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大菩薩峠12伯耆の安綱の巻

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大菩薩峠12伯耆の安綱の巻
安綱
巻
大菩薩峠
伯耆
中里介山
思
物
。
。
共
上
入
身
君 、
忘
道
、
、
計画
主人
用意
。
、 恰 、張
。何
、
、病
宇津木兵馬 助
。
行
行
日
暮
君 無分別
思
後
鳥
会
通 白根 山
兵馬
入
跟 歎
時分
通
言 置
追
、竜王 鼻
一
、
分
挙動
悄々 難所
犬
、険山 峨々 君
、兵馬
兵馬恋
丸山
物狂
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
君
﹁
杉
。
烈
下
、
気
木
。
犬
君
若
吠
丈夫
、
出
烈
眠
。
歩
吠
合
声
、
、小馬
通
吠
馬商人
、 快 犬
吠 折
疲
倒
結
声
、犬
来
、幸
昏睡状態 夢
田
方
。
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹂
傍
耳
破
足
暁方 。
君
馬商人 入
身
。
人足 横
絶
、奈良
耳 入
折
暁方、
三頭
気
﹁
出
﹁
眼
若
姉
大
、
娘
心得
﹂
馬商人
、
危
君
、
君
揉 病気上
、懐中
。
、
無理
薬
、眠
旅
有
、有野
宏大
東郡内
千石
四千五百
家屋敷
乗
、
馬
、
、眠
身体
助
⋮⋮﹂
馬商人 見
来
来
。 和泉作 米村 八右衛門
。
連
含
君
、
行
君
前
百姓
家
馬大尽 馬大尽
野村
石持
甲州一番
驚
馬大尽
村
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
田畑
昔
甲州
馬
広
駒場村
数
持
馬
大尽
上古
産地
原
思
、門
名産地
名
黒駒 名
起
君
来
。
。
。
触
。
馬
、眼
入
。
。
馬大尽
出
岳
愛馬
他、 鳳凰山 、駒
方
。聖徳太子
北
。 御勅使川 近
行
馬大尽
﹁馬
相野 ﹂
﹂
。
入
見
時、屋敷
厩 中
馬大尽
森
。
見
有野村 、
立木
﹁ 一品式部卿 葛原親王様
時分
、何千年何百年
違
言
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
馬商人
蔭
屋敷
木
中
流
君
現
君
言
聞
小流
架 、
人
女
橋
醜女
面 聞
、
常
声
馬商人
、
妙齢
女
一種 怒気 含
、世
上
。妙齢
、
見
。若
人
眼
、断
惨酷 、白
女
﹂
﹁ 幸内 、幸内﹂
呼
﹁
言
結
馬上
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
渡
人
残
、口
面
見
呪 。
。
時分
抜
焼 爛 一眼見
裂
間
物凄 形相 、
、
強
醜
。
顔面
姫君
病
漆 垂
似
、
黒
。姿、形、作
毛
結構
髪
、
、気品、
見事
。 着 花
呼
一枝
前
恍 結
持
衣裳
深
大名
静
。
後向 悪
。罪
、
上
残
、
見
除
高島田
天性
顔
突然 、誰
、
時
君
。
乗
。
﹂
。
、 椿 帰
上
妙齢
山
慄 来
馬商人 幸内、幸内
前、
若
呪
﹁幸内、
近寄
人
、
美人
馬
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹁
幸内
時
光
言
﹁幸内、
気
来
、呪
﹁
上
呼
嬢様、
若
早
﹂
屈 。
眼 銀
針
上
跟 助
振上
従
。
頭
居堪 人
休
鷹揚 馬
上
見
行
弱
馬
。
馬商人 小腰
、
方﹂
見
人
君
女
馬上
立
黙々
至
連
身体
面 犬
身 毛
。
人
、
君
、呪
、
時
女
、難儀
。
、女中部屋
下
妙齢
、丸山
無論、
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹁
﹁
思
、早
﹁
言
﹂
嬢様
前
﹂
聞
﹂
、
、
薬
人
﹂
深
廻
嬢様
、情
厩 、
馬
要 呼
、椿 花 枝 持
、
言
言
﹂
。嘘
、
幸内
。
似
馬上
、有難
取
君
﹁ 嘘 行
一安心
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
思
、
人
、 面付 怖
行
、針
、父様
﹂
一言 含
湧
﹁
、
君
君
、
胸
呪
、﹁
。
来
聞
馬商人
言
、
若
、
食
上
会
、
物
婆
君
耳
聞
⋮⋮﹂
。
同情
無暗
、
泣
嬢様
委細
、女中 取締
働
仕合
幸内
同
﹂
婆
申
君
引合
。
女中
悪
幸内
二
物語
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹁
。女中
二
十五人
力業 、本人
。
君
煮
仕事
鶏
、
志願
豆
折
志願
下働
折
甲乙
分
、骨
廻
、
下働
方
君
好
働
台所
君
奥向
骨
同
人手
。
世話
、大
、馬
、朝夕
知
手伝
、
。
折
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
柄
気
餌
。
離
。
﹂
下働
、
仕事
力
骨
多
女中
奥向
機会
。少
、普通 台所
。初
心安
従来
睨 思
犬
言
自分
家
、
、
上
可愛
犬
早
大家 大
問題
気兼
犬一匹
。
可愛
、
、男
吠 懐 列
、
。
手
臥
君
一隊
小馬
。
群犬
歩 運 出
不思議
最初
女中
周囲
、愛
見
他
繰出
姿
婆
揃
、
馬
中
逞 牧場 、群犬
、二三日
、
犬
勇
中
足並
。
立
幾多
。女中取締
厄介 、
従
光景
振
群犬
鬣 牧場、
起
一周
広々
作
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
拭
﹁
喜
巻
安綱
君
、
勇
岸
馬
、
見
考
女中
一緒 野菜
、
﹂
、
大
方
。
嬉
屋根
考
自分
見
燻 上
向
及
旦那様
、米友 身
番人
友
、
旦那様
向
、
、友
勇
小流
。
出
奉公
威勢
知
家
考
女中
、御当家
。 朋輩 方
藤
﹂
﹁旦那様御夫婦
﹁
大菩薩峠 伯耆
洗
、
、
嬢様
家
﹁
首
向
中
破風 、
気
嬢様
日
嬢様
藤
前
⋮⋮﹂
姿
振
前
忍
見
家
小橋
抜
会
迫
心持
来
見
、
﹂
会
。
、
面 、取
。
場合、 嬢様 身 上
、
﹂
横
⋮⋮﹂
、
女
君
君
妙齢
﹁
﹁
君
。 君
言
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
呪
木
三郎様
欅 、
﹂
、
見
尋
、
君
附
﹁
旦那様
伴 外
連
方、
目
出
、
三郎様
﹂
馬大尽
?﹂
目
知
。
奥様
?﹂
年
、滅多
幾
牧場 、私
、
﹁旦那様
年
﹂
﹁
﹁
総領
﹂
﹁
奥様
﹁三郎様
﹁
、
言
﹁奥様
女中
藤
家
女中
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹂
、
、
嬢様
取 方
、
親御
耳
﹂
﹂
君
﹁
奥様
奥様
聞
目
面 知
。
奇異
誰
者
知
、
二度目
、
。奥様
﹂
知
奥様
方
、
面
、奥様
、知
、
今
御別宅
言
永年御奉公
。
辺
屋敷
知
婆
婆
﹁
変
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
女中 、
。取締
、
無
、
、
方
、
御別宅
、旦那様
、奥様
知
﹂
申
奥様
。
若
三郎様
、
三度目
、女中
二度目
附
母
、
算段
﹂
中
奥様
、
噂
行
大家
違
。
方
落
。
名
内幕
、
財産 嬢様
嬢様
女中
。
嬢様
、
聞
言
、
話
面 、
時
怖
、
産 頭
君
思
、例
。
。
話
⋮⋮﹂
方
嬢様
嬢様
方
知
嬢様
君
銀様
、
変
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
者
身
嬢様
毛
四辺 竦 面
病気
前
、天然
蹂躙 、
面
、
。
君
、
嬢様
容貌 、
手
火傷 、
君
人間
口
。誰
大
見廻
持
、
君
幸福 大尽
同情
人
心
嬢様
。
金
買
報
、
現
藤自身
﹁
、
惨 巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
女
時 面
語
。
。
眼
前
者
嬢様
、
火傷
疱瘡 。
生
、大切
、
乗
君
藤
、
君
、
強 機会
考
君
君
、
向
姿
出
心配
﹂
食物
言
時刻
眼
歩
状態
方
見
、遠
思
、
方
牧場
牧場
少
山 後
牧場
世
今、 君 頭 中
尋
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
来
届
遠征
。
見
行
一人
。
洗
見
自分
率
。
、
興
嬢様
幸福
不幸
、 君
群犬
見渡
。
。野菜類
限
君
一層、
行
。思
。
。
来
持
。
時
歩
時
思
比
自分
、
、
嬢様
病気
味
世
。
牧場
、
有難味
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
見
。
生
浪
確
思
方
、不幸
生涯
、自分
無事
中
。
幸福者 不幸
揉 感
言
今、
無惨 有難
生
者
娘
我儘 。百万長者
羨望 同情
上
家
中
身
、
嬢様
心
、自分
生
、 壮健 、
嬢様
少
、 僻 、人並
思
者
心
思
毒
君
君
気
行
冬
吹
言
。
岳颪 堆 落
見
家
姿
払
思
。
庭
縁
中
、自分
呼
座敷
座敷
﹁幸内、幸内﹂
。
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
紅葉
来
欅
、
黒
君
、
見
垣根 中
下
来
。木
。
蔭
築山 欅
泉水
人
大
男
腰
一人
。
八 落葉
嬢様
様子
方
垣根越
嬢様
、縁 腰
姿
馬商人。
、幸内
若
声。呼
来
嬢様
、
、池
欅 林 近
、
助
見
﹁幸内
﹁
、
﹁
﹁
﹁
見
、
致
大事
、
脇差
申
幸内 前
返
、
﹁刀
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
前
持
貸
﹂
存
上
叱
幾本
﹂
。
、旦那様
間違
幾本
大事
﹂
銀様 、手
。
耳
知
上
、
嬢様
父様
﹂
話
返
。
父様
、
三日
間違
一腰 入
﹂
、
﹂
、三日
長 桐 箱
﹁
叶
幸内
﹁
﹁
﹁左様
前
箱
嬉
存
、
辞儀
有難
上
、
願
知
、
嬢様
。
﹂
﹂
子
屋敷
娘 口 利
会
娘
﹂
前
来
前
初
間
﹂
前
山
前、
後、
、
、
、
﹂
﹁幸内﹂
﹁
﹁
﹁
﹁
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹂
日頃
﹂
﹂
御奉公 致
﹂
望
﹁
﹁
﹁
﹁
、
見
言
容貌 、
飾
、
娘
﹂
姿
﹁ 面 ﹁姿
﹁
、髪
、
﹂
﹁一
寸見 巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
持
会
子
﹂
、
﹂
、
﹂
﹂
持
作
作
﹂
行倒
着物
、
、
。何
駄目
容貌美 知
娘 綺麗 子
、見 影
、
、作
知
、貸
﹂
﹁
嬢様
倒
物
言葉
聞
、
遣 申
娘
﹂
﹂
﹁
着
長
桐
﹂
箱
参
、
着
、
我儘
早
有難
思
道
必
暇乞 持
言
着
包
、三日目
風呂敷
前
。見
、
着
、
悪
﹂
、
下
嬢様、
見
。幸内
、誰
頭
申
嬢様、何
、
借
﹁
﹁
持
幸内
参
⋮⋮﹂
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
前、帰
、 畏 ﹁
﹁
言
桐
。
遊
、
来
﹂
娘
桐
言
小脇
、
箱
父
嬢様
行
言伝 嬢様
模様 推察
。
幸内
幸内
声
針仕事
話
、長
帰
中
幸内
箱
出
女中部屋
﹂
降
﹁
早
、
少
君
、心待
。実
内
雨
君
。
入
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
人
、
﹂
縁側
、
娘
離
来
覚 、秘蔵
。
直
時分
持
。
、
刀
﹁
知
﹂
幸内
﹁私﹂
﹁
、
、
、小脇
入
迎
、
前
言伝 ?﹂
嬢様
愛想
、
嬢様
、
君
幸内
来
﹁
、
、
見
傘
﹁
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
君
例
。
障子
行
。
袷 ﹂
風呂敷包
他 会
﹂
、
。
羽織 引
﹂
箱
小紋
長
、手
君
、 他行 、
遊
﹁
﹁畏
君
君
君
﹁
﹁
﹁
藤
君
﹂
幸内
﹂
暫
言伝
、
﹂
﹂
朋輩女中
﹁
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、有難
使御苦労
礼
﹂
言
見送
出
呼
行
嬢様
嬢様
、
藤 、
受
君
、
行
叱
、
後
幸内
藤
振返
何
、
。
招 、幸内
。
、
知 ﹂
気
入
﹁
﹁
、
、
前
思
、好
、
方
気 召
招 申
出
上
何
嬢様
方
叱
返事
受
、
行届
、遊
、
、
、
嬢様
何
、
強
察
、
、
一人
嬢様
﹂
者
大変
気
沙汰
嫌
嬢様
、
、
、
受
御奉公
﹁
﹁
﹂
迎
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
永
前
羨 ﹂
君
﹂
方
屋敷
、幸内
﹂
、
、
銀様
、
居間
渡
間
上
嬢様
嬢様
気
気
入
入
来
、笠
見
入
嬢様
影
見
、 嬢様 大抵
外
。
行 後
、
人 幸内
言
幸内
上
障子
小橋
、
、幸内
﹁幸内
﹁
君
三
会
蔭口 利
様
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
時
。
﹂
聞
﹂
嬢
包
、
前
国
国
﹁
﹁伊勢
国
言
﹁伊勢
﹁古市
﹁古市
何
﹁左様
﹁
君
⋮⋮﹂
﹁
言
﹂
﹂
﹂
、
﹂
大神宮
﹂
来
困
、大神宮様
返事
。
﹂
君 、 銀様 手前、
、
現
﹁
動物
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
膝元 、
。
、不意
無躾 前
。
来
真黒
?﹂
﹂
庭先
叱
、
﹁
﹁
行
、困
大
﹁ 温和 君
許
﹁
﹁
﹁
﹁
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
犬
少
﹂
﹂
離
﹂
犬
﹂
置
﹂
犬﹂
前
言
、
置
、
、主人
、失礼
庭先
追 立
﹂
力
坐
。
追
﹂
、早
。
。
﹁
結構
菓子
君
﹂
食
菓子
、
伊勢
、
出
﹂
淋
辞退
、
知
降
﹁
﹁大神宮様
賑
御承知
、
雨
。
嬢様
少
﹁今日
﹁
何
﹁名所図絵
本
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、 勿体 ﹂
銀様
前、
、
﹂
強 、
通
国
、 他 知
伊勢
別段
﹂
御参宮
、
。
出
賑
話
国
、御
暮
﹁
﹁
頭
何
﹂
商売
外
?﹂
軒下
見
場
。
立 上
言
来
様子
君 、
⋮⋮﹂
方
、
上
時、 温和 。
叱
、
庭
方
銀様
﹁三郎
言
﹁姉様﹂
行
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
坐
行詰
向
、
﹂
、
。築山
時
覗 。
雨
君
。
歩
暫
、何 気
方
中
銀様
。
犬
行
見込
共
帰
﹁
﹁
、
⋮⋮﹂
呆 来
着物
傘
。
呆
来
﹂
思
笠
、
十歳
被 姉
髪
見
呼
入
三郎
、
銀様
黙
雨 中
違
、
、一人
三郎様
袖無羽織 着
君
、雨 中
。
呆
弟
和
。 中剃 、
君
附人 銀様
、
穿
誰
見
見
下駄
、
。 和 子
見
男
銀様
見
呼
。
大人
入
﹁姉様﹂
言
、
、
、
、
、
様
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
立
﹁ 坊 ﹁
﹁
三郎
傘
色
見
、
子
中
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
抱
、
﹂
立
君
、
⋮⋮﹂
、
、
。
満
上
申
、
前
肉
、
、
見
過
来
見
良
。雨
品
落
一倍大
子
懶 賢
子
白
面 、
銀様 抑
﹂
。三郎
帰
、
光
眼
、色
銀様
見
強
分
大
子供
申
立
面 人並
中
、
置
雨
頬
血統
三郎
大家
、
。大
、品
来
見
﹁
⋮⋮﹂
。
大
流
﹁
、
気
動
、
権幕 帰
迸 銀様
憎悪 光
﹁早
心持
、少
立
三郎
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
母様
眼
﹂
、
帰
、 和 凄 見
﹂
降
。
、
頭
銀様 方
面
見
雫 濡
中
世話
見
眼
態
銀様
上
叱
抑
、立
釣
弟
。
。
姉
言
。雨
立
帰
着物
叱
君
君
。
度
来
、眼
前
立場
苦
、
、
雨
一刻
立
遠
、 君
中
明
言
許
。
、
人並
銀様 抑
。
気 毒 感 堪
子
瞳孔 、 君
断
、 君
、
眼
来
帰
菓子頂戴﹂
伺
寄
﹁姉様、
気色
大
思
﹂
見
見兼
銀様
傍
三郎
﹁
見
、姉
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
子
聞
嫌悪 。
念
。
。
姉
立
下
﹁坊 召物
銀様
降
、
﹁ 打捨 ﹁
来
背負 降
﹂
傍
廻
差
向
傘
面 背
来
親切
、
傘
返
。
怖 、三郎
濡
置
、雨
自分
相変
君
向
﹂
背
様
、
向
君
時
。
銀様
君
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
寄
﹂
、
、
。
、
来
追
帰
持
家 帰
歩
出
、三郎様
片手
方
行
、
三郎
﹁
命令
﹂
。
﹂
行
行
三郎様 大
﹁
前
悪戯 、
行
﹁
﹂
往来 ﹁ 前 、
多
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
知
強
声
。
呼
、
下駄 引
上
、
止
。
。
来
邸
、
行
君
屋敷
立
竦 方
叱
聞
、滅
、悠々
申
、犬 母屋 子
互
雨 中 笠 被 、此
家 犬
﹂
﹁
君
再
犬
銀様
屋敷
損 一
悪
住居 思
、
心
何
姉
悲
弟
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
行
思
帰
致
座
渡
相手
﹂
、名所
来
、
話
。
銀様
行
言
心
慰
慰
、
御機嫌 、
大家
送
持
何
何事
弟
家
君
滅入 、
、姉
。
、三郎様
君
白 時
深々
悪
親子兄弟別々
気
。
不快
。
興
、
、
催
止
、
上
取附
場
調
、
苦
君
日
琴
見
、
話
。
引
出
前三味線 合
今
君
見
不快
思
興
。
嬉
合奏
引籠 。
二人
称
続
、病気
初
銀様
、音曲
君
喜
、
、
、夜
様子
大
前、三味線
。
場合、
飾
﹁
神尾主膳
後
四
雨
銀様
琴
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、床
。
、
﹂
感
間
消
。
。引籠
来
物
間
。
、
、多
、分部
斬
屍骸 試
屍骸
言
師範役、
罪人
連中
。
剣道
試
罪人
山口
刀
朝
。
集
組頭
企 同意
前
屋敷
詰
神尾
神尾邸
約束
。朝
小
集
役
下
使
、
物
手
手
脇差 持
。
身体 試
志願者
、斬
自慢
人
。今日
秘蔵
。
、人間
勤番
来
変
貰
神尾 邸 裏 広場 試 物
来
勤番 始終
出入
試
用
、 利鈍 林
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
変
日本
、
朝右衛門
一
手代 評判
。
儀式
腕
冴
腕
出
笑
、或
弟子
検視場、
町奉行 手 経 、
手
方式
試
勤番連中
良
利鈍
。斬 損
自分
刀
刀
者
集
試
、 石出帯刀 物々
立派
時
腰物奉行 。
、或
、刀
。或
度毎
上
、 徒目付 、斬
古来
。江戸 幕府
、 本阿弥 山田朝右衛門
腰物奉行
。
斬
出
、 土壇 並
麻裃 連中
共
踏
賞 評判
、見事
試
故実
小林
巧拙
言
言
来
来
例
怪
天晴 。腕
物
者
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
師範役
小林
斬
上手 、盗賊
物
、
捨
話
剣道
。今
経験
留
達者
試 物 幾度 賑
物
辞
、一座
連
。
、
﹂
見
何物
、
神尾
上、弟子
呼
見
聞
下
。小林師範
﹂
来
?﹂
、 暫時 待
御意見
貴殿
済
、神尾主膳
試
時分
暫
、
品
並々方 、今日
待
鑑定並
取
仰付 、
顔
見
故、間違
、
下
、一通
経験
、斬 方
帰
﹁小林氏、
、貴殿
暇
拝見
、
﹁
人待
持参致
約束
見
言
神尾
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
見
他一座
、
連中
待
、幸内
君
来
出
下
﹁神尾殿、我々
﹁
言
用人
神尾
参
趣向
﹁幸内
﹁
前
見
呼
席
幸内
来
。
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
多少
見
、坐
込
。
待
上
好奇心 誘
品
明
、到着
事実
見
、
品
。
御披露
、
?﹂
﹂
﹂
来
推参致
言
城下
幸内
、有野村 幸内
甲府
言
雇人
﹂
言伝 馬大尽 、急
、有野
銀様
昨晩
足
兼
、待
来
。
。
宿
取
﹁
言
連中
長
遥 皆様﹂
幸内
雇人
、
上
萌黄 。
者
下座 両刀
身分
平伏
置
平伏
包
。
﹂
﹂
、御列席
。幸内
来
出
申
見
風呂敷
、
出
﹁遠慮致
恐
御免下
幸内
﹁左様
恐
﹂
、幸内、
箱
頭
平民、
暫
来
﹁
﹁遅
兼
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
。
傍
其方 来
持
待
無腰 集
。
、遠慮 遠慮
、幸内
方々
﹂
﹁
﹁
﹁
言
平伏
﹁恐
達者
言
通
達者
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
方﹂
一同
、
、神尾主膳
見
家
方 向
雇人
感心
伊太夫
似合
、
吹聴 ﹂
直
方
御存
、
町道場
思
雇人
剣術
﹂
中
赭 上客
面
馬大尽
下
、
城下
置
、剣術
見知
方
、
今日
其方 歴々
、実
。
、
、
頭 上
。幸内
稽古
、有野村
雇人
入
手筋
、村方
、民家
、
、
手筋
紹介
入
恐
﹁
﹁
方
﹁
来
﹁
来
、恐
。
。例
入
品
借受
滅多
借受
参
。
持
伊太夫
恐
見
来
雇人
参
人
来
﹂
持
出
銀様
萌黄包 長
持参
品
大儀大儀、
、
品
恐
席
日、幸内
。
﹂
借受
、前
、
、
故、主人
働
箱
、
嬢様
箱
幸内
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
殿様
、今日
言葉
位
﹂
﹂
箱
。其
。
借受
﹂
変人
約束
差出
品
。伊太夫
何
箱
三日
幸内 、
。
﹁
伝
言
向
品
承
方
、
、
神尾主膳
少
席
限
秘宝、御列席
、
列席
者
家
、
品
品
秘宝
非常
。
家
前
思
先祖
申
、
馬大尽
見
上
実
言
評
、
御鑑定
、
言
、充分
言
名刀
。見
。 葛原親王 以来
仕合
。門外不出
聞
有野
箱 受取
目
名
推察致
一見致
﹂
感心
無数
者
馬大尽
見
見
。
、
容易
有野
聞
伊太夫
頑固
名刀
判
主人
一本
神尾主膳 風呂敷 結 目 解
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹁
好奇心
名刀
、一座
﹂
列席
待
、
。
言
、人
趣向
感
何
今
反 席
、
期待
渡
。
、
何
。
御趣向
。例
、列席 者
、
、
似非通人
癖
時
茶人
。
招
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
言
一見
。
言
言
、
神尾
癖
。
面 大得意
人
、 似非 神尾殿 苦労人
以
。神尾
趣向
言
、 苦々 、
思
控
者
、神尾
厚
聞
方
、身
見
。
熱望 決
謙下 、
苦々
苦々
苦々
後学
、神尾
面
面
見
控
我物顔 噂 。
故、
誰
髭切膝丸 、平
名剣
。
評判
晴
、
残
故秘
疑
悪 、
者
、見
。今日
剣 、源氏
有野 伊太夫 家 名刀
名刀 見
。 辞 、
思
﹁
。噂
匹敵
聞
小烏丸 、実
家
評判倒
蔭口
、人
見
名刀
高
置
故
行
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹁
皮肉
。
品
言
名剣
少
癪 見
中
﹂
平野老人
評判
御意見
刀
自分
思
用心
出
目利 腹蔵
、或
、鉄砲方
方
品﹂
刀
一、
槍
刀
張
。
老人
一、
予防線
見
。万々
席
方
出
、喜
言
上
噂通
悪
万々
、真先
老人
今日
、御一見
。拙者
気味
警戒
平野老人
言
、多少
見
、少
。
刀
。
神尾
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
承
剣
腹
拭
鏡
名
時
掛
得
、幾分
、思
。
責任
入
方
逃 、
両人
。
、
。
、
多少
老人
方
、
、眼
名
出
小
、多少
解
神尾
、一応自分
一座
。或
、刀
師範役
評判通 非常
包
玉手箱
意気張
者
聞
口惜
名
。平野老人
出
肥
持
。
席
、眼
限
、
眼
老人
直
相当
悔
言
小林以上
軽率
平野
中
一応
見
自分
趣向
林
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
見
、箱
袋
開
払
古錦襴 、
袋
中
白鞘 刀
近
問題
抜
手
摺 鄭重 抜
太刀 一 振 。
前 方
二度
恭 。主
、或
述
打返
意見
。平野老人
。平野老人
眺
二尺四寸。神尾主膳
。
神尾
長
面 平野老人
眼鏡
、例
。小林文吾
覗 、或
見
熟覧
、
方
、
見
渡
法式通
、
連中
﹂
込
改
手
。一座
刀身
横
見
遠
受
平野老人
考
﹁
膳
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
見
。
、
﹂
唸 ﹁
。
手
。同
極 。
受取
意見
考
小林文吾
受
、
戻
無言
手
、
、
師範役
膳
﹁
渡
述
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
力
刀
、次
意見
言
一言
。小林師範
、
渡
手
、誰
、
神尾主
。
手
次
人々
無言
、
列座
方﹂
一巡
刀
入
席
述
凝 、
渡
、
当
笑
﹁ 区 刀
、誰
附
。
鞘
、
納
言
人
大和物
多少
細論
人
小林師範役
恐
備前
言
、
現
一座
口
見廻
、
。
見
。相州物
附
刀
﹂
老
、次
。
、 大綱 。相州物
見当
立場
出
開
言
言
申
言
。
、
。
見受
神尾主膳
見
、肌
板目肌 平野老人
述
平野老人
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
。
﹁模様
見受
最後
。
﹁左様﹂
人
足
、
合
﹂
。
﹂
呑込
⋮⋮
一見
平野老人
、
地鉄
、
列座
誰
附
﹁
人
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、肌
頷 、最
呑込
、地鉄
言
立
多
思
弱
左様
老
呑込
小林師範役
。
何
残
、
地鉄 余地
。
、
、小
林
、
吃 、老人
言
﹂
言
国
通
銘
﹁以
首
刎 直
。
平野老人
正直者
市川
振
言
自身
言
言葉尻
係
。一座
。
列座
剣呑 中
者 黙
誰
立
屋
、早
言
言葉尻
。市川
、
。
持扱
﹂
触 。
、自分
肯 年代
御蔵 者
﹁ 則重 ⋮⋮則重⋮⋮則重
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹁則重
赤
、
首 ﹂
振
言
、
、
屋
刎 市川
一時 、面
⋮⋮﹂
、
、
市川
皮切
同意見
市川
、内心
時
。市川
市川一人
相待
手厳 、老人
癖
笑
返答
吃 、誰
見
兼
。
言
出
則重
、老人
込
、老人
、
気味
、
。 焦 者
得
者
心持
反問
同情
、
、
意
同意見
。
、反抗
平野老人
﹁
言
同情
、
者
市川
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹁
錵 優 多
言
匂
、市川氏
、則重
、
言
書
深
高尚
。
目利 ?﹂
促 出
、名前
、老人
、一応
言
﹂
同
故
返事
言
、 大湾 一座
集
見
誰
御無理
、 頓 名作
老人
見
、各自
皆々遠慮
、
傍 古
、則重
且
言
記
救
様子 小林師範
返答
平野老人
紙
好題目、口
老人
老人
忌憚 ﹂
言 出
近頃
困 再
、
﹁
市川
小林
少
、 入札 ﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
。言
出
出来
、
用意
多
紙
名誉
筆
、当
得
盆
捨
同意
捻
恥
載
書
開票
所
後
書
書
、
鑑定 大胆 極
、新刀
記
、
捉
、大和物 上作 書
青江 、
思
投票
区々
天座神息 。 備中 異議
存
見
紙片
遠慮
意
離
疑問
開票
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
掻
恥
思
筆
残
取
多数
者
、 忽 無記名投票
。
、二十余人
見
、小心翼々
。
古刀
見
、飛
極 観 成宗 一人
、備前
、或
。
少
枚三枚
則重
﹁
開票
﹁
様
、
適合
﹂
、
則重
。
行
書
刀
物足
六枚
、
。
評判
、六枚揃
不思議
、今
見
、
。二
上
雇人幸内
御鑑定
、数年前、本
阿弥 馬大尽
時分
色
傑物
﹂
見
失望
則重
、
則重
正宗 門下
立寄
、
変
宝物
色
、
家
表情
面 。則重
主人
﹁申 上
軽侮 一同
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
⋮⋮﹂
合
呟 嫌
引合
幸内
面
。
言
出
来
主人
名前
、一同
、
言
。
附
言
折紙
最初
。本阿弥
﹂
﹂
見
、
﹂
、手前共
。
場合、重
附
﹂
折紙
本阿弥
言
、本阿弥
﹁本阿弥様
﹁
折紙
、折紙
平野老人
﹂
﹁本阿弥家
﹁
幸内
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、伯耆
﹁本阿弥様
﹁
﹂
申
﹂
安綱
納
﹂
渡
肌物 、
板目
鞘 安綱?﹂
手
、伯耆
、
﹂
﹂
手
言
見
、後世
、
。
﹁
言
﹁
﹁
﹁
波
立
彼等
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
太刀 刀
再
伯耆 ﹂
、見
、一見
立
違
安綱 鞘
。
抜
刃
地鉄 弱
見
出
中
引
、
平野老人
﹁
弱
服
道理﹂
言
﹂
安綱
初
得意
言
。
本阿弥
自分
目
味方
、
伯耆
、
、
感心
届
、小林師範役 、
見
、
、
、拝見
拙者共
聞
悔
得意
、見
、全
、地鉄 潤 、鼻高々 一座 見廻
仔細 見
仰
。自然、幸内 肩身 広
破
神尾主膳
見
、名
。
深 強味
刀
安綱
、自説
。主人役
幾度
、
人々
﹁伯耆
今日
幾度
﹁本阿弥様
刀 見惚 則重
体 一座
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹁
安綱
﹁ 斯様 同格以上
伯耆
。
御謙遜 ﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
我々共
御鑑定
﹂
刀
同
極
宝刀
、極
、
見
、主人
、安綱
﹂
一座
大同年間
﹂
安綱
安綱
宝物
名人、
。
、
恐
、
蔵 時代
、
多
置
﹂
初
上
隔
嫌
本阿弥様
一千年以上
同格或
充分
作
。
見直
﹁摂州多田院
、一座
童子切 。
﹂
安綱
誰
斬
、拙者
酒呑童子 宝物
、稀
源頼光
大江山
名
聞
伯耆 安綱作
老人
五
。
額 突
合
平野老人 、再 手許 戻
神尾主膳
言
大名
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
名刀、
唱
、
。
、
刀
不服
拝見 致
承
来 名刀 貪 見
刀
他、
、
見
満足
席
会合
済
退散
変
抱
。幸内
箱
帰
。主人
。
起
、始
、
時
。今日
思
来
有野村
、伯
行方
終
幸内
辞
小腋 神尾家
見
帰
。
客
姿
席
二日帰
会合
。一日
不思議
銀様
誰
、幸内
行
御馳走
一
。
誰
一人、心配
家
、途中
知
。
、
馬大尽
。
安綱
夕方
耆
帰
言
有野村
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
帰
派
約束
期限
切
心配
三日
銀様
過
乞
、心配
幸内
。
。三日
、幸内
、
帰
来
、
立
幸内
帰
切
持
期限
強
、
、
若党
夜
銀様
乗
。
執事 、馬
銀様
﹂
。
、有野家
来
屋敷
明
故
咎 案内
。
信
父様
刀
時分
。夜
三日
、幸内
秘蔵
、直
刀
信
来
、不意
騒
武士
﹁御支配様
老人
武士
心配
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
銀様
騒
尋
預
方
部屋
城
。
見
方﹂
聞
﹂
君 顧
、
侍
差
図 同
﹂
銀様 言
﹂
、勤番
御支配様
御支配様
、
城 殿様
。
、
。
、甲府
大名
﹂
説明
様
甲府
受取
銀様
君
甲府
﹁御支配様
、 附
﹁
﹁
君
﹁御支配様
﹁
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
勤
。
﹁
時
不意
新任
﹂
、滅多
、前以
不意
沙汰
見廻
来
家
思
、今日
﹂
、
狼狽 ﹂
若党
、
来
立寄
馬丁
伊太夫 案内
道
自身出向
駒井能登守
少
、 先触 執事
。
、遠乗
御案内 願
安心
馬大尽
。能登守
、有野村
執事
厩 、
何用
馬大尽 訪
見
勤番支配
﹁馬
次第、
。
致
牧場 駒井能登守
言
厩
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
。
附
登守
、
教
言
。伊太夫
六十
能登守
滅多
厩
見 行
前
馬
﹂
留
﹂
、馬
⋮⋮
。伊太夫
数
馬
強
足
山家 育
﹁名馬
、
﹁
馬
名誉
見
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
参
若
、
附
見
能
、
拙者共
見出
、
同
能登守
者
来
、
。馬
手代
他
前
一頭
聞
老人
。
謹
年輩
執事
説
出
揃
名誉 馬
。伊太夫
、一
。
強
能登守
﹁
立
見
栗毛 目
?﹂
馬
方
﹂
馬
参
強過
。
、今
見
辺
来
一頭、
、馬
御覧遊
。
駒
、
馬
、 一責 責
﹂
、
、牧場
丈 代
悍 奴
﹁
主人
、
勧
手代
﹂
﹁四寸
﹁
、拙者
傍
召
、
﹁
﹁
伊太夫
気
能登守
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
馬
似
逸物 。
﹂
良
馬
﹁左様
﹂
﹁昔、楠正成卿
私共
馬
少々分 過
強馬 分 過
﹁左様
。
伊太夫
栗毛
故
﹂
馬
、
違
三寸以上
召
乗
、 見所 、 拍子 乗
﹂
心
好
能登守
、
乗
語
。
。能登守
、
﹂
仕込
掟 通
、
。四寸
面白
、昔
存
馬
守
起
出来
馬鹿正直
怪我
心
向
白轡 五十日、差
縄 五十日、 直鞍 五十日
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
伊太夫
君
君
言
﹁
﹁
銀様
支配様
少
方
下
見
勇
、
﹂
気
尋常
嬢様
君
方﹂
君 招
御支配様
若
熱心
。
若
隠
木
異 能登守 馬 乗
、
方
、椿
若
蔭
眼
。
木
、
言
気持
、
見
銀様
見
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹂
銀様
能登守
姿 、
。
毒
。
御
馬上姿
気
見
馬上
遠
殿方
知
銀様
若
、
君
。
馬場 駈
。
、
、
幾
同
﹁
銀様
﹂
銀様
近
。
言
時
二人
、
自分
打
﹂
見
隠
眼
。
姿
銀様
﹂
悲
間
、
御支配様 、馬 召
姿
。
面
﹂
御支配
来
顔
蔭
駈
木
君
綺麗
、
方
向
方
、
。
大
振返
嬢様、御支配様
。馬
、
﹁
﹁
君
﹁左様
向
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
、
色
浮
﹁帰
鏡台
、
君
恐
。
﹂
髪
銀様
少
、
君
坐
坐
﹂
多
毛
、失礼
。
立
前
辞退
前
帰
先
居間
自分
、
君
上
出
。
嬢様、
言
﹁
﹁
強 言
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹂
家
行
乱
。
方
、
行
。
、
﹂
銀様
笑顔 作
後
。
君
直
、
廻
頭
銀様
差
少
差
、
乱
。
、帯
、
﹂
君
簪 髪
櫛 撫
﹂
髪
、飛
着物
。
、
着
結構
要
、 前
、
同
前、今日
、
、
銀様
自分
君
君
﹁
結
髪
嬢様、何
娘
﹁
呆 前
君
﹁
着物
要
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
抜
、
飾
取
要 君
、 、
家
同
思
。
変
﹂
前
、
、
方
、
﹁
君
君
、
飾
、
驚
。
嬢様、
君
打
銀様
髪
﹁
外
行
場
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
呆
君
要
嬢様﹂
、
気
呆
時 、外
、帯
吠
要
声
要
、着物
出
吠
、
言句 、
、今
、
馬
間
。
見
追
。
馬
吠
⋮⋮失礼 ﹂
能登守
殿様
行
。障子
犬
叱
呼
失礼
。
殿様
。
間
言
次
気
馬
声
乗
絡 参
思
足許
呼
﹁
断
君
馬
、
﹂
遠
、
遠
足
駈
絡
見
﹂
呼
思
能登守
行
。或
駈 出
兼
、
襲
呼
時
安
馬
、馬場
見
。 君
君
烈
切
来
、遠
、
。
息
。
、駒井能登守
馬上
馬
原
安
登守
枯草
君
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
馬
、
能
襲
落
、
方
人
牧場
下
思
。
君
下
来
、
、
温和 馬
﹁
莞爾 、
能登守
言
頭
口
、
息
犬
二
追
切
、
申
上
時
君
馳
﹂
。駒井能登守
、
留
草 中 指
据
来
乗
三 打
馬
犬
御無礼
、 鞭 、
、
叱
取
。
前
犬
、 殿様
、馬
撫
、
思
古井戸
良
﹁叱
﹂
狂犬
、
助
古井戸
駒井能登守 、一間
﹁
、初
、
言
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹁
、
馬
退 危
、
、
、能登守
君
家
前
故
汗
気
。
抱
親身 、
助
良
。
、
有様
落
﹂
、
。
﹂
古井戸
首
、 前
拭
﹂
犬
﹂
⋮⋮﹂
犬
犬
見比
寄
教
、左様
駈
、
、
申
言
君
犬
君
﹁
、
﹁
能登守
﹁雇人
前
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
犬
殿様
犬
危
﹂
時、能登守
見
﹂
名
馬
有野村
。伊太夫
後
、
存
申
上
大切
若党
駒井能登守
﹁一学﹂
﹂
言
﹁
犬
﹂
﹁
﹁何
﹁遠慮
思
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
能登守
。
、
呼
馬大尽
上
娘
伴 者
。
見
、私
帰
駈
道 、
女
﹂
﹂
思
申
上
﹁遠慮
﹁左様
生写
﹁
﹂
申
申
馬
打
﹂
、
莞爾
、 拙者 通
能登守
﹁何
﹁殿様﹂
。
以
﹁左様
全
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
上
﹂
思
一学
﹂
顧
、奥方様
奥方様
見違
同
、 御勅使川 歳
、
聞
。
女
行
、
﹂
子 奥方様
﹂
若
歩
致
三
東
二
作
岸
﹁
﹁
﹁殿様
淋
、奥方様
、
申
、
﹂
﹂
、
見
﹂
上
故
早
迎
﹂
申
、奥方様
留
手紙
存
、家来共一同、
迎
、
覚束 言
、年 越
、
身体
来
日
迎
御容態 、
﹂
御心配
上
早
変
﹁御病気
﹁別
﹁一日
申
﹁年内
﹁来春
書
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹂
﹂
⋮⋮﹂
﹂
噂
﹁
栗毛
﹂
﹁一学﹂
﹁
﹂
犬
行
﹂
女
女
調 ﹂
怪我
受取
、
心
、一応
主人
﹂
時
忘
﹁左様
﹁
﹁
﹂
一学
﹁
来
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
時、
済
女
聞
話
上
、伊太夫
思
身
親切
何
物
、犬
﹂
呼
持主
邸
心付
遣 、
気
。
六
幸内
端 、三日目
町
。
、甲府
、町
名刀
置
称
雇人
帰
馬大尽
屋敷
安綱
間
。
四日
鮮
方
胴斬 斬
下 。
前後
伯耆
失
一刀
。
三日
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
日
暮
、幸内
人
共
辻斬
無惨 酷烈 斬
。 袈裟 行方
。
両断
。
神尾主膳
刀
。首
家
刎 飛
、一
。
夜
方角
近
幸
辻斬
本人
師範役
腕
小林文吾
組
見合
家族 沙汰
斬
翌朝
、
。
集
面 本人
。
﹂
立
。
家
涙
幸内
違
泣
、現場
、前日神尾
駈
役人
仕業 、直
、稲
荷曲輪 御煙硝蔵 裏 当
行
、
帰
斬
内
煙草屋
駈
検視
役人
在
、
町奉行
、
﹁
物取
弟子
町奉行
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
一人
﹁ 勿論 見廻
﹁
一人
斬
、
﹁非常
三人
。
役人
言
同
、
方
言
。
手﹂
、
一月
。
面
間
四
辻斬﹂
斬
。
意見
。
今更
非常
小林
、現場
⋮⋮﹂
着
、人
、
小林師範役 眼
。
浮
一度
解釈
⋮⋮﹂
眼
者
、
思案 余
斬
大業物 捻 非常
頭
﹁刀
﹂
、小林
手
言
﹁
促 彼等
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
小林
、
今
間
。
屍骸
三度
刺戟
話
口
月来、
検査
見
、一
。
、舌
捲
四度辻斬
。
責任
辻斬
、役向
剣道
人
見当
、夜
夜
、
、四人目
共
手腕 隠
戦慄
一
思 ﹂
⋮⋮
。
小林文吾
人
小林 立会
斬
種
浪人
者
。町
先日神尾 屋敷 試 物
、
戦慄 住居 致
、他国
。
当地
狼藉 働
察
拙者 心当
人
一人二人
町
﹁
面目
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
。
﹁
、今夜
勤番武士
誰
、
致
考 込
備
人
。
、
、
斬
、
槍
﹂
合
。
居合 、神道流
斬 手
見当
人
人情
間
手
思 惑 、一応小林
見当
勤番武士
普通
知
田宮流
。彼
人
者
。小林
城内
芸当
出来
腕 利 誰
一層警戒 厳重
本 。
相当
覚
見
荒
。城下及 領内
仕業 間
勤番
酷烈
人
人
小野派一刀流
小林文吾 自宅 帰
小林
得意
城内
城内
。
方
百姓町人
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
思
者
惑
言
現
先刻
致
、
。
、先刻、辻斬
。
﹂
辻斬
、
﹂
立
、
腹
﹁先生、拙者 考
見当
余憤
、
思
﹁
、拙者
何
大儀
失礼
岡村氏﹂
高弟
﹁先生﹂
﹁
﹁先刻
﹁
岡村
﹁先生、
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
立会
見当
連
行
。
岡村
、
﹂
城内 勤番 武士
勤番
如何 ﹂
、
誰
﹂
一
侍
目星
﹁左様、城内
、
﹂
誰
﹁
申
山
⋮⋮今
海
見給
人
腕前
人
言
﹁先生、意外
人
﹁左様
﹂
﹁遠慮
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
我々
、
、先生
、
間
考
、
行詰
考
大抵
﹂
下
一
、
品定
我々
考
、考 抜
先生、城内
﹂
拙者
当
、
様
考
﹂
。
見当
、先生
考
、左様
人
、言
﹁
﹁誰
先生、
。
人
言
山
、 斯様 先生、
、 一廉 突飛
一人
不思議
見給
﹂
﹂
﹂
驚
御支配
人
駒井能登守
。
、海
駒井能登守一人
。
冗談 、先生
以 観察
、余人
、注意
新任
推察
今度御新任
突飛 上
証拠
限
突飛
、城内
申
寸分
注意人物
見
知
、駒井能登守殿?﹂
﹂
﹁
﹁
﹁
、
小林
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
申
今夜
如何 ﹁
﹂
、忍
限
、面白
﹂
実地
、
。
稽古
膝 打
﹂
動
、先生 御意見
妙
小林師範役
、
﹁今夜
﹁
至
相手
探査
﹂
先生
御賛成下
﹁
、相手
挙動
﹂
﹁
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
確
﹂
一心
取
、
﹂
喜
、私
、
押
駒井能登守殿
。岡村
。
﹂
﹁
層
後、岡村
当時暫
報告
、辻斬
報告
、
慌 ﹁先生、先生、
小林
齎
見給
中
憚 辻斬
道場
齎 心
、
岡村
楽
朝
姿
、
見
相手
頼
。
、
相手
用心
一
何
床
⋮⋮斬
、
警戒
。岡村
岡村
。
、
門弟
辻斬
、大変﹂
一人
、小林師範役
当分遠慮
噂
。
六日目
時分
辻斬
驚
﹁先生、先生、先生、大変
離
面白
、小林師範役
。
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
死
肩
拭 口
、岡村氏
﹂
左
刀
、暫
最期 。
、岡村
?⋮⋮﹂
岡村氏
斬
、岡村
見
無残
仰天 ﹁
、二
駈
小林文吾
。
晩、一間
七
。
小林文吾
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
肋 斜
跡
。 押取刀 松蔭御門 右
利
場
袈裟 断
机竜之助
下
盲目 。
燈火
立
竜之助
行燈 拭
、
側
置
、
、秋
自分
水
、
光
流
拵 。
二三度振
右
頬
当
手柄山正繁 ﹂
刀 、二尺三寸余
下
、白
鞘 、 燈火 竜之助
重
調
行燈
換
積
、
二尺以上
刃切
竜之助
、
五本目 抜
左
刀 幾本 幾本
﹁
呟 時
竜之助
刀
時
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
。
。
、
朱塗
毛
四本
。
取
拭
丸
。
刀
鬢 見
、右
一間
。
、刃
触
盲目 。 錵 。
言
﹁
震
人
助 、静
日
合
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
匂
斬
、
上
﹂
見
竜之助
。刃
。
、
刀
載
肌
見
研石 取
竜之
。明
寝刃
。竜之助 、
予期
摩 実用
合
。刀
刀
寝刃
手
、刀
勇士
時
大概
怯 時
。
合
膝
取
刃 上 斜
合
近
戦 寝刃
今宵
寝刃 、
刀
斬
。
、刀
、心
。
面
切
長
、 蒼涼 決心
。
合
面影 思
受
伝
水
時
底
、
、血肉
。蒼白
煙硝
時
代
沈
寒
白日 下
毛骨 面 、
蒼
。
見
二尺三寸、手柄山正繁
人
色、
、真珠
。
昔
、 伏目 、十津川
寝刃
、明日
平気
縁 見
時
終
沈痛
合
時
沈
眼
人
見
取
見
思
残
構
今
漲 光
表一面
見
寝刃 。
影
燈火
面
今、
色
盲目
色、例
白
眼
音無
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
何
一刀
助
占
屋敷
。
持主
。
離
必要
甲府
刀調
屋敷
説明
荒
前
住
刀
。
任
頃
斬
荒
置
置
、
、
者
荒
、下屋
座
竜之
竜之助
屋敷、
古城跡
取
屋敷
来
持主 神尾主膳
買
客
。
、
机竜之助 、囚
人 机竜之助
、主
、
主膳自
屋敷
半里、 躑躅 崎 。
一間、
知
、
机竜之助
番人
。
何故
。
、主膳
稀 疑問
神尾主膳
一人出来
甚
敷
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
監禁
竜之助
刀
相 移
駕籠 。
神尾主膳
人 神尾主膳
乗
取
込
住
見
、
間
、夜
燈火 。
来
奈良田 奥 甲州金 取
邸
形式
。
。
出
来
神尾
外
運
一回
食物
、
男
屋敷
古屋敷
不思議
保護
人
、
、
神尾主膳 名 騙 殺
神尾主膳
人
、
幾間
竜之助
間
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
時
行
、今
。
、
偽物 竜之助
番
。幾
、不思議
、屋敷
試
物
類
刀調
思
持
転
、
。 寝刃 合
想像
、
、
調
、
取
凄
一刀
、別段
、手柄山正繁
片隅
。
一間
続
向
敷
方
。
蓋
長持
動
、長持
二十畳
竜之助
試
机竜之助
了 、刀
時
蓋 向
長持
座敷、
合
巻藁
人
庭 幾所 巻藁 両断
。
寝刃
、広
古
方
竜之助
長持
音
時
住
置
切
家
竜之助
。
刀
巻藁
直
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、下
。
屹 聞
二
力
見
言 、
極
葉 。
向
、騒
蓋
叱
人
静
見
立
一言
。
竜之助
﹁
長持
﹁騒
中
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
動
何
時
持
。三
上
許
中
目
、
音
﹂
様、何
来
音
長持
烈
音
声
、 敢 動
心得
嚇 ﹂
続
、竜之助
、或
洩
有様
烈
長持
。
竜之助 、
教
、
来
言
動
相答
、騒
、
時
動
、
言
、
荒
叱
。
。
、
寧 声
、長持
聞
、
長持
、哀
人
。
助
中
、許
増
荒
、
荒
思
出
長持
荒 請
騒
想像
嚇
動
長持
冷然
、
途端
、
、誰
必死
烈
業
、
。
、
荒
男
冷然
。
態度
裂
動
中
納
箱
、教
力
、
先
。動
見
出
、
蓋
鞘
立
刀
長持
、竜之助
出
言
口
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、中
瓶
、
出
、両手
後
裂
蓋
音
者
。 面 、
身
思
漬
真黒
力
着物
容易
引
。
、両足
出
藍瓶
、箱 外
膝元
見
上
紺屋
刎切 落
。
縛
刀
跳上
刎切
錠前 中
一人 男。
藍瓶 形
、
廻
手柄山正繁
込
着物
中
、
、 紺屋 上
絞
。
這 部分
長持
力
面
、
。 渾身 男
見
納
投
鞘
中
今
絡 真黒
一人
竜之助
一
出
古
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
。
差
刀
、
竜之助
這
蠑螈 刀
児
寄
、
恥
白鞘 。
刀
手足 縛
天上
、
方
居合
取
見
引寄
畳
坐
斬
上
。
神尾 差
避
形 、
心構
少
刀
方向
拵
、行燈
捨
縛
天上
、口
、 蠑螈 、人
、竜之助
人影
立 上
。手足
黒
模様
出
言
人間 、
箝 形
猿轡 。
出
。
長持
来
形
。
見
真黒
方
魚
利
大
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
﹁ 叱 !﹂
竜之助
言
男
払
上下
、
、突 放
手
膝 枕
左
﹂
膝
﹁
再
竜之助
竜之助
竜之助 膝
突 放
。
咽喉首 筬 巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
払
退
退
再
来
膝
男 執念 竜之助
、
、
三
。
。
動
滑稽 言
男
口 慌 何
。払
、
退
竜之助 面 打仰
。
見
訴
苦
。訴
難
有様 他目 名状
、
当人
極
取
者
知
、 面 、
暗
、
滑稽
、
馬大尽
真黒
。
今、神
見
見
取
幸内
人 何者
雇人
目
仏
知
。 伯耆 安綱 刀 持
。
訴
、今
、
着物
両眼
幸内
向
。幸内
机竜之助
利
。
机竜之助 、
見
間違
以上
、机竜之助
人
。如
何 苦悶
見
行燈 火
行方 知
居合
口
誰
馬大尽 家 幸内
、見知
、
出
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
﹁神尾殿
﹂
竜之助
。
来
、
飛
片手
隅
、
、
廻
傾
冠
寄
耳
、
竜之
一刀
。
襟髪 窮命
幸内
手柄山正繁
立
歩
足音
。
。頭巾
倒
、
。
投
冠 静
杖
、
足音
方
隅
突 飛
形
人
、行燈
出
、長持
。
机竜之助
、部屋
上
幸内
隅
宗十郎頭巾 、座敷
取
杖
覗 、廊下
手
動
行燈
消
立
振
無造作 掴
飛
差
幸内
腰
竜之助
火
、懐中
、今度
振
助
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
足音
。
廊下
呼
伝
竜之助
﹂
﹁机氏、机氏﹂
、主膳殿
言
﹁
取
知
頭巾
来
竜之助
入
長
消
、
吹
座敷 来
。
押隠
、燈火
懐中
品
、
、
取 直
抱
神尾主膳
箱
片手
﹂
目
前
主膳
﹂
箱
見
来
﹁
主膳
長
﹁竜之助殿、貴殿
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
入
。
。
、 冠 。
噂
入
伯耆
手
共
出
手
入
﹂
﹂
、
鞘
払
、前日
言語
竜之
馬大尽
白鞘
珍重 ﹂
袋入
安綱
行方不明
奥床 、燈下
匂
、見
。
見給 ﹂
錵 、
安綱 刀
箱
﹂
中
解
﹁
尽
。
、幸内
、安綱
述
笑
。
竜之助
取
拝見
手
、
神尾主膳
日
﹁
出
宝刀
包
物
突
主膳
試
伝
前
家
助
﹁
言
﹁ 篤 言
﹁二尺四寸、 大湾 巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
主膳
。
刀
﹂
安綱
﹁左様﹂
名刀
安綱 試
﹁
?﹂
持
刀
添
安綱
手
取
知
気
試
、竜之助
争
、持
位
﹂
﹂
隠居同様、
名物
手渡
、竜之助 首 横 振
。
古刀、誰
試
、千年
言
見
古刀中
﹁
実力
伯耆
、
嘯 竜之助
、
言
﹁安綱
﹁
﹁竜之助殿、貴殿
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
。
﹁
置
肌
無事
﹂
、
﹂
、精
地鉄 脱 見給
畏 安綱
名刀
、昨日 湯加減 値打
、千
合
刀 試
物
神棚
知
祀
名
拙者
長曾我部元親 刀
、手
称
、近代
。
、安綱
、無名刀
、
面白
見給
千年二千年
﹂
極 破
名刀
若
、
奉
﹁拙者
﹁
年
話、
。事実、切
﹂
、伯耆
味
源頼光
童子切
知
机竜之助
奴
能事
話、古
神尾主膳
、世間
何
斬
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
刀
試
底意 土壇 来
、伯耆
、滅多
無事
﹁
置
冷笑
﹂
巻藁 飾
寧 刀
言
、一番斬
。
。
試
味
安綱
言
刀 振
﹂
、
。
承知
﹂
透 打返
言
安綱
竜之助
承知、
神尾
、試
竜之助
﹁
真 切
﹁折
神尾
﹁頼
竜之助
﹁折
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
見
物笑
言葉
知
﹂
。
、
刀
﹂
。
犬猫
斬
宝
。
、
帰
甲府
巻藁
﹂
市中
﹂
土壇
剣道
切
、我々
容易 帰
斬
請合 油断
。主膳 刀 差
高弟
、奉行 手
師範役
物騒
、主膳 伯耆 安綱 竜之助 預
、机氏﹂
。
竜之助
﹁
言
﹁
﹁
﹂
流行 申
時、苦笑
?﹂
﹁辻斬
?﹂
竜之助
奴 何者
﹁昨夜
斬
、小林
﹁辻斬
﹁物騒
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
。
歩
、
、
、
城内
心当
毛
者
上下、身
﹂
甲府
﹁
見
辻斬
眼
貴殿
物見
見
、
、
慄立 斬
手
、
﹂
﹂
、
﹂
、安
曲者 気
悲
非常 腕
知
時
御覧
任 申
目無鳥 時
、困
英雄
、
、
廻
﹂
試
貴殿
、
歩 方
長持 中 物、
笑
﹁竜之助殿、
切
、
綱
﹁
﹂
味、
、
﹂
﹁
眼
﹁目
﹁
神尾主膳
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
。
縋 主膳
膝
長持
別
長持
怪
。竜之助
出
神尾主膳
乗物
近
者
寄
長持
語
時
。
怪
出
改
者
行
、玄関
。
時分
来
、自分
。
草履取
岡
提灯
。甲府
。三面
荊 時分 、
木
古城
松
、富士見御殿
出
甲府 帰
、 廓 来
古屋敷
、
乗
居城 半里、駕籠
武田家
打
。
古城
石
跡
九
。神尾主膳 本通
大
平城 、門
一人待
下
鐘
、城
男
持兼帯
生 茂
大泉寺
台
躑躅 崎 巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、向
刀
差
机竜之助
持
歩
行
。
晩、甲府八幡宮
八
米友
。
茶所
。
行先
、
方面
冠 畳
杖
。
、
、大
上
湯気
宇治山田
知
光
大茶釜
宗十郎頭巾
甲府
。接待
、
。
引
大茶釜
白丁 米友
大欠伸 熾 。
炭火
沸
大欠伸
盛
遠慮
吹
胡坐 、上
、
、
、
、
着
着物
、
浅黄色 短
欠伸
米友
下
土間
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹁
立
、
湯気
、 燈籠 立
持
、
、
。立
奴
話
。
来
熾 見
米友
炭火
億劫 外
出
﹂
烏帽子 、銅 油差 片手 、
時
。
、
、
俺 知
八幡様
仰
前
通
明
俺
、
今夜
、
。 八幡様 来
方 結
、草履
来
燈火 消
、今夜
紐 横
片手
知
、
床几 言
冠 。
低
﹁
、
奴
喧嘩
仰
、
、
、
、
、
、
、 、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
恐
八幡
神主様
、
、
、
、
、
、
、
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
床几
不寝番 油差
。
油
鳥居
持
燈明
手
社
差
外
歩
出
見 歩
歩
、油
。
。歩
差
見廻
米友
、
﹂
始
幾
言
木
。
油
米友 跛足 終
、
差
熱
抛 茶
上
、前
叩
。
、消
、
差
床几 下 置
油
隈 来
残
帰
茶所
米友
取
大欠伸 炭火
胡坐 、 烏帽子 光
、程経
茶釜
前
、接待
、
呑
、
背 低
歩
燈籠 、石 燈籠
差
出
一杯
境内
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
。
言
﹁眠
﹁
眼
﹂
擦 、笑
米友
、
﹂
笑
思
来
﹂
見
米友
、 。何
喧嘩
、俺
、八幡様
来
八幡様
来
。
﹁ 驚
言
﹁
出
来
薄
、
、
聞
、
怖
掛合
腑 落
、 有難味
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹂
米友
、眠
溢 醒 居眠
眠
眼
、今、足音
漕 言
出
漕
気
言
当 負
足音
、眠気
、
落
米友
、何
上
時
、
、
。
﹂
沸湯 、炭火
﹂
暫
、
﹁
羽目 寄
張
、
、
、
、
、
、
、
様子
二度目
暫
眼
茶釜
、
。
米友
﹁
言
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
臂 、
。
音
違
言
﹁誰
八幡様
﹂
眠
目
睜 ﹂
、外 闇
見
。
、居眠
何者
来
、米友
、誰
米友
者
寒
顧
来
時
方
、
六尺
鳥居
﹂
﹂
外
見
。
。
。燈籠 火影 洩
、感心
足音 聞
手槍
、
一
紺看板 着
、貧之徳利
被
、 笠
一本差
。竹
脇差
、
、 座右
廻
気軽 茶所 入
、
油断
宇治山田
届
咎立 ﹁
言
﹁兄
、
、
、
、
、
、
、
、中身一尺七八寸
、
、
、
、
、
、
、
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
提
﹁
男
茶
﹂
、
、 折助 。
貧之徳利
面 ﹂
仲
間体 、寒
案外
、 心安立 米友
男
、済
飲
咎立 男
男
飲
。
﹁兄
言
﹁
。
﹁
米友
行
仲間体
注
仲間体
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
仲間体
、
、
茶
仲間体
熱
、
来
、大土瓶
見
﹂
下
笠
見
。
人柄
見
寄
。
男
火 傍
﹂
惜
置
一杯振舞
飲
土間
茶
晩 口
﹁
叺 取
男
、部屋
仲間体
懐中
、 不寝番 出
﹁兄
。
帰
出
。
﹂
頷 庭
体 ﹂
返事
﹂
、炭火
﹂
明
八幡様
、今夜
、御苦労
男
、不寝番
寝
、
仲間体
八幡様
不寝番
。
火
喧嘩
、
、時々燈籠
茶 飲
鉈豆 来
来
油 差
神主様
、
、
、
、
、
、
、
言
﹁
、
﹁
言
、
、
﹁ 、
、
、
、
、
、
、
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
言
歩
﹂
米友
、
申
、
眠
眠
言
、油
売
、
来
卸 男
﹂
腰
仲間体
床几 上
煽 、眼
﹂
米友
歩
心
御苦労
﹂
﹁
売
今、
、油
﹁
言
持
、
、
、
、
、
、
、
﹁
﹁
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
差
﹂
、
﹂
、油
、
来
、米友
、 了簡 眠
、誰
気
、
﹁兄
言
通
振
﹁兄
、睡気
酒
断
手
一口 湿 見
外
少
、
出
振
酒
気
﹂
、
試 、
仲間
、徳利
﹂
﹂
。
。
、事実
通
一箇取
貧之徳利 取 上
仲間体
、
経木皮包 男
通
仲間
出
小林文吾 変装
示
間
入
。
人柄
師範役
、
身
一口湿
言葉
肴 、一杯
﹂
経木皮包 取
飲
言
。
、懐中
、
懐中
、傍 置
、
様子
米友
﹁ 俺 ﹁
、
小林文吾
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹁酒
﹁
飲
、
﹂
毒
、
﹂
。
徳利
前、
引込
飲
前。神様
徳利
前
、
冷 引
飲
、米友
。
突込
神酒 出
、
炭火 端
一杯
茶碗
、徳利
。
置
得
、一杯
上
借
仕掛
畳
好意
済
気
、多少気
表
、神様
茶碗
、
米友
﹂
、
飲
好意
小林文吾
﹁俺
口飲
地燗 徳利
小林文吾
﹂
構
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
。
一
、
肴 、塩
、 前 見
軍 食
、 目刺 言
食
目刺
御馳走
魚
、目刺
北条
、
謙信
留
越後
争
、北国 塩
、弓矢
手
、昔信玄公
、
。目刺
来
﹁俺 一人 飲
持
来
甲州
送
来
国
寸
軍
国
塩
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
塩
。
済
通
、酒
込
肴
山国
、 今時 、
方
、
買
、結構
甲州
、目刺 大相場
、
容易
、小田原
城
、
一
信玄
、海
時分
、土
、
困
聞
信玄公
大将
喧嘩
言
度胸
来
海辺
見
出
名高
話
、 駿河 三十里
伏
﹂
、酒
、見
召上
理窟
着
甲府
半日一晩
時
待
神様
聞
﹂
米友
。
国
呼
俺
肴
前、
、
口
焼
。
間
横
八幡様
方
火箸
目刺
目刺
開
大
、強
、
米友 、
、経木皮包
生肴 方
話
小林文吾
日一晩 着
炙 。
小林
﹁
、酒
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
目刺
持
駿河
半
通
。
﹂
生肴 入
召上
世間
騒
﹁
小林 、何
、世間 騒
﹁
﹂
存外平気
﹁
米友
晩
俺
辻斬
時
前
殺
行
﹂
、江戸
流行 流行
押
流行
﹁
小林
﹁甲府
額
。
﹁十日
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
﹂
辻斬
丸
、
、小林 眼
言
。
天誅 奉公 来
一人 殺 限
、江戸
﹂
甲府
八幡様
向
松山
見
、
。
来
、
。
﹂
太 曝 斬
天誅
物騒
﹁俺
﹁
米友
流行
奴
踏
。俺
泥棒
奴
出
実
脅 、少
江戸
江戸通 ﹂
、薩摩
久
﹂
気焔
泥 誅
、 泥 誅
、 、
、 、
米友
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
。
行
。天誅
天誅
奴
斬
、
脅 首
、
、名前
、
時分
天誅
立
、金持
。
奴
高札
頼
市中
起
、江戸
感
﹂
、
薩摩
前以
留守番
注意 呼
本所
小林
見
心持
行
誇
、相応
﹁江戸
﹁
﹂
﹂
組
見
、
膝元
手出
﹂
押歩
。
﹂
、
二人
見 ﹂
、一人
、貧乏
、貧乏
政
末
﹂
無事
曳
辻斬
徳川
天誅
立
貧窮組
、旗
、甲府
仕方
、車
、貧乏人 寄集 貧窮組
滅多 公方様 行
、
片一方
、党
、
比
﹂
前、役人
﹁何
﹁
言
﹁
﹁
辻斬
、
、
﹁貧窮組
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹁
一人
二人
加
聞
附
人
、
引
小林
晩
︱︱︱
長
斬
﹁鍋
声
﹂
自慢
﹂
時
何
言
松林 方
︱︱︱
来
、鍋
続
⋮⋮﹂
圧殺 時
急
止
構
。
、
待
余韻 声
同時
、
鍋焼
来
、
⋮⋮﹂
、鍋焼
。
︱︱︱
聞
︱︱︱
﹁来
。
米友
。
二度目
﹁鍋
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
塞 、十日
咽喉 前
具合
大騒 、
丼 ﹁
飛
、小鉢
躍
込
、箸
、
降
他
転
、
切
、汁
。
飛
脅 出
思
。斬
、 忙 洪水 。屋台
起
斬
引
言
、自分
闇
。単
、外
様子
鍋焼饂飩
見
︱︱︱﹂
込
、斬
鯉口 斬
斬
、或
脇差
言
。小林
老爺 転
、
﹂
。
、
鍋焼饂飩屋 茶所
︱
︱
︱﹂
唸
﹁
、
小林文吾
尋
﹁
。
鍋焼饂飩 、股
慄 巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
米友
﹁ 爺 、
、
。
尋
込
現
、
﹂
、
。
生
空
纏 。
蔭
自分
返事
要領
茶
得
飲
。鍋焼饂飩 、
、
出 黒 人影 、
返
、松
要領
物蔭
﹂
客
客
力
喰
鍋焼饂飩 介抱 廻
回復
、
、
、 鍋焼饂飩 鍋焼饂飩
﹁
言
。
人影
逃
黒
無暗 、
鍋焼饂飩
道具 片附
笑止 人
形
、壊 、米友
客
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹁
、危
、
前様
叫
七兵衛
鍋焼
迷惑
人
、危
諦 、命拾
鍋焼饂飩
言
、
歯 根 合
言
男。
取
﹁兄
笠
、
、飛
鍋焼饂飩
﹁
﹁
命拾
﹁ 爺 巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、慄 ﹂
入
始末
、
来
客様﹂
、命拾
七兵衛
。
﹂
慰
、諦
来
。
。
﹂
、
風合羽 着
﹂
返事
旅
、
、
恨
﹁商売道具
屋台
壊
投
立替
。
、俺
商売道具 見
、 爺 、
命
、
、友
﹂
斬
逃
。
外
財布
俺
出
向
、
首
重味
人
見
水
、
。
行
様子
恐縮
出
担 顧
腰
槍
米友
端 七兵衛
人
、
上 鍋焼饂飩
﹂
上
七兵衛
﹁
言
物好
﹁
七兵衛
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹂
、
追蒐 苦笑
拘 済
、鍋焼
来
、
、米友
珍
晩
応
昨夜
知
気色 済
障子
参詣者
。
。
行
斬
、
人
見
年頃
八幡
出
帰
姿
、日
朝、
同
。
共 、担
無事
。二人
明
近所
御存
夜
、
夜明
寝込
当
寝込
時分
、 鍋焼饂飩 二人
睡眠不足
。
明
九
七兵衛
宮
米友
寝
米友
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
女
、
嬢様﹂
娘
。
。
頭
二人
面 。
。
被 言
。一人
紫縮緬 鷹揚 女頭巾 藤 花 模様 対 振袖 着
、一人
打扮 対
対 関
足
仕様
、主従
挨拶
友達
慇懃 先
﹂
姉妹
頭
頷 、
、今
八幡様﹂
八幡様
。
。見
娘
﹂
一人
﹁
﹁
﹁
﹁
、
一人
係
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
宮
言
二人
中
五六段
鳥居
来
現
石段
近所
登
見
行
、
入
、
面 君
。
人
時
極
。苦
参詣
。石段
登
稀 二人
外 美
、
一
頭巾
君
一人
。
、
漫歩 中
恭 賽銭箱
前 出
方
。頭巾 取
、
宮
、 水屋 。
。
眼
包
、
取
通
紙
違
頭巾
結
間 山 見事
君
賽銭 正面 避
取
頭髪 、
頭巾
君
。
宮
来
。
前
、二人
人
。
前
晴着
宮
決
結構
娘
拝礼
八幡様
人
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
投
﹁君
込
﹂
頭巾
﹁
君
来
﹂
取
。
方
。
恭
娘
待
、
、
﹁
君
来
取
、
御籤 ﹂
﹁承知
﹁
﹁
﹂
頭巾
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
娘
返事
言
﹂
呼
聞
、
。
、
前
十九
娘 方 寄
言
行
男
待 下
、 午年 、頭巾 取
嬢様、暫
年
﹂
﹁家
出
出
細
七日目
名前
﹂
﹂
、聞
家
参
言
手
、
決
上
娘
宮
紙
待
一枚
今日
言
、
﹂
取
、尋
揃
君
立
御籤 、
脱
頭巾
、
持
﹁
﹁
名前
﹁ 畏 君
。
嬢様、
水屋
﹁
履物 巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
答
宝
、
来
娘︱︱
︱
出
、一人
、
、大切
方
中
名前
﹂
宮
。
取
﹂
問答
、幸内
持
頭巾
出
﹁
頭巾
聞
取
銀様
紫
娘
。
渡
方
方
手
読
女頭巾
文字
帰
出
、吉
凶
占
大吉
表 、大吉
、
結構
八十五番
御籤
黙読
被 銀様
紙
言
。
注 深々
君
、
﹁大吉、
通
嬢様、
。
紙上
御籤
銀様
﹁
﹂
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
君
受取
手 持
、
。
銀様
出
御籤
覗
銀様
、
眼
傍
、凶
﹂
八幡様
君
眼
、
、
﹂
読
御籤
。
大吉
、一通
読
銀様
小
君
君
、
言
?﹂
読
﹂
声
望 用 何 愁 晩 雲梯終有望 ﹂
﹂
帰路入蓬瀛 ﹁
文句
﹁
呼
求 名 漸 得 寧 ﹁君
﹁
﹂
銀様
﹁
、
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
君
、
。
言
、
君
。
、
言
下
仮
名
﹁
望
書
﹂
得
帰
﹃
読
事
見
呑込
事也、
、心安
充分
蓬瀛 事
﹄
住
、
﹃
、
国
。
﹄
﹂
、 望 用 何 愁 晩 書
面
文章 下
仙人
、 帰路入蓬瀛 、大
⋮⋮﹂
求 名 漸 得 寧 下
﹂
、
叶 次 、雲
梯終有望 君
文章
﹁
﹁
名
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
書
行
﹁
﹁
欲
﹁左様
﹁
﹁
﹁
﹁
、
﹁気長
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
急
﹂
、
待
急
晩
叶
、一日
御籤 欲
﹂
﹂
、神様 御存
愁
、
、
﹂
一刻
立
、心長
、居
思
﹂
、心
結構
﹂
君
望
早
﹂
待
待
﹂
時節
今
望
、
堪
叶
紙
銀様
御籤
銀様
宮
、
竪 二
、
、
怨
君
鋪石 手
、急
嬢様﹂
押
変
﹂
、
。
中
引
、 洗水盤 紙
、二
丸
御籤
遅
込
、
先
﹂
挙動
、自分
知
銀様
投
色
。
立
、
裂
眼
御籤 怨 引
。
銀様
﹂
、
歩
取
、
前
君
紙
、 周章 御籤
、
、 勿体 君
﹁何
投
裂
立
﹁ 君 、帰
見
言
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
御機嫌
惜気 心得
育
思
膝元
強
当
気
変
引
立
物
時
済
外
、
粗末
、 宮
﹂
。
、神様
、
、人
。我儘
思
君
君
﹂
知
帰
﹂
仕業 観念
罰
﹁何
凶
銀様
﹁大吉
、
﹁ 嬢様、
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
君
空
自分
急
物
呼吸
過
当
。
御籤 ⋮⋮
罰当
。大神宮
罰 我儘 、
。夕立
。
、
嬢様
出
﹁
城
立
間
廻
見物
﹂
帰
家
銀様
、
方
女頭巾
廻
紫縮緬
方
﹂
君
、賑
﹂
城
暇
帰
方
、
昼寝
先
、米友
銀様
城
時、茶所
。
、
﹂
見
行
行
﹂
﹂
致
帰
伴 得
。
、
見
、早
嬢様、今日
一人
城
﹁
君
方
、
﹁
行
城
﹁
﹁
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
仕方
直
前
御心配
、
引
被
方
。
、大手
銀様
方
平城 少
城
、
甲府
、
、
歩
。
早
行
足
思
城
、
駆 君
大手
念
、
前
高山
、不安
門
遥
、
中
大手
、 櫓 高
城
女
後
深
、
見
若
、
、 濠 見
前
白壁
物狂
塀
幸内
銀様
御櫓
二人
天守台
廻
、
﹂
立
前
、
濠
。濠
櫓
思
大手
。
来
聳 間
城
。
松
大岳
立
﹁君
見
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
言
君
。
、
﹁左様
言
父様
返事
君
﹂
見
﹂
大切
同
、
言
見
。
、
城 方
見
借
違
刀
、
、
、
⋮⋮﹂
様
刀
来
近所
﹂
。
暫 考
、御城内
銀様
、有野村
、
君
、
改
﹂
、
﹁幸内
御城内
﹁
少
﹁
方
人
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
御城内
﹁
君
前
振
﹁
横
、
﹂
眼
知人 言
君
、御城内
方
﹂
。
私風情 御城内
睜 ﹂
入
、
、
親近 、意味
﹂
御城内
力
銀様
、
、
言葉
肯 言
﹁ 嬢様、
前
君
言
﹁
﹁
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
面
﹂
見
方
知
、
。
、首
知
銀様
前
、
、
﹂
他国者 ﹁
﹁
﹁
﹁
﹁
﹁
﹁
、
前、
考
前、知
﹂
屋敷
﹂
見
言
考
﹂
若
、
﹂
聞
﹂
、
、
﹂
⋮⋮﹂
殿様
、
﹂
﹂
綺麗 御支配
駒井能登守様
、知
、
、御支配
調
﹁
、
﹁左様
﹁
﹂
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
﹂
存
馬
上
﹁
﹁
下
、
物
、
﹂
、
殿様
思
、
、
殿様
前 知
礼心
、
嬢様﹂
﹂
嬢様、
多
殿様
物
恐
、
、
、
下
﹁御贔屓
﹁
構
嬢様、飛
結構
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
知
申
殿様 御贔屓 風情 、 前
前
働
、
殿様
前 好
、
結
助
、
危
方
殿様
馬
﹂
、
﹂
波
﹂
見
、
漂 嬢様、
銀様
君
﹂
、
﹁
赤
﹁
。
、
心
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
違
銀様
見
、殿様
帰
前
吹
、
別
面 思
振返
時 、
姿
殿様
違
、
眼
刹那 嬲 思
。
春風
冷
、胸
見
前
幾度
知
、
君
聞
幾度
、
、
言葉
前
、殿様
、
、
針
嬉
。何
言葉
、
﹁
銀様
城
方
権 下
、
言葉
首
横
訪
﹂
駒井様
⋮⋮﹂
見
如何 。
、
違
⋮⋮﹂
前
殿様
方
帰
見
、
前、
会
、
城
、冷
﹂
見返
嬢様、
方
﹁
君
﹂
、喜
致
、
﹂
﹁
井様
﹁
銀様
﹁
﹁
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
振
。
訪
﹂
君
気
、
君
、駒
﹁
行
人
、滅多
、
通
殿様
﹂
待
言
会
喜
聞
権高
前
話 、
君、
、
、
﹁ 嬢様、
、
﹂
行列
﹁
﹁
頼
改
、
駒井能登守様
、
前
銀様
、
嬢様、今更、
言葉
﹁
御支配
頼
前
、
﹁
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
会
﹂
帰
行
通
﹂
、
御免 蒙 ﹂
言
邸
、
﹂
前
来
前
方
訪
参
急 。
、
、
﹁
﹁
﹁
﹁
勤
嬢様、
﹂
、
行
、
前、
通
御支配様
﹁
殿様
﹁
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
待
﹂
使
、勤
通
、
言
﹂
思
、
﹂
勤
前
頼
、
﹂
大手 御門 入 、御門番
来
会
前
﹂
、
、下
伊太夫
、
。
、直
呼
、
言
喜
会 下
、有野村
、橋 渡
案内
訪
嬢様、殿様
前
﹂
﹁
﹁
嬢様、
知
礼
申
上
。
中
、大切 刀 持
城
﹁
、 訪
﹂
。
嬢様 御推量
言
前、殿様
、幸内
前
致
頼
、
出
困
願
殿様
。
御前 、
引止
、
邸
知
﹂
、
⋮⋮﹂
違
上
行方 知
行
申
上
下
、殿様
﹁
﹂
嬢様、
骨折
心当
、
間
方
何
﹁
御親切
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
﹂
、
申
、
押
歩
、
君
﹁御支配様
﹁御支配様
用
銀様
君
目
銀様
言葉
﹂
六尺棒
藤原
﹂
家
突
太田筑前守様
。
﹂
足軽
﹂
。
﹁駒井能登守様
﹁何
﹁
使
﹁左様
、有野村
門番
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、大手
、
、
橋
君
渡
圧力
烈
命令
行
見渡
方
殿様
御門番
御門番
﹂
、主人
姿
駒井能登守様 ﹂
立
参
足軽
会得 、会得
通
仔細 通
、
滅多
加
作
藤原家
附
⋮⋮﹂
権柄 ﹂
﹂
﹁有野村
持参
﹁
門番
﹁御門鑑
﹁
言葉
思召 御沙汰
﹂
。
格別
申
。
﹁有難
君
辞儀
言
﹁駒井能登守様
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
、
、訪
面
来
、
、御門鑑
誰
行
⋮⋮﹂
持
人
﹂
御
、
通
待
待
中
待
召
来
粗略 ﹂
、
行
。
入
待
。前
。
名前
知
藤
、一
﹂
起
間、
取次
、有野村
。
通
境内
景気
大騒
一蓮寺
、
扱
君殿、
、木戸 突
。市五郎
時
家
何
御操練 最中
来
、
伺
﹁
応御様子
前
控所
控所 腰
市五郎
市五郎
興行
役割
廓 権柄 作
、暫
、有野村 藤原
﹂
来
一行
、一人
足軽
申
家
原
﹁君
﹁
上
門番
門番
見
君
君
君
門番
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
身
如
廓
内
君
、 懐手 控
戻
。 君
後
木
姿
御門
外
留
出
考
。
足
気
差図
﹂
、何
立
、今
、
、
面 、 計 君
時、
認
外
女
前
廓
妙齢
城
中
入
女 傍 方 寄
見
来
。
、
蔭
市五郎
行
許
御調練
足軽
見
行
殿様
役割
、直
駒井
取次
﹁案
上
導
申
足軽
君
。
、不思議
一人、柳
出
。
、
控所
﹁
行
市五郎 眼 丸
時
門番
出
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
女
直
銀様
拭
来
眼
見
向
控所
被
不思議
自分
、
頭巾
方
間
女
君
﹂
頭巾
向
方
急
身
近寄
姿
、
女
反 入
。
立
足
。
寸分
。
、柳
相違
形 寸分違
来
振返
知
鋭
衣紋 待
、何
。
、
眼
。後姿
時分
市五郎
現
側近
方
、一時 悸 体 町
時
、 目深 市五郎
振返
角
城 方 見 、 君 帰
同心長屋
銀様 、
市五郎
城
市五郎
女
、
、
蔭
振向
立
。
違
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
巻
安綱
大菩薩峠 伯耆
大菩薩峠 伯耆
安綱
巻
底本:「大菩薩峠 3」
文庫、筑摩書房
1996(平成 8)年 1 月 24 日第 1 刷発行
1996(平成 8)年 3 月 1 日第 3 刷発行
底本 親本:「大菩薩峠 二」筑摩書房
1976(昭和 51)年 6 月 20 日初版発行
※底本 、物 数
際 地名
用
「 」
(区点番号 5-86) 、
大振
。
入力:(株)
校正:原田頌子
2001 年 10 月 6 日公開
2004 年 2 月 6 日修正
青空文庫作成
:
、
図 書 館 、青 空 文 庫
(http://www.aozora.gr.jp/) 作
。入力、校正、制作
、
皆
。
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