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新たな「北陸圏広域地方計画」 【説明資料】

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新たな「北陸圏広域地方計画」 【説明資料】
新たな「北陸圏広域地方計画」
【説明資料】
平成28年 2月
国土交通省
(北陸圏広域地方計画協議会資料)
目次
1.新たな「北陸圏広域地方計画(案) 」の構成
1
2.計画策定にあたって
2
3.北陸圏の現状と課題
3
4.北陸圏の将来像
4
5.新しい将来像実現に向けた目標・戦略
5
6.広域連携プロジェクト
11
7.隣接圏域との交流・連携
28
1.新たな「北陸圏広域地方計画(案)」の構成
はじめに
1.個性ある北陸圏の創生
はじめに
1
2
3
~更なる安全・安心、環境豊かな暮らしの充実、コンパクト+ネットワーク~
計画の策定に当たって
計画期間
計画区域と隣接圏・府県との関係
北陸圏の現状
北陸圏の課題
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
子育てしながら共働きできるライフスタイルの維持・向上
少子化の進行及び若い世代の人口流出に歯止めをかける、雇用環境の充実
厳しい自然環境の中でも安全・安心で快適な生活レベルの維持・向上
連接する都市群と半島や中山間地域の共生
地理的優位性と北陸ブランド力を活かした産業・営農の強化
太平洋側の災害リスクの高まりにともなう本社機能移転等への積極的な対応
優れた観光資源を活かした国内外誘致のための取組
将来像
新・北陸
計画の実現
に向けて
将来像 2
三大都市圏に近接する特性を活かし、
日本海・太平洋2面活用型国土形成を牽引する 新・北陸
北陸のものづくり産業や農林水産業の一層の活性化~
(1)集積する同業種・異業種や高等教育機関の連接都市間での対流と交通・ICTネット
ワーク環境の充実
(2)太平洋側及び海外企業等の製造拠点・本社・研究開発・研修機能の誘致推進に向けた支
援施策や環日本海諸国等海外や国内他地域との経済連携・立地ニーズに応えるPR強化
(3)圏域の食料供給力と地域ブランド力の更なる強化
3.日本海側の中枢圏域の形成 ~日本海沿岸地域との連携強化と太平洋側との連携強化~
(1)市場となる大都市圏との取引や物流等を支える、更なる時間距離の短縮や生産拠点等誘
致に向けた信頼性の高い国際物流・旅客機能の強化
(2)太平洋側の防災面に加え産業等機能においても代替性を発揮する防災・産業拠点及びネ
ットワークの強化
(1)多様な産業、歴史・景観・食文化等に彩られた地域資源の磨き上げと北陸圏内観光周遊
ルートの充実
(2)北陸新幹線の開業、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とし、さ
らには、リニア中央新幹線の開業を見据えた首都圏や欧米豪、アジアの新興国等の国内外
観光客誘客促進と魅力の発信
隣接圏域との
交流・連携
将来像 1
暮らしやすさに磨きをかけ更に輝く
2.競争力のある産業の育成
4.対流・交流人口の創出 ~北陸の魅力を活かした国内外との対流・交流の創出~
広域連携プロジェクト
【北陸圏の位置付け】
厳しくも豊かで多様な自然、魅力ある都市と農山漁村及び活力ある
産業が共生した、圏域内の連携と国内外との対流・交流により我が
国の持続的な発展を先導する、日本海国土軸の中枢圏域
新しい将来像実現に向けた目標・戦略
現状と課題
○地域コミュニティの強さや経済的ゆとりで子育てしやすく女性の社会参加がしやすい
優れた生活環境
○多様で個性ある都市の利便性と農山漁村のゆとりを身近に享受できる優れた居住環境
○3,000m級の山岳から日本海に至る地形変化の中、風水害や土砂災害、豪雪等の厳し
さを有する反面、多様な生態系と健全な水環境系を育む豊かな自然環境
○伝統産業から先端産業まで日本海側有数の特徴ある世界レベルの工業集積等、多様な
産業の集積
○三大都市圏や環日本海諸国を始めとする東アジアに対するアクセス性の向上
○自然、歴史、農林水産業、食文化、ものづくり等豊富な資源を活かした雪国ならでは
の生活の知恵が複合した独自で多様性のある文化
(1)親との近居や地域コミュニティを維持するとともに、子育て支援や女性就業、生活サー
ビス支援、犯罪や事故のないまちづくり等、誰もが暮らしやすい生活環境の充実
(2)本社・研究機能等も含めた働きやすく魅力ある雇用環境や高等教育環境の充実
(3)多様性と集約性のある都市サービス拠点のコンパクト化と交通ネットワーク充実による
持続可能で多様な居住選択機会の提供及び人口誘致
(4)風水害・土砂災害等のほか、地震・津波も含めた更なる災害リスク低減に向けたソフト
・ハード一体の防災・減災対策の強化や居住環境の充実
(5)豊かな自然環境の保全と地球環境問題への対応
広域連携プロジェクト
1
2
3
4
5
6
7
8
9
豊かな暮らしを育む連接型都市圏形成
いきいきふるさと・農山漁村活性化
防災技術・地域コミュニティを活かした北陸防災力強化
北陸の多彩な自然環境保全
北陸発エネルギー技術、環境技術拠点形成
東アジアに展開する日本海中枢圏域形成
食料供給力増強・食の北陸ブランド展開
強靱な国土づくりに貢献する広域的な防災体制の構築
高速交通基盤を活かした北陸観光交流圏形成
1
2
3
北陸圏・中部圏連携プロジェクト
日本海沿岸地域の連携推進プロジェクト
広域防災・観光に向けた隣接圏との連携プロジェクト
1
2
3
多様な主体の参加と協働
持続可能な圏域形成に向けた人材育成
広域的な発想の下での地域連携の促進
隣接圏域との交流・連携
計画の実現に向けて
4
5
6
投資の重点化・効率化
他の計画・施策との連携
計画のフォローアップ等
1
2.計画策定にあたって
新たな「北陸圏広域地方計画」について
(1)計画策定から5年。新しい計画策定へ。
・北陸圏広域地方計画は平成21年8月に策定。
・この5年間、広域連携による取組を実施、北陸圏は「暮らしやすさ」
「環日本海の中枢拠点」として着実に前進(H26中間評価)。
・一方、急激な人口減少、少子化、巨大災害の切迫とリスク対応など、
我が国土に係る大きな変化への対応が急務。
・国土のグランドデザイン2050も踏まえ、新しい10年を見据えて広域
地方計画を見直し、新たな計画を策定するものである。
「新しい10年」を見据えて
~北陸圏を取り巻く大きな変化への対応~
2015(H27).3 北陸新幹線(長野~金沢)開業
2020(H32)
2020年東京オリンピック・
パラリンピック競技大会
2023(H35)
北陸新幹線(金沢~敦賀)開業
2027(H39)
リニア中央新幹線東京~名古屋)開業
また、首都直下地震・南海トラフ地震の発生確率の
高まり
(2)「強み」を活かし、「弱み」を克服
~北陸圏の現状、そして課題~
・北陸圏は、働きやすく、子育てしやすい優れた生活環境であ
る一方で、若年層を中心とした人口が流出し、人口減少・高
齢化の進行が早い。
・厳しい自然環境の反面、豊かな自然資産、観光資産を有する。
・特徴ある世界レベルの産業が集積している。
・北陸新幹線開業への期待が大きく、さらなる観光や産業交流
の実現のための取組や広域交通体系の整備が望まれている。
・加えて、太平洋側の災害リスクの高まりにともなう本社機能
移転や、防災面での代替性を発揮するネットワークの強化な
ど、切迫した課題への対応が急務となっている。
(3)新たな「北陸圏広域地方計画」
策定に向けて
・「北陸圏の現状」を把握、認識したうえで課
題を抽出、さらに新しい10年を見据えて、
「北陸圏が目指すべき方向、将来像」を検討
する。
・そして、それを実現するための「目標と戦
略」を掲げ、連携して取り組むプロジェクト、
隣接圏域との連携方策等を検討していく。
2
3.北陸圏の現状と課題
① 地域コミュニティの強さや経済的ゆとりで子育てしやすく女性の社会参加が
しやすい優れた生活環境
② 多様で個性ある都市の利便性と農山漁村の
ゆとりを身近に享受できる優れた居住環境
■高い三世代同居率
■住みやすさについての高い評価
■子育てしながら共働き
児童のいる世帯における「共働き世帯(父母
ともに就業)」の占める割合
三世代同居率
0%
5%
10%
13.7%
東北圏
13.6%
北陸圏
9.8%
中部圏
7.7%
中国圏
5.9%
四国圏
6.3%
九州圏
5.2%
沖縄県
平成18年豪雪
80%
57.0%
48.3%
66.3%
北陸圏
54.9%
中部圏
46.4%
近畿圏
4.7%
近畿圏
60%
■自然災害の経験
富山湾から望む立山連峰
46.7%
東北圏
首都圏
4.8%
40%
■豊かな自然環境
50.6%
北海道
3.7%
首都圏
20%
全国
6.6%
全国
北海道
0%
15%
③ 3,000m級の山岳から日本海に至る地形変化の中、風水
害や土砂災害、豪雪等の厳しさを有する反面、多様な生
態系と健全な水環境系を育む豊かな自然環境
【出典】富山県HP
54.8%
四国圏
50.9%
九州圏
44.8%
沖縄県
【出典】平成25年 国民生活基礎調査
【出典】平成25年度広域地方計画のモニタリングにおける
意識調査(平成25年6月 国土交通省国土政策局)
⑥ 自然、歴史、農林水産業、食文化、ものづくり等豊富な資
源を活かした雪国ならではの生活の知恵が複合した独自
で多様性のある文化
■多彩な歴史・文化遺産
④ 伝統産業から先端産業まで日本海側有数の特徴ある
世界レベルの工業集積等、多様な産業の集積
⑤ 三大都市圏や環日本海諸国を始めとする東アジアに対するアク
セス性の向上
■製造品出荷額の多い都市の連接
■地理的優位性
五箇山の合掌造り集落
(世界文化遺産)
■伝統的な祭り
能登キリコまつり
■三大都市圏に対するアクセス性
製造品出荷額
(平成 24 年工業統計)
●
【出典】富山県
50.9%
中国圏
【出典】北陸地方整備局
1,000 億円以上 5,000 億円未満
● 5,000 億円以上 1 兆円未満
● 1 兆円以上
【出典】経済産業省
工業統計(平成24年)
【出典】国土交通省HP 国土のモニタリング
【出典】富山県HP
熊川宿
(重要伝統的建造物群保存地区)
■独特の食文化
■多数の世界ニッチトップ企業
いしる
グローバルニッチトップ企
業100選に選ばれた北陸
圏の企業
【出典】経済産業省記者発表資料
(平成26年3月17日)
課 題
①子育てしながら共働きできるライフスタイルの維持・向上
②少子化の進行及び若い世代の人口流出に歯止めをかける、雇用環境の充実
③厳しい自然環境の中でも安全・安心で快適な生活レベルの維持・向上
④連接する都市群と半島や中山間地域の共生
【出典】
石川県HP
【出典】若狭鯖街道熊川宿HP
【出典】のとねっとHP
⑤地理的優位性と北陸ブランド力を活かした産業・営農の強化
⑥太平洋側の災害リスクの高まりにともなう本社機能移転等への積極的な対応
⑦優れた観光資源を活かした国内外誘致のための取組
3
4.北陸圏の将来像
【位置付け】
「厳しくも豊かで多様な自然、魅力ある都市と農山漁村及び活力ある産業が共生した、圏域内の連携と
国内外との対流・交流により我が国の持続的な発展を先導する、日本海国土軸の中枢圏域」
1. 暮らしやすさに磨きをかけ更に輝く 新・北陸
2. 三大都市圏に近接する特性を活かし、日本海・太平洋2面活用型国土形成を牽引する 新・北陸
<将来像のイメージ>
■北陸における連接型都市形成イメージ
■日本海・太平洋2面活用型国土形成を牽引
東京
名古屋
大阪
【出典】北陸地方整備局
【出典】北陸地方整備局
4
5.新しい将来像実現に向けた目標・戦略
4つの目標
1.
12の戦略
(1) 親との近居や地域コミュニティを維持するとともに、子育て支援や
女性就業、生活サービス支援、犯罪や事故のないまちづくり等、誰
もが暮らしやすい生活環境の充実
個性ある北陸圏の創生
(2) 本社・研究機能等も含めた働きやすく魅力ある雇用環境や高等教
育環境の充実
更なる安全・安心、環境豊かな暮ら
しの充実、コンパクト+ネットワーク
(3) 多様性と集約性のある都市サービス拠点のコンパクト化と交通
ネットワーク充実による持続可能で多様な居住選択機会の提供及
び人口誘致
(4)風水害・土砂災害等のほか、地震・津波も含めた更なる災害リスク
低減に向けたソフト・ハード一体の防災・減災対策の強化や居住環
境の充実
2.
競争力のある産業の育成
(5)豊かな自然環境の保全と地球環境問題への対応
北陸のものづくり産業や農林水産業
の一層の活性化
(1) 集積する同業種・異業種や高等教育機関の連接都市間での対流
と交通・ICTネットワーク環境の充実
(2) 太平洋側及び海外企業等の製造拠点・本社・研究開発・研修機能
の誘致推進に向けた支援施策や環日本海諸国等海外や国内他地
域との経済連携・立地ニーズに応えるPR強化
(3) 圏域の食料供給力と地域ブランド力の更なる強化
3.
日本海側の中枢圏域の形成
日本海沿岸地域の連携強化と太平洋
側との連携強化
4.
対流・交流人口の創出
北陸の魅力を活かした国内外との
対流・交流の創出
(1) 市場となる大都市圏との取引や物流等を支える、更なる時間距離
の短縮や生産拠点等誘致に向けた信頼性の高い国際物流・旅客
機能の強化
(2) 太平洋側の防災面に加え産業等機能においても代替性を発揮す
る防災・産業拠点及びネットワークの強化
(1) 多様な産業、歴史・景観・食文化等に彩られた地域資源の磨き上
げと北陸圏内観光周遊ルートの充実
(2) 北陸新幹線の開業、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技
大会を契機とし、さらには、リニア中央新幹線の開業を見据えた首
都圏や欧米豪、アジアの新興国等の国内外観光客誘客促進と魅
力の発信
5
5.新しい将来像実現に向けた目標・戦略
目標1 個性ある北陸圏の創生
~更なる安全・安心、環境豊かな暮らしの充実、コンパクト+ネットワーク~①
(1)親との近居や地域コミュニティを維持するとともに、子育て支援や女性就業、生活サービス支援、犯罪や事故のないまちづくり等、誰もが暮らしやすい
生活環境の充実
◇若者から高齢者みんなが住みやすく、2代、3代と安心して住み続けられる、地域コミュニティの維持・充実、定住化環境整備
◇ユニバーサル環境整備等、安全・安心な移動空間の形成
◇女性の就業・起業や社会参加等就業環境の更なる充実
◇子育て支援の充実
●充実した子育て等生活支援サービス
富山県:とやま子育て応援団
石川県:プレミアム・パスポート
福井県:ふくい3人っ子応援プロジェクト
【出典】石川県HP
【出典】富山県HP
【出典】福井県HP
(2)本社・研究機能等も含めた働きやすく魅力ある雇用環境や高等教育環境の充実
◇魅力ある就業機会の創出
◇外国人材の活用
◇優れた人材定着に向けた高等教育環境の充実
●魅力ある雇用環境の創出
福井県:福井県若狭湾エネルギー研究における先端的な研究の推進
●U I Jターン支援
石川県:大学コンソーシアム
石川県:いしかわ暮らし情報ひろば
【出典】若狭湾エネルギー研究センターHP
【出典】石川県HP
【出典】大学コンソーシアム石川HP
6
5.新しい将来像実現に向けた目標・戦略
目標1 個性ある北陸圏の創生
~更なる安全・安心、環境豊かな暮らしの充実、コンパクト+ネットワーク~②
(3)多様性と集約性のある都市サービス拠点のコンパクト化と交通ネットワーク充実による持続可能で多様な居住選択機会の提供及び人口誘致
◇都市拠点機能の集約等コンパクト化と交通ネットワークを活用した職住近接等暮らしやすさの充実
◇空き家・空き地対策等人口減少下における環境にもやさしい市街地再編や中心商店街の活性化
◇優れた住環境の整備
◇北陸新幹線や交通ネットワークの整備と活用による個性ある都市と農山漁村が共生する連接都市圏の暮らしやすさを充実
◇セーフティネットのある安心とゆとり、高度情報通信環境の充実等による利便性や高等教育機会に恵まれた魅力ある暮らしやすい農山漁村の形成
◇中山間地域等における生活サービス機能の集約化と利便性の高いネットワークの形成
◇暮らしやすさのPRによる住みたい、移住したくなる二地域居住、定住化、U I J ターン
◇的確な優先順位等によるインフラ長寿命化対策等インフラマネジメントの構築
●コンパクト+ネットワークで更に住みよい北陸へ
●インフラマネジメントの構築
●個性ある農山漁村
●移住支援
福井県:ふくい空き家情報バンク
石川県:能登の里山里海
【出典】北陸地方整備局
【出典】北陸地方整備局
(4)風水害・土砂災害等のほか、地震・津波も含めた更なる災害リスク低減
に向けたソフト・ハード一体の防災・減災対策の強化や居住環境の充実
◇災害に強い国土形成 ◇減災に資する地域コミュニティを活かした体制の構築
◇災害リスクの評価・共有と防災・減災対策の重点化
◇災害時の応援体制と応急復旧体制の整備
◇防災先進社会の形成
◇原子力発電所の安全・安心の確保
【出典】福井県HP
【出典】世界農業遺産「能登の里山里海」情報ポータルサイト
(5)豊かな自然環境の保全と地球環境問題への対応
◇自然環境・水循環の維持又は回復
◇豊かな日本海の保全と管理
◇環境問題の解決をテーマとした環日本海諸国を始めとする東アジア等との国際協調・貢
献
◇地球温暖化対策
◇資源循環と不法投棄対策
◇生活環境の改善
◇エネルギー技術開発の推進
●自然環境保全
北陸防災連絡会議
●防災の取り組み
【出典】Web建設速報
福井県:里山里海研究所
【出典】福井県里山里海研究所HP
富山県:立山・黒部地域の環境保全
【出典】富山県HP
7
5.新しい将来像実現に向けた目標・戦略
目標2 競争力のある産業の育成
~北陸のものづくり産業や農林水産業の一層の活性化~
(1)集積する同業種・異業種や高等教育機関の連接都市間での対流と交通・ICTネットワーク環境の充実
◇イノベーションの促進による活発な新産業の創出、産・学・研による加工製造の新技術の開発による高付加価値化
◇高い価値観と融合した伝統産業のブランド化・グローバル化
◇起業意欲にあふれる人材の育成・定着と誘致、ものづくりを継承する年齢・性別を問わない将来を視野に入れた様々な人材の育成・確保
◇活発なNPOの設立・活動等によるコミュニティビジネスの展開
◇新興国の海外市場の成長を見据えた陸海空のインフラを活かした海外展開
●イノベーションによる新産業の事例
富山県
北陸ライフサイエンスクラスター
石川県・福井県:炭素繊維
高機能新素材
北陸地域において「健や
かな少子高齢化社会の
構築をリードするライフサ
イエンスクラスタ一」の形
成を目指し、バイオ医薬
品や機能性食品、医療機
器分野における取り組み
を進めていきます。
(文部科学省の知的クラ
スター創成事業)
アルミニウム
【出典】石川県産業創出支援機構HP
ナノ材料
【出典】科学技術振興機構HP
「産学官連携ジャーナル」2009年7月号
【出典】富山県工業技術センターHP
【出典】北陸ライフサイエンスクラスター 事業紹介パンフレット
(2)太平洋側及び海外企業等の製造拠点・本社・研究開発・研修機能の誘
致推進に向けた支援施策や環日本海諸国等海外や国内他地域との経済
連携・立地ニーズに応えるPR強化
◇きれいな水、安価な電力と助成制度、良質な地下水、優れた企業、インターチェンジ
に近い優位性のPRの推進
◇環日本海諸国等海外や国内他地域からの企業の製造拠点・本社・研究開発・研修
機能等の誘致や人材育成、誘致による地域産業の活性化
◇世界トップシェアを誇る業界等の国際展示会や世界各地から研究者等を招いた学
術交流、国際コンベンション誘致・開催の推進、体制づくり
(3)圏域の食料供給力と地域ブランド力の更なる強化
◇農林水産業に取り組む人材の確保・育成
◇食料の安定供給と農山漁村の活性化
◇バリューチェーンの構築による農林水産業と地域食品産業の活性化
◇新たな木材需要の創出、木質バイオマスの利用促進等による林業の成長産業化
◇食のブランド化と海外展開の推進
◇食をテーマとした交流・観光の強化
●農業6次化の事例
ハトムギの6次産業化(富山県氷見市)
氷見市の農家は,湿田が多く米の転作作物の作付けに苦慮していたが、氷見市農協が
湿地にも適すハトムギの生産を推奨するとともに「ペットボトル入りはとむぎ茶」を開発し
ヒット商品となる。それを発端として「ハトムギエキス」等、高付加価値を生む様々なハト
ムギ製品の開発を進め、ハトムギの生産は拡大傾向で推移。
<取組概要>
「はとむぎ茶」の商品化・ブラ
ンド化に取り組むと共に、医
学的・薬学的見地から証明さ
れたがんの予防効果や美肌
効果が見込める「ハトムギエ
キス」を開発。
【出典】JA氷見市
氷見はとむぎ物語HP
8
5.新しい将来像実現に向けた目標・戦略
目標3 日本海側の中枢圏域の形成
~日本海沿岸地域の連携強化と太平洋側との連携強化~
(1)市場となる大都市圏との取引や物流等を支える、更なる時間距離の短縮や生産拠点等誘致に向けた信頼性の高い国際物流・旅客機能の強化
◇道路・鉄道・港湾・空港と産業活動が連携した物流機能の強化
◇港湾・空港・駅・インターチェンジ等交通結節点の機能強化やアクセス機能の強化等による国内外に展開する信頼性の高い物流、旅客機能の形成・強化
◇海域・空域の安全確保・保安対策
●物流・旅客機能の強化に必要となる社会基盤整備
●東アジアに向けて優位な位置にある北陸
●伏木富山港(新湊地区)多目的国際ターミナル整備
【出典】北陸地方整備局
【出典】北陸地方整備局
(2)太平洋側の防災面に加え産業等機能においても
代替性を発揮する防災・産業拠点及びネットワー
クの強化
◇太平洋側からの本社・研究機能等企業誘致の促進
◇太平洋側の安全・安心に貢献する日本海側の防災拠点・
ネットワークの強化
◇隣接圏域との連携による広域的防災支援と代替性を発揮
する高規格幹線道路や鉄道等の交通機能の強化
◇北陸新幹線、東海道新幹線、リニア中央新幹線が環状で
機能する広域ネットワークの強化
◇高速交通ネットワークの充実にともなう圏域内交流を支え
る二次交通の充実
◇エネルギー受入・供給拠点やネットワーク機能の強化
【出典】北陸地方整備局
●北陸新幹線、東海道新幹線、リニア中央
新幹線が環状で機能する広域ネットワーク
●太平洋側と日本海側の連携強化による代替性の確保
【出典】
北陸地方整備局
●港湾事業における事業継続計画(港湾BCP)
【出典】北陸地方整備局
9
5.新しい将来像実現に向けた目標・戦略
目標4 対流・交流人口の創出
~北陸の魅力を活かした国内外との対流・交流の創出~
(1)多様な産業、歴史・景観・食文化等に彩られた地域資源の磨き上げと北陸圏内観光周遊ルートの充実
◇自然・歴史・文化を活かした地域個性の構築と魅力ある観光地の形成
◇伝統的な産業、自然・歴史に培われた暮らしの継承・発信
◇受入環境の充実
◇北陸新幹線の開業を契機とした国内外、隣接圏域との交流充実、広域観光充実
◇体験型滞在の充実
(2)北陸新幹線の開業、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とし、さらにはリニア中央新幹線の開業を見据えた首都圏や欧米豪、アジア
の新興国等の国内外観光客誘客促進と魅力の発信
◇交流に必要な交通基盤、社会基盤整備
◇北陸新幹線やリニア中央新幹線の開業、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とした国内外に向けた周遊型観光プロモーション
◇国際的な文化・学術・スポーツ交流の推進
●北陸新幹線等、広域ネットワークの整備により、
国内外で多様な観光ルートの構築が可能に
●豊富な地域資源
●クルーズ船
伏木富山港伏木地区 クルーズ船
金沢港 クルーズ船(飛鳥Ⅱ)
【出典】北陸地方整備局
福井県:ダイノソーバレー構想
【出典】北陸地方整備局
●奥能登ウェルカムプロジェクト
【出典】福井県HP
【出典】奥能登ウェルカムプロジェクトHP
【出典】富山
県、北 陸地
方整備局
●昇龍道プロジェクト
中部北陸圏に中華圏・東南アジア
からインバウンドを推進するため
のプロジェクト
【出典】中部運輸局
10
6.広域連携プロジェクト
北陸圏の将来像を実現するための4つの目標と12の戦略の達成を効率的に推進するとともに、早期かつ相乗的に達成効果を発現、波
及させていくため、北陸圏広域地方計画協議会の構成機関等が広域的に連携・協力して以下の9つのプロジェクトに取り組んでいく。
将来像
目標
個性ある北陸圏の創生
暮らしやすさに磨きをかけ更に輝く
新・北陸
目標1
戦略
(1)親との近居や地域コミュニティを維持するとともに、子育て支援や女性就
業、生活サービス支援、犯罪や事故のないまちづくり等、誰もが暮らしや
すい生活環境の充実
広域連携プロジェクト
1. 豊かな暮らしを育む連接型都市圏形成PJ
(2)本社・研究機能等も含めた働きやすく魅力ある雇用環境や高等教育環境
の充実
(3)多様性と集約性のある都市サービス拠点のコンパクト化と交通ネットワー
ク充実による持続可能で多様な居住選択機会の提供及び人口誘致
(4)風水害・土砂災害等のほか、地震・津波も含めた更なる災害リスク低減に
向けたソフト・ハード一体の防災・減災対策の強化や居住環境の充実
2. いきいきふるさと・農山漁村活性化PJ
3. 防災技術・地域コミュニティを活かした北陸防災力強化PJ
(5)豊かな自然環境の保全と地球環境問題への対応
競争力のある産業の育
成
(1)集積する同業種・異業種や高等教育機関の連接都市間での対流と交通・
ICTネットワーク環境の充実
(2)太平洋側及び海外企業等の製造拠点・本社・研究開発・研修機能の誘致
推進に向けた支援施策や環日本海諸国等海外や国内他地域との経済連
携・立地ニーズに応えるPR強化
対流・交流人口の創
出
目標4
4. 北陸の多彩な自然環境保全PJ
5. 北陸発エネルギー技術、環境技術拠点形成PJ
(3)圏域の食料供給力と地域ブランド力の更なる強化
6. 東アジアに展開する日本海中枢圏域形成PJ
目標3
日本海側の中枢圏域
の形成
三大都市圏に近接する特性を活かし、
日本海・太平洋2面活用型国土形成を牽引する 新・北陸
目標2
(1)市場となる大都市圏との取引や物流等を支える、更なる時間距離の短縮
や生産拠点等誘致に向けた信頼性の高い国際物流・旅客機能の強化
(2)太平洋側の防災面に加え産業等機能においても代替性を発揮する防災・
産業拠点及びネットワークの強化
(1)多様な産業、歴史・景観・食文化等に彩られた地域資源の磨き上げと北
陸圏内観光周遊ルートの充実
(2)北陸新幹線の開業、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を
契機とし、さらにはリニア中央新幹線の開業を見据えた首都圏や欧米豪、
アジアの新興国等の国内外観光客誘客促進と魅力の発信
7. 食料供給力増強・食の北陸ブランド展開PJ
8. 強靱な国土づくりに貢献する広域的な防災体制の構築PJ
9. 高速交通基盤を活かした北陸観光交流圏形成PJ
11
1. 豊かな暮らしを育む連接型都市圏形成プロジェクト (1/2)
目 的
コンセプト
美しい自然と豊かな農山漁村に囲まれた個性ある都市圏の暮らしの質を高め、北陸新幹線の開業も
契機としつつ、連接型都市圏を形成
(1)住環境や子育て環境にも恵まれた個性的でコンパクトな都市圏の形成による暮らしの質の向上
個性豊かでコンパクトな都市圏の形成
◇コンパクト+ネットワークを活用したまちづくり
▼富山市の環境モデル都市の取組
【出典】富山市HP
子育てを支援するワークライフバラン
スのとれた豊かな地域づくり
◇育児時間にも配慮した就業環境の充実
等、行政と企業の協力体制の整備
▼ワークライフバランス企業の情報提供(石川県)
【出典】石川県HP
◇地域が一体となった子育て支援施策の普
及・拡大
▼ママ・ファースト運動
◇地域特性を活かした個性豊
かな都市機能の充実
▼とやま子育て応援団
(富山県)
【出典】富山県HP
(すまいるFカード)
(福井県)
【出典】ふくいウェルフェ
ア事業実行委員会HP
▼金沢市の歴
史まちづくり
【出典】金沢市HP
教育サービスの充実と安心して子どもを育てることのできるまちづくり
医療・福祉サービスの充実
◇先進的医療施設の有効活用
◇スマートウェルネス住宅・シティの形成
▼スマートウェルネス住宅等推進の取組
▼陽子線がん治療施設
◇教育研究の活性化
▼高等教育機関
の学びの環境
の充実
(大学コンソー
シアム石川)
▼キッズデザイン「子どもの
まち」づくり(福井県)
子どもの視点でまちを再点検
【出典】大学コンソーシアム石川HP
【出典】福井県立病院HP
【出典】いしかわ健康・省エネ住宅推進協議会HP
◇子どもの視点に立った
まちづくり
【出典】福井県
◇地域の特徴的な教育環
境の充実
▼サイエンス(理数)教育の充実
(福井県) ふくいスーパーサイエンス
フォーラムでの実験
【出典】全国知事会HP
12
1. 豊かな暮らしを育む連接型都市圏形成プロジェクト (2/2)
(2)近接する都市圏相互の魅力を享受することのできる
連接型都市圏の形成
都市間の連携機能の強化
◇連携中枢都市圏形成の取組
▼石川中央都市圏の連携中枢
都市圏形成の取組
◇広域交通機能の強化
北陸新幹線に結節す
る地域鉄道の乗り換
えの利便性の向上や
、地域高規格道路等
道路等の道路網の整
備により、都市間の連
携を強化
【出典】金沢市HP
▼地域高規格道路の整備
(富山高岡連絡道路)
(3)個性ある都市圏の連携を強化するネットワークの形成
職住に便利な公共交通を核とした地域づくり
◇集積する都市機能への公共交通の
利便性の向上
◇都市交通環境改善への取組強化
▼富山駅南北接続事業
▼環状道路やバイパスの整備
(富山外郭環状道路、金沢外環状道路等)
【出典】北陸地方整備局
【出典】富山市HP
二地域居住、定住促進に向けた暮らしやすさを伝える地域ブランドの情報発信
◇北陸の暮らしやすさを発信し、「田舎探し」を支援
【出典】北陸地方整備局
北陸新幹線開業を契機とした都市圏ネットワークの充実
◇まちなかの賑わいづくり
▼暮らしやすさ日本一の北陸地域ブランドの確立と魅力の発信
(FIT NOW)
▼新幹線駅整備と併せた市街地整備
(季の楽園北陸暮らし)
金沢外環状道路
都市部の渋滞解消等や
都市交通環境改善に向
けて、主要都市の環状
道路やバイパス等の必
要な整備に取り組む
金沢駅武蔵地区
市街地再開発事業
富山駅付近連続立体交差事業
【出典】北陸経済連合会
北陸イメージアップ推進会議HP
若年層の定住、UIJ ターンの受入促進
【出典】富山市HP
(4)公共施設の計画的な管理
◇北陸圏外の大学等に進学した学生のUIJターンの促進
▼ふるさと就職フェアーいしかわ
【出典】石川県HP
▼ふるさと福井移住定住促進機構による
移住・定住のワンストップ支援体制
▼インフラの長寿命化に向けた取組
(道路メンテナンス会議)
▼道路の老朽化対策(メンテナンスサイクル)
【出典】
北陸地方整備局
【出典】石川県人材育成推進機構HP
◇地域活性化担い手人材の育成
【出典】ふるさと福井移住定住促進機構HP
▼港湾施設の老朽化対策
舗装に亀裂が生じた岸壁
対策を実施した岸壁
▼越前ものづくりの里プロジェクト
協議会による取組
(福井県伝統工芸職人塾)
【出典】鯖江商工会議所HP
【出典】北陸地方整備局
【出典】北陸地方整備局
13
2. いきいきふるさと・農山漁村活性化プロジェクト (1/2)
目 的
コンセプト
農山漁村で安心して暮らせる環境づくりと、都市と農山漁村との交流拡大を通した農山漁村地域の
経済の活性化
(1)農山漁村の活性化
福祉サービス充実等集落機能の再生・維持・強化
◇「小さな拠点」及び拠
点と周辺集落のネッ
トワークの形成
◇農山漁村への定住を支援するための情報
提供の推進
◇地域の公共交通の活性化・再生につながる
事業の推進
▼ふくい空き家情報バンク
▼乗合制のデマンドタクシー(射水市)
▼「小さな拠点」イメージ
人口が減少しても、人
々の生 活が守 られ、
地域に住み続けられ
ることを目指す取組
【出典】射水市HP
野生鳥獣の被害防止対策の強化
【出典】【実践編】「小さな拠
点」づくりガイドブック(概要)
(平成27年3月)
【出典】福井県HP
▼「道の駅」を活用し、地域
活性化の拠点とする取組
(道の駅「(仮称)はくい」)
◇双方向型ICT(情報通信技術)を活用した医療・
福祉サービス提供体制の構築
◇中山間地域等における営農意欲の減
退につながる被害を防止
▼野生鳥獣の被害防止に向けた地域の取組
(鳥獣被害対策実施隊)
▼地域光ファイバ収容空間整備状況
自然栽培農法の普及
とブランド化・6次産業
化による雇用創出、
農村再生
【出典】国土交通省HPより作成
<活動例>
・指導、助言
・防護柵の設置
・追払い
・生息・被害調査
・緩衝帯の設置
・捕獲
【出典】北陸地方整備局
◇農業・農村の多面的機能の維持・発揮のための地域活動や営農活動を支援
▼活動組織の広域化の取組(石川県かほく
市)(多面的機能支払交付金の活用)
▼活動組織
の広域化の
取組(福井
県池田町)(
多面的機能
支払交付金
の活用)
【出典】北陸農政局 多面的機
能支払交付金事例発表会資料
(被害防止計画作成
状況・鳥獣被害対策
実施隊設置状況、
平成27年4月時点)
【出典】農林水産省HP
14
2. いきいきふるさと・農山漁村活性化プロジェクト (2/2)
里地里山や里海の保全と林業の成長産業化
◇関係機関が連携した里山里海の保全活動
▼福井ふるさと学びの森(福井県)
◇中山間地域等や条件不利地域等にお
ける持続的な保全の取組
▼いきいき地域営農サポート事業(福井県)
▼能登半島里山里海自然学校
農地の集積が困難な中山間地域や条件不利地
域等で広域的に農作業を受託する組織を支援
◇森林ボランティア活動への支援
▼とやまの
森づくりサ
ポートセン
ターの活動
(富山県)
◇農林漁業に関連した「祭り」、「伝統文
化」、「景観」等の保全・復活
▼白米千枚田の保全の取組(輪島市)
【出典】とやまの森づくりサポートセンターHP
▼市民と企
業の森づ
くり活動の
推進
(金沢市)
【出典】能登半島里山里海自然学校HP
【出典】福井県HP
【出典】金沢市HP
【出典】輪島市HP
(2)都市と農山漁村の地域間交流と連携の促進による地域経済の活性化
都市と農山漁村との交流拡大
未利用資源の利活用
◇子どもたちの体験交流の促進
▼子ども農山漁村交流プロジェクト
◇都市部と農山漁村部の交流を支える広域交
通ネットワークの強化
▼高規格幹線道路・地域高規格道路等の整備
農林水産業への新規就業の促進
◇木質バイオマスを活用した産業化の促進
(バイオマス産業都市構想)
▼射水市のバイオマス産業都市イメージ
◇農業経営に意欲的な地域の企業等の
農業参入の促進
▼企業的園芸支援事業(福井県)
(中部縦貫自動車道)
【出典】北陸農政局
◇グリーンツーリズムの推進
▼農林漁業体験民宿を核とした取組
(能越自動車道)
【出典】農林水産省
【出典】福井県HP
【出典】北陸農政局
【出典】国土交通省
15
3. 防災技術・地域コミュニティを活かした北陸防災力強化プロジェクト (1/2)
北陸圏が抱える厳しい自然条件や、地球温暖化にともなう気候変動、異常気象の増加等の災害要因
に対する防災力を強化
目 的
コンセプト
(1)防災技術の蓄積を活かした災害に強い地域づくり
【災害の発生状況】
1 能登半島地震(H19)
豪雪(H18)
3 下新川海岸高波災害
(下新川海岸、H20)
冬季の降積雪や風浪等への対策強化
◇波浪監視の高度化
◇海岸侵食対策の充実
▼海岸侵食対策(下新川海岸)
新型離岸堤
▼波浪観測高度化の取組
(富山湾における光ファイバー網を活用した監視)
【出典】北陸地方整備局
【出典】北陸地方整備局
【出典】北陸地方整備局
北陸自
動車道
安宅新町
2 豪雨(浅野川、H20)
あたか
しん
1
新型突堤
【出典】北陸地方整備局
【出典】北陸地方整備局
【出典】北陸地方整備局
4 台風18号(野木川、H25)
3
風水害・土砂災害等への対策強化
◇治水対策の推進
◇土砂災害対策の推進
2
(黒部川、手取川、九頭竜川等)
▼黒部川における縦工による急流河川対策
▼甚之助谷地区 地すべり対策
【出典】近畿地方整備局
縦工
根固工
【出典】北陸地方整備局
【出典】北陸地方整備局
必要な水が安心して安全に利用できる社会の構築
4
16
3. 防災技術・地域コミュニティを活かした北陸防災力強化プロジェクト (2/2)
日本海沿岸域を震源とする地震対策の強化
◇日本海沿岸の海底活
断層調査と被害予測
研究の実施
(2)地域コミュニティを活かした地域防災体制の強化
◇地震対策の推進
◇避難行動要支援者への支援
▼耐震強化岸壁の整備(伏木地区)
自助
自分で自分や
家族を守る
耐震強化岸壁の整備
▼日本海地震・津波調
査プロジェクトの実施
(日本海沿岸地域の活
断層調査)
【出典】 日本海地震・津波
調査プロジェクトHP(東京
大学)
▼避難行動要支援者避難支援制度(福井市)
岸壁(-14m)(耐震)(改良)
調査区域の年次計画
【出典】福井市HP
◇地域の自主防災体制を強化する行政、地域組織、民間事業者の連携強化
◇港湾における事業継続計画の整備
▼早期自主避難や避難勧告等の発令支援の取組
(石川県土砂災害情報システム SABOアイ)
公助
行政による
防災・減災
【出典】北陸地方整備局
災害リスクの評価・共有に基づく防災・減災対策の強化
◇土砂災害に関する情報発信
共助
地域や事業者
が助け合う
▼かなざわ災害時等協力事業所登録制度
▼帰宅困難者支援に関する協定を民間
事業者と締結(富山県、石川県)
▼事業継続計画の整備
(伏木富山港災害時における官民連携協議会)
【出典】石川県土砂災害情報システムSABOアイHP
【出典】北陸地方整備局
▼土砂災害対策の充実・強化の取組
(石川県 土砂災害アクションプログラム)
防災先進社会に貢献する土砂災害や豪雪
等対策の防災技術の高度化
◇ロボットやセンサー等を駆使した、防災・減災、メ
ンテナンス等におけるイノベーションを創出
【出典】金沢市HP
災害時、帰宅困難者に対して、水道水、
トイレ、道路情報等を提供する。
【出典】富山県HP
▼自主防災組織主体の避難所運営訓練
▼防災出前講座
▼i-construction
提案募集
【出典】石川県HP
【出典】石川県HP
【出典】北陸地方整備局
【出典】金沢市HP
17
4. 北陸の多彩な自然環境保全プロジェクト (1/2)
目 的
コンセプト
北陸圏のシンボルである立山・黒部や白山等の豊かな自然環境や豊富な水を育む水源かん養機能の
保全と、北陸の美しい白砂青松の海岸環境の次世代への継承
(1)立山・黒部や白山等山岳地域の自然環境保全
水系一貫における水循環の維持又は回復
山岳地域の自然環境の保全
【北陸の豊かな自然環境と水の恵み】 ◇流域一体での総合的な治山治水対策
(神通川、手取川、九頭竜川等)
◇広域的な参加型管理運営体制の構築
▼手取川の治山・治水
▼環白山地域の産官学民の連携による保全管理活動
海岸侵食対
策
河川整備
立山連峰や北アルプスに
生息するライチョウ
※円内が主な生息域
ダムによる
洪水調整
【出典】環白山保護利用管理協会HP
【出典】「第一期ライチョ
ウ保護増殖事業実施計
画」(環境省長野自然環
境事務所)
自然環境保全に関する意識啓発
砂防・地す
べり対策
【出典】北陸地方整備局
◇民間と行政等が一体となった体験学習プログラ
ムの構築等自然保護活動の啓発
◇多分野が連携した自然再生への取組
▼いしかわ自然学校
▼神通川自然再生計画
サクラマス等の生息環境再生のため、用水管理者の
同意のもと、県・漁協・地域の手で施工された魚道
(白山国立公園)
(中部山岳国立公園)
【出典】いしかわ自然学校HP
◇エコツーリズムの導入や環境教育の推進
▼立山・黒部や白山を核としたエコツーリズム総合推
進事業
【出典】北陸地方整備局
【写真出典】環境省HP
美しい山岳地域の自然環境の保全
18
4. 北陸の多彩な自然環境保全プロジェクト (2/2)
(2)日本海沿岸地域の環境保全
【北陸の宝、美しい白砂青松の海と貴重な湿地】
海岸景観の保全・再生
◇海岸環境の保全・回復
▼千里浜再生プロジェクト
(押水羽咋海岸保全事業)
土砂投入・砂流出防止工・人
工リーフ等による保全
【出典】石川県HP
日本海沿岸で顕在化する環境問題
◇白砂青松の海岸景観の
保全・再生
▼気比の松原における海岸
保全の取組
【出典】気比の松原100年構想連絡協議会
◇漂流・漂着ごみ削減
▼クリーン・ビーチいしかわ
による清掃活動
酸性雨
漂流・漂着
ゴミ
大型クラゲ
【出典】クリーン・ビーチいしかわHP
野生生物の生態系ネットワークの保全
片野鴨池
◇人々の生活と共生して維持されてきた
貴重な湿地の保全
三方五湖
▼三方五湖の自然再生の取組(目標イメージ)
◇鳥獣保護区の維持管理や外来生物の
防除による生物多様性の保全
▼生物多様性保全に関する施策の推進
(立山に侵入した外来種(シロツメクサ))
立山弥陀ヶ原・大日平
【出典】富山県生物多様性保全推進プラン
【出典】三方五湖自然再生全体構想
大型クラゲ、黄砂、酸性雨等の環境問題解決への取組強化
◇国際協力体制の構築
◇各国と協調した海洋環境保全に関する調査研究
の推進
▼環日本海地域における環境
保全の推進(NEAR(北東アジ
ア地域自治体連合)環境分科
会の枠組みを活用した取組)
◇国際環境協力を担う人
材育成
▼ NPEC ( 環 日
本海環境協力
センター)によ
る沿岸環境調
査や環境評価
手法の開発
▼環日本海地域における環境保
全の推進(中国遼寧省との大気
環境共同調査研究等を通じた技
術研修員の受け入れ)
中池見湿原
【出典】環日本海環境協力センターHP
【写真出典】環境省HP
19
5. 北陸発エネルギー技術、環境技術拠点形成プロジェクト
目 的
コンセプト
原子力及びエネルギー分野の最先端技術の集積を活かして、エネルギー技術と環境技術の集積拠点
を形成
最先端エネルギー分野の新技術開発と新事業の創出
◇若狭湾エネルギー研究センターを核とした産学官共同研究等、原子力及びエネルギー関連
技術の地域産業への普及促進
環境にやさしい暮らしの普及・定着
◇スマートシティの形成
▼嶺南西部地域低炭素の街づくり推進プロジェクト
【出典】福井県HP
嶺南西部地域におけるスマートコミュニティ構想の策定基本方針
▼先端的な研究の推進
(若狭湾エネルギー研究センター)
目指すべき姿:
住民が自ら参画
し、メリットを享
受・実感できる低
炭素のまちづくり
【エネルギー関連技術の連携】
◇環境にやさしい暮らしの推進
▼とやまエコ・ストア制度
◇下水汚泥・下水熱等の有効活用
【出典】富山県HP
【出典】国土交通省HP
▼先端的な研究の推進
(エネルギー研究開発拠点化計画)
基本理念
安全・安心の確保
研究開発機能の強化
人材の育成・交流
産業の創出・育成
充実・強化分野
・強固な安全対策を具体化
⇒人材育成、体制整備、技術開発
・嶺南地域の産業・雇用対策を強
化
⇒企業誘致・新産業創出、エネルギー
◇生ごみや下水汚泥、もみ殻等の堆肥利用やエネルギー利用等を目指したバイオマス
タウン構築の推進
◇再生可能エネルギーの活用によるエネルギーの地産地消等のサブシステム型エネル
ギーシステムの構築
▼小水力発電の導入促進(南砺市)
▼間伐材や林地残材等のペレット加工によ
るバイオマスエネルギー等の普及促進
山田新田用水発電所
の多元化への対応、廃炉に備えた対応
木質ペレット
【出典】若狭湾エネルギー研究センターHP
木質ペレット製造施設
【出典】富山市HP
【出典】北陸農政局
20
6. 東アジアに展開する日本海中枢圏域形成プロジェクト (1/2)
目 的
コンセプト
地理的な優位性と日本海沿岸有数のものづくり集積を活かして、日本海側の産業・物流の中枢拠点
機能を強化
(1)日本海沿岸地域有数のものづくり集積を活かした産業の国際競争力の強化
医薬、繊維等の地域産業を牽引する産業クラスターの形成
◇ライフサイエンス産業の一大集積地化
▼北陸ライフサイエンスクラスター
北陸圏の産業ニーズを踏まえた人材育成・人材確保及び
産学官や異分野連携等による中小企業の活性化
国の ・中核を担う研究者の集積(研究者招へい)
支援 ・知のネットワーク構築
地域 ・人材育成
・研究設備・機器等の共用化
事業 ・国際競争力強化(国際技術動向調査ユニット)
連携
補助
◇伝統産業に従事する人材の
確保・育成
◇新製品開発や販路開拓の支援
▼伝統工芸職人塾(福井県)
▼北陸三県と北陸新幹線沿線の事業者
相談会
連携
文部科学省 富山県・石川県 富山県新世紀産業機構
石川県産業創出支援機構
・福井県
ふくい産業支援センター
北陸ライフサイエンスクラスター
による経済効果
1.03 兆円
0.82 兆円
【出典】鯖江商工会議所HP
◇ものづくり現場の人材育成
▼ものづくり中核人材の育成支援
目標:約2,100億円増加
【出典】一般財団法人北陸産業活性化センターHP
◇高機能新素材産業の一大集積地化
▼北陸高機能新素材クラスター構想
【出典】富山商工会議所HP
H26
H33(目標)
【出典】北陸産業競争力強化戦略
中部経済産業局 電力・ガス事業
北陸支局
委託
◇地域資源を活用した新事業展開の支援
北陸地域高機能新素材ネットワーク
炭素繊維分野
北陸高機能新素材クラスター
による経済効果 4.12 兆円
3.58 兆円
目標:約5,400億円増加
H26
H33(目標) 【出典】北陸産業競争力強化戦略
・金沢工業大学
・福井大学
【出典】中部経済産業局
▼産業化資源活用プログラムの推進
金属分野
・富山大学
・富山県アルミ
産業協会
大学関係 公的支援機関 金融機関
中核企業 中小企業 中小企業以外の企業
【出典】石川県HP
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6. 東アジアに展開する日本海中枢圏域形成プロジェクト (2/2)
(2)三大都市圏との近接性を活かし、環日本海諸国に展開する国際物流機能の強化と企業誘致の一体的な推進
広域的な産業連携を通じた国際物流機能の強化
◇北陸圏域の港湾と日本海側の港湾が
連携した港湾利活用施策の推進
【環日本海諸国に展開する国際物流】
七尾港
◇国際物流ターミナル等の機能強化
▼金沢港(大野地区)
▼国際物流戦略チーム
【出典】北陸地方整備局
金沢港
【出典】北陸地方整備局
国際物流機能を活かした環日本海交流の中核となる企業誘致
◇北陸圏域の港湾の港湾関連用地への
港湾活用型企業誘致
▼港湾活用型企業の誘致及び集積の取組
金沢港 大浜国際物流ターミナル整備事業
◇国際会議の定期開催や視察団の
派遣等、産業・経済界の交流活動
の取組の推進
▼環日本海経済交流促進協議会の開催
【出典】北陸地方整備局
荷主に信頼される物流ネットワークの構築
◇北陸圏域の港湾と集荷圏を結ぶ信頼性の
高い物流ネットワークの充実
▼伏木富山港臨港道路(新湊大橋)
伏木富山港
◇広域交通等やICTの充実、安全・安心
の充実による認知度の向上
▼リアルタイム映像等雪みち情報の提供
敦賀港
【出典】北陸地方整備局
【出典】石川県HP
22
7. 食料供給力増強・食の北陸ブランド展開プロジェクト (1/2)
目 的
コンセプト
良好な営農条件の確保による圏域の食料供給力の強化と、高品質な「北陸ブランド」の構築
(1)食料供給力の強化
良好な営農条件の確保
◇農業用水の安定的供給や排水機能の回復
▼国営かんがい排水事業(九頭竜川下流域)
◇高生産性優良農業地域における農地の整備による生産性の向上
▼国営総合農地防災事業(庄川左岸地域)
施工後
福井平野
加賀平野
富山平野
施工前
【出典】福井県HP
【出典】手取川七ヶ用水土地改良区
【出典】北陸農政局HP
【出典】富山県HP
【出典】福井県HP
ストックマネジメントのサイクル
▼国営施設機能保全事業(射水平野)
◇担い手への農地の集積・集約化
▼担い手への農地集積・集約化を促進するための支援(農地中間管理事業)
【出典】北陸農政局HP
【出典】富山県HP
【出典】「農業水利施設における ストックマネジメントの取組について」
(農林水産省)
農林水産業の担い手の育成
◇農地・農業用水等の適切な保全管理や荒廃農地の発生防止・解消、湛水
被害防止の推進
▼農業的利用が可能な荒廃農地について解消に向けた取組
◇担い手の経営発展
段階に応じた支援
の推進
◇青年層の新規就農を促進するため
の支援
▼農業の担い手育成研修
▼経営所得安定対策等
の着実な推進
【出典】富山県HP
【出典】農林水産省HP
【出典】とやま農業未来カレッジHP
23
7. 食料供給力増強・食の北陸ブランド展開プロジェクト (2/2)
(2)「北陸ブランド」構築と国内外への流通・販路網の開拓・拡充
「北陸ブランド」の構築
国内外に展開する流通・販路網の開拓・拡充
◇農林水産物や加工食品の地域ブランド力の強化
▼ふるさと食品認証制度
◇北陸圏の3県の連携による食
材の発掘と情報提供
▼北陸の食に関する情報発信
◇国内外への販路拡大の取組
▼北陸地域農林水産物等輸出促進連絡協議会によ
る研修(模擬商談会)
▼輸出促進対策事業(外国人向けチラシ)
【出典】石川県HP
◇農商工連携の促進等による異業種間の英知を結集
した食の「北陸ブランド」の確立
加賀野菜等を使用した
フリーズドライタイプの雑炊
【出典】北陸農政局HP
▼首都圏のアンテナショップ
植物工場による野菜の生産・販売
【出典】北陸農政局HP
【出典】北陸イメージアップ推進会議HP
【出典】いしかわ百万石物語 江戸本店HP
地産地消の推進
【出典】農林水産省HP
【出典】経済産業省HP
◇6次産業化による農林漁業と他産業のバリューチェーン形成
▼みな穂農業協同組合の地場産流通システム整備事業
◇優良事例紹介による普及促進
▼地産地消優良活動の表彰
◇道の駅等を活用した農林水産物
直売や生産出荷体制の構築
▼ 「道の駅」の活用促進
(「道の駅みくに」の農産物直売所)
【出典】ふれあいパーク三里浜HP
【出典】「北陸の6次産業化取組事例」(北陸農政局)
【出典】北陸農政局
24
8. 強靱な国土づくりに貢献する広域的な防災体制の構築プロジェクト
目 的
コンセプト
平常時は広域連携。災害時は復旧復興支援に向けて、広域的な防災支援対策を推進
防災ネットワークの構築
【広域的な防災支援の展開イメージ】
◇広域的な防災支援対策の推進
▼他機関と連携した
防災訓練
(南海ト ラフ 地震に
対応した代替輸送
訓練)
【出典】北陸地方整備局
▼TEC-FORCEの派遣
【出典】北陸地方整備局
▼災害対策用資機材情報の共有化
【出典】北陸地方整備局
リダンダンシーの確保
◇緊急輸送を担う陸海空一体の交通ネットワー
クの構築
▼高規格幹線道路網の充実
(東海北陸自動車道)
【出典】北陸地方整備局
【出典】「南海トラフの巨大地震モデル検討会(第二次報告)追加資料」(内閣府 平成24年8月29日公表)及び「首都直下地震防災・減災特別プロジェクトにおける震度分
布図」(文部科学省 平成24年3月20日公表))をもとに北陸地方整備局作成
25
9. 高速交通基盤を活かした北陸観光交流圏形成プロジェクト (1/2)
目 的
コンセプト
北陸圏の優れた地域資源及び北陸新幹線等により充実する広域・高速交通ネットワークを最大限活
用し、国内外観光客の増加による地域を活性化
(1)地域の連携強化による満足度の高い魅力ある観光地域づくり
地域資源を活かした観光拠点の形成
◇長期滞在を可能とする魅力ある観光拠点の形
成に向けた複数の市町村の観光連携の強化
【観光広域連携の状況】
【出典】富山県HP
【出典】福井坂井奥越広域
観光圏協議会
◇個性ある地域資源を活かした観光地の形成
▼石川県都市公園の整備
(金沢城公園)
・越中にいかわ観光圏
・ぶり街道推進協議会
・福井坂井奥越広域観光
圏
1 立山・黒部〜防災大 4 城下町金沢の文化遺
産群と文化的景観
国日本のモデル−信
仰・砂防・発電− 〜
2 霊峰白山と山麓の
文化的景観-自然・
生業・信仰-
【出典】ぶり街道推進協議会 【出典】富山湾・黒部峡谷・
越中にいかわ観光圏
<圏域内での連携>
<世界遺産登録に向けた関係地域の連携した取組>
旅行者が何度も訪れたくなる新たな
観光形態の創出
◇新しい観光スタイルの創出
▼自然環境とふれあい、学ぶグリーンツーリズム
(里山里海体験ツアー)
【出典】金沢市HP
5 若狭の社寺建造物
群と文化的景観
3
4
【出典】石川県HP
【出典】小浜市HP
1
3 近世高岡の文化遺産群
<世界文化遺産>
▼輪島港の海洋クルーズ
船の拠点整備
白川郷・五箇山の合掌造り集落
【出典】奥能登ウェルカムプロジェクトHP
▼生活文化や地元の人々等とのふれあいを楽し
む観光(商店街での「語り部処」の取組)
【出典】富山県HP
2
【出典】南砺市HP
【出典】石川県HP
▼ダイノソーバレー構想
【出典】石川県
▼交流拠点の形成
(みなとオアシス魚津)
<隣接圏の連携>
5
【出典】福井県HP
・北陸新幹線停車駅都市観光推進会議
・環白山広域観光推進協議会
・北アルプスゴールデンルート広域観光推進協
議会
・「義仲・巴」広域連携推進会議
・中部山岳広域観光推進協議会 等
【出典】北陸信越運輸局
▼消費税免税制度拡充を契機としたショッピングツ
【出典】観光庁・経済産業省資料
ーリズム
【出典】北陸地方整備局
国内外観光客の利便性の向上に向けた受入環境づくり
◇北陸新幹線駅や
空港・港湾等との
交通結節点とリンクした
鉄道網やバス網等の
交通ネットワークの強化
▼二次交通
アクセスの
強化
(まちなかシャトル)
【出典】金沢市HP
▼二次交通
アクセスの
強化
(加賀周遊バス
キャンバス)
【出典】加賀周遊バス
キャンバスHP
26
9. 高速交通基盤を活かした北陸観光交流圏形成プロジェクト (2/2)
(2)国内外観光客の戦略的な誘客拡大
多様な広域観光ルートの充実及び
これを支える広域交通基盤の強化
◇広域観光ルート構築に向けた連携を支える広域交通基盤の強化
【広域交通基盤の状況】
広域連携による認知度向上及び誘客
プロモーションの強化
◇テーマ性・ストーリー性を有する魅力ある観
光地域のネットワーク化による広域観光
ルートの形成
◇北陸新幹線開業を契機とした、北陸圏一体での戦略
的な三大都市圏向け誘客プロモーションの推進
▼JRと地元が協力して行う観光誘致キャンペーン
(デスティネーションキャンペーン)
▼テーマ性のある広域観光ルートの提案
【出典】北陸経済連合会 北陸イメージアップ推進会議HP
▼新たな広域観光ルートの提案
【出典】北陸経済連合会 北陸イメージアップ推進会議HP
▼高規格幹線道路の整備
(東海北陸自動車道)
(舞鶴若狭自動車道)
観光交流活発化のための北陸の民間・行政等の連携
推進体制の強化
◇北陸の観光交流を戦略的に推進する民間と行政等の連携推進
体制の強化
【出典】 】北陸地方整備局
▼金沢港に入港するクルーズ船
【出典】NEXCO中日本HP
▼地域高規格道路の整備
(富山高山連絡道路)
連携推進
体制の強化
旅行会社
【出典】みんなでつくる新北陸マガジンHP
【出典】金沢港振興協会HP
【出典】北陸地方整備局
広域連携による取組
県・
市町村
国
交通
事業者
北陸圏全体
の観光戦略
の構築
○ 観光魅力の一体的で
効果的な情報発信
○ 観光まちづくりの戦略
づくり研究や人材育
成
○ マーケティング調査・
分析etc
27
隣接圏域との交流・連携
1. 北陸圏・中部圏連携プロジェクト
(1) まるっと北陸・中部観光魅力増進プロジェクト
◇「昇龍道プロジェクト」等を通じた、多様なニーズに応じた魅力あふれる広域観光ルートの整備による外国人観光客誘客促進
▼「昇龍道プロジェクト」
▼「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に三つ星で
紹介された観光地
▼「昇龍道」の6つの重点ルート
能登半島を龍頭に見立て、北陸中部
9県を中華圏に人気の龍をモチーフ
とした「昇龍道」と命名し、この観光エ
リアの知名度向上及びインバウンド推
進を官民挙げて実施
日本の歴史や伝統文化を味わえる北陸中部の周遊プランを外国人観光
客に知ってもらうため、中部広域観光推進協議会が策定した6つの重点
ルート。それぞれ2~4泊で回ることを想定し、海外の旅行会社に提案
金沢市
プラチナ・アルペン
ドラゴン
南砺市
500
200
631
▼「三つ星街道」のPR
ノスタルジック
447
342
251
178
ウキヨエ
100
イセ・ピルグリミッジ
0
H23
H24
【出典】中部運輸局
松本市
目標の600万人を上回る
300
高山市
飛騨高山美術館
松本または名古屋から、高山を経て金沢に至るルートは、
「サムライ・ルート」として外国人観光客に人気
昇龍道9県の外国人宿泊者数
400
高山市
600
松本城
【出典】中部運輸局
中国の旅行会社を招請し、
兼六園を視察
700
白川郷
東海北陸自動車道
ジュラシック
白川村
兼六園
台北で開催された旅行博に出展し、
昇龍道の魅力を紹介
(百万人)
五箇山
H25
H26
「ミシュラン・グリーンガイド・
ジャポン」で「三つ星」で紹
介された兼六園、五箇山、
白川郷、飛騨高山を広域
観光ルート「三つ星街道」と
命名、沿線市町村等が連
携し、観光誘客に向けPRを
実施
【出典】北陸飛騨3つ星街道誘客
推進協議会HP
H27
※H27は10月時点
28
隣接圏域との交流・連携
1. 北陸圏・中部圏連携プロジェクト
(2) 広域物流ネットワーク(日本海~太平洋)構築プロジェクト
◇広域物流ネットワークを支える基盤整備
▼東海北陸自動車道や中部縦貫自動車道等の整備・活用
日本海と太平洋に跨る広域のエリアで、戦略的に広域交通
ネットワークを構築
◇広域物流ネットワークの利用促進
▼国際交通貨物トラック共同輸送事業
複数のパートナー企業の参加のもと、対象地区の複数地点で発生する航空貨物をミルクラン方式で同じト
ラックに積み合わせ、セントレアへ輸送する取り組み。
日々の荷量に応じた配車(サイズ・ルート)を行い、トラック料金は各社が搭載重量に応じ按分負担を行う。
中部国際空港利用促進協議会の「フライ・セントレア・カーゴ事業」として官民連携で推進。日本海と太平
洋に跨る広域のエリアで、戦略的に広域交通ネットワークを構築。
○ 平成27年3月より、大型CNGト
ラックを国際航空貨物トラック共
同輸送事業の北陸ルートに導入
し、更に環境負荷を低減。
(ミルクラン方式のイメージ)
○ 導入に当たっては、「CNGトラック
を活用した低炭素中距離貨物
輸送のモデル構築事業」(国土
交通省と環境省の連携事業)の
補助金を活用。
○ CNGは、粒子状物質(PM)を殆ど
排出せず、窒素酸化物(NOX)の
排出も少ないクリーンな燃料。
【出典】中部運輸局
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隣接圏域との交流・連携
1. 北陸圏・中部圏連携プロジェクト
(3) 環白山・環北アルプス広域エコロジープロジェクト
◇野生生物の生息環境や生態系の保護・管理を推進
▼圏域間に広がる豊かな自然の保全・再生の取組
立山連峰や北アルプスに
生息するライチョウ
(NPOドングリの会の森づくり活動)
【出典】「第一期ライチョ
ウ保護増殖事業実施計
画」(環境省長野自然環
境事務所)
※白山・奥美濃管理ユニット
【出典】NPOドングリの会HP
(ボランティアによる外来植物除去)
※円内が主な生息域
【出典】国土交通省
【出典】環白山保護利用管理協会HP
◇両圏域に存する優れた景観の世界遺産
登録に向けた取組の推進
▼「霊峰白山と山麓の文化的景観-自然・生
業・信仰-」世界遺産登録への取組
世界文化遺産登録に向けて、石川県・福井県・岐阜
県・白山市・小松市・勝山市・大野市・郡上市・高山
市・白川村の(3県6市1村)が共同提案を実施。
(石徹白遠景)
クルマユリ(立山)
ニリンソウ(上高地)
【出典】環境省HP
【出典】「石川県に世界遺産を」推進会議HP
【出典】世界遺産暫定一覧表記載資産候補再提案書
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隣接圏域との交流・連携
1. 北陸圏・中部圏連携プロジェクト
(4) 隣接圏域との産学官連携による新産業拠点形成プロジェクト
◇地域を越えた研究開発・プロジェクトの組成に向けた、産産・産学のマッチング
<東海北陸連携コンポジットハイウェイ構想>
中核となる研究開発拠点(名古屋大学ナショナルコンポジットセンター、岐阜大学複合材料研究センター、革新複合材料研
究センター(金沢工業大学))が、地域公設試等の協力を得ながら、産業界が求める多様なニーズに応える研究開発・人材
育成のプラットフォームとなる場を提供
人や情報が行き交う連携・交流を活発にすることで、研究開発・人材育成の一層の加速化を図り、複合材料に関する研究
開発から生産・加工・組立までを行う世界に冠たる一大拠点・産業集積の形成を目指す
(各圏域の強み)
炭素繊維
【写真提供】東レ
自治体・
中部経済産業局
活動を
支援
プリプレグ 【写真提供】日本グラファイトファイバー
※炭素繊維に樹脂を含
浸させたシート状のもの
北陸圏
・繊維産業・新素材産業の技術蓄積
・炭素繊維複合材料の研究開発・生産
産学官連携
研究力強化
中部圏
・自動車・航空機等メーカーの集積
・炭素繊維複合材の応用研究加工・組立
【出典】中部経済産業局資料に加筆
航空機
【写真提供】三菱航空機
次世代自動車
【出典】トヨタ自動車HP
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隣接圏域との交流・連携
1. 北陸圏・中部圏連携プロジェクト
(5) 広域防災・災害応援ネットワークプロジェクト
◇防災ネットワークの構築
▼災害時の応援に関する協定の締結
▼広域防災・災害応援ネットワークの構築イメージ
▼ドクターヘリ共同運航事業(富山県、岐阜県)
(協定締結状況)
災害時応援協定の締結
自治体
自治体
協定を 契機とした交流のはじま り
通常時
自治体間の相互交流
例・人事交流に よる相互理解
・相互地域での物産展の実施など
民間レ ベルでの顔の見える 交流
例・青年消防団の相互交流
・小・中学校のスポ ーツ交流な ど
通常時交流からの相互理解を育む
災害時
・同時被災を免れ、他圏域よりも近い 地理的圏域を活かし、
人的支援の迅速な実施
・通常時交流からの振興による 、被災後から復興まで の
中長期的な支援の実施
飛騨地域の重篤患者の搬送に、富山県のドクターヘ
リを共同運航する協定を締結。
災害時支援からよ り強固な連携に
広 域防 災 ・災害 応 援 ネットワークの 構築
自治体
従来と比べ、到着時間は最大30分短縮され、飛騨
地方の救急医療体制の強化が期待される。
自治体
自治体
自治体
自治体
【出典】岐阜県HP
自治体
【出典】国土交通省
【出典】「東海地震に係る広域的な地震防災体制のあり方に関する
調査検討報告書」(消防庁)
▼緊急消防援助隊中部ブロック合同訓練の実施
(平成26年度、珠洲市における開催時の状況)
緊急消防援助隊中部ブロック派遣隊、防災関係
機関等14機関約400名が参加。
訓練は、実際の大規模災害現場を想定し、ブライ
ンド方式で実施。
現場での情報収集や消防をはじめ、防災関係機
関との連携を図ることで、部隊の練度向上と部隊
間相互の連携を確認した。
【出典】石川県HP
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7.隣接圏域との交流・連携
2. 日本海沿岸地域の連携推進プロジェクト
◇日本海国土軸の経済発展を支える広域交通網の充実
3. 広域防災・観光に向けた
隣接圏との連携プロジェクト
◇広域観光ルートの構築
▼北陸新幹線の整備
▼高規格幹線道路の整備
(東海北陸自動車道)
▼高規格幹線道路の整備
(中部縦貫自動車道)
太平洋側との連携
◇日本海沿岸地域への企業誘致等の促進
【出典】みんなでつくる新北陸マガジンHP
◇広域連携による降積雪対策の強化
【出典】北陸地方整備局
◇ユーラシアへのゲートウェイ機能の強化
◇エネルギー受入・供給拠点や
ネットワーク機能の強化
【出典】海洋エネルギー資源開発促進日本海連合HP
【出典】北陸地方整備局
【出典】国土交通省HP 国土のモニタリング
【出典】北陸地方整備局パンフレット
「TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)
北陸地方整備局の活動」(平成27年3月)
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