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開発行為に関する審査基準

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開発行為に関する審査基準
開発行為に関する審査基準
平成
6年10月
制定
平成
7年10月
改訂
平成
9年
5月
改訂
平成
9年
7月
改訂
平成10年
1月
改訂
平成10年
7月
改訂
平成11年
4月
改訂
平成11年11月
改訂
平成13年
8月
改訂
平成18年10月
改訂
平成19年11月
改訂
平成21年
1月
改訂
平成21年
4月
改訂
平成23年
4月
改訂
平成24年
4月
改訂
平成24年10月
改訂
平成25年
改訂
千
4月
葉
市
開発行為に関する審査基準
目
次
1
許 可 制 度 の 概 要 ・・・・・・・・・・・・
2
用語の定義
1
1
開発行為
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
2
開発区域
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
3
規制規模未満の開発行為の特例
3
開発許可の基準
1
・・・・・・・・・・・
7
公共施設の基準
1
道路
・・・・・・・・・・・・・・・・
8
2
公園
・・・・・・・・・・・・・・・・
30
3
消防水利
・・・・・・・・・・・・・・・・
33
4
排水施設
・・・・・・・・・・・・・・・・
43
2
その他の基準
1
給水施設
・・・・・・・・・・・・・・・・
57
2
公共、公益的施設
・・・・・・・・・・・・・・・・
58
3
擁壁
・・・・・・・・・・・・・・・・
59
4
樹木の保存、表土の保全等・・・・・・・・・・・・・
63
5
緩衝緑地
・・・・・・・・・・・・・・・・
65
6
40ヘクタール以上の開発行為における輸送施設・・・
66
7
申請者の資力・信用・・・・・・・・・・・・・・・・
67
8
工事施行者の能力
・・・・・・・・・・・・・・・・
68
9
関係権利者の同意
・・・・・・・・・・・・・・・・
69
4
建築制限
・・・・・・・・・・・・・・・・
70
5
特定承継
・・・・・・・・・・・・・・・・
71
≪凡
例≫
本書においては、次の略称を用いる。
法
:都市計画法
令
:都市計画法施行令
規則:都市計画法施行規則
開発行為に関する審査基準
都市計画法(昭和43年法律第100号。以下「法」という。)第29条に基づく許可が
必要な開発行為の審査について必要な基準を次のとおり定める。
なお、市街化調整区域に係る開発行為については、この基準に適合しているほか、
法第34条並びに同条に規定する政令等に適合していること。
1 許可制度の概要
千葉市内において開発行為を行なおうとする場合は、あらかじめ市長の許可を受けなけれ
ばならない。(法第29条)
また、開発許可を受けた開発区域内の土地においては、工事の完了公告があるまでの間は、
原則として建築物等を建築することができない。(法第37条)
1 市街化区域内の開発許可
市街化区域において開発区域が500平方メートル以上の開発行為を行う場合は、市長
の許可が必要である。許可を受けるためには、その開発計画が道路、下水道、公園等の公
共施設の整備や宅地の安全性、工事施工能力等について、法第33条の基準に適合してい
なければならない。
なお、開発区域の面積が1ヘクタール以上の開発の設計は、国土交通省令に定める資格
を有する者でなければならない。(法第31条)
また、開発区域内に宅地造成規制区域がある場合、宅地造成等規制法施行令に定める資
格を有する者の設計によることが必要となることがある。(宅地造成等規制法第9条)
2 市街化調整区域内の開発許可等
市街化調整区域では、原則として、開発許可又は建築許可を受けなければ建築行為等を
行うことができない。
(1) 開発許可
市街化調整区域内において開発行為を行う場合には、法第33条の基準のほか、
法第34条の立地規制に関する基準にも適合していなければならない。
また、許可の条件として、建ぺい率・容積率・建築物の高さ等に関する制限を定め
ることがあり、この制限を越えて建築物を建築する場合には市長の許可が必要にな
る。(法第41条)
さらに、開発区域内における建築物等の用途の変更も、市長の許可を受けなけれ
ば行うことができない。(法第42条)
1
(2) 建築許可
開発許可を受けた開発区域外の区域において、開発行為の伴わない建築物の新築、
改築、用途の変更又は第一種特定工作物の新設を行う場合は、市長の許可が必要と
なる。(法第43条)
3 開発許可の特例及び建築等の制限(平成19年11月30日施行)
国又は県若しくは指定都市が行う開発行為及び市街化調整区域の開発許可を受けた開発
区域外の区域において開発行為を伴わない建築物の新築、改築、用途の変更又は第一種特
定工作物の新設も許可の対象となるが、市長との協議が成立することをもって、許可があ
ったものとみなすことができる。(法第34条の2・法第43条第3項)
2
2
用語の定義
1 開発行為
(法第4条第12項)
こ の 法律 に おい て 「開 発 行 為」 と は 、 主 として 建 築 物の 建 築又 は 特定工 作 物 の建 設
の用に供する目的で行う土地の区画形質の変更をいう。
「土地の区画形質の変更」とは、次のいずれかに該当するものをいう。
(1)土地の「区画」の変更
法第4条第14項の公共施設に該当する道路、河川又は水路の新設改廃をいう。
※ 建築基準法第42条第2項の規定の趣旨に基づく敷地境界線の後退は、区画の変
更に該当しない。
(2)土地の「形」の変更
高さが1メートルを超える切土又は盛土をいう。ただし、次のいずれかに該当するも
のを除く。
ア 建築物の建築又は特定工作物の建設と不可分な一体の工事と認められる基礎打ち、
土地の掘削等の行為
イ 市の行政指導に基づき公共施設、公益用地又は公開空地を整備するために行うもの
ウ 建築基準法第42条第2項の規定の趣旨により敷地境界線の後退に伴い行うもの
エ 自己の居住の用に供する建築物の敷地内において、既存の地下車庫の除却又は階段
の設置若しくは除却に伴い行うもので、地盤面(建築物が周囲の地面と接する位置の平
均の高さにおける水平面をいう。)の高さを変更しないもの
オ 適法な手続きを経て建築物を建築した後、引き続き5年以上建築物の敷地として利
用されている土地における2メートル以下の切土で、盛土を伴わず、かつ、高さ(規
則第23条第2項の規定により上下に分離された崖が一体の崖とみなされる場合は、
それらの高さの合計)が2メートルを超える崖を生じないもの(当該切土により二段
擁壁となる場合及び宅地造成等規制法第8条第1項の許可を要する場合を除く。)
(3)土地の「質」の変更
宅地以外の土地を宅地とする行為をいう。
なお、宅地とは、次の土地をいう。
ア 現に建築物の敷地として利用されている土地又はかつて建築物の敷地として利用
されていた土地
イ 法第7条第1項の区分を定める以前より土地の登記簿等の地目が宅地である土地
ウ 旧住宅地造成事業に関する法律に基づき建築物の敷地として造成事業が完了した土地
エ 法による開発許可を受けて建築物の敷地として開発行為が完了した土地
オ 法第29条第1項第4号、第6号、第7号、又は第8号に該当する開発行為の区域
内の土地で、建築物の敷地として完了した土地
カ 土地区画整理法に基づく土地区画整理事業の認可を受けた土地で仮換地又は保留
地としての整備が終了して、使用収益が開始された後の土地(緑住土地区画整理事業
(小中台牛尾枡、誉田1丁目土地区画整理事業)において、生産緑地として区分され
た土地を除く。)
キ 公有水面埋立法に基づく事業が完了し、公有水面埋立法第22条第2項の規定によ
3
る告示がなされ、建築物の敷地として計画された土地
ク 千葉県宅地開発事業の基準に関する条例に基づき建築物の敷地として開発事業が
完了した土地
ケ 租税特別措置法に基づく優良宅地認定を受けた土地
コ 都市の秩序ある整備を図るための都市計画法等の一部を改正する法律(平成18年
法律第46号)第1条の規定による改正前の法第29条第1項第4号に該当する開発
行為の区域内の土地で、建築物の敷地として完了した土地
※ 建築物の建築又は特定工作物の建設を目的としない造成が行われた場合で、当該造成
の完了後半年以内に当該地の全部又は一部について主として建築物若しくは特定工作物
の敷地又は敷地に接する道路として利用するときは、当初の目的にかかわらず、建築物
の建築又は特定工作物の建設を目的とするものとする。
※ 法第29条第1項第1号に該当する開発行為で、土地の「質」の変更を伴うものが行
われた場合で、開発完了日(建築基準法第7条第5項の検査済証の交付日(検査済証の交
付を受けていない場合は、建築確認の日から半年が経過し、かつ、建築物の主要構造部が完
成した日))から1年以内に当該開発行為に係る建築物を除却したときは、当該建築物の
敷地において「質」の変更は行われなかったものとする。
4
2
開発区域
(法第4条第13項)
この法律において「開発区域」とは、開発行為をする土地の区域をいう。
(1)「開発行為をする土地の区域」とは、次表の「開発行為の形態」に応じた各々の「開発
区域」をいう。ただし、申請された開発行為が、次表の「開発完了日」を経過していない
開発行為(以下「先行開発行為」という。)に関連アしている場合は、当該開発行為と先行
開発行為は一体の開発区域を構成するものとする。
(2)(1)のただし書の規定にかかわらず、法第29条第1項の許可を受けた開発行為に係
る同法第36条第3項の規定による公告の日から1年以内に、当該開発行為の関連地イにお
いて、当該開発行為により新設された道路を予定建築物等の敷地に接する道路又は開発区
域内の道路に接続する道路とする開発行為(法第29条第1項の許可を受けるものを除
く。)を行う場合は、それらの開発行為は一体の開発区域を構成するものとする。
開発行為の形態
A
開発区域
開発完了日
法第29条第1項の許可を
土地利用計画図にて開 法第36条第3項の規定による公
受ける開発行為
発区域と図示された土 告の日
地(造成協力地※を含
建築基準法第6条第1項に
む。)
配置図にて区分された申 ①建築基準法第7条第5項の検査
規定する建築確認申請に
請建築物の敷地
係る開発行為
済証の交付日
②検査済証の交付を受けていない
B
場合は、建築確認の日から半年が
経過し、かつ、建築物の主要構造
部が完成した日
建築基準法第42条第1項
C
地積図にて区分された道 建築予定地における最後の建築物
第5号の規定による道路位置指 路位置指定を受ける土地 の完了日(Bを適用)。ただし、全て
定に係る開発行為
及び建築予定地
の建築予定地の建築物について、
下記カを満たすこと。
道路の新設となる寄附採納
D 道路に係る開発行為
道路として寄附を受ける 建築予定地における最後の建築物
土地及び建築予定地
の完了日(Bを適用)
租税特別措置法に基づく優良宅 優良宅地認定を受ける区 優良宅地認定を受けた日
地認定に係る開発行為(土地区画 域
整理事業の仮換地の指定又は換
E
地処分に係る公告の後に新たな
区画形質の変更がないものを除
く。)
※
造成協力地とは、開発行為の計画において、計画された開発区域(以下「開発計画本体地」という。)
に隣接した土地の中で、構造的又は工事の施行方法が一体的な造成工事を行う必要が生じた土地又は造
成工事を行うことが望ましい土地をいう。
5
※
建築基準法第42条第2項の規定により同条第1項の道路とみなされる部分の面積については、除外
できるものとする。
ア
「関連」とは、次のいずれかに該当する場合をいう。
(ア)開発区域の一部又は全部が先行開発行為の開発区域又は関連地イである場合
(イ)開発区域が先行開発行為の開発区域に隣接しており、かつ、開発行為を行う者が先行
開発行為の開発関係者ウである場合
(ウ)開発行為が先行開発行為と機能上不可分である場合
イ
「関連地」とは、開発許可等の申請日エにおいて開発関係者ウが所有している土地又はそ
の日の前日を起算日とする過去一年以内に開発関係者が所有していた土地で、開発区域に
連なっているものをいう。
なお、法第29条第1項の許可を受ける開発行為の場合で、当該開発行為に係る造成協
力地の工事内容が法面処理のみであり、かつ、造成協力地の所有者と開発計画本体地の所
有者とが異なるときは、当該造成協力地は「関連地」から除外できるものとする。
ウ
「開発関係者」とは、次のいずれかに該当する者をいう。
(ア)開発許可等の申請者又は工事施行者
(イ)開発区域内の土地の現所有者
(ウ)開発許可等の申請日エの前日を起算日とする過去一年以内に開発区域内の土地を所有し
ていた者
エ 「開発許可等の申請日」とは、表の「開発行為の形態」に掲げる開発行為の法令に基づ
く申請があった日をいう。ただし、法第29条第1項の許可を受ける開発行為については、
千葉市開発行為等の規制に関する規則第3条第2項の事前審査願の提出があった日をいう
ものとする。
オ 先行開発行為の隣接で行う市街化区域内での500㎡未満(以下「規制規模未満」という。)
の開発行為が、先行開発行為の「関連」として「開発関係者」の規定ウ(ウ)に該当した
としても、次のすべてに該当する場合は、一体の開発区域を構成するとはせず、独立の開
発行為として取り扱うものとする。
(ア)開発許可等の申請者及び工事施行者が異なること。
(イ)開発区域内の土地の現所有者が異なること。
(ウ)開発区域内で区画又は形の変更を行わないこと。
(エ)予定建築物の用途が異なること。
カ 表「開発完了日」欄の「C」の項ただし書の要件を満たす建築物は、次のいずれかに該
当する建築物とする。
(ア)延べ面積が50平方メートルを超える建築物
(イ)建築基準法の検査済証の交付日から3か月を経過した建築物
6
3 規制規模未満の開発行為の特例
(法第29条第1項第1号)
市街化区域、区域区分が定められていない都市計画区域又は準都市計画区域内において行う
開発行為で、その規模が、それぞれの区域の区分に応じて政令で定める規模未満であるもの
(政令第19条)
1
法第29条第1項第1号の政令で定める規模は、次の表の第1欄に掲げる区域ごとに、それ
ぞれ同表の第2欄に掲げる規模とする。(以下略)
2
都の区域(特別区の存する区域に限る。)及び市町村でその区域の全部又は一部が次に掲
げる区域内にあるものの区域についての前項の表市街化区域の項の規定の適用については、
同項中「千平方メートル」とあるのは「五百平方メートル」とする。
一 首都圏整備法第2条第3項に規定する既成市街地又は同条第4項に規定する近郊整備地帯
(以下略)
千葉市は「近郊整備地帯」の区域内に存するため、開発許可を要する開発行為の開発区域
の面積規模は500㎡以上である。
前節の審査基準にかかわらず、申請された開発行為及び先行開発行為の形態が共に前節
の表のB、C、D又はEである場合は、一体の開発区域を構成する期間は各々の開発行為の開発
完了日までとする。
7
3
開発許可の基準
1 公共施設の基準
1 道路
(法第33条第1項第2号)
主 と して 、 自己 の 居住 の 用 に供 す る住 宅 の建築 の 用 に供 す る目 的 で行う 開 発 行為 以
外 の 開 発行 為 にあ っ ては 、 道 路、 公 園、 広 場その 他 の 公共 の 用に 供 する空 地 ( 消防 に
必要な水利が十分でない場合に設置する消防の用に供する貯水施設を含む。)が、
次に掲げる事項を勘案して、環境の保全上、災害の防止上、通行の安全上又は
事 業 活 動の 効 率上 支 障が な い よう な 規模 及 び構造 で 適 当に 配 置さ れ 、かつ 、 開 発区 域
内 の 主 要な 道 路が 、 開発 区 域 外の 相 当規 模 の 道路 に 接 続す る よう に 設計が 定 め られ て
い る こ と。 こ の場 合 にお い て 、当 該 空地 に 関する 都 市 計画 が 定め ら れてい る と きは 、
設計がこれに適合していること。
イ
開発区域の規模、形状及び周辺の状況
ロ
開発区域内の土地の地形及び地盤の性質
ハ
予定建築物等の用途
ニ
予定建築物等の敷地の規模及び配置
(1)(法第33条第1項第2号)
ア 「道路」とは、建築基準法第42条第1項第1号及び第2号に規定する道
路をいう。
なお、「開発区域内の主要な道路」とは、開発区域内の他の道路から開発区域
外に出るにあたって、最も利用される道路をいう。
イ
「設計がこれに適合していること」とは、当該開発行為の設計が、これらの都
市計画の実現を妨げるものでないことはもちろんのこと、技術的に可能な範囲に
おいてできる限り都市計画の内容を実現すべきことを要求している趣旨である。
(2)(令第25条第1号、第2号及び第4号共通)
ア
道路の幅員は、自動車通行の可能な有効幅員とする。(次ページの図参照)
イ
各号の基準は開発区域からの自動車交通(当該道路が一方通行となっていると
きは、開発区域外から開発区域内への自動車交通を含む。)が生じる部分に適用
するものとする。
ウ
(4)~(5)の各表における予定建築物等の区分は次のとおりとする。
A
専用住宅(建築基準法別表第2(い)項第1号に規定する住宅(長屋を除く。)
をいう。以下同じ。)又は兼用住宅(同項第2号に規定するものをいう。以下
同じ。)
B A以外の住宅(延べ面積の2分の1以上を住宅以外の用に供するものを除く。)
C 住宅以外の建築物又は第一種特定工作物で、その敷地の規模が1,000㎡未満のもの
D 住宅以外の建築物若しくは特定工作物で、その敷地の規模が1,000㎡以上のもの
8
道路の有効幅員の図
① U型側溝設置の場合(溝蓋設置)
道 路幅 員
道 路 敷
② U型側溝設置の場合(溝蓋なし)
道 路幅 員
道 路 敷
③ L型側溝設置の場合
道 路幅 員
道 路 敷
④ 歩車道分離の場合
道 路幅 員
歩道
歩道
車 道幅 員
道 路 敷
⑤ 擁壁・法面がある場合
道 路幅 員
ガードレール等(歩行者等の転落防止を目的
とするものに限る。)を設置する場合
道 路 敷
9
(令 第 25条第 1号 )
道 路 は 、都 市 計画 に おいて 定 め られ た 道路 及 び開発 区 域 外の 道 路の 機 能を阻 害 す る
ことなく、かつ、開発区域外にある道路と接続する必要があるときは、当該道路と接 続 し て
これらの道路の機能が有効に発揮されるように設計されていること。
(3) 開発区域内の道路計画
開発区域内の道路計画は、発生交通量、通過交通量の交通計画を勘案して主要
な道路、区画道路等を適切に配置し、開発区域外の既存道路と一体となって道路
の機能が発揮される計画としなければならない。
市街化調整区域内における、法第34条第11号に該当する自己の居住の用に
供する目的で行う開発行為にあっては、立地基準を満たすため、新設道路の整備
及び既存道路の拡幅を行う場合の形状及び構造等は、下記基準(道路の幅員に係
る基準を除く。)を準用する。
10
(令第25条第2号)
予定建築物等の用途、予定建築物等の敷地の規模等に応じて、6メートル以上
12メートル以下で国土交通省令で定める幅員(小区間で通行上支障がない場合は、
4 メ ー トル ) 以上 の 幅員 の 道 路が 当 該 予 定 建築物 等 の 敷地 に 接す る ように 配 置 され て
い る こ と。 た だし 、 開発 区 域 の規 模 及び 形 状 、開 発 区 域の 周 辺の 土 地の地 形 及 び利 用
の 態 様 等に 照 らし て 、こ れ に よる こ とが 著 しく困 難 と 認め ら れる 場 合であ っ て 、環 境
の 保 全 上、 災 害の 防 止上 、 通 行の 安 全上 及 び事業 活 動 の効 率 上支 障 がない と 認 めら れ
る 規 模 及び 構 造の 道 路で 国 土 交通 省 令で 定 めるも の が 配置 さ れて い るとき は 、 この 限
りでない。
(規則第20条)
令 第 25 条 第2 号 の国 土 交 通省 令 で定 め る道路 の 幅 員は 、 住宅 の 敷地又 は 住 宅以 外
の 建 築 物若 し くは 第 1種 特 定 工作 物 の敷 地 でその 規 模 が 1 , 00 0 平方メ ー ト ル未 満
の も の にあ っ ては 6 メー ト ル (多 雪 地域 で 、積雪 時 に おけ る 交通 の 確保の た め 必要 が
あ る と 認め ら れる 場 合に あ っ ては 、 8メ ー トル) 、 そ の他 の もの に あって は 9 メー ト
ルとする。
(規則第20条の2)
令第25第2号ただし書の国土交通省令で定める道路は、次に掲げる要件に該当するものと
する。
(1)開発区域内に新たに道路が整備されない場合の当該開発区域に接する道路であること。
(2)幅員が4メートル以上であること。
(4)(令第25条第2号)
「予定建築物等の敷地に接するように配置されている道路」とは、開発区域内にお
いて、当該建築物の敷地前面だけでなく、開発区域外の接続先となる道路に至るまで
の道路をいう(図1)。
また、開発区域内に道路が存在しない場合は、当該予定建築物の敷地の前面のみな
らず、「開発区域外の主要な道路」に至るまでの道路をいう(図2)。この場合にお
いて、当該道路を拡幅する必要があるときは、(2)イの規定にかかわらず、自動車
交通が生じる部分のほか当該道路が予定建築物等の敷地に接する部分についても拡幅
するものとする。
【 図1 (予定建築物等の敷地に接するように
配置されている道路) 】
【 図2 (開発区域内に道路が存在しない場合)】
開
発
区
域
外
の
主
要
な
道
路
建築物の敷地
建築物の敷地
【 凡 例 】
【 凡 例 】
開発区域
令第25条第2号道路
令第25条第2号道路
11
ア 緩和規定のない主要な道路
下記の一定規模以上の開発行為
(開発面積が5ヘクタール未満の第二種特定工作物の
建設の用に供する目的で行う開発行為を除く。)については、開発区域内外に、令第2
5条第2号括弧書又は同号ただし書の緩和規定を受けることができない主要な道路を
整備しなければならない。
(主要な道路の幅員)
予定建築物等の区分
開発面積(ha)
A
(単位:m)
B、C
(単位:m)
D
(単位:m)
3.0以上
5.0未満
6.0以上
6.0以上
9.0以上
5.0以上
10.0未満
9.0以上
9.0以上
11.0以上
12.0以上
12.0以上
12.0以上
10・0以上
イ 開発区域内の道路
(ア)対象となる道路の代表例
・開発区域内に新設される道路
・当該建築物の敷地に接する道路で、市道認定を受けておらず、かつ、建築基準法
第42条第1項第1号又は第2号の適用を受けていない既存道路を拡幅するこ
とにより整備される道路(図3)
(イ)令第25条第2号ただし書の適用について
開発区域内の道路については令第25条第2号ただし書の適用は受けられない。
【 図3 】
・市道認定なし
及び
・建築基準法第42条第1項1号
又は2号道路の適用なし
【凡例】
開発区域
拡幅後の道路境界
12
(ウ)令第25条第2号括弧書(小区間)の適用が受けられる場合
次のいずれかに該当する場合は、令第25条第2号括弧書の「小区間で通行上支
障がない場合」に該当するものとし、当該道路の幅員については当該定めるところ
によるものとする。
a
次のいずれかに該当する場合は、当該道路について「予定建築物等の区分」及
び「開発面積」の規模に応じて定めた次の表の幅員以上とする。
(a)袋路状道路の場合で、規則第20条に定める幅員以上の道路又は開発区域
外の道路に接続し、かつ、その延長が、Aの場合にあっては120m以下、
B、C又はDの場合にあっては35m以下である場合
(b)通り抜け道路の場合で、その両端が規則第20条に定める幅員以上の道路
又は開発区域外の道路に接続し、かつ、その延長が、Aの場合にあっては2
50m以下、B、C又はDの場合にあっては35m以下である場合
予定建築物等の区分
開発面積(ha)
b
A、B、C
(単位:m)
D
(単位:m)
0.3未満
5.0以上
5.0以上
0.3以上
0.5未満
5.5以上
5.5以上
0.5以上
1.0未満
6.0以上
開発面積が3ha未満の場合で、かつ、Aの場合にあっては、その両端が規則
第20条に定める幅員以上の道路(開発区域外の道路を除く。)又はaの適用を
受ける道路に接続する道路について、その延長が120m以下であるときは、そ
の幅員を5.0m以上とする。
c
Aの場合で、かつ、当該道路の延長が35m以下である場合は、開発面積にか
かわらず道路の幅員を4.0m以上(袋路状道路とする場合で、当該道路の始端
から終端を見通すことができないときは5.0m以上)とする。この場合におい
て、当該道路に規則第20条に定める幅員以上の道路を接続させてはならないも
のとする。
【 開発区域内の道路 】
(例) 専用住宅の建築(開発面積3ha)
建築基準法第42条
第2項道路
既存道路 2.0m →
セットバック後 3.0m
既存道路の中心から
2.0mのセットバック
6.5m
6.0m
主要な道路
令
25
条
4
号
道
路
4.0m
6.0m
令第25条第2号括弧書
道路 (小区間)
公 園
6.0m
【 凡例 】
開発区域
6.5m
令第25条4号及び2号道路
13
延長35m以下
6.0m
ウ 開発区域外の道路
(ア)対象となる道路の代表例
・当該建築物の敷地に接する道路で、市道認定又は建築基準法第42条第1項第
1号若しくは第2号の適用を受けている既存道路を拡幅することにより整備さ
れる道路(図4)
・市道認定又は建築基準法第42条第1項第1号若しくは第2号の適用を受けて
いる既存道路を取り付け道路として拡幅することにより整備される道路
【 図4 】
・市道認定あり
又は
・建築基準法第42条第1項第1号
又は2号道路
【凡例】
既存道路の拡幅部分のうち、
予定建築物の敷地に接する部
分は開発区域に含める。
開発区域
拡幅後の道路境界
(イ)令第25条第2号ただし書の適用が受けられる場合
開発区域外の道路の幅員については、「予定建築物等の区分」及び「開発面積」
の規模に応じて定めた次の表の幅員以上とする。ただし、消防ポンプ車等の乗り入
れが困難であるなど、災害の防止上支障となる場合はこの限りでない。
A、B、C
(単位:m)
D
(単位:m)
0.3未満
5.0以上
5.0以上
0.3以上
0.5未満
5.5以上
5.5以上
0.5以上
1.0未満
6.0以上
1.0以上
3.0未満
6.5以上
※3.0以上
5.0未満
※7.0以上
予定建築物等の区分
開発面積(ha)
※第二種特定工作物に限り適用する。
14
(ウ)令第25条第2号括弧書(小区間)の適用が受けられる場合
次のいずれにも該当する場合は、令第25条第2号括弧書の「小区間で通行上支
障がない場合」に該当するものとし、当該道路の幅員については「予定建築物等の
区分」及び「開発面積」の規模に応じて定めた次の表の幅員以上とする。
a
規則第20条に定める幅員(令第25条第2号ただし書の適用を受ける場合は
(イ)に定める幅員)のない道路であること。
b
aに定める道路の延長が、Aの場合にあっては120m以下、B、C又はDの
場合にあっては35m以下であること。
A
(単位:m)
B、C
(単位:m)
0.1未満
4.0以上
4.0以上
0.1以上
0.5未満
4.0以上
4.5以上
4.5以上
0.5以上
1.0未満
4.5以上
5.0以上
5.0以上
1.0以上
5.0未満
5.0以上
5.5以上
5.5以上
5.0以上
10.0未満
5.5以上
予定建築物等の区分
開発面積(ha)
※
D
(単位:m)
6.0以上
aに定める道路の途中に待避所又は規則第20条に定める幅員(令第25条第
2号ただし書の適用を受ける場合は(イ)に定める幅員)以上でその延長が20
m以上であるものを設ける場合は、それらまでを一区間の延長とし、それぞれの
区間の延長が、bに定める基準を満たさなければならない。
※
待避所の形状については、図6を参照
15
(令第25条第3号)
市街化調整区域における開発区域の面積が20ha以上の開発行為(第二種特
定工作物の建設目的で行う開発 行為を除く。)にあっては、予定建 築物等の敷地
から250m以内の距離に 幅員12メートル以上の道路 が設けられていること 。
(令第25条第4号)
開発区域内の主要な道路は、開発区域外の幅員9メートル(主として住宅の建 築 の
用 に 供 す る 目 的 で 行 な う 開 発 行 為 に あ っ て は 、6 .5 メ ー ト ル )以 上 の 道路(開
発区域の周辺の道路の状況によりやむを得ないと認められるときは、車 両 の 通 行 に 支
障がない道路)に接続していること。
(5)(令第25条第4号)
「開発区域内の主要な道路が接続する開発区域外の道路」とは、直接「開発区域
内の主要な道路」が接続する部分だけでなく、「開発区域外の主要な道路」に至る
までの道路をいう。
ア
対象となる道路の代表例
令25条第2号の適用を受ける道路の接続道路で、市道認定又は建築基準法第
42条第1項第1号又は第2号の適用を受けている既存道路を拡幅することによ
り整備される道路(図5)
【 図5 】
令第25条第4号道路
・市道認定あり
又は
・建築基準法第42条第1項1号又は
2号道路
開
発
区
域
外
の
主
要
な
道
路
令第25条第2号道路
【凡例】
開発区域
拡幅後の道路境界
16
イ
令第25条第4号括弧書の適用が受けられる場合
次のいずれかに該当する場合は、令第25条第4号括弧書の「車両の通行に支障
がない道路」に該当するものとし、当該道路の幅員については当該定めるところに
よるものとする。
(ア)消防ポンプ車の乗り入れが可能であるなど、災害の防止上支障ないと認め
られる場合は、「予定建築物等の区分」及び「開発面積」の規模に応じて定
めた次の表の幅員以上とする。
A、B
(単位:m)
C、D
(単位:m)
0.3未満
5.0以上
5.0以上
0.3以上
0.5未満
5.5以上
5.5以上
0.5以上
1.0未満
6.0以上
6.0以上
1.0以上
3.0未満
6.5以上
※3.0以上
5.0未満
※7.0以上
予定建築物等の区分
開発面積(ha)
※第二種特定工作物に限り適用する。
(イ)次のいずれにも該当する場合は、当該道路の幅員については「予定建築物等
の区分」及び「開発面積」の規模に応じて定めた次の表の幅員以上とする。
a
(ア)に定める幅員のない道路であること。
b
aに定める道路の延長が、Aの場合にあっては120m以下、B、C又は
Dの場合にあっては35m以下であること。
A
B
C
D
予定建築物等の区分
開発面積(ha)
(単位:m) (単位:m) (単位:m) (単位:m)
0.1未満
4.0以上
4.0以上
4.0以上
0.1以上
0.5未満
4.0以上
4.5以上
4.5以上
4.5以上
0.5以上
1.0未満
4.5以上
5.0以上
5.0以上
5.0以上
1.0以上
5.0未満
5.0以上
5.5以上
5.5以上
5.5以上
5.0以上 10.0未満
5.5以上
6.0以上
6.0以上
6.0以上
6.5以上
6.5以上
10.0以上
※
6.0以上
aに定める道路の途中に待避所又は令第25条第4号に定める幅員((ア)の
適用を受ける場合はその幅員)以上でその延長が20m以上であるものを設ける
場合は、それらまでを一区間の延長とし、それぞれの区間の延長が、bに定める
基準を満たさなければならない。
※
(6)
待避所の形状については、図6を参照
大量自動車交通が発生する物品販売店舗等集客施設及び、大型車両通行が発生
する倉庫等の開発行為の場合は、上記(4)ア、イ及び(5)イの各表の適用に
ついては、別途協議とする。
17
(令第25条第5号)
開発区域内の幅員9メートル以上の道路は 、歩車道が分離されていること。
(規則第24条第7号)
歩道は、縁石線又はさくその他これに類する工作物によって車道から分離され て
いること。
(7) 歩車道の分離
開発区域内の幅員9.0m以上の道路は、歩車道を分離するものとし歩道は原
則としてセミフラット型とする。
(規則第24条第1号)
道路は、砂利敷その他の安全かつ円滑な交通に支障を及ぼさない構造とし 、
かつ、適当な値の横断勾配が附されていること。
(8) 道路の構造
ア
道路の舗装
(ア) 路面は原則としてアスファルト舗装とする。
(イ) 舗装構成については、設計CBRと単位区間自動車交通量にて決定する。
(ウ)
設計CBRは3以上とし現場CBR3未満の路床については、改良を行う
こと。道路改修や道路拡幅の場合については、原則として既存道路の舗装構
成とすること。縦断勾配が6%以上となる場合についてはすべり止め(開粒
度)舗装を行うこと。
※標準舗装構成については、図7を参照
イ
橋梁
橋梁を設置する場合は、「道路橋示方書」等に基づき別途協議により設計する
こと。
ウ
道路の法面
道路の法面について、原則として下法は道路用地とする。また、擁壁構造とし
維持管理上支障のないものとすること。なお、擁壁の構造計算については、「道
路土工-擁壁・カルバート・仮設構造物工指針」によること。
(9) 道路の横断勾配
道路の横断勾配は、片勾配を付する場合を除き、車道については1.5%~
2.0%、歩道については、1.0%とすること。
(規則第24条第2号)
道路には、雤水等を有効に排出するために必要な側溝 、街渠その他の適当な
施設が設けられていること。
18
(10) 道路の排水施設
ア
路面排水
(ア)
道路の路面排水は、原則としてL型側溝を設けて流末排水施設に接続する
こと。
(イ) L型雤水桝は、20m以内の間隔で設置すること。
(ウ) 流 末 排 水 施 設 へ の 取 付 管 の 勾 配 は 、 1 0 ‰ 以 上 と し 最 小 管 径 は
200㎜とする。
なお、本管の中心線より上方に支管を使用し取り付けること。
イ
U字溝の使用
(ア)
U字溝をやむを得ず使用する場合は、落蓋式の内法250mm以上のもの
とする。
(イ) 屈 折 部 や断 面 の変 化 する 箇 所 及び 流 末排 水 施設 へ の 接続 部 には 、
集水桝を設け、蓋は受枠付きの鋳鉄製品を使用すること。
(ウ) 側溝勾配は3‰以上を確保すること。
(エ) U字溝の蓋については、10mにつき1枚程度の鋼製蓋を配置すること。
(オ)
流末排水施設への取付管の勾配は、10‰以上とし最小管径は200mm
とする。
なお、本管の中心線より上方に支管を使用し取り付けること。
(カ) 道路の横断部は、ボックス型ヒューム管又は横断側溝を設け接続すること。
ウ
横断側溝
(ア)
道路勾配が6%以上でその区間延長が40m以上となる場合は、路面排水
処理のため横断側溝を設けること。
(イ) 横断側溝の蓋は受枠付きの鋳鉄製品等を使用すること。
※標準構造については、図8を参照
(規則第24条第3号)
道路の縦断勾配は、9パーセント以下であること。ただし、地形等によりやむを得
ないと認められる場合は、小区間に限り、12パーセント以下とすることができる。
(11) 道路の縦断勾配及び縦断曲線
ア
縦断勾配
(ア)
主要道路の縦断勾配は、6%以下とすること。ただし、地形等によりやむ
を得ない場合においては、11%以下とすること。
(イ)
道路の交差部においては、交差道路との見通しを確保するため、縦断勾配
は、可能な限り緩やかにすること。
イ
縦断曲線
縦断勾配の変化点には、道路構造令に基づき規定の縦断曲線を設けること。
19
(規則第24条第5号)
道路は、袋路状でないこと。ただし 、当該道路の延長若しくは当該道路と他の道路
との接続が予定されている場合又は転回広場及び避難通路が設けられている場合等
避難上及び車両の通行上支障がない場合は、この限りでない。
(12) 袋路状道路
道路は袋路状であってはならない。ただし、地形の状況又は道路の管理上支障をきた
すことにより、やむを得ない場合はこの限りでない。この場合において、60m以内ご
とに転回道路又は避難道路若しくは規則第20条に定める幅員でその延長が10m以
上であるものを設置するとともに、道路終端部に転回道路を設置しなければならない。
なお、法第34条第10号による地区計画の開発にあっては、これを適用できない。
※転回道路及び避難道路の形状については、図9を参照
(規則第24条第6号)
歩道のない道路が同一平面で交差し、若しくは接続する箇所又は歩道のない 道路の
まがりかどは、適当な長さで街角が切り取られていること。
(13)
道路の交差
ア
交差角は90度とする。ただし、地形の状況等によりやむを得ない場合は、60
度から120度までとすることができる。
イ
交差部及び屈折部については、安全かつ円滑な通行を確保するとともに快適な道
路空間を形成するため、交差部においては両側に、屈折部においては内側に隅切り
を設けることとする。
ウ
隅切りの形状は、原則として二等辺三角形とする。
エ
隅切りの長さについては次表によるものとする。
幅員(m)
4.0以上
~
6.0未満
6.0以上
~
9.0未満
9.0以上
~
16.0未満
16.0以上
16.0以上
3
3
5
10
9.0以上~16.0未満
3
3
5
6.0以上~9.0未満
3
3
4.0以上~6.0未満
3
幅員(m)
20
図6 待避所形状図
2x
20m
x
※ x=[規則第20条又は令第25条第4号に定める幅員]-[(4)ウ(ウ)又は(5)イ(イ)で認められる幅員]
21
図7 標準舗装構成図
(1)幅員9m未満の場合
5cm 表層 (再生密粒度 As13mm)
15cm
上層路盤 (再生粒調砕石 0~30)
20cm (10*2)
下層路盤 (再生クラッシャーラン 0~40)
(2)幅員9m以上の場合
別途協議する。
(3)歩道舗装(一般部)
切下げ部については別途協議する。
4cm 表層 (透水性 As)
10cm 路盤 (再生クラッシャーラン 0~40)
5cm フィルター層
(砂)
(4)すべり止め舗装
3cm すべり止め舗装 (開粒度As)
4cm 表層 (再生密粒度 As13mm)
※ 路盤については(1)と同様
22
23
22
24
23
24
25
26
25
26
27
図9 転回道路及び避難道路形状図
(1) 転回道路
5m
5m
ア
3m
5m
5m
イ
3m
5m
5m
3m
ウ
半径6.5m
●
※
直径13mを内接する
四角形・八角形も可。
28
(2) 避難道路
10 m
3m
2.5 m
29
2
公園
(法第33条第1項第2号)
-法文省略-
(令第25条第6号)
開 発 区域 の 面積 が 0. 3 ヘ クタ ー ル以 上 5ヘク タ ー ル未 満 の開 発 行為に あ っ ては 、
開 発 区 域に 、 面積 の 合計 が 開 発区 域 の面 積 の3パ ー セ ント 以 上 の 公 園、緑 地 又 は広 場
が 設 け られ て いる こ と。 た だ し、 開 発区 域 の周辺 に 相 当規 模 の公 園 、緑地 又 は 広場 が
存する場合、予定建築物等の用途が住宅以外のものであり、かつ、その敷地が一で
ある場合等開発区域の周辺の状況並びに予定建築物等の用途及び敷地の配置を勘案
して特に必要がないと認められる場合は、この限りでない。
第2種特定工作物については、令第25条第6号を適用しない。
(1) 「面積の合計が開発区域の面積の3パーセント以上」とは、規則第25条第3号の規定
に適合する部分の面積の合計が開発区域の面積の3パーセント以上あることをいう。具
体的には、次に掲げる土地が公園用地内に含まれる場合は、これらの土地を除外しても
3パーセント以上であること。
ア 傾斜角度20度以上の法面
イ 60度以下の鋭角地の、底辺の長さ3m以下の二等辺三角形部分
ウ 擁壁及び階段
(2)「公園、緑地又は広場」とは、街区公園、都市緑地、広場公園とし、開発区域の周辺
の状況、予定建築物の用途により選定する。なお、公園は2箇所まで設置できるもの
とし、それぞれの公園面積を150㎡以上とする。
ただし、公園面積が150㎡に満たないものは1箇所の設置とする。
(3)「ただし、開発区域の周辺に相当規模の公園、緑地又は広場が存する場合、予定建築
物の用途が住宅以外のものであり、かつ、その敷地が一である場合等開発区域の周辺
の状況並びに予定建築物等の用途及び敷地の配置を勘案して特に必要がないと認められ
る場合」とは、下記の場合をいう。
ア 開発区域の予定建築物の敷地全体から半径250m圏内の誘致距離に2500㎡の
住区基幹公園、都市緑地又は広場公園があり、開発区域の居住者が支障なく利用でき
る状態で存在する場合。
ただし、この場合開発区域と都市公園の間に、交通量の多い主要道路、鉄道、河川、
その他利用者の通行を分断するものがあってはならない。
(平成8年6月1日改定)
イ 予定建築物の用途が住宅以外のものであり、開発区域に、面積の合計が開発区域の
面積の3%以上の公園、緑地、広場( 平面的空地をいう。)の形態がその区域内の
利用者のために確保される場合。
ウ 土地区画整理事業、新住宅市街地開発事業、開発許可等により面的な、整備事業が
施行された区域内で、既に当該事業により事業面積の3%以上の公園が確保された
二次開発の場合。
30
エ 建築基準法に基づく総合設計制度又は法に基づく特定街区制度により発生する公開
空地が実質上公園形態として開発区域の面積の3%以上確保され、将来にわたって
担保される場合。
(令第25条第7号)
開 発 区域 の 面積 が 5ヘ ク タ ール 以 上の 開 発行為 に あ って は 、国 土 交通省 令 の 定め る
と こ ろ によ り 、面 積 が1 箇 所 30 0 平方 メ ートル 以 上 であ り 、か つ 、その 面 積 の合 計
が 開 発 区域 の 面積 の 3パ ー セ ント 以 上の 公 園(予 定 建 築物 等 の用 途 が住宅 以 外 のも の
である場合は、公園、緑地又は広場)が設けられていること。
(規則第21条)
開発区域の面積が5ヘクタール以上の開発行為にあっては、次 に定めるところに
より、その利用者の有効な利用が確保されるような位置に公園(予定建築物等の用
途が住宅以外のものである場合は、公園、緑地又は広場。以下この条において同じ。)
を設けなければならない。
一
公園 の 面積 は 、1 箇 所 30 0 平方 メ ートル 以 上 であ り 、か つ その面 積 の 合計
が開 発 区 域 の 面 積 の 3 パ ー セ ン ト 以 上 で あ る こ と 。
二
開発区域の面積が20ヘクタール未満の開発行為にあっては、その面積が
10 0 0平 方 メート ル 以 上の 公 園が 1 箇所以 上 、 開発 区 域の 面 積が2 0 ヘ クタ
ー ル以 上 の開 発 行為 に あ って は その 面 積が1 0 0 0平 方 メー ト ル以上 の 公 園 が
2箇所以上であること。
(4)(令第25条第7号)
第2種特定工作物の開発については、これを適用しない。
また、大学及び短期大学の設置を目的とした開発行為にあっては、開発区域に面積の
合計が、開発区域の3パーセント以上の公園、緑地、広場の形態がその区域内の利用者
のために確保された場合はこの限りでない。
(5)「その利用者の有効な利用が確保されるような位置」とは、下表の公園の種類、面積
及びそれぞれの誘致距離を基準として適正に配置することをいう。
公園の種類
標 準 面 積
誘致距離
街区公園
0.25ha
250m
近隣公園
2ha
500m
31
(規則第25条)
令第29条の規定により定める技術的細目のうち、公園に関するものは、次に
掲げるものとする。
一
面 積 が 1 ,0 0 0 平 方 メ ー ト ル 以 上 の 公 園 に あ っ て は 、 2 以 上 の 出 入 口 が 配 置
されていること。
二
公園が自動車交通量の著しい道路等に接する場合は、さく又はへいの設置
その他利用者の安全の確保を図るための措置が講ぜられていること。
三
公園は、広場、遊戯施設等の施設が有効に配置できる 形状及び勾配で設けら
れていること。
四
公園には、雨水等を有効に排出するための適当な施設 が設けられていること。
(6)「自動車交通量の著しい道路等に接する場合は、さく又はへいの設置その他利用者の
安全の確保を図るための措置」とは、公園が幹線道路、鉄道、河川、水路等に隣接して
設置される場合は、利用者の安全を図るため、柵、フェンス、植樹帯等を設ける措置の
ことをいう。
(7) 「形状及び勾配」とは、公園施設が有効に機能する次の形状及び勾配のものをいう。
ア 下記の要件を全て満たす形状であること。
(ア) 長方形または長方形に類似する形状とすること。
(イ) 短辺と長辺の長さの比率は(1:2)以内とすること。ただし、短辺の長さを
20m以上確保できる場合はこの限りではない。
(ウ)
道路と接する出入り口のうち少なくとも1箇所は、管理用車両及び車椅子が出入
りできるよう5m以上の間口を確保すること。
イ
公園に供する土地が傾斜地の場合は、平均勾配が15度を超えず、全体面積の60%
以上は一連の平坦部分(傾斜地・階段・スロープ等を除いた部分。ただし、水勾配程度
の勾配の園路・広場等、および修景的な要素の勾配を含む部分は平坦部分とすることが
できる。)を確保すること。
(8)「雨水等を有効に排出するための適当な施設」を設置する場合は、下水道法施行令
第8条の規定を準用する。
32
3 消防水利
(法第33条第1項第2号)
-法文省略-
(令第25条第8号)
消防に必要な水利として利用できる河川、池沼その他の水利が消防法(昭和23年法
律第186号)第20条第1項の規定による勧告に係る基準に適合していない場合にお
いて設置する貯水施設は、当該基準に適合しているものであること。
(1) 消防水利について
千葉市内の河川、池沼等は、消防法第20条第1項の規定による勧告に係る基準
に適合していないため、開発区域内に設置する消防水利施設は、次のとおりとする。
ア 消火栓
イ 防火水槽
(2) 消防水利は、次の事項を考慮して設置する。
ア
常時貯水量が40立方メートル以上又は取水可能水量が毎分1立方メートル以上
で、かつ、連続40分以上の給水能力を有するものでなければならない。
イ
消防水利は、建築物その他の工作物から一の消防水利に至る距離が次の表に掲げ
る数値以下となるように設けなければならない。
なお、建築物その他の工作物から一の消防水利に至る距離とは、消防水利を中心
とした円の半径を指し、この円の有効範囲内に開発区域が含まれるよう設けなけれ
ばならない。
近隣商業地域・商業地域・工業地域・工業専用地域
80メートル
その他の用途地域及び用途地域の定められていない地域
100メートル
ウ
消防水利の配置は消火栓3、防火水槽1の割合となるよう設置する。
エ
消防水利は、原則として6メートル以上の道路又は通路に面した場所(消火栓は
道路上)に設置するものとし、消防ポンプ自動車が容易に取水できるものとする。
オ
開発区域周辺に、既存の消防水利が、すでに整備されている場合で、当該既存消
防水利の円の有効範囲に当該開発区域が含まれている場合は、新たな消防水利の設
置は必要ないものとする。ただし、崖及び河川又は鉄道軌道等により当該既存消防
水利による消火活動に支障があると認める場合は除く。
カ
防火水槽を設置する場合は、消防法令に基づく消防用水と併用できる。ただし、
事業主が当該消防用水を公共施設と認識し、消防隊が常時使用できるよう維持管理
する旨、誓約した場合に限る。
33
(3)消火栓
ア
消火栓は呼称65の口径を有するもので、直径150ミリメートル以上の管に取
り付けられていなければならない。ただし、管網の一辺が180メートル以下とな
るよう配管されている場合は、75ミリメートル以上とすることができる。また、
直径150ミリメートル以上の管から分岐された直径75ミリメートル以上150
ミリメートル未満の枝状配管の場合は、直径150ミリメートル以上の管に最も近
いところに設置された消火栓1個だけは、消防水利として認められる。(図-1)
イ
私設消火栓の水源は、5個の私設消火栓を同時に開弁したときの取水可能量が毎
分1立方メートル以上で、かつ連続40分以上の給水能力を有するものでなければ
ならない。
ウ
消火栓蓋にあっては、図-2に示すカラー鉄蓋又は地域特性に応じたデザイン鉄
蓋とする。
(4)防火水槽
消防水利として設置する防火水槽は、容量40立方メートル以上とし、構造は次の
とおりとする。
ア
タイプは空地用及び公園用とし、配置は図-3を原則とする。
イ
地盤面からの落差を4.5メートル以下とする。
ウ
道路側に面した両端に内径600ミリメートル以上の蓋付吸管投入孔を取り付け、
蓋については図-4に示すものと同等とする。
エ
両吸管投入孔の直下に深さ50センチメートル以上でかつ一辺が60センチメー
トル以上の「桝型ストレーナー入れ」を設ける。
オ
吸管投入孔より水槽内へ下りられるよう図-5に示すタラップを設ける。
カ
基礎は、原則として直接基礎とする。
キ
現場打ち防火水槽の構造は、図-6を標準とする。
(ア)
躯体のコンクリートは、4週間圧縮強度で240㎏/c㎡以上とし、水密性の
期待できるものとする。なお、厚さは底版で300ミリメートル以上その他は
250ミリメートル以上とする。
(イ) 鉄筋は全て直径13ミリメートル以上の異形鉄筋を使用し複鉄筋断面とする。
(ウ) 防火水槽蓋取り付け部に補強筋を入れる。
(エ)
配筋の間隔は300ミリメートル以下とし、最小鉄筋被りは水槽の内側で3
0ミリメートル以上、外側で50ミリメートル以上とする。
(オ)
水槽内面には、防水加工(塗布防水又は厚さ10ミリメートル以上の防水モ
ルタル2回塗り等)を施す。
(カ) 打ち継ぎ目には止水板を入れる。
(キ) 水槽本体の隅角部の内側にはハンチを設ける。
(ク) 二次製品水槽については、財団法人 日本消防設備安全センターの認定品であ
り認定有効期間内のものに限る。
(ケ)図-7に示す標識を、防火水槽から5メートル以内の道路に面した位置に設置
34
する。
(5)中間検査
防火水槽設置工事期間中、下記の中間検査を実施するものとする。
ア
現場打ち防火水槽
(ア)基礎工事が完了したとき
(イ)底部配筋工事が完了したとき
(ウ)側壁・上部配筋工事が完了したとき
(エ)防水処理工事が完了したとき
(オ)漏水検査(水張り完了時及び水張り完了2週間後)
イ
二次製品防火水槽
(ア)基礎工事が完了したとき
(イ)本体据付及び締付け工事のとき
(ウ)底部配筋工事が完了したとき
(エ)防水処理工事が完了したとき
(オ)漏水検査(水張り完了時及び水張り完了2週間後)
(6)防火水槽用地等について
防火水槽用地は、公園又は使用目的のない専用の土地に設置する。
ただし、開発行為等の状況から、これらによりがたい場合は、管理・設置場所につ
いて協議すること。
なお、それぞれの形態により、次の事項に留意する。
ア
防火水槽で公園内に設置されるもの。
(ア) 防火水槽頂部と地面との距離を、原則として1メートル以下としない。
(イ)
消防活動上支障となるフェンス等がないこと。ただし、使用に際し支障がな
いような措置が施されている場合はこの限りではない。
(ウ) 投入孔の付近には植栽しない。
イ
防火水槽で他に使用目的のない専用の土地に設置されるもの。
(ア) 防火水槽は原則として空地用とする。
(イ)
防火水槽の管理用地として周囲1メートルを確保し、コンクリート等で舗装
する。
なお、仕様については、砕石100ミリメートル以上、舗装100ミリメー
トル以上とする。
(ウ)隣地境界を明確にする。
35
図-1
36
36
図-2
37
37
図-3
縮尺フリー(寸法表示)
38
38
図-4
39
39
図-5
縮尺フリー(寸法表示)
40
40
図-6
縮尺フリー(寸法表示)
41
図-7
縮尺フリー(寸法表示)
42
4
排水施設
(法第33条1項3号)
排水路その他の排水施設が、次に掲げる事項を勘案して、開発区域内の下水道法
(昭和33年法律第79号)第2条第1号に規定する下水を有効に排出する
とともに、その排出によって開発区域及びその周辺の地域に溢水等による被害
が生じないような構造及び能力で適当に配置されるように設計が定められてい
ること。この場合において、 当該排水施設に関する都市計画が定められている
ときは、設計がこれに適合していること。
イ 当該地域における降水量
ロ 前号イからニまでに掲げる事項及び放流先の状況
(1)
ア
「下水道法(昭和33年法律第79号)第2条第1号に規定する下水」
とは、生活若しくは事業(耕作の事業を除く。)に起因し、若しくは付随
する廃水(汚水)または雨水を言う。
イ 「構造及び能力で適当に配置されるように設計が定められていること」
とは、開発区域内の排水施設が令第26条、第29条、規則第22条、
第26条に適合した設計とすることをいう。
ウ 排水施設計画は中央処理区の一部を除き分流式を原則とする。
43
(令第26条)
法 第 33 条 第2 項 に規 定 す る技 術 的細 目 のうち 、 同 条第 1 項第 3 号に関 す る もの は
次に掲げるものとする。
一
開発 区 域内 の 排水 施 設 は 、 国 土交 通 省令で 定 め ると こ ろに よ り 、開 発 区 域の 規
模 、地 形 、予 定 建築 物 等 の用 途 、降 水 量等か ら 想 定さ れ る汚 水 及び雨 水 を 有効 に
排出できるように、管渠の勾配及び断面積が定められていること。
二
開発 区 域内 の 排水 施 設 は 、 放 流先 の 排水能 力 、 利水 の 状況 そ の他の 状 況 を勘 案
して、開発区域内の下水を有効かつ適切に排出できるように、下水道、排水路
そ の 他 の排 水 施設 又 は河川 そ の 他の 公 共の 水 域若し く は 海域 に 接続 し ている こ と
この 場 合に お いて 、 放 流先 の 排水 能 力によ り や むを 得 ない と 認めら れ る とき は
開 発区 域 内に お いて 一 時 雨水 を 貯留 す る遊水 池 そ の他 の 適当 な 施設を 設 け る こ と
を妨げない。
三
雨水 ( 処理 さ れた 汚 水 及び そ の他 の 汚水で こ れ と同 程 度以 上 に清浄 で あ るも の
を 含む 。 )以 外 の下 水 は 、 原 則 とし て 、暗渠 に よ って 排 出で き るよう に 定 めら れ
ていること。
(2)
ア 「管渠の勾配及び断面積」
(ア) 管渠の配置断面等は流速を下流に行くに従い漸増させること。勾配
は下流に行くに従い次第に緩くなるように決定すること。
(イ)管渠の断面積はマニングの計算式により決定するものとする。
マニング式
V=
1
・R 2/3 ・I 1/2
n
Q=WA× V
ここに、
V :流速(m/sec)
I :勾配(‰)
WA
R :径深 WP (m)
WA:流水面積(㎡)
WP:流水潤辺長(m)
Q :流量(m3/sec)
n :粗度係数
イ
「有効かつ適切」とは、地形などから考え無理なく排出できるものであると
同時に、接続先の能力が十分あるということ及び接続先の本来の機能 に
照らして汚水及び雨水を排出することである。
また、これについての基準は下記のとおりとする。
(ア) 管渠内の汚物等が停滞しないような流速がとられていること。
雨水=0.8 m/sec ~ 3.0 m/secの範囲とする。
汚水=0.6 m/sec ~ 3.0 m/secの範囲とする。
(イ) 汚水は余裕率をとること。
44
ウ
(ウ) 雨水は土地利用計画により、排水区別流出係数(表-1参照)以上の
流出量がある場合には雨水抑制施設を設けること。
「開発区域内において一時雨水を貯留する遊水池その他の適当な施設 を
設ける」とは、雨水流出量の増大に対して放流先の排水能力が不十分となる
場合、調整池等で一時貯留する施設を設けることをいう。
なお、河川比流量により求める調整容量は次式による。
(ア) 当該流末河川において比流量が定められているときは①及び②による。
QA=q×A
……………………………………①
3
QA=放出量 (m /sec )
q=比流量 (m3 /sec/ha ) 河川比流量(表-2)
A=流域面積(ha)
クロスポイントnの計算式
1
1
n=
×5000×C×A×
-40 …………②
360
QA
n=クロスポイント(分)
C=開発後の流出係数
A=流域面積(ha)
QA=放 出 量(m3 /sec )
nは10分単位に切り上げるものとする。
(イ)
調整容量の計算方法
雨水量Q(m3 )は10分ごとに次式で計算しクロスポイントn分
まで加算する。
1
5000
1
Q(0~10)=(0+
×
×600×A×C)×
360
40+10
2
1
Q(10~20)=(
5000
×
×600×A×C
360
40+10
1
5000
+
×
×600×A×C)×
360
40+20
1
Q〔(n-10)~n〕=(
1
2
5000
×
×600×A×C
360
40+(n-10)
1
5000
1
+
×
×600×A×C)×
360
40+n
2
調整容量=ΣQ-(QA×n×60) (m3 )
なお、ΣQは表-3を使用して算出してもよいものとする。
また、雨水調整池の標準構造は図-1による。
45
(ウ) 調整池吐口等の断面算定は次式による。
QA=Ca√(2gh)
QA=計画放出量
(m3 /sec)
C=流出係数=0.590とする
πd2
a=吐口の断面積 =
(m2 )
4
g=重力加速度=9.8 (m/sec2)
d
h=水深=h´-
(m)
2
h´=吐口の水深 (m)
d=吐口の直径 (m)
洪水吐の堰長Lは次式で計算する。
1.44×Q
L=
(m)
3/2
1.80×H
L=堰
長(m)
H=越流水頭(m)
Q=調整池への流入量(最大時)(m3 /sec)
ただし、Hは0.15m以下とする。
エ 「暗渠」は、 下水道用硬質塩化ビニール管(日本下水道協会規格) 、
遠心力鉄筋コンクリート管(日本下水道協会規格)及びボックスカルバート等
とする。
(規則第22条)
令第26条第1号の排 水 施 設 の 管 渠 の 勾 配 及 び 断 面 積 は 、 5 年 に 1 回 の 確 率
で想定される降雨強度値以上の降雨強度値を用いて算出した計画雨水量並び
に生活又は事業に起因し 、又は附随する廃水量及び地下水量から 算定した計画
汚水量を有効に排出することができるように定めなければならない。
2 令第28条第7号の国土交通省令で定める排水施設は、その管渠の勾配
及び断面積が、切土又は盛土をした土地及びその周辺の土地の地形から想定
される集水地域の面積を用いて算定した計画地下水排水量を有効かつ適切に排
出できることとする。
(3)
5000
ア 「想定される降雨強度値」は、I=
とする。
40+t
t=流達時間(分)
46
イ
「算定した計画雨水量」とは、次の合理式により算定した雨水量とする。
1
 C  I  A (m3/sec)・・・・・・合理式
360
5000
I
40  t
L
t
5
V  60
Q
Q=最大計画雨水流出量(m3/sec)
C=流出係数
I=降雨強度(mm/hr)
A=排水面積(ha)
t=流達時間(分)
V=管渠内の平均流速(m/sec)
L=管渠の長さ(m)
ただし、流出係数Cは下記による。また、管渠の長さとは、千葉市に帰属する管
渠をいう。
(ア) 流出係数は原則として次表を使用し,種別構成から加重平均法により
算出すること。
種別
流出係数
水面
1.00
屋根・コンクリート
0.90
道路・アスファルト舗装
0.85
浸透性舗装
0.70
全浸透インターロッキング
0.40
透水コンクリート
0.40
砂利敷き
0.30
緑地(間地・土)
0.20
(イ) 公共下水道区域内(中央処理区、南部処理区、印旛処理区)について
は、表-1の排水区別流出係数を超えることはできない。
ウ 「算定した計画汚水量」とは、次の計算式により算出した汚水量とする。
P×q
QS=
(m3 /sec)
86400
QS=汚水の最大流出量
P=計画人口
q=一人当たり時間最大汚水量
47
(ア) 汚水計画流出量は、次表の処理区別時間最大汚水量を使用し算出する。
処理区名
中央処理区
南部処理区
印旛処理区
一人当たり時間最大汚水量(㍑/人/日)
745
745
690
(イ) 汚水管渠の余裕率は、時間最大汚水量に対して次表のとおりとする。
管
径(mm)
200~ 600
700~1500
1650~3000
余裕率(%)
約100
50~100
25~50
(規則第26条)
令 第 29 条 の規 定 によ り 定 める 技 術的 細 目のう ち 、 排水 施 設に 関 するも の は 、 次 に
掲げるものとする。
一
排水施設は、堅固で耐久力を有する構造であること。
二
排水 施 設は 陶 器、 コ ン クリ ー ト 、 れ んが そ の 他 の耐 水 性の 材 料 で造 り 、 かつ 、
漏水を最少限度のものとする措置が講ぜられていること。ただし崖崩れ又は
土砂の流出の防止上支障がない場合においては、もっぱら雨水その他の地表水
を排除すべき排水施設は多孔管その他雨水を地下に浸透させる機能を有する
ものとすることができる。
三
公共の用に供する排水施設は、道路その他排水施設の維持管理上支障がない
場所に設置されていること。
四
管渠の勾配及び横断面が、その排除すべき下水又は地下水を支障なく流下させる
ことができるもの(公共の用に供する排水施設のうち暗渠である構造の部分に
あ っ て は、 そ の内 径 又は内 法 幅 が2 0 セ ン チ メ ー ト ル 以 上 の も の ) で あ る こ と 。
五
専ら下水を排除すべき排水 施 設の う ち暗 渠で あ る 構造 の 部分 の 次に掲 げ る 箇所
に は 、 ます 又 はマ ン ホ ー ル が 設 け ら れ て い る こ と 。
イ
管渠の始まる箇所
ロ
下 水 の流 路 の方 向 、 勾配 又 は横 断 面が著 し く 変化 す る箇 所 (管 渠 の 清 掃 上
支障がない箇所を除く。)
ハ
管渠 の 長さ がそ の 内 径又 は 内 法 幅 の12 0 倍 を 超 え ない 範 囲 内の 長 さ ごと
の 管 渠 の部 分 のそ の 清掃上 適 当 な場 所
六
ます又はマンホールには、ふた(汚水を排除すべきます又はマンホール
に あ っ ては 、 密閉 す ること が で きる ふ たに 限 る。) が 設 けら れ てい る こと。
七
ます又はマンホールの底には、専ら雨水その他の地表水を排除すべきますにあっては
深さが15センチメートル以上の泥溜めが、その他のます又はマンホールにあっては
その接続する管渠の内径又は内法幅に応じ相当の幅のインバートが設けられて
いること。
48
(4)
ア 「堅固で耐久力を有する構造」とは、設置された排水施設が外圧、地盤の不等
沈下あるいは移動などにより、排水能力を阻害されない構造をいう。
(ア) 使用できる管種は、鉄筋コンクリート管、現場打ち鉄筋コンクリート管、シ
ールド工法で使用するセグメント、既製矩形きょ、陶管、硬質塩化ビニル管、リ
ブ付き硬質塩化ビニル管、強化プラスチック複合管、レジンコンクリート管、ポ
リエチレン管、ダクタイル鋳鉄管及び鋼管でJIS及びJSWAS規格品とする。
(イ) 管渠を道路に埋設する場合は、土被り1.0m以上とし、地下埋設物相互の
クリアランスは、原則として30㎝以上とする。
イ 「漏水を最少限度のものとする措置」とは、堅固で耐久力、耐水性に
すぐれた構造のものを使用し、その継目をカラー、ソケット等の構造とし
漏水を防ぐ措置をいう。
また、排水の水路等への放流口については 、原則として図-2により
当該水路の底及び側壁等の破壊を生じないような構造とし、水路等の管理者と
協議し定めること。
ウ 「維持管理上支障がない場所」とは、公共の用に供する空地を原則とし、維持
管理の安全を期することのできる場所をいう。
エ 「20センチメートル以上」とは、公共の用に供する排水施設のうち暗渠である
構造のものについて内 径又 は内法幅の最低基 準に関する規定であり 、清掃上
の観点と必要排水能力とからその内径又は内法幅を下記のとおりとする 。
(ア) 雨水管渠の最小径は、250mmとする。
(イ) 汚水管渠の最小径は、200mmとする。
オ 第5号イ、ロ、ハについては、排水施設のうち暗渠である構造の部分にます
又はマンホールを設けるべき箇所についての規定である。
(ア) マンホールは、管渠の起点及び方向・勾配・管路等の変化する箇所・
段差の生ずる箇所・管渠の会合する箇所並びに維持管理のうえで必要な
箇所に設けるものとする。
(イ) 管渠の内径が600mm未満の場合のマンホ-ル設置間隔は、75m
以内を原則とする。
(ウ) 下水管渠は、管頂接合を原則とし、接合段差が60cm以上となる
場合は副管付きマンホールとすること。
(エ) マンホールの深さが5m以上となる場合は、 安全を確保するため
おどり場を設けること。また、おどり場を2ケ所以上設ける場合は
開口部を千鳥とすること。
49
カ 第6号については、ます又はマンホールの底に設けるべき泥溜め及びインバートにつ
いての規定である。専ら雨水を排除すべきますについては雨水に混入する泥、ごみ等を
集めるための深さ15センチメートル以上の泥溜め、その他のます又はマンホールにつ
いては、排水の流れをスム-ズにするためのインバートの設置を規定したものである。
なお、雨水・汚水マンホール内には、下記によるインバートを付けて流れを滑らかに
すること。
(ア) インバートの幅は、下流の管径に合わせる。
(イ) インバートの縦断勾配は、上下流管の管底を100‰以下の勾配ですりつ
ける。尚、インバート勾配が下流管勾配を下回る時は下流勾配に合わせる。
(ウ) インバートの横勾配は、20‰程度とする。
(エ) インバートの高さは下表による。
本管の管径(mm)
250~900
1000以上
インバートの高さ
管径の1/2
50cm
(5) その他
この基準に定めのないものについては、最新版の下水道施設設計指針及び千葉市下水
道施設標準構造図によるものとする。
50
表-1
排水区別流出係数
中央処理区
排
水
本千葉地区
中 央 地 区
長 洲 地 区
新 宿 地 区
神 明 地 区
北部第1地区
北部第2地区
区 名
第1排水区
第2排水区
第3排水区
第4排水区
第5排水区
中央排水区
長洲排水区
第1排水区
第2排水区
神明排水区
第1排水区
第2排水区
第1排水区
第2排水区
流出係数
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
排
水
北部第2地区
西 部 地 区
本 町 地 区
出 州 地 区
稲 毛 地 区
区 名
第3排水区
第4排水区
第5排水区
第1排水区
第2排水区
第3排水区
第1排水区
第2排水区
第3排水区
出州排水区
黒砂排水区
稲毛排水区
流出係数
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.4
0.45
0.45
印旛処理区
排 水 区 名
流出係数
勝田川地区
こてはし台排水区 既設0.40
0.50
こてはし地区 さつきが丘排水区 0.40
検見川第1排水区
花見川
検見川第2排水区 0.50
検見川第3排水区
下流地区
検見川第4排水区
園生第10排水区
~
園生第17排水区
宮野木第4排水区 0.50
草野地区
~
宮野木第8排水区
小中台第1排水区
~
小中台第15排水区
51
排
水
黒砂地区
草野地区
花見川
下流地区
区 名
稲毛海岸
第1排水区
~
稲毛海岸
第6排水区
稲毛海岸
第7排水区
~
稲毛海岸
第19排水区
稲毛西部
第1排水区
~
稲毛西部
第8排水区
流出係数
0.45
0.45
0.45
印旛処理区(2)
排水区名
花見川
下流地区
浜田川
地区
流出係数
0.50
0.60
武石第5排水区
武石第6排水区
幕張海浜東
第1排水区
幕張第21排水区
幕張第22排水区
幕張海浜西
第1排水区
及び
幕張海浜西
第3排水区
幕張海浜西
第2排水区
0.60
0.50
0.55
0.60
0.55
南部処理区
排水区名
都川排水区
千葉寺排水区
寒川排水区
宮崎排水区
生実排水区
浜野川排水区
南生実排水区
村田川排水区
古市場排水区
鎌取排水区
表-2
流出係数
0.50
0.45
0.55
0.50
0.50
0.50
0.50
0.55
0.55
0.50
排水区名
中西排水区
誉田排水区
土気排水区
六方排水区
東寺山排水区
都川本線地区
都川支線地区
平山地区
坂月都市小河川地区
鹿島川地区
花見川地区
河川比流量表
河川名
比流量(m3/sec/ha)
鹿島川水系
0.00633
都川水系(坂月川含)
0.02
勝田川
0.008
村田川
0.0451
小名木都市下水路
0.025
浜野川
0.194
生実川
0.0683
52
流出係数
0.50
0.50
0.50
0.50
0.50
0.50
0.50
0.50
0.50
0.50
0.50
表-3
n
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
110
120
130
140
150
160
170
180
190
200
210
220
230
240
250
260
270
280
290
300
310
320
330
340
350
360
370
380
390
400
調整池雨水量換算表(C=1.0、A=1.0ha)
∑Q
n
∑Q
n
83.33333
410
1917.08639
810
236.11111
420
1935.40362
820
365.07937
430
1953.32684
830
476.68651
440
1970.87265
840
575.06614
450
1988.05660
850
663.02910
460
2004.89334
860
742.57456
470
2021.39661
870
815.17557
480
2037.57936
880
881.94907
490
2053.45382
890
943.76226
500
2069.03150
900
1001.30194
510
2084.32331
910
1055.12138
520
2099.33954
920
1105.67285
530
2114.08996
930
1153.33081
540
2128.58381
940
1198.40878
550
2142.82986
950
1241.17194
560
2156.83646
960
1281.84654
570
2170.61150
970
1320.62720
580
2184.16253
980
1357.68254
590
2197.49672
990
1393.15959
600
2210.62089
1000
1427.18737
610
2223.54157
1010
1459.87968
620
2236.26495
1020
1491.33742
630
2248.79699
1030
1521.65047
640
2261.14335
1040
1550.89924
650
2273.30944
1050
1579.15594
660
2285.30047
1060
1606.48569
670
2297.12140
1070
1632.94739
680
2308.77698
1080
1658.59448
690
2320.27178
1090
1683.47565
700
2331.61017
1100
1707.63531
710
2342.79636
1110
1731.11415
720
2353.83437
1120
1753.94948
730
2364.72808
1130
1776.17565
740
2375.48122
1140
1797.82433
750
2386.09736
1150
1818.92475
760
2396.57995
1160
1839.50402
770
2406.93232
1170
1859.58726
780
2417.15765
1180
1879.19782
790
2427.25904
1190
1898.35744
800
2437.23943
1200
53
∑Q
2447.10171
2456.84863
2466.48287
2476.00699
2485.42348
2494.73476
2503.94315
2513.05089
2522.06016
2530.97307
2539.79166
2548.51790
2557.15371
2565.70094
2574.16140
2582.53682
2590.82890
2599.03928
2607.16955
2615.22127
2623.19594
2631.09501
2638.91991
2646.67201
2654.35267
2661.96318
2669.50481
2676.97880
2684.38635
2691.72864
2699.00680
2706.22194
2713.37515
2720.46748
2727.49995
2734.47357
2741.38932
2748.24815
2755.05098
2761.79873
n
1210
1220
1230
1240
1250
1260
1270
1280
1290
1300
1310
1320
1330
1340
1350
1360
1370
1380
1390
1400
1410
1420
1430
1440
1450
1460
1470
1480
1490
1500
∑Q
2768.49228
2775.13249
2781.72021
2788.25626
2794.74144
2801.17654
2807.56233
2813.89956
2820.18896
2826.43124
2832.62711
2838.77726
2844.88235
2850.94303
2856.95996
2862.93375
2868.86503
2874.75438
2880.60241
2886.40968
2892.17676
2897.90420
2903.59255
2909.24233
2914.85407
2920.42827
2925.96543
2931.46604
2936.93058
2942.35952
n
1510
1520
1530
1540
1550
1560
1570
1580
1590
1600
1610
1620
1630
1640
1650
1660
1670
1680
1690
1700
1710
1720
1730
1740
1750
1760
1770
1780
1790
1800
∑Q
2947.75332
2953.11243
2958.43730
2963.72836
2968.98603
2974.21074
2979.40290
2984.56291
2989.69116
2994.78805
2999.85395
3004.88925
3009.89430
3014.86947
3019.81511
3024.73157
3029.61920
3034.47833
3039.30928
3044.11240
3048.88799
3053.63636
3058.35784
3063.05271
3067.72128
3072.36384
3076.98068
3081.57209
3086.13833
3090.67969
n
1810
1820
1830
1840
1850
1860
1870
1880
1890
1900
1910
1920
1930
1940
1950
1960
1970
1980
1990
2000
2010
2020
2030
2040
2050
2060
2070
2080
2090
2100
∑Q
3095.19643
3099.68883
3104.15714
3108.60161
3113.02251
3117.42008
3121.79456
3126.14620
3130.47524
3134.78190
3139.06642
3143.32902
3147.56993
3151.78936
3155.98754
3160.16468
3164.32098
3168.45666
3172.57191
3176.66694
3180.74194
3184.79711
3188.83265
3192.84874
3196.84556
3200.82331
3204.78216
3208.72229
3212.64388
3216.54711
※単位: n (分) 、 ΣQ ( ㎥ )
☆使 用 例 A=1.74 ha、 C=0.65、 n=411.39分 である場合 n分を10分単位に切り上げるので、n=420分 となる。
n=420分の時にΣQを見てみると、 ΣQ=1935.40362である。
よって総雨水量ΣQは、 Q=ΣQ×C×Aより
ΣQ=1935.40362×0.65×1.74=2188.94 ( ㎥ ) となる。
∴調整池容量Vは、 V=ΣQ ー ( QA × n × 60 )より算出する。 54
54
55
図―2
都市下水路施設への排水管の接続構造図
56
2
その他の基準
1 給水施設
( 法 第3 3 条第 1項 第 4 号)
主 と して 、 自己 の居 住 の 用に 供 する 住 宅の 建 築 の用 に 供す る 目的 で 行 う開 発 行為
以 外 の 開発 行 為に あ って は 、 水道 そ の他 の 給水 施 設 が 、 第 2号 イ から ニ ま でに 掲げ
る 事 項 を勘 案 して 、 当該 開 発 区域 に つい て 想定 さ れ る需 要 に支 障 を来 さ な い よ うな
構 造 及 び能 力 で適 当 に配 置 さ れる よ うに 設 計が 定 め られ て いる こ と。 こ の場 合 にお
い て 、 当該 給 水施 設 に関 す る 都市 計 画が 定 めら れ て いる と きは 、 設 計 が これ に 適合
し て い るこ と 。
(1)開発行為による給水の水源は、原則として公益水道によるものとする。
この場合は、当該水道事業において本号の基準と同様の施設計画が行われるので、水道
事業者の給水可能通知をもって基準に適合しているとみなす。
また、開発区域内に事業者が新たに水道を布設する場合は、水道法に基づく施設基準等
に適合すると共に当然同法に基づく認可等を受けることを要する。
57
2
公共、公益的施設
( 法 第3 3 条第 1項 第 6 号)
当 該開 発 行為 の 目的に 照 ら して 、 開発 区 域に お け る利 便 の増 進 と開 発 区 域及 び
そ の 周 辺の 地 域に お ける 環 境 の保 全 とが 図 られ る よ うに 公 共施 設 、 学 校 そ の他 の
公 益 的 施設 及 び開 発 区域 内 に おい て 予定 さ れる 建 築 物の 用 途の 配 分が 定 め られ て
い る こ と。
( 令 第2 7 条)
主 とし て 住宅 の 建築の 用 に 供す る 目的 で 行う 2 0 ヘク タ ール 以 上の 開 発 行為 に
あ っ て は、 当 該開 発 行為 の 規 模に 応 じ必 要 な教 育 施 設 、 医 療施 設 、 交 通 施 設、 購
買 施 設 その 他 の公 益 的施 設 が 、そ れ ぞれ の 機能 に 応 じ居 住 者の 有 効な 利 用 が確 保
さ れ る よう な 位置 及 び規 模 で 配置 さ れて い なけ れ ば なら な い。
ただ し 、周 辺 の状況 に よ り必 要 がな い と認 め ら れる と き は 、 この 限 り でな い 。
(1) 「その他の公益的施設」とは、次に掲げるものをいう。
ア 行政施設(派出所・郵便局・市出張所等)
イ 集会施設(集会所・公民館等)
ウ 福祉施設(保育所等)
(2)「周辺の状況により必要がないと認められるとき」とは 、誘致距離及び
規模等を考慮して既存のものが十分利用できる場合をいう。
58
3 擁壁
(法第33条第1項第7号)
地盤の沈下、崖崩れ、出水その他による災害を防止するため、開発区域内の土地について、
地盤の改良、擁壁又は排水施設の設置その他安全上必要な措置が講ぜられるように設計が定め
られていること。この場合において、開発区域内の土地の全部又は一部が宅地造成等規制法(昭
和36年法律第191号)第3条第1項の宅地造成工事規制区域内の土地であるときは、当該
土地における開発行為に関する工事の計画が、同法第9条の規定に適合していること。
(令第28条)
法第33条第2項に規定する技術的細目のうち、同条第1項第7号(法第35条の2第4
項において準用する場合を含む。)に関するものは、次に掲げるものとする。
一
地盤の沈下又は開発区域外の地盤の隆起が生じないように、土の置換え、水抜きその
他の措置が講ぜられていること。
二
開発行為によって崖が生じる場合においては、崖の上端に続く地盤面には、特別の
事情がない限り、その崖の反対方向に雨水その他の地表水が流れるように勾配が付され
ていること。
三
切土をする場合において、切土をした後の地盤に滑りやすい土質の層があるときは、
その地盤に滑りが生じないように、地滑り抑止ぐい又はグラウンドアンカーその他の
土留(次号において「地滑り抑止ぐい等」という。)の設置、土の置換えその他の措置
が講ぜられていること。
四
盛土をする場合には、盛土に雨水その他の地表水又は地下水の浸透による緩み、沈下、
崩壊又は滑りが生じないように、おおむね三十センチメートル以下の厚さの層に分けて
土を盛り、かつ、その層の土を盛るごとに、これをローラーその他これに類する建設機
械を用いて締め固めるとともに、必要に応じて地滑り抑止ぐい等の設置その他の措置が
講ぜられていること。
五
著しく傾斜している土地において盛土をする場合には、盛土をする前の地盤と盛土と
が接する面が滑り面とならないように、段切りその他の措置が講ぜられていること。
六
開発行為によって生じた崖面は、崩壊しないように、国土交通省令で定める基準によ
り、擁壁の設置、石張り、芝張り、モルタルの吹付けその他の措置が講ぜられているこ
と。
七
切土又は盛土をする場合において、地下水により崖崩れ又は土砂の流出が生じるおそ
れがあるときは、開発区域内の地下水を有効かつ適切に排出することができるように、
国土交通省令で定める排水施設が設置されていること。
59
(規則第23条)
切土をした土地の部分に生ずる高さが二メートルをこえるがけ、盛土をした土地の部分に生
ずる高さが一メートルをこえるがけ又は切土と盛土とを同時にした土地の部分に生ずる高さが
二メートルをこえるがけのがけ面は、擁壁でおおわなければならない。
ただし、切土をした土地の部分に生ずることとなるがけ又はがけの部分で、次の各号の一に
該当するもののがけ面については、この限りでない。
一
土質が次の表の上欄に掲げるものに該当し、かつ、土質に応じ勾配が同表の中欄の角度
以下のもの
そ
の
他
こ
れ
ら
に
類
す
る
も
の
砂
利
・
真
砂
土
・
関
東
ロ
ー
ム
層
・
硬
質
粘
土
三
十
五
度
四
十
五
度
風
化
の
著
し
い
岩
軟
岩
(
風
化
の
著
し
い
も
の
を
除
く
)
四
十
度
六
十
度
五
十
度
八
十
度
60
土
質
勾
配
の
上
限
擁
壁
を
要
し
な
い
勾
配
の
下
限
擁
壁
を
要
す
る
二
土質が前号の表の上欄に掲げるものに該当し、かつ、土質に応じ勾配が同表の中欄の角度
をこえ同表の下欄の角度以下のもので、その上端から下方に垂直距離5メートル以内の部分。
この場合において、前号に該当するがけの部分により上下に分離されたがけの部分がある
ときは、同号に該当するがけの部分は存在せず、その上下のがけの部分は連続しているもの
とみなす。
2
前項の規定の適用については、小段等によって上下に分離されたがけがある場合において、
下層のがけ面の下端を含み、かつ、水平面に対し三十度の角度をなす面の上方に上層のがけ面
の下端があるときは、その上下のがけを一体のものとみなす。
3
第一項の規定は、土質試験等に基づき地盤の安定計算をした結果がけの安全を保つために擁
壁の設置が必要でないことが確かめられた場合又は災害の防止上支障がないと認められる土
地において擁壁の設置に代えて他の措置が講ぜられた場合には、適用しない。
4
開発行為によって生ずるがけのがけ面は、擁壁でおおう場合を除き、石張り、芝張り、モル
タルの吹付け等によって風化その他の侵食に対して保護しなければならない。
(規則第27条)
第23条第1項の規定により設置される擁壁については、次に定めるところによらなければ
ならない。
一
擁壁の構造は、構造計算、実験等によって次のイからニまでに該当することが確かめら
れたものであること。
イ
土圧、水圧及び自重(以下この号において「土圧等」という。)によって擁壁が破壊
されないこと。
二
ロ
土圧等によって擁壁が転倒しないこと。
ハ
土圧等によって擁壁の基礎がすべらないこと。
ニ
土圧等によって擁壁が沈下しないこと。
擁壁には、その裏面の排水をよくするため、水抜穴が設けられ、擁壁の裏面で水抜穴の
周辺その他必要な場所には、砂利等の透水層が設けられていること。
ただし、空積造その他擁壁の裏面の水が有効に排出できる構造のものにあっては、この
限りでない。
2
開発行為によって生ずるがけのがけ面を覆う擁壁で高さが2メートルを越えるものにつ
いては、建築基準法施行令(昭和25年政令第338号)第142条(同令第7章の8の準用
に関する部分を除く。)の規定を準用する。
61
本節の審査基準は、千葉市が定めた「宅地造成工事技術指針」の「技術資料第1編
1-3 宅地造成設計基準」及び「技術資料第2編」を準用すること。
なお、開発事業区域内に宅地造成工事規制区域がある場合、高さが5mを超える擁壁又は
1500㎡を超える造成工事を行うときは、宅地造成等規制法施行令第17条に規定する資
格を有する者の設計でなければならない。
※「宅地造成工事技術指針」は、宅地課窓口で閲覧できるほか、市政情報室で販売
いたしております。
62
4 樹木の保存、表土の保全等
(法第33条第1項第9号)
政 令 で 定 め る 規 模 以 上 の 開 発 行 為 に あ っ て は 、開 発 区 域 及 び そ の 周 辺 の 地 域 に お け
る環境を保全するため、開発行為の目的及び第2号イからニまでに掲げる事項を勘案
して、開発区域における植物の生育の確保上必要な樹木の保存、表土の保全その他の
必要な措置が講ぜられるように設計が定められていること。
(令第23条の3)
法第33条第1項第9号の政令で定める規模は、1ヘクタールとする。ただし、
開発区域及びその周辺の地域における環境を保全するため特に必要があると認められ
るときは、都道府県知事は、都道府県の規則で、区域を限り、0.3ヘクタール以上
1ヘクタール未満の範囲内で、その規模を別に定めることができる。
(令第28条の2)
法 第 3 3 条 第 2 項 に 規 定 す る 技 術 的 細 目 の う ち 、同 条 第 1 項 第 9 号 に 関 す る も の は
次に掲げるものとする。
一
高さが10メートル以上の健全な樹木又は国土交通省令で定める規模以上の健
全な樹木の集団については、その存する土地を公園又は緑地として配置する等に
よ り 当 該 樹 木 又 は 樹 木 の 集 団 の 保 存 の 措 置 が 講 ぜ ら れ て い る こ と 。た だ し 、当 該
開発行為の目的及び法第33条第1項第2号イからニまでに掲げる事項と当該樹
木 又 は 樹 木 の 集 団 の 位 置 と を 勘 案 し て や む を え な い と 認 め ら れ る 場 合 は 、こ の 限
りでない。
二
高さが1メートルを越える切土又は盛土が行われ、かつ、その切土又は盛土を
する土地の面積が1、000平方メートル以上である場合には、当該切土又は
盛土を行う部分(道路の路面の部分その他の植栽の必要がないことが明らかな
部分及び植物の生育が確保される部分を除く。)について表土の復元、客土、
土壌の改良等の措置が講ぜられていること。
(規則第23条の2)
令第28条の2第1号の国土交通省令で定める規模は、高さが5メートルで、かつ、
面積が300平方メートルとする。
63
(1) 樹木の保存
ア 「集団」とは、10m2 当たり樹木が1本以上の割合で存する場合を目途
とする。
イ 「保存の措置」とは、保存の対象となる樹木又は樹林地をそのまま保存し
ておくことで、地区内での移植又は、植樹をさしているのではない。
保存対象樹木又は、その集団の存する土地は少なくとも枝張りの垂直投影
面積下については切土や盛土は行わないことが必要である。
ウ 「やむをえないと認められる場合」とは、次のような場合をいう。
(ア)
開発区域の全域にわたって、保存対象樹木が存する場合。
土地利用計画上、公園、緑地等として利用計画が定められている部分
にのみ樹木の保存措置を講じる。
(イ)
公園、緑地等の計画面積以上に保存対象樹木がある場合
(ウ)
当該樹木が存する土地が南斜面の場合。
(エ) 開発区域内の公共・公益施設、切土又は盛土、地盤の改良若しくは、
擁壁の設置等の計画上、当該樹木を保存することが困難な場合。
(2) 表土の保全
ア 公園、緑地等、樹木を植栽することとなる土地の表面は、植物の生育に
必要な土壌でなければならない。
(ア) 「表土」とは、植物の生育に必要な有機物を含む表層土壌のことをい
う。
(イ) 「表土の復元」とは、開発区域内の表土を造成工事中まとめて保存し、
粗造成が終了する段階で必要な部分に復元することをいう。
(ウ) 「客土」とは、開発区域外の表土を採取して、その表土を開発区域内
の必要な部分に覆うことをいう。
(エ)
「土壌の改良」とは、土壌改良剤と肥料を与え、耕起することをいう。
64
5 緩衝緑地
(法第33条第1項第10号)
政 令 で 定 め る 規 模 以 上 の 開 発 行 為 に あ っ て は 、開 発 区 域 及 び そ の 周 辺 の 地 域
に お け る 環 境 を 保 全 す る た め 、第 2 号 イ か ら ニ ま で に 掲 げ る 事 項 を 勘 案 し て 、
騒音、振動等による環境の悪化の防止上必要な緑地帯その他の緩衝帯が配置さ
れるように設計が定められていること。
(令第23条の4)
法第33条第1項第10号の政令で定める規模は、1ヘクタールとする。
(1)
「騒音、振動等」とは、開発区域内の予定建築物等から発生するものを指し、
区域外から発生するものを指すものではない。
(令第28条の3)
騒音、振動等による環境の悪化をもたらすおそれがある予定建築物等の建築又は
建設の用に供する目的で行う開発行為にあっては、4メートルから20メートルまで
の範囲内で開発区域の規模に応じて建設省令で定める幅員以上の緑地帯その他の緩衝
帯が開発区域の境界にそってその内側に配置されていなければならない。ただし、
開 発 区 域 の 土 地 が 開 発 区 域 外 に あ る 公 園 、緑 地 、河 川 等 に 隣 接 す る 部 分 に つ い て は 、
その規模に応じ、緩衝帯の幅員を減少し、又は緩衝帯を配置しないことができる。
(規則第23条の3)
令 第 2 8 条 の 3 の 建 設 省 令 で 定 め る 幅 員 は 、開 発 行 為 の 規 模 が 、1 ヘ ク タ ー ル 以 上
1.5ヘクタール未満の場合にあっては4メートル、1.5ヘクタール以上5ヘクタ
ール未満の場合にあっては5メートル、5ヘクタール以上15ヘクタール未満の場合
にあっては10メートル、15ヘクタール以上25ヘクタール未満の場合にあっては
15メートル、25ヘクタール以上の場合にあっては20メートルとする。
(2) 「騒音、振動等をもたらすおそれがある予定建築物等」とは、工場及び
第一種特定工作物をいう。
(3) 「公園、緑地、河川等」とは、開発区域の周辺に存する公園、緑地、河川、
池、沼、海、植樹のされた大規模な街路、法面をいう。
これらについては、その幅員の2分の1を緩衝帯の幅員に算入することが
できる。
65
6 40ヘクタール以上の開発行為における輸送施設
( 法 第3 3 条第 1項 第 1 1号 )
政 令 で定 め る規 模以 上 の 開発 行 為に あ って は 、 当該 開 発行 為 が道 路 、 鉄道 等
に よ る 輸送 の 便等 か らみ て 支 障が な いと 認 めら れ る こと 。
( 令 第2 4 条)
法 第 33 条 第1 項第 1 1 号の 政 令で 定 める 規 模 は 、 4 0ヘ ク ター ル と する 。
(1) 道路、鉄道による輸送の便を考慮し、当該開発区域内に駅舎等の鉄道施設
用地その他の輸送施設用地の確保等が必要となる。
なお、40ha以上の開発行為については、令第23条第4号の規定により
鉄道事業者及び軌道経営者と開発許可申請者とが法第32条による協議を行う
こととされており、かつ、これらの事案を許可しようとするときは、許可権者
が陸運局長と予め協議を行うことになっているので、これらの協議内容を参考
として判断することとなる。
66
7 申請者の資力・信用
(法第33条第1項第12号)
主 と し て 、自 己 の 居 住 の 用 に 供 す る 住 宅 の 建 築 の 用 に 供 す る 目 的 で 行 う 開 発
行為又は住宅以外の建築物若しくは特定工作物で自己の業務の用に供するもの
の建築若しくは建設の用に供する目的で行う開発行為(当該開発行為の中断に
より当該開発区域及びその周辺の地域に出水、がけ崩れ、土砂の流出等による
被害が生じるおそれがあることを考慮して政令で定める規模以上のものを除く。
)以 外 の 開 発 行 為 に あ っ て は 、申 請 者 に 当 該 開 発 行 為 を 行 う た め に 必 要 な 資 力 及
び信用があること。
(令第24条の2)
法第33条第1項第12号の政令で定める規模は、1ヘクタールとする。
(1) 「資力」があるとは、次に該当する場合をいう。
ア 工事施行者による工事見積書に対応する資金の裏付けがあること。
イ 所得税(法人税)の滞納をしていないか、支払いが可能な状況にあること。
(2) 「信用」についての判断は、過去の開発行為の申請者としての事業実績
(過去に誠実に開発行為を遂行しなかった前歴の有無等)及び開発行為の
工事施行者としての工事実績(過去に誠実に工事を施行しなかった前歴の
有無等)等を勘案して行う。
(3) 具体的には「千葉市開発行為等の規制に関する規則」第4条第2項各号に
掲げる書類等により審査することとなる。
67
8 工事施行者の能力
( 法 第3 3 条第 1項 第 1 3号 )
主 と して 、 自己 の居 住 の 用に 供 する 住 宅の 建 築 の用 に 供す る 目的 で 行 う開 発
行 為 又 は住 宅 以外 の 建築 物 若 しく は 特定 工 作物 で 自 己の 業 務の 用 に供 す る もの
の 建 築 若し く は建 設 の用 に 供 する 目 的で 行 う開 発 行 為( 当 該開 発 行為 の 中 断に
よ り 当 該開 発 区域 及 びそ の 周 辺の 地 域に 出 水 、 が け 崩れ 、 土砂 の 流出 等 に よる
被 害 が 生じ る おそ れ があ る こ とを 考 慮し て 政令 で 定 める 規 模以 上 のも の を 除く 。
) 以 外 の開 発 行為 に あっ て は 、工 事 施行 者 に当 該 開 発行 為 に関 す る工 事 を 完成
す る た めに 必 要な 能 力が あ る こと 。
( 令 第2 4 条の 3)
法 第 33 条 第1 項第 1 3 号の 政 令で 定 める 規 模 は 、 1 ヘク タ ール と す る。
(1) 工事施行者の能力の判断は、当該工事の難易度を考慮し、また過去の工事
実績(過去に誠実に工事を施行しなかった前歴の有無等)等を勘案して行う
こととし、具体的には「千葉市開発行為等の規制に関する規則」第4条
第3項各号に掲げる書類等により審査することとなる。
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9 関係権利者の同意
( 法 第3 3 条第 1項 第 1 4号 )
当 該 開発 行 為を しよ う と する 土 地若 し くは 当 該 開発 行 為に 関 する 工 事 をし よ
う と す る土 地 の区 域 内の 土 地 又は こ れら の 土地 に あ る建 築 物そ の 他の 工 作 物に
つ き 当 該開 発 行為 の 施行 又 は 当該 開 発行 為 に関 す る 工事 の 実施 の 妨げ と な る権
利 を 有 する 者 の相 当 数の 同 意 を得 て いる こ と。
(1) 「妨げとなる権利を有する者」とは、土地については所有権、永小作権、
地上権、賃借権、質権、抵当権、先取特権等を有する者のほか、土地が保全
処分の対象となっている場合には、その保全処分をした者を含む。
また、工作物については、所有権、賃借権、質権、抵当権、先取特権等を
有する者のほか、土地改良施設の管理者が含まれる。
(2) 「相当数の同意」とは、次のすべての要件を満たすことをいう。
ア 公共施設となる土地について妨げとなる権利を有する者すべての同意を
得ていること。
イ 当該開発行為の施行又は当該開発行為に関する工事の実施の妨げとなる
権利を有するすべての者の3分の2以上の同意を得ていること。
ウ イの者のうちの所有権を有するすべての者及び借地権を有するすべての者
のそれぞれ3分の2以上の同意を得ていること。
エ 同意した者が所有する土地の地積と同意した者が有する借地権の目的と
なっている土地の地積の合計が土地の総地積と借地権の目的となっている
土地の総地積との合計の3分の2以上であること。
この場合において、共有の土地又は借地権があるときは、共有者の持ち分
の価格に従ってその過半数の同意があることをもって、同意した者が所有す
る土地又は同意した者が有する借地権の目的となっている土地とみなす。
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4
建築制限
(法第37条)
開発許可を受けた開発区域内の土地においては、前条第3項の公告がある
までの間は、建築物を建築し、又は特定工作物を建設してはならない。
ただし、次の各号の一に該当するときは、この限りでない。
一
当該開発行為に関する工事用の仮設建築物又は特定工作物を建築し、
又は建設するとき、その他都道府県知事が支障がないと認めたとき。
二
第33条第1項第14号に規定する同意をしていない者が 、その権利
の行使として建築物を建築し、又は特定工作物を建設するとき。
1
建築制限等
(1)「支障がない」とは、次のすべての基準に適合している場合をいう。
ア
次のいずれかに該当するものの建築又は建設であること。
(ア)専用住宅及び兼用住宅以外の建築物又は特定工作物((オ)から(キ)ま
でを除く。)
(イ)開発許可を受けた者が住宅金融支援機構の融資を受けて建築する専用住宅
(ウ)土地付住宅分譲(いわゆる建売住宅)を目的とする開発行為の場合におけ
る展示用モデル住宅(原則として一つの開発行為につき一つの建築物を限度と
する。)
(エ)自己の居住の用に供する住宅
(オ)令第21条各号に規定する建築物
(カ)地下車庫等の当該開発行為に係る造成工事と不可分である建築物
(キ)特定行政庁が建築基準法第85条第5項の規定により許可した仮設建築物で
あって、販売促進事務所その他の当該開発行為と密接に関連する用に供される
もの
イ
申請者に当該建築行為を行うために必要な資力があること。
(2)(1)ア(ア)から(カ)までに該当する場合は、法第36条第3項の規定に
よる公告のあるときまで建築物又は特定工作物を使用しない((ウ)に該当する場
合にあっては専用住宅として使用しない)こととする。また、(1)ア(キ)に該
当する建築物の場合は、当該建築物について、法第36条第1項の規定による届出
の日までに除却することとする。
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5
特定承継
(法第45条)
開発許可を受けた者から当該開発区域内の土地の所有権その他当該開発行為 に
関する工事を施行する権原を取得した者は、都道府県知事の承認を受けて、
当該開発許可を受けた者が有していた当該開発許可に基づく地位を承継する
ことができる。
1
承認の判断基準
(1) 「その他開発許可に関する工事を施行する権原」とは、申請者が許可に
基づく地位を承継することにつき、当該開発許可を受けた者から得た承諾を
いう。
(2) 申請者に当初の許可どおりの開発行為を行うために必要な資力及び信用が
あること。
2 「許可に基づく地位」とは、許可を受けたことによって発生する権利と義務の
総体をいう。
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