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Vol 14 - 東京大学アイソトープ総合センター
東京大学 アイソ トープ総合 セ ンタ- VOL . 14NO.1 く 1 983. 6. 15 REASONABLE PRI CE' 岡 田 重 文 外 国 か らの お客 に セ ミナ ー を して 貰 っ た後 で 、五 、六 人 で 夕 食 を共 に しな が ら くつ ろ ぎ い ろ い ろの 情 報 交 換 を行 う。 特 に 院 生 や 若 い研 究 者 に は 、舌 の動 き を よ く し、語 学 の バ リ ヤ ー を低 くす るア ル コー ル が 少 し入 る と、 ます ます よい. 遠慮 して い た質 問 、 自分 の仕 事 を きい て も ら う等 々 で 、個 人 的 に知 り合 う よい チ ャ ン ス と もな る. さて 、 そ の 食事 所 とな る と高 級 料 亭 等 々一 人 うん 万 円 も出す な ら沢 山 あ るが 、我 々 の よ うに接 待 用 機 密 費 ゼ ロ 、≠ 頃繁 と もな る と これ らは 高 根 の 花 で あ る。 "東 京 食 べ 所 〟 等 々 の 文 献 もい くつ か 調 べ た が 、 なか なか 適 当 な所 が 見 つ か らな い 。 同 じ悩 み を もつ 友 人 い わ く 0ドル位 で適 当 に 飲 め 、 お い し く腹 一 杯 の満 足 感 の得 られ る レス トラ 「ア メ 1 )カ な ら 1人 2 ンが 結 構 あ るの だ が . ′」。 こ こ で 探 して い るの は 、上 記 の 目的 の達 成 に 、飲 食共 に満 足 出 a s o na bl e (無 理 を し な い ) 価 格 で 、 永 続 き出 来 る食べ 所で あ る 。 (東 大 よ り余 り 来 、 Re 遠 くな い所 で この よ うな場 所 御 存 知 の 方 教 え て下 さい . ′) RI使 用 - の 制 約 が 多す ぎるo Jと 「 REASONABLEな RI管 理 体 REASONABLE'に は 制 」 を考 え る資 と して 、個 人 的 経 験 を ま とめ て み た。辞 書 を引 くと t 「遺 伝 子 操 作 等 の 研 究 の 国 際 的 競 争 の場 で 、我 が 国 の コ メ ン トした研 究 者 が あ る。 管 理 者 ・ユ ー ザ ー 共 に 、 よ り 合 理 的 な」 に は じ ま り、 「ほ ど よ く」 とい っ た意 味 もあ る の で そ れ もお 「道 理 に合 っ た 」 「 忘 れ な く。 五 年 前 カナ ダ の B.C. 痛 研 で 、三 年 前 に ア メ リカの カ大 で 、短 期 な が ら RIの トレー サ ー 実 験 を行 っ た。 そ こ でユ ー ザ ー と して の 手 続 、取 扱 い を ま とめ て み る と、 ( イ) 今 迄 の 被 曝 記 録 の 提 出 (カ ナ ダ で 私 よ り一 年 前 に行 っ た 人 に は 、上 か ら下 まで の 身 体 検 査 が あ っ た )。 ( ロ) フ ィル ム バ ッジの 支 給 と毎 月一 回 の 所 定 位 置 で の 交 換 。 ( / i ) RI購 入 は教 室 秘 書 (つ い で放 射 線 管 理 者 ) を通 じて . ( ⇒ RI使 用 実 験 は 管 理 者 指 定 の 研 究 室 で ( 新 規 使 用 も管 理 者 の 0. K.と、 RIマ ー クの 貼 付 で よ い )。 囲 RI廃 棄 は三 つ の ゴ ミ缶 へ .① RI廃 液 は約 502プ ラ ス チ ッ ク瓶 - 0⑤ 液 シ ン廃 液 は ポ リエ チ レ ンバ イア ル と共 に 、 バ イア ル廃 棄 缶 - 0⑤ RI 汚染 フ ラ ス コ、ピペ ッ ト、注 射 筒 等 は 、極 力 t Di s po s a l 'を用 い、汚 染 テ ィシュー 、紙 タ オ ル 、手 袋 等 と、 RI 廃 棄 缶- 。 2 ( 1 - 杯 に な っ た 時 は 管 理 室 - 電 話 して お く と翌 朝 に は新 しい缶 が お い て あ る. ( ト ) ピペ ッ トは 口 で は 絶 対 に 吸 わ な い。 RIを (一 般 )"流 し〟 - 棄 て る事 は禁 止 。 ㈹ ( リ) 使 用 器 具 は 各 自洗 浄 、一 、二 回 の 洗 浄 液 は 廃 液 瓶 へ 、 後 は 流 しへ 。 ( メ) 管 理 者 は ( 週 一 回 か 少 な く と も月一 回 )廻 っ て きて チ ェ ッ ク して い る ら しか っ た。 ( J L j 床 - こぼ した り した 時 は 、管 理 室 - 報 告 、 自分 で 除 染 、 チ ェ ッ クは管 理 者 が 。 ユ ー ザ ー の 守 るル ー ル は 以 上 の み で あ る。 十 数 年 前 に較 べ る と、( イ) は 簡 略 化 、( ト ) 、( 翻ま さび し くな っ た 。 RI廃 棄 の 問 題 で は 、 欧 米 で も最 近 少 しづ つ 問 題 に な りつ つ あ り、 日本 の特 殊 事 情 もあ り、 日本 な りの 管 理 体 制 を作 っ て ゆ くべ きだ ろ う。 そ れ は 、 あ くまで研 究 目的達 成 の為 の もの で あ る こ と を忘 れ ず 、 又 、 ル ー ル の た め の ル ー ル に な らな い よ うに 注 意 す べ きで あ ろ うo ユ ー ザ ー に とっ て は 煩 雑 で な く守 り易 い ル ー ル 、管 理 者 側 に は最 低 の努 力 で抑 え る点 が き ちん と抑 え得 る 、 よ り「 Re as onabl eな管 理 体 制 」の 設 立 へ の 努 力 は惜 しん で は な る ま い. (ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター 長 ) 研 究 紹 介 血 管 柄 付 神 経 移 植 の研 究 光嶋 勲 、波 利井 清 紀 、松 林 薫美 は じめ に 四肢 の 広 範 な挫 滅 創 な どに は神 経 の 長 い 欠 損 を合 併 す る症 例 が しば しば 経 験 され ます が 、 これ らに 対 して 従 来 、本 人 の 身 体 の 他 の 部 か ら採 取 し た 神 経 片 を 用 い た 遊 離 神 経 移 植 術 ( f r e ene r vegr af t )が 行 わ れ て き ま し た 。 しか し その 結 果 は決 して満 足 で き る もの で は な く、 そ の 原 因 と して移 植 片 内 に 周 囲 の 組 織 か ら充 分 な 血 行 が 入 らな い ため に 、 そ れ が 壊 死 に お ち 入 り神 経 片 内 で癖・ 痕 が 形 成 され る結 果 、移 植 片 の 中枢 側 よ り伸 び て くる神 経 が この 部 分 を通 過 で きな い た め と考 え られて い ます 。 さて近 年 の微 小 外 科 ( mi c r os ur ge r y)の 進 歩 は 冒 ざ ま しい もの が あ り、切 断 指 再 接 着 よ り 始 ま り最 近 は 生 き た 各種 の 組 織 移 植 に 利 用 され て い ます 。 また この 技 術 を用 い れ ば 、直 径 1mm 以 下 め 血 管 の 吻 合 も可 能 とな っ て い ます 。 そ こ で わ れ わ れ は 、 この微 小 外 科 の 技術 を用 い て 、従 来 の 遊 離 神 経 移 植 術 で は効 果 が 期 待 で きな い と思 わ れ る血 行 の 乏 しい部 位 へ の移 植 神 経 片 に 血 行 を与 え る こ とに よ りそ れ を克 服 で き るの で は な いか と考 え 、 血 管 柄 付 神 経移 植 術 ( vas cul ar i z edne r vegr af t )を実 験 的 に 行 い 、 そ の 後 の神 経 再 生 の状 態 を従 来 の 血 行 を有 しな い遊 離 神 経 移 植 と比 較 した 。 そ して神 経 再 生 能 の評 価 法 の一 つ と して 、最 近 注 目 され は じめ て い る神 経 の軸 索 内輸 送 を観 察 した の で紹 介 し ます 0 軸 索 内輸 送 につ い て まず 神 経 突 起 の 一 部 を結 数 す る と、神 経 細 胞 体 の側 に軸 索 質 の た ま りが お こ リ、結 数 を 取 り除 く と、軸 索 質 が 末 梢 側 に 向 か っ て移 動 す る こ とが 最 初 に 発 見 され ま した (図 1)。 こ の機 構 は そ の 後 、 RIを用 い た 実 験 に よ り解 明 さ れ 、神 経 細 胞 で合 成 され た 蛋 白が 末 梢 の 神 経 突 起 に 輸 送 され る機 構 で あ り、神 経 が 損 傷 を受 け る とそ の部 か ら末 梢 - の神 経 再 生 に VOL 1 4NO.11 983. 6.15 3 役 立 つ もの と考 え られ て い ます 。 ● 実験 方法 1. 神 経 移 植 群 の 作 成 実 験 に は ウ イ ス ター 系 ラ ッ トを 用 い 、 次 の 2群 を作 成 し ま した 。 一 才 1) 血 管 柄 付 神 経 移 植 群 ラ ッ ト坐 骨 神 経 を露 出 し 、 こ れ B ● に 入 る血 管 を温 存 し た ま ま で 、 15mm の 神 経 移 植 片 を作 成 し、こ れ を 同 じ部 位 に 再 移 植 し ま した 。 (図 2、 3) 0 2) 遊 離 神 経 移 植 群 (コ ン トロー 二班= === 、N - = - ' ▲ o の ル群 ) We i s s&Hi s ce 1)と同 様 に 神 経 片 を移 植 し ま し 文献より改図。 た が 、神 経 片 に 入 る血 管 は切 断 し ま した 。 な お 両 群 と も移 植 床 は 血 管 に 乏 しい疲 痕 と し、神 経 再 生 を 遅 らせ る 目的 で 焼 き ゴテ に よ り熱 図 1 A :神 経細 胞 とその 突起 を示 す。 B : 神 経 突起 の一 部 を結紫 す る と細 胞体側 に 結数 を取 軸 索質 の た ま りが お こ る. C: り除 くとた ま りは消 失 す る。 傷 を作 成 し ま した 。 ま た 手 術 操 作 は 手 術 用 顕 微 鏡 下 に行 い 、神 経 縫 合 な ど も微 小 外 科 の 技 術 を用 い ま した (図 2 )。 血 管柄 付 坐 骨神経 片 2. 坐 骨 神 経 の 軸 索 内 輸 送 の 観 察法 両 群 の ラ ッ トに対 して 、 手 術 後 経 時 的 に 脊 髄 を露 出 し、 坐 骨 神 経 の神経細 胞に 1 4C- ロイシ ン をマ イ ク ロ ピペ ッ トで 注 入 し ま した (図 4)。 そ の 後 、RIが 坐 骨 神 経 末 端 部 ま で軸 索 内 輸 送 に よ り到 達 す る h A 森痕 床 を作 成 と思 わ れ る時 間 後 に ラ ッ トを屠 殺 し、 坐 骨 神 経 を採 取 し、 こ れ に 含 ま れ る放 射 能 を測 定 し ま した 。 そ の デ ー タ よ り各 々 の 神 経 の放 射 能 を測 定 し、軸 索 内輸 送 の 最 先 端 の 那( f l ow f r ont )を 測 定 す る こ とに 焼 きコテ 移植 され た 血管柄付 坐骨神経 片 よ り、再 生 した神 経 の 伸 び た長 さ を計 測 し ま した (図 5)。 結 果 1. 放 射 能 曲 線 の 経 時 的 変 化 図 2 神 経移植群 の作 成法 ラ ッ ト坐 骨神経 を露 出後、血 管茎 を温存 した もの (血管柄 付移 植 片 ) と血管 茎 を 両 群 と も、再 生 軸 索 の 先 端 で あ 結数切 離 した もの ( 遊 離移植 片 ) を同部 るf l ow f r ontは経 時 的 に 末 梢 側 に 位 に再移 植 す る。 この際移 植 床 に熱傷癒 移 動 し、移 植 片 の部 に お け る軸 索 痕 を作 成す る。 4 図 3 再 移 植 した血 管 柄 付 神 経 移 植 片 を示 す 。 摂 子 で把 持 して い るの が 、移 植 片 内 に 入 る血 管 茎 で あ る。また移 植 片 の 両 端 は 1 0-0monof i l amentnyl on で縫 合 して い る。 図4 坐 骨 神 経 の前角 細 胞 に 1 4 C- ロ イ シ ン を注 入す る実 験 法 を示 す 。 5 VOL 1 4NO.11 983. 6.1 5 前 角細胞 か らの距離 ( mm) 図 5 軸 索 内輸 送の観察方法 採取 した坐骨神経 は 5mm に 締切 され 、各々の検体 に含 まれ る放射能 を測 定 し、放 射能 曲線 を描 く。神 経移植 部 には軸 索質 のた ま りが認め られ 、そ の末梢側 に軸 索 内輸 送 の先端 であ る f l ow f r ontが認め られ る。 質 の た ま り (曲 線 上 の ピー ク) も減 少 して い ます (図 6、 7) 0 2. f l ow f r ontの 経 時 的 変 化 。 神経細胞か らf l ow f r ontまで の長 さを再 生 軸 索 の伸 び た長 さ と考 え 、 そ の値 を測 定 し ま した 。 そ れ に よ る と、再 生 した神 経 は 、血 管 柄 付 神 経 移 植 群 の 方 が 早 期 に 末 梢 に 到 達 して い ます が 、遊 離 移 植 群 で は術 後 8週 以 後 に お い て 伸 び て い ませ ん (図 8)。 さ らに神 経 再 生 の 速 度 をみ ます と、血 管禰 付 群 で は 0. 94mm/週 、 遊 離移 植 群 で は 0. 71mm/ 週 で あ り、 血 管 柄 付 群 の 方 が 速 い こ とが 解 りま した (図 9)0 神 経 再 生 の 評 価 法 と して は 、現 在 まで に組 織 定 量 的 法 、電 気 生 理 学 的 法 な どが よ く知 ら れ て い ます が 、軸 索 内輸 送 を用 い た 生 化 学 的 評 価 法 は 、末 だ 多 くは報 告 され て い ませ ん 。 こ の 方 法 は従 来 の 方 法 に較 べ 、 RIを使 用 す る こ とに よ り放 射 能 曲 線 上 で輸 送 の先 端 と軸 索 質 の た ま りを 2次 元 的 か つ 定 量 的 に観 察 で き る利 点 が あ り、従 来 の 方 法 よ りも優 れ て い る と思 わ れ ます 。 今 回 は この 方 法 を用 い て 、 Tayl orら に よ り提 唱 さ れ た 新 しい手 術 法 で あ る血 管 柄 付 神 経 移 植 に お け る神 経 再 生 を従 来 の 遊 匪神 経 移 植 と比 較 し、 そ の神 経 再 生 能 が 優 れ て い る こ と を知 りま した 。 但 し、今 回 の 実 験 で は 、 ヒ トに較 べ 神 経 再 生 力 が 旺 盛 で あ る ラ ッ トを用 い て お り、遊 離 神 経 移 植 群 で も予 想 した よ りも良 好 な神 経 再 生 を認 め ま し た 。 これ に 対 して ヒ トの 神 経 再 生 能 は 弱 く、特 に癖 痕 床 に 遊 雛 神 経 移 植 を行 っ た 場 合 な ど神 経 再 生 は期 待 で きな い場 合 が 多 く、 そ の 意 味 で も血 管 柄 付 神 経 移 植 は今 後 これ らの領 域 に お い て も充 分 に 臨 床 応 用 され う る もの と考 え られ ます 。 6 F一 ow pat t er nsi nvascul ar i zedner vegr af t s t r anspl ant edi nt oscart i ssues Fl ow pat t er nsi nf r eener vegr af t s t r ansp一 ant edi nt oscart i ssues . ・ ∼ ・ : : 1 , ・ こ ---. ㌔ 0 0 0 5 0 ⋮ し 拙 2week s 0 エ J ′ ⋮ ( ≡dO) At I ^! 1 3eOgP t!tJ 0 0 0 0 ( ≡d 3) ^1!^!13eO !Petl 上 皿 8week s 5 0 3 0 l o o 5 0 2 0 1we ek 5 0 0 1 0 0 5 100 DF S t a n C ef r o mt ea n ten or ho m c e l Hmm) DI S t an C ef r omt h ea n t e r 1 0rh or nce "( mm) 図 6 h 血 管 柄 付 神 経 移 植 群 に お け る放 射 能 曲 図 7 遊 離 移 植 群 に お け る放 射 能 曲 線 の 経 暗 線 の 経 時 的 パ ター ン 。 図 の 矢 印 で 示 す 的 - ター ン. 血 管 柄 付 移 植 群 とほ ぼ 同 じ f l ow f r ontは 経 時 的 に末 梢 側 に移 動 し、 パ ター ン を示 す 。 軸 索 質 の た ま りは 経 時 的 に 減 少 す る。 lL ' lh L L T 3 2 ( uu)a u ! l巴n l n S. XOJ daL J IE〇七L J t 6 u o 1 4 8 1 2 1 6 2 0 2 4 Postoper at i ve weeks 図 8 軸 索 内輸 送 の 先 端 ( f l ow f ront )の 経 時 的 変 化 。 図 の 実 線 が 血 管 柄 付 移 植 群 、 点 線 は 遊 離 移 植 群 を示 す 。 術 後 4週 まで の 経 過 で血 管 柄 付 移 植 群 で は 著 名 なf l ow f rontの 伸 長 を 認 め る 。 ま た 術 後 8週 以 後 遊 離 移 植 群 で は そ れ は停 止 して い る。 VOL.1 4NO.11 983.6.1 5 7 Rat eofaxongr owt h u a1 u J 0jILJt6 uニ巴nlnS 'xoJ daL J t u ( ) u a L 25 4 8 1 2 1 6 2 0 2 4 Post oper at i veweek s 図 9 両群 の f l ow f r ont値 よ り最小二乗法 を 用 いて再 生軸 索 の 伸長速度 を求 め た もの。 横 軸 は術後 の期 間 、縦軸 は縫 合部 か らの 長さ ( mm ) を示 す 。実 線 は血管柄 付移 植 群 、点線 は遊 維移植群 を示 す 。両群 の 神 経伸 長速度 は図 の直線 の傾 きで示 され 、 9 4mm/週 、遊 馳移植群 血管 柄 付群 は0. では0. 71mm/ 週 とな る。 (医 学 部 形 成 外 科 ) ト ピ ッ ク ス フ ロ リダ 大 学 に て 中 村 保 典 去 る 1月 5 日、 日本 学 術 振 興 会 日米 科 学 協 力 事 業 「環 境 条 件 に よ る光 合 成 炭 素 代 謝 の 制 御 」 の 日本 側 メ ンバ ー と して渡 米 し、約 2 ヶ 月 間 、 フ ロ リダ 大 学 植 物 学 科 の G.Bowe s博 士 の 研 究 室 に滞 在 した 。 サ ン フ ラ ン シ ス コの ホ テ ル で 、 内庭 の 芝 生 の 音 さ とTV コマ ー シ ャ ル の 早 口英 語 に 摸 し、 急 速 に ア メ リカ に 着 い た の だ とい う実 感 が 湧 い て き た 。 翌 日、 ア トラ ン タ を経 て フ ロ リダ に 向 か う機 内 は 、一 目で 富 裕 とわ か る老 夫 婦 で ほ ぼ 席 が 占め られ 、避 寒 期 に あ る こ と を知 ら され た。 ゲ イ ン ズ ビル 空 港 に ジー ン ズ姿 で 出迎 え て くれ た Bowes博 士 に は 、 若 い が い か に もヤ リ手 とい う印 象 を受 け た 。 敬 虞 な ク リス チ ャ ン で 食 前 の 祈 りを欠 か さ な い Bowes家 に 3 泊 お 世 話 に な り、知 的 な 美 人 の Mr s.Bowes、 2 人 の 少 年 た ち と親 し く愉 快 な時 を過 ご し 8 た。 Bowes研 の 新 参 者 の 最 初 の 仕 事 が 、液 体 シ ンチ レー シ ョン カ ウ ン ター の クエ ンチ ン グ wes カー ブ の 作 成 と決 ま っ て い た こ とは 、信 頼 を得 る上 で幸 い で あ っ た か も知 れ な い c Bo 博 士 は 、光 合 成 回路 の リブ ロー ス一 二 一 リン酸 カル ボ キ シ ラー ゼ が 、 オ キ シゲ ナ ー ゼ 反応 も同 時 に 触 媒 す る こ と を Og r e n博 士 (イ リノ イ大 学 )と共 に 発 見 した こ とで若 くか ら著 名 で 、現 在 は 、 高 等 植 物 や 藻類 に 比べ 研 究 の 遅 れ て い る水 生 植 物 の光 合 成 制 御 に 関 す る先 駆 dr i l l a (クロモ )は 、 フ ロ リダ州 に 導 入 後 20年 的 な仕 事 を され て い る。 共 同研 究 材 料 の Hy 足 らず で 沼 湖 に繁 茂 し、今 や 有 害 植 物 に な っ て い て 、 ど うや ら、 夏 季 に光 合 成 の効 率 を高 め る し くみ が 備 わ っ て い る ら しい。 そ して 、 そ の特 性 は 、C3、C4、CAM 植 物 とい う従 来 の分 類 の 範 囲 外 に な る と思 わ れ るO 共 同実 験 は 、主 と して Hy dr i l l a の CO2 固 定 酵 素 で あ る ホ ス ホエ ノー ル ピル ビ ン酸 ( PEP)カル ボ キ シ ラー ゼ の性 質 を調 べ る こ とに 当 て られ たO そ の 結 果 、 本 酵 素 は( ∋主 要 光 合 成 初 期 産 物 の リン ゴ酸 に よ っ て著 し く阻害 され る。( 診グル コー ス - 6- リン酸 に よ り、 PEP に対 す る酸素 の 親 和 性 が 高 め られ 、 リン ゴ酸 阻害 が 解 除 され る。③ pH に よ り、 リン ゴ酸 阻害 が 大 き く変 化 し、酸 性 側 で よ り大 きな 阻害 が 見 られ る 、 な どの極 め て 調 節 的 性 質 を有 す る こ とが 明 らか に な っ た。 これ らの知 見 は Hy dr i l l aの 代 謝 調 節 を理 解 す る上 で重 要 で あ る と思 わ れ る。 自転 車 で 30分 程 の 、 ゲ イ ン ズ ビル の ci t yl i mi tを少 し越 え た モー テ ル で 9年 振 りの独 身 生 活 を過 ご した 。 犯 罪 も 多い 町 と聞 い た の で な お の こ と、夜 の 外 出 は控 え勝 ち で あ っ た。 そ して 台 所 に 立 っ た こ と もな い私 が 、TV を観 な が らス テ ー キの 夕 食 と気 負 い こん だ もの の 、 フ ッ トボー ル の試 合 が 終 って し ま う とい うの に まだ解 凍 され な い肝 心 の 肉 を恨 め し く . Re i s ki nd家 で テ ンプ ラ を実 眺 め た り した 。 そ れ で も帰 国 直 前 に は 、共 同実 験 者 だ った Dr 地 披 露 して 大 変 喜 ば れ る程 に な っ た 。 (ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ) スエ ー デ ン の フ ィル ム バ ッ ジ管 理 方 式 岡田 重 文 、 中村 愛 子 、遠 藤 正志 t WI LL VI SI T YOU ON 10 AM OF 23RD FRI DAY とい う電 報 が 、 4 月 22日の 夕 方 に舞 い こん だ 。 スエ ー デ ン 国立 放 射 線 防 護 研 究 所 の フ ィル ム バ ッジサ ー ビ ス部 門 の 部 長 が 、 日本 の フ ィル ム バ ッジ管 理 の 現 状 を見せ て は しい との事 で ある。 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター の 、 ひ い て は 東 大 の フ イル ム バ ッ ジ シ ス テ ム 、 被 曝 記録 の コ ン ピ ュー ター 化 の 実 態 を見 て 貰 っ た 。 ス エ ー デ ン で も 目下 部 長 室 に パ ソ コ ン をお い て コン ピュー ター 化 を行 いつ つ あ る とい う話 か ら、 ス エ ー デ ンの フ ィル ム バ ッ ジ管 理 の現 状 をい ろ い ろ話 して くれ た。 スエ ー デ ンは 人 口約 800万 (日本 の約 1/1 4) で放 射 線 関 係 従 事 者 は約 2万 3千 人 で あ る が 、 原子 力 発 電 所 の従 事 者 は 管 理 が 別 に な っ て お り、 国 立 放 射 線 防護 研 究 所 で は約 1万 7 千 人 の放 射 線 被 曝 管 理 を行 い 、 そ の 中 の約 1万 4千 人 を対 象 に した フ ィル ム バ ッ ジサ ー ビ ス を行 っ て い る. 因み に 、部 門 の構 成 メ ンバ ー は五 名 で あ るo スエ ー デ ン で は 、 1ヵ年 を 通 じ第- 週 、 第 二 週 、 第三 週 ・ -- と週 に 番 号 が つ い て お り、 各週 3, 500名 分 の バ ッジ を処 理 して い る。 バ ッ ジは 4週 毎 交 換 す るの で 、 第五 週 目に 第一 週 の グル ー プ分 を再 び 扱 うこ とに な る。 フ イル ム は 英 国 製 コ ダ ッ ク フ イル ム 、 1バ ッチ (同 じエ マ ル ジ ョン ) は約 6 ヵ月分 、毎 9 VOL 1 4NO.11 983. 6.1 5 週 標 準 線 量0、1 0、25、50、75、100、150、200、300、500、・ -1, 000、2, 000、-5, 000mr em (スエー デ ンほ お 国柄 で Svユ ニ ッ ト 〔1Sv-1 00r em 〕 を使 っ て い るが - - ) の 14段 階 の 標 準 被 曝 フ イル ム を同 時 現 像 し線 量 測 定 を行 っ て い る。 フ イル ム に は圧 印器 で番 号 が 付 け られ 、 どの 番 号 が 誰 か は 大 学 又 は事 業 所 の み が 判 る。 大 学 等 の 管 理 者 は 、 フ ィル ム バ ッ ジ em を超 え た 人 々 に つ い て の み 国 立 研 究 所 に報 告 す る義 務 が あ る 。400mr em を超 が 400mr え る 人 々 は 全 体 の約 1 0% に 限 られ 、 ほ とん どが 病 院 に お け る放 射 線 作 業 従 事 者 で あ る。 フ ィル ム バ ッ ジサ ー ビス の 費 用 は 1回約 280円 で す ん で い る。 フ ィル ム バ ッジに 限 らず 、 ス エ ー デ ンで は 国 民 1人 1人 の デ ー タが コ ン ピュー ター 化 さ れ て い るが 、 良 識 あ る運 用 で プ ラ イバ シー が 守 られ て い る そ うで あ る。 本 RIセ ン ター の 000人分 の フ ィル ム バ ッジ測 定 結 果 が 毎 月 入 力 され て い るの で 、 コ ン ピュー ター に も約 2, 実 際 を見 て 貰 っ た。 本 学 で は検 出 限 界 ( Ⅹ, γで 1 0mr em でスエー デ ン も同 じ)以上 の 被 曝 者 は1 0% に満 たず 、大 部 分 は 病 院 関 係 者 と加 速 器 関 係 の 従 事 者 で あ る と話 した所 、 ス エ ー デ ンで も トレー サ ー レベ ル の RIを取 扱 う人々 はバ ッジ着 用 を止 め て、t Po t e n t i a l被 曝 者 ' (同 じ く病 院 と加 速 器 が 多 い ) に 着 用 を 限 っ た ら との議 論 が 出 て い る そ うで あ る。 又 、 ス エー デ ンで は放 射 線 作 業 従 事 者 の 血 液 検 査 を既 に十 数 年 前 か ら行 って いない との事 で あ る。 つ い で だ が K 氏 が 日本 に 立 寄 っ た の は ベ トナ ム か らの 帰 りで 、 自分 の 部 門 で使 って い た 手 動 の フ ィ ル ム バ ッ ジ現 像 装 置 を半 オー ト トマ チ ッ クに切 り替 え 、要 らな くな っ た ため 、 そ れ をベ トナ ム 、 ホー チ ミン市 の総 合 病 院 に 寄 附 し、 こ こ で の 技 術 者 を訓 練 して 来 た との事 で あ る。 今 後 スエ ー デ ンか ら、 フ イル ム 、現 像 ・定 着 液 す べ て の 消 耗 品 を年 間 数 千 U. S.ドル分 寄 附 し、ベ トナ ム に お け る フ ィル ム バ ッジ線 量 測 定 を開 始 、 ホー チ ミン市 か らは じめ て 、 将 来 はベ トナ ム 全 体 の 管 理 を行 う計 画 との事 で あ っ た 。 成 程 こ うい う国 際 援 助 もあ るの だ な あ と思 っ た 。 (ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ) 学 内 R l 管 理 メ モ 放 射 線 取 扱 者 の教 育 訓 練 に つ い て 森 川 尚 威 放 射 線 安 全 を確 保 す る た め に は 、放 射 線 を取 扱 う施 設 ・設 備 の 整 備 、放 射 線 管理 の組 織 ・基 準 の確 立 と と もに 、放 射 線 作 業 に従 事 す る者 が よい作 業 習 慣 と取 扱 技 術 を身 につ け て い な け れ ば な らな い。 したが っ て 、放 射 線 ・放 射 性 同 位 元 素 ( RI) の取 扱いが、法 令 に よ り規 制 され る よ うに な っ た と きか ら、放 射 線 作 業 に従 事 す る者 な どに対 す る教 育 訓 練 の 実 施 は 、 RI等 の使 用 事 業 所 の 長 に義 務 づ け られ た の で あ る。 昨 今 の放 射 線 障 害 防 止 法 や 人事 院規 則 1 0- 5の 改正 に よ り、初 め て 管 理 区域 に立 ち 入 る 前 、 また は取 扱 い等 の 業 務 を開 始 す る前 に行 わ な け れ ば な らな い教 育 訓 練 の 項 目 とそ れ ぞ れ に つ い て の最 少 時 間数 が 明確 に され 、再 教 育 の 実 施 も一 年 を超 え な い期 間 とされ た 。 ま た 、教 育 訓 練 の 記 録 ・保 存 に つ い て も定 め られ た。 そ の 当 時 、東 京 大 学 で は RI 等 の 利 用 の 多岐 多様 化 、 日常 化 に 対 処 す るため 、 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター を総 括 機 関 とす る全 学 統 一 の教 育 訓 練 の新 方 式 (た だ し、病 院部 局 の新 規 1 0 取 扱 者 に つ い て は 、 当 面 東 京 大 学 放 射 性 同位 元素 委 員 会 ( 全 学 RI委 ) 委 員長 が統 轄 ) が発 足 して い た 。 この 東 大 方 式 の教 育 訓 練 は 、全 学 RI要 に 設 け られ た教 育 計 画 専 門委 員 会 に お い て 、RI関 ● 係 部 局 か ら推 薦 され た委 員 に よって 熱 心 に検 討 され 、また 、全 学 RI委 にお い で 慎重 に 審議 され た結 果 、実 施 に移 され た もの で あ って 、 改 正 法 令 の 運 用 基 準 を逸 脱 す る もの で は な い との 見 解 か ら、 そ の 後 も変 更 を加 え る こ とな く、現 在 に 至 っ て い る。 放 射 線 ・RIの 取 扱 技 術 や 管 理 技 術 は ○ 日常 の放 射 線 作 業 を通 じて修 得す る。 ○ 新 しい知 識 ・技 術 の研 修 と並 行 あ る い は一 体 化 して修 得 す る。 ○ 実 施 計 画 に も とづ く定 期 的 な放 射 線 安 全 を中心 と した教 育 訓 練 に よ っ て修 得 す る。 な どの 形 態 が 考 え られ るが 、法 令 に よ る規 制 に対 応 す るの は 、実 施 計 画 に も とづ く、定期 的 な放 射 線安 全 を中心 と した教 育 訓 練 で あ る。 ア イ ソ トー プ 総 合 セ ンター が 総 括 機 関 として実 施 して い る、法 令 に も準 掘 す る 、教 育 訓 練 の あ ら ま し を以 下 に 記 す 。 教 育 訓 練 の対 象者 につ いて ( 1 ) 放 射 線 作 業 従事 者 ( 2) 管 理 区域 随 時 立 入 者 ( 3) 管 理 区域 一 時 立 入 者 ( 4) 放 射 線 ・RI関 連 業 務 に 従 事 し、管 理 区域 に は立 入 る こ との な い者 1) お よ び( 2) を一 括 して放 射 線 取 扱 者 とい う。 東 京 大 学 で は( ( 3) に対 す る教 育 訓 練 は 、 各事 業 所 (部 局 ) の規 程 に従 っ て 、 各施 設 で実 施 す る。 ( 4) は ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター で適 宜 に実 施 して い るが 、放 射 線 取 扱 者 の教 育 訓 練 、登 録 とは 直 接 関 係 しな い 。 新 規放 射 線取 扱者 の教育 訓練 につ いて 新 方 式 に よれ ば 、 こ の教 育 訓 練 は ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター で一 括 して 実 施 す る一 般 教 育 と各部 局 の放 射 線 施 設 で実 施 す る教 育 訓 練 とか ら成 る。一 般 的 な 入 門 コー スは 、RIコー ス 、密 封 小 線 源 コー ス お よび Ⅹ 線 コー ス の 3 コー スで あ り、密 封 小 線源 コー ス は RIコー ス の修 得 で代 替 で き る。 東 京 大 学 で は 認 定 に よ り、RIコー ス の受 講 が 免 除 され る. 認 定 の 基 準 は 全 学 RI要 の 議 を経 て 定 め られ る。 代 表 例 をつ ぎに 記 す 。 ( 1) 放 射 線 取 扱 主 任 者 等 の 有 資格 者 ( 2 ) 他 事 業 所 で放 射 線 作 業 に従 事 し、教 育 訓 練 をは じめ 、取 扱 者 と して管 理 され て い た者 。 ( 3) 関 係 学 部 の 所 定 の 講 義 お よび RI実 習 を履 修 した者 一 般 教 育 の 未 受 講 者 で 止 む を得 な い事 情 に よ り、放 射 線 作 業 に従 事 しな け れ ば な らな い 者 は 、 当該 部 局 に お い て 、放 射 線 取 扱 者 と一 緒 に作 業 す る場 合 に 限 っ て使 用 を認 め る こ と が あ る。 一 般 教 育 と各 部 局 の 施 設 で行 う教 育 を受 講 した もの は 、 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター の個 人管 理 フ ァ イル に放 射 線 取 扱 者 と して 登 録 され 、 また健 康 診 断受 診 者 に 交 付 され て い る東 京 大 学 の放 射 線 取 扱 者 手 帳 に その 旨明 記 され る。 各事 業 所 の 長 ( 部 局 長 ) の 認 印 の あ る手 帳 は放 射 線 取 扱 者 の証 明 書 と して 学 内 外 の施 設 で通 用 す る。 放 射 線取 扱者 ( 既 登 録 ) の教 育 訓 練 ( 再 教 育 )につ いて 放 射 線 取 扱 者 の再 教 育 の 意 義 は 、放 射 線 管 理 、放 射 線安 全 取 扱 技 術 の 現 状 を認 識 し 、各 取 扱 者 が 自己 の知 識 ・技術 ・実務 を見 直 す こ とに よ り、放 射 線 安 全 を確 保 す る こ とに あ る。 VOL 1 4NO.11 983.6.1 5 l l した が っ て 、再 教 育 は 各 放 射 線 施 設 で行 わ れ る こ とが 多 い 。 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター で は 、放 射 線 取 扱 者 の 大 多数 に と っ て 参 考 に な る資 料 (昭 和 5 7年 :放 射 線 障 害 防 止 法 の 改 正 お よび放 射 性 物 質 の 運 搬 に つ い て 、 昭 和 58年 :放 射 性 廃 棄 物 に つ い て ) を RI取 扱 者 全 員 に 所 属 部 局 の事 務 部 を経 由 して 配 付 して い る。 こ の 資 料 は 、放 射 線 取 扱 者 各 人 の 自習 に ゆ だ ね る だ け で な く、 各 部 局 ・学 科 ・研 究 室 等 の 実 情 に即 して 、再 教 育 の 勉 強 会 に 利 用 さ れ る な り、 各 部 局 ・各 施 設 の 再 教 育 資 料 と と もに 利 用 され る こ と を期 待 して い る。 な お 、 ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター で 開 催 して い る専 門 コー ス の 受 講 も再 教 育 の 一 環 と し て 教 育 訓 練 歴 に 記 録 さ れ る。 (ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター ) ● 共 同 利 用 の お 知 らせ 昭 和 58年 度 共 同利 用 計 画 第 Ⅰ期 昭和5 8年 4月 11日 ∼ 7月 15日 第Ⅰ Ⅰ期 昭和5 8年 9月 12日 ∼ 12月16日 第Ⅰ Ⅰ Ⅰ期 昭 和 59年 1月 9 日 ∼ 3月 1 6日 申込 締 切 〝 58年 6月 30日 58年 11月 30日 昭 和 58年 度 第 Ⅰ期 共 同 利 用 一 覧 所属部局 医 学 究 課 題 嚢 恒 行 蛋 白質 の ヨー ド化 泰 昭 免疫毒 性 ① ト リチ ウ ム の 細 胞 遺 伝 学 的 影 響 に 関 す る研 究 ( 診夜 光 時 計 組 立 工 場 に お け る放 射 線 管 理 文 志 康 治 ト リチ ウ ム の 生 物 影 響 抗 利 尿 ホ ル モ ンの 125Ⅰ標 識 免疫 応 答 統御 機 構 の解 析 薬 物 ア レ ル ギー の 基 礎 的 研 究 三 輔 俊 正 耕 祐 部 研 兼 重 康 学 本 川 田 村 村 中 村 平 埜 工 院 取 扱責 任 者 森 奥 荒 岡 木 奥 村 中 氏 昧 病 部 ネ コ脊 髄 血 流 量 測 定 メ スバ ウ ア ー スペ ク トロ メ ト リー の 分 析 化 学 へ の 応 用 ① 底 泥 の リン脱 着 吸 着 お よび 分 解 機 構 解 析 之 夫 泰 道 木 米 斗 鈴 下 ② 生 物 学 的 脱 リン プ ロ セ ス に 関 す る研 究 陽 電 子 消 滅 法 に よ る材 料 物 性 の 研 究 ① メ スバ ウ ア ー 効 果 の 計 測 に 関 す る研 究 永 樹 宏 美 稔 夫 健 次 吉 凱 谷 部 田 田 田 嶋 学 堀 脇 岡 小 代 富 理 ( 診 メ スバ ウア ー 効 果 の 金 属 学 - の 応 用 シ ョウ ジ ョウバ エ 筋 蛋 白質 の 解 析 放 射化分析 合 成 ペ プ チ ドに 対 す る抗 体 の 獲 得 4 0 Ar -39Ar法 に よ る岩 石 の 年 代 測 定 トリチ ウ ム 生 物 影 響 研 究 ( ∋古 文 化 財 お よ び地 球 化 学 的 試 料 の 放 射 化 分 析 ② ガ ス ク ロマ トグ ラ フ 用 電 子 捕 獲 型 検 出器 の 改 良 ③ ラ ジ オ ガ ス ク ロマ トグ ラ フ 法 に よ る- ロ カー ボ ンの 放 射 化 学 的研 究 ( 彰 メ スバ ウ ア - 分 光 法 の 無 機 化 学 、 考 古 化 学 へ の 応 用 小 橋 浅 哉 ① 熱 蛍光 線量計 に よる環 境 および個 人被曝 線量 の測 定 研 究 1 2 ② 天 然 試 料 中 に 含 まれ る放 射 性 核 種 お よび安 定 元素 の 定量 農 学 部 教 養 学 部 生 産 研 佐 藤 清 水 和 郎 天 然 試 料 中 の 天 然放 射 性 元素 の 分 布 に 関 す る研 究 洋 岩 石 、鉱 物 試 料 の放 射 化 分 析 田 沢 一 朗 糖 蛋 白質 の構 造 と機 能 に 関 す る研 究 大 森 俊 雄 好 熱 性 水 素 細 菌 の炭 素 代 謝 に つ い て 水 稲 根 圏 で の 炭 素 の動 態 和 田 秀 徳 田 野 茂 光 茅 野 充 男 植 物 に よ る RIの 吸収 、 利 用 藤 原 邦 男 イ オ ン結 晶 と非 晶質 合 金 中 の 陽 電 子 消 滅 跡 見 順 子 運 動 と血 清 ホ ル モ ン 伊 藤 佐 藤 ト リチ ウム 水 に よ る植 物 突 然 変 異誘 発 隆 乙 丸 トリチ ウ ム 水 の 生 物 作 用 工 業 製 品 の放 射 能 分 析 お よび、 放 射化分析 原 子 核 研二 大 島 隆 義 ト リチ ウ ム ・ソー ス の 製 作 研 究 海 大 森 正 之 藻類 の 宮 地 重 遠 14C 森 川 尚 威 ① 金 属 中 の 水 素 の分 析 洋 研 RI セ ン ター 14C ア ミノ酸 分 析 化合 物 の生合 成 ② ト リチ ウム と有機 化 合 物 の 反 応 ③ 土 壌 中 の 鉄 につ い て ④ ト リチ ウム 生 物効 果 実 験 と放 射 線 管 理 以上 昭 和5 7年 度 第 Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 よ り継 続 薬 学 部 豊 島 沢 田 聴 細 胞 膜 透 過 機 構 の研 究 文 薬 物 の 肝 臓 へ の 取 り込 み 康 以 上 第 Ⅰ期 新 規 申込 ● 新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 の お 知 らせ 本 年 度 の 全 学 一 括 講 習 会 の 開 催 予 定 は 次 の 通 りです . 放 射 線 取 扱 予 定 の 方 は 、受 講 洩 れ の な い よ うお 願 い 致 し ます 。 また RIコー ス に は RI取 扱 い実 習 が あ ります が 、 設備 の 関 係 上 人数 を調 整 しな け れ ば な らな い こ とが あ ります の で 、受 講 許 可 され て か ら断 りな く欠席 す る事 態 の 生 じな い よ う申込 の 際 に 注 意 して 下 さ い。 1. 実 施 日程 RIコー ス 回 7月 1 日 第 9 第 10 回 9月 1 4日 第 11 回 11月 日 日 RH 12 9 29 , 、 、月 11 8 28 2 月 月 月 年 7 9 1 59 回 回 回 回 0 1 2 3 1 1 1 「 ⊥ 第 第 第 第 Ⅹ 線 コー ス VOL 1 4NO.11 983.6.15 1 3 2. 時 間 割 RIコー ス 11:00 1 0:00 9 :00 第 1日 放 同位射元素 性 放 の 射 測 定 線 1 2:00 の 人 影 体 響 へ 休 1 7:00 1 3:00 憩 実 習 Ⅹ 線 コー ス 11:00 9 :00 1 2:00 1 5:00 1 3:00 1 7:00 ● ア イ ソ トー プ総 合 セ ンタ ー 日誌 昭 和 58年 3月30日 放 射 線 施 設 の 定 期 検 査 お よ び 教 育 訓 練 棟 増 設 に 係 る施 設 検 査 実 施 (3月31日付 で合 格 証 が 交 付 され る ) 〝 4月 2 日 岡 田重 文 新 セ ン ター 長 就 任 〝 4月11日 昭 和 58年 度 第 Ⅰ期 共 同 利 用 開 始 (7月1 5日ま で )、 共 同 利 用 ガ イ ダ 〝 4 月12日 東 大 永 年 勤 続 表 彰 (中 村 愛 子 技 官 ) 〝 5月 26日 全 国 国 立 大 学 ア イ ソ トー プ セ ン ター 長 会 議 (於 ・金 沢 大 学 ) ンス実 施 ● 人 事 消息 ○ 人事 異動 併 任 (58. 4. 2-60. 4. 1) セ ン ター 長 岡 田 重 文 (医 、教 授 ) 58. 4. 1) 退任 ( セ ン ター 長 大 野 和 郎 (物 性 研 、教 授 ) (定 年 退 官 ) 併任 ( 58. 4. 1-60. 3. 31) 物理 部 門主任 井 野 博 満 (生 研 、 助 教 授 )非 常 勤 講 師 化学 小嶋 〝 稔 ( 理 、教 授 ) 〝 生物 〝 宮 地 重 遠 (応 微 研 、教 授 ) 放管 〝 森 川 尚 威 (RIセ ン ター 、 助 教 授 ) 〝 転 任 (58. 4. 1) 事 務 配 置 大西 正 信 ( セ ンター会計掛主任 )岐阜大学工学部会計主任 に転任 換 (58. 4. 1) 事 務 官 官 前 島 弘 ( 分 院用度掛主任 )セ ンター会計掛主任 に配置換 辞職 ( 58. 3. 19) 技術補 佐 員 藤 原 正 孝 (物 理 部 門 ) 採用 ( 58. 4. 1) 技術補 佐員 小 栗 靖 ( 〝 ) 1 4 客 員研 究 員 ( 58. 4. 1-59. 3. 31) 大 橋 国 雄 (千 葉 大 学 助 教 授 ) 純 (明 治 大 学 教 授 ) 佐 藤 ・永 井 尚 生 (日本 大 学 助 手 ) 岩 橋 桟 夫 (都 立 大 学 助 手 ) ●委 員会便 り ○運 営 委 員 会 (第 41回 )58年 3月 1 4日( 月) 議題 ( 報告事 項 ) 1. 昭 和 57年 度 第 Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 共 同 利 用 につ い て 2. 研 修 につ い て 3.そ の 他 ( 協 議事 項 ) 1. 昭 和 59年 度 概 算 要 求 につ い て 2. 昭 和 58年 度 予 算 配 分 につ い て 3. 昭 和 58年 度 第 Ⅰ期 共 同利 用 につ い て 4. 昭 和 58年 度 石 汗修 に つ い て 5. 次期 幹事 会 委 員 の選 出につ いて 6. 人事 に つ い て ① 部 門主 任 ( 診昭 和 58年 度 客 員 研 究 員 ③ その他 ○運 営 委 員 会 幹 事 会 ( 58年 度 第 1回 ) 58年 4 月 19日( J k) 議題 昭 和 59年 度 概 算 要 求 に つ い て 助 教 授 助 教 授 農 教 科 研 教 授 授 助 教 授 微 核 研 教 研 助 教 授 研・ 教 授 洋 研・ 教 授 RIセ ン タ ー 助 教 授 原子 力 セ ン ター 助 教 授 保 健 セ ン ター 講 事 事務局長 務 局 師 野 川 古 藤 滞 佐 性 f 毎 谷 物 中 細 平 森 小 伊 篠 応 官 生 司 明 也 威 荘 治 平 助 教 授 速 研 授 一 教 田 地 村 養 薬 医 授 昌 教 理 野 原 岡 井 工 委 員 長 (セ ン ター 長 ) 一 喬 男 夫 光 男 雄 明 助 教 授 文 院 次 茂 邦 文 貞 洋 重 尚 資 哲 尚 敏 幸 公 分 重 栄 授 助 教 授 谷 教 院 田 中 蕃 山 医 病 岡 竹 木 堂 代 田 藤 花 河 看 ○ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター 運 営 委 員 会 新 委 員 名 簿 (任 期 58. 4. 1-60. 3. 31) VOL 1 4NO.11 983. 6.1 5 1 5 0セ ン ター ニ ュー ス編 集 委 員 会 (第 56回 ) 昭 和 57年 12月 1 日㈹ 議 題 1.Vol .13、N0.3の 準 備 状 況 2.Vol .13、N0.4の 企 画 3.そ の 他 (第57回 ) 昭 和 58年 2月 16日㈹ 議 題 1.Vol .13、 N0.4の 準 備 状 況 2.次 期 委 員 へ の 引継 事 項 3. そ の他 (第 58回 ) 昭 和 58年 4月 4 日( 月) 議 題 1.委 員 長 の選 出 につ い て 2.Vol .1 4の 編 集 方 針 に つ い て 3.Vol .1 4、N0.1の 企 画 4. そ の 他 ○セ ン ター ニ ュー ス 編 集 委 員 会 名 簿 (任 期 :昭 和 58年 3月 1 日∼ 昭 和 59年 2月29日) 委 幹 員 小嶋 稔 ◎ 中村 尚司 中村 典 井尻 憲一 森岡 正名 RIセ ン ター 化 学 部 門 (内 線 2887) 古森 利信 RIセ ン ター事 務 主 任 (内線 2895) 理 学 部 地 球 物 理 学 教 室 (内線 4300) 原 子 核 研 放 射 線 管 理 室 (短 縮 1208内 線 545) 医 学 部 放 射 線 基 礎 医学 教 室 (内線 3505) 理 学 部 動 物 学 教 室 (内 線 4443) 事 大 日方 京 子 RIセ ン ター 業 務 掛 (内線 2883) ◎ は委 員 長 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ニ ュ ー ス 目 次 REASONABLEPRI CE 岡田 重 文 -・1 勲 、波 利 井 清 紀 、松 林 薫 美- 2 中村 保 典 -・7 愛 子 、遠 藤 正志- 8 森川 尚威 - 9 研 究紹介 血 管 柄 付 神 経 移 植 の研 究 - - - ・ ・ ・ ・ - - -- 光 嶋 トピ ックス フ ロ リダ大 学 に て ス エ ー デ ン の フ ィル ムバ ッジ管 理 方 式 -- ・ 岡田 重 文 、 中村 学 内 R t管 理 メ モ 放 射 線 取 扱 者 の教 育 訓 練 につ い て 共 同 利 用 の お知 らせ 新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 の お知 らせ セ ン タ一 日 人事 消 息 委員会 だ よ り (編 集 後 記 ) 3階 の 学 生 実 習 用 で あ っ た トレー サ ー 実 験 室 が 、 セ ン ター の 増 築 に 伴 い共 同 利 用 研 究 者 専 用 と して使 用 出来 る事 に な っ た 。 これ まで実 習 の 時 期 が 来 る度 に退 い た て ら れ て い た利 用 者 に とって 、朗 報 で は あ る。 又 、器 具 の 引越 の お か げ で 、 フ ー ドの 下 、 引 出 し等 普 段 目の 届 か な い所 に往 に し方 の 利 用 者 が 追 い た て を 食 う度 に つ め 込 ん だ と思 わ れ る ゴ ミの 山 もか な り整 理 す る事 が 出来 た 。 今 後 は フー ドも 以 前 よ りは余 裕 を持 っ て使 用 出 来 る と思 わ れ るの で これ を機 会 に お 願 い した い。 "ゴ ミは 各 自が 始 末 し よ う〟。 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター ニ ュー ス 〒 11 3 東 京 都 文 京 区 弥 生 2丁 目11番 16号 (森 岡正 名 ) Vol .1 4.No.1 1 983年 6月15日発 行 編集 発行 人 古森 利信 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ・電 代 表 ( 812)2111 内線2881 東京大学アイソ トープ総合 セ ンター VOL. 1 4NO. 2 1983.9.15 東 と 西 と 飯 尾 正 宏 太 陽 は 激 し く燃 え 、大 地 は 力一 杯 の生 産 を果 そ う とす る夏 。去 年 、 He ves y Lect ur e m 市 での 欧 州 核 医 学 会 開 会 式 の 講 演 が 義 務 づ け られ た私 は 、 Medalを受 賞 した為 、9月 、Ul 夏 の 大 自然 を じっ とみ つ め な が ら、 自分 も又 、 力 を集 中 して 、一 つ の 演 題 に 思 い を こめ て い る この数 日で あ る。 of .Heves y,Dr .Ni s hi naandNucl earMedi ci nei nJapan と決 め て よ そ の テー マ は 、Pr り久 しい。 仁科博 士 は1 890年 岡 山 に 生 まれ 、 東 大 工 学 部 卒 、1 921 年 よ り2 8年 ま で 、Ru也e r f or d, Bohr の 門 に 学 ん で 、量 子 物 理 学 の 胎 動 を 日本 に伝 え 、 5年 間 に 及 ぶ Bo hr ' sl ns t i t ut eの 滞 在 の Ⅴ.Heves y と 3年 間 を共 に して終 生 の 友 情 を結 ん だ 。 この仁 科 博 士 を此 の 度 、 改 め 間 , G. hrの 研 究 室 に て世 界 に紹 介 した い もの で あ る。 当 時 、 量 子 物 理 学 の世 界 的 中心 で あ る Bo ons ul t antと して 招 か れ た He ves yは 、 同年 齢 の Bohrと深 い協 力 と友 情 を築 き上 化学の c げ るの だが 、彼が ラジオア イ ソ トー プ をインデ ィケー タ とし、生 体 の動 態 解 析 へ との め り込 ん 2番 元素 - 7- ウム (コペ ン- - ゲ ン ) を発 見 した研 究 室 に於 い て で㌧ 行ったのは、かつ て 第 7 で あ っ た。 は じめ 工 学 者 と して 人生 を歩 き出 され た仁 科 博 士 は 、卒 業 後 直 ち に 物 理 学 へ と ves y の影 響 もあ っ て 生 物 学 、 医 学 に まで関 心 を抱 くに至 り,1 936 専 門 を変 え 、 更 に は He 年 、世 界 で 2番 目のサ イ クロ トロン を建 設 、 さ らに 1 938年 、 当時 と して は世 界最 大 の サ イ ク ves y教 授 が 、世 界 の核 医学 の 祖 父 と呼 ば れ る こ とに ち な ん で 、 ロ トロ ン を作 られ た。 He 仁 科 博 士 は 、 日本 に お け る 人工 ラ ジ オ ア イ ソ トー プ の 各 分 野 で の 利 用 の 「父 」 で あ る。 盛 ん な 夏 もみ じか い。 秋 を前 に 、1 983 年 仁 科 記 念財 団 刊 Pa bl i cat i onNo. 17,G.Heves y- Y. Ni s hi nacor r es pondence1 928-1 949の す ぼ ら し い 小 冊 子 が 、私 の も とに と どけ られ た O そ れ に は 、1 92 8年 仁 科 博 士 の別 離 に 答 え る Heves y の返 書 に は じま り、結 婚 の祝 、 緊 迫 す る第 2次 大 戟 前 の ドイ ツ の ナ チ化 、 日本 の満 州 、支 那 問 題 、研 究 環 境 の悪 化 な どが 交 信 さ れ 、サ イ ク ロ トロ ン を建 設 した仁 科 博 士 の 、ベ リ リウ ム 、 ボ ロ ン、重 水 の 購 入 依 頼 まで が 931 年 の He ves yの 来 日、1 937年 の Bohrの 来 日 も、 この 交 信 を彩 っ て 記 録 され て い る 。1 い る。 そ して 戦 争 の為 、 以 後 9年 の 空 自 、1 9 48年 か らの 3通 の 手 紙 は 、互 い の 生 存 を喜 び 、 再 会 の 期 待 の 中 に 終 っ て い る。 これ は 、正 に 、心 暖 か い 人 間 と人間 との 「詩 」 で あ る。 Ki pl ngは "Oh,Eas i ti sEas t ,andWes ti sWes t ,andnevert het wai ns hal lmeet . りとう 2 た っ た が 、科 学 の 時 代 わ れ われ は " Eas tandWes tme eti nt her eal m ofSci ence"と うた う こ とが 出 来 る と思 う。 私 は秋 、開 会 講 演 で このす ぼ ら しい小 冊 子 を、心 を こめ て配 布 し た い とね が っ て い る。 (註 :Publ i cat i onNo・ 1 7は財 団 よ り200円 で 入手 出席 ます 。) (医学 部放 射 線 科 ) コ ン ピュ ー ター に よ る放 射 線 管 理 につ い て 遠 藤 正 志 、中 村 愛 子 、森 川 尚 威 1. は じめ に 小 型 の コ ン ピュー ター が 身近 な もの とな り、様 々 の 分 野 で 利 用 され つ つ あ る こ とか ら、 東 京 、 名 古 屋 、 京 都 三 大 学 RI総 合 セ ン ター は 、 昭 和 5 5 年 度 に 「計 算 機 を利 用 す る放 射 線 管 理 シ ス テ ム とそ の 実行 可 能性 」 につ い て 共 同研 究 を行 い 、 関係 各 方 面 の 絶 大 な協 力 の も とに 多 くの 成 果 を挙 げ 、 そ の実 行 可 能 性 を立 証 した。 それ を契機 に 、本 セ ン ター は放 射 線 管 理 業 務 に お け る コ ン ピュー ター シ ス テ ム の 導 入 を開 始 した 。 一 方 、 名 古 屋 、 京 都 両 大 学 の RI総 合 セ ン ター は 「RI等 の 管 理 」 を中心 に コン ピュー タ ー を利 用 し、 ま た そ の他 の 幾 つ か の 大 学 に お い て も、年 々 、放 射 線 管 理 用 コ ン ピ ュー ター 設 備 が 備 え られ つ つ あ り、放 射 線 管 理 業 務 の コ ン ピュー ター 処 理 が 活 発 化 して い る。 放 射 線 管 理 は( 1) 個 人管 理 、( 2) 放 射 性 同位 元素 等 (以 下 RI等 )の管 理 、( 3) 環 境 管 理 に 大別 出 来 る。 本 セ ン ター で は 、 「個 人管 理 」 システム を完 成 して実 際 の業 務 に運 用 して お り、 更 に 本 年 度 、 「RI等 の 管 理 」、 「環 境 管 理 」 の コ ン ピュー ター シ ス テ ム の 導 入 を進 め て い る。 以 下 、 本 セ ン ター の現 状 を示 し、 問 題 点 と今 後 の 計 画 等 を合 わせ て紹 介 す る0 2. 個 人 管 理 シ ス テ ム 図 1に シ ス テ ム構 成 を、 図 2に- - ドウエ ア の概 要 を示 す 。 個 人 フ ァ イ ル に は 、 コー ド番 号 ご とに 、放 射 線 取 扱 者 (以 下 取 扱 者 ) の 氏 名 、所 属 、RI 等 の 使 用 歴 等 が 記 録 され 、 この 下 に 「被 曝 情 報 」 「教 育 訓 練 情 報 」 「健 康 診 断情 報 」 の フ ァ イ ル を備 え 、情 報 を集積 す る。 情 報 は 必 要 に 応 じて検 索 、統 計処 理 等 が 可 能 で 、CRT あ る い は 所 定 の 書 式 で プ リン タ ー に 出 力 され る0 本 セ ン ター で は 、以 前 か ら全 学 の 取 扱 者 の F.B に よ る被 曝 線 量 測定 結 果 (以 下 F.B 測 定 結 果 ) の チ ェ ッ クを行 っ て い たが 、 「教 育 訓 練 」 の制 度 が 発 足 し、 全学 に お け る取 扱 者 の教 育 訓 練 に 関 す る業務 が加 わ っ た ため 、 これ らの 業務 を、 コン ピュー ター に よる 「個 人管 理 」 シ ス テ ム を導 入す る こ とに よ り処 理 す る こ と と した。 「個 人 管 理 シ ス テ ム」 の使 用 機 種 は 、 補 助 記 憶 装 置 と して 、4 0MBの 固定 磁 気 デ ィス ク 2, 000 装 置 2台 (1台 はバ ックア ップ用 ) を備 え た 、 いわゆ るオフ コンであ る。各 フ ァ イ ル は 1 人分 の 容 量 を持 ち 、現 在 5, 00 0人分 の 記 録 が 収 納 され て い る。 本 学 の 取 扱 者 は約 3, 000人 000人は 、昭 和 55 年 度 以 降 に 、取 扱 い を中止 した り、本 学 を離 れ た で あ る の で 、 こ の差 2, りした 人 の 記 録 で あ り、 本学 で再 び 取 扱 者 と して 登 録 した 時 は 、 引 き出す こ とが 出来 る。 B 測 定 結 果 を F.B 業 者 か ら 7 ロ ッ ピー デ ィス クで提 供 を受 け 、直 接 コ .被 曝 情 報 は 、F. ン ピ ュー ター に 入 力 して い る。 また 、F. B 以 外の被 曝 線 量 測 定 結 果 の 入 力 も可 能 で あ る。 教 育 訓 練 情 報 は 、本 セ ン ター が 実 施 して い る全 学 一 括 講 習 会 、液 シ ンや 7 -線 等 の専 門 コ VOL 1 4NO. 21 983. 9. 1 5 3 図 1 個 人管理 システムの概 要 図 2 ハ ー ドウエアの構成 症 :① は 、RI等 の管理 システムか らの情報 が取込 まれ る。 RI実 習 の ほ か 、 報 告 を受 け た部 局 講 習 会 の 記 録 - ス講 習 会 、学 部 学 生 の も入 力 出 来 、個 人 ご とに 記 録 され る。 健 康 診 断 情 報 につ い て は 、受 診 日、検 査 機 関 、 異常 の 有 無 の情 報 の 集 積 が 可 能 で あ るが 、 入 力 に つ い て は現 在 検 討 中 で あ る。 これ らの 「 個 人管 理 システム」の デ ー タは 、放 射 線 管 理 デ ー タの 中 で も、特 に プ ラ イバ シ ー 保 護 等 か ら守秘 義 務 を求 め られ 、憤 重 な 扱 いが 必 要 な もの で あ る。 プ リン ター の 出 力 リス トと して は 、 次 の よ うな もの が 用 意 され て い るO ① 個 人情 報 - 全 項 目 をパ ラ メー タ と して部 局 別 お よび 氏 名 ア イ ウエ オ順 に 出 力 す る. ② 被曝 情報- 測 定 年 月 日、被 曝 線 量 等 を条件 設 定 し、個 人別 に 出 力 す る ( 表 1、表 2) 0 ③ 教 育 訓練 情報- ○個 人 の教 育 歴 を出 力 す る (表 3)0 0 ○講 習 会 別 の 受 講 者 リス トを出 力 す る ( 表 4) ○必 要 な教 育 訓 練 を受 け て い な い者 を部 局 別 に 出 力 す る。 ④ 健 康 診 断 情 報 一 一 〇個 人 の 受 診 歴 を出 力 す る。 ○必 要 な教 育 訓 練 を受 け て お らず 、 か つ 健 康 診 断 も受 診 して い な い 者 を部 局 別 に 出 力 す る。 ⑤ そ の他 - RI等 の 取 扱 内容 、被 曝 情 報 、健 康 診 断情 報 を ま とめ 、一 年 ご とに 閉 じた 帳 票 を個 人別 に 出 力 す る (表 5)。 この 出力 リス トの 取 扱 い は 、今 後 学 内 の 各 部 局 等 と協 議 す る必 要 が あ る と考 えて い る。 3. R 】 等 の管理 シ ス テ ム 本 セ ン ター で受 け 入 れ て か ら廃 棄 に至 る ま で の RIの 状 況 を迅 速 に把 握 す る こ と と、各 種 管 理 用 資 料 の 作 成 を 目的 と して い る。 4. 環 境 管 理 シ ス テ ム 本 セ ン ター の エ リア 、排 気 、排 水 等 の モ ニ ター 信 号 を入 力処 理 し、放 射 線 管 理 上 の判 断 を容 易 にす る こ と と、管 理 記 録 の作 成 を 目的 に計 画 を進 め て い る。 4 82/ 3/12 * 用 始 用 日 ■ 被 0 : 05000 アライ t : ンタ 15 7イ ソ トープ揺合 セ ンタ ー 有人 コー ド/氏 名 /性別 所 J t 鉢 門 瀬 牲 -一局 春 帝 位 1 草 ■ (n rez r L) 一取扱 特 J 3カ月辞 Jt ( U 0 ノ 0 ノ 0 . 0 ノ 凸 ′ ○ ′ 0 7 ノ ウ ∠ U / 凸 0 nY 8 8 ノ ○占 7q ) 占占 0 2 7 q ノ ○ 1 B 1 O )1 N r y JC E )lB 1 m l 3 1 n ロ1 8 TI J 0 / 0 円 I nl RlO88 8 8 8 円〓UR U8 8 7⊂ J ′ ○ ′ 0 0 l ′ 0 h U 占 5 0 o0 0 a )凸 ロ N O O 7 2 0 M 2 D ′ 0 nV 4 D 3 0 3 7 1 7 0 B 1 MM ( U ︻ U 8 2 3 r O 7 7 7 9. 0 7 ノ 0 占 3 0 7 3 n U 0 N 0 ・ 1 1 M 0 1 M 0 5 0 1- U 爪 A U O 4 M M M M M M M M M 0 0 M M M M O 0 M M M MM M 0 ( U ノ 凸 ( U l a )1 B ( U 1 8 A U 0 8 M 2 M 8 2/ 02 / 81 7 8 2/ 02 /28 MG 1 / LZ 8 2/ C) 2/ ン シ ン トー 8 2/ ロ1 /31 3 H 8 2/ 01 /31 A U 80 8 1/12 /28 8 8 1/12 /28 Y ・ -1一 8 1/ll /30 0 /10/31 / 8 1/l l /30 a.d. a l/ 09 /30 8 1 10 /31 ♯ 土 (m req) 一 限界 毎 叩 累 計 以下 0 8 1/ 09 /30 81 E U∩)0 8 AU何︺爪U0 O 向U8 8 1/ 08 /31 ∼ 8 1/ 08 /31 ( 訂併殺 * ) 一一集 書 合 計# 1 3屯月 0 8 1/ 08 /20 ︻ rt n 8 1/ 08 /20 PF I GE ( 1 )(出力例 2 ) 舟 8 1 8 1/ 07 /31 記 0 8 1/ 07 /3 A U爪 URI向UO 爪 URIRl0 n Ud U 爪 )0 0 Rl何UMTO 何UB 血U 8 1/ ロ占 /30 Z 2/0 18 2/ 02 /0 1∼ 82/ 0 /31 81/ 06 /3〔 ) 0 R)∩)8 8 何 ︺8 円lR U瓜 Ud U 8 1/ 05 /31 l 1L r )U 1 8 1/ 05 定 一 回被■t M M 0 nl O ∩UM M 0 0 M 0 M M nI0 M M 0 0 M M B l/04 /30 8 1/ 0 M 伝 M ら M 伝 M︰ G UR M 伝 M伝 Mら M 伝 Mら M6 8 1/04 /30 8 1 /0 旦 1/ 0 a )1 a 1l 810 3l H3 Rl18 1B 1 B 1Rl 1n ロ1 8 1/ / ロ B I 全 身 鞍 ■ (n ren) 点 中性 子 議 中性 子 異称雀 一一一一 X /γ鞍 E I CeLノート BT PT U H U HU N CN CHU ≡CI U Z L JH CN U N 4/014/01I 5/01I 5/018 1/ ロ占 /011 8 1/ 0占 /0 1I 81/ 07 /018 1/ 07 /01I a l/ 08 /1 08 1/ 08 /1 08 1/ 08 /018 1/ 08 /018 1/ 09 /0 18 1/ 09 /018 1/10 /018 1/10 /018 1/ll /018 1/ll /D18 1/ 12 /018 1/ 12 /D182/ 01 /04I 82/ 01 /04- 伸 了 ま 強 r l 表 1 個 人 別 の被 曝 線 量 測 定 結 果 の 出 力例 82/ ′ oョ/12 対♯ 年月 一回被 tj L ⊃-トや ■ 姫 j L 滴 定 播 果 一 PF I GE 曳 1 5L l n ren以 上 D n r eE E t以上 ( 全身 ) ( 局淋 ) FB コード 氏 所J t 容考 T P NT 開始 DT 柊 7 DT X / γ♯ 耗 中性子 速 中性子 名 全身合 計 0 D 0 0 0 0 0 O 0 0 牧 丘 X辞 局♯ 合計 0 0 01 72 L nq ) l J1 0 0 e 0 0 0 DD 0 0 L nL n9 0 N d O l1 1 57 O 120 50 al 異繰雀 0 8 円l8 Ml 08 計 大 小 均 累 Jt Jt 平 7 名 8 8 円IM〓U 8 のり IA)q)a)8 4)▲ d A 計 n U0 nl( U n︼( U 0 3 3 3 3 3 3 3 ノ 凸ノ 白/ 0ノ 0 0 ノ ノ 0 凸 ′ 合 ∩ )∩﹀ ∩ l∩ )∩ ) ∩ )∩ ) ) こ 1 1 1 11 1 1 ⊃ 0こ 1 〇 n O( O q)8 8 h d a) 〇 C12311 121111111 0〇〇 〇〇 ( )こ X〕 〇〇〇 N1211 Cllll ( m O〇〇 ⊂ X 0000 C2222 C3333 O C0 〇二 × ⊃ ( :X) C4444 C5555 〇〇 ∞ 00〇〇 ∩▼∩l∩) ) ∩ ∩○)/O ∩l n) / ○ノ0占/ 0′ 0ノ n)∩lO ∩)nl∩)∩) 1 1 1 11 1 1 M 伝 M M M M H OS000 05001 05002 05003 05004 05005 : O] l n ロ DjDUD L n 050DD 被 : 81/Dd 表 2 有 意 線 量 以 上 被 曝 した者 の リス トの 出 力例 82/03/12 教 : 05000 15 値入 コ1 7 {/氏 名 /性別 所 鳥 部 門 謙官金 コ ー ド 汁 官 金 名 育 訓 耕 受 諦 妃 良 ( 甘人荊 ) 妃 舟 ( 3 IY全部 ) 7ライ t::Jタ アイ ソ トープ地 合 セ ンタ - 称 開 RIトリ7H ) カイシ7 ' ケンシIr ) 始 日 韓 76/07/11 79/12/01 80/02/14 8D/1D/14 81/12/11 ホウシ7 ' ヒン カンリシ*コース 工手シン ツワティ コウシュりカイ Rl コr )L J ユウカイ T ドンマヒン コウシ1ウT ) イ 7 E l 浦 考 76/07/ld 79/12/04 80/02/18 80/18/15 81/12/12 表 3 個 人 別 の教 育 訓 練 歴 の 出 力例 82/0 3/12 講習会 コ ー ド ; 世人 コ ー ド 0081占 01344 014dO ロ1478 01904 0192占 ロ2245 02724 03357 03占28 も 合 計 教 育 名 称 訓 i l 受 沸 pRGE 001 氏 03⊃ 名 00 〇 C に X ⊃ 0: ))⊃ CO 〇 0〇〇 1 m 仁収 ⊃ C O Cα : ) ( : ) 〇00 ccに) c cに ) O C() 0 ccO ( : 00 0〇 〇〇 〇〇〇〇 cc( 〕 CX 〇〇〇 牲別 所J t 3 4 4 4 1 6 3 6 7 9 理学琳 J I半群 J t学部 J E学 林 生産技術研 究 所 兼学 * 原子壊研究 所 分 屍 病 院 宇宙♯ 研究 所 阿 始 日 82/03/10 82/03/10 82/03/10 82/03/10 B2/03/10 82/03/10 82/03/10 82/03/10 82/03/10 82/03/1〔 ) 10 名 表 4 講 習会 別 の 受講 者 リス トの 出 力例 鞍 7 日 82/03/12 82/03/12 82/03/12 82/03/12 82/03/12 82/03/12 82/03/12 B2/03/12 82/03/12 82/03/12 講 書 5カイ 5】 1 イ 5カイ 5カィ 5カイ 5カイ 5ブ コ イ 5カイ 5】 1 イ 5カイ 会 名 称 カンリi l T ・ コ-ス カンリシT ・⊃-ス カンリシ1 . ⊃-ス , bンリ: Jl l コース カンリシT , コース カンI i シ7 , コース カンリシT ・コース hンリシT , ⊃-ス カンリシナ ⊃-ス カンl ) シt ・コース ■ 考 1 VOL 1 4NO. 21 983. 9. 1 5 5 個人 コ ード 放射線取 扱者個 人 カー ド ( 白1年 E I 4月 一 男 4 = *: . = ES が 5- 催 桐場左 3 所5. ー L UEL )E H1L -3 125 健脚 程 蓼L使 用装 置 Et : : 工 け〕 ■ ' . . 7. フr コ 使 用場 所 r y 卜 LEL JEL 豊 錨 新井 白2年 I j3 月 ) 。, 3H J ,3 日生 所 1 F取 扱 区分 L '. . 1 L . ∼ : . ,t L . I , 7 r ■ J ■ ト U l JLEL r 二 I . l : E . L l 1i 3 ヰ , 1 -HU u LF E一 L 一 l コ EL コ -U 放 射 線 間 線 81/ ′ 85/ロ1 - 81/05/31 . 51/⊂l d/ 1 コ1 - PJl. _ . . l C J/ / 3f j 81/07/01 - 81/07/31 集 荷 15 ア イ ソ トー プ総 合 セ ンタ ー 属 分 検 査年 月 日 1 三 ノヨI . 7. 1 . = / 別 捷 検 鹿 初 回放射 線 取 扱 年 月 7占 年 機 健 康 診 断 K' 凸1/l El 占_ /=4 ニ ホ十二 ノ ヒ二 . . J P81/ll/18 2 ホケンt Z: ノJ P- 関 受 81/ロ9/30 81/ll. . ′ □1 - 81/ll/30 - 日 1 / 1 l 二 レ ■ 31 . u Ll. /l 1ロ / l r l 占1 l , ; . . . . / ' jl l 一 戸 . i. . / . 】7 / ll /ロ1/31 82/01/ロ1 - 82. 白; ≡. /I j2. / I L ll - 凸2. . . . . J I = l T i一 . . . ' 2也 内 部 被 曝 .汚 毒 缶の 状 況 等 巌 全 身 3カ 月介計 被 曝 1年 合 計 :10 10 ≡占ロ 占ロ i占0 ト ー ・ M M ド 録 記 Dコ ナ 三 _ . 測 定 年 月 日 経 線 鼓 限 界値 以 下 の 回数 限剛直r l l p の回数 局 SつI 鞍梢 , b . = 1 1 位 線 B M ;20 …aロ 如 0 2 140 ■占 l コ 芋 . E = l l コ ;10 ■11 120 1二l 二 「r 130 1二 51 桓 ロ 2 B ワ ・ : I Cl 1 占 . 上 _ ∴ _ . l l 9 = . u _ ' i 71 r BL 仁義 ▲ 7 」 7⊂ I ≡ : ; 731 71 E ; 評 価 線 量 l コ 核 掛コロ i 亡■ ' 5 占7 托 京 曝 3カ F j合 計 M M 1H 口 r 1 卜 1 M 考 備 東 被 占5 L a ] ■ M 8 亡. 占 簸 . M 占ロ 1 1 1 Cl l I I 占占 部 日 r l B k. 10 世bU kdD T . L l 4 置 措 診 D3 ナ 三 . . . D3 ヨウ 力ンワ. y コ mr em 古口l 過 去の 集絹 線 量 . : ll 二 1 ⊂ l 81. . / Cl . . . /⊂ l 1 - 凸1. , . . ■ C l 4/ / 3ロ 卜二 分 L 14 月 艇 10 5ロ M . ら 81/09/01 - 巨 宣太 , 2 . 2ノ1 ココ/三亡lコ ホ. L . T二 . , ヒ二 ノ, r > 7 前 E 期 名 氏 7ライ t :ンタ 大 学 8 2 /3 (D. D. C) 表 5 被 曝 記 録 の帳 票 例 ※ 現在 は、 まだデー タが 入力 されて いない。 B を使 用 す る部 局 が 増 え 、F. B 測 定 結 果 を環 境 また最 近 は 、 エ 1 )ア モ ニ ター と して F. 管 理 デ ー タ と して 、 マ イ ク ロ コ ン ピ ュ ー ター で処 理 を した い との 希 望 が 寄 せ られ て い る ため 、現 在 、 そ の 作 業 を進 め て い る。 5. 今 後 の検 討 事 項 コ ン ピ ュー ター の ソ フ トは専 門 業 者 に依 頼 して 作 成 した 。 しか し、 コ ン ピュー ター は- ド ・ソ フ トが揃 っ て も、 デ ー タ を入 力 しな け れ ば 、働 か な い . デ ー タ入 力 は 、被 曝 デー タの よ うに フロ ッピー デ ィス クに よ り入 力 す る以 外 は、全 て 画 面 に よ りキー ボー ドか ら入 力 し 000人 の 登 録 が 相 当 な仕 事 量 とな っ た 。 現 在 も新 規 登 録 や 変 更 が 年 間 て い るが 、 当初 約 3, 2, 000件 程 度 あるため 、専 用 オペ レー ター が 望 め な い状 況 で は 、 負 担 が 大 き く、OCR また はマ ー クシー ト等 に よ る 入 力 方 式 の 改善 を計 画 して い る。 デ ー タ入 力 を どの よ うな方 式 で 行 うか は 、今 後 の 「RI等 の 管 理 」 シ ス テ ム で も重 要 な ポ イ ン トで あ る。 (ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ) 6 トピ ックス I nt er nat i onal 第 7回 国 際 放 射 線 研 究 会 議 ( Congr es sofRadi at i onRe s ear c h)に参 加 して 中 村 典 第 7回 I CRR は 、去 る 7月 3日か ら 8月 ま で の延 べ 6日間 に わ た っ て 、 オ ラ ン ダの ア ム ス テ ル ダ ム に お い て 開催 され た 。 発 表 論 文 の総 数 は 、1, 000題 を超 え 限 られ た時 間 内 に そ れ ら を消 化 す る た め に は ほ とん どが ポ ス ター に よ る発 表 とい う形 式 を とっ た。 もっ と も、 こ の ポ ス ター も、 た だ 貼 り出 して お し まい とい うわ け で は な く、 各 セ ッシ ョンの r manの も とに I nt r oduct or ys peakerが 、セ ッシ ョン は じめ に 部 屋 に あっ ま っ て 、Chai の 背 景 の 説 明 を行 う とい う もの もの し さで あ る。 そ して 、数 時 間 の 自由討 論 (?)の 時 r t eur s ( 何 故 か 、 フ ラ ンス語 )が しめ く 間 の あ とで再 び膏β 屋 に戻 っ て 、 こ ん どは Rappo t eur sは 、自分 の考 え で ま とめ を行 っ て よ い の で し ょ うが 、 く りを行 っ た 。 この Rappor 国 際 学 会 と もな る とや は りみ ん な に い い顔 もせ ね ば な らず 、 限 られ た時 間 内 で は ま とめ が とて も難 し く思 え る場 面 もい くつ か あ りま した . 会 議 の 内容 につ い て 細 か く紹 介 で き る余 裕 が な い の で 、項 目 とそ の 発 表 演 題 数 とを記 す こ とに した い と思 い ます 。 A 化 学 ・物 理 学 ( 合計1 96編 ) A l 放 射 線 物理 化 学 の初 期 過 程 ( 57) A 2 放 射 線 化 学 ・一 般 化 学 ( 30) A3 放 射 線化 学 ・DNA とモ デル 系 ( 4 9) A4 放 射 線 化 学 ・他 の 分 子 ( 38) A 5 放 射 線 化 学 ・技 術 (15) A6 ホ ッ トア トム の化 学 (7) B 生 物 学 (合 計 257編 ) B l 放 射 線 生 化 学 ・傷 害 の 機 構 ( 22) B2 DNA傷 害 と修 復 ( 4 6) 3 7) B3 DNA と膜 に対 す る効 果 ( B4 突 然 変 異 と染 色 体 の変 化 ( 47) B 5 致 死 、亜 致 死 、潜 在 致 死 傷 害 ( 43) B 6 放 射 線 増 感 と防護 ( 31) B7 細 胞 に お け る修 復 ( 31) C 体 細 胞 と生 殖 細 胞 へ の 効 果 (合 計 147編 ) C1 造 血 系 と免 疫 系 ( 37) C 2 種 々臓 器へ の晩発効 果 ( 21) C3 催 奇 形 性 (1 8) C4 遺 伝 的効 果 (1 4) C5 i nvi t ro トラ ン ス フ ォー メー シ ョン (ll) C6 発 癌 (19) VOL 1 4NO. 21983. 9. 1 5 7 C 7 摂 取 同位 元 素 に よ る発 癌 (9) C8 D 発癌 の疫 学 と危 険 度 の 評 価 (1 8) 腫 壕 生 物 学 と治 療 ( 合 計 256編 ) D l 腫瘍 細 胞 に 及 ぼ す効 果 ( 40) D 2 腫 癌 細 胞 と正 常 細 胞 の Ki ne t i c s( 1 3) D 3 正 常 組 織 - の効 果 ( 54) D4 高 LET 放 射 線 ( 27) D 5 放 射 線感 受性 の修 飾 ( 43) D6 温 熱 療 法 と放 射 線 ( 61) D 7 放 射 線 及 び化 学 治療 (18) E 線 量 測 定 、放 射 性 物 質 、 技 術 (合 計 1 73編 ) El ミク ロ ドシ メ ト リー ( 23) E2 線 量 測 定 (物 理 学 ) ( 4 2) E3 線 量 測 定 (生 物 学 ) (18) E4 放 射 線 エ コ ロ ジー (海 洋 ・陸 地 ) ( 8) E 5 放 射 性 物 質 ・毒 性 ・代 謝 ・廃 棄 物 (23) E 6 植 物 に 及 ぼ す 効 果 (23) E 7 技 術 的 応 用 (23) E8 非 イ オ ン化 放 射 線 (13) (医 学 部 放 射 線 基 礎 医 学 教 室 ) R Jサ ブ セ ン ター便り 原 子核 研 究所 中 ( 丑 村 尚 司 放射 線 管理棟 原 子 核 研 究 所 の放 射 線 管 理 棟 が 本 年 新 築 され ま した 。研 究 所 正 門 を入 って す ぐ左 手 、守 写 真 1) で 、 放 射 線 管 理 室 は 衛 所 と丁 度 向 い合 っ た堂 々 た る (?) 2階建 の 白亜 の 殿 堂 ( そ この 2階 を 占め て い ます 。 ま さ に 入 口で もっ て放 射 線 管 理 の 目 を光 らせ て い る よ うな 、 写 真 1 放射線 管理棟全 景 写真 2 S Fサイクロトロン医生物照射コースの外観 8 研 究 所 の 放 射 線 管 理 室 に ふ さ わ しい場 所 か も知 れ ませ ん 。 今 ま で ず っ と放 射 線 管 理 室 は 、 陽 の ほ とん ど射 さな いバ ラ ッ クの建 物 の 一 隅 約 5 0m2とい う狭 い所 に 、一 台数 百 万 円 は す る高 価 な 管 理 機 器 、計 測機 器 何 台 か と同居 して い ま した 。 ● 冷 暖 房 設 備 は あ っ た もの の 、 夏 は猛 暑 、 冬 は酷 寒 、 風 が 吹 け ば 室 内 は砂 だ らけ で 、 しか も 外 来 者 が そ の場 所 を見 付 け るの に苦 労 す る奥 ま っ た所 に あ りま した 。 こん な穴 居 生 活 か ら 今 度 は 一 足 飛 び に ∴ 玄 関 脇 に 2倍 強 の 面積 を構 え る こ とに な っ た の で す か ら、 ま さに コペ ル ニ クス 的 転 回 とい え るか も知 れ ませ ん 。 これ が放 射 線 管 理 室 の研 究 所 に お け る位 置 の 向 上 を も含 ん で い る こ と を期 待 して い ます 。 新 しい 室 にはマ イ コン PET-CAM AC デー タ処 理 シ ス テ ム を設 置 して 、 旧放 射 線 管 理 室 に 残 して きた環 境 放 射 線 連 続 監 視 盤 か ら信 号 を伝 送 して 、環 境 放 射 線 デ ー タ を集 中管 理 し て い ます (ア イ ソ トー プ ニ ュー ス1983年 8月号 19頁 に掲 載 ) 。 こ の 他 に 低 バ ッ ク グラ ウ ン ド β線 スペ ク トロ メー タ、 ピ ュ ア ゲ ル マ ニ ウム検 出器 シ ス テ ム 、 TLD リー ダ 、 各種 中性 子 検 出器 及 び計 測 器 が あ ります 。 一 階 ロ ビー は 見 学 者 用 の コー ナ ー に す る 目的 で 、環 境 放 射 線 モ ニ タの パ ネ ル 、 自然 放 射 線 分 布 の パ ネ ル 、 ビデ オ装 置 、放 射 線 測 定 器 な ど をお き、 放 射 線 に 対 す る一 般 の 万 々 の 理 解 を深 め る場 に しよ う と準 備 して い ます 。 な お今 年 、長 年 要 求 して い た放 射 線 管 理 研 究 部 門 ( 教 授 1名 、助 教 授 1名 、助 手 3名 、 技 官 2名 、計 7名 )の 新 設 が 認 め られ ま した 。 時 限部 門 の振 替 え とい う形 の ため 、現 在 の 所 は 、助 教 授 1名 、助 手 1名 、 技 官 1名 、計 3名 とい う放 射 線 管 理 室 の 陣 容 は 全 く変 わ っ て い ませ ん が 、 公 け に 認 め られ た こ とです か ら徐 々 に部 門 と して 充 実 され て い くこ と を待 ち望 ん で い ます 。 ② S Fサ イ ク ロ トロ ン医 生 物 照 射 コ ー ス の 開発 原子 核 研 究 所 の SF サ イ ク ロ トロ ン に 医 生 物 照 射 用 の ビー ム コー ス を作 るべ く、放 射 線 0MeV と 3 He82MeV 管 理 室 が 中心 に な って 現 在 開 発 を して い ます O この コー ス は 陽子 4 の 3c mX 3c mの 一 様 ビー ム 又 は 1mm巾 の ス リッ ト状 ビー ム を うす い 窓 を通 して 空 中 に 引 出 して 医 生 物 照 射 に供 す る もの です (写 真 2)。 コー ス に は ビー ム 電 流 をは か る ビー ム モ ニ タ 、 フ ァ ラデ ー カ ップ 、 ビー ム の 一 様 性 を調 べ る 2次 元 ビー ム プ ロ フ ァ イル モ ニ タ、深 さ 方 向 に フ ラ ッ ト ト ソプ な 照 射 野 を作 る ため の レ ン ジ モ ジ ュ レー タ、 レー ザ ー 位 置 決 め 装 置 が セ ッ トされ 、 深 部 吸 収 線 量 分 布 を測 る ため の 吸 収 板 や 生 物 照 射 装 置 は マ イ コ ンに よ り遠 隔移 動 操 作 が で き る よ うに な っ て い ます 。 また 吸 収 線 量 は 組 織 等 価 平 行 平 板 電 離 箱 や シ リ コ ン線 量 計 に よ り測 定 され ます 。 Heビー ム に対 して 陽子 ビー ム に 対 して は これ らの 装 置 の テ ス トが 現 在 進 行 中 です が 、3 は 来 年 か ら始 め る予 定 です 。 この コー ス は 医 生 物 照 射 用 に 作 成 した もの です が 、 その他 に 材 料 照 射 な どに も線 量 が 精 度 良 く分 っ た コー ス と して 利 用 され る可 能 性 もあ るの で は な い か と思 っ て こ こ に そ の概 要 を紹 介 した次 第 です 。 (原子 核 研 究 所 ) 学 内 R 暮 管 理 メ モ 放 射 性 有機 廃 液 の処 理 ア イ ソ トー プ総 合 セ ンター は、液 体 シンチ レー シ ョン測 定 廃 液 の 焼 却 処 分 の ため の 「放 射 性 有 機 液 体 廃 棄 物 の 取 扱 い」 マ ニ ュ ア ル を次 の 通 り定 め ま したO 当面 は この マ ニ ュア ル の VOL.1 4NO. 21 983. 9. 1 5 9 基 準 に合 致 した 廃 液 を処 分 の対 象 と し ます の で お知 らせ し ます 。 取 扱 対 象 物 につ い て 1 汚染核 種 3 H 、1 4 Cに限る 。 C i / ml以 下 。 2 放 射 能 濃 度 1× 1 0-3 J ` 液 体シ ンチ レー タ- 3 廃 液 の種 類 放 射佐 液体 シンチ レー ター廃 ≡ 棄読王 錬 廃液。 4 廃 液 の 分 類 下 記 のA 、 B、 Cに分 別 す る。 (市 販 品 の 分 類 は 専 用 容 器 部局 名 学 科 ・部門名 研究 室名 寄佳肴 ( 署名) 添 付 の付 表 参 照 ) A:トル エ ン系 シ ン チ レー ター 溶 着 夜お よび トル エ ンi 容妹 の 乳 化 シ ンチ レ ー ター 溶 液 集 荷年 月 日 ( )年 ( )局( )日 管】 丑兼任= 訂 ( 書名) 。 集荷兼任 者 ( 著名) B:キ シ レ ン な どの 消 防 法 の 第 二 石 油 ℃ 以 上 70℃ 未 満 ) に 類 (引 火 点 21 核 裁 庶 射 能 藻 琴 廃 液 放 金 放 射 能 令 属 す る炭 化 水 素 系 シ ンチ レー ター お よび、 乳 化 シ ンチ レー ター 溶 液 。 ㌔ 14 C C:ジ オ キサ ン系 シ ンチ レー ター 溶 液 。 ※ J i } # 5 注 意事 項 ( 1 ) 固形 物 (100メ ッ シ ュ よ り大 きい もの )を含ま ない こ と。 C B A シ ンチ レー ター 刑 , その他 ( P ), 市 販G F , ( O ※石J *の該 当す る記号 ( A, a, Cの別), 名称 に E T l を付 し、 ( 水 を訂 入す る。 ※※満 防漁の老 二石油類 ( 引J J(点 2 /℃以上 a l p a l J L C i f ) )内には名 70℃未満) に該当す る。 主 な放射性物 井 の名蕃 ( 2 ) 生 体 関 連 物 質 は 、 不 活 性 化 して あるこ と -一 ‥ ▲ 一 郡 下記 a) 共存物井 の名称 ( 坪裾 吸物僻) 。 ( 棚残任物 紫) 集 荷 容 器 につ い て ( 不燃性物紫) 1 所 定 の プ ラ ス チ ッ ク製 黒 色 専 用 容 器 を用 い る こ と 。 2 容 器 の 表 面 を放 射 性 汚 染 させ な い こ と。 3 容 器 側 面 の標 識 に所 定 の 必 要 事 項 を記 載 し 、 上 記 の 記 録 を添 えて あ る こ と。 4 注 意事 項 容 器 は 、 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター で処 理 ・処 分 す る放 射 性 有 機 液体 廃 棄 物 専 用 に使 用す るこ と 。 5 集 荷 は 、 当 セ ン ター が 各 部 局 の 管 理 責 任 者 を通 じて 依 頼 を受 け 実 施 す る。 ● 共 同利 用 の お知 らせ 昭和 5 8年 度 共 同利 用 計 画 第 Ⅰ期 昭 和 58年 4月 11日∼ 7月 1 5日 Ⅰ期 第Ⅰ 昭 和 58年 9月 1 2日 ∼1 2月 1 6日 第Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 昭 和 59年 1月 9 日∼ 3月 1 6日 申込 締 切 昭 和 58年 1 1月30日 昭和 5 8年 度 第 Ⅰ Ⅰ期 共 同 利 用 一 覧 所属部局 医 学 部 取 扱責 任者 森 本 兼 研 究 課 題 嚢 ( ヨ ト リチ ウ ム の 細 胞 遺 伝 学 的 影 響 に 関 す る研 究 ② 夜 光 時 計 組 立 工 場 に お け る放 射 線 管 理 1 0 所属 部局 医 好 研 究 課 題 広 康 祐 昭 典 志 良 輔 俊 泰 部 取 扱責 任 者 四童 子 川 村 村 部 平 埜 学 部 荒 中 木 安 氏 昧 工 学 ( ∋蛋 白質 の ヨー ド化 Ⅰ ( 診蛋 白質 の ヨー ド化 Ⅰ Ⅰ 免 疫毒 性 ト リチ ウ ム の 生 物 影 響 抗 利 尿 ホ ル モ ンの放 射 能 に よ る標 識 免 疫 応 答 の細 胞性 機 序 メ スバ ウ ア - 計 測 と ドップ ラー の 線 巾 の 測 定 ( ∋底 泥 の リン脱 吸 着 お よび 分 解 機 構 の解 析 書 次 之 夫 樹 宏 美 稔 夫 健 部 泰 道 凱 学 木 米 田 田 田 嶋 谷 永 斗 鈴 下 堀 脇 岡 小 代 富 理 ② 生 物 学 的 脱 リン プ ロ セ ス に 関 す る研 究 陽 電 子 消 滅 法 に よ る材 料 物 性 の 研 究 メ スバ ウ ア ー 効 果 の 材 料 科 学 へ の 応 用 シ ョウ ジ ョウバ エ の 遺 伝 子 発 見 放 射化分析 合 成 ペ プ チ ドに対 す る抗 体 の 獲 得 Ar-3 9 Ar法 に よ る岩 石 の 年 代 測 定 40 ト リチ ウ ム 生 物 影 響 研 究 ( 9古 文 化 財 の放 射 化 分 析 ② ガ ス ク ロマ トグ ラ フ 用 電 子 捕 獲 型 検 出器 の 改 良 ③ ラ ジ オ ガ ス ク ロマ トグ ラ フ法 に よ る- ロ カー ボ ンの 放 射 化 学 的研 究 ④ メ スバ ウ ア - 分 光 法 の 無 機 化 学 ・考 古 化 学 へ の 応 用 ( 9地 球 化 学 試 料 の放 射 化 分 析 ⑥ 無 機 ホ ッ トア トム 化 学 の研 究 小 橋 浅 哉 ① 熱 蛍 光 線 量 計 に よ る環 境 お よ び個 人被 曝 線 量 の 測 定 、 研究 ② 天 然 試 料 中 に 含 ま れ る放 射 性 核 種 お よび安 定 元 素 の 洋 研 ・ 郎 洋 朗 雄 徳 光 男 男 隆 子 義 之 遠 威 海 RIセ ン ター 順 隆 正 重 尚 原 子 核 研 一俊 秀 茂 充 邦 教 養 学 部 和 部 藤 水 沢 森 田 野 野 原 藤 見 島 森 地 川 学 佐 清 田 大 和 田 茅 藤 伊 跡 大 大 宮 森 農 定量 天 然 試 料 中 の 天 然 放 射 性 元 素 の 分 布 に 関 す る研 究 岩 石 、 鉱 物 試 料 の放 射 化 分 析 糖 タ ンパ ク質 の 構 造 と機 能 に 関 す る研 究 好 熱 性 水 素 細 菌 の炭 素 代 謝 に つ い て 水 稲 根 圏 の炭 素 代 謝 植 物 に 対 す る ト リチ ウ ム の 影 響 才 直物 体 内 に お け る RIの 移 動 、分 布 イ オ ン結 晶 と非 晶 質 合 金 中 の 陽 電 子 消 滅 ト リチ ウ ム 水 の 細 胞 膜 に 対 す る効 果 運 動 中 の 血 清 ホ ル モ ン動 態 ト1 )チ ウ ム ・ソー ス の 製 作 研 究 藻類 の 14C 一 14C ア ミノ酸 分 析 化 合 物 の生 ノ 合成 ( ∋金 属 中 の 水 素 の 分 析 ( 診 ト リチ ウム と有 機 化 合 物 の 反 応 VOL 1 4NO. 21 983. 9. 1 5 所属部局 i l l 研 究 課 題 取 扱責任 者 RI セ ン ター 森 川 尚 威 ③ 土 壌 中 の鉄 に つ い て ④ ト リチ ウ ム 生 物 効 果 実 験 と放 射 線 管 理 道 飯 茂 敏 龍 馬 場 山 井 磁 性 薄 膜 の 内部 磁 場 放射化分析 1 け K U .け P R P 立口 立口 虎口 学 学 学 工 理 農 以 上 第 Ⅰ期 よ り継 続 石 光 合 成産 物 の転 流 につ いて 山 口 五十麿 植 物 ホ ル モ ン の ラ ジ オ イ ム ノア ッセ イ 部 関 水 和 久 真 核 細 胞 の核 内 に お け る Mn結 合 蛋 白の 検 索 RI セ ン ター 小 泉 好 延 メ スバ ウ ア ー 効 果 の 散 乱 法 に 関 す る研 究 薬 学 Ⅰ期 新 規 申込 以上 第 Ⅰ ● ア イ ソ トー プ総 合 セ ン タ ー 日誌 昭 和 58年 7月 5 日 本 卿 消 防 署 定 期 立 入検 査 〝 7月 15日 第 Ⅰ期 共 同 利 用 終 了 〝 7月 21日 放 射 性 同位 元 素 等 の 廃 棄 事 業 所 (有 機 液 体 の 焼 却 ) の承 認 〝 8月 〝 9 月1 2日 8-20日 経 費 節 約 の た め の 給 排 気 設 備 停 止 に伴 い 、 R I使 用 中 止 第Ⅰ Ⅰ期 共 同 利 用 開 始 共 同 利 用 ガ イ ダ ン ス実 施 R l教 育 訓 練 の 実 施 7日 昭 和 58年 6月 16、 1 〝 6月1 8、 21、22日 25、28、 29日 理 学 部 動 物 学 教 室 、植 物 学 教 室 3年 生 工 学 部 原 子 力 工 学 科 3年 生 〝 7月 1 日 第 9回 Ⅹ 線 コー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 〝 7月11、 12日 第1 0回 RIコー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 〝 9 月 8、 9 日 Iコー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 第 11回 R 〝 9月1 4日 第1 0回 Ⅹ 線 コー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 ● 委 員会便 り ○運 営 委 員 会 (第 42回 ) 昭 和 58年 7 月 1 8日 (月 ) 議 題 6. そ の 他 ① 人事 に つ い て (報 告 事 項 ) ② 全 国 セ ン ター 長 会 議 に つ い て 1.昭 和 58年 度 第 Ⅰ期 共 同 利 用 に つ い て 2.研 修 に つ い て ③ 教 育 訓 練棟 の増 築 につ い て ( 協 議事 項 ) 3.昭 和 59年 度 概 算 要 求 に つ い て 1.昭 和 58年 度 第 Ⅰ Ⅰ期 共 同 利 用 に つ い て 4.昭 和 57年 度 決 算 報 告 に つ い て 2.放 射 性 有 機 廃 液 の処 理 に つ い て 5.昭 和 58年 度 予 算 配 分 に つ い て 3. そ の他 ○ セ ン ター ニ ュー ス 編 集 委 貞 会 第 59回 議 題 昭 和 58年 5月23日 (月 ) 1.Vol .14,N0. 1の 準 備 状 況 2.Vol .14,N0. 2の 企 画 3. そ の 他 束 京 大 学 ア イ ソ トー プ総合 セ ン ター ニ ュース 目 次 東 と西 と 飯尾 正宏- 1 研 究紹 介 コンピュー ターに よ る放 射 線 管 理 につ いて -遠 藤 正 志 、 中村 愛子 、森 川 尚威 - 2 中村 典- 6 中村 尚 司- 7 トピックス 第 7回国 際 放 射 線 研 究 会 議 に参 加 して R Jサ ブ セ ンタ ー便 り 原子核 研 究所 8 9 学 内 R I管理 メモ 放 射 性 有 機 廃 液 の処 理 1 1 共 同 利 用 の お知 らせ 1 1 セ ン タ一 日 委貞会便 り ( 編 集後 期 ) 台 風 5号 の あ と、 フ ェー ン現 象 に よ る記録 的猛 暑 も束 の 間 、秋 も急 速 に近 づ き . 2 をお届 け し ます 。 10頁 足 らず の小 冊子 つ つ あ る感 じです 。 セ ン ター ニ ュー スN0 です が年 4 回の 継 続 発 行 と もな る と、編 集 委 員 も、い ろい ろ と立 案 に苦 しみ ます 。 今 回 も興 味 深 い原稿 をい た だ き、編 集 委 員一 同 ほ っ と して い る次 第 です o い さ さ か で も皆 様 の お役 に立 て れ ば と願 う次 第 です 。 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター ニ ュー ス 〒 11 3 東 京 都 文 京 区 弥 生 2丁 目11番 16号 ( 小嶋 稔) Vol .1 4.No.2 1 983年 9月15日発 行 編集 発行 人 古 森 利信 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ・電 代 表 ( 81 2)2111 内 線 2881 東京大学 アイソ トー プ総合 セ ンター VOL. 1 4 NO. 31983.12.15 お っ きあ い 大 野 和 郎 うす 暗 い物 理 教 室 の地 下 の 3号 室 で手 製 の ガ イ ガ- 計 数 管 を作 っ て ガ ンマ 線 の 計 測 を し たの が 昭和 1 9年 の 4月 で 、 これ が放 射 線 と私 との お っ きあ い の 初 め で あ り、 叉私 の 物 理 研 究 の 初 め で もあ っ た 。 しか しそ れ は ほ ん の 短 い期 間 でや が て終 戟 とな り我 が 国 の サ イ クロ トロ ン は破 壊 され 、私 と放 射 線 ・ tの 緑 も きれ て し ま っ た O しば ら くして 昭 和 30年 に な って 小 型 の エ ネ ル ギー 可 変 の サ イ クロ トロ ン を試 作 す る こ と とな っ て 又 そ の 緑 を復 活 す る こ と とな っ た 。 この サ イ ク ロ トロ ンが 始 動 す る少 し前 NaIの 結 晶 を手 に 入 れ 手 製 の Si ngl eChann' elPul s eHei ghtAnal yze r( SCPHA)を作 っ た。 そ の 頃 私 は 駒 場 の理 工 学 研 究 所 (前 宇 宙 航 空 研 究 所 )の 3号 館 の一 室 に い たが 室 内 で これ を始 動 させ て み て そ の c ount数 の 多 い こ とに 驚 い た。 て っ き り前 任 者 の放 射 能 汚 染 と きめ こん で 、 こ こ ろみ に NaIを建 物 の 前庭 (広 い運 動 場 の 中央 )に持 ち だ した 。 予期 に反 して c ount 数 は室 内 の 約 3倍 を示 した。 そ の 頃 盛 ん に行 わ れ て い た 原 爆 実 験 の影 響 で あ る。 そ して私 は NaIの γ線 に対 す る計 数 効 率 の 良 さ を実 感 と して 味 わ っ た の で あ る。 サ イ ク ロ トロ ン は 完 成 し た が SCPHA が 1- 2台 あ るの み で核 反 応 粒 子 の角 度 分 布 等 を これ で測 定 す るに は 時 間 もか か りビー ム 強 度 の ふ らつ き も問 題 で あ っ た O 止 む を得 ず 写 真 乾 板 をな らべ て 仝 角 度 で 同 時 に角 度 分 布 を記 録 させ た 。 実 験 は比 較 的 簡 単 で あ っ たが 後 始 末 が 大 変 で乾 板 に 記 録 され た 反 応 粒 子 の軌 跡 の長 さ と数 を顕 微 鏡 で読 み と らぬ ば な らな か っ た 。 視 野 を明 る くす るた め の ラ イ トの 熟 で塗 料 のや け る臭 い の 中 で交 替 で 1 日数 時 間 、 数 十 日続 くこの 労 働 は な み た い て い で は なか っ た。 夜 ふ とん に 入 っ て 目 を と じる と網 膜 の う らに 乾 板 中 の 陽 子 の軌 跡 が み み ず の よ うに ち らつ い た もの で あ る。 物 性 研 究 所 に うつ りメ スバ ウア ー 効 果 の研 究 等 を始 め て か ら放 射 線 との 縁 も一 段 と深 く な り、 ガ ンマ 線 は 原 子 核 をア ンテ ナ と して放 出 され る TV 電 波 と同 じ電 波 で あ る と実 感 で き る ま で に な っ て きた 。 一 方 サ イ ク ロ トロ ン を利 用 した偏 極 中性 子 と偏 極 核 との核 反 応 に 興 味 を持 ちや が て極 低 温 に よ る偏 極 核 の 生 成 に 足 をふ み い れ た 。 最 近 の数 年 間 は物 性 研 究 所 の超 低 温 計 画 の責 任 者 とな りよ うや く放 射 線 との 緑 も きれ た と思 っ たが - - 。 今 年 の ( 1 983年 ) 2月 に この 計 画 で 組 立 て た 2段 核 断 熱 消 磁 冷 凍 機 を用 い て 白金 線 試 料 を百 万 分 の 27度 の 超 低 温 に 冷 凍 す る こ とが で きた 。 これ は 3年 前 に 西 ドイ ツ で得 られ た最 低 温 度 百 万 分 の 38度 を破 る世 界最 低 の 冷 凍 温 度 で あ る。 2 そ れ で は この最 低 温 度 を きめ て い る もの は何 で あ ろ うか 。 試 料 中 で の 発 熱 を測 定 して み る とそ の 大 部 分 を 占め て い るの が 宇 宙 線 に よ る熟 の 発 生 で あ る こ とに お どろ い た 。 超 低 温 生 成 の 限 度 が 以 外 に早 くや っ て きて 、 しか もそ れ が 宇 宙 線 で あ っ た こ とは 意 外 で あ っ た。 とに か く最 後 まで放 射 線 とは 緑 が きれ な い ま ま今 年 の 4 月に 定 年 をむ か え た次 第 で あ る。 埼玉 大学理 学部教授 前 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター 長 研 究紹介 中性 子 照射 に よ る 岩 石 ・鉱 物 の 4 0 Ar… 39Ar年 代 測 定 - 海 洋 底 岩 石 か ら隕 石 ま で一 兼 岡 一 郎 、滝 上 豊 、小 嶋 稔 1. は じめ に 岩 石 ・鉱 物 な どが いつ 生 成 され た か を知 る方 法 の 1つ に K-Ar法 が あ るO こ の 方 法 は 1 940年 代 後 半 か ら1 950年 代 に か け て 実 用 化 され 、現 在 で も火 山岩 な どの年 代 測 定 の 有 力 な 手 段 と して 、世 界 各 地 の 研 究 室 で盛 ん に 利 用 され て い る。 通 常 の 岩 石 、鉱 物 中 に は K が 含 0 K は 半 減 期 約 13億 年 で 、4 0 Ca (β 壊 変 )お よび 4 0 Ar(K 電 子 捕 獲 ) に まれ 、 そ の 同位 体 4 0 Arと 壊 変 す る。 前 者 と後 者 の壊 変 す る割 合 は 、約 9 :1で あ る。 放 射 壊 変 に よ り生 じた 4 0 K の割 合 は年 代 の 関 数 とな るの で 、両 者 の 量 が 分 れ ば年 代 tは 次 式 で計 算 さ 残 って い る 4 れ る。 t- i l n (1+A ie ・諾 * ) ( 1) こ こ で 、1、 Aeは そ れ ぞ れ 4 0 K 全 体 と して の壊 変 定数 お よび、 K 電子 捕獲 の壊 変 に対 す る 壊 変 定 数 で 、4 0 Ar* は 放 射 性 起 源 4 0 Arの 量 を示 す 。( 1 ) 式 か ら計 算 され た年 代 tが 実 際 の 岩 石 ・鉱 物 生 成 の 年 代 に 相 当 す る た め に は 、対 象 とされ る試 料 中 に お い て 、放 射 壊 変 以 外の 4 0 K、4 0 Arの 変 化 が な い こ と、t- 0に お い て 4 0 Ar*- Oな ど の 条 件 が 必要 とされ る。 また 測 定 に用 い られ る試 料 中 で、K 、Arの分布 が均 一 で あ る こ と も要 請 され る。 通 常 の 火 山岩 な どで は 後 者 の 2つ は 比 較 的 満 足 され て い る こ とが 多 いが 、 試 料 が 2次 的 に加 熱 され た り 1部 変 質 した りして い る と、最 初 の 条件 は満 足 され な い。 そ の よ うな場 合 、K よ りも 4 0 Ar*な どが 失 な わ れ や す い の で 、一 般 に は実 際 よ り若 い年 代 を示 す こ とが 多い。 2. 4 0 Ar -3 9 Ar法 の原 理 と利 点 0 Ar -3 9 Ar法 で 、 上 述 の 欠 点 を あ る程 度 まで補 な うこ とが 可 能 な方 法 として登場 したのが 4 この 方 法 が 提 唱 され て か ら既 に 20年 を経 過 し、現 在 で は 有 力 な岩 石 ・鉱 物 の年 代 測 定 法 の 1つ と して確 立 され て い る。 しか し得 られ た年 代 に対 す る解 釈 な どに対 して は 、 未 解 決 の 点 が 少 な くな い 。 4 0 Ar -3 9 Ar法 に お い て 時 計 と して 用 い る元 素 の 系 は K-Ar法 と全 く同 じで 、 そ の 測 0 Ar -3 9 Ar法 で は 、4 0 K を求 め る代 りに 、K を含 ん だ 試 料 を 定 方 法 が や や 異 な る。 即 ち 4 速 中性 子 照 射 して 3 9 K( n,p)39 Arの 反 応 で生 じる 3 9 Ar (半 減 期 :約 270年 ) を利 用 して 、 以 下 の 形 で年 代 測 定 をす る。 VOL 1 4NO.3 1 983. 12. 1 5 ・ 諾 ) t- i l n(1+J 3 ( 2) こ こ で 、 Jは 中性 子 照 射 の 条 件 を反 映 す る量 で 次 の よ うに 書 き表 わ さ れ 、 Jの 値 は K -Ar法 で年 代 t m の分 って い る試 料 を 同 一 条 件 で年 代 未 知 試 料 と共 に 中性 子 照 射 し、 そ の ( 4 0 Ar* /3 9 Ar) m 比 を求 め て決 め る。 ^ 3 9 K 4 0 K Ae 3 9 Ar 39K e入i7 n- 1 ( 4 0 Ar*/39 Ar) m ( 3) Jの値 が 分 れ ば 、 中性 子 照 射 され た試 料 の年 代 tは 、4 0 Ar* /3 9 Ar比 が 分 れ ば 計 算 で き る。即 ち この 方 法 で は 、Ar同 位 体 比 の み を測 定 す れ ば よ い の で 、用 い る試 料 の 絶 対 量 が 未 知 で も tの 値 が 計 算 で き る。 同位 体 比 測 定 なの で測 定 精 度 が 向上 し、用 い る試 料 の 量 は 少 な くて す む 。 また K、Arの分 布 の 不 均 一 さか ら生 じる年 代 値 tの 誤 差 も小 さ くで き る。 こ う した利 点 以 上 に 4 0 Ar-3 9 Ar法 を極 め て 有 力 な 年 代 測 定 法 の 1つ に して い るの は 、段 0 Arが 失 な わ れ て い て も、元 の 生 成 年 階加 熱 法 を併 用 す る と、試 料 か ら一 部 放 射 性 起 源 4 代 が 推 定 で き る点 に あ る。 前 述 した よ うに 、 この 方 法 で は 4 0 Ar* /3 9 Ar比 の 値 の み を測 定 す る こ とか ら年 代 値 が 計 算 で き るの で 、 試 料 か らの 脱 ガ ス 温 度 を変 え て 異 な っ た Ar捕 獲 位 置 に あ っ た成 分 は 異 な っ た 温 度 段 階 で脱 ガ ス させ てや る こ とに よ り、 二 次 的 な影 響 を 受 け に くい安 定 な捕 獲 位 置 に保 持 され て い る成 分 の み を と りだ して そ の年 代 が 計 算 で き る。 通 常 は こ う した成 分 は相 対 的 に 高 温 部 分 で脱 ガ ス され る もの と考 え る。即 ち 、岩 石 ・鉱 物 試 料 な どが 二 次 的 に加 熱 な ど を受 け て放 射 性 起 源 4 0 Arの一 部 を失 な っ た場 合 、 通 常 の K- Ar法 で は実 際 よ り若 い年 代 を与 え るが 、4 0 Ar-3 9 Ar法 で は 高 温 で 脱 ガス され る成 分 をみ てや れ ば 元 の 生 成 年 代 が 推 定 で き る。 そ の他 の場 合 を含 め て 、 い くつ か の 予 想 され る 4 9 Ar -3 9 Ar年 代 の パ ター ン を 図 1に 示 す 。 横 軸 は 全 体 に 対 して 各 温 度 段 階 で 脱 ガ ス され た 3 9 Arの 割 合 を とる こ とが 多 い。 3. 4 0 Ar -3 9 Ar年 代 測 定 の 実例 a) 海 洋 底 岩 石 海 洋 底 を構 成 して い る岩 石 の 生 成 年 代 を知 る こ とは 、 海 洋 底 の 形 成 史 を播 く上 で不 可 欠 の情 報 で あ る。 しか し海 洋 底 に 噴 出 した岩 石 は 、 そ の 元 素 組 成 の 関 係 か ら K-Ar法 以 外 で は 直 接 年 代 測 定 す る こ とが 難 し く、 また 海 水 に よ る変 質 が 進 ん で K-Ar年 代 と して は そ の信 頼 性 に 欠 け る 04 0 Ar-3 9 Ar法 をこの よ うな試 料 に適 用 す る と、 見 か け はか な り変 質 が 進 ん で い る よ うな試 料 で も化 石 な どや 地 磁 気 異 常 縞 な どか ら推 定 され る年 代 と矛 循 しな い結 果 や 、 更 に は シル な どに相 当す る年 代 が 得 られ る よ うに な り、信 頼 性 の あ る値 と して 用 い られ て い る。 図 2に は 、海 洋 底 岩 石 の 4 0 Ar -3 9 Ar法 に よ る測 定 例 を示 す 。 b) 陸上 噴 出岩 陸 上 に 噴 出す る岩 石 で も、長 期 間 雨 水 や 温 度 変 化 に 曝 さ れ る と、 変 質 を生 じる こ とが 多 い。 我 が 国 の 気候 条件 か らす る と、1 0M a程 度 (1M a- 1 00万 年 ) を 越 え る試 料 で は そ の影 響 を受 け て い る可 能 性 は 更 に 大 き くな る。 年 代 測 定 に用 い る試 料 は 、 測 定 前 に顕 微 鏡 観 察 な どに よ りそ の新 鮮 さ を検 討 して は い るが 、 そ れ だ け で年 代 に対 す る絶 対 的 な信 頼 か はと 性 は与 え られ ない。図 3は、東北 日本三 陸 海 岸 原地 山附近 で 噴 出 した 、北 海 道 の礼 文 、樺 戸 、 そJ ,ち にい1 1 き やまどり 空 地 か ら東 北 日本 の 新 月 、 山 鳥 な ど- 南 北 に 連 な る 白亜 紀 の 火 山岩 の うち の 1つ を測 定 した例 で あ る。 図 3の年 代 パ ター ンか らみ る 限 り、900℃ 以 上 の 温 度 段 階 で は ほ ぼ 一 定 の 6. 1± 2. 9M a とな る 。 こ の 値 は 、上 記 の一 連 の 火 山 年 代 値 を示 し、 そ の値 の 平 均 値 が 11 岩 の年 代 値 が 4 0 Ar -3 9 Ar年 代 と して 105± 15M a程 度 の範 囲 に な る こ と と矛 循 しな い。 ま た 900℃ 以 上 の 温 度 段 階 で脱 ガ ス され る 3 9 Arの割 合 が 全 体 の 90% 以 上 で あ る こ とか ら、試 4 ( a) Ar損 失 の な い場 合 ( b) 二 次 的 影 響 を受 け て Arが 一 部 失 わ ( C) ( b)と同 じだ が低 温 の フ ラ ク シ ョン で れ た場 合 見せ か け の 古 い年 代 が み られ る場 合 g o:岩 石 の 生 成 年 代 i .:岩 石 が 二 次 的 な影 響 を受 け た年 代 f′ :見か け の K-Ar年 代 ( d) 二 次的影響 の ため に完 全 に 元 の Arが ( e) 変 質 な どに よ る Ar損 失 の ため 、高 温 フ ラ ク シ ョンに の み 意 味 が あ る場 合 失 わ れ た場 合 図 1. 4 0 Ar - 39Ar法 に よ る年代 パ ター ン 446AI 1 91 2.1 4・ 1 6cm ( Mc l ) 1 50 HARACHI YAMA2 1 2 1 3 F 116. 1土2. 9Ma 05 1 . 0 5 0 ( X ) 1 Rel eQSed 3gAT ・ 図 2. DSDP ( 深 海掘 削 計 画 ) に よ Y )、 大東 海 盆 よ り 図 3. 東 北 日本 三 陸 、原地 山付 採 取 され た玄 武 岩 シ ル に対 す る 4 0 Ar - 39Ar年代 。 近 に噴 出 した白亜紀の火 山 国 中 の数 字 は、段 階 加 熱 の際 の温 度 を 1 00o C単 位 で 岩 に対 す る 4 0 Ar - 39Ar年代 示 す。 図 1の (e)に相 当。 パ ター ン。回申の数字 は、 段 階加 熱 の際 の温 度 を 1 00 ℃単位 で示 す。 図 1のほぼ (a)に相 当。 VOL 14NO.3 1 983. 1 2. 1 5 5 料 自体 か らの 二 次 的 な放 射 性 起 源 4 0 Arの 脱 ガ ス の損 失 が小 さ い こ と も示 され て い る。 C) 南 極 隕 石 1969年 、 日本 の 南 極 観 測 隊 に よ って南 極 氷 上 か ら隅石 が 発 見 され て 以 来 、現 在 まで に南 極 か ら回収 され た隅 石 片 の 総数 は 5, 000個 以 上 に の ぼ る 。隅 石 は地 球 を含 め た太 陽 系 惑 星 の生 成 に 関 す る情 報 を与 え て くれ る もの と して極 め て 貴 重 な物 質 で あ り、 そ の経 て きた歴 史 そ の もの が 惑 星 の 置 か れ て きた環 境 を探 る上 の 重 要 な鍵 を提 供 す る。 これ まで の研 究 か ら、 隅石 は コ ン ドラ イ ト、 エ コ ン ドラ イ ト、鉄 隅石 、石 鉄 隅石 な ど と大 別 され た 中 に 更 に い くつ か の グル ー プ を形 成 し、 そ れ ぞれ が や や 異 な っ た歴 史 を た ど っ て い る可 能 性 の あ る こ と も分 っ て きて い る。 しか し 多 くの 隅石 の母 天体 は 、約 45億 年 前 に 形 成 され たが 、母 天 体 表 面 上 の他 の 隅石 の衡 突 な どに よ っ て 元 の 隅石 中 の Arな どが 失 な わ れ て 、見 か け 上 や や 若 い年 代 を示 す もの も少 な くな い。 特 に エ コ ン ドラ イ トと呼 ば れ て い る地 球 上 の 岩 石 に 似 て 、 コ ン ドラ イ トとは 異 な りコ ン ドリュ- ル と呼 ば れ る径 数 mm程 度 の球 粒 を含 まな い隅 石 で は 、45億 年 よ りや や 若 い年 代 を示 す もの が 多 いO 図 4に そ の例 を示 す 。 この 隅石 は 、 ユ ー クラ イ トと呼 ば れ るエ コ ン ドラ イ トの 1種 で 、約 40億 年 位 前 に そ れ ま で蓄 積 され て い 0 Arを失 な う現 象 が そ の 母 天 体 上 で起 っ た こ と を示 唆 して い る。 しか しそ た放 射 性 起 源 4 の 際 に も完 全 に 元 の Ar を脱 ガ ス した の で は な く、1600℃ の 温 度 段 階 で示 され る成 分 に は 0 Arの 一 部 が 残 っ て い る こ と を示 して い る。 同様 の年 それ 以 前 に蓄 積 され た放 射 線 起 源 4 代 パ ター ン を示 す ユ ー ク ラ イ トは 、南 極 以 外 で 見 つ か っ て い る もの で も確 認 され て お り、 地 球 外物 質 と して 元 は 同 じ母 天 体 上 に 存 在 して い た可 能 性 が 強 い と され て い る。 4. 4 0 Ar -39Ar法 の 問 題∴ 点 これ ま で 2、 3の例 で 示 した よ うに 、4 0 Ar-39Ar法 に よ る年 代 測 定 は 海 洋 底 岩 石 か ら 隅石 に まで わ た っ て 、広 い応 用 範 囲 を もつ 。従 来 の K-Ar法 に 比 べ て 多 くの 利 点 を も有 す る。 しか しこの 方 法 の 最 大 の 難 点 は 、試料 岩 石 ・鉱物 を速 中性子 量 として 1 016-1018n/ cm2 程 度 照 射 しなけ れ ば な らな い 点 に あ る。 結 果 と して熱 中性 子 量 の総 量 が 1 020 n/cm2に達 す る Y 7 4450 ( 4 A M 5 G b 0 E 0 ) ( Eucr i t e) . 6 00 . i l 7 O " 8 カ ●'7 0 0 0 . a x ) I 農当 0 3 A 0 5 0 ArRELEASED 1 2 3 39 AL H36 N 図 4 南極 隅石 、Y・ 74450 ( ユーク ライ ト) に対 す る 4 0 Ar -39Ar年代。 図 1の (d)の不 完全 な場合 に相 当。 5 6 こ と もあ る。 岩 石 ・鉱 物 は 、 各種 の 金 属 元素 を含 む珪 酸 塩 が 主 体 な の で 、 必 然 的 にか な り の 程 度 放 射 化 され 、 実 際 の Ar抽 出 ・測 定 まで に は数 ヶ 月の冷 却 期 間 を要 す る こ とに もな る。 また 原理 的 に は 、3 9 K か らつ くられ る 3 9 Arの み が あ れ ば よい の だ が 、 K や Caの 中性 子 照 射 に よ っ て 生 じる各種 Ar同位 体 が存 在 し、 その補 正 の ため の 定 数 を、K2 SO 。や CaF2 な どの 中性 子 照 射 に よ っ て 生 じた Ar同位 体 比 を分 析 す る こ とに よ り、 き ち ん と決 定 しな け れ ば な らな い 。 これ らC 7 )補 正 の 結 果 、試 料 の種 類 に よ って は得 られ た 4 0 Ar- 3 9 Ar年 代 値 の 精 度 が か な り悪 くな る。 また Caの 中性 子 照 射 に よ っ て生 じ る Ar同 位 体 の 補 正 の規 準 と して は 、4 0 Ca ( n,α) 3 7 Arの 反 応 で生 じる 3 7 Arを用 い る。 しか し 3 7 Arは 半 減 期 が 35 日な の で 、 中性 子 照 射 後 試 料 を 1年 間放 置 す る と 3 7 Arの 量 と して は 1000分 の 1以 下 に な っ て し ま い 、正 確 な補 正 を行 うこ とは 困難 に な る。 0 Ar-3 9 Ar 年 代 パ ター ンは 、図 1で予 想 され た もの と 一 方 段 階加 熱 法 に よ っ て 得 られ る 4 一 致 しな い もの が 少 な くな い 。 また そ れ らの 原 因が 必 ず し もは っ き り と理 解 され て い る と は 限 らな い。 0 Ar-3 9 Arは 通 常 の K-Ar法 に 比 べ て 多 くの 利 点 を有 以 上 の よ うな 点 を考 慮 す る と、4 す るが 、 そ の分 析 に要 す る労 力 ・時 間 等 も極 め て 大 き く、 また 欠 点 もあ る。 測 定 試 料 の種 類 、 目的 に 応 じて 各種 の 方 法 を使 い分 け る こ とが 、岩 石 ・鉱 物 の年 代 測 定 に も重 要 とされ る由 縁 で あ る。 ( 理 学部地球 物理学科 ) R I サ ブ セ ン タ ー 便 り 農 学 部 放 射 性 同位 元 素 施 設 西 村 靖 彦 変 遷 と云 うに は 、 お お げ さか も知 れ ませ ん が -・ - 、 自分で は別 に ど う とい うこ と もな く 過 して 来 た は ず の地 階 ぐら し (農 学 部 R I管 理 室 は 、 発 足 以 来 なぜ か 地 階 に定 住 ) の なか で 、 と きお り管 理 室 を訪 れ る農 学 部 R I取 扱 者 0 ・ B 諸 氏 の 多 くが 、施 設 の変 り様 を さ ま ざ まに 語 っ て お ります 。 8年 ほ ど以 前 に もな りま し ょ うか 、 当 ニ ュー ス の R Iサ ブ セ ン ター 便 りの 1ペ ー ジに 、 農 学 部 R I施 設 の 紹 介 文 を載 せ て いただ きま したが 、そ の 後 、文 中 に あ っ た R I施 設 の うち 、 既 に 4施 設 の 管 理 区域 を解 除 し、 他 の 1施 設 につ い て も管 理 区域 の 解 除 を予 定 して お りま す。 昭 和 40年 代 に は 、 8 ヶ所 に も分 散 設 置 され て い た R I取 扱 施 設 は 、 もろ もろ の不 都 合 の た め 、 そ の 分 散 施 設 を集 合 す るべ く、正 真 正 銘 の サ ブ セ ン ター ( 地 下 1+ 地 上 4) を と立 案 した楼 閣案 も、 ま さ に砂 上 に画 か れ た もの に な り、爾 後 、農 学 部 2号 館 改修 工 事 に伴 な 0年 度 ) を手 初 め と して 、 R I実 験 室 は 大 別 して 、化 学 処 理 系 い 中 央 実 験 室 の 拡 張 (昭 和 5 実 験 室 及 び生 物 系 実 験 室 の 2ヶ所 に 統 合 す る具 体 案 を推 し進 め 、 迂 余 曲折 を経 て 、 当初 計 7年 度 に至 りR I生 物 実 験 棟 の 使 用 を開 始 して 以 来 、 画 よ りは か な り縮 少 され た が 、 昭 和 5 統 合 計 画 につ い て は一 応 の 「ケ ジ メ」 をつ け られ ま した 。 中央 実 験 室 改 修 時 に は 、 た だ床 面積 の拡 張 面 に重 点 をお き過 ぎた 反 省 もあ っ て 、 R I生 、物 実 験 棟 の計 画 案 は 、 旧施 設 集 合 分 の 床 面積 確 保 は 当然 の こ となが ら、施 設 利 用 者 及 び管 理 室 側 双 方 の便 宜 を図 る との合 意 を基 に 、例 えば一 つ の実 験 台 に 向 き合 っ て 3 H と3 2 Pが -・ -・とい う状 態 を避 け るべ く、 良 I使 用 実 験 室 は核 種 別 の使 用 が 可 能 な小 区画 にす る 、廃 VOL 1 4NO.3 1 983. 1 2. 1 5 7 棄 物 の 回収 処 理 等 汚 染 拡 散 防 止 策 に ひ と工 夫 をす る 、 そ の他 に も最 少 隈 の要 望 配 慮 を組 み 立 て て 、 当初 2階建 ての 実 験 棟 が 出 来 上 るは ず で した 。 そ の 後 、計 画 案 の 添 削 作 業 を経 る に した が い 、最 終 的 に は 「予 算 」 と云 う手 弱手 で縮 尺 以 上 に縮 少 され て 、 ア ン コの 無 い モ ナ カの 皮 の よ うな 見 て くれ の す ぼ ら しい建 屋 が 完 成 し ま した。 しか し、 冬至 の 日の 日照 時 間 m幅 の影 を作 る ) に 重 大 な支 障 を及 ぼ す か ら と、手 弱手 の が 、雑 草 用 畑 の 一 角 (実 測 で約 50c 口実 の ひ とつ に され 、 まず 2階 建 が 1階建 に圧 縮 等 と、未 だ に納 得 の 出来 な い もの が い く つ か あ ります 。 い ず れ に して も農 学 部 内 で これ程 効 率 よ く使 用 され 、 利 用 頻 度 の 高 い施 設 は な い と思 い ます が 、共 同 利 用 施 設 と云 う立 場 は 、 そ の 時 々 の 都 合 に よ って 右 を向 かせ ら れ た り、 左 へ 掠 られ た りす る感 が 、 まだ まだ拭 い きれ ませ ん . 廃 棄 物 処 理 、施 設保 守 管 理 に係 る予 算 、 更 に施 設 管 理 全 般 に係 る要 員 の 増 加 等 要 望 す べ き問 題 が 山積 して い る農 学 部 放 射 性 同位 元 素 の使 用 施 設 です 。 (農 学 部 放 射 性 同位 元 素 管 理 室 ) 機 器 紹 介 子 威 愛 尚 寸 日 日 ・ 末 「ノ 中 森 上 立 直 克 岡 滝 松 ヽ 夫 憲 -ノ 野 放 射性 有機 廃 液焼却装 置 1. 装 置 お よ び付 属 設 備 の概 要 K . K . ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター の 廃 棄 作 業 室 に 設 置 した放 射 性 有 機 廃 液 焼却 装 置 は 、本 体 ( 富 士 工 業 製 FRB- 30S )、 冷 却 水 受 水 タ ン ク、冷 却 水 冷 却 用 熱 交 換 器 (四連 型 )、遠 隔 監 視 盤 、 燃 焼 室 内 温 度 記 録 計 、排 気 ・冷 却 水 ・作 業 室 内 の 温 度 記 録 計 、 感 震 器 お よび排 気 ・給 排 水 ・ガ ス ・電 気 等 の 設備 で構 成 され る。 これ らの装 置 の 配 置 を図 1お よび、 写 真 1に示 す 。 また装 置 本 体 の 化 粧 板 をはず した正 面 図 を図 2に 示 す 。 150mm、奥 行 840mm、高 さ 1, 800mm ( 架 台 お よび接 続 部 等 200mmを含 本 体 の 外 寸 法 は 間 口 1, む ) で 、重 量 は約 380kgで あ る。 廃 液 タ ン クの 容 量 は約 1 8Eで 1 日の 焼 却 量 を貯 留 で き るO 5m3/ mi n の 空 気 と と もに 、都 廃 液 は 送 液 量 可 変 の 定 量 ポンプに よって 燃 焼室 に送 られ 、 1. 市 ガ ス を補 助 燃 料 とす る強 制 燃 焼 方 式 に よ り、 3 A/h( max) で焼 却 され る。 燃 焼 ガ ス は 燃 焼 室 上 部 の 廃 気 冷 却 洗 浄 槽 に お い て 、 洗 浄 、冷 却 され 、 ト リチ ウ ム 水 を分 離 後 、排 気 筒 を経 て 作 業 室 内空 気 と と もに排 気 設備 の ダ ク トに 送 り込 まれ る。 一 方 、冷 却 水 は廃 気 冷 却 洗 浄糟 か ら冷七 印水 受 水 タ ン ク、冷 却 水 冷 却 用 熱 交 換 器 - 約 200E/m inの 流 量 で 循 環 す る。 冷 却 水 は 必 要 に 応 じて 水 道 水 で交 換 され 、 冷 却 廃 水 は施 設 の 貯 留 槽 に排 出 され る。 装 置 運 転 時 の 燃 焼 室 内 温 度 お よびて 令却 水 (往 き と帰 り)、 排 気 、作 業 室 内 の 温 度 は それ ぞれ ペ ン式 あ る い は 4打 点 式 で 記 録 され る。 遠 隔 監 視 盤 は 管 理 室 に 設 置 され 、装 置 の 運 転 状 態 を点 灯 表 示 で 、 異 常 の 状 態 の 発 生 を点 灯 とブ ザ ー 音 で 、運 転 終 了 をブザ ー 音 で知 らせ る。 また感 震 音削ま動 力 操 作 盤 に 隣 接 して 設 置 され 、 1 00- 170ガ ル (震 度 5程 度 ) で作 動 す るO この 感 震 器 の 作 動 をは じめ 、 燃 焼 室 内温 度 、排 気 温 度 、冷 却 水 温 度 、廃 液 移 送 系や 燃 焼 室 内 の 異 常 の 検 知 に よ っ て 、 焼 却 装 置 の安 全 機 構 が 働 く。 2. 性 能 燃 焼 状 態 は 有 機 廃 液 の性 状 に よ っ て相 違 す る。 乳 化 シ ンチ レー ター ( ACSI I、10% 含 水 ) 132を焼 却 した 際 の 燃 焼 室 内温 度 の 記 録 、 そ の と きの 冷 却 水 (往 き と帰 り)、 排 気 お よび 8 ⑫ ⑪ ⑲ 図 1. 放 射 性 有 機 廃 液 焼 却 装 置 お よ び付 属 設 備 の 配 置 図 ( ヨガ ス管 ② 給水管 ( 9排 水 管 ④ 冷却 水 入 口 ⑤ 冷却水 出 口 ⑥排 気筒 ⑦排気 ダ ク ト ( 参循 環 ポ ン プ ( 9排 水 ポ ン プ ⑲ 電 源 ⑪ 動 力操 作 盤 ⑫ 感 震 器 写 真 1. 焼 却 装 置 本 体 お よ び付 属 設 備 ① 燃焼室 ⑨ 廃液注 入 口 ② 焼却 残灰 取 出 口 ⑲ 廃 液 液 面計 ( 罫 燃焼室 内覗 窓 ⑪ 廃 液 排 出バ ル ブ ④ 排 気 冷 却 洗 浄槽 ⑫ 熱電対 ⑤ 燃焼室内圧力監視装置 排気筒 ⑬ ( 昏 架 台接 続 部 ⑲ 漏水受 皿 ⑦ ⑮ 架台 制御盤 ( 診 廃液 タン ク 図2. 焼 却 装 置本体 正面図 VOL 1 4NO.3 1 983. 1 2. 1 5 9 0 0 4 0 0 2 0 0 3 2 1 経 時 過 4 (h ) 間 図 3. 燃 焼 室 内 温 度 記 録 の例 0 2 1 経 過 3 時 4 (h) 間 図 4. 冷 却 水 等 の 温 度 記 録 の例 写 真 2. 放 射 性 有 機 廃 液 専 用 容 器 写 真 3. 運 搬 用 コ ンテ ナ 1 0 室 内 の 温 度 の 記 録 の例 を図 3 と図 4に そ れ ぞれ 示 す 。 装 置 の 運 転 を開 始 す る と都 市 ガ ス に 自動 点 火 され 、 急 速 に 温 度 が 上 昇 す る。 設 定 温 度 ( 65 0℃ )に達 す る と有 機 廃 液 が 燃 焼 室 内- 移 送 され 、 さ らに 急 速 に 温 度 が 上 昇 す る。 つ ぎ の 設 定 温 度 (1, 000℃ )に達 す る と都 市 ガ スの供 給 量 が 1/4程 度 に減 少 し、 温 度 は一 時 下 降 0 00℃ 前 後 で一 定 に な る。 廃 液 処 理 が 完 了す る と す るが 、廃 液 の 燃 焼 に 伴 う発 熱 に よ り1, 温 度 は下 降 す るO - 定 時 間 後 、装 置 内残 留 ガ スが 燃 焼 され 、一 時 的 な温 度 上 昇 後 、運 転 が 終 了 す る。 冷 却 水 お よび排 気 の 温 度 記 録 も これ らの 燃 焼 状 態 を反 映 して い る 。 作業 室 内の温度 の急 激 な下 降 曲 線 (4 ヵ所 ) は 空 調 に よ る室 内温 度 の 変 化 を示 して い る。 放 射 性 有 機 廃 液 の 焼 却 に 際 して は 、処 理 終 了 後 、 メ タ ノー ル等 で廃 液 タ ン ク を洗 浄 し、 そ の 溶 媒 も焼 却 す る。 3. 放 射 性 有 機 廃 液 の 前 処 理 液 体 シ ンチ レー シ ョ ン測 定 に使 用 した 有 機 廃 液 の性 状 は 多種 多様 で あ る。 そ の す べ て が そ の ま ま焼 却 処 理 で き る とは 限 らな い。 したが っ て 、今 後 は 焼 却 処 理 の 条件 を念頭 に お い て 液 体 シ ンチ レー シ ョン測 定 を行 うこ とが 必 要 に な る. 主 な前 処 理 お よび 検 査 事 項 と して 、 ろ過 、液 層 分 別 、 中和 、粘 度 調 整 、 難 燃性 ・爆 発性 ・毒 性 の物 質 の 除去 、生 体 関 連 物 質 の 3 H と1 4 C に 限 る ) と比放 射 能 (1×103 J J Ci /ml以 下 ) 不 活性 化 、廃 液 中 に 存 在 す る核 種 ( の確 認 な どが 挙 げ られ る。 4. 関 連 す る設 備 お よ び器 具 廃 棄 作 業 室 に は テ レ ビ カ メ ラが 設 置 され て い るの で 、 焼 却 装 置 の 周辺 の 状 態 お よび、 温度 の 記 録 な どは 、 管 理 室 の モ ニ ター テ レ ビに常 時 映 し出 され る。 必要 に応 じて VTR に 同 時 録 画 もで き る。 放 射 性 有 機 廃 液 の 前 処 理 は廃 棄 作 業 室 に 隣 接 す る廃 棄 物 語 替 室 で お こ な う。 実 験 室 で 発 生 す る放 射 性 有 機 廃 液 の 専 用 容 器 は 、環 境 安 全 セ ン ター で製 作 され た液 体 廃 棄 物 容 器 と同 型 の 黒 色 容 器 (写 真 2) で あ る。 そ れ を運 搬 す る際 に は容 器 が 2個 収 納 で き る ス テ ン レ ス製 の コ ン テ ナ (写 真 3) を使 用 す る。 5. お わ り に 本 装 置 は学 内 関 係 部 局 で発 生 す る放 射 性 有 機 廃 液 の処 理 に も、部 局 と協 議 の うえ 、 有効 に 活 用 す る こ と を計 画 して い る。 廃 液 処 理 に つ い て の 情 報 は 、 各取 扱 者 に逐 次 連 絡 す る予 定 で あ る。協 力 を切 に お 願 い した い。 お わ りに ∴ 放 射 性 有 機 廃 液 の専 用 容 器 の 製 作 に あ た り、 多大 の ご援 助 を頂 い た環 境 安 全 セ ン ター の 白須 賀 公 平 先 生 をは じめ 、 関 係 各位 に 深 謝 す る。 学 内 R l 管 理 メ モ (ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ) 放 射 線 取 扱 者 登 録 申請 書 の 記 入 方 法 等 につ い て 本 学 の 放 射 線 取 扱 者 とな るに は 、 「放 射 線 取 扱 者 登 録 申 請 書 」 の提 出が 必要 です 。 申請 書 は 、 各 自が 必 要 な項 目 を記 入す る こ とに よ り申告 し ます が 、 そ の 中 で 、 申請 者 及 び そ の指 導 者 等 に 注 意 して 記 入 して い た だ きた い項 目 として、 「予 定 され る RI等 の取 扱 内 容 」 と 「過 去 の R I等 の 取 扱 歴 」 が あ ります 。 この 項 目は 、 前 者 は受 講 す べ き教 育 訓 練 の VOL.1 4NO.3 1 983. 1 2. 1 5 ll 講 習 会 の コー ス を決 定 し、 後 者 は 講 習 会 の 受 講 免 除 の 可 否 を決 定 し ます 。 申請 に 際 して下 記 内容 の 関 係 者 - の 周 知 方 をお 願 い 致 し ます 。 な お 、 記 入 方 法 全 般 に つ い て は 別 途 印刷 物 が 担 当事 務 に あ ります の で ご参 照 下 さ い 。 予 定 され る R J等 の 取 扱 内 容 ( 1) 次 表 左 欄 に示 す 3つ の 区 分 が あ り、該 当 に ○ を付 し申請 し ます 。 該 当 の場 合 は 、右 欄 の 講 習 会 の 受 言 草が 必 要 です 。 R Ⅰ等 の 取 扱 内容 講 習 会 名 称 (全 学 一 括 ) 1. 密 封 RⅠ、 非 密 封 RⅠ、加 速 器 等 東 京大 学 新 規放 射 線 取 扱 者 講 習 会 (RⅠコ - ス ) 2. 機 器 に装 備 され た密 封 小 線 源 等 同 上 表 中左欄 の 「 3. X線 発 生 装 置 等 」 とは 、 Ⅹ 線 回折 装 置 や 、 照 射 装 置 等 で エ ネ ル ギー が 1M eV 未 満 (通 常 の装 置 で は 数 1 0keV か ら200keV 程 度 ) の もの あ る い は電 子 顕 微 鏡 の 取 扱 い を言 い ます 。 加 速 器 等 か ら二 次 的 に 発 生 す る Ⅹ 線 の 利 用 ( 例 :SOR-RI NG等 ) は 「1. 密 封 RI .非 密 封 RI.加 速 器 等 」 の 区分 とな ります O 取 扱 内容 と対 応 しな い講 習 会 を受 講 して も必 要 な 講 習 を修 了 した とは 認 め られ ませ ん の で 注 意 して 下 さ い 。 ( 2 ) R I等 の 取 扱 内 容 が 当初 の 届 出 と変 っ た場 合 に は 、 変 更 届 を 出 して下 さ い。 過 去 の R J等 の取 扱 歴 ( 1 ) 次 の 該 当 者 は新 規 放 射 線 取 扱 者 の 全 学 一 括 教 育 訓 練 が 免 除 され ます 。 A :過 去 に 学 外 で R I等 取 扱 者 で あ っ た 人 (再 度 A) B :過 去 に 学 内 で R I等 取 扱 者 で あ っ た 人 (再 度 B) 但 し、 ど ち ら も 申請 書 に そ の 旨 を記 載 し、 更 に再 度 A 区 分 の 場 合 は 、証 明 とな る資 料 (他 大 学 の 取 扱 者 手 帳 や 、所 属 して い た機 関 の責 任 者 の 証 明 書 な ど ) の 写 を添 え て 下 さ い 。 証 明 とな る資 料 が 添 付 され て い な い 場 合 は 、 全 学 一 括 の 教 育 訓 練 の 受 講 が 必 要 で す 。 そ の 他 「放 射 線 取 扱 者 登 録 申請 書 」 は 、 放 射 線 取 扱 者 の 全 学 一 括 講 習 会 の 受 講 義 務 制 度 の ス タ ー トを機 に 昭 和 55 年 度 か ら実 施 され て い ます が 、 そ の 後 Ⅹ 線 や 電 子 顕 微 鏡 に 関 す る 人事 院 規 則 の 変 更 が あ り、 また 一 方 で 、 申請 デ ー タの 処 理 の 能 率 化 を諮 る た め 現 在 書 式 等 の 変 更 を検 討 中 で す 。 ま た 、 次 回 の新 規 放 射 線 取 扱 者 教 育 訓 練 (R Iコー ス ) は 昭 和 59年 3月11日、1 2日の 予 定 で す の で\ お知 らせ 致 し ます 。 ● 共 同 利 用 の お 知 らせ ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター の 施 設 ・設 備 を研 究 に 利 用 す る に は 、 共 同 利 用 の 申込 が 必 要 で す 。 申込 の 際 に は 次 に ご注 意 下 さ い 。 昭 和 59年 度 共 同利 用 計 画 第 1期 申込 締 切 第Ⅰ Ⅰ期 昭 和 59年 4月 9 日∼ 7月 1 3日 59年 2月29日 昭 和 59年 9月1 0日∼12月1 4日 12 申込 締 切 第Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 申込 締 切 59年 6月30日 昭 和 60年 1月 1 4日∼ 3月 15日 59年 11月30日 ● 申込 は業 務 掛 で受 付 け ます 。 研 究 課 題 につ い て 共 同 利 用 申込 の研 究 課 題 は 、R I利 用 に 関 連 し成 果 が 期 待 出来 る もの で あ れ ば特 定 は し ませ ん が 、使 用 で き る R Iの核 種 や 数 量 、 あ る い は実 験 設備 上 の制 約 が あ ります 。 共 同利 用 時 間等 共 同 利 用 許 可 に よ り、 設備 等 利 用 の ため 入館 で き るの は 、平 日 9 :30- 17:00で す 。 た だ し所 定 の 手 続 に よ り22:00まで延長 す る こ と もで き ます . 共 同利 用 者 の 条 件 研 究 従∴ 事 者 は 、 東 京 大 学 の放 射 線 取 扱 者 で あ る こ とが 必 要 な の で 、新 規 に R I関 係 の研 究 に従 事 す る方 が 含ま れ る場 合 は 、共 同利 用 開 始 時 まで に放 射 線 取 扱 者 の 登 録 申請 を一 行い、 R Iの健 康 診 断 と教 育 訓 練 を受 け て放 射 線 取 扱 者 と して 認 可 され る よ うあ らか じめ 準 備 し て下 さい。 利 用 に 際 して は 、 原 則 と して単 独 作 業 を認 め な い こ とか ら 1研 究 グルー プ は 2名 以 上 必 要 です 。 各研 究 グル ー プ ご とに 東 京 大 学 職 員 で あ る取 扱 責 任 者 を定 め 、 グルー プ の セ ン タ ー 内 で の行 為 責 任 者 と して 、 セ ン ター 職 員 の 管 理 の も とに グル ー プ の総 括 と実 地 指 導 をお 願 い し ます 。 ● ア イ ソ トー プ総 合 セ ン タ ー 日誌 昭 和 58年 9月 9 日 会計検査 ( 指 摘 事 項 な し) 昭 和 58年 9月 20日 放 射 性 同位 元 素 等 の 廃 棄 事 業 所 (有 機 液 体 の 焼 却 ) の 承 認 に伴 う施 設検 査 (10月 5 日付 で 合格証交付 ) 昭 和 58年 11月 18日 Car mi aBor ek教 授 講 演 会 開催 演 題 「試 験 管 内癌 化 の メ カニ ズム とそ の制 御 」 R l教 育 訓練 の 実 施 昭 和 58年 9月 12日∼ 30日 理 学 部 化 学 科 3年 生 昭 和 58年 1 0月 17日 ∼ 11月 5 日 農 学 部 農 芸 化 学 科 3年 生 昭 和 58年 11月 28、29日 第 12回 R Iコー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 ●委 員会便 り ○セ ン ター ニ ュー ス編 集 委 員 会 第 60回 昭 和 58年 8 月24日㈹ 開 催 議 1.VOL 14N0.2の 準 備 状 況 題 2.VOL 14N0.3の 企 画 3. そ の 他 1 3 VOL 1 4NO.3 1 983. 1 2. 15 第6 1回 昭和5 8 年1 1月 8日( 火) 開催 議 1.VOL 1 4N0. 3の 準 備 状 況 2.VOL 1 4N0. 4の 企 画 題 3. そ の他 ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン タ ー の 電 話 番 号 8 8 0 セ ンター長 室・ -----・ --- 内線 2 メスバ ウア装 置室- --・ - ----2 8 85 5 9 8 2 事 務 部 1 8 8 2 事務 主任 2 8 8 2 庶務掛 1 7 8 2 会 計掛 0 7 8 2 業務 掛 4 9 8 2 管理 室 3 8 8 2 管理 室 4 7 8 2 図書 室 変電室 物理 実 験室 測定室 Ⅰ トレーサ ー実 験室 Ⅰ-・ ・ ・ ---- ・ ・ 2 8 9 8 ガ ス RI実 験室 ------- ---2 8 8 8 分析機 器室 Ⅰ Ⅰ・ ・ -- ・ - -- -- ・ 2 8 7 7 無機化 学実 験室 ・ - --・ ---- -2 8 8 9 有機化学 実験室 --------・ --2 8 9 0 生物実験室 2 8 9 2 動植 物作業 室 --- ----- - ・ クロマ トグラフ室 ------ ・ ・ --2 8 9 3 研 究開発 部 ポジ トロ ン装 置室 -- -- -- -2 8 7 2 森 川助教 授 - 研 究 員室 Ⅰ( 生物 ) -- - ---- -2 8 7 9 高 レベ ル操 作室 --------- -2 8 7 3 研 究 員室 Ⅰ Ⅰ( 物理 ) - --・ -- --2 8 7 6 講義 室 研 究 員室 Ⅰ Ⅰ Ⅰ( 放管 ) -- ・ -- ・ ・ -- -2 8 7 8 2 89 9 講師室 (測定 室 Ⅰ Ⅰ) -・ ---・ - -- ・ 研 究 買 主 Ⅳ( 化学 ) ・ ----- ・ ・ ・ -・ 2 8 8 7 ・ 質 量分 析装 置室 --・ --・ ----2 8 8 4 直通 電話 実験器具室(トレーサー実験室Ⅰ Ⅰ Ⅰ ) -- -3 051 準備 室 Ⅰ Ⅰ( 処理 室 ) -- --・ ・ ・ -・ 3 05 2 実験 室等 事務室 ( 81 5)0 3 6 4 - 特別実 験室 前室 --・ ・ ---・ ・ ・ --3 0 5 3 管理 室 ( 81 5)8 3 95 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ンター ニ ュー ス 目 次 お つ き合 い 大野 和郎- 1 豊 、小 嶋 稔・ ・ ・2 西村 靖彦 - 6 研 究 紹 介 0 Ar-39Ar年 代 測 定 中性 子 照 射 に よ る岩 石 ・鉱 物 の 4 - 海 洋 底 岩 石 か ら隕 石 まで- . ・ ・ ・ -・ -・ ・ 兼岡 一 郎 、滝上 R lサ ブセ ン タ ー便 り 農 学 部 放 射 性 同位 元素 施 設 機 器 紹 介 放 射 性 有 機 廃 液 焼 却 装 置 - - - - - -- --野 川 憲 夫 、滝 松岡 直 子 、 中村 愛子 克 治 、森 川 尚威 - 7 0 2 1 2 1 1 1 1 学 内 R l管 理 メ モ 放 射 線 取 扱 者 登 録 申請 書 の 記 入 方 法 等 に つ い て 共 同 利 用 の お知 らせ セ ン タ一 日 委 員会 便 り ( 編集後記 ) そ の操 業 を心 持 ちに され て い た放 射 性 有 機 廃 液 の 焼 却 処 理 が セ ン ター で い よい よ開 始 され ます O 集 荷 基 準 お よび 方 法 は セ ン ター ニ ュー ス前 号 で 、 焼 却 装 置 は本 号 で紹 介 さ れ て い ます 。 み な さん 、集 荷 基 準 を守 り、順 調 な操 業 に協 力 し ま し ょ う! 45億 年 とい っ た雄 大 な ス ケー ル で南 極 隅 石 を扱 っ た本 号 の研 究 紹 介 は実 に 楽 し い 。最 近 、 恐 竜 の 絶 滅 した 原 因 が 大 隈 石 の 落 下 で あ っ た とい う説 が 話 題 に な って い る。 そ の衝 撃 で舞 い上 っ た隅 石 の破 片や 蒸 気 な どが 太 陽光 線 を さ え ぎ り、 その た め の 異常 冷 気 候 が 恐 竜 を死 滅 させ た とい う。 大 隈石 の証 拠 と して イ リジ ウ ム の 含 量 や オ ス ミウム の 同位 体 の 存 在 比 の 異 常 さが 掲 げ られ て い る。 また一 方 、地 球 外 か らの 大 量 の 中性 子 線 で放 射 化 され 生 じた ア イ ソ トー プ が 恐 竜 の体 内被 曝 を引 き起 こ した の が 原 因 だ との 見 方 もあ る。 どち らの 説 に 軍 配 が 上 が るか は と もか く と して 、 これ ら もア イ ソ トー プ に 関 連 した夢 の あ る研 究 で あ る。 良 い お年 をお 迎 え くだ さ い。 (井 尻 憲 一 ) 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター ニ ュー ス Vo l .14.No. 3 1 983年 12月15日発 行 編集 発行 人 古森 利信 〒 113 東 京 都 文 京 区 弥 生 2丁 目 11番 16号 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ・電 代 表 ( 812)2111 内線 2881 東京大学アイソ トープ総合 セ ンター VOL. 1 4 NO.4 1984.3.15 ビ キニ事 件 の残 した もの 久 田 欣 - 今 年 は ビ キ ニ事 件 の 3 0周 年 に あ た ります 。 奇 し くも本 誌 発 行 の 30年 と 1日前 の 1 954年 3 月1 4日、 マ グ ロ漁 船 第 5福 龍 丸 が ビ キ ニ 環 礁 付 近 よ り焼 津 漁 港 に戻 って きた。 マ グ ロが全 国 の 魚 市 場 に発 送 され た後 に な って放 射 能 汚 染 が 騒 が れ 出 し、 金 沢 で も 3月 1 6日夕刻 に は 県 公 衆 保 健 課 の要 請 で、 金 沢 大 学 医 学 部 放 射 線 科 平 松 博 教 授 と津 川 、 熊 野 両 先 輩 が 近 江 町 7日に は理 学 部 分 市場 へ サ ーベ イ メー タ を持 って急行 し、汚染 マ グロの存在 を確 認 した 。 翌 1 析 化 学 科 の 木 羽 敏 泰 教 授 ら金 沢 大 学 放 射 性 同位 元 素 委 員 会 の諸 先 生 に よ っ て放 射 性 核 種 の 分 離 分 析 が 行 わ れ た とい う。 チー ム ワー クの よい委 員 会 が あ っ た お蔭 で地 方 と して は珍 し く速 か に 原 爆 マ グ ロ事 件 に対 処 し得 た例 と して今 も語 り継 が れ て い る。 朝 日新 聞 はや や 遅 れ て 3月 1 7日付 「原 爆 実 験 で 日本 漁 夫 23人 負傷 、 東 大 で 原 子 病 と診 断 、 ビ キ ニ付 近 でマ グ ロ漁 業 中 」 3月 1 8日付 「原 爆 魚 1 3都 道 府 県 - 移 出 、焼 津 か ら 1, 000余 貫 」 の 見 出 しで報 じ て い る。 当時 私 は 医 師 国 家 試 験 直 前 の 追 込 み 中 で あ っ たが 、既 に放 射 線 科 入 局 が 決 って い た の で、 ラ ジ オ 、 新 聞 の 報 道 も他 人事 とは思 えず 、 秘 か に興 奮 を覚 え た事 を思 い 出す 。 愈 々 国 家 試 験 も終 り放 射 線 科 へ 入 っ て の 初 仕 事 は Ⅹ線 透 視 診 断 室 及 び7台療 室 の 散 乱 線 測 定 で あ っ た が 、 や が て 5月 に は全 国 的 な放 射 能 雨 、 野 菜 の 汚 染 な どが 毎 日の ニ ュー ス とな り、 その 騒 ぎの 渦 中 に巻 き込 まれ て行 っ た。 当然放 射 線 測 定 器 の 重 要 性 が クロー ズア ップ され 、や が て 原 子 力 の 平 和 利 用促 進 の 大 きな うね り とな るの で あ る。 954年 9月 30日 32P 金 沢 大 学 で の最 初 の 非 密 封 ア イ ソ トー プ の 人体 投 与 は こ の 年 1 3. 3 mCiを真 性 赤 血球 増 多症 患 者 に経 口投 与 し、著 効 を認 め た事 実 に始 ま ります 。私 自身 それ 以 来 次 第 に核 医 学 と言 う臨床 医学 領 域 に の め り込 ん で来 た の で あ るが 、放 射 線 障 害 に は常 に 関 心 を抱 き、 それ な りに努 力 を して きた 1人 で あ る。 ビ キ ニ福 龍 丸 事 件 は 広 島長 崎 の 原 爆 洗 礼 と共 に 、 わ が 国 民 に 強 い核 ア レル ギー を植 え付 け て し ま っ た。 未 だ に放 射 線 に対 して は 必 要 以 上 の 反 応 を示 す 向 きが あ る。 そのせ いか 、 ア イ ソ トー プ の 管 理 、 法 的 規 制 は 非 常 に 厳 しい の で、 そ れ を満 足 させ るため に は可 成 り? 施 設 、 設備 を必 要 とす る。 そ の様 な背 景 で 、 東 京 大 学 に 丁 度 1 0年 遅 れ て、 昭 和 5 5年 度 に 金 6年 12月 1日よ り学 内 共 同利 沢 大 学 に もア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター 設 置 が 認 め られ 、 昭 和 5 用 が 開 始 され た。 常 に先 輩 セ ン ター を良 き手 本 と して運 営 に 心 を砕 い て い るが 、 泣 き所 は 2 専 従職 員 の数 で、助 教 授 、助 手 、技 官 各 1名 ( 助 手 は学 内 流 用 )、非 常 勤 パ ー ト 3名 で あ る。 従 っ て私 自身 も併 任 と して 管 理 業 務 の お 手 伝 い をす る と同 時 に 、専 任 教 官 に はが ん親 和 性 化 合 物 の研 究 面 で助 け て も ら■ っ て い る。 も し第 5福 龍 丸 が ビ キニ 環 礁 水 爆 実 験 に 巻 き込 まれ なか っ た ら、 わ が 国 の ア イ ソ トー プ 規 制 、 諸 政 策 は ど うな って い た で あ ろ うか 。 ( 金 沢 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン タ丁 長 ) 研 究 紹 介 湖 沼 底 泥 の リン脱 吸 着 反 応 機 構 の解 析 古 米 弘 明、大 垣 真 一郎 1. は じ め に 湖 沼 な どの 閉 鎖 性 水 城 で は 、 底 泥 に リンが 多量 に集 積 され て お り、 底 泥 か らの リンの 溶 出 は 、 河 川 等 か らの 栄 養 塩 流 入 負荷 と と もに 、 富 栄 養 化 の 原 因 とな って い る。 従 って 、 底 泥 に お け る リンの 挙 動 を知 る こ とは重 要 で あ る。 しか しな が ら、 底 泥 表 層 部 は湖 沼 底 層 水 の 溶 存 酸 素 や pH な どの 環 境 因子 の影 響 を直 接 受 け て い る た め 、 そ こ で の リンの 挙 動 は複 雑 で不 明 な 点 が 多 い。 従 来 、 リンは嫌 気 条件 下 で溶 出 し、 好 気 条 件 下 で 底 泥 に 吸 着 され る と考 え られ 、両 者 は別 々 の 反 応 と して扱 わ れ て きたが 、本 研 究 で は 、 両 者 を統 一 的 に 脱 吸 着 反 応 と して 捉 え る。 本 研 究 の 目的 は 、 放 射 性 同位 元 素 換 量 を各 ( RI) を利 用 して、 特 に 好 気 条件 下 で の リン脱 吸 着 交 pH、各 平 衡 リン濃 度 で求 め 、底 泥 の リン脱 吸 着 反 応 - の pH の 影 響 を調 べ る こ と で あ る。 2. 実 験 方 法 ( 1) 実 験 材 料 供 試 底 泥 は 、 霞 ケ浦 高 浜 入 中央 部 よ り、 コアー サ ンプ ラー を用 い て採 取 1 982 年1 1月 5日、1 983年 2月 2日)。 採 取 後 、 底 泥 の 表 層 5cm を遠 心 した もの で あ る ( 分 離 し、上 澄 水 を除 い て ( 2) 実 験 手 順 4℃ で冷 蔵 保 有 した 。 Tabl elに底 泥 の性 状 を示 した。 Fi gur e lに 示 した 回分 装 置 を用 い て 、 底 泥 と蒸 留 水 を混 合 す る リン脱 着 実 験 と底 泥 と リン溶 液 を混 合 す る リン吸 着 実 験 を行 な っ たO 以 下 に 手 順 を示 す O ( 彰 底亨 尼と蒸 留 水 または各 リン濃度 ( 0. 2-4. 0 mg /l)の 溶 液 を混 合 後 、pH を コ ン トロー ラ ー に よ って 調 整 す る ② ( pH :5-1 0) 0 混 合 液 を GF/ C フ ィル ター に よ りt j 一 , 過 して 固液分 級 を行 な い、炉 液 の リン濃 度 経 時 変 化 を調 べ る。 akesedi ment s Tabl e1 Char act er i st i csofF Nov.5 1 82 76. 0 1. 51 1 9. 9 Fe b.2 T 83 78. 4 i. 55 20. 0 VOL.1 4NO.4 1 9 8 4 . 3. 1 5 3 pH ;5,6,7,8,9,1 0 Se di me nt s;1 g( we t )/1 00 ml Li qui d;di s t i l l ed wat er, KH2 PO 。s ol ut i on Fi g.1 Exper i ment alappar at us ③ リン濃 度 が 平 衡 に 達 した 時 点 で、正 リン酸 - P を投 入 し、液 相 と固相 中 の放 射 能 を 32 経 時 的 に 測 定 す る。 3. 実 験 結 果 と考 察 ( 1 ) 底 泥 の持 つ 交 換 可能 リン量 リン脱 着 実 験 に お け る リン濃 度 経 時 変 化 を Fi gur e2に示 した opH が 高 いほ ど、底 泥 か らの リン脱 着 が 進 行 して 、平 衡 リン濃 度 が 高 くな る こ とが わ か る。脱 着 反 応 は 、pH- 9、 10を除 い て、 ほ ぼ 1- 2時 間 後 まで に平 衡 に達 して い る。 ま た、 本 実 験 に お い て 、 0. 1mg /Jの 濃 度 上 昇 は 、約 0. 04mg-P/g (乾 泥 ) の 底 泥 の リンの脱着 を意味す る。 Fi gur e 3は 、液 相 中 の 3 2 P の 初 期 濃 度 に対 す る単 位 体 積 当 りの カ ウ ン ト数 の 比 ( 3 2 C/ 3 2 Co )の 経 時変化 を示 した もの であ る。液相 中の 32P は急激に減 少後安定 して くる。つ ま り、液相 と 固相 間の リン交換反応が 存在 して い るこ とが わか る。 こ こで得 られ た液相 と固相 中の放射能 の 平衡 値 の比 (32ⅩJ 32CJ は液 相 と固相 間 の交 換 に 関 与 して い る リン量 の 比 ( Ⅹe/Ce)に等 しい。 従 っ て 、底 泥 側 の 交 換 リン量 ( Ⅹe-exchangeabl eP)を次 式 で推 定 で き る。 % xe-ce・ ( 1 ) Ce;平 衡 リン濃 度 こ こに C。 。;単 位 液 相 中 の 32 Ⅹの ;単 位 固相 中 の 32 32 32 Xe;平 衡 リン吸 着 量 -底 泥 側 の 交 換 リン量 P の カ ウ ン ト数 の 平 衡 値 P の カ ウ ン ト数 の平 衡 値 推 定 結 果 を Fi gur e4に 示 した。本 実 験 で は 、 リン添 加 を行 な って い な い の で 、底 泥 の持 つ 交 換 可 能 リン量 は Ce と Xeの 和 と して評 価 され る。図 か らわか る よ うに 、 pH 上 昇 に よ っ て リン脱 着 が 促 進 され るだ け で な く、底 泥 側 に も交 換 リン量 が 多量 に 存 在 して い る こ とが わか る。 4 0 0 d O Lll ) ( V6 u] ● 叶 1 1 0 0 . 4 二 ●t I T I一 一 一 ■ ー t p H 8 1 Fi g.2 2 hour s 1 3 2 3 4 5 Ti me . 【 hour s】 Phosphor usdesor pt i onwi t h Fi g.3 Removalof 3 2 Pf r om soJ u- t i me at di f f er ent pH t i ont osedi mentwi t ht i meat va山es di f f er entpH val ues o s Ph Fi g.4 p h us or mg-p /g( d, Y ) 1 , Exchangeabl e phosphor us atdi f f er entpH val ues Tot al -p-1. 51mg-P/g( dry) VOL.1 4NO.4 1 9 8 4. 3. 1 5 5 ( 2) La ngmui r吸 着 平 衡 の 適 用 とそ の pH 依 存 性 pH 調 整 した リン吸 着 実 験 の リン濃 度 経 時 変 化 の 代 表 例 を Fi gur e5に 示 した 。pH - ・ 9で の初 期 濃 度 0. 2 、0. 4 mg /Jの 実 験 で は脱 着 現 象 が 見 られ るが 、他 の 実 験 で は 、 リン は 底 泥 へ 急 速 に 吸 着 され た。 平 衡 状 態 で RIを投 入 した 後 の 液 相 中 の 放 射 能 の 経 時 変 化 を Fi gur e6に示 した。 リン脱 着 実 験 と同様 に リン脱 吸 着 交 換 反 応 が 存 在 し、そ の 反 応 の う ち 急 激 な変 化 は約 1時 間 で終 了 して い る こ とが わ か る。 リン脱 吸 着 反 応 を整 理 す る上 で、La ngmui r吸 着 平 衡 を適用 し、 平 衡 リン濃 度 ( Ce) と平 衡 リン吸 着 量 ( Ⅹe)の 関 係 を検 討 し た 。 吸 着 量 と して は 、 液 相 の リン と交 換 す る底 泥 側 の リン量 を考 え て 解 析 を進 め た 。La ngmui r平 衡 式 は 、 次 式 で 表 現 さ れ ( 2) ′ 式 に変 形 され る。 4 ニ \6uJ ︼f dIOL J0 tJ 2 Hour s Fi g.5 0 2 1-45 1 2 3 _ 2 2 0 1 4 4 4 5 Hour s Phosphor usadsor pt j onanddesor pt i onwi t ht i meat dj f f er enti ni t i alconcent r at i ons 1 2 3 4 5 Ti me ,l hour s] Fi g.6 Remova暮of 3 2 Pf r om sol ut i ont osedi mentwi t ht i me 6 Ⅹe- Ⅹm ・ b・ Ce 1+b・ Ce Ce x。 志 亮+忘 ・ce b:吸 着 エ ネ ル ギー 定 数 Ce、 :平 衡 リン濃 度 Ⅹm :最 大 リン吸 着 量 Ⅹe:平 衡 リン吸 着 量 Ce/Xe と Ceの Langmui rプ ロ ッ トの 回 帰 直 線 の傾 き と切 片 よ り求 め た b と Ⅹm を Tabl e 2に ま とめ た ( Fi gure 7参 照 ) Fi gur e 8は、 これ らの値 を用 い て 回帰 した結 果 。 で あ る。 各 pH で 、b,Xm は 大 き く異 な る こ とか ら、pH が 底 泥 の 吸 着 能 だ け で な く吸着 部 位 の 量 に も影 響 して い る こ とが わか る。また、平 衡 リン濃 度 1mg /J以 下 の 範 囲 で は 、pH 上 昇 に よ り、 リンの 脱 着 が 引 き起 こ され る こ とが わ か る。 Tabl e2 Par amet er s of l angmui r model pH ラ 6 7 8 b;cons t antr el at e dt oads or pt i on 9 b 8. 33 2. 35 l 3. 0 1. 85 4. 61 0. 46 1. 25 X m 0. 61 0. 750. 40 0. 60 0. 41 0. 96 0. 29 ∫ 0. 98 0. 930. 99 0. 96 0. 98 0. 97 0. 97 e ne r gy( 1 / mg) Xm ;ads or pt i on maxi mum, [ mg / g ( dr y) ] r;cor r el at i oncoe f f i ci e nt n;numbe rofdat a *; r e gr es s i onexc eptf ordat aof 0 mg /1e xpe r i me nt C0-4. 0 l 6 [B/d・ B∈\ ︹BJd-6 \ ∈ ︼ aX 5 3 4 BL u]L ax /9 2 2 Ce , lmg /日 Fi g.7 Langmui rp一 ot sofphospho- Fi g.8 Regr es si on cur ve of phos - r us adsor pt i on atdi f f er ent phor usads or pt i oni sot her ms pH val ues byLangmui rmodel Dot t ed l i ne smeansr e gr e s - Dot t ed ユ i ne smeansr e gr e s - s i onexceptf ordat aof s i onexce ptf ordat aof -4. 0 mg /1exper i me nt s . C0 0 mg /1expe r i me nt s . C0-4. VOL.1 4NO.4 1 9 8 4. 3. 1 5 4. ま と 7 め ( 1 ) RIを使 用 す るこ とに よ り、 底 泥 と液相 間 に リンの 交 換 反 応 が 存 在 す る こ とが 確 認 され た 。 また底 泥 の持 つ 交 換 可 能 リン量 を測 定 で き、その 量 は pH の上 昇 に よ っ て増 加 す る。 ( 2 ) 底 泥 の リン吸 着 量 を評 価 す る方 法 と して 、 交 換 リン量 を考 え る こ とが 妥 当 で あ り、底 泥 の リン脱 吸 着 反 応 を La ngmui r吸 着 平 衡 で 整 理 す る こ とが で きた。 そ して 、 反 応 - の pH の 影 響 を吸 着 エ ネ ル ギー 定 数 と最 大 吸 着 量 に よ っ て 定 量 的 に 評 価 で き る こ とが 明 ら か に な っ た。 ( 工 学 部 都 市工 学科 衛 生 工 学 研 究 室 ) R I サ ブ セ ン タ ー 便 り = T t J 又 . 薬 学 部 放 射 性 同位 元 素 施 己 藤 村 美佐 子 7年 ぶ りに 回 って きた 「 RIサ ブ セ ン ター 便 り」薬 学 部 編 は 、 当学 部 放 射 線 取 扱 主 任 者 兼 RI委 員 長 で あ る花 岡先 生 に 替 り RI管 理 室 よ り小 規 模 放 射 線 取 扱 施 設 の 管 理 実 態 を少 し ご紹 介 させ て 頂 き ます 。 薬 学 部 放 射 能 セ ン ター は 、従 来か ら存在 して い る平 屋 建 ての施 設 ( 別棟 と称 す ) に加 え、 昭和5 6年 度 薬 学 部 西 館 校 舎 新 築 の お り、 この地 階 に放 射 線施 設 (非密 封放 射 性 物 質 のみ ) を 増 設 し ま した 。 床 面 積 に. して2 44m2 の慎 ま しい もの で す 。 ち ょ う ど法 改正 直 後 の使 用 変 更 申請 となったため 、あえて施 設 検 査 、定 期 検 査 を免 れ るべ く貯 蔵 能 力 を別 棟 、増 設施 設 (西 館 と称 す )併 せ て 1 9, 942mCiと き わ ど い 線 で 押 え 、 そ の た め 西館 で使 用 で き る核 種 の檀 H、 1 4 C、5 1 Cr、3 2 P、3 5 S、4 5 Ca、 1 2 5 Ⅰ 、 に お まけ と して 各 類 を過 去 5年 間 に使 用 の あ っ た 3 6 Rb を加 え た計 8種 類 に絞 り、現 実 重 視 の放 射 研 究 室 か ら希 望 をつ の り唯 一 出 て きた新 顔 8 線 施 設 が で きあが りま した。 黄 も今 回 の 増 設 で は 、 放 射 線 施 設 の 中 に実 験 用 器 材 を設 置 ・ 保 管 で き る場 所 の確 保 が 重 要 点 の 1つ で あ った の で 、 非 密 封 RIの 取 扱 い を伴 う P 2実 験 室 を専 用 に 設 置 した 以 外 に は新 しい試 み もな く、 3つ の 実 験 室 の他 は 必要 最 少 隈 の 面 積 で 貯 蔵 施 設 、 廃 棄 施 設 を設 け 、 汚 染 検 査 室 に お い て は一 般 建 築 で は廊 下 と呼 ば れ る通 路 をあ て 、 どの部 屋 か ら も蕨 を開 け れ ば 汚 染 検 査 室 とい う具 合 です O こ こに常 時 作 動 させ て 設 置 して あ る広 口 GM サ ー ベ イ メー ター が 発 す る ピ コ ピ コ音 が 心 臓 の 鼓 動 とい っ た と こ ろ で す。 使 用 施 設 の使 い分 け は 、 使 用 者 相 互 の 汚 染 や 被 爆 を避 け る こ と を基 本 と した規 則 以 外 に は細 か な規 則 を設 け ず 、 使 用 者 の 良 識 とセ ン スに任 せ る他 、 各研 究 室 か ら選 出 され て い る RI委 員 の 方 々 の 存 在 に依 る とこ ろ大 です 。 西 館 の廃 棄 施 設 の うち排 水 設備 は 、1 5 m3の丸 タン ク 3基 を校 舎 中庭 に 露 出 して 設 置 し、 例 に よ って 水 モ ニ ター に よ り RI管 理 室 監 視 盤 で 監 視 す る し くみ はす っか り放 射 線 管 理 室 P 2実 験 室 を単 独 1系 統 とし、他 の 部 屋 を合 せ て 1 に定 着 した姿 だ と思 い ます 。排 気 設 備 は 、 系統 と した 2系 統 運 転 で 、 排 気 口の 空 気 中 濃 度 を屋 上 に 設 置 した ガ ス モ ニ タ一 に よ り監視 盤 で 監 視 し ます 。 排 気 設 備 機 械 室 が 屋 上 、 給 気 設 備 機 械 室 が 地 階 と極 端 に離 れ て い るため ( 屋 上 は 6階 の上 です )、 設 計 を進 め る段 階 で い ろ い ろ相 談 に の って下 さ っ た総 合 セ ン ター の 主 任 者 の 方 が 、 換 気 風 量 の調 整 に は無 線 機 が 必 要 と言 わ れ て い ま したが 正 に 然 りです 。 別 棟 の 方 は排 水 設 備 に 水 モ ニ ター は な く、貯 留 槽 と希 釈 槽 に取 り付 け て あ る水位 計 が 示 8 す 満 水 ラ ンプ を施 設 内 に 引 き入 れ 点 灯 を見 張 るの も 日課 の 1つ で す 。 排 気 設 備 に は 3 Hガ スモニ ター を備 え、これ は使 用 時 に 作 動 させ る 目的 で備 え て あ る可 盤 型 の もの で西 館 の RI 管理 室 監 視 盤 に は配 線 され て い ませ ん。 これ まで薬 学 部 で は使 用 核 種 の種 類 が 比較 的 限 ら れ て お り、 使 用 方 法 も一 様 で した の で 、 排 水 、排 気 モ ニ ター が 不 充 分 で もな ん とかや って こ られ ま した。 しか し今 後 、 研 究 方 法 の 多様 化 が 予 想 され 、 モ ニ ター 類 の 重 要 性 が 増 す も の と思 わ れ ます 。 別棟 に 対 し使 用 者 共 々 不 便 を感 じる こ とは電 話 が な い こ と、 緊 急 用 ブザ ー だ け で は孤 立 感 が 深 ま る一 方 です 。 使 用 者 に は数 種 の 記 録 義 務 が あ る他 は 自主 管 理 に よ り こ れ まで 2か 所 の放 射 線 施 設 は 支 障 な く運 営 され て い ます が 、 施 設 、 設備 の 充 実 に 関 して は 支 障 だ らけ とい え ます 。 放 射 線 施 設 が 増 加 した分そ れ らの 維 持 にお金がかか りますが 、予 算 は 以 前 と同 じです 。 増 設 年 度 に は放 射 線 防 護 設 備 費 を手 当 て して頂 き、 何 とか ア イ ソ トー プ施 設 と して の 防護 管 理 の体 裁 は 整 い ま した が 、RI専 用 の 種 々 の科 学 機 器 が備 え られ な け れ ばせ っか くの施 設 も宝 の持 ち ぐさ れ とな って しま い ます 。 この 共 同 利 用 機 器 と して 是 非 欲 しい実 験 用 器 材 の 方 に は全 く とい って よ い ほ ど予 算 が つ か な い ため 、 ほ とん ど研 究 室 か らの持 ち込 み に よ る寄 せ 集 め です 。 そ れ らの 機 器 を、 所 有 す る研 究 室 の 了解 の も とに 共 同 で使 用 す る実 態 は 、 実 験 の つ ど人 を集 め て物 を持 ち込 ん だ り引 き上 げ た りの 手 間 が 省 けただけの こ とで、薬 学 部 放 射 能 セ ン ター が 家 具 つ きの 貸 し部 屋 的 色 彩 は い まだ 濃 く、RI管 理 室 に とって は 少 々屈 辱 的 な こ と です O こん な状 態 です か ら RI管 理 室 が 人の 出 入 りを横 目で 見 て チ ェ ッ クす るだ け の 存 在 と誤 解 して い る使 用 者 が い て も仕 方 の な い こ と と嘆 きつ つ 、教 育 訓練 を受 け 、障 害 防 止 法 令 を一 読 され た使 用 者 に は、 放 射 線 施 設 を維 持 管 理 して ゆ くため に RI管 理 室 が どの よ うな 事 を して い るか 、 叉使 用 者 に 対 しめ ん ど うな記録 や 処 理 をお 願 いす るの は なぜ か を理 解 さ れ て い る方 も大 勢 い る と信 じて い ます 。 放 射 線 管理 の 質 を向 上 させ る事 が放 射 線 取 扱 いの 質 を向 上 させ る事 と思 い、 創 意工 夫 と堅 実 性 を も りこん だ地 味 な活動 を続 け て ゆ くこ と も、 放 射 線 管 理 を預 か る側 の あ り方 の 1つ と考 え ます 。 ( 薬 学 部 放 射 性 同位 元 素 管 理 室 ) トピ ッ ク ス 新 学 生 実 習 用 トレー サ ー 実 験 施 設 を利 用 して 茅 野 充 男 農 学 部 農 芸 化 学 科 で は学 科 の 3年 次 学 生 全 員 を対 象 に 毎 年 1 0月 中 旬か ら 3週 間 に経 っ 5名 で て セ ン ター 諸 施 設 を利 用 して 、RI実 験 を実 施 して い る.当学科 の 学 生 数 は 各 学 年 7 あ るか ら、 従 来 だ と7-ドの 数 や 実 験 室 の スペ ー スの都 合 で全 員 同 時 に 同 じ実 験 を行 う こ とは 不 可 能 で 、 止 む を得 ず 2 グル ー プ に わ け て 、 2種 類 の実 験 を実 習期 間 の 前 半 と後 半 で グル ー プ 毎 に 交 替 して行 って きた。 この よ うにす る と教 官 は 同 じ実 験 を 2回繰 り返 して教 え、 か つ 同 時 に 2種 類 の実 験 の 面 倒 をみ る とい う破 目に お ち い り、 また、 実 験 の 内容 も期 間 が 短 く制 限 され るため 、 小 間切 れ に な ら ざ る を得 なか っ た0 5 8年 10月 ∼) は セ ン ター の 増 築 に伴 な い、 実 習専 用 施 設 が 拡 充 され、 とこ ろが 今 回 ( フー ドも2 0台 と増 え、 各 フー ドを学 生 4人 で 共 用 す れ ば 、75 名 全 員 を同 時 に教 え る こ と VOL.1 4NO.4 1 9 8 4. 3. 1 5 9 が 可 能 とな った. セ ン ター の ス タ ッフの 方 々 との事 前 の 話 し合 い で は各 フー ド 4名 、75 名 全 員収 容 とい う点 で 混 雑 ・混 乱 が 懸 念 され る とい う御 忠 告 を頂 い た し、 私 達 もそれ を l 恐 れ て は い たが 、 比 較 的 長 期 間 に経 る一 貫 した実 験 が 可 能 とな る とい う利 点 の 方 を重 ん ず る こ とで御 諒 承 頂 い た。 とい うの も農 芸 化 学科 は別 名 応 用 生 物 化 学科 と もい え る よ う に 、RIの 生 物 化 学 的 利 用 が 盛 ん で あ る ため 生 物 を扱 っ た長 期 に経 る実 験 が 望 ま しいか ら で あ る。 2 PO 。 3を水 耕 培 養 の ダ イ ズ に 0. 5-24時 間 吸 収 させ 、3 2 P 吸 収 速 度 を GM 実 験 内容 は 、3 カウ ン ター で測定 し体 内 での 3 2 P 分 布 を ARGで調 べ 、 3 2 P 同化 産 物 を植 物 根 か ら抽 出 し、 シ リカゲ ル 薄 層 ク ロマ トで分 離 同 定 (2次 元 ) し、 各 ス ポ ッ トをか き とって放 射 能 強 度 を液 シ ン で 測 定 す る とい う もの で 、RI生 物 実 験 の 実 践 的 基 本 操 作 の修 得 を 目的 とす る も の に した。 もち ろ ん 、学 生 は い ず れ も RIに は じめ て接 す るの で、安 全 取 扱 いの心 得 もセ ン ター の 森 川先 生 の 講 義 を含 め て 教 育 した。 懸 念 され た よ うに 、新 施 設 で も大 変 な混 雑 で 危 う く衝 突 とい う よ うな事 態 もあ り、今 後 の 課 題 とな っ た が 、上 述 の よ うに生 物 を用 い て一 貫 した長 期 間 の 実 験 を何 とか 実 施 で き、 充 実 した もの と出 来 た の は セ ン ター 増 築 の お か げ で あ る.新 施 設 立 入 りの 際 の カー ド利 用 シ ス テ ムや 講 義 室 で の視 聴 覚 教 育 シス テ ム の 充 実 は学 生 に も好 評 で あ り、教 官 側 (熊 沢 、 茅 野 、森 、 有 馬 、西 沢 ) に も大 変 便 利 で あ っ た。 欲 をい えば 、① 実 験 室 が も う少 し広 い こ と、 ② 植 物 栽 培 の ため の グ ロー ス キ ャ ビネ ッ トの 整備 、 ③ 暗 室 の 内部 設備 ( 安 全 灯 、 現 像 装 置 等 ) の 充 実 等 が あ る。 設 備 は拡 充 され て も実 習 は セ ン ター 教 職 員 の 皆 さん の 全 面 的協 力 と理 解 が 得 られ なけ れ ば よ い もの とな らな い こ とは昔 と同 じで 、 本 年 も大 した事 故 もな く、 よ い実 習 が で き た こ とは セ ン ター の 皆 さ ん の お か げ だ と感 謝 して お ります O 特 に 、 植 物 を扱 う実 習 の た め 、 実 験 の 開 始 、 終 了 時 間 が 学 生 個 々 人 で不 定 期 とな り、 皆 さん に は大 変 な御 迷 惑 をか け ま した こ とを この 場 をか りて お わ び致 し ます 。 ( 農 学 部 農 芸 化 学科 ) 講 演 要 旨 「試 験 管 内発 癌 の メ カ ニ ズ ム とそ の 制 御 」 C.Borek教 授 の 講 演 要 旨 世 界 に先 が け 1 9 6 0年 代 に動 物 の 細 胞 を試 験 管 内 で癌 化 させ るの に 成 功 した の は イ ス ラエ ル の Sac hs博 士 の グルー プ で あ る。Bor ek教 授 は こ こ で 技 術 を学 び 米 国 コ ロ ン ビア 大 学 へ 移 り、1 9 7 0 年 初 め よ り各 種 放 射 線 や 化 学 発 癌 斉桐こよ る発 癌 の研 究 に と り くん で い る この分 野 の 第 1人 者 で あ る。 今 回 は 来 日の 機 会 に上 記 の テ ー マ で 講 演 を して い た だ い た。 放 射 線 や あ る種 の 化 学 物 質 が ヒ トや 動 物 に癌 をつ くる こ とは よ く知 られ て い るが 、 その 理 由 は まだ謎 で あ る。 動 物 に癌 をつ くらせ る実 験 は 、 費 用 と手 間 が か か る上 に時 間 もか か る。 そ こで 試 験 管 内 で\ 細 胞 を培 養 して痛 をつ くる試 み が な され て きた。 現 在 の とこ ろ大 別 して 2つ の 方 法 が 確 立 され て い る。 ひ とつ は- ム ス ター 胎 児細 胞 を シ ャー レに 播 き、 コロ ニ ー とよば れ る細 胞 集 落 をつ くらせ る。 そ の集 落 の 形 を顕 微 鏡 で 見 て 癌 化 したか ど うか を 1 0T y2や 3T3と呼 ば れ る もの )を シ ャー レに播 き、 培 養 調 べ る もの。 他 方 は 、特 別 の 細 胞 ( 1 0 液 を定 期 的 に 交 換 しなが ら何 週 間 も培 養 をつづ け る。 そ して正 常 な細 胞 が 単 層 に な って シ ャー レの 全 面 を覆 うよ うに な る と、 細 胞分 裂 は次 第 に停 止 す るが 、 癌 化 した細 胞 だ け は そ の上 に 盛 り上 る よ うに して 増 殖 をつづ け るの で それ を調 べ るの で あ る。 どち らの場 合 も、 正 常 細 胞 は 細 胞相 互 の 認 識 作 用 に よ り単 層 で しか 増 殖 しな いが 癌 細 胞 は それ が な くな り積 み 重 な っ て 増 殖 す る よ うに な る こ と を利 用 した もの で あ る。 00匹 もの動 物 が 必要 とされ る低 い線量 の実験 が 比較 的容 この よ うな システム を用 い る と、 何1 易 に可 能 とな る。 その結 果 、た とえば① 0. 43MeV 分裂 中性 子 は Ⅹ 線 と比べ て約 1 0分 の 1の 線 量 で 同 じ量 の 試 験 管 内癌 化 を生 じる。 ② Ⅹ線 の 線 量 を 2回 に分 け て照 射 す る と、 合 計 線 50ラ ドまで は 、全 線 量 を 1回 で照 射 した場 合 よ りも癌 化 の頻 度 が 高 い。③ Ⅹ線 は γ 線 量が 1 と比べ て低 線 量 域 で は約 2倍 癌 化 を生 じ易 い、 とい うよ うな こ とが分 って きた。 そ して 更 に動 物 発 癌 に お い て プ ロ モ ー ター とよば れ て い る薬 剤 が 、 試 験 管 内 で も同様 に 癌 化 を促 進 す る こ とが 明 らか に な って一 層研 究 は進 ん だ。 た とえ ば フ ォー ボー ルエ ステ ル は癌 化 を促 進 す るが 、 ア ミノベ ン ズア ミ ドは 逆 に Ⅹ線 を うけ た細 胞 が 癌 化 す るの を防 ぐ。 また スー パ ー オ キサ イ ドデ ィ ス ム ター ゼ や 、 レチ ノ イ ド、 セ レ ン な ど も癌 化 抑 制 の 作 用 が あ っ た。最 後 は ホ ル モ ン で あ るが 、試 験 管 内癌 化 の場 合 に は 甲状 腺 ホ ル モ ン T3の 存 在 が 不 可 欠 で 、Ⅹ線 照 射 時 に これ が な い と細 胞 は 癌 化 で きな い こ とが 明 らか に され た。 しか し T3 が な くて も細 胞 の 増 殖 な どに は影 響 は み られ なか っ た。 現 在 、 発 癌 メ カニ ズム の研 究 は 急 速 に展 開 して お り、 分 子 レベ ル で解 明 され る 日 もそ う 遠 くは な い とい う印 象 を強 くうけ た講 演 で あ っ た。 ( 文責 医学 部 放 射 線 基礎 医学 教 室 中村典 ) 学 内 R l 管 理 メ モ 昭 和 59年 度 新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 の お 知 らせ 全 学 一 括 講 習 会 の 実 施 予 定 は 次 の 通 りで す 。 新 規 に 放 射 線 や RI取 扱 い を 開 始 しよ う とす る方 は 、 取 扱 開 始 前 に 健 康 診 断 や 全 学 講 習 会 を は じめ とす る RI教 育 訓 練 を修 了 す る よ う、 受 講 計 画 を た て て下 さい。 実 施 日程 RIコー ス 1 6回 、2 4日 昭 和 59年 7月9、 1 0日 昭 和 59年1 2月3、4 日 1 7回 昭 第1 4回 1 5回 昭 和 59年 4 月23 各 回 定 員 60名 和6 0年 3月 Ⅹ線 コー ス 第1 2回 昭 和5 9年 4月25日 日 定 員 の制 限 は あ りませ ん . 1 3回 昭 和 59年 7月 6 1 昭 和 59年1 2月 6 日 ∼ 4回 時 間 割 実 施 回 に よ り若 干 変 更 す る こ とが あ ります 。 一 括 VOL.1 4NO.4 1 9 8 4. 3. 1 5 ll RIコー ス 1 0 :00 9 :00 I第 1 日 放 同位射元素 性 11:00 放 の測定 射線 1 2:00 安 全取扱 休 1 3:00 憩 1 7:0 0 実 習 Ⅹ 線 コー ス 11:00 9 :00 1 2:00 1 3:00 15:00 1 7:0 0 放 射 線管理 者談 話会 の発 足 - 放 射 線 取 扱 者 研 修 ・放 射 線 管 理 専 門 コー ス を変 更 - 3月 2 日、放 射 性 有 機 廃 液 の 管 理 責 任 者 を中心 と した 各部 局 の放 射 線 管 理 担 当者 の 談 話 会 が 行 わ れ ま した。 当 日は 日本 ア イ ソ トー プ協 会 の RI教 育 訓 練 用 ビ デ オ テー プ を視 聴 後 、 セ ン ター 長 を囲 1 3名 ) で 懇談 し ま した。 ん で セ ン ター 職 員 と各部 局 参加 者 ( この 席 で セ ン ター か ら、本 会 を開 催 した経 緯 等 につ き 「例 年 この 時 期 に放 射 線 取 扱 者 研 修 ・放 射 線 管 理 専 門 コー ス を開 催 して い たが 、 3 日間 の研 修 期 間 は長 す ぎ参 加 しに くい と の声 が あ っ た」 こ と を説 明 し 「今 後 は 半 日∼ 1日の研 修 ・談 話 会 を年 2- 3回程 度 実 施 す る こ と と し、企 画 に は セ ン ター 外 の 方 に も参 加 願 え な い だ ろ うか 」 と提 案 し賛 同 を得 、 第 1回 の協 力幹 事 を井 尻 憲 一 氏 ( 理 学 部 )、藤 村 美 佐 子 氏 (薬 学 部 ) に お 願 い致 し ま した。 コラ ム 水 質 検 査 をめ ぐる出 来 事 RIセ ン ター 生 物 部 門 ☆ 私 共 は1 0年 来 、 常 時 単 細 胞 緑 藻 の ク ロ レ ラ ( Chl or el l avul gar i sll h)を phot oaut o- t r ophi cal l yに 培 養 して 光 合 成 炭 素 代 謝 の研 究 材 料 に供 して い る。 そ の 間 ど こか らか 情 報 を得 た学 内 外 の 見 知 らぬ 方 か ら電 話 を頂 き、 クロ レ ラ をお分け す る こ と も再 三 あ る。 ☆ そ の ク ロ レ ラの 生 育 状 態 が 良 くな い こ とが 一 昨 年 の 秋 頃 か らた び た び起 き、 生 物 部 門全 員 で相 当気 を配 る よ うに な って い た に も拘 わ らず事 態 は 好 転 せ ず 、 つ い に 昨年 6月 頃 か ら 秋 口に か け て は コ ン タ ミネ ー シ ョンが ひ ど く壊 滅 的 な状 態 が 続 い た。 親 株 の保 存 、 通 気 ガ ス ( 通 常 の 空 気 に CO2ガ ス を 3%程 度 混 合 ) の プ レフ ィル ター の 交 換 と洗 浄 、 無 菌 室 の 清 掃 、培 養 温 度 e t c・ -- と コ ン タ ミネ ー シ ョンの 原 因 に な る可能 性 を次 々 に消 去 して い っ た。 しか し、 通 常 5、 6代 目 まで は 良 い状 態 の 細 胞 が 得 られ る筈 の もの が 、 2代 目に 入 る と細 胞 が さ っぱ り増 えず 、 顕 微 鏡 で 覗 くと視 野 に梓 状 の雑 菌 が 無 数 - ネ まわ って い る始 末 で あ った。 1 2 ☆ 培 養 に 使 用 す る無 機 培 地 は 蒸 留 水 に 溶 か した 後 、 オー トク レー ブ で 2 0 分 間 殺 菌 処 理 して い る。 しか し、 特 に 多量 の 培 地 を処 理 した場 合 、 時 に 殺 菌 が 不 完 全 に な る こ と もあ る ら し い。 そ こ で あ る 日蒸 留 水 タ ン クの 水 を顕 微 鏡 で 見 て み た。 す る と雑 菌 が ウ ヨ ウ ヨ して い る で は な いか。 ☆ 昨 年 9月 、 臨 床 検 査 技 師 の 資格 を持 つ 応 微 研 7研 の 木 村 佳 代 子 さ ん に お願 い し、 セ ン タ ー の 水 道 水 の 水 質 検 査 を して も ら っ た。た ま た ま彼 女 の 手 元 に あ っ た L-ブ ロ ス培 地 で確 か め た と こ ろ、応 微 研 の 水 道 水 を含 む 試 験 管 は透 明 で あ るの に 、RIセ ン ター の 水 道 水 を含 む 方 は 乳 状 に 白濁 した。 ☆ 生 活 用 水 が 黒 とな る と、 こ れ は 単 に ク ロ レ ラの 培 養 に 関 す る事 柄 だ け で は な くな る。 そ う判 断 して セ ン ター の 中 村 愛 子 さん に お 願 い して浅 野 地 区 の 各 セ ン ター の 水 道 水 を採 取 し て も ら い 、 木 村 さん に 水 質 検 査 を依 頼 した。 ☆ 法 律 的 に は 、 普 通 寒 天 培 地 上 に 3分 間 放 水 後 の 水 道 水 を均 一 に 播 き 、 37℃ 、2 4時 間 後 に 採取水1 0ml に つ き1 00ケ 以 上 の 生 菌 コ ロ ニ ー が 認 め られ た場 合 に は 飲 料 水 と して 不 適 格 で 1 ml を含 む プ レー トに は コ ロニ ー が 認 め られ あ る.検 査 の 結 果 、各 セ ン ター の 水 道 水 を 各 0. ず 、唯 一 RIセ ン ター の 蒸 留 水 供 給 用 の タ ン クか ら得 た 水 を含 む の は っ き り した コ ロニ ー が 形 成 さ れ て い た - プ レー トに は 、3、4種 類 何 回 も蒸 留 水 の 交 換 を繰 り返 して い る う ち に 、 交 換 時 に 底 に わ ず か に 残 っ た 水 を介 して雑 菌 が す み つ くよ うに な っ た の で あ ろ う。 ☆ 折 も折 、実 は ク ロ レ ラの 培 養 が 壊 滅 状 態 に な っ た 6月 頃 、培 地 に 含 む べ き微 量 養 分 類 ( B、 Mn、Zn、 C u 、 Mo)をX. 。 。も薄 く間 違 っ て 調 製 して い た こ とが 判 明 した。 全 く恥 ず か しい こ とで は あ るが 、 某 氏 か ら譲 り受 け た 微 量 養 分・ 濃 縮 液 を含 む 試 薬 瓶 の ラベ ル に 記 され て い 000の 意 味 を誤 解 して い た の だ っ た。 継 代 培 養 が う ま くい か な い 筈 で あ る。 た ×1 ☆ 蒸 留 水 用 タ ン ク を徹 底 的 に 洗 浄 し、 微 量 養 分 類 も所 定 の 濃 度 に 直 した。 そ れ 以 降 、 ク ロ レ ラ の 培 養 状 態 は一 変 し元 に 戻 っ たo ☆ 初 歩 的 な ミス を 冒 して い る こ とに 気 づ か ず に 、 む しろ そ れ が 契 機 に な っ て事 件 が セ ン タ ー に 公 表 さ れ 水 質 検 査 が 行 な わ れ たo Lか し今 問 題 が 全て 落 着 した 訳 で は な い と思 う。慢 性 的 に 続 い て い た培 養 の 不 調 は 、 微 量 養 分 類 の 調 製 が 正 し く行 な わ れ て い た 時 期 に始 ま っ て い た し、普 通 寒 天 培 地 で は コ ロニ ー が 認 め られ なか っ た が 、木 村 さん も指 摘 す る よ うに 、 セ ン ター の 水 道 水 が シ ロ で あ る と結 論 す る た め に は 、 検 査 を繰 り返 す 必 要 が あ り、何 よ り も、普 通 寒 天 培 地 よ り も栄 養 条 件 の 良 い L-ブ ロ ス培 地 で の検 査 は 明 瞭 に セ ン ター の 水 道 水 が 相 当 汚 れ て い る こ と を示 して い た。 い ず れ にせ よ私 共 は 今 、1 5年 程 前 大 学 が 揺 れ た 際 に 指 摘 され た 「日常 的 慣 行 に 埋 没 」 して い た こ と を改 め て つ きつ け られ た 思 い が して い る。 ( 文責 中 村保 典 ) ● 共 同 利 用 の お知 らせ 昭和 5 9年 度 共 同 利 用 計 画 第 Ⅰ期 9年 4月下 旬 ∼ 7月 1 3日 昭和 5 申込 締 切 昭和5 9年 2月 29日 第Ⅰ Ⅰ期 昭和5 9年 9月 1 0日 ∼1 2月 1 4日 申込 締 切 昭和5 9年 6月 30日 第Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 昭和6 0年 1月 1 4日 ∼ 3月 15日 申込 締 切 昭和5 9年 11月 30日 昭 和 58年 度 第 I I I 期共 同利用一 覧 所 医 属 学 取扱責任者 部 森 本 兼 研 義 究 課 題 ( 丑 ト リチ ウ ム の 細 胞 遺 伝 学 的 影 響 に 関 す る研 究 ② 夜 光 時 計 組 立 工 場 に お け る放 射 線 管 理 VOL.1 4NO.4 1 9 8 4. 3. 1 5 四童 子 広 康 村 部 祐 平 昭 典 志 良 輔 泰 村 部 川 学 吉 次 場 田 田 嶋 谷 永 部 馬 脇 岡 小 代 富 学 元 夫 茂 宏 美 稔 夫 健 泰 道 木 下斗米 理 ② 蛋 白質 の ヨー ド化 I I 免疫毒 性 トリチ ウム の 身体 的影 響 抗 利 尿 ホ ル モ ンの放 射 性 標 識 免 疫 担 当細 胞 間 の相 互 作 用 に 関 す る研 究 放 射 線 を用 い た分 析 化 学 俊 鈴 G)蛋 白質 の ヨー ド化 Ⅰ 埜 荒 中 木 安 氏 味 工 好 1 3 ①底亨 尼の リン脱 吸 着機 構 の解 析 ② 生 物 学 的 脱 リンプ ロセ スに 関 す る研 究 陽電 子消 滅角 度相 関 の 二 次 元化 メ スバ ウア ー 効 果 の 材 料 科 学 へ の 応 用 Feを 中心 と した合 金 膜 の 内部 磁 場 等 の 研 究 放射化分析 合 成 ペ プ チ ドに 対 す る抗 体 の獲 得 4 0 Ar -39Ar 法 に よ る岩 石 の 年 代 測 定 トリチ ウム生 物 影 響 研 究 ( 9古 文 化 財 の 放 射 化分 析 ② ガ ス クロ- トグ ラ フ用 電 子 捕 獲 型検 出器 の 改 良 ③ ラ ジ オ ガ ス ク ロマ トグ ラ フ法 に よ る- ロ カー ボ ンの 放 射 化 学 的研 究 ④ メスバ ウ ア - 分 光 法 の 無 機 化 学 ・考 古 化 学 - の 応 用 ⑤ 地球 化 学 試料 の放 射 化 分 析 ⑥ 無 機 ホ ッ トア トム化 学 の研 究 小 橋 浅 哉 ① 熱 蛍 光 線 量 計 に よ る環 境 お よび個 人被 曝 線 量 の 測 定 石 汗究 I ② 天 然 試 料 中 に 含 まれ る放 射 性 系 列 核 種 及 び安 定 元 素 部 海 洋 研 RI セ ン ター 郎 洋 朗 道 雄 徳 光 男 男 子 隆 久 之 達 成 学 和 正 重 尚 薬 一敏 俊 秀 茂 充 邦 順 教 養 学 部 和 部 藤 水 沢 山 森 田 野 野 原 見 藤 水 森 地 川 学 佐 清 田 飯 大 和 田 茅 藤 跡 伊 関 大 宮 森 農 の定 量 天 然 試 料 中 の 天 然 放 射 性 元素 の分 布 に 関 す る研 究 岩 石 、 鉱 物 試 料 の放 射 化 分 析 糖 蛋 白質 の構 造 と機 能 に 関 す る研 究 海洋 底 玄武 岩 のR EEの分 析 好熱性 水素 細 菌 の炭素代 謝 につ いて 水稲 根 圏 で の 炭 素 代 謝 トリチ ウム の才 直物 に対す る影 響 植 物 に よ る RI の 吸収 移 動 イ オ ン結 晶 と非 結 晶 質 合 金 中 の 陽 電 子 消 滅 運 動 と血 中 ホ ル モ ン 酵 母 細 胞 に 対 す る トリチ ウム 水 効 果 真 核 細 胞 の 転 写 制 御 蛋 白の Mn結 合 能 藻類 の 1 4 Cア ミノ酸分 析 1 4 C化 合 物 の生 合 成 ( 丑金 属 中 の 水 素 の分 析 ② トリチ ウ ム と有 機 化 合 物 の 反 応 1 4 ③ 土 壌 中 の鉄 に つ い て ④ ト リチ ウ ム 生 物 効 果 実 験 と放 射 線 管 理 以 」二第 I I期 よ り継 続 理 生 学 産 部 山 中 高 光 藤 原 積 多夫 鉱 物 学 へ の メ スバ ウ ア ー 効 果 の 応 用 ● リン酸 の 生 物 地 球 化 学 的 還 元 過 程 の検 索 研 井 野 博 満 メ スバ ウ ア - 分光 法 に よ る合 金 構 造 の研 究 RIセ ン ター 小 泉 好 延 メ スバ ウ ア ー 効 果 の 散 乱 法 に 関 す る研 究 以 上 第Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 新 規 申込 新盤 地 盤 盛 紅激 減= 故 地 地 盤 地 盤 故 地 曲 数 敦 盛一 故地並地盤二 敵地 故 地 過 激= 故 地 故 地 地 盤池 連 姓二 敵背 讃 お 知 ら せ 覧 9年 3月 よ r )4月 当 セ ン ター で は 、建 物 防 災 工 事 を実 施 す る こ とに な r )、 昭 和 5 芸 賢 経 芸 末 日 ま で 非 密 封 RIの 取 扱 い を 中 止 い た し ます 。 共 同 利 用 者 に は 大 変 ご不 便 をお 頚 か け 致 し ます が 何 とぞ ご 了解 の うえ ご協 力 下 さ る よ うお 願 い 申 しあ げ ます 。 覧 歯蘭 琳 瑚符蘭 邪: 堺 領守衛 頚牢爾 爾 頭声額 爾 滞 葡F 爾 爾 爾 瑚狩帝 爾・ 爾 環符滞 祁二 二 幣禰二 爾= 野朝鮮堺 甥粁爾 爾= 爾‥ 禰こ 邪こ 壌 ● ア イ ソ トー プ総 合 セ ンタ ー 日誌 昭和5 8年 度 第 Ⅰ Ⅰ期 共 同 利 用 終 了 昭和 5 8年 1 2月 1 6日 〝 1 2月 1 9日 「放 射 線 障 害 予 防 規 程 」 を改 正 ・施 行 「放 射 性 有 機 廃 液 の 集 荷 、 処 理 及 び処 分 に 関 す る細 則 昭和 5 9年 1月 1 7日 2月 ∼ 3月 を施 行 昭和5 8年 度 第 Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 共 同 利 用 開 始 (2月末 日ま で ) 防 火 設 備 改 修 工 事 を実 施 、 この 間 RIの 使 用 を一 時 中 止 す る。 教 育訓 練 の実施 昭和 5 9年 1月 1 7日∼ 2月 28日 ( 毎 週 火 曜 日) 医 学 部 医 学 科 3年 生 1月 24日 ∼27日、30日 薬 学 部 3年 生 3月 1 2、1 3日 第1 3回 RIコー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 ●委 員 会便 り ○運 営 委 員 会 ( 第4 3回) 昭和5 8年 1 2月 1 9日 (月) 議 」 題 ( 報告事 項) 1. 昭 和 58年 度 第 Ⅰ Ⅰ期 共 同 利 用 に つ い て 2. 研 修 に つ い て 3. 全 学 の ア イ ソ トー プ 等 の 管 理 に つ い て 4. その他 1) 会 計 検 査 の 実 施 2) 放 射 性 有 機 廃 液 の 処 理 3) 機 器 の 整 備 VOL.1 4NO.4 1 9 8 4. 3. 1 5 1 5 4) 防 煙 防 火 ダ ンパ ー の 取 設 ( 協議事 項 ) 1. 昭 和 58年 度 第 Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 共 同 利 用 につ い て 2.放 射 線 障 害 予 防 規 程 の 一 部 改正 に つ い て 3. そ の 他 ○セ ン ター ニ ュー ス編 集 委 員 会 第6 2回 議 題 昭和 5 9年 2月 9日( 金)開催 1.Vol .1 4 、N 0 . 4の 準 備 状 況 2. 次 期 委 員- の 引 継事 項 3. その他 放 射 線 取 扱 者 の健 康 診 断 のI 際の 採 血 方 法 の変 更 につ い て 伊 藤 幸 治 す で に お 気 付 き と思 い ます が 、保 健 セ ン ター で実 施 す る放 射 線 取 扱 者 の健 診 時 の 採 血 方 し′ 二 法 が 、 耳 桑 (み み た ぶ )採 血 か ら静 脈 採 血 に 変 更 に な りま した。 理 由 は 次 の 通 りで す . 従 来 の 耳 桑 か ら採 血 す る方 法 で は個 人差 が あ っ て 、 耳桑 よ り血 液 の 出や す い 人 と出 に く い 人が あ り、 出 に くい 人 は傷 口か ら しぼ り出す よ うに して検 体 を得 て い ま した。 そ の よ う に しな い と、 必 要 量 を得 る まで に細 い採 血 管 の 中 で凝 固 して し ま うか らで す 。 この よ うに しぼ り出 した検 体 は 組 織 液 で薄 ま っ て 、実 際 の 血 球 数 よ り少 な い値 の 出 る傾 向 が あ る事 が 指 摘 され て い ます 。 そ こ で 多 くの施 設 が 静 脈 採 血 へ と切 替 え を行 っ て お ります 。 も う 1つ の 理 由 は 、従 来 は顕 微 鏡 で 人 の 目に よ り血 球 数 を数 え る ため 、正 確 に数 え るに は 時 間 が か か りま したが 、 学 内 の放 射 線 取 扱 者 数 が 増 加 して検 体 数 も増 え た 昨今 、2 名 の 検 査 員 で は処 理 し きれ な くな っ た こ とです 。 そ こ で新 た に 自動 血 球 計 数 機 を購 入 し ま した が 、 この 計 数 機 は 注 射 針 で検 体 を注 入す る形 式 の ため 、静 脈 採 血 が 必 要 とな ります 。 以 上 の よ うな 2つ の理 由 で静 脈 採 血 に切 替 え ま した の で ご 了承 下 さ る よ うお 願 い致 しま Ⅰ、健 康 診 断 の 記 録 の 中 の 白血 球 百 分 率 ) す 。 な お 白血 球 種 類 の算 定 ( 放 射 線 取 扱者 手 帳 Ⅰ は 未 だ機 械 化 出来 な い た め 、 これ は検 体 の一 部 を ガ ラ ス面 に塵 布 して 人 の 目で算 定 して い ます 。 最 後 に 、放 射 線 取 扱 者 の 健 診 は 法 律 に よ っ て義 務 づ け られ て お り、放 射 線 障 害 だ け で な く、一 般 的 な健 康 状 態 をチ ェ ッ クす る一 助 に な ります の で 、 もれ な く受 診 され る よ う要 望 し ます 。 ( 保 健 セ ン ター 健 康 管 理 室 長 ・医 学 部 講 師 ) 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ンター ニ ュー ス 目 次 ビ キ ニ事 件 の 残 した もの 久田 欣- - 1 研 究 紹 介 湖 沼 底 泥 の リン脱 吸 着 反 応 機 構 の解 析 古米 弘 明 、 大 垣 真 一 郎 -・ 2 R Jサ ブ セ ンタ ー便 り 薬 学 部 放 射 性 同位 元 素 施 設 藤村 美佐子 - 7 茅野 充男 - 8 中村 典 - 9 トピ ック ス 新 学 生 実 習 用 トレー サ ー 実 験 施 設 を利 用 して 講 演 要 旨 「試 験 管 内発 癌 の メ カニ ズ ム とそ の制 御 」 C.Bor ek教 授 の 講 演 要 旨 学 内 R l管 理 メ モ コ 9年 度 新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 の お知 らせ 昭和5 1 0 放 射 線管理 者談 話 会 の 発 足 ll ラ ム ll 水 質 検 査 をめ ぐる 出来 事 共 同 利 用 の お知 らせ 1 2 セ ン ター 日誌 1 4 1 4 委 員 会便 り 放 射 線取 扱者 の健康 診 断 の 際 の採 血 方 法 の変 更 につ いて 伊藤 幸治 - 1 5 ( 編集後記 ) この一 年 ニ ュー ス編 集 委 員 長 をお 引受 け して 、RIサ ブ セ ン ター 便 りな ど を拝 見 す るにつ け て もその 孤 軍 苦 闘 ぶ りが 窮 わ れ 、 同 じ く放 射 線 管 理 の仕 事 を して い る もの として、常 日頃 当面 して い る人不 足 の問題 を改 め て強 く感 じさせ られ ま した。 以 前 と比 べ る と放 射 線 防 護 ・安 全 管 理 の重 要 性 が 認 識 され 、予 算 ・人事 の 点 で も ず い ぶ ん 配 慮 され る よ うに な りま した。 しか し、大 学 とい う所 で は何 か 新 しい も の を作 り出す 研 究 が 重 くみ られ 、 い わ ば 後 始 末 の よ うな仕 事 で あ る放 射 線安 全 管 理 や そ れ に 関 連 した研 究 は一 段 と低 い もの と見 られ 、 で き る限 り必 要 最 小 限度 に 抑 え て お き た い とい う状 況 が あ る こ と も否 め ませ ん 。 この 困難 な状 況 を切 り開 い て新 た な展 望 を もた らす に は ど うす れば いいのか模 索 中 の状 態 で す が 、恐 ら く 「お しん 的 忍 耐 と強 じん さ」 が 要 求 され るの で し ょ う。 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ニ ュー ス 〒l r 13 東 京 都 文 京 区 弥 生 2丁 目 11番 16号 Vol .14.No.4 1 9 84年 3月1 5日発 行 (中村 尚 司 ) 編 集 発行 人 古森 利信 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ・電 代 表 ( 81 2)2111 内 線 2881