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参考資料2
参考資料
環境未来都市提案
OPEN YOKOHAMA
ひと・もの・ことがつながり、うごき、
時代に先駆ける価値を生み出す「みなと」
横浜市
平成23年9月
1
横浜が持つ地域特性
 先進的な都市経営を可能とする豊富な「市民力」・マーケットパワー
 港や歴史的建造物による魅力ある景観
 放射線状に広がる谷戸の存在による、身近な空間における水・緑の豊かさ
 市内11万事業所のものづくり・ビジネス展開
 戦略的な立地促進により形成された特徴ある産業クラスター
 高度で多様な専門研究を探求する市内28大学
 アーティスト・クリエイターの集積・活動
 国際化した羽田空港への至便なアクセス
 60年で3.5倍に増えた住民、2020年まで継続する人口増、急激な高齢化によ
る100万人高齢者群の出現
 家庭部門・業務部門からの排出割合が高いCO2
 高度成長期に開発された大規模住宅団地の一斉老朽化
1
2-1
横浜が「環境未来都市」として目指すべき将来像
■2050年「都市の世紀」をリードする横浜の先進性と突破力
・豊かな水と緑あふれるゼロエミッション都市
・市民自身が企業や行政とともにたゆみなく地域社会を変革する「市民力」
・魅力あるまちに新たなシステムやサービスを織り込む「都市のリノベーション」
■安心で高品質な生活基盤が支える幸せな市民生活
・情報技術と融合した横浜産で低炭素型のエネルギーネットワークが実現したまち
・高齢者や障害者、若者や子どもたちを切れ目なく支える仕組みが組み込まれたまち
・駅や商業・福祉・医療施設などの都市機能がまとまったコンパクトなまち
■成長産業と文化芸術空間が広げる人・都市の交流
・環境技術やライフイノベーション、ソーシャルビジネスなどが生み出されるまち
・港や歴史ある建物の街なみで一流の文化芸術を堪能できるまち
■多彩な地域の魅力の「つながり」がつくる横浜の創造力
・魅力ある街なみの中での活動や対話が、仲間との出会いをもたらし、知的創造力を
触発する街
2
2-2
将来像の全体構成
ビジョンの
コンセプト
ひと・もの・ことがつながり、うごき、
時代に先駆ける価値を生み出す「みなと」
【市民力】がひとやものの【インキュベーション】を起こし、【都市をリノベーション】する
市民力
コンセプト
に基づく
市民の営み
インキュ
ベーション
都市の
リノベーション
環境技術
横浜産低炭素型
エネルギー
ネットワーク
多様性を
受け入れるマインド
水・緑
課題を解決する力
ソーシャルビジネス
新しい価値を
生み出す力
文化芸術空間
ライフ
イノベーション
営みを
支える基盤
地域で支え合う
仕組み
新しい
都市の
ショー
ケース
として
国内外へ
発信
諸機能が集約された
まち
刺激と魅力ある
界隈
新産業の拠点形成
創造を支える基盤
つながりを支える基盤
生活機能/教育/人の活躍の場
コミュニティ/ICT/低炭素型交通網
新しい
ひと・
もの・
ことの
受け入れ
3
3-1
横浜が目指す環境未来都市の都市構造概念図
世界の中でつながる横浜
2011年
2050年
○広がる緑空間・
コンパクトな市街地
○「市民力」による
活発な活動展開
○情報・活動が
「つながる」
ネットワーク
○一体感が生まれる
都市中心部と郊外
東アジアの中でつながる横浜
仁川広域市
仁川広域市
Incheon
Incheon
コンパクトな都市構造と、
コンパクトな都市構造と、
スマートグリッドやその他
スマートグリッドやその他
の通信網により、人と人、
の通信網により、人と人、
地域と地域の「つながり」
地域と地域の「つながり」
が強化された“まち”
が強化された“まち”
川
緑・農地
放射・環状の
都市基盤
(道路・鉄道)
上海事務所
IDEC Shanghai Office
ムンバイ市
Mumbai
横浜の中心部
みなと
ムンバイ拠点機能
バスなど
地域交通
ネットワーク
スマートグリッド
による
通信・情報網
日本の中でつながる横浜
海
川
郊外住宅団地
横浜市
首都圏の中でつながる横浜
横浜スマートシティ
横浜スマートシティ
プロジェクト
プロジェクト
スマートグリッドで「網の目状」
「複層的」につながる「ひと・情
報・活動」
横浜の中の地域構造
◆放射環状型の骨格的な都市構造
(鉄道・道路
)と
それによる行き交う情報・活動
◆2つの都心と鉄道駅を中心とした
地域拠点
◆緑の10大拠点とネットワーク・拡大
◆持続可能な地域コミュニティの形成
◆つながる「人」「活動」「情報」により、
都心と郊外の心理的距離が短縮(都
市の一体化)
4
3-2
横浜が目指す環境未来都市のイメージ
5
4
目指すべき将来像の実現に向けた課題目標・取組内容
①環境-1
低炭素・省エネルギー
①環境-2
水・大気
②超高齢化対応
地域の介護・福祉
③その他-1
クリエイティビティ
③その他-2
チャレンジ
6
4-1
目指すべき将来像の実現に向けた課題目標・取組内容
テーマ①環境-1
低炭素・省エネルギー
課題・目標
○温室効果ガスの排出が大きく削減している低炭素なまち「スマートシティ」の市域全体での実現
○都市の規模を問わず多様な街区タイプに導入可能なスマートシティソリューションの確立
○エネルギーマネジメント技術の展開・活用を通じた震災被災地の早期の復興、新たな都市づくりへの貢献
○港湾運営におけるCO2排出の大幅削減により環境負荷の少ない国際貿易港としての地位の確立
取組名
取組内容
多様な地勢を擁する既成市街地における日本型スマートグリッドの構築プロ
地域エネルギーマネジメントシ ジェクトを大規模な市民参加を得ながら加速化する。また、それらの技術等
の展開・活用を通じて震災被災地の復興に貢献するとともに、分散型電源の
ステムの構築・普及
導入や特定電気事業の検討実施により、既存街区におけるエネルギーセキュ
<取組番号1>
リティの向上を図る。
電気自動車(EV)の普及・利 EV導入補助、EV充電インフラ整備のための充電設備導入補助や、非接触充
活用<取組番号2>
電等の次世代の充電インフラ整備に関する研究・実証を支援する。
低炭素化による「選ばれる港づ 横浜港において温室効果ガス削減効果の高い機器の導入を進めるとともに、
くり」<取組番号3>
横浜港におけるメガソーラー事業を実施し、「選ばれる港」を目指す。
7
4-2
目指すべき将来像の実現に向けた課題目標・取組内容
テーマ①環境-2
水・大気
課題・目標
○上下水道技術の海外展開支援による国際的課題である水問題の解決への貢献
○上下水道技術のみならず都市インフラ全体も含めた、都市のニーズ・インフラ整備状況に応じた
サービスパッケージの形成・普及
○低炭素型・生物多様性貢献型の上下水道技術の確立
○景観、にぎわい、水環境にすぐれた「きれいな海」の復活
取組名
取組内容
下水道技術の国際戦略拠点設置、
下水道技術の国際戦略拠点を設置するとともに、公民連携による横浜水ビジ
官民連携による海外水ビジネス展
ネス協議会を設置し、民間企業の水ビジネスを支援する。
開支援<取組番号4>
先進的都市インフラ技術の海外 人材育成による海外都市の上下水道事業体能力開発や、技術力・ノウハウの
展開<取組番号5>
海外展開により、海外における水道事情の課題解決に貢献する。
環境にやさしい水道システムの 自然流下系施設の優先的利用、再生可能エネルギーの導入、水道施設の効率
構築<取組番号7>
的な運用等により、環境負荷が少ない経済的な水道システムを構築する。
きれいな海づくり
<取組番号9>
浅海部に着目した市民参加による海づくりを進めるとともに、下水処理の高
度処理化等により、水質浄化・海岸再生(きれいな海づくり)を行う。
つながりの森構想
<取組番号10>
森を支えている活動団体のつながりの強化、貴重な動植物の生息・生育地の
保全管理、エコツーリズム等の体験型プログラム等を実施する。
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4-3
目指すべき将来像の実現に向けた課題目標・取組内容
テーマ②超高齢化対応
地域の介護・福祉
課題・目標
○住み慣れた身近な地域における、子どもから高齢者までの全世代の「つながり」の実感、
市民の安心生活の実現
○郊外住宅地での暮らしの快適さから横浜都心の魅力・利便性が一体的に享受できる、
コンパクトなまちの形成
取組名
取組内容
身近なつながり・支え合いの仕 高齢者が地域のつながりづくりの主役となる横浜型高齢者活躍プロジェクトを実施
するとともに、介護が必要になっても住み続けられる横浜型支え合い住宅の整備、
組みづくり<取組番号11> 子育て・障害者支援などを通して地域のつながりを実現する。
大都市(横浜)型の地域介護・医 病病・病診連携による地域医療連携システムや認知症高齢者等を地域で支え
療連携システム<取組番号12> る介護・医療連携ネットワークを構築し大都市における在宅生活を支える。
持続可能な住宅地モデルプロジ 大規模団地や鉄道沿線において、地域活動拠点の整備やコンパクトな市街地
ェクト<取組番号13>
形成など、超高齢化に対応したまちづくりのモデルづくりを目指す。
身近な地域におけるきめ細かな交 バス路線維持、駅周辺のバリアフリー化、公共交通機関の利用促進施策など
通機能の強化<取組番号14> を通じ、誰もが安全・安心に利用できる交通体系を実現する。
農的空間を活用した都市政策
<取組番号15>
大都市でありながら、広域に広がる農地と市街地が近接するという特徴を活
かし、市民の農業体験などのゆとりある豊かな都市生活を構築する。
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4-4
目指すべき将来像の実現に向けた課題目標・取組内容
テーマ③その他-1
クリエイティビティ
課題・目標
○市民・NPO・企業などオール横浜での協働による、世界に通用するオンリーワン・ナンバーワンの
魅力発信
○開放性・多様性・国際性など、横浜らしさを表す海や港、文化資源を生かした地域や経済の活性化
○歴史と水辺の環境を生かした都市空間の形成
○アーティスト、クリエーター、起業家等クリエイティブな人々が集まるチャンスあるまちの実現
○MICE拠点都市としての国際的な地位の確立
取組名
取組内容
質の高い文化芸術による横浜ブ 新たな芸術フェスティバルの開催など、横浜から世界最高水準の文化芸術を
ランドの発揮<取組番号16> 開催することにより、横浜のブランド力を高め国内外に発信する。
文化芸術の創造性と地域力を生か アーティスト等への空き店舗等貸し出しや地域と連携したアートイベントの
したまちの再生<取組番号17> 開催等により、違法飲食店街の再生とにぎわいの創出を行う。
歴史的建造物等を活用した創造 東横線廃線跡地の活用や、歴史的建造物の改修、空き民間ビルのリノベーシ
界隈の形成<取組番号18> ョンによって、アーティスト等が創作・発表・滞在する場を形成する。
国際的な観光交流拠点の形成
<取組番号19>
横浜港発祥の地である象の鼻地区等、開港の歴史を持つ地域資源を活かした
文化芸術活動の発信の場(文化観光交流拠点)を整備することにより、創造
的都市空間を生み出し、観光資源の発掘を行う。
国際観光・MICE都市の実現
<取組番号20>
MICE誘致・開催支援、海外集客プロモーション、観光資源の魅力アップに
取り組むことにより、海外誘客を推進し、経済活性化につなげる。
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4-5
目指すべき将来像の実現に向けた課題目標・取組内容
テーマ③その他-2
チャレンジ
課題・目標
○ワーク・ライフ・バランスの推進、女性の活躍による新しい価値創造の促進を通じた、
市内企業の競争力を強化
○高齢者が社会貢献できる環境整備など、人の活力による地域経済の基盤強化
○環境やライフサイエンス分野を中心に市内企業の技術・経営改革を促すことによる、将来に布石を打つ
成長産業を強化
○横浜港のハブポート化による国際競争力の強化と東北方面の経済復興支援
取組名
取組内容
グローバル企業の積極的誘致に向 高付加価値型グローバル企業のアジア拠点機能の誘致を促進し、その受け皿
けた拠点整備<取組番号22> となる横浜駅周辺地区、みなとみらい21地区などで都市再生を進める。
(東北方面の経済復興支援も含めた) 東北方面への物流支援を含めた国内貨物等の集中化などによって、国際基幹
横浜港国際競争力強化<取組番号23> 航路の維持・拡大等を図り、横浜港の国際競争力を強化する。
成長分野を捉えた中小企業のイノ 横浜スマートシティPJへの中小企業の参画推進、低炭素化・健康分野での
ベーション促進<取組番号26> 新技術開発支援、京浜臨海部でのバイオ医薬品開発拠点の形成などを行う。
「環境未来都市『横浜』」を支え 横浜の特色や毎日の生活の中から問題を見つけ、課題解決をしていく横浜ら
る人材の育成<取組番号28> しい学習などを推進していく。
女性の自立・就労支援、女性起業 働く女性のためのセミナー開催、男女ともに働きやすい企業の認定、女性企
家の成長支援<取組番号29> 業家へのオフィススペース提供などを行う。
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4-6
取組の実施エリア(特定のエリアを対象とする取組のみ)
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5
地域の責任ある関与/国への提言(主な内容)
■地域の責任ある関与
省エネ住宅に係る都市計画税減 長期優良住宅、新築の省エネ対策住宅、既存の熱損失防止改修住宅等に対す
免措置の創設
る減免措置(対象期間・減額幅は対象により異なる)
横浜みどり税の創設
緑の保全・創造に関する新規・拡充施策の財源として、市民税(個人・法人
)の均等割超過課税を実施(平成21~25年度)
元気づくり推進事業
自治会町内会など様々な地域主体が、主体的・継続的に課題解決に取り組む
ことを促すための地域運営補助を実施
アーティスト・クリエイターの 都心臨海部を中心に、横浜市ならではの歴史的建造物等を再整備し、アーテ
活動拠点の整備・運営
ィスト・クリエイターの活動拠点を確保し、制作・発表の場を確保
中小企業の技術革新等への支援 中小企業の温暖化対策技術・製品開発に対する助成及び企業への融資制度
■国への提言
スマートグリッド実現に向けた 既存街区で電気の融通を可能にするための電気事業法上の一需要場所の定義
規制緩和
の緩和、特定電気事業者の地域内での電源容量保有率の緩和
地方行政と企業の連携による国 国際技術協力に向けた省庁間連携及び国・地方自治体の連携強化、地方自治
際技術協力に向けた制度改革 体の関与に関する新たな枠組・制度の拡充
建築基準法関連規定の緩和
建替時における地権者同意要件や容積率の緩和など、大規模団地再生を推進
するための特例措置
公共施設の民間利用促進
観光拠点形成のため、道路占用許可の緩和や港湾緑地の民間管理を可能とす
る仕組みづくり
入国審査制度の見直し
高度人材の在留期間の延長やコンベンション参加者の出入国審査の時間短縮
などグローバル企業を積極的に誘致するための規制緩和
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6
推進体制
第一段階は、行政内の執行体制と協議体を構築し、横浜市及び各取組の実施主体によって取組
を推進し、取組が自律的に展開していく段階で、新たな組織体(取組全体のコンソーシアム、
各プロジェクトコンソーシアム、各エリアコーディネーター)を立ち上げる二段階を想定。
横浜市環境未来都市推進本部
第
一
段
階
【役
横浜市環境未来都市推進会議
割】①情報共有・政策調整
②PDCAサイクル
【役
連携
低炭素・省エネルギーPT
水・自然環境PT
超高齢化対応PT
クリエイティビティPT
割】①将来ビジョンとその実現に向けた取
組の方向性の検討
②PDCAサイクル
【構成員】学識、経済団体、地域活動団体、
民間企業 等
チャレンジPT
横浜市環境未来都市コンソーシアム
【役
割】①PDCAサイクル・政策調整・コーディネーション
②プロジェクト支援
③プロモーション
④資金アレンジ
【構成員】市長、学識、経済団体、地域活動団体、民間企業 等
第
二
段
階
各プロジェクトコンソーシアム
割】①技術イノベーション
②先導的導入
【具体例】横浜スマートシティプロジェクト推進
協議会 等
各エリアコーディネーター
【役
【役
連携
割】①エリアを対象とした新しい技術等の
情報提供や導入支援等
②エリアが抱える課題やニーズの吸い
上げ
【具体例】地域協議会(市民が自ら地域の課題解
決を図るための横浜市独自の組織)等
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7
都市間連携・ネットワーク
本市が培ってきた国内外の都市間連携・ネットワークの有効活用により、国内外の成功事例を
取り込むとともに、本市の成功事例を国内外へ発信し、新たな成功事例の創出につなげる。
パートナー都市
北海道
下川町
CITYNET
地球温暖化対策に関する
山梨県・道志村
横浜市合同研究会
(アジア太平洋都市間協力ネットワーク)
台北市
台北市
釜山広域市
釜山広域市
ホーチミン市
ホーチミン市
ハノイ市
ハノイ市
仁川広域市
仁川広域市
サンディエゴ
サンディエゴ
リヨン
リヨン
ムンバイ
ムンバイ
マニラ
マニラ
オデッサ
オデッサ
バンクーバー
バンクーバー
上海
上海
コンスタンツァ
コンスタンツァ
姉妹・友好都市
低炭素都市
推進協議会
C40
北京市
北京市
グリーン・エコノミー
WG
(世界大都市気候先導グループ)
姉妹・友好・貿易協力港
Urbanization
Knowledge
Platform
(世界銀行)
Y-PORT
オークランド
オークランド
バンクーバー
バンクーバー
上海
上海
メルボルン
メルボルン
大連
大連
ハンブルク
ハンブルク
海外事務所
フランクフルト
フランクフルト
上海
上海
Y-PORT
横浜の資源・技術を活用した公民
連携による国際技術協力事業
15
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