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発表資料(PDF) - TRONSHOW

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発表資料(PDF) - TRONSHOW
イーソルのIoTへの取り組み
イーソル株式会社
坂本裕和
目次
• イーソルについて
• イーソルのリアルタイムOS
• eT-Kernel
• eMCOS
• eMCOSとIoT
• まとめ
2
イーソルについて
• イーソルは40年間リアルタイムOSと作り続けてきました
1975
5月29日会社設立(エルグ株式会社)
1986
リアルタイムOS MKP86 発売
1997
μITRON仕様準拠リアルタイムOS ”PrKERNEL”発売
1999
µITRON4.0仕様準拠リアルタイムOS “PrKERNELv4” 発売
2001
イーソル株式会社へ社名変更
統合開発環境 “eBinder” 発売
2005
T-Kernel拡張版リアルタイムOS “eT-Kernel” 発売
2006
マルチコアプロセッサ対応リアルタイムOS “eT-Kernel Multi-Core Edition” 発売
無線LAN搭載ハンディターミナル向けソフトウェア開発支援ツール”eSOL Emusen”発売
2009
新・耐環境型ハンディターミナル “eSOL Geminusシリーズ” 発売
2011
AUTOSARメソドロジ支援ツール “eSOL ECUSAR” 発売
2012
eMCOS (スケーラブルRTOS) 開発
UDS規格準拠車載診断プロトコルスタック eSOL Dr.CAN
2014
eMCOS ソフトウェア開発キット eMCOS SDK 提供開始
スマートアグリ市場向け環境データ監視システム “eSOL AGRInkシリーズ” 開発
2015
子会社 イーソルトリニティ株式会社を設立
2016
株式会社オーバス(AUBASS)を設立
開発プロセス支援ツール ”eWeaver” 提供開始
eSOL Dr.Repro 発売
3
イーソルのリアルタイムOS
• eT-Kernel
• MCU~シングルコア~マルチ
コアに対応
• T-KernelおよびPOSIX仕様準拠
• eMCOS
• MCU~メニーコア・マルチチ
ップに対応
• T-Kernel、POSIX、AUTOSARの
仕様に準拠
4
eT-Kernel – 概要
• T-Kernel仕様準拠 + 独自拡張
• スケーラビリティ
• μITRON相当のコンパクトな構成から
メモリ保護、プロセスモデル、POSIX
仕様準拠に対応した大規模システム向
け構成までサポート
• マルチコア(SMP)対応
• 独自の「ブレンドスケジューリング」
技術により、シングルコア資産の流用
を可能にしつつ、マルチコアを効率的
に利用可能
• 機能安全第三者認証取得
• 産業機器、自動車、医療向けの機能安
全規格の第三者認証を取得
5
eT-Kernel – 採用実績
• 車載情報機器、医療機器、プリンタ、デジタルカメラ、人
工衛星システムなど幅広い分野で多くの実績
• 弊社 Webサイトに多数掲載
• http://www.esol.co.jp/successstory/rtos_middleware.html
6
eMCOS – 概要
• スケーラブルリアルタイムOS
• 非常に高いスケーラビリティ
• CPUのコアの数、構成によらない
•
CPUコアの数は1~数十/数百
•
同種CPUでも異種CPUでも
• 過去資産の流用を可能にするAPI
• TRON(T-Kernel)
• POSIX
• AUTOSAR
User Application
Services/Server & Interface Library
Middleware Service
POSIX API
TRON API
AUTOSAR API
Other Service
eMCOS System Calls
eMCOS Microkernel
7
eMCOS – 開発の背景
• 組込みシステムの高度化・複雑化
• プロセッサコア数の増加
• GPU/FPGAなどアクセラレータを含んだ異種プロセッサの組み合わせ
によるヘテロジニアス・コンピューティング
• 従来型OSの限界
• 従来型OSはプロセッサコア1つ、メモリ1つを前提に設計されており
、並列性に課題 (中央集権的)
• マルチコアOSも従来型OSをベースに設計されているが、コア数が
少ない場合は、それでも性能を出せる
• プロセッサコアが多数の場合は、競合が多く発生し、十分に並列動
作できなくなり、従来型OSでは十分な性能が出せない
高度化・複雑化した組込みシステムを効率よく利用するためには
新しいアーキテクチャを持つOSが必要
8
eMCOS – 高いスケーラビリティの実現
• 分散マイクロカーネルアーキテ
クチャ
• 各コアに小さなマイクロカーネル
を配置
• 各コアはメッセージパッシングに
より連携
• 各コア間の通信の仕組みに依存し
ない
• サーバ・クライアントモデル
• システム共通サービスは「サーバ
」として分散配置可能
• サーバを利用するクライアントは
「名前」でサーバを検索し、サー
ビスを呼び出す
• サーバの場所はどこにあっても
良い
• 名前が定義されれば良い
9
eMCOS – ヘテロジニアス・コンピューティング
• シングルコアMCU, FPGA SoC, GPGPU SoC, マルチ・メニー
コアをメッセージパッシングにより接続
• GPUではOpenCL kernels、FPGAではHLS/HDL kernelを実行
し、これらの処理をサーバとしてメッセージパッシングで
公開
C
Client/
Application
S
Server
W
Worker
Threads/
Processes
GPGPU SoC
FPGA SoC
C
SW
SW
Multimanycore
MCU
SWC C
S
SW SW
S
Message Passing API
OpenCL
Kernels
Microkernel
HLS/
HDL
Inter-MK Messaging
Multicore
GPU
Multicore
FPGA
Multi-manycore
MCU
10
eMCOSとIoT –基盤ソフトウェアへ要求
• IoTにおける技術要求
• オープンAPI/オープンデータ
• 組み込み機器同士が共通の公開インタフェースを通じて協調動作や
データ取得ができる
• Aggregate Computing
• 組込みコンピュータ同士または組込みコンピュータとクラウドが協
調動作して、インターネットを含む広域分散システムが総体として
(aggregate)動作するコンピューティングモデル
• 基盤ソフトウェアへの要件
• 分散された機器同士の通信・協調動作が、共通の、場所に依存しない
インタフェースで実現できること
• 機器構成、サービス構成に柔軟に対応できること
11
eMCOSとIoT – eMCOSを使った実現モデル
• 分散マイクロカーネルアーキテクチャとサーバ・クライア
ントモデルの合わせ技
C
S
eMCOS
C
C
S
S
eMCOS
eMCOS
クラウド
C
S
C
eMCOS
eMCOS
S
C
S
C
サーバ
クライアント
S
eMCOS
C
S
eMCOS
12
まとめ
• イーソルは40年間リアルタイムOSを作り続けてきました。
• μTRON仕様、T-Kernel仕様に準拠し、過去のノウハウを生か
した独自機能を追加したリアルタイムOSは、幅広い分野で
多く使われています。
• 近年はeMCOSという高度化・複雑化する組込みシステムに
適合した新しいリアルタイムOSを開発しました。
• eMCOSはCPUの数、構成によらず利用できる非常に高いス
ケーラビリティを持ったリアルタイムOSです。分散アーキ
テクチャの考え方はIoT分野で有効です。
• イーソルはIoT分野においても適合できるOSを提供していき
ます。
13
Thank you.
www.esol.co.jp
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