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運用報告書(全体版)

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運用報告書(全体版)
JA-VPチャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
J A - V P
C H I N A
N E W
C E N T U R Y
F U N D
ケイマン籍オープンエンド契約型外国投資信託(米ドル建て)
運用報告書(全体版)
作成対象期間
第14期(2015年1月1日∼2015年12月31日)
受益者の皆様へ
平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、「JA-VP チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド」は、2015年12月31日に第14期の
決算を行いましたので、その運用状況をご報告申し上げます。
今後とも一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
■ファンドの仕組みは次の通りです。
商
品
分
ケイマン籍オープンエンド契約型外国投資信託(米ドル建て)
* JA-VPチャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド(以下「ファンド」といいます。)は、
類
ケイマン諸島法に基づき設定されたバリュー・パートナーズ・インテリジェント・ファンド
(Value Partners Intelligent Funds)(「トラスト」といいます。)のサブ・ファンドです。
信
託
期
間 2000年6月21日より150年間(繰上償還の場合を除く。)
(1)大中華圏における民間企業である
(2)資産の大半を大中華圏に置いている
運用方針および
(3)収入の大半を大中華圏での営業より得ている
投 資 対 象
と判断される企業へのバリュー投資を通じて、中長期における資本増加を追求します。
これらの企業は、大中華圏の内外を問わず、公認の証券取引所への上場会社か非上場会社です。
(a)単一の発行体の普通株式への投資はトラスト全体で10%以下とします。
(b)単一の発行体の有価証券への投資は、直近の純資産価額の10%以下とします。
(c)単一の発行体の株式への投資は、管理会社が運用する投資信託による投資総額を当該発
行体の発行済総株数の50%以下とします。
(d)オプション及びワラントへの投資は直近の純資産価額の15%以下とします。
(e)非上場または証券取引所で取引が行なわれていない有価証券への投資は直近の純資産価
額の15%以下とします。
(f)ユニット・トラストやミューチュアル・ファンドへの投資は直近の純資産価額の15%以
主な投資制限
下とします。
(g)商品や先物契約への投資は直近の純資産価額の20%以下とします。
(h)同一発行の政府その他公共の有価証券への投資は、直近の純資産価額の30%以下とします。
(i)他の者の債務について保証を行うことまたは義務を負うことはできません。
(j)市場リスク相当額が直近の純資産価額の8%を超える場合、デリバティブ取引は行いま
せん。
(k)不動産又は不動産の持分への投資はできません。
(l)一定の場合を除き、空売りはできません。
分
配
方
針 現在は分配を行う予定はありません。
−管理会社−
−代行協会員−
バリュー・パートナーズ・リミテッド
日本アジア証券株式会社
東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目7番9号
電話番号:0120− 975− 130
受付時間:営業日の9:00∼ 17:00
http://www.ja-securities.jp/
目
次
1
JA-VP チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンドの運用の経過 ·············· 1
2
ファンドの運用状況 ······················································ 6
3
販売及び買戻しの実績 ···················································· 11
4
ファンドの現況 ·························································· 12
5
ファンドの経理状況 ······················································ 13
6
ファンドの費用 ·························································· 43
(注1)ファンドは、ケイマン諸島法に基づいて設立されたトラストのサブファンドであるが、受益証券は米ドル(以
下「米ドル」又は「ドル」という。)建てのため、以下の金額表示は別段の記載がない限り、米ドルをもっ
て行う。なお、本書において、米ドルの円換算は、便宜上、平成28年4月28日現在の株式会社みずほ銀行の
対顧客電信売買相場の仲値(1ドル=111.73円)による。
(注2)本書の中で、金額又は比率を表示する場合、四捨五入してある。従って、合計の数字が一致しない場合があ
る。また円貨への換算は、本書中でそれに対応する数字につき所定の換算率で単純計算の上、必要な場合四
捨五入してある。従って、本書中の同一情報につき異なった円貨表示がなされている場合もある。
1
JA-VP チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンドの運用の経過
(2015年1月1日~2015年12月31日)
以下は、当期の投資環境および運用経過ならびに今後の見通しと運用方針等について、管理会社がまと
めたものです。
管理会社による報告
中国株式市場は2015年には年間を通じて下落基調となり、新年は暴落からのスタートになりました。取
引第一週目に発生した株式市場の取引停止は、国際市場に新たなパニックの波と悪材料を引き起こしま
した。
当社のような経験豊富な中国市場投資家たちにとっては、そのような極端な変動は未経験ではありませ
ん。過去25年間のA株の市場における歴史の中で、20%を超える相場下落は25回超ありました。2014年
におけるA株の市場出来高の85%が、希望や欲望や不安に駆られて投資を行う傾向のある一般投資家に
よるもので占められていたことから、市場の乱高下は国内における中国株式市場独特のものです。
バリュー投資 - 変動の真っただ中におけるよりどころ
現在のような不確かな環境の中では、優良な株式を選択することが運用実績を上げる鍵になります。 -
これは2015年の当社についても言えることであり、当社は困難な市場の中で資本を維持することに成功
しました。2016年はまた不安定な年になりそうですが、我々の市場に深く精通していること、及び銘柄
選択の正確性が重要になってきます。そしてそのような状況において、当社は確立した優位性を保持し
ています。不安材料のみを理由に中国関連株がこのように安値になることは滅多になく、当社のような
銘柄選択者にとっては、選択肢は多くあります。
2015年12月30日に終了した12か月間において、JA-VPチャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド(以
下「ファンド」といいます。)は2.2%下落しましたが、同期間中にハンセン指数が6.9%下落したこと
を考えると、ファンドは広範囲の市場において優れた成績をあげました。柔軟なポートフォリオ戦略の
ために、ファンドは上半期における反発相場をものにして、市場を上回り、また下半期には市場価格の
急修正による下落から資産を守りました。
適度な成長であり、ハードランディングではない
現在のパニック的な売りは、中国国家が景気引き上げのため人民元切り下げを行うのではないかという
疑念に加え、中国のハードランディングに対する恐怖心を表しています。当社は、極端な悲観論につい
て行き過ぎであると考えます。
中国の経済が大幅に衰退したのは事実であり、我々は「旧経済」部門の疲弊を見続けています。 - 中
国国家統計局が公表している製造業PMI指数は、12月までの5か月間、連続で縮小しており、中国の産
業活動が減速していることを表しています。しかしながら、住宅価格の落ち着きや小売業売上の力強さ
など、産業活動が安定し始めていると思われる指標も増えています。
さらに映画興行収入、航空旅客数、自動車販売台数、第4世代携帯電話購入者数を含む新たな経済指標
は、全て昨年度中国の「新経済」部門が拡大したことを示しています。第三次産業の実質生産量は中国
経済の成長に寄与し、2015年初頭からの9か月間において60%近く増加しました。必要な改革を政府が
推進しているため、「旧経済」部門は中国の成長の妨げになり続けるでしょうが、これは、長期に渡り、
より一層持続可能な経済を保つためには支払わなければならない代償と思われます。構造のリバランス
には複数年必要であり、その過程においてはさらなる困難が見込まれます。この過渡期においても、当
社は、非常に慎重な姿勢で銘柄選択を継続します。
ドル高人民元安にかかわらず貿易加重指数は安定
現在中国の中央銀行は、米ドルのみならずバスケットによる貿易加重通貨に対する人民元を管理してい
ます。最近実行された人民元の調整は、人民元安よりもドル高に対して行われたものと当社は考えます。
中国は、金融パニックを回避し、政策に対する信頼を維持するため、通貨を相対的に安定させる必要が
あります。人民元は次第に米ドルから引き離されていくかもしれませんが、政府は貿易加重平均為替レ
ートの著しい切り下げには関心がありません。ドルに対する人民元の下落を容認することで、今後中央
- 1 -
銀行が金融緩和を行うことが容易になります。また、中国の輸出量の増加は、通貨切り下げを行った他
のアジア諸国よりも実際には好調であることから、輸出を増加させるための大幅な通貨切下げ競争とは
関係がありません。
緩和政策の強化が予測される
金融政策においては2016年も緩和策が適用されることが予測され、また中央政府は経済安定化のために
財政政策を強化することが期待されています。 - 当社は、このような刺激策が中国経済を支え続ける
ものと確信しています。さらなる利下げが行われる余地は減少しているものの、2016年に行われる金融
緩和策の大半は、預金準備率の引下げから生じるものになるかもしれません。それらは財政支出の推進
力を維持するために優先すべき政策です。また、非公式な財政赤字が、地方政府の行った資金調達手段
の増加により、与えられた債券発行限度をも増加させる可能性があり、地方政府による公式な債券発行
額は増加しています。
海外市場における中国株が、魅力的なバリューを提供する
香港のH株等、海外市場における中国株の評価額は、非常に魅力的な水準に戻りました。機関投資家や
プロの投資家で占められる国際的自由市場でのこれらの上場株式は、政策で左右されるA株市場に比べ
40%割安となっています。2015年にH株(ハンセン中国企業指数)は16.8%の下落となり、2008年の世
界的金融危機の際の底値と同じレベルまで下がりました。最近における株価の修正は、すでに改革によ
る悪影響を吸収し、中国経済の脆弱性を大きく反映したものと当社は考えています。バリュー投資家で
ある当社にとっては、積極的に機会をとらえる時期であります。
今後の見通しとしては、世界の株式市場には逆風や評価の落とし穴が依然として満ち溢れていることか
ら、積極的資産運用が必要とされます。当社は中国における新しい成長の原動力を積極的に見出すこと
により、鍵となる6つの投資テーマ - すなわち、中国保険株、高配当株、中国政策関連株、中国医薬
品株、A株、B株及びH株間の評価額の差、並びに中国消費財株について特に焦点を当てています。中
国経済の見通しは今年も厳しいものですが、当社はその柔軟な投資アプローチにより、市場が上向きの
ときは同業者に勝り、また市場が後退しても資産を守り続ける所存です。
バリュー・パートナーズの最新情報
バリュー・パートナーズは、2015年度も成長を続け、その運用資産額は21%増加し、2015年12月31日の
時点で156億米ドルとなりました。当社の規模が拡大したことで、当社の投資運用チーム強化に必要な
人材をそろえることができ、また当社の投資家にとっては、より良好な価値を創出するためのインフラ
増強を行うことができました。今日、当社は、魅力的価値があるものの、市場では注目されていない株
式を発見するために60名を超える専門家を抱え、アジアに根付いた投資運用チームを運営しています。
投資家の皆様からご支持いただいたおかげで、バリュー・パートナーズは2015年度には新たに20個の賞
を受賞し、1993年の創業以来、栄誉の受賞数は120近くに達しています。
2016年を迎えるに当たり、当社は、不安定な市場にもかかわらず顧客でいてくださった投資家の皆様に
心から感謝申し上げます。当社は、バリュー投資にぶれずに専念することで、当社の投資家の皆様のた
めに、引き続き優れた運用成績が残せる年度を達成できると期待しております。
バリュー・パートナーズ・リミテッド
2016年4月29日
ファンドの運用成績は、エイチエスビーシー・インスティテューショナル・トラスト・サービシズ(ア
ジア)リミテッド及びブルームバーグの2015年12月31日現在の数値を基準としています(データは、米
ドル建、配当再投資ベースで行われる純資産価額対純資産価額ベースで計算)。運用成績データは全て
の手数料控除後のものです。ハンセン指数の運用成績は、香港ドル建ての価格リターンを参照していま
す。
個々の株式の実績は、ファンドの運用実績を表示するものではありません。
- 2 -
JA-VPチャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
2015年12月31日現在保有有価証券上位10社
銘柄
China Taiping
Insurance
(コード: 966 HK)
業種
保険
評価額
(2016年予想額)
価格:24.00香港ドル
株価EV倍率:0.8x
利回り:0.0%
時価総額:
111億米ドル
CK Hutchison
(コード:1 HK)
時価総額:
521億米ドル
資本財
価格:104.60香港ドル
株価収益率:10.7x
株価純資産倍率:0.8x
利回り:3.1%
CSPC Pharmaceutical 医薬 品・バイ 価格:7.92香港ドル
オテ クノロジ 株価収益率:22.0x
Group
(コード: 1093 HK) ー・ ライフサ 株価純資産倍率:4.4x
利回り:1.8%
イエンス
時価総額:
60億米ドル
- 3 -
備考
China Taiping Insurance(「CTI」)
は、直販型生命保険、損害保険、及
び再保険の引受業務を手掛ける。営
業職員の大規模採用により、2014年
には同業他社を圧倒する生命保険
新事業価値(NBV)を達成した。生
命保険に関しては、保険業界が中長
期の社会保障制度において以前よ
り大きな役割を担うよう促す、中国
政府の方策の恩恵を受けられる有
利な立場にある。
CK Hutchison(「CKH」)は、香港
に拠点を置き、50カ国以上で事業を
運営する、多国籍コングロマリット
である。2015年には、不動産デベロ
ッパーであるCheung Kong Holdings
及 び コ ン グ ロ マ リ ッ ト Hutchison
Whampoa Limitedの非不動産事業の
全てを所有する一方で、自社の不動
産資産を別会社にスピンオフする
再編を完了した。直近のリストラク
チャリングによる業務運営効率の
向上、またグループ内の不要な重複
部門の削減を行ったことで、同業他
社に比べて割安価格で取引されて
いる同社の財産価値が向上する可
能性がある。また、新年度には配当
金の段階的な増加も期待されてい
る。
CSPC Pharmaceuticalは、「NBP」、
「Oulaining」及び「Xuanning」各
シリーズをはじめとした、革新的医
薬品、ブランド薬、ジェネリック医
薬品の中国における大手メーカー
である。同社はまた、原薬及びビタ
ミンC、カフェイン並びに抗生物質
といった主製品の重要メーカーで
もある。生産拠点は中国河北省石家
荘市を中心に展開されている。株式
は比較的高いレベルで評価されて
いるが、同社の優れた研究開発力及
び強固な製品パイプライン(新薬候
補)を理由として、今後2、3年に
おける同社の潜在的成長力につい
て、当社は楽観的である。
JA-VPチャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
2015年12月31日現在保有有価証券上位10社(続き)
評価額
銘柄
業種
(2016年予想額)
耐久 消費財・ 価格:32.8中国人民元
Midea Group
株価収益率:8.7x
(コード: 000333CH) アパレル
株価純資産倍率:2.2x
利回り:4.7%
時価総額:
216億米ドル
Ping An Insurance
(コード:2318 HK)
保険
価格:43.00香港ドル
株価EV倍率:1.0x
利回り:1.5%
資本財
価格:20.35香港ドル
株価収益率:7.7x
株価純資産倍率:0.5x
利回り:4.4%
時価総額:
1,014億米ドル
Shanghai Industrial
(コード:363 HK)
時価総額:
29億米ドル
Texwinca Holdings
(コード:321 HK)
時価総額:
15億米ドル
耐久 消費財・ 価格:8.11香港ドル
アパレル
株価収益率:12.0x
株価純資産倍率:1.8x
利回り:8.4%
- 4 -
備考
Midea Group(「Midea」)は、エア
コン、洗濯機、冷蔵庫及び様々な小
型家電をはじめとする広範囲の製
品を製造する中国の主要家電メー
カーである。同社は流通の効率向上
を目的として物流業も手掛けてい
る。2015年にはスマート家電戦略に
着手し、また将来のロボット製作事
業に向け、安川電機と合弁会社2社
を設立した。
Ping An Insurance(「Ping An」)
は、中国の主要保険会社である。同
社は、中国国内の顧客に保険(生命
保険及び損害保険)、銀行、証券、
信託及び資産運用サービスを提供
する初の中国系非国有金融コング
ロマリットの一つである。現在の厳
しい事業環境の下、同社は優れた代
理店及び複数商品プラットフォー
ムを背景に、同業他社に対して有利
なポジションにある。
Shanghai Industrial Holdings
Limited(「Shanghai Industrial」)
はインフラ設備、不動産及び消費財
を事業の中核に据える投資持株会
社である。有料道路、水関連事業、
不動産開発、ホテル経営、たばこ製
造、包装資材及び印刷物製品から構
成される包括的な事業ミックスを
有する同社は、消費及びインフラ設
備投資増加を推進する政府の政策
により、恩恵を受け得る。
Texwincaは中国における最大の染
色布及び衣類メーカーの一つであ
る。同社は競争力のある価格及び短
期での納品を可能にする大規模か
つ効率的な生産を武器に、多数の世
界的ファッションブランドと良好
な関係を築いている。また、環境上
の規制を強化している中国におい
て、同社の環境にやさしい施設が市
場占有率を伸ばす一助となってい
る。中核のアパレル業に加えて、香
港及び中国において3,000以上の販
売拠点を運営する人気の「Baleno」
ブランドを保有している。
JA-VPチャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
2015年12月31日現在保有有価証券上位10社(続き)
銘柄
TK Group
(コード:2283 HK)
業種
資本財
評価額
(2016年予想額)
価格:2.20香港ドル
株価収益率:7.5x
株価純資産倍率:2.3x
利回り:4.6%
備考
TK Group(「TK」)は、主にプラス
チック射出成型用金型の設計・製作
及びプラスチック部品の製造を手
時価総額:
掛ける、総合プラスチックソリュー
2億米ドル
ションプロバイダーである。精密成
型における専門性を併せ持つ総合
的プラスチックソリューションと
いう強みを梃子に、家電、家庭用機
器、医療用製品及び自動車と、業界
の垣根を越えた有名グローバル企
業を顧客に持っている。多岐にわた
る製品を生産することが可能なこ
とから、川下産業における高成長分
野に焦点を置いている。今後は家電
及びウェアラブル端末の伸びが同
社成長の主要要因になると当社は
予想している。
Tongda Group
テクノロジー・ 価格:1.37香港ドル
Tongda Groupは中国における民生用
(コード:698 HK)
ハードウェア
株価収益率:8.7x
電子部品メーカーであり、主に携帯
及び機器
株価純資産倍率:1.6x 電話機、家電及びノートパソコンの
時価総額:
利回り:3.8%
プラスチック筺体の設計及び製造
10億米ドル
を手掛ける。中国の民生用電子機器
ブランドの部品メーカーの一つと
して、Huawei、TCL、Lenovo、ZTE、
Midea等有名ブランドと密接な関係
を築いており、中国におけるスマー
トフォン需要の伸び及び4G導入の
恩恵を受ける格好の立場にある。
Wuliangye Yibin
食料 ・飲料・ 価格:27.28中国人民元 Wuliangye Yibin(「Wuliangye」)
(コード:000858 CH) たばこ
株価収益率:14.9x
は中国における主要白酒メーカー
株価純資産倍率:2.1x の一つである。過去2年間は官僚に
時価総額:
利回り:2.6%
よる消費の減少に起因する業績の
160億米ドル
落ち込みに苦しんだ。厳格な在庫管
理その他流通経路のチャネル再構
築により、流通経路における在庫問
題の解決に成功したことから、成長
回復するであろう。
*
潜在的価値:エンベディッド・バリュー(Embedded Value)の意味である。
注記: 上記の投資商品は、2015年12月31日現在、JA-VPチャイナ・ニュー・センチュリー・ファンドの
36.2%を占める。株価は2015年12月31日の終値に基づく。
個々の株式の実績/利回りは、ファンドの総合的運用実績を必ずしも示唆するものではない。
- 5 -
2
ファンドの運用状況
(1)投資状況
資産別及び地域別の投資状況
(2016年4月末現在)
資産の種類
国・地域名
株式
ファンド
時価合計(米ドル)
香港
4,707,281.31
63.87
中国
1,085,615.37
14.73
(小計)
5,792,896.68
78.60
ケイマン諸島
3,685.05
0.05
(小計)
3,685.05
0.05
1,573,515.83
21.35
7,370,097.56
100.00
現金・その他の資産(負債控除後)
合
投資比率(%)
計
(純資産総額)
(823百万円)
(注)投資比率とは、ファンドの純資産総額に対する当該資産の時価の比率をいう。以下同じ。
- 6 -
(2)投資資産
① 投資有価証券の主要銘柄
評価額上位30銘柄明細
(2016年4月末現在)
簿価
銘柄名
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
China State
Construction
International
Tencent Holdings
Ltd
(HS) NT LK TO
Wuliangye Yibin Co
Ltd - A
Taiwan
Semiconductor
Manufacturing Co
Ltd
SIIC Environment
Holdings Ltd
Uni-President
Enterprises Corp
Goodbaby
International
Holdings Ltd
TK Group Holdings
Ltd
CSPC
Pharmaceutical
Group Ltd
(CS) NT LK TO
Wuliangye Yibin Co
Ltd - A
Tongda Group
Holdings Ltd
CLP Holdings Ltd
Techtronic
Industries Co
PetroChina Co Ltd
Ping An Insurance
Group Co of China
Ltd
Shanghai
Industrial
Holdings Ltd
Pou Sheng
International
Holdings Ltd
Texwinca Holdings
Ltd
Huatai Securities
Co Ltd
Largan Precision
Co Ltd
Xtep
International
Holdings Ltd
Lenovo Group Ltd
China National
Accord Medicines
Corp Ltd
Greentown China
Holdings Ltd
(HS) Inner
Mongolia Yili
Industrial
Yue Yuen
Industrial
Holdings Ltd
China Resources
Land Ltd
地域
業種
時価
投資
比率
(%)
数量
通貨
香港 資本財・
サービス
226,000
香港ドル
2,921,798.06
12.93
2,761,720
12.22 4.8
香港 情報技術
15,700
香港ドル
2,299,412.89
146.46
2,527,700
161 4.4
中国 生活必需品
本土
75,000
米ドル
299,584.50
3.99
318,525
4.25 4.3
台湾 情報技術
65,000
台湾ドル
9,178,499.85
141.21
9,945,000
153 4.2
517,400 シンガポール 352,980.63
ドル
120,000
台湾ドル 6,671,810.40
0.68
354,419
0.69 3.6
55.60
7,092,000
59.1 3.0
シンガ 公共事業
ポール
台湾 生活必需品
金額
単価
金額
単価
香港 一般消費財・
サービス
380,000
香港ドル
1,533,949.80
4.04
1,664,400
4.38 2.9
香港 資本財・
サービス
香港 ヘルスケア
736,000
香港ドル
1,253,584.64
1.70
1,552,960
2.11 2.7
208,000
香港ドル
1,477,315.84
7.10
1,410,240
6.78 2.5
中国 生活必需品
本土
41,700
米ドル
166,883.40
4.00
177,100
4.25 2.4
香港 情報技術
820,000
香港ドル
1,114,880.20
1.36
1,353,000
1.65 2.4
香港 公共事業
香港 一般消費財・
サービス
香港 エネルギー
香港 金融
18,500
45,000
香港ドル
香港ドル
1,232,275.20
597,241.80
66.61
13.27
1,352,350
1,314,000
73.1 2.4
29.2 2.3
206,000
32,000
香港ドル
香港ドル
1,461,172.42
1,247,196.48
7.09
38.97
1,219,520
1,184,000
5.92 2.1
37 2.1
香港 資本財・
サービス
64,000
香港ドル
1,284,612.48
20.07
1,150,720
17.98 2.0
香港 一般消費財・
サービス
558,000
香港ドル
940,330.44
1.69
1,143,900
2.05 2.0
香港 一般消費財・
サービス
香港 金融
148,000
香港ドル
912,912.84
6.17
1,120,360
7.57 2.0
64,400
香港ドル
1,597,120.00
24.80
1,093,512
16.98 1.9
2,000
台湾ドル
4,858,181.80 2,429.09
4,480,000
2,24 1.9
香港 一般消費財・
サービス
225,500
香港ドル
699,273.25
3.10
1,039,555
4.61 1.8
香港 情報技術
中国 ヘルスケア
本土
158,000
21,709
香港ドル
香港ドル
1,052,968.88
246,290.34
6.66
11.35
1,011,200
922,633
6.4 1.8
42.5 1.6
香港 金融
157,000
香港ドル
1,283,534.66
8.18
896,470
5.71 1.6
中国 生活必需品
49,600
米ドル
112,108.40
2.26
111,997
2.26 1.5
本土
香港 一般消費財・
サービス
30,000
香港ドル
816,758.10
27.23
852,000
28.4 1.5
香港 金融
44,000
香港ドル
818,344.12
18.60
835,120
18.98 1.5
台湾 情報技術
- 7 -
28
29
30
CK Hutchison
Holdings Ltd
ASM Pacific
Technology Ltd
(HS) Midea Group
Co Ltd
香港 資本財・
サービス
香港 情報技術
中国 一般消費財・
本土 サービス
8,500
香港ドル
902,736.98
106.20
800,700
94.2 1.4
13,400
香港ドル
830,300.98
61.96
743,700
55.5 1.3
19,400
米ドル
90,869.60
4.68
92,111
4.75 1.2
投資比率
(2016年4月末現在)
種類・業種名
純資産比(%)
一般消費財・サービス
21
情報技術
17
生活必需品
14
資本財・サービス
14
公益事業
7
現金
7
不動産
5
ヘルスケア
4
保険
4
各種金融
3
エネルギー
2
その他
2
合計
100%
*
上記はショート・ポジションを含まない。
②
投資不動産物件
該当なし(2016年4月末現在)
(管理会社は、いかなる種類の不動産(建物を含む。)又は不動産の持分(オプションもしく
は権利を含むが、不動産会社又はSFC公認の不動産投資信託の株式/投資口又はそれらに係るデ
リバティブ持分を除く。)にもファンドを代理して投資することはできない。)
③
その他投資資産の主要なもの
該当なし(2016年4月末現在)
- 8 -
(3)運用実績
①
純資産の推移
下記会計年度末および2015年1月から2016年4月までの各月末の純資産の推移は次のとおり
である。
純
資
産
総
千ドル
第5会計年度末
額
1口当たりの純資産価格
百万円
ドル
円
63,110
7,051
314.93
35,187
66,147
7,391
441.14
49,289
19,594
2,189
224.11
25,040
29,948
3,346
446.17
49,851
22,280
2,489
522.90
58,424
17,138
1,915
430.74
48,127
13,654
1,526
482.28
53,885
10,160
1,135
551.55
61,625
9,166
1,024
555.05
62,016
8,249
922
543.11
60,682
2015年1月末日
9,192
1,027
556.94
62,227
2月末日
9,283
1,037
572.38
63,952
3月末日
9,458
1,057
588.56
65,760
4月末日
10,769
1,203
668.78
74,723
5月末日
10,745
1,201
667.74
74,607
6月末日
10,111
1,130
634.38
70,879
7月末日
9,024
1,008
572.93
64,013
8月末日
7,757
867
498.61
55,710
(2006年12月31日)
第6会計年度末
(2007年12月31日)
第7会計年度末
(2008年12月31日)
第8会計年度末
(2009年12月31日)
第9会計年度末
(2010年12月31日)
第10会計年度末
(2011年12月31日)
第11会計年度末
(2012年12月31日)
第12会計年度末
(2013年12月31日)
第13会計年度末
(2014年12月31日)
第14会計年度末
(2015年12月31日)
9月末日
7,769
868
501.20
55,999
10月末日
8,215
918
535.51
59,833
11月末日
8,111
906
529.41
59,151
12月末日
8,249
922
543.11
60,682
2016年1月末日
7,130
797
469.70
52,480
2月末日
7,033
786
463.64
51,802
3月末日
7,380
825
497.35
55,569
4月末日
7,370
823
497.68
55,606
(注)上記純資産総額は、約定ベースであり、財務書表中の数値は受領ベースのものであるため、両数値が異なる場合が
ある。
- 9 -
②
分配の推移
ファンドは設立以来、配当を行っていない。
③
収益率の推移
計算期間
収益率(%)(注)
(第5会計年度)
50.98
2006年1月1日~2006年12月31日
(第6会計年度)
40.08
2007年1月1日~2007年12月31日
(第7会計年度)
-49.20
2008年1月1日~2008年12月31日
(第8会計年度)
99.09
2009年1月1日~2009年12月31日
(第9会計年度)
17.20
2010年1月1日~2010年12月31日
(第10会計年度)
-17.62
2011年1月1日~2011年12月31日
(第11会計年度)
11.97
2012年1月1日~2012年12月31日
(第12会計年度)
14.36
2013年1月1日~2013年12月31日
(第13会計年度)
0.63
2014年1月1日~2014年12月31日
(第14会計年度)
-2.15
2015年1月1日~2015年12月31日
(注)収益率(%)=100 ×(a - b)/ b
a = 計算期間末現在の1口当たり純資産価格
b = 当該期間の直前の日の1口当たり純資産価格
- 10 -
3
販売及び買戻しの実績
期
間
(第5会計年度)
2006年1月1日~2006年12月31日
(第6会計年度)
2007年1月1日~2007年12月31日
(第7会計年度)
2008年1月1日~2008年12月31日
(第8会計年度)
2009年1月1日~2009年12月31日
(第9会計年度)
2010年1月1日~2010年12月31日
(第10会計年度)
2011年1月1日~2011年12月31日
(第11会計年度)
2012年1月1日~2012年12月31日
(第12会計年度)
2013年1月1日~2013年12月31日
(第13会計年度)
2014年1月1日~2014年12月31日
(第14会計年度)
2015年1月1日~2015年12月31日
販売口数
買戻し口数
発行済口数
37,893
71,168
200,390
(37,893)
(71,168)
(200,390)
18,038
68,483
149,945
(18,038)
(68,483)
(149,945)
17,598
80,115
87,428
(17,598)
(80,115)
(87,428)
22,094
42,450
67,072
(22,094)
(42,450)
(67,072)
5,639
30,032
42,679
(5,639)
(30,032)
(42,679)
5,480
8,371
39,788
(5,480)
(8,371)
(39,788)
1,256
12,732
28,312
(1,256)
(12,732)
(28,312)
127
10,029
18,410
(127)
(10,029)
(18,410)
0
1,896
16,514
(0)
(1,896)
(16,514)
293
1,618
15,189
(293)
(1,618)
(15,189)
(注)( )内の数字は本邦内における販売、買戻しならびに発行済口数である。
- 11 -
4
ファンドの現況
純資産額計算書
(2016年4月末日現在)
米ドル
円
Ⅰ
資産総額
7,538,491.17
842,275,618
Ⅱ
負債総額
168,393.61
18,814,618
Ⅲ
純資産総額(Ⅰ-Ⅱ)
7,370,097.56
823,461,000
Ⅳ
発行済口数
Ⅴ
1口当たり純資産価格(Ⅲ/Ⅳ)
14,809口
497.68
なお、下記はファンドの設定来の運用実績および年間収益率の参考資料である。
- 12 -
55,606
5
ファンドの経理状況
財務諸表
a.本書記載のファンドの邦文の財務書類は、米国一般会計原則(US GAAP)に準拠して作成された本
書記載の原文(英文)の財務書類を日本語に翻訳したものである(但し、円換算部分を除く。)。
ファンドの財務書類の日本における開示については、「特定有価証券の内容等の開示に関する内閣
府令」に基づき、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」第131条第5項但書きの
規定が適用されている。
b.ファンドの原文(英文)の財務書類はケイマン諸島における独立監査人であるケー・ピー・エム・
ジー(KPMG)の監査を受けており、監査報告書の原文(英文)を受領している。
c.ファンドの原文(英文)の財務書類は米ドルで表示されている。邦文の財務書類には円換算額が併
記されている。日本円による金額は、2016年4月28日現在における株式会社みずほ銀行の対顧客電
信売買相場の仲値(1米ドル=111.73円)で換算されている。なお、1円未満の金額は四捨五入さ
れている。
- 13 -
バリュー・パートナーズ・インテリジェント・ファンド ―
JA-VP
チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド(ケイマン諸島ユニット・トラスト)の受益証券
保有者向け独立監査人の監査報告書
財務諸表に係る報告書
当監査法人は、バリュー・パートナーズ・インテリジェント・ファンド(以下「本トラスト」という。)
のサブ・ファンドであるJA-VP
チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド(以下「本サブ・ファン
ド」という。)の2015年12月31日現在の投資有価証券明細表、同日に終了した事業年度の損益計算書、
純資産変動計算書及びキャッシュ・フロー計算書を含む資産負債計算書、並びに重要な会計方針の要約
及びその他の説明的情報から成る、11頁から41頁(訳注:原文)に明記される財務諸表について監査し
た。
財務諸表に対する管理会社及び受託会社の責任
本サブ・ファンドの管理会社及び受託会社は、米国において一般に公正妥当と認められる会計基準に従
い真実かつ公正な見解を示す財務諸表を作成する責任を有し、かつ、虚偽または過失により重大な影響
を及ぼすことのない財務諸表を作成するために必要な管理会社及び受託会社の決定する内部統制につ
いて責任を有する。
さらに管理会社及び受託会社は、財務諸表が信託証書(改定を含む。)に関連する開示規定を遵守する
よう保証する責任も有する。
監査人の責任
当監査法人の責任は、当監査法人自身が行った監査に基づき本財務諸表に対する意見を表明することで
ある。本報告書は、法人である貴社に対してのみ作成されたものであり、他のいかなる目的も有しない。
当監査法人は、本報告書の内容について第三者のいかなる者に対しても責任を負わず、また債務も引受
けない。
当監査法人は、香港公認会計士協会が発行した香港監査基準に従って監査を行った。かかる基準により、
当監査法人は倫理的要件に従い、かつ財務諸表に重大な虚偽記載がないか否かについて合理的な確証を
得るために、監査を計画し、実施することが要求される。
監査には、財務諸表の金額及び開示に関する監査上の証拠を入手するための実施手続きが含まれる。か
かる手続きは、監査人の判断により、虚偽または過失による財務諸表の重大な虚偽表示のリスク評価に
基づいて選択された。監査人はかかるリスク評価の実施に際し、事業体の財務諸表の作成に関連して真
実かつ公正な見解を示す内部統制を考慮したが、これは現状における合理的な監査手続きを策定するこ
とが目的であり、事業体の内部統制の有効性にかかる意見を表明することが目的ではない。さらに、監
査には財務諸表全体の表示の評価のみならず、管理会社及び受託会社が適用する会計原則の妥当性及び
管理会社及び受託会社が行う会計上の見積りの合理性に対する評価も含まれる。
- 14 -
当監査法人が得た監査上の証拠は、当監査法人の意見の基礎について十分かつ適切に提供されたものと
当監査法人は確信している。
監査意見
当監査法人は、これらの財務諸表は、米国で一般に公正妥当と認められる会計基準に準拠して、2015年
12月31日現在の本サブ・ファンドの財政状態及び同日に終了する事業年度の財務業績並びにキャッシ
ュ・フローについて真実かつ公正に表示しており、かつ、信託証書(改定を含む。)に関連する開示規
定に従い適切に作成されたものと認める。
ケー・ピー・エム・ジー
2016年4月29日
- 15 -
- 16 -
- 17 -
(1)貸借対照表
JA-VP
チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
資産負債計算書
2015年12月31日現在
2015年
注記
資産
公正価値による有価証券への投資額
(取得原価:8,094,232米ドル)
未収配当金
ブローカーからの未収金
現金及び現金同等物
(米ドル)
6(e),9
3
6(d)
7,919,478
26,873
43,039
475,302
884,843,277
3,002,520
4,808,747
53,105,492
8,464,692
945,760,037
163,209
11,153
5,000
30,691
18,235,342
1,246,125
558,650
3,429,105
210,053
23,469,222
8,254,639
922,290,815
資産合計
負債
ブローカーへの未払金
未払管理会社報酬
未払受託会社報酬
未払費用及びその他の未払金
3
6(a)
6(c)
負債合計
純資産
発行済受益証券口数
(日本円)
7
15,189 口
受益証券1口当たり純資産価格
543.46
60,721
管理会社及び受託会社により2016年4月29日付で発行が承認された。
バリュー・パートナーズ・リミテッド
バンク・オブ・バミューダ(ケイマン)
リミテッド
代表者
代表者
[署
管理会社
名]
[署
受託会社
名]
15頁から36頁(訳注:原文)の注記及び37頁から41頁(訳注:原文)の投資有価証券明細表は本財務諸
表の一部である。
- 18 -
(2)損益計算書
JA-VP
チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
損益計算書
2015年12月31日終了事業年度
2015年
注記
受取配当金
(源泉徴収税8,168米ドル控除後の純額)
その他収益
(米ドル)
(日本円)
272,367
7,433
279,800
30,431,565
830,489
31,262,054
(146,490)
(225,854)
(60,000)
(60,794)
(41,754)
(31,104)
(492)
(2,459)
(22,923)
(16,367,328)
(25,234,667)
(6,703,800)
(6,792,514)
(4,665,174)
(3,475,250)
(54,971)
(274,744)
(2,561,187)
(591,870)
(66,129,635)
純投資損失
(312,070)
(34,867,581)
投資にかかる純実現利益
投資にかかる未実現利益/損失の変動額
純為替差損
953,893
(817,633)
(1,163)
106,578,465
(91,354,135)
(129,942)
135,097
15,094,388
(176,973)
(19,773,193)
管理会社報酬
成功報酬
受託会社報酬
取引手数料
専門家報酬
監査報酬
銀行手数料
年間報酬
その他営業費用
6(a)
6(b)
6(c)
6(d)
投資及び外貨にかかる純実現利益及び
未実現利益/損失の変動額
運用による純資産の純減少額
15頁から36頁(訳注:原文)の注記及び37頁から41頁(訳注:原文)の投資有価証券明細表は本財務諸
表の一部である。
- 19 -
JA-VP
チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
純資産変動計算書
2015年12月31日終了事業年度
2015年
(米ドル)
(日本円)
投資にかかる純実現利益
投資にかかる未実現利益/損失の変動額
純為替差損
純投資損失
953,893
(817,633)
(1,163)
(312,070)
106,578,465
(91,354,135)
(129,942)
(34,867,581)
運用による純資産の純減少額
(176,973)
(19,773,193)
発行済受益証券額
買戻済受益証券額
185,988
(932,616)
20,780,439
(104,201,186)
資本取引による純資産の純減少額
(746,628)
(83,420,746)
純資産の純減少額
(923,601)
(103,193,940)
純資産額
期首現在額
9,178,240
1,025,484,755
期末現在額
8,254,639
922,290,815
15頁から36頁(訳注:原文)の注記及び37頁から41頁(訳注:原文)の投資有価証券明細表は本財務諸
表の一部である。
- 20 -
JA-VP チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
キャッシュ・フロー計算書
2015年12月31日終了事業年度
2015年
注記
(米ドル)
(日本円)
営業活動によるキャッシュ・フロー
受取配当金
その他収益
投資商品売却による受取金
投資商品購入にかかる支払額
租税支払額
支払営業費用
283,322
7,433
13,388,120
(12,041,094)
(8,168)
(430,790)
営業活動による純キャッシュ・フロー
1,198,823
31,655,567
830,489
1,495,854,648
(1,345,351,433)
(912,611)
(48,132,167)
133,944,494
財務活動によるキャッシュ・フロー
受益証券発行受取金額
受益証券買戻支払金額
185,988
(932,616)
20,780,439
(104,201,186)
財務活動に使用された純キャッシュ・フロー
(746,628)
(83,420,746)
452,195
50,523,747
現金及び現金同等物期首残高
23,107
2,581,745
現金及び現金同等物期末残高
475,302
53,105,492
現金及び現金同等物の純増加額
15頁から36頁(訳注:原文)の注記及び37頁から41頁(訳注:原文)の投資有価証券明細表は本財務諸
表の一部である。
- 21 -
JA-VP チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
2015年12月31日終了事業年度
財務諸表に対する注記(米ドル表記)
(本注記においては、ファンドを「本サブ・ファンド」といい、トラストを「本トラスト」という。)
1.概要
バリュー・パートナーズ・インテリジェント・ファンド(以下「本トラスト」という。)は、2000年
6月21日付信託証書(その後の改正を含む。以下「信託証書」という。)に従い、ケイマン諸島法に
基づいて設定されたオープン・エンド型アンブレラ型ユニット・トラストである。本トラストは2000
年6月30日にケイマン諸島ミューチュアル・ファンド法に基づき登録された。
本トラストは、様々なサブ・ファンドの受益証券を発行することが可能であり、2015年12月31日現在、
チャイナ・コンバージェンス・ファンド、JA-VP チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド、チ
ャイニーズ・メインランド・フォーカス・ファンド及びJA-VP 中国大陸・フォーカス・ファンドが
設定されている。チャイナ・コンバージェンス・ファンド、JA-VP チャイナ・ニュー・センチュリ
ー・ファンド及びチャイニーズ・メインランド・フォーカス・ファンドは、それぞれ2000年7月17日、
2002年3月7日、2003年11月27日に運用を開始した。JA-VP 中国大陸・フォーカス・ファンドは、
2004年9月2日に運用を開始し、2012年10月31日に解散している。
個々のサブ・ファンドは、個別のポートフォリオにより全部又は一部が表示され、個々の会計帳簿に
より維持される。しかしながら、個別にサブ・ファンド及び/又はポートフォリオが運用されている
にもかかわらず、本トラストは一つの主体として取り扱われる。従って、本トラストの資産又は負債
が帰属する個々のサブ・ファンド又はポートフォリオにかかわらず、本トラストの全ての資産は本ト
ラストの全ての債務を弁済することができる。実際には、複数ユニットにわたる債務は、通常サブ・
ファンドが債務不履行に陥るか、又はその資産を使い果たすことで、その全ての債務を弁済すること
が不可能になった場合にのみ生じるものである。この際、他のサブ・ファンドに割当可能な本トラス
トの全ての資産を、債務不履行となったサブ・ファンドの債務に充てることができる。
添付の財務諸表は、バリュー・パートナーズ・インテリジェント・ファンド-JA-VP チャイナ・ニ
ュー・センチュリー・ファンド(以下「本サブ・ファンド」という。)のために作成されている。チ
ャイナ・コンバージェンス・ファンド及びチャイニーズ・メインランド・フォーカス・ファンドの財
務諸表は個別に作成されており、その結果、本財務諸表の中には含まれていない。
2015年12月31日現在の本トラストの連結純資産額は以下のとおりである。
サブ・ファンドの名称
連結純資産額
2015年
チャイナ・コンバージェンス・ファンド
チャイニーズ・メインランド・フォーカス・ファンド
JA-VP チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
バリュー・パートナーズ・インテリジェント・ファンド
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(米ドル)
519,593,169
142,250,707
8,254,639
670,098,515
本サブ・ファンドの投資活動は、バリュー・パートナーズ・リミテッド(以下「管理会社」という。)
により管理され、本サブ・ファンドの運営は、バンク・オブ・バミューダ(ケイマン)リミテッド(以
下「事務管理会社」という。)が取扱い、事務管理会社はその役割をエイチエスビーシー・インステ
ィテューショナル・トラスト・サービシーズ(アジア)リミテッドに委任した。
本サブ・ファンドの目的は、受益証券保有者に中長期の資産増加を提供することであり、かかる目的
は、(i)大中華圏の民間部門が所有する企業又は(ⅱ)大中華圏に資産若しくは収益の大半が存在
するか若しくは発生すると管理会社が判断する企業への分散ポートフォリオに投資することで達成
される。管理会社は、株式が持つ本来の価値に対して低額で取引されている株式を選択する。
2.重要な会計方針
本財務諸表は、米国において一般に公正妥当と認められる会計基準(以下、「米国一般会計原則(US
GAAP)」という。)及び改正信託証書の関連規定に準拠して作成されている。本サブ・ファンドは、
US GAAPの下では投資会社とみなされることから、米国財務会計基準審議会(以下、「FASB」という。)
の会計基準体系(以下、「ASC」という。)946「金融サービス―投資会社(以下、「ASC946」という。)」
における投資会社に適用される会計及び報告指針に従うものである。本サブ・ファンドが採用した重
要な会計方針は、次のとおりである。
(a)作成の基準
取引のほとんどが米ドル(以下「米ドル」という。)建て又は米ドルに固定された香港ドル(以下「香
港ドル」という。)建てであることから、本財務諸表の測定通貨は米ドルである。本サブ・ファンド
の受益証券は米ドル建てで発行されており、投資家への配当も米ドル建てで行われる。
本財務諸表は米ドルにて表示される。
(b)見積りの使用
米国一般会計原則(US GAAP)に準拠した財務諸表を作成するに当たり、経営陣は、財務諸表日現在
の資産及び負債の報告金額並びに偶発資産及び負債の開示金額、並びに当期中の収益及び費用の報告
額に影響を及ぼす見積り及び仮定を行うことが要求されている。実際の結果はこれらの見積りとは異
なる場合がある。
(c)外貨建て取引
外貨建て取引は、当該取引日の外国為替レートにて換算される。外貨建貨幣性資産負債は、資産負債
計算書日における外国為替レートの終値で米ドルに換算される。投資に関する為替差額は、投資の損
益に含まれる。現金及び現金同等物を含め貨幣性項目に関するその他すべての為替差額は、純為替差
損益として損益計算書に表示される。投資の処分又は清算による実現損益に生じる為替差額は、損益
計算書に計上される。
(d)投資
(ⅰ)分類
投資は、株式、投資ファンド、参加証券及びワラントから構成される。本サブ・ファンドは、全て
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の投資商品を、売買目的有価証券に分類する。かかる有価証券を購入及び保有する主たる目的は、
短期での売却である。
(ⅱ)認識
本サブ・ファンドは、本サブ・ファンドが商品の契約条項当事者となった日に投資を認識する。
通常取引による金融資産の取得は、取引日に会計処理を行う。当該取引日以後、金融資産又は金融
負債の公正価値の変動から生じるあらゆる損益が記録される。
金融負債は、契約当事者のいずれか一方が契約上の義務を履行しない限り認識されない。
(ⅲ)公正価値測定の原則
「公正価値」とは、測定日時点で、主要な市場、又はそれ以外で本サブ・ファンドが当該測定日に
アクセスできる最も有利な市場において、市場参加者間で秩序正しい取引により資産の売却によっ
て受け取るであろう価格又は負債の移転のために支払うであろう価格をいう。負債の公正価値には、
不履行リスクが反映される。
利用可能な場合には、本サブ・ファンドは、商品の公正価値を当該商品の活発な市場における相場
価格を用いて測定する。市場は、資産又は負債の取引が、価格情報を継続的に提供できるだけの十
分な頻度とボリュームで行われる場合に、「活発」とみなされる。最終取引価格は出口価格の合理
的近似値を表すことから、本サブ・ファンドは、活発な市場で値が付けられる商品について、最終
取引価格で測定する。
活発な市場に相場価格が存在しない場合、本サブ・ファンドは、関連する観測可能なインプットの
使用を最大化し、さらに、観測不能なインプットの使用を最小化する評価技法を用いる。選択され
た評価技法は、市場参加者が取引価格を考慮する際の全ての要素を含むものである。
その他の非上場投資ファンドへの投資は、当該ファンドの管理会社らにより報告された1株当たり
の純資産価額で計上される。
(ⅳ)減損
取得原価又は償却原価として計上される金融資産は、減損の客観的証拠の有無を決定するために、
資産負債計算書日に見直しを行う。仮にそのような減損の兆候がある場合、資産の帳簿価額と対象
になる金融資産の当初実効金利で割り引いた将来見込みキャッシュ・フローの現在価値との差額が、
損益計算書上、減損として認識される。
翌期において、既に認識された金融資産の償却原価による減損損失が減少し、かつ、かかる減少額
が当該評価減以降に生じた事象に客観的に関連する場合、かかる評価減は損益計算書に戻し入れら
れる。
(ⅴ)消滅の認識
本サブ・ファンドは、消滅の認識に伴う実現損益を決定するために加重平均法を適用する。
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(e)受取利息
受取利息は、商品の購入日又は融資開始日に計算された当初の実効金利を基に発生時点で損益計算書
に認識される。受取利息には、割引料、プレミアム又は取引費用の償却額、その他利付商品の当初価
格と実効金利ベースで計算した満期時における金額との差額に対する償却額が含まれる。
(f)受取配当金及び配当費用
上場株式に関する受取配当金及び空売り有価証券に関連する配当費用は、配当落日に損益計算書に認
識される。
本サブ・ファンドは、配当金を、現金ではなく追加株式により受領することを選択することが可能で
ある。この場合、本サブ・ファンドは、受取配当金相当額を追加投資として株式の借方に認識する。
(g)費用
管理会社報酬、成功報酬、及び受託会社報酬を含むすべての費用は、発生主義に基づいて損益計算書
に認識される。
(h)現金及び現金同等物
現金は銀行の当座預金を含むものとする。現金同等物は、短期かつ流動性の高い投資商品である。ま
た、事前に認識している金額で現金に転換することが容易に可能であって、価値変動によるリスクが
僅少であり、投資その他の目的よりもむしろ短期の現金支払を充足する目的で保有される。
(i)租税
ケイマン諸島における現行税法のもと、本サブ・ファンドは収入、利益、キャピタル・ゲインに対す
る租税を免除されている。本トラストは、ケイマン諸島総督により本信託設立より50年間租税免除を
保証されている。
本サブ・ファンドが受け取る配当金及び利息は、本サブ・ファンドが組成された国によっては源泉徴
収税が課される場合がある。投資収益は源泉徴収税控除後で計上され、発生時において損益計算書に
認識される。詳細は、本注記5を参照のこと。
(j)関連当事者
本財務諸表の目的において、直接又は間接に本サブ・ファンドの財務及び運用に関する決定を支配し
又は重大な影響力を行使する能力を有する当事者は、本サブ・ファンドの関連当事者とみなされる。
関連当事者は、個人又は法人である。
(k)会計に関する最近の公表
2015年5月にFASBは、FASBの公正価格測定のガイダンスにおける実務上の簡便法が適用される1株当
たりの純資産価値(又はそれに準ずるもの)を測定する場合には、その商品を公正価値ヒエラルキー
に従い分類する規定の対象外とするASU2015-07を公表した(以下「ASU2015-07」という。)。報告会
社は、ASU2015-07を遡って採用することが要求される。ASU2015-07のかかる要求は、2016年12月16日
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以後に開始する会計年度に適用する。本サブ・ファンドは、現在これらの改正が本サブ・ファンドの
財政状態又は運用成績に与える影響(もしあれば)について査定しているところである。
3.ブローカーからの未収金/ブローカーへの未払金
2015年
販売未決済
購入未決済
(米ドル)
43,039
163,209
通常の売買取引については取引日に計上するという本サブ・ファンドの方針に基づき、販売/購入の
未決済額は、販売された/購入されたが未決済である有価証券について、受領すべき/支払うべき金
額で表示される。
4.金融商品及び付随するリスク
本サブ・ファンドは、投資運用戦略に示されているとおり、多様な派生・非派生金融商品から成るポ
ジションを維持している。本サブ・ファンドの投資有価証券明細表は、上場株式、クローズ・エンド
型ファンド、参加証券及びワラントから構成されている。
本サブ・ファンドの投資活動は、本サブ・ファンドが投資する金融商品及び市場に付随する様々な種
類のリスクに晒される。本サブ・ファンドが晒される最も重要な種類の金融リスクは、市場リスク、
信用リスク及び流動性リスクである。
アセット・アロケーションは、投資目的を達成するために資産の配分を管理する管理会社が決定する。
目標とするアセット・アロケーション及びポートフォリオ構成から逸脱していないか管理会社が監視
する。
資産負債計算書日における金融商品の性質及び範囲並びに本サブ・ファンドが採用しているリスク管
理方針は、以下に説明するとおりである。
(a)市場リスク
市場リスクには、損失及び利益双方の可能性が存在し、通貨リスク、金利リスク、価格リスクが含ま
れる。
投資リスクの管理に関する本サブ・ファンドの戦略は、本サブ・ファンドの投資目的によって決定さ
れる。本サブ・ファンドの投資目的は、受益証券保有者に(米ドルにおいて)中長期での資産増加を
提供することである。本サブ・ファンドの市場リスクは決められている方針及び手順に従い毎日管理
会社によってリスク管理されている。本サブ・ファンドの全体的な市場におけるポジションは管理会
社が適宜監視している。
資産負債計算書日現在の本サブ・ファンドの投資ポートフォリオに関する詳細は、投資有価証券明細
表に開示されている。個々の投資は、すべて個別に開示されている。
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(ⅰ)通貨リスク
本サブ・ファンドは、機能通貨以外の通貨建て金融商品に投資し、取引を行うことができる。その
結果、本サブ・ファンドは、機能通貨と他の外国通貨との為替レートの変動が本サブ・ファンドの
資産又は負債の米ドル建て以外の部分の価値に悪影響を及ぼす可能性があるというリスクに晒さ
れている。
資産と負債の多くは米ドルに連動する香港ドル建てであることから、本サブ・ファンドは多額の通
貨リスクに晒されない。
本サブ・ファンドの資産負債計算書日の外国為替レート変動に対する純リスク・エクスポージャー
の合計は以下のとおりであった。
純リスク・エクスポージャー
2015年
(米ドル)
新台湾ドル
556,029
香港ドルの為替レートは、米ドルに対して固定されていることから、本サブ・ファンドは、香港ド
ル/米ドル間の為替レートの大幅な変動を予期していない。
(ⅱ)金利リスク
本サブ・ファンドの金融資産及び金融負債の大部分は無利息である。
全ての利付金融資産は12ヶ月未満の短期で満期となるか、又は価格が変更される。このため、実勢
市場金利の変動によってもたらされる公正価値金利リスクに対する本サブ・ファンドのエクスポー
ジャーは、限定的である。本サブ・ファンドが保有する余剰現金又は現金同等物は、全て短期商品
に投資される。
(ⅲ)価格リスク
価格リスクとは、個別投資商品、その発行者又は市場で取引されている全ての商品に影響が及ぶ原
因によって生じた特別の要因か否かにかかわらず、商品価値が市場価格の変化によって変動するリ
スクのことである。
本サブ・ファンドの金融商品の大部分は公正価値で計上され、公正価値の変動は損益計算書に認識
されるため、市場の全ての変化が、運用による純資産額及び資産負債計算書の金融商品の簿価に直
接影響を与える。
価格リスクは、管理会社が多様な市場で取引される商品に分散したポートフォリオを構築すること
により、軽減される。更に、価格リスクは、オプションや先物といった金融派生商品を利用するこ
とでヘッジされることがある。
(b)信用リスク
信用リスクとは、金融商品の契約相手方が本サブ・ファンドと締結した義務又は約定の履行を怠るリ
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スクのことである。非上場金融商品が含まれている場合、契約相手方には外為業者の参加がないため、
信用リスクは一般に高くなる。
本サブ・ファンドの信用リスクに対するエクスポージャーは、管理会社が継続的に監視している。
ブローカーとの取引の際に生じる信用リスクは、未決済取引に関係するものである。未決済取引に関
するリスクは、決済期間が短期であるため、低いものと思われる。
金融資産の簿価は、資産負債計算書の最大信用リスク・エクスポージャーに最もよく表示されている。
2015年12月31日現在、保管銀行及び銀行以外には契約相手方の信用リスクに関して重大な集中はみら
れない。実質的にすべての金融商品は、主に一つの主要な国際機関を通じて決済・管理される。本サ
ブ・ファンドは、この機関が本サブ・ファンドの有価証券を返還する義務が履行できない、又は借用
していた金額の返済義務を履行することができない可能性が存在するという範囲内で、信用リスクに
晒されている。本サブ・ファンドは、このリスクが集中する結果生じる損失を一切予測していない。
(c)流動性リスク
本サブ・ファンドの説明覚書には日々の受益証券の発行及び解約が規定されているため、受益証券保
有者による償還請求に応じるための流動性リスクに常時晒されている。
本サブ・ファンドは、クローズ・エンド型ファンド及び非上場のワラントへ投資したが、これらは組
織立った公開市場では取引されない。本サブ・ファンドは、年度末時点では取引が停止されている株
式にも別途投資している。これらの投資商品は、一般的には非流動的である。その結果、本サブ・フ
ァンドは、流動化の要求を満たすために、又は特定の発行者の信用力低下といった特別な事由に対応
するために、これらの投資商品を公正価値に近似する金額で迅速に現金化することができないことが
ある。
本サブ・ファンドは、投資する全ての有価証券が主要な証券取引所に上場されていることから、容易
に現金化することが可能であると思われる。
5.租税
(a) 本トラストはケイマン諸島総督により2050年までの間、ケイマン諸島で生じる利益及びキャ
ピタル・ゲインに対する租税についての一切の免除が保証されているため、ケイマン諸島では収入及
び利益に対する課税はない。従って、本財務諸表には法人所得税に関する規定はない。
(b) 本サブ・ファンドは、ポジションが税務当局による調査を受けた場合に十分な裏付をもって
対応できる可能性が「more-likely-than-not(おそらく可能)」の状態(すなわち50パーセント超)
である場合にのみ、ポジションの技術的メリットに基づき、不確実なタックス・ポジションでのタッ
クス・ベネフィットを認識する。タックス・ポジションが認識の基準を満たすかを評価する際、本サ
ブ・ファンドはすべての関連情報について完全な知識を有する適切な税務当局によりポジションの調
査を受けることを想定しなければならない。
「more-likely-than-not」の認識基準を満たすタックス・
ポジションは、本サブ・ファンドの財務諸表において認識される利益の金額を決定するために測定さ
れる。タックス・ポジションが「more-likely-than-not」の基準を満たさないとみなされた場合、本
サブ・ファンドは、所得税並びに関連する利息及び罰金を損益計算書の中で税金費用として認識する。
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本サブ・ファンドは、すべての主要な課税地域に関し、すべての「open tax year」の分析を行う。
「open tax year」とは、各課税地域の時効に関する法律で定義され、税務当局の調査が未だ行われ
ていない年度をいう。本サブ・ファンドは、ケイマン諸島及び、本サブ・ファンドが多大な投資を行
う海外の法域を、その主要な課税地域とみなしている。本サブ・ファンドが税務当局より現在受けて
いる進行中の調査はない。
ファンド経営陣は、本サブ・ファンドのタックス・ポジションの分析を行い、その結果、不確実なタ
ックス・ポジションに関して計上すべき未認識のタックス・ベネフィットに対する負債はないとの結
論に達した。さらにファンド経営陣は、未認識のタックス・ベネフィットの総額が翌12ヶ月間に著し
く変動する可能性がかなり高いタックス・ポジションについては認識していない。
(c) 本トラストは、香港内国歳入条例第26条A(1A)に基づき租税が免除されていることから、
本財務諸表には香港利得税に関する引当てが行われていない。
(d) 本財務諸表の作成に当たり、管理会社は、将来生じる可能性があるであろう租税エクスポー
ジャーに関し、一定の推定を行い、かつ、あらゆる見積りを使用した。その結果としての会計上の予
想額は、それらに関係する実際の結果と同等にならない場合がある。
本サブ・ファンドは、中華人民共和国の上場企業の「A」株式だけでなく、単数又は複数の適格海外
機関投資家(以下、「QFIIs」という。)又はその関連会社が発行する「A」株式に連動する派生商
品にも、管理会社のQFII割当を通じて投資する。QFIIsは、中華人民共和国源泉の配当金及び実現し
たキャピタル・ゲインについて10%の税金が源泉徴収される。
2014年11月14日に公表された通知
2014年11月14日、中華人民共和国財政部(以下、「MoF」という。)、SAT及び中国証券監督管理委員
会(以下、「CSRC」という。)は、「QFII及びRQFIIによる中華人民共和国内国株式等の株式投資資
産の譲渡から得られるキャピタル・ゲインに対して課される法人所得税の一時的な免除に関する通知」
(以下、「本通知」という。)を共同で公表した。
本通知については、以下が特記される。
(ⅰ)中華人民共和国内に事業体若しくは事業所を有しないか、又は中華人民共和国内に事業体若し
くは事業所を有するQFIIs及びRQFIIsであっても中華人民共和国内の所得がかかる事業体と実
質的に関連していない場合には、2014年11月17日を有効日として、中華人民共和国株式投資資
産(中国「A」株を含む。)の譲渡益に対する法人所得税が一時的に免除される。
(ⅱ)中華人民共和国の法人所得税が、法令に従い2014年11月17日より前に実現したQFIIs及びRQFIIs
の株式投資資産(中国「A」株を含む。)の譲渡益に対し課される。
本通知が公表された結果、管理会社は、本サブ・ファンドの租税引当てに関する方針につき、以下の
変更を決定した。
(ⅰ)本サブ・ファンドは、2014年11月17日以降、「A」株に連動する派生商品に生じた実現利益に
関し、中華人民共和国の源泉徴収税の引当てを停止した。
(ⅱ)中国A株にかかる未実現利益につき、中華人民共和国の源泉徴収税の引当ては行わない。中国
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株式の派生商品への本サブ・ファンドの投資にかかる未実現利益に関するかかる租税引当て停
止措置は、2014年11月17日に公表された。
2015年6月、中華人民共和国国家税務総局上海支局第三分局は、2014年11月17日より前に中華人民共
和国企業の株式を処分したことにより認識されたキャピタル・ゲインに関して、税務関連事項を2015
年9月30日までに申請し報告するよう全てのQFII/RQFIIに対し通知を発した。
管理会社は現在、2015年9月30日が期限である納税申告書及び必要書類を提出するために、税務アド
バイザーと契約した。2014年11月17日より前に行われた「A」株式処分から得られた総実現収益はな
かったため、本サブ・ファンドは支払を行っていない。
本サブ・ファンドはまた、海外投資家が引受ける中華人民共和国における上場企業の「B」株式にも
直接投資を行っており、配当収入に10%の中華人民共和国の源泉徴収税が課されることがある。10%
の源泉徴収税は、「B」株式の売却から生じるキャピタル・ゲインについてもまた課される可能性が
ある。現在の中華人民共和国の税法の下では、非居住者が中華人民共和国企業の株式の移転から得た
利益は、関連する租税条約によって免除されない限り10%の源泉徴収税が課される。SATは、キャピ
タル・ゲインに関する源泉徴収税の徴税につき沈黙を保ったままであり、SATが追加の説明を公表す
るまでの間は、管理会社は、本サブ・ファンドが中華人民共和国の「B」株式の売却から生じるキャ
ピタル・ゲインに対して税を負担するのか、さらにかかる負担の範囲はどこまでかという点について、
重大な不確実性が存在すると考えている。この判断を行うにあたり、管理会社は、(ⅰ)現在のSAT
の立場、(ⅱ)関連する租税に源泉徴収の仕組みが存在しないこと、及び(ⅲ)現在の市場慣行を考
慮した。従って、2014年12月31日及び2015年12月31日現在では、管理会社の上記判断に基づき、本サ
ブ・ファンドは「B」株式にかかるキャピタル・ゲインに対する租税について、引当金を一切計上し
ていない。
管理会社は、市場における最近のいかなる動向も考慮に入れながら、引き続き、継続して源泉徴収税
の引当金に対するアプローチを見直していく予定である。
6.関連当事者
本財務諸表の他の箇所で開示される取引及び残高に加え、本サブ・ファンドは当年度において以下の
とおり重要な関連当事者との取引を締結した。これら全ての取引は、通常の業務かつ一般的な取引条
件に基づいて契約された。
(a)管理会社報酬
英領バージン諸島において設立された投資運用会社である管理会社は、説明覚書に規定される投資戦
略を実施している。本投資管理契約に基づき、管理会社は、説明覚書の定めに従い、各評価日におけ
る純資産額の年率1.6%を管理会社報酬として毎月後払いで受領する。当年度の損益計算書において、
管理会社報酬として146,490米ドルが計上された。2015年12月31日付の負債には、管理会社報酬とし
て11,153米ドルが計上された。
(b)成功報酬
本投資管理契約に基づき、管理会社もまた、(該当する暦ベースでの四半期の成功報酬が発生する前
の)暦ベースでの四半期の最終評価日現在の受益証券1口当たりの純資産価格が次のいずれか高い金
額を超過した場合には、その超過額をベースとして計算される成功報酬を受領する権利を有する。
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(ⅰ)本サブ・ファンドに関し前回成功報酬が管理会社に支払われた最終暦ベースでの四半期の最終
評価日の営業終了時点におけるこれら成功報酬控除後の受益証券1口当たりの純資産価格
(ⅱ)受益証券が最初に募集された時点での当初募集価格
成功報酬の料率は15%であり、かかる報酬料率を上記の通り算出した受益証券1口当たりの純資産価
格の超過分とかかる暦ベースでの四半期の各評価日直後の発行済受益証券の平均口数との積に乗じ
ることで計算される。当年度の損益計算書には、225,854米ドルの成功報酬が計上された。2015年12
月31日現在の負債に含まれる成功報酬は存在しない。
(c)受託会社報酬
本サブ・ファンドの受託会社であるバンク・オブ・バミューダ(ケイマン)リミテッドは、以下のと
おり、本サブ・ファンドの純資産価額を基準に決定された受託会社報酬を受領する権利がある。
純資産価額に対する料率(%)
で示される受託会社の報酬年率
純資産価額
最初の10,000,000米ドル
次の40,000,000米ドル
それを超過する金額
0.32%
0.25%
0.20%
信託証書(改正済)の規定に基づき、受託会社は3,000米ドルの固定年間報酬を受領する権利も有する。
受託会社の報酬は、月額最低5,000米ドルである。
当年度の損益計算書に、受託会社報酬として60,000米ドルが計上された。2015年12月31日現在の負債
には、受託会社報酬の未払いとして5,000米ドルが計上された。
(d)受託会社のグループ会社との取引/残高
本サブ・ファンドは、本サブ・ファンドの受託会社のグループ会社の一つであるザ・ホンコン・アン
ド・シャンハイ・バンキング・コーポレイション・リミテッドに銀行口座を保有している。本サブ・
ファンドは、ザ・ホンコン・アンド・シャンハイ・バンキング・コーポレイション・リミテッドとの
借入有価証券関連の取引担保として保有される現金預金も保有することがある。2015年12月31日現在、
担保としての現金預金は保有していなかった。銀行預金及び借入有価証券に関する情報は、以下のと
おりである。
2015年
(米ドル)
銀行預金
銀行残高
銀行手数料
475,302
(492)
- 31 -
(e)管理会社の関係当事者により運営されるファンドへの投資
2015年12月31日現在、本サブ・ファンドはバリュー・パートナーズ・ストラテジック・エクイティ・
ファンドの受益証券68,420口を公正価値10,947米ドルで保有していた。当期中において、バリュー・
パートナーズ・ストラテジック・エクイティ・ファンドから、現金の配当は受領していない。バリュ
ー・パートナーズ・ストラテジック・エクイティ・ファンドは管理会社の関係当事者により運営され
ている。
7.発行済受益証券口数
受益証券口数
2015年
期首残高
発行済受益証券口数
買戻済受益証券口数
16,514
293
(1,618)
期末残高
15,189
各受益証券に伴う権利は以下のとおりである。
受益証券の保有者は、本サブ・ファンドの総会の招集通知を受領し、総会に参加し投票する権利を保
有する。かかる各受益証券の保有者は、当該保有者の名前で登録されたかかる受益証券1口につき一
票を投じる権利を有する。保有者は、本サブ・ファンドにより宣言され、支払われる配当金を受領す
る権利を有する。解散の場合、保有者は、本サブ・ファンドの受益証券1口当たりの純資産価格に基
づき資本の払戻しを受ける権利を有する。
本サブ・ファンドの配当可能な利益はすべて留保され、管理会社が決定する場合を除き、本サブ・フ
ァンドからは一切配当金が支払われない。
8.ソフト・コミッションの契約
管理会社及び/又はその関連会社並びに代理人は、運用を行っている顧客のために仲介取引を行うブ
ローカーとの間で、ソフトダラー/ソフト・コミッション分担契約を締結することができる。管理会
社は、投資取引を行うブローカー及びその他の者(以下「ブローカー等」という。)から、(適用さ
れる法及び規制に基づき許可される通り)本サブ・ファンドにとり明らかに利益となる(ソフトダラ
ー利益として公知される)リサーチレポート及びリサーチサービスを受領することができ、またこれ
らを維持する権限を付与されている。ソフトダラーは、投資取引実施の質が最良の執行基準にかなっ
ており、かつ、ブローカー手数料率が慣習上のフル・サービス手数料率を超えていないことを条件と
して、ブローカー等から受領することができる。
かかるソフトダラーによる利益には、調査・助言サービス、経済・政治分析、評価及び運用成果測定
等のポートフォリオ分析、市場分析、データ・相場情報サービス及び上記の商品・サービスに付随す
るソフトウェア、決済・保管銀行サービス、並びに投資関連の出版物が含まれることがある。疑義を
避けるため、ソフトダラーによる利益には、交通費、宿泊費、交際費、一般に業務で使用される物品
及びサービス、一般的事務機器若しくは施設、会費、従業員給与、又は直接的な金銭の支払は含まれ
ない。
- 32 -
管理会社は、ブローカーが最良の業務執行を行っているか否かの決定に関連するとみなされた多くの
判断要素を検討する。通常、ブローカーへ割り当てられる投資指図は、当該ブローカーのそれぞれが
提供するサービスの範囲及び全体の質に基づいて行われる。サービスの質を判断する主な要素となる
のは、ブローカーの実績及び能力である。その他の要素としては、提供される調査や投資に関する意
見の質及び量、投資先となる可能性のある企業への接触並びに委託手数料率も考慮に入れられる。ブ
ローカー等から受領するソフトダラー利益が、ブローカー間に投資指図を割り当てる際の決定要素に
なってはならない。管理会社は、ソフトダラー手数料の分担契約に従いブローカー等を用いて実行さ
れる取引が、最良の業務執行基準に従って確実に行われるための方針及び手続きを実行している。管
理会社が受領したソフトダラー利益は、管理会社の投資管理プロセスを円滑にするために使用され、
管理会社がその顧客に対する全ての義務を履行する際の補助となり、また、管理会社が投資一任され
ている顧客勘定の一部又は全部に対しサービスを行う際に使用されることもある。一般に、受領した
商品やサービスは、ソフトダラー利益が得られない顧客勘定も含め、全ての顧客の利益にすることが
できるため、管理会社は通常、ソフトダラー利益を特定の顧客勘定に割り当て又は帰属させることは
ない。
9.公正価値に関する情報
本サブ・ファンドの投資は、公正価値で資産負債計算書に計上される。その他の金融商品については、
当該金融商品が即時又は短期的な性格を有することから、簿価がおおよその公正価値となる。
本サブ・ファンドは、その投資商品の公正価値を測定するために様々な方法を連続して用いる。米国
財務会計基準審議会 会計基準編纂書トピック820(FASB ASC Topic 820)は、公正価値を定義し、公
正価値の測定に関し統一的な枠組みを確立し、公正価値測定について開示範囲を拡大する。特にFASB
ASC Topic 820は、公正価値の測定において、観測可能なインプットを最大限に使用し、観測不能な
インプットの使用を最小限にするよう本サブ・ファンドに求めている。
(a)公正価値のヒエラルキー
FASB ASC Topic 820は、評価技法のインプットが観測可能であるか否かによって評価技法のヒエラル
キーを指定する。本サブ・ファンドは、観測可能なインプットの使用を最大化し、かつ、観測不能な
インプットの使用を最小化する評価技法を、可能な限り用いる。本サブ・ファンドは、主たる市場又
は最も有利な市場において市場参加者が資産又は負債の価格設定の際に用いる仮定に基づき、公正価
値を決定する。公正価値の測定における市場参加者の仮定を考慮する上で、以下の公正価値ヒエラル
キーは、観測可能なインプットと観測不能なインプットを区別している。かかる観測可能なインプッ
ト及び観測不能なインプットは、以下のレベルのいずれか一つに分類される。
-レベル1-
活発な市場における同一の商品の相場価格(未調整)であるインプット
-レベル2- レベル1に含まれる相場価格以外のインプットで、直接(例:価格。)又は間接的に
(例:価格から生じるもの。)観測可能なもの。本カテゴリーには、活発な市場における類似の商
品の市場相場価格、活発という程度までは達していないと判断される市場における同一若しくは類
似の商品の相場価格、又は全ての重要なインプットが市場データから直接若しくは間接的に観測可
能であるその他の評価技法を利用して測定される商品が含まれる。
-レベル3- 観測不能なインプット。本カテゴリーは、観測可能なデータに基づかないインプット
による商品の評価技法を含み、かつ、観測不能なインプットが当該商品の評価に重大な影響を及ぼ
す全ての商品が含まれる。本カテゴリーには、類似商品の相場価格に基づき評価される商品(但し、
- 33 -
商品間の差異を反映するため重要な観測不能な調整又は仮定を要するもの。)が含まれる。
(b)公正価値の決定
本サブ・ファンドは、公正価値で測定される投資有価証券明細表について、以下の手続きにより公正
価値を測定する。
市場価格が入手可能で、かつ、上場投資商品の場合、本サブ・ファンドは、公正価値を決定するため
に活発な市場の公表市場価格を通常使用し、かかる場合にはレベル1に分類される。
特定の投資商品に関して、市場価格が入手可能で、公正価値を測定することが適切な場合、本サブ・
ファンドは当該市場価格を参照することにより当該投資商品の公正価値を算出し、かかる場合にはレ
ベル2に分類される。
公表市場価格が入手不可能な場合、公正価値は、もし可能であれば、現在の市場価格のパラメーター
又は金利、為替レート、オプションボラティリティ等の独自の情報源による市場パラメーターの使用
により、独自に開発した評価手法に基づき評価される。かかる独自に開発された評価手法により評価
された項目は、測定に関して重要となる最低水準のインプット又は評価基準に分類される。従って、
観測可能な重要なインプット(上場企業の比較可能な市場を含む。)が利用可能となった場合であっ
ても、レベル3に分類される場合がある。
本サブ・ファンドは、公正価値ヒエラルキー、特に観測不能な重要なインプット又は重要な評価基準
に関するレベル3の評価について、インターナショナル・プライベート・エクイティ及びベンチャー・
キャピタル・バリュエーション・ガイドラインに従う。
(c)連続して公正価値を測定する項目
下記の表は、2015年12月31日現在、連続して公正価値を測定する本サブ・ファンドの投資有価証券明
細表の公正価値ヒエラルキーのレベルを示している。
取引相場価格
(レベル1)
2015年
観測可能な
インプット
(レベル2)
重要な観測不能
インプット
(レベル3)
合計
(米ドル)
(米ドル)
(米ドル)
(米ドル)
資産
株式*
投資ファンド*/#
参加証券
ワラント
6,452,554
-
-
-
-
-
219,030
900,863
336,084
10,947
-
-
6,788,638
10,947
219,030
900,863
合計
6,452,554
1,119,893
347,031
7,919,478
本年度中、191,385米ドルの上場株式がレベル1からレベル3に移動されたが、これは当該投資商品
の相場価格が活発な市場でもはや存在しなくなったことによる。公正価値ヒエラルキーのレベル1及
びレベル2の間での移動はなかった。
- 34 -
#
バリュー・パートナーズ・ストラテジック・エクイティ・ファンドはクローズ・エンド型の投資
ファンドであるため、同ファンドへの投資は償還できない。かかる投資の性格は、投資ファンド
の裏付となる資産を流動化することで分配金を受領するというものである。かかる投資は、投資
ファンドの純資産価額を基準に評価される。
*
国及び産業別ポートフォリオについては37頁から41頁(訳注:原文)に記載の投資有価証券明細
表を参照のこと。
下記の表は、2015年12月31日に終了した事業年度に関するレベル3の公正価値分類の動きを示す。本
サブ・ファンドは、金融商品の評価モデルが1つ以上の重要な観測不能なインプットに依存している
場合、レベル3に分類される。これらの観測不能なインプットに加え、レベル3の金融商品の評価モ
デルは、直接的又は間接的に利用可能な複数の観測可能なインプットに依存する。従って、下記に記
載される損益には、観測可能なインプット及び観測不能なインプットの両方に関する公正価値の変動
を含む。
(米ドル)
2015年1月1日現在期首残高
*
45,108
当期利益/損失合計
投資商品にかかる未実現利益/損失の純変動額
投資商品の売却にかかる純実現利益/損失
購入、発行、売却及び決済
(12,677)
-
123,215
レベル3への移動
レベル3からの移動
191,385
-
2015年12月31日現在期末残高
347,031
純未実現(損失)/利益*
(12,677)
2015年12月31日現在も保有され、レベル3に分類されるポートフォリオ投資に関連する公正価値
の変動に帰属する収益を含め、当期の純未実現(損失)/利益の総額を表示している。
レベル3への/からの移動は、報告期間末日の公正価値に基づき認識されたものである。
レベル3に分類された投資商品は、当該株式に関して各取引所での売買停止が行われた日よりも前の
最終取引価格、また、投資ファンドに関しては純資産価格に基づき評価が行われている。観測不能な
インプットは、公正価値に達する際に管理会社により明らかにされていない。従って、量的分析は公
開されていない。
- 35 -
10.財務ハイライト
受益証券1口当たりの運用成績
2015年
(米ドル)
1月1日現在の受益証券1口当たりの純資産価格
555.79
投資活動による収益:
純投資損失
投資による純実現利益及び未実現利益/損失
(20.31)
7.98
投資活動による損失合計
(12.33)
12月31日現在の受益証券1口当たりの純資産価格
543.46
トータル・リターン:
成功報酬控除前収益
成功報酬
0.43%
(2.64%)
成功報酬控除後損失
(2.21%)
純投資損失対平均純資産比率:
成功報酬控除前純投資損失
成功報酬
(0.94%)
(2.45%)
成功報酬控除後純投資損失
(3.39%)
経費対平均純資産比率:
成功報酬控除前経費
成功報酬
3.97%
2.45%
経費合計
6.42%
受益証券1口当たりの投資活動による純損失は、2015年12月31日終了事業年度における本サブ・ファ
ンドの平均発行済受益証券口数である15,360口に基づき計算されている。
トータル・リターンは、期末の受益証券1口当たりの純資産価格と期首の受益証券1口当たりの純資
産価格を比較して算出される。個人の投資家のリターンは、資本取引の時期により異なる場合がある。
経費の比率は、全体として計算される。個人投資家の比率は、資本取引の時期により異なる場合があ
る。
11.補償
本サブ・ファンドは、通常の事業過程において、一般的な補償を提供するという種々の表明を含んだ
契約を締結する。現在のところ発生していないが本サブ・ファンドに不利となる将来の請求権が含ま
- 36 -
れることから、かかる契約の下での本サブ・ファンドの最大エクスポージャーは不明である。しかし
ながら経験上、本サブ・ファンドは、かかる損失のリスクがまず起きないものと予測している。
12.後発事象
本財務諸表の作成において、ファンド経営陣は、財務諸表が発行された2016年4月29日までの重大な
後発事象をすべて評価し開示した。
- 37 -
(3)投資有価証券明細表等
JA-VP
チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
投資有価証券明細表
2015年12月31日現在
保有高
公正価値
純資産割合
(米ドル)
(%)
中国(取得原価:102,666米ドル)
自動車・自動車部品
Chongqing Changan Automobile Co Ltd B Shares
41,784
92,193
1.12
21,709
111,541
1.35
203,734
2.47
ヘルスケア機器・サービス
China National Accord Medicines Corp Ltd B Shares
中国上場株式(ロング・ポジション)合計
香港(取得原価:6,212,931米ドル)
銀行
Bank of China Ltd H Shares
263,000
117,415
1.42
China Construction Bank Corp H Shares
168,000
115,106
1.39
Industrial & Commercial Bank of China H Shares
196,000
118,357
1.43
資本財
Beijing Enterprises Holdings Ltd
12,500
75,725
0.92
China Lesso Group Holdings Ltd
117,000
81,672
0.99
China State Construction International Holdings Ltd
120,000
208,410
2.53
24,500
330,667
4.01
CK Hutchison Holdings Ltd
Scud Group Ltd
Shanghai Industrial Holdings Ltd
TK Group Holdings Ltd
Zhuzhou CSR Times Electric Co Ltd H Shares
- 38 -
884,000
79,844
0.97
81,000
212,688
2.58
736,000
208,926
2.53
26,000
151,134
1.83
JA-VP
チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
投資有価証券明細表
2015年12月31日現在(続き)
保有高
公正価値
純資産割合
(米ドル)
(%)
香港(取得原価:6,212,931米ドル)(続き)
耐久消費財・アパレル
361 Degrees International Ltd
241,000
90,801
1.10
Anta Sports Products Ltd
26,000
71,457
0.87
Pacific Textiles Holdings Ltd
62,000
95,679
1.16
Shenzhou International Group Holdings Ltd
18,000
103,470
1.25
Sky Light Holdings Ltd
333,000
107,418
1.30
Skyworth Digital Holdings Ltd
120,677
78,789
0.95
Techtronic Industries Co Ltd
45,000
183,481
2.22
Texwinca Holdings Ltd
274,000
286,724
3.47
XTEP International Holdings Ltd
179,500
95,655
1.16
2,000
302
-
消費者サービス
Perfect Shape Beauty Technology Ltd
各種金融
China International Capital Corp Ltd H Shares
38,000
61,878
0.75
Huatai Securities Co Ltd H Shares
64,400
150,237
1.82
84,000
55,060
0.67
24,600
147,915
1.79
146,000
44,647
0.54
China Taiping Insurance Holdings Co Ltd
78,600
243,403
2.95
Ping An Insurance (Group) Co of China Ltd
H Shares
80,000
443,865
5.38
166,500
21,484
0.26
エネルギー
PetroChina Co Ltd H Shares
保険
AIA Group Ltd
China Reinsurance Group Corp H Shares
素材
Real Gold Mining Ltd
- 39 -
JA-VP
チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
投資有価証券明細表
2015年12月31日現在(続き)
保有高
公正価値
純資産割合
(米ドル)
(%)
香港(取得原価:6,212,931米ドル)(続き)
医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス
CSPC Pharmaceutical Group Ltd
248,000
253,437
3.07
China Overseas Land & Investment Ltd
52,000
182,501
2.21
China Resources Land Ltd
52,000
151,637
1.84
China Vanke Co Ltd H Shares
41,700
123,215
1.49
Greentown China Holdings Ltd
153,000
152,011
1.84
Shimao Property Holdings Ltd
46,000
81,790
0.99
Sunac China Holdings Ltd
58,000
44,903
0.54
6,900
135,772
1.65
160,000
76,180
0.92
21,300
75,717
0.92
Tongda Group Holdings Ltd
1,510,000
266,926
3.23
Wasion Group Holdings Ltd
150,000
156,385
1.90
Cosco International Holdings Ltd
160,000
84,850
1.03
Kwoon Chung Bus Holdings Ltd
186,000
97,679
1.18
Qingdao Port International Co Ltd H Shares
105,000
46,877
0.57
84,000
121,175
1.47
6,033,264
73.09
不動産
ソフトウェア・サービス
Tencent Holdings Ltd
テクノロジー・ハードウェア及び機器
Ju Teng International Holdings Ltd
Legend Holdings Corp H Shares
運輸
公益事業
China Gas Holdings Ltd
香港上場株式(ロング・ポジション)合計
- 40 -
JA-VP
チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
投資有価証券明細表
2015年12月31日現在(続き)
保有高
公正価値
純資産割合
(米ドル)
(%)
台湾(取得原価:549,740米ドル)
食品・飲料・タバコ
Uni-President Enterprises Corp
98,000
163,846
1.99
38,000
165,484
2.00
10,000
84,051
1.02
2,000
138,259
1.67
551,640
6.68
6,788,638
82.24
半導体・半導体製造装置
Taiwan Semiconductor Manufacturing Co Ltd
テクノロジー・ハードウェア及び機器
Catcher Technology Co Ltd
Largan Precision Co Ltd
台湾上場株式(ロング・ポジション)合計
上場株式(ロング・ポジション)合計
(取得原価:6,865,337米ドル)
参加証券(ロング・ポジション)
(取得原価:209,211米ドル)
Credit Suisse Nassau (Luzhou Laojiao Co Ltd
A Shares) P Note 05/05/2020
10,500
43,848
0.53
Credit Suisse Nassau (Wuliangye Yibin Co Ltd
A Shares) P Note 05/29/2020
41,700
175,182
2.12
219,030
2.65
参加証券(ロング・ポジション)合計
- 41 -
JA-VP
チャイナ・ニュー・センチュリー・ファンド
投資有価証券明細表
2015年12月31日現在(続き)
保有高
公正価値
純資産割合
(米ドル)
(%)
ワラント(ロング・ポジション)
(取得原価:853,183米ドル)
BNP Paribas (Zhengzhou Yutong Bus Co Ltd
A Shares (SSC)) CWts 11/11/2016
52,556
182,002
2.21
2,300
77,280
0.94
HSBC Bank Plc (Midea Group Co Ltd A Shares) CWts 09/23/2023
44,000
222,376
2.69
HSBC Bank Plc (Wuliangye Yibin Co Ltd
A Shares) CWts 02/11/2019
81,400
341,961
4.14
HSBC Bank Plc (Gree Electric Appliances Inc
A Shares) CWts 05/08/2023
21,800
75,036
0.91
81,500
2,208
0.03
900,863
10.92
10,947
0.13
7,919,478
95.94
HSBC Bank Plc (Kweichow Moutai Co Ltd
A Shares) CWts 08/18/2017
Ju Teng International Holdings Ltd CWts 10/14/2016
ワラント(ロング・ポジション)合計
投資ファンド(ロング・ポジション)
(取得原価:166,501米ドル)
Value Partners Strategic Equity Fund
68,420
投資商品(ロング・ポジション)合計
(取得原価:8,094,232米ドル)
- 42 -
6
ファンドの費用
1口当たりの費用明細(2015 年1月1日~2015 年 12 月 31 日)
項
第 14 期
目
金
額
米ドル
(a) 管 理 報 酬 等
28.15
比
項目の概要
率
%
4.69
(管 理 会 社 報 酬) ( 9.54) ( 1.59)・ファンド資産の投資顧問業務の対価として管理会社へ支払われます。
(販
売 報 酬)
(成
功 報 酬) ( 14.70) ( 2.45)・ファンドの運用成果が一定に達した場合に管理会社に支払われます。
-
- ・販売報酬は上記の管理会社報酬の中から支払われます。
(受 託 会 社 報 酬) ( 3.91) ( 0.65)・受託業務及びこれに付随する業務の対価として受託会社に支払わ
れます。
(b) そ の 他 費 用
10.39
1.73
(取 引 手 数 料) ( 3.96) ( 0.66)・取引に要する手数料として支払われました。
(専 門 家 費 用) ( 2.72) ( 0.45)・弁護士等の専門家への対価として支払われました。
(監 査 人 報 酬) ( 2.03) ( 0.34)・ファンドの監査の対価として監査人に支払われました。
(そ
合
の
計
他) ( 1.68) ( 0.28)・銀行手数料、年間報酬、委託手数料、その他ファンドの運営費用
として支払われました。
38.53
6.42
期中の1口当たりの純資産価格の平均額は 600.14 米ドルです。
(注1) 期中の費用は、受益証券口数に変動があるため、簡便法により算出した結果です。
(注2) 上記の費用の金額(消費税等のかかるものは消費税等を含む。)は、期中の各項目の費用の総額を期中平均受益証券口
数(15,360 口)で除して算出し、小数点以下第3位を四捨五入したものです。
(注3) 各比率は、各項目の1口当たりの費用金額(端数を含む。)を期中の1口当たりの純資産価格の平均額で除して 100 を
乗じたもので、項目ごとに小数点以下第3位を四捨五入しております。
(注4) 上記の費用明細は、1万口ではなく1口当たりのものとして算出しております。
- 43 -
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