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第5章 諸施設の検討及び設定
第5章 諸施設の検討及び設定 与条件の細部検討基づき、個々の施設について、位置、規模及び内容を検討し、そ の概略構造を設定した。 5.1 造成計画 造成計画について、次のように検討を行った。 (1) 造成の基本方針 ・現況地形勾配に合わせ、南から北に向かって下り勾配とする。 ・土量収支バランスの確保(残土処分をしない)。 ※市内工事(学校グラウンド)にて発生する残土V=2000m3を受け入れる。 ・大柏川の遊水地であった地形特性を考慮し河川堤防より1段高くする計画とする。 ・周辺の農地、民間施設へ影響のない高さとする。 ・広がりのある広場空間だけではなく、散策路は場面の展開が楽しめるように起 伏・築山を設ける。 (2) 基礎地盤の検討 計画地は、下総台地を開析して流れる大柏川の左岸側に位置し、周辺には沖積低地 が広がっている。地質は、周辺台地を構成する比較的安定した砂質土主体の洪積層の 上位に、軟弱な沖積層の粘性土と砂質土が堆積している。 計画敷地内で実施した3箇所のボーリング調査の結果、沖積層粘性土は、N値1未満、 層厚2~3m、沖積層砂質土は、N値4~7、層厚2~2.5mであることが判明し、地下水位 が地表面から1m以内と浅くに確認されている。 このように、沖積層は軟弱で地下水位も高いことから、粘性土については正規圧密 状態にあり、上載荷重が増加すると圧密沈下を起こすことが予測される。また、砂質 土については地震時に液状化を起こす危険性がある。 圧密沈下が生じた場合、長期にわたって地盤が沈下し、グラウンドや構造物に影響 を与えることが懸念される。 このため、造成工事に際してはプレロードを行って圧密促進させ、施工後の沈下を 抑制ことが、経済的で効果的である。構造物基礎形式としては、荷重規模に応じて杭 基礎や地盤改良を採用する必要がある。 液状化に対しては、締固めや固結により敷地全体が液状化を起こさない対策を施す ことは経済的な負担が大きくなる。このため、施設に求められる安全性や修復性を考 慮して、重要な構造物は土質定数を低減し、構造物の耐力に余裕を見込む等の対策が 望ましい。 3-47 大 柏 川 ■造成計画平面図 7.20 7.12 7.10 7.20 7.40 7.30 A1 1:500 A3 1:1000 500 m 2 7.35 7.10 1000 m2 7.30 7.22 7.31 N 7.20 7.20 7.30 2500 m 2 7.06 7.40 7.27 7.35 0 0.50 % 10 20 30 40 50 m 7.30 7.40 7.30 5 7.30 7.32 7.30 7.40 7.30 アーセナル市川グランド 7.40 7.30 0.28 % 7.52 7.50 7.50 7.36 7.80 7.44 7.30 7.40 7.30 7.42 7.40 9.00 7.50 7.10 0.21 % 7.27 7.35 7.32 8.50 8.00 9.00 7.80 7.58 京成バス市川営業所 7.60 7.30 7.40 7.30 7.80 7.55 7.63 7.30 7.40 7.72 7.58 7.55 7.75 8 .5 0 7.65 % 3 .5 0 8.4 0 8.5 0 0 .1 0 2 8.3 7.50 3 0 9.5 9 .0 5 % 8.5 0 9 .0 8.10 10.00 8 .3 0 % 9.50 5 .0 % 8.23 8.50 8.50 1.5 9.00 4 9.0 0 9.50 8 .5 9.00 8.30 9.00 0 8.3 8.30 10.00 9.50 8 .0 7.50 8.3 6 8.4 8.30 7.86 7.70 % 0 8.50 7.80 0 8 9.5 0 9 .0 .50 2 0 0 8 .0 9.0 .0 10 1 0 9.0 9.5 0.0 0 0 0 6.70 0 8.5 0.28 % 4 .4 9 .5 7.59 7.5 7.54 9 .5 0 9 .00 7.60 7.70 7 .5 0 8 .50 7.30 7.40 7.30 8 .00 7 .50 0.50 % 7.63 0 9.50 7.5 0 8.35 8.50 9.50 9.00 9.00 3-48 5.2 主要施設の検討 主要施設について、次のように検討を行った。 ただし、クラブハウス(建築)は別途設計とする。 (1) 園路広場計画 園路線形については、ユニバーサルアクセスや快適で安全な観覧空間、魅力的なシ ークエンスの形成なの観点より設定する。 各園路の幅員は、常時の利用に加え、大会時に多数の来園者が集合・離散すること を想定して検討を行うものとする。各園路幅員は以下の通りとする。 また、各園路の舗装は次頁に示す。 《メインプロムナード W=6.0~8.0m》 《テニスコート外周園路 W=3.0~4.0m》 《外 W=2.0m》 周 園 路 「都市公園技術標準解説書(平成25年度版) 「ランドスケープデザイン2 敷地造成,園路・広場」 3-49 ■園路広場舗装計画図 3-50 (2) 公園施設計画 一般的な公園として必要なサービス施設、休養施設、安全管理施設、遊具施設を適 宜配置し、来園者が快適に時間を過ごせ、機能的かつ安全な公園利用出来るようにす る。 施設配置箇所及び施設イメージを次頁に示す。 3-51 ■施設計画図 境界フェンス(H=1.8m) テニスコートフェンス(H=3.0m) テニスコート観客席 フェンス扉 フェンスウォール フェンス扉 リバーサイドゾーン 野外卓 時計塔 リバーサイドゾーン パーゴラ 水飲み テニスコート トイレ 野外卓 ベンチ 健康遊具 フィットネスエリア 壁打ち 主な健康遊具 ミスト柱 壁打ち 倉庫 テニスコート フィットネスエリア スリットウォール クラブハウス 時計塔(両面) ミスト柱 時計塔 観覧席 観覧席 足洗い場 トイレ ベンチ 境界フェンス 植樹桝 水飲み 駐車場 パーゴラ コンディショニングエリア テニスコート 植樹桝 駐輪場 パーゴラ 防火水槽 ベンチ 水飲み レストゾーン スリットウォール(クラブハウス) 階段 ゲートウォール ゲートウォール ベンチ(背付) 野外卓 ベンチ(背ナシ) スポーツフィールド 扉 駐車場 手足洗い場 ベンチ ゲートウォール ベンチ 境界フェンス 車止 割石縁石 ゲートフェンス 入口扉(駐車場) 車 止 ゲートウォール ゲートフェンス ゲート扉 3-52 (3) サイン計画 サインは利用者が公園を有意義に利用するために必要な情報提供施設であるため、 公園来園者の誘導、施設利用者への解説、注意など目的に合わせて配置する。 ・園名サイン(公園名称) ・総合案内サイン(公園周辺地域の案内、公園全体の案内など) ・誘導サイン(園内の目的地への誘導) ・説明サイン(遊具の使い方の案内) ・注意サイン(公園の使い方・ルールの案内) ・駐車場、駐輪場・バイク誘導サイン ・優先区画駐車場誘導サイン 次のサインのデザイン案3案を次頁に示すものとする。 ■PLAN-A:テニスの発祥の地のフランスや、聖地ウィンブルドンのあるイギリスの 雰囲気をイメージしたレンガ調のデザイン案 ■PLAN-B:都市公園として木の温もり持たしたデザイン案 ■PLAN-C:シルエットをテニスコートなどのグラフィックで表現し、シンプルな構 造のなかに市川オリジナルとしたデザイン案 3-53 1 1 3-54 3-55 3-56 3-57 (4) テニスコート計画 1) テニスコートサーフェス サーフェスは全天候型の砂入り人工芝比較表より充填材として。ガーネットサンド を使用した「G-CLAY」を採用する。 【G-CLAYの特徴】 ・伝統的なクレーコートをメンテナンス不用としたクレー回帰のガーネットクレー舗装 ・クレーコートと同感覚のボールバウンド、スピード。 ・シューズの滑り性、グリップ性、クッション性が最適でプレーヤーの足腰の負担を 大幅に軽減。 ・充填材で使用する天然ガーネット粒子は、従来の砂入り人工芝で使用している充填 材(硅砂)より、比重が重く飛散しないため、コートの耐久性の向上を図ります。 また、粒子が微分化しないため埃が舞い上がらないため、周辺環境への影響も軽減 できます。 2) テニスコート外周フェンス 外周フェンスは耐久性、美観に優れたメッシュフェンスとする。フェンスの網目は ソフトテニスボールの抜けを考慮し、40mm目タイプを採用する。 フェンス高さは「テニスコートの建設マニュアル」より3mとする。また下部2mには 風よけ、充填材の飛散防止対策として、防風ネットを設置し、外側の障害物を視覚か ら遮る役割もする。 3) テニスコートスタンド スタンドは盛土RC段床式とし、盛土整形した地盤に現場打ちのコンクリート段床を 設けイス席を取り付ける。なお、ベンチの設置については避難誘導の点より、「火災 防止条例」に準拠した配列とする。 次頁にスタンドイス席タイプ一覧を示す。 3-58 砂入り人工芝比較表 従来型 砂入り人工芝コート OM-19 砂入り人工芝コート (オムニコートXP、AT-20) 砂入り人工芝コート (サンドグラスT19F ・ MM-19) 砂入り人工芝コート SG-15HD 人工クレイコート G-CLAY 芝パイル素材 ポリプロピレン ポリエチレン ポリプロピレン ポリプロピレン ポリプロピレン パイルカラー グリーン濃淡 グリーン濃淡 グリーン濃淡 ブラウン濃淡 ブラウン単色 19mm AT-20 20mm/XP 19mm 19mm スプリットヤーン スプリットヤーン モノフィラメント 0.07mm 0.1mm T19F:0.1mm/偏平糸・MM-19:0.1mm/偏平糸0.2mm/丸糸 ポリプロピレン織り基布透水孔加工 ポリプロピレン織り基布透水孔加工 ポリプロピレン織り基布透水孔加工 ポリプロピレン積層基布透水孔加工 完全全面透水 特殊調整珪砂(シリカ主成分)26kg/㎡ 特殊調整珪砂(シリカ主成分)26kg/㎡ 特殊調整珪砂(シリカ主成分)26kg/㎡ ガーネットクレイ(60メッシュ) 30kg/㎡ ガーネットクレイ(60メッシュ) 11kg/㎡ スプリットヤーン スプリットヤーン モノフィラメント モノフィラメント ニードルフェルト パイル長 パイル形状 パイル肉厚 基布 透水構造 充填材料 パイル形状 芝 草 形 状 広幅フィルムを切れ目加工により 芝葉糸とし、その糸は繋がった1本 の紐状となっている。 製 造 方 法 広幅フイルムを金型により、押し出し成型後、ナイフ加工にて切 れ目を入れる事により芝葉糸を製造。後工程のナイフ加工を取 り入れるため、肉厚設定が厚く出来ない。 海外メーカー品原糸が主流で、広幅フイルムを金型により、 押し出し成型後、ナイフ加工にて切れ目を入れる事により芝 葉糸を製造。海外メーカー技術により肉厚は厚く出来る。 人工芝切断面が両端に出るため、そこからの基布糸切れにより 摩耗が発生しやすくなる。 広幅フイルムからの製造により、肉厚を厚く出来ず、加えて芝 葉糸繊維に方向性を強く付与し、ナイフによるスリット加工をし 易くするため、使用による芝葉糸のフィブリル化が早く発生し、 耐久性に劣る。 人工芝切断面が両端に出るため、そこからの基布糸切れに より摩耗が発生しやすくなるが、PPスプリットヤーンに比べ肉 厚は厚く出来る。又、芝葉糸繊維を無向性性となる様に製造 しているため、PPスプリット原糸より耐久性は向上する。 耐久性 耐摩耗性 広幅フィルムを切れ目加工により 芝葉糸とし、その糸は繋がった1本 の紐状となっている。 人工芝原糸製造機械の金型ノズ ルより同一形状の芝葉糸を紡糸し ており、一本一本の芝葉糸が独立 している。 15mm 連続形状 (t=11mm) モノフィラメント 単繊維 0.1mm 0.2mm/Max 人工芝原糸製造機械の金型ノズ ルより同一形状の芝葉糸を紡糸し ており、一本一本の芝葉糸が独立 している。 第一工程: 芝繊維は単繊維をラン ダムにフェルト状に積層し相互・連 続して絡み合い、単繊維の上下面 をニードルで貫通したシート状。 第二工程:上記フェルト層をパイル 形成用柄だし工程を経て、ハイ ロー構造を製造。 芝パイル植密度は通常人工芝群の50%増。またガーネットクレ イをパイル高さ以上に充填するため、紫外線遮断効果により損 耗度が減少する。 一本一本を金型ノズルにより、押し出し成型するため、肉厚設 定、〇□△など断面設計の自由度が高くなる。 一本一本を金型ノズルにより、押し出し成型するため、肉厚設 定、〇□△など断面設計の自由度が高くなる。 人工芝切断面が両端に表れ、そこからの基布糸切れは積層基 布のため、少ないが人工芝の接合部位はパイルの植密度が減 少するので、表面上に縦筋溝の発生が顕著になる。 メーカ独自技術の低繊維配列モノフィラメント芝葉糸を採用のた め、経年使用による芝葉糸の縦方向へのフィブリル化が大幅に 改善され、耐摩耗性及び耐久性に優れる。 人工芝切断面が両端に表れ、そこからの基布糸切れは積層基 布のため、少ないが人工芝の接合部位はパイルの植密度が減 少するので、表面上に縦筋溝の発生が顕著になる。 メーカ独自技術の低繊維配列モノフィラメント芝葉糸を採用のた め、経年使用による芝葉糸の縦方向へのフィブリル化が大幅に 改善され、耐摩耗性及び耐久性に優れる。 従来人工芝製法の植毛(タフト織り)では無く、単繊維のニード ルフェルト一体構造により切断面のほつれがなく、接合部が判 らないほど接合し、ホツレ・抜けが減少。 基材全体がパイル構成素材で出来ており耐摩耗性が向上す る。 回 復 性 芝パイルは全方位に早く倒れるので、充填珪砂が芝パイルの 上に被さりラインの識別が困難となり易い。 PE繊維はPP繊維に比べて芝パイルは全方位に早く倒れる ので、充填珪砂が芝パイルの上に被さりラインの識別が困難 となり易い。 芝パイルはモノフィラメント採用につき、パイルの倒伏が起こり 辛くラインの視認性に優れる。 芝パイルは大塚独自技術の低繊維配列モノフィラメント採用と 植込み密度130%(当社WSS-20比)につき、パイルの倒伏 が起こり辛くラインの視認性に優れる。 ニードルフェルト製法は円形(球状)に植繊するため荷重に対しては 接地面すべてが緩衝帯となり、弾力性・復元性に効果を発揮す る。アンツーカー素材に近いと言える。 メンテナンス及び 補充材料 整備内容 ブラシ掛けが基本 補充用製品: 一般珪砂 30kg/袋 @3,000円 経年変化により パウダー状、埃の発生が予想される。 整備内容 ブラシ掛けが基本 補充用製品: 一般珪砂 30kg/袋 @3,000円 経年変化により パウダー状、埃の発生が予想される。 整備内容 ブラシ掛けが基本 補充用製品: 一般珪砂 30kg/袋 @3,000円 経年変化により パウダー状、埃の発生が予想される。 整備内容 同左であるが一般珪砂に比べて高比重、高硬度の 特性を生かしガーネット粒度を細かくする事により、使用による 偏りが非常に少なくブラシ掛け作業が大幅に改善する。 補充用製品: ガーネットクレイ 25kg/袋 @4,000円 砂の形状は半永久的に変化なし。 整備内容 同左であるが砂入り人工芝に比べてパイルが丸く抵 抗が無く、ブラシ掛けが非常に簡単でプレーヤーによる日常メ ンテナンスで充分。 補充用製品: ガーネットクレイ 25kg/袋 @4,000円 砂の形状は半永久的に変化なし。 -2 -2 -2 -2 -1 透水性 3.37×10 cm/s 一般珪砂は経年使用に伴い微粉化により透水性能低下。 4.77×10 cm/s 一般珪砂は経年使用に伴い微粉化により透水性能低下。 6.92×10 cm/s 一般珪砂は経年使用に伴い微粉化により透水性能低下。 1.74×10 cm/s ガーネットクレイは経年使用による微粉化せず、透水性能保持。 4.59×10 cm/s 経年使用による微粉化せず、透水性能保持 ITF登録 未登録 ITF登録 CATEGORY 3 MEDIUM 未登録 ITF登録 CATEGORY 4 MEDIUM FAST ITF登録 CATEGORY 1 SLOW 維持管理費用 (10年間/面) 耐久性 公認・推薦 実勢価格(直工) 目砂ほぐし作業費30万円/2年に1回×5回=150万円 同上時1000kg補充×70円×5回=25万円 毎年度目砂補充30kg・7袋×3000円×10回=21万円 合計:196万円 *次回、改修時には充填材の微粉化により再利用不可 耐久性:8~10年 (公財)日本ソフトテニス連盟・(公財)日本テニス協会 (公財)日本プロテニス協会 公認推薦 耐久性:8~10年 (公財)日本ソフトテニス連盟・(公財)日本テニス協会 (公財)日本プロテニス協会 公認推薦 5500円/m2 全国実績多数 施工実績 目砂ほぐし作業費30万円/2年に1回×5回=150万円 同上時1000kg補充×70円×5回=25万円 毎年度目砂補充30kg・7袋×3000円×10回=21万円 合計:196万円 *次回、改修時には充填材の微粉化により再利用不可 五所川原市営庭球場テニスコート 目砂ほぐし作業費30万円/2年に1回×5回=150万円 同上時1000kg補充×70円×5回=25万円 毎年度目砂補充30kg・7袋×3000円×10回=21万円 合計:196万円 *次回、改修時には充填材の微粉化により再利用不可 耐久性:8~10年 (公財)日本ソフトテニス連盟・(公財)日本テニス協会 (公財)日本プロテニス協会 公認推薦 目砂ほぐし作業費=0円 同上時補充必要無し=0円 毎年度目砂補充25kg・5袋×4000円×10回=20万円 合計:20万円 *次回、改修時に充填ガーネット80%再利用可能 コスト圧縮:100万円 耐久性:10~13年 (公財)日本ソフトテニス連盟・(公財)日本テニス協会 (公財)日本プロテニス協会 公認推薦 目砂ほぐし作業費=0円 同上時補充必要無し=0円 毎年度目砂補充25kg・5袋×4000円×10回=20万円 合計:20万円 *次回、改修時に充填ガーネット80%再利用可能 コスト圧縮:56万円 耐久性:10~13年 (公財)日本ソフトテニス連盟・(公財)日本テニス協会 (公財)日本プロテニス協会 公認推薦 7500円/m2 8000円/m2 パークドーム熊本/小真木原公園テニスコート 泉大津ロイヤルテニステニスコート(屋外) 泉大津ロイヤルテニスコート(屋内) 9000円/m2 群馬県伊勢崎市華蔵寺公園テニスコート 清武総合運動公園テニスコート 高知県立春野運動公園テニスコート/新潟市新庭球場 橋本市運動公園テニスコート(第1期) 大和郡山市総合公園施設テニスコート 高石市高師浜運動広場テニスコート/中津川公園テニスコート 黒石市運動公園テニスコート 広島市中央庭球場 三重高等学校テニスコート しらこばと運動公園庭球場/蔵本公園テニスコート 橋本市運動公園テニスコート(第2期) 東京医科歯科大学教養学部・国府台キャンパス 日南市総合運動公園テニスコート /武生市テニスコート 大阪商業大学体育館テニスコート 香川県善通寺市営テニスコート 彩湖・道満グリーンパークテニスコート /柏崎駅前公園テニスコート 長浜市豊公園市民庭球場 白浜町テニスコート 3-59 スタンドイス席タイプ一覧表 ① 皇子山野球場 背 ② 無 イ ス 国立競技場サイドスタント ③ 駒沢オリンピック公園 国立競技場バックスタンド等 ④ 新潟スタジアム カシマスタジアム等 背 ⑤ 付 イ ス 静岡スタジアム ⑥ ナゴヤドーム 国立競技場メインスタンド等 3-60 関連法規に基いたレイアウト ●イス席を設ける場合は1m以上の通路を各座席から歩行距離15m以下で達し、かつ40m以内に 避難口に達すること。 3-61 5.3 供給処理施設の検討 供給処理施設について、次のように検討を行った。 (1) 雨水排水計画における雨水流出抑制の検討 1) 雨水排水の放流先の設定 計画地からの雨水排水の放流先は2箇所あり、以下の通りとする。 ■公 園 用 地:市川サッカーフィールド北側の樋管 ■駐車場用地:引地橋下流部の樋管 2) 雨水貯留施設の設定 公園整備に伴い、雨水貯留量は敷地全体でV=6423m3必要である。 ■公 園 用 地:3.26ha×1750m3/ha=5705m3 ■駐車場用地:0.41ha×1750m3/ha= 718m3 ※総量を地下貯留槽で補うには工事費が高額になるため、表面貯留と併用し、地下 貯留槽の縮小化を図る。 ■公園用地:各芝生エリアA1(平均水深0.1m) V=(1460+1420+1830)×0.1=471m3 ∴地下貯留槽は5707-471=5234m3/3コート=1744≒1800m3 ■駐車場用地:A2(平均水深0.15m) V=3180×0.15=477m3 ∴地下貯留分は718-477=241m3 ※駐車場部については大型の可変側溝を設置し、その水路内で貯留量を確保 することとする。(水路延長L=350m) 241/350=0.6m3 ∴水路最小断面はW0.7m×H1.0m(A=0.63m3) 次頁以降に雨水排水計画図及び打合せ協議時の提案資料をまとめる。 3-62 ■雨水排水計画(1) ■雨水排水計画(1) ① テニスコートC下部 V=1800m 3 A1=1460m2 テニスコートB下部 V=1800m 3 A1=1420m2 公園用地 A=3.26ha テニスコートA下部 V=1800m 3 ② 駐車場用地 A=0.41ha A1=1830m2 凡例 A2=3180m2 表面貯留(多目的) 地下貯留 3-63 ■雨水排水計画(2) 水飲み 水飲み 3-64 貯留施設の比較一覧表 V=6000m3 専用調整池 地下貯留施設 (A案)プレキャストオープン貯留施設 (B案)プレキャスト製地下貯留施設 (C案)プラスチック製地下貯留施設 構造概要 安 全 性 景 観 性 オープンタイプのため公園内では人や車両 が進入防止対策として外周部にフェンスが 必要。 常時は水が無く大規模なコンクリート構造物 が露出しているので公園としての景観は悪 い。 土地利用 調整池専用のため、公園施設としては使用 できない。 維持管理 オープンタイプで全体を目視でき、堆積土砂 の浚渫は容易であるが落葉などのゴミが入 りやすい。 地盤反力 L型擁壁構造のため地軟弱地盤では地盤改 良が必要となる。 地下水位 コンクリート構造で重く地下水位以下でも浮 上せず採用可能。地上部のため他工法より 地下水位対策が軽減できる。 放流構造 地下構造ではないので下流水路条件によっ ては自然排水の可能性がある。 経 済 性 土工除く直接工事費 180,000千円 (30千円/m3) 総合評価 運動公園内での設置であり安全性や景観 性に劣るため不採用 △ 地下埋設タイプであり公園内でも人や車両 の転落が無く安全である。 ○ 地下埋設タイプであり公園内でも人や車両 の転落が無く安全である。 ○ △ 地下構造のため管理孔の蓋以外は景観に 影響を与えない。 ○ 地下構造のため管理孔の蓋以外は景観に 影響を与えない。 ○ △ 地下構造のため運動公園としても自由に土 地利用が可能である。 ○ 地下構造のため運動公園としても自由に土 地利用が可能である。 ○ ○ 人が入れる連続空間があり管理孔を設けて 堆積土砂の浚渫が可能、落葉が入ることは 極めて少ない。 ※原則2m以上確保:市技術指針P3 ○ 人は入れず堆積土砂の浚渫は不可能。 防水シート破損の場合は修復が困難なため 漏水の場合は排水ポンプが常時作動するこ とになる。※内空2m確保不可 △ △ 部材の自重が大きく、軟弱地盤では基盤改 良が必要となる。 △ 樹脂製品で軽量の為地盤反力が小さく地盤 改良が不要である。 ○ ○ コンクリート構造で重く、上部への盛土で地 下水位以下でも浮上せず採用可能。 △ 樹脂製品のため軽量で地下水位以下では 浮上するため不可。 × ○ 地下構造のため自然排水が困難で一般的 に強制排水(ポンプ圧送)となる。 △ 地下構造のため自然排水が困難で一般的 にポンプ排水となる。 △ ○ 土工除く直接工事費 300,000千円 (50千円/m3) △ 土工除く直接工事費 210,000千円 (35千円/m3) △ △ ○ 経済性は劣るが運動公園内の重要条件で ある安全性や景観性に優れ維持管理もよ いので採用する。 ○ 堆積土砂の浚渫が出来ないことや防水シー トの補修が出来ないため不採用とする。 △ 3-65 雨水貯留量の算定 雨水貯留施設配置 案2 公園用地(1) 3.26ha×1750m3/ha=5705m3 公園用地(1) 5705m3 0.41ha×1750m3/ha= 718m3 公園用地(2) 0.38ha×1750m3/ha= 665m3 A1=1460m2 テニスコート上部 A2=2800m2 テニスコート下部 V=1400m3 テニスコート上部 A2=2800m2 ■表面貯留A1:水深H=0.1m(平均) V=(1460+1420+1830)×0.1=471m3 ■表面貯留A2:水深(H=0.15m(平均) V=2800×3.×0.15=1260m3 テニスコート下部 V=1400m3 ■地下貯留:5705-471-1260=3974m3 3974/3箇所=1324≒1400m3 A1=1420m2 テニスコート下部 V=1400m3 テニスコート上部 A2=2800m2 A1=1830m2 0.4116ha 凡例 表面貯留(多目的) 地下貯留 雨水貯留施設配置 案1 公園用地(1) 5705m3 雨水貯留量施設配置 案3 A1=1460m2 公園用地(1) 5705m3 A3=1460m2 テニスコート下部 V=18000m3 ■表面貯留A1:水深H=0.1m(平均) V=(1460+1420+1830)*0.1=471m3 テニスコート下部 V=18000m3 ■地下貯留:5705-471=5234m3 5234/3箇所=1744≒1800m3 A1=1420m2 テニスコート下部 V=900m3 テニスコート上部 A2=2800m2 ■表面貯留A1:水深H=0.1m(平均) V=(1420+1830)×0.1=326m3 ■表面貯留A2:水深H=0.15m(平均) V=2800×3×0.15=1260m3 ■専用調整池A3:水深H=1.0m V=1460×1.0=1460m3 ■地下貯留 5705-326-1260-1460=2659m3 2659/3箇所=886≒900m3 テニスコート下部 V=18000m3 テニスコート上部 A2=2800m2 テニスコート下部 V=900m3 A1=1420m2 テニスコート下部 V=900m3 テニスコート上部 A2=2800m2 A1=1830m2 A1=1830m2 凡例 表面貯留(多目的) 凡例 表面貯留(多目的) 地下貯留 専用調整池 地下貯留 3-66 雨水貯留量の算定 公園用地(1) 3.26ha×1750m3/ha=5705m3 雨水貯留 案4 道路境界線 0.41ha×1750m3/ha= 718m3 公園用地(2) 0.38ha×1750m3/ha= 665m3 1000 GH=7.52 FH= (1500) (3000) 24764 (5000) 植栽帯 歩 道 車 道 駐車区画 (2750) 280 500 500 1.00% 1.50% 300 4000 C-NO.2 ブロック舗装-1 U-300 300 2500 落ち蓋式U形側溝 PU-300 雨水貯留槽 670m3 2200 表層工: 平板ブロック t=60 敷き砂 t=30 路盤工:再生砕石 (RC-40) t=100 雨水貯留 案5 1000 道路境界線 4000 (2750) (3000) 400 歩道(斜路) 9516 5000 車 道 駐車区画 5000 駐車区画 6000 (5000) (1460) 車 道 駐車区画 植栽帯 4.9523m2 7.70 7.50 7.58 7.70 7.62 7.50 1.50% 1.50% 7.50 1.50% 500 6.70 ブロック舗装-1 自由勾配側溝B800×H1000 表層工: 平板ブロック t=60 敷き砂 t=30 路盤工:再生砕石 (RC-40) t=100 0.4116ha アスファルト舗装 表層工: 密粒度アスコン t=40 路盤工: 再生砕石(RC-40) t=200 表層工: 密粒度アスコン t=40 路盤工: 再生砕石(RC-40) t=200 HP管φ300 自由勾配側溝B800×H1000 自由勾配側溝B800×H1000 ※将来上流の敷地が宅地等になった場合を想定して 自由勾配側溝とは別に管渠を設置する。 雨水貯留施設配置 案 4 公園用地(2) 718m3 665m3 アスファルト舗装 雨水貯留施設配置 案 5 公園用地(2) 718m3 665m3 718m3 ■地下貯留:665m3 ■表面貯留:水深H=0.15m(平均) V=3180*0.15=477m3 ■地下貯留:665-477=188m3 718-477=241m3 水路延長L=350m 214/350=0.61m2(700×H900) 188/350=0.54m2(B600×H900) 凡例 凡例 表面貯留(多目的 表面貯留(多目的) 地下貯留 水路内貯留 3-67 (2) 給水・汚水排水計画 1) 給水設備 上水の給水設備については、南側市道に既存給水管を計画地まで延長した箇所から 計画地内に引き込み、各建築施設、水のみ・手洗いへの配水ルートと設定する。 公園内の植栽用の散水設備・雑用水は、地下水が高い地形条件を活かし、新規でさ く井を行い、中水利用することで上水使用量の軽減を図る。 2) ガス設備 ガス設備についてはクラブハウス内で使用を想定するシャワーの湯沸かし設備や、 ガスを主体とした省エネ設備システムを構築する。 3) 汚水排水設備 汚水排水は下水道未整備地のため、浄化槽にて汚物・雑排水の処理を行う。 3-68 ■機械設備計画(上水・井水・汚水・ガス) リバーサイドゾーン リバーサイドゾーン 水飲み トイレ 散水栓 テニスコート フィットネスエリア 壁打ち 散水栓 散水栓 倉庫 テニスコート フィットネスエリア クラブハウス 水飲み ミスト柱 井戸(新設) 足洗い場 観覧席 トイレ 散水栓 散水栓 散水栓 駐車場 コンディショニングエリア テニスコート 駐輪場 水飲み レストゾーン 散水栓 上水引込点 散水栓 スポーツフィールド 散水栓 散水栓 駐車場 3-69 (3) テニスコート照明や放送設備などの電気設備計画 1) 引込幹線設備 計画地は公園用地と駐車場用地と分離しているが、1敷地1受電を基本として、南西 部の既存電線柱から公園側で引込み、屋外分電盤より各建築施設、照明灯、テニスコ ート照明および機械設備へ供給する。 2) 園路照明 公園内の照明については、 「安全・安心まちづくり推進要綱」の平均水平面照度3Lx 以上を確保することとして、照明灯の配置を行い、ランプは省エネの観点よりLEDを 採用する。 また隣接する農地への影響する箇所については、遮光板を設置し、光害対策を行う。 3) 放送及び防犯カメラ設備 照明以外にも円滑な大会運営が行えるように放送設備の整備や利用者の安全対策 として防犯カメラを設置する。 3-70 照度基準比較表 照度基準 道路照明施設設置基準・同解説 (社団法人 日本道路協会) 公園 JIS照度基準 (社団法人 照明学会) (主な場所) 水平面照度 5~30 lx (その他の場所) 水平面照度 1~10 lx (住宅地) 水平面照度 1~10 lx - 安全・安心まちづくり推進要綱 (警察庁) (公園内) 平均水平面照度 3 lx 以上必要 (公衆トイレ周辺) 平均水平面照度 50 lx 以上必要 平均水平面照度 3 lx 以上必要 (交差点) 平均路面照度 照度均斉度※ 道路 20 lx 程度 0.4 程度 確保が望ましい (歩道等) 5 lx 以上 平均路面照度 照度均斉度 0.2 以上 確保が望ましい (駐車場500㎡以上 車路路面) 平均水平面照度 (歩行者等の通行する部分) 駐車場 平均路面照度 照度均斉度 5 lx 以上 0.2 以上 確保が望ましい (公共施設付属) 水平面照度 5~30 lx 10 lx 以上必要 (駐車場500㎡以上 駐車エリア床面) 平均水平面照度 2 lx 以上必要 (駐車・駐輪場) 平均水平面照度 3 lx 以上必要 ※ 照度均斉度=路面上の最小照度/平均照度 「安全・安心まちづくり推進要綱」より ・ 「人の行動を視認できる」ためには、4m先の人の挙動、姿勢等が識別できることを前提とすると、平均水平 面照度(地面又は床面における平均照度)がおおむね 3lx 以上必要である。 ・ 「人の顔、行動を明確に識別できる」ためには、10m先の人の顔及び行動が明確に識別でき、誰であるか明確 に分かることを前提とすると、平均水平面照度がおおむね 50lx 以上必要である。 「通路、広場、公園」の JIS照度基準 3-71 ■電気設備計画 リバーサイドゾーン リバーサイドゾーン トイレ テニスコート フィットネスゾーン 壁打ち 倉庫 テニスコート フィットネスゾーン クラブハウス 観覧席 トイレ 駐車場 コンディショニングエリア テニスコート 駐輪場 レストゾーン スポーツゾーン 駐車場 3-72 照 度 分 布 図 リバーサイドゾーン リバーサイドゾーン トイレ テニスコート フィットネスゾーン 壁打ち 範囲および維持平均照度(lx) 平均照度(lx) メイン園路 3.0 園路1 5.7 園路2 3.0 散策路 3.4 普通自動車駐車場 3.7 倉庫 テニスコート フィットネスゾーン クラブハウス 観覧席 トイレ 6.6 5.4 駐車場 コンディショニングエリア テニスコート 駐輪場 レストゾーン スポーツゾーン 駐車場 3-73 ■電気設備計画(放送・防犯設備) 3-74 5.4 植栽方針の検討 植栽方針について、検討を行った。 検討結果を次頁に示す。 3-75 植栽計画平面図 リバーサイドゾーン (春) 大柏川との一体的な水辺(桜)空間の創出 ・ソメイヨシノを中心としたサクラ類で春爛漫を演出。 フィットネスエリア 芝生ゾーンと連携した景観 ・高木の間に点在する健康遊具と休息施設。 リバーサイドゾーン リバーサイドゾーン シダレザクラ サイドヤード (夏) トイレ テニスコート ソメイヨシノ テニスコート周りの優しい緑を演出 ・真夏に安堵感を感じるサルスベリの並木と低木で構成。 フィットネスエリア ケヤキ クラブハウスゾーン 壁打ち 明るくオープンな景観作り ・淑やかさを感じる中木と足元植栽として地被類で構成。 倉庫 フィットネスエリア 花の色に変化を持たせた サルスベリの並木 (東側) 園路沿いに矮性品種の サルスベリの植込 (南側) テニスコート 樹形の美しいコブシ ヒメシャラ イヌツゲ クラブハウス リシマキア トイレ メインプロムナード (春) テニスコート沿いの草花 (宿根草) レストゾーン (春~夏) メイン通路として貴賓ある見(魅)せる景観を構築 ・それぞれの四季の雰囲気を作り出す並木と草花 駐車場 テニスコート アルメリア サブエントランス メインエントランスとの連携 ・ゲートウォールの足元植栽として、存在感を示す地被 類で演出。 駐輪場 バーベナ オトメギキョウ レストゾーン ユリノキ ガーベラ コンディショニング エリア 存在感の感じる植栽空間を演出 ・エントランスからレストゾーンへ レストゾーン周りにアジサイ 春から初夏への空間作り。 を群植させ春から夏への 繋ぎ効果を作る ガザニア ブルーデージー 植樹桝内のフイリヤブラン オタフクナンテン アベリアホープレイズ スポーツフィールド フイリヤブラン スポーツフィールド 雄大な芝生空間の構築 ・芝生空間に点在する大高木は樹形の美しい樹木で構成する。 フランスギク 駐車場 ロードエッジ (春) 運動公園沿いの外周植栽 ・花と紅葉が美しい並木の構築 エノキ 芝は踏圧、寒さに強い野芝 エントランスプラザ 風格ある貴賓豊かな空間を演出 ・レンガと御影石の壁及び鋳物 調の柵に対し、引立ちと調和の する地被類で構成。 生育力の強いヘデラ類 色のコントラストが美しい アメリカツルマサキ クスノキ タブノキ 3-76