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資料編 目 次 第71期 事業の概況 ……………………………………………… 32 最近5年間の主要な経営指標の推移 財務諸表 …………………………………………………………… 34 主要な経営指標 …………………………………………………… 40 預金に関する指標 ………………………………………………… 41 貸出金に関する指標 不良債権の状況 ……………………………………………… 41 …………………………………………………… 42 有価証券に関する指標 報酬体系について 連結決算 …………………………… 33 …………………………………………… 43 ………………………………………………… 45 …………………………………………………………… 46 自己資本の充実の状況(自己資本比率規制 第3の柱)…………… 52 資料編〔第71期 事業の概況〕 第71期 事業の概況(平成24年4月1日∼平成25年3月31日) [業 績] 1.預金・貸出金の状況 預 金 平成25年度は、上期定期預金キャンペーンとして、6月から8月の3ヵ月間、店頭表示金利の5倍の金利を適用し、更に抽選 で全国各地の名産グルメが当たる「 ありがとう プレミアム5定期預金」を販売し、378億円を募集することができました。下期 においては、11月から翌年1月までの3ヵ月間、店頭表示金利の2倍の金利を適用と記念品の進呈、更に抽選で懸賞品が当たる 「おもてなし定期預金」を販売し、268億円を募集することができました。その結果、期末の預金残高は、前期比3.4億円プラ スの6,309億円となりました。 貸出金 平成25年度は、主力である住宅ローンの金利を前年度金利より0.2%引き下げた結果、獲得額が目標110億円に対して123 億円と順調に推移し、繰上げ返済の36億円、他行肩代わりの21億円を加味しても、住宅ローン残高は対期首プラス38億円と なりました。また、平成25年12月∼平成26年3月の4ヵ月間、 「創立90周年&5金庫合併10周年記念ローンキャンペーン」 (適 用金利0.9%)を行った結果、カーローン残高が対期首17億円のプラスとなり、消費者ローン残高全体でも対期首21億円のプラ スとなり、クイックサポートや保証協会融資等事業性融資が低迷する中、個人融資は比較的堅調であったことから、貸出金残 高は期首を回復し、前期比74億円プラスの3,278億円となりました。 2.収益の状況 収益面においては、貸出金が期中平残ベースで前期比2,809百万円減少、貸出金利回りも前期比0.062%低下したため、 貸出金利息は257百万円減少しました。役務取引等収益は金融商品販売手数料増加が寄与し、30百万円増加しました。余 資運用においては、有価証券利息配当金が、投資信託での積極的運用が功を奏し、前期比1,046百万円増加、国債等債券売 却益については、日銀の異次元金融緩和の影響で難しい舵取りを強いられ、前期比2,280百万円の減少、株式等売却益につ いては、 マーケット環境の好転で822百万円増加したものの、経常収益は349百万円の減少となりました。 一方、費用面においては、預金利回りが前期比マイナス0.011%となり、預金利息の支払いが前期比67百万円減少したこ と、貸出金償却や貸倒引当金繰入額が941百万円減少したことが、費用全体を押し下げることとなり、収益向上の一因とな りました。 その結果、経常収益14,388百万円、経常費用12,137百万円、経常利益2,251百万円、当期純利益1,359百万円となりまし た。 [事業の展望および当金庫の対処すべき課題] 我々の住む北九州地区の一番大きな問題点は、人口の減少と高齢化の進展であり、どの政令都市よりもそのスピードが速い ところにあります。それによって、当金庫の預金は減少傾向に転じており、相続を契機に北九州地区在住の親世代の預金が、都 市部在住の子世代に移転し、預金が都市部に集中する傾向が今後も続いていくものと思われます。 また、融資についても、法人、個人共に資金需要の低迷が続く中、当地区はそれに加えて、新銀行の設立による地元地銀の 金利競争激化の影響により、当金庫も本業の貸付金利息が年々減少し、本業で経費を賄えない状況がここ3年ほど続いてい ます。人口減少や高齢化の更なる進行で、預金の減少まで続けば貸出金利息の減少を余裕資金の運用等の収益で賄うことが 一層困難になる可能性があります。 このような状況の中、当金庫は預金を集め、融資を増やすという本来の業務に立ち返り、お年寄りを大事にし、年金ファンを 増やし、且つ若年層ファンを取り込み、預貸金シェアを高めて街を活性化する必要があります。更に人口減少に歯止めをかける ための子作り・子宝奨励商品や体制整備を充実し推進することが我々信用金庫に求められています。 〈活性化の向上〉の5つの向上 平成26年度は〈生産性の向上〉 〈収益性の向上〉 〈人材育成の向上〉 〈顧客満足度の向上〉 を目指し、今年度同様3つの改革、即ち〈業務面の改革〉 〈人事面の改革〉 〈組織面の改革〉を更に推し進めてまいります。 32 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 資料編〔事業の概況/最近5年間の主要な経営指標の推移〕 [業務の適正を確保するための体制] 当金庫の理事の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制、その他業務の適正を確保するため体制 整備を目的に「内部統制システム構築の基本方針」を定め、次の9つの体制整備を着実に実行することにより、健全経営、経営 基盤の強化、地域社会繁栄への貢献に努めてまいります。 1.理事及び職員の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制 2.理事の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する事項 3.損失の危険の管理に関する規程その他の体制 4.理事の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制 5.監事がその職務を補助すべき職員を置くことを求めた場合における当該職員に関する事項 6.前号の職員の理事からの独立性に関する事項 7.理事及び職員が監事に報告をするための体制その他の監事への報告に関する体制 8.その他監事の監査が実効的に行われることを確保するための体制 9.当該金庫及びその子法人等における業務の適正を確保するための体制 最近5年間の主要な経営指標の推移 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 経 常 収 益( 千 円 ) 14,758,775 15,856,462 14,033,003 14,738,190 14,388,779 経 常 利 益( 千 円 ) 771,630 487,172 208,454 943,642 2,251,058 業 務 コ ア 当 純 業 期 出 務 純 純 利 資 総 益( 千 円 ) 2,308,585 1,500,327 5,102,665 5,021,216 2,194,167 益( 千 円 ) 2,279,301 2,062,296 1,671,341 1,688,911 2,545,542 益( 千 円 ) 869,536 586,266 110,787 708,619 1,359,308 額 (百万円) 3,619 3,601 3,580 3,562 3,538 2,299 普 通 出 資 金 ( 百 万円) 2,380 2,361 2,340 2,323 優 先 出 資 金 ( 百 万円) ー ー ー ー ー 金 ( 百 万円) 1,239 1,239 1,239 1,239 1,239 数( 千 口 ) 4,760 4,723 4,681 4,646 4,598 そ 出 の 他 資 の 出 総 資 口 純 資 産 額 (百万円) 36,351 34,673 37,651 43,317 43,603 総 資 産 額 (百万円) 649,083 658,874 677,045 680,078 681,228 預 金 貸 有 単 積 出 価 体 金 金 証 自 残 残 券 己 資 残 高 (百万円) 605,815 616,577 632,215 630,598 630,940 高 (百万円) 336,303 332,980 332,780 320,407 327,869 高 (百万円) 153,733 157,744 165,283 208,886 230,767 % ) 14.64 14.50 13.73 13.72 13.21 ( 当 た り ) 円 ) 20 20 20 20 20 数( 人 ) 16 16 15 15 13 数( 人 ) 13 13 12 11 9 本 比 率( 出 資 に 対 す る 配 当 金 ( 出 資 1 口 役 員 う ち 常 勤 役 員 職 員 数( 人 ) 610 603 601 603 611 会 員 数( 人 ) 73,863 73,605 73,460 73,043 72,663 (注) 「その他の出資金」1,239百万円は、平成15年10月20日に合併した旧直方信用金庫が発行していた優先出資を、平成18年8月31日協同組 織金融機関の優先出資に関する法律第15条第1項1号の規定に基づき消却したことにより、優先出資金及び資本準備金からその他の出資 金に振り替えたものです。 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 33 資料編〔財務諸表〕 財務諸表 貸借対照表 資産の部 (単位:百万円) 科 目 負債および純資産の部 平成25年3月31日 平成26年3月31日 科 目 (資 産 の 部) 現 預 買 け 入 金 金 銭 有 銭 債 の 信 価 証 国 地 方 社 株 そ の 他 7,904 金 126,808 103,591 当 座 預 金 16,612 15,262 権 5,300 2,361 普 通 預 金 272,092 276,658 6,001 1,000 ー 貯 蓄 預 金 6,493 208,886 230,767 通 知 預 金 691 746 債 21,923 22,625 定 期 預 金 304,282 297,674 債 51,891 53,254 定 債 93,157 106,432 そ 6,715 6,167 券 35,199 42,286 金 320,407 327,869 期 の 借 そ 他 6,059 5,691 未 20,321 未 証 書 貸 付 277,975 285,641 給 付 払 越 16,572 16,214 未 替 95 44 前 預 け 95 44 払 産 4,220 4,192 職 替 貸 94 78 金 信 金 中 金 出 資 金 他 の 未 店 他 決 資 済 為 預 入 の 19,800 国 の 用 付 貸 積 他 借 形 為 金 券 貸 座 積 託 手 そ 2,294 2,294 リ 前 払 費 用 9 91 そ 未 収 収 益 787 812 賞 決 負 済 為 払 5,421 金 700 900 金 700 900 債 2,041 2,159 借 173 110 用 459 468 67 69 備 金 法 人 税 等 56 57 益 148 243 済 金 17 23 り 金 238 233 品 0 ー 務 337 287 債 543 663 金 282 289 収 未 員 預 派 ー 生 ス 商 債 他 与 29,173 3,374 塡 戻 の 27,050 補 受 融 替 費 金 金 の 引 負 当 金 融 派 生 商 品 ー ー 役 員 賞 与 引 当 金 23 23 そ の 他 の 資 産 1,034 915 退 職 給 付 引 当 金 1,674 1,582 産 8,712 8,540 役 員 退 職 慰 労 引 当 金 204 141 建 物 2,534 2,434 睡眠預金払戻損失引当金 土 地 5,036 4,903 偶 形 固 定 資 発 損 失 引 当 65 68 金 135 189 リ ー ス 資 産 325 267 再 評 価に係る繰 延 税 金 負債 347 315 建 設 仮 勘 定 ー 65 債 証 686 1,015 その他の有形固定資産 816 869 負 計 636,761 637,624 金 3,562 3,538 金 2,323 2,299 形 ソ 固 フ 定 ト 資 ウ ェ 産 79 84 ア 61 66 その他の無形固定資産 17 17 繰 延 税 金 資 産 1,098 1,024 債 務 保 証 見 返 686 1,015 倒 引 当 金 ( うち 個 別 貸 倒 引 当 金 ) 資 金 形 外 貸 預 引 国 産 の 部 合 計 △ 6,174 △ 6,166 (△ ) 5,079 (△ ) 4,917 680,078 681,228 務 債 保 の 部 合 (純 資 産 の 部) 出 資 普 通 出 資 そ の 他 の 出 資 金 利 益 剰 余 金 1,239 36,458 金 2,340 2,323 32,768 34,135 金 30,033 30,033 当期未処分剰余金 2,735 4,102 益 特 準 別 備 積 立 分 △ 52 △ 50 計 38,618 39,946 その他有価証券評価差額金 3,791 2,831 土 地 再 評 価 差 額 金 906 825 会 分 員 未 済 勘 定 持 合 4,698 3,657 計 43,317 43,603 負債及び純資産の部合計 680,078 681,228 評 価・換 算 差 額 等 合 計 純 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 1,239 35,109 そ の 他 利 益 剰 余 金 利 処 34 630,940 8,954 手 当 無 証 630,598 金 割 外 有 の 出 平成25年3月31日 平成26年3月31日 (負 債 の 部) 式 貸 (単位:百万円) 資 産 の 部 合 資料編〔財務諸表〕 〔貸借対照表の注記〕 1.記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。 2.有価証券の評価は、子会社株式については移動平均法による原価法、そ の他有価証券については原則として決算日の市場価格等に基づく時価 法(売却原価は主として移動平均法により算定)、ただし時価を把握す ることが極めて困難と認められるものについては移動平均法による原価 法により行っております。なお、その他有価証券の評価差額については、 全部純資産直入法により処理しております。 3.有形固定資産(リース資産を除く)の減価償却は、定率法(ただし、平成 10年4月1日以後に取得した建物(建物附属設備を除く。)については定 額法)を採用しております。 また、主な耐用年数は次のとおりであります。 建 物 7年∼50年 その他 2年∼20年 4.無形固定資産の減価償却は、定額法により償却しております。なお、自 金庫利用のソフトウェアについては、金庫内における利用可能期間(主 として5年)に基づいて償却しております。 5.所有権移転外ファイナンス・リース取引に係る「有形固定資産」中のリー ス資産の減価償却は、リース期間を耐用年数とした定額法により償却し ております。なお、残存価額については、リース契約上に残価保証の取 決めがあるものは当該残価保証額とし、それ以外のものは零としており ます。 6.外貨建資産・負債は、主として決算日の為替相場による円換算額を付し ております。 7.貸倒引当金は、予め定めている償却・引当基準に則り、次のとおり計上し ております。 破産、特別清算等法的に経営破綻の事実が発生している債務者(以下 「破綻先」という。)に係る債権及びそれと同等の状況にある債務者 (以下「実質破綻先」という。)に係る債権については、以下のなお書き に記載されている直接減額後の帳簿価額から、担保の処分可能見込額 及び保証による回収可能見込額を控除し、その残額を計上しておりま す。また、現在は経営破綻の状況にないが、今後経営破綻に陥る可能性 が大きいと認められる債務者(以下「破綻懸念先」という。)に係る債権 については、債権額から、担保の処分可能見込額及び保証による回収可 能見込額を控除し、その残額のうち、債務者の支払能力を総合的に判断 し必要と認める額を計上しております。 破綻懸念先及び貸出条件緩和債権等を有する債務者で与信額が一定 額以上の大口債務者のうち、債権の元本の回収及び利息の受取りに係 るキャッシュ・フローを合理的に見積もることができる債権については、 当該キャッシュ・フローを貸出条件緩和実施前の約定利子率で割引いた 金額と債権の帳簿価額との差額を貸倒引当金とする方法(キャッシュ・フ ロー見積法)により引き当てております。 上記以外の債権については、過去の一定期間における貸倒実績から 算出した貸倒実績率等に基づき計上しております。 すべての債権は、資産の自己査定基準に基づき、営業関連部署が資産 査定を実施し、当該部署から独立した監査部が査定結果を監査しており ます。 なお、破綻先及び実質破綻先に対する担保・保証付債権等について は、債権額から担保の評価額及び保証による回収が可能と認められる 額を控除した残額を取立不能見込額として債権額から直接減額してお り、その金額は、10,104百万円であります。 8.賞与引当金は、職員への賞与の支払いに備えるため、職員に対する賞与 の支給見込額のうち、当事業年度に帰属する額を計上しております。 9.役員賞与引当金は、役員への賞与の支払いに備えるため、役員に対する 賞与の支給見込額のうち、当事業年度に帰属する額を計上しておりま す。 10.退職給付引当金は、職員の退職給付に備えるため、当事業年度末におけ る退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき、必要額を計上しており ます。また、過去勤務費用及び数理計算上の差異の費用処理方法は以 下のとおりであります。 過去勤務債務 その発生年度の職員の平均残存勤務期間内の一 定の年数(10年)による定額法により損益処理 数理計算上の差異 各発生年度の職員の平均残存勤務期間内の一定 の年数(10年)による定額法により按分した額を それぞれ発生の翌事業年度から損益処理 また、当金庫は、複数事業主(信用金庫等)により設立された企業年 金制度(総合設立型厚生年金基金)に加入しており、当金庫の拠出に対 応する年金資産の額を合理的に計算することができないため、当該年金 制度への拠出額を退職給付費用として処理しております。 なお、当該企業年金制度全体の直近の積立状況及び制度全体の拠出 等に占める当金庫の割合並びにこれらに関する補足説明は次のとおりで あります。 ①制度全体の積立状況に関する事項(平成25年3月31日現在) 年金資産の額 1,476,279百万円 年金財政計算上の給付債務の額 1,698,432百万円 差引額 △222,153百万円 ②制度全体に占める当金庫の掛金拠出割合(平成25年3月31日現在) 0.4241% ③補足説明 上記①の差引額の主な要因は、年金財政計算上の過去勤務債務残高 225,441百万円及び別途積立金3,288百万円であります。本制度におけ る過去勤務債務の償却方法は期間16年10ヵ月の元利均等定率償却であ り、当金庫は、当事業年度の財務諸表上、当該償却に充てられる特別掛 金86百万円を費用処理しております。 なお、特別掛金の額は、予め定められた掛金率を掛金拠出時の標準給 与の額に乗じることで算定されるため、上記②の割合は当金庫の実際の 負担割合とは一致しません。 11.役員退職慰労引当金は、役員への退職慰労金の支払いに備えるため、役 員に対する退職慰労金の支給見積額のうち、当事業年度末までに発生し ていると認められる額を計上しております。 12.睡眠預金払戻損失引当金は、負債計上を中止した預金について、預金者 からの払戻請求に備えるため、将来の払戻請求に応じて発生する損失を 見積り必要と認める額を計上しております。 13.偶発損失引当金は、信用保証協会への負担金の支払いに備えるため、将 来の負担金支払見込額を計上しております。 14.所有権移転外ファイナンス・リース取引のうち、リース取引開始日が平成 20年4月1日前に開始する事業年度に属するものについては、通常の賃 貸借取引に準じた会計処理によっております。 15.金融資産・負債から生じる金利リスクに対するヘッジ会計の方法は、 「資 産又は負債に係る金利の受払条件を変換することを目的として利用され ている金利スワップが金利変換の対象となる資産又は負債とヘッジ会計 の要件を満たしており、かつ、その想定元本、利息の受払条件(利子率、 利息の受払日等)及び契約期間が当該資産又は負債とほぼ同一である 場合には、金利スワップを時価評価せず、その金銭の受払の純額等を当 該資産又は負債に係る利息に加減して処理することができる。」特例処 理によっております。 16.外貨建金融資産・負債から生じる為替変動リスクに対するヘッジ会計の 方法は、 「銀行業における外貨建取引等の会計処理に関する会計上及び 監査上の取扱い」 (日本公認会計士協会業種別監査委員会報告第25 号)に規定する繰延ヘッジによっております。ヘッジの有効性評価の方法 については、外貨建金銭債権債務等の為替変動リスクを減殺する目的で 行う通貨スワップ取引及び為替スワップ取引等をヘッジ手段とし、ヘッジ 対象である外貨建金銭債権債務等に見合うヘッジ手段の外貨ポジショ ン相当額が存在することを確認することによりヘッジの有効性を評価し ております。 17.消費税及び地方消費税(以下「消費税等」という。)の会計処理は、税抜 方式によっております。ただし、有形固定資産に係る控除対象外消費税 等は「その他資産」に計上し、5年間で均等償却を行っております。 18.理事及び監事との間の取引による理事及び監事に対する金銭債権総額 401百万円 19.子会社等の株式又は出資金の総額 60百万円 20.子会社等に対する金銭債権総額 −百万円 21.子会社等に対する金銭債務総額 104百万円 22.有形固定資産の減価償却累計額 8,952百万円 23.貸借対照表に計上した固定資産のほか、オンライン端末機の一部につい ては、所有権移転外ファイナンス・リース契約により使用しております。 24.貸出金のうち、破綻先債権額は874百万円、延滞債権額は15,074万円 であります。 なお、破綻先債権とは、元本又は利息の支払の遅延が相当期間継続し ていることその他の事由により元本又は利息の取立て又は弁済の見込み がないものとして未収利息を計上しなかった貸出金(貸倒償却を行った部 分を除く。以下「未収利息不計上貸出金」という。)のうち、法人税法施 行令(昭和40年政令第97号)第96条第1項第3号のイからホまでに掲げ る事由又は同項第4号に規定する事由が生じている貸出金であります。 また、延滞債権とは、未収利息不計上貸出金であって、破綻先債権及 び債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として利息の支払を猶予 した貸出金以外の貸出金であります。 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 35 資料編〔財務諸表〕 25.貸出金のうち、3ヵ月以上延滞債権額はありません。 なお、3ヵ月以上延滞債権とは、元本又は利息の支払が約定支払日の 翌日から3月以上遅延している貸出金で破綻先債権及び延滞債権に該 当しないものであります。 26.貸出金のうち、貸出条件緩和債権額は、2,398百万円であります。 なお、貸出条件緩和債権とは、債務者の経営再建又は支援を図ること を目的として、金利の減免、利息の支払猶予、元本の返済猶予、債権放 棄その他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金で破綻先債権、 延滞債権及び3ヵ月以上延滞債権に該当しないものであります。 27.破綻先債権額、延滞債権額、3ヵ月以上延滞債権額及び貸出条件緩和 債権額の合計額は18,347百万円であります。なお、24.から27.に掲げ た債権額は、貸倒引当金控除前の金額であります。 28.ローン・パーティシペーションで、 「ローン・パーティシペーションの会計 処理及び表示」 (日本公認会計士協会会計制度委員会報告3号)に基づ いて、参加者に売却したものとして会計処理した貸出金の元本の事業年 度末残高の総額は、309百万円であります。 29.手形割引は、 「銀行業における金融商品会計基準適用に関する会計上及 び監査上の取扱い」 (日本公認会計士協会業種別監査委員会報告第24 号)に基づき金融取引として処理しております。これにより受け入れた銀 行引受手形、商業手形及び荷付為替手形は、売却又は(再)担保という 方法で自由に処分できる権利を有しておりますが、その額面金額は、 5,691百万円であります。 30.担保に供している資産は次のとおりであります。 担保に供している資産 有価証券 6,272百万円 担保資産に対応する債務 預金 98百万円 借用金 900百万円 上記のほか、為替決済、資金決済等の取引の担保として預け金10,007 百万円を差し入れております。また、その他の資産のうち保証金は10百 万円であります。 31.土地の再評価に関する法律(平成10年3月31日公布法律第34号)に基 づき、事業用の土地の再評価を行い、評価差額については、当該評価差 額に係る税金相当額を「再評価に係る繰延税金負債」として負債の部に 計上し、これを控除した金額を「土地再評価差額金」として純資産の部 に計上しております。 再評価を行った年月日 平成12年3月31日(旧新北九州信用金庫) 及び平成14年3月31日(旧直方信用金庫) 同法律第3条第3項に定める再評価の方法 土地の再評価に関する法律施行令(平成10年3月31日公布政令第 119号)第2条第3号に定める土地課税台帳及び第4号に定める地 価税法に基づいて、 (奥行価格補正、時点修正、近隣売買事例によ る補正等)合理的な調整を行って算出 同法律第10条に定める再評価を行った事業用土地の当事業年度末に おける時価の合計額と当該事業用土地の再評価後の帳簿価額の合計額 との差額 1,043百万円 32.「有価証券」の中の社債のうち、有価証券の私募(金融商品取引法第2 条第3項)による社債に対する当金庫の保証債務の額は100百万円であ ります。 33.出資1口当たりの純資産額 9,695円40銭 34.金融商品の状況に関する事項 ⑴金融商品に対する取組方針 当金庫は、預金業務、融資業務および市場運用業務などの金融業 務を行っております。 このため、金利変動による不利な影響が生じないように、資産及び 負債の総合的管理(ALM)をしております。その一環として、デリバ ティブ取引も行っております。 ⑵金融商品の内容及びそのリスク 当金庫が保有する金融資産は、主として事業地区内のお客様に対 する貸出金です。 また、有価証券は、主に債券、投資信託及び株式であり、その他有 価証券として保有しております。 これらは、それぞれ発行体の信用リスク及び金利の変動リスク、市 場価格の変動リスク及び為替の変動リスクに晒されております。 一方、金融負債は主としてお客様からの預金であり、流動性リスク に晒されております。 ⑶金融商品に係るリスク管理体制 ①信用リスクの管理 当金庫は、信用リスク管理方針、信用リスク管理規程及び信用リ スクに関する諸規程・要領に従い、貸出金について、個別案件ごと 36 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 の与信審査、与信限度額、信用情報管理、保証や担保の設定、問題 債権への対応など与信管理に関する体制を整備し運営しております。 これらの与信管理は、各営業店のほか主に融資部により行われ、 また、定期的に経営陣による常勤役員会や理事会を開催し、審議・ 報告を行っております。 さらに、与信管理の状況については、監査部がチェックしておりま す。 有価証券の発行体の信用リスク及びデリバティブ取引のカウン ターパーティーリスクに関しては、リスク統括部において、信用情報 や時価の把握を定期的に行うことで管理しております。 ②市場リスクの管理 金利リスクの管理 当金庫は、 ALMによって金利の変動リスクを管理しております。 市場リスク管理規程及び要領において、リスク管理方法や手続 等の詳細を明記しており、市場リスク管理方針に基づき、ALM委 員会及びリスク管理委員会において実施状況の把握・確認、今後 の対応等の協議を行っています。 日常的には経営企画部において金融資産及び負債の金利や期 間を総合的に把握し、ギャップ分析や金利感応度分析等によりモ ニタリングを行い、月次ベースでALM委員会及びリスク管理委員 会に報告しております。 為替リスクの管理 当金庫は、為替の変動リスクに関して、個別の案件ごとに管理 しております。 価格変動リスクの管理 有価証券を含む市場運用商品の保有については、ALM委員会 及び資金運用会議の方針に基づき、理事会の監督の下、市場リス ク管理規程及び余裕資金運用要領に従い行われております。 このうち、経営企画部では、市場運用商品の購入を行ってお り、事前審査、投資限度枠の設定のほか、継続的なモニタリング を通じて、価格変動リスクの軽減を図っております。 これらの情報はリスク統括部を通じ、リスク管理委員会におい て定期的に報告されております。 デリバティブ取引 デリバティブ取引に関しては、取引の執行、ヘッジ有効性の評 価、事務管理に関する部門をそれぞれ分離し内部牽制を確立する とともに、市場リスク管理規程に基づき実施されております。 市場リスクに係る定量的情報 当金庫では、 「有価証券」のうち債券、株式、投資信託等、「預 け金」、 「貸出金」、 「預金積金」の市場リスク量をVaRにより月 次で計測し、取得したリスク量がリスク限度枠の範囲内となるよ う管理しております。 当金庫のVaRは、分散共分散法〔保有期間120日、信頼区間 99%、観測期間240営業日〕により算出しており、平成26年3月 31日現在で当金庫の市場リスク量(損失額の推計値)は、全体で 11,554百万円です。ただし、VaRは過去の相場変動をベースに統 計的に算出した一定の発生確率での市場リスク量を計測してお り、通常では考えられないほど市場環境が激変する状況下におけ るリスクは捕捉できない場合があります。 ③資金調達に係る流動性リスクの管理 当金庫は、ALMを通して、適時に資金管理を行うほか、資金調達 手段の多様化、市場環境を考慮した長短の調達バランスの調整など によって、流動性リスクを管理しております。 ⑷金融商品の時価等に関する事項についての補足説明 金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がな い場合には合理的に算定された価額が含まれております。当該価額の 算定においては一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提条 件等によった場合、当該価額が異なることもあります。 なお、一部の金融商品については、簡便な計算により算出した時価 に代わる金額を含めて開示しております。 資料編〔財務諸表〕 35.金融商品の時価等に関する事項 平成26年3月31日における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差 額は、次のとおりであります。なお、時価を把握することが極めて困難と 認められる非上場株式等は、次表には含めておりません。 また、重要性の乏しい科目については記載を省略しております。 (単位:百万円) ⑴ ⑵ ⑶ ⑷ 預 デ 貸借対照表 計 上 額 7,904 現 金 預 け 金 (*1) 103,591 有 価 証 券 228,745 そ の 他 有 価 証 券 貸 出 金 (*1) 327,869 △6,165 貸 倒 引 当 金 (*2) 321,703 661,945 金 融 資 産 計 金 積 金 (*1) 630,940 630,940 金 融 負 債 計 リ バ テ ィ ブ 取 引 ヘッジ会計が適用されていないもの ー ヘッジ会計が適用されているもの ー デリバティブ取引計 ー 時 価 に受け入れた平均利率)を用いております。なお、残存期間が短期間 (1年以内)のものは、時価は帳簿価額と近似していることから、当該 帳簿価額を時価としております。 (注2)時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品は次のとお りであり、金融商品の時価情報には含まれておりません。 (単位:百万円) 区 分 差 額 7,904 103,702 ー 111 228,745 ー 324,588 664,941 630,789 630,789 2,885 2,996 △ 150 △ 150 ー ー ー ー ー ー 貸借対照表計上額 子 会 社 株 式 (*1) 60 非 上 場 株 式 (*1) (*2) 125 組 合 出 資 金 (*3) (*1)預け金、貸出金、預金積金の「時価」には、 「簡便な計算により算出し た時価に代わる金額」が含まれております。 (*2)貸出金に対応する一般貸倒引当金及び個別貸倒引当金を控除してお ります。 (注1)金融商品の時価等の算定方法 金融資産 ⑴現金 現金については、当該帳簿価額を時価としております。 ⑵預け金 満期のない預け金については、時価は帳簿価額と近似していること から、当該帳簿価額を時価としております。満期のある預け金につい ては、残存期間に基づく区分ごとに、実際に預け入れた金利(平成26 年3月中に預け入れた平均金利)で割り引いた現在価値を算定してお ります。なお、仕組預け金については、取引金融機関から提示された 価格によっております。 ⑶有価証券 株式は取引所の価格、債券は取引所の価格又は取引金融機関から 提示された価格によっております。投資信託は、公表されている基準 価額によっております。 自金庫保証付私募債は、元利金の合計額を市場金利(LIBOR、 SWAP)で割り引いて信用スプレッドを加味した現在価値を算定し、 その算出結果を時価に代わる金額として記載しております。 なお、保有目的区分ごとの有価証券に関する注記事項については 36.から39.に記載しております。 ⑷貸出金 貸出金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映す るため、貸出先の信用状態が実行後大きく異なっていない限り、時価 は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としており ます。固定金利によるものは、貸出金の種類及び期間に基づく区分ご とに、元利金の合計額を実際に新規実行した利率(平成26年3月中に 実行した平均利率)で割り引いて時価を算定しております。なお、残存 期間が短期間(1年以内)のものは、時価は帳簿価額と近似しているこ とから、当該帳簿価額を時価としております。 また、破綻先、実質破綻先及び破綻懸念先に対する債権等につい ては、見積将来キャッシュ・フローの現在価値又は担保及び保証によ る回収見込額等に基づいて貸倒見積高を算定しているため、時価は 決算日における貸借対照表価額から現在の貸倒見積高を控除した金 額に近似しており、当該価額を時価としております。 貸出金のうち、当該貸出を担保資産の範囲内に限るなどの特性によ り、返済期限を設けていないものについては、返済見込み期間及び金 利条件等から、時価は帳簿価額と近似しているものと想定されるた め、帳簿価額を時価としております。 金融負債 ⑴預金積金 要求払預金については、決算日に要求された場合の支払額(帳簿価 額)を時価とみなしております。また、定期預金の時価は、一定期間ご とに区分して、将来のキャッシュ・フローを割り引いて現在価値を算定 しております。その割引率は、実際に受け入れた利率(平成26年3月中 1,835 合 計 2,021 (*1)子会社株式、非上場株式については、市場価格がなく、時価を把 握することが極めて困難と認められることから時価開示の対象と はしておりません。 (*2)当事業年度において、非上場株式について3,357千円の減損処理 を行っております。 (*3)組合出資金のうち、組合財産が非上場株式など時価を把握するこ とが極めて困難と認められるもので構成されているものについて は、時価開示の対象とはしておりません。 (注3)金銭債権及び満期のある有価証券の決算日後の償還予定額 (単位:百万円) 1年以内 預 有 け 価 証 1年超 5年以内 5年超 10年以内 10年超 金 29,591 48,100 20,900 5,000 券 14,142 58,181 122,806 15,269 14,142 58,181 122,806 15,269 その他有価証券のうち 満 期 が あ る も の 貸 出 金(*) 合 計 65,343 102,144 64,656 72,854 109,076 208,425 208,362 93,123 (*)貸出金のうち、破綻先、実質破綻先及び破綻懸念先に対する債権等、 償還予定額が見込めないもの、期間の定めがないものは含めておりま せん。 (注4)その他の有利子負債の決算日後の返済予定額 (単位:百万円) 1年超 5年以内 1年以内 5年超 10年以内 10年超 預 金 積 金 (*) 588,279 41,372 832 457 588,279 41,372 832 457 合 計 (*)預金積金のうち、要求払預金は「1年以内」に含めております。 36.有価証券の時価及び評価差額等に関する事項は次のとおりであります。 これらには、「国債」 、「地方債」 、「短期社債」、 「社債」 、「株式」 、 「その 他の証券」が含まれております。以下、38.まで同様であります。 満期保有目的の債券はありません。 その他有価証券 (単位:百万円) 種 類 貸借対照表計上額 取得原価 差 額 株 式 1,786 1,292 494 債 券 176,496 173,095 3,401 貸借対照表 国 債 22,625 21,947 678 計上 額 が 取 地 方 債 51,757 50,491 1,265 得原価を超 短期社債 え る も の 社 そ 債 の 他 小 計 ー ー ー 102,113 100,655 1,457 30,240 29,714 525 208,523 204,102 4,421 株 式 4,194 4,512 △ 318 債 券 5,816 5,847 △ 31 貸借対照表 国 債 ー ー ー 計上 額 が 取 地 方 債 1,497 1,499 △1 得原価を超 短期社債 えないもの 社 そ の ー ー ー 債 4,318 4,348 △ 29 他 10,210 10,526 △ 316 20,221 20,887 △ 665 228,745 224,989 3,756 小 計 合 計 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 37 資料編〔財務諸表〕 37.当事業年度中に売却した満期保有目的の債券はありません。 38.当事業年度中に売却したその他有価証券 (単位:百万円) 売却額 売却益の合計額 売却損の合計額 株 式 10,398 812 150 債 券 67,377 288 553 債 37,187 279 127 債 19,656 7 280 債 ー ー ー 債 10,533 1 145 国 地 短 方 期 社 社 そ の 他 合 計 37,251 564 483 115,027 1,665 1,188 39.当事業年度に、運用方針の変更により満期保有目的の債券の保有目的 を変更し、その他有価証券に区分しております。この結果、当事業年度 末における有価証券は36百万円、その他有価証券評価差額金は26百万 円増加し、繰延税金負債は10百万円増加しております。 なお、保有目的を変更した債券の内、当事業年度において売却および 償還した債券は、売却益213百万円、売却損94百万円、償還益159百 万円を計上しており、当該影響額には含めておりません。 40.当座貸越契約及び貸付金に係るコミットメントライン契約は、顧客から の融資実行の申し出を受けた場合に、契約上規定された条件について 違反がない限り、一定の限度額まで資金を貸付けることを約する契約で あります。これらの契約に係る融資未実行残高は、39,417百万円であり ます。このうち、契約残存期間が1年以内のものが、26,544百万円あり ます。 なお、これらの契約の多くは、融資実行されずに終了するものである ため、融資未実行残高そのものが必ずしも当金庫の将来のキャッシュ・ フローに影響を与えるものではありません。これらの契約の多くには、 金融情勢の変化、債権の保全及びその他相当の事由があるときは、当金 庫が実行申込みを受けた融資の拒絶又は契約極度額の減額をすること ができる旨の条項が付けられております。また、契約時において必要に 応じて不動産・有価証券等の担保を徴求するほか、契約後も定期的に (半年毎に)予め定めている金庫内手続に基づき顧客の業況等を把握 し、必要に応じて契約の見直し、与信保全上の措置等を講じておりま す。 41.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳は、それぞ れ以下のとおりであります。 繰延税金資産 (百万円) 貸倒引当金 3,390 退職給付引当金 436 減価償却費 178 減損損失 134 賞与引当金 79 その他 269 繰延税金資産小計 4,489 △2,384 評価性引当額 繰延税金資産合計 2,104 繰延税金負債 その他有価証券評価差額金 1,079 繰延税金負債合計 1,079 繰延税金資産の純額 1,024 (追加情報) 「所得税法等の一部を改正する法律」 (平成26年法律第10号)が平成 26年3月31日に公布され、平成26年4月1日以後に開始する事業年度か ら復興特別法人税が廃止されることとなりました。これに伴い、平成26 年4月1日に開始する事業年度に解消が見込まれる一時差異等にかかる 繰延税金資産及び繰延税金負債の計算に使用する法定実行税率は従来 の29.4%から、27.6%となります。この税率変更により、繰延税金資産 は29百万円減少し、法人税等調整額は同額増加しております。 42.その他の出資金1,239百万円は、平成15年10月20日に合併した旧直方 信用金庫が発行していた優先出資を、平成18年8月31日協同組織金融 機関の優先出資に関する法律第15条第1項1号の規定に基づき消却した ことにより、優先出資金及び資本準備金からその他の出資金に振替えた ものであります。 以 上 38 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 資料編〔財務諸表〕 剰余金処分計算書 損益計算書 (単位:千円) 科 目 経 常 資 収 金 運 用 収 益 14,738,190 14,388,779 益 9,829,847 10,681,156 貸 出 金 利 息 6,908,704 6,651,173 預 け 金 利 息 444,889 501,281 有価証券利息配当金 2,397,341 3,444,057 そ の 他 の 受 入 利 息 78,911 84,643 役 務 取 引 等 収 益 1,166,432 1,196,948 受 入 為 替 手 数 料 541,949 543,046 そ の 他 の 役 務 収 益 624,482 653,901 そ の 他 業 務 収 益 2,835,609 713,460 外 国 為 替 売 買 益 5,683 4,336 国 債 等 債 券 売 却 益 2,827,516 546,766 国 債 等 債 券 償 還 益 ー 159,900 そ の 他 の 業 務 収 益 2,409 2,457 そ の 他 経 常 収 益 906,301 1,797,214 償 却 債 権 取 立 益 398,861 524,097 株 益 295,962 1,118,321 金 銭 の 信 託 運 用 益 42,706 17,999 式 等 売 却 そ の 他 の 経 常 収 益 経 常 資 費 金 調 用 達 136,795 12,137,721 用 422,424 354,971 385,157 317,754 給付補塡備金繰入額 35,203 35,089 金 借 用 費 168,771 13,794,548 息 預 利 金 利 4,102,396 額 17,423 23,884 利 益 準 備 金 取 崩 額 17,423 23,884 91,394 90,268 当 期 未 処 分 剰 余 金 積 剰 立 余 金 金 取 処 崩 分 額 普 通出資に対する配当金 (年4%) 91,394 (年4%) 繰 越 金( 当 期 末 残 高 ) 2,661,551 90,268 4,036,011 〔損益計算書の注記〕 1.記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。 2.子会社との取引による収益総額 4,085千円 子会社との取引による費用総額 500,113千円 3.出資1口当たりの当期純利益金額 299円24銭 4. 「その他の経常収益」には、睡眠預金雑益計上分48,777千円、債権売却 益30,065千円、建物設備賃貸料15,617千円を含んでおります。 5. 「その他の経常費用」には、保証協会責任共有制度負担金69,286千円、 851 913 1,211 1,213 役 務 取 引 等 費 用 714,726 760,430 支 払 為 替 手 数 料 160,433 160,472 そ の 他 の 役 務 費 用 554,292 599,958 なったことに伴い、以下の資産について回収可能額まで減額し、当該減 そ の 他 業 務 費 用 973,527 904,021 少額131,745千円を減損損失として特別損失に計上しております。 国 債 等 債 券 売 却 損 274,924 693,155 国 債 等 債 券 償 還 損 698,602 210,866 人 件 物 件 ー ー 費 8,245,675 8,277,817 費 4,675,901 4,720,070 費 3,303,105 3,303,214 金 266,668 254,533 そ の 他 経 常 費 用 3,438,194 1,840,479 税 貸 倒 引 当 金 繰 入 額 貸 出 株 式 株 金 等 式 償 売 却 等 償 別 利 益 49,306 19,553 固 定 資 産 処 分 益 49,306 204 そ の 他 の 特 別 利 益 ー 19,349 失 50,807 227,473 固 定 資 産 処 分 損 24,198 95,727 失 26,609 131,745 税 引 前 当 期 純 利 益 942,140 2,043,138 法 人 税 、住 民 税 及 び 事 業 税 期 税 等 純 合 利 北九州市内 遊休資産 所有動産不動産 71,738 北九州市外 遊休資産 所有動産不動産 41,057 131,745 合 計 当該資産の回収可能額の測定は、正味売却価額であり不動産鑑定評 特 人 18,949 価基準(国土交通省 平成14年7月3日改正)に基づく当金庫の「不動 2,251,058 整 事業用動産不動産 3,357 943,642 調 事業用資産 328,738 益 等 北九州市内 59 利 税 減損損失 1,019,909 常 人 種 類 却 11,047 損 主な用途 損 205,190 損 地 域 580,801 33,905 減 (単位:千円) 695,545 166,072 損 6.当期において、継続的な時価の下落等により投資額の回収が見込めなく 798,483 そ の 他 の 経 常 費 用 別 千円、役員賞与引当金純繰入23,940千円、睡眠預金払戻損失引当金 繰入14,559千円を含んでおります。 1,419,764 そ の 他 資 産 償 却 特 偶発損失引当金繰入54,013千円、役員退職慰労引当金純繰入28,710 却 経 当 2,735,522 科 目 息 国 債 等 債 券 償 却 法 平成 25年 4 月 1 日 から 平成 26年 3 月 31 日 まで そ の 他 の 支 払 利 息 経 法 (単位:千円) 平成 24年 4 月 1 日 から 平成 25年 3 月 31 日 まで 平成 24年 4 月 1 日 から 平成 25年 4 月 1 日 から 平成 25年 3 月 31 日 まで 平成 26年 3 月 31 日 まで 138,511 143,017 額 95,010 540,812 計 233,521 683,829 益 708,619 1,359,308 2,661,551 繰 越 金( 当 期 首 残 高 ) 2,030,900 土地再評価差額金取崩額 △3,997 81,535 当 期 未 処 分 剰 余 金 2,735,522 4,102,396 産評価システム」により算定しております。 資産のグルーピングの方法は、事業用資産については最小区分である 営業店単位(ただし、出張所等については、母店と一体とみなす)で行っ ております。また、遊休資産については、各々個別に1単位としてグルー ピングを行っております。本部、社宅等については共用資産としておりま す。 以 上 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 39 資料編〔財務諸表/主要な経営指標〕 会計監査人による監査 貸借対照表、損益計算書及び剰余金処分計算書については、信用金庫法第38条の2第3項の規定に基づき、新日本有 限責任監査法人の監査を受け、適正である旨の監査報告を受理しています。 財務諸表の正確性及び内部監査の有効性についての確認 主要な経営指標 業務粗利益及び業務粗利益率 平成24年度 (単位:千円、 %) 9,409,178 9,829,847 420,668 451,705 1,166,432 714,726 1,862,082 2,835,609 973,527 11,722,966 1.73 資 金 運 用 収 支 資 金 運 用収 益 資 金調達費 用 役 務 取 引 等 収 支 役 務 取引等 収 益 役 務 取引等 費 用 その他の業務収支 その他業務収 益 その他業務 費 用 業 務 粗 利 益 業 務 粗 利 益 率 利 鞘 (単位:%) 平成25年度 平成24年度 10,327,398 10,681,156 353,757 436,518 1,196,948 760,430 △ 190,561 713,460 904,021 10,573,355 1.56 資 金 運 用 利 回 資 金 調 達 原 価 率 総 資 金 利 鞘 総資産利益率 (単位:%) 平成24年度 資 金 う う う 資 金 う う 運 用 勘 ち 貸 出 ち 預 け ち有 価 証 調 達 勘 ち預 金 積 ち 借 用 定 金 金 券 定 金 金 平成25年度 675,076 320,706 135,078 213,505 643,075 644,347 913 (注)総資産経常(当期純)利益率= 経常(当期純)利益 ×100 総資産(債務保証見返除く)平均残高 利息 (千円) 平成24年度 9,829,847 6,908,704 444,889 2,397,341 422,424 420,361 851 平成25年度 10,681,156 6,651,173 501,281 3,444,057 354,971 352,844 913 利回 (%) 平成24年度 1.45 2.13 0.26 1.32 0.06 0.06 0.10 平成25年度 1.58 2.07 0.37 1.61 0.05 0.05 0.10 (注)1.資金運用勘定は、無利息預け金の平均残高(平成24年度394百万円 平成25年度417百万円)を、資金調達勘定は金銭の信 託運用見合額の平均残高(平成24年度2,926百万円 平成25年度2,427百万円)をそれぞれ控除して表示しております。 2.国内業務部門と国際業務部門の区別はしておりません。 受取利息及び支払利息の増減 平成24年度 受 支 取 利 う ち 貸 出 う ち 預 け うち有 価 証 払 利 うち預 金 積 う ち 借 用 息 金 金 券 息 金 金 残高による増減 利率による増減 △ 90,470 △ 168,621 △ 236,873 △ 285,060 △ 3,778 △ 99,479 150,181 215,918 344 △ 204,483 566 △ 204,483 △ 222 ー (単位:千円) 平成25年度 純増減 残高による増減 利率による増減 370,460 475,116 △ 259,092 △ 521,933 △ 56,475 △ 201,055 △ 103,258 △ 52,287 108,679 366,099 479,223 567,491 △ 204,138 364 △ 67,819 △ 203,916 293 △ 67,809 △ 222 71 △9 (注)1.残高及び利率の増減要因が重なる部分につきましては、両者の増減割合に応じて按分し記載しております。 2.国内業務部門と国際業務部門の区別はしておりません。 40 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 平成25年度 0.13 0.10 総資産経常利益率 総資 産当期純利益 率 資金運用勘定及び資金調達勘定 平均残高 (百万円) 1.58 1.33 0.25 1.45 1.33 0.12 (注)1.資金運用利回=資金運用収益 資金運用勘定計平均残高×100 2.資金調達原価率=(資金調達費用−金銭の信託運用見合費用+ 経費)÷資金調達勘定計平均残高×100 3.総資金利鞘=資金運用利回−資金調達原価率 (注)1.資金調達費用は、金銭の信託運用見合費用(平成24年度1,755 千円 平成25年度1,213千円)を控除して表示しております。 2.業務粗利益率=業務粗利益 資金運用勘定平均残高×100 3.国内業務部門と国際業務部門の区別はしておりません。 平成24年度 675,897 323,515 165,720 180,630 642,042 643,876 850 平成25年度 純増減 845,576 △ 257,531 56,392 1,046,715 △ 67,454 △ 67,516 62 0.33 0.20 資料編〔預金に関する指標/貸出金に関する指標〕 預金に関する指標 預金積金及び譲渡性預金平均残高 平成24年度 流 定 そ 譲 292,008 253,180 348,983 322,524 314 2,883 643,876 ー 643,876 動 性 預 金 うち 有 利 息 預 金 期 性 預 金 うち固定金利定期預金 うち変動金利定期預金 の 他 計 渡 性 預 金 合 計 (単位:百万円) 定期預金残高 (単位:百万円) 平成25年度 300,516 261,655 341,121 312,896 284 2,708 644,347 ー 644,347 平成24年度 定 平成25年度 304,282 303,983 299 期 預 金 固定金利定期預金 変動金利定期預金 297,674 297,401 272 (注)外貨定期預金は含んでおりません。 (注)1.流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金 2.定期性預金=定期預金+定期積金 固定金利定期預金:預入時に満期日までの利率が確定する定期 預金 変動金利定期預金:預入期間中の市場金利の変化に応じて金利 が変動する定期預金 3.国内業務部門と国際業務部門の区別はしておりません。 貸出金に関する指標 貸出金平均残高 (単位:百万円) 平成24年度 手 証 当 割 形 貸 書 貸 座 貸 引 手 合 計 18,373 284,096 15,458 5,587 323,515 付 付 越 形 住宅ローン・消費者ローン 平成25年度 20,707 279,505 15,453 5,039 320,706 貸 固 変 出 定 動 金 金 (単位:百万円、 %) 貸出金残高 金 利 利 320,407 186,913 133,494 貸出金の担保別残高 3,261 ー ー 52,115 ー 55,377 64,613 81,533 118,882 320,407 債務保証見返の担保別残高 平成24年度 当 金 庫 預 金 積 金 有 価 証 券 動 産 不 動 産 そ の 他 計 信用保証協会・信用保険 保 証 信 用 合 計 327,869 196,280 131,588 (単位:百万円) 平成24年度 当 金 庫 預 金 積 金 有 価 証 券 動 産 不 動 産 そ の 他 計 信用保証協会・信用保険 保 証 信 用 合 計 平成25年度 54 ー ー 321 ー 376 26 29 254 686 平成25年度 3,459 ー 2 47,515 ー 50,978 60,827 86,975 129,088 327,869 (単位:百万円) 平成25年度 108 ー ー 229 ー 338 23 27 626 1,015 90,463 6,442 96,905 使途別貸出金残高 平成24年度 (単位:百万円) 平成24年度 平成25年度 86,608 4,268 90,876 住 宅 ロ ー ン 消 費 者 ロ ー ン 合 計 (注)国内業務部門と国際業務部門の区別はしておりません。 貸出金残高 (単位:百万円) 平成24年度 設 運 貸出金残高 構成比 167,087 153,319 320,407 備 資 金 転 資 金 合 計 平成25年度 52.15 47.85 100.00 業種別貸出金残高及び貸出金の総額に占める割合 業種区分 製 造 業 農 業 、林 業 漁 業 鉱業、採石業、砂利採取業 建 設 業 電気・ガス・熱供給・水道業 情 報 通 信 業 運 輸 業 、郵 便 業 卸 売 業 、小 売 業 金 融 業 、保 険 業 不 動 産 業 物 品 賃 貸 業 学術研究、専門・技術サービス業 宿 泊 業 飲 食 業 生活関連サービス業、娯楽業 教育、学習支援業 医 療 、福 祉 その他のサービス 小 計 国・地方公共団体等 個 人 合 計 平成24年度 構成比 176,278 151,590 327,869 53.76 46.23 100.00 (単位:百万円、 %) 平成25年度 貸出先数 貸出金残高 構成比 貸出先数 貸出金残高 構成比 592 23,549 9 81 1 0 7 461 1,722 39,072 ー ー 65 744 160 8,604 1,484 31,358 53 6,779 761 57,282 24 2,322 201 2,471 16 1,375 587 6,412 324 6,448 45 1,116 246 11,645 429 5,953 6,726 205,682 10 11,696 24,392 103,028 31,128 320,407 7.34 0.02 0.00 0.14 12.19 ー 0.23 2.68 9.78 2.11 17.87 0.72 0.77 0.42 2.00 2.01 0.34 3.63 1.85 64.19 3.65 32.15 100.00 566 22,901 8 92 2 2 7 608 1,671 36,458 ー ー 66 805 155 9,450 1,435 32,132 51 6,728 766 60,523 25 1,930 196 2,655 14 984 581 6,111 314 6,004 44 1,135 259 12,764 434 6,242 6,594 207,532 9 12,137 24,889 108,198 31,492 327,869 6.98 0.02 0.00 0.18 11.11 ー 0.24 2.88 9.80 2.05 18.45 0.58 0.80 0.30 1.86 1.83 0.34 3.89 1.90 63.29 3.70 33.00 100.00 (注)業種別区分は日本標準産業分類の大分類に準じて記載しております。 預貸率 (単位:%) 平成24年度 期 末 預 貸 率 期 中 平 均 預 貸 率 平成25年度 50.81 50.24 51.96 49.77 (注)1.預貸率=貸出金 預金積金 2.国内業務部門と国際業務部門の区別はしておりません。 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 41 資料編〔不良債権の状況〕 不良債権の状況 貸倒引当金の状況 (単位:百万円) 一般貸倒引当金 区 分 期 首 平成24年度 残 個別貸倒引当金 平成24年度 平成25年度 合 計 平成24年度 平成25年度 高 2,573 1,094 6,254 5,079 8,827 平成25年度 6,174 当 期 増 加 額 1,094 1,248 5,079 4,917 6,174 6,166 当 期 減 少 額 2,573 1,094 6,254 5,079 8,827 6,174 3,451 588 3,451 588 2,573 1,094 2,802 4,491 5,375 5,585 1,094 1,248 5,079 4,917 6,174 6,166 ( ( 期 目 的 そ 使 の 用 ) 他 末 ) 残 高 貸出金償却額 (単位:百万円) 平成24年度 貸 出 金 償 却 額 平成25年度 1,419 695 金融再生法開示債権の保全状況 (単位:百万円、 %) 平成24年度 開 示 区 分 保全額 担 保・保 証 開 示 保全率 引当率 貸 倒 等 に よ る 引当金 残 高 回収見込額 (b) ( / a−c) (a) (d) (b/a)(d) (c) 残 高 (a) 金 融 再 生 法 上の 不 良 債 権 平成25年度 18,942 17,029 11,786 5,242 89.90 73.26 保全率 引当率 保全額 担 保・保 証 貸 倒 等 に よ る 引当金 回収見込額 (b) ( / a−c) (d) (b/a)(d) (c) 18,391 16,126 10,954 破産更生債権及びこれらに準ずる債権 7,028 7,028 5,287 1,741 100.00 100.00 危 権 9,949 8,987 5,648 3,338 90.33 権 1,964 1,013 850 163 51.59 権 302,436 310,684 321,378 329,075 険 要 管 正 債 理 常 債 債 合 計 5,172 87.68 69.54 5,668 5,668 4,422 1,245 100.00 100.00 77.63 10,324 9,542 5,870 3,672 92.42 82.45 14.63 2,398 916 661 254 38.18 14.62 *「金融再生法上の不良債権」における「貸倒引当金」には、 「正常債権」に対する一般貸倒引当金を除いて計上しております。 ◆用語説明◆ 金融再生法開示債権 ●破産更生債権及びこれらに準ずる債権 破産、会社更生、再生手続等の理由により経営破綻に陥っている債務者 に対する債権及びこれらに準ずる債権です。 ●危険債権 債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績 が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない 可能性の高い債権です。 ●要管理債権 「3ヵ月以上延滞債権」及び「貸出条件緩和債権」に該当する債権をい います。 ●正常債権 債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がない債権であり、 「破産 更生債権及びこれらに準ずる債権」、 「危険債権」、 「要管理債権」以外の 債権をいいます。 リスク管理債権の保全状況 区 分 破 延 綻 滞 先 (単位:百万円、%) 平成24年度 残 高 債 債 担保・保証額 平成25年度 貸倒引当金 保全率 残 高 担保・保証額 貸倒引当金 保全率 権 1,191 984 206 100.00 874 758 116 100.00 94.84 権 15,714 9,886 4,866 93.87 15,074 9,493 4,802 3ヵ月以 上 延 滞 債 権 ー ー ー ー ー ー ー ー 貸出条件緩和債権 1,964 850 163 51.59 2,398 661 254 38.18 18,870 11,721 5,235 89.86 18,347 10,914 5,173 87.67 合 計 *貸倒引当金は、開示債権残高に対して引当計上した金額で、貸借対照表の記載金額とは異なります。 ◆用語説明◆ リスク管理債権 ●破綻先債権 元本又は利息の支払の遅延が相当期間継続していることその他の理由 により、元本又は利息の取立て又は弁済の見込みがないものとして未収利 息を計上しなかった貸出金(未収利息不計上貸出金)のうち、次のいずれ かに該当する債務者に対する貸出金です。 ①会社更生法又は金融機関等の更生手続の特例等に関する法律の規定に よる更生手続開始の申立てがあった債務者 ②民事再生法の規定による再生手続開始の申立てがあった債務者 ③破産法の規定による破産手続開始の申立てがあった債務者 ④会社法の規定による特別清算開始の申立てがあった債務者 ⑤手形交換所による取引停止処分を受けた債務者 42 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 ●延滞債権 未収利息不計上貸出金のうち次の2つを除いた貸出金です。 ①上記「破綻先債権」に該当する貸出金 ②債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として利息の支払を猶予し た貸出金 ●3ヵ月以上延滞債権 元本又は利息の支払が約定支払日の翌日から3ヵ月以上延滞している 貸出金で破綻先債権及び延滞債権に該当しない貸出金です。 ●貸出条件緩和債権 債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として、金利の減免、利息 の支払猶予、元本の返済猶予、債権放棄その他の債務者に有利となる取り 決めを行った貸出金で破綻先債権、延滞債権及び3ヵ月以上延滞債権に 該当しない貸出金です。 資料編〔有価証券に関する指標〕 有価証券に関する指標 有価証券平均残高 国 地 方 短 期 社 社 株 外 国 証 そ の 他 の 証 合 計 債 債 債 債 式 券 券 (単位:百万円) 平成24年度 21,855 41,204 ー 81,577 4,414 24,808 6,769 180,630 商品有価証券 該当ございません。 平成25年度 20,837 51,928 ー 99,085 5,240 24,693 11,720 213,505 預証率 (単位:%) 平成24年度 33.12 28.05 期 末 預 証 率 期 中 平 均 預 証 率 平成25年度 36.57 33.13 (注)1.預証率=有価証券÷預金積金 2.国内業務部門と国際業務部門の区別はしておりません。 有価証券の時価情報 1 売買目的有価証券 該当ございません。 2 満期保有目的の債券 (単位:百万円) 平成24年度 種 類 国 地 時 価 が 貸 借 対 照 表 計 短 上 額 を 超 え る も の 社 そ 方 期 社 の 小 計 国 地 時 価 が 貸 借 対 照 表 計 短 上 額 を 超 え な い も の 社 そ 方 期 社 の 小 計 合 計 債 債 債 債 他 債 債 債 債 他 貸借対照表計上額 ー ー ー ー 1,456 1,456 ー ー ー ー 4,354 4,354 5,810 時 価 平成25年度 差 額 ー ー ー ー 1,860 1,860 ー ー ー ー 3,930 3,930 5,791 ー ー ー ー 404 404 ー ー ー ー △ 423 △ 423 △ 19 貸借対照表計上額 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 時 価 差 額 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー (注)1.時価は、期末日における市場価格等に基づいております。 2.上記の「その他」は全額外国証券です。 3 その他有価証券で時価のあるもの 平成24年度 種 類 株 債 国 貸 借 対 照 表 計 上 額 が 地 取 得原価を超えるもの 短 社 そ 株 債 国 貸 借 対 照 表 計 上 額 が 地 取得原価を超えないもの 短 社 そ 方 期 社 の 小 計 方 期 社 の 小 計 合 計 (単位:百万円) 式 券 債 債 債 債 他 式 券 債 債 債 債 他 貸借対照表計上額 5,845 161,955 21,923 51,891 ー 88,139 24,476 192,276 677 5,017 ー ー ー 5,017 2,966 8,661 200,938 取得原価 5,065 158,142 21,050 50,347 ー 86,743 23,326 186,534 709 5,118 ー ー ー 5,118 3,271 9,099 195,634 平成25年度 差 額 779 3,812 872 1,544 ー 1,396 1,149 5,742 △ 31 △ 101 ー ー ー △ 101 △ 305 △ 437 5,304 貸借対照表計上額 1,786 176,496 22,625 51,757 ー 102,113 30,240 208,523 4,194 5,816 ー 1,497 ー 4,318 10,210 20,221 228,745 取得原価 1,292 173,095 21,947 50,491 ー 100,655 29,714 204,102 4,512 5,847 ー 1,499 ー 4,348 10,526 20,887 224,989 差 額 494 3,401 678 1,265 ー 1,457 525 4,421 △ 318 △ 31 ー △1 ー △ 29 △ 316 △ 665 3,756 (注)1.貸借対照表計上額は、期末日における市場価格等に基づいております。 2.上記の「その他」は、外国証券及び投資信託等です。 3.時価を把握することが極めて困難と認められる有価証券は本表には含めておりません。 4 時価を把握することが極めて困難と認められる有価証券 (単位:百万円) 貸借対照表計上額 平成24年度 子会社・子法人等株式 関 連 法 人 等 株 式 非 上 場 株 式 投資事業組合出資 合 計 60 ー 131 1,945 2,137 5 子会社・子法人等株式及び関連会社株式等で時価のあるもの 該当ございません。 平成25年度 60 ー 125 1,835 2,021 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 43 資料編〔有価証券に関する指標〕 金銭の信託の時価情報 1 運用目的の金銭の信託 該当ございません。 2 満期保有目的の金銭の信託 (単位:百万円) 平成25年度 平成24年度 貸借対照表 計 上 額 時 価 1,000 うち時価が貸借 うち時価が貸借 貸借対照表 対照表計上額を 対照表計上額を 計 上 額 超 え る も の 超えないもの 差 額 1,000 ー ー 時 価 ー ー うち時価が貸借 うち時価が貸借 対照表計上額を 対照表計上額を 超 え る も の 超えないもの 差 額 ー ー ー ー (注) 「うち時価が貸借対照表を超えるもの」 「うち時価が貸借対照表を超えないもの」はそれぞれ「差額」の内訳です。 3 その他の金銭の信託 該当ございません。 有価証券残存期間別残高 平成24年度 (単位:百万円) 1年以下 国 1年超3年以下 3年超5年以下 5年超7年以下 7年超10年以下 10年超 期間の定めのないもの 合 計 債 ー 14 ー ー 9,345 12,563 ー 21,923 債 ー 214 200 123 50,949 403 ー 51,891 社 債 4,703 10,326 26,178 3,951 46,986 1,010 ー 93,157 株 式 ー ー ー ー ー ー 6,715 6,715 券 3,723 8,916 4,912 340 444 6,606 ー 24,944 地 外 方 国 証 そ の 他 の 証 券 合 計 ー 803 708 ー 433 ー 8,309 10,254 8,427 20,275 32,000 4,415 108,160 20,583 15,024 208,886 平成25年度 (単位:百万円) 1年以下 国 1年超3年以下 3年超5年以下 5年超7年以下 7年超10年以下 10年超 期間の定めのないもの 合 計 債 2 11 1,996 - 12,318 8,297 ー 22,625 債 104 181 154 159 52,251 403 ー 53,254 社 債 5,708 15,817 26,243 4,822 51,984 1,855 ー 106,432 株 式 ー ー ー ー ー ー 6,167 6,167 券 8,326 8,842 4,934 ー 1,270 4,713 ー 28,087 地 外 方 国 証 そ の 他 の 証 券 合 計 ー ー ー ー ー ー 14,199 14,199 14,142 24,852 33,328 4,982 117,824 15,269 20,366 230,767 デリバティブ取引の状況 1 外国為替関連取引 (単位:百万円) 平成24年度 契約額等のうち 契約額等 店頭 為 替 予 1年超のもの 平成25年度 時 価 評価損益 1年超のもの 時 価 評価損益 約 売 建 ー ー ー ー ー ー ー ー 買 建 4 ー 4 0 ー ー ー ー 4 0 ー ー 合 計 (注)1.上記取引については時価評価を行い、その損益を損益計算書に計上しております。 2.時価の算定は、割引現在価値等により算定しております。 2 金利・株式・債券・商品およびクレジットデリバティブ関連取引 該当ございません。 44 契約額等のうち 契約額等 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 資料編〔報酬体系について〕 報酬体系について 1.対象役員 当金庫における報酬体系の開示対象となる「対象役員」は、常勤理事及び常勤監事をいいます。対象役 員に対する報酬等は、職務執行の対価として支払う「基本報酬」及び「賞与」、在任期間中の職務執行及 び特別功労の対価として退任時に支払う「退職慰労金」で構成されております。 ⑴報酬体系の概要 【基本報酬及び賞与】 非常勤を含む全役員の基本報酬額及び賞与につきましては、総代会において、理事全員及び監事全員そ れぞれの支払総額の最高限度を決定しております。 そのうえで、各理事の基本報酬額につきましては役位や在任年数等を、各理事の賞与額については前 年度の業績等をそれぞれ勘案し、当金庫の理事会において決定しております。 【退職慰労金】 退職慰労金につきましては、在任期間中に毎期引当金を計上し、退任時に総代会で承認を得た後、支 払っております。なお当金庫では、全役員に適用される退職慰労金の支払いに関して、主として次の事 項を規程で定めております。 a.決定方法 b.支払手段 c.決定時期と支払時期 ⑵平成25年度における対象役員に対する報酬等の支払総額 (単位:百万円) 区 分 支払総額 対象役員に対する報酬等 203 (注)1.対象役員に該当する理事は10名、監事は1名です(期中に退任した者を含む)。 2.上記の内訳は「基本報酬」155百万円、 「賞与」21百万円、 「退職慰労金」26百万円となっております。 なお、 「賞与」は当事業年度中に支払った賞与のうち当事業年度に帰属する部分の金額(前年度に繰り入れた引 当金分を除く)と当事業年度に繰り入れた役員賞与引当金の合計額です。 「退職慰労金」は、当事業年度中に支 払った退職慰労金(前年度に繰り入れた引当金分を除く)と当事業年度に繰り入れた役員退職慰労引当金の合計 額です。 3.使用人兼務役員の使用人としての報酬等を含めております。 ⑶その他 「信用金庫法施行規則第132条1項第6号等の規定に基づき、報酬等に関する事項であって、信用金庫等の 業務の運営又は財産の状況に重要な影響を与えるものとして金融庁長官が別に定めるものを定める件」 (平成 24年3月29日付金融庁告示第22号)第3条第1項第3号及び第5号並びに第2項第3号及び第5号に該当す る事項はありませんでした。 2.対象職員等 当金庫における報酬体系の開示対象となる「対象職員等」は、当金庫の非常勤役員、当金庫の職員、当金庫の 主要な連結子法人等の役職員であって、対象役員が受ける報酬等と同等額以上の報酬等を受ける者のうち、当 金庫の業務及び財産の状況に重要な影響を与える者をいいます。 なお、平成25年度において、対象職員等に該当する者はいませんでした。 (注)1.対象職員等には、期中に退任・退職した者も含めております。 2.「主要な連結子法人等」とは、当金庫の連結子法人等のうち、当金庫の連結総資産に対して2%以上の資産を 有する会社等をいいます。 3.「同等額」は、平成25年度に対象役員に支払った報酬等の平均額としております。 4.平成25年度において対象役員が受ける報酬等と同等額以上の報酬等を受ける者はいませんでした。 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 45 資料編〔連結決算〕 連結決算 金庫及びその子会社等の概要 福岡ひびき信用金庫グループの主要な事業の内容 福岡ひびき信用金庫グループは、当金庫・子会社2社・非連結の投資事業組 合2社で構成され、信用金庫業務を中心に、物品調達販売・労働者派遣業・ 投資先の発掘業務及び投資斡旋業等の金融サービスを提供しております。 福岡ひびき信用金庫 国 内 本店ほか支店47、出張所2、子会社2、非連結の投資事業組合2 ひびしんビジネス・ サービス株式会社 ひびしんキャピタル 株式会社 ひびき北九州企業育成 投資事業有限責任組合 ひびき北九州企業育成二号 投資事業有限責任組合 子会社等の状況 会社名 所在地 主要業務内容 設立年月日 資本金 又は出資金 当庫議決権 子会社等の 比率 議決権比率 その他 経常利益 3,228千円 当期純利益 835千円 経常利益 2,314千円 当期純利益 981千円 ひびしんビジネス・サービス株式会社 北九州市 小倉北区黄金2丁目8-20 消耗品等購入 労働者派遣業 昭和59年 2月1日 30百万円 100% 0% ひびしんキャピタル株式会社 北九州市 投資事業組合 小倉北区米町1丁目1-1 2F 財産の管理 平成17年 10月3日 30百万円 100% 0% ひびき北九州企業育成投資事業 有限責任組合 北九州市 投資事業 小倉北区米町1丁目1-1 2F 平成17年 10月5日 1,000百万円 ー ー 非連結 ひびき北九州企業育成二号 投資事業有限責任組合 北九州市 投資事業 小倉北区米町1丁目1-1 2F 平成24年 3月27日 500百万円 ー ー 非連結 5連結会計年度における主要な経営指標 連 連 連 結 経 結 結 経 当 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 常 収 益 (千円) 14,757,749 15,861,200 14,066,662 14,770,525 14,416,742 常 利 益 (千円) 771,382 483,859 211,035 950,169 2,256,600 益 (千円) 871,745 585,265 112,042 712,038 1,361,124 期 純 利 連 結 純 資 産 額 (百万円) 36,452 34,769 37,687 43,356 43,644 連 結 総 資 産 額 (百万円) 648,671 658,557 677,006 680,042 681,193 14.66 14.55 13.74 13.73 13.22 連 結 自 己 資 本 比 率( % ) 連結リスク管理債権 破 綻 延 3 貸 先 債 滞 ヵ 出 月 条 債 以 上 件 延 緩 合 計 46 (単位:百万円) FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 滞 和 平成24年度 平成25年度 権 1,191 874 15,074 権 15,714 債 権 ー ー 債 権 1,964 2,398 18,870 18,347 事業の種類別セグメント情報 連結会社は信用金庫業務以外に一部で、物品調達販売等 の事業を営んでおりますが、 それらの事業の全セグメントに占 める割合が僅少であるため、事業の種類別セグメント情報は 記載しておりません。 資料編〔連結決算〕 連結貸借対照表 資産の部 (単位:百万円) 科 目 負債および純資産の部 平成25年3月31日 平成26年3月31日 科 目 135,764 111,496 預 権 5,300 2,361 借 託 1,000 ー そ 現 金 お よ び 預 け 金 入 金 金 銭 有 債 の 信 価 証 貸 出 積 用 の 他 負 金 630,482 金 700 900 債 2,071 2,178 293 630,835 券 208,837 230,717 賞 金 292 金 320,407 327,869 役 員 賞 与 引 当 金 23 23 6,059 5,691 退 職 給 付 引 当 金 1,674 1,582 145 与 引 当 引 手 形 手 形 貸 付 19,800 20,321 役 員 退 職 慰 労 引 当 金 206 証 書 貸 付 277,975 285,641 睡眠預金払戻損失引当金 65 68 当 座 貸 越 16,572 16,214 金 135 189 国 そ の 為 他 形 資 固 定 資 建 偶 発 損 失 引 当 替 95 44 再 評 価に係る繰 延 税 金 負債 347 315 産 4,229 4,204 債 証 686 1,015 負 計 636,686 637,548 産 8,713 8,541 物 2,534 2,434 務 債 保 の 部 合 (純 資 産 の 部) 資 金 3,562 3,538 金 35,148 36,499 地 5,036 4,903 出 リ ー ス 資 産 325 267 利 建 設 仮 勘 定 ー 65 処 分 未 済 持 分 △ 53 △ 50 その他の有形固定資産 816 870 会 員 勘 定 合 計 38,657 39,987 2,831 土 無 金 割 外 有 銭 平成25年3月31日 平成26年3月31日 (負 債 の 部) (資 産 の 部) 買 (単位:百万円) 益 剰 余 産 79 84 その他有価証券評価差額金 3,791 ア 61 66 土 地 再 評 価 差 額 金 906 825 その他の無形固定資産 17 17 評 価・換 算 差 額 等 合 計 4,698 3,657 形 ソ 固 フ 定 ト 資 ウ ェ 繰 延 税 金 資 産 1,102 1,026 純 計 43,356 43,644 債 務 保 証 見 返 686 1,015 負債及び純資産の部合計 680,042 681,193 金 △ 6,174 △6,166 計 680,042 681,193 貸 資 倒 産 引 の 当 部 合 資 産 の 部 合 〔連結貸借対照表の注記〕 1.記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しております。 2.有価証券の評価は、持分法非適用の非連結子会社・子法人等株式及び 持分法非適用の関連法人等株式については移動平均法による原価法、 その他有価証券については原則として連結決算日の市場価格等に基づ く時価法(売却原価は主として移動平均法により算定)、ただし時価を 把握することが極めて困難と認められるものについては移動平均法によ る原価法により行っております。なお、その他有価証券の評価差額につ いては、全部純資産直入法により処理しております。 3.当金庫の有形固定資産(リース資産を除く)の減価償却は、定率法(た だし、平成10年4月1日以後に取得した建物(建物附属設備を除く。)につ いては定額法)を採用しております。 また、主な耐用年数は次のとおりであります。 建 物 7年∼50年 その他 2年∼20年 連結される子会社及び子法人等の有形固定資産については、資産の 見積耐用年数に基づき、主として定額法により償却しております。 4.無形固定資産(リース資産を除く)の減価償却は、定額法により償却し ております。なお、自金庫利用のソフトウェアについては、当金庫並びに 連結される子会社及び子法人等で定める利用可能期間(主として5年) に基づいて償却しております。 5.所有権移転外ファイナンス・リース取引に係る「有形固定資産」中のリー ス資産の減価償却は、リース期間を耐用年数とした定額法により償却し ております。 なお、残存価額については、リース契約上に残価保証の取決めがある ものは当該残価保証額とし、それ以外のものは零としております。 6.当金庫の外貨建資産・負債は、主として連結決算日の為替相場による円 換算額を付しております。 連結される子会社及び子法人等の外貨建資産・負債については、それ ぞれの決算日等の為替相場により換算しております。 7.当金庫の貸倒引当金は、予め定めている償却・引当基準に則り、次のとお り計上しております。 破産、特別清算等法的に経営破綻の事実が発生している債務者(以下 「破綻先」という。)に係る債権及びそれと同等の状況にある債務者 (以下「実質破綻先」という。)に係る債権については、以下のなお書き に記載されている直接減額後の帳簿価額から、担保の処分可能見込額 及び保証による回収可能見込額を控除し、その残額を計上しております。 また、現在は経営破綻の状況にないが、今後経営破綻に陥る可能性が大 きいと認められる債務者(以下「破綻懸念先」という。)に係る債権につ いては、債権額から、担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見 込額を控除し、その残額のうち、債務者の支払能力を総合的に判断し必 要と認める額を計上しております。 破綻懸念先及び貸出条件緩和債権等を有する債務者で与信額が一定 額以上の大口債務者のうち、債権の元本の回収及び利息の受取りに係る キャッシュ・フローを合理的に見積もることができる債権については、当 該キャッシュ・フローを貸出条件緩和実施前の約定利子率で割引いた金 額と債権の帳簿価額との差額を貸倒引当金とする方法(キャッシュ・フ ロー見積法)により引き当てております。 上記以外の債権については、過去の一定期間における貸倒実績から 算出した貸倒実績率等に基づき計上しております。 すべての債権は、資産の自己査定基準に基づき、営業関連部署が資産 査定を実施し、当該部署から独立した監査部が査定結果を監査しており ます。 なお、破綻先及び実質破綻先に対する担保・保証付債権等について は、債権額から担保の評価額及び保証による回収が可能と認められる 額を控除した残額を取立不能見込額として債権額から直接減額してお り、その金額は、10,104百万円であります。 連結される子会社及び子法人等の貸倒引当金は、一般債権については 過去の貸倒実績等を勘案して必要と認めた額を、貸倒懸念債権等特定の 債権については、個別に回収可能性を勘案し、回収可能見込額をそれぞ れ計上しております。 8.賞与引当金は、職員への賞与の支払いに備えるため、職員に対する賞与 の支給見込額のうち、当連結会計年度に帰属する額を計上しておりま す。 9.役員賞与引当金は、役員への賞与の支払いに備えるため、役員に対する 賞与の支給見込額のうち、当連結会計年度に帰属する額を計上しており ます。 10.退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当連結会計年度末ま での期間帰属させる方法については期間定額基準によっております。ま た、過去勤務債務及び数理計算上の差異の費用処理方法は次のとおり であります。 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 47 資料編〔連結決算〕 過去勤務債務 その発生年度の職員の平均残存勤務期間内の一 定の年数(10年)による定額法により損益処理 数理計算上の差異 各連結会計年度の職員の平均残存勤務期間内の 一定の年数(10年)による定額法により按分した 額をそれぞれ発生の翌連結会計年度から損益処理 また、当金庫並びに連結される子会社及び子法人等は、複数事業主 (信用金庫等)により設立された企業年金制度(総合設立型厚生年金 基金)に加入しており、当金庫並びに連結される子会社及び子法人等の 拠出に対応する年金資産の額を合理的に計算することができないため、 当該年金制度への拠出額を退職給付費用として処理しております。 なお、当該企業年金制度全体の直近の積立状況及び制度全体の拠出 等に占める当金庫並びに連結される子会社及び子法人等の割合並びに これらに関する補足説明は次のとおりであります。 ① 制度全体の積立状況に関する事項(平成25年3月31日現在) 年金資産の額 1,476,279百万円 年金財政計算上の給付債務の額 1,698,432百万円 差引額 △222,153百万円 ② 制度全体に占める当金庫の掛金拠出割合(平成25年3月31日現 在)0.4241% ③ 補足説明 上記①の差引額の主な要因は、年金財政計算上の過去勤務債務残高 225,441百万円及び別途積立金3,288百万円であります。本制度にお ける過去勤務債務の償却方法は期間16年10ヶ月の元利均等償却であ り、当金庫並びに連結される子会社及び子法人等は、当連結会計年度 の財務諸表上、当該償却に充てられる特別掛金86百万円を費用処理し ております。 なお、特別掛金の額は、予め定められた掛金率を掛金拠出時の標準給 与の額に乗じることで算定されるため、上記②の割合は当金庫並びに連 結される子会社及び子法人等の実際の負担割合とは一致しません。 11.役員退職慰労引当金は、役員への退職慰労金の支払いに備えるため、役 員に対する退職慰労金の支給見積額のうち、当連結会計年度末までに 発生していると認められる額を計上しております。 12.睡眠預金払戻損失引当金は、負債計上を中止した預金について、預金者 からの払戻請求に備えるため、将来の払戻請求に応じて発生する損失を 見積り必要と認める額を計上しております。 13.偶発損失引当金は、信用保証協会への負担金の支払いに備えるため、将 来の負担金支払見込額を計上しております。 14.当金庫並びに連結される子会社及び子法人等の所有権移転外ファイナ ンス・リース取引のうち、リース取引開始が平成20年4月1日前に開始す る連結会計年度に属するものについては、通常の賃貸借取引に準じた会 計処理によっております。 15.当金庫の金融資産・負債から生じる金利リスクに対するヘッジ会計の方 法は、 「資産又は負債に係る金利の受払条件を変換することを目的とし て利用されている金利スワップが金利変換の対象となる資産又は負債と ヘッジ会計の要件を満たしており、かつ、その想定元本、利息の受払条件 (利子率、利息の受払日等)及び契約期間が当該資産又は負債とほぼ同 一である場合には、金利スワップを時価評価せず、その金銭の受払の純 額等を当該資産又は負債に係る利息に加減して処 理することができ る。」特例処理によっております。 16.当金庫の外貨建金融資産・負債から生じる為替変動リスクに対するヘッ ジ会計の方法は、 「銀行業における外貨建取引等の会計処理に関する会 計上及び監査上の取扱い」 (日本公認会計士協会業種別監査委員会報 告第25号)に規定する繰延ヘッジによっております。ヘッジの有効性評 価の方法については、外貨建金銭債権債務等の為替変動リスクを減殺 する目的で行う通貨スワップ取引及び為替スワップ取引等をヘッジ手段 とし、ヘッジ対象である外貨建金銭債権債務等に見合うヘッジ手段の外 貨ポジション相当額が存在することを確認することによりヘッジの有効 性を評価しております。 17.当金庫並びに連結される子会社及び子法人等の消費税及び地方消費税 (以下「消費税等」という。)の会計処理は、税抜方式によっておりま す。ただし、有形固定資産に係る控除対象外消費税等は「その他資産」 に計上し、5年間で均等償却を行っております。 18.当金庫の理事及び監事との間の取引による理事及び監事に対する金銭 債権総額 401百万円 19.有形固定資産の減価償却累計額 8,952百万円 20.連結貸借対照表に計上した固定資産のほか、オンライン端末機の一部に ついては、 所有権移転外ファイナンス・リース契約により使用しております。 21.貸出金のうち、破綻先債権額は874百万円、延滞債権額は15,074万円 であります。 なお、破綻先債権とは、元本又は利息の支払の遅延が相当期間継続 48 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 していることその他の事由により元本又は利息の取立て又は弁済の見込 みがないものとして未収利息を計上しなかった貸出金(貸倒償却を行った 部分を除く。以下「未収利息不計上貸出金」という。)のうち、法人税法 施行令(昭和40年政令第97号)第96条第1項第3号のイからホまでに 掲げる事由又は同項第4号に規定する事由が生じている貸出金であります。 また、延滞債権とは、未収利息不計上貸出金であって、破綻先債権及 び債務者の経営再建又は支援を図ることを目的として利息の支払を猶予 した貸出金以外の貸出金であります。 22.貸出金のうち、3ヵ月以上延滞債権額はありません。 なお、3ヵ月以上延滞債権とは、元本又は利息の支払が約定支払日の 翌日から3月以上遅延している貸出金で破綻先債権及び延滞債権に該当 しないものであります。 23.貸出金のうち、貸出条件緩和債権額は、2,398百万円であります。 なお、貸出条件緩和債権とは、債務者の経営再建又は支援を図ること を目的として、金利の減免、利息の支払猶予、元本の返済猶予、債権放棄 その他の債務者に有利となる取決めを行った貸出金で破綻先債権、延 滞債権及び3ヵ月以上延滞債権に該当しないものであります。 24.破綻先債権額、延滞債権額、3ヵ月以上延滞債権額及び貸出条件緩和 債権額の合計額は18,347百万円であります。なお、21.から24.に掲げ た債権額は、貸倒引当金控除前の金額であります。 25.ローン・パーティシペーションで、 「ローン・パーティシペーションの会計 処理及び表示」 (日本公認会計士協会会計制度委員会報告3号)に基づ いて、参加者に売却したものとして会計処理した貸出金の元本の連結会 計年度末残高の総額は、309百万円であります。 26.手形割引は、 「銀行業における金融商品会計基準適用に関する会計上及 び監査上の取扱い」 (日本公認会計士協会業種別監査委員会報告第24 号)に基づき金融取引として処理しております。これにより受け入れた銀 行引受手形、商業手形、荷付為替手形及び買入外国為替手形は、売却又 は(再)担保という方法で自由に処分できる権利を有しておりますが、そ の額面金額は、5,691百万円であります。 27.担保に供している資産は次のとおりであります。 担保に供している資産 有価証券 6,272百万円 担保資産に対応する債務 預金 98百万円 借用金 900百万円 上 記 のほか、為 替 決 済、資 金 決 済 等 の取 引の 担 保として預け 金 10,007百万円を差し入れております。また、その他の資産のうち保証金 は10百万円であります。 28.土地の再評価に関する法律(平成10年3月31日公布法律第34号)に基 づき、当金庫の事業用の土地の再評価を行い、評価差額については、当 該評価差額に係る税金相当額を「再評価に係る繰延税金負債」として負 債の部に計上し、これを控除した金額を「土地再評価差額金」として純 資産の部に計上しております。 再評価を行った年月日 平成12年3月31日(旧新北九州信用金庫) 及び平成14年3月31日(旧直方信用金庫) 同法律第3条3項に定める再評価の方法 土地の再評価に関する法律施行令(平成10年3月31日公布政 令第119号)第2条第3号に定める土地課税台帳及び第4号に定め る地価税法に基づいて、 (奥行価格補正、時点修正、近隣売買事 例による補正等)合理的な調整を行って算出 同法律第10条に定める再評価を行った事業用土地の当連結会計年度 末における時価の合計額と当該事業用土地の再評価後の帳簿価額の合 計額との差額 1,043百万円 29. 「有価証券」の中の社債のうち、有価証券の私募(金融商品取引法第2条 第3項)による社債に対する当金庫の保証債務の額は100百万円であり ます。 30.出資1口当たりの純資産額 9,704円59銭 31.金融商品の状況に関する事項 ⑴金融商品に対する取組方針 当金庫グループは、預金業務、融資業務および市場運用業務などの 金融業務を行っております。 このため、金利変動による不利な影響が生じないように、資産及び 負債の総合的管理(ALM)をしております。 その一環として、デリバティブ取引も行っております。 ⑵金融商品の内容及びそのリスク 当金庫グループが保有する金融資産は、主として事業地区内のお客 様に対する貸出金です。 また、有価証券は、主に債券、投資信託及び株式であり、その他有 価証券として保有しております。 資料編〔連結決算〕 これらは、それぞれ発行体の信用リスク及び金利の変動リスク、市 場価格の変動リスク及び為替の変動リスクに晒されております。 一方、金融負債は主としてお客様からの預金であり、流動性リスク に晒されております。 ⑶金融商品に係るリスク管理体制 ①信用リスクの管理 当金庫グループは、信用リスク管理方針、信用リスク管理規程及 び信用リスクに関する諸規程・要領に従い、貸出金について、個別 案件ごとの与信審査、与信限度額、信用情報管理、保証や担保の設 定、問題債権への対応など与信管理に関する体制を整備し運営して おります。 これらの与信管理は、各営業店のほか主に融資部により行われ、 また、定期的に経営陣による常勤役員会や理事会を開催し、審議・ 報告を行っております。 さらに、与信管理の状況については、監査部がチェックしており ます。 有価証券の発行体の信用リスク及びデリバティブ取引のカウン ターパーティーリスクに関しては、リスク統括部において、信用情報 や時価の把握を定期的に行うことで管理しております。 ②市場リスクの管理 金利リスクの管理 当金庫グループは、ALMによって金利の変動リスクを管理して おります。 市場リスク管理規程及び要領において、リスク管理方法や手続 等の詳細を明記しており、市場リスク管理方針に基づき、ALM委 員会及びリスク管理委員会において実施状況の把握・確認、今後 の対応等の協議を行っています。 日常的には経営企画部において金融資産及び負債の金利や期 間を総合的に把握し、ギャップ分析や金利感応度分析等によりモ ニタリングを行い、月次ベースでALM委員会及びリスク管理委員 会に報告しております。 為替リスクの管理 当金庫グループは、為替の変動リスクに関して、個別ごとに管 理しております。 価格変動リスクの管理 有価証券を含む市場運用商品の保有については、ALM委員会 及び資金運用会議の方針に基づき、理事会の監督の下、市場リス ク管理規程及び余裕資金運用要領に従い行われております。 このうち、経営企画部では、市場運用商品の購入を行ってお り、事前審査、投資限度額の設定のほか、継続的なモニタリング を通じて、価格変動リスクの軽減を図っております。 これらの情報はリスク統括部を通じ、リスク管理委員会におい て定期的に報告されております。 デリバティブ取引 デリバティブ取引に関しては、取引の執行、ヘッジ有効性の評 価、事務管理に関する部門をそれぞれ分離し内部牽制を確立す るとともに、市場リスク管理規程に基づき実施されております。 市場リスクに係る定量的情報 当金庫グループでは、 「有価証券」のうち債券、株式、投資信託 等、「預け金」、 「貸出金」、 「預金積金」の市場リスク量をVaRに より月次で計測し、取得したリスク量がリスク限度枠の範囲内と なるよう管理しております。 当金庫グループのVaRは、分散共分散法〔保有期間60日(但 し預け金、貸出金及び預金積金は120日)、信頼区間99%、観測 期間240営業日〕により算出しており、平成26年3月31日現在で 当金庫グループの市場リスク量(損失額の推計値)は、全体で 11,554百万円であります。ただし、VaRは過去の相場変動を ベースに統計的に算出した一定の発生確率での市場リスク量を計 測しており、通常では考えられないほど市場環境が激変する状況 下におけるリスクは捕捉できない場合があります。 ③資金調達に係る流動性リスクの管理 当金庫グループは、ALMを通して、適時に資金管理を行うほか、 資金調達手段の多様化、市場環境を考慮した長短の調達バランス の調整などによって、流動性リスクを管理しております。 ⑷金融商品の時価等に関する事項についての補足説明 金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がな い場合には合理的に算定された価額が含まれております。当該価額の 算定においては一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提条 件等によった場合、当該価額が異なることもあります。 なお、一部の金融商品については、簡便な計算により算出した時価 に代わる金額を含めて開示しております。 32.金融商品の時価等に関する事項 平成26年3月31日における連結貸借対照表計上額、時価及びこれら の差額は、次のとおりであります。なお、時価を把握することが極めて困 難と認められる非上場株式等は、次表には含めておりません。 また、重要性の乏しい科目については記載を省略しております。 (単位:百万円) ⑴ ⑵ ⑶ 預 デ 貸借対照表 計 上 額 現金及び預け金 (*1) 111,495 有 価 証 券 228,695 その他有価証券 貸 出 金 (*1) 327,869 貸 倒 引 当 金 (*2) △ 6,165 321,703 金 融 資 産 計 661,895 金 積 金 (*1) 630,835 金 融 負 債 計 630,835 リ バ テ ィ ブ 取 引 ヘッジ会計が適用されていないもの ー ヘッジ会計が適用されているもの ー デリバティブ取引計 ー 時 価 差 額 111,606 111 228,695 ー 324,588 664,891 630,685 630,685 2,885 2,996 △ 150 △ 150 ー ー ー ー ー ー (*1)預け金、貸出金、預金積金の「時価」には、 「簡便な計算により算出 した時価に代わる金額」を記載しております。 (*2)貸出金に対応する一般貸倒引当金及び個別貸倒引当金を控除して おります。 (注1)金融商品の時価等の算定方法 金融資産 ⑴現金及び預け金 満期のない預け金については、時価は帳簿価額と近似していること から、当該帳簿価額を時価としております。満期のある預け金につい ては、残存期間に基づく区分ごとに、実際に預け入れた金利(平成26 年3月中に預け入れた平均金利)で割り引いた現在価値を算定してお ります。なお、仕組預け金については、取引金融機関から提示された 価格によっております。 ⑵有価証券 株式は取引所の価格、債券は取引所の価格又は取引金融機関から 提示された価格によっております。投資信託は、公表されている基準 価格によっております。 自金庫保証付私募債は、元利金の合計額を市場金利(LIBOR、 SWAP)で割り引いて信用スプレッドを加味した現在価値を算定し、 その算出結果を時価に代わる金額として記載しております。 なお、保有目的区分ごとの有価証券に関する注記事項については 33.から36.に記載しております。 ⑶貸出金 貸出金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映す るため、貸出先の信用状態が実行後大きく異なっていない限り、時価 は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額を時価としており ます。固定金利によるものは、貸出金の種類及び内部格付、期間に基 づく区分ごとに、元利金の合計額を実際に新規実行した利率(平成 26年3月中に実行した平均利率)で割り引いて時価を算定しております。 なお、残存期間が短期間(1年以内)のものは、時価は帳簿価額と近 似していることから、当該帳簿価額を時価としております。 また、破綻先、実質破綻先及び破綻懸念先に対する債権等につい ては、見積将来キャッシュ・フローの現在価値又は担保及び保証によ る回収見込額等に基づいて貸倒見積高を算定しているため、時価は 連結決算日における連結貸借対照表上の債権等計上額から貸倒引当 金計上額を控除した金額に近似しており、当該価額を時価としており ます。 貸出金のうち、当該貸出を担保資産の範囲内に限るなどの特性によ り、返済期限を設けていないものについては、返済見込み期間及び金 利条件等から、時価は帳簿価額と近似しているものと想定されるた め、帳簿価額を時価としております。 金融負債 ⑴預金積金 要求払預金については、連結決算日に要求された場合の支払額(帳 簿価額)を時価とみなしております。また、定期預金の時価は、一定期 間ごとに区分して、将来のキャッシュ・フローを割り引いて現在価値を 算定しております。その割引率は、実際に受け入れた利率(平成26年3 月中に受け入れた平均利率)を用いております。なお、残存期間が短 期(1年以内)のものは、時価は帳簿価額と近似していることから、当 該帳簿価額を時価としております。 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 49 資料編〔連結決算〕 期(1年以内)のものは、時価は帳簿価額と近似していることから、当 該帳簿価額を時価としております。 (注2)時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品の連結貸借 対照表計上額は次のとおりであり、金融商品の時価情報には含まれ ておりません。 (単位:百万円) 区 分 貸借対照表計上額 非 上 場 株 式 (*1) (*2) 組 合 出 資 金 (*3) 合 計 125 1,835 1,961 (*1)非上場株式については、市場価格がなく、時価を把握することが極め て困難と認められることから時価開示の対象とはしておりません。 (*2)当連結会計年度において、非上場株式について3,357千円の減損 処理を行っております。 (*3)組合出資金のうち、組合財産が非上場株式など時価を把握するこ とが極めて困難と認められるもので構成されているものについて は、時価開示の対象とはしておりません。 (注3)金銭債権及び満期のある有価証券の連結決算日後の償還予定額 (単位:百万円) 1年以内 1年超 5年超 5年以内 10年以内 48,100 20,900 58,181 122,806 預 け 金 29,591 有 価 証 券 14,142 その他有価証券のうち 14,142 58,181 122,806 満 期 が あ る も の 貸 出 金(*) 65,343 102,144 64,656 合 計 109,076 208,425 208,362 10年超 5,000 15,269 15,269 72,854 93,123 (*)貸出金のうち、破綻先、実質破綻先及び破綻懸念先に対する債権等、 償還予定額が見込めないもの、期間の定めがないものは含めておりま せん。 (注4)その他の有利子負債の連結決算日後の返済予定額 (単位:百万円) 1年超 5年以内 1年以内 5年超 10年以内 10年超 預 金 積 金 (*) 588,175 41,372 832 457 588,175 41,372 832 457 合 計 (*)預金積金のうち、要求払預金は「1年以内」に含めております。 33.有価証券の時価及び評価差額等に関する事項は次のとおりであります。 こ れらには、 「 国債」、 「 地方債」、 「 短期社債」、 「 社債」、 「 株式」、 「その他の証 券」 が含まれております。以下、 35. まで同様であります。 満期保有目的の債券はありません。 その他有価証券 (単位:百万円) 種 類 貸借対照表計上額 取得原価 差 額 株 式 1,786 1,292 494 債 券 176,496 173,095 3,401 貸借対照表 国 債 22,625 21,947 678 計上 額 が 取 地 方 債 51,757 50,491 1,265 得原価を超 短期社債 え る も の 社 そ の ー ー ー 債 102,113 100,655 1,457 他 30,240 29,714 525 208,523 204,102 4,421 式 4,194 4,512 △ 318 券 △ 31 小 計 株 5,816 5,847 貸借対照表 国 債 ー ー ー 計上 額 が 取 地 方 債 1,497 1,499 △1 得原価を超 短期社債 えないもの 社 債 そ の ー ー ー 債 4,318 4,348 △ 29 他 10,210 10,526 △ 316 20,221 20,887 △ 665 228,745 224,989 3,756 小 計 合 計 34.当連結会計年度中に売却した満期保有目的の債券はありません。 50 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 35.当連結会計年度中に売却したその他有価証券 (単位:百万円) 売却額 売却益の合計額 売却損の合計額 株 式 10,398 812 150 債 券 67,377 288 553 債 37,187 279 127 債 19,656 7 280 債 ー ー ー 債 10,533 1 145 国 地 短 方 期 社 社 そ の 他 合 計 37,251 564 483 115,027 1,665 1,188 36.当連結事業年度に、運用方針の変更により満期保有目的の債券の保有 目的を変更し、その他有価証券に区分しております。この結果、当事 業年度末における有価証券は36百万円、その他有価証券評価差額金 は26百万円増加し、繰延税金負債は10百万円増加しております。 なお、保有目的を変更した債券の内、当事業年度において売却およ び償還した債券は、売却益213百万円、売却損94百万円、償還益 159百万円を計上しており、当該影響額には含めておりません。 37.当座貸越契約及び貸付金に係るコミットメントライン契約は、顧客から の融資実行の申し出を受けた場合に、契約上規定された条件について 違反がない限り、一定の限度額まで資金を貸付けることを約する契約で あります。これらの契約に係る融資未実行残高は、39,417百万円であり ます。このうち、契約残存期間が1年以内のものが、26,544百万円あり ます。 なお、これらの契約の多くは、融資実行されずに終了するものである ため、融資未実行残高そのものが必ずしも当金庫並びに連結される子 会社及び子法人等の将来のキャッシュ・フローに影響を与えるものでは ありません。これらの契約の多くには、金融情勢の変化、債権の保全及 びその他相当の事由があるときは、当金庫並びに連結される子会社及 び子法人等が実行申込みを受けた融資の拒絶又は契約極度額の減額を することができる旨の条項が付けられております。また、契約時において 必要に応じて不動産・有価証券等の担保を徴求するほか、契約後も定期 的に(半年毎に)予め定めている金庫内手続に基づき顧客の業況等を把 握し、必要に応じて契約の見直し、与信保全上の措置等を講じておりま す。 38.当連結会計年度末の退職給付債務等は以下のとおりであります。 退職給付債務 △3,638 百万円 年金資産(時価) 1,975 未積立退職給付債務 △1,662 会計基準変更時差異の未処理額 ー 未認識数理計算上の差異 未認識過去勤務債務(債務の減額) 連結貸借対照表計上額の純額 退職給付に係る資産 退職給付に係る負債 80 ー △1,582 ー △1,582 39.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳は、それぞ れ以下のとおりであります。 繰延税金資産 (百万円) 貸倒引当金 3,390 退職給付引当金 減価償却費 減損損失 賞与引当金 その他 繰延税金資産小計 評価性引当額 繰延税金資産合計 繰延税金負債 その他有価証券評価差額金 繰延税金負債合計 繰延税金資産の純額 436 134 178 79 269 4,489 △2,383 2,105 1,079 1,079 1,026 資料編〔連結決算〕 (追加情報) 「所得税法等の一部を改正する法律」 (平成26年法律第10号)が平成 26年3月31日に公布され、平成26年4月1日以後に開始する事業年度か ら復興特別法人税が廃止されることとなりました。これに伴い、平成26 年4月1日に開始する事業年度に解消が見込まれる一時差異にかかる繰 延税金資産及び繰延税金負債の計算に使用する法定実行税率は従来の 29.4%から、27.6%となります。この税率変更により、この税率変更に より、繰延税金資産は29百万円減少し、法人税等調整額は同額増加し ております。 40.その他の出資金1,239百万円は、平成15年10月20日に合併した旧直方 信用金庫が発行していた優先出資を、平成18年8月31日協同組織金融 機関の優先出資に関する法律第15条第1項1号の規定に基づき消却した ことにより、優先出資金及び資本準備金からその他の出資金に振替えた ものであります。 以 上 〔連結剰余金計算書〕 〔連結損益計算書〕 (単位:千円) 科 目 経 常 資 収 金 運 (単位:千円) 平成 24年 4 月 1 日 から 平成 25年 4 月 1 日 から 平成 25年 3 月 31 日 まで 平成 26年 3 月 31 日 まで 用 収 科 目 益 14,770,525 14,416,742 (資本剰余金の部) 益 9,829,847 10,681,156 資 本 剰 余 金 期 首 残 高 平成 24年 4 月 1 日 から 平成 25 年 3 月 31 日 まで 平成 25年 4 月 1 日 から 平成 26年 3 月 31 日 まで ー ー 貸 出 金 利 息 6,908,704 6,651,173 資 本 剰 余 金 増 加 高 ー ー 預 け 金 利 息 444,889 501,281 資 本 剰 余 金 減 少 高 ー ー 有価証券利息配当金 2,397,341 3,444,057 資 本 剰 余 金 期 末 残 高 ー ー そ の 他 の 受 入 利 息 78,911 84,643 役 務 取 引 等 収 益 1,200,302 1,226,948 利 益 剰 余 金 期 首 残 高 34,532,035 35,148,215 そ の 他 業 務 収 益 2,835,609 713,460 利 益 剰 余 金 増 加 高 708,040 1,442,660 そ の 他 経 常 収 益 904,766 1,795,177 712,038 1,361,124 償 却 債 権 取 立 益 398,861 524,097 そ の 他 の 経 常 収 益 505,905 1,271,079 用 13,820,355 12,160,141 用 422,403 354,953 息 385,137 317,736 給付補塡備金繰入額 35,203 35,089 息 851 913 そ の 他 の 支 払 利 息 1,211 1,213 役 務 取 引 等 費 用 714,726 760,430 そ の 他 業 務 費 用 973,698 904,338 費 8,489,729 8,512,566 そ の 他 経 常 費 用 3,219,796 1,627,853 貸 倒 引 当 金 繰 入 額 798,483 580,801 そ の 他 の 経 常 費 用 2,421,313 1,047,052 経 常 資 費 金 調 預 達 金 借 用 費 利 金 利 経 経 常 利 益 950,169 2,256,600 特 別 利 益 49,306 19,553 固 定 資 産 処 分 益 49,306 204 そ の 他 の 特 別 利 益 ー 19,349 50,812 227,473 特 別 損 失 (利益剰余金の部) 当 期 純 利 益 利 益 剰 余 金 減 少 高 91,860 91,393 金 91,860 91,393 利 益 剰 余 金 期 末 残 高 35,148,215 36,499,482 配 当 〔連結損益計算書の注記〕 1.記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。 2.出資1口当たりの当期純利益金額 299円64銭 3. 「その他の経常収益」には、睡眠預金雑益計上分48,777千円、債権売 却益30,065千円、建物設備賃貸料15,617千円を含んでおります。 4. 「その他の経常費用」には、保証協会責任共有制度負担金69,286千 円、偶発損失引当金繰入54,013千円、役員退職慰労引当金純繰入 28,710千円、役員賞与引当金純繰入23,940千円、睡眠預金払戻損失 引当金繰入14,559千円を含んでおります。 5.当連結会計年度において、継続的な時価の下落等により投資額の回収 が見込めなくなったことに伴い、以下の資産について回収可能額まで 減額し、当該減少額131,745千円を減損損失として特別損失に計上し ております。 (単位:千円) 地 域 主な用途 種 類 減損損失 固 定 資 産 処 分 損 24,203 95,727 減 失 26,609 131,745 北九州市内 事業用資産 事業用動産不動産 18,949 税 引 前 当 期 純 利 益 948,663 2,048,680 北九州市内 遊休資産 所有動産不動産 71,738 法 人 税 、住 民 税 及 び 事 業 税 142,124 144,584 北九州市外 遊休資産 所有動産不動産 額 94,500 542,970 合 計 計 236,625 687,555 少 数株主損益調整前当期純利益 712,038 1,361,124 法 法 少 当 損 人 税 人 数 期 損 等 税 調 等 株 主 純 整 合 利 利 益 ー ー 益 712,038 1,361,124 41,057 131,745 当該資産の回収可能額の測定は、正味売却価額であり不動産鑑定評 価基準(国土交通省 平成14年7月3日改正)に基づく当金庫の「不動産 評価システム」により算定しております。 資産のグルーピングの方法は、事業用資産については最小区分である 営業店単位(ただし、出張所等については、母店と一体とみなす)で行っ ております。また、遊休資産については、各々個別に1単位としてグルー ピングを行っております。本部、社宅等については共用資産としておりま す。 以 上 FUKUOKAHIBIKI SHINKIN ANNUAL REPORT 2014 51