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Untitled - 一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構

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Untitled - 一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構
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−2−
1章
1-1
省エネリフォームとは
省エネリフォームの目的、効果
省エネリフォームとは、室内における暑さ、寒さなどの快適性向上(熱的快適性
の向上)、及び暖冷房や給湯などの設備機器で消費するエネルギーを少なくする
こと(省エネルギー)を目的として実施するリフォームのことです。
特に開口部や躯体の断熱改修は、上記の目的のほかに、結露・カビなどを防止
する効果も期待できます。
表 1-1 省エネリフォームの目的
(1)暑さ寒さの快適性向上
・冬は暖かく、夏は涼しい住宅にする。
・窓、壁、天井からの冷気や熱気(ほてり)を感じない
ようにする。
・不快な隙間風をなくす。
・部屋の上下、部屋間における温度差を小さくし、住宅
内は廊下や便所も含めてどの部屋もほぼ同じ温度にな
るようにする。
(2)省エネルギー
暖房及び冷房の設備機器で消費するエネルギー(光熱費)
を少なくする。
また、省エネリフォームを普及させることは、日本全体の民生用エネルギーの削
減や良質な住宅ストックの形成、そして地球規模での環境問題(温暖化防止)に貢
献するなど、社会的にも大きな意義があります。
表 1-2 省エネリフォームの社会的意義
(1)日本全体のエネルギー消費量
の削減
石油、天然ガス等エネルギー源の大部分を海外からの
輸入に頼っている日本にとっては、無理のない効率的
なエネルギー使用の徹底が急務です。
(2)良質な住宅ストックの形成
約 5000 万戸とも言われている既築住宅ストックのう
ち現行省エネ基準(H11 制定)の断熱水準に達してい
るものは 1 割弱と推計されています。これら断熱水準
の低い住宅を省エネリフォームすることは、社会的資
産としての住宅の質を高めるという点で大きな意義
があります。
(3)地球規模での環境問題に貢献
省エネルギー推進により、温室効果ガスの一つである
二酸化炭素(CO2)排出量が削減され、地球温暖化防止
に貢献します。
-3-
断熱改修の効果とは
■温度むらの改善
断熱改修を行うことで、住宅の保温性能が高まり、暖房室の上下温度差
(天井と床付近の温度差)や暖房室と非暖房室の温度むらの改善を図ること
ができます。下のグラフは、暖房していない寝室を対象に冬期の1日の室温
変動を推定した結果です。起床時 6 時の室温比較では、リフォーム前に比
べて、内窓設置による窓改修をした場合は3℃程度、内窓設置による窓改
修に加えて天井・壁・床の断熱改修を行った場合は8℃程度、室温が上昇し
ており、日中や夜間も室温が上昇していることわかります。
寝室の室温(東京)
25
窓改修
(内窓新設)
+全部位断熱改修
20
室温[℃]
15
窓改修
(内窓新設)
10
5
リフォーム前
0
-5
外気温
01
12
24
時刻
■暖房エネルギー削減効果
断熱改修を行うことで、より少ない暖冷房エネルギー量で室温を快適に保
つことが可能となります。下のグラフは、リフォーム前後で暖房室温が変わら
ないという前提での計算結果ですが、、省エネリフォーム前の暖房エネルギ
ーと比べて、窓の改修を行うことで約 15%以上、更に躯体各部位を改修す
ることで半分以下になることがわかります。
暖房エネルギー消費量(イメージ)
リフォーム前
窓改修(内窓新設)
窓改修(内窓新設)
+全部位断熱改修
寝室の室温・暖房エネルギー消費量の計算条件
●計算方法
: 暖冷房負荷計算プログラム(AE-Sim/Heat)使用
●計算住宅
●暖冷房条件
●断熱性能
: 木造戸建住宅 延床面積 120.08 ㎡(36.3 坪)
: 部分間欠暖冷房
: ・リフォーム前:S55 省エネ基準相当
・窓改修後(内窓新設):H11 基準Ⅰ地域基準相当(U 値 2.33)
・躯体改修後:H11 基準相当
-4-
1-2
省エネリフォームの方法
窓の改修
3章
3-1 参照
(イ)内窓新設
改修前
内窓
(ロ)サッシ交換、サッシ新設
サッシ交換
サッシ新設
既存サッシ枠
(ハ)ガラス交換
ガラス交換
既存サッシ枠
既存建具
-5-
天井・屋根の改修
3章
天井面で断熱する方法(下図)と屋根面で断熱する方法
があります。
□天井:敷込断熱工法、吹込断熱工法
□屋根:外張断熱工法、桁上断熱工法
3-2 (1)参照
断熱材
無断熱
壁の改修
3章
壁の外側で断熱する方法(下図)と壁内に充填又は吹込
んで断熱する方法があります。
□外壁:外張断熱工法、充填(吹込)断熱工法
3-2 (2)参照
断熱材
無断熱
床・基礎の改修
3章
床面で断熱する方法(下図)と基礎で断熱する方法があ
ります。
□床 :充填断熱工法、吹付断熱工法
□基礎:内張断熱工法、外張断熱工法
3-2 (3)参照
断熱材
無断熱
-6-
2章
2-1
省エネリフォーム税制の解説
省エネ特定改修工事特別控除制度(投資型減税)
(所得税)
居住者が自己居住の用に供する家屋について一定の省エネ改修工事を行い、
居住を開始した場合、当該住宅に係る省エネ改修工事費用の一部を所得税から
控除できる減税制度です。
表 2-1 省エネ特定改修工事特別控除制度の概要
改修後の居住開始日
平成 21 年4月1日~平成 22 年 12 月 31 日
控除期間
1年
控除率
控除対象限度額の 10%
(工事を行った年分のみ適用)
200 万円
※1.「改修に要した費用の額」と、「改修に係る標準的
な工事費用相当額※2」とのいずれか少ない金額。
控除対象限度額
(表 2-2 参照)
※3.併せて太陽光発電設備を設置する場合は 300 万円
・省エネ改修工事を行ったものが自ら所有し、居住する住
宅
家屋の要件
・改修工事が完了した日から6ヶ月以内に居住の用に供し
た住宅
・改修工事後の家屋の床面積が 50 ㎡以上で、その2分の1
以上を居住の用に供しているもの
以下の要件を全て満たすこと。
イ.①全ての居室の窓全部の改修工事
又は
①と併せて行う下記工事
②床の断熱改修工事
③天井の断熱改修工事
省エネ改修工事の要件
④壁の断熱改修工事
⑤太陽光発電設備設置工事
ロ.上記イ.の①~④については、改修部位がいずれも現
行の省エネ基準以上の省エネ性能となること
ハ.⑤の太陽光発電設備については一定の性能のものに限
る
「省エネ改修工事の要件」を満たす工事の費用が 30 万円を
工事費用
超えるもの
※4.省エネ改修工事(①~④)と同時に設置する⑤太
陽光発電設備の設置費用を含む。
-7-
増改築等工事証明書 ※5 等の必要書類を添付して確定申告
手続き上の要件
すること。
・耐震改修促進税制
・バリアフリー特定改修工事特別控除制度※
・耐震改修促進税制+バリアフリー特定改修工事特別控除
併用可能な税制
制度※
※合計で最大控除金額 20 万円。併せて太陽光発電設備を
設置する場合は 30 万円。
・省エネ改修促進税制(固定資産税)
・バリアフリー改修促進税制(所得税)
併用不可な税制
※2
・省エネ改修促進税制(所得税)
標準的な工事費用相当額
改修工事の改修部位ごとに標準的な工事費用の額として定められた床面積当たり
の金額に、当該改修工事を行った家屋の床面積等の合計を乗じて計算した金額。(表
2-2 参照)併せて太陽光発電設備を設置する場合は、上記金額に表 2-3 の金額(表 2-4
の①~④の工事を併せて行う場合には、表 2-3 の金額に特殊工事の種類毎に定めた金額
を加算した金額)に当該太陽光発電設備設置工事で設置する太陽電池モジュールの出力
を乗じて計算した金額(表 2-4 の⑤幹線増強工事を併せて行う場合には、当該金額に
105,000 円を加算した金額)を加算した金額。
※5 増改築等工事証明書
建築士事務所に属する建築士、指定確認検査機関又は登録住宅性能評価機関が作成
し、証明したものであること。
表 2-2 断熱改修工事の標準的な工事費用相当額(平成 21 年経済産業省・国土
交通省告示第4号より抜粋)
改修工事の内容
単位当たりの金額
(円/床面積1㎡当り)
ガラス交換【Ⅳ~Ⅵ地域】
内窓の新設・交換【Ⅰ・Ⅱ地域】
窓の改修
12,000
内窓の新設【Ⅲ~Ⅴ地域】
8,000
サッシ交換【Ⅰ~Ⅲ地域】
19,600
サッシ交換【Ⅳ・Ⅴ地域】
16,000
天井等の断熱改修工事
躯体の改修
6,600
壁の断熱改修工事
2,500
18,000
床等の断熱改修工事【Ⅰ・Ⅱ地域】
5,000
床などの断熱改修工事【Ⅲ~Ⅴ地域】
4,000
注:標準的な工事費用相当額は、改修工事の内容に応じた単位当たりの金額に、改修する家屋
のうち居住の用に供する部分の床面積の合計を乗じた金額となります。
-8-
表 2-3 太陽光発電設備設置工事の標準的な工事費用相当額
工事の内容
単位あたりの金額
(円/kW 当り)
太陽光発電設備の設置
735,000
表 2-4 太陽光発電設備設置工事に係る特殊工事の標準的な工事費用相当額
特殊工事の種類
工事概要
①安全対策工事
急勾配の屋根面又は三階建以上の家屋の屋根面に
太陽光発電設備設置工事をする場合に、当該太陽光発
費用
31,500円/kW
電設備設置工事に従事する者並びに当該太陽光発電
設備設置工事で設置する設備及び工具の落下を防止
するために必要となる足場を組み立てる工事をいう。
②陸屋根防水基
礎工事
陸屋根の家屋の屋根面に太陽光発電設備設置工事
をする場合に、当該陸屋根に架台の基礎を設置する部
52,500円/kW
分を掘削して行う基礎工事及び防水工事をいう。
③積雪対策工事
太陽光発電設備設置工事で設置する設備が積雪荷
重に対して構造耐力上安全であるように太陽電池モ
31,500円/kW
ジュール及び架台を補強する工事をいう。
④塩害対策工事
太陽光発電設備設置工事で設置する設備に対する
塩害を防止するために必要となる防錆工事をいう。
⑤幹線増強工事
10,500円/kW
単相二線式の引込線を単相三線式に増強し、併せて
分電盤を交換する工事をいう。
-9-
105,000円/件
2-2
省エネ改修促進税制(ローン型)
(所得税)
(1)概要
居住者が自己居住の用に供する家屋について一定の省エネ改修工事を含む
増改築等工事を行い、居住を開始した場合、当該リフォーム工事に係る住宅ロー
ン(償還期間5年以上のローンを借入した場合に限る。)の年末残高の一定割合を
5年間に渡り所得税額を控除する制度です。
表 2-5 省エネ改修促進税制(所得税)の概要
改修後の居住開始日
平成 20 年 4 月1日~平成 25 年 12 月 31 日
控除期間
5年
控除対象限度額の2%
※6.特定の省エネ改修工事※7に係る工事費相当部分
控除率
控除対象限度額の1%
※8.特定の省エネ改修工事※7を行った場合は、特定の
省エネ改修工事費以外の工事費相当部分
200 万円
(特定の省エネ改修工事※7に係る工事費相当部分)
1,000 万円
控除対象限度額
※9.
(特定の省エネ改修工事※7を行った場合は、特定の
省エネ改修工事費との合計)
※10.どちらも当該省エネ改修工事に係る住宅ローン
(償還期間 5 年以上のローンに限る)の年末残高
を対象
・省エネ改修工事を行ったものが自ら所有し、居住する住
宅
家屋の要件
・改修工事が完了した日から6ヶ月以内に居住の用に供し
た住宅
・改修工事後の家屋の床面積が 50 ㎡以上で、その2分の1
以上を居住の用に供しているもの
以下の要件を全て満たすこと。なお、特定の省エネ改修工
事の場合は、イ.及びロ.の要件に加えて、※7に示す工
事を行うこと。
イ.①全ての居室の窓全部の改修工事
省エネ改修工事の要件
又は
①と併せて行う下記工事
②床の断熱改修工事
③天井の断熱改修工事
④壁の断熱改修工事
- 10 -
ロ.改修部位がいずれも現行の省エネ基準以上の省エネ性
能となること。
ハ.改修後の住宅全体の省エネ性能が現状から一段階相当
上がると認められる工事内容であること。
(平成 21 年 4 月 1 日~平成 22 年 12 月 31 日の間は特定の
改修工事以外の部分についてはハ.の要件を不要とする。)
工事費用
手続き上の要件
「省エネ改修工事の要件」を満たす工事費用が 30 万円を超
えること
増改築等工事証明書 ※5 等の必要書類を添付して確定申告
すること。
・バリアフリー改修促進税制(所得税)
※11.併用の場合の控除対象限度額
200 万円:控除率 2%が適用される工事費相当部分
併用可能な税制
1,000 万円:控除率2%が適用される工事がある場合は、
控除率2%が適用される工事費との合計
・省エネ改修促進税制(固定資産税)
・耐震改修促進税制
併用不可な税制
・省エネ特定改修工事特別控除制度(所得税)
・バリアフリー特定改修工事特別控除制度(所得税)
※5 増改築等工事証明書
建築士事務所に属する建築士、指定確認検査機関又は登録住宅性能評価機関が作成
し、証明したものであること。
※7 特定の省エネ改修工事
改修後の住宅全体の省エネ性能が、現行の省エネ基準相当以上に上がると認められ
る工事のこと。
(2)住宅全体の省エネ性能が一段階相当上がると認められる工事
特定の省エネ改修工事 ※7及び改修後の住宅全体の省エネ性能が現状から一
段階相当上がると認められる工事については、地域区分及び改修工事前の住宅
が相当する省エネルギー対策等級に応じて、改修を行うべき工事内容が異なりま
す。
表 2-6~表 2-11 に地域別の必要改修工事を示します。特定の省エネ改修工
※7
事 は、「省エネ改修後の省エネ性能」が「(C)等級4」欄の工事が必要となり、特定
の省エネ改修工事以外(改修後の住宅全体の性能が現状から一段階相当上がる
と認められる工事)は、改修前の性能が等級1の場合は「(A)等級2」欄の工事が必
要となり、改修前の性能が等級 2 の場合は「(B)等級3」欄の工事が必要となりま
す。
- 11 -
表 2-6 Ⅰ地域における必要改修工事
現状(改修前)から一段階相当上がると認められる工事
(1%控除)
→下表(A)もしくは(B)欄
特定の省エネ改修工事
(2%控除)
→下表(C)欄
省エネ改修後の省エネ性能
(B)
等級3
(改修前が等級2の場合)
(A)
等級2
(改修前が等級1の場合)
省エネ改修前の省エネ性能
等
級
1
窓*b+天井+床+外壁
(C)
等級4
窓*a+天井+床+外壁
-
窓*b+天井+床+外壁
等
級
2
窓*a+天井+床+外壁
窓*a
等
級
3
窓*b :改修後の性能が等級4の窓(熱貫流率 2.33W/(㎡・K)以下) →表 3-1-2、記号bと同等以上の性能
窓*a :改修後の性能が等級4を超える窓(熱貫流率 1.90W/(㎡・K)以下) →表 3-1-2、記号aと同等以上
の性能
天井、床、外壁:改修後の性能が等級 4 であること→表 3-3-1 の基準値以下又は表 3-3-2 の基準値以上
表 2-7 Ⅱ地域における必要改修工事
現状(改修前)から一段階相当上がると認められる工事
(1%控除)
→下表(A)もしくは(B)欄
特定の省エネ改修工事
(2%控除)
→下表(C)欄
省エネ改修後の省エネ性能
省エネ改修前の省エネ性能
等
級
1
等
級
2
(A)
等級2
(改修前が等級1の場合)
窓*b+天井+床+外壁
(B)
等級3
(改修前が等級2の場合)
(C)
等級4
窓*a+天井+床+外壁
-
窓*a+天井
窓*a+床
窓*a+外壁
窓*b+天井+床
窓*b+天井+外壁
窓*b+床+外壁
窓*a+天井+床+外壁
窓*a
窓*b+天井
窓*b+床
窓*b+外壁
等
級
3
窓*b :改修後の性能が等級4の窓(熱貫流率 2.33W/(㎡・K)以下) →表 3-1-2、記号bと同等以上の性能
窓*a :改修後の性能が等級4を超える窓(熱貫流率 1.90W/(㎡・K)以下) →表 3-1-2、記号aと同等以上
の性能
天井、床、外壁:改修後の性能が等級 4 であること→表 3-3-1 の基準値以下又は表 3-3-2 の基準値以上
- 12 -
表 2-8 Ⅲ地域における必要改修工事
現状(改修前)から一段階相当上がると認められる工事
(1%控除)
→下表(A)もしくは(B)欄
特定の省エネ改修工事
(2%控除)
→下表(C)欄
省エネ改修後の省エネ性能
省エネ改修前の省エネ性能
等
級
1
(B)
等級3
(改修前が等級2の場合)
(A)
等級2
(改修前が等級1の場合)
窓*C+天井+床
窓*C+天井+外壁
窓*C+床+外壁
窓*b+天井+床+外壁
-
窓*b
窓*c+天井
窓*c+床
窓*c+外壁
窓*d+天井+床
窓*d+天井+外壁
窓*d+床+外壁
等
級
2
(C)
等級4
窓*d+天井+床+外壁
窓*b
窓*d+天井
窓*d+床
窓*d+外壁
等
級
3
窓*d :改修後の性能が等級4の窓(熱貫流率 3.49W/(㎡・K)以下) →表 3-1-2、記号dと同等以上の性能
窓*c :改修後の性能が等級4を超える窓(熱貫流率 2.91W/(㎡・K)以下) →表 3-1-2、記号cと同等以上
の性能
窓*b :改修後の性能が等級4を超える窓(熱貫流率 2.33W/(㎡・K)以下) →表 3-1-2、記号bと同等以上
の性能
天井、床、外壁:改修後の性能が等級 4 であること→表 3-3-1 の基準値以下又は表 3-3-2 の基準値以上
表 2-9 Ⅳ地域における必要改修工事
現状(改修前)から一段階相当上がると認められる工事
(1%控除)
→下表(A)もしくは(B)欄
特定の省エネ改修工事
(2%控除)
→下表(C)欄
省エネ改修後の省エネ性能
省エネ改修前の省エネ性能
等
級
1
等
級
2
(A)
等級2
(改修前が等級1の場合)
窓*b+天井
窓*b+外壁
窓*d+天井+床
窓*d+天井+外壁
窓*d+床+外壁
(B)
等級3
(改修前が等級2の場合)
(C)
等級4
窓*b+天井+床+外壁
-
窓*b
窓*d+天井
窓*d+床
窓*b+天井+床+外壁
窓*b
窓*d+天井
窓*d+床
窓*d+外壁
等
級
3
窓*d :改修後の性能が等級4を超える窓(熱貫流率 3.49W/(㎡・K)以下) →表 3-1-2、記号dと同等以上
の性能
窓*b :改修後の性能が等級4を超える窓(熱貫流率 2.33W/(㎡・K)以下) →表 3-1-2、記号bと同等以上
の性能
天井、床、外壁:改修後の性能が等級 4 であること→表 3-3-1 の基準値以下又は表 3-3-2 の基準値以上
- 13 -
表 2-10 Ⅴ地域における必要改修工事
現状(改修前)から一段階相当上がると認められる工事
(1%控除)
→下表(A)もしくは(B)欄
特定の省エネ改修工事
(2%控除)
→下表(C)欄
省エネ改修後の省エネ性能
省エネ改修前の省エネ性能
等
級
1
(A)
等級2
(改修前が等級1の場合)
窓*d
窓*f+天井
窓*f+床
窓*f+外壁
(B)
等級3
(改修前が等級2の場合)
窓*b+天井+床+外壁
-
窓*b+天井+床
窓*b+天井+外壁
窓*b+床+外壁
窓*f+天井+床+外壁
等
級
2
(C)
等級4
窓*d+天井+床+外壁
窓*b+天井+床
窓*d+天井+外壁
窓*d+床+外壁
窓*d+天井+床+外壁
等
級
3
窓*f :改修後の性能が等級4の窓(熱貫流率 4.65W/(㎡・K)以下) →表 3-1-2、記号fと同等以上の性能
窓*d :改修後の性能が等級4を超える窓(熱貫流率 3.49W/(㎡・K)以下) →表 3-1-2、記号dと同等以上
の性能
窓*b :改修後の性能が等級4を超える窓(熱貫流率 2.33W/(㎡・K)以下) →表 3-1-2、記号bと同等以上
の性能
天井、床、外壁:改修後の性能が等級 4 であること→表 3-3-1 の基準値以下又は表 3-3-2 の基準値以上
表 2-11 Ⅵ地域における必要改修工事
現状(改修前)から一段階相当上がると認められる工事
(1%控除)
→下表(A)もしくは(B)欄
特定の省エネ改修工事
(2%控除)
→下表(C)欄
省エネ改修後の省エネ性能
省エネ改修前の省エネ性能
等
級
1
等
級
2
(A)
等級2
(改修前が等級1の場合)
窓*h*i+天井
窓*h*i+外壁
(B)
等級3
(改修前が等級2の場合)
(C)
等級4
窓*h*i+天井+外壁
-
窓*h*i+天井
窓*h*i+外壁
窓*h*i+天井+外壁
窓*h*i+外壁
等
級
3
窓*h*i :改修後の窓の日射侵入率が、真北±30 度の方位の窓は 0.60 以下、それ以外の方位の窓は 0.40 以
下であること。
→真北±30 度の方位の窓はひょう 3-1-2、記号hと同等以上の性能、それ以外の方位の窓は同表記
号 i と同等以上の性能。
天井、外壁:改修後の性能が等級 4 であること→表 3-3-1 の基準値以下又は表 3-3-2 の基準値以上
- 14 -
(3)留意点
1)改修前の住宅の省エネ性能の確認が必要※
2)断熱地域区分は市町村区分
3)改修前の住宅の省エネ性能・地域によって、必要工事内容に差がある。
4)改修する各部位については、現行省エネ基準レベルに到達することが必要
5)窓の改修工事は必須
6)気密工事、熱橋部分の断熱補強等は不要
※H22.12.31 までに居住を開始する場合は、特定の省エネ改修工事のみ必要
1)改修前の住宅の省エネ性能の確認が必要
税制優遇措置が適用される工事なのか否かを判断するにあたって、改修前の住
宅の省エネ性能を特定することが必要となります。
改修前の省エネ性能が著しく低いものであれば、窓、天井・屋根、壁及び床全て
の部位について断熱工事が必要となる一方で、改修前の住宅が一定程度の省エ
ネ性能を有する場合には、施工する部位が少なくなる場合があります。省エネ改修
工事を進めるにあたっては、まず、改修前の住宅の省エネ性能の確認が極めて重
要です。
改修前の住宅の省エネ性能の確認方法は、後述する「(4)改修前の住宅の省エ
ネ性能の確認」のとおりですので、合理的・効率的に確認を行う必要があります。
2)断熱地域区分は市町村区分
断熱地域区分は現行省エネ基準における各市町村をⅠ~Ⅵ地域の6種類に区
分したものに基づくこととし、平成 11 年以前の都道府県界による断熱地域区分で
はないことに注意が必要です。
したがって、例えば、平成 11 年以前に断熱地域区分がⅣ地域として「等級3」相
当の省エネ基準を適合していた住宅であっても、その住宅の所在地によっては、
現行省エネ基準に基づくとⅢ地域となっている地域もあり、結果的に「等級3」相当
を満足していないと判断せざるをえない場合もあるので十分注意が必要です。
3)改修前の住宅の省エネ性能・地域によって、必要工事内容に差がある。
改修前の住宅の性能に応じて、税制優遇が可能となるために必要な工事は異
なります。
例えば、東京(Ⅳ地域)において、改修前に等級3相当の省エネ性能がある住宅
であれば、全ての居室の窓について断熱性能が高いものに交換すれば、基準に
適合します。
- 15 -
4)改修する部位は、現行省エネ基準レベルに到達させることが必要
住宅を新築する際に、等級4レベルに適合させるためには、住宅に求める断熱
性能(例えば、熱損失係数)に適合していれば、各部位の断熱性能(熱貫流率もし
くは断熱材の熱抵抗値)については問わないこととなりますが、省エネ改修工事(ロ
ーン減税)の要件としては、改修部位については、必ず現行省エネ基準相当の仕
様にすることが必要となることに十分注意が必要です。
したがって、従来の省エネ基準とは異なる「税制優遇のための新たな省エネ改
修用の基準」として認識する必要があり、「熱損失係数又は暖冷房負荷計算を行う
ことによって改修後の住宅は現行省エネ基準に適合させる」ことでは、リフォーム税
制優遇の対象とはならないので注意が必要です。
5)窓の改修工事は必須
省エネ改修工事(ローン減税)の要件においては、最も改修のしやすい部位で
あり、かつ熱損失量も相当量が見込まれる開口部についての改修工事を必須とし
ています。
ただし、新築時の省エネ基準とは、以下の点が異なっています。
① 改修が必須なのは、「居室」に存する窓のみ
※したがって、浴室、トイレ、廊下の窓は改修を必須としていない。
「居室」:建築基準法第2条第4号に規定する居住のために継続的に使用
する室をいうものであり、具体的には居間(L)、食事室(D)、
LD、DK、LDK、寝室、応接室、書斎その他これに類するものをい
う。
② 玄関は対象外
6)熱橋部分の断熱補強等は不要
省エネ改修工事(ローン減税)の要件においては、新築における現行省エネ基
準で要求している次の事項については「リフォーム」という工事の性格も踏まえ、適
用除外としています。
・熱橋部分の断熱補強
・断熱材の施工手法(気流止めの設置等)
・窓の日射遮蔽措置(※沖縄県を除くⅠ~Ⅴ地域について適用除外)
- 16 -
(4)改修前の住宅の省エネ性能の確認
省エネ改修促進税制(所得税)の対象となる省エネ改修工事の要件に適合する
か否かの判断にあたっては、改修前の住宅が相当する省エネ対策等級に応じ対
象工事が異なるため、改修前の住宅が相当する省エネ対策等級の確認を行う必
要があります。
この確認は、所得税の確定申告の際に必要な増改築等工事証明書を発行する
建築士事務所に属する建築士、指定確認検査機関、登録住宅性能評価機関が行
うことになります。
確認の方法については次の1)~4)のいずれかの方法があります。
なお、改修前時点で既に現行省エネ基準(等級4)相当に適合している住宅に
ついては、税制優遇の対象とならないことから、改修前の居室の窓の性能が等級4
に相当していないことを写真等(必要に応じて現地検査)により確認することも併せ
て実施する必要があります。
1)建設住宅性能評価書の確認
住宅品質確保法に基づく建設住宅性能評価書が交付された住宅にあっては、
当該評価書に表示された省エネ対策等級に基づき確認を行うことができます。
2)旧住宅金融公庫(現独立行政法人住宅金融支援機構)の融資関係書類の確認
旧住宅金融公庫(現独立行政法人住宅金融支援機構)においては、一定の断
熱工事(等級2相当)の施工について融資条件にする(平成元年度(一部の県につ
いては平成2年度)から)ほか、割増融資工事基準や優遇金利の技術基準(等級3、
等級4相当)として位置付けていました。
したがって、旧住宅金融公庫融資を受けた住宅については以下のとおり新築時
の省エネ性能を客観的に確認できる帳票が発行されている場合があることから、表
2-12 に基づき帳票類が確認できるものにあっては、それぞれ対応する省エネ対策
等級とすることができます。
なお、旧住宅金融公庫の業務を継承した独立行政法人住宅金融支援機構が民
間金融機関と提携して提供している長期固定金利の住宅ローン「フラット 35」は、省
エネ「等級2」相当を条件としていることから、フラット 35 の対象とすることができる住
宅であるものとして発行された「適合証明書」についても、旧公庫の取扱いと同様、
既存住宅の省エネ性能を客観的に判断できる材料として取扱って差し支えありま
せん。
- 17 -
表 2-12 旧住宅金融公庫融資物件に係る省エネ対策等級の対応
融資申込年度
等級2相当
昭和 55 年度~63 年度
断熱構造化工事割増融資
等級3相当
公庫融資の要件(平成2
年度から断熱工事が住宅
金融公庫融資の要件とな
平成元年度
った県については、断熱
構造化工事割増融資を利
用したものに限る。)
平成 2 年度~3 年度
平成 4 年度~平成 8 年 9 月
省エネルギー断熱工事割増融資
次のいずれか
平成 8 年 10 月~平成 10 年
①エネルギー断熱工事割増融資
度
②基準金利適用住宅(省エネルギー
公庫融資の要件
タイプ)
次のいずれか
①省エネルギー住宅工事(一般型)
平成 11 年度~18 年度
割増融資
②基準金利適用住宅(省エネルギー
タイプ)
※1
上表を適用できるのは旧住宅金融公庫融資住宅のうち、融資種別が次のもの
:一般個人新築住宅・建売住宅・団地住宅(公社分譲・優良分譲)
※2
確認する帳票類は、次のものとする。
:設計審査に関する通知書・現場審査に関する通知書
:適格認定に関する通知書(建売住宅の場合に限る)
:募集パンフレット(団地住宅の場合に限る)
※3
断熱地域区分について、現基準よりも緩和側で異なっていた地域に存する住宅のうち、
平成 13 年度まで(平成 14 年3月 31 日まで)に借入申込があった物件については、上表
を適用できない。
【平成2年度から断熱工事が住宅金融公庫融資の要件となった県】
富山県、石川県、福井県、山梨県、岐阜県、愛知県、三重県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島
県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿
児島県
- 18 -
【断熱地域区分について、現基準よりも緩和側で異なっていた地域(平成 13 年度まで)】
下記の地域に存する住宅で、平成13年度まで(平成14年3月31日まで)に旧住宅金融公庫融資
の申込を行った物件については、早見表のみでは所要の省エネルギー性能(等級2相当及び等
級3相当)の有無を判断することはできない。
①過去は断熱地域区分が「Ⅱ地域」であったが、現在では「Ⅰ地域」となっている地域
青 森 県
十和田市(旧十和田湖町に限る。)、七戸町(旧七戸町に限る。)、田子町
岩 手 県
久慈市(旧山形村に限る。)、八幡平市、葛巻町、岩手町、西和賀町
②過去は断熱地域区分が「Ⅲ地域」であったが、現在では「Ⅱ地域」となっている地域
宮 城 県
栗原市(旧栗駒町、旧一迫町、旧鶯沢町、旧花山村に限る。)
山 形 県
米沢市、鶴岡市(旧朝日村に限る。)、新庄市、寒河江市、長井市、尾花沢市、南陽市、河北
町、西川町、朝日町、大江町、大石田町、金山町、最上町、舟形町、真室川町、大蔵村、鮭
川村、戸沢村、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町
福 島 県
会津若松市(旧河東町に限る。)、白河市(旧大信村に限る。)、須賀川市(旧長沼町に限る。)、
喜多方市(旧塩川町を除く。)、田村市(旧都路村を除く。)、大玉村、天栄村、下郷町、檜枝
岐村、只見町、南会津町、北塩原村、西会津町、磐梯町、猪苗代町、三島町、金山町、昭和
村、矢吹町、平田村、小野町、川内村、飯舘村
栃 木 県
日光市(旧今市市を除く。)、那須塩原市(旧塩原町に限る。)
群 馬 県
沼田市(旧沼田市を除く。)、長野原町、嬬恋村、草津町、六合村、片品村、川場村、みなか
新 潟 県
十日町市(旧中里村に限る。)、魚沼市(旧入広瀬村に限る。)、津南町
山 梨 県
富士吉田市、北杜市(旧小淵沢町に限る。)、西桂町、忍野村、山中湖村、富士河口湖町(旧
長 野 県
長野市(旧長野市、旧大岡村を除く。)、松本市(旧松本市、旧四賀村を除く。)、上田市(旧
み町(旧水上町に限る。)
河口湖町に限る。)
真田町、旧武石村に限る。)、須坂市、小諸市、伊那市(旧長谷村を除く。)、駒ヶ根市、中
野市(旧中野市に限る。)、大町市、飯山市、茅野市、塩尻市、佐久市、千曲市(旧更埴市に
限る。)、東御市、小海町、川上村、南牧村、南相木村、北相木村、佐久穂町、軽井沢町、
御代田町、立科町、長和町、富士見町、原村、辰野町、箕輪町、南箕輪村、宮田村、阿智村
(旧浪合村に限る。)、平谷村、下條村、上松町、木祖村、木曽町、波田町、山形村、朝日村、
池田町、松川村、白馬村、小谷村、小布施町、高山村、山ノ内町、木島平村、野沢温泉村、
信濃町、飯綱町
岐 阜 県
高山市、飛騨市(旧古川町、旧河合村に限る。)、白川村
③過去は断熱地域区分が「Ⅳ地域」であったが、現在では「Ⅲ地域」となっている地域
埼 玉 県
秩父市(旧大滝村に限る。)、小鹿野町(旧両神村に限る。)
東 京 都
奥多摩町
愛 知 県
豊田市(旧稲武町に限る。)
兵 庫 県
養父市(旧関宮町に限る。)、香美町(旧香住町を除く。)
奈 良 県
奈良市(旧都祁村に限る。)、五條市(旧大塔村に限る。)、生駒市、宇陀市(旧室生村に限る。)、
和歌山県
かつらぎ町(旧花園村に限る。)、高野町
鳥 取 県
倉吉市(旧関金町に限る。)、若桜町、日南町、日野町、江府町
平群町、野迫川村
島 根 県
奥出雲町、飯南町、美郷町(旧大和村に限る。)、邑南町(旧石見町を除く。)
岡 山 県
津山市(旧阿波村に限る。)、高梁市(旧備中町に限る。)、新見市、真庭市(旧落合町、旧久
世町を除く。)、新庄村、鏡野町(旧鏡野町を除く。)
広 島 県
府中市(旧上下町に限る。)、三次市(旧三次市、旧三和町を除く。)、庄原市、廿日市市(旧
佐伯町、旧吉和村に限る。)、安芸高田市(旧八千代町、旧美土理町、旧高宮町に限る。)、
安芸太田町(旧加計町を除く。)、北広島町(旧豊平町を除く。)、世羅町(旧世羅西町を除く。)、
神石高原町
徳 島 県
三好市(旧東祖谷山村に限る。)
高 知 県
いの町(旧本川村に限る。)
- 19 -
④過去は断熱地域区分が「Ⅴ地域」であったが、現在では「Ⅳ地域」となっている地域
宮 崎 県
都城市(旧山之口町、旧高城町を除く。)、延岡市(旧北方町に限る。)、小林市、えびの市、
高原町、西米良村、諸塚村、椎葉村、美郷町、高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町
鹿児島県
大口市、曽於市、霧島市(旧横川町、旧牧園町、旧霧島町に限る。)、さつま町、菱刈町、湧
水町
※
備考
イ
上に掲げる区域は平成18年4月1日における行政区画によって表示されたものとする。
ロ
括弧内に記載する区域は平成 13 年 8 月 1 日における旧行政区画によって表示されたものと
する。
3) 設計図書の確認
設計図書がある場合は、断面詳細図、矩計図等から、天井等、壁、床等の各部
位の仕様等を確認の上、改修前の住宅が相当する省エネ対策等級を確認するも
のとします。
なお、施工されている断熱材の厚さに基づいて改修前の住宅の省エネ性能(等
級2相当、等級3相当)を確認するにあたっては、表 3-3-6、表 3-3-7 に示す「断熱
材の厚さの早見表(等級3・等級2)」を参考にすることができます。
4)現地調査による確認
1)から3)によって確認することができない場合は、現地調査により、改修前の住
宅の天井等、壁及び床等(地域の区分がⅤ地域又はⅥ地域である場合にあって
は天井等のみ)における断熱材の施工について、スイッチ、コンセント等目視しや
すい所を各部位ごとに1箇所ずつ(外壁にあっては異なる方位について2箇所)確
認し、確認した箇所の全てにおいて断熱材の施工が認められる場合は、その厚さ
にかかわらず等級2、その他の場合は等級1とします。
なお、現地調査によって明確に厚さが判定できる場合にあっては、表 3-3-6、表
3-3-7 に示す「断熱材の厚さの早見表(等級3・等級2)」に基づき、施工されている
断熱材の厚さに基づいて改修前の住宅の省エネ性能(等級3相当、等級2相当)を
確認します。
- 20 -
2-3
固定資産税の減額
一定の家屋のうち人の居住の用に供する部分(貸家の用に供する部分を除く。)
について一定の省エネ改修工事を行った場合、当該家屋に係る翌年度分の固定
資産税額(120 ㎡相当分までに限る。)を 3 分の 1 減額する制度です。
表 2-11 省エネ改修促進税制(固定資産税)の減額に関する概要
改修をおこなう時期
平成 20 年 4 月 1 日~平成 25 年 3 月 31 日
当該家屋に係る翌年度分の固定資産税額
対象
(床面積120㎡相当分まで)
期間
1年
軽減額
1/3 を減額
以下の要件を全て満たすこと。
イ.①窓の改修工事
(所得税と異なり、「居室の全て」との要件はない。)。
又は
①と併せて行った下記工事
省エネ改修工事の要件
②床の断熱改修工事
③天井の断熱改修工事
④壁の断熱改修工事
ロ.上記イ.の①~④については、改修部位がいずれも現行
の省エネ基準以上の省エネ性能となること。
「省エネ改修工事の要件」を満たす工事の費用が 30 万円以
工事費用
上となること。
省エネ改修工事完了後、3 ケ月以内に「熱損失防止改修工事
手続き上の要件
証明書」及び改修工事内容が確認できる書類等を添付して市
区町村に申告すること。
・省エネ特定改修工事特別控除制度及び省エネ改修促進税制
(所得税)
併用可能な税制
・バリアフリー特定改修工事特別控除制度、バリアフリー改
修促進税制(所得税及び固定資産税)
※耐震改修促進税制(固定資産税)は同じ年では併用不可。
- 21 -
2-4
手続きフロー
(1)投資型減税、ローン型減税
所得税の確定申告の際に、建築士事務所に属する建築士、指定確認検査機関、
登録住宅性能評価機関が発行した増改築等工事証明書を添付してください。
・建築士事務所に所属する
建築士
・指定確認検査機関
・登録住宅性能評価機関
住民
金融機関等
税務署
工事業者に相談の上、
工事内容決定
事前見積書入手
改修前の住宅全体の
改修前の住宅全体の
省エ
ネ性能の確認
性能の確認
(必要に応じて現地調査。)
(必要に応じて現地調査。)
要件を満たす改修が
行われたことの確認
融資申込み
事前審査
工事業者と
請負契約締結
融資決定
証明書発行申込み
工事着手
工事完了
融資契約締結
(融資額の決定)
(必要に応じて現地調査。)
増改築等証明書
発行
確定申告
所得税額
確定
図 2-1 投資型減税、ローン型減税の適用を受けるための手続きフロー
※「改修前の住宅全体の省エネ性能の確認」については、H22.12.31 までに居住
を開始する場合は特定の省エネ改修工事のみ実施してください。
- 22 -
(2)固定資産税の減額
省エネ改修工事完了後3ヶ月以内に、建築士事務所に属する建築士、指定確
認検査機関、登録住宅性能評価機関が作成した証明書を添付して市区町村へ申
告してください。
・建築士事務所に所属する
建築士
・指定確認検査機関
・登録住宅性能評価機関
住民
地方公共団体
(固定資産税担当部局)
工事業者に相談の上、
工事内容決定
事前見積書入手
工事業者と
請負契約締結
改修前の住宅の
改修を行う部位の
性能の確認
証明書発行申込み
(必要に応じて現地調査。)
工事着手
要件を満たす改修が
行われたことの確認
工事完了
(必要に応じて現地調査。)
増改築等証明書
発行
減額措置の申告
固定資産税額
確定
図 2-2 固定資産税減額の適用を受けるための手続きフロー
- 23 -
2-5
モデルケース
投資型減税
Aさん
投資型減税を利用して省エネ改修工事をした A さんの場合
【改修工事内容】 ・全ての居室の窓全部を改修し、天井・床に断熱材を入れる工
事(改修部位は現行省エネ基準相当以上の省エネ性能を満
たす工事)。
【改修後居住日】 ・平成 21 年 12 月中に改修後の住宅に居住した。
【工事費用及び支払方法】
・300 万円(全額所持金で支払)。
項目
A さん
税制種類
投資型減税
工事費
300 万円
支払総額
300 万円
標準的な工事費用
270 万円
(投資型減税のみ適用)
(サッシ交換:16,000 円/㎡×120 ㎡)+
(天井等断熱改修:2,500 円/㎡×120 ㎡)+
(床等断熱改修:4,000 円/㎡×120 ㎡)
控除対象限度額
200 万円
控除期間
1 年間
控除率
10%
所得税控除額
20 万円
実質工事費
280 万円
支払総額
1/3 を減額
固定資産税の減額
(1 年間)
【所得税控除額計算方法】
年数
控除対象金額
控除率
所得税控除額
1 年目
200 万円
10%
200 万円×10%=20 万円
※工事費・控除額等はイメージ、概算です。
- 24 -
投資型減税
Bさん
投資型減税を利用して省エネ改修工事をした B さんの場合
【改修工事内容】 ・全ての居室の窓ガラスを改修し、太陽光発電設備を設置する
工事(窓は現行省エネ基準相当以上の省エネ性能を満たす
工事、太陽光発電設備は一定の能力を満たす工事)。
【改修後居住日】 ・平成 22 年 2 月中に改修後の住宅に居住した。
【工事費用及び支払方法】・310 万円(全額所持金で支払)。
項目
B さん
税制種類
投資型減税
工事費
310 万円
支払総額
310 万円
299.7 万円
標準的な工事費用
(投資型減税のみ適用)
(ガラス交換:6,600 円/㎡×120 ㎡)+
(太陽光発電設備 3kw×735,000 円/kw)
控除対象限度額
299.7 万円
控除期間
1 年間
控除率
10%
所得税控除額
29.9 万円
実質工事費
280.1 万円
支払総額
1/3 を減額
固定資産税の減額
(1 年間)
【所得税控除額計算方法】
年数
控除対象金額
控除率
所得税控除額
1 年目
299.7 万円
10%
299.7 万円×10%=29.9 万円
※工事費・控除額等はイメージ、概算です。
- 25 -
ローン型減税
Cさん
Dさん
ローン型減税を利用して省エネ改修工事をした C、D さんの場合
【改修工事内容】 ・全ての居室の窓全部を改修し、天井・床に断熱材を入れる工
事(改修部位は現行省エネ基準相当以上の省エネ性能を満
たす工事)。
・C さん宅は改修後の住宅全体の省エネ性能が現行の省エネ
基準相当に上がると認められる工事を施工。
【改修後居住日】
・C さん、D さんとも平成 21 年 12 月中に改修後の住宅に居住
した。
【工事費用及び支払方法】 ・350 万円(全額借入し、10 年返済(金利 3.13%))。
項目
税制種類
工事費
支払総額
控除対象
限度額
控除期間
C さん
ローン型減税
D さん
ローン型減税
(特定省エネ改修工事あり)
(特定省エネ改修工事なし)
350 万円
350 万円
408 万円
408 万円
(ローン返済総額)
(ローン返済総額)
200 万円(2%)
150 万円(1%)
5 年間
2%(200 万円)
1%(150 万円)
控除率
350 万円(1%)
5 年間
1%
(借入金の年末残高を対象)
(借入金の年末残高を対象)
所得税
控除額
実質工事費
支払総額
固定資産税の
減額
24.3 万円
14.3 万円
(5 年間の合計:最大)
(5 年間の合計:最大)
383.7 万円
393.7 万円
1/3 を減額
(1 年間)
1/3 を減額
(1 年間)
【所得税控除額計算方法】
Dさん
Cさん
特定改修工事費相当部分
年数
年末
残高
1 年目
350 万円
2 年目
320 万円
3 年目
288 万円
4 年目
256 万円
5 年目
223 万円
上記以外工事費相当部分
控除
率
200 万円
2%
150 万円
1%
200 万円
2%
120 万円
1%
200 万円
2%
88 万円
1%
200 万円
2%
56 万円
1%
200 万円
2%
23 万円
1%
控除期間 5 年の合計
所得税控除額
年数
年末
残高
控除
率
所得税控除額
200 万円×2%+150 万円×1%
=55,000 円
1 年目
350 万円
1%
350 万円×1%=35,000 円
200 万円×2%+120 万円×1%
=52,000 円
2 年目
320 万円
1%
320 万円×1%=32,000 円
200 万円×2%+88 万円×1%
=48,800 円
3 年目
288 万円
1%
288 万円×1%=28,800 円
200 万円×2%+56 万円×1%
=45,600 円
4 年目
256 万円
1%
256 万円×1%=25,600 円
200 万円×2%+23 万円×1%
=42,300 円
5 年目
223 万円
1%
223 万円×1%=22,300 円
243,700円
控除期間 5 年の合計
143,700円
※工事費・控除額等はイメージ、概算です。
- 26 -
ローン型減税
Eさん
ローン型減税を利用して省エネ改修工事をした F さんの場合
【改修工事内容】 ・全ての居室の窓全部を改修し、天井・床に断熱材を入れる工
事。(改修部位は現行の省エネ基準相当以上の省エネ性能
を満たす工事)。
・改修後の住宅全体の省エネ性能が現行の省エネ基準相当
に上がる工事。
【工事費用及び支払方法】 ・1,000 万円。
・200 万円は所持金にて支払、残り 800 万円を借入、
20 年返済(金利年 3.13%)。
項目
Eさん
税制種類
ローン型減税
(特定の改修工事あり)
工事費
1,000 万円
1,277 万円
支払総額
(所持金+ローン返済総額)
控除対象限度額
800 万円
控除期間
5 年間
2%(200 万円)
控除率
1%(600 万円)
(借入金の年末残高を対象)
所得税控除額
46.9 万円
(5 年間の合計:最大)
実質工事費支払総額
1,230.1 万円
固定資産税の減額
1/3 を減額(1 年間)
【所得税控除額計算方法】
年数
年末残高
1 年目
800 万円
2 年目
771 万円
3 年目
741 万円
4 年目
709 万円
5 年目
677 万円
特定改修工事費相当部分
上記以外工事費相当部分
200 万円
600 万円
200 万円
571 万円
200 万円
541 万円
200 万円
509 万円
200 万円
477 万円
控除期間 5 年の合計
控除率
所得税控除額
2%
1%
2%
1%
2%
1%
2%
1%
2%
1%
200 万円×2%+600 万円×1%
=100,000 円
200 万円×2%+571 万円×1%
=97,100 円
200 万円×2%+541 万円×1%
=94,100 円
200 万円×2%+509 万円×1%
=90,900 円
200 万円×2%+477 万円×1%
=87,700 円
469,800円
※工事費・控除額等はイメージ、概算です。
- 27 -
ローン型減税
Fさん
ローン型減税を利用して省エネ改修工事と併せて高効率給湯設備
及び太陽光発電装置を設置したFさんの場合
【改修工事内容】 a.全ての居室の窓全部を改修し、天井・床に断熱材を入れる工
事。
b.改修部位は全て現行の省エネ基準相当以上の省エネ性能
を満たす工事。
c.改修後の住宅全体の省エネ性能が現行の省エネ基準相当
に上がる工事。
d.a.の工事と併せて高効率給湯設備、太陽光発電装置を設置
【工事費用及び支払方法】 ・1,000 万円(うち、d.の工事費用は 450 万円)。
・200 万円は所持金にて支払、残り 800 万円を借入、
20 年返済(金利年 3.13%)。
項目
税制種類
工事費
支払総額
控除対象限度額
控除期間
控除率
所得税控除額
実質工事費支払総額
固定資産税の減額
備
考
Fさん
ローン型減税
(特定の改修工事あり)
1,000 万円
1,277 万円
(所持金+ローン返済総額)
550 万円
5 年間
2%(200 万円)
1%(350 万円)
(借入金の年末残高を対象)
37.5 万円
(5 年間の合計:最大)
1,239.5 万円
1/3 を減額(1 年間)
ローン型減税では、高効率給湯設
備、太陽光発電設備設置工事費用は
控除対象限度額に含められない。
【所得税控除額計算方法】
年数
年末残高
控除率
所得税控除額
2%
1%
2%
1%
200 万円×2%+350 万円×1%
=75,000 円
200 万円
2%
350 万円
200 万円
709 万円
350 万円
200 万円
677 万円
350 万円
控除期間 5 年の合計
1%
2%
1%
2%
1%
200 万円×2%+350 万円×1%
=75,000 円
1 年目
800 万円
2 年目
771 万円
3 年目
741 万円
4 年目
5 年目
特定改修工事費相当部分
上記以外工事費相当部分
200 万円
350 万円
200 万円
350 万円
200 万円×2%+350 万円×1%
=75,000 円
200 万円×2%+350 万円×1%
=75,000 円
200 万円×2%+350 万円×1%
=75,000 円
375,000円
※工事費・控除額等はイメージ、概算です。
- 28 -
3章
3-1
省エネリフォーム工事
窓の改修工事
住宅の暖冷房エネルギーの低減、住空間の熱的快適性の向上に、窓の断熱・
遮熱性能の向上が果たす役割は大きい。このことから、住宅の省エネ改修促進税
制の適用を受ける場合は、必ず居室の窓の省エネ改修を行うことが義務付けられ
ています。改修後の窓の性能は、暖冷房エネルギーの低減が求められるⅠ~Ⅴ地
域では窓の熱貫流率U [W/(㎡・K)]、冷房エネルギーの低減が求められるⅥ地
域ではガラスの日射遮蔽性能(日射侵入率:ηで規定される)で規定しています。
本章では、Ⅰ~Ⅴ地域とⅥ地域に分け、改修後の住宅性能水準(「エネルギー
の使用の合理化に資する工事」もしくは「エネルギーの使用の合理化に著しく資す
る工事」)に応じて、税制別に要求される窓の性能と代表的な仕様を説明します。
(1)改修後の窓に求められる性能
改修後の窓に求められる熱貫流率Uもしくは日射侵入率ηは、表 3-1-1 を参照
してください。また、表 3-1-2 にそれぞれの熱貫流率Uと日射浸入率ηに対応する
代表的窓の仕様を示します。表 3-1-1 に表 3-1-2 に示される仕様についてもその
記号を付記されていますので併せて参照してください。
表 3-1-1 税制別の窓の要求性能
地域区分
Ⅰ地域
Ⅱ地域
Ⅲ地域
Ⅳ地域
Ⅴ地域
Ⅵ地域
窓の熱貫流率[W/(㎡・K)
]
代表的窓の仕様[記号]
[対象部位]
窓の熱貫流率[W/(㎡・K)
]
代表的窓の仕様[記号]
[対象部位]
窓の熱貫流率[W/(㎡・K)
]
代表的窓の仕様[記号]
[対象部位]
窓の熱貫流率[W/(㎡・K)
]
代表的窓の仕様[記号]
[対象部位]
窓の熱貫流率[W/(㎡・K)
]
代表的窓の仕様[記号]
[対象部位]
窓の日射侵入率
代表的窓の仕様[記号]
[対象部位]
投資型減税
ローン型減税
1%控除(注1)
2%控除(注2)
2.33
[b]
2.33
[b]
[居室の窓全て]
2.33
[b]
[居室の窓全て]
3.49
[d]
[居室の窓全て]
4.65
[f]
[居室の窓全て]
4.65
[f]
[居室の窓全て]
-
-
-
固定資産税の
減額
1.90
[a]
2.33
[b]
[居室の窓全て]
[居室の窓全て]
[一部又は一棟全て]
2.33
[b]
1.90/2.33
[a]/[b]
2.33
[b]
[居室の窓全て]
[居室の窓全て]
[一部又は一棟全て]
3.49
[d]
2.33/3.49
[b]/[d]
3.49
[d]
[居室の窓全て]
[居室の窓全て]
[一部又は一棟全て]
4.65
[f]
2.33/3.49
[b]/[d]
4.65
[f]
[居室の窓全て]
[居室の窓全て]
[一部又は一棟全て]
4.65
[f]
2.33/3.49
[b]/[d]
4.65
[f]
[居室の窓全て]
[居室の窓全て]
[一部又は一棟全て]
-
-
0.40/0.60
[i]/[h]
-
-
-
[居室の窓全て]
-
* 代表的窓の仕様[記号]は、表 3-1-2 を参照してください。
* 熱貫流率、窓の仕様は最低基準を示しています。これより優れたもので使用する場合も減税の対象とな
ります。
(注 1)本表の要求性能で税制の適用対象となるのは、改修工事をし、平成 21 年4月1日~平成 22 年 12
月 31 日の間に居住の用に供した場合に限ります。
(注 2)躯体の断熱性能との組み合わせにより窓の要求性能が変わります(詳しくは 2 章 2-2(2)を参照し
てください。)。
- 29 -
表 3-1-2 性能別窓仕様一覧表(表中「as」とは空気層のことをいう)
記号
熱貫流率
U
代表的窓の仕様
a
b
1.90
2.33
ガラス [as:空気層又は中空層、数字厚
さ(mm)]
建具
W/(m2・K)
二重サッシ(建具の一方が木製又はプラスチック製)
単板ガラス+低放射複層ガラス[as6]
一重サッシ(木製又はプラスチック製)
低放射複層ガラス(ガス入り)[as12]
三重サッシ(材質は問わない)
単板ガラス+単板ガラス+単板ガラス
二重サッシ(材質は問わない)
単板ガラス+低放射複層ガラス[as12]
二重サッシ(建具の一方が木製又はプラスチック製)
単板ガラス+普通複層ガラス[as12]
一重サッシ(木製又はプラスチック製)
c
d
2.91
3.49
低放射複層ガラス[as12]
2)
低放射複層ガラス[as12]
三層ガラス[as12+as12]
二重サッシ(建具の一方が木製又はプラスチック製)
単板ガラス+単板ガラス
一重サッシ(木製又はプラスチック製)
普通複層ガラス[as12]
一重サッシ(金属製熱遮断構造)
低放射複層ガラス[as12]
二重サッシ(枠中間部熱遮断構造)
単板ガラス+単板ガラス
二重サッシ(材質は問わない)
単板ガラス+複層ガラス[as6]
一重サッシ(木製又はプラスチック製)
普通複層ガラス[as6]
の複合構造)
1)
三層ガラス[as12+as12]
一重サッシ(金属製とプラスチック製(もしくは木製)
の複合構造)
一重サッシ(金属製とプラスチック製(もしくは木製)
3-1(2)
の解説
項
3)
普通複層ガラス[as12]
単板ガラス+単板ガラス[中間空気層 12]
4)
低放射複層ガラス[as6]
普通複層ガラス[as12]
一重サッシ(金属製熱遮断構造)
単板ガラス+単板ガラス[中間空気層 12]
低放射複層ガラス[as6]
e
4.07
一重サッシ(金属製とプラスチック製(もしくは木製)
の複合構造)
一重サッシ(金属製熱遮断構造)
普通複層ガラス[as6]
普通複層ガラス[as6]
低放射複層ガラス[as6]
一重サッシ(材質は問わない)
5)
普通複層ガラス[as12]
単板ガラス+単板ガラス[中間空気層 12]
f
4.65
二重サッシ(材質は問わない)
単板ガラス+単板ガラス
普通複層ガラス[as6]
一重サッシ(材質は問わない)
g
h
6.51
日射侵入
率 0.6
単板ガラス+単板ガラス[中間空気層 6]
一重サッシ(材質は問わない)
単板ガラス
遮熱複層ガラス[as6]※
問わない
熱線反射ガラス2種及び 3 種
低放射複層ガラス[as6]
i
日射侵入
率 0.4
6)
遮熱複層ガラス[as6]※
7)
遮熱低放射複層ガラス[as6]
問わない
熱線反射ガラス3種
※遮熱複層ガラス[as6]は、使用するガラスによって日射侵入率が異なるため、選定には注意が必要です(仕様については、7)に
記述。)。
- 30 -
(2)窓の改修方法
現在、一般的な窓の省エネ改修方法は、大別すると以下の 3 手法に大別されま
す(図 3-1-1)。
ガラス
内窓新設
サッシ
方法(イ)
既存サッシ内側に
サッシを新設する方法
サッシ新設
サッシ新設
ガラス多層化
(既存枠撤去)
(既存枠利用)
(専用部材使用)
方法(ロ)
既存サッシを取り除き
新たなサッシを更新する方法
方法(ハ)
既存サッシを利用して
ガラスを多層化する方法
図 3-1-1 窓の改修方法
① 既存サッシの内側に、新たにサッシを新設する方法:方法(イ)
② 既存サッシを撤去し、新たにサッシを新設する方法:方法(ロ)
③ 既存サッシ枠を利用して、複層ガラスなど高断熱化に寄与するガラスを設置する
方法:方法(ハ)
次ページより、図 3-1-1 に示した改修方法毎に該当する代表的仕様を説明します。
- 31 -
1)熱貫流率U=1.90[W/(㎡・K)]以下の仕様
[a(表 3-1-2 の記号欄を表す、以下同じ)]
既存サッシ
新設サッシ
新設サッシ
枠:樹脂製同等以上の枠材
ガラス:低放射複層ガラス
(空気層 6mm)
方法(イ)既存サッシの内側にサッシを新設
枠:樹脂製同等以上の枠材
ガラス:ガス入り低放射複層ガラス
(空気層 12mm)
方法(ロ)サッシの更新
図 3-1-2 熱貫流率U=1.90[W/(㎡・K)]以下の仕様
熱貫流率U=1.90 以下を満たす窓の代表的仕様としては、以下の 2 種が挙げられます
(図 3-1-2)。
①
既存サッシの内側に、新たにサッシを新設する方法:方法(イ)
・既存一重サッシ(金属枠の単板ガラス)の室内側に、樹脂製あるいは木製枠
(以下、「樹脂製同等以上の枠」という)に低放射複層ガラス(空気層 6mm)
の内窓を新設する。
②
既存サッシを更新する方法:方法(ロ)
・既存サッシを取り除き、樹脂製同等以上の枠で空気層にアルゴンガスなどを
封入した低放射複層ガラス(空気層 12mm)入りの建具を新設する。
- 32 -
2)熱貫流率U=2.33[W/(㎡・K)]以下の仕様
[b]
新設サッシ a
新設サッシ a
枠:樹脂製同等以上の枠材
ガラス:複層ガラス
(空気層 12mm)
既存サッシ
新設サッシ b
枠:樹脂製同等以上の枠材
ガラス:低放射複層ガラス
(空気層 12mm)
新設サッシ b
枠:材質は問わない
ガラス:低放射複層ガラス
(空気層 12mm)
方法(イ)既存サッシの内側にサッシを新設
枠:複合構造の枠材
ガラス:低放射複層ガラス
(空気層 12mm)
方法(ロ)サッシの更新
図 3-1-3 熱貫流率U=2.33 [W/(㎡・K)]以下の仕様
熱貫流率U=2.33 以下で 1.90 を超える窓の代表的仕様としては、以下の 2 種が挙げら
れます(図 3-1-3)。
①
既存サッシの内側に、新たにサッシを新設する方法:方法(イ)
・既存一重サッシ(金属枠の単板ガラス)の室内側に、樹脂製同等以上の枠
に複層ガラス(空気層 12mm)の内窓を新設する。
・既存一重サッシ(金属枠の単板ガラス)の室内側に、低放射複層ガラス(空
気層 12mm)の建具を新設する。ただし内窓のサッシ枠の材質は問わない。
②
既存サッシを更新する方法:方法(ロ)
・既存サッシを取り除き、樹脂製同等以上の枠で低放射複層ガラス(空気層
12mm)入りの建具を新設する。
・既存サッシを取り除き、複合構造の枠(金属製と樹脂製もしくは木製)で低放
射複層ガラス(空気層 12mm)入りの建具を新設する。
- 33 -
3)熱貫流率U=2.91[W/(㎡・K)]以下の仕様
[c]
新設サッシ
枠:樹脂製同等以上の枠材
ガラス:単板ガラス
既存サッシ
新設サッシ a
枠:樹脂製同等以上の枠材
ガラス:複層ガラス
(空気層 12mm)
新設サッシ b
枠:熱遮断構造の枠材
ガラス:低放射複層ガラス
(空気層 12mm)
方法(イ)既存サッシの内側にサッシを新設
方法(ロ)サッシの更新
図 3-1-4 熱貫流率U=2.91[W/(㎡・K)] 以下の仕様
熱貫流率U=2.91 以下で 2.33 を超える窓の代表的仕様としては、以下の 2 種が挙げら
れます(図 3-1-4)。
①
既存サッシの内側に、新たにサッシを新設する方法:方法(イ)
・既存一重サッシ(金属枠の単板ガラス)の室内側に、樹脂製同等以上の枠
に単板ガラスの内窓を新設する。
②
既存サッシを更新する方法:方法(ロ)
・既存サッシを取り除き、樹脂製同等以上の枠で複層ガラス(空気層 12mm)
入りの建具を新設する。
・既存サッシを取り除き、金属製熱遮断構造の枠で低放射複層ガラス(空気層
12mm)入りの建具を新設する。
- 34 -
4)熱貫流率U=3.49[W/(㎡・K)]以下の仕様
[d]
新設サッシ a
新設サッシ a
枠:樹脂製同等以上の枠材
ガラス:単板ガラス
既存サッシ
新設サッシ b
枠:材質は問わない
ガラス:複層ガラス
(空気層 6mm)
方法(イ)既存サッシの内側にサッシを新設
枠:熱遮断構造同等以上の枠材
ガラス:複層ガラス
(空気層 12mm)
新設サッシ b
枠:熱遮断構造同等以上の枠材
ガラス:低放射複層ガラス
(空気層 6mm)
方法(ロ)サッシの更新
図 3-1-5 熱貫流率U=3.49[W/(㎡・K)]以下の仕様
熱貫流率U=3.49 以下で 2.91 を超える窓の代表的仕様としては、以下の 2 種が挙げら
れます(図 3-1-5)。
①
既存サッシの内側に、新たにサッシを新設する方法:方法(イ)
・既存一重サッシ(金属枠の単板ガラス)の室内側に、熱遮断構造もしくは樹
脂製同等以上の枠に単板ガラスの内窓を新設する。
・既存一重サッシ(金属枠の単板ガラス)の室内側に、複層ガラス(空気層 6m
m)の建具を新設する。ただし内窓のサッシ枠の材質は問わない。
②
既存サッシを更新する方法:方法(ロ)
・既存サッシを取り除き、熱遮断構造もしくは複合構造の枠(金属製と樹脂製
もしくは木製)の枠で複層ガラス(空気層 12mm)入りの建具を新設する。
・既存サッシを取り除き、熱遮断構造もしくは複合構造の枠(金属製と樹脂製
もしくは木製)の枠で低放射複層ガラス(空気層 6mm)入りの建具を新設す
る。
- 35 -
5)熱貫流率U=4.07[W/(㎡・K)]以下の仕様
[e]
新設サッシ a
新設サッシ a
枠:樹脂製同等以上の枠材
ガラス:単板ガラス
既存サッシ
枠:熱遮断構造同等以上の枠材
ガラス:複層ガラス
(空気層 6mm)
新設サッシ b
新設サッシ b
枠:材質問わない
ガラス:低放射複層ガラス
(空気層 6mm)
枠:材質問わない
ガラス:複層ガラス
(空気層 6mm)
方法(イ)既存サッシの内側にサッシを新設
方法(ロ)サッシの更新
図 3-1-6 熱貫流率U=4.07[W/(㎡・K)]以下の仕様
熱貫流率U=4.07 以下で 3.49 を超える窓の代表的仕様としては、以下の 2 種が挙げら
れます(図 3-1-6)。
①
既存サッシの内側に、新たにサッシを新設する方法:方法(イ)
(4)U=3.49[W/㎡・K]以下の仕様による
②
既存サッシを更新する方法:方法(ロ)
・既存サッシを取り除き、熱遮断構造もしくは複合構造の枠(金属製と樹脂製
もしくは木製)の枠で複層ガラス(空気層 6mm)入りの建具を新設する。
・既存サッシを取り除き、低放射複層ガラス(空気層 6mm)入りの建具を新設
する。ただしサッシ枠の材質は問わない。
- 36 -
6)熱貫流率U=4.65[W/(㎡・K)]以下の仕様
[f]
既存サッシ枠
専用部材
新設サッシ
新設サッシ
既存サッシ
方法(イ)
既存サッシの内側に
サッシを新設
ガラスの多層化
枠:材質は問わない
ガラス:複層ガラス
(空気層 6mm)
枠:材質は問わない
ガラス:単板ガラス
方法(ロ)
サッシの更新
方法(ハ)
既存サッシの枠を利用して
ガラスを多層化する方法
図 3-1-7 熱貫流率U=4.65[W/(㎡・K)] 以下の仕様
熱貫流率U=4.65 以下で 4.07 を超える窓の代表的仕様としては、以下の 3 種が挙げら
れます(図 3-1-7)。
①
既存サッシの内側に、新たにサッシを新設する方法:方法(イ)
・既存サッシの室内側に、単板ガラスを新設する。ただし、新設するサッシ枠
の材質は問わない。
②
既存サッシを更新する方法:方法(ロ)
・既存サッシを取り除き、複層ガラス(空気層 6mm)入りの建具を新設する。た
だし、サッシ枠の材質は問わない。
③
既存サッシ枠を利用して、ガラスを多層化する方法:方法(ハ)
・既存ガラスを取り外しサッシ枠を利用して、複層ガラス(空気層 6mm)を設置
する。
- 37 -
7)Ⅵ地域
[h、i]
Ⅵ地域は、前述したように冷房エネルギーの削減、夏期室内環境の改善を主目
的とするため、日射遮蔽性能に優れたガラスを用いる必要がある。基準値は、窓が
設置される方位に応じて規定されており、その代表的な仕様は以下の通りです。な
お、サッシ枠の材質は問わないこととします。
①
真北±30°の方位
居室の窓の日射侵入率η=0.6以下を満たす代表的なガラス仕様(ガラス単体の
日射侵入率η=0.66以下)として次の3種類が挙げられる。
・遮熱複層ガラス(空気層 6mm)…ガラス部分に熱線吸収ガラスを用いたもの。
・熱線反射ガラス 2 種及び 3 種
・低放射複層ガラス(空気層 6mm)
②
それ以外の方位
居室の窓の日射侵入率η=0.4以下を満たすに該当する代表的なガラス仕様(ガ
ラス単体の日射侵入率η=0.43以下)として次の3種類が挙げられる。
・遮熱複層ガラス(空気層 6mm)…ガラス部分に熱線反射ガラスを用いたもの。
・遮熱低放射複層ガラス(空気層 6mm)
・熱線反射ガラス 3 種
- 38 -
(3)改修時の施工上の注意点
窓の省エネ改修に際しては、以下の点に留意し、設計・施工することが望まれま
す。
1)防水性の確保
サッシを撤去・更新する場合は、既存外壁と更新したサッシの取合い部分の
防水工事に不備が生じ、雨水等の漏水が発生するケースが少なくありません。
従って、更新したサッシ枠と既存外壁との取合い部の防水性確保に最大限留意
する必要があります。
2)サッシの変形防止
窓の省エネ改修は、サッシの新設やガラスの多層化が伴うため、改修前に比
べ、窓の周囲の下地にかかる荷重が増します。既存窓下地材の強度が不足し
ている場合は、サッシが変形して建具の開閉に支障が生じるほか、気密性低下、
ガラスの破損、サッシと既存外壁部のシールが切れることによる外部漏水などの
問題が生じる場合もあります。従って改修時には、開口部周辺の既存下地が十
分な強度を有しているか、設計図書あるいは現場で事前に確認し、必要に応じ
て下地の補強を行う必要があります。
3)室内湿度対策の推奨
窓や躯体の断熱改修を行うと、住宅の断熱性能が高まるばかりでなく、気密
性能も向上するのが一般的です。リフォーム後も、例えば、開放型ストーブなど
の暖房機器などをそのまま使い続けると、室内の空気質の悪化や、いままで結
露が生じていなかった部分で結露が発生するなど、新たな問題が発生する恐れ
があります。これらを防止するためにも、断熱改修に併せて、開放型燃焼機器の
使用を避ける、計画換気を設置することなどが望まれます。
- 39 -
3-2
躯体の断熱改修工事
(1)天井・屋根の省エネ改修
天井・屋根における省エネ改修は、天井面で改修する方法と屋根面で改修する
方法があります。
天井面で改修する方法には、既存天井材の上面に断熱材を敷込む「敷込断熱
..
工法」と専用マシンによりばら状断熱材を吹き込む「吹込断熱工法」及び既存天井
材もしくは野縁に下側から板状断熱材を張付ける「張付断熱工法」があります。
屋根面で改修する方法には、既存屋根材(鉄板瓦棒葺きなどの場合)、野地板
の上面に板状断熱材を張付ける「外張断熱工法」と、桁上端に梁上端を合わせた
構造で、梁の上に断熱施工する「桁上断熱工法」があります。
屋根断熱の場合は必要断熱厚さが約 100 ミリから 200 ミリの断熱厚さとなることか
ら、施工厚さの確保が困難な場合があるため設計時に十分検討する必要がありま
す。
その他、各断熱工法の概要と留意事項を表 3-2-1 に整理しましたので、参照し
てください。
また、天井・屋根における主な断熱改修工法例を次々ページより、天井断熱改
修 2 例、屋根断熱改修 3 例について説明しましたので参考としてください。
断熱材の厚さは、住宅の種類(構造)、断熱材の施工方法、部位及び地域に応
じて、表 3-3-1、表 3-3-2 の基準値に適合する断熱仕様とするか、表 3-3-3 に基づ
いて断熱材の種類毎の必要厚さを確認した上で決定します。
なお、小屋裏換気がある場合において行う天井断熱に屋根断熱を加えることは
出来ません。
- 40 -
表 3-2-1 天井・屋根断熱改修工法の概要と留意事項
天井断熱
敷込断熱工法
屋根断熱
外張断熱工法
桁上断熱工法
マット状もしくはバット状、ば
板状のプラスチック系断熱材の
マット状もしくはバット状、ば
ら状の繊維系断熱材の使用が一
使用が一般的。
ら状の繊維系断熱材、及び板状
吹込断熱工
使用断熱材
般的。
プラスチック系断熱材の使用が
一般的。
工法概要
天井材の上面に断熱材を敷込む
既存屋根材を撤去して野地板の
梁の上に合板等を敷き込み、そ
もしくは吹込み専用マシンを用
上面に施工する場合は、新築時
の上に断熱施工する。
いて敷設する。天井材は撤去・
と同様の工事となる。鉄板瓦棒
新設するか、天井材を既存のま
葺きなど一部の屋根葺き材の場
まとするか、いずれの方法もあ
合は、既存屋根材の上面に断熱
る。
することも可能。
留意点
・敷込断熱工法の場合は、吊木、 断熱厚さが 100 ミリ以上となる
軒桁部は、小屋裏換気用の通気
野縁廻りに隙間が生じないよ
ことから、新たに設ける屋根下
口を確保するために、せき板(合
うに注意すること。
地等は既存垂木などに強固に固
板、段ボールなど)を設置する。
・吹込断熱工法の場合は、均一
な高さになるように施工する
定するなど耐風圧強度に注意す
ること。
こと。また、天井材隙間から
断熱材がこぼれないようにシ
ートを敷設するなどの対策が
必要。
・小屋裏換気を十分に確保する
こと。
・小屋裏換気口は塞ぐ。
小屋裏換気を十分に確保するこ
・屋根通気層を設置すること。
と。
・天井と外壁、間仕切壁との取
合い部の壁上部には、気流止
めを設置すること。
- 41 -
天井改修
1
・既存天井撤去後、敷込断熱又は吹込断熱にて改修する。
・天井板を張り替える。
小屋裏換気口
断熱材
●充分な小屋裏換気を確保する
小屋裏換気
野縁
・状況に応じて
取り換える。
注)気流止めを
設置すること。
新規防湿層
新規下地板
新規仕上材
工法概要
・天井板を撤去、野縁は状況に応じて撤去した後、断熱施工する。断熱施工は新築時と
同様に行う。
・断熱材は、マット状もしくはバット状、ばら状の繊維系断熱材の使用が一般的。
施工手順
1
既存の天井板を撤去する。
2
外壁及び間仕切壁の上部に気流止めを設置する。
3
防湿層(防湿気密フィルム)を野縁位置で重ねをとりながら張り上げた後、天井下
地材を取り付ける。
4
小屋裏にて断熱材を敷き込む。ばら状断熱材の場合は、専用マシンを用いて吹き込
む。その際、均一の厚さとなるように注意すると共に、所定断熱厚さを確保するた
めに目印板などを用いる。
※1
天井と外壁、間仕切壁の取合い部には、気流止めを設置すること。
※2
小屋裏換気を十分に確保すること。
- 42 -
天井改修
2
・既存天井はそのままで、敷込断熱又は吹込断熱にて改修する。
・既存天井は撤去しない。
小屋裏換気口
断熱材
●充分な小屋裏換気を確保する
小屋裏換気
注)気流止めを
設置すること。
工法概要
既存下地板
新規防湿層
(既存防湿層が適切である場合は不要)
新規仕上材(仕上げを一新しない場合は不要)
・天井板を撤去しない改修方法。既存断熱材がある場合に、既存断熱材の施工状況、結
露発生の痕跡などを確認の上、断熱性能、防露性能上支障がない場合は、既存断熱材
をそのまま継続使用できる。
・断熱材は、マット状もしくはバット状、ばら状の繊維系断熱材の使用が一般的。
施工手順
1
外壁及び間仕切壁の上部に気流止めを設置する。
2
小屋裏にて断熱材を敷き込む。ばら状断熱材の場合は、専用マシンを用いて吹き込
む。その際、均一の厚さとなるように注意すると共に、所定断熱厚さを確保するた
めに目印板などを用いる。
3
防湿層(防湿気密フィルム)が既存状態でない場合、あるいは施工に不備がある場
合は、防湿層を天井板の下側から張り上げた後、新たに天井材を施工することが結
露対策上望ましい。
※1
天井と外壁、間仕切壁の取合い部には、気流止めを設置すること。
※2
小屋裏換気を十分に確保すること。
- 43 -
屋根改修
1
・屋根葺き材撤去後、外張断熱にて改修する。
・屋根材を葺き替える。
野地板
通気層
下地たる木
断熱材2層張り
防水材
●既存屋根葺き材は撤去
●小屋裏換気口は塞ぐ。
既存野地板
既存たる木
●天井断熱は無い方がよい
注)気流止めを
設置すること。
工法概要
・屋根葺き材を撤去した後、既存野地板の上部に断熱施工する方法で、新築における屋
根断熱と同様の工事である。
・断熱材は、板状プラスチック系断熱材の使用が一般的。
施工手順
1
既存屋根葺き材を撤去する。
2
既存野地板、防水材は状況に応じて取り換える。
3
断熱材を隙間なく敷き込む。二層目の断熱材と下地垂木は交互に隙間なく施工する
こと。
4
新規屋根葺き材が瓦以外の場合は、下地垂木に通気垂木(防腐処理材が望ましい。)
を取り付ける。瓦葺きの場合は、下地垂木に瓦桟木を取り付ける。
5
瓦葺き以外の場合は、通気垂木に野地板を取り付け、防止材を施工したのち屋根材
を葺く。
※1
小屋裏内部の屋根と外壁との取合い部及び小屋裏と外壁の取合い部には、気流止めを設置すること。
※2
小屋裏換気口は塞ぐ。
※3
断熱材と野地板の間には、通気層を設けること。
※4
断熱材、新規屋根下地材等は、強固に既存垂木などに固定するなど耐風圧強度に注意すること。
- 44 -
屋根改修
2
・既存鉄板葺きの上に外張断熱にて改修する。
・既存屋根はそのまま。
野地板
通気層
下地たる木
断熱材2層張り
●既存屋根葺き材を撤去しないで
外張り断熱する。
●小屋裏換気口は塞ぐ。
既存鉄板葺き
既存防水層
既存野地板
既存たる木
●天井断熱は無い方がよい
注)気流止めを
設置すること。
工法概要
・鉄板葺き屋根の瓦棒葺きなど平滑な仕上げの場合に、屋根葺き材の上に直接外張断熱
する方法である。
・断熱材は、板状プラスチック系断熱材の使用が一般的。
施工手順
1
既存屋根鉄板の上に断熱材を敷き込む。
2
二層目の断熱材と下地垂木は交互に隙間なく施工すること。
3
新規屋根葺き材が瓦以外の場合は、下地垂木に通気垂木(防腐処理材が望ましい。)
を取り付ける。瓦葺きの場合は、下地垂木に瓦桟木を取り付ける。
4
瓦葺き以外の場合は、通気垂木に野地板を取り付け、防水材を施工したのち屋根材
を葺く。
※1
小屋裏内部の屋根と外壁との取合い部及び小屋裏と外壁の取合い部には、気流止めを設置すること。
※2
小屋裏換気口は塞ぐ。
※3
断熱材と野地板の間には、通気層を設けること。
※4
断熱材、新規屋根下地材等は、強固に既存垂木などに固定するなど耐風圧強度に注意すること。
- 45 -
屋根改修
3
・梁の上に敷込断熱又は吹込断熱にて改修する。(桁上断熱)
・既存屋根、既存天井はそのまま。
●小屋裏換気を確保する
断熱材
ルーフィング
野地板
たる木(通気層)
せき板
●小屋裏換気の通気が
滞らないように、せき板等で
通気スペースを確保すること。
桁上合板
工法概要
梁
●梁上端高さが、桁上端も含めて
同じ高さに揃っていること。
・屋根工事、天井工事を行わずに断熱改修工事を行う方法。
・断熱材は、マット状、バット状の繊維系断熱材、吹込断熱のばら状繊維系断熱材、及
び板状プラスチック系断熱材の使用が一般的であるが、現場発泡断熱材の使用も可
能。
施工手順
1
梁、桁の上に合板等の断熱材を受ける下地材を敷き込む。小屋束廻りに隙間が生じ
ないように注意する。
2
桁廻りには、小屋裏換気のための通気スペースを確保するためのせき板等を設置す
る。
2
断熱材を下地材の上に施工する。繊維系断熱材の場合は、防湿層(防湿気密フィル
ム)を下地材の上に敷き込んだ後、断熱材を施工する。
※1
全ての梁が上端高さが桁の高さと揃っていることが条件である。
※2
小屋裏内部への断熱材等の搬入経路、作業員の出入口(特に施工後)についての計画を行っておく
こと。
※3
小屋裏換気を十分に確保すること。軒先から小屋裏換気のための外気取り入れを行う場合は、断熱
材で通気口を塞がないようにせき板等で通気スペースを確保すること。
- 46 -
(2)外壁の省エネ改修
外壁における省エネ改修は、壁内に断熱材を充填もしくは吹込む方法と壁の外
側に断熱材を張り付ける方法があります。
壁内に断熱材を施工する「充填断熱工法」及び「吹込断熱工法」は、壁内外の仕
上げ材、下地材を撤去する場合においては新築同様の方法で施工可能ですが、
内装もしくは外装を残した状態での改修の場合は、防湿層の適切な施工が困難な
ことが多いです。特に、寒冷地の場合、また耐震改修などによって壁の外側に構造
用合板など湿気を通しにくい材料がある場合においては、内部結露発生の恐れが
あるため、十分な検討が必要です。
外張断熱工法とする場合は、断熱材、外装材の固定方法に留意する必要があり
ます。
その他、各断熱工法の概要と留意事項を表 3-2-2 に整理しましたので、参照し
てください。
断熱材の厚さは、住宅の種類(構造)、断熱材の施工方法、部位及び地域に応
じて、表 3-3-1、表 3-3-2 の基準値に適合する断熱仕様とするか、表 3-3-4 に基づ
いて断熱材の種類毎の必要厚さを確認した上で決定します。
なお、2階床がはね出している外気に接する床がある場合は、外壁の断熱省エ
ネ改修と同時に断熱化することが望ましく、その断熱厚さは、外気に接する床の欄
の数値に基づいて決定します。
- 47 -
表 3-2-2 外壁断熱改修工法の概要と留意事項
充填断熱工法
外張断熱工法
吹込断熱工法
使用断熱材
マット状の繊維系断熱材が一般的。板状プラスチ
板状のプラスチック系断熱材の使用が一般的。
ック系断熱材の使用も可能。吹込断熱工法には、
ばら状の繊維系断熱材を用いる。
工法概要
・外装を撤去して外側から断熱材を充填する場合
は、防湿層施工に留意するとともに、外気側に
は通気層を設置する。
・既存の外装材を撤去する場合は、新築時と同様
の方法で施工する。
・既存の外装がモルタル仕上げなどの場合は、外
・内装を撤去して室内側から断熱材を充填する場
合は、防湿施工を適切に行いやすいが、通気層
装材を撤去せずに断熱材、外装下地材を釘等で
柱、間柱に固定する。
の設置が困難なことが多い。
・吹込断熱工法は、内外装材を撤去せずにばら状
断熱材注入施工できる。ただし、防湿層、通気
層を適切に施工することが困難な場合がある。
留意点
充填断熱工法、吹込断熱工法ともに、防湿層、通
既存の外装材の上に直接断熱材を張付ける場合
気層の適切な施工が困難な場合は、内部結露発生
は、外装下地材を柱、間柱に適確に固定すること。
の恐れがある。特に、寒冷地及び断熱材の外側に
構造用合板など湿気を通しにくい材料がある場
合は、内外装ともに撤去して新築同様の方法で施
工するか、外張断熱工法とすることが望ましい。
・防湿層、通気層の設置など、結露防止措置に留意すること。
・窓との取合い部など、額縁、サッシ枠廻りなどの調整をあらかじめ考慮しておくこと。
- 48 -
外壁改修
1
・外装材撤去後、外張断熱にて改修する。
・外装材は取替え、内装材はそのまま。
●天井との取合い部
天井断熱の場合は、小屋裏と壁内との間で
空気が流れないように "気流止め"の設置
新規下地胴縁
が必要。
既存外装材撤去
(下地材も状況
に応じて撤去)
既存内装材そのまま
壁内の既存断熱材の状態を確認する
新規外装材
新規通気胴縁
新規防風層
断熱材
●床との取合い部
床断熱の場合は、床下と壁内との間で空気
が流れないように "気流止め"の設置が必
要。
工法概要
・外装材の改修に併せて、内装はそのままで断熱改修工事を行う方法。
・断熱材は、ボード状プラスチック系断熱材、又はボード状繊維系断熱材の使用が一般
的。
施工手順
1
既存の外装材を撤去する。
2
下地胴縁と断熱材を施工する。下地胴縁と断熱材の間に隙間が生じないように注意
する。断熱厚が約 50 ミリ以上となる場合は、二層張りとする。
3
外装材下端の水切りを取り付ける。
4
通気胴縁を取り付けたのち、外装材工事を行う。
※1
通気層を設置すること。
※2
断熱厚の増加分を考慮して、窓廻りの防水性能に注意して納まり検討、工事を行うこと。
※3
外装材は、通気胴縁、下地胴縁を介して柱、間柱に固定するため、外装材の荷重に耐えられるよう
釘等の種類、取り付けピッチを検討すること。
※4
床下、及び小屋裏と壁内の間で空気が流れないように気流止めを壁上下端部に設置する。
※5
繊維系断熱材使用の場合は、防湿層、防風層を設置すること。
- 49 -
外壁改修
2
・既存モルタル壁の上に、外張断熱にて改修する。
・既存外装材は撤去しない。内装材はそのまま。
●天井との取合い部
天井断熱の場合は、小屋裏と壁内との間で
空気が流れないように "気流止め"の設置
が必要。
新規外装材
新規通気胴縁
新規下地胴縁
既存断熱材の施工状況を確認する
既存モルタル壁そのまま
断熱材
既存内装材そのまま
新規防風層
●床との取合い部
床断熱の場合は、床下と壁内との間で空気
が流れないように "気流止め"の設置が必
要。
工法概要
・モルタル壁の場合、既存外装材の解体工事は行わずに、断熱改修工事を行う方法。
・断熱材は、ボード状プラスチック系断熱材、又はボード状繊維系断熱材の使用が一般
的。
施工手順
1
既存のモルタル壁の上に下地胴縁を取り付ける。
2
下地胴縁と断熱材の間に隙間が生じないように注意して断熱材を施工する。断熱厚
が約 50 ミリ以上となる場合は、二層張りとする。
3
外装材下端の水切りを取り付ける。
4
通気胴縁を取り付けたのち、外装材工事を行う。
※1
通気層を設置すること。
※2
断熱厚の増加分を考慮して、窓廻りの防水性能に注意して納まり検討、工事を行うこと。
※3
外装材は、通気胴縁、下地胴縁を介して柱、間柱に固定するため、外装材の荷重に耐えられるよう
釘等の種類、取り付けピッチを検討すること。
※4
繊維系断熱材使用の場合は、防湿層、防風層を設置すること。
- 50 -
外壁改修
3
・内装材撤去後、室内側から充填断熱にて改修する。
・内装材は取替え、外装材はそのまま。
●天井との取合い部
天井断熱の場合は、小屋裏と壁内との間で
空気が流れないように "気流止め"の設置
が必要。
既存内装材撤去
既存断熱材撤去
既存モルタル壁
そのまま
断熱材
新規防湿層
●床との取合い部
床断熱の場合は、床下と壁内との間で空気
が流れないように "気流止め"の設置が必
要。
工法概要
・既存外装材の解体工事は行わずに、内装材を撤去して室内側から断熱改修工事を行う
方法。
・断熱材は、マット状、バット状繊維系断熱材の使用が一般的。ばら状繊維系断熱材の
吹込断熱も可。
施工手順
1
既存内装材を撤去する。
2
断熱材を隙間なく充填する。
3
防湿層(防湿気密フィルム)を重ねを取りながら隙間が生じないように張り付ける。
断熱材付属の防湿層も同様。
4
内装材を施工する。
※1
繊維系断熱材の室内側に防湿層を設置すること。
※2
既存外装に通気層がない場合は、結露防止対策が十分であることが確認できない限り採用しないこ
とが望ましい。詳しくは、「3 章 3-2 (5)改修部位の結露防止対策」を参照されたい。
※3
コンセント廻りなど断熱層、防湿層に隙間が生じないように注意する。
- 51 -
外壁改修
4
・外装材撤去後、外気側から充填断熱にて改修する。
・外装材は取替え、内装材はそのまま。
●天井との取合い部
天井断熱の場合は、小屋
裏と壁内との間で空気が流
れないように"気流止め"の
設置が必要。
断熱材
既存内装材そのまま
既存外装材撤去
新規外装材
既存断熱材、防湿気密フィルムの
施工状況を確認する。
新規通気胴縁
新規防風層
●床との取合い部
床断熱の場合は、床下と
壁内との間で空気が流れな
いよに"気流止め"の設置が
必要。
工法概要
・既存内装材の解体工事は行わずに、外装材を撤去して外気側から断熱改修工事を行う
方法。
・断熱材は、マット状、バット状繊維系断熱材の使用が一般的。ばら状繊維系断熱材の
吹込断熱も可。
施工手順
1
既存外装材を撤去する。
2
断熱材を隙間なく充填する。防湿層付き断熱材を用いる場合は、柱、間柱等に隙間
なく張り付けること。
※1
3
防風層(透湿防水シート)を柱、間柱に張り付ける。
4
通気胴縁を設置したのち、外装材を取り付ける。
既存防湿層の施工状況等を確認の上、事前に結露防止対策が適切であることを確認すること。詳し
くは、「3 章 3-2 (5)改修部位の結露防止対策」を参照されたい。
※2
防風層(透湿防水シート)、及び通気層を設置する。
- 52 -
(3)床・基礎の省エネ改修
床・基礎における省エネ改修は、床面で改修する方法と床下空間を熱的に室内
として扱う基礎断熱工法があります。(表 3-2-3 参照)
床面で改修する方法には、既存床材を撤去して新築時と同様に断熱施工する
方法と既存床材をそのままとして床下にて断熱施工する方法があります。
床下で施工する場合は、狭小な空間での作業になるため、断熱材の搬入、床下
内での作業手順など事前の計画が重要です。
また、吹付断熱を床下内で行う場合には、酸欠対策など施工安全性に十分注意
する必要があります。
基礎部で断熱する場合は、床下空間を室内同等の温度環境とみなすため、床
下換気口は塞ぎます。そのため、床下空間内部での湿度管理上、地盤からの水蒸
気侵入に対する措置として地盤防湿が適確に行われていることが求められます。
その他、各断熱工法の概要と留意事項を表 3-2-3 に整理しましたので、参照し
てください。
断熱材の厚さは、住宅の種類(構造)、断熱材の施工方法、部位及び地域に応
じて、表 3-3-1、表 3-3-2 の基準値に適合する断熱仕様とするか、表 3-3-5 に基づ
いて断熱材の種類毎の必要厚さを確認した上で決定します。
床充填断熱工法(床下施工):床
下での断熱材施工状況
床吹付断熱工法(床下施工):床下
において現場発泡断熱材を吹付
けた状態。施工安全性に注意する
こと
図 3-2-1 断熱施工写真(床・基礎)
- 53 -
表 3-2-3 床・基礎断熱改修工法の概要と留意事項
床断熱
基礎断熱
使用断熱材
充填断熱工法
内張断熱工法
吹付断熱工法
外張断熱工法
マット状もしくはバット状の繊維系断熱材が一
板状のプラスチック系断熱材の使用が一般的。
般的。現場発泡断熱材の使用も可能。
工法概要
既存床材はそのままとし、床下に潜り込んで断熱
基礎の外側もしくは内側に断熱材を接着剤、コン
材を根太間、大引間に充填した後、受け材を設置
クリート釘等により固定する。外側施工の場合
して断熱材を固定する。
は、モルタルもしくは乾式外装材にて仕上げる。
既存床材を撤去する場合は、新築時と同様の方法
で施工する。
留意点
・充填断熱工法の場合、断熱材の落下防止、垂れ
下がり防止のため、押さえ材などで断熱材を固
定すること。
・断熱材と根太、大引との間に隙間が生じないよ
うにすること。
・床下換気を十分に確保すること。
・床下地盤面の防湿措置が適切であること。
・床と外壁、間仕切壁との取合い部の壁下部には、
気流止めを設置すること。
- 54 -
白蟻発生の恐れのある地域では、内張断熱とする
ほか、防蟻対策を施すこと。
床改修
1
・床板撤去後、室内側から充填断熱にて改修する。
・床板張り替え。
新規床板
新規防湿層
断熱材(根太間)
新規断熱材
(大引間)
既存根太
床下換気
工法概要
断熱材受け材
●外壁との取合い部
床下と壁内との間で空気が流れないように ●間仕切り壁との取合い部
床下と壁内との間で空気が流れないように "気流止め"の設置が必要。
"気流止め"の設置が必要。
・畳床を板床に替える、床暖房を設置するなどの床板張り替え工事に併せて、断熱改修
工事を行う方法。
・大引、根太は状況に応じて取り換える。
・断熱材は、マット状、バット状及びボード状の繊維系断熱材、ボード状プラスチック
系断熱材の使用が一般的。
施工手順
1
既存の床板、取り合い部の巾木、沓摺りを撤去する。
2
マット状、バット状の繊維系断熱材を用いる場合は、断熱材受け材を取り付ける。
3
断熱材を大引間、根太間に隙間が生じないように充填する。ボード状プラスチック
系断熱材を用いる場合は、適宜、受け材や金物等を用いて固定する。
4
床板、その他取合い部の巾木等を取り付ける。
※1
床板張り替え時に巾木、室内ドアの沓摺りなどを取り外すことがある。
※2
住まいながらの工事は、住まい手の日常生活への影響がある。
※3
外壁、及び間仕切壁との取り合い部は、壁内気流を発生させないために気流止めを設置する。
- 55 -
床改修
2
・床板はそのままで、床下で吹付断熱にて改修する。
・既存床板そのまま。
既存床板
既存根太
新規現場発泡断熱材
床下にて吹付
床下換気
工法概要
●外壁との取合い部
●間仕切り壁との取合い部
床下と壁内との間で空気が流れないように "気流止め"の設置が必要。
床下と壁内との間で空気が流れないように "気流止め"の設置が必要。
・既存床板はそのままで、断熱改修工事を床下で行う方法。
・断熱材は、現場発泡断熱材を使用する。
施工手順
1
床板の目地等の隙間を気密テープ等により塞ぐ。
2
和室畳床、または床下収納庫などから床下に潜り込み、断熱材を床板に向けて根太
間、大引間に充填するように吹付ける。
3
外壁、間仕切壁取合い部には、気流止めを設置する。
※1
外壁、及び間仕切壁との取り合い部は、壁内気流を発生させないために気流止めを設置する。
※2
床板目地等の突き付け部から室内側に断熱材がはみ出さないように隙間処理をすること。
※3
床下に潜り込むための侵入口を確保すること。
※4
床下内で仰向けになっての作業となるため、十分な作業スペースが確保できるか確認すること。ま
た、施工安全性に十分注意すること。
- 56 -
床改修
3
・床板はそのままで、床下で充填断熱にて改修する。
・既存床板そのまま。
既存床板
既存根太
断熱材
断熱材受け材
床下換気
工法概要
●外壁との取合い部
●間仕切り壁との取合い部
床下と壁内との間で空気が流れないように "気流止め"の設置が必要。
床下と壁内との間で空気が流れないように "気流止め"の設置が必要。
・既存床板はそのままで、断熱改修工事を床下で行う方法。
・断熱材は、マット状、バット状の繊維系断熱材の使用が一般的。ボード状断熱材は床
下内での作業がおこないにくい。
施工手順
1
断熱材は、根太間、大引間寸法に合わせて床下搬入前に切断加工しておく。
2
和室畳床、または床下収納庫などから床下に潜り込み、断熱材を搬入する。
3
断熱材を根太間、大引間にはめ込み、受け材固定までの脱落防止のために釘等で仮
止めする。
4
断熱材受け材を設置する。
5
外壁、間仕切壁取合い部には、気流止めを設置する。
※1
外壁、及び間仕切壁との取り合い部は、壁内気流を発生させないために気流止めを設置する。
※2
床下に潜り込むための侵入口を確保すること。
※3
床下内で仰向けになっての作業となるため、十分な作業スペースが確保できるか確認すること。
- 57 -
基礎改修
1
・基礎の内側に断熱材を貼付ける。
・床下で施工。
既存床断熱材撤去
*外周だけでなく、折り返し断熱
(間仕切り基礎取合部)も行う。
断熱材
折り返し断熱の目安
Ⅰ地域:900㎜
Ⅱ、Ⅲ地域:600㎜
断熱材
Ⅳ、Ⅴ地域:450㎜
地盤防湿措置
(土間コンなど)
*土間外周部も断熱することが、
望ましい。
工法概要
・内外装工事を伴わずに床下に潜っての断熱改修工事。床板、根太、大引を撤去する床
工事を伴う場合は、施工しやすい。
・断熱材は、ボード状プラスチック断熱材の使用が一般的。ボード状繊維系断熱材の使
用も可能。
施工手順
※1
1
断熱材は基礎の内側に接着剤で貼り付けるか、コンクリート釘で留めつける。
2
折り返し断熱も同様に施工する。土間外周部のできれば施工することが望ましい。
地盤面防湿が不十分な場合は床下結露の危険性があるため注意が必要である。本工法は、地盤面防
湿が適切に行われていることを確認した上で採用すること。
※2
シロアリ害の危険性のある地域では防蟻対策が必要。採用できないこともあるため、事前に十分検
討すること。
※3
床を撤去しない場合は、床下内での施工スペースが十分にあるか事前に確認する。
- 58 -
基礎改修
・基礎の外側に断熱材を貼付ける。
2
・屋外での施工。
断熱材
既存床断熱材撤去
地盤防湿措置
(土間コンなど)
工法概要
断熱材は、
基礎底盤まで
施工する。
・居住スペースに関係なく屋外工事だけで断熱改修工事を行う方法。
・断熱材は、ボード状プラスチック断熱材の使用が一般的。ボード状繊維系断熱材の使
用も可能。
施工手順
1
基礎フーチングまで土を削り取る。
2
断熱材は接着剤で貼り付けるか、コンクリート釘で留めつける。
3
モルタル塗り仕上げ、もしくは乾式外装材にて外装仕上げをした後、土を埋め戻す。
モルタル塗りに際しては、メタルラス等を必要とする場合がある。
※1
地盤面防湿が不十分な場合は床下結露の危険性があるため注意が必要である。本工法は、地盤面防
湿が適切に行われていることを確認した上で採用すること。
※2
シロアリ害の危険性のある地域では防蟻対策が必要。採用できないこともあるため、事前に十分検
討すること。
- 59 -
(4)部位間取合い部における留意事項(気流止め)
1)基本事項
床下及び小屋裏空間が換気口により外気に通じている場合には、気流止めがな
いと冬期には床下の冷気が壁内(外壁、間仕切壁)を通過して小屋裏に流れるた
め、外壁、間仕切壁の室内側表面温度が低下します。また、コンセントボックス廻り、
壁と床の取合い部の隙間などから冷気が侵入することも考えられます。そのため、
気流止めの設置は、住宅全体の断熱性能を断熱設計通りの性能を発揮させるため
に必要な措置であり、省エネ改修においても同様です。
気流止めの方法の一つとして、断
熱材を封入したビニール袋で、内部
を低圧にして断熱材を圧縮させたも
のを用意して、壁内上下に設置した
のちカッターなどでビニールに穴を開
け、壁内一杯に断熱材を膨張させる
方法があります。この方法は比較的
作業性が良いです。
気流止めの効果としては、昭和 55
年省エネルギー基準(等級2)レベル
の在来木造住宅に対する気流止め
設置で、気密性能(相当隙間面積)
が 11.8cm2/m2 から 5.63cm2/m2 へと大
幅に向上した例もあり、気密性能の向
上にも効果的な場合があります。
木造在来軸組構法における
壁内気流(無対策)
防湿フィルム付き断熱材に
よる気流止め(Ⅲ地域以西)
図 3-2-2 間仕切り壁上下端部の気流止め
図 3-2-3 気流止めの必要な箇所
- 60 -
2)気流止めの納まり例
防湿層
図 3-2-4 専用部材を用いた気流止め
- 61 -
(5)改修部位の結露防止対策
改修部位の結露防止対策は工事の要件ではありませんが、断熱施工する際に
は、結露防止対策にも注意する必要があります。特に、既存断熱材を残して新規
断熱材を付加する場合には注意が必要です。基本的には、室内側ほど湿気を通し
にくく(透湿抵抗を大きく)して、外気側は湿気を通しやすく(透湿抵抗を小さく)しま
す。(図 3-2-5 参照)
室内側の透湿抵抗を大きくするには防湿層を設け、外気側の透湿抵抗を小さく
するには透湿性の材料、及び通気層を設置することが一般的な方法としてあります。
(図 3-2-6 参照)
改修工事の場合は、新築時と異なって防湿層、通気層の設置が困難な場合が
あるため、設計時に結露対策を考慮して工法の検討を行う必要があります。
図 3-2-5 結露防止のための基本壁体構成
図 3-2-6 結露防止対策を考慮した外壁の仕様例
- 62 -
3-3
躯体断熱基準と断熱性能の求め方
(1)断熱基準(U 値、R 値)
省エネ改修を行う天井、床等は、住宅の種類(構造)、断熱材の施工方法、部位
及び地域に応じて、表 3-3-1 又は表 3-3-2 の基準値に適合する断熱仕様としま
す。
表 3-3-1 の「熱貫流率」により断熱仕様を定める場合は、記載の数値以下となる
ように断熱材の厚さ等を定めます。表 3-3-2 の「断熱材の熱抵抗値」により断熱仕
様を定める場合は、記載の数値以上となるように断熱材の厚さ等を定めます。
熱貫流率及び断熱材の熱抵抗値の算出方法は、次項の関連資料を参照してく
ださい。
なお、表 3-3-3、表 3-3-4、表 3-3-5 には、表 3-3-2 の「断熱材の熱抵抗値」より
算出した断熱材の厚さの一覧表を掲載していますので、それに基づいて断熱材の
種類、厚さを定めてもかまいません。
【注意】
発泡プラスチック保温材(JIS A9511)を用いる場合は B 種を、建築物断熱用吹付
け硬質ウレタンフォーム(JIS A9526)を用いる場合は B 種を、その他の場合は発泡
剤としてフロン類(特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関
する法律(平成 13 年法律第 64 号)第 2 条第 1 項に規定するフロン類をいう。)を
用いた断熱材を用いないことに留意してください。
- 63 -
表 3-3-1 熱貫流率で断熱仕様を定める場合の基準値
住宅の種類
断熱材の
施工法
鉄筋コンク
リート造等
の住宅
内断熱工法
外断熱工法
その他の住
宅
部
位
屋根又は天井
壁
床
外気に接
する部分
その他の
部分
土 間 床 外気に接
等 の 外 する部分
周
その他の
部分
屋根又は天井
壁
床
外気に接
する部分
その他の
部分
土 間 床 外気に接
等 の 外 する部分
周
その他の
部分
屋根又は天井
壁
床
外気に接
する部分
その他の
部分
土 間 床 外気に接
等 の 外 する部分
周
その他の
部分
- 64 -
熱貫流率の基準値
(単位 1ワット/平方メートル・度)
地域の区分
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
0.27 0.35 0.37 0.37 0.37 0.37
0.39 0.49 0.75 0.75 0.75 1.59
0.27 0.32 0.37 0.37 0.37
0.38
0.46
0.53
0.53
0.53
0.47
0.51
0.58
0.58
0.58
0.67
0.73
0.83
0.83
0.83
0.32
0.49
0.38
0.41
0.58
0.46
0.43
0.86
0.54
0.43
0.86
0.54
0.43
0.86
0.54
0.47
0.51
0.58
0.58
0.58
0.67
0.73
0.83
0.83
0.83
0.17
0.35
0.24
0.24
0.53
0.24
0.24
0.53
0.34
0.24
0.53
0.34
0.24
0.53
0.34
0.34
0.34
0.48
0.48
0.48
0.37
0.37
0.53
0.53
0.53
0.53
0.53
0.76
0.76
0.76
0.43
1.76
0.24
0.53
表 3-3-2 断熱材の熱抵抗値で断熱仕様を定める場合の基準値
その1:各部位の断熱材の熱抵抗値
住宅の種類
断熱材の
部
施工法
鉄筋コンク
リート造等
の住宅
内断熱工法
外断熱工法
木造の住宅
枠組壁工法
の住宅
木造,枠組壁
工法又は鉄
骨造の住宅
充填断熱工法
充填断熱工法
外張断熱工法
又は
内張断熱工法
位
屋根又は天井
壁
床
外気に接
する部分
その他の
部分
土間床 外 気 に 接
等 の 外 する部分
周部
その他の
部分
屋根又は天井
壁
床
外気に接
する部分
その他の
部分
土間床 外 気 に 接
等 の 外 する部分
周部
その他の
部分
屋 根 又 屋根
は天井 天井
壁
床
外気に接
する部分
その他の
部分
土間床 外 気 に 接
等 の 外 する部分
周部
その他の
部分
屋 根 又 屋根
は天井 天井
壁
床
外気に接
する部分
その他の
部分
土間床 外 気 に 接
等 の 外 する部分
周部
その他の
部分
屋根又は天井
壁
床
外気に接
する部分
その他の
部分
土間床 外 気 に 接
等 の 外 する部分
周部
その他の
部分
- 65 -
断熱材の熱抵抗の基準値
(単位 1ワットにつき平方メートル・度)
地域の区分
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
3.6
2.7
2.5
2.5
2.5
2.5
2.3
1.8
1.1
1.1
1.1
0.3
3.2
2.6
2.1
2.1
2.1
2.2
1.8
1.5
1.5
1.5
1.7
1.4
0.8
0.8
0.8
0.5
0.4
0.2
0.2
0.2
3.0
1.8
2.2
2.2
1.5
1.8
2.0
0.9
1.5
2.0
0.9
1.5
2.0
0.9
1.5
1.7
1.4
0.8
0.8
0.8
0.5
0.4
0.2
0.2
0.2
6.6
5.7
3.3
5.2
4.6
4.0
2.2
5.2
4.6
4.0
2.2
3.3
4.6
4.0
2.2
3.3
4.6
4.0
2.2
3.3
3.3
3.3
2.2
2.2
2.2
3.5
3.5
1.7
1.7
1.7
1.2
1.2
0.5
0.5
0.5
6.6
5.7
3.6
4.2
4.6
4.0
2.3
4.2
4.6
4.0
2.3
3.1
4.6
4.0
2.3
3.1
4.6
4.0
2.3
3.1
3.1
3.1
2.0
2.0
2.0
3.5
3.5
1.7
1.7
1.7
1.2
1.2
0.5
0.5
0.5
5.7
2.9
3.8
4.0
1.7
3.8
4.0
1.7
2.5
4.0
1.7
2.5
4.0
1.7
2.5
3.5
3.5
1.7
1.7
1.7
1.2
1.2
0.5
0.5
0.5
2.0
0.3
4.6
4.0
2.2
4.6
4.0
2.3
4.0
1.7
その2:鉄骨造の住宅の壁であって外張断熱工法及び内張断熱工法以外のもので壁に施工
住宅の
種類
鉄骨造
の住宅
する断熱材の熱抵抗値
断熱工 外装材 一般部の
法
の熱抵 断熱層を
抗値
貫通する
金属部材
外張断
熱工法
又は
内張断
熱工法
以外
0.56
以上
なし
有り
0.15
以上
0.56
未満
0.15
未満
なし
有り
なし
有り
断熱材を
施工する
箇所の区分
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
一般部において
断熱層を貫通す
る金属部材
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
一般部において
断熱層を貫通す
る金属部材
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
一般部において
断熱層を貫通す
る金属部材
- 66 -
断熱材の熱抵抗の基準値
(単位 1ワットにつき平方メート
ル・度)
地域の区分
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
1.91
0.63
0.08
0.08
0.08
0.08
2.12
1.91
1.08
0.63
1.08
0.08
1.08
0.08
1.08
0.08
1.08
0.08
3.57
0.72
2.22
0.33
2.22
0.33
2.22
0.33
2.22
0.33
2.22
0.33
1.91
0.85
0.31
0.31
0.31
0.31
2.43
1.91
1.47
0.85
1.47
0.31
1.47
0.31
1.47
0.31
1.47
0.31
3.57
1.08
2.22
0.50
2.22
0.50
2.22
0.50
2.22
0.50
2.22
0.50
1.91
1.27
0.63
0.63
0.63
0.63
3.00
1.91
1.72
1.27
1.72
0.63
1.72
0.63
1.72
0.63
1.72
0.63
3.57
1.43
2.22
0.72
2.22
0.72
2.22
0.72
2.22
0.72
2.22
0.72
表 3-3-3 天井・屋根断熱改修工法における必要断熱材厚さ
住宅の種類
木造の住宅、
枠組壁工法
の住宅、
又は鉄骨造
の住宅
断熱部位
断熱工法
天井
充填断熱工法
屋根
外張断熱工法
充填断熱工法
鉄筋コンク
リート造等
の住宅
屋根又は
天井
内断熱工法
外断熱工法
断熱材の種類
(表 3-3-8 参照)
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
- 67 -
Ⅰ
300
285
260
230
195
160
130
300
285
260
230
195
160
130
345
330
300
265
225
185
150
190
180
165
145
125
105
80
160
150
135
120
105
85
70
断熱材の必要厚さ (mm)
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
210
200
180
160
140
115
90
210
200
180
160
140
115
90
240
230
210
185
160
130
105
145
130
135
125
125
115
110
100
95
85
80
70
60
55
115
105
110
100
100
90
90
80
75
70
65
60
50
45
Ⅵ
表 3-3-4 外壁断熱改修工法における必要断熱材厚さ
その1:外壁の断熱必要厚さ
住宅の種類
断熱部位
断熱工法
断熱材の種類
(表 3-3-8 参照)
木造の住宅
外壁
充填断熱工法
枠組壁工法
の住宅
充填断熱工法
木造の住宅、
枠組壁工法
の住宅、
又は鉄骨造
の住宅
外張断熱工法
又は
内張断熱工法
鉄筋コンク
リート造等
の住宅
内断熱工法
外断熱工法
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
- 68 -
断熱材の必要厚さ (mm)
Ⅰ
175
165
150
135
115
95
75
190
180
165
145
125
105
80
155
145
135
120
100
85
65
120
115
105
95
80
65
55
95
90
85
75
65
55
40
Ⅱ
95
90
85
75
65
55
40
80
75
70
60
55
45
35
Ⅲ
Ⅳ
115
110
100
90
75
65
50
120
115
105
95
80
65
55
90
85
80
70
60
50
40
60
55
50
45
40
35
25
50
45
45
40
35
30
20
Ⅴ
Ⅵ
20
15
15
15
15
10
10
20
15
15
15
15
10
10
その2:鉄骨造の住宅の壁であって外張断熱工法及び内張断熱工法以外のもので壁に施
住宅
の種
類
鉄骨
造の
住宅
工する断熱必要厚さ
断熱 断熱
外装材 一般部の
部位 工法
の熱抵 断熱層を
抗値
貫通する
金属部材
外壁
外張
断熱
工法
又は
内張
断熱
工法
以外
0.56
以上
なし
断熱材を
施工する
箇所の区分
(表 3-3-8
参照)
鉄骨柱、
鉄骨梁部
分
一般部
有り
鉄骨柱、
鉄骨梁部
分
一般部
一般部に
おいて断
熱層を貫
通する金
属部材
0.15
以上
0.56
未満
なし
断熱材
の種類
鉄骨柱、
鉄骨梁部
分
一般部
- 69 -
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
断熱材の熱抵抗の基準値
(単位 1ワットにつき平方メート
ル・度)
地域の区分
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
100 35
5
5
5
5
100 35
5
5
5
5
90
30
5
5
5
5
80
30
5
5
5
5
65
25
5
5
5
5
55
20
5
5
5
5
45
15
5
5
5
5
115
60
60
60
60
60
110
55
55
55
55
55
100 50
50
50
50
50
85
45
45
45
45
45
75
40
40
40
40
40
60
35
35
35
35
35
50
25
25
25
25
25
100 35
5
5
5
5
100 35
5
5
5
5
90
30
5
5
5
5
80
30
5
5
5
5
65
25
5
5
5
5
55
20
5
5
5
5
45
15
5
5
5
5
190 120 120 120 120 120
180 115 115 115 115 115
165 100 100 100 100 100
145 90
90
90
90
90
125 80
80
80
80
80
100 65
65
65
65
65
80
50
50
50
50
50
40
20
20
20
20
20
40
20
20
20
20
20
35
15
15
15
15
15
30
15
15
15
15
15
25
15
15
15
15
15
25
10
10
10
10
10
20
10
10
10
10
10
100 45
20
20
20
20
100 45
20
20
20
20
90
40
15
15
15
15
80
35
15
15
15
15
65
30
15
15
15
15
55
25
10
10
10
10
45
20
10
10
10
10
130 80
80
80
80
80
125 75
75
78
75
75
110
70
70
70
70
70
100 60
60
60
60
60
85
50
50
50
50
50
70
45
45
45
45
45
55
35
35
35
35
35
有り
鉄骨柱、
鉄骨梁部
分
一般部
一般部に
おいて断
熱層を貫
通する金
属部材
0.15
未満
なし
鉄骨柱、
鉄骨梁部
分
一般部
有り
鉄骨柱、
鉄骨梁部
分
一般部
一般部に
おいて断
熱層を貫
通する金
属部材
- 70 -
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
100
100
90
80
65
55
45
190
180
165
145
125
100
80
60
55
50
45
40
35
25
100
100
90
80
65
55
45
160
150
135
120
105
85
70
100
100
90
80
65
55
45
190
180
165
145
125
100
80
75
75
65
60
50
45
35
45
45
40
35
30
25
20
120
115
100
90
80
65
50
30
25
25
20
20
15
15
70
65
60
55
45
40
30
90
90
80
70
60
50
40
70
65
60
55
45
40
30
120
115
100
90
80
65
50
40
40
35
30
25
25
20
20
20
15
15
15
10
10
120
115
100
90
80
65
50
30
25
25
20
20
15
15
35
35
30
30
25
20
15
90
90
80
70
60
50
40
35
35
30
30
25
20
15
120
115
100
90
80
65
50
40
40
35
30
25
25
20
20
20
15
15
15
10
10
120
115
100
90
80
65
50
30
25
25
20
20
15
15
35
35
30
30
25
20
15
90
90
80
70
60
50
40
35
35
30
30
25
20
15
120
115
100
90
80
65
50
40
40
35
30
25
25
20
20
20
15
15
15
10
10
120
115
100
90
80
65
50
30
25
25
20
20
15
15
35
35
30
30
25
20
15
90
90
80
70
60
50
40
35
35
30
30
25
20
15
120
115
100
90
80
65
50
40
40
35
30
25
25
20
20
20
15
15
15
10
10
120
115
100
90
80
65
50
30
25
25
20
20
15
15
35
35
30
30
25
20
15
90
90
80
70
60
50
40
35
35
30
30
25
20
15
120
115
100
90
80
65
50
40
40
35
30
25
25
20
その3:外気に接する床の断熱必要厚さ
住宅の種類
断熱材の種類
断熱部位
断熱工法
(表 3-3-8 参照)
木造の住宅
外気に接
する床
充填断熱工法
枠組壁工法
の住宅
充填断熱工法
木造の住宅、
枠組壁工法
の住宅、
又は鉄骨造
の住宅
外張断熱工法
又は
内張断熱工法
鉄筋コンク
リート造等
の住宅
内断熱工法
外断熱工法
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
A-1
A-2
B
C
D
E
F
- 71 -
断熱材の必要厚さ (mm)
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
275
175
260
165
235
150
210
135
180
115
150
95
115
75
220
165
210
155
190
140
170
125
145
110
120
90
95
70
200
130
190
125
175
115
155
100
130
85
110
70
85
55
170 140
110
160 130
105
145 120
95
130 105
85
110 90
75
90
75
60
75
60
50
115 95
80
110 90
75
100 85
70
90
75
60
75
65
55
65
55
45
50
40
35
Ⅰ
Ⅵ
表 3-3-5 床・基礎断熱改修工法における必要断熱材厚さ
住宅の種類 断熱部位
断熱工法
断熱材の種類
断熱材の必要厚さ (mm)
(表 3-3-8 参照)
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
木造の住宅
床
充填断熱工法
A-1
175
115
A-2
165
110
B
150
100
C
135
90
D
115
75
E
95
65
F
75
50
枠組壁工法
充填断熱工法
A-1
165
105
の住宅
A-2
155
100
B
140
90
C
125
80
D
110
70
E
90
60
F
70
45
鉄筋コンク
内断熱工法
A-1
115 95
80
リート造等
A-2
110 90
75
の住宅
B
100 85
70
C
90
75
60
D
75
65
55
E
65
55
45
F
50
40
35
木造の住宅、 土間床等
A-1
185
90
枠組壁工法
の外周部
A-2
175
85
の住宅、
(外気に
B
160
80
又は鉄骨造
接する
C
140
70
の住宅
部分)
D
120
60
E
100
50
F
80
40
鉄筋コンク
A-1
90
75
45
リート造等
A-2
85
70
40
の住宅
B
80
65
40
C
70
60
35
D
60
50
30
E
50
40
25
F
40
35
20
木造の住宅、 土間床等
A-1
65
30
枠組壁工法
の外周部
A-2
60
25
の住宅、
(その他
B
55
25
又は鉄骨造
の部分)
C
50
20
の住宅
D
45
20
E
35
15
F
30
15
鉄筋コンク
A-1
30
25
15
リート造等
A-2
25
20
10
の住宅
B
25
20
10
C
20
20
10
D
20
15
10
E
15
15
10
F
15
10
5
- 72 -
(2)断熱の必要厚さ(等級3、等級2)
「断熱材の厚さの早見表(等級3、等級2)」を表 3-3-6 及び表 3-3-7 に示しま
す。
これらの表は所得税の特別控除に係る「改修前の住宅の省エネ性能の確認」の
ために用いるものです(第2章(4))。
- 73 -
表 3-3-6
断熱材の厚さの早見表(等級3)
その1:Ⅰ地域、Ⅱ地域、Ⅲ地域
住宅の種類
部
位
A-1 A-2 B
屋根又は天井
鉄筋コン
クリート
造の住宅
その他こ
(1) れに類す
る住宅又
は組積造
の気密住
宅
(2)
木造の気
密住宅
璧
床
土間床等
の外周部
外気に接
する部分
その他の
部分
外気に接
する部分
その他の
部分
断熱材の種類と厚さ(単位:㎜)
Ⅱ地域
Ⅰ地域
C
D
E
F A-1 A-2 B
C
D
E
Ⅲ地域
F A-1 A-2 B
C
D
E
F
155 145 135 120 100 85 65 85 80 75 65 55 45 40 60 55 50
45 40 35 25
90 85 80 70 60 50 40 50 45 45 40 35 30 20 50 45 45
40 35 30 20
155 145 135 120 100 85 65 95 90 85 75 65 55 40 95 90 85
75 65 55 40
110 105 95 85 75 60 50 55 50 45 40 35 30 25 55 50 45
40 35 30 25
110 105 95 85 75 60 50 10
5
5
5
5
5
5 10
5
5
5
5
5
5
35 30 30 25 25 20 15
屋根又は天井
225 215 195 175 150 125 95 90 85 80 70 60 50 40 65 60 55
50 45 35 30
壁
125 120 110 100 85 70 55 50 45 45 40 35 30 20 50 45 45
40 35 30 20
195 185 170 150 130 105 85 95 90 85 75 65 55 40 95 90 85
75 65 55 40
125 120 110 100 85 70 55 55 50 45 40 35 30 25 55 50 45
40 35 30 25
床
土間床等
の外周部
外気に接
する部分
その他の
部分
外気に接
する部分
その他の
部分
屋根又は天井
壁
(1)及び
(2)以外
(3)
床
の気密住
宅
土間床等
の外周部
外気に接
する部分
その他の
部分
外気に接
する部分
その他の
部分
110 105 95 85 75 60 50 10
5
5
5
5
5
5 10
5
5
5
5
5
5
35 30 30 25 25 20 15
275 260 235 210 180 150 115 105 100 90 80 70 60 45 80 75 70
60 55 45 35
160 150 135 120 105 85 70 60 55 50 45 40 35 25 60 55 50
45 40 35 25
235 225 205 180 155 130 100 115 110 100 90 75 65 50 115 110 100
90 75 65 50
160 150 135 120 105 85 70 65 60 55 50 45 35 30 65 60 55
50 45 35 30
110 105 95 85 75 60 50 10
5
5
5
5
5
5 10
5
5
5
5
5
5
35 30 30 25 25 20 15
115 110 100 90 75 65 50 80 75 70
60 55 45 35
壁
60 55 50 45 40 35 25 60 55 50
45 40 35 25
(1)以外
(4) の組積造
の住宅
床
外気に接
する部分
その他の
部分
外気に接する土間床等
の外周部
105 100 90 80 70 60 45 105 100 90
80 70 60 45
65 60 55 50 45 35 30 65 60 55
50 45 35 30
25 20 20 20 15 15 10 25 20 20
20 15 15 10
屋根又は天井
115 110 100 90 75 65 50 80 75 70
60 55 45 35
屋根又は天井
枠組壁工
法による
住宅その
(5)
他これに
類する住
宅
65 60 55 50 45 35 30 65 60 55
50 45 35 30
外気に接
する部分
床
その他の
部分
外気に接する土間床等
の外周部
115 110 100 90 75 65 50 115 110 100
90 75 65 50
80 75 70 60 55 45 35 80 75 70
60 55 45 35
25 20 20 20 15 15 10 25 20 20
20 15 15 10
屋根又は天井
150 140 130 115 100 80 65 95 90 85
75 65 55 40
95 90 85 75 65 55 40 95 90 85
75 65 55 40
壁
壁
(2)及び
(5)以外の
(6)
床
木造の住
宅
外気に接
する部分
その他の
部分
外気に接
する部分
その他の
部分
170 160 145 130 110 90 75 170 160 145 130 110 90 75
95 90 85 75 65 55 40 95 90 85
75 65 55 40
75 70 65 60 50 40 35 75 70 65
60 50 40 35
20 15 15 15 15 10 10 20 15 15
15 15 10 10
屋根又は天井
175 165 150 135 115 95 75 115 110 100
90 75 65 50
璧
115 110 100 90 75 65 50 115 110 100
90 75 65 50
土間床等
の外周部
(1)から
(6)まで
(7) に掲げる 床
住宅以外
の住宅
土間床等
の外周部
外気に接
する部分
その他の
部分
外気に接
する部分
その他の
部分
205 195 180 160 135 110 90 205 195 180 160 135 110 90
115 110 100 90 75 65 50 115 110 100
90 75 65 50
75 70 65 60 50 40 35 75 70 65
60 50 40 35
20 15 15 15 15 10 10 20 15 15
15 15 10 10
- 74 -
その2:Ⅳ地域、Ⅴ地域、Ⅵ地域
住宅の種類
部
A-1 A-2
鉄筋コン
クリート
造の住宅
その他こ
(1) れに類す
る住宅又
は組積造
の気密住
宅
(2)
木造の気
密住宅
断熱材の種類と厚さ(単位:㎜)
Ⅴ地域
Ⅳ地域
位
B
C
D
E
F
A-1 A-2
B
C
D
E
F
A-1 A-2
Ⅵ地域
B
屋根又は天井
60 55 50 45 40 35 25 60 55 50 45 40 35 25 60 55 50
璧
40 35 35 30 25 20 20 30 25 25 20 20 15 15
床
土間床等
の外周部
外気に接
する部分
その他の
部分
外気に接
する部分
その他の
部分
65 60 55 50 45 35 30 65 60 55 50 45 35 30 65 60 55
45 40 40 35 30 25 20 30 25 25 20 20 15 15
土間床等
の外周部
壁
55 50 45 40 35 30 25 35 30 30 25 25 20 15
土間床等
の外周部
35 30 30 25 25 20 15 25 20 20 20 15 15 10
80 75 70 60 55 45 35 80 75 70 60 55 45 35 80 75 70
壁
50 45 45 40 35 30 20 35 30 30 25 25 20 15
(1)以外
(4) の組積造
の住宅
床
外気に接
する部分
その他の
部分
外気に接する土間床等
の外周部
65 60 55 50 45 35 30 40 35 35 30 25 20 20
屋根又は天井
80 75 70 60 55 45 35 80 75 70 60 55 45 35 80 75 70
壁
45 40 40 35 30 25 20 30 25 25 20 20 15 15
外気に接
する部分
床
その他の
部分
外気に接する土間床等
の外周部
65 60 55 50 45 35 30 45 40 40 35 30 25 20
屋根又は天井
95 90 85 75 65 55 40 95 90 85 75 65 55 40 95 90 85
壁
65 60 55 50 45 35 30 40 35 35 30 25 20 20
(2)及び
(5)以外の
(6)
床
木造の住
宅
土間床等
の外周部
外気に接
する部分
その他の
部分
外気に接
する部分
その他の
部分
屋根又は天井
(1)から
(6)まで
(7) に掲げる 床
住宅以外
の住宅
土間床等
の外周部
外気に接
する部分
その他の
部分
外気に接
する部分
その他の
部分
60 55 45 35
35 30 30 25 25 20 15 20 15 15 15 15 10 10
60 55 45 35
35 30 30 25 25 20 15 25 20 20 20 15 15 10
75 65 55 40
85 80 75 65 55 45 40 60 55 50 45 40 35 25
50 45 45 40 35 30 20 30 25 25 20 20 15 15
115 110 100 90 75 65 50 115 110 100 90 75 65 50 115 110 100
80 75 70 60 55 45 35 45 40 40 35 30 25 20
璧
60 55 45 35
65 60 55 50 45 35 30 50 45 45 40 35 30 20
屋根又は天井
枠組壁工
法による
住宅その
(5)
他これに
類する住
宅
50 45 35 30
30 25 25 20 20 15 15 20 15 15 15 15 10 10
80 75 70 60 55 45 35 80 75 70 60 55 45 35 80 75 70
外気に接
する部分
その他の
部分
外気に接
する部分
その他の
部分
F
55 50 45 40 35 30 25 40 35 35 30 25 20 20
屋根又は天井
(1)及び
(2)以外
(3)
床
の気密住
宅
E
30 25 25 20 20 15 15 20 15 15 15 15 10 10
壁
外気に接
する部分
その他の
部分
外気に接
する部分
その他の
部分
D
45 40 35 25
55 50 45 40 35 30 25 35 30 30 25 25 20 15
屋根又は天井
床
C
100 95 90 80 65 55 45 70 65 60 55 45 40 30
60 55 50 45 40 35 25 35 30 30 25 25 20 15
- 75 -
90 75 65 50
表 3-3-7
断熱材の厚さの早見表(等級2)
住宅の種類
部
位
A-1 A-2
壁
C
D
E
F A-1 A-2 B
F
5
5
5
5
5
5
145 135 125 110 95 80 60 65 60 55 50 45 35 30 45 40 40 35 30 25 20
真壁造で断熱材を
施工するもの
大壁造で断熱材を
施工するもの
110 105 95 85 75 60 50 45 40 40 35 30 25 20 35 30 30 25 25 20 15
外気に接する部分
140 130 120 105 90 75 60 45 40 40 35 30 25 20 35 30 30 25 25 20 15
その他の部分
110 105 95 85 75 60 50 40 35 35 30 25 20 20 30 25 25 20 20 15 15
55 50 45 40 35 30 25 40 35 35 30 25 20 20
位
屋根又は天井
Ⅴ・Ⅵ地域
B
C
D
E
F
30 25 25 20 20 15 15
外気に接する部分
その他の部分
屋根又は天井
壁
E
45 40 40 35 30 25 20 25 20 20 20 15 15 10 10
A-1 A-2
(1)以外
Ⅳ地域
F A-1 A-2 B C D
その他の部分
部
(2) の住宅
E
65 60 55 50 45 35 30 30 25 25 20 20 15 15 20 15 15 15 15 10 10
断熱材の種類と厚さ
(単位:㎜)
鉄筋コンク
リート造及 璧
び組積造の
(1) 住宅その他
これらに類
床
する住宅
D
外気に接する部分
床
住宅の種類
C
55 50 45 40 35 30 25 35 30 30 25 25 20 15 25 20 20 20 15 15 10
屋根又は天井
(1)以外
(2) の住宅
B
65 60 55 50 45 35 30 40 35 35 30 25 20 20 40 35 35 30 25 20 20
屋根又は天井
鉄筋コンク
リート造及
璧
び組積造の
(1) 住宅その他
これらに類
床
する住宅
断熱材の種類と厚さ(単位:㎜)
Ⅱ・Ⅲ地域
Ⅰ地域
30 25 25 20 20 15 15
真壁造で断熱材を
施工するもの
大壁造で断熱材を
施工するもの
外気に接する部分
床
その他の部分
- 76 -
(3)断熱性能の求め方
1)断熱材の熱抵抗値(R 値)の求め方
断熱材の熱抵抗値は、断熱材の厚さを、断熱材の熱伝導率で割ることにより求
められます。なお、計算に際して断熱材の厚さは、メートル単位であることに注意し
てください。
R=d÷λ
R
:
熱抵抗値[(m2・K)/W]
d
:
厚さ[m]
λ
:
熱伝導率[W/(m・K)]
2)熱貫流率(U 値)の求め方
壁などは、面状の材料や空気層を重ね合わせてつくられており、これらの材料や
空気層を全て面状に拡がった層と考え、さらに両側の表面に接する空気も 2 つの
空気層と考え、それら一つ一つの層における熱抵抗値から熱貫流率を求めます。
熱貫流率算出手順は以下の通りです。
①
各層の熱抵抗値を求めます。
1.材料の熱抵抗値
上記1)項の計算式を用いて求めます。
2.壁などの内部にある空気層
下表の値を用います。なお、床裏もしくは外気に通じる小屋裏又は天井
裏は、空気層とはみなしません。
空気層の厚さ
Ra
da[cm]
[(m2・K)/W]
工場生産で
2 未満
0.09×da
気密なもの
2 以上
0.18
1 未満
0.09×da
1 以上
0.09
空気層の種類
上記以外
- 77 -
3.表面の熱抵抗
部位と室内側・外気側の別により次表の値を用いる。
部位
室内側表面
外気側表面[(m2・K)/W]
[(m2・K)/W]
外気の場合
屋根
0.09
0.04
天井
0.09
外壁
0.11
0.04
0.11(通気層*)
床
0.15
0.04
0.15(床下)
外気以外の場合
0.09(通気層*)
0.09(小屋裏)
*外装材の建物側に設ける湿気排出等のための、外気に開放された空気層
②
各層の熱抵抗値を総和し、その逆数から熱貫流率を求めます。
U=1÷{Ri+Ro+Ra+Σ(dn÷λn)
}
U
:
熱貫流率[W/(m2・K)]
Ri
:
室内側表面熱抵抗[(m2・K)/W]
Ro
:
外気側表面熱抵抗[(m2・K]/W]
Ra
:
空気層の熱抵抗[(m2・K)/W]
dn
:
n 番目の層の材料厚さ[m]
λn
:
n 番目の層の熱伝導率[W/(m・K)]
以上が基本的な熱貫流率の求め方ですが、熱橋(断熱材を貫通する部材がある
部分)を有する場合は、断面構造が断面位置によって異なるため、断面位置によっ
て熱貫流率も異なります。この場合は、異なる断面のそれぞれの熱貫流率を求め、
それらを面積加重平均して平均熱貫流率を求める必要があります。さらに、断熱材
を貫通する部材が熱を通しやすい鋼材、コンクリートなどの場合は、平均熱貫流率
に熱橋の度合いに応じた係数で補正する必要があります。断熱材を貫通する部材
が木材の場合は、平均熱貫流率を当該壁体等の熱貫流率としてかまいません。
熱貫流率計算方法の詳細、鋼材、コンクリート等が断熱材を貫通する場合の計
算方法については「住宅の省エネルギー基準の解説」((財)建築環境・省エネルギ
ー機構)を参照してください。
- 78 -
[平均熱貫流率の計算式](異種断面が 2 種類の場合)
UA={(S1×U1)+(S2×U2)}÷(S1+S2)
UA
:
平均熱貫流率[W/(m2・K)]
U1
:
断面-1 の熱貫流率
U2
:
断面-2 の熱貫流率
S1
:
断面-1 の面積
S2
:
断面-2 の面積
- 79 -
3)断熱材、及び主な材料の熱伝導率
各種材料の熱伝導率を表 3-3-8 及び表 3-3-9 に示します。
表 3-3-8 断熱材の熱伝導率
断熱材区分
A-1
λ=0.052~0.051
A-2
λ=0.050~0.046
B
λ=0.045~0.041
C
λ=0.040~0.035
D
λ=0.034~0.029
E
λ=0.028~0.023
F
λ=0.022 以下
断熱材の種類
吹込み用グラスウール(施工密度 13K、18K)
タタミボード(15㎜)
A 級インシュレーションボード(9㎜)
シージングボード(9 ㎜)
住宅用グラスウール断熱材 10K 相当
吹込み用ロックウール断熱材 25K
住宅用グラスウール断熱材 16K 相当
住宅用グラスウール断熱材 20K 相当
A 種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板 4 号
A 種ポリエチレンフォーム保温板 1 種 1 号
A 種ポリエチレンフォーム保温板 1 種 2 号
住宅用グラスウール断熱材 24K 相当
住宅用グラスウール断熱材 32K 相当
高性能グラスウール断熱材 16K 相当
高性能グラスウール断熱材 24K 相当
高性能グラスウール断熱材 32K 相当
吹込用グラスウール断熱材 30K、35K 相当
住宅用ロックウール断熱材(マット)
ロックウール断熱材(フェルト)
ロックウール断熱材(ボード)
A 種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板 1 号
A 種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板 2 号
A 種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板 3 号
A 種押出法ポリスチレンフォーム保温板 1 種
建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム A 種3
A 種ポリエチレンフォーム保温板2種
A 種フェノールフォーム保温板 2 種 1 号
A 種フェノールフォーム保温板 3 種 1 号
A 種フェノールフォーム保温板 3 種 2 号
吹込用セルローズファイバー25K
吹込用セルローズファイバー45K、55K
吹込用ロックウール断熱材 65K 相当
高性能グラスウール断熱材 40K 相当
高性能グラスウール断熱材 48K 相当
A 種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板特号
A 種押出法ポリスチレンフォーム保温板 2 種
A 種硬質ウレタンフォーム保温板 1 種
建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム A 種1
建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム A 種2
A 種ポリエチレンフォーム保温板3種
A 種フェノールフォーム保温板 2 種 2 号
A 種押出法ポリスチレンフォーム保温板 3 種
A 種硬質ウレタンフォーム保温版 2 種 1 号
A 種硬質ウレタンフォーム保温版 2 種 2 号
A 種硬質ウレタンフォーム保温版 2 種 3 号
A 種硬質ウレタンフォーム保温版 2 種 4 号
A 種フェノールフォーム保温板 2 種 3 号
A 種フェノールフォーム保温板 1 種 1 号
A 種フェノールフォーム保温板 1 種 2 号
- 80 -
熱伝導率[W/(m・K)]
0.052
0.052
0.051
0.051
0.050
0.047
0.045
0.042
0.043
0.042
0.042
0.038
0.036
0.038
0.036
0.035
0.040
0.038
0.038
0.036
0.036
0.037
0.040
0.040
0.040
0.038
0.036
0.035
0.035
0.040
0.040
0.039
0.034
0.033
0.034
0.034
0.029
0.032
0.032
0.034
0.034
0.028
0.023
0.024
0.027
0.028
0.028
0.022
0.022
表 3-3-9 主な材料の熱伝導率
材料名
熱伝導率[W/(m・K)]
セメント・モルタル
1.5
コンクリート
1.6
軽量骨材コンクリート 1 種(密度 1,900kg/m3)
0.81
軽量骨材コンクリート 2 種(密度 1,600kg/m3)
0.58
軽量気泡コンクリートパネル(ALC パネル)
0.17
普通れんが
0.62
耐火れんが
0.99
天然木材 1 類(桧、杉、えぞ松、とど松等)
0.12
天然木材 2 類(松、ラワン等)
0.15
天然木材 3 類(ナラ、サクラ、ブナ等)
0.19
合板
0.16
せっこうボード
0.22
木毛セメント板
0.10
木片セメント板
0.17
ハードボード
0.17
パーティクルボード
0.15
畳床
0.11
せっこうプラスター
0.60
- 81 -
- 82 -
4章
4-1
太陽光発電設備設置工事
太陽光発電設備ついて
本税制の対象となる太陽光発電設備は表 4-1 に掲げる機器で、当該太陽電池
モジュールの公称最大出力の合計値が 10kW 未満で、以下の条件を満たすもの
です。
1.当該太陽電池モジュールの変換効率(太陽光エネルギーを電気に変換する
割合をいいます。)が、表 4-2 の左欄に記載された太陽電池モジュールの種
類ごとに、それぞれ当該右欄に定める値以上であるもの
2.当該太陽電池モジュールの性能及び安全性について財団法人電気安全環
境研究所から認証を受けているもの又は当該認証を受けた太陽電池モジュ
ールと同等以上の性能及び安全性を有するもの
3.当該太陽電池モジュールの公称最大出力の 80%以上の出力が製造事業者
(太陽電池モジュールを製造する事業者をいいます。)によって出荷後 10 年
以上の期間にわたって保証されているもの及び当該太陽電池モジュールの
保守点検の業務を製造事業者又は販売事業者(太陽電池モジュールを販売
する事業者をいいます。)が実施する体制を整備しているもの
なお、1.~3.の条件を満たす太陽電池モジュールの型式は太陽光発電普及
拡大センター(J-PEC)の HP(http://www.j-pec.or.jp/index.html)の適合機種一覧
に掲載されていますので、証明の際は参考にしてください。また、太陽光発電設備設
置工事の証明の際には、設置した機器や工事内容について、出力対比表や見積書等
により確認してください。
表 4-1 太陽光発電設備の機器概要
機器名
概要
太陽電池モジュ
複数のセル(太陽電池の最小単位)で
ール
構成されたユニットで、太陽光エネル
ギーを直接電気エネルギー(直流)に
変換するパネル。
- 83 -
写真
架台
太陽電池モジュールを屋根等に固定
するもの。
パワーコンディ
太陽電池で発電した直流の電気を、
ショナ{インバー
電力会社が供給する電気と同じ交流
タ(制御装置、
に変換するためのもので、システム全
直交変換装
体の運転を自動管理するもの。
置)、保護装置}
接続箱
太陽電池からのケーブルを集めるため
のボックス。電気の逆流を防止すると
共に、サージ(短い時間、過電圧(定
格以上の電圧がかかる電圧異常)の
状態になること。)を吸収する機能があ
る。
直流側開閉器
システムの点検時に太陽電池出力と
システムを遮断するためのもの。
通常、接続箱に内蔵されている。
交流側開閉器
インバータから出力された交流電流と
商用電流を遮断するためのもの。
余剰電力販売
太陽電池で発生した電力が家庭内で
用電力量計
消費される電力を上回る場合に、電力
会社が買い上げる余剰電力量を計量
するメーター。
表 4-2 太陽電池モジュールの種類毎の変換効率の値
太陽電池モジュールの種類
変換効率の値
シリコン結晶系
13.5%
シリコン薄膜系
7.0%
化合物系
8.0%
- 84 -
4-2
太陽光発電設備の設置に伴う特殊工事の確認について
太陽光発電設備の設置に伴う特殊工事の証明については、当該特殊工事の有
無を見積書等で確認した後、当該太陽光発電設備設置工事の設計図面や施工時
の写真で確認してください。
(1)安全対策工事
○ 工事内容:急勾配な屋根への設置や、3 階建住宅のような高所作業が発生す
る場合、作業員や部品の落下を未然に防止するため、設置場所に
適合した足場を設ける工事。
○ 事例写真:以下の写真のような場合は、安全対策工事として適用可能です。
【チェックポイント】
太陽光発電工事のために設置された自立の足場であること。
(可動式のローリングタワーや高所作業車は対象外)
屋根面足場(急勾配のケース)
部分足場
屋根面足場(防護ネット付き)
一面全面足場
- 85 -
○ 適用されない事例:以下のような場合は、安全対策工事として適用されませ
ん。
←高所作業車
←ローリングタワー
(移動式簡易足場)
(2)陸屋根防水基礎工事
○ 工事内容:陸屋根の基礎設置部分を掘削し、基礎を設置した後、基礎の周辺
に防水工事を施工します。傾斜屋根の住宅に設置する場合には発
生しません。
○ 事例写真:以下の写真のような場合は、陸屋根防水基礎工事として適用可能
です。
【チェックポイント】
・架台の基礎を設置するため、防水シート(又は防水層)を貫通した穴をあけ、
その補修のために防水工事を施した跡が確認できること。
・穴あけ工事、基礎設置、防水工事の各プロセスが確認できる写真であるこ
と。
基礎コンクリート升
設置後の基礎
- 86 -
防水工事後の基礎写真①
防水工事後の基礎写真②
○ 適用されない事例:地上設置の場合及び掘削・防水工事を伴わない陸屋根基
礎工事は、陸屋根防水基礎工事として適用されません。
(参考)一般的な傾斜屋根への取付金具設置事例(陸屋根防水基礎工事の対象外)
(3)積雪対策工事
○ 工事内容:該当地域の積雪過重に応じ、架台強度を個別設計し、必要な補強
工事を行います。
○ 事例写真:以下の写真のような事例は積雪対策工事として適用可能です。
【チェックポイント】
・対荷重強化のため、追加された部材が分かりやすく写真中に表記されてい
ること。
・追加部材の詳細が写真だけでは判断つかない場合(鋼材のサイズ・肉厚強
化など)は、適宜、スペックシートなどを添付し、標準品との差を明確に確認
できるかをチェックしてください。
※1 以下の写真に加え、補強された架台の近接写真も確認してください。
※2 太陽電池モジュールのフレーム補強も積雪対策工事対象とします。
- 87 -
積雪地域用補強架台の例
フレーム補強の例
補強部分
(4)塩害対策工事
○ 工事内容:塩害が発生すると考えられる地域における施工の場合、太陽光発
電設備の強度保持に必要な固定箇所等にコーキング等の処理を
施工します。
○ 事例写真:以下の写真のような事例は塩害対策工事として適用することができ
ます。
【チェックポイント】
塩害対策として施工された部分の近接写真により、当該塩害対策工事内容が
確認できること。
架台接触部分のコ―キング処理
ボルト部分のコ―キング処理
- 88 -
(5)幹線増強工事
○ 工事内容:電力会社との責任分岐点以降の内線(責任分岐点~電力量計~
分電盤間)を強化し、分電盤を交換します。
○ 事例写真:以下の写真のような事例は、幹線増強工事として適用することがで
きます。
【チェックポイント】
分電盤、引込線共に、工事前の単相2線式と工事後の単相3線式の写真が
添付されていること。
単相2線式主幹
単相3線式分電盤
単相2線式分電盤
単相3線式分電盤
単相2線式引込線
単相3線式引込線
- 89 -
- 90 -
5章
5-1
換気・暖冷房設備、住まい方
換気設備(推奨事項)
換気設備の設置は工事の要件ではありませんが、一般に省エネ改修を実施する
ことによって、部屋周囲の隙間量は減少します。そのため、改修前の状態では漏気
によって問題にならなかった室内の空気質に影響を及ぼす物質が改修を契機に
顕在化することもあり得るので、換気に対する配慮も重要といえます。必ずしも新た
に設備を設けねばならないわけでは無く、工夫をすることで既存の換気設備を活用
することが可能な場合もあります。
省エネ改修において使用する建材も、新築時と同様にホルムアルデヒド放散等
級(表 5-1)については配慮する必要があります。すなわち、新たに施工した内装や
躯体内部に使用した建材から、ホルムアルデヒド等の化学物質が微量ではあります
が発生し、室内空気質を損なう危険性が全くないわけではありません。
表 5-1 建材のホルムアルデヒド放散等級と使用可能量
(換気回数 0.5 回/時以上 0.7 回/時未満の場合)
表示
ホルムアルデヒド放散速度
使用可能量
F☆☆☆☆
0.005mg/m2h 以下
無制限
F☆☆☆
0.02mg/m2h 以下
居室の床面積の 2 倍以下
F☆☆
0.12mg/m2h 以下
居室の床面積の 0.35 倍以下
F☆
0.02mg/m2h 超
使用禁止
室内で発生してしまった化学物質を希釈又は除去するために居室に機械換気
設備を設置することが勧められます。省エネルギーを念頭に置けば、極力汚染物
質の発生しない建材を選択した上で、居室の容積に対して毎時 0.5 回に相当する
換気能力(単位は m3/時)を有す機械換気設備を設置します。
建築基準法では、増築、改築、大規模の修繕又は大規模の模様替に該当する
工事を行う場合に新築と同じく規制対象となります。また、確認申請を要しないリフ
ォームであっても、建築基準法に基づくシックハウス対策を行うことが望まれます。
内装の仕上げや天井裏等の躯体内部については、使用されている建材が建築物
の部分に使用して丸5年経過したものについては制限を受けません。一方、建築
物の部分に使用して5年以内の建材については、ホルムアルデヒドの発散につい
て等級区分が確認できない場合には、第1種ホルムアルデヒド発散建築材料とみな
されます。
- 91 -
また建築基準法を満たす換気設備の設置は必要です。第3種換気設備を設置
した場合、天井裏等の躯体内部から汚染物質を室内に吸い出す恐れもあるので、
新たに天井裏等に設ける建材の選択や換気対策等に十分に留意する必要があり
ます。
5-2
暖冷房設備(推奨事項)
暖冷房設備の設置は工事の要件ではありませんが、省エネ改修を実施すること
によって部屋の保温力が高まります。それにより、従前よりも小型の暖冷房設備で
同水準かそれ以上の温熱快適性の得られるメリットがあります。表 5-2、表 5-3 は、
特段断熱性の高いとは言えない一般的な木造住宅の居室に関する、暖冷房設備
(ルームエアコン)を選択する際の能力の目安ですが、仮に現行の省エネルギー基
準の水準(住宅性能表示省エネルギー等級の等級 4)の住宅の居室であれば同表
の目安となる能力よりも小さなもので済む可能性があります。
表 5-2 現在よりどころにされているルームエアコンの暖房設備能力の目安
居室の大きさ
4.5 畳
6畳
8畳
10畳
12畳
14畳
定格暖房能力の目安
2.0kW
2.5~
2.8kW
3.6~
3.8kW
4.5kW
5.3~
5.6kW
6.3kW
表 5-3 現在よりどころにされているルームエアコンの冷房設備能力の目安
居室の大きさ
4.5 畳
6畳
8畳
10畳
12畳
14畳
定格冷房能力の目安
1.6kW
2.0~
2.2kW
2.8kW
3.6kW
4.5kW
5.0kW
(出典)日本電気工業会規格 JEM1447「ルームエアコンディショナーの冷
房及び暖房面積算出基準」1989 年 9 月
また、床暖房設備を導入する場合には、1 階の床暖房パネルの直下の床断熱を
行なう床の断熱については、下方の床下に逃げてしまう熱を抑えるための断熱に
一層の配慮が必要です。
また、省エネ改修後においては部屋周囲の隙間量も減少していることから漏気
量が期待できないことは前節(換気設備)でも述べましたが、燃料の燃焼排ガスを
室内に放出する暖房設備(いわゆる開放型暖房器具)の使用は差し控えるのが無
難です。同設備は燃料の燃焼に伴って水蒸気も多量に室内に放出するので家の
耐久性や、表面結露に起因する内装の汚損を防止する上でも開放型暖房器具の
使用は控えることが望まれます。
- 92 -
5-3
住まい方(推奨事項)
(1)冬の住まい方について
冬暖かく住まうためには、建物の躯体側の対策だけではなく住まい方の工夫が
効果的な場合があります。例えば、窓にカーテンで覆うことは、冷たい窓面からの冷
輻射や窓面の下降気流によって冷気が居住域に入ることを緩和することに役立ち
ます。雨戸を夜間使用することも窓からの熱損失の低減に効果的な場合もありま
す。
一方で冬期は窓を開ける機会も減り、自然換気量が減少するため、健康に住まう
ためには換気に注意を払う必要があります。機械換気設備のフィルター等の部位
の清掃を居住者等が履行することは、確実に換気を行うため重要と言えます。昭和
や平成の一桁年代に建てられた木造住宅の中には、隙間が比較的多いものがあり、
そうした住宅では冬期の多量の漏気のために室内が乾燥することがしばしば生じて
きましたが(室内の湿気が排出されてしまい、太平洋側地域等では乾燥した冬の外
気と入れ替わることが原因)、省エネ改修後は漏気が減少し、乾燥が緩和されること
が期待できます。逆に言えば、以前は乾燥防止のために必要とされていた加湿器
の使用等の加湿行為が不要になることも十分にあり得ることは注意すべきです。不
必要な加湿によって、内装の表面での結露や躯体内部の結露の発生を惹起する
可能性があります。
(2)夏の住まい方について
夏涼しく住まう上でも住まい方の影響はあります。涼しい室内環境とする要点は、
室内に入る日射熱を少なくすること(日射遮蔽)、室内に入ってしまった日射熱、家
電や照明等に起因する内部発生熱を自然通風によって屋外に排出することです。
窓の日射遮蔽のためには、居住者が意識してカーテン、ブラインドといった日射遮
蔽部材を利用することが重要です。室内が暗くなるほどに日射遮蔽することは涼し
い室内とするためには有効な手段です。効率のよい家電製品(主に電力消費量の
大きい冷蔵庫やテレビ等を中心として対策が効果的)や照明(白熱灯よりも効率の
よい蛍光灯の使用等の工夫)を使用することは内部発熱の低減のために効果があ
ります。自然通風によって排熱を促進するためには、極力複数の窓を開けて空気
の出入りを容易にすることが効果的と言えます。窓が一箇所のみある部屋の場合は、
窓の上下方向の寸法が大きいほど同一窓内で生じる内外温度差に起因する換気
量がより大きくなりますが、欄間等を利用して隣室との通風経路をとるなどの工夫が
効果的です。
- 93 -
なお、省エネ改修促進税制の対象となる工事内容の中で夏の環境に係るものは、
最上階の天井又は屋根の断熱と、日射を反射する特性のある窓ガラスの設置工事
です。
参考資料
国土交通省:建築基準法に基づくシックハウス対策について、
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/sickhouse.html
財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター:住宅づくりのためのシックハ
ウス対策ノート、~建築士のためのシックハウス対策ノート改訂版~平成
18 年 4 月 19 日、http://www.chord.or.jp/shienc/houkoku/note/index.html
財団法人ベターリビング:住宅の換気設備のマニュアル、平成 15 年 5 月 1 日、
http://www.cbl.or.jp/info/07.html
日本電気工業会規格 JEM1447「ルームエアコンディショナーの冷房及び暖房面
積算出基準」1989 年 9 月
- 94 -
6章
6-1
Q&A
税制に関する Q&A
(1)所得税額の特別控除に関するQ&A
問
答
家屋の要件
1
(投資型減税・ローン型減税)
本税制の適用対象となる住宅は、省エネ改修工事
賃貸住宅は対象となるのか。
を行った者が自ら所有しかつ居住するものに限ら
れるため、対象とならない。
(☞第2章 2-1、2-2)
他の税制との併用
2
3
(投資型減税・ローン型減税)
重複適用が可能である。ただし、固定資産税の減
固定資産税額の減額措置は重複
額措置における工事要件とは異なるので注意され
適用することができるか。
たい。(☞第2章 2-1、2-2)
(投資型減税・ローン型減税)
重複適用が可能である。(☞第2章 2-1、2-2)
省エネ改修工事と一緒に耐震改
修工事を行った場合、住宅の省エ
ネ改修促進税制(所得税)と耐震
改修促進税制を重複適用するこ
とができるか。
4
(投資型減税)
バリアフリー特定改修工事特別控除制度との重複
省エネ改修工事と一緒にバリア
適用は可能である(控除対象限度額まで合算可能。
フリー改修工事を行った場合、省
(☞第2章 2-1))が、バリアフリー改修促進税
エネ特定改修工事特別控除制度
制(所得税)との重複適用はできない。
とバリアフリー改修促進税制(所
得税)を重複適用することができ
るか。
5
(ローン型減税)
バリアフリー改修促進税制(所得税)との重複適
省エネ改修工事と一緒にバリア
用は可能である(控除対象限度額まで合算可能。
フリー改修工事を行った場合、省
(☞第2章 2-2))が、バリアフリー特定改修工
エネ改修促進税制(所得税)とバ
事特別控除制度との重複適用はできない。
リアフリー特定改修工事特別控
除制度を重複適用することがで
きるか。
申告の手続き
6
(投資型減税・ローン型減税)
・建築士事務所に所属する建築士
- 95 -
増改築等工事証明書の発行者と
はどのような者か。
建築士法(昭和 25 年法律第 201 号)に基づき
登録された建築士事務所に属する建築士。申請
住宅が建築士法第3条第1項各号に掲げる建築
物であるときは一級建築士に、同法第3条の2
第1項各号に掲げる建築物であるときは一級建
築士又は二級建築士に限られる。
・指定確認検査機関
建築基準法(昭和 25 年法律第 201 号)に基づ
き指定された指定確認検査機関。
・登録住宅性能評価機関
住宅の品質確保の促進等に関する法律(平成
11 年法律第 81 号)に基づき登録された登録住
宅性能評価機関。
7
(投資型減税・ローン型減税)
申請者が建築士等から増改築等
次に掲げる書類又はその写しが必要である。
①増改築等の工事を行った家屋の登記事項証
明書
工事証明書の発行を受けるため
に必要な書類は何か。
②工事請負契約書
※工事請負契約書又はその写しがない場合
は、以下の書類又はその写しに代えるこ
とが可能。
・増改築等工事の費用に係る領収書
・増改築等工事が行われる前と行われた
後のそれぞれの状況を示した写真が
ある場合は当該写真
③設計図書その他設計に関する書類
また、省エネ改修工事の費用の額が 30 万円超であ
ることが確認できる工事費内訳書や領収書等が必
要である。(省エネ改修工事以外の工事も併せて
行った場合、省エネ改修工事とそれ以外の工事の
両方に共通するような経費(養生費、資材運搬費、
引渡し清掃費等)については、省エネ改修工事の
みに要した費用とそれ以外の工事の費用の割合に
応じて按分した額を省エネ改修工事の費用の額に
算入する。
8
(投資型減税)
本税制の適用を受けるためには、増改築等工事証
確定申告に必要な書類は何か。
明書のほか、以下の書類又はその写しを確定申告
書に添付する必要がある。
- 96 -
・控除を受ける金額の計算に関する明細書
・登記事項証明書(その他家屋の床面積が 50
㎡以上であることを明らかにする書類)
・増改築等工事の請負契約書(その他増改築等
年月日及び費用の額を明らかにする書類)
・控除を受けようとする者の住民票の写し
なお、ローンを組んで税制の適用対象となる省エ
ネ改修工事を実施し、年度途中で増改築等工事証
明書を発行してもらう場合、投資型減税かローン
型減税のどちらを適用するか不明であれば、当該
証明書の投資型及びローン型の両欄に証明をもら
うことが望ましい。
9
(ローン型減税)
本税制の適用を受けるためには、確定申告書に住
確定申告の際に必要な書類は何
宅借入金等特別控除の適用に関する記載をして確
か
定申告をすることが必要となる。その際、確定申
告書に増改築等工事証明書のほか、以下の書類又
はその写しを添付することが必要である。
・控除を受ける金額の計算に関する明細書
・増改築等住宅借入金等の年末残高証明書
・登記事項証明書(その他家屋の床面積が 50
㎡以上であることを明らかにする書類)
・増改築等工事の請負契約書(その他増改築等
年月日及び費用の額を明らかにする書類)
・控除を受けようとする者の住民票の写し
- 97 -
(2)固定資産税額の減額措置に関するQ&A
問
答
家屋の要件
1
共同住宅は対象となるのか。
共同住宅においても、内窓設置による窓の二重サ
ッシ化の工事等、専有部分について省エネ改修工
事を行った場合は対象となる。
2
賃貸住宅は対象となるのか。
本税制において減額措置の対象となる住宅は、
「貸
家の用に供する部分を除く」こととされており、
対象とならない。
他の税制との併用
3
本税制と所得税額の特別控除は
重複適用が可能である。(☞第2章 2-3)
重複適用することができるか。
4
省エネ改修工事と一緒に耐震改
本税制は、耐震改修促進税制との重複適用はでき
修工事を行った場合、住宅の省エ
ない。
ネ改修促進税制と耐震改修促進
税制を重複適用することができ
るか。
5
省エネ改修工事と一緒にバリア
重複適用が可能である。(☞第2章 2-3)
フリー改修工事を行った場合、住
宅の省エネ改修促進税制とバリ
アフリー改修促進税制を重複適
用することができるか。
申告の手続き
6
増改築等工事証明書の発行者は
どのような者か。
・建築士事務所に所属する建築士
建築士法(昭和 25 年法律第 201 号)に基づき
登録された建築士事務所に属する建築士
・指定確認検査機関
建築基準法(昭和 25 年法律第 201 号)に基づ
き指定された指定確認検査機関。
・登録住宅性能評価機関
住宅の品質確保の促進等に関する法律(平成
11 年法律第 81 号)に基づき登録された登録住
宅性能評価機関。
7
申請者が建築士等から増改築等
工事証明書の発行を受けるため
次に掲げる書類又はその写しが必要である。
①申請住宅の所在地が確認できる書類
(例)登記事項証明書、固定資産税の課税
に必要な書類は何か。
証明書
- 98 -
②改修部位について新たに現行の省エネ基準
以上の省エネ性能となる改修工事が行われ
たことが確認できる書類
(例)省エネ改修工事の設計図書、省エネ
改修工事前後の写真
③省エネ改修工事の費用の額が30万円以上で
あることが確認できる書類
(例)省エネ改修工事費用の領収書
8
証明書発行にあたり、現地調査は
本税制の適用要件を満たすことが書類上確認でき
必ず必要か。
る場合は、現地調査を必ずしも必要としない。適
用要件を満たすことを確認できる書類として、以
下が考えられる。
・申請住宅の所在地が確認できる書類
(登記事項証明書、固定資産税の課税証明書等)
・改修部位が新たに H11 年省エネ基準以上となっ
たことが確認できる書類
熱損失防止改修工事の設計図書及び改修前後の
当該部位の写真
・熱損失防止改修工事費用が 30 万円以上であるこ
とが確認できる書類
熱損失防止改修工事費用の領収書
- 99 -
6-2
窓改修、躯体断熱改修に関する Q&A
問
答
窓改修
1
省エネ改修促進税制の適用対象工
「居室」とは、建築基準法第2条第4号に規定す
事にある、居室の窓について、
「居
る居住のために継続的に使用する室をいい、具体
室」とは風呂場やトイレも含むの
的には居間、食事室、居間兼食事室、食事室兼調
か。
理室、居間兼食事室兼調理室、寝室、応接室、書
斎その他これに類するものをいう。つまり、風呂
場や便所は居室に含まれない。
2
H11 年省エネ基準を満たす窓を
この場合は、適用対象工事とならない。
取り替える(H11 年省エネ基準超
の窓に改修する)場合、税制の適
用対象工事となるのか。
工事
3
減税要件となっている工事費の
消費税込みの金額である。
30 万円は消費税込みか。
4
省エネ改修前の等級の項で「窓+
等級は住戸全体の Q 値を求め、「窓+部位」に該
部位」ですでに等級4に到達して
当する部分を記載したもので、等級4では玄関ド
いる仕様でも等級2としている
アや土間等は工事必要箇所ではないので記載され
が、いずれの等級が正しいか。
ていない。税制の適用を受けるためには、告示に
記載されている内容で施工する必要がある。
6-3
1
その他(太陽光発電装置など設備に関する Q&A)
問
答
太陽光発電は対象にならないの
投資型減税において、全ての居室の全ての窓の改
か。
修工事と併せて太陽光発電装置を設置した場合に
限り、控除対象限度額に含めることができる。
2
所得税の税額控除要件として「省
具体的に想定しているものはないが、改修部位の
エネ改修工事と一体となって効用
工事に伴い、「行わざるを得ない」工事(例:断
を果たす設備の取り替え」とある
熱材充填により、給配水管をやり替える、コンセ
が、具体的に何を指しているのか。 ント位置を変更する等)を想定している。
従って、改修部位以外の工事(例:改修部位以外
のクロス張り替え等)は含まれない。
- 100 -
7章
7-1
(1)
関係告示及び通達
省エネ特定改修工事特別控除制度(投資型減税)(所得税)に関する告示
適用対象となる改修工事(住宅の断熱性能)の内容を定める告示
「租税特別措置法施行令第26条の28の5第9項の規定に基づき、エネルギーの使用の合理化に資する
改修工事を定める告示」
○国土交通省告示第379号
租税特別措置法施行令(昭和32年政令第43号)第26条の28の5第9項の規定に基づき、国土交通大
臣が財務大臣と協議して定めるエネルギーの使用の合理化に資する増築、改築、修繕又は模様替を次
のように定めたので、同条第10項の規定により、告示する。
平成21年3月31日
国土交通大臣 金子 一義
租税特別措置法施行令(以下「令」という。)第26条の28の5第9項に規定する国土交通大臣が財
務大臣と協議して定めるエネルギーの使用の合理化に資する増築、改築、修繕又は模様替(第26条の
4第19項の規定により読み替えられた同条第18項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替を含む。)
を次のように定める。
1 令第26条の28の5第9項に規定する国土交通大臣が財務大臣と協議して定めるエネルギーの使用
の合理化に資する増築、改築、修繕又は模様替は、次のアに定める工事又は次のアに定める工事と
併せて行う次のウからオまでに定める工事(地域の区分(住宅に係るエネルギーの使用の合理化に
関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準(平成18年経済産業省・国土交通省告示第3
号)別表第1に掲げる地域の区分をいう。以下同じ。)がⅥ地域の場合にあっては、次のイに定め
る工事又は次のイに定める工事と併せて行う次のウからオまでに定める工事)であること。ただし
、次のウからオまでに定める工事については、発泡プラスチック保温材(日本工業規格A9511(発
泡プラスチック保温材)に定めるものをいう。)を用いる場合にあってはB種を、建築物断熱用吹
付け硬質ウレタンフォーム(日本工業規格A9526(建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム)に
定めるものをいう。)を用いる場合にあってはB種を、その他の場合にあっては発泡剤としてフロ
ン類(特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律(平成13年法律第64号)
第2条第1項に規定するフロン類をいう。)を用いた断熱材を用いない工事であること。
ア 窓の断熱性を高める工事(全ての居室の外気に接する窓(既存の窓の室内側に設置する既存
の窓と一体となった窓を含む。以下同じ。)の断熱性を高める工事で、窓の熱貫流率が、地域
の区分に応じ、施工後に新たに別表1-1に掲げる基準値以下となるもの又は窓の建具等が、
地域の区分に応じ、施工後に新たに別表2-1に掲げる事項に該当し、若しくはこれと同等以
上の性能を有するものとなるものをいう。)
イ 窓の日射遮蔽性を高める工事(全ての居室の外気に接する窓の日射遮蔽性を高める工事で、
外気に接する窓の夏期日射侵入率(入射する夏期日射量に対する室内に侵入する夏期日射量の
割合を表した数値をいう。)が、窓が面する方位に応じ、施工後に新たに別表1-2に掲げる
基準値以下となるもの又は窓の建具等が、窓が面する方位に応じ、施工後に新たに別表2-2
に掲げる事項に該当し、若しくはこれと同等以上の性能を有するものとなるものをいう。)
ウ 天井等の断熱性を高める工事(屋根(小屋裏又は天井裏が外気に通じているものを除く。以
下同じ。)、屋根の直下の天井又は外気等(外気又は外気に通じる床裏、小屋裏若しくは天井
裏をいう。以下同じ。)に接する天井の断熱性を高める工事(住宅に係るエネルギーの使用の
合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針(平成18年国土交通省告示第378号)2に掲げ
る部分以外の部分(以下「断熱構造とする部分以外の部分」という。)の工事を除く。)で、
鉄筋コンクリート造、組積造その他これらに類する構造(以下「鉄筋コンクリート造等」とい
う。)の住宅にあっては熱橋(構造部材、下地材、窓枠下材その他断熱構造を貫通する部分で
あって、断熱性能が周囲の部分より劣るものをいう。以下同じ。)となる部分を除いた熱貫流
率が、その他の住宅にあっては熱橋となる部分(壁に設けられる横架材を除く。)による低減
を勘案した熱貫流率が、それぞれ住宅の種類、断熱材の施工法、部位及び地域の区分に応じ、
施工後に新たに別表3に掲げる基準値以下となるもの又は各部位の断熱材の熱抵抗が、住宅の
種類、断熱材の施工法、部位及び地域の区分に応じ、施工後に新たに別表4-1に掲げる基準
値以上となるものをいう。以下同じ。)
- 101 -
エ
壁の断熱性を高める工事(外気等に接する壁の断熱性を高める工事(断熱構造とする部分以
外の部分の工事を除く。)で、鉄筋コンクリート造等の住宅にあっては熱橋となる部分を除い
た熱貫流率が、その他の住宅にあっては熱橋となる部分(壁に設けられる横架材を除く。)に
よる低減を勘案した熱貫流率が、それぞれ住宅の種類、断熱材の施工法、部位及び地域の区分
に応じ、施工後に新たに別表3に掲げる基準値以下となるもの又は断熱材の熱抵抗が、住宅の
種類、断熱材の施工法、部位及び地域の区分に応じ、施工後に新たに別表4-1に掲げる基準
値以上となるもの(鉄骨造の住宅の壁であって外張断熱工法及び内張断熱工法以外のものにあ
っては、断熱材の抵抗が、地域、外装材(鉄骨柱及び梁の外気側において、鉄骨柱又は梁に直
接接続する面状の材料をいう。以下同じ。)の熱抵抗、鉄骨柱が存する部分以外の壁(以下「
一般部」という。以下同じ。)の断熱層(断熱材で構成される層をいう。以下同じ。)を貫通
する金属製下地部材(以下「金属部材」という。)の有無及び断熱材を施工する箇所の区分に
応じ、別表4-2に掲げる基準値以上となるもの)をいう。以下同じ。)
オ 床等の断熱性を高める工事(外気等に接する床(地盤面をコンクリートその他これに類する
材料で覆ったもの又は床裏が外気に通じないもの(以下「土間床等」という。)を除く。)の
断熱性を高める工事(外周が外気等に接する土間床等の断熱性を高める工事を含み、断熱構造
とする部分以外の部分の工事を除く。)で、鉄筋コンクリート造等の住宅にあっては熱橋とな
る部分を除いた熱貫流率が、その他の住宅にあっては熱橋となる部分(壁に設けられる横架材
を除く。)による低減を勘案した熱貫流率が、それぞれ住宅の種類、断熱材の施工法、部位及
び地域の区分に応じ、施工後に新たに別表3に掲げる基準値以下となるもの又は各部位の断熱
材の熱抵抗が、住宅の種類、断熱材の施工法、部位及び地域の区分に応じ、施工後に新たに別
表4-1に掲げる基準値以上となるものをいう。以下同じ。)
別表1-1
地域の区分
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
熱貫流率の基準値
2.33
3.49
4.65
(単位 1平方メートル1度につきワット)
「熱貫流率」とは、内外の温度差1度の場合において1平方メートル当たり貫流する熱
量をワットで表した数値をいう。別表2-1において同じ。
別表1-2
窓が面する 真北±30度の方位
方位
上記以外の方位
別表2-1
地域の
区分
Ⅰ及びⅡ
0.60
0.40
建具の種類又はその組合せ
次のイ、ロ、ハ、ニ又はホに該当するもの
イ 三重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率(単位 1平方メートル1
度につきワット。以下同じ。)が1.91以下
であるもの
ロ 二重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率が1.51以下であるもの
ハ
Ⅲ
代表的なガラスの
組合せ例
イの場合、ガラス単板入り建具
の三重構造であるもの
ロの場合、ガラス単板入り建具
と低放射複層ガラス(空気層12
ミリメートルのもの)入り建具
との二重構造であるもの
ハの場合、ガラス単板入り建具
と 複 層 ガ ラ ス ( 空 気 層 12ミ リ
メートルのもの)入り建具との
二重構造であるもの
ニ又はホの場合、低放射複層ガ
ラス(空気層12ミリメートルの
もの)又は三層複層ガラス(空
気層各12ミリメートルのもの)
入り建具であるもの
二重構造のガラス入り建具で、少なくと
も一方の建具が木製又はプラスチック製で
あり、ガラス中央部の熱貫流率が1.91以下
であるもの
ニ 一重構造のガラス入り建具で、木製又は
プラスチック製であり、ガラス中央部の熱
貫流率が2.08以下であるもの
ホ 一重構造のガラス入り建具で、木又はプ
ラスチックと金属との複合材料製であり、
ガラス中央部の熱貫流率が2.08以下である
もの
次のイ、ロ、ハ、ニ又はホに該当するもの
イ 二重構造のガラス入り建具で、少なくと イ又はロの場合、ガラス単板入
も一方の建具が木製又はプラスチック製で り建具の二重構造であるもの
あり、ガラス中央部の熱貫流率が2.91以下
- 102 -
であるもの
二重構造のガラス入り建具で、枠が金属
製熱遮断構造であり、ガラス中央部の熱貫
流率が2.91以下であるもの
ハ 二重構造のガラス入り建具で、ガラス中 ハの場合、ガラス単板入り建具
央部の熱貫流率が2.30以下であるもの
と複層ガラス(空気層6ミリメ
ートルのもの)入り建具との二
重構造であるもの
ニ 一重構造のガラス入り建具で、木製又は ニの場合、複層ガラス(空気層
プラスチック製であり、ガラス中央部の熱 6ミリメートルのもの)入り建
貫流率が3.36以下であるもの
具であるもの
ホ 一重構造のガラス入り建具で、金属製熱 ホの場合、ガラス単板2枚使用
遮断構造又は木若しくはプラスチックと金 (中間空気層12ミリメートル以
属との複合材料製であり、ガラス中央部の 上のもの)、複層ガラス(空気
熱貫流率が3.01以下であるもの
層12ミリメートルのもの)又は
低放射複層ガラス(空気層6ミ
リメートルのもの)入り建具で
あるもの
Ⅳ及びⅤ 次のイ又はロに該当するもの
イ 二重構造のガラス入り建具で、ガラス中 イの場合、ガラス単板入り建具
央部の熱貫流率が4.00以下であるもの
の二重構造であるもの
ロ 一重構造のガラス入り建具で、ガラス中 ロの場合、ガラス単板2枚使用
央部の熱貫流率が4.00以下であるもの
(中間空気層12ミリメートル以
上のもの)又は複層ガラス(空
気層6ミリメートルのもの)入
り建具であるもの
1 ガラス中央部の熱貫流率は、日本工業規格R3107‐1998(板ガラス類の熱抵抗及び建
築における熱貫流率の算定方法)又は日本工業規格A1420‐1999(建築用構成材の断熱
性測定方法-校正熱箱法及び保護熱箱法)に定める測定方法によるものとする。
2 「低放射複層ガラス」とは、低放射ガラスを使用した複層ガラスをいい、日本工業規
格R3106-1998(板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法)に
定める垂直放射率が0.20以下のガラスを1枚以上使用したもの又は垂直放射率が0.35以
下のガラスを2枚以上使用したものをいう。
3 「金属製熱遮断構造」とは、金属製の建具で、その枠の中間部をポリ塩化ビニル材等
の断熱性を有する材料で接続した構造をいう。
ロ
別表2-2
方位
建具の種類若しくはその組合せ
真 北 ± 3 0 一重構造の建具を使用した窓で、日射侵入率が0.66以下である遮熱複層ガラス
度の方位 又は遮熱低放射複層ガラスを有するもの
上 記 以 外 一重構造の建具を使用した窓で、日射侵入率が0.43以下である遮熱複層ガラス
の方位
又は遮熱低放射複層ガラスを有するもの
1 「日射侵入率」は、日本工業規格R3106-1998(板ガラス類の透過率・反射率・放射率
・日射熱取得率の試験方法)に定める測定方法によるものとする。
2 「遮熱複層ガラス」とは熱線吸収ガラス又は熱線反射ガラス等を使用して日射侵入率
を低減した複層ガラスを、「熱線反射ガラス」とは日本工業規格R3221-2002(熱線反
射ガラス)に定める日射熱遮蔽性による区分のうち2種及び3種に該当する熱線反射ガ
ラスをいう。
別表3
住宅の種類
断熱材の
施工法
部位
鉄筋コンクリ 内断熱工法 屋根又は天井
ート造等の住
壁
宅
床
外気に接する部分
その他の部分
土間床等 外気に接する部分
の外周
その他の部分
外断熱工法 屋根又は天井
- 103 -
Ⅰ
0.27
0.39
0.27
0.38
0.47
0.67
0.32
熱貫流率の基準値
地域の区分
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
0.35 0.37 0.37 0.37 0.37
0.49 0.75 0.75 0.75 1.59
0.32 0.37 0.37 0.37
0.46 0.53 0.53 0.53
0.51 0.58 0.58 0.58
0.73 0.83 0.83 0.83
0.41 0.43 0.43 0.43 0.43
壁
床
0.49 0.58 0.86 0.86 0.86 1.76
外気に接する部分 0.38 0.46 0.54 0.54 0.54
その他の部分
土 間 床 等 外気に接する部分 0.47 0.51 0.58 0.58 0.58
の外周
その他の部分
0.67 0.73 0.83 0.83 0.83
その他の住宅
屋根又は天井
0.17 0.24 0.24 0.24 0.24 0.24
壁
0.35 0.53 0.53 0.53 0.53 0.53
床
外気に接する部分 0.24 0.24 0.34 0.34 0.34
その他の部分
0.34 0.34 0.48 0.48 0.48
土 間 床 等 外気に接する部分 0.37 0.37 0.53 0.53 0.53
の外周
その他の部分
0.53 0.53 0.76 0.76 0.76
1 「熱貫流率」とは、土間床等の外周以外の部分にあっては、内外の温度差1度の場合
において1平方メートル当たり貫流する熱量をワットで表した数値であって、当該部位
を熱の貫流する方向に構成している材料の種類及び厚さ、熱橋により貫流する熱量等を
勘案して算出したものをいい、土間床等の外周にあっては、内外の温度差1度の場合に
おいて1平方メートル当たり貫流する熱量をワットで表した数値であって、当該土間床
等を熱の貫流する方向に構成している材料の種類及び厚さ等を勘案して算出したものを
いう。
2 鉄筋コンクリート造等の住宅において、「内断熱工法」とは鉄筋コンクリート造等の
構造体の内側に断熱施工する方法を、「外断熱工法」とは構造体の外側に断熱施工する
方法をいう。以下同じ。
別表4-1
住宅の種類
断熱材の
施工法
鉄 筋 コ ン ク リ 内断熱工法
ート造等の住
宅
外断熱工法
木造の住宅
充填断熱工
法
枠 組 壁 工 法 の 充填断熱工
住宅
法
木 造 、 枠 組 壁 外張断熱工
工 法 又 は 鉄 骨 法又は内張
造の住宅
断熱工法
部
位
断熱材の熱抵抗の基準値
(単位 1ワットにつき平方メ
ートル・度)
地域の区分
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
屋根又は天井
3.6 2.7 2.5 2.5 2.5 2.5
壁
2.3 1.8 1.1 1.1 1.1 0.3
床
外気に接する部分 3.2 2.6 2.1 2.1 2.1
その他の部分
2.2 1.8 1.5 1.5 1.5
土 間 床 等 外気に接する部分 1.7 1.4 0.8 0.8 0.8
の外周部 その他の部分
0.5 0.4 0.2 0.2 0.2
屋根又は天井
3.0 2.2 2.0 2.0 2.0 2.0
壁
1.8 1.5 0.9 0.9 0.9 0.3
床
外気に接する部分 2.2 1.8 1.5 1.5 1.5
その他の部分
土 間 床 等 外気に接する部分 1.7 1.4 0.8 0.8 0.8
の外周部 その他の部分
0.5 0.4 0.2 0.2 0.2
屋根又は 屋根
6.6 4.6 4.6 4.6 4.6 4.6
天井
天井
5.7 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
壁
3.3 2.2 2.2 2.2 2.2 2.2
床
外気に接する部分 5.2 5.2 3.3 3.3 3.3
その他の部分
3.3 3.3 2.2 2.2 2.2
土間床等 外気に接する部分 3.5 3.5 1.7 1.7 1.7
の外周部 その他の部分
1.2 1.2 0.5 0.5 0.5
屋根又は 屋根
6.6 4.6 4.6 4.6 4.6 4.6
天井
天井
5.7 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
壁
3.6 2.3 2.3 2.3 2.3 2.3
床
外気に接する部分 4.2 4.2 3.1 3.1 3.1
その他の部分
3.1 3.1 2.0 2.0 2.0
土間床等 外気に接する部分 3.5 3.5 1.7 1.7 1.7
の外周部 その他の部分
1.2 1.2 0.5 0.5 0.5
屋根又は天井
5.7 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
壁
2.9 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7
床
外気に接する部分 3.8 3.8 2.5 2.5 2.5
その他の部分
土間床等 外気に接する部分 3.5 3.5 1.7 1.7 1.7
の外周部 その他の部分
1.2 1.2 0.5 0.5 0.5
- 104 -
1
木造又は枠組壁工法の住宅において、「充填断熱工法」とは、屋根にあっては屋根組
材の間、天井にあっては天井面、壁にあっては柱、間柱、たて枠の間及び外壁と内壁と
の間、床にあっては床組材の間に断熱施工する方法をいう。以下同じ。
2 木造、枠組壁工法又は鉄骨造の住宅において、「外張断熱工法」とは、屋根及び天井
にあっては屋根たる木、小屋梁及び軒桁の外側、壁にあっては柱、間柱及びたて枠の外
側、外気に接する床にあっては床組材の外側に断熱施工する方法をいう。以下同じ。
3 木造、枠組壁工法又は鉄骨造の住宅において、「内張断熱工法」とは、壁において柱
及び間柱の内側に断熱施工する方法をいう。
4 一の住宅において複数の住宅の種類又は断熱材の施工法を採用している場合にあって
は、それぞれの住宅の種類又は断熱材の施工法に応じた各部位の断熱材の熱抵抗の値を
適用するものとする。
5 鉄筋コンクリート造の住宅における一の部位において内断熱工法と外断熱工法を併用
している場合にあっては、外側の断熱材の熱抵抗値を、内側の断熱材の熱抵抗値に加え
た上で、上表における「内断熱工法」とみなすことができるものとする。
6 木造、枠組壁工法の住宅における一の部位において充填断熱工法と外張断熱工法を併
用している場合にあっては、外張部分の断熱材の熱抵抗値を、充填部分の断熱材の熱抵
抗値に加えた上で、上表における「充填断熱工法」とみなすことができるものとする。
7 土間床等の外周部の断熱材の熱抵抗の値は、基礎の外側若しくは内側のいずれか又は
両方に地盤面に垂直に施工される断熱材の熱抵抗の値を示すものとする。この場合にお
いて、断熱材は、基礎底盤上端から基礎天端まで連続に施工し、又はこれと同等以上の
断熱性能を確保できるものとしなければならない。
8 木造の住宅の床(充填断熱工法のものに限る。)において、床根太の相互の間隔が450
ミリメートル以上である場合(その場合において、床端部等における床根太相互の間隔
が450ミリメートル以下となる部分があるときは、当該部分を含む。)は、当該床の断
熱材の熱抵抗の値を上表に掲げる床の基準値に0.9を乗じた値以上とすることができる
。
別表4-2
地域
外装材の熱抵抗
Ⅰ
0.56以上
0.15以上0.56未満
0.15未満
Ⅱ
0.56以上
0.15以上0.56未満
0.15未満
Ⅲ、Ⅳ 0.56以上
Ⅴ及び
Ⅵ
0.15以上0.56未満
0.15未満
一般部の断熱
層を貫通する
金属部材の有
無
無し
有り
無し
有り
無し
有り
無し
有り
無し
有り
無し
有り
無し
有り
無し
有り
無し
有り
断熱材の熱抵抗の基準値
(単位 1ワットにつき平方メートル・度)
断熱材を施工する箇所の区分
一般部におい
鉄骨柱、鉄骨
一般部
て断熱層を貫
梁部分
通する金属部
材
1.91
2.12
1.91
3.57
0.72
1.91
2.43
1.91
3.57
1.08
1.91
3.00
1.91
3.57
1.43
0.63
1.08
0.63
2.22
0.33
0.85
1.47
0.85
2.22
0.50
1.27
1.72
1.27
2.22
0.72
0.08
1.08
0.08
2.22
0.33
0.31
1.47
0.31
2.22
0.50
0.63
1.72
0.63
2.22
0.72
附 則
この告示は、平成21年4月1日から施行する。
- 105 -
(2)
適用対象となる改修工事(太陽光発電設備)の内容を定める告示
「租税特別措置法施行令第26条の28の5第11項の規定に基づき、租税特別措置法第41条の19の3第4
項第2号に規定する同項第1号に掲げる工事と併せて行うその家屋と一体となって効用を果たす太
陽光の利用に資する設備として経済産業大臣が財務大臣と協議して指定する設備に係る件」
○経済産業省告示第68号
租税特別措置法施行令(昭和32年政令第43号)第26条の28の5第11項の規定に基づき、租税特別措
置法(昭和32年法律第26号)第41条の19の3第4項第1号に掲げる工事が行われた家屋と一体となっ
て効用を果たす太陽光の利用に資する設備として経済産業大臣が財務大臣と協議して指定する設備を
次のように定めたので告示する。
平成21年3月31日
経済産業大臣 二階 俊博
租税特別措置法施行令第26条の28の5第11項の規定に基づき、租税特別措置法第41条の19の3第4
項第1号に掲げる工事が行われた家屋と一体となって効用を果たす太陽光の利用に資する設備として
経済産業大臣が財務大臣と協議して指定する設備は、太陽光発電設備(太陽光エネルギーを直接電気
に変換するもの(次の各号のいずれにも該当するものに限る。以下「太陽電池モジュール」という。)
で、これと同時に設置する専用の架台、制御装置、直交変換装置、系統連系用保護装置、接続箱、直
流側開閉器、交流側開閉器又は余剰電力販売用電力量計を含む。)とする。
1 当該太陽電池モジュールの公称最大出力の合計値が10キロワット未満であるもの
2 当該太陽電池モジュールの変換効率(太陽光エネルギーを電気に変換する割合をいう。)が、
次の表の上欄に掲げる太陽電池モジュールの種類ごとに、それぞれ当該下欄に定める値以上であ
るもの
太陽電池モジュールの種類
変換効率の値
シリコン結晶系
13・5パーセント
シリコン薄膜系
7・0パーセント
化合物系
8・0パーセント
3
当該太陽電池モジュールの性能及び安全性についての認証を財団法人電気安全環境研究所(昭
和38年2月22日に財団法人日本電気協会電気用品試験所という名称で設立された法人をいう。)
から受けているもの又は当該認証を受けた太陽電池モジュールと同等以上の性能及び安全性を有
するもの
4 当該太陽電池モジュールの公称最大出力の80パーセント以上の出力が製造事業者(太陽電池モ
ジュールを製造する事業者をいう。以下この号において同じ。)によって出荷後10年以上の期間
にわたって保証されているもの及び当該太陽電池モジュールの保守点検の業務を製造事業者又は
販売事業者(太陽電池モジュールを販売する事業者をいう。)が実施する体制を整備しているも
の
附 則
この告示は、平成21年4月1日から施行する。
- 106 -
(3)
標準的な工事費用を定める告示
「租税特別措置法施行令第26条の28の5第7項の規定に基づき、国土交通大臣又は経済産業大臣が財
務大臣とそれぞれ協議して定める金額を定める告示」
○経済産業省・国土交通省告示第4号
租税特別措置法施行令(昭和32年政令第43号)第26条の28の5第7項の規定に基づき、国土交通大
臣又は経済産業大臣が財務大臣とそれぞれ協議して定める金額を次のように定めたので、同条第8項
の規定により、告示する。
平成21年3月31日
経済産業大臣 二階 俊博
国土交通大臣 金子 一義
1
租税特別措置法施行令第26条の28の5第7項の規定に基づき、租税特別措置法(昭和32年法律第
26号)第41条の19の3第1項第2号ロに規定する一般断熱改修工事等の標準的な費用の額のうち、
同条第4項第1号に規定するエネルギーの使用の合理化に資する改修工事の標準的な費用の額とし
て国土交通大臣が財務大臣と協議して定める金額は、次の表の上欄に掲げる工事の種別及び地域の
区分(住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基
準(平成18年経済産業省・国土交通省告示第3号)別表第1に掲げる地域の区分をいう。)に応じ、
それぞれ同表の下欄に定める額に、一般断熱改修工事等を行った家屋の床面積の合計を乗じて得た
金額(当該上欄に掲げる一般断熱改修工事等を行った家屋の当該一般断熱改修工事等に係る部分の
うちにその者の居住の用以外の用に供する部分がある場合には、当該金額に、当該一般断熱改修工
事等に要した費用の額のうちに当該居住の用に供する部分に係る当該一般断熱改修工事等に要した
費用の額の占める割合を乗じて計算した金額(当該一般断熱改修工事等を行った家屋が一棟の家屋
でその構造上区分された数個の部分を独立して住居その他の用途に供することができるものであっ
て、その家屋の居住者がその各部分を区分所有する場合には、当該金額に、当該一般断熱改修工事
等に要した費用のうちにその者が負担する費用の割合を乗じて計算した金額。))とする。
エネルギーの使用の合理化に資する改修工事及び地域の区分
平成21年国土交通省告示第379号(以下単に「告示」という。)
に規定する窓の断熱性を高める工事のうち、ガラス交換(Ⅳ、
Ⅴ及びⅥ地域)
告示に規定する窓の断熱性を高める工事のうち、内窓の新設又
は交換(Ⅰ及びⅡ地域)
告示に規定する窓の断熱性を高める工事のうち、内窓の新設(
Ⅲ、Ⅳ及びⅤ地域)
告示に規定する窓の断熱性を高める工事のうち、サッシ及びガ
ラスの交換(Ⅰ、Ⅱ及びⅢ地域)
告示に規定する窓の断熱性を高める工事のうち、サッシ及びガ
ラスの交換(Ⅳ及びⅤ地域)
告示に規定する天井等の断熱性を高める工事(ⅠからⅥ地域ま
で)
告示に規定する壁の断熱性を高める工事(ⅠからⅥ地域まで)
告示に規定する床等の断熱性を高める工事(Ⅰ及びⅡ地域)
告示に規定する床等の断熱性を高める工事(Ⅲ、Ⅳ及びⅤ地域
)
2
単位当たりの金額
床面積1平方メートルにつき
6千6百円
床面積1平方メートルにつき
1万2千円
床面積1平方メートルにつき
8千円
床面積1平方メートルにつき
1万9千6百円
床面積1平方メートルにつき
1万6千円
床面積1平方メートルにつき
2千5百円
床面積1平方メートルにつき
1万8千円
床面積1平方メートルにつき
5千円
床面積1平方メートルにつき
4千円
租税特別措置法施行令第26条の28の5第7項の規定に基づき、租税特別措置法第41条の19の3第
1項第2号ロに規定する一般断熱改修工事等の標準的な費用の額のうち、同条第4項第2号に規定
する工事(以下「太陽光発電設備設置工事」という。)の標準的な費用の額として経済産業大臣が
財務大臣と協議して定める金額は、73万5千円(次の表の上欄に掲げる種類の工事を併せて行う場
合には、同表の下欄に定める費用を加算した額)に当該太陽光発電設備設置工事で設置する太陽電
池モジュール(平成21年経済産業省告示第68号に規定する太陽電池モジュールをいう。)の出力を
乗じて得た金額(幹線増強工事(単相二線式の引込線を単相三線式に増強し、併せて分電盤を交換
する工事をいう。)を併せて行う場合には、当該金額に10万5千円を加算した金額)とする(太陽
光発電設置工事を行った家屋の当該太陽光発電設備設置工事に係る部分のうちにその者の居住の用
- 107 -
以外の用に供する部分がある場合には、当該金額に、当該太陽光発電設備設置工事に要した費用の
額のうちに当該居住の用に供する部分の当該太陽光発電設備設置工事に要した費用の額が占める割
合を乗じて計算した金額(当該太陽光発電設備設置工事を行った家屋が一棟の家屋でその構造上区
分された数個の部分を独立して住居その他の用途に供することができるものであって、その家屋の
居住者がその各部分を区分所有する場合には、当該金額に、当該太陽光発電設備設置工事に要した
費用のうちにその者が負担する費用の割合を乗じて計算した金額。)とする。)。
工事の種類
安全対策工事(急勾配の屋根面又は3階建以上の家屋の屋根面に太陽光
発電設備設置工事をする場合に、当該太陽光発電設備設置工事に従事す
る者並びに当該太陽光発電設備設置工事で設置する設備及び工具の落下
を防止するために必要となる足場を組み立てる工事をいう。)
陸屋根防水基礎工事(陸屋根の家屋の屋根面に太陽光発電設備設置工事
をする場合に、当該陸屋根に架台の基礎を設置する部分を掘削して行う
基礎工事及び防水工事をいう。)
積雪対策工事(太陽光発電設備設置工事で設置する設備が積雪荷重に対
して構造耐力上安全であるように太陽電池モジュール及び架台を補強す
る工事をいう。)
塩害対策工事(太陽光発電設備設置工事で設置する設備に対する塩害を
防止するために必要となる防錆工事をいう。)
附 則
この告示は、平成21年4月1日から施行する。
- 108 -
費用
3万1千5百円
5万2千5百円
3万1千5百円
1万5百円
7-2 省エネ改修促進税制(ローン型)(所得税)の適用対象となる工事の内容を
定める告示
「租税特別措置法施行令第26条第19項第6号の規定に基づき、エネルギーの使用の合理化に資する修
繕又は模様替を定め、同令第二十六条の三第六項の規定に基づき、エネルギーの使用の合理化に著
しく資する増築、改築、修繕又は模様替を定め、及び同条第十七項の規定に基づき、エネルギーの
使用の合理化に資する増築、改築、修繕又は模様替を定める告示」
○国土交通省告示第513号(最終改正:平成21年3月31日国土交通省告示第380号)
租税特別措置法施行令(昭和32年政令第43号)第26条第19項第6号の規定に基づき、エネルギーの
使用の合理化に資する修繕又は模様替を次のように定め、同令第26条の3第6項の規定に基づき、エ
ネルギーの使用の合理化に著しく資する増築、改築、修繕又は模様替を次のように定め、及び同条第
17項の規定に基づき、エネルギーの使用の合理化に資する増築、改築、修繕又は模様替を次のように
定めたので告示する。
平成20年4月30日
国土交通大臣 冬柴 鐵三
租税特別措置法施行令(以下「令」という。)第26条第21項第6号に規定する国土交通大臣が財務
大臣と協議して定めるエネルギーの使用の合理化に著しく資する修繕若しくは模様替又はエネルギー
の使用の合理化に相当程度資する修繕若しくは模様替、同令第26条の4第7項に規定する国土交通大
臣が財務大臣と協議して定めるエネルギーの使用の合理化に著しく資する増築、改築、修繕又は模様
替及び同条第18項に規定する国土交通大臣が財務大臣と協議して定めるエネルギーの使用の合理化に
相当程度資する増築、改築、修繕又は模様替を次のように定める。
1
居住者が、その所有している家屋につき租税特別措置法(以下「法」という。)第41条第6項に
規定する増改築等(以下「増改築等」という。)をして、当該家屋を平成21年4月1日から平成22年
12月31日までの間に居住の用に供した場合における令第26条第22項の規定により読み替えられた同
条第21項第6号に規定する国土交通大臣が財務大臣と協議して定めるエネルギーの使用の合理化に
資する修繕又は模様替は、次のアに定める工事又は次のアに定める工事と併せて行う次のウからオ
までに定める工事(地域の区分(住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定
建築物の所有者の判断の基準(平成18年経済産業省・国土交通省告示第3号)別表第1に掲げる地
域の区分をいう。以下同じ。)がⅥ地域の場合にあっては、次のイに定める工事又は次のイに定め
る工事と併せて行う次のウからオまでに定める工事)とする。ただし、次のウからオまでに定める
工事については、発泡プラスチック保温材(日本工業規格A9511(発泡プラスチック保温材)に定
めるものをいう。以下同じ。)を用いる場合にあってはB種を、建築物断熱用吹付け硬質ウレタン
フォーム(日本工業規格A9526(建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム)に定めるものをいう。
以下同じ。)を用いる場合にあってはB種を、その他の場合にあっては発泡剤としてフロン類(特
定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律(平成13年法律第64号)第2条
第1項に規定するフロン類をいう。以下同じ。)を用いた断熱材を用いない工事であること。
ア 窓の断熱性を高める工事(全ての居室の外気に接する窓(既存の窓の室内側に設置する既
存の窓と一体となった窓を含む。以下同じ。)の断熱性を高める工事で、窓の熱貫流率が、
地域の区分に応じ、施工後に新たに別表1-1-1に掲げる基準値以下となるもの又は窓の
建具等が、地域の区分に応じ、施工後に新たに別表2-1-1に掲げる事項に該当し、若し
くはこれと同等以上の性能を有するものとなるものをいう。以下同じ。)
イ 窓の日射遮蔽性を高める工事(居室の外気に接する窓の日射遮蔽性を高める工事で、外気
に接する窓の夏期日射侵入率(入射する夏期日射量に対する室内に侵入する夏期日射量の割
合を表した数値をいう。以下同じ。)が、窓が面する方位に応じ、施工後に新たに別表1-
1-2に掲げる基準値以下となるもの又は窓の建具等が、窓が面する方位に応じ、施工後に
新たに別表2-1-2に掲げる事項に該当し、若しくはこれと同等以上の性能を有するもの
となるものをいう。)
ウ 天井等の断熱性を高める工事(屋根(小屋裏又は天井裏が外気に通じているものを除く。
以下同じ。)、屋根の直下の天井又は外気等(外気又は外気に通じる床裏、小屋裏若しくは
天井裏をいう。以下同じ。)に接する天井の断熱性を高める工事(住宅に係るエネルギーの
使用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針(平成18年国土交通省告示第378号)2
に掲げる部分以外の部分(以下「断熱構造とする部分以外の部分」という。)の工事を除く。)
で、鉄筋コンクリート造、組積造その他これらに類する構造(以下「鉄筋コンクリート造等」
- 109 -
という。)の住宅にあっては熱橋(構造部材、下地材、窓枠下材その他断熱構造を貫通する
部分であって、断熱性能が周囲の部分より劣るものをいう。以下同じ。)となる部分を除い
た熱貫流率が、その他の住宅にあっては熱橋となる部分(壁に設けられる横架材を除く。)
による低減を勘案した熱貫流率が、それぞれ住宅の種類、断熱材の施工法、部位及び地域の
区分に応じ、施工後に新たに別表3に掲げる基準値以下となるもの又は各部位の断熱材の熱
抵抗が、住宅の種類、断熱材の施工法、部位及び地域の区分に応じ、施工後に新たに別表4
-1に掲げる基準値以上となるものをいう。以下同じ。)
エ 壁の断熱性を高める工事(外気等に接する壁の断熱性を高める工事(断熱構造とする部分
以外の部分の工事を除く。)で、鉄筋コンクリート造等の住宅にあっては熱橋となる部分を
除いた熱貫流率が、その他の住宅にあっては熱橋となる部分(壁に設けられる横架材を除く。)
による低減を勘案した熱貫流率が、それぞれ住宅の種類、断熱材の施工法、部位及び地域の
区分に応じ、施工後に新たに別表3に掲げる基準値以下となるもの又は断熱材の熱抵抗が、
住宅の種類、断熱材の施工法、部位及び地域の区分に応じ、施工後に新たに別表4-1に掲
げる基準値以上となるもの(鉄骨造の住宅の壁であって外張断熱工法及び内張断熱工法以外
のものにあっては、壁に施工する断熱材の熱抵抗が、地域、外装材(鉄骨柱及び梁の外気側
において、鉄骨柱又は梁に直接接続する面状の材料をいう。以下同じ。)の熱抵抗、鉄骨柱
が存する部分以外の壁(以下「一般部」という。以下同じ。)の断熱層(断熱材で構成され
る層をいう。以下同じ。)を貫通する金属製下地部材(以下「金属部材」という。)の有無
及び断熱材を施工する箇所の区分に応じ、別表4-2に掲げる基準値以上となるもの)をい
う。以下同じ。)
オ 床等の断熱性を高める工事(外気等に接する床(地盤面をコンクリートその他これに類す
る材料で覆ったもの又は床裏が外気に通じないもの(以下「土間床等」という。)を除く。
以下同じ。)の断熱性を高める工事(外周が外気等に接する土間床等の断熱性を高める工事
を含み、断熱構造とする部分以外の部分の工事を除く。)で、鉄筋コンクリート造等の住宅
にあっては熱橋となる部分を除いた熱貫流率が、その他の住宅にあっては熱橋となる部分(
壁に設けられる横架材を除く。)による低減を勘案した熱貫流率が、それぞれ住宅の種類、
断熱材の施工法、部位及び地域の区分に応じ、施工後に新たに別表3に掲げる基準値以下と
なるもの又は各部位の断熱材の熱抵抗が、住宅の種類、断熱材の施工法、部位及び地域の区
分に応じ、施工後に新たに別表4-1に掲げる基準値以上となるものをいう。以下同じ。)
2
居住者が、その所有している家屋につき増改築等をして、当該家屋を平成21年4月1日から平成
22年12月31日までの間に居住の用に供した場合以外の場合における令第 26 条第 21 項第 6 号に規
定する国土交通大臣が財務大臣と協議して定めるエネルギーの使用の合理化に著しく資する修繕若
しくは模様替又はエネルギーの使用の合理化に相当程度資する修繕若しくは模様替は、次の表の(
い)項に掲げる地域の区分及び(ろ)項に掲げる改修工事前の住宅が相当する省エネルギー対策等
級(日本住宅性能表示基準(平成13年国土交通省告示第1346号)別表1の(い)項に掲げる「5-
1省エネルギー対策等級」をいう。以下同じ。)に応じ、それぞれ(は)項に掲げるエネルギーの
使用の合理化に著しく資する工事又は相当程度資する工事とする。
(い)
(ろ)
(は)
地域の区 改修工事前の住宅の省 エネルギーの使用の合理化に著しく資する工事又は相当程度資する工
分
エネルギー対策等級 事
Ⅰ
等級3
窓の断熱性を相当程度高める工事(居室の外気に接する窓の断熱性を
相当程度高める工事で、窓の熱貫流率が、地域の区分に応じ、施工後
に新たに別表1-2に掲げる基準値以下となるもの又は窓の建具等が
、地域の区分に応じ、施工後に新たに別表2-2に掲げる事項に該当
し、若しくはこれと同等以上の性能を有するものとなるものをいう。
以下同じ。)
等級2
窓の断熱性を高める工事、天井等の断熱性を高める工事、壁の断熱性
を高める工事及び床等の断熱性を高める工事
等級1
窓の断熱性を高める工事、天井等の断熱性を高める工事、壁の断熱性
を高める工事及び床等の断熱性を高める工事
Ⅱ
等級3
次のイ、ロ又はハのいずれかに該当する工事
イ 窓の断熱性を相当程度高める工事
ロ 窓の断熱性を高める工事及び天井等の断熱性を高める工事
ハ 窓の断熱性を高める工事及び床等の断熱性を高める工事
- 110 -
等級2
等級1
Ⅲ
等級3
等級2
等級1
Ⅳ
等級3
等級2
等級1
Ⅴ
等級3
等級2
等級1
Ⅵ
等級3
等級2
等級1
次のイ、ロ又はハのいずれかに該当する工事
イ 窓の断熱性を相当程度高める工事及び天井等の断熱性を高める工
事
ロ 窓の断熱性を相当程度高める工事及び床等の断熱性を高める工事
ハ 窓の断熱性を高める工事、天井等の断熱性を高める工事及び床等
の断熱性を高める工事
窓の断熱性を高める工事、天井等の断熱性を高める工事、壁の断熱性
を高める工事及び床等の断熱性を高める工事
次のイ又はロのいずれかに該当する工事
イ 窓の断熱性を相当程度高める工事
ロ 窓の断熱性を高める工事及び天井等の断熱性を高める工事
次のイ、ロ、ハ又はニのいずれかに該当する工事
イ 窓の断熱性を著しく高める工事(居室の外気に接する窓の断熱性
を著しく高める工事で、窓の熱貫流率が、地域の区分に応じ、施工
後に新たに別表1-3に掲げる基準値以下となるもの又は窓の建具
等が、地域の区分に応じ、施工後に新たに別表2-3に掲げる事項
に該当し、若しくはこれと同等以上の性能を有するものとなるもの
をいう。以下同じ。)
ロ 窓の断熱性を相当程度高める工事及び天井等の断熱性を高める工
事
ハ 窓の断熱性を相当程度高める工事及び床等の断熱性を高める工事
ニ 窓の断熱性を高める工事、天井等の断熱性を高める工事及び床等
の断熱性を高める工事
窓の断熱性を相当程度高める工事、天井等の断熱性を高める工事及び
床等の断熱性を高める工事
次のイ、ロ又はハのいずれかに該当する工事
イ 窓の断熱性を著しく高める工事
ロ 窓の断熱性を相当程度高める工事及び天井等の断熱性を高める工
事
ハ 窓の断熱性を相当程度高める工事及び床等の断熱性を高める工事
次のイ、ロ又はハのいずれかに該当する工事
イ 窓の断熱性を著しく高める工事
ロ 窓の断熱性を相当程度高める工事及び天井等の断熱性を高める工
事
ハ 窓の断熱性を相当程度高める工事及び床等の断熱性を高める工事
次のイ又はロのいずれかに該当する工事
イ 窓の断熱性を著しく高める工事及び天井等の断熱性を高める工事
ロ 窓の断熱性を相当程度高める工事、天井等の断熱性を高める工事
及び床等の断熱性を高める工事
次のイ又はロのいずれかに該当する工事
イ 窓の断熱性を著しく高める工事、天井等の断熱性を高める工事及
び床等の断熱性を高める工事
ロ 窓の断熱性を相当程度高める工事、天井等の断熱性を高める工事
、壁の断熱性を高める工事及び床等の断熱性を高める工事
次のイ又はロのいずれかに該当する工事
イ 窓の断熱性を著しく高める工事、天井等の断熱性を高める工事及
び床等の断熱性を高める工事
ロ 窓の断熱性を高める工事、天井等の断熱性を高める工事、壁の断
熱性を高める工事及び床等の断熱性を高める工事
次のイ、ロ又はハのいずれかに該当する工事
イ 窓の断熱性を相当程度高める工事
ロ 窓の断熱性を高める工事及び天井等の断熱性を高める工事
ハ 窓の断熱性を高める工事及び床等の断熱性を高める工事
窓の日射遮蔽性を高める工事及び壁の断熱性を高める工事
窓の日射遮蔽性を高める工事及び天井等の断熱性を高める工事
窓の日射遮蔽性を高める工事及び天井等の断熱性を高める工事
- 111 -
1 窓の断熱性を高める工事、窓の断熱性を相当程度高める工事、窓の断熱性を著しく高める工事、窓
の日射遮蔽性を高める工事、天井等の断熱性を高める工事、壁の断熱性を高める工事及び床等の断熱
性を高める工事については、それぞれの工事の対象部分のすべてについて行わなければならない。
2 (は)項に掲げる工事で壁の断熱性を高める工事を含まない工事については、「天井等の断熱性を
高める工事」又は「床等の断熱性を高める工事」(「天井等の断熱性を高める工事」及び「床等の断
熱性を高める工事」の両方を含む工事については「天井等の断熱性を高める工事」又は「床等の断熱
性を高める工事」のいずれか一方)を「壁の断熱性を高める工事」に読み替えることができるものと
する。
3 (は)項に掲げる各工事と併せて行う天井等の断熱性を高める工事、壁の断熱性を高める工事又は
床等の断熱性を高める工事のうち一つ以上の工事については、(は)項に掲げる工事とみなす。
4 天井等の断熱性を高める工事、壁の断熱性を高める工事及び床等の断熱性を高める工事において、
発泡プラスチック保温材を用いる場合にあってはB種を、建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム
を用いる場合にあってはB種を、その他の場合にあっては発泡剤としてフロン類を用いた断熱材を用
いてはならない。
3
令第26条の4第18項に規定する国土交通大臣が財務大臣と協議して定めるエネルギーの使用の合
理化に相当程度資する増築、改築、修繕又は模様替は、次の表の(い)項に掲げる地域の区分及び
(ろ)項に掲げる改修工事前の住宅が相当する省エネルギー対策等級に応じ、それぞれ(は)項に
掲げるエネルギーの使用の合理化に相当程度資する工事で、同条第7項に規定する国土交通大臣が
財務大臣と協議して定めるエネルギーの使用の合理化に著しく資する増築、改築、修繕又は模様替
「以下「エネルギーの使用の合理化に著しく資する増築、改築、修繕又は模様替」という。」を除
いたものとし、エネルギーの使用の合理化に著しく資する増築、改築、修繕又は模様替は、次の表
の(い)項に掲げる地域の区分及び(ろ)項に掲げる改修工事前の住宅が相当する省エネルギー対
策等級に応じ、それぞれ(に)項に掲げるエネルギーの使用の合理化に著しく資する工事とする。
(い)
(ろ)
(は)
地 域 の 区 改修工事前の住宅の省 エネルギーの使用の合理化に
分
エネルギー対策等級
相当程度資する工事
Ⅰ
等級3
等級2
窓の断熱性を高める工事、天井等
の断熱性を高める工事、壁の断熱
性を高める工事及び床等の断熱性
を高める工事
等級1
窓の断熱性を高める工事、天井等
の断熱性を高める工事、壁の断熱
性を高める工事及び床等の断熱性
を高める工事
Ⅱ
等級3
等級2
(に)
エネルギーの使用の合理化に
著しく資する工事
窓の断熱性を相当程度高める工事
窓の断熱性を相当程度高める工事
、天井等の断熱性を高める工事、
壁の断熱性を高める工事及び床等
の断熱性を高める工事
窓の断熱性を相当程度高める工事
、天井等の断熱性を高める工事、
壁の断熱性を高める工事及び床等
の断熱性を高める工事
次のイ、ロ又はハのいずれかに該
当する工事
イ 窓の断熱性を相当程度高める
工事
ロ 窓の断熱性を高める工事及び
天井等の断熱性を高める工事
ハ 窓の断熱性を高める工事及び
床等の断熱性を高める工事
次のイ、ロ又はハのいずれかに該 窓の断熱性を相当程度高める工事
当する工事
、天井等の断熱性を高める工事、
イ 窓の断熱性を相当程度高める 壁の断熱性を高める工事及び床等
工事及び天井等の断熱性を高め の断熱性を高める工事
る工事
ロ 窓の断熱性を相当程度高める
工事及び床等の断熱性を高める
工事
ハ 窓の断熱性を高める工事、天
井等の断熱性を高める工事及び
床等の断熱性を高める工事
- 112 -
等級1
Ⅲ
等級3
等級2
等級1
Ⅳ
等級3
等級2
等級1
窓の断熱性を高める工事、天井等
の断熱性を高める工事、壁の断熱
性を高める工事及び床等の断熱性
を高める工事
窓の断熱性を相当程度高める工事
、天井等の断熱性を高める工事、
壁の断熱性を高める工事及び床等
の断熱性を高める工事
次のイ又はロのいずれかに該当す
る工事
イ 窓の断熱性を相当程度高める
工事
ロ 窓の断熱性を高める工事及び
天井等の断熱性を高める工事
次のイ、ロ、ハ又はニのいずれか 窓の断熱性を著しく高める工事、
に該当する工事
天井等の断熱性を高める工事、
イ 窓の断熱性を著しく高める工 壁の断熱性を高める工事及び床等
事
の断熱性を高める工事
ロ 窓の断熱性を相当程度高める
工事及び天井等の断熱性を高め
る工事
ハ 窓の断熱性を相当程度高める
工事及び床等の断熱性を高める
工事
ニ 窓の断熱性を高める工事、天
井等の断熱性を高める工事及び
床等の断熱性を高める工事
窓の断熱性を相当程度高める工事 窓の断熱性を著しく高める工事、
、天井等の断熱性を高める工事及 天井等の断熱性を高める工事、
び床等の断熱性を高める工事
壁の断熱性を高める工事及び床等
の断熱性を高める工事
次のイ、ロ又はハのいずれかに該
当する工事
イ 窓の断熱性を著しく高める工
事
ロ 窓の断熱性を相当程度高める
工事及び天井等の断熱性を高め
る工事
ハ 窓の断熱性を相当程度高める
工事及び床等の断熱性を高める
工事
次のイ、ロ又はハのいずれかに該 窓の断熱性を著しく高める工事、
当する工事
天井等の断熱性を高める工事、
イ 窓の断熱性を著しく高める工 壁の断熱性を高める工事及び床等
事
の断熱性を高める工事
ロ 窓の断熱性を相当程度高める
工事及び天井等の断熱性を高め
る工事
ハ 窓の断熱性を相当程度高める
工事及び床等の断熱性を高める
工事
次のイ又はロのいずれかに該当す
る工事
イ 窓の断熱性を著しく高める工
事及び天井等の断熱性を高める
工事
ロ 窓の断熱性を相当程度高める
工事、天井等の断熱性を高める
工事及び床等の断熱性を高める
工事
- 113 -
窓の断熱性を著しく高める工事、
天井等の断熱性を高める工事、
壁の断熱性を高める工事及び床等
の断熱性を高める工事
Ⅴ
等級3
等級2
等級1
Ⅵ
等級3
等級2
等級1
次のイ又はロのいずれかに該当す
る工事
イ 窓の断熱性を著しく高める工
事、天井等の断熱性を高める工
事及び床等の断熱性を高める工
事
ロ 窓の断熱性を相当程度高める
工事、天井等の断熱性を高める
工事、壁の断熱性を高める工事
及び床等の断熱性を高める工事
次のイ又はロのいずれかに該当す 窓の断熱性を相当程度高める工事
る工事
、天井等の断熱性を高める工事、
イ 窓の断熱性を著しく高める工 壁の断熱性を高める工事及び床等
事、天井等の断熱性を高める工 の断熱性を高める工事
事及び床等の断熱性を高める工
事
ロ 窓の断熱性を高める工事、天
井等の断熱性を高める工事、壁
の断熱性を高める工事及び床等
の断熱性を高める工事
次のイ、ロ又はハのいずれかに該 窓の断熱性を著しく高める工事、
当する工事
天井等の断熱性を高める工事、
イ 窓の断熱性を相当程度高める 壁の断熱性を高める工事及び床等
工事
の断熱性を高める工事
ロ 窓の断熱性を高める工事及び
天井等の断熱性を高める工事
ハ 窓の断熱性を高める工事及び
床等の断熱性を高める工事
窓の日射遮蔽性を高める工事及び
壁の断熱性を高める工事
窓の日射遮蔽性を高める工事及び 窓の日射遮蔽性を高める工事、天
天井等の断熱性を高める工事
井等の断熱性を高める工事及び壁
の断熱性を高める工事
窓の日射遮蔽性を高める工事及び 窓の日射遮蔽性を高める工事、天
天井等の断熱性を高める工事
井等の断熱性を高める工事及び壁
の断熱性を高める工事
1 窓の断熱性を高める工事、窓の断熱性を相当程度高める工事、窓の断熱性を著しく高める工事、窓
の日射遮蔽性を高める工事、天井等の断熱性を高める工事、壁の断熱性を高める工事及び床等の断熱
性を高める工事については、それぞれの工事の対象部分のすべてについて行わなければならない。
2 (は)項に掲げる工事で壁の断熱性を高める工事を含まない工事又は(に)項に掲げる工事で壁の
断熱性を高める工事を含まない工事については、「天井等の断熱性を高める工事」又は「床等の断熱
性を高める工事」(「天井等の断熱性を高める工事」及び「床等の断熱性を高める工事」の両方を含
む工事については「天井等の断熱性を高める工事」又は「床等の断熱性を高める工事」のいずれか一
方)を「壁の断熱性を高める工事」に読み替えることができるものとする。
3 (は)項に掲げる各工事と併せて行う天井等の断熱性を高める工事、壁の断熱性を高める工事又は
床等の断熱性を高める工事のうち一つ以上の工事については、(は)項に掲げる工事とみなし、(に
)項に掲げる各工事と併せて行う天井等の断熱性を高める工事、壁の断熱性を高める工事又は床等の
断熱性を高める工事のうち一つ以上の工事については、(に)項に掲げる工事とみなす。
4 天井等の断熱性を高める工事、壁の断熱性を高める工事及び床等の断熱性を高める工事において、
発泡プラスチック保温材を用いる場合にあってはB種を、建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム
を用いる場合にあってはB種を、その他の場合にあっては発泡剤としてフロン類を用いた断熱材を用
いてはならない。
- 114 -
別表1-1-1
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
地域の区分
熱貫流率の基準値
2.33
3.49
4.65
(単位 1平方メートル1度につきワット)
「熱貫流率」とは、内外の温度差1度の場合において1平方メートル当たり貫流する熱
量をワットで表した数値をいう。別表1-2、別表1-3、別表2-1-1、別表2-2
及び別表2-3において同じ。
別表1-1-2
窓が面する 真北±30度の方位
方位
上記以外の方位
0.60
0.40
別表1-2
地域の区分
熱貫流率の基準値
(単位 1平方メートル1度につきワット)
別表1-3
地域の区分
熱貫流率の基準値
(単位 1平方メートル1度につきワット)
Ⅰ
Ⅱ
1.90
Ⅰ
別表2-1-1
地域の
建具の種類又はその組合せ
区分
Ⅰ及びⅡ 次のイ、ロ、ハ、ニ又はホに該当するもの
イ 三重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率(単位 1平方メートル1
度につきワット。以下同じ。)が1.91以下
であるもの
ロ 二重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率が1.51以下であるもの
ハ
Ⅲ
二重構造のガラス入り建具で、少なくと
も一方の建具が木製又はプラスチック製で
あり、ガラス中央部の熱貫流率が1.91以下
であるもの
ニ 一重構造のガラス入り建具で、木製又は
プラスチック製であり、ガラス中央部の熱
貫流率が2.08以下であるもの
ホ 一重構造のガラス入り建具で、木又はプ
ラスチックと金属との複合材料製であり、
ガラス中央部の熱貫流率が2.08以下である
もの
次のイ、ロ、ハ又はニに該当するもの
イ 二重構造のガラス入り建具で、枠が金属
製熱遮断構造であり、ガラス中央部の熱貫
流率が2.91以下であるもの
ロ 二重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率が2.30以下であるもの
Ⅱ
Ⅲ
2.91
Ⅳ
Ⅴ
Ⅲ
Ⅳ
2.33
3.49
Ⅴ
代表的なガラスの
組合せ例
イの場合、ガラス単板入り建具
の三重構造であるもの
ロの場合、ガラス単板入り建具
と低放射複層ガラス(空気層12
ミリメートルのもの)入り建具
との二重構造であるもの
ハの場合、ガラス単板入り建具
と 複 層 ガ ラ ス ( 空 気 層 12ミ リ
メートルのもの)入り建具との
二重構造であるもの
ニ又はホの場合、低放射複層ガ
ラス(空気層12ミリメートルの
もの)又は三層複層ガラス(空
気層各12ミリメートルのもの)
入り建具であるもの
イの場合、ガラス単板入り建具
の二重構造であるもの
ロの場合、ガラス単板入り建具
と複層ガラス(空気層6ミリメ
ートルのもの)入り建具との二
重構造であるもの
ハ 一重構造のガラス入り建具で、木製又は ハの場合、複層ガラス(空気層
プラスチック製であり、ガラス中央部の熱 6ミリメートルのもの)入り建
貫流率が3.36以下であるもの
具であるもの
- 115 -
ニ
Ⅳ及びⅤ
一重構造のガラス入り建具で、金属製熱
遮断構造又は木若しくはプラスチックと金
属との複合材料製であり、ガラス中央部の
熱貫流率が3.01以下であるもの
ニの場合、ガラス単板2枚使用
(中間空気層12ミリメートル以
上のもの)、複層ガラス(空気
層12ミリメートルのもの)又は
低放射複層ガラス(空気層6ミ
リメートルのもの)入り建具で
あるもの
次のイ又はロに該当するもの
イ 二重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率が4.00以下であるもの
ロ 一重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率が4.00以下であるもの
イの場合、ガラス単板入り建具
の二重構造であるもの
ロの場合、ガラス単板2枚使用
(中間空気層12ミリメートル以
上のもの)又は複層ガラス(空
気層6ミリメートルのもの)入
り建具であるもの
1 ガラス中央部の熱貫流率は、日本工業規格R3107‐1998(板ガラス類の熱抵抗及び建
築における熱貫流率の算定方法)又は日本工業規格A1420‐1999(建築用構成材の断熱
性測定方法-校正熱箱法及び保護熱箱法)に定める測定方法によるものとする。以下同
じ。
2 「低放射複層ガラス」とは、低放射ガラスを使用した複層ガラスをいい、日本工業規
格R3106-1998(板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法)に
定める垂直放射率が0.20以下のガラスを1枚以上使用したもの又は垂直放射率が0.35以
下のガラスを2枚以上使用したものをいう。以下同じ。
3 「金属製熱遮断構造」とは、金属製の建具で、その枠の中間部をポリ塩化ビニル材等
の断熱性を有する材料で接続した構造をいう。以下同じ。
別表2-1-2
方位
建具の種類若しくはその組合せ
真 北 ± 3 0 一重構造の建具を使用した窓で、日射侵入率が0.66以下である遮熱複層ガラス
度の方位 又は遮熱低放射複層ガラスを有するもの
上 記 以 外 一重構造の建具を使用した窓で、日射侵入率が0.43以下である遮熱複層ガラス
の方位
又は遮熱低放射複層ガラスを有するもの
「遮熱複層ガラス」とは熱線吸収ガラス又は熱線反射ガラス等を使用して日射侵入率を
低減した複層ガラスを、「熱線反射ガラス」とは日本工業規格R3221-2002(熱線反射ガ
ラス)に定める日射熱遮蔽性による区分のうち2種及び3種に該当する熱線反射ガラスを
いう。
別表2-2
地域の
区分
Ⅰ及びⅡ
Ⅲ
建具の種類又はその組合せ
代表的なガラスの
組合せ例
二重構造のガラス入り建具で、少なくとも一 ガラス単板入り建具と低放射複
方の建具が木製又はプラスチック製であり、 層ガラス(空気層6ミリメート
ガラス中央部の熱貫流率が1.78以下であるも ルのもの)入り建具との二重構
の
造であるもの
次のイ、ロ又はハに該当するもの
イ 二重構造のガラス入り建具で、少なくと イの場合、ガラス単板入り建具
も一方の建具が木製又はプラスチック製で の二重構造であるもの
あり、ガラス中央部の熱貫流率が2.91以下
であるもの
ロ 一重構造のガラス入り建具で、木製又は ロの場合、複層ガラス(空気層
プラスチック製であり、ガラス中央部の熱 12ミリメートルのもの)入り建
貫流率が3.01以下であるもの
具であるもの
ハ 一重構造のガラス入り建具で、金属製熱 ハの場合、低放射複層ガラス(
遮断構造又は木若しくはプラスチックと金 空気層12ミリメートルのもの)
属との複合材料製であり、ガラス中央部の 入り建具であるもの
熱貫流率が2.08以下であるもの
- 116 -
Ⅳ及びⅤ
次のイ、ロ、ハ、ニ又はホに該当するもの
イ 二重構造のガラス入り建具で、少なくと
も一方の建具が木製又はプラスチック製で
あり、ガラス中央部の熱貫流率が2.91以下
であるもの
ロ 二重構造のガラス入り建具で、枠が金属
製熱遮断構造であり、ガラス中央部の熱貫
流率が2.91以下であるもの
ハ 二重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率が2.30以下であるもの
ニ
一重構造のガラス入り建具で、木製又は
プラスチック製であり、ガラス中央部の熱
貫流率が3.36以下であるもの
ホ 一重構造のガラス入り建具で、金属製熱
遮断構造又は木若しくはプラスチックと金
属との複合材料製であり、ガラス中央部の
熱貫流率が3.01以下であるもの
別表2-3
地域の
建具の種類又はその組合せ
区分
Ⅰ及びⅡ
Ⅲ、Ⅳ 及び 次のイ、ロ、ハ、ニ又はホに該当するもの
Ⅴ
イ 三重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率(単位 1平方メートル1
度につきワット。以下同じ。)が1.91以下
であるもの
ロ 二重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率が1.51以下であるもの
ハ
二重構造のガラス入り建具で、少なくと
も一方の建具が木製又はプラスチック製で
あり、ガラス中央部の熱貫流率が1.91以下
であるもの
ニ 一重構造のガラス入り建具で、木製又は
プラスチック製であり、ガラス中央部の熱
貫流率が2.08以下であるもの
ホ 一重構造のガラス入り建具で、木又はプ
ラスチックと金属との複合材料製であり、
ガラス中央部の熱貫流率が2.08以下である
もの
- 117 -
イ又はロの場合、ガラス単板入
り建具の二重構造であるもの
ハの場合、ガラス単板入り建具
と複層ガラス(空気層6ミリメ
ートルのもの)入り建具との二
重構造であるもの
ニの場合、複層ガラス(空気層
6ミリメートルのもの)入り建
具であるもの
ホの場合、ガラス単板二枚使用
(中間空気層12ミリメートル以
上のもの)、複層ガラス(空気
層12ミリメートルのもの)又は
低放射複層ガラス(空気層6ミ
リメートルのもの)入り建具で
あるもの
代表的なガラスの
組合せ例
イの場合、ガラス単板入り建具
の三重構造であるもの
ロの場合、ガラス単板入り建具
と低放射複層ガラス(空気層12
ミリメートルのもの)入り建具
との二重構造であるもの
ハの場合、ガラス単板入り建具
と 複 層 ガ ラ ス ( 空 気 層 12ミ リ
メートルのもの)入り建具との
二重構造であるもの
ニ又はホの場合、低放射複層ガ
ラス(空気層12ミリメートルの
もの)又は三層複層ガラス(空
気層各12ミリメートルのもの)
入り建具であるもの
別表3
住宅の種類
断熱材の
施工法
部位
熱貫流率の基準値
地域の区分
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
0.35 0.37 0.37 0.37
0.49 0.75 0.75 0.75
0.32 0.37 0.37 0.37
0.46 0.53 0.53 0.53
0.51 0.58 0.58 0.58
0.73 0.83 0.83 0.83
0.41 0.43 0.43 0.43
0.58 0.86 0.86 0.86
0.46 0.54 0.54 0.54
Ⅰ
Ⅵ
鉄筋コンクリ 内断熱工法 屋根又は天井
0.27
0.37
ート造等の住
壁
0.39
1.59
宅
床
外気に接する部分 0.27
その他の部分
0.38
土間床等 外気に接する部分 0.47
の外周
その他の部分
0.67
外断熱工法 屋根又は天井
0.32
0.43
壁
0.49
1.76
床
外気に接する部分 0.38
その他の部分
土 間 床 等 外気に接する部分 0.47 0.51 0.58 0.58 0.58
の外周
その他の部分
0.67 0.73 0.83 0.83 0.83
その他の住宅
屋根又は天井
0.17 0.24 0.24 0.24 0.24 0.24
壁
0.35 0.53 0.53 0.53 0.53 0.53
床
外気に接する部分 0.24 0.24 0.34 0.34 0.34
その他の部分
0.34 0.34 0.48 0.48 0.48
土 間 床 等 外気に接する部分 0.37 0.37 0.53 0.53 0.53
の外周
その他の部分
0.53 0.53 0.76 0.76 0.76
1 「熱貫流率」とは、土間床等の外周以外の部分にあっては、内外の温度差1度の場合
において1平方メートル当たり貫流する熱量をワットで表した数値であって、当該部位
を熱の貫流する方向に構成している材料の種類及び厚さ、熱橋により貫流する熱量等を
勘案して算出したものをいい、土間床等の外周にあっては、内外の温度差1度の場合に
おいて1平方メートル当たり貫流する熱量をワットで表した数値であって、当該土間床
等を熱の貫流する方向に構成している材料の種類及び厚さ等を勘案して算出したものを
いう。
2 鉄筋コンクリート造等の住宅において、「内断熱工法」とは鉄筋コンクリート造等の
構造体の内側に断熱施工する方法を、「外断熱工法」とは構造体の外側に断熱施工する
方法をいう。以下同じ。
別表4-1
住宅の種類
断熱材の
施工法
部
位
断熱材の熱抵抗の基準値
(単位 1ワットにつき平方メ
ートル・度)
地域の区分
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
鉄 筋 コ ン ク リ 内断熱工法 屋根又は天井
3.6 2.7 2.5 2.5 2.5 2.5
ート造等の住
壁
2.3 1.8 1.1 1.1 1.1 0.3
宅
床
外気に接する部分 3.2 2.6 2.1 2.1 2.1
その他の部分
2.2 1.8 1.5 1.5 1.5
土 間 床 等 外気に接する部分 1.7 1.4 0.8 0.8 0.8
の外周部 その他の部分
0.5 0.4 0.2 0.2 0.2
外断熱工法 屋根又は天井
3.0 2.2 2.0 2.0 2.0 2.0
壁
1.8 1.5 0.9 0.9 0.9 0.3
床
外気に接する部分 2.2 1.8 1.5 1.5 1.5
その他の部分
土 間 床 等 外気に接する部分 1.7 1.4 0.8 0.8 0.8
の外周部 その他の部分
0.5 0.4 0.2 0.2 0.2
木造の住宅
充填断熱工 屋根又は 屋根
6.6 4.6 4.6 4.6 4.6 4.6
法
天井
天井
5.7 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
壁
3.3 2.2 2.2 2.2 2.2 2.2
床
外気に接する部分 5.2 5.2 3.3 3.3 3.3
その他の部分
3.3 3.3 2.2 2.2 2.2
土間床等 外気に接する部分 3.5 3.5 1.7 1.7 1.7
の外周部 その他の部分
1.2 1.2 0.5 0.5 0.5
- 118 -
枠 組 壁 工 法 の 充填断熱工 屋根又は 屋根
6.6 4.6 4.6 4.6 4.6 4.6
住宅
法
天井
天井
5.7 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
壁
3.6 2.3 2.3 2.3 2.3 2.3
床
外気に接する部分 4.2 4.2 3.1 3.1 3.1
その他の部分
3.1 3.1 2.0 2.0 2.0
土間床等 外気に接する部分 3.5 3.5 1.7 1.7 1.7
の外周部 その他の部分
1.2 1.2 0.5 0.5 0.5
木 造 、 枠 組 壁 外張断熱工 屋根又は天井
5.7 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
工 法 又 は 鉄 骨 法又は内張 壁
2.9 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7
造の住宅
断熱工法
床
外気に接する部分 3.8 3.8 2.5 2.5 2.5
その他の部分
土間床等 外気に接する部分 3.5 3.5 1.7 1.7 1.7
の外周部 その他の部分
1.2 1.2 0.5 0.5 0.5
1 木造又は枠組壁工法の住宅において、「充填断熱工法」とは、屋根にあっては屋根組
材の間、天井にあっては天井面、壁にあっては柱、間柱、たて枠の間及び外壁と内壁と
の間、床にあっては床組材の間に断熱施工する方法をいう。以下同じ。
2 木造、枠組壁工法又は鉄骨造の住宅において、「外張断熱工法」とは、屋根及び天井
にあっては屋根たる木、小屋梁及び軒桁の外側、壁にあっては柱、間柱及びたて枠の外
側、外気に接する床にあっては床組材の外側に断熱施工する方法をいう。
3 木造、枠組壁工法又は鉄骨造の住宅において、「内張断熱工法」とは、壁において
柱及び間柱の内側に断熱施工する方法をいう。以下同じ。
4 一の住宅において複数の住宅の種類又は断熱材の施工法を採用している場合にあっ
ては、それぞれの住宅の種類又は断熱材の施工法に応じた 各 部 位 の 断 熱 材 の 熱 抵 抗
の値を適用するものとする。
5 鉄筋コンクリート造の住宅における一の部位において内断熱工法と外断熱工法を併
用している場合にあっては、外側の断熱材の熱抵抗値を、内側の断熱材の熱抵抗値に
加えた上で、上表における「内断熱工法」とみなすことができるものとする。
6 木造、枠組壁工法の住宅における一の部位において充填断熱工法と外張断熱工法を
併用している場合にあっては、外張部分の断熱材の熱抵抗値を、充填部分の断熱材の
熱抵抗値を加えた上で、上表における「充填断熱工法」とみなすことができるものと
する。
7 土間床等の外周部の断熱材の熱抵抗の値は、基礎の外側若しくは内側のいずれか又
は両方に地盤面に垂直に施工される断熱材の熱抵抗の値を示すものとする。この場合
において、断熱材は、基礎底盤上端から基礎天端まで連続に施工し、又はこれと同等
以上の断熱性能を確保できるものとしなければならない。
8 木造の住宅の床(充填断熱工法のものに限る。)において、床根太の相互の間隔が4
50ミリメートル以上である場合(その場合において、床端部等における床根太相互の
間隔が450ミリメートル以下となる部分があるときは、当該部分を含む。)は、当該床
の断熱材の熱抵抗の値を上表に掲げる床の基準値に0.9を乗じた値以上とすることがで
きる。
- 119 -
別表4-2
地域
外装材の熱抵抗
Ⅰ
0.56以上
0.15以上0.56未満
0.15未満
Ⅱ
0.56以上
0.15以上0.56未満
0.15未満
Ⅲ、Ⅳ 0.56以上
Ⅴ及び
Ⅵ
0.15以上0.56未満
0.15未満
一般部の断熱
断熱材の熱抵抗の基準値
層 を 貫 通 す る (単位 1ワットにつき平方メートル・度)
金属部材の有
断熱材を施工する箇所の区分
無
鉄骨柱、鉄骨
一般部
一般部におい
梁部分
て断熱層を貫
通する金属部
材
無し
1.91
2.12
有り
1.91
3.57
0.72
無し
1.91
2.43
有り
1.91
3.57
1.08
無し
1.91
3.00
有り
1.91
3.57
1.43
無し
0.63
1.08
有り
0.63
2.22
0.33
無し
0.85
1.47
有り
0.85
2.22
0.50
無し
1.27
1.72
有り
1.27
2.22
0.72
無し
0.08
1.08
有り
0.08
2.22
0.33
無し
0.31
1.47
有り
0.31
2.22
0.50
無し
0.63
1.72
有り
0.63
2.22
0.72
附 則(平成20年4月30日国土交通省告示第513号)
この告示は、租税特別措置法施行令の一部を改正する政令(平成20年政令第161号)の施行の日か
ら施行する。
附 則(平成21年3月31日国土交通省告示第380号)
この告示は、平成21年4月1日から施行する。
- 120 -
7-3
増改築等工事証明書を定める告示
「租税特別措置法施行規則の規定に基づき、建設大臣が大蔵大臣と協議して定める書類を定めた件」
○建設省告示第1274号(最終改正:平成21年3月31日国土交通省告示第387号)
租税特別措置法施行規則(昭和32年大蔵省令第15号)第18条の14第11項の規定に基づき、建設大臣
が大蔵大臣と協議して定める書類を次のように定めたので告示する。
昭和63年5月24日
建設大臣 越智 伊平
租税特別措置法(昭和32年法律第26号)第41条第1項、第41条の3の2第1項若しくは第4項又は
第41条の19の3第1項若しくは第2項の規定の適用を受けようとする居住者から租税特別措置法施行
規則第18条の21第15項、第18条の23の2第1項又は第19条の11の3第1項若しくは第2項の証明の申
請を受けた建築士(建築士法(昭和25年法律第202号)第23条の3第1項の規定により登録された建
築士事務所に属する建築士に限る。)、建築基準法(昭和25年法律第201号)第77条の21第1項に規
定する指定確認検査機関又は住宅の品質確保の促進等に関する法律(平成11年法律第81号)第5条第
1項に規定する登録住宅性能評価機関の当該申請に係る工事が租税特別措置法施行令(昭和32年政令
第43号)第26条第21項第1号に規定する増築、改築、大規模の修繕若しくは大規模の模様替、同項第
2号に規定する修繕若しくは模様替、同項第3号に規定する修繕若しくは模様替、同項第4号に規定
する修繕若しくは模様替、同項第5号に規定する修繕若しくは模様替、同項第6号に規定する修繕若
しくは模様替(同条第22項の規定により読み替えられた同条第21項第6号に規定する修繕若しくは模
様替を含む。)、第二十六条の四第三項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替、同条第7項に
規定する増築、改築、修繕若しくは模様替、同条第18項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替
(同条第19項の規定により読み替えられた同条第18項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替を
含む。)、同条第26条の28の5第9項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替又は同条第11項に
規定する設備の取替え若しくは取付けに該当する旨を別表の書式により証する書類
- 121 -
別表
増改築等工事証明書
住
所
証明申請者
氏 名
家屋番号及び所在地
工事完了年月日
1 増築
第2号工事
1 床の過半の修繕又は模様替 2 階段の過半の修繕又は模様替
3 間仕切壁の過半の修繕又は模様替 4 壁の過半の修繕又は模様替
第3号工事
次のいずれかの一室の床又は壁の全部の修繕又は模様替
1 居室 2 調理室 3 浴室 4 便所 5 洗面所 6 納戸
7 玄関
8廊下
第4号工事
次の規定又は基準に適合させるための修繕又は模様替
1 建築基準法施行令第3章及び第5章の4の規定
2 地震に対する安全性に係る基準
第5号工事
高齢者等が自立した日常生活を営むのに必要な構造及び設備の基準に適
合させるための次のいずれかに該当する修繕又は模様替
1 通路又は出入口の拡幅 2 階段の勾配の緩和 3 浴室の改良
4 便所の改良 5 手すりの取付 6 床の段差の解消
7 出入口の戸の改良 8 床材の取替
第6号工事
エネルギーの使用の合理化に著しく又は相当程度資する次のいずれかに
該当する修繕又は模様替
1 窓の断熱性を高める工事 2 窓の断熱性を相当程度高める工事
3 窓の断熱性を著しく高める工事 4 天井等の断熱性を高める工事
5 壁の断熱性を高める工事 6 床等の断熱性を高める工事
第
第1号工事
条第
26
項 に 規 定す る 工 事の 種 別
21
2 改築
3 大規模の修繕
工 事の 種 別 及 び 内 容
地域の区分
改修工事前の住宅が相当する省エ
ネルギー対策等級
4 大規模の模様替
1 Ⅰ地域
4 Ⅳ地域
2 Ⅱ地域
5 Ⅴ地域
3 Ⅲ地域
6 Ⅵ地域
1 等級3
2 等級2
3 等級1
第26条の4第3
項に規定する改
修工事(高齢者
等居住改修工事
等)
高齢者等が自立した日常生活を営むのに必要な構造及び設備の基準に適
合させるための次のいずれかに該当する増築、改築、修繕又は模様替
1 通路又は出入口の拡幅 2 階段の勾配の緩和 3 浴室の改良
4 便所の改良 5 手すりの取付 6 床の段差の解消
7 出入口の戸の改良 8 床材の取替
第26条の4第7
項に規定する改
修工事(特定断
熱改修工事等)
エネルギーの使用の合理化に著しく資する次のいずれかに該当する増築
、改築、修繕又は模様替
1 窓の断熱性を高める工事 2 窓の断熱性を相当程度高める工事
3 窓の断熱性を著しく高める工事 4 天井等の断熱性を高める工事
5 壁の断熱性を高める工事 6 床等の断熱性を高める工事
地域の区分
改修工事前の住宅が相当する省エ
ネルギー対策等級
- 122 -
1 Ⅰ地域
4 Ⅳ地域
2 Ⅱ地域
5 Ⅴ地域
3 Ⅲ地域
6 Ⅵ地域
1 等級3
2 等級2
3 等級1
第26条の4第18
項に規定する改
修工事(断熱改
修工事等)
エネルギーの使用の合理化に相当程度資する次のいずれかに該当する増
築、改築、修繕又は模様替
1 窓の断熱性を高める工事 2 窓の断熱性を相当程度高める工事
3 窓の断熱性を著しく高める工事 4 天井等の断熱性を高める工事
5 壁の断熱性を高める工事 6 床等の断熱性を高める工事
地域の区分
改修工事前の住宅が相当する省エ
ネルギー対策等級
規定する一般断熱改修工事等の種別
法第 条の の3第1項第2号に
第26条の28
の5第9
項に規定す
る改修工事
41
19
2 Ⅱ地域
5 Ⅴ地域
1 等級2
2 等級1
3 Ⅲ地域
6 Ⅵ地域
エネルギーの使用の合理化に資する次のいずれかに該当する増築、改築
、修繕又は模様替
1 窓の断熱性を高める工事 2 天井等の断熱性を高める工事 3 壁
の断熱性を高める工事 4 床等の断熱性を高める工事
1 Ⅰ地域
4 Ⅳ地域
地域の区分
第26条の28
の5第11項
に規定する
設備の取替
え又は取付
け
1 Ⅰ地域
4 Ⅳ地域
2 Ⅱ地域
5 Ⅴ地域
3 Ⅲ地域
6 Ⅵ地域
太陽光の利用に資する設備として
設置された機器の設備の型式
安全対策工事の有無
有
無
陸屋根防水基礎工事の有無
有
無
積雪対策工事の有無
有
無
塩害対策工事の有無
有
無
幹線増強工事の有無
有
無
工 事 の 内容
摘
要
上記の工事が租税特別措置法施行令第26条第21項第1号に規定する増築、改築、大規模の修繕若し
くは大規模の模様替、同項第2号に規定する修繕若しくは模様替、同項第3号に規定する修繕若しく
は模様替、同項第4号に規定する修繕若しくは模様替、同項第5号に規定する修繕若しくは模様替、
同項第6号に規定する修繕若しくは模様替(同条第22項の規定により読み替えられた同条第21項第
6号に規定する修繕若しくは模様替を含む。)、第26条の4第3項に規定する増築、改築、修繕若
しくは模様替(租税特別措置法第41条の19の3第1項第1号に規定する高齢者等居住改修工事等を
含む。)、租税特別措置法施行令第26条の4第7項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替、
同条第18項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替(同条第19項の規定により読み替えられた
同条第18項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替を含む。)、第26条の28の5第9項に規定
する増築、改築、修繕若しくは模様替又は同条第11項に規定する設備の取替え若しくは取付けに該
当することを証明します。
1 租税特別措置法第41条の3の2第1項に規定する増改築等を行った場合の費用の額に関し、確
認した内容は次のとおりです。
- 123 -
①
高齢者等居住改修工事等を含む増改築等工事の費用の額(全体工事費)
円
②
高齢者等居住改修工事等の費用の額
円
③
地方公共団体の補助金等の交付又は居宅介護住宅改修費若しくは介護
予防住宅改修費の給付の対象となる高齢者等居住改修工事等の実施の有
無
「有」の場合
有
無
(1)地方公共団体から交付される補助金等の額
円
(2)地方公共団体から給付される居宅介護住宅改修費の額又
は介護予防住宅改修費の額
円
④
②から③(1)及び③(2)の合計額を差し引いた額
円
⑤
特定断熱改修工事等の費用の額
円
⑥
④(30万円を超える場合)及び⑤(30万円を超える場合)の合計額
円
2
租税特別措置法第41条の3の2第4項に規定する増改築等を行った場合の費用の額に関し、確
認した内容は次のとおりです。
①
特定断熱改修工事等又は断熱改修工事等を含む増改築等工事の費用の
額(全体工事費)
円
②
特定断熱改修工事等の費用の額
円
③
断熱改修工事等の費用の額
円
④
第26条の28の5第9項に規定する改修工事の費用の額
円
3
租税特別措置法第41条の19の3第1項に規定する改修工事を行った場合の費用の額に関し、確
認した内容は次のとおりです。
①
高齢者等居住改修工事等を含む改修工事の費用の額(全体工事費)
②
高齢者等居住改修工事等の費用の額等
ア
イ
円
高齢者等居住改修工事等に要した費用の額
地方公共団体の補助金等の交付又は居宅介護住宅改修費若しくは介
護予防住宅改修費の給付の対象となる高齢者等居住改修工事等の実施
の有無
(1)地方公共団体から交付される補助金等の額
「有」の場合 (2)地方公共団体から給付される居宅介護住宅改修費の額又
は介護予防住宅改修費の額
円
有
無
円
円
ウ
アからイ(1)及びイ(2)の合計額を差し引いた額
円
エ
高齢者等居住改修工事等の標準的な費用の額
円
オ
ウとエの金額のうちいずれか少ない金額
円
③
一般断熱改修工事等の費用の額等
ア
一般断熱改修工事等に要した費用の額
- 124 -
円
④
4
イ
一般断熱改修工事等の標準的な費用の額
円
ウ
アとイの金額のうちいずれか少ない金額
円
②オ(②ウが30万円を超える場合)及び③ウ(③アが30万円を超える
場合)の合計額
円
租税特別措置法第41条の19の3第2項に規定する改修工事を行った場合の費用の額に関し、確
認した内容は次のとおりです。
①
一般断熱改修工事等を含む増改築等工事の費用の額(全体工事費)
②
一般断熱改修工事等の費用の額等
円
ア
一般断熱改修工事等に要した費用の額
円
イ
一般断熱改修工事等の標準的な費用の額
円
ウ
アとイの金額のうちいずれか少ない金額
円
平成
証明を行った建
築士、指定確認
検査機関又は登
録住宅性能評価
機関
氏名又は名称
住
一級建築士、二
級建築士又は木
造建築士の別
名
所
登
録
番
号
登録を受けた都道府県名
(二級建築士又は木造建
築士の場合)
指定・登録年月日及び指
定・登録番号
指定・登録をした者
称
在
地
一級建築士事務所、二級建築士事務所又は木造
建築士事務所の別
登録年月日及び登録番号
指定確認検査機
関が証明を行っ
た場合の調査を
行った建築士又
は建築基準適合
判定資格者
氏
名
住
所
建築士
の場合
月
日
印
所
指定確認検査機
関又は登録住宅
性能評価機関の
場合
建築士が証明を
行った場合の当
該建築士の属す
る建築士事務所
年
一級建築士、
二級建築士又
は木造建築士
の別
登
建築基準適合判定資格者の場合
登
録
番
号
登録を受けた都道府県名
(二級建築士又は木造建
築士の場合)
録
番
号
登録を受けた地方整備局
等名
- 125 -
登録住宅性能評
価機関が証明を
行った場合の調
査を行った建築
士又は建築基準
適合判定資格者
検定合格者
氏
名
住
所
建築士
の場合
一級建築士、
二級建築士又
は木造建築士
の別
建築基準適合判定資格
者検定合格者の場合
登
録
番
号
登録を受けた都道府県名
(二級建築士又は木造建
築士の場合)
合格通知日付又は合格証書日付
合格通知番号又は合格証書番号
(用紙
備
日本工業規格
A4)
考
1
「証明申請者」の「住所」及び「氏名」の欄には、この証明書の交付を受けようとする者の
住所及び氏名をこの証明書を作成する日の現況により記載すること。
2 「家屋番号及び所在地」の欄には、当該工事を行った家屋の建物登記簿に記載された家屋番
号及び所在地を記載すること。
3 「工事の種別及び内容」の欄には、この証明書により証明をする工事について、次により記
載すること。
(1) 「第26条第21項に規定する工事の種別」の欄には、以下により記載するものとする。
① 「第1号工事」の欄には、当該工事が租税特別措置法施行令(以下「施行令」という。)
第26条第21項第1号に規定する増築、改築、大規模の修繕又は大規模の模様替のいずれに
該当するかに応じ該当する番号を○で囲むものとする。
② 「第2号工事」の欄には、当該工事が施行令第26条第21項第2号に規定する修繕又は模
様替であって次に掲げるもののいずれに該当するかに応じ該当する番号を○で囲むものと
する。
イ 床の過半の修繕又は模様替 床(建築基準法(昭和25年法律第201号)第2条第5号に
規定する主要構造部(以下「主要構造部」という。)である床及び最下階の床をいう。)
の過半について行うもの
ロ 階段の過半の修繕又は模様替 主要構造部である階段の過半について行うもの
ハ 間仕切壁の過半の修繕又は模様替 間仕切壁(主要構造部である間仕切壁及び建築物
の構造上重要でない間仕切壁をいう。)の室内に面する部分の過半について行うもの(そ
の間仕切壁の一部について位置の変更を伴うものに限る。)
ニ 壁の過半の修繕又は模様替 主要構造部である壁の室内に面する部分の過半について
行うもの(当該修繕又は模様替に係る壁の過半について遮音又は熱の損失の防止のため
の性能を向上させるものに限る。)
③ 「第3号工事」の欄には、当該工事が施行令第26条第21項第3号に規定する修繕又は模
様替であって当該欄に掲げるもののいずれに該当するかに応じ該当する番号を○で囲むも
のとする。
④ 「第4号工事」の欄には、当該工事が施行令第26条第21項第4号に規定する修繕又は模
様替であって当該欄に掲げる規定又は基準のいずれに適合するかに応じ該当する番号を○
で囲むものとする。
⑤ 「第5号工事」の欄には、当該工事が施行令第26条第21項第5号に規定する修繕又は模
様替であって当該欄に掲げるもののいずれに該当するかに応じ該当する番号を○で囲むも
のとする。
⑥ 「第6号工事」の欄には、当該工事が施行令第26条第21項第6号に規定する修繕又は模
様替(同条第22項の規定により読み替えられた同条第21項第6号に規定する修繕又は模様替
を含む。)であって当該欄に掲げるもののいずれに該当するかに応じ該当する番号(住宅
に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準
(平成18年経済産業省・国土交通省告示第3号。以下「建築主等の判断の基準」という。)
別表第1に掲げる地域の区分におけるⅥ地域において窓の日射遮蔽性を高める工事を行っ
た場合は、番号1)を○で囲むものとする。また、同欄中「地域の区分」の欄には、建築
主等の判断の基準別表第1に掲げる地域の区分のいずれに該当するかに応じ該当する番号
を○で囲むものとし、同欄中「改修工事前の住宅の省エネルギー対策等級」の欄には、改
修工事前の住宅が相当する日本住宅性能表示基準(平成13年国土交通省告示第1346号)別
表1の(い)項に掲げる「5-1省エネルギー対策等級」を○で囲むものとする(平成21
- 126 -
年4月1日から平成22年12月31日までの間に居住の用に供した場合は、「改修工事前の住
宅の省エネルギー対策等級」の欄の記載を要しない。)。
(2) 「第26条の4第3項に規定する改修工事(高齢者等居住改修工事等)」の欄には、証明申
請者が租税特別措置法第41条の3の2第1項及び同法第41条の19の3第1項第1号の規定の
適用を受けようとする場合に限り記載するものとし、当該工事が施行令第26条の4第3項に
規定する増築、改築、修繕又は模様替であって当該欄に掲げるもののいずれに該当するかに
応じ該当する番号を○で囲むものとする。
(3) 「第26条の4第7項に規定する改修工事(特定断熱改修工事等)」の欄には、証明申請者
が租税特別措置法第41条の3の2第1項又は第4項の規定の適用を受けようとする場合に限
り記載するものとし、当該工事が施行令第26条の4第7項に規定する増築、改築、修繕又は
模様替であって当該欄に掲げるもののいずれに該当するかに応じ該当する番号(建築主等の
判断の基準別表第1に掲げる地域の区分におけるⅥ地域において窓の日射遮蔽性を高める工
事を行った場合は、番号1)を○で囲むものとする。また、同欄中「地域の区分」の欄には
、建築主等の判断の基準別表第1に掲げる地域の区分のいずれに該当するかに応じ該当する
番号を○で囲むものとし、同欄中「改修工事前の住宅の省エネルギー対策等級」の欄には、
改修工事前の住宅が相当する日本住宅性能表示基準別表1の(い)項に掲げる「5-1省エ
ネルギー対策等級」を○で囲むものとする。
(4) 「第26条の4第18項に規定する改修工事(断熱改修工事等)」の欄には、証明申請者が租
税特別措置法第41条の3の2第4項の規定の適用を受けようとする場合に限り記載するもの
とし、当該工事が施行令第26条の4第18項に規定する増築、改築、修繕又は模様替(同条第19
項の規定により読み替えられた同条第18項に規定する増築、改築、修繕又は模様替を含む。)
であって当該欄に掲げるもののいずれに該当するかに応じ該当する番号(建築主等の判断の
基準別表第1に掲げる地域の区分におけるⅥ地域において窓の日射遮蔽性を高める工事を行
った場合は、番号1)を○で囲むものとする。また、同欄中「地域の区分」の欄には、建築主
等の判断の基準別表第1に掲げる地域の区分のいずれに該当するかに応じ該当する番号を○
で囲むものとし、同欄中「改修工事前の住宅の省エネルギー対策等級」の欄には、改修工事
前の住宅が相当する日本住宅性能表示基準別表1の(い)項に掲げる「5-1省エネルギー
対策等級」を○で囲むものとする(平成21年4月1日から平成22年12月31日までの間に居住
の用に供した場合は、「改修工事前の住宅の省エネルギー対策等級」の欄の記載を要しない。)。
(5) 「第26条の28の5第9項に規定する改修工事」の欄には、証明申請者が租税特別措置法第
41条の19の3第1項第2号及び同条第2項の規定の適用を受けようとする場合に限り記載す
るものとし、当該改修工事が施行令第26条の28の5第9項に規定する増築、改築、修繕又は
模様替であって当該欄に掲げるもののいずれに該当するかに応じ該当する番号(建築主等の
判断の基準別表第1に掲げる地域の区分におけるⅥ地域において窓の日射遮蔽性を高める工
事を行った場合は、番号1)を○で囲むものとする。また、同欄中「地域の区分」の欄には、
建築主等の判断の基準別表第1に掲げる地域の区分のいずれに該当するかに応じ該当する番
号を○で囲むものとする。
(6) 「第26条の28の5第11項に規定する設備の取替え又は取付け」の欄には、証明申請者が租
税特別措置法第41条の19の3第1項第2号及び同条第2項の規定の適用を受けようとする場
合に限り記載するものとし、当該工事が施行令第26条の28の5第11項に規定する工事であっ
て「租税特別措置法施行令第26条の28の5第11項の規定に基づき、租税特別措置法第41条の
19の3第4項第1号に掲げる工事が行われた家屋と一体となって効用を果たす太陽光の利用
に資する設備として経済産業大臣が財務大臣と協議して指定する設備に係る告示」(平成21
年経済産業省告示第68号)に適合する太陽光の利用に資する設備の種別を記載するものとす
る。また、同告示に記載された各種工事の実施の有無について、該当するものを○で囲むも
のとする。
(7) 「工事の内容」の欄には、当該工事が施行令第26条第21項第1号に規定する増築、改築、
大規模の修繕若しくは大規模の模様替、同項第2号に規定する修繕若しくは模様替、同項第
3号に規定する修繕若しくは模様替、同項第4号に規定する修繕若しくは模様替、同項第5
号に規定する修繕若しくは模様替、同項第6号に規定する修繕若しくは模様替(同条第22項
の規定により読み替えられた同条第21項第6号に規定する修繕若しくは模様替を含む。)、
第26条の4第3項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替(租税特別措置法第41条の19
の3第1項第1号に規定する高齢者等居住改修工事等を含む。)、租税特別措置法施行令第
26条の4第7項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替、同条第18項に規定する増築、
改築、修繕若しくは模様替(同条第19項の規定により読み替えられた同条第18項に規定する
増築、改築、修繕若しくは模様替を含む。)、第26条の28の5第9項に規定する増築、改築、
修繕若しくは模様替又は同条第11項に規定する設備の取付け若しくは取替えに該当すること
を明らかにする工事の具体的内容を記載するものとする。
4 租税特別措置法第41条の3の2第1項に規定する増改築等を行った場合の費用の額に関し、
確認した内容について記載する表には、次により記載すること。
- 127 -
(1) 「高齢者等居住改修工事等を含む増改築等工事の費用の額(全体工事費)」の欄には、高
齢者等居住改修工事等を含む住宅の増改築等工事の全体の費用の額を記載するものとする。
(2) 「高齢者等居住改修工事等の費用の額」の欄には、高齢者等居住改修工事等の1~8のい
ずれかに該当する工事の合計額を記載するものとする。
(3) 「地方公共団体の補助金等の交付又は居宅介護住宅改修費若しくは介護予防住宅改修費の
給付の対象となる高齢者等居住改修工事等の実施の有無」の欄には、実施された高齢者等居
住改修工事等に、高齢者等居住改修工事等を含む住宅の増改築等工事の費用に充てるために
地方公共団体から交付される補助金その他これに準ずるものの交付、住宅の増改築等工事の
費用に充てるために地方公共団体から給付される介護保険法第45条第1項に規定する居宅介
護住宅改修費又は同法第57条第1項に規定する介護予防住宅改修費の給付の対象となる工事
が含まれているか否かに応じ、含まれている場合には「有」を、含まれていない場合には「無」
を○で囲むものとする。
① 「「有」の場合」の「(1) 地方公共団体から交付される補助金等の額」の欄には、高齢
者等居住改修工事等を含む住宅の増改築等工事の費用に充てるために地方公共団体から交
付される補助金その他これに準ずるものの額を記載するものとする。
② 「「有」の場合」の「(2) 地方公共団体から給付される居宅介護住宅改修費の額又は介護
予防住宅改修費の額」の欄には、住宅の増改築等工事の費用に充てるために地方公共団体
から給付される介護保険法第45条第1項に規定する居宅介護住宅改修費の額又は同法第57
条第1項に規定する介護予防住宅改修費の額を記載するものとする。
(4) 「②から③(1)及び③(2)の合計額を差し引いた額」の欄には、「高齢者等居住改修工事等
の費用の額」から「地方公共団体から交付される補助金等の額」及び「地方公共団体から給
付される居宅介護住宅改修費の額又は介護予防住宅改修費の額」の合計額を差し引いた額を
記載するものとする。
(5) 「特定断熱改修工事等の費用の額」の欄には、特定断熱改修工事等の1~6のいずれかに
該当する工事の合計額を記載するものとする。
(6) 「④(30万円を超える場合)及び⑤(30万円を超える場合)の合計額」の欄には、「②か
ら③(1)及び③(2)の合計額を差し引いた額」(30万円を超える場合)及び「特定断熱改修工
事等の費用の額」(30万円を超える場合)の合計額を記載するものとする。
5 租税特別措置法第41条の3の2第4項に規定する増改築等を行った場合の費用の額に関し、
確認した内容について記載する表には、次により記載すること。
(1) 「特定断熱改修工事等又は断熱改修工事等を含む増改築等工事の費用の額(全体工事費)」
の欄には、特定断熱改修工事等又は断熱改修工事等を含む住宅の増改築等工事の全体の費用
の額を記載するものとする。
(2) 「特定断熱改修工事等の費用の額」の欄には、特定断熱改修工事等の1~6のいずれかに
該当する工事の合計額を記載するものとする。
(3) 「断熱改修工事等の費用の額」の欄には、断熱改修工事等の1~6のいずれかに該当する
工事の合計額を記載するものとする。
(4) 「第26条の28の5第9項に規定する改修工事」の欄には、租税特別措置法施行令第26条の
4第19項の規定により読み替えられた第26条の28の5第9項に規定する工事の1~4のいず
れかに該当する工事の合計額を記載するものとする。
6 租税特別措置法第41条の19の3第1項に規定する改修工事を行った場合の費用の額に関し、
確認した内容について記載する表には、次により記載すること。
(1) 「高齢者等居住改修工事等を含む改修工事の費用の額(全体工事費)」の欄には、高齢者
等居住改修工事等を含む住宅の改修工事の全体の費用の額を記載するものとする。
(2) 「高齢者等居住改修工事等に要した費用の額」の欄には、高齢者等居住改修工事等の1~
8のいずれかに該当する工事の合計額を記載するものとする。
(3) 「地方公共団体の補助金等の交付又は居宅介護住宅改修費若しくは介護予防住宅改修費の
給付の対象となる高齢者等居住改修工事等の実施の有無」の欄には、実施された高齢者等居
住改修工事等に、高齢者等居住改修工事等を含む住宅の改修工事の費用に充てるために地方
公共団体から交付される補助金その他これに準ずるものの交付、住宅の改修工事の費用に充
てるために地方公共団体から給付される介護保険法第45条第1項に規定する居宅介護住宅改
修費又は同法第57条第1項に規定する介護予防住宅改修費の給付の対象となる工事が含まれ
ているか否かに応じ、含まれている場合には「有」を、含まれていない場合には「無」を○
で囲むものとする。
① 「「有」の場合」の「(1) 地方公共団体から交付される補助金等の額」の欄には、高齢
者等居住改修工事等を含む住宅の改修工事の費用に充てるために地方公共団体から交付さ
れる補助金その他これに準ずるものの額を記載するものとする。
② 「「有」の場合」の「(2) 地方公共団体から給付される居宅介護住宅改修費の額又は介護
予防住宅改修費の額」の欄には、住宅の改修工事の費用に充てるために地方公共団体から
給付される介護保険法第45条第1項に規定する居宅介護住宅改修費の額又は同法第57条第
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1項に規定する介護予防住宅改修費の額を記載するものとする。
(4) 「アからイ(1)及びイ(2)の合計額を差し引いた額」の欄には、「高齢者等居住改修工事等
の費用の額」から「地方公共団体から交付される補助金等の額」及び「地方公共団体から給
付される居宅介護住宅改修費の額又は介護予防住宅改修費の額」の合計額を差し引いた額を
記載するものとする。
(5) 「高齢者等居住改修工事等の標準的な費用の額」の欄には、租税特別措置法施行令第26条
の28の5第3項の規定に基づき、国土交通大臣が財務大臣と協議して高齢者等居住改修工事等
の内容に応じて定める金額(平成21年国土交通省告示第384号)に基づき該当する改修工事ご
とに算出した額の合計額を記載するものとする。
(6) 「一般断熱改修工事等に要した費用の額」の欄には、一般断熱改修工事等の1~4のいず
れかに該当する工事の合計額を記載するものとする。
(7) 「一般断熱改修工事等の標準的な費用の額」の欄には、「租税特別措置法施行令第26条の
28の5第7項の規定に基づき、国土交通大臣又は経済産業大臣が財務大臣とそれぞれ協議し
て定める金額を定める告示(平成21年経済産業省・国土交通省告示第4号)」に基づき該当
する改修工事等ごとに算出した額の合計額を記載するものとする。
(8) 「②オ(②ウが30万円を超える場合)及び③ウ(③アが30万円を超える場合)の合計額」
の欄には、②ウ及び③アがそれぞれが30万を超える場合は②オ及び③ウの合計額を記載し、
②ウのみが30万円を超える場合は②オの金額を記載し、③アのみが30万円を超える場合は③
ウの金額を記載するものとする。
7 租税特別措置法第41条の19の3第2項に規定する改修工事を行った場合の費用の額に関し、
確認した内容について記載する表には、次により記載すること。
(1) 「一般断熱改修工事等を含む増改築等工事の費用の額(全体工事費)」の欄には、一般断
熱改修工事等を含む住宅の増改築等工事の全体の費用の額を記載するものとする。
(2) 「一般断熱改修工事等に要した費用の額」の欄には、一般断熱改修工事等の1~4のいず
れかに該当する工事の合計額を記載するものとする。
(3) 「一般断熱改修工事等の標準的な費用の額」の欄には、「租税特別措置法施行令第26条の
28の5第7項の規定に基づき、国土交通大臣又は経済産業大臣が財務大臣とそれぞれ協議し
て定める金額を定める告示(平成21年経済産業省・国土交通省告示第4号)」に基づき該当
する改修工事等ごとに算出した額の合計額を記載するものとする。
8 「証明を行った建築士、指定確認検査機関又は登録住宅性能評価機関」の欄には、当該工事
が施行令第26条第21項第1号に規定する増築、改築、大規模の修繕若しくは大規模の模様替、
同項第2号に規定する修繕若しくは模様替、同項第3号に規定する修繕若しくは模様替、同項
第4号に規定する修繕若しくは模様替、同項第5号に規定する修繕若しくは模様替、同項第6
号に規定する修繕若しくは模様替(同条第22項の規定により読み替えられた同条第21項第6号
に規定する修繕若しくは模様替を含む。)、第26条の4第3項に規定する増築、改築、修繕若
しくは模様替(租税特別措置法第41条の19の3第1項第1号に規定する高齢者等居住改修工事
等を含む。)、租税特別措置法施行令第26条の4第7項に規定する増築、改築、修繕若しくは
模様替又は同条第18項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替(同条第19項の規定により
読み替えられた同条第18項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替を含む。)、第26条の
28の5第9項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替又は同条第11項に規定する設備の取
替え若しくは取付けであることにつき証明を行った建築士、指定確認検査機関又は登録住宅性
能評価機関について次により記載すること。
(1) 「氏名又は名称」及び「住所」の欄には、建築士が証明した場合には建築士法第5条の2
の規定により届出を行った氏名及び住所を、指定確認検査機関が証明した場合には建築基準
法第77条の18第1項の規定により指定を受けた名称及び住所(指定を受けた後に同法第77条
の21第2項の規定により変更の届出を行った場合は、当該変更の届出を行った名称及び住所)
を、登録住宅性能評価機関が証明した場合には住宅の品質確保の促進等に関する法律第7条
第1項の規定により登録を受けた氏名又は名称及び住所(登録を受けた後に同法第10条第2
項の規定により変更の届出を行った場合は、当該変更の届出を行った氏名又は名称及び住所)
を記載するものとする。
(2) 「一級建築士、二級建築士又は木造建築士の別」の欄には、証明を行った建築士の免許の
別に応じ、「一級建築士」、「二級建築士」又は「木造建築士」と記載するものとする。な
お、一級建築士、二級建築士又は木造建築士が証明することのできる家屋は、それぞれ建築
士法第3条から第3条の3までに規定する建築物に該当するものとする。
(3) 「登録番号」の欄には、証明を行った建築士について建築士法第5条の2の規定による届
出に係る登録番号を記載するものとする。
(4) 「登録を受けた都道府県名(二級建築士又は木造建築士の場合)」の欄には、証明を行っ
た建築士が二級建築士又は木造建築士である場合には、建築士法第5条第1項の規定により
登録を受けた都道府県名を記載するものとする。
- 129 -
(5) 「指定確認検査機関又は登録住宅性能評価機関の場合」の「指定・登録年月日及び指定・
登録番号」及び「指定・登録をした者」の欄には、指定確認検査機関が証明した場合には建
築基準法第77条の18第1項の規定により指定を受けた年月日及び指定番号並びに指定をした
者を、登録住宅性能評価機関が証明した場合には住宅の品質確保の促進等に関する法律第7
条第1項の規定により登録を受けた年月日及び登録番号並びに登録をした者を記載するもの
とする。
9 「建築士が証明を行った場合の当該建築士の属する建築士事務所」の「名称」、「所在地」、
「一級建築士事務所、二級建築士事務所又は木造建築士事務所の別」及び「登録年月日及び登
録番号」の欄には、建築士法第23条の3第1項に規定する登録簿に記載された建築士事務所の
名称及び所在地、一級建築士事務所、二級建築士事務所又は木造建築士事務所の別並びに登録
年月日及び登録番号を記載すること。
10 「指定確認検査機関が証明を行った場合の調査を行った建築士又は建築基準適合判定資格者」
の欄には、当該工事が施行令第26条第21項第1号に規定する増築、改築、大規模の修繕若しく
は大規模の模様替、同項第2号に規定する修繕若しくは模様替、同項第3号に規定する修繕若
しくは模様替、同項第4号に規定する修繕若しくは模様替、同項第5号に規定する修繕若しく
は模様替、同項第6号に規定する修繕若しくは模様替(同条第22項の規定により読み替えられ
た同条第21項第6号に規定する修繕若しくは模様替を含む。)又は第26条の4第3項に規定す
る増築、改築、修繕若しくは模様替(租税特別措置法第41条の19の3第1項第1号に規定する
高齢者等居住改修工事等を含む。)、租税特別措置法施行令第26条の4第7項に規定する増築、
改築、修繕若しくは模様替又は同条第18項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替(同条
第19項の規定により読み替えられた同条第18項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替を
含む。)、第26条の28の5第9項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替又は同条第11項
に規定する設備の取替え若しくは取付けであることにつき調査を行った建築士又は建築基準適
合判定資格者について、次により記載すること。
(1) 「氏名」及び「住所」の欄には、建築士である場合には建築士法第5条の2の規定により
届出を行った氏名及び住所を、建築基準適合判定資格者である場合には建築基準法第77条の
58又は第77条の60の規定により登録を受けた氏名及び住所を記載するものとする。
(2) 「建築士の場合」の「一級建築士、二級建築士又は木造建築士の別」の欄には、調査を行
った建築士の免許の別に応じ、「一級建築士」、「二級建築士」又は「木造建築士」と記載
するものとする。なお、一級建築士、二級建築士又は木造建築士が調査することのできる家
屋は、それぞれ建築士法第3条から第3条の3までに規定する建築物に該当するものとする。
(3) 「建築士の場合」の「登録番号」及び「登録を受けた都道府県名(二級建築士又は木造建
築士の場合)」の欄には、建築士法第5条の2の規定により届出を行った登録番号及び当該
建築士が二級建築士又は木造建築士である場合には、同法第5条第1項の規定により登録を
受けた都道府県名を記載するものとする。
(4) 「建築基準適合判定資格者の場合」の「登録番号」及び「登録を受けた地方整備局等名」
の欄には、建築基準法第77条の58又は第77条の60の規定により登録を受けた登録番号及び地
方整備局等の名称を記載するものとする。
11 「登録住宅性能評価機関が証明を行った場合の調査を行った建築士又は建築基準適合判定資
格者検定合格者」の欄には、当該工事が施行令第26条第21項第1号に規定する増築、改築、大
規模の修繕若しくは大規模の模様替、同項第2号に規定する修繕若しくは模様替、同項第3号
に規定する修繕若しくは模様替、同項第4号に規定する修繕若しくは模様替、同項第5号に規
定する修繕若しくは模様替、同項第6号に規定する修繕若しくは模様替(同条第22項の規定に
より読み替えられた同条第21項第6号に規定する修繕若しくは模様替を含む。)又は第26条の
4第3項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替(租税特別措置法第41条の19の3第1項
第1号に規定する高齢者等居住改修工事等を含む。)、租税特別措置法施行令第26条の4第7
項に規定する増築、改築、修繕若しくは模様替又は同条第18項に規定する増築、改築、修繕若
しくは模様替(同条第19項の規定により読み替えられた同条第18項に規定する増築、改築、修
繕若しくは模様替を含む。)、第26条の28の5第9項に規定する増築、改築、修繕若しくは模
様替又は同条第11項に規定する設備の取替え若しくは取付けであることにつき調査を行った建
築士又は建築基準適合判定資格者検定合格者について、次により記載すること。
(1) 「氏名」及び「住所」の欄には、建築士である場合には建築士法第5条の2の規定により
届出を行った氏名及び住所を、建築基準適合判定資格者検定合格者である場合には、建築基
準法施行令第6条より通知を受けた氏名及び住所を記載するものとする。
(2) 「建築士の場合」の「一級建築士、二級建築士又は木造建築士の別」の欄には、調査を行
った建築士の免許の別に応じ、「一級建築士」、「二級建築士」又は「木造建築士」と記載
するものとする。なお、一級建築士、二級建築士又は木造建築士が調査することのできる家
- 130 -
屋は、それぞれ建築士法第3条から第3条の3までに規定する建築物に該当するものとする。
(3) 「建築士の場合」の「登録番号」及び「登録を受けた都道府県名(二級建築士又は木造建
築士の場合)」の欄には、建築士法第5条の2の規定により届出を行った登録番号及び当該
建築士が二級建築士又は木造建築士である場合には、同法第5条第1項の規定により登録を
受けた都道府県名を記載するものとする。
(4) 「建築基準適合判定資格者検定合格者の場合」の「合格通知日付又は合格証書日付」及び
「合格通知番号又は合格証書番号」の欄には、建築基準法施行令第6条の規定により通知を
受けた日付及び合格通知番号(建築基準法の一部を改正する法律(平成10年法律第100号)附
則第2条第2項の規定により建築基準適合判定資格者検定に合格したとみなされた者につい
ては、合格証書日付及び合格証書番号)を記載するものとする。
附 則(平成20年4月30日国土交通省告示第514号)
この告示は、租税特別措置法施行令の一部を改正する政令(平成20年政令第161号)の施行の日から施行する。
附 則(平成20年3月31日国土交通省告示第387号)
この告示は、平成21年4月1日から施行する。
- 131 -
7-4
省エネ改修促進税制(固定資産税)の適用対象工事の内容を定める告示
「地方税法施行令附則第12条第36項の規定に基づき、国土交通大臣が総務大臣と協議して定める改修
工事を定める告示」
○国土交通省告示第515号(最終改正:平成21年3月31日国土交通省告示第381号)
地方税法施行令(昭和25年政令第245号)附則第12条第36項の規定に基づき、国土交通大臣が総務
大臣と協議して定める改修工事を次のように定めたので告示する。
平成20年4月30日
国土交通大臣 冬柴 鐵三
地方税法施行令附則第12条第36項に規定する国土交通大臣が総務大臣と協議して定める改修工事は
、次に掲げる要件のすべてに該当するもの(当該改修工事に附帯して必要となる改修工事を含む。)
とする。
一 次のアに定める改修工事又は次のアに定める改修工事と併せて行う次のウからオまでに定める
改修工事(地域の区分(住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物
の所有者の判断の基準(平成18年経済産業省・国土交通省告示第3号)別表第1に掲げる地域の
区分をいう。以下同じ。)がⅥ地域の場合にあっては、次のイに定める改修工事又は次のイに定
める改修工事と併せて行う次のウからオまでに定める改修工事)であること。
ア 窓の断熱性を高める改修工事(外気に接する窓(既存の窓の室内側に設置する既存の窓と一
体となった窓を含む。以下同じ。)の断熱性を高める工事で、窓の熱貫流率が、地域の区分に
応じ、施工後に新たに別表1-1に掲げる基準値以下となるもの又は窓の建具等が、地域の区
分に応じ、施工後に新たに別表2-1に掲げる事項に該当し、若しくはこれと同等以上の性能
を有するものとなるものをいう。)
イ 窓の日射遮蔽性を高める改修工事(外気に接する窓の日射遮蔽性を高める工事で、外気に接
する窓の夏期日射侵入率(入射する夏期日射量に対する室内に侵入する夏期日射量の割合を表
した数値をいう。)が、窓が面する方位に応じ、施工後に新たに別表1-2に掲げる基準値以
下となるもの又は窓の建具等が、窓が面する方位に応じ、施工後に新たに別表2-2に掲げる
事項に該当し、若しくはこれと同等以上の性能を有するものとなるものをいう。)
ウ 天井等の断熱性を高める改修工事(屋根(小屋裏又は天井裏が外気に通じているものを除く。
以下同じ。)、屋根の直下の天井又は外気等(外気又は外気に通じる床裏、小屋裏若しくは天
井裏をいう。以下同じ。)に接する天井の断熱性を高める工事(住宅に係るエネルギーの使用
の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針(平成18年国土交通省告示第378号)2に掲
げる部分以外の部分(以下「断熱構造とする部分以外の部分」という。)の工事を除く。)で、
鉄筋コンクリート造、組積造その他これらに類する構造(以下「鉄筋コンクリート造等」とい
う。)の住宅にあっては熱橋(構造部材、下地材、窓枠下材その他断熱構造を貫通する部分で
あって、断熱性能が周囲の部分より劣るものをいう。以下同じ。)となる部分を除いた熱貫流
率が、その他の住宅にあっては熱橋となる部分(壁に設けられる横架材を除く。)による低減
を勘案した熱貫流率が、それぞれ住宅の種類、断熱材の施工法、部位及び地域の区分に応じ、
施工後に新たに別表3に掲げる基準値以下となるもの又は各部位の断熱材の熱抵抗が、住宅の
種類、断熱材の施工法及び地域の区分に応じ、施工後に新たに別表4-1に掲げる基準値以上
となるものをいう。以下同じ。)
エ 壁の断熱性を高める改修工事(外気等に接する壁の断熱性を高める工事(断熱構造とする部
分以外の部分の工事を除く。)で、鉄筋コンクリート造等の住宅にあっては熱橋となる部分を
除いた熱貫流率が、その他の住宅にあっては熱橋となる部分(壁に設けられる横架材を除く。
)による低減を勘案した熱貫流率が、それぞれ住宅の種類、断熱材の施工法、部位及び地域の区
分に応じ、施工後に新たに別表3に掲げる基準値以下となるもの又は断熱材の熱抵抗が、住宅
の種類、断熱材の施工法及び地域の区分に応じ、施工後に新たに別表4-1に掲げる基準値以
上となるもの(鉄骨造の住宅の壁であって外張断熱工法及び内張断熱工法以外のものにあって
は、壁に施工する断熱材の熱抵抗が、地域、外装材、(鉄骨柱及び梁の外気側において、鉄骨
柱又は梁に直接接続する面状の材料をいう。以下同じ。)の熱抵抗、鉄骨柱が存する部分以外
の壁(以下「一般部」という。)の断熱層(断熱材で構成される層をいう。以下同じ。)を貫
通する金属製下地部材(以下「金属部材」という。)の有無及び断熱材を施工する箇所の区分
に応じ、別表4-2に掲げる基準値以上となるもの)をいう。以下同じ。)
オ 床等の断熱性を高める改修工事(外気等に接する床(地盤面をコンクリートその他これに類
する材料で覆ったもの又は床裏が外気に通じないもの(以下「土間床等」という。)を除く。
以下同じ。)の断熱性を高める工事(外周が外気等に接する土間床等の断熱性を高める工事を
含み、断熱構造とする部分以外の部分の工事を除く。)で、鉄筋コンクリート造等の住宅にあ
っては熱橋となる部分を除いた熱貫流率が、その他の住宅にあっては熱橋となる部分(壁に設
- 132 -
けられる横架材を除く。)による低減を勘案した熱貫流率が、それぞれ住宅の種類、断熱材の
施工法、部位及び地域の区分に応じ、施工後に新たに別表3に掲げる基準値以下となるもの又
は各部位の断熱材の熱抵抗が、住宅の種類、断熱材の施工法及び地域の区分に応じ、施工後に
新たに別表4-1に掲げる基準値以上となるものをいう。以下同じ。)
二 天井等の断熱性を高める工事、壁の断熱性を高める工事及び床等の断熱性を高める工事にあっ
ては、発泡プラスチック保温材(日本工業規格A9511(発泡プラスチック保温材)に定めるもの
をいう。)を用いる場合にあってはB種を、建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム(日本工
業規格A9526(建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム)に定めるものをいう。)を用いる場
合にあってはB種を、その他の場合にあっては発泡剤としてフロン類(特定製品に係るフロン類
の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律(平成13年法律第64号)第2条第1項に規定するフ
ロン類をいう。)を用いた断熱材を用いない工事であること。
別表1-1
地域の区分
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
熱貫流率の基準値
2.33
3.49
4.65
(単位 1平方メートル1度につきワット)
「熱貫流率」とは、内外の温度差1度の場合において1平方メートル当たり貫流する熱
量をワットで表した数値をいう。別表2-1において同じ。
別表1-2
窓が面する 真北±30度の方位
方位
上記以外の方位
別表2-1
地域の
区分
Ⅰ及びⅡ
0.60
0.40
建具の種類又はその組合せ
次のイ、ロ、ハ、ニ又はホに該当するもの
イ 三重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率(単位 1平方メートル1
度につきワット。以下同じ。)が1.91以下
であるもの
ロ 二重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率が1.51以下であるもの
ハ
二重構造のガラス入り建具で、少なくと
も一方の建具が木製又はプラスチック製で
あり、ガラス中央部の熱貫流率が1.91以下
であるもの
ニ 一重構造のガラス入り建具で、木製又は
プラスチック製であり、ガラス中央部の熱
貫流率が2.08以下であるもの
ホ 一重構造のガラス入り建具で、木又はプ
ラスチックと金属との複合材料製であり、
ガラス中央部の熱貫流率が2.08以下である
もの
- 133 -
代表的なガラスの
組合せ例
イの場合、ガラス単板入り建具
の三重構造であるもの
ロの場合、ガラス単板入り建具
と低放射複層ガラス(空気層12
ミリメートルのもの)入り建具
との二重構造であるもの
ハの場合、ガラス単板入り建具
と 複 層 ガ ラ ス ( 空 気 層 12ミ リ
メートルのもの)入り建具との
二重構造であるもの
ニ又はホの場合、低放射複層ガ
ラス(空気層12ミリメートルの
もの)又は三層複層ガラス(空
気層各12ミリメートルのもの)
入り建具であるもの
Ⅲ
次のイ、ロ、ハ、ニ又はホに該当するもの
イ 二重構造のガラス入り建具で、少なくと
も一方の建具が木製又はプラスチック製で
あり、ガラス中央部の熱貫流率が2.91以下
であるもの
ロ 二重構造のガラス入り建具で、枠が金属
製熱遮断構造であり、ガラス中央部の熱貫
流率が2.91以下であるもの
ハ 二重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率が2.30以下であるもの
ニ
一重構造のガラス入り建具で、木製又は
プラスチック製であり、ガラス中央部の熱
貫流率が3.36以下であるもの
ホ 一重構造のガラス入り建具で、金属製熱
遮断構造又は木若しくはプラスチックと金
属との複合材料製であり、ガラス中央部の
熱貫流率が3.01以下であるもの
Ⅳ及びⅤ
次のイ又はロに該当するもの
イ 二重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率が4.00以下であるもの
ロ 一重構造のガラス入り建具で、ガラス中
央部の熱貫流率が4.00以下であるもの
イ又はロの場合、ガラス単板入
り建具の二重構造であるもの
ハの場合、ガラス単板入り建具
と複層ガラス(空気層6ミリメ
ートルのもの)入り建具との二
重構造であるもの
ニの場合、複層ガラス(空気層
6ミリメートルのもの)入り建
具であるもの
ホの場合、ガラス単板2枚使用
(中間空気層12ミリメートル以
上のもの)、複層ガラス(空気
層12ミリメートルのもの)又は
低放射複層ガラス(空気層6ミ
リメートルのもの)入り建具で
あるもの
イの場合、ガラス単板入り建具
の二重構造であるもの
ロの場合、ガラス単板2枚使用
(中間空気層12ミリメートル以
上のもの)又は複層ガラス(空
気層6ミリメートルのもの)入
り建具であるもの
1
ガラス中央部の熱貫流率は、日本工業規格R3107‐1998(板ガラス類の熱抵抗及び建
築における熱貫流率の算定方法)又は日本工業規格A1420‐1999(建築用構成材の断熱
性測定方法-校正熱箱法及び保護熱箱法)に定める測定方法によるものとする。
2 「低放射複層ガラス」とは、低放射ガラスを使用した複層ガラスをいい、日本工業規
格R3106-1998(板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法)に
定める垂直放射率が0.20以下のガラスを1枚以上使用したもの又は垂直放射率が0.35以
下のガラスを2枚以上使用したものをいう。
3 「金属製熱遮断構造」とは、金属製の建具で、その枠の中間部をポリ塩化ビニル材等
の断熱性を有する材料で接続した構造をいう。
別表2-2
方位
建具の種類若しくはその組合せ
真 北 ± 3 0 一重構造の建具を使用した窓で、日射侵入率が0.66以下である遮熱複層ガラス
度の方位 又は遮熱低放射複層ガラスを有するもの
上 記 以 外 一重構造の建具を使用した窓で、日射侵入率が0.43以下である遮熱複層ガラス
の方位
又は遮熱低放射複層ガラスを有するもの
1 「日射侵入率」は、日本工業規格R3106-1998(板ガラス類の透過率・反射率・放射率・
日射熱取得率の試験方法)に定める測定方法によるものとする。
2 「遮熱複層ガラス」とは熱線吸収ガラス又は熱線反射ガラス等を使用して日射侵入率
を低減した複層ガラスを、「熱線反射ガラス」とは日本工業規格R3221-2002(熱線反射
ガラス)に定める日射熱遮蔽性による区分のうち2種及び3種に該当する熱線反射ガラス
をいう。
- 134 -
別表3
住宅の種類
断熱材の
施工法
部位
鉄筋コンクリ 内断熱工法 屋根又は天井
ート造等の住
壁
宅
床
外気に接する部分
その他の部分
土間床等 外気に接する部分
の外周
その他の部分
外断熱工法 屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他の部分
土 間 床 等 外気に接する部分
の外周
その他の部分
その他の住宅
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他の部分
土 間 床 等 外気に接する部分
の外周
その他の部分
1
Ⅰ
0.27
0.39
0.27
0.38
0.47
0.67
0.32
0.49
0.38
熱貫流率の基準値
地域の区分
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
0.35 0.37 0.37 0.37
0.49 0.75 0.75 0.75
0.32 0.37 0.37 0.37
0.46 0.53 0.53 0.53
0.51 0.58 0.58 0.58
0.73 0.83 0.83 0.83
0.41 0.43 0.43 0.43
0.58 0.86 0.86 0.86
0.46 0.54 0.54 0.54
0.47
0.67
0.17
0.35
0.24
0.34
0.37
0.53
0.51
0.73
0.24
0.53
0.24
0.34
0.37
0.53
0.58
0.83
0.24
0.53
0.34
0.48
0.53
0.76
0.58
0.83
0.24
0.53
0.34
0.48
0.53
0.76
Ⅵ
0.37
1.59
0.43
1.76
0.58
0.83
0.24 0.24
0.53 0.53
0.34
0.48
0.53
0.76
「熱貫流率」とは、土間床等の外周以外の部分にあっては、内外の温度差1度の場合
において1平方メートル当たり貫流する熱量をワットで表した数値であって、当該部位
を熱の貫流する方向に構成している材料の種類及び厚さ、熱橋により貫流する熱量等を
勘案して算出したものをいい、土間床等の外周にあっては、内外の温度差1度の場合に
おいて1平方メートル当たり貫流する熱量をワットで表した数値であって、当該土間床
等を熱の貫流する方向に構成している材料の種類及び厚さ等を勘案して算出したものを
いう。
2 鉄筋コンクリート造等の住宅において、「内断熱工法」とは鉄筋コンクリート造等の
構造体の内側に断熱施工する方法を、「外断熱工法」とは構造体の外側に断熱施工する
方法をいう。以下同じ。
- 135 -
別表4-1
住宅の種類
断熱材の
施工法
鉄 筋 コ ン ク リ 内断熱工法
ート造等の住
宅
外断熱工法
木造の住宅
充填断熱工
法
枠 組 壁 工 法 の 充填断熱工
住宅
法
木 造 、 枠 組 壁 外張断熱工
工 法 又 は 鉄 骨 法又は内張
造の住宅
断熱工法
部
位
断熱材の熱抵抗の基準値
(単位 1ワットにつき平方メ
ートル・度)
地域の区分
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
屋根又は天井
3.6 2.7 2.5 2.5 2.5 2.5
壁
2.3 1.8 1.1 1.1 1.1 0.3
床
外気に接する部分 3.2 2.6 2.1 2.1 2.1
その他の部分
2.2 1.8 1.5 1.5 1.5
土 間 床 等 外気に接する部分 1.7 1.4 0.8 0.8 0.8
の外周部 その他の部分
0.5 0.4 0.2 0.2 0.2
屋根又は天井
3.0 2.2 2.0 2.0 2.0 2.0
壁
1.8 1.5 0.9 0.9 0.9 0.3
床
外気に接する部分 2.2 1.8 1.5 1.5 1.5
その他の部分
土 間 床 等 外気に接する部分 1.7 1.4 0.8 0.8 0.8
の外周部 その他の部分
0.5 0.4 0.2 0.2 0.2
屋根又は 屋根
6.6 4.6 4.6 4.6 4.6 4.6
天井
天井
5.7 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
壁
3.3 2.2 2.2 2.2 2.2 2.2
床
外気に接する部分 5.2 5.2 3.3 3.3 3.3
その他の部分
3.3 3.3 2.2 2.2 2.2
土間床等 外気に接する部分 3.5 3.5 1.7 1.7 1.7
の外周部 その他の部分
1.2 1.2 0.5 0.5 0.5
屋根又は 屋根
6.6 4.6 4.6 4.6 4.6 4.6
天井
天井
5.7 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
壁
3.6 2.3 2.3 2.3 2.3 2.3
床
外気に接する部分 4.2 4.2 3.1 3.1 3.1
その他の部分
3.1 3.1 2.0 2.0 2.0
土間床等 外気に接する部分 3.5 3.5 1.7 1.7 1.7
の外周部 その他の部分
1.2 1.2 0.5 0.5 0.5
屋根又は天井
5.7 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
壁
2.9 1.7 1.7 1.7 1.7 1.7
床
外気に接する部分 3.8 3.8 2.5 2.5 2.5
その他の部分
土間床等 外気に接する部分 3.5 3.5 1.7 1.7 1.7
の外周部 その他の部分
1.2 1.2 0.5 0.5 0.5
1
木造又は枠組壁工法の住宅において、「充填断熱工法」とは、屋根にあっては屋根組
材の間、天井にあっては天井面、壁にあっては柱、間柱、たて枠の間及び外壁と内壁と
の間、床にあっては床組材の間に断熱施工する方法をいう。以下同じ。
2 木造、枠組壁工法又は鉄骨造の住宅において、「外張断熱工法」とは、屋根及び天井
にあっては屋根たる木、小屋梁及び軒桁の外側、壁にあっては柱、間柱及びたて枠の外
側、外気に接する床にあっては床組材の外側に断熱施工する方法をいう。以下同じ。
3 木造、枠組壁工法又は鉄骨造の住宅において、「内張断熱工法」とは、壁において柱
及び間柱の内側に断熱施工する方法をいう。
4 一の住宅において複数の住宅の種類又は断熱材の施工法を採用している場合にあって
は、それぞれの住宅の種類又は断熱材の施工法に応じた各部位の断熱材の熱抵抗の値を
適用するものとする。
5 鉄筋コンクリート造の住宅における一の部位において内断熱工法と外断熱工法を併用
している場合にあっては、外側の断熱材の熱抵抗値を、内側の断熱材の熱抵抗値に加え
た上で、上表における「内断熱工法」とみなすことができるものとする。
6 木造、枠組壁工法の住宅における一の部位において充填断熱工法と外張断熱工法を併
用している場合にあっては、外張部分の断熱材の熱抵抗値を、充填部分の断熱材の熱抵
抗値に加えた上で、上表における「充填断熱工法」とみなすことができるものとする。
- 136 -
7
土間床等の外周部の断熱材の熱抵抗の値は、基礎の外側若しくは内側のいずれか又は
両方に地盤面に垂直に施工される断熱材の熱抵抗の値を示すものとする。この場合にお
いて、断熱材は、基礎底盤上端から基礎天端まで連続に施工し、又はこれと同等以上の
断熱性能を確保できるものとしなければならない。ただし、玄関その他これに類するも
の(当該玄関その他これに類するものの面積(当該玄関その他これに類するものが二以
上ある場合においては、その合計の面積)が、最下階(地階を除く。)の床面積に0.1
を乗じた値以下のものに限る。)における土間床等(床裏が外気に通じない床を除く。
この項において同じ。)の外周部の断熱材の熱抵抗について、次のいずれかとすること
ができる(鉄筋コンクリート造等の住宅で、壁又は土間床等の外周部を内断熱工法とし
た場合を除く。)。
(1) 当該土間床等と屋外の床との取合部を除く基礎の外側に、地盤面に垂直に上表に掲
げる基準値以上の熱抵抗の断熱材を施工すること。
(2) 土間床等の外周部の断熱材に替えて、当該土間床等の裏に接する部分に0.6以上の
熱抵抗の値の断熱材を施工すること(Ⅲ、Ⅳ及びⅤ地域に限る。)。
8 木造の住宅の床(充填断熱工法のものに限る。)において、床根太の相互の間隔が450
ミリメートル以上である場合(その場合において、床端部等における床根太相互の間隔
が450ミリメートル以下となる部分があるときは、当該部分を含む。)は、当該床の断
熱 材 の 熱 抵 抗 の 値 を 上 表 に 掲 げ る 床 の 基 準 値 に 0.9を 乗 じ た 値 以 上 と す る こ と が で き
る。
別表4-2
地域
外装材の熱抵抗
Ⅰ
0.56以上
0.15以上0.56未満
0.15未満
Ⅱ
0.56以上
0.15以上0.56未満
0.15未満
Ⅲ、Ⅳ 0.56以上
Ⅴ及び
Ⅵ
0.15以上0.56未満
0.15未満
一般部の断熱
断熱材の熱抵抗の基準値
層 を 貫 通 す る (単位 1ワットにつき平方メートル・度)
金属部材の有
断熱材を施工する箇所の区分
無
鉄骨柱、鉄骨
一般部
一般部におい
梁部分
て断熱層を貫
通する金属部
材
無し
1.91
2.12
有り
1.91
3.57
0.72
無し
1.91
2.43
有り
1.91
3.57
1.08
無し
1.91
3.00
有り
1.91
3.57
1.43
無し
0.63
1.08
有り
0.63
2.22
0.33
無し
0.85
1.47
有り
0.85
2.22
0.50
無し
1.27
1.72
有り
1.27
2.22
0.72
無し
0.08
1.08
有り
0.08
2.22
0.33
無し
0.31
1.47
有り
0.31
2.22
0.50
無し
0.63
1.72
有り
0.63
2.22
0.72
附 則(平成20年4月30日国土交通省告示第515号)
この告示は、地方税法施行令及び国有資産等所在市町村交付金法施行令の一部を改正する政令(平
成20年政令第152号)の施行の日から施行する。
附 則(平成21年3月31日国土交通省告示第381号)
この告示は、平成21年4月1日から施行する。
- 137 -
7-5 熱損失防止改修工事証明書を定める告示
「地方税法施行規則附則第七条第八項第二号の規定に基づき、国土交通大臣が総務大臣と協議し
て定める書類を定める告示」
○国土交通省告示第516号
地方税法施行規則(昭和29年総理府令第23号)附則第7条第8八項第2号の規定に基づき、国
土交通大臣が総務大臣と協議して定める書類を次のように定めたので告示する。
平成20年4月30日
国土交通大臣 冬柴 鐵三
地方税法施行規則附則第7条第8項第2号に規定する国土交通大臣が総務大臣と協議して定め
る書類は、地方税法(昭和25年法律第226号)附則第15条の9第9項に規定する熱損失防止改修
工事が行われたものであることを、建築士(建築士法(昭和25年法律第202号)第23条の3第1
項の規定により登録された建築士事務所に属する建築士に限る。)、建築基準法(昭和25年法
律第201号)第77条の21第1項に規定する指定確認検査機関又は住宅の品質確保の促進等に関す
る法律(平成11年法律第81号)第5条第1項に規定する登録住宅性能評価機関が別表の書式に
より証する書類とする。
附 則
この告示は、地方税法施行規則等の一部を改正する省令(平成20年総務省令第57号)の施行の
日から施行する。
- 138 -
別表
熱損失防止改修工事証明書
証明申請者
住 所
氏 名
家屋番号及び所在地
工 必須となる改修工事
事
の
種 上記と併せて行った
別 改修工事
及
び
内
容 工
事
の
内
容
窓の断熱性を高める改修工事
1 天井等の断熱性を高める改修工事
2 壁の断熱性を高める改修工事
3 床等の断熱性を高める改修工事
熱損失防止改修工事を含む工事の費用の額(全体工事費)
円
上記のうち熱損失防止改修工事の費用の額
円
上記の工事が地方税法附則第15条の9第9項に規定する熱損失防止改修工事に該当すること
を証明します。
平成
- 139 -
年
月
日
証明を行った建
築士、指定確認
検査機関又は登
録住宅性能評価
機関
氏名又は名称
住
所
一級建築士、二
級建築士又は木
造建築士の別
印
登
録
番
号
登録を受けた都道府県名
(二級建築士又は木造建
築士の場合)
指定確認検査機 指定・登録年月日及び
関又は登録住宅 指定・登録番号
性能評価機関の
場合
指定・登録をした者
名
称
建築士が証明を
行った場合の当 所
在
地
該建築士の属す 一級建築士事務所、二級建築士事務所又は木
る建築士事務所 造建築士事務所の別
登録年月日及び登録番号
指定確認検査機 氏
名
関が証明を行っ
た場合の調査を 住
所
行った建築士又
は建築基準適合 建築士 一級建築士、
判定資格者
登
の場合 二級建築士
又は木造建築
士の別
氏
名
住
所
番
号
登録を受けた都道府県名
(二級建築士又は木造建
築士の場合)
建築基準適合判定資格者の場合
登録住宅性能評
価機関が証明を
行った場合の調
査を行った建築
士又は建築基準
適合判定資格者
検定合格者
録
一級建築士、
建築士 二級建築士又
の場合 は木造建築士
の別
登
録
番
号
登録を受けた地方整備局
等名
登
録
番
号
登録を受けた都道府県名
(二級建築士又は木造建
築士の場合)
建築基準適合判定資格
合格通知日付又は合格証書日付
者検定合格者の場合
合格通知番号又は合格証書番号
(用紙
- 140 -
日本工業規格
A4)
備 考
1 「証明申請者」の「住所」及び「氏名」の欄には、この証明書の交付を受けようとする
者の住所及び氏名をこの証明書を作成する日の現況により記載すること。
2 「家屋番号及び所在地」の欄には、当該工事を行った家屋の建物登記簿に記載された家
屋番号及び所在地を記載すること。
3 「工事の種別及び内容」の欄には、この証明書により証明をする熱損失防止改修工事に
ついて、次により記載すること。なお、「必須となる改修工事」の欄中「窓の断熱性を高め
る改修工事」とあるのは、住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定
建築物の所有者の判断の基準(平成18年経済産業省・国土交通省告示第3号)別表第1に掲
げる地域の区分におけるⅥ地域にあっては、「窓の日射遮蔽性を高める改修工事」とする。
(1) 「上記と併せて行った改修工事」の欄には、改修工事を行った部位(窓は必須とする。)
が地方税法附則第15条の9第9項に規定する熱損失防止改修工事(以下「熱損失防止改修
工事」という。)により新たに現行の省エネ基準を満たすこととなった場合において、当
該工事が窓の断熱性を高める改修工事と併せて行った当該欄に掲げるもののいずれに該当
するかに応じ該当する番号を○で囲むものとする(該当するものがない場合は記入を要し
ない。)。
(2) 「工事の内容」の欄には、工事を行った家屋の部分、工事面積、工法、熱損失防止改
修工事の内容等について、当該工事が熱損失防止改修工事に該当すると認めた根拠が明ら
かになるよう工事の内容を具体的に記載するものとする。
4 「熱損失防止改修工事の費用の額」の欄には、窓の断熱性を高める改修工事及びそれと
併せて行った「上記と併せて行った改修工事」の1から3のいずれかに該当する改修工事の
費用の合計額を記載するものとする。
5 「証明を行った建築士、指定確認検査機関又は登録住宅性能評価機関」の欄における「
氏名又は名称」及び「住所」の欄について、指定確認検査機関が証明した場合であって当該
機関が指定を受けた後に建築基準法第77条の21第2項の規定により変更の届出を行ったとき
は、当該変更の届出を行った名称及び住所を、登録住宅性能評価機関が証明した場合であっ
て当該機関が登録を受けた後に住宅の品質確保の促進等に関する法律第10条第2項の規定に
より変更の届出を行ったときは、当該変更の届出を行った氏名又は名称及び住所を記載するも
のとする。
6 「登録住宅性能評価機関が証明を行った場合の調査を行った建築士又は建築基準適合判
定資格者検定合格者」の欄における「建築基準適合判定資格者検定合格者の場合」の「合格
通知日付又は合格証書日付」及び「合格通知番号又は合格証書番号」の欄について、建築基
準法の一部を改正する法律(平成10年法律第100号)附則第2条第2項の規定により建築基準
適合判定資格者検定に合格したとみなされた者については、合格証書日付及び合格証書番号
を記載するものとする。
- 141 -
7-6
所得税の控除措置を受けるために必要な証明に関する通知
国住備第
4
号
国住生第
6
号
国住指第
45
号
平成 21 年4月3日
日 本 建 築 士 連 合 会 会 長
殿
日本建築士事務所協会連合会会長
殿
国土交通省住宅局住宅総合整備課長
住宅生産課長
建築指導課長
住宅の増改築等の工事を行った場合の所得税額の特別控除制度に係る租税特別措置法
施行規則第18条の21第15項、第18条の23の2第1項並びに第19条の11の3第1項及び第
2項の規定に基づき国土交通大臣が財務大臣と協議して定める書類に係る証明について
今般、租税特別措置法(昭和32年法律第26号。以下「法」という。)、租税特別措置法
施行令(昭和32年政令第43号。以下「令」という。)及び租税特別措置法施行規則(昭
和32年大蔵省令第15号。以下「規則」という。)の一部が改正され、住宅の新築、取得
又は増改築等を住宅ローンを利用して行った場合の特別控除制度(以下「住宅ローン控
除制度」という。)の控除額が大幅に拡充されたこと等に併せて、住宅ローンを利用せ
ずに一定の住宅の新築、取得又は改修工事を行った場合においても、所得税額の特別控
除の適用対象となる新たな措置が講じられたところである。
これらの改正に伴い、規則第18条の21第15項、第18条の23の2第1項並びに第19条の1
1の3第1項及び第2項の規定に基づき国土交通大臣が財務大臣と協議して定める書類の
一部改正を平成21年国土交通省告示第387号により告示したところであり、こうした制度
改正を踏まえ、本通達を定めることにしたので、上記告示により改正された増改築等の
- 142 -
工事に係る証明に関して下記事項に十分留意するよう配意願いたい。
貴職におかれては、貴団体会員の建築士に対しても本通知を周知願いたい。
なお、居住者が平成21年4月1日前に法第41条第1項に規定する増改築等、法第41条
の3の2第1項に規定する増改築等又は同条第4項に規定する増改築等をした家屋を同
各項の定めるところによりその者の居住の用に供した場合については、なお従前の例に
よる。
また、本通知の内容については関係省庁とも協議済であるので、念のため申し添える。
記
1.住宅ローン控除制度の適用対象となる増改築等の工事について
住宅ローン控除制度の適用対象となる増改築等の工事は、国内で行われるもので、
次に掲げるもの(当該工事と併せて行う当該家屋と一体となって効用を果たす設備の
取替え又は取付けに係る工事を含む。)であることにつき規則で定めるところにより
証明がされたものである(当該証明については、下記14.以降を参照のこと)。
(1)
第1号工事
令第26条第21項第1号に規定する増築、改築、建築基準法(昭和25年法律第201号)
第2条第14号に規定する大規模の修繕又は同条第15号に規定する大規模の模様替(以
下「第1号工事」という。)
(2)
第2号工事
令第26条第21項第2号に規定する一棟の家屋でその構造上区分された数個の部分を
独立して住居その他の用途に供することができるもののうちその者が区分所有する部
分について行う次に掲げるいずれかの修繕又は模様替((1)に掲げる工事に該当するも
のを除く。以下「第2号工事」という。)
①
令第26条第21項第2号イに規定する「その区分所有する部分の床(建築基準法第
2条第5号に規定する主要構造部(以下「主要構造部」という。)である床及び最
下階の床をいう。)の過半について行う修繕又は模様替」(以下「床の過半の修繕又
は模様替」という。)
②
令第26条第21項第2号イに規定する「その区分所有する部分の主要構造部である
階段の過半について行う修繕又は模様替」(以下「階段の過半の修繕又は模様替」
という。)
③
令第26条第21項第2号ロに規定する「その区分所有する部分の間仕切壁(主要構
造部である間仕切壁及び建築物の構造上重要でない間仕切壁をいう。)の室内に面
する部分の過半について行う修繕又は模様替(その間仕切壁の一部について位置の
変更を伴うものに限る。)」(以下「間仕切の過半の修繕又は模様替」という。
④
令第26条第21項第2号ハに規定する「その区分所有する部分の主要構造部である
壁の室内に面する部分の過半について行う修繕又は模様替(当該修繕又は模様替に
係る壁の過半について遮音又は熱の損失の防止のための性能を向上させるものに限
る。)」(以下「壁の過半の修繕又は模様替」という。)
- 143 -
(3)
第3号工事
令第26条第21項第3号に規定する家屋((2)の家屋にあっては、その者が区分所有す
る部分に限る。)のうち居室、調理室、浴室、便所その他の室で国土交通大臣が財務
大臣と協議して定めるものの一室の床又は壁の全部について行う修繕又は模様替((1)
又は(2)に掲げる工事に該当するものを除く。以下「第3号工事」という。)
(4)
第4号工事
令第26条第21項第4号に規定する家屋について行う建築基準法施行令(昭和25年政
令第338号)第3章及び第5章の4の規定又は国土交通大臣が財務大臣と協議して定め
る地震に対する安全性に係る基準に適合させるための修繕又は模様替((1)~(3)に掲げ
る工事に該当するものを除く。以下「第4号工事」という。)
(5)
第5号工事
令第26条第21項第5号に規定する家屋について行う国土交通大臣が財務大臣と協議
して定める高齢者等が自立した日常生活を営むのに必要な構造及び設備の基準に適合
させるための修繕又は模様替((1)~(4)に掲げる工事に該当するものを除く。以下「第
5号工事」という。)
(6)
第6号工事
令第26条第21項第6号に規定する家屋について行う国土交通大臣が財務大臣と協議
して定めるエネルギーの使用の合理化に著しく資する修繕若しくは模様替又はエネル
ギーの使用の合理化に相当程度資する修繕若しくは模様替((1)~(5)に掲げる工事に該
当するものを除く。以下「第6号工事」という。)
※なお、平成21年4月1日から平成22年12月31日までの間に居住の用に供した場合に
おいては、国土交通省が財務大臣と協議して定めるエネルギーの使用の合理化に資す
る修繕又は模様替が対象となる。
2.バリアフリー改修工事に係る特別控除制度の適用対象となる工事について
(1)
バリアフリー改修促進税制の適用対象となる増改築等の工事
令第26条の4第3項に規定する家屋について行う高齢者等が自立した日常生活を営
むのに必要な構造及び設備の基準に適合させるための増築、改築、修繕又は模様替を
含む増改築等の工事を行った場合の所得税額の特別控除制度(以下「バリアフリー改
修促進税制」という。)の適用対象となる増改築等の工事は、上記1(1)~(6)の工事の
うち、令第26条の4第3項に規定する家屋について行う国土交通大臣が財務大臣と協
議して定める高齢者等が自立した日常生活を営むのに必要な構造及び設備の基準に適
合させるための増築、改築、修繕又は模様替(当該改修工事が行われる構造又は設備
と一体となって効用を果たす設備の取替え又は取付けに係る改修工事を含む。以下「高
齢者等居住改修工事等」という。)を含む工事であることにつき規則で定めるところ
により証明がされたものである(当該証明については、下記14.以降を参照のこと。)。
(2)
バリアフリー特定改修工事特別控除制度の適用対象となる工事
平成21年度税制改正により新たな措置として講じられた法第41条の19の3第1項
に規定するバリアフリー改修工事に係る特定の改修工事をした場合の所得税額の特別
- 144 -
控除(以下「バリアフリー特定改修工事特別控除制度」という。)の適用対象となる
改修工事は、上記(1)に記載する高齢者等居住改修工事等と同様である。
3.省エネ改修工事に係る特別控除制度の適用対象となる増改築等の工事について
(1)
省エネ改修促進税制の適用対象となる増改築等の工事
令第26条の4第7項に規定する家屋について行う国土交通大臣が財務大臣と協議し
て定めるエネルギーの使用の合理化に著しく資する増築、改築、修繕又は模様替(当
該改修工事が行われる構造又は設備と一体となって効用を果たす設備の取替え又は取
付けに係る改修工事を含む。以下「特定断熱改修工事等」という。)を含む増改築等
の工事を行った場合又は令第26条の4第18項に規定する家屋について行う国土交通大
臣が財務大臣と協議して定めるエネルギーの使用の合理化に相当程度資する増築、改
築、修繕又は模様替(当該改修工事が行われる構造又は設備と一体となって効用を果
たす設備の取替え又は取付けに係る改修工事を含む。以下「断熱改修工事等」という。)
を含む増改築等の工事を行った場合の所得税額の特別控除制度(以下「省エネ改修促
進税制」という。)の適用対象となる増改築等の工事は、それぞれ特定断熱改修工事
等又は断熱改修工事等を含む工事であることにつき規則で定めるところにより証明が
されたものである。なお、平成21年4月1日から平成22年12月31日までの間に居住の
用に供した場合においては、国土交通大臣が財務大臣と協議して定めるエネルギーの
使用の合理化に資する増築、改築、修繕又は模様替を含む増改築等工事であることに
つき規則で定めるところにより証明がされたものである(当該証明については、14.
以降を参照のこと。)。
(2)
省エネ特定改修工事特別控除制度の適用対象となる工事
平成21年度税制改正により新たな措置として講じられた省エネ改修工事に係る特定
の改修工事をした場合の所得税額の特別控除(以下「省エネ特定改修工事特別控除制
度」という。)適用対象となる改修工事は、令第26条の28の5第9項に規定する家屋
について行う国土交通大臣が財務大臣と協議して定めるエネルギーの使用の合理化に
資する増築、改築、修繕又は模様替(当該改修工事が行われる構造又は設備と一体と
なって効用を果たす設備の取替え又は取付けに係る改修工事を含む。以下「標準断熱
改修工事等」という。)であることにつき規則で定めるところにより証明がされたも
のであること及び令第26条の28の5第11項に規定する法第41条の19の3第4項第1号
に掲げるエネルギーの使用の合理化に資する改修工事と併せて行う当該家屋と一体と
なって効用を果たす太陽光利用に資する設備として経済産業大臣が財務大臣と協議し
て指定する設備の取替え又は取付けに係る工事(以下「太陽光発電設備設置工事」と
いう。)であることにつき規則で定めるところにより証明がされたものである(当該
証明については、14.以降を参照のこと)。
4.第1号工事のうち増築に該当するか否かの判断基準について
別棟の建築物について、増築に該当するか否かは次の判断基準に基づいて判断する
ものとする。
増築に該当する別棟の建築物とは、既存の建築物と一体でなければ生活を営めず、
単独では住宅としての機能を有しない建築物をいう。
- 145 -
5.第2号工事に該当するか否かの判断基準について
当該工事に該当するか否かは、それぞれ次の判断基準に基づいて判断するものとす
る。
(1)
床の過半の修繕又は模様替
床の過半について行う修繕又は模様替とは、居住者が行う修繕又は模様替に係る床
面積が、一棟の家屋のうちその者の区分所有する部分の床の全床面積の過半であるこ
とをいう。
(2)
階段の過半の修繕又は模様替
階段の過半について行う修繕又は模様替とは、居住者が行う修繕又は模様替に係る
水平投影面積が、一棟の家屋のうちその者の区分所有する部分の階段の全水平投影面
積の過半であることをいう。
(3)
間仕切壁の室内に面する部分の過半について行う修繕又は模様替
①
間仕切壁の室内に面する部分の過半について行う修繕又は模様替とは、居住者が
行う修繕又は模様替に係る壁の室内に面する部分の壁面の水平投影長さが、一棟の
家屋のうちその者の区分所有する部分の間仕切壁の室内に面する部分の壁面の全水
平投影長さの過半であることをいう。
②
遮音のための性能を向上させるものとは、新規に次の遮音性能を有する材料を使
用し、かつ、そのための適切な施工がなされているものをいう。
③
イ
石膏ボード
チ
木質セメント板
ロ
グラスウール
リ
木片セメント板
ハ
遮音シート
ヌ
吹き付けロックウール
ニ
鉛遮音板
ル
軟質繊維板
ホ
遮音気密防音パッキング
ヲ
その他イからルまでに規定する材料
へ
ロックウール
ト
ロックウール吸音板
と同等の遮音性能を有する材料
熱の損失の防止のための性能を向上させるものとは、熱伝達抵抗Rtを修繕又は模
様替の前後についてそれぞれ次式により算定し、従後の値が従前の値に比して高く
なるものをいう。
〔算
Rt
式〕
=
Ro
+
Σ(ln/λn) +
n
Ri
Rt:熱伝達抵抗〔㎡・h・℃/kcal〕
Ro:外気側表面熱伝達抵抗〔㎡・h・℃/kcal〕
Ri:室内側表面熱伝達抵抗〔㎡・h・℃/kcal〕
ln:壁の各材料の層の厚さ〔m〕
λn:壁の各材料の熱伝導率〔kcal/m・h・℃〕
- 146 -
6.第3号工事に該当するか否かの判断基準について
当該工事に該当するか否かは、それぞれ次の判断基準に基づいて判断するものとす
る。
(1)
一室とは、原則として、壁又は建具等により囲まれた区画をいうものとするが、当
該区画において、以下のいずれかに該当する空間がある場合は、当該空間は異なる室
として取り扱うものとする。
①
設計図書等から判断される目的及び床の仕上げが異なる空間
②
設計図書等から判断される目的及び壁の仕上げが異なる空間
(2)
押入等の収納部分については、建具等を介して接する室に含まれるものとする。
(3)
居室とは、建築基準法第2条第4号に規定する居住のために継続的に使用する室を
いうものであり、具体的には、居間、食事室、居間兼食事室、食事室兼調理室、居間
兼食事室兼調理室、寝室、応接室、書斎その他これに類するものをいう。
(4)
床又は壁の「全部」とは、原則として、床にあっては、一室の床の全床面積又は壁
の室内に面する壁面の全水平投影長さをいうものとするが、例えば、押入、出窓、床
の間等についてのみ修繕又は模様替が行われない場合については、当該一室の床又は
壁の全部について修繕又は模様替が行われるものとみなして差し支えない。
7.第4号工事に該当するか否かの判断基準について
当該工事に該当するか否かは、次の判断基準に基づいて判断するものとする。
(1)
修繕又は模様替を行う家屋について、建築基準法施行令第3章及び第5章の4の規
定又は国土交通大臣が財務大臣と協議して定める地震に対する安全性に係る基準に適
合させるものであること。
(2)
国土交通大臣が財務大臣と協議して定める地震に対する安全性に係る基準とは、平
成18年国土交通省告示第185号で定める地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるもの
として国土交通大臣が定める基準をいう。
8.第5号工事又は高齢者等居住改修工事等に該当するか否かの判断基準について
平成19年国土交通省告示第407号(以下「平成19年告示」という。)において、第5
号工事及び高齢者等居住改修工事等に該当する改修工事について規定されている。
第5号工事に該当する工事を行った場合は、住宅ローン控除制度の適用を受けるこ
とができる。また、高齢者等居住改修工事等を行った場合は、バリアフリー改修促進
税制における2%の控除率の適用を受けることができる。
これらの工事に該当するか否かは、平成19年告示に従い、それぞれ以下の判断基準
に基づいて判断するものとする。
なお、高齢者等居住改修工事等には、平成19年告示には直接掲げられていない工事
であっても、平成19年告示に規定する工事(以下「本体工事」という。)が行われる
構造又は設備と一体となって効用を果たす設備の取替え又は取付けに係る改修工事(以
下「一体工事」という。)を含むこととされており、浴槽の取替えに伴って行う給排
水設備の移設、玄関の内側の階段の勾配の緩和や段差解消と併せて行う玄関の外側の
手すりの取付けやスロープの設置など、本体工事と一体のものとしてバリアフリー化
- 147 -
の効用を果たす設備の取替え又は取付けに係る改修工事で、本体工事と同時に行われ
るもの(ただし、昇降機の設置その他の単独で行われることも通常想定される工事で、
本体工事と併せて行うことが必ずしも必要ではないものを除く。)を高齢者等居住改
修工事等の一体工事として取り扱うものとする。
(1)
介助用の車いすで容易に移動するために通路又は出入口の幅を拡張する工事
通路又は出入口(以下「通路等」という。)の幅を拡張する工事であって、工事後
の通路等(当該工事が行われたものに限る。)の幅が、おおむね750mm以上(浴室の出
入口にあってはおおむね600mm以上)であるものをいい、具体的には、壁、柱、ドア、
床材等の撤去や取替え等の工事が想定される。
通路等の幅を拡張する工事と併せて行う幅木の設置、柱の面取りや、通路等の幅を
拡張する工事に伴って取替えが必要となった壁の断熱材入りの壁への取替え等の工事
は一体工事として含まれる。
(2)
階段の設置(既存の階段の撤去を伴うものに限る。)又は改良によりその勾配を緩
和する工事
以下のような方法により、従前の階段の勾配が従後の階段の勾配に比して緩和され
たことが確認できる工事をいい、階段の勾配を緩和する工事に伴って行う電気スイッ
チ、コンセントの移設等の工事は一体工事として含まれる。
①
改修工事前後の立面断面図で比較する場合
X/Y
>
X’/Y’
又は
A/B
>
A’/B’
(注)Ⅹ、X’:踏面の寸法、Y、Y’:けあげの寸法
A、A’:階段の高さ、B、B’:階段の長さ
X
X’
A
Y
Y’
B
B’
(改修工事後)
(改修工事前)
②
A
改修工事前後の平面図で比較する場合
C
<
C’
C
居室
居室
(改修工事前)
居室
居室
居室
居室
C’
(改修工事後)
- 148 -
(3)
浴室を改良する工事であって、次のいずれかに該当するもの
①
入浴又はその介助を容易に行うために浴室の床面積を増加させる工事
浴室の床面積を増加させる工事であって、工事後の床面積がおおむね1.8㎡以上及
び短辺の内法寸法がおおむね1,200mm以上であるものをいい、具体的には、壁、柱、
ドア、床材等の撤去、取替えや、一体工事としてそれらに伴って行う給排水設備の
移設等の工事が想定される。
浴室の床面積を増加させるための浴室の位置の移動や、一体工事として浴室の床
面積を増加させる工事に伴って行う仮浴室の設置、浴室の床面積を増加させる工事
と併せて行う脱衣室の床面積を増加させる工事等の工事は含まれる。
②
浴槽をまたぎ高さの低いものに取り替える工事
浴槽をまたぎ高さの低いものに取り替える工事に伴って行う給排水設備の移設等
の工事は一体工事として含まれる。
③
固定式の移乗台、踏み台その他の高齢者等の浴槽の出入りを容易にする設備を設
置する工事
設置に際し工事を伴わない福祉用具(バスリフト等)やすのこ等の設備の設置は
含まれないが、一体工事として固定式の移乗台等を設置する工事に伴って行う蛇口
の移設等の工事は含まれる。
④
高齢者等の身体の洗浄を容易にする水栓器具を設置し又は同器具に取り替える工
事
蛇口の移設、レバー式蛇口やワンプッシュ式シャワーへの取替え等の工事をいい、
一体工事として蛇口を移設するための工事に伴って行う壁面タイルの取替え等の工
事は含まれる。
(4)
便所を改良する工事であって、次のいずれかに該当するもの
①
排泄又はその介助を容易に行うために便所の床面積を増加させる工事
便所の床面積を増加させる工事であって、工事後の長辺の内法寸法がおおむね1,3
00mm以上又は便器の前方若しくは側方における便器と壁との距離がおおむね500mm以
上であるものをいい、具体的には、壁、柱、ドア、床材等の撤去、取替えや、一体
工事としてそれらに伴って行う給排水設備の移設等の工事が想定される。
便所の床面積を増加させるための便所の位置の移動や、一体工事として便所の床
面積を増加させる工事に伴って行う仮便所の設置等の工事は含まれる。
②
便器を座便式のものに取り替える工事
和式便器を洋式便器(洗浄機能や暖房機能等が付いているものを含む。)に取り
替える工事をいい、取り外し可能な腰掛け便座への取替えは含まれないが、一体工
事として便器を取り替える工事に伴って行う床材の変更等の工事は含まれる。
③
座便式の便器の座高を高くする工事
便器のかさ上げ、取替え等により便器の座高を高くする工事をいい、取り外し可
能な腰掛け便座(洋式便器の上に設置して高さを補うもの)の設置は含まれないが、
一体工事として座高を高くする工事と併せて行うトイレットペーパーホルダーの移
設等の工事は含まれる。
(5)
便所、浴室、脱衣室その他の居室及び玄関並びにこれらを結ぶ経路に手すりを取り
- 149 -
付ける工事
手すりを転倒予防若しくは移動又は移乗動作に資することを目的として取り付ける
ものをいい、取付けに当たって工事(ネジ等で取り付ける簡易なものを含む。)を伴
わない手すりの取付けは含まれないが、一体工事として手すりを取り付ける工事に伴
って行う壁の下地補強や電気スイッチ、コンセントの移設等の工事は含まれる。
(6)
便所、浴室、脱衣室その他の居室及び玄関並びにこれらを結ぶ経路の床の段差を解
消する工事(勝手口その他屋外に面する開口の出入口及び上がりかまち並びに浴室の
出入口にあっては、段差を小さくする工事を含む。)
敷居を低くしたり、廊下のかさ上げや固定式スロープの設置等を行う工事をいい、
取付けに当たって工事を伴わない段差解消板、スロープ等の設置は含まれないが、一
体工事として廊下のかさ上げ工事に伴って行う下地の補修や根太の補強等の工事は含
まれる。
(7)
出入口の戸を改良する工事であって、次のいずれかに該当するもの
①
開戸を引戸、折戸等に取り替える工事
開戸を引戸、折戸、アコーディオンカーテン等に取り替える工事をいう。
②
開戸のドアノブをレバーハンドル等に取り替える工事
開戸のドアノブをレバーハンドルや取手など開閉を容易にするものに取り替える
工事をいう。
③
戸に戸車その他の戸の開閉を容易にする器具を設置する工事
引戸、折戸等にレール、戸車、開閉のための動力装置等を設置する工事や開戸を
吊戸方式に変更する工事をいう。
(8)
便所、浴室、脱衣室その他の居室及び玄関並びにこれらを結ぶ経路の床の材料を滑
りにくいものに取り替える工事
滑り止め溶剤の塗布やテープシールの貼付けによる表面処理のみを行うものは含ま
れないが、一体工事として床の材料の取替えに伴って行う下地の補修や根太の補強等
の工事は含まれる。
(9)
バリアフリー特定改修工事特別控除制度の適用に当たっては、「工事の種別及び内
容」の記載については、「第26条の4第3項に規定する改修工事(高齢者等居住改修
工事等)」の欄に記載すること。
9.第6号工事、断熱改修工事等又は特定断熱改修工事等に該当するか否かの判断基準
について
平成20年国土交通省告示第513号(以下9において「告示」という。)において、第
6号工事、断熱改修工事等及び特定断熱改修工事等に該当する改修工事について規定
されている。
第6号工事に該当する工事を行った場合は、住宅ローン控除制度の適用を受けるこ
とができる。また、断熱改修工事等を行った場合は、省エネ改修促進税制における1
%の控除率の適用を、特定断熱改修工事等を行った場合は、同税制における2%の控
除率の適用を受けることができる。
これらの工事に該当するためには、①居室の全ての窓、又は①と併せて行う②天井
- 150 -
等、③壁、④床等の1つ以上に該当する改修工事で、次の(1)及び(2)の各要件を満たす
工事を行う必要がある。
なお、工事を行い、平成21年4月1日から平成22年12月31日までの間に居住の用に
供する場合においては、第6号工事及び断熱改修工事等については、(2)の要件を満た
すことを不要とする。
(1)
改修を行う各部位がいずれも現行の省エネルギー基準(平成11年省エネルギー基準)
相当以上の省エネ性能となること。
改修を行う各部位が、次の表の各項のいずれかに該当する必要がある。
熱貫流率
建具等の仕様
①窓の断熱性を高める工事等
イ 窓の断熱性を高める工事
告示別表1-1-1の基 告示別表2-1-1に該
(Ⅵ地域を除く。)
準値以下
Ⅵ地域
当
夏期日射侵入率
建具等の仕様
窓の日射遮蔽性を高める工 告示別表1-1-2の基 告示別表2-1-2に該
事
準値以下
当
熱貫流率
ロ
窓の断熱性を相当程度高 告示別表1-2の基準値 告示別表2-2の基準値
める工事
ハ
建具等の仕様
以下
以下
窓の断熱性を著しく高め 告示別表1-3の基準値 告示別表2-3の基準値
る工事
以下
以下
熱貫流率
②天井等の断熱性を高める工事
熱抵抗
告示別表4-1の基準値
以上
③壁の断熱性を高める工事
告示別表4-1の基準値
以上(鉄骨造で内張断熱
告示別表3の基準値以下 工法及び外張断熱工法以
外の工法にあっては告示
別表4-2の基準値以
上)
④床等の断熱性を高める工事
告示別表4-1の基準値
以上
備考
(ⅰ)
①から④までの工事は、以下に掲げるそれぞれの工事の対象部分のすべてにつ
いて行わなければならない。
ただし、当該工事の施工前にすでにこの表の各項のいずれかに該当する部分を
有する場合で、当該部分以外の対象部分のすべてについて工事を行った場合は、
対象部分のすべてについて工事を行ったものとして取り扱うものとする。
①の工事
居室の外気に接する窓(既存の窓の室内側に設置する既存の窓と一体
となった窓を含む。)
- 151 -
②の工事
屋根(小屋裏又は天井裏が外気に通じているものを除く。)、屋根の直
下の天井又は外気等(外気又は外気に通じる床裏、小屋裏若しくは天井裏をい
う。以下同じ。)に接する天井
③の工事
外気等に接する壁
④の工事
外気等に接する床(地盤面をコンクリートその他これに類する材料で
覆ったもの又は床裏が外気に通じないもの(以下「土間床等」という。)を除
き、外周が外気等に接する土間床等を含む。)
※
②から④までの工事については、上記の部分のうち、以下の部分(住宅に係
るエネルギーの使用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針(平成18
年国土交通省告示第378号)2(1)から(5)までに掲げる部分)を除く。
・
居室に面する部位が断熱構造となっている物置、車庫その他これらに類す
る空間の居室に面する部位以外の部位
・
外気に通じる床裏、小屋裏又は天井裏に接する壁
・
断熱構造となっている外壁から突き出した軒、袖壁、ベランダその他これ
らに類するもの
(ⅱ)
・
玄関、勝手口及びこれに類する部分における土間床部分
・
断熱構造となっている浴室下部における土間床部分
①の工事は居室の外気に接する窓が対象となるが、居室とは、建築基準法第2
条第4号に規定する居住のために継続的に使用する室をいうものであり、具体的
には、居間、食事室、居間兼食事室、食事室兼調理室、居間兼食事室兼調理室、
寝室、応接室、書斎その他これに類するものをいう。
(ⅲ)
②から④までの工事については、告示別表4-1において、断熱材の熱抵抗の
基準が規定されているが、補足として、別表1に断熱材の必要厚さを地域別に示
す。
また、告示別表4-2において規定されている断熱材の熱抵抗の基準について
は、補足として別表2に断熱材の必要厚さを地域別に示す。
(ⅳ)
②から④までの工事については、発泡剤としてフロン類を用いた断熱材を用い
ないことに留意する。
(2)
改修後の住宅全体の省エネ性能が以下のとおり上がると認められること。
①
平成21年4月1日から平成22年12月31日までの間に居住の用に供する場合の取扱
い
※工事を行い、平成21年4月1日から平成22年12月31日までの間に居住の用に供し
た場合においては、第6号工事及び断熱改修工事等について本要件を不要とする。
②
第6号工事
住宅ローン控除制度における第6号工事については、改修後の住宅全体の省エネ
性能 ※ が現状から一段階相当(例:等級2→等級3、等級3→等級4)以上上がる
と認められること。
告示第2項に、上記の要件に該当する工事の組み合わせが規定されており(別表
3に掲げる地域の区分及び改修工事前の住宅が相当する省エネルギー対策等級に応
じて、改修を行うべき部位の組み合わせが異なる。)、その内容は別表に示す全ての
- 152 -
組み合わせである。
※
省エネ性能について
告示においては、住宅の品質確保の促進等に関する法律(平成11年法律第81号)
に基づく日本住宅性能表示基準(平成13年国土交通省告示第1346号)における「省
エネルギー対策等級」により、改修工事前の住宅の省エネルギー対策等級を区分
している。
・
日本住宅性能表示基準における「省エネルギー対策等級」
省エネルギー対策等級
等級4
相当する省エネルギー基準
平成11年省エネルギー基準
・住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者
の判断の基準(平成18年経済産業省・国土交通省告示第3号)
・住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針(平
成18年国土交通省告示第378号)
等級3
平成4年省エネルギー基準
・住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主の判断の基準(平成4年通
商産業省・建設省告示第2号)
・住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する設計及び施工の指針(平成4年建
設省告示第451号)
等級2
昭和55年省エネルギー基準
・住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主の判断の基準(昭和55年通
商産業省・建設省告示第1号)
・住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する設計及び施工の指針(昭和55年建
設省告示第195号)
等級1
※
③
昭和55年省エネルギー基準に満たないもの
昭和55年省エネルギー基準及び平成4年省エネルギー基準は、現在廃止されている。
断熱改修工事等
省エネ改修促進税制における断熱改修工事等については、改修後の住宅全体の省
エネ性能が現状から一段階相当(例: 等級2→等級3 )以上上がると認められるこ
と。(④に該当するものを除く。)
告示第3項に、上記の要件に該当する工事の組み合わせが規定されており、その
内容は別表4における「改修後の省エネ性能」が「等級2」及び「等級3」である
組み合わせである。
④
特定断熱改修工事等
省エネ改修促進税制における特定断熱改修工事等については、改修後の住宅全体
の省エネ性能が現行の省エネルギー基準(平成11年省エネルギー基準)相当となると
認められること。
告示第3項に、上記の要件に該当する工事の組み合わせが規定されており、その
内容は別表4における「改修後の省エネ性能」が「等級4」である組み合わせであ
る。
10.一般断熱改修工事等の適用対象工事に該当するか否かの判断基準について
- 153 -
(1)
標準断熱改修工事等の適用対象工事に該当するか否かの判断基準について
平成21年国土交通省告示第379号(以下12において「告示」という。)において、標
準断熱改修工事等について規定されている。
この工事に該当するためには、①居室の全ての窓、又は①と併せて行う②天井等、
③壁、④床等の1つ以上に該当する改修工事で、次の表の要件を満たす工事を行う必
要がある。
熱貫流率
建具等の仕様
①窓の断熱性を高める工事等
窓の断熱性を高める工事
告示別表1-1の基準値 告示別表1-2に該当
(Ⅵ地域を除く。)
以下
Ⅵ地域
夏期日射侵入率
建具等の仕様
窓の日射遮蔽性を高める工 告示別表2-1の基準値 告示別表2-2に該当
事
以下
熱貫流率
②天井等の断熱性を高める工事
熱抵抗
告示別表4-1の基準値
以上
③壁の断熱性を高める工事
告示別表4-1の基準値
以上(鉄骨造で内張断熱
告示別表3の基準値以下 工法及び外張断熱工法以
外の工法にあっては告示
別表4-2の基準値以
上)
④床等の断熱性を高める工事
告示別表4-1の基準値
以上
備考
(ⅰ)
①から④までの工事は、以下に掲げるそれぞれの工事の対象部分のすべてにつ
いて行わなければならない。
ただし、当該工事の施工前にすでにこの表の各項のいずれかに該当する部分を
有する場合で、当該部分以外の対象部分のすべてについて工事を行った場合は、
対象部分のすべてについて工事を行ったものとして取り扱うものとする。
①の工事
居室の外気に接する窓(既存の窓の室内側に設置する既存の窓と一体
となった窓を含む。)
②の工事
屋根(小屋裏又は天井裏が外気に通じているものを除く。)、屋根の直
下の天井又は外気等(外気又は外気に通じる床裏、小屋裏若しくは天井裏をい
う。以下同じ。)に接する天井
③の工事
外気等に接する壁
④の工事
外気等に接する床(地盤面をコンクリートその他これに類する材料で
覆ったもの又は床裏が外気に通じないもの(以下「土間床等」という。)を除
き、外周が外気等に接する土間床等を含む。)
- 154 -
※
②から④までの工事については、上記の部分のうち、以下の部分(住宅に係
るエネルギーの使用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針2(1)から
(5)に掲げる部分)を除く。
・
居室に面する部位が断熱構造となっている物置、車庫その他これらに類す
る空間の居室に面する部位以外の部位
・
外気に通じる床裏、小屋裏又は天井裏に接する壁
・
断熱構造となっている外壁から突き出した軒、袖壁、ベランダその他これ
らに類するもの
(ⅱ)
・
玄関、勝手口及びこれに類する部分における土間床部分
・
断熱構造となっている浴室下部における土間床部分
①の工事は居室の外気に接する窓が対象となるが、居室とは、建築基準法第2
条第4号に規定する居住のために継続的に使用する室をいうものであり、具体
的には、居間、食事室、居間兼食事室、食事室兼調理室、居間兼食事室兼調理
室、寝室、応接室、書斎その他これに類するものをいう。
(ⅲ)
②から④までの工事については、告示別表5-1において、断熱材の熱抵抗の
基準が規定されているが、補足として、別表1に断熱材の必要厚さを地域別に示
す。
また、告示別表4-2において規定されている断熱材の熱抵抗の基準について
は、補足として別表2に断熱材の必要厚さを地域別に示す。
(ⅳ)
②から④までの工事については、発泡剤としてフロン類を用いた断熱材を用い
ないことに留意する。
(2)
太陽光発電設備設置工事の適用対象工事に該当するか否かの判断基準について
①
太陽光発電設備
平成21年度経済産業省告示第68号において、太陽光発電設備について規定されてい
る。この設備に該当する機器は、表10-1に掲げる機器であり、当該太陽電池モジュー
ルの公称最大出力の合計値が10kW未満であるもので、以下の条件を満たすものである。
(ⅰ)
当該太陽電池モジュールの変換効率(太陽光エネルギーを電気に変換する割合
をいう。)が、表10-2の左欄に掲げる太陽電池モジュールの種類ごとに、それぞ
れ当該右欄に定める値以上であるもの。
(ⅱ)
当該太陽電池モジュールの性能及び安全性についての認証を財団法人電気安全
環境研究所から受けているもの又は当該認証を受けた太陽電池モジュールと同等
以上の性能及び安全性を有するもの
(ⅲ)
当該太陽電池モジュールの公称最大出力の80%以上の出力が製造事業者(太陽
電池モジュールを製造する事業者をいう。以下この号において同じ。)によって
出荷後10年以上の期間にわたって保証されているもの及び当該太陽電池モジュー
ルの保守点検の業務を製造事業者又は販売事業者(太陽電池モジュールを販売す
る事業者をいう。)が実施する体制を整備しているもの
なお、(ⅰ)~(ⅲ)の条件を満たす太陽電池モジュールの型式は太陽光発電普及拡大セン
- 155 -
ターのHP(http://www.j-pec.or.jp/)の適合機種一覧に掲載されているので、証明の
際は参考とされたい。
表10-1
太陽光発電設備の機器概要
機器名
概要
太陽電池モジュール
複数のセル(太陽電池の最小単位)で構成されたユニット
で、太陽光エネルギーを直接電気エネルギー(直流)に変
換するパネル。
架台
太陽電池モジュールを屋根等に固定するもの。
パ ワ ー コ ン デ ィ シ ョ ナ 太陽電池で発電した直流の電気を、電力会社が供給する電
{インバータ(制御装置、 気と同じ交流に変換するためのもの。システム全体の運転
直交変換装置)、保護装 を自動管理する。
置}
接続箱
太陽電池からのケーブルを集めるためのボックス。電気の
逆流を防止すると共に、サージ(短い時間、過電圧(定格
以上の電圧がかかる電圧異常)の状態になること。)を吸
収する機能がある。
直流側開閉器
システムの点検時に太陽電池出力とシステムを遮断するた
めのもの。
通常、接続箱に内蔵されている。
交流側開閉器
インバータから出力された交流電流と商用電流を遮断する
ためのもの。
余剰電力販売用電力量計 太陽電池で発生した電力が家庭内で消費される電力を上回
る場合に、電力会社が買い上げる余剰電力量を計量するメ
ーター。
表10-2
太陽電池モジュールの種類毎の変換効率の値
太陽電池モジュールの種類
変換効率の値
シリコン結晶系
13.5%
シリコン薄膜系
7.0%
化合物系
8.0%
②
特殊工事
太陽光発電設備を設置する際に、表10-3のとおり特殊な工事が必要となる場合は、
その工事に要した費用を税額控除の対象限度額に含めることができる。なお、当該特
殊工事に該当するか否かについては、施工業者の判断により、当該特殊工事を施工す
ることが必要と認められ、かつ施工写真等で当該特殊工事を施工したことが証明でき
るものを対象とする。
- 156 -
(ⅰ)
安全対策工事
太陽光発電工事のために設置された自立の足場であることが写真等により確認
できること。(可動式のローリングタワーや高所作業車は対象外)
(ⅱ)
陸屋根防水基礎工事
・架台の基礎を設置するため、防水シート(又は防水層)を貫通した穴をあけ、
その補修のために防水工事を施した跡が写真等により確認できること。
・穴あけ工事、基礎設置、防水工事の各プロセスが写真等により確認できること。
(ⅲ)
積雪対策工事
・対荷重強化のために追加された部材が写真中に分かりやすく表記されているこ
と。
・追加部材の詳細が写真だけでは判断つかない場合(鋼材のサイズ・肉厚強化な
ど)は、適宜、スペックシートなどを添付し、標準品との差を明確に確認でき
るかをチェックすること。
(ⅳ)
※1
架台全体写真に加え、補強された架台の近接写真も確認すること。
※2
太陽電池モジュールのフレーム補強も積雪対策工事対象となる。
塩害対策工事
塩害対策として施工された部分の近接写真により、当該塩害対策工事内容が写
真等により確認できること。
(ⅴ)
幹線増強工事
分電盤、引込線共に、工事前の単相2線式と工事後の単相3線式の写真が添付
されていること。
表10-3
特殊工事一覧
特殊工事の種類
(ⅰ)安全対策工事
工事概要
急勾配の屋根面又は三階建以上の家屋の屋根面に太陽光発電設備設置
工事をする場合に、当該太陽光発電設備設置工事に従事する者並びに
当該太陽光発電設備設置工事で設置する設備及び工具の落下を防止す
るために必要となる足場を組み立てる工事をいう。
(ⅱ)陸屋根防水基礎工事 陸屋根の家屋の屋根面に太陽光発電設備設置工事をする場合に、当該
陸屋根に架台の基礎を設置する部分を掘削して行う基礎工事及び防水
工事をいう。
(ⅲ)積雪対策工事
太陽光発電設備設置工事で設置する設備が積雪荷重に対して構造耐
力上安全であるように太陽電池モジュール及び架台を補強する工事を
いう。
(ⅳ)塩害対策工事
太陽光発電設備設置工事で設置する設備に対する塩害を防止するため
に必要となる防錆工事をいう。
(ⅴ)幹線増強工事
単相二線式の引込線を単相三線式に増強し、併せて分電盤を交換する
工事をいう。
上記①及び②に該当する設備の取替え又は取付けに係る工事が、太陽光発電設備設
- 157 -
置工事の適用対象工事に該当する。なお、増改築等工事証明書の「第26条の28の5第1
1項に規定する設備の取替え又は取付け」の欄には、当該太陽光発電設備設置工事を行
った場合に限り記載すること。
11. バリアフリー特定改修工事特別控除制度及び省エネ特定改修工事特別控除制度にお
ける標準的な費用の額の算定について
バリアフリー特定改修工事特別控除制度における控除額は、法第41条の19の3第1
項第1号の規定に基づき、高齢者等居住改修工事等に要した費用の額又は高齢者等居
住改修工事等の標準的な費用の額のうちいずれか少ない金額(当該金額が200万円を超
える場合には、200万円)の10%に相当する金額とされ、省エネ改修工事については、
同項第2号の規定に基づき、一般断熱改修工事等に要した費用の額又は一般断熱改修
工事等の標準的な費用の額のうちいずれか少ない金額(当該金額が200万円を超える場
合には、200万円。併せて、太陽光発電設備を設置する場合は300万円)の10%に相当
する金額とされている。
当該高齢者等居住改修工事等及び一般断熱改修工事等の標準的な費用の額の算定に
当たっての留意事項は以下のとおり。
(1)
高齢者等居住改修工事等
法第41条の19の3第1項第1号ロに規定する高齢者等居住改修工事等の標準的な費
用の額として国土交通大臣が財務大臣と協議して当該高齢者等居住改修工事等の内容
に応じて定める金額を定める件(平成21年国土交通省告示第384号)に基づき、以下の
表の左欄の高齢者等居住改修工事等の内容の区分に応じ、それぞれ同表の中欄の額に、
右欄の数値を乗じて得た金額(当該工事を行った部分に居住用以外の用に供する部分
がある場合には、各工事ごとに算出した金額に居住の用に供する部分に係る当該工事
に要した費用の額の占める割合を乗じて計算した金額)とし、当該金額には補助金等
の額を控除することは要しない。
なお、複数の工事を行う場合は、それぞれに算定した工事ごとの金額の合計額が当
該標準的な費用の額となる。
- 158 -
平成19年告示1に掲げる工事のうち、通路の幅を拡張 177,900円 当該工事の施工面積(単位㎡)
するもの
平成19年告示1に掲げる工事のうち、出入口の幅を拡 192,700円 当該工事の箇所数
張するもの
平成19年告示2に掲げる工事
618,900円 当該工事の箇所数
平成19年告示3イに掲げる工事
479,400円 当該工事の施工面積(単位㎡)
平成19年告示3ロに掲げる工事
503,500円 当該工事の箇所数
平成19年告示3ハに掲げる工事
27,300円 当該工事の箇所数
平成19年告示3ニに掲げる工事
56,900円 当該工事の箇所数
平成19年告示4イに掲げる工事
272,700円 当該工事の施工面積(単位㎡)
平成19年告示4ロに掲げる工事
348,500円 当該工事の箇所数
平成19年告示4ハに掲げる工事
318,300円 当該工事の箇所数
平成19年告示5に掲げる工事のうち、長さが百五十セ 19,300円 当該手すりの長さ(単位m)
ンチメートル以上の手すりを取り付けるもの
平成19年告示5に掲げる工事のうち、長さが百五十セ 34,500円 当該工事の箇所数
ンチメートル未満の手すりを取り付けるもの
平成19年告示6に掲げる工事のうち、玄関、勝手口そ 43,000円 当該工事の箇所数
の他屋外に面する開口の出入口及び上がりかまちの段
差を解消するもの並びに段差を小さくするもの(以下
「玄関等段差解消等工事」という。
)
平成19年告示6に掲げる工事のうち、浴室の出入口の 93,300円 当該工事の施工面積(単位㎡)
段差を解消するもの及び段差を小さくするもの(以下
「浴室段差解消等工事」という。
)
平成19年告示6に掲げる工事のうち、玄関等段差解消 36,900円 当該工事の施工面積(単位㎡)
等工事及び浴室段差解消等工事以外のもの
平成19年告示7イに掲げる工事
151,100円 当該工事の箇所数
平成19年告示7ロに掲げる工事
14,100円 当該工事の箇所数
平成19年告示7ハに掲げる工事のうち、戸に開閉のた 453,900円 当該工事の箇所数
めの動力装置を設置するもの(以下「動力設置工事」
という。
)
平成19年告示7ハに掲げる工事のうち、戸を吊戸方式 136,100円 当該工事の箇所数
に変更するもの(以下「吊戸工事」という。
)
平成19年告示7ハに掲げる工事のうち、戸に戸車を設 27,600円 当該工事の箇所数
置する工事その他の動力設置工事及び吊戸工事以外の
もの
平成19年告示8に掲げる工事
20,700円 当該工事の施工面積(単位㎡)
なお、左欄に掲げる工事は、上記8と同様に本体工事のみならず、一体工事を含む
ものである。
- 159 -
(2) 一般断熱改修工事等
租税特別措置法施行令第26条の28の5第7項の規定に基づき、国土交通大臣又は経
済産業大臣が財務大臣とそれぞれ協議して定める金額を定める件(平成21年経済産業
省・国土交通省告示第4号)に規定されている。
法第41条の19の3第1項第2号ロに規定する一般断熱改修工事等の標準的な費用の額
のうち、標準断熱改修工事等の標準的な費用の額については、次の表の左欄に掲げる
工事の種別及び地域の区分に応じ、それぞれ同表の右欄に定める額に、標準断熱改修
工事等を行った家屋の床面積の合計を乗じて得た額(当該工事を行った部分に居住用
以外の用に供する部分がある場合には、各工事ごとに算出した金額に居住の用に供す
る部分に係る当該工事に要した費用の額の占める割合をを乗じて計算するものとする。
また、当該標準断熱改修工事等を行った家屋が一棟の家屋でその構造上区分された数
個の部分を独立して住居その他の用途に供することができるものであって、その家屋
の居住者がその各部分を区分所有する場合には、当該金額に、当該標準断熱改修改修
工事等に要した費用のうちにその者が負担する費用の割合を乗じて計算した金額。)
とする。なお、複数の工事を行う場合は、それぞれに算定した工事ごとの金額の合計
額が当該標準的な費用の額となる。
エネルギーの使用の合理化に資する改修工事及び地域の区分
平成21年国土交通省告示第379号(以下単に「告示」という。
)
金額(㎡あたり)
6,600円
に規定する窓の断熱性を高める工事のうち、ガラス交換(Ⅳ、
Ⅴ及びⅥ地域)
告示に規定する窓の断熱性を高める工事のうち、内窓の新設又
12,000円
は交換(Ⅰ及びⅡ地域)
告示に規定する窓の断熱性を高める工事のうち、内窓の新設
8,000円
(Ⅲ、Ⅳ及びⅤ地域)
告示に規定する窓の断熱性を高める工事のうち、サッシ及びガ
19,600円
ラスの交換(Ⅰ、Ⅱ及びⅢ地域)
告示に規定する窓の断熱性を高める工事のうち、サッシ及びガ
16,000円
ラスの交換(Ⅳ及びⅤ地域)
告示に規定する天井等の断熱性を高める工事(ⅠからⅥ地域ま
2,500円
で)
告示に規定する壁の断熱性を高める工事(ⅠからⅥ地域まで)
18,000円
告示に規定する床等の断熱性を高める工事(Ⅰ及びⅡ地域)
5,000円
告示に規定する床等の断熱性を高める工事(Ⅲ、Ⅳ及びⅤ地域)
4,000円
法第41条の19の3第1項第2号ロに規定する一般断熱改修工事等の標準的な費用の
額のうち、太陽光発電設備設置工事の標準的な費用の額については、標準断熱改修工
- 160 -
事等の費用に表11-1の金額(表11-2に掲げる(ⅰ)から(ⅳ)の特殊工事を併せて行う場合に
は、当該金額に特殊工事の種類毎に定めた金額を加算した金額)に当該太陽光発電設
備設置工事で設置する太陽電池モジュールの出力を乗じて計算した金額(表11-2(ⅴ)の
幹線増強工事を併せて行う場合には、当該金額に105,000円を加算した金額)を加算し
た金額となる。また、当該太陽光発電設備設置工事を行った家屋が一棟の家屋でその
構造上区分された数個の部分を独立して住居その他の用途に供することができるもの
であって、その家屋の居住者がその各部分を区分所有する場合には、当該金額に、当
該太陽光発電設備設置工事に要した費用のうちにその者が負担する費用の割合を乗じ
て計算した金額。)とする。
なお、増改築等工事証明書3の一般断熱改修工事等について記載する際には、太陽
光発電設備設置工事の費用の額及び標準的な工事費用相当額を含めて記載すること。
表11-1
標準的な太陽光発電設備設置工事費用相当額
工事の内容
金額(kW当り)
太陽光発電設備の設置
表11-2
735,000円
特殊工事の標準的な工事費用相当額
特殊工事の種類
金額
(ⅰ) 安全対策工事
31,500円/kW
(ⅱ) 陸屋根防水基礎工事
52,500円/kW
(ⅲ) 積雪対策工事
31,500円/kW
(ⅳ) 塩害対策工事
10,500円/kW
(ⅴ) 幹線増強工事
105,000円/件
12.バリアフリー改修促進税制及びバリアフリー特定改修工事特別控除制度の適用対象
となる者
バリアフリー改修促進税制の適用を受けられる者は、次のいずれかに該当する者で
ある。
①
50歳以上の居住者
②
介護保険法(平成9年法律第123号)第19条第1項に規定する要介護認定を受けて
いる居住者
③
介護保険法第19条第2項に規定する要支援認定を受けている居住者
④
所得税法第2条第1項第28号に規定する障害者に該当する居住者
⑤
居住者の親族(当該親族が65歳以上である者又は②~④のいずれかに該当する者
である場合に限る。)と同居を常況としている者
(注) ①及び⑤の年齢に係る判定は、改修工事が完了し居住の用に供した日の属する
年(以下「居住年」という。)の12月31日の年齢によるものとされ、また、⑤の同
居に係る判定は、居住年の12月31日の現況によるものとされている。
- 161 -
13.バリアフリー改修促進税制、バリアフリー特定改修工事特別控除制度、省エネ改修
促進税制及び省エネ特定改修工事特別控除制度の適用に係る工事費要件
(1)
バリアフリー改修促進税制及びバリアフリー特定改修工事特別控除制度の適用に係
る工事費要件
バリアフリー改修促進税制及びバリアフリー特定改修工事特別控除制度の適用対象
となるのは、高齢者等居住改修工事等の費用の額から、補助金等(高齢者等居住改修
工事等を含む住宅の増改築等に係る工事の費用に充てるために交付される補助金その
他これに準ずるものをいう。以下同じ。)、介護保険法に基づいて給付される居宅介護
住宅改修費及び介護予防住宅改修費の額を控除した額が30万円を超える場合である。
上記「補助金等」については、高齢者等居住改修工事等を含む住宅の増改築等に係
る工事の費用に充てるために地方公共団体から交付されるものであれば、「助成金」、
「給付金」等の名称を用いているものも含まれるが、「利子補給金」のように当該工
事に係る住宅借入金の利子の支払いに充てるために交付されるもの等は上記「補助金
等」には含まれない。
また、同一の補助制度に基づいて高齢者等居住改修工事等を含めた住宅の改修に関
する工事に対する補助金等の交付が行われている場合には、当該補助金等の全額が上
記「補助金等」に該当する。
なお、増改築等に係る部分のうちに当該工事を行った者の居住の用以外の用に供す
る部分がある場合には、高齢者等居住改修工事等の金額は、当該増改築等の費用の額
に、増改築等に要した費用の額のうちに当該居住の用に供する部分の増改築等に要し
た費用の額の占める割合を乗じて計算した額となる。
(2)
省エネ改修促進税制及び省エネ特定改修工事特別控除制度の適用に係る工事費要件
省エネ改修促進税制及び省エネ特定改修工事特別控除制度の適用対象となるのは、
断熱改修工事等、特定断熱改修工事等及び一般断熱改修工事等に要した費用の額が30
万円を超える場合である。当該費用の額の算出に当たっては、バリアフリー改修促進
税制と異なり、補助金等の額を控除することを要しない。
なお、増改築等に係る部分のうちに当該工事を行った者の居住の用以外の用に供す
る部分がある場合には、省エネ改修工事の金額は、当該増改築等の費用の額に、増改
築等に要した費用の額のうちに当該居住の用に供する部分の増改築等に要した費用の
額の占める割合を乗じて計算した額となる。
※なお、省エネ改修促進税制の適用対象となる断熱改修工事等の範囲は、平成21年
4月1日から平成22年12月31日までに居住の用に供した場合とそれ以外の間に居
住の用に供した場合で異なることに留意する。
14.証明主体について
増改築等の工事に係る住宅ローン控除制度、バリアフリー改修促進税制、バリアフ
リー特定改修工事特別控除制度、省エネ改修促進税制及び省エネ特定改修工事特別控
除制度の証明主体は、次に掲げる者である(以下これらの者を「建築士等」と総称す
る)。
- 162 -
①
建築士法(昭和25年法律第202号)第23条の3第1項の規定による登録を受けた建
築士事務所に属する建築士(証明を行う家屋が同法第3条第1項各号に掲げる建築
物であるときは一級建築士、同法第3条の2第1項各号に掲げる建築物であるとき
は一級建築士又は二級建築士に限る。)
②
建築基準法第77条の21第1項に規定する指定確認検査機関
③
住宅の品質確保の促進等に関する法律第5条第1項に規定する登録住宅性能評価
機関
15.建築士等の証明が必要な工事
建築士等の証明が必要となる増改築等の工事は、1(1)に掲げる工事のうち建築基準
法第6条に規定する確認を要するもの以外のもの並びに1(2)、(3)、(4)、(5)及び(6)並びに2
並びに3に掲げる工事である。
なお、建築士等は、申請者がバリアフリー改修促進税制及びバリアフリー特定改修
工事特別控除制度並びに省エネ改修促進税制及び省エネ特定改修工事特別控除制度の
適用を受けようとする場合は、13の工事費要件を満たしているか否かを確認すること
とする。
16.建築士等の証明手続
(1)
15に記載する工事に共通する証明手続
(ⅰ)
証明に必要な書類
建築士等は、証明の申請に当たって、申請者に対して次に掲げる増改築等の工事に
係る書類又はその写しを提出するよう求めるものとする。
①
増改築等の工事を行った家屋の登記事項証明書
②
工事請負契約書
③
設計図書その他設計に関する書類(第6号工事、断熱改修工事等、特定断熱改修
工事等又は一般断熱改修工事等以外の工事を行った場合は、当該書類がある場合に
限る。)
(注) 上記②の書類又はその写しがない場合は、上記②の書類又はその写しに代えて、
次に掲げる書類又はその写しを提出するよう求めるものとする。
イ
増改築等の工事に要した費用に係る領収書
ロ
増改築等の工事が行われる前と行われた後のそれぞれの状況を示した写真があ
る場合は当該写真
(ⅱ)
証明の方法
証明を行う建築士等は、必要に応じて現地調査を行い(ただし、(ⅰ)②及び(ⅰ)(注)
ロ双方の書類又はその写しがない場合は必ず行う。)、
(ⅰ)①から③までに掲げる書類((ⅰ)
(注)イ及びロの書類を含む。)又はその写しにより当該工事が増改築等の工事に該当
すると認めた場合には、告示別表に掲げる増改築等工事証明書(以下「証明書」とい
う。)に証明を行った建築士の免許証の写しを添えて申請者に交付するものとする。
(ⅲ)
証明時期
証明は、原則として工事完了後に行うものとする。
- 163 -
(2)
バリアフリー改修促進税制及びバリアフリー特定改修特別控除制度の適用に係る工
事費要件の確認に必要な書類
建築士等は、申請者がバリアフリー改修促進税制の適用を受けようとする場合は、
次に掲げる書類又はその写しによって、13の工事費要件を満たすか否かにつき確認を
行うものとする。
①
工事費内訳書その他の高齢者等居住改修工事等の費用の額及び当該増改築等の工事
の全体の費用の額を証する書類
②
補助金交付額決定通知書その他の補助金等の交付額を証する書類(補助金等の交付
を受けている場合に限る。)
③
住宅改修費支給額決定通知書その他の住宅改修費の給付額を証する書類(住宅改修
費の給付を受けている場合に限る。)
なお、②及び③について、申請者が補助金等の交付又は住宅改修費の給付を受けて
いない場合は、補助金等の交付又は住宅改修費の給付の対象となる工事の実施の有無
を確認することとする。
(3)
省エネ改修促進税制及び省エネ特定改修工事特別控除制度の適用に係る工事費要件
の確認に必要な書類
建築士等は、申請者が省エネ改修促進税制及び省エネ特定改修工事特別控除制度の
適用を受けようとする場合は、工事費内訳書その他の断熱改修工事等、特定断熱改修
工事等又は一般断熱改修工事等の費用の額を証する書類又はその写しによって、工事
費要件(断熱改修工事等、特定断熱改修工事等又は一般断熱改修工事等に要した費用
の額が30万円を超えること)を満たすか否かにつき確認を行い、また、当該増改築等
の工事の全体の費用の額を証する書類又はその写しによって、当該増改築等の工事の
全体の費用の額を確認することとする。
また、省エネ特定改修工事特別控除制度を適用する場合において、対象となる家屋
が区分所有建物であるときは、申請者が負担した費用の額を確認できる書類によって、
当該額を確認することとする。具体的には、区分所有建物において修繕積立金から支
出する場合は、当該改修工事の実施のために修繕積立金の取り崩しを行う旨を決議し
た管理組合の総会の議事録及び修繕積立金の区分所有者の負担割合が明らかとなる書
類(管理規約等)を、区分所有者から一時金を徴収する場合は、当該改修工事の実施
のために一時金の徴収を行う旨を決議した管理組合の総会の議事録及び一時金の区分
所有者負担割合が明らかとなる書類(一時金の負担割合を決議した管理組合の総会の
議事録等)によって確認することとする。
(4)
第6号工事、断熱改修工事等又は特定断熱改修工事等における改修前の住宅が相当
する省エネルギー対策等級の確認
※第6号工事、断熱改修工事等を行い、平成21年4月1日から平成22年12月31日ま
での間に居住の用に供する場合は、当該確認は不要とする。
第6号工事、断熱改修工事等又は特定断熱改修工事等については、改修前の住宅が
- 164 -
相当する省エネルギー対策等級に応じ対象工事が異なるため、改修前の住宅が相当す
る省エネルギー対策等級の確認を行う必要がある。
建築士等は、(1)の証明を行うに当たり、改修前の居室の窓の性能が等級4に相当し
ていないことを写真等(必要に応じて現地調査)により確認した上で、次のいずれか
の方法により、改修前の住宅が相当する省エネルギー対策等級の確認を行うものとす
る。
(ⅰ) 建設住宅性能評価書の確認
住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく建設住宅性能評価書が交付された
住宅にあっては、当該評価書に表示された省エネルギー対策等級とする。
(ⅱ) 旧住宅金融公庫(現独立行政法人住宅金融支援機構)の融資関係書類の確認
旧住宅金融公庫融資を受けた住宅のうち、別表5-1に基づき帳票類が確認でき
るものにあっては、それぞれ対応する省エネルギー対策等級とする。
(ⅲ) 設計図書の確認
設計図書がある場合は、断面詳細図等から、改修前の住宅の天井等、外壁及び床
等の各部位において施工されている断熱材の種別及び厚さを確認し、改修前の住宅
の性能を詳細に把握した上で、どの省エネルギー対策等級に対応しているかを照合
し、対応する省エネルギー対策等級とする。
(ⅳ) 現地調査による確認
(ⅰ)から(ⅲ)によって確認することができない場合は、現地調査により、改修前の
住宅の天井等、外壁及び床等(地域の区分がⅤ地域又はⅥ地域である場合にあって
は天井等のみ)における断熱材の施工について、スイッチ、コンセント等目視しや
すい所を各部位ごとに1箇所ずつ(外壁にあっては異なる方位について2箇所)確
認し、確認した箇所の全てにおいて断熱材の施工が認められる場合は等級2、その
他の場合は等級1とする。
17.証明書の記載事項についての留意点
(1)
工事の内容の欄には、
イ
工事を行った家屋の部分
ロ
工事面積
ハ
工法
ニ
1(2)④の工事にあっては、遮音のための性能を向上させるために使用した材料
ホ
1(2)④の工事にあっては、修繕又は模様替を行う前及び行った後の熱伝達抵抗Rt
の値
ヘ
1(4)の工事にあっては、耐震改修工事の内容
ト
1(5)、2の工事にあっては、バリアフリー改修工事の内容
チ
1(6)、3の工事にあっては、省エネ改修工事の内容
等について当該工事が令第26条第21項第1号、同項第2号、同項第3号、同項第4号、
同項第5号若しくは同項第6号、令第26条の4第3項、同条第7項、同条第18項、第2
6条の28の5第9項又は同条第11項に該当すると認めた根拠が明らかになるよう具体的
に記載するものとする。
- 165 -
(2)
上記13(1)の工事費要件を満たす高齢者等居住改修工事等を行った場合は、法第41条
の3の2第1項又は法第41条の19の3第1項に規定する増改築等を行った場合の費用
の額に関し、確認した内容について記載する表に記載することとする。なお、増改築
等に係る部分のうちに当該工事を行った者の居住の用以外の用に供する部分がある場
合には、高齢者等居住改修工事等の金額は、当該増改築等の費用の額に、増改築等に
要した費用の額のうちに当該居住の用に供する部分の増改築等に要した費用の額の占
める割合を乗じて計算した額となることに留意する。
(3)
上記13(2)の工事費要件を満たす断熱改修工事等、特定断熱改修工事等又は一般断熱
改修工事等を行った場合((2)に該当する場合を除く。)は、法第41条の3の2第4項
に規定する増改築等又は法第41条の19の3第4項に規定する工事を行った場合の費用
の額に関し、確認した内容について記載する表に記載することとする。なお、増改築
等に係る部分のうちに当該工事を行った者の居住の用以外の用に供する部分がある場
合には、断熱改修工事等、特定断熱改修工事等又は一般断熱改修工事等の金額は、当
該増改築等の費用の額に、増改築等に要した費用の額のうちに当該居住の用に供する
部分の増改築等に要した費用の額の占める割合を乗じて計算した額となることに留意
する。
また、法第41条の19の3第4項に規定する工事を行った場合の費用の額に関し、工
事を行った家屋が区分所有建物であるときは、当該改修工事に要した費用のうちにそ
の者が負担する費用の割合を乗じて計算した額となることに留意する。
(4)
当該証明書の発行に当たっては、当該増改築等工事の時点においては、申請者が、
どの制度に基づき、当該税額控除を受けるか定かではない場合が考えられる。
この場合、証明主体が申請者の要望に応じ、当該証明書に複数項目を記載して証明
を行うようにすることとする。
18.建築士等の証明手数料について
証明手数料については、実費、技術料等を勘案し適正なものとする。
- 166 -
別表1
地域別断熱材の必要厚さ
(Ⅰ地域)
住宅の種類
断熱材の
施工法
内断熱工法
鉄筋コンクリ
ート造等の住
宅
外断熱工法
充填断熱工法
木造の住宅
枠組壁工法の
住宅
充填断熱工法
木造、枠組壁
工法又は鉄骨 外張断熱工法
造の住宅
又は内張断熱
工法
断熱材
の熱抵
抗の値
部位
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
断熱材の厚さ
(単位 ミリメートル)
3.6
2.3
3.2
2.2
1.7
0.5
3.0
1.8
2.2
A-1
190
120
170
115
90
30
160
95
115
A-2
180
115
160
110
85
25
150
90
110
B
C
D
E
165 145 125 105
105 95 80 65
145 130 110 90
100 90 75 65
80 70 60 50
25 20 20 15
135 120 105 85
85 75 65 55
100 90 75 65
1.7
0.5
6.6
5.7
3.3
5.2
3.3
3.5
1.2
6.6
5.7
3.6
4.2
3.1
3.5
1.2
5.7
2.9
3.8
90
30
345
300
175
275
175
185
65
345
300
190
220
165
185
65
300
155
200
85
25
330
285
165
260
165
175
60
330
285
180
210
155
175
60
285
145
190
80
25
300
260
150
235
150
160
55
300
260
165
190
140
160
55
260
135
175
50
15
185
160
95
150
95
100
35
185
160
105
120
90
100
35
160
85
110
40
15
150
130
75
115
75
80
30
150
130
80
95
70
80
30
130
65
85
3.5
1.2
185 175 160 140 120 100
65 60 55 50 45 35
80
30
70
20
265
230
135
210
135
140
50
265
230
145
170
125
140
50
230
120
155
60
20
225
195
115
180
115
120
45
225
195
125
145
110
120
45
195
100
130
F
80
55
75
50
40
15
70
40
50
(Ⅱ地域)
住宅の種類
断熱材の
施工法
内断熱工法
鉄筋コンクリ
ート造等の住
宅
外断熱工法
木造の住宅
充填断熱工法
枠組壁工法の
住宅
充填断熱工法
木造、枠組壁
工法又は鉄骨 外張断熱工法
造の住宅
又は内張断熱
工法
断熱材
の熱抵
抗の値
部位
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
- 167 -
断熱材の厚さ
(単位 ミリメートル)
2.7
1.8
2.6
1.8
1.4
0.4
2.2
1.5
1.8
A-1
145
95
140
95
75
25
115
80
95
A-2 B
C
135 125 110
90 85 75
130 120 105
90 85 75
70 65 60
20 20 20
110 100 90
75 70 60
90 85 75
D
95
65
90
65
50
15
75
55
65
E
80
55
75
55
40
15
65
45
55
1.4
0.4
4.6
4.0
2.2
5.2
3.3
3.5
1.2
4.6
4.0
2.3
4.2
3.1
3.5
1.2
4.0
1.7
3.8
75
25
240
210
115
275
175
185
65
240
210
120
220
165
185
65
210
90
200
70
20
230
200
110
260
165
175
60
230
200
115
210
155
175
60
200
85
190
50
15
160
140
75
180
115
120
45
160
140
80
145
110
120
45
140
60
130
40 35
15 10
130 105
115 90
65 50
150 115
95 75
100 80
35 30
130 105
115 90
65 55
120 95
90 70
100 80
35 30
115 90
50 40
110 85
3.5
1.2
185 175 160 140 120 100
65 60 55 50 45 35
65
20
210
180
100
235
150
160
55
210
180
105
190
140
160
55
180
80
175
60
20
185
160
90
210
135
140
50
185
160
95
170
125
140
50
160
70
155
F
60
40
60
40
35
10
50
35
40
80
30
(Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ地域)
住宅の種類
断熱材の
施工法
内断熱工法
鉄筋コンクリ
ート造等の住
宅
外断熱工法
木造の住宅
充填断熱工法
枠組壁工法の
住宅
充填断熱工法
木造、枠組壁
工法又は鉄骨 外張断熱工法
造の住宅
又は内張断熱
工法
断熱材
の熱抵
抗の値
部位
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
断熱材の厚さ
(単位 ミリメートル)
2.5
1.1
2.1
1.5
0.8
0.2
2.0
0.9
1.5
A-1
130
60
110
80
45
15
105
50
80
A-2 B
C
125 115 100
55 50 45
105 95 85
75 70 60
40 40 35
10 10 10
100 90 80
45 45 40
75 70 60
D
85
40
75
55
30
10
70
35
55
E
70
35
60
45
25
10
60
30
45
0.8
0.2
4.6
4.0
2.2
3.3
2.2
1.7
0.5
4.6
4.0
2.3
3.1
2.0
1.7
0.5
4.0
1.7
2.5
45
15
240
210
115
175
115
90
30
240
210
120
165
105
90
30
210
90
130
40
10
230
200
110
165
110
85
25
230
200
115
155
100
85
25
200
85
125
40
10
210
180
100
150
100
80
25
210
180
105
140
90
80
25
180
80
115
35
10
185
160
90
135
90
70
20
185
160
95
125
80
70
20
160
70
100
30
10
160
140
75
115
75
60
20
160
140
80
110
70
60
20
140
60
85
25 20
10
5
130 105
115 90
65 50
95 75
65 50
50 40
15 15
130 105
115 90
65 55
90 70
60 45
50 40
15 15
115 90
50 40
70 55
1.7
0.5
90
30
85
25
80
25
70
20
60
20
50
15
F
55
25
50
35
20
5
45
20
35
40
15
(Ⅵ地域)
住宅の種類
断熱材の
施工法
内断熱工法
鉄筋コンクリ
ート造等の住
宅
外断熱工法
木造の住宅
充填断熱工法
枠組壁工法の
住宅
充填断熱工法
木造、枠組壁
工法又は鉄骨 外張断熱工法
造の住宅
又は内張断熱
工法
断熱材
の熱抵
抗の値
部位
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
- 168 -
断熱材の厚さ
(単位 ミリメートル)
2.5
0.3
A-1 A-2 B
C
130 125 115 100
20 15 15 15
D
85
15
E
70
10
F
55
10
2.0
0.3
105 100
20 15
70
15
60
10
45
10
4.6
4.0
2.2
240 230 210 185 160 130 105
210 200 180 160 140 115 90
115 110 100 90 75 65 50
4.6
4.0
2.3
240 230 210 185 160 130 105
210 200 180 160 140 115 90
120 115 105 95 80 65 55
4.0
1.7
210 200 180 160 140 115
90 85 80 70 60 50
90
15
80
15
90
40
※ 断熱材の厚さ欄中A-1~Fは、それぞれ次の断熱材を表すものとする。
記号
A-1
A-2
B
断熱材の種類
吹込用グラスウール(施工密度13K、18K)
D
断熱材の種類
高性能グラスウール断熱材 40K相当
タタミボード(15mm)
高性能グラスウール断熱材 48K相当
A級インシュレーションボード(9mm)
A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板特号
シージングボード(9mm)
A種押出法ポリスチレンフォーム保温板2種
住宅用グラスウール断熱材 10K相当
A種硬質ウレタンフォーム保温板1種
吹込用ロックウール断熱材 25K
建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種1
住宅用グラスウール断熱材 16K相当
建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種2
住宅用グラスウール断熱材 20K相当
A種ポリエチレンフォーム保温板3種
A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板4号
A種フェノールフォーム保温板2種2号
A種ポリエチレンフォーム保温板1種1号
C
記号
E
A種押出法ポリスチレンフォーム保温板3種
A種ポリエチレンフォーム保温板1種2号
A種硬質ウレタンフォーム保温板2種1号
住宅用グラスウール断熱材 24K相当
A種硬質ウレタンフォーム保温板2種2号
住宅用グラスウール断熱材 32K相当
A種硬質ウレタンフォーム保温板2種3号
高性能グラスウール断熱材 16K相当
A種硬質ウレタンフォーム保温板2種4号
高性能グラスウール断熱材 24K相当
A種フェノールフォーム保温板2種3号
高性能グラスウール断熱材 32K相当
F
吹込用グラスウール断熱材 30K、35K相当
A種フェノールフォーム保温板1種1号
A種フェノールフォーム保温板1種2号
住宅用ロックウール断熱材(マット)
ロックウール断熱材(フェルト)
ロックウール断熱材(ボード)
A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板1号
A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板2号
A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板3号
A種押出法ポリスチレンフォーム保温板1種
建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種3
A種ポリエチレンフォーム保温板2種
A種フェノールフォーム保温板2種1号
A種フェノールフォーム保温板3種1号
A種フェノールフォーム保温板3種2号
吹込用セルローズファイバー断熱材25K
吹込用セルローズファイバー断熱材45K、55K
吹込用ロックウール断熱材 65K相当
- 169 -
別表2
地域別断熱材の必要厚さ
(鉄骨造住宅で外壁の外張断熱工法又は内張断熱工法以外の工法)
(Ⅰ地域)
住宅の
種類
外装材の
熱抵抗
部位
0.56 以上
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
一般部断熱層を
貫通する金属部
材の有無
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
0.15 以上
0.56 未満
鉄骨造
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
0.15 未満
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
断熱材の厚さ
(単位 ミリメートル)必要厚さ
A-1 A-2
B
C
D
E
F
100 100
90
80
65
55
45
100 100
90
80
65
55
45
190 180 165 145 125 100 80
115 110 100
85
75
60
50
40
40
35
30
25
25
20
100
100
190
130
60
100
100
180
125
55
90
90
165
110
50
80
80
145
100
45
65
65
125
85
40
55
55
100
70
35
45
45
80
55
25
100
100
190
160
75
100
100
180
150
75
90
90
165
135
65
80
80
145
120
60
65
65
125
105
50
55
55
100
85
45
45
45
80
70
35
(Ⅱ地域)
住宅の
種類
外装材の
熱抵抗
一般部断熱層を
部位
貫通する金属部
材の有無
0.56 以上
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
0.15 以上
0.56 未満
鉄骨造
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
0.15 未満
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
断熱材の厚さ
(単位 ミリメートル)必要厚さ
A-1 A-2
B
C
D
E
F
35
35
30
30
25
20
15
35
35
30
30
25
20
15
120 115 100
90
80
65
50
60
55
50
45
40
35
25
20
20
15
15
15
10
10
45
45
120
80
30
45
45
115
75
25
40
40
100
70
25
35
35
90
60
20
30
30
80
50
20
25
25
65
45
15
20
20
50
35
15
70
70
120
90
40
65
65
115
90
40
60
60
100
80
35
55
55
90
70
30
45
45
80
60
25
40
40
65
50
25
30
40
50
40
20
- 170 -
(Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ地域)
住宅の
種類
外装材の
熱抵抗
一般部断熱層を
部位
貫通する金属部
材の有無
0.56 以上
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
0.15 以上
0.56 未満
鉄骨造
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
0.15 未満
鉄骨柱、
鉄骨梁部分
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
断熱材の厚さ
(単位 ミリメートル)必要厚さ
A-1 A-2
B
C
D
E
F
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
120 115 100
90
80
65
50
60
55
50
45
40
35
25
20
20
15
15
15
10
10
20
20
120
80
30
20
20
115
75
25
15
15
100
70
25
15
15
90
60
20
15
15
80
50
20
10
10
65
45
15
10
10
50
35
15
35
35
120
90
40
35
35
115
90
40
30
30
100
80
35
30
30
90
70
30
25
25
80
60
25
20
20
65
50
25
15
15
50
40
20
- 171 -
別表3 改修を行うべき部位の組み合わせ
地域の区分
都
道
府
県
名
I
北海道
II
青森県 岩手県 秋田県
III
宮城県 山形県 福島県 栃木県 新潟県 長野県
IV
茨城県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 富山県 石川県 福井県 山梨県
岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県
鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県
佐賀県 長崎県 熊本県 大分県
V
宮崎県 鹿児島県
VI
沖縄県
1 次の市町村にあっては、上の区分にかかわらず、Ⅰ地域に区分されるものとする。
青森県
十和田市(旧十和田湖町に限る。
)
、七戸町(旧七戸町に限る。
)
、田子町
岩手県
久慈市(旧山形村に限る。
)
、八幡平市、葛巻町、岩手町、西和賀町
2 次の市町村にあっては、上の区分にかかわらず、Ⅱ地域に区分されるものとする。
北海道
函館市(旧函館市に限る。
)
、松前町、福島町、知内町、木古内町、八雲町(旧熊石
町に限る。
)
、江差町、上ノ国町、厚沢部町、乙部町、せたな町(旧瀬棚町を除く。
)
、
島牧村、寿都町
宮城県
栗原市(旧栗駒町、旧一迫町、旧鶯沢町、旧花山村に限る。
)
山形県
米沢市、鶴岡市(旧朝日村に限る。
)
、新庄市、寒河江市、長井市、尾花沢市、南陽
市、河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町、金山町、最上町、舟形町、真室
川町、大蔵村、鮭川村、戸沢村、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町
福島県
会津若松市(旧河東町に限る。
)
、白河市(旧大信村に限る。
)
、須賀川市(旧長沼町
に限る。
)
、喜多方市(旧塩川町を除く。
)
、田村市(旧都路村を除く。
)
、大玉村、天
栄村、下郷町、檜枝岐村、只見町、南会津町、北塩原村、西会津町、磐梯町、猪苗
代町、三島町、金山町、昭和村、矢吹町、平田村、小野町、川内村、飯舘村
栃木県
日光市(旧今市市を除く。
)
、那須塩原市(旧塩原町に限る。
)
群馬県
沼田市(旧沼田市を除く。
)
、長野原町、嬬恋村、草津町、六合村、片品村、川場村、
みなかみ町(旧水上町に限る。
)
新潟県
十日町市(旧中里村に限る。
)
、魚沼市(旧入広瀬村に限る。
)
、津南町
山梨県
富士吉田市、北杜市(旧小淵沢町に限る。
)
、西桂町、忍野村、山中湖村、富士河口
湖町(旧河口湖町に限る。
)
長野県
長野市(旧長野市、旧大岡村を除く。
)
、松本市(旧松本市、旧四賀村を除く。
)
、上
田市(旧真田町、旧武石村に限る。
)
、須坂市、小諸市、伊那市(旧長谷村を除く。
)
、
駒ヶ根市、中野市(旧中野市に限る。
)
、大町市、飯山市、茅野市、塩尻市、佐久市、
千曲市(旧更埴市に限る。
)
、東御市、小海町、川上村、南牧村、南相木村、北相木
村、佐久穂町、軽井沢町、御代田町、立科町、長和町、富士見町、原村、辰野町、
箕輪町、南箕輪村、宮田村、阿智村(旧浪合村に限る。
)
、平谷村、下條村、上松町、
木祖村、木曽町、波田町、山形村、朝日村、池田町、松川村、白馬村、小谷村、小
- 172 -
布施町、高山村、山ノ内町、木島平村、野沢温泉村、信濃町、飯綱町
岐阜県
高山市、飛騨市(旧古川町、旧河合村に限る。
)
、白川村
3 次の市町村にあっては、上の区分にかかわらず、Ⅲ地域に区分されるものとする。
青森県
青森市(旧青森市に限る。
)
、深浦町
岩手県
宮古市(旧新里村を除く。
)
、大船渡市、一関市(旧一関市、旧花泉町、旧大東町に
限る。
)
、陸前高田市、釜石市、平泉町
秋田県
秋田市(旧河辺町を除く。
)
、能代市(旧能代市に限る。
)
、男鹿市、由利本荘市(旧
東由利町を除く。
)
、潟上市、にかほ市、三種町(旧琴丘町を除く。
)
、八峰町、大潟
村
茨城県
土浦市(旧新治村に限る。
)
、石岡市、常陸大宮市(旧美和村に限る。
)
、笠間市(旧
岩間町に限る。
)
、筑西市(旧関城町を除く。
)
、かすみがうら市(旧千代田町に限る。
)
、
桜川市、小美玉市(旧玉里村を除く。
)
、大子町
群馬県
高崎市(旧倉渕村に限る。
)
、桐生市(旧黒保根村に限る。
)
、沼田市(旧沼田市に限
る。
)
、渋川市(旧赤城村、旧小野上村に限る。
)
、安中市(旧松井田町に限る。
)
、み
どり市(旧東村(勢多郡)に限る。
)
、上野村、神流町、下仁田町、南牧村、中之条
町、高山村、東吾妻町、昭和村、みなかみ町(旧水上町を除く。
)
埼玉県
秩父市(旧大滝村に限る。
)
、小鹿野町(旧両神村に限る。
)
東京都
奥多摩町
富山県
富山市(旧大沢野町、旧大山町、旧細入村に限る。
)
、黒部市(旧宇奈月町に限る。
)
、
南砺市(旧平村、旧上平村、旧利賀村に限る。
)
、上市町、立山町
石川県
白山市(旧吉野谷村、旧尾口村、旧白峰村に限る。
)
福井県
大野市(旧和泉村に限る。
)
山梨県
甲府市(旧上九一色村に限る。
)
、都留市、山梨市(旧三富村に限る。
)
、北杜市(旧
明野村、旧小淵沢町を除く。
)
、笛吹市(旧芦川村に限る。
)
、鳴沢村、富士河口湖町
(旧河口湖町を除く。
)
、小菅村、丹波山村
岐阜県
中津川市(旧中津川市、旧長野県木曽郡山口村を除く。
)
、恵那市(旧串原村、旧上
矢作町に限る。
)
、飛騨市(旧宮川村、旧神岡町に限る。
)
、郡上市(旧美並村を除く。
)
、
下呂市(旧金山町を除く。
)
、東白川村
愛知県
豊田市(旧稲武町に限る。
)
兵庫県
養父市(旧関宮町に限る。
)
、香美町(旧香住町を除く。
)
奈良県
奈良市(旧都祁村に限る。
)
、五條市(旧大塔村に限る。
)
、生駒市、宇陀市(旧室生
村に限る。
)
、平群町、野迫川村
和歌山県 かつらぎ町(旧花園村に限る。
)
、高野町
鳥取県
倉吉市(旧関金町に限る。
)
、若桜町、日南町、日野町、江府町
島根県
奥出雲町、飯南町、美郷町(旧大和村に限る。
)
、邑南町(旧石見町を除く。
)
岡山県
津山市(旧阿波村に限る。
)
、高梁市(旧備中町に限る。
)
、新見市、真庭市(旧落合
町、旧久世町を除く。
)
、新庄村、鏡野町(旧鏡野町を除く。
)
広島県
府中市(旧上下町に限る。
)
、三次市(旧三次市、旧三和町を除く。
)
、庄原市、廿日
市市(旧佐伯町、旧吉和村に限る。
)
、安芸高田市(旧八千代町、旧美土里町、旧高
宮町に限る。
)
、安芸太田町(旧加計町を除く。
)
、北広島町(旧豊平町を除く。
)
、世
- 173 -
羅町(旧世羅西町を除く。
)
、神石高原町
徳島県
三好市(旧東祖谷山村に限る。
)
高知県
いの町(旧本川村に限る。
)
4 次の市町村にあっては、上の区分にかかわらず、Ⅳ地域に区分されるものとする。
福島県
いわき市、広野町、楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町
栃木県
宇都宮市、足利市、栃木市、佐野市、鹿沼市、小山市、真岡市、さくら市(旧氏家
町に限る。
)
、那須烏山市、下野市、上三川町、西方町、益子町、茂木町、市貝町、
芳賀町、壬生町、野木町、大平町、藤岡町、岩舟町、都賀町、高根沢町
新潟県
新潟市、長岡市(旧中之島町、旧三島町、旧与板町、旧和島村、旧寺泊町に限る。
)
、
三条市(旧下田村を除く。
)
、柏崎市(旧高柳町を除く。
)
、新発田市、見附市、村上
市(旧朝日村を除く。
)
、燕市、糸魚川市、上越市(旧上越市、旧柿崎町、旧大潟町、
旧頸城村、旧吉川町、旧三和村、旧名立町に限る。
)
、阿賀野市(旧京ヶ瀬村、旧笹
神村に限る。
)
、佐渡市、胎内市、聖籠町、弥彦村、出雲崎町、刈羽村、粟島浦村
長野県
阿智村(旧清内路村に限る。
)
、大鹿村
宮崎県
都城市(旧山之口町、旧高城町を除く。
)
、延岡市(旧北方町に限る。
)
、小林市、え
びの市、高原町、西米良村、諸塚村、椎葉村、美郷町、高千穂町、日之影町、五ヶ
瀬町
鹿児島県 伊佐市、曽於市、霧島市(旧横川町、旧牧園町、旧霧島町に限る。
)
、さつま町、湧
水町
5 次の市町村にあっては、上の区分にかかわらず、Ⅴ地域に区分されるものとする。
茨城県
神栖市(旧波崎町に限る。
)
千葉県
銚子市
東京都
大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ヶ島村、小笠
原村
静岡県
熱海市、下田市、御前崎市、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町(旧西伊豆町に
限る。
)
三重県
尾鷲市、熊野市(旧熊野市に限る。
)
、御浜町、紀宝町
和歌山県 御坊市、新宮市(旧新宮市に限る。
)
、広川町、美浜町、日高町、由良町、白浜町、
すさみ町、串本町、那智勝浦町、太地町、古座川町
山口県
下関市(旧下関市に限る。
)
徳島県
牟岐町、美波町、海陽町
愛媛県
宇和島市(旧津島町に限る。
)
、伊方町(旧伊方町を除く。
)
、愛南町
高知県
高知市(旧高知市、旧春野町に限る。
)
、室戸市、安芸市、南国市、土佐市、須崎市、
宿毛市、土佐清水市、香南市、東洋町、奈半利町、田野町、安田町、北川村、馬路
村、芸西村、いの町(旧伊野町に限る。
)
、大月町、三原村、黒潮町(旧大方町に限
る。
)
福岡県
福岡市:博多区、中央区、南区、城南区
長崎県
長崎市、佐世保市、島原市(旧島原市に限る。
)
、平戸市、五島市、西海市、南島原
市(旧加津佐町を除く。
)
、長与町、時津町、小値賀町、江迎町、鹿町町、佐々町、
新上五島町
- 174 -
熊本県
八代市(旧八代市、旧千丁町、旧鏡町に限る。
)
、水俣市、上天草市(旧松島町を除
く。
)
、宇城市(旧三角町に限る。
)
、天草市(旧有明町、旧五和町を除く。
)
、芦北町、
津奈木町
大分県
備考
佐伯市(旧佐伯市、旧鶴見町、旧米水津村、旧蒲江町に限る。
)
この表に掲げる区域は、平成21年4月1日における行政区画によって表示されたものと
する。ただし、括弧内に記載する区域は、平成13年8月1日における旧行政区画によって
表示されたものとする。
- 175 -
別表4
改修を行うべき部位の組み合わせ
第
6
号
工
(Ⅰ地域)
断熱改修工事等(控除率1%)
改修後の省エネ性能
等級2
等級3
等級1 窓①[1]・天井[4]・床[6]
-
改修前
・壁[5]
の省エ 等級2
窓①[1]・天井[4]・床[6]
ネ性能
・壁[5]
等級3
事
特定断熱改修工事等(控除率2%)
等級4
窓②[2]・天井[4]・床[6]
・壁[5]
窓②[2]・天井[4]・床[6]
・壁[5]
窓②[2]
(Ⅱ地域)
等級2
等級1
改修前
の省エ
ネ性能
改修後の省エネ性能
等級3
窓①[1]・天井[4]・床[6]
・壁[5]
等級2
-
窓②[2]・天井[4]
窓②[2]・床[6]
窓①[1]・天井[4]・床[6]
等級3
等級4
窓②[2]・天井[4]・床[6]
・壁[5]
窓②[2]・天井[4]・床[6]
・壁[5]
窓②[2]
窓①[1]・天井[4]
窓①[1]・床[6]
(Ⅲ地域)
等級2
等級1
改修前
の省エ
ネ性能
改修後の省エネ性能
等級3
窓②[2]・天井[4]・床[6]
等級2
-
窓③[3]
窓②[2]・天井[4]
窓②[2]・床[6]
窓①[1]・天井[4]・床[6]
等級3
等級4
窓③[3]・天井[4]・床[6]
・壁[5]
窓③[3]・天井[4]・床[6]
・壁[5]
窓②[2]
窓①[1]・天井[4]
(Ⅳ地域)
等級2
等級1
改修前
の省エ
ネ性能
等級2
改修後の省エネ性能
等級3
窓③[3]・天井[4]
窓②[2]・天井[4]・床[6]
-
窓③[3]
窓②[2]・天井[4]
窓②[2]・床[6]
等級3
等級4
窓③[3]・天井[4]・床[6]
・壁[5]
窓③[3]・天井[4]・床[6]
・壁[5]
窓③[3]
窓②[2]・天井[4]
窓②[2]・床[6]
- 176 -
(Ⅴ地域)
改修後の省エネ性能
等級2
等級1
等級3
窓②[2]
等級4
窓③[3]・天井[4]・床[6]
窓①[1]・天井[4]
-
・壁[5]
窓①[1]・床[6]
改修前
等級2
窓③[3]・天井[4]・床[6]
窓②[2]・天井[4]・床[6]
の省エ
窓①[1]・天井[4]・床[6]
・壁[5]
ネ性能
・壁[5]
等級3
窓③[3]・天井[4]・床[6]
窓②[2]・天井[4]・床[6]
・壁[5]
(Ⅵ地域)
改修後の省エネ性能
等級2
改修前
等級1
の省エ
等級2
ネ性能
等級3
※1
窓[1]・天井[4]
等級3
等級4
-
窓[1]・天井[4]・壁[5]
窓[1]・天井[4]
窓[1]・天井[4]・壁[5]
窓[1]・壁[5]
[ ]内の数字は、平成 21 年国土交通省告示第387号別表(増改築等工事証明書)中、「第6号工事」
の欄、「第26条の4第7項に規定する改修工事(特定断熱改修工事等)」の欄及び「第26条の4第18項
に規定する改修工事(断熱改修工事等)」の欄における工事の種別の番号に対応している。
※2
Ⅰ地域からⅤ地域において、「窓①[1]」は9(1)の表の①イの工事を、「窓②[2]」は同表の①ロの工
事を、「窓③[3]」は同表の①ハの工事を、「天井[4]」は9(1)の表の②の工事を、「壁[5]」は9(1)の表の
③の工事を、「床[6]」は9(1)の表の④の工事をいう。
※3
Ⅵ地域において、「窓[1]」は、9(1)の表の①の「Ⅵ地域」における工事をいう。
※4
「天井 [4]」は9(1)の表の②の工事を、「壁[5]」は9(1)の表の③の工事を、「床 [6]」は9(1)の表の
④の工事をいう。
※5
「壁[5]」を含まない工事については、「天井[4]」又は「床[6]」(「「天井[4]」及び「床[6]」の両方
を含む工事については「天井 [4]」又は「床[6]」のいずれか一方)を「壁[5]」に読み替えることがで
きる。
※6
表中の各組み合わせと併せて、当該組み合わせにない「天井 [4]」、「壁[5]」又は「床[6]」の工事
を行うことができる。
- 177 -
別表5-1 旧住宅金融公庫融資物件に係る省エネルギー対策等級の対応
融資申込年度
等級2相当
昭和55年度~63年度
断熱構造化工事割増融資
平成元年度
公庫融資の要件(別表4-2に
等級3相当
掲げる地域については、断熱構
造化工事割増融資を利用したも
のに限る。
)
平成2年度~平成3年度
平成4年度~平成8年9
省エネルギー断熱工事割増融資
月
平成8年10月~平成10年
次のいずれか
度
① 省エネルギー断熱工事割増
融資
公庫融資の要件
② 基準金利適用住宅(省エネ
ルギータイプ)
平成11年度~18年度
次のいずれか
① 省エネルギー住宅工事(一
般型)割増融資
② 基準金利適用住宅(省エネ
ルギータイプ)
※1
上表を適用できるのは旧住宅金融公庫融資住宅のうち、融資種別が次のもの
一般個人新築住宅・建売住宅・団地住宅(公社分譲・優良分譲)
※2
確認する帳票類は、次のものとする。
設計審査に関する通知書・現場審査に関する通知書
適格認定に関する通知書(建売住宅の場合に限る)
募集パンフレット(団地住宅の場合に限る)
※3
別表5-3に掲げる地域に存する住宅のうち、平成13年度までに借入申込があった物件については、
上表を適用できない。
別表5-2
平成2年度から断熱工事が住宅金融公庫融資の要件となった県
富山県、石川県、福井県、山梨県、岐阜県、愛知県、三重県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、
広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮
崎県、鹿児島県
- 178 -
別表5-3
断熱地域区分について、現基準よりも緩和側で異なっていた地域(平成13年度まで)
下記の地域に存する住宅で、平成13年度までに旧住宅金融公庫融資の申込を行った物件については、早見
表のみでは所要の省エネルギー性能(等級2相当及び等級3相当)の有無を判断することはできない。
①
②
過去は断熱地域区分が「Ⅱ地域」であったが、現在では「Ⅰ地域」となっている地域
青 森 県
十和田市(旧十和田湖町に限る。)、七戸町(旧七戸町に限る。)、田子町
岩 手 県
久慈市(旧山形村に限る。)、八幡平市、葛巻町、岩手町、西和賀町
過去は断熱地域区分が「Ⅲ地域」であったが、現在では「Ⅱ地域」となっている地域
宮 城 県
栗原市(旧栗駒町、旧一迫町、旧鶯沢町、旧花山村に限る。)
山 形 県
米沢市、鶴岡市(旧朝日村に限る。)、新庄市、寒河江市、長井市、尾花沢市、南
陽市、河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町、金山町、最上町、舟形町、真
室川町、大蔵村、鮭川村、戸沢村、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町
福 島 県
会津若松市(旧河東町に限る。)、白河市(旧大信村に限る。)、須賀川市(旧長沼
町に限る。)、喜多方市(旧塩川町を除く。)、田村市(旧都路村を除く。)、大玉村、
天栄村、下郷町、檜枝岐村、只見町、南会津町、北塩原村、西会津町、磐梯町、猪
苗代町、三島町、金山町、昭和村、矢吹町、平田村、小野町、川内村、飯舘村
栃 木 県
日光市(旧今市市を除く。)、那須塩原市(旧塩原町に限る。)
群 馬 県
沼田市(旧沼田市を除く。)、長野原町、嬬恋村、草津町、六合村、片品村、川場
村、みなかみ町(旧水上町に限る。)
新 潟 県
十日町市(旧中里村に限る。)、魚沼市(旧入広瀬村に限る。)、津南町
山 梨 県
富士吉田市、北杜市(旧小淵沢町に限る。)、西桂町、忍野村、山中湖村、富士河
口湖町(旧河口湖町に限る。)
長 野 県
長野市(旧長野市、旧大岡村を除く。)、松本市(旧松本市、旧四賀村を除く。)、
上田市(旧真田町、旧武石村に限る。)、須坂市、小諸市、伊那市(旧長谷村を除く。)、
駒ヶ根市、中野市(旧中野市に限る。)、大町市、飯山市、茅野市、塩尻市、佐久市、
千曲市(旧更埴市に限る。)、東御市、小海町、川上村、南牧村、南相木村、北相木
村、佐久穂町、軽井沢町、御代田町、立科町、長和町、富士見町、原村、辰野町、
箕輪町、南箕輪村、宮田村、阿智村(旧浪合村に限る。)、平谷村、下條村、上松町、
木祖村、木曽町、波田町、山形村、朝日村、池田町、松川村、白馬村、小谷村、小
布施町、高山村、山ノ内町、木島平村、野沢温泉村、信濃町、飯綱町
岐 阜 県
③
高山市、飛騨市(旧古川町、旧河合村に限る。)、白川村
過去は断熱地域区分が「Ⅳ地域」であったが、現在では「Ⅲ地域」となっている地域
埼 玉 県
秩父市(旧大滝村に限る。)、小鹿野町(旧両神村に限る。)
東 京 都
奥多摩町
愛 知 県
豊田市(旧稲武町に限る。)
兵 庫 県
養父市(旧関宮町に限る。)、香美町(旧香住町を除く。)
奈 良 県
奈良市(旧都祁村に限る。)、五條市(旧大塔村に限る。)、生駒市、宇陀市(旧室
生村に限る。)、平群町、野迫川村
和歌山県
かつらぎ町(旧花園村に限る。)、高野町
鳥 取 県
倉吉市(旧関金町に限る。)、若桜町、日南町、日野町、江府町
島 根 県
奥出雲町、飯南町、美郷町(旧大和村に限る。)、邑南町(旧石見町を除く。)
- 179 -
岡 山 県
津山市(旧阿波村に限る。)、高梁市(旧備中町に限る。)、新見市、真庭市(旧落
合町、旧久世町を除く。)、新庄村、鏡野町(旧鏡野町を除く。)
広 島 県
府中市(旧上下町に限る。)、三次市(旧三次市、旧三和町を除く。)、庄原市、廿
日市市(旧佐伯町、旧吉和村に限る。)、安芸高田市(旧八千代町、旧美土理町、旧
高宮町に限る。)、安芸太田町(旧加計町を除く。)、北広島町(旧豊平町を除く。)、
世羅町(旧世羅西町を除く。)、神石高原町
④
徳 島 県
三好市(旧東祖谷山村に限る。)
高 知 県
いの町(旧本川村に限る。)
過去は断熱地域区分が「Ⅴ地域」であったが、現在では「Ⅳ地域」となっている地域
宮 崎 県
都城市(旧山之口町、旧高城町を除く。)、延岡市(旧北方町に限る。)、小林市、
えびの市、高原町、西米良村、諸塚村、椎葉村、美郷町、高千穂町、日之影町、五
ヶ瀬町
鹿児島県
大口市、曽於市、霧島市(旧横川町、旧牧園町、旧霧島町に限る。)、さつま町、
菱刈町、湧水町
※
備考
イ
上に掲げる区域は平成18年4月1日における行政区画によって表示されたものとする。
ロ
括弧内に記載する区域は平成13年8月1日における旧行政区画によって表示されたもの
とする。
- 180 -
7-7
固定資産税の減額措置を受けるために必要な証明に関する通知
国住生第
51 号
国住指第 587 号
平成 20 年5月1日
日 本 建 築 士 連 合 会 会 長
殿
日本建築士事務所協会連合会会長
殿
国土交通省住宅局住宅生産課長
建築指導課長
地方税法施行規則附則第7条第8項第2号の規定に基づく証明書について
地球温暖化防止に向けて家庭部門の CO 2排出量の削減を図るため、平成20年度税制改正
において、既存住宅の熱損失防止改修工事を行った場合の所得税額の特別控除及び固定資産税
額の減額措置が創設されました。
本通知は、固定資産税額の減額措置の適用を受けようとする者が市町村に提出する証明書(
記4の要件を満たす熱損失防止改修工事が行われたことについて建築士等が証明する書類。以
下「固定資産税減額証明書」という。)の発行等についてお示しするものです。
貴職におかれましては、貴団体会員の建築士に対しても本通知を周知していただくようお願
いいたします。
なお、本通知の内容については関係省庁とも協議済でありますので、念のため申し添えます。
記
1
固定資産税額の減額措置の概要
平成20年1月1日以前から所在する3の要件を満たす住宅のうち、人の居住の用に供す
る部分(貸家の用に供する部分を除く。)について、平成20年4月1日から平成22年3
月31日までの間に4の要件を満たす熱損失防止改修工事が行われた場合、当該住宅に係る
- 181 -
翌年度分の固定資産税額(1戸当たり120㎡相当分までに限る。)を3分の1減額するも
のです。
この固定資産税額の減額措置(以下「減額措置」という。)は、熱損失防止改修工事が完
了した日から3か月以内に、市町村に対して、固定資産税減額証明書を添付して申告がされ
た場合に限り、適用するものとされています。
2
根拠条文等
・地方税法附則第15条の9第9項から第12項まで
・地方税法施行令附則第12条第35項から第41項まで
・地方税法施行規則附則第7条第8項第2号
・平成20年国土交通省告示第 515 号及び第 516 号(4において「告示」という。)
3
対象となる既存住宅の要件
減額措置の適用対象となる既存住宅は、平成20年1月1日以前から所在する(1)又は
(2)のいずれかに該当する住宅とされています。
(1)区分所有に係る家屋以外の家屋で、次のいずれにも該当するもの
①
人の居住の用に供する部分の床面積の、当該家屋の床面積に対する割合が2分の1以
上であるもの
②
貸家の用に供する部分以外の人の居住の用に供する部分を有するもの
(2)区分所有に係る家屋の専有部分で、次のいずれにも該当するもの
①
人の居住の用に供する部分の床面積の、当該専有部分の床面積に対する割合が2分の
1以上であるもの
②
貸家の用に供する部分以外の人の居住の用に供する部分を有するもの
所得税額の特別控除と異なり、居住者以外の者が工事費用を負担した場合であっても、当
該住宅において4の要件を満たす熱損失防止改修工事が行われた場合には減額措置の適用
対象となります。
4
熱損失防止改修工事の要件
減額措置の適用対象となる熱損失防止改修工事は、(1)及び(2)の要件を満たす熱損
失防止改修工事とされています。
(1)次の表における①の改修工事又は①の改修工事と併せて行う②から④までの改修工事で
、各改修部位が施工後に新たに次の表の各項のいずれかに該当することとなる熱損失防止
改修工事であること
- 182 -
熱貫流率
①窓の断熱性を高める改修工事
(Ⅵ地域を除く。)
Ⅵ地域
窓の日射遮蔽性を高める改修工事
告示別表1-1の基準値
建具等の仕様
告示別表2-1に該当
以下
夏期日射侵入率
告示別表1-2の基準値
建具等の仕様
告示別表2-2に該当
以下
熱貫流率
②天井等の断熱性を高める改修工事
熱抵抗
告示別表4-1の基準値
告示別表3の基準値以下
③壁の断熱性を高める改修工事
以上
告示別表4-1の基準値
以上(鉄骨造で内張断熱
工法及び外張断熱工法以
外の工法にあっては告示
別表4-2の基準値以上
)
④床等の断熱性を高める改修工事
告示別表4-1の基準値
以上
備考
(ⅰ) ②から④については、告示別表4-1(鉄骨造の住宅であって外張断熱工法及び内張
断熱工法以外のものについては別表4-2)において、断熱材の熱抵抗の基準が規定さ
れていますが、補足として、別表1(鉄骨造の住宅であって外張断熱工法及び内張断熱
工法以外のものについては別表2)に断熱材の必要厚さを地域別に示します。
(ⅱ) ②から④については、発泡剤としてフロン類を用いた断熱材を用いないことに留意し
て下さい。
(2)(1)の要件を満たす熱損失防止改修工事に要した費用の額が30万円以上であること
(1)の要件を満たす熱損失防止改修工事と併せて行われた熱損失防止改修工事に直接
関係のない費用の額は、熱損失防止改修工事に要した費用の額に含まれませんが、対象部
位の断熱性を高める工事に附帯して必要となる改修工事(例えば、外壁に断熱材を施工し
た場合に、仕上げ材としてモルタル、サイディング等を施工する工事)については、熱損
失防止改修工事に要した費用の額に含まれます。
5
固定資産税減額証明書の発行主体
固定資産税減額証明書を発行できるのは、(1)から(3)までの者(以下「証明書発
行者」という。)とされています。
- 183 -
(1)建築士法第23条の3第1項の規定による登録を受けた建築士事務所に属する建築士
申請住宅に係る熱損失防止改修工事の設計及び工事監理をした建築士は、当該工事の内
容及び費用を把握しているため、設計及び工事監理に関する業務の一環として、固定資産
税減額証明書を発行することが望ましいところです。
(2)建築基準法第77条の21第1項に規定する指定確認検査機関
(3)住宅の品質確保の促進等に関する法律第5条第1項に規定する登録住宅性能評価機関
6
熱損失防止改修工事証明書の発行事務
(1)証明内容
証明書発行者においては、申請住宅について4の要件を満たす熱損失防止改修工事が行
われたことについて、申請者から提出された(2)の書類により審査を行った上で、又は
必要に応じて現地調査を行った上で、熱損失防止改修工事証明書を発行して下さい。
(2)熱損失防止改修工事証明書の発行のための提出書類
証明書発行者においては、申請者から以下の書類又はその写しの提出を求め、(1)の
証明内容等を確認して下さい。
その際、申請住宅に係る熱損失防止改修工事の設計及び工事監理をした建築士において
は当該設計及び工事監理の際に用いた書類を可能な限り活用することとし、申請者に過度
の負担とならないよう留意して下さい。
(ⅰ)申請住宅の所在地が確認できる書類
(例)登記事項証明書、固定資産税の課税証明書
(ⅱ)4(1)の要件を満たすこと(改修部位が施工後に新たに4(1)の表の各項のいず
れかに該当することとなる熱損失防止改修工事が行われたこと)が確認できる書類
(例)熱損失防止改修工事の設計図書、熱損失防止改修工事前後の写真
(ⅲ)4(2)の要件を満たすこと(当該熱損失防止改修工事の費用の額が30万円以上で
あること)が確認できる書類
(例)熱損失防止改修工事費用の領収書
(3)熱損失防止改修工事証明書の記載事項の留意点
区分所有に係る家屋の場合は、熱損失防止改修工事証明書の「家屋番号及び所在地」
の欄には、専有部分の家屋番号及び所在地を記載して下さい。
(4)熱損失防止改修工事証明書の発行手数料
- 184 -
固定資産税減額証明書の発行手数料については、証明書発行者における実費、事務量
等を勘案して、適正な額に設定して下さい。
なお、申請住宅に係る熱損失防止改修工事の設計及び工事監理をした建築士において
は当該設計及び工事監理に関する業務の一環として証明内容が確認できることに鑑み、
無料又は最小限の実費程度に設定していただくことが望ましいところです。
(5)熱損失防止改修工事証明書の発行に要すべき期間
減額措置の適用を受けるためには、熱損失防止改修工事が完了した日から3か月以内に
、市町村に対して、固定資産税減額証明書を添付して申告を行うことが必要とされていま
す。このため、固定資産税減額証明書の発行に当たっては、この期限内に申請者が申告で
きるよう適切に対応して下さい。
- 185 -
別表1
地域別断熱材の必要厚さ
(Ⅰ地域)
住宅の種類
断熱材の
施工法
内断熱工法
鉄筋コンクリ
ート造等の住
宅
外断熱工法又
は内張断熱工
法
木造の住宅
充填断熱工法
枠組壁工法の
住宅
充填断熱工法
木造、枠組壁
工法又は鉄骨 外張断熱工法
造の住宅
又は内張断熱
工法
断熱材
の熱抵
抗の値
部位
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
断熱材の厚さ
(単位 ミリメートル)
3.6
2.3
3.2
2.2
1.7
0.5
3.0
1.8
2.2
A-1
190
120
170
115
90
30
160
95
115
A-2
180
115
160
110
85
25
150
90
110
B
C
D
E
165 145 125 105
105 95 80 65
145 130 110 90
100 90 75 65
80 70 60 50
25 20 20 15
135 120 105 85
85 75 65 55
100 90 75 65
1.7
0.5
6.6
5.7
3.3
5.2
3.3
3.5
1.2
6.6
5.7
3.6
4.2
3.1
3.5
1.2
5.7
2.9
3.8
90
30
345
300
175
275
175
185
65
345
300
190
220
165
185
65
300
155
200
85
25
330
285
165
260
165
175
60
330
285
180
210
155
175
60
285
145
190
80
25
300
260
150
235
150
160
55
300
260
165
190
140
160
55
260
135
175
50
15
185
160
95
150
95
100
35
185
160
105
120
90
100
35
160
85
110
40
15
150
130
75
115
75
80
30
150
130
80
95
70
80
30
130
65
85
3.5
1.2
185 175 160 140 120 100
65 60 55 50 45 35
80
30
70
20
265
230
135
210
135
140
50
265
230
145
170
125
140
50
230
120
155
60
20
225
195
115
180
115
120
45
225
195
125
145
110
120
45
195
100
130
F
80
55
75
50
40
15
70
40
50
(Ⅱ地域)
住宅の種類
断熱材の
施工法
内断熱工法
鉄筋コンクリ
ート造等の住
宅
外断熱工法
木造の住宅
充填断熱工法
枠組壁工法の
住宅
充填断熱工法
木造、枠組壁
工法又は鉄骨 外張断熱工法
造の住宅
又は内張断熱
工法
断熱材
の熱抵
抗の値
部位
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
- 186 -
断熱材の厚さ
(単位 ミリメートル)
2.7
1.8
2.6
1.8
1.4
0.4
2.2
1.5
1.8
A-1
145
95
140
95
75
25
115
80
95
A-2 B
C
135 125 110
90 85 75
130 120 105
90 85 75
70 65 60
20 20 20
110 100 90
75 70 60
90 85 75
D
95
65
90
65
50
15
75
55
65
E
80
55
75
55
40
15
65
45
55
1.4
0.4
4.6
4.0
2.2
5.2
3.3
3.5
1.2
4.6
4.0
2.3
4.2
3.1
3.5
1.2
4.0
1.7
3.8
75
25
240
210
115
275
175
185
65
240
210
120
220
165
185
65
210
90
200
70
20
230
200
110
260
165
175
60
230
200
115
210
155
175
60
200
85
190
50
15
160
140
75
180
115
120
45
160
140
80
145
110
120
45
140
60
130
40 35
15 10
130 105
115 90
65 50
150 115
95 75
100 80
35 30
130 105
115 90
65 55
120 95
90 70
100 80
35 30
115 90
50 40
110 85
3.5
1.2
185 175 160 140 120 100
65 60 55 50 45 35
65
20
210
180
100
235
150
160
55
210
180
105
190
140
160
55
180
80
175
60
20
185
160
90
210
135
140
50
185
160
95
170
125
140
50
160
70
155
F
60
40
60
40
35
10
50
35
40
80
30
(Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ地域)
住宅の種類
断熱材の
施工法
内断熱工法
鉄筋コンクリ
ート造等の住
宅
外断熱工法
木造の住宅
充填断熱工法
枠組壁工法の
住宅
充填断熱工法
木造、枠組壁
工法又は鉄骨 外張断熱工法
造の住宅
又は内張断熱
工法
断熱材
の熱抵
抗の値
部位
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
断熱材の厚さ
(単位 ミリメートル)
2.5
1.1
2.1
1.5
0.8
0.2
2.0
0.9
1.5
A-1
130
60
110
80
45
15
105
50
80
A-2 B
C
125 115 100
55 50 45
105 95 85
75 70 60
40 40 35
10 10 10
100 90 80
45 45 40
75 70 60
D
85
40
75
55
30
10
70
35
55
E
70
35
60
45
25
10
60
30
45
0.8
0.2
4.6
4.0
2.2
3.3
2.2
1.7
0.5
4.6
4.0
2.3
3.1
2.0
1.7
0.5
4.0
1.7
2.5
45
15
240
210
115
175
115
90
30
240
210
120
165
105
90
30
210
90
130
40
10
230
200
110
165
110
85
25
230
200
115
155
100
85
25
200
85
125
40
10
210
180
100
150
100
80
25
210
180
105
140
90
80
25
180
80
115
35
10
185
160
90
135
90
70
20
185
160
95
125
80
70
20
160
70
100
30
10
160
140
75
115
75
60
20
160
140
80
110
70
60
20
140
60
85
25 20
10
5
130 105
115 90
65 50
95 75
65 50
50 40
15 15
130 105
115 90
65 55
90 70
60 45
50 40
15 15
115 90
50 40
70 55
1.7
0.5
90
30
85
25
80
25
70
20
60
20
50
15
F
55
25
50
35
20
5
45
20
35
40
15
(Ⅵ地域)
住宅の種類
断熱材の
施工法
内断熱工法
鉄筋コンクリ
ート造等の住
宅
外断熱工法
木造の住宅
充填断熱工法
枠組壁工法の
住宅
充填断熱工法
木造、枠組壁
工法又は鉄骨 外張断熱工法
造の住宅
又は内張断熱
工法
断熱材
の熱抵
抗の値
部位
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他
屋根又は
屋根
天井
天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
屋根又は天井
壁
床
外気に接する部分
その他
土間床等
外気に接する部分
の外周部
その他の部分
- 187 -
断熱材の厚さ
(単位 ミリメートル)
2.5
0.3
A-1 A-2 B
C
130 125 115 100
20 15 15 15
D
85
15
E
70
10
F
55
10
2.0
0.3
105 100
20 15
70
15
60
10
45
10
4.6
4.0
2.2
240 230 210 185 160 130 105
210 200 180 160 140 115 90
115 110 100 90 75 65 50
4.6
4.0
2.3
240 230 210 185 160 130 105
210 200 180 160 140 115 90
120 115 105 95 80 65 55
4.0
1.7
210 200 180 160 140 115
90 85 80 70 60 50
90
15
80
15
90
40
別表2
地域別断熱材の必要厚さ
(鉄骨造住宅で外壁の外張断熱工法又は内張断熱工法以外の工法)
(Ⅰ地域)
住宅の
種類
外装材の
熱抵抗
部位
鉄骨柱、鉄骨梁部分
0.56 以上
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
鉄骨柱、鉄骨梁部分
鉄骨造
0.15 以上
0.56 未満
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
鉄骨柱、鉄骨梁部分
0.15 未満
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
一般部断熱層を
貫通する金属部
材の有無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
断熱材の厚さ
(単位 ミリメートル)必要厚さ
A-1 A-2
B
C
D
E
F
100 100
90
80
65
55
45
100 100
90
80
65
55
45
190 180 165 145 125 100 80
115 110 100
85
75
60
50
40
40
35
30
25
25
20
100
100
190
130
60
100
100
180
125
55
90
90
165
110
50
80
80
145
100
45
65
65
125
85
40
55
55
100
70
35
45
45
80
55
25
100
100
190
160
75
100
100
180
150
75
90
90
165
135
65
80
80
145
120
60
65
65
125
105
50
55
55
100
85
45
45
45
80
70
35
(Ⅱ地域)
住宅の
種類
外装材の
熱抵抗
部位
鉄骨柱、鉄骨梁部分
0.56 以上
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
鉄骨柱、鉄骨梁部分
鉄骨造
0.15 以上
0.56 未満
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
鉄骨柱、鉄骨梁部分
0.15 未満
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
一般部断熱層を
貫通する金属部
材の有無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
断熱材の厚さ
(単位 ミリメートル)必要厚さ
A-1 A-2
B
C
D
E
F
35
35
30
30
25
20
15
35
35
30
30
25
20
15
120 115 100
90
80
65
50
60
55
50
45
40
35
25
20
20
15
15
15
10
10
45
45
120
80
30
45
45
115
75
25
40
40
100
70
25
35
35
90
60
20
30
30
80
50
20
25
25
65
45
15
20
20
50
35
15
70
70
120
90
40
65
65
115
90
40
60
60
100
80
35
55
55
90
70
30
45
45
80
60
25
40
40
65
50
25
30
40
50
40
20
(Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ地域)
住宅の
種類
外装材の
熱抵抗
部位
鉄骨柱、鉄骨梁部分
0.56 以上
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
鉄骨柱、鉄骨梁部分
鉄骨造
0.15 以上
0.56 未満
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
鉄骨柱、鉄骨梁部分
0.15 未満
一般部
一般部において断熱層
を貫通する金属部材
一般部断熱層を
貫通する金属部
材の有無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
有
無
断熱材の厚さ
(単位 ミリメートル)必要厚さ
A-1 A-2
B
C
D
E
F
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
120 115 100
90
80
65
50
60
55
50
45
40
35
25
20
20
15
15
15
10
10
20
20
120
80
30
20
20
115
75
25
15
15
100
70
25
15
15
90
60
20
15
15
80
50
20
10
10
65
45
15
10
10
50
35
15
35
35
120
90
40
35
35
115
90
40
30
30
100
80
35
30
30
90
70
30
25
25
80
60
25
20
20
65
50
25
15
15
50
40
20
- 188 -
※
断熱材の厚さ欄中A-1~Fは、それぞれ次の断熱材を表すものとする。
記号
A-1
A-2
B
断熱材の種類
吹込用グラスウール(施工密度13K、18K)
D
断熱材の種類
高性能グラスウール断熱材 40K相当
タタミボード(15mm)
高性能グラスウール断熱材 48K相当
A級インシュレーションボード(9mm)
A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板特号
シージングボード(9mm)
A種押出法ポリスチレンフォーム保温板2種
住宅用グラスウール断熱材 10K相当
A種硬質ウレタンフォーム保温板1種
吹込用ロックウール断熱材 25K
建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種1
住宅用グラスウール断熱材 16K相当
建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種2
住宅用グラスウール断熱材 20K相当
A種ポリエチレンフォーム保温板3種
A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板4号
A種フェノールフォーム保温板2種2号
A種ポリエチレンフォーム保温板1種1号
C
記号
E
A種押出法ポリスチレンフォーム保温板3種
A種ポリエチレンフォーム保温板1種2号
A種硬質ウレタンフォーム保温板2種1号
住宅用グラスウール断熱材 24K相当
A種硬質ウレタンフォーム保温板2種2号
住宅用グラスウール断熱材 32K相当
A種硬質ウレタンフォーム保温板2種3号
高性能グラスウール断熱材 16K相当
A種硬質ウレタンフォーム保温板2種4号
高性能グラスウール断熱材 24K相当
A種フェノールフォーム保温板2種3号
高性能グラスウール断熱材 32K相当
F
吹込用グラスウール断熱材 30K、35K相当
A種フェノールフォーム保温板1種1号
A種フェノールフォーム保温板1種2号
住宅用ロックウール断熱材(マット)
ロックウール断熱材(フェルト)
ロックウール断熱材(ボード)
A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板1号
A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板2号
A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板3号
A種押出法ポリスチレンフォーム保温板1種
建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォームA種3
A種ポリエチレンフォーム保温板2種
A種フェノールフォーム保温板2種1号
A種フェノールフォーム保温板3種1号
A種フェノールフォーム保温板3種2号
吹込用セルローズファイバー断熱材25K
吹込用セルローズファイバー断熱材45K、55K
吹込用ロックウール断熱材 65K相当
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