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(21-26クロストーク/フォーカス) (PDF:696KB)
Cross Talk
大臣官房
人事課長
藤江 陽子
大臣官房
参事官
千原 由幸
F u j i e Yo k o
昭和 63 年入省(行政)
昭和 63 年 4 月 文部省大臣官房人事課総務班
昭和 63 年 9 月 同 学術国際局国際企画課
平成 2 年 9 月 同 体育局生涯スポーツ課
平成 3 年 4 月 同 体育局生涯スポーツ課スポーツサービス振興室企画調整係長
平成 4 年 2 月 同 大臣官房政策課企画審議係長
平成 6 年 5 月 同 大臣官房総務課法令審議室審議第二係長
平成 6 年 12 月 広島県教育委員会管理部文化課主幹
平成 7 年 4 月 同 管理部総務課生涯学習振興室長
平成 9 年 4 月 文部省教育助成局教職員課課長補佐
平成 10 年 7 月 同 高等教育局私学部私学行政課課長補佐
平成 11 年 9 月 同 学術国際局国際企画課専門員
平成 12 年 1 月 同 教育助成局教職員課専門員
平成 12 年 3 月 外務省在中華人民共和国日本国大使館一等書記官
平成 15 年 6 月 文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課健康教育企画室長
平成 16 年 7 月 同 大臣官房人事課人事企画官
平成 18 年 5 月 同 大臣官房企画官
平成 18 年 8 月 育児休業
平成 19 年 7 月 国立教育政策研究所研究企画開発部総括研究官
平成 21 年 4 月 独立行政法人日本学生支援機構職員学生生活部長
平成 22 年 4 月 同 政策企画部長
平成 25 年 4 月 文部科学省生涯学習政策局男女共同参画学習課長
平成 27 年 8 月 現職
文部科学省の仕事とは
千原:文部科学省は教育、文化、科学技術・
平成 元 年 4 月 科学技術庁原子力局政策課
平成 3 年 7 月 同 研究開発局宇宙企画課調整係長
平成 3 年 10 月 同 研究開発局宇宙開発課開発係長
平成 5 年 4 月 同 原子力局調査国際協力課国際協力係長
平成 7 年 4 月 同 研究開発局総合研究課地球科学技術推進室専門職
(平成 8 年 3 月〜平成 9 年 3 月 原子力留学:国際原子力機関(オーストリア))
(平成 9 年 4 月〜平成 10 年 3 月 派遣:国際原子力機関(オーストリア))
平成 10 年 4 月 同 原子力局廃棄物政策課長補佐
(低レベル放射性廃棄物・廃止措置対策担当)
平成 12 年 6 月 同 原子力局政策課原子力調査室長補佐
平成 13 年 1 月 内閣府政策統括官付参事官(原子力担当)付参事官補佐
平成 13 年 6 月 外務省在アメリカ合衆国日本国大使館一等書記官
平成 16 年 9 月 内閣府大臣官房総務課課長補佐
平成 17 年 10 月 文部科学省研究開発局宇宙開発利用課宇宙利用推進室長
平成 19 年 7 月 同 科学技術・学術政策局計画官
平成 20 年 7 月 同 研究開発局研究開発戦略官
平成 22 年 7 月 同 初等中等教育局特別支援教育課長
平成 24 年 8 月 同 大臣官房付(併)内閣官房内閣参事官(内閣官房副長官補付)
平成 26 年 10 月 同 研究開発局宇宙開発利用課長
平成 27 年 8 月 同 研究開発局開発企画課長
平成 28 年 1 月 現職
Cross Talk
にできる人材が求められます。
支える仕事です。また、それだけに、国
す。大学の学長や、最先端の研究者、子
うのも特色でしょう。半分近くが女性、
民の誰もが関わり、かつ関心を持ってい
供たちに日々接している学校の先生など、
という課もありますし、管理職でも女性
藤 江:私 も、 先 ほ ど 申 し 上 げ た よ う に、
る身近な分野でもあります。私も、子育
最前線の現場の方々に接し、刺激を受け
が多く、ロールモデルも多様です。また、
チ ー ム で、 外 部 の 方 々 の 御 意 見 も 聞 き
られるのも魅力のひとつです。
ス感覚と勇気を持ってほしいと思います。
志望者へのメッセージ
学術、スポーツを所掌する省ですが、ど
てや趣味など自分の身近な生活の中で、
そもそも「教育」に関わる職場ですし、逆
な が ら 仕 事 を 進 め て い き ま す の で、 コ
藤江:文部科学省は「生涯学習社会の実現」
の分野を見ても、中長期的な視点から日
違った角度から文部科学省の仕事に触れ
千原:また、文部科学省が所掌する分野に
に子育ての経験が仕事にも活かされるこ
ミュニケーション能力が必要だと思いま
を 目 指 し て い ま す が、 人 間、 い く つ に
本の「未来」を創造する役割を担っている
る機会も多く、そうした観点が仕事の上
はそれぞれ魅力があります。文部科学省
ともありますので、男女を問わず子育て
す。皆が関心を持っている分野ですので、
なっても経験や学習を通じ、成長してい
役所と言えると思います。そして、資源
でも役立っていると感じることがありま
の所掌は幅広いので、元々自分が担当し
に関わる、ということについての理解も
様々な意見をどうきちんと「聞いて」いけ
くものと思います。今皆さんは就職活動
等に乏しく、少子高齢化が進む我が国が、
す。
てみたいと思っていた分野はもとより、
ある職場だと思います。
るかということ、更にはまとめた施策に
も大変かと思いますが、その経験が大き
な成長に繋がっていくものと思いますの
輝かしい未来を拓き、激しい国際競争の
文部科学省の魅力とは
中で勝ち残っていくためには、いかに人
人事異動によって担当することになった
千原:それに、重要ミッションを自らの手
ついて、多くの方々にどうわかりやすく
その他の分野についても、その魅力・重
で担当できる魅力があると思います。日
情報発信、説明していくかということも
で、頑張ってください。未来を目指し、
要性を再発見できます。
本の未来を自らの手で開拓するというや
大切です。
それぞれの活動を応援していく文部科学
材力を高めていくかが重要なポイントだ
藤江:文部科学省の職場は「チームの力」が
と思います。文部科学省の職員は、この
発揮できている、というのが良いところ
千原:更には、業務を遂行する上では、思
省で、次の世代を育て、次の社会を作り
ような重要なミッションを与えられた役
ではないかと思います。その中では若い
とてもドメスティックな印象でしたが、
その結果として自分を磨くことができ
うように行かなかったり、壁にぶつかっ
上げていくことに取り組む意欲のある皆
所であるという自覚と責任感を持って、
人も含め、自分の意見を言い、皆で議論
入ってみると、留学生交流等の人物交流、
ます。若いうちからも主要な業務に関与
たりすることは当然出てきます。そのよ
さんをお待ちしています。
するというオープンな雰囲気があります。
国際的な研究交流、オリンピック等のス
し、業務を遂行する中で、自分自身が磨
うな際に、物事を前向きに捉え、どう事
千原:これまで述べてきたように、文部科
ポーツ交流、文化交流、更には国際化に
かれ、色々なことを勉強できる職場だと
態を改善すべく調整・交渉するか、明る
学省が果たすべき使命や与えられた重要
思います。
く元気よく粘り強い人材が求められます
なミッションは、とてもやり甲斐のある
ね。
魅力的なものだと思います。個人的には、
具体的な政策の企画、立案、推進、評価
を進めています。自分がやらなきゃ誰が
千原:確かに、職場の雰囲気はとてもいい
藤 江:私 の 入 省 し た 頃、 当 時 の 文 部 省 は
やるんだ!という気概で、日々、任され
ですね。若いうちから政策議論に参加し、
対応した教育等々、非常に国際的な仕事
た担当分野で業務に邁進しています。
自由闊達に意見を述べられる、風通しの
の多い役所だと気付きました。実際に携
良い職場だと思います。政策議論に上下
わってみると、思っていた以上に仕事の
は関係ありません。
幅や性質も広いことに気付ける、そんな
藤江:そうですね。文部科学省の仕事は「未
来に向けて」「人生いろいろ」を応援する
21
C h i h a r a Yo s h i y u k i
平成元年入省(機械)
りがいがある職場だと思います。
文部科学省の求める人
材像について
藤江:様々な意見を聞くということに通じ
明治維新前後の先達が、新たな日本を自
ますが、自分の考え方と違う観点から見
らが創るとの強い使命感を持って道なき
千原:国家公務員に求められる一般的な資
たらどう見えるか、そうした複眼的な視
道を切り開いてくださったように、状況
点を持ち、ひとつの考えに固執せずに柔
が目まぐるしく変化し多様化する現代社
会において、強い使命感・高いマインド
仕事だと思っています。まさに人の一生
藤江:それに私たち行政官だけではなく、
に関わり、学習や研究、スポーツ、文化
例えば教育課程については、各教科の専
千原:そんな懐の深い職場で働く職員一人
質 に 加 え て、 特 に、 中 長 期 的 な 視 野 に
など様々な分野でできることを後押しし
門家である「教科調査官」など、専門家も
一人の個性も魅力的ですね。このパンフ
立って理想を持ち、具体的な政策を考え
軟に考えることも必要です。
ていく、そして、人類の様々な夢や科学
含めたチームとなっており、それぞれが
レットにも個性豊かな職員が登場します
実行できる人材が必要です。また、政策
過去の教育関係の審議会答申に「不易と
を持ってこれからの日本の未来を創って
技術の進展を実現し、トップレベルのス
得意分野を発揮してチームの力となって
が、ごく一部です。政策議論等をする中
の実施・実行に当たっては、文部科学省
流行」ということが大切だとの記述があり
いきたいと思う志望者の皆様と、一緒に
ポ ー ツ・文 化 も 支 援 し て い く。 そ ん な、
います。
で、文部科学行政の重要性を熱く語る職
内だけではなく、学校、研究機関、地方
ます。「不易」─変わらず大切なものは守
仕事ができることを楽しみにしています。
未来に向け、それぞれの人が、そして社
大学や教育委員会、更には経済界など、
員の姿に、いつもとても触発されます。
自治体等の関係の方々との調整・意見交
り、「流行」─時代に合わせて変えていく
会全体が夢を持ち、実現していくことを
組織外からも、大きな力をもらっていま
藤江:また、職場では、女性が多い、とい
換や双方向のコミュニケーションが十分
べきことは変えていく、そうしたバラン
Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology-Japan
懐の深い職場です。
文 部 科 学 省 入 省 案 内 総 合 職
22
FOCUS 01
スポーツ・文化・ワールド・フォーラム
最近は、電車の中や街角で外国人の姿を見かけることが本当に多くな
スポーツ・文化・ワールド・フォーラム
りました。2015 年の訪日外国人旅行者は 1900 万人を超え、ここ一年
ラグビーワールドカップ 2019、2020 年東京オリンピック・
間で約 600 万人が増加しました。現在、政府全体で観光振興に取り組
パラリンピック競技大会、関西ワールドマスターズゲームズ
んでいますが、このことは文部科学省とは関係がないと思われるかもし
2021 等に向けて、観光とも連動させつつ、スポーツや文化に
れません。しかし、パリなら美術館、ウィーンならオーケストラ、ロン
ドンならバレエ、ニューヨークならミュージカルというように、観光客
よる国際貢献や有形・無形のレガシー等について議論、情報発信
を呼び寄せるには文化芸術の力が大きく、文化庁では、文化芸術を通じ
し、オリンピック・パラリンピック・ムーブメントを国際的に高
た観光振興に積極的に取り組んでいるのです。
めるためのキックオフイベントとしての国際会議。2016 年リオ
順調に観光客が伸びている日本ですが、2020 年の東京オリンピック
大会直後の秋に、京都と東京で開催予定!
パラリンピック競技大会やラグビーワールドカップ 2019 など、これか
ら日本では国際的な催しが目白押しであり、これまで以上に日本に注目
が集まります。この機会に日本の本当の魅力を外国人に実感してもら
大臣官房
文部科学戦略官(スポーツ・文化・ワールド・フォーラム担当)
常盤木 祐一
To k i w a g i Yu i c h i
平成 9 年入省(行政)
平成 9 年
平成 11 年
平成 12 年
平成 12 年
4 月 文部省教育助成局地方課
4 月 同 生涯学習政策局青少年教育課
4 月 同 生涯学習政策局青少年教育課企画調査係長
9 月 同 大臣官房政策課専門職員
(併)内閣官房内閣内政審議室情報通信技術(IT)担当室
平成 13 年 1 月 文部科学省生涯学習政策局学習情報政策課専門職
(命)内閣官房情報通信技術(IT)担当室室員
平成 14 年 4 月 同 大臣官房人事課審査班専門職
(行政官国内研究員:政策研究大学院大学)
平成 15 年 4 月 同 初等中等教育局初等中等教育企画課企画係長
平成 16 年 7 月 同 初等中等教育局初等中等教育企画課専門官
(併)初等中等教育企画課企画係長
平成 17 年 10 月 同 初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室室長補佐
(命)初等中等教育企画課高等学校連絡調整官
平成 18 年 4 月 広島県教育委員会管理部教職員課長
平成 20 年 9 月 文部科学省初等中等教育局財務課専門官
平成 21 年 7 月 同 初等中等教育局初等中等教育企画課課長補佐
(併)教員人事管理システム専門官
平成 23 年 6 月 (併)大臣官房総務課専門官
平成 23 年 7 月 (併)大臣官房政策課専門官
平成 23 年 9 月 同 大臣官房国際課専門官
平成 24 年 3 月 外務省在大韓民国日本国大使館一等書記官
平成 27 年 4 月 現職
皆さんは、未来の日本がどのようになっている
といいなと思いますか。いや、皆さんがどのよう
な日本にしたいと思いますか。
は、日本でしか体験できない文化芸術があることを世界に向けて発信す
文化庁
文化部宗務課宗教法人室長
(命)長官官房政策課文化プログラム推進企画官
富田 大志
To m i t a H i r o s h i
平成 7 年入省(建築)
平成 7 年
平成 10 年
平成 11 年
平成 13 年
4 月 文部省大臣官房文教施設部技術課
4 月 同 大臣官房文教施設部計画課整備計画室企画係長
4 月 科学技術庁原子力局研究技術課核融合開発室企画調整係長
1 月 文部科学省研究開発局原子力課核融合開発室企画係長
(併)原子力課核融合開発室国際係長
平成 13 年 4 月 同 大臣官房国際課専門職
平成 14 年 4 月 同 初等中等教育局施設助成課調査係長(併)施設助成課指導係長
平成 15 年 4 月 (命)専門官心得
平成 15 年 10 月 同 大臣官房国際課課長補佐
(併)外務省経済協力局無償資金協力課課長補佐
平成 18 年 4 月 内閣府沖縄振興局総務課事業振興室室長補佐
平成 20 年 4 月 文部科学省大臣官房文教施設企画部計画課整備計画室室長補佐
平成 21 年 3 月 外務省在タイ日本国大使館一等書記官
平成 24 年 4 月 文部科学省大臣官房文教施設企画部参事官付企画官
平成 26 年 1 月 同 大臣官房文教施設企画部施設企画課防災推進室長
平成 26 年 9 月 文化庁長官官房政策課文化プログラム推進企画官
平成 27 年 4 月 現職
施策についても議論します。
このフォーラムに参加する人、そしてフォーラムの成果を受け
別措置法の検討がようやく一山越えたある日、「スポーツ・文化・ワール
取った人が、未来に向かっていくための力となるはじめの一歩を共
ド・フォーラムという新しい国際会議のためのプロジェクトチームがで
に踏み出すことができるようなフォーラムにしたいと考えています。
きることになったから、スポーツ局(当時)を代表して、そこの仕事も
開催します。ブラジルリオでのオリンピック・パラリンピックが 9
経験になります。スポーツ庁や文化庁の皆さんをはじめ ALL 文部
このフォーラムでスポーツに与えられたミッションは 2 つ。ラグビー
月に終われば、いよいよ 2020 東京オリンピック・パラリンピック
科学省で作りあげていくのはもちろん、地方公共団体や経済界の皆
ワールドカップ 2019 と東京オリンピック・パラリンピックに向けて機
に向けて、日本が進み始める時期がやってきます。
さんとも一緒になって準備を進めています。
運を盛り上げるきっかけとすることと、各国のスポーツ大臣を集めたス
の文化をより効果的に発信できるか、どうすれば子供から高齢者まで幅
広い人達にもっと文化芸術に親しんでもらえるか、どうすれば民間企業
や地方公共団体などとの連携が進むのかなど、考えることは多く、試行
錯誤の毎日ですが、これまでに関わりのなかった様々な方々と対話をし
ながら、今までにない新しい仕事に充実感を感じています。
2020 年に向けて、皆さんと一緒に新しいことにチャレンジしていけ
ることを楽しみにしています。
前例がないことをたくさんの人が力を合わせて必死に作っていく。
担当してくれ」と当時の局長から命を受けました。
ポーツ大臣会合を開催すること。
の注目を集めることになります。日本全体がますます素敵な国にな
スケールが大きい分関係者も多いし、意見がうまく合わない部分
どうせやるならおもしろくて意味のある会議にしたい。できるだけ多
るよう、そして日本が世界に一層貢献できる国になるよう、みんな
もしばしば。それをお互いに誠実に向き合いアイデアを出し合い
くの国に参加してもらえるように最近のスポーツに関する国際的な文書
一緒に前に進んでいくことができる、またとないチャンスの時期な
ながら、少しずつ、でも着実に進めていく。困難と苦悩が多い分、
を漁って関心事項を調査したり、有名アスリートなど目玉となるスピー
のです。
きっと素晴らしいフォーラムになると信じています。
カーを検討したり、関係省庁・団体に説明に回ったりと、時間もお金も
オリンピック・パラリンピックだけではありません。2019 年に
私自身も、2020 年以降に向かって、大きく変わっていかなくて
はラグビーワールドカップ、2021 年には関西ワールドマスターズ
はならないのでしょう。今の仕事がそのきっかけになるような気も
ゲームズが開催されます。
しています。
限られている中でやるべき業務は山積です。
前例もノウハウもなく、初めは目指すべき方向性も定まらないまま右
往左往して苦しむこともありましたが、いろんな部署から集められた
こうした中で開催されるこのフォーラムは、2020 年東京オリン
これを御覧の皆さん、文部科学省に是非入省していただき、一緒
チームメンバーでああでもないこうでもないと議論しながら一つのもの
ピック・パラリンピック等に向けて、これからみんなで盛り上がっ
に力を合わせて未来を作っていきませんか。皆さんにお会いできる
をゼロから創り上げるのは、これまで誰もやったことのない仕事だから
ていこう!というキックオフイベントに位置づけられるものです。
ことを心から楽しみにしています。
こそのおもしろさがありますし、新たに学ぶことも多くあります。前例
主義と言われがちなお役所ですが、こんな仕事もあるんです。
えることができるような、スポーツの普及や文化芸術の促進に関す
昨年 10 月にはついにスポーツ庁が発足しました。東京オリンピック・
る取り組みについて議論します。また、世界の人々との交流を深
パラリンピック、そしてその先に向けてスポーツをますます盛り上げて行
め、海外で日本人の存在感が向上するきっかけ作りにつながる場に
くために、皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。
Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology-Japan
スポーツ・文化・ワールド・フォーラムは、このような状況の中で、
日本の文化の価値を国内外に PR する新しい試みです。どうすれば日本
それまで担当していた東京オリンピック・パラリンピックのための特
自分自身こうした大きなフォーラムの運営に携わるのは初めての
フォーラムでは、日本の人々を元気にし、そして各国に示唆を与
ることが不可欠です。
します。そして新しい経済や社会の在り方と実現に向けた具体的な
10 月、文部科学省は「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」を
わくわくしませんか、皆さん。これから数年間は、日本が世界中
23
い、日本への旅行が一時的なブームに終わることなく定着するために
スポーツ庁
オリンピック・パラリンピック課課長補佐
片山 達也
K a t a y a m a Ta t s u y a
平成 17 年入省(法律)
平成 17 年 4 月 文部科学省大臣官房総務課審議班
平成 17 年 8 月 同 科学技術・学術政策局基盤政策課
平成 19 年 8 月 同 初等中等教育局児童生徒課
平成 20 年 4 月 同 初等中等教育局児童生徒課企画係長
平成 21 年 7 月 農林水産省消費・安全局植物防疫課総務班総括係長
平成 22 年 10 月 同 消費・安全局表示・規格課総務班法令係長
平成 23 年 7 月 文部科学省研究開発局開発企画課専門職
平成 25 年 4 月 同 研究開発局開発企画課専門官
平成 26 年 2 月 同 スポーツ・青少年局競技スポーツ課国際スポーツ室専門官
平成 26 年 4 月 同 スポーツ・青少年局競技スポーツ課オリンピック・パラリンピック室専門官
平成 27 年 2 月 (命)大臣官房スポーツ・文化・ワールド・フォーラム準備室
シニアプログラムマネージャー
平成 27 年 10 月 現職
文 部 科 学 省 入 省 案 内 総 合 職
24
FOCUS 02
次代を担うイノベーターの育成
科学技術・学術政策局
人材政策課人材政策推進室基礎人材企画係長
プログラムマネージャー
(PM)候補の育成
古島 裕太
F u r u s h i m a Yu t a
平成 24 年入省(法律)
平成 24 年 4 月 文部科学省高等教育局高等教育企画課
平成 26 年 4 月 同 科学技術・学術政策局人材政策課
平成 27 年 4 月 現職
私は、「プログラムマネージャー(PM)育成・活躍推進プログラ
ム(以下「PM 育成プログラム」)」という新たな人材育成プログラム
に携わっています。
研究開発を行うには、革新的な知を生み出す研究者は当然必要とな
る人材です。他にも、イノベーションを生み出す可能性がある技術を
ものとしています。
本プログラムは始まったばかりであり、かつ、これまで育成対象と
してこなかった者を育成するチャレンジングなものですので、現在の
形で完璧ということはありません。研修を実施しながら、研修生から
のフィードバックも活かし、事業の改善を図っています。
目利きし、他の技術とつなぎあわせることにより、新たな事業化へ結
びつける役割やイノベーションの可能性に富んだ大規模な研究開発プ
ログラムの企画・遂行等を担う者の重要性が増してきています。
写真 左より:谷本 順矢、古島 裕太、根本 倫代(国立研究開発法人理化学研究所)
、後藤 裕
しかしながら、日本の研究開発を支える人材として、このよう
な能力を有した PM はこれまで育成されてきておらず、優秀な研究
者がプレイングマネージャーとなっているのが現状でした。そこ
我が国が成長を続け、新たな価値を生み出していくためには、絶
で、平成 27 年度より、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
え間ないイノベーションを生み出すエコシステムの構築が必要であ
PM が活躍する
研究開発プログラム
の推進
り、これらを担うイノベーターの育成が求められています。
文部科学省では、大学院生等に対する起業家・イノベーション教育
の充実・強化、技術の目利きから研究開発プログラムの企画・遂行等
を担うプログラムマネージャー(PM)の育成、PMの活躍によりトッ
大学院生・
ポスドクの起業家・
イノベーション教育
ログラムの推進に至るまで、切れ目なく一貫して取り組んでいます。
を開始しました。このプログラムは、知識の修得だけではなく、研
究開発のマネジメントに長年携わってきたメンターの教えの下、そ
の知識も活かしつつ、自ら研究開発プログラムの提案書を作りこむ
ことを必修としています。さらに、JST の研究開発プログラムで
PM候補
の育成
プサイエンスからトップイノベーションを生み出すための研究開発プ
が PM 育成プログラムを立ち上げ、PM を育成する研修プログラム
ある ACCEL 課題の採択候補に結びつけていくなど、より実践的な
科学技術・学術政策局
産業連携・地域支援課
大学院生・ポスドクの起業家・イノベーション教育
谷本 順矢
プログラムマネージャー
(PM)が活躍する
研究開発プログラムの推進
Ta n i m o t o J u n y a
平成 25 年入省(工学(院卒)
)
平成 25 年 4 月 文部科学省大臣官房総務課審議班
平成 26 年 4 月 同 科学技術・学術政策局政策課
平成 27 年 6 月 現職
私は、主に大学院生や若手研究者へ起業家・イノベーション教育
後藤 裕
G o t o Yu
平成 26 年入省(数理科学・物理・地球科学)
平成 26 年 4 月 文部科学省研究振興局参事官(ナノテクノロジー・物質・材料担当)付
平成 27 年 7 月 現職
私は、戦略的創造研究推進事業の「ACCEL」という研究開発プロ
材の活躍により、トップサイエンスからトップイノベーションが生
グラムに携わっています。基礎研究の成果の中には、極めて革新的
み出される体制をいかに構築するか、まだまだ試行錯誤の途中で
こうしたプログラムで得られる経験・能力・思考法は、起業だけ
であるがゆえに、企業等がリスクの判断が出来ず、投資・参入に踏
す。最先端の研究開発の現場と綿密に連携しながら、こうした仕組
ではなく、自身の研究開発の深化にも繋がるものだと考えていま
み切れない場合があります。日本が強みを有する基礎研究の成果を
みの構築に携わることができるのは、事業担当としての面白みであ
我が国の成長には、科学技術によるイノベーションが欠かせませ
す。EDGE プログラム開始から 3 年目を迎え、更なるプログラム
確実に社会的・経済的価値の創造へとつなげていくため、ACCEL
り腕の見せ所だと感じています。
ん。そうしたイノベーションの創出には、大学発ベンチャーや産業
の進展のために、省内の関係部局や関係府省と連携しながら日々取
では、厳選した有望な成果に対して集中的な支援を行うことにより
界での新事業創出といった手法が考えられます。しかし、日本の起
り組んでいます。
研究開発を加速し、企業等の投資・参入を誘発できる段階までいち
を実施する「グローバルアントレプレナー育成促進事業(EDGE プ
ログラム)」を担当しています。
業活動率は先進国の中でも最下位に近いといった調査結果が出てい
25
ている大学を支援しています。
研究振興局
基礎研究振興課基礎研究推進室
早く研究成果を育てていきます。
るのが実態です。その解決のためには、専門分野を持ちつつ、幅広
世界トップクラスの研究成果を社会的・経済的価値の創造へとつ
い視野や課題発見・解決能力、起業家マインド、事業化志向などを
なげていくためには、事業化等に向けた明確なビジョンに基づき、
持つ人材を育成することが必要だと考えています。
知財管理やベンチャー創出等を含めて戦略的に研究開発を進める必
EDGE プログラムでは、海外機関や企業等と連携し、起業に挑
要があります。ACCEL では、産業化の知見を有するプログラムマ
戦する人材や産業界でイノベーションを起こす人材の育成プログラ
ネージャー(PM)をすべての課題に配置し、研究者と二人三脚で課
ムを開発・実施する大学等を支援しています。例えば、ベンチャー
題に取り組んでいます。関連市場の動向分析等も踏まえたきめ細や
キャピタリスト、メーカー、金融機関や大学を巻き込み実際にビジ
かな進捗管理の下、研究計画・研究体制の作り込みや見直しを行う
ネスモデルを構築することで事業化メソッドや起業家マインドを受
など、絶えず機動的かつ臨機応変な研究開発マネジメントを行って
講者が取得するプログラムや、デザイン思考や異分野融合型のアプ
います。
ローチで斬新なアイデアを構想し課題解決を図る Project Based
平成 25 年度の事業開始から、ACCEL は今年で 4 年目を迎えま
Learning(問題解決型学習)を中心としたプログラムなどを実施し
すが、日本においてこれまであまり一般的でなかった PM という人
Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology-Japan
文 部 科 学 省 入 省 案 内 総 合 職
26
Fly UP