域の分布(高度 5.0m)を図 6~図 17 に、
鉛直断面における温度分布及び風ベクトル分布を図 18~23(最多風向の SSW の平均風速時(ケース
2、14)
、最大風速時(ケース 4、16)及び住居地域へ向かう風向である風向 SW の平均風速時(ケー
ス 6、18)を例示し、全ケースは別添の参考資料参照。)に、既設及び新設における各風向の風速出
現頻度と温度上昇の関係を図 24 に示します。
56
表8
ケース
番号
各ケースにおける風下地点の温度上昇
各地点における温度上昇(℃)
計算条件
空冷復水器
気温
風速
風下 500m
高度 1.5m
高度 5.0m
風向
ケース 1
既設
25.0℃
2m/s
SSW
+0.0
+0.0
ケース 2
既設
25.0℃
3.6m/s
SSW
+0.1
+0.1
ケース 3
既設
25.0℃
4m/s
SSW
+0.1
+0.1
ケース 4
既設
25.0℃
16.4m/s
SSW
+0.6
+0.7
ケース 5
既設
25.0℃
2m/s
SW
+0.0
+0.0
ケース 6
既設
25.0℃
2.7m/s
SW
+0.0
+0.0
ケース 7
既設
25.0℃
4m/s
SW
+0.1
+0.2
ケース 8
既設
25.0℃
10.8m/s
SW
+0.8
+0.8
ケース 9
既設
25.0℃
2m/s
WSW
+0.0
+0.0
ケース 10
既設
25.0℃
2.2m/s
WSW
+0.0
+0.0
ケース 11
既設
25.0℃
4m/s
WSW
+0.1
+0.1
ケース 12
既設
25.0℃
5.8m/s
WSW
+0.4
+0.4
ケース 13
新設
25.0℃
2m/s
SSW
+0.0
+0.0
ケース 14
新設
25.0℃
3.6m/s
SSW
+0.0
+0.1
ケース 15
新設
25.0℃
4m/s
SSW
+0.1
+0.1
ケース 16
新設
25.0℃
16.4m/s
SSW
+0.4
+0.5
ケース 17
新設
25.0℃
2m/s
SW
+0.0
+0.0
ケース 18
新設
25.0℃
2.7m/s
SW
+0.0
+0.0
ケース 19
新設
25.0℃
4m/s
SW
+0.1
+0.1
ケース 20
新設
25.0℃
10.8m/s
SW
+0.6
+0.6
ケース 21
新設
25.0℃
2m/s
WSW
+0.0
+0.0
ケース 22
新設
25.0℃
2.2m/s
WSW
+0.0
+0.0
ケース 23
新設
25.0℃
4m/s
WSW
+0.1
+0.1
ケース 24
新設
25.0℃
5.8m/s
WSW
+0.2
+0.2
注:1.ゴシック体は、温度上昇域の分布を図示したケースを示す(図 6~17 参照)。
2.「0.0」は、小数点以下第 2 位を四捨五入して、0.1 に満たないものを示す。
2.2
風下 1,000m
高度 1.5m
高度 5.0m
+0.0
+0.1
+0.1
+0.4
+0.0
+0.0
+0.1
+0.6
+0.0
+0.0
+0.1
+0.2
+0.0
+0.0
+0.0
+0.3
+0.0
+0.0
+0.1
+0.4
+0.0
+0.0
+0.1
+0.2
+0.0
+0.1
+0.1
+0.4
+0.0
+0.0
+0.1
+0.6
+0.0
+0.0
+0.1
+0.2
+0.0
+0.0
+0.0
+0.3
+0.0
+0.0
+0.1
+0.4
+0.0
+0.0
+0.1
+0.2
評価結果
住居地域に向かう風向 SW、WSW の平均風速(それぞれ 2.7、2.2m/s)では、既設及び新設の空冷
復水器の温風拡散による風下 500m、1,000m の温度上昇は、いずれも+0.0℃と予測されました(表
8、図 8~11 参照)。
また、新設の空冷復水器による住居地域に及ぼす温度上昇の影響が最大となると想定される、風
向 SW の最大風速 10.8m/s での住居地域(風下 1,000m 付近)の温度上昇は 0.4℃程度と予測されま
したが(表 8、図 15 参照)
、風速 6m/s 以上の出現頻度は 0.1%(表 6、図 24 参照)であり、このよ
うな住居地での温度上昇をもたらす気象条件は非常に稀なものと考えられます。
さらに、既設の空冷復水器に比べ、新設の空冷復水器の方が、地上付近の温度上昇が低減される
ことが予測されました(表 8、図 24 参照)。これは、新設の空冷復水器が既設に比べてファンの風
量が大きく、排気位置も高いため、より上空へ拡散するためと考えられます。なお、既設の実証設
備の稼働に際し、これまで近隣住民から温風と関連した苦情等を受けたことはありません。
以上のことから、新設の空冷復水器による住居地に及ぼす温度上昇の影響は少ないものと評価し
ます。
57
ケース 2:既設、風向 SSW、平均風速時(3.6m/s)
風向(SSW)
図6
温度上昇域の分布(ケース 2:既設、気温 25℃、風向 SSW、風速 3.6m/s)(高度 5.0m)
58
ケース 14:新設、風向 SSW、平均風速時(3.6m/s)
風向(SSW)
注:本ケース(高度 5.0m)において、+0.1℃以上の温度上昇域は出現
しなかった。なお、図中の風下 500m 地点の「+0.1」は、小数点以
下第 2 位を四捨五入したもの(0.05)を示す。
図7
温度上昇域の分布(ケース 14:新設、気温 25℃、風向 SSW、風速 3.6m/s)(高度 5.0m)
59
ケース 6:既設、風向 SW、平均風速時(2.7m/s)
風向(SW)
図8
温度上昇域の分布(ケース 6:既設、気温 25℃、風向 SW、風速 2.7m/s)
(高度 5.0m)
60
ケース 18:新設、風向 SW、平均風速時(2.7m/s)
風向(SW)
注:本ケース(高度 5.0m)において、+0.1℃以上の温度
上昇域は出現しなかった。
図9
温度上昇域の分布(ケース 18:新設、気温 25℃、風向 SW、風速 2.7m/s)
(高度 5.0m)
61
ケース 10:既設、風向 WSW、平均風速時(2.2m/s)
風向(WSW)
注:本ケース(高度 5.0m)において、+0.1℃以上の温度
上昇域は出現しなかった。
図 10
温度上昇域の分布(ケース 10:既設、気温 25℃、風向 WSW、風速 2.2m/s)
(高度 5.0m)
62
ケース 22:新設、風向 WSW、平均風速時(2.2m/s)
風向(WSW)
(WSW)
注:本ケース(高度 5.0m)において、+0.1℃以上の温度
上昇域は出現しなかった。
図 11
温度上昇域の分布(ケース 22:新設、気温 25℃、風向 WSW、風速 2.2m/s)
(高度 5.0m)
63
ケース 4:既設、風向 SSW、最大風速時(16.4m/s)
風向(SSW)
図 12
温度上昇域の分布(ケース 4:既設、気温 25℃、風向 SSW、風速 16.4m/s)(高度 5.0m)
64
ケース 16:新設、風向 SSW、最大風速時(16.4m/s)
風向(SSW)
図 13
温度上昇域の分布(ケース 16:新設、気温 25℃、風向 SSW、風速 16.4m/s)(高度 5.0m)
65
ケース 8:既設、風向 SW、最大風速時(10.8m/s)
風向(SW)
図 14
温度上昇域の分布(ケース 8:既設、気温 25℃、風向 SW、風速 10.8m/s)
(高度 5.0m)
66
ケース 20:新設、風向 SW、最大風速時(10.8m/s)
風向(SW)
図 15
温度上昇域の分布(ケース 20:新設、気温 25℃、風向 SW、風速 10.8m/s)
(高度 5.0m)
67
ケース 12:既設、風向 WSW、最大風速時(5.8m/s)
風向(WSW)
図 16
温度上昇域の分布(ケース 12:既設、気温 25℃、風向 WSW、風速 5.8m/s)
(高度 5.0m)
68
ケース 24:新設、風向 WSW、最大風速時(5.8m/s)
風向(WSW)
(WSW)
図 17
温度上昇域の分布(ケース 24:新設、気温 25℃、風向 WSW、風速 5.8m/s)
(高度 5.0m)
69
ケース 2:既設、風向 SSW、平均風速時(3.6m/s)
風下 1,000m
z=700m
風下 500m
500m
250m
風速
図 18
鉛直断面における温度分布(上)及び風ベクトル分布(下)
(ケース 2:既設、気温 25℃、風向 SSW、風速 3.6m/s)
70
0
ケース 14:新設、風向 SSW、平均風速時(3.6m/s)
風下 1,000m
z=700m
風下 500m
500m
250m
風速
図 19
鉛直断面における温度分布(上)及び風ベクトル分布(下)
(ケース 14:新設、気温 25℃、風向 SSW、風速 3.6m/s)
71
0
ケース 4:既設、風向 SSW、最大風速時(16.4m/s)
風下 1,000m
z=700m
風下 500m
500m
250m
風速
図 20
鉛直断面における温度分布(上)及び風ベクトル分布(下)
(ケース 4:既設、気温 25℃、風向 SSW、風速 16.4m/s)
72
0
ケース 16:新設、風向 SSW、最大風速時(16.4m/s)
風下 1,000m
z=700m
風下 500m
500m
250m
風速
図 21 鉛直断面における温度分布(上)及び風ベクトル分布(下)
(ケース 16:新設、気温 25℃、風向 SSW、風速 16.4m/s)
73
0
ケース 6:既設、風向 SW、平均風速時(2.7m/s)
風下 1,000m
z=700m
風下 500m
500m
250m
風速
図 22
鉛直断面における温度分布(上)及び風ベクトル分布(下)
(ケース 6:既設、気温 25℃、風向 SW、風速 2.7m/s)
74
0
ケース 18:新設、風向 SW、平均風速時(2.7m/s)
風下 1,000m
z=700m
風下 500m
500m
250m
風速
図 23
鉛直断面における温度分布(上)及び風ベクトル分布(下)
(ケース 18:新設、気温 25℃、風向 SW、風速 2.7m/s)
75
0
注:図中の風速階級 1.0-2.9(0.5-0.9 も同等と想定)、3.0-5.9、6.0-16.4m/s における温度上昇値は、予測計算にお
ける風速条件をそれぞれ 2.0、4.0、16.4m/s として計算した場合の高度 5m における温度上昇値である。
注:図中の風速階級 1.0-2.9(0.5-0.9 も同等と想定)、3.0-5.9、6.0-10.8m/s における温度上昇値は、予測計算にお
ける風速条件をそれぞれ 2.0、4.0、10.8m/s として計算した場合の高度 5m における温度上昇値である。
注:図中の風速階級 1.0-2.9(0.5-0.9 も同等と想定)、3.0-5.8m/s における温度上昇値は、予測計算における風速条
件をそれぞれ 2.0、5.8m/s として計算した場合の高度 5m における温度上昇値である。
図 24
既設及び新設における各風向の風速出現頻度と温度上昇の関係
76
3.
WBGT による予測・評価結果
代表的な熱環境指標の 1 つとして WBGT(湿球黒球温度)があります。これは、人間の熱バランスに
影響の大きい気温、湿度、輻射熱の 3 つを取り入れた温度の指標として、環境省の熱中症予防指数に
採用されています。
「2. 予測・評価結果」では温風拡散に伴う温度上昇の予測を行いましたが、ここでは温風拡散に
伴う WBGT の予測を行います。
WBGT は、
「環境省熱中症予防サイトホームページ」(環境省)に基づき、以下の式から求めました。
WBGT=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
なお、湿球温度は、対象事業実施区域内で測定した地上気象観測結果の気温と相対湿度から湿り空
気線図より算出しました。また、黒球温度は環境省で採用されている登内・村山の式から算出しまし
た。
S0≦400W/m2
400W/m2<S0
Tg:黒球温度
Tg=0.0256S0-0.18U1/2-0.3+Ta
Tg=0.0067S0-2.40U1/2+12.1+Ta
S0:全天日射量(W/m2)
U:風速(m/s)
Ta:気温(℃)
ここでは、表 9 に示す地上気象観測期間中で WBGT が最も高かった時の気象条件で予測・評価を行い
ました。
表9
日時
8 月 12 日 15 時
地上気象観測期間中における WBGT が最大となる気象条件
気温
相対湿度
全天日射量
2
風速
黒球温度
WBGT
(℃)
(%)
(W/m )
(m/s)
(℃)
(℃)
33.6
63
643
2.0
46.6
32.0
注:観測高度は気温・相対湿度が地上 1.5m、日射量・風速が地上 14m である。
温風拡散の影響を考慮した WBGT は、表 9 で示した気温(33.6℃)に表 8 の各地点における温度上昇
を加えて算出しました。なお、温風拡散の影響を考慮した湿球温度は、温風による水分の補給がない
と考えられることから、8 月 12 日 15 時の気温(33.6℃)と飽和水蒸気圧との関係より求めた水蒸気
圧(32.77hPa)を用いて算出しました。
「2. 予測・評価結果」で設定した各 24 ケースにおける風下 500m、風下 1,000m の高度 1.5m、高度
5.0m における WBGT は表 10、WBGT 上昇値は表 11 のとおりです。
新設の空冷復水器による住居地域に及ぼす温度上昇の影響が最大となると想定される、風向 SW の最
大風速 10.8m/s での住居地域(風下 1,000m 付近)の WBGT の上昇値は 0.1℃程度と予測されました。
また、温度上昇と同じく、既設の空冷復水器に比べ、新設の空冷復水器の方が、地上付近の WBGT 上昇
が低減されることが予測されました。
以上のことから、新設の空冷復水器による住居地に及ぼす WBGT 上昇の影響は少ないものと評価しま
す。
77
表 10
ケース
番号
各ケースにおける風下地点の WBGT
温風拡散を考慮しない
各地点における WBGT(℃)
計算条件
風下 500m
空冷
復水器
気温
ケース 1
既設
ケース 2
既設
ケース 3
温風拡散を考慮した
各地点における WBGT(℃)
風下 1,000m
風下 500m
風下 1,000m
風速
風向
高度
1.5m
高度
5.0m
高度
1.5m
高度
5.0m
高度
1.5m
高度
5.0m
高度
1.5m
高度
5.0m
33.6℃
2m/s
SSW
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
33.6℃
3.6m/s
SSW
31.8
31.8
31.8
31.8
31.8
31.8
31.8
31.8
既設
33.6℃
4m/s
SSW
31.7
31.7
31.7
31.7
31.8
31.8
31.8
31.8
ケース 4
既設
33.6℃
16.4m/s
SSW
30.7
30.7
30.7
30.7
31.0
31.0
30.9
30.9
ケース 5
既設
33.6℃
2m/s
SW
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
ケース 6
既設
33.6℃
2.7m/s
SW
31.9
31.9
31.9
31.9
31.9
31.9
31.9
31.9
ケース 7
既設
33.6℃
4m/s
SW
31.7
31.7
31.7
31.7
31.8
31.8
31.8
31.8
ケース 8
既設
33.6℃
10.8m/s
SW
31.1
31.1
31.1
31.1
31.5
31.5
31.4
31.4
ケース 9
既設
33.6℃
2m/s
WSW
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
ケース 10 既設
33.6℃
2.2m/s
WSW
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
ケース 11 既設
33.6℃
4m/s
WSW
31.7
31.7
31.7
31.7
31.8
31.8
31.8
31.8
ケース 12 既設
33.6℃
5.8m/s
WSW
31.5
31.5
31.5
31.5
31.6
31.6
31.6
31.6
ケース 13 新設
33.6℃
2m/s
SSW
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
ケース 14 新設
33.6℃
3.6m/s
SSW
31.8
31.8
31.8
31.8
31.8
31.8
31.8
31.8
ケース 15 新設
33.6℃
4m/s
SSW
31.7
31.7
31.7
31.7
31.8
31.8
31.7
31.7
ケース 16 新設
33.6℃
16.4m/s
SSW
30.7
30.7
30.7
30.7
30.9
31.0
30.8
30.8
ケース 17 新設
33.6℃
2m/s
SW
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
ケース 18 新設
33.6℃
2.7m/s
SW
31.9
31.9
31.9
31.9
31.9
31.9
31.9
31.9
ケース 19 新設
33.6℃
4m/s
SW
31.7
31.7
31.7
31.7
31.8
31.8
31.8
31.8
ケース 20 新設
33.6℃
10.8m/s
SW
31.1
31.1
31.1
31.1
31.4
31.4
31.2
31.2
ケース 21 新設
33.6℃
2m/s
WSW
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
ケース 22 新設
33.6℃
2.2m/s
WSW
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
32.0
ケース 23 新設
33.6℃
4m/s
WSW
31.7
31.7
31.7
31.7
31.8
31.8
31.8
31.8
ケース 24 新設
33.6℃
5.8m/s
WSW
31.5
31.5
31.5
31.5
31.6
31.6
31.6
31.6
注:相対湿度および日射量は、8 月 12 日 15 時の条件を採用した。
78
表 11
ケース
番号
各ケースにおける風下地点の WBGT 上昇値
各地点における温度上昇(℃)
計算条件
空冷
復水器
気温
ケース 1
既設
ケース 2
既設
ケース 3
風下 500m
風下 1,000m
各地点における WBGT 上昇値(℃)
風下 500m
風下 1,000m
風速
風向
高度
1.5m
高度
5.0m
高度
1.5m
高度
5.0m
高度
1.5m
高度
5.0m
高度
1.5m
高度
5.0m
33.6℃
2m/s
SSW
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
33.6℃
3.6m/s
SSW
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
既設
33.6℃
4m/s
SSW
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
ケース 4
既設
33.6℃
16.4m/s
SSW
+0.6
+0.7
+0.4
+0.4
+0.3
+0.3
+0.2
+0.2
ケース 5
既設
33.6℃
2m/s
SW
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
ケース 6
既設
33.6℃
2.7m/s
SW
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
ケース 7
既設
33.6℃
4m/s
SW
+0.1
+0.2
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
ケース 8
既設
33.6℃
10.8m/s
SW
+0.8
+0.8
+0.6
+0.6
+0.4
+0.4
+0.3
+0.3
ケース 9
既設
33.6℃
2m/s
WSW
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
ケース 10 既設
33.6℃
2.2m/s
WSW
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
ケース 11 既設
33.6℃
4m/s
WSW
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
ケース 12 既設
33.6℃
5.8m/s
WSW
+0.4
+0.4
+0.2
+0.2
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
ケース 13 新設
33.6℃
2m/s
SSW
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
ケース 14 新設
33.6℃
3.6m/s
SSW
+0.0
+0.1
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
ケース 15 新設
33.6℃
4m/s
SSW
+0.1
+0.1
+0.0
+0.0
+0.1
+0.1
+0.0
+0.0
ケース 16 新設
33.6℃
16.4m/s
SSW
+0.4
+0.5
+0.3
+0.3
+0.2
+0.3
+0.1
+0.1
ケース 17 新設
33.6℃
2m/s
SW
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
ケース 18 新設
33.6℃
2.7m/s
SW
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
ケース 19 新設
33.6℃
4m/s
SW
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
ケース 20 新設
33.6℃
10.8m/s
SW
+0.6
+0.6
+0.4
+0.4
+0.3
+0.3
+0.1
+0.1
ケース 21 新設
33.6℃
2m/s
WSW
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
ケース 22 新設
33.6℃
2.2m/s
WSW
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
ケース 23 新設
33.6℃
4m/s
WSW
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
ケース 24 新設
33.6℃
5.8m/s
WSW
+0.2
+0.2
+0.2
+0.2
+0.1
+0.1
+0.1
+0.1
79
4.
気温の鉛直分布を考慮した予測・評価結果
「2. 予測・評価結果」では気温の鉛直分布を考慮せずに一定(25℃)に設定しましたが、ここで
は、気温の鉛直分布を考慮するため、計算条件で与える気温を高層気象観測結果の夏季の結果(図 25、
詳細は準備書 p340~343 参照)から設定し、温風拡散予測を行いました。
既設及び新設の空冷復水器の温風拡散予測結果のうち、気温の鉛直分布を考慮した計 6 ケース(最
多風向 SSW 及び住居地域に向かう風向 SW、WSW で温度上昇が最も大きいそれぞれの最大風速時)にお
ける風下 500m、1,000m の高度 1.5m、5.0m における温度上昇を表 11 に、温度上昇域の分布(高度 5.0m)
を図 26~31 に示します。
気温の鉛直分布を考慮した予測結果は、考慮しないものとほぼ同様の結果でした(表 12 の既設 3
ケース+新設 3 ケース)x 風下 2 パターン x 高度 2 パターンの温度上昇差(気温の鉛直分布考慮-同非
考慮)
、既設(n=12)
:0.0℃(67%)
、+0.1℃(17%)
、+0.2℃(17%)
、新設(n=12)
:-0.2℃(8%)、
-0.1℃(25%)、0.0℃(58%)
、+0.1℃(8%)、)。
これは、温風拡散に影響するとみられる高度 100m 付近でも地上との気温差は 1℃程度であり、上空
と地上との気温差が温風の挙動に与える影響が小さかったためと考えられます。
以上のことから、気温の鉛直分布を考慮した場合でも、
「2. 予測・評価結果」と同様に、新設の空
冷復水器による住居地に及ぼす温度上昇の影響は少ないものと評価します。
80
図 25
表 12
ケース
番号
高度別平均気温(高層・夏季)(対象事業実施区域)
(観測期間:夏季;平成 25 年 8 月 6 日~12 日)
各ケースにおける風下地点の温度上昇(気温鉛直分布考慮)
各地点における温度上昇(℃)
計算条件
空冷復水器 気温(地上) 風速
風下 500m
高度 1.5m
高度 5.0m
風向
風下 1,000m
高度 1.5m
高度 5.0m
+0.7
+0.7
+0.4
+0.4
(+0.6)
(+0.7)
(+0.4)
(+0.4)
+0.8
+0.8
+0.6
+0.6
ケース 8’
既設
29.4℃
10.8m/s
SW
(+0.8)
(+0.8)
(+0.6)
(+0.6)
+0.4
+0.5
+0.4
+0.4
ケース 12’
既設
29.4℃
5.8m/s
WSW
(+0.4)
(+0.4)
(+0.2)
(+0.2)
+0.3
+0.3
+0.3
+0.3
ケース 16’
新設
29.4℃
16.4m/s
SSW
(+0.4)
(+0.5)
(+0.3)
(+0.3)
+0.5
+0.5
+0.4
+0.4
ケース 20’
新設
29.4℃
10.8m/s
SW
(+0.6)
(+0.6)
(+0.4)
(+0.4)
+0.2
+0.3
+0.2
+0.2
ケース 24’
新設
29.4℃
5.8m/s
WSW
(+0.2)
(+0.2)
(+0.2)
(+0.2)
注:1.ゴシック体は、温度上昇域の分布を図示したケースを示す(図 26~31 参照)。
2.温度上昇の上段は気温の鉛直分布を考慮したもの、下段は考慮していないもの(表 8 参照)を示す。
ケース 4’
既設
29.4℃
16.4m/s
SSW
81
ケース 4’:既設、風向 SSW、最大風速時(16.4m/s)
風向(SSW)
図 26
温度上昇域の分布(ケース 4’:既設、気温 29.4℃、風向 SSW、風速 16.4m/s)(高度 5.0m)
82
ケース 16’:新設、風向 SSW、最大風速時(16.4m/s)
風向(SSW)
図 27
温度上昇域の分布(ケース 16’:新設、気温 29.4℃、風向 SSW、風速 16.4m/s)
(高度 5.0m)
83
ケース 8’:既設、風向 SW、最大風速時(10.8m/s)
風向(SW)
図 28
温度上昇域の分布(ケース 8’:既設、気温 29.4℃、風向 SW、風速 10.8m/s)
(高度 5.0m)
84
ケース 20’:新設、風向 SW、最大風速時(10.8m/s)
風向(SW)
図 29
温度上昇域の分布(ケース 20’:新設、気温 29.4℃、風向 SW、風速 10.8m/s)
(高度 5.0m)
85
ケース 12’:既設、風向 WSW、最大風速時(5.8m/s)
風向(WSW)
図 30
温度上昇域の分布(ケース 12’:既設、気温 29.4℃、風向 WSW、風速 5.8m/s)
(高度 5.0m)
86
ケース 24’:新設、風向 WSW、最大風速時(5.8m/s)
風向(WSW)
(WSW)
図 31
温度上昇域の分布(ケース 24’:新設、気温 29.4℃、風向 WSW、風速 5.8m/s)
(高度 5.0m)
87
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