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月 - 室蘭工業大学
交 通システムの高速化は人類の活動 を発展・活性化する基本要素の一つで す。航空宇宙システム工学は、高速交 通システムを革新することを目的とし ています。 近 年アジア地域での経済活動の拡大 により、航空輸送の需要が大きく拡大 しており、アジア地域で航空宇宙産業 が大きく発展すると予測されています。 また、これからの少子高齢化社会では、 高い付加価値を産み出す産業が不可欠 です。航空宇宙産業はそのような高付 加価値産業の典型であり、そこでは技 術レベルの高い技術者が求められてい ます。 航 空宇宙システム工学は、広範な要 素技術を統合して大規模システムを構 築する総合工学の典型です。また、高 速で安全かつ経済的な航空宇宙輸送シ ステムを生み出すには、各時代の最高 水準の技術が要求されることから、航 空宇宙システム工学は、多様な技術革 新を牽引する役割を担っています。 『昼間コース』では、2年次に3つのコースから1つを選択します。 『夜間主コース』では、4年間を通して幅広い機械系分野で活躍できる人材を育てます。 スペースシャトルの次の世代の宇宙輸送機として、日本は下図のような「二 段式スペースプレーン(TSTO Space Plane)」を提唱しています。また、今 後20年程度で超音速1)飛行機や極超音速2)航空技術を開発することを目指して います。スペースプレーンも超音速・極超音速飛行機も、大気を利用して ジェットエンジンを作動させながら、翼にはたらく空気力を活用して飛ぶ点が 共通しています。その実現のためには、飛行機に関する「航空技術」を超音 速・極超音速の世界へ大幅に発展させる必要があります。そこで、このような 超音速・極超音速航空技術を獲得するための第一歩として、室蘭工業大学では、 平成17年3月に全学横断組織として「航空宇宙機システム研究センター」を設 立し、右図のような「小型超音速飛行実験計画」を開始しました。これは、超 音速飛行に適合した小型ジェットエンジンと機体を室蘭工大で開発して超音速 で飛ばそうとするものです。我が国で初めての、超音速で飛べる機体とジェッ トエンジンの同時開発です。 航空宇宙システム工学コースの教職員は、航空宇宙機システム研究センター と緊密に連携して、日本版スペースプレーンや超音速・極超音速飛行機の実現 に向けて邁進しています。学生の皆さんも、卒業研究としてこの研究開発プロ ジェクトに参加できます。あなたも私たちの仲間に加わりませんか。 注1):「超音速(ちょうおんそく)」とは、音波より速い飛行速度のことです。 注2):「極(ごく)超音速」とは、音波の伝播速度の5倍以上の飛行速度のことです。 日本が開発を目指す二段式スペースプレーンと極超音速輸送機 室蘭工業大学が取り組んでいる小型超音速飛行実験計画 小型超音速風洞 中型超音速風洞 地上でマッハ2∼4の流れを生成し、スペースプレーンや飛行実験機の空気力学的特性や 飛行特性の予測に活用されます。全国の大学の中でトップクラスの研究設備です。 小型ターボジェットエンジンの研究 流れのシミュレーション タ ー ボ ジェ ッ トエ ン ジ ン を 構 成 す る 圧 縮 フ ァン や タ ー ビ ン の 流 れ 特 性 や 強 度 を シ ミュレーションで調べ、実際にエンジンを 設計・製作します。このエンジンは小型超 音速飛行実験機に搭載されます。 地上から宇宙までの様々な環境条件を考慮 した流れの数値計算によって、宇宙機や推 進エンジンの性能を予測します。また、ロ ケット打ち上げ時の指令破壊による爆風伝 播のシミュレーションによって、災害予防 に貢献します。 小型超音速飛行実験機のFRP構造の研究 軽量で丈夫なFRP(繊維強化プラスティック)を用 いる適切な構造設計法を生み出すために、色々なや り方で機体を作って、その強度を調べています。 学部(学士課程)では、技術者とし 平成20年4月に開設しました。 そこでは、実践的なものづくり研究 て活躍するための基礎を身につけま の場を体験する コースワーク (航空 す。さらに高度な専門知識や実践力 宇宙システム工学設計、航空宇宙シ を身につけて第一線で活躍できる技 ステム工学実験、インターンシップ) 術者になるには、大学院に進学する に力を入れています。これは、それ ことをお薦めします。大学院は、博 までに得た基礎知識および専門知識 士前期課程(いわゆる修士課程、マ を総動員して、航空宇宙機に関連し スターコース、2年間)と博士後期課 た 小 規 模 な サ ブ シ ス テム を 設 計 し、 程(ドクターコース、3年間)から構 その機能・性能を実験やシミュレー 成されています。 ションで評価するものです。これを 通して、システムと基礎・要素技術の 空宇宙システム工学の高度な専門 関 係 の 重 要 性 を 理 解 す る と と も に、 知 識 や 実 践 力 を 修 得 す る 場 と して、 実践的応用力を鍛えます。 「航空宇宙システム工学専攻」 を 航 航 空宇宙システム工学コースでは、 このような社会からの要請に応える ため、航空宇宙システム工学を構成 する広範かつ高度な要素技術とシス テム技術を題材として、高度な専門 教育を実施します。これによって、航 空宇宙システム工学の基礎的な専門 知識を身につけるとともに、システ ム指向の考え方、すなわち幅広い視 野から柔軟かつ総合的な判断を下す 素養を備えた人材を育成します。 卒業後の進路としては、航空機関連 の設計・開発、保守等に携わる技術 者、エアライン等の航空機の運用に 携わる技術者、航空宇宙機に関連し た 広 範 な 科 学 技 術 に 携 わ る 技 術 者、 さらには本学の航空宇宙システム工 学専攻を中心とした大学院への進学 などが挙げられます。 平成20年4月に大学院博士前期課程 に「航空宇宙システム工学専攻」を 設置済みであり、また、大学院博士 後 期 課 程 に も 同 専 攻 を 設 置 し ま す。 これによって、学部(学士課程)の 初歩から大学院博士前期課程を経て、 後期課程の博士号取得まで、順序立 てて体系的に航空宇宙システム工学 を学ぶことが可能になります。 を学 学ぶこ 空気力学 推進工学 航空宇宙 構造工学 航空宇宙制御工学 平成17∼19年度 ● 卒業生 ● 大学院修了生 企業(株式会社等略) 東北発電工業 BPA IHIマリンユナイテッド 東洋農機 KYB トヨタテクニカルディベロプメント PERODUA 日産自動車 TCM 愛知機械工業 アルトナー 日本軽金属 企業(株式会社等略) JR北海道 NECシステム建設 トヨタ自動車北海道 中島プロペラ NOK NTTドコモ北海道 ニフコ ニッテツ北海道制御システム TAIYO 日本板硝子 ニッテツ室蘭エンジニアリング YKK AP アイシンエンジニアリング 日本製鋼所 日産車体 日本航空 アルプス技研 日本航空電子 旭化成エンジニアリング 日本製紙 アンデス電気 日本除雪機製作所 アルプス電気 日本電子 池田暖房 日本ピストンリング 石川島播磨重工業 パイオニア 今治造船 函館ドック いすゞ自動車 日立カーエンジニアリング エアーウォータエネルギー バブコック日立 井関農機 日立計測器サービス エアーニッポン 東日本旅客鉄道 エヌテイテイファシリテイーズ 日立製作所 尾道造船 日立金属 荏原環境テクノ北海道 日立プラント建設 キャロッセ フクダ電子 遠藤製作所 ファナック 栗林商会 フジキン 王子製紙 フジクラ ケミトックス 富士通LSIテクノロジ 三機工業 富士重工 宏和工業 フルキャストテクノロジー 山九 富士テクノサービス コスモエンジニアリング 北海道コカコーラボトリング 新明和工業 放電精密加工研究所 コマツ 北海道地域暖房 新陽社 北海道ガス サークル鉄工 北海道日本電気ソフト スズキ 北海道シャーリング 三建設備工業 北海道パワーエンジニアリング 住友金属工業 前川製作所 シーアールイー ボッシュ セイコーエプソン 牧野フライス シークス 本田技研工業 大日本印刷 マツダ 新日本空調 松下冷機 大豊工業 三井金属鉱業 スター農機 三菱自動車エンジニアリング ダイワ精工 住友金属鉱山 三菱重工プラント建設 デンソーテクノ 三井造船 三菱重工 ゼネラルエンジニアリング 三菱製鋼 東芝 三菱電機 センサータ・テクノロジーズ ミツワ電子 東芝プラントシステム 千住金属工業 美和ロック 凸版印刷 ● お問い合せ先 大昌電子 ムトウ ダイナックス メイテック 太平工業 メデック 国 国立大学法人 室蘭工業大学 機械システム工学科 事務室 〒050-8585 室蘭市水元町27番1号 TEL.0143-46-5300(直通) http://www.muroran-it.ac.jp/mech/index.html 竹中工務店 八千代工業 タムロン リコーテクノシステムズ 明電舎 ワーカム北海道 200810-1000