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平成 22 年度 事業計画

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平成 22 年度 事業計画
平成 22 年度
事業計画
(社 )日 本 カ ヌ ー 連 盟 ( 以 下 「 本 連 盟 」 と い う 。) は 、 我 が 国 に お け る カ ヌ ー ス
ポーツの統括団体として、その社会的役割と責任を認識し、定款に基づいて以
下の諸事業を遂行するものとする。
まず、公益目的事業の柱のひとつである競技会の運営をこれまで通り円滑に
実施する。
次 に 本 連 盟 は 、国 際 競 技 力 の 強 化 を 最 重 要 課 題 と し て 位 置 づ け 、本 年 11 月 中
国・広 州 で 開 催 さ れ る 第 16 回 ア ジ ア 競 技 大 会 で 金 メ ダ ル を 含 む 複 数 個 の メ ダ ル
獲 得 を 目 指 し 、 そ の 先 の 2012 年 ロ ン ド ン オ リ ン ピ ッ ク で の メ ダ ル 獲 得 に 向 け 、
海外派遣事業を積極的に推進する。
その一方でオリンピック種目以外のカヌー競技の更なる普及・振興を図ると
ともに、レクリエーションカヌーの領域を重視し、誰もが享受できる生涯スポ
ーツとして心身の育成や健康の増進に寄与する。併せて自然と共生するスポー
ツにふさわしく環境に関わる今日的なテーマに取組むものとする。
昨年 9 月本連盟成田専務理事がアジアカヌー連盟会長に選任されたことによ
り 、ア ジ ア 地 域 の 会 長 国 で あ る 唯 一 の 競 技 団 体 と し て 、国 際 的 な 視 野 に 立 っ て 、
カヌー競技、ひいてはスポーツ全体の隆盛のため積極的に活動する。
上記の目的を達成するため組織・体制を整備し、活動の裏付けとなる財政基
盤の確立を図ることとする。
以 上 の 事 業 目 標 の 達 成 を 期 し 、 こ こ に 平 成 22 年 度 事 業 計 画 を 立 案 し 、 会 員 、
加盟団体及び関係機関・団体との連携のもとに事業運営を行なう。
〔 38,926 千 円 〕
Ⅰ.競 技 会 運 営 事 業
本 連 盟 は 、国 内 外 の カ ヌ ー ス ポ ー ツ の 動 向 を 見 極 め つ つ 、審 判 員 制 度 の 確 立 、
指導者の育成、ドーピング防止など競技運営に関わる諸施策を遂行し、競技会
の最高権威である日本選手権大会の開催、国民体育大会等々、充実した各種競
技会の運営を実施するものとする。国民体育大会のカヌー競技は、全国のトッ
1
プ ア ス リ ー ト が 参 加 し 、我 が 国 の 力 ヌ ー ス ポ ー ツ の 普 及・振 興 の 原 動 力 で あ り 、
最も重要な国内競技会の一つとして位置づけられる。このことから、開催都道
府県・会場地・協会等と十分な協力体制のもとに実施する。
1 ) 本 年 度 の カ ヌ ー ス プ リ ン ト ナ シ ョ ナ ル チ ー ム 編 成 の た め 、 2010 カ ヌ ー ス プ
リ ン ト 海 外 派 遣 選 手 選 考 会 、及 び 2010 カ ヌ ー ス プ リ ン ト ジ ュ ニ ア 海 外 派 遣
選手選考会(香川県坂出市)を開催する。
2 ) 第 33 回 NHK 杯 全 日 本 カ ヌ ー ス ラ ロ ー ム 競 技 大 会 ( 富 山 県 富 山 市 ) を 開 催
し、本大会を本年度のカヌースラロームナショナルチーム最終選考会と位
置づける。
3 )第 65 回 国 民 体 育 大 会 千 葉 大 会 を 千 葉 県 佐 倉 市( SP)、千 葉 県 香 取 市( SL,WW)
で実施する。また国体担当者会議を開催し、国体の充実・活性化を図る。
4 )日 本 カ ヌ ー ス プ リ ン ト 選 手 権 大 会( 石 川 県 小 松 市 )、文 部 科 学 大 臣 杯 平 成 22
年度日本カヌースプリントジュニア選手権大会(山梨県富士河口湖町)を
開催する。
5)日本カヌースラローム選手権大会・日本カヌーワイルドウォーター選手権
大 会 ( 東 京 都 青 梅 市 )、 カ ヌ ー ス ラ ロ ー ム ジ ャ パ ン カ ッ プ ( 全 国 4 会 場 )、
カヌーワイルドウォータージャパンカップ(全国5会場)を開催する。
6 )日 本 カ ヌ ー ポ ロ 選 手 権 大 会( 山 梨 県 富 士 河 口 湖 町 )、ジ ュ ニ ア 選 手 権 大 会( 愛
知県みよし市)をそれぞれ開催する。
7)日本カヌーフリースタイル選手権大会(山形県西村山郡)を開催する。
8 ) JOC ジ ュ ニ ア オ リ ン ピ ッ ク 杯 全 国 中 学 生 カ ヌ ー 大 会 ( 石 川 県 小 松 市 ) を 開
催する。
9)カヌー艇及び用器具の安全管理を徹底するため、登録業者を認定し、用器
具の公認検定・登録証の貼付を実施する。大会時における点検をルールに
基づき厳正に実施する。
10)平 成 20 年 4 月 1 日 よ り 施 行 さ れ た「 新 審 判 員 制 度 」を 更 に 推 進 し 、競 技 会
の正常化や各種検定業務・審判講習会などの充実を図る。
2
Ⅱ.競技力向上事業
〔 157,088 千 円 〕
2012 年 ロ ン ド ン オ リ ン ピ ッ ク で の メ ダ ル 獲 得 に 向 け て 、 国 際 競 技 力 の 向 上 を
積極的に推進するため、強化部長を統括としてカヌースプリント強化委員会、
カヌースラローム強化委員会を設置し、当該委員長・専任コーチ・担当コーチ
を中心とした強化体制を堅持する。同時に、海外派遣代表選手及び強化指定選
手を選任するため選考委員会を適宜開催する。
特 に 本 年 度 は 第 16 回 ア ジ ア 競 技 大 会 に 選 手 団 を 派 遣 し 金 メ ダ ル 獲 得 を 目 指 す
と 共 に 、国 際 カ ヌ ー 連 盟( ICF)が 主 催 す る 各 競 技 種 目 の 世 界 選 手 権 大 会 等 に 選
手団を派遣し十全な成果を期するものとする。
一方、ジュニア・ジュニアユース・シニア等の合同合宿を実施し、次世代選
手の育成に向けた施策を強力に展開する。
ま た 、 文 部 科 学 省 ・ 日 本 体 育 協 会 ・ JOC・ ス ポ ー ツ 振 興 基 金 ・ ス ポ ー ツ 振 興
く じ・日 本 宝 く じ 協 会・日 本 財 団 の 助 成 事 業( 補 助 事 業 )を 効 果 的 に 運 用 す る 。
1 )各 競 技 の ナ シ ョ ナ ル チ ー ム の 編 成 は 少 数 精 鋭 と し 海 外 派 遣 事 業 を 実 施 す る 。
2 )強 化 セ ン タ ー と し て 、カ ヌ ー ス プ リ ン ト は 石 川 県 小 松 市・香 川 県 坂 出 市 を 、
カヌースラロームは富山県富山市、秋田県仙北市を活動拠点とする。また
国 際 的 に 通 用 す る 競 技 力 向 上 の た め 、ト レ ー ニ ン グ 施 設・解 析 装 置・用 艇 ・
用 器 具 な ど 科 学 的 な 研 究 分 野 を 、 国 立 ス ポ ー ツ 科 学 セ ン タ ー ( JISS) 及 び
ナ シ ョ ナ ル ト レ ー ニ ン グ セ ン タ ー ( NTC) と の 連 携 に よ り 推 進 す る 。
これらの強化センターを活動拠点として強化合宿等を積極的に実施し、国
際競技力の向上を図る。
3 ) カ ヌ ー ス プ リ ン ト 世 界 選 手 権 大 会 ( ポ ー ラ ン ド ・ ポ ズ ナ ン )、 ワ ー ル ド カ ッ
プ(第 1 戦フランス・ヴィシー、第 2 戦ハンガリー・セゲド)に選手団を
派遣する。
ま た ジ ュ ニ ア は カ レ ー 国 際 競 技 大 会( フ ラ ン ス ・ カ レ ー )、ジ ュ ニ ア 国 際 レ
ガッタ(スロバキア・ピスタニー)に選手団を派遣する。
4 ) カ ヌ ー ス ラ ロ ー ム 世 界 選 手 権 大 会 ( ス ロ ベ ニ ア ・ リ ュ ブ リ ヤ ナ )、 及 び ワ ー
ル ド カ ッ プ( 第 1 戦 チ ェ コ・プ ラ ハ 、第 2 戦 ス ペ イ ン・セ オ ド ゥ ウ ル ヘ ル 、
第 3 戦 ド イ ツ ・ ア ウ グ ス ブ ル グ )、 ア ジ ア 競 技 大 会 テ ス ト イ ベ ン ト ( 中 国 ・
3
広州)アジアカヌースラローム選手権大会(中国・貴州)スロバキアオー
プン(スロバキア・プラチスラバ)に選手団を派遣する。
また、ジュニアは世界選手権大会(フランス・ホックス)に選手団を派遣
する。
5 )第 16 回 ア ジ ア 競 技 大 会( 中 国・広 州 )に 選 手 団 を 派 遣 し 、カ ヌ ー ス プ リ ン
ト・カヌースラローム・ドラゴンボートに出場。金メダルを含む複数個の
メダル獲得を目指す。
6 ) ド ラ ゴ ン ボ ー ト 世 界 選 手 権 大 会 ( ハ ン ガ リ ー ・ セ ゲ ド )、 ア ジ ア ド ラ ゴ ン ボ
ート選手権大会(台湾・新店)に選手団を派遣する。
7)カヌーワイルドウォーター世界選手権大会(スペイン・ソート)に選手団
を派遣する。
8)カヌーポロ世界選手権大会(イタリア・ミラノ)に選手団を派遣する。
9)カヌーフリースタイルワールドカップ第 1 戦(ドイツ・アウグスブルグ)
に選手団を派遣する。
〔 12,872 千 円 〕
Ⅲ.普 及 活 動
近年のカヌースポーツは、競技種目が多様化し、且つジュニアからシニア、
心身に障害を持つ方々まで愛好者は増加の一途を辿っている。そのニーズに応
えるため、レクリエーションカヌー、パラカヌー、カヌーツーリング、ラフテ
ィング、カヌーマラソン等の普及・振興に取り組む。
ま た カ ヌ ー ス ポ ー ツ の 普 及・振 興 に 関 わ る 活 動 は 、指 導 者 の 育 成 、安 全 対 策 、
広報・情報活動等々多岐にわたっており、これらの要素を十分踏まえつつ、地
域の環境(ウォータークリーン)にも配慮し、生涯スポーツとしての位置づけ
に留意しつつ次の事項に取り組む。
1) 指 導 者 の 育 成 と 活 用
全 国 の カ ヌ ー 愛 好 者 の ニ ー ズ に 応 え る た め 、従 来 か ら の 競 技 力 向 上 の た め の
指 導 者 養 成 事 業 と 併 せ て 、地 域 カ ヌ ー ス ポ ー ツ 公 認 指 導 員( イ ン ス ト ラ ク タ
ー)等の養成を積極的に進め、指導者の派遣等の環境を整備する。
2)安全対策
4
カヌー愛好者に対する安全管理の周知徹底と、スポーツ安全保険への積極
的加入の推進に努める。
3)広報・情報活動
本連盟が主催・共催する競技会、並びに国際大会に係わる情報提供を正確
かつ迅速に行うと共に、カヌースポーツの普及・振興に関する広報・情報
活動を積極的に推進し、引き続き正確で遅滞ない情報の発信と、マスメデ
ィアへの対応に務める。
(1)本連盟の公式ホームページの更なる充実を期するため、全面改訂を行い
本年 4 月 1 日よりリニュアルオープンする。一方携帯サイトの利便性を
重視し、更新頻度を高めると共に内容の充実を図る。
ま た 機 関 紙 「 CANOE」 第 36 号 及 び 「 平 成 22 年 度 主 要 競 技 大 会 記 録 」
を 発 行 す る 。こ れ に よ り Web サ イ ト・携 帯 サ イ ト の 充 実 と 併 せ て 、一 般
社会へのインフォメーション機能、並びに会員サービスに努める。
(2)メディア対応については、各メディアとの協力体制を強化し、情報の発
信・収集に資するためメディア対応・情報戦略委員会を設置し広範囲で
充実した情報の授受を図る。
4)レクリエーションカヌー、ラフティング、パラカヌー、カヌ―マラソン委
員会を設置し普及活動を促進する。
5 )第 8 回 三 浦 シ ー カ ヤ ッ ク 大 会 に 全 国 47 都 道 府 県 シ ー カ ヤ ッ ク 駅 伝 種 目 を 実
施し会員の増加を図る。
6)日本財団からの助成事業として、障害者と健常者がカヌーを通じて一同に
会し、力ヌ一スポーツの素晴らしさを体験できる「カヌー体験研修会」を
全国 4 箇所で実施する。
7 )ブ ル ー シ ー・ア ン ド・グ リ ー ン ラ ン ド 財 団 の 協 力 に よ り「 B&G 杯 全 国 少 年
少 女 カ ヌ ー 大 会 」( 山 梨 県 富 士 河 口 湖 町 ) を 開 催 す る 。
8 ) (財)宝 く じ 協 会 か ら の 助 成 を 受 け 、 カ ヌ ー の 普 及 ・ 振 興 を 推 進 す る 。
〔 15,452 千 円 〕
Ⅳ .国 際 貢 献
我が国を代表するカヌースポーツの統括団体として、本連盟は国際カヌー連
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盟 ( ICF) 及 び ア ジ ア カ ヌ ー 連 盟 ( ACC)に お い て 、 近 年 そ の 存 在 感 を 高 め て き
た。とりわけ昨年アジアカヌー連盟総会で成田専務理事が会長に選任されたこ
とにより、これまで以上に本連盟には、その国際的な立場にふさわしい活動が
求 め ら れ る 。従 っ て ICF と ACC の 総 会・理 事 会・委 員 会 に 役 員 を 派 遣 し 、特 に
ACC に つ い て は ス プ リ ン ト の み な ら ず ス ラ ロ ー ム ・ カ ヌ ー ポ ロ ・ ド ラ ゴ ン カ ヌ
ー等の委員会への委員派遣を検討する。これらの施策により本連盟の意思をこ
れまで以上に鮮明にし、その職責を果たすものとする。
1 )ACC の 会 長 国 と し て 、ICF と ACC の 連 携 を 促 進 し カ ヌ ー 界 の 発 展 に 寄 与 す
る。
2 )ICF の 総 会 (ス ペ イ ン )、及 び 2 回 の 理 事 会 、4 回 の エ グ ゼ 会 議 に 成 田 専 務 が
副 会 長 と し て 出 席 す る 。 2012 年 ロ ン ド ン オ リ ン ピ ッ ク か ら オ リ ン ピ ッ ク 種
目の男女比率の平均化を図ること、パラリンピックへのカヌー競技参入な
どが協議される。
3 ) ACC は 2 回 の 理 事 会 と 4 回 の エ グ ゼ 会 議 を 会 長 と し て 主 催 す る 。
4)成田専務は、カヌースプリント、カヌースラローム、ドラゴンカヌーの世
界 選 手 権 大 会 の ジ ュ リ ー 、並 び に 第 16 回 ア ジ ア 競 技 大 会 の 競 技 会 会 長 及 び
ジュリーの要職を担う。
5)カヌースプリント、カヌースラローム、ドラゴンカヌーの世界選手権大会
や 第 16 回 ア ジ ア 競 技 大 会 に 競 技 役 員 を 派 遣 し 、十 全 に そ れ ぞ れ の 職 責 を 果
た す も の と す る 。な お 第 16 回 ア ジ ア 競 技 大 会 は 古 谷 強 化 部 長 が 競 技 委 員 長
を担当する。
6)日韓スポーツ交流事業を推進するため、両国の友好と競技力の向上を図る
観点から派遣事業・受入れ事業を継続して実施する。
7)カヌースプリント世界選手権(ポーランド・ボスナン)でのパラカヌー種
目に選手を派遣する。
8)次年度以降、国際大会の誘致を検討する。
〔 19,019 千 円 〕
Ⅴ .財 政 の 確 立
本 連 盟 は 、社 団 法 人 と し て 、定 款 に 定 め る 目 的 を 達 成 す る た め 、そ の 裏 付 け と
6
なる財源の確保を目指し、会員の加入を積極的に推進するなど健全な事業運営
を図るものとする。
1)賛助会員登録数の増加、各事業における補助金・助成金に対する負担金の
確保、免税募金など、継続してその実現化を図る。
2)名誉会員・顧問・参与の登録料について検討する。
3)賛助会員(役員登録・審判登録・選手登録・その他)の登録増加に務め、
各 県 200 名 以 上 の 登 録 会 員 確 保 と 併 せ て 特 別 賛 助 会 員 の 増 員 の 要 請 を 積 極
的に推進する。
4)登録業者認定制度の確立を図り、更なる認定の拡大を目指す。
5)カヌースポーツの普及・振興を目的として、カヌー競技技術解説書・大会
会場内施設・プログラム・ゼッケン・パンフレット・ナショナルチーム選
手のユニフォーム・用艇・用器具などを媒体とする広告掲載への協力を積
極的に進めるため、関係者及び団体等へ協賛広告の協力依頼を行なう。
6)会員登録カードの機能を充実し、本連盟会員組織の規模拡大、財政基盤の
強化、会員サービスの向上を目的として、各都道府県協会及び公認登録業
者の協力のもとに、会員管理システムの充実とその効率的運用を図る。
7)本連盟の十全な事業活動を裏付ける財源の確保を目的として、競技会のイ
ベント化等新規の収益事業の開発に向け、外部エージェントとの協力関係
の下に具体的な可能性について検討する。
8)普及活動の一環として、連盟公認グッズ(クラブタイ、エンブレム、カフ
ス等)の販売を行なう。
Ⅵ . 平 成 22 年 度 主 要 競 技 会 ・ 行 事 等 日 程 表
(別紙を参照)
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