Comments
Transcript
C アプライアンス以外からの UI および REST API HTML ヘルプファイル
HP OneView 1.0 インストールガイド 概要 本書では、HP OneView を正常にインストールするための手順について説明します。 HP 部品番号: 5900-3218 2013 年 10 月 第1版 © Copyright 2013, Hewlett-Packard Development Company, L.P. 本書で取り扱っているコンピューターソフトウェアは秘密情報であり、その保有、使用、または複製には、HP から使用許諾を得る必要があり ます。FAR 12.211 および 12.212 に従って、商業用コンピューターソフトウェア、コンピューターソフトウェアドキュメンテーション、お よび商業用製品の技術データ(Commercial Computer Software, Computer Software Documentation, and Technical Data for Commercial Items) は、ベンダー標準の商業用使用許諾のもとで、米国政府に使用許諾が付与されます。本書の内容は、将来予告なしに変更されることがありま す。HP 製品およびサービスに対する保証については、当該製品およびサービスの保証規定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新 たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万全を期しておりますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、脱落 に対して、責任を負いかねますのでご了承ください。 商標 Microsoft® および Windows® は、Microsoft Corporation の米国における登録商標です。 保証 HP は購入日から 90 日以内であれば、問題のある配布メディアを交換します。 本製品は、日本国内で使用するための仕様になっており、日本国外で使用される場合は、仕様の変更を必要とすることがあります。 本書に掲載されている製品情報には、日本国内で販売されていないものも含まれている場合があります。 目次 1 インストール準備......................................................................................4 1.1 アプライアンス VM およびホストの要件..............................................................................4 1.2 高可用性の計画..................................................................................................................4 2 VM ホストへのアプライアンスのインストール............................................5 2.1 OVA ファイルの入手..........................................................................................................5 2.1.1 OVA ファイルのダウンロード......................................................................................5 2.1.2 HP OneView DVD 上の OVA ファイルへのアクセス........................................................5 2.2 OVA ファイルの展開.........................................................................................................5 2.3 DHCP 環境および非 DHCP 環境でのアプライアンスへの接続................................................6 2.3.1 アプライアンスコンソールへのアクセス.......................................................................7 2.3.1.1 コンソールアクセスの制限...................................................................................7 2.4 インストールの完了...........................................................................................................7 2.4.1 認定されたサービスアクセスの有効化または無効化......................................................9 2.5 アプライアンスへの初回ログイン.......................................................................................9 2.6 アプライアンスネットワークの構成..................................................................................10 2.6.1 UI を使用してアプライアンスネットワークを構成する................................................10 2.6.2 REST API を使用してアプライアンスネットワークを構成する......................................12 3 次のステップ..........................................................................................13 3.1 データセンターをアプライアンス管理下に置く..................................................................13 3.2 HP OneView マニュアルの入手先......................................................................................13 4 インストールの問題のトラブルシューティング.........................................15 4.1 OVA ファイルを展開できない...........................................................................................15 4.2 ログインできない............................................................................................................15 4.3 アプライアンスがネットワークにアクセスできない...........................................................15 4.4 VM ホストのパフォーマンスが低下している.....................................................................15 4.5 VM ホストの時間を手動で設定した場合に VM が再起動しない...........................................16 5 サポートと他のリソース..........................................................................17 5.1 認定サポート担当者にお問い合わせいただく前にご用意いただく情報..................................17 5.2 HP へのご連絡方法..........................................................................................................17 5.3 HP OneView のオンラインユーザーフォーラムに参加する方法............................................17 5.4 ソフトウェアテクニカルサポートとソフトウェアアップデート...........................................17 5.4.1 ソフトウェアテクニカルサポートへの登録.................................................................17 5.4.2 ソフトウェアテクニカルサポートとアップデートサービスの使用方法..........................18 5.4.3 HP OneView のソフトウェアアップデートとファームウェアアップデートを入手する方 法....................................................................................................................................18 5.4.4 HP ProLiant 製品のソフトウェアとドライバーを入手する方法......................................18 5.4.5 保証........................................................................................................................18 5.5 関連情報.........................................................................................................................18 A 仮想アプライアンスコンソールの使用......................................................20 A.1 仮想アプライアンスコンソールの使用...............................................................................20 B VM アプライアンスの管理に関するベストプラクティス.............................21 B.1 VM アプライアンスの管理に関するベストプラクティス......................................................21 C アプライアンス以外からの UI および REST API HTML ヘルプファイルの参照 を有効にする.............................................................................................22 C.1 アプライアンス以外からの UI および REST API HTML ヘルプファイルの参照を有効にする.....22 目次 3 1 インストール準備 この章では、HP OneView をインストールするための VM ホストの要件について説明します。 HP OneView を使用してリソースを管理するためのハードウェア、ソフトウェア、ファーム ウェア、および Web ブラウザーの要件については、HP の Web サイト http://www.hp.com/ jp/proliantessentials_manual にある『HP OneView サポートマトリックス』を参照してくださ い。 1.1 アプライアンス VM およびホストの要件 HP OneView は、VMware vSphere Hypervisor VM(仮想マシン)上で動作する仮想アプライア ンスとして提供されます。 重要: HP OneView は、既存の VC(HP Virtual Connect)ドメイン構成をインポートできませ ん。したがって、HP OneView を使用して管理するエンクロージャー内にあるホストシステム を選択しないでください。ただし、HP OneView を使用して管理する HP ProLiant DL ラックマ ウント型サーバー上にあるホストシステムを選択することができます。 VM ホストで VM をサポートするには、以下の最小要件が必要です。 • VMware vSphere Hypervisor 5.0 または 5.1。 • 2 個の 2 GHz 仮想 CPU。 • アプライアンス専用の 10 GB のメモリー。 • シックプロビジョニングされた 160 GB のディスク容量。 • 管理 LAN への接続。管理用とデータ用のネットワークを分離することをお勧めします。 • VM ホストの時計が正確な時間に設定されている必要があります。VM ホストの時間の同 期に NTP(ネットワークタイムプロトコル)を使用しない場合、アプライアンスで NTP を直接使用するように構成することをお勧めします。 1.2 高可用性の計画 HA(高可用性)構成で HP OneView を使用するには、vSphere Hypervisor HA の要件に従って VM が構成されていることを確認します。詳しくは、vSphere Hypervisor のマニュアルまたは 以下の Web サイトを参照してください。 http://www.vmware.com/products/datacenter-virtualization/vsphere/high-availability.html 4 インストール準備 2 VM ホストへのアプライアンスのインストール HP OneView は、vSphere Hypervisor ホストにインストールするための OVF(Open Virtual Format)パッケージとして提供されます。HP OneView OVF パッケージは OVA 形式(Open Virtual Appliance または Application)で提供されます。 ホストシステムに VMware vSphere Hypervisor Client(Microsoft Windows アプリケーション) がインストールされている必要があります。また、HP OneView をインストールするには、 VMware vCenter サーバーにアクセスできる必要があります。 2.1 OVA ファイルの入手 OVA ファイルを入手するには、HP Software Depot からダウンロードするか、HP の認定代理 店に HP OneView メディアキットを注文します。メディアキットには OVA ファイルが収録さ れている DVD が含まれます。 2.1.1 OVA ファイルのダウンロード OVA ファイルは約 7.4 GB です。ダウンロード時間はネットワーク接続によって異なります。 HP Software Depot が提供するダウンロードマネージャーなど、ダウンロードの再開がサポー トされるダウンロードマネージャーを使用することをお勧めします。 1. vSphere クライアントが実行されているシステムでブラウザーを開きます。 2. HP Software Depot(http://software.hp.com )にアクセスし、HP OneView を選択します。 注記: HP Software Depot のアカウントがある場合、ファイルをダウンロードする前にロ グインする必要があります。まだ登録していない場合は、登録を求めるメッセージが表示 されます。 3. OVA ファイルをローカルディレクトリにダウンロードします。 vSphere クライアントが実行されているシステムにローカルディレクトリが配置されてい るか、Web アドレスを使用してローカルディレクトリにアクセスできる必要があります。 4. オプションで、OVA ファイルの署名データファイル、および検証手順の readme ファイ ルをダウンロードします。 注記: OVA ファイルは電子的に署名されています。readme ファイルの手順に従って、 ダウンロードの信頼性と整合性を検証することもできます。 2.1.2 HP OneView DVD 上の OVA ファイルへのアクセス 1. 2. 任意の OS が実行されているシステムの DVD ドライブにディスクを挿入します。 DVD のルートディレクトリにあるHPOneView_<バージョン番号>.ova ファイルを見つけ ます。 2.2 OVA ファイルの展開 1. 2. vSphere クライアントを起動し、vCenter にログインします。 メニューから、[ファイル]→[OVF テンプレートのデプロイ]を選択し、[OVF テンプレート のデプロイ]ウィザードを起動します。 a. [ソース]画面で、以下のいずれかの情報を指定します。 b. • OVA ファイルへのパス • OVA ファイルの Web アドレス(URL)(Web サーバー経由でこのファイルに アクセスできるようにしている場合) • HP OneViewDVD 上の OVA ファイルの場所 [OVF テンプレートの詳細]画面の情報を確認します。 2.1 OVA ファイルの入手 5 c. d. e. f. [名前と場所]画面で、インベントリフォルダー内で一意である、展開されたテンプレー トの名前と場所を入力し、インベントリ場所を選択します。 [ホスト/クラスタ]画面で、展開されたテンプレートを実行するホストまたはクラス ターを選択します。 [ストレージ]画面で、VM ファイルの保存先を選択します。 [ディスクのフォーマット]画面で、仮想ディスクの保管形式を選択します。 注意: [シックプロビジョニング (Eager Zeroed)] を選択することをお勧めします。 シンプロビジョニングを選択した場合、システムのディスク容量が不足すると、アプ ライアンス VM が一時停止します。ファームウェアのアップグレード、プロファイル の適用、アプライアンスアップデートのバックアップの実行など、何らかの処理を実 行している間にこの状態が発生した場合、診断が困難な障害が発生する可能性があ り、解決するのにサービスコールが必要になる場合があります。 g. h. [ネットワークのマッピング]画面で、管理 LAN に接続できるネットワークを選択しま す。 [終了準備の完了]画面で、選択したオプションを確認します。必要に応じて、[戻る]ボ タンを使用して変更を加えます。[終了]をクリックし、テンプレートを完了して、展 開を開始します。 展開が完了すると、VM を使用できます。 3. [はじめに]タブで、[仮想マシンのパワーオン]をクリックします。[コンソール]タブをクリッ クし、アプライアンスの開始を監視します。 注意: HP OneView を使用する場合、スナップショットに戻さないでください。 以前のスナップショットに戻すと、アプライアンスと管理対象環境との同期がとれなくな ります。展開されたサーバーは仮想アドレスとともに存在しますが、HP OneView はその アドレスが割り当てられていることを認識していません。これが原因で、新しいサーバー を展開するときにアドレスのコリジョンが発生する場合があります。 HP OneView VM の管理に関する他のベストプラクティスについては、「VM アプライア ンスの管理に関するベストプラクティス」を参照してください。 アプライアンスの電源が入れられてからブラウザー接続を受け入れるための準備ができる まで、約 6~10 分かかります。この間、vSphere 仮想コンソールには、「Please wait while the appliance starts」というメッセージが表示されます。起動が完了する と、仮想コンソールに [HP OneView EULA] 画面が表示されます。 4. インストールを続行するには、ホストシステムが DHCP を使用して構成されているかどう かに応じてブラウザーを使用するか仮想コンソールを引き続き使用して、アプライアンス に接続できます。 2.3 DHCP 環境および非 DHCP 環境でのアプライアンスへの接続 アプライアンスに初めて接続するときは、ホスト環境がどのように構成されているかに応じ て、以下のどちらかの方法を使用します。 DHCP を使用 vSphere 仮想コンソールの [サマリ]タブを使用して、アプライアン スの初期 IP アドレスを確認します。次に、ローカルコンピューター で実行されているブラウザーで、アプライアンスの IP アドレスを使 用してアプライアンスに接続します。 DHCP を使用しない 6 仮想コンソールで実行されているブラウザーで、vSphere 仮想コン ソールを使用してアプライアンスに接続します。Ctrl+Alt キーを押 して、仮想コンソールを終了します。 VM ホストへのアプライアンスのインストール 注記: 仮想コンソールを使用して、非 DHCP 環境のアプライアン スに接続したり、DHCP 環境または非 DHCP 環境のネットワークの 問題をデバッグしたりします。 vSphere 仮想コンソールを使用する場合にアプライアンスへのアク セスのセキュリティを確保する方法について詳しくは、「アプライ アンスコンソールへのアクセス」を参照してください。 2.3.1 アプライアンスコンソールへのアクセス (ハイパーバイザー管理ソフトウェアを使用して)アプライアンスコンソールへのアクセスを 制限し、権限のないユーザーがパスワードリセット機能やサービスアクセス機能にアクセスす ることを禁止します。「コンソールアクセスの制限」 (7 ページ) を参照してください。 コンソールにアクセスするための通常の正当な使用法を以下に示します。 • ネットワーク構成の問題のトラブルシューティングを行う。 • アプライアンスの管理者パスワードをリセットする。 • オンサイトの認定されたサポート担当者によるサービスアクセスを有効にする。 仮想アプライアンスコンソールは、グラフィカルコンソールに表示されます。パスワードのリ セットと HP サービスのアクセスでは、非グラフィカルコンソールが使用されます。 コンソール間の切り替え 1. 2. 3. 4. vSphere から仮想アプライアンスコンソールを開きます。 Ctrl+Alt キーを押したままにします。 スペースキーを押して離します。 非グラフィカルコンソールを選択するには F1 キーを押して離します。グラフィカルコン ソールを選択するには F2 キーを押して離します。 2.3.1.1 コンソールアクセスの制限 仮想アプライアンスの場合、ハイパーバイザー自体の安全な管理方法によってコンソールアク セスを制限できます。 この情報は、VMware の Web サイトから入手できます。 http://www.vmware.com/support/pubs(英語) 特に、VMware の役割と権限を管理するための vSphere のコンソール操作特権およびベストプ ラクティスに関するトピックを検索してください。 2.4 インストールの完了 以下の手順に従って、インストールを完了します。 1. 「DHCP 環境および非 DHCP 環境でのアプライアンスへの接続」で説明されているいずれ かの方法を使用して、アプライアンスに接続します。 注記: REST API スクリプトを使用して、残りのインストール手順を完了することもでき ます。詳しくは、UI ヘルプで、REST API スクリプトを使用した初期構成に関するクイッ クスタートを参照してください。アプライアンスをインストールする前に UI ヘルプにア クセスする方法については、「アプライアンス以外からの UI および REST API HTML ヘル プファイルの参照を有効にする」を参照してください。 2. [HP OneView EULA] 画面で、[Agree] をクリックしてインストールを続行するか、[Disagree] をクリックしてインストールを取り消します。 2.4 インストールの完了 7 8 3. [HP OneView Support] 画面で、アプライアンスへの認定されたサービスアクセスを有効に する([Enable])か、無効にする([Disable])かを決定します。詳細は、「認定されたサー ビスアクセスの有効化または無効化」を参照してください。 4. [OK] をクリックして次に進みます。 VM ホストへのアプライアンスのインストール 2.4.1 認定されたサービスアクセスの有効化または無効化 アプライアンスを初めて起動するときに、オンサイトの認定されたサポート担当者によるアク セスを有効または無効にするかを選択できます。デフォルトでは、オンサイトの認定されたサ ポート担当者は、アプライアンスコンソールを使用してシステムにアクセスし、報告された問 題を診断することが許可されています。 サポートアクセスはルートレベルのシェルです。これにより、オンサイトの認定されたサポー ト担当者は、アプライアンス上のあらゆる問題をデバッグしたり、パスワードリセットのメカ ニズムに似た「チャレンジ/レスポンス」方式を使用してワンタイムパスワードを取得したり できます。 アプライアンスの初期構成後は、UI を使用して([Settings] ウィンドウで[Actions]→[Edit services access] を選択して)、サービスアクセスをいつでも有効または無効にできます。 また、appliance/settings REST API を使用して、サービスアクセスを有効または無効にす ることもできます。 注記: HP は、アクセスを有効にすることをお勧めします。有効にしない場合、認定されたサ ポート担当者がアプライアンスにアクセスして問題を解決することができなくなることがあり ます。 2.5 アプライアンスへの初回ログイン 1. アプライアンスに初めてログインする場合、以下のデフォルトの認証情報を使用します。 ユーザー名: Administrator パスワード: admin デフォルトの認証情報を使用してログインできない場合は、「ログインできない」を参照 してください。 2. デフォルトのパスワードを、8 文字以上の任意のパスワードに変更します。 2.5 アプライアンスへの初回ログイン 9 2.6 アプライアンスネットワークの構成 アプライアンスネットワークの構成には、UI または REST API を使用できます。 2.6.1 UI を使用してアプライアンスネットワークを構成する HP OneView をインストールした後、初めてログインしたときに、[Appliance Networking] 画 面が表示されます。 10 VM ホストへのアプライアンスのインストール この画面のほとんどの情報は自動的に設定されます。ただし、以下の情報はユーザーが入力す る必要があります。 • アプライアンスホスト名。 アプライアンスホスト名のフィールドにはデフォルトの名前が 表示されますが、このデフォルト名を任意のホスト名に変更することができます。 2.6 アプライアンスネットワークの構成 11 注記: DNS(ドメインネームサービス)を直接的または間接的に指定する場合、完全修 飾ホスト名を使用してアプライアンスホスト名を指定する必要があります。 • IPv4 アドレス。 注記: HP OneView では、IPv4 アドレスが必要です。アプライアンスに IPv6 アドレスを 構成し、そのアドレスを使用してブラウザーからアプライアンスに接続できますが、HP OneView では、管理対象リソースとの通信に IPv4 が必要となります。 • DNS サーバーアドレス。 DNS を使用する場合、ここで DNS サーバーのアドレスを入力 します。 • IPv6 アドレス情報。 IPv6 アドレスを使用しない場合は、Unassign を選択します。 アプライアンスネットワーク設定の構成で使用可能なオプションについて詳しくは、 ンをクリックし、UI ヘルプにアクセスしてください。 アイコ 2.6.2 REST API を使用してアプライアンスネットワークを構成する アプライアンスネットワークを初めて構成するためのすべてのネットワーク設定が含まれる /rest/appliance/network-interfaces API を使用して、REST API の POST 操作を使用 できます。詳しくは、『HP OneView REST API リファレンス』を参照してください。これを入 手するには、 す。 12 アイコンをクリックし、アプライアンスのオンラインヘルプにアクセスしま VM ホストへのアプライアンスのインストール 3 次のステップ この章では、HP OneView のインストール後に、管理用データセンターの構成を開始するため に必要な手順について説明するほかに、詳細情報の入手先を示します。 3.1 データセンターをアプライアンス管理下に置く インストールが完了したら、HP OneView でリソースを構成し、ユーザーの環境を管理下に置 く必要があります。初期構成には以下のいくつかのタスクがあります。 • ユーザー管理。 ◦ • アプライアンスへのユーザーの追加。 ファームウェア管理。 デフォルトのファームウェアベースラインがアプライアンスに事前にインストールされて おり、サポートされるすべてのサーバーおよびインターコネクトに対して、サポートされ る最小限のファームウェアが提供されます。 • • • ネットワーク構成。 ◦ ネットワークの作成。 ◦ ネットワークセットの作成。 ◦ 論理インターコネクトグループの作成。 エンクロージャーのインポート。 ◦ エンクロージャーグループの作成。 ◦ エンクロージャーの追加。 サーバーの追加。 サーバープロファイルの作成。 • 電源の管理(オプション)。 ◦ 環境の物理トポロジの定義。 ◦ 電源供給トポロジの定義。 これらおよびその他のタスクを完了するための手順については、UI ヘルプまたは『HP OneView ユーザーガイド』で、初期構成に関するクイックスタートを参照してください。これらのタス クを表す例については、『HP OneView ユーザーガイド』のサンプルデータセンターを参照し てください。 『HP OneView ユーザーガイド』では、リソースを構成する前に決定しておくことをお勧めす る、データセンター構成の各側面について説明します。構成を計画するときにこれらの項目を 検討することで、アプライアンスの機能を最大限活用できるデータセンター構成を作成でき、 結果的に、管理者の監視および管理作業がさらに容易になる環境を用意することができます。 3.2 HP OneView マニュアルの入手先 HP OneView 情報ライブラリで、以下の HP OneView マニュアルを表示またはダウンロードで きます。 http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manual または http://www.hp.com/go/oneview/docs (英語) 3.1 データセンターをアプライアンス管理下に置く 13 HP OneView マニュアル 14 • 『HP OneView リリースノート』 • 『HP OneView サポートマトリックス』 • 『HP OneView インストールガイド』 • 『HP OneView ユーザーガイド』 • 『HP OneView REST API リファレンス』 • HP OneView UI および REST API HTML ヘルプファイルの zip ファイル • テクニカルホワイトペーパー 次のステップ 4 インストールの問題のトラブルシューティング この章では、HP OneView のインストール時に発生する可能性がある問題と、考えられる解決 策について説明します。 4.1 OVA ファイルを展開できない 症状 考えられる原因と推奨処置 「The OVF package is invalid and cannot be deployed」という メッセージが表示さ れる。 選択されたパスに OVA ファイル名が含まれていません。 • OVA ファイルディレクトリに存在する OVA ファイルの完全なアドレスを指定する必要 があります。完全なアドレスには、ディレクトリ、ファイル名、およびファイル拡張子 が含まれます。ディレクトリのアドレスのみを指定した場合、このエラーメッセージが 表示されます。 4.2 ログインできない 症状 考えられる原因と推奨処置 アプライアンスに初 めてログインすると きに、デフォルトの 認証情報で失敗す る。 アプライアンスがすでに構成されています。 • 初期セットアップを実行した管理者に連絡し、新しいパスワードを取得します。 • アプライアンスを再展開します。 4.3 アプライアンスがネットワークにアクセスできない 症状 考えられる原因と推奨処置 アプライアンスが ネットワークにアク セスできない。 アプライアンスネットワークが正しく構成されていません。 1. ネットワーク構成が正しいことを確認します。 2. DNS IP アドレスが正しいことを確認します。 3. DNS サーバーが実行されていることを確認します。 4.4 VM ホストのパフォーマンスが低下している 症状 考えられる原因と推奨処置 アプライアンスのパ フォーマンス不足。 ホストマシンの電源管理が有効になっています。 1. ホストマシンでパワーセービングが無効になっていることを確認します。 2. より強力なチップセットを搭載したホストマシンの使用を検討します。 4.1 OVA ファイルを展開できない 15 4.5 VM ホストの時間を手動で設定した場合に VM が再起動しない 16 症状 考えられる原因と推奨処置 アプライアンス VM が再起動せずに、 vSphere 仮想コンソー ルに「The superblock last mount time is in the future UNEXPECTED INCONSISTENCY; RUN fsck MANUALLY.」という エラーが表示され る。 NTP が使用されておらず、VM ホストの時間が過去の時間に誤って設定さ れていました。 • VM ホストの時間設定を正しい時間に再度設定し、VM アプライアンスを再起動します。 詳しくは、vSphere のマニュアルを参照してください。 • アプライアンスまたは VM ホストが NTP クライアントとして構成されている場合、NTP サーバーが正しく動作していることを確認します。 注記: • アプライアンス VM の管理に関する HP 推奨のベストプラクティスについては、「VM アプライアンスの管理に関するベストプラクティス」を参照してください。 インストールの問題のトラブルシューティング 5 サポートと他のリソース ここでは、HP にお問い合わせいただく方法、ソフトウェアアップデートを入手する方法、HP OneView の Web サイトおよびその他の関連する HP 製品へのリンクを見つける方法について 説明します。 5.1 認定サポート担当者にお問い合わせいただく前にご用意いただく情 報 HP の認定サポート担当者にお問い合わせいただく場合は、以下の情報をお手元にご用意くだ さい。 • お客様の SAID(Service Agreement Identifier) • ソフトウェア製品名 - HP OneView • ハイパーバイザー仮想化プラットフォームおよびバージョン • アプライアンスによって生成されたメッセージ • 使用している他の HP ソフトウェアまたはサードパーティ製ソフトウェア 5.2 HP へのご連絡方法 • 国別の連絡先情報については、以下の「Contact HP Worldwide」の Web サイトを参照し てください。 http://www.hp.com/go/assistance • HP サポートセンターの Web サイトにある連絡先情報を参照してください。 http://www.hp.com/go/hpsc • 米国では、+1 800 334 5144 に電話で問い合わせてください。このサービスは、休日な しで 24 時間ご利用いただけます。品質改善のため、通話内容が録音またはモニターされ ることがあります。製品名を要求された場合は、OneView とお答えください。 5.3 HP OneView のオンラインユーザーフォーラムに参加する方法 HP OneView の対話型オンラインフォーラムでは、経験を共有したり、HP OneView の使用に 関する質問と回答を投稿したりできます。 このフォーラムでは、包括的な HP OneView の RESTful API を利用して任意の操作を実行する PowerShell および Python ライブラリも提供しています。 ディスカッションに参加するには、http://h30499.www3.hp.com/t5/OpenView/ct-p/hpsc-61 にアクセスしてください。 5.4 ソフトウェアテクニカルサポートとソフトウェアアップデート HP OneView ソフトウェア製品には、3 年間、24 時間年中無休のソフトウェアテクニカルサ ポートおよびアップデートサービスが含まれています。このサービスにより、テクニカルサ ポートにアクセスして、ソフトウェアの実装または操作に関する問題を解決できます。 このサービスで、お客様は、ソフトウェアアップデートの通知と入手だけでなく効率の良い問 題解決も受けることができます。 詳しくは、http://www.hp.com/go/hpsc を参照してください。 5.4.1 ソフトウェアテクニカルサポートへの登録 HP OneView を購入すると、ライセンス付与証明書が配達されるか、またはメールで送付され ます。この証明書は、オンラインでライセンスアクティベーションキーと引き換える必要があ ります。 5.1 認定サポート担当者にお問い合わせいただく前にご用意いただく情報 17 ライセンス証明書をアクティベーションキーと引き換えると、ソフトウェアテクニカルサポー トおよびアップデートサービスに登録するように指示されます。ハードウェアに組み込まれて いるライセンスは自動的に登録されます。 詳しくは、http://www.hp.com/go/insightlicense (英語)を参照してください。 5.4.2 ソフトウェアテクニカルサポートとアップデートサービスの使用方法 登録後、サービスの窓口の電話番号と SAID(Service Agreement Identifier)を含むサービス契 約書が郵送されます。テクニカル サポートに連絡する場合は、SAID が必要です。 5.4.3 HP OneView のソフトウェアアップデートとファームウェアアップデート を入手する方法 HP OneView ソフトウェアアップデートと製品固有のファームウェアバンドルを取得するに は、http://www.hp.com/go/oneviewupdates (英語)を参照してください。 5.4.4 HP ProLiant 製品のソフトウェアとドライバーを入手する方法 HP ProLiant 製品の最新のソフトウェアおよびドライバーについては、http://www.hp.com/ country/jp/ja/support.html を参照してください。 5.4.5 保証 HP は購入日から 90 日以内であれば、問題のある配布メディアを交換します。 この保証は配 布メディアに含まれるすべての製品に適用されます。 5.5 関連情報 マニュアル • HP OneView 情報ライブラリ http://www.hp.com/jp/proliantessentials_manual または http://www.hp.com/go/oneview/ docs (英語) 製品の Web サイト • • HP OneView ◦ 主要 Web サイト:http://www.hp.com/go/oneview (英語) ◦ ソフトウェアアップデートとファームウェアアップデート:http://www.hp.com/go/ oneviewupdates (英語) ◦ ユーザーフォーラム:http://h30499.www3.hp.com/t5/OpenView/ct-p/hpsc-61 ◦ 製品デモ:www.hp.com/go/oneviewdemos (英語) ◦ インフラストラクチャ管理:www.hp.com/go/management-oneview (英語) ◦ エンドユーザー使用許諾契約書:http://www.hp.com/go/oneview/eula (英語) HP オープンソースのダウンロードサイト http://www.hp.com/software/opensource (英語) • HP BladeSystem エンクロージャー http://www.hp.com/jp/bladesystem • HP ProLiant サーバーハードウェア http://www.hp.com/jp/proliant 18 サポートと他のリソース • HP ProLiant のトレーニング http://www.hp.com/learn/proliant • HP ストレージ製品 http://www.hp.com/go/storage • HP Virtual Connect http://www.hp.com/go/virtualconnect (英語) 5.5 関連情報 19 A 仮想アプライアンスコンソールの使用 A.1 仮想アプライアンスコンソールの使用 仮想アプライアンスコンソールには、以下の機能をサポートする制限付きのブラウザーイン ターフェイスが備えられています。 • 非 DHCP 環境でのアプライアンスネットワーク構成 • 管理者アカウントのパスワードリセット要求 • 認定されたサポート担当者による高度な診断 仮想アプライアンスコンソールを使用して、アプライアンスにアクセスし、アプライアンス ネットワークの初回構成を行います。仮想アプライアンスコンソールを使用すると、アプライ アンスを非 DHCP 環境のネットワーク上でブートできます。仮想アプライアンスコンソールの 目的は、ブラウザーのすべての機能の代替となることではありません。 仮想アプライアンスコンソールはブラウザーセッションを開始します。ブラウザーは全画面表 示で起動され、タブを追加することはできません。ソフトウェアアップデートおよびファーム ウェアバンドル(SPP)のアップロードなど、ダイアログボックスからファイルを選択する必 要がある操作を実行することはできません。「進む」や「戻る」など、基本的な参照のみが可 能です。 表 1 仮想アプライアンスコンソールにおけるキーの組み合わせ キーの組み合わせ 20 機能 Alt-← (Alt と左矢印) 前の画面に戻る Alt-→ (Alt と右矢印) 先に進む Ctrl-+ (Ctrl とプラス記号) 拡大 Ctrl-- (Ctrl とハイフン) 縮小 Ctrl-0 (Ctrl とゼロ) 拡大縮小のリセット Ctrl-F 検索 Ctrl-R または F5 再読み込み/更新 Ctrl-Alt-Backspace ブラウザーインターフェイスの再起動 仮想アプライアンスコンソールの使用 B VM アプライアンスの管理に関するベストプラクティ ス B.1 VM アプライアンスの管理に関するベストプラクティス 仮想コンソールから VM アプライアンスを管理するには、以下のガイドラインに従うことをお 勧めします。 推奨 非推奨 • シックプロビジョニングを使用す る。 • シンプロビジョニングを使用する。 • 共有および予約を使用して適切な CPU パフォーマンスを確保する。 • VMware ツールを更新する。VMware ツールで [Out of Date] や [Unmanaged] が表示されても、ツールは適切に動作しています。ツー ルは使用可能であり、動作しているため、これらのステータスメッセー ジは問題ではありません。VMware ツールは、HP OneView ソフトウェ アアップデートのたびに更新されます。 • VM スナップショットに戻す(認定されたサポート担当者から指示され た特定の状況下を除く) • NTP を使用するように HP OneView アプライアンスを構成する場合に、 vSphere クライアントで [Synchronize guest time with host] オプションを 設定する。HP OneView は、ネットワークの構成時に適切な [Synchronize guest time with host] 設定を自動的に設定します。NTP サーバーを使用 するように HP OneView を構成すると、[Synchronize guest time with host] オプションは無効になります。NTP サーバーを使用するように HP OneView が構成されていない場合、ホストの VM 時計と同期され、 [Synchronize guest time with host] オプションが有効になります。この場 合、NTP を使用するように VM ホストを構成します。 • VM に割り当てるメモリ容量を少なくする B.1 VM アプライアンスの管理に関するベストプラクティス 21 C アプライアンス以外からの UI および REST API HTML ヘルプファイルの参照を有効にする この章は、アプライアンスをインストールする前にアプライアンスの UI ヘルプまたは REST API ヘルプを利用する場合に役立ちます。 C.1 アプライアンス以外からの UI および REST API HTML ヘルプファイ ルの参照を有効にする ユーザーおよび開発者が HP OneView ヘルプおよび『HP OneView REST API リファレンス』を ユーザー独自のコンピューターでローカルに参照したり、ローカルの Web サーバーから参照 したりできるようにするには、hp-oneview-help.zip ファイルを HP OneView 情報ライブ ラリからダウンロードします。 REST API スクリプトを記述する開発者や、アプライアンスにログインせずにヘルプに容易にア クセスできることを望む他のユーザーには、アプライアンスを使用しない HP OneView ヘルプ システムのバージョンが役立ちます。 HTML ヘルプと REST API ファイルのダウンロード 1. HP OneView 情報ライブラリを参照してください。 http://www.hp.com/go/oneview/docs (英語) 2. hp-oneview-help.zip ファイルを選択し、自分のコンピューターか、Web サーバーの ローカルディレクトリに保存します。 任意のユーティリティを使用して、.zip ファイルの内容を抽出します。 hp-oneview-help/content ディレクトリに移動します。 index.html ファイルをダブルクリックし、HP OneView ヘルプシステムを開きます。 Web サーバーからファイルを供給する場合、index.html ファイルへの完全 URL をユー ザーコミュニティに伝えて、ユーザーコミュニティが UI および REST API のヘルプと参照 情報を参照できるようにします。 3. 4. 5. 6. 22 アプライアンス以外からの UI および REST API HTML ヘルプファイルの参照を有効にする