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HP D2D製品ラインの分析

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HP D2D製品ラインの分析
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ストレージ システム
製品分析
2010年6月
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HP D2D製品ラインの分析
アナリスト: Russ Fellows
HP D2D製品ラインは2007年前半に最初に発表され、ディスク間バックアップおよびVTLバックアップ製品が発売されました。
2010年6月には製品ラインにStoreOneが加わり、HPラボはインラインのデータ重複排除や、その他の多数の技術を開発しま
した。D2Dは、エントリーレベルの企業や遠隔サイト、ミッドレンジのディスクベースバックアックを対象に、多くのインターフェイ
スやプロトコルをサポートしています。
HP D2Dは、HPラボのStoreOnce重複排除を含む、自社内で開発された技術を元にしており、HPの統合されたハードウェアお
よびソフトウェアのポートフォリオをさらに幅広いものにしています。
ハイライト
 ミッドレンジとエントリーレベルのディスクバックアップターゲット
o モデル2502、2504 – エントリーレベル
o モデル4106、4112、4312 – ミッドレンジシステム
 どのD2Dシステムにも、強化されたディスクベースのデータ保護機能が提供されています。
o 二重化された電源と冷却
o RAID5またはRAID6をサポート(モデルによる)
o D2D 4000製品群はアップグレードされる可能性があります。
 StoreOnceインライン重複排除を用いたデータ重複排除
 大容量
o 20:1の重複排除、D2D4312上では最大700TBの論理容量をサポート
 優位な価格/パフォーマンス
o 業界をリードする他社の重複排除システムに比べ、2倍以上の価格とパフォーマンスを実現1
 複数の論理インターフェイス
o ブロック単位でのVTL、FCとiSCSIに対応
o NAS、NFSとCIFSに対応
o Symantec OSTインターフェイス
 データレプリケーション
o 集中化したバックアップをサポートする、多対一のレプリケーション
o DR機能のためのサイト間レプリケーション
o 重複排除しながら複製することで、低帯域レプリケーションを実現
 統合された管理
o 設定のための管理Web GUI
o レプリケーション管理によるマルチシステム管理の追加
o HP SIM(System Insight Manager)をサポート
o HP Integrated Lights-Out 2(iLO2)遠隔管理機能による遠隔サイトや支店(ROBO)の管理
 複数のサポートオプション
o 24時間年中無休のリモート監視
o 1年間保証、24時間年中無休翌営業日対応
o サービスのアップグレード可能
1
2010 年 5 月の Evaluator Group パフォーマンス解析による
© 2010 Evaluator Group, Inc. All rights reserved. 文書による事前の許諾なしにこの出版物を複製することを禁じる。
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概要
D2D2500とD2D4000を含むHP D2Dラインはモジュラー方式を採用しており、HPのサーバーやストレージのハードウェアおよ
びソフトウェアのポートフォリオを幅広いものにしています。
すべてのHP D2DシステムはHP ProLiantサーバーのシャーシにフィットし、統合されたディスク間/VTLバックアップ機能を提供
する専用ハードウェアRAIDオフロードと、カスタマイズされたディスクバックアップソフトウェア環境を兼ね備えています。
以下の図は、主なD2Dシリーズ製品です。
図 1:HP D2D2502 / D2D2504
図 2:HP D2D4106 / D2D4112
図3:HP D2D4312
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製品の詳細説明
HP D2D
HP D2D
HP D2D
HP D2D
2502/2504
4106 fc/i
4112
4312
1U
なし
2U
あり
2U
あり
4U
あり
ファイル: CIFS/NFS
CIFS、NFS
CIFS、NFS
CIFS、NFS
CIFS、NFS
ブロック: FC、iSCSI
その他
iSCSI
FC、iSCSI
FC、iSCSI
FC、iSCSI
OST
OST
OST
OST
製品
モデル
物理的仕様
フォームファクタ
上位互換
論理インターフェイス
容量
2/4TB
12TB
24TB
48TB
最小物理容量
2/4TB
6TB
12TB
12TB
最大使用容量
1.5/3TB
9TB
18TB
36TB
最大論理容量(20:1の重複排除)
30/60TB
180TB
360TB
720TB
4/8
16
24
50
90/125MB/s
222MB/s
361MB/s
666MB/s
7.8/10TB
19TB
31TB
57TB
ディスクHW
ドライブの台数
4
12 - 24
12 - 24
12 - 48
ディスクタイプ
500GB/1TB
500GB
1TB
1TB
RAIDレベル
ディスクタイプ
HW RAID5
HW RAID6
HW RAID6
HW RAID6
7.2K SATA
なし
7.2K SATA
7.2K SATA
7.2K SATA
2 × 6Gb SAS
2 × 6Gb SAS
2 × 6Gb SAS
なし
2 × 4Gb FC
2 × 4Gb FC
2 × 8Gb FC
2 × 1Gb
2 × 1Gb
2 × 1Gb
IPのみ
FCまたはIP(FCと
の同時使用オプ
ションあり)
可
2 × 10Gbおよび
2*1Gb
可
最大物理容量
パフォーマンス/ノード
最大ストリーム数
CIFS/NFS/VTL取り込み
24時間あたりの最大重複排除量
外部拡張コネクタ
ホストインターフェイス/ノード
FC
Ethernet
NAS、VTL、OST同時
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HP D2D
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HP D2D
HP D2D
2502/2504
4106 fc/i
4112
4312
インライン
インライン
インライン
インライン
標準的な重複排除比率
20:1
20:1
20:1
20:1
重複排除アルゴリズム
SHA-1 hash
可変
SHA-1 hash
可変
SHA-1 hash
可変
SHA-1 hash
可変
4K
4K
4K
4K
VTL/シェア
可
VTL/シェア
可
VTL/シェア
可
VTL/シェア
可
IP
IP
IP
IP
レプリケーションの種類
4/8:1
非同期
16:1
非同期
24:1
非同期
50:1
非同期
マルチホップ/カスケード
不可
不可
不可
不可
可
可
可
可
製品
モデル
重複排除詳細
重複排除のタイミング
チャンクの固定または可変
チャンクサイズ
レプリケーション
レプリケーション精度
チェックポイントからの再起動
レプリケーションポート
多対一
スロットリング/スケジューリング
VTL機能
最大仮想ライブラリ
4/8
16
24
50
最大仮想ドライブ
16/32
64
96
200
最大仮想テープ
192/384
1,536
3,456
51,200
インストールウィザード
あり
あり
あり
あり
タスクベースでのウィザード
なし
なし
なし
なし
可(レプリケー
ションマネー
ジャー)
可
可(レプリケー
ションマネー
ジャー)
可
可(レプリケー
ションマネー
ジャー)
可
可(レプリケー
ションマネー
ジャー)
可
Webベース
なし
Webベース
なし
Webベース
なし
Webベース
なし
管理
複数システムの管理
リモートLights-Out管理
GUIのタイプ
CLI
表1:HP D2Dファミリの機能
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製品アーキテクチャー
HP D2Dは、HP ProLiantサーバーハードウェア、ハードウェアRAIDコントローラテクノロジーとJBODディスクエンクロージャーの
製品ラインを強化しています。これらのハードウェアコンポーネントは、セカンダリストレージ市場のために特別に開発された、
カスタム ストレージ アプリケーション スタックと組み合わせることができます。
このソフトウェアスタックは、RAID管理とストレージプーリング、VTLやNASを含む複数のホストプロトコルで構成され、Linuxカー
ネルに埋め込まれて動作します。HPが開発した仮想テープライブラリ(VTL)スタックは、二度目のメジャーリリースがまもなく行
われます。NASスタックは、HP開発のCIFSスタックと、HP改良のNFSを使ってカスタム開発されています。HP StorageWorks製
品チームと共同でHPラボが開発した、HPの新しいStoreOnceデータ重複排除機能は、この新しいスタックへ統合されます。
HP D2D製品ラインが最初に出荷された2009年半ばに、VTL、CIFS、管理機能が製品化され、それから一年が経ちました。一
般的なその他の機能改善とともに、最近NFSとStoreOnceデータ重複排除機能が追加されています。
Evaluator Groupのコメント: HPでは、高度に統合されたストレージ製品を強化するため、ハードウェアとソフトウェア
のポートフォリオを拡張しました。さらにHPは、製品価値を高める、サーバー管理ソフトウェア機能の追加を決定しました。
HPのSystems Insight Manager (SIM)や、Integrated Lights Out management(iLO)機能などです。結果
として、「コンバージド・インフラストラクチャ」は単なるハードウェアコンポーネントではなく、一般的なソフトウェアプラット
フォームで管理された、一般的なハードウェアコンポーネントを使ったハードウェアとソフトウェアのコンバージド ソリュー
ションであると、HPは主張しています。
D2Dハードウェア
個別にサポートされるハードウェアは、モデルにより異なります。D2Dシリーズの4000システムはすべて、HP SAS RAIDカード
を使用して、RAID機能をプライマリシステムからオフロードします。ホスト接続は、FC-IP接続用に標準的なPCI-Eカードを使用し
て実行されます。一般的に、データ重複排除はリソース集中型オペレーションであり、特にCPU、メモリ、I/O性能に関しては高
いパフォーマンスが要求されます。ProLiantサーバーはすべて、Intel Nehalemプロセッサーの最新世代を搭載します。
特に、StoreOnceデータ重複排除機能では、大容量のCPUとメモリ、適度なディスクI/O性能が要求されます。CPUとメモリはモ
デルにより異なりますが、HP D2D4312ではデュアルコア、クアッドコアのIntel CPUを搭載し、最大96GBまでのRAIDカードオ
フロードをサポートします。
Evaluator Groupのコメント: D2Dラインに使用されるシステムリソースは、特別な機能というわけではありませんが、
問題というわけでもありません。他社のインライン重複排除を行うディスク間バックアップターゲットでも、大容量のCPU、
メモリ、I/O性能を必要とします。
HPのStoreOnceの設計ポイントの1つとして、I/Oに制限のあるアーキテクチャーではなく、CPUとメモリに制限のある
アーキテクチャーの利用があります。これは非常に重要です。コンピュータの誕生以来、I/O速度と比べると、CPUとメモ
リの容量は大幅に増えてきたからです。それを受けて、HPの設計は、CPUとメモリが自然に増加していけば、パフォーマ
ンスも結果的に向上し、はるかに遅いディスクドライブのペースよりも、CPU改良と同じペースでパフォーマンスが向上し
ていきます。
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古くはない設計上の選択肢としては、SSDと、特にFlash SSDが提供できるI/Oの利点があります。これは、CPUとメモリ
の自然な拡張に加えて、HPによるパフォーマンス向上の将来を担う分野となるかもしれません。
RAIDコントロール
HP D2Dシリーズの4000システムはすべて、RAID6の9+2+1構成(データドライブx9、パリティx2、ホットスペアx1)に対応して
います。このRAIDグループ構成は、構成の変更ができず、容量はフルドライブトレイを増やして追加する必要があります。
HP D2D 2000システムはRAID5をサポートし、構成上ホットスペアを含みません。
機能には以下のものが含まれます。
 自動容量プーリング
 動的容量拡張
 動的ボリューム拡張
Evaluator Groupのコメント: RAID6は、管理者の作業の軽減と可用性、信頼性の向上に重要な側面があります。特に、
大容量の1TBディスクドライブを使用した際に、RAIDセットで2台のディスクが故障した場合でも、RAID6の使用はデータ損
失を軽減するという点で重要です。
全体として、RAIDレベルの制御、構成、ストライピング、その他の要素の制限は、多くの点からごく平均的と考えるべきで
しょう。これにより、可用性とパフォーマンスに影響する複雑さと、構成に関連する問題の発生率を大幅に軽減することがで
きます。ストレージに精通した管理者が構成で付加価値を付ける場合、そのインスタンスは比較的尐数のディスクドライブで
構成される単一目的の機器に限定されます。つまりHPの設計は、この製品タイプには最適の選択であるということです。
ディスクスペア
HP D2D 4000シリーズのシステムは、スペアのためのホットスタンバイがいつでも可能です。システムがホットスペアを自動的
に構成して使用するため、ユーザーによるホットスペアの割り当て構成オプションはありません。スペアディスクドライブは、ドラ
イブの故障が発生したシャーシからのみ割り当てられます。スペアは、ドライブトレイの基盤ごとに使用されます。したがって、
ドライブトレイ間でのグローバルホットスペア機能はありません。HP D2D 2000シリーズにはホットスペアは含まれません。
LUN管理
従来のアレイによるボリュームまたはLUNの直接管理機能はありません。D2Dシステムは、プール、ボリューム、ストライピン
グ、その他の従来のストレージ管理機能がユーザーには見えない、自動化された機器として設計されているためです。
VTLインターフェイスとNASインターフェイスは、パフォーマンスを最大限まで上げるために、複数の内部ボリューム間で自動的
に除去されます。
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ロードバランシング
ホスト側からのロードバランシングは、D2Dアプライアンス内では、NASシェア上でもVTL上でもできません。ただし、IPプロトコ
ルおよびFCプロトコルのためのパスフェイルオーバーは、ホスト上と、D2Dに接続しているネットワーク上では可能です。
クラスター
HP D2Dシリーズでは、クラスタリングを提供していません。
RAS機能
信頼性、可用性、保守性
D2DラインのRASの特徴として、ハードウェアRAID機能と組み合わせたハードウェア冗長性とソフトウェアRAID機能があります。
HP D2Dストレージシステムはデータの完全性を保ち、以下のようなメカニズムにより、データ可用性を提供しています。





RAID5またはRAID6によるディスクデバイスの保護
ホットスタンバイドライブ
自動ドライブ再構成
アクティブコンポーネントの冗長性(電源と冷却)
ファームウェアアップグレード
重複排除RAS
重複排除データの信頼性は、以下の2つのメカニズムにより保たれています。1つめは、各ブロックに160ビットのデータを保存
するSHA-1ハッシングです。2つめは、データの完全性とハッシュ値のコリジョン(衝突)を改良した、セカンドCRCチェックです。
SHA-1のコリジョン発生率は、1x2-160の誤って認識された重複排除ブロック中、1ブロック未満です。1ペタバイトのストレージに
は、1015バイトのデータと1エクサバイト(1018バイト)のデータが含まれます。データが4KBのブロックごとに保存されていた場
合、1014のブロックが保存されているという計算になります。SHA-1ハッシュ機能を使った場合、1014ブロックのコリジョン発生
率は10-20未満です。これは、コリジョン発生率が10億分の1未満という意味です。
Evaluator Groupのコメント: ハッシュコリジョンの発生率については、多くの対策が講じられています。しかし、実際の
リスクを計算すると、4KBのチャンクサイズを採用するシステムでは、LTOテープドライブのデータ損失の確率(1 x 10-27)
と同等にするには、約50EB(エクサバイト)のデータを保存しなければなりません。さらに、現在の1PB以下の論理容量
において、HPや他社が採用しているSHA-1は、現在主に使用されているテープバックアップよりも、1000倍以上優れた
データ保護を実現します。
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接続オプション
HPのD2Dシステムは、物理イーサネット接続をすべてのモデルにおいて提供しています。また、HP D2D 4000シリーズのシス
テムでは、FC接続も提供しています。
Evaluator Groupのコメント: Evaluator Groupは、EGI研究所パートナーDemartekとともに、HP D2D製品につ
いて広範囲にわたるテストを行いました。いくつかの実際の使用シナリオに合わせて、すべてのプロトコルがテストされま
した。各プロトコルテストでは、D2Dシステムに命令された複数のジョブによるパフォーマンスの急激な上昇などを計測し
ました。各プロトコルについて、複数ジョブとバックアップストリームのパフォーマンスは、同等の条件下での競合システム
に対してもテストされました。
詳しい結果については、14ページの「パフォーマンス」セクションを参照してください。
オペレーティングシステムのサポート
D2Dシリーズは、複数のオペレーティングシステムをサポートしています。現在サポートしているOSについては、表2を参照し
てください。
サポートされるOS環境
 HP-UX 11i v2、11i v3
 Microsoft Windows Server 2003、2008
オペレーティングシステムの
サポート
 Red Hat Enterprise Linux(バージョン4、5)
 Novell SuSE Enterprise Linux、バージョン9、10、11
 Sun Solaris 9、10(SPARC、x86)
 VMware ESX
表2: HP D2DのOSサポート
FC VTL
HP D2D 4000シリーズは、FC VTL接続をサポートしています。特にD2Dシステムは、物理テープドライブに使用される接続と
同様に、FCテープ接続にも対応しています。FCテープ仕様はファイバチャネル接続を、rawデータブロックではなく、テープボ
リュームでサポートします。物理的なホスト接続は、PCI-Eカード経由でのFC接続で提供されます。ポートと速度の詳細は、モデ
ルにより異なります。
HP D2D 2000はFC接続をサポートしていないため、FC VTLもサポートしていません。
重要な注意事項: マルチパスを提供するには、FCスイッチとホストはファイバチャネルN_Port ID Virtualization(NPIV)
をサポートする必要があります。
iSCSI VTL
D2D製品はすべて、iSCSI VTL接続をサポートしています。特にD2Dシステムでは、FCテープドライブに使用されているのと同
じハイレベルのSCSIプロトコルを使用したiSCSIプロトコルにより、SCSIテープ接続を提供しています。基本的な違いは、iSCSI
VTL接続では、IPを使用してSCSIテーププロトコルを転送するという点です。FCと同様に、iSCSI VTLインターフェイスはrawデー
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タブロックではなく、テープボリュームでサポートします。物理的なホスト接続は、搭載された1GbイーサネットポートまたはPCIEカードでの接続となります。ポートと速度の詳細は、モデルにより異なります。
現在、iSCSI複数接続セッションプロトコルは、サポートされていません。
HP D2Dシステムは、以下のiSCSI接続オプションをサポートしています。





iSNS(iSCSI Name Service)
CHAP認証
アクセス制御リスト
データ要約
ヘッダ要約
NFS
新世代のHP D2D 2000および4000シリーズは、NFS接続をサポートしています。管理者は、マウントするバックアップシステ
ム使用のため、NFSエクスポートを構成します。他のNFS追加と同様、認証と許可はシステム間ベースで設定します。NFSは一
般的にUNIXとLinuxベースのシステムで使用され、D2Dシステムへのファイルベースプロトコルインターフェイスを提供します。
D2D4312では、物理接続に1GbイーサネットまたはPCI-Eカードでの10Gbイーサネット接続が含まれます。イーサネットベー
スでのNICチーミングとポートボンディングにより、スループットとネットワークの可用性を高めます。
HPは、9000バイトまでのジャンボフレーム、インオーダーおよびアウトオブオーダーのNFSパケットをサポートします。
CIFS
すべての新世代HP D2Dシステムで、CIFS接続をサポートします。許可コントロールは、ユーザー証明書により、共有ベースご
とに可能です。許可には次のオプションがあります。
 MSアクティブ ディレクトリをユーザー許可に使用
 ローカルのユーザーリストを使用
 証明書なし
D2D4312では、物理接続に1GbイーサネットまたはPCI-Eカードでの10Gbイーサネット接続が含まれます。イーサネットベー
スでのNICチーミングとポートボンディングにより、スループットとネットワークの可用性を高めます。
OST
HP D2D OSTプラグインは、Symantecのバックアップアプリケーションと統合できます。統合により、Symantec OSTはインテリ
ジェントストレージデバイスとして、HP D2Dシステムと相互にやりとりできるようになります。D2Dのレプリケーションと統合した
場合、OSTは複製されたデータのコピーの存在をSymantecのアプリケーションに通知することができます。
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データ重複排除
HP StoreOnceは、プライマリデータとセカンダリデータのために、ITインフラストラクチャ全体に導入するよう設計された、重複
排除ソフトウェアです。現在、データ重複排除製品は、主にバックアップソフトウェアと併せて使用するか、バックアップデータの
ディスクベースのターゲットとして使用しています。市場調査後、HPはまずNASインターフェイスとVTLインターフェイスのいずれ
でも使用できる、ディスクベースのバックアップターゲットとしてStoreOnceをリリースしました。
D2Dアプライアンスのうち、StoreOnceは、HPラボで開発されたスパース データ インデックス アルゴリズムを使用して、管理と
ハードウェアのオーバーヘッドを最小化しながら、パフォーマンスを最大限まで高めます。HP StoreOnce重複排除ソフトウェア
は、インライン方式で重複データを認識し、削除します。
StoreOnceは、約4KBの可変長ブロックにSHA-1ハッシュアルゴリズムを使用します。StoreOnceはメモリに保存されたサブセッ
トキー値を使用して、任意の入力シーケンスに似た、既にディスクに保存された数字シーケンスを判別します。どの入力シーケ
ンスも、特定シーケンスでのデータに対してのみ、重複排除されます。
この手法は、HPでは「スパースインデックス」と呼ばれ、重複情報を保存する際、バックアップとリストアオペレーションのディス
クI/Oが最小化されます。StoreOnceは、インデックスセット内のデータをローカルでメンテナンスすることで、データの断片化を
防ぎます。これにより、全体の重複排除効率が多尐下がりますが、リカバリ時間を大幅に短縮します。
さらに、HPのD2D重複排除ソフトウェアオプションは、変更されたデータだけをリモートシステムに複製する、StoreOnceの重複
排除機能を拡張します。
グローバル重複排除
グローバル重複排除は、競合他社でも採用されている専門用語で使用できます。単に拡張されたデータ重複排除では、デー
タは複数のノードから重複排除されません。多対一の配置で中心となるD2Dシステムに、複数のリモートシステムから複製さ
れたとき、データはグローバルに重複排除されます。このシナリオでは、一度グローバル重複排除を行うと、プライマリサイトと
なるシステムがグローバルで一意のデータを保存します。
Evaluator Groupのコメント: StoreOnceの設計は、現在と将来に向けてエンタープライズ規模での重複排除機能が
有効であることの重要な側面です。現在のHP D2Dシステムは、他社のバックアップターゲットと同等に競合できるうえに、
StoreOnceの機能を他のロケーションにも拡張できます。これは、企業全体でのデータの効果的な保存と重複排除管理
への大きな礎となることを意味します。
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ソフトウェアの特徴と機能
HP D2D製品のソフトウェアの特徴と機能は、このシステムの重要な側面です。これらには、管理、アプリケーション統合、デー
タ保護機能、その他のシステムの側面が含まれます。
システム管理
HP D2D シ ス テ ム の 管 理 は 、 Web ベ ー ス の GUI で 行 い ま す 。 iLO ( Integrated Lights Out management ) や Replication
Managerでのレプリケーション管理など、その他の管理製品も追加できます。また、HP Systems Insight Manager(SIM)を追
加すれば、HP D2Dシステムの重要なハードウェアコンポーネントのエラーを検出し、アラートを出すこともできます。
図4:HP D2D GUI Manager
D2D System Managerは、Web GUIで、ネットワーク上のどこからでもアドミニストレーション機能を提供します。System
Managerは一台のデバイスを管理するように設計されていますが、Replication Managerを使用して、複数のデバイス管理と
レポート機能が一部使えるようになります。
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エレメントマネージャーで、以下の7つの基本タブが提供されます。







ホーム – 高レベルの資産情報とステータスのサマリーを表示
VTL – FCデバイスとiSCSI VTLデバイスの構成と設定
NAS – NFSデバイスとCIFS NASデバイスの構成と設定
構成 – 履歴と統計情報を表示
Status – 容量、重複排除その他のステータスや値を表示
レプリケーション – システム間レプリケーションの構成オプション
管理 – 履歴と統計情報を表示
System Manager GUIには、すべてのHP D2Dシステムが追加費用なしで含まれています。
Evaluator Groupのコメント: D2D System Manager GUIは、HP D2Dシステムの使いやすい管理インターフェイ
スが提供できるよう設計されています。競合他社と違い、すべての構成オプションはGUIで変更できます。
Replication Manager(レプリケーションのライセンスを含む)
HPのD2D Replication Managerには、2つの役割があります。このソフトウェアは基本的に、2台以上のD2Dシステム間で行
われているレプリケーションを管理するために使用されます。1つめは、多数のリモートD2Dサイトを中央のターゲットサイトに
複製し、集中管理するというものです。Replication Managerは300サイトまでサポートし、リアルタイムでトレンドを解析し、容
量の最適化と重複排除率の向上を行い、管理者が問題の起こったサイトに警告するのを支援します。2つめは、複数システム
のアラートとエラーのレポートです。
SMI-S
現状、HPのD2Dシステムマネージャーは、Storage Management Industry Standard(SMI-S)経由での統合を提供していませ
ん。ただし、D2D GUIマネージャーは、HP SIM、HP OpenView、その他のエンタープライズ管理フレームワークとの統合として、
SNMPトラップをサポートしています。
Evaluator Groupのコメント: SMI-Sの非サポートは、それほど緊急の問題ではなくなってきています。現在、SMI-Sを
サポートしているディスクベースバックアップベンダーはないため、それほど重要な問題とはいえません。
CLI
現在、HP D2Dシステムは、コマンドラインインターフェイス(CLI)を提供していません。すべての構成と監視は、GUIで行われます。
Evaluator Groupのコメント: コマンドラインインターフェイス(CLI)の非サポートは、多数のD2Dシステムを管理したり、
CLIスクリプトでの自動プロシージャの使用を検討する大企業にとっては、問題となるかもしれません。
その他の管理機能
iLO(HP integrated Lights Out management)は、リモートでのハードウェアとシステムの初期構成を提供します。vKVM
(Virtual Keyboard, Video, Mouse)機能を使用して実行されます。管理者はこのビューによって、ローカルのコンソールの前
に座っている感覚で操作できます。iLOのインターフェイスは、システムとシステム管理に依存しません。そのためiLOは、初期
構成、ソフトウェア、ハードウェアのエラーが起きたときに、システムの管理インターフェイス経由での管理操作を行わないで済
みます。
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製品分析
2010年6月
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HP D2D製品ラインの分析
アナリスト: Russ Fellows
HP SIM(Systems Insight Manager)は、HPのサーバーシステムの監視やアラート機能を統合し、提供します。HP SIMは、HP
D2Dシステム内の電源、冷却ファン、CPU、メモリ、主なI/Oインターフェイスなどの重要なハードウェアコンポーネントを監視し、
レポートします。
Remote Replication(オプション機能)
リモートレプリケーションはオプションの機能です。レプリケーションは、ターゲットとなるシステムにのみライセンスされます。レ
プリケーションライセンスには、Replication Manager web GUIと複数システムの管理機能が含まれます。D2Dシステム間で
複製されたデータは、リモートシステムに転送される前に重複排除されます。
レプリケーションは、複数のソースとなるD2Dシステムからサポートされます。同時に複製できるストリーム数は、モデルによっ
て異なります。
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D2D4312は、50台のソースD2Dアプライアンスをサポート
D2D4112は、24台のソースD2Dアプライアンスをサポート
D2D4106iおよびD2D4106fcは、24台のソースD2Dアプライアンスをサポート
D2D2504iは、8台のソースD2Dアプライアンスをサポート
D2D2502iは、4台のソースD2Dアプライアンスをサポート
Evaluator Groupのコメント: HPのリモートレプリケーションは、重複排除されたデータのみを複製し、多対一のレプリ
ケーションシナリオをサポートしています。この機能は、遠隔サイトや支店(ROBO)がある環境に最適です。
重要な特徴の一つに、HPの採用しているライセンスモデルがあります。競合他社と違い、HPはターゲットとなるシステム
にのみライセンスを与えています。これによって、ライセンス費用を大幅に削減するだけでなく、遠隔サイト環境へ非常に
簡単に導入できます。
ローカルデータコピー
データは二次コピーであるため、HPのD2Dはスナップショット、クローン、ミラーリングや瞬時コピーなどの機能をシステムとして
サポートしていません。
マルチパスI/O
マルチパスI/Oは、ホストシステム上のネイティブFC SCSIドライバとHBA経由でサポートされています。以下のプラットフォーム
が、HP D2Dシリーズのマルチパスドライバをサポートしています。
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
Red Hat Enterprise Linux
SuSE Enterprise Linux Server
VMware ESX Server
Microsoft Windows Server
シンプロビジョニング
シンプロビジョニングは、正式にはサポートされていません。ただし、VTL内のテープカートリッジ容量は、必要になるまで割り当
てられません。したがって、VTLテープカートリッジ容量は用意されていない、または消費されていないため、HPのD2Dシステム
はシンプロビジョニングを行っているといえます。
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アナリスト: Russ Fellows
パフォーマンス
現在、ディスク間バックアップまたはVTL機器の比較ができる、標準化されたテストは存在しません。
Evaluator GroupはDemartekと協力して、HP D2D製品ラインの幅広いテストを行ってきました。特に、以下のような数値結果
が提示されています。
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各インターフェイスのパフォーマンス(NFS、CIFS、iSCSI VTL、FC VTL)
単一、複数ジョブまたはストリームでのインターフェイスのパフォーマンス
様々なレベルでの、重複排除データを使用したインターフェイスのパフォーマンス
D2Dシステムの公開された仕様との比較パフォーマンス
D2Dシステムの競合他社製品との比較パフォーマンス
最初のパフォーマンステストは48台のドライブ、2つの8Gb FCインターフェイスと2つの10Gbイーサネットインターフェイスを備
え、完全に構成されたHP D2D4312システムを使用して行われました。詳しい結果については、Evaluator Groupラボレポート
HP D2D4312 2を参照してください。
Evaluator Groupのコメント: HP D2Dシステムは多くのケースにおいて、ドキュメントに記載されたパフォーマンス以
上の結果を出しました。アクティブジョブや同時データストリーミングを追加するにつれ、パフォーマンスはすべてのイン
ターフェイスにおいて仕様書のデータを上回り、記録を伸ばしました。
HP D2D4312を競合他社製品と比較すると、HPのシステムは、単一ジョブやストリームとほぼ同程度のパフォーマンス
を出しました。データストリーミングを追加すればするほど、HPのシステムパフォーマンスは他社製品に比べ、目に見えて
上昇しました。さらにHPシステムは、最も近い競合システムを上回るパフォーマンス測定数値を出しました。
価格面も合わせると、HP D2Dは同等クラスの業界をリードする他社製品に比べ、価格とパフォーマンスの面で尐なくと
も2倍以上の価値があります。
これらの特筆すべき結果から、HP D2D製品ラインは市場で最もパフォーマンスが良く、低価格なシステムの1つであると
いえます。使いやすさ、使える機能とコスト当たりのパフォーマンスの良さから、HP D2Dシステムは文句なしに、今日の
D2D市場でのトップ3のうちの1つと言えるでしょう。
2
Evaluator Group ラボレポート HP D2D4312 – 2010 年 5 月実施
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アナリスト: Russ Fellows
製品発表の履歴
日付
製品/トピック
2010年6月
StoreOnce重複排除、NFS、追加容量、OST、Replication Managerの追加
2009年10 月
D2D製品ラインにCIFSが追加
2009年2月
リモートレプリケーション追加(旧LBE)
2008年6月
D2D 2500とD2D 4000の新モデル発表、FC VTL追加
表3:HP D2D主な製品発表の履歴
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アナリスト: Russ Fellows
EVALUATOR GROUPのコメント
HP D2D製品ラインは、ミッドレンジとエントリーレベルのディスクベースデータ保護セグメントにおいて、最も競合力のある製
品です。
数々のテクノロジーと共に、データ重複排除はマルチポイントソリューションとして、多くの企業に導入されてきました。しかし、
データ重複排除は重要なインフラストラクチャテクノロジーであり、重複排除が企業の導入全般に適合したときに最良の結果
を出します。次世代の重複排除「Dedupe 2.0」では、スケールアウト、スケールアップした構成の両方に導入でき、相互運用
可能なデータ重複排除が求められています。現在、HPのStoreOnce重複排除スタックは、大手システム/ストレージベン
ダーが提供する中で、複数ロケーション、そしてスケールアップ、スケールアウトした構成の両方に対応する唯一の製品です。
共通の重複排除インフラストラクチャは、エンタープライズデータセンターにおいて効率とパフォーマンスを上げるうえで重要で
す。ポイントソリューションでは、重複排除されたデータを、別の相互互換性のない重複排除ソリューションポイントに転送する
前に復活させ、その先のポイントでもう一度重複排除しなければなりません。この方法では重複排除を元に戻し、また重複排
除してしまうため、CPUとシステムメモリに多大な負担がかかり、ネットワークとパフォーマンスのボトルネックを引き起こします。
HP StoreOnceの構造に共通しているのは、データを重複排除から元に戻したり、もう一度重複排除したりすることなく、
WANや遠隔サイト/支店(ROBO)の環境に導入できるということです。
認識されている強み:
HP D2D製品ラインは競合製品に比べると、モデルの中でも柔軟性があり、拡張が容易です。多くのモデルは競合製品に比
べて大幅な容量拡張が可能であり、容量を追加する際もシステムをアップグレードする必要がありません。
HP D2Dは、遠隔サイトや支店(ROBO)の多い環境に最適な製品です。iLOおよびSIMは、ITスタッフのセットアップや管理
の効率を大幅に向上させます。レプリケーションソフトウェアについては、中央サイトにあるD2Dにのみライセンスが必要です。
つまり、遠隔サイトのソフトウェアのコストが大幅に削減できます。利用頻度の低いアプリケーションは、iSCSI VTLです。必要
とされるマーケットは限られますが、テープライブラリが遠隔サイトに設置されている場合など、この構成で簡単に置き換えら
れる例があります。
その他の強みとしては、強化された管理ツールセットがあります。HP D2D製品ラインは、機能と管理が継続的に改良されて
おり、現在第四世代が発表されています。使いやすさと管理ポートフォリオの幅広さが、製品に反映されています。
最後に、パフォーマンスはバックアップシステムにとって重要な要素です。それには様々な理由があります。その中の1つに、
データを保護するために固定バックアップウィンドウを確保するという点が挙げられます。そのため、すべてのディスク間バック
アップシステムは、必要なパフォーマンス数値を達成できなければなりません。HP D2Dシステムは、テストにおいて優れた結
果を残しただけでなく、発表された仕様では競合する製品をはるかにしのぐパフォーマンスを見せました。
全体として、非常に使いやすく、高性能かつ高信頼性、そして革新的なStoreOnce重複排除機能を見ても、この製品クラス
の中では最も優れた製品といえるでしょう。
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懸念事項:
HP D2Dシステムの懸念事項は、あまりありません。
現在、HPには高可用性オプションがないため、データの二次コピーにも高可用性が要求される巨大環境では問題になる可能
性があります。ただし、HP D2Dに最も近い競合2社も、ここ数年高可用性オプションを提供していません。Data Domainは
2010年5月、限定された高可用性機能をハイエンド製品DD 880 GAシステムに追加しました。
CLIが使えない点も、CLIスクリプトを自動化に多く使用している一部の顧客には懸念となるかもしれません。その他の小さな
懸念事項としては、システムのアクティブステータスのグラフ化、またはD2Dシステム内のバックアップジョブの直接監視に制
限があるということが挙げられます。現在のシステムパフォーマンスをツールで計測できるのに対し、これらは間接数値であり、
トラブルシューティング時に管理者が必要とする即時フィードバックを得られないという問題があります。
これらの微細な問題は別として、HP D2Dシステムは非常によく考えられた、業界をリードするディスク間バックアップシステム
であり、幅広いバックアップシナリオの導入は検討するに値します。
将来の改良点:
将来の改良点としては、IT部門が要求する項目を追加すれば十分でしょう。まずは一部のモデルで高可用性をサポートします。
次に、さらに大きなシステムやクラスタリング機能を追加します。
その他の改良点としては、HP D2DシステムがHP VLSやVTLシステムにデータを複製できる機能が考えられます。HPの優
れたデータ保護をIT部門に提供し、業界をリードしていくことができます。HP VLS製品の拡張可能なオフラインと、重複排除
によるハイエンドなスケールアウト機能の組み合わせは、業界をリードするパフォーマンスと容量拡張性を提供します。HP
D2D製品は、エントリーレベル、ミッドレンジ、中小企業の顧客に、業界屈指の使いやすさと費用対効果を提供します。D2Dシ
ステムがVLSに複製できるようになれば、HPでは、10TBの遠隔サイトのD2Dシステムから8ノードのエンタープライズVLSシ
ステムまでをカバーした、相互運用可能な重複排除で、比類のないディスクベースでのデータ保護ポートフォリオを展開できる
でしょう。
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