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日本語版4.8MB - 黒田電気株式会社

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日本語版4.8MB - 黒田電気株式会社
C SRレポート
2014
Corporate Social Responsibility Report
目 次
Bu sin e ss
S u p p o rt a n d Co n tri b u ti o n
02
19
黒田電気グループの社会貢献活動
20
教育支援活動
03
トップメッセージ
黒田電気について
①
②
③
④
⑤
07
会社情報
財務報告
主要関係会社
お取引先様とのパートナーシップ 株 主・投 資 家 様 と の パ ー ト ナ ー シ ッ プ 21
企 業 理 念・社 是・綱 領
黒 田 電 気 グ ル ー プ・コ ン プ ラ イ ア ン ス 行 動 規 範
国 連 グ ロ ー バ ル・コ ン パ ク ト( G C )へ の 加 入
ミレニアム開発目標とCSR活動との関連
2013年度CSR活動の目標と主な実施項目
2014年度CSR活動の目標
13
黒田電気の取り組み
14
コ ー ポ レ ー ト・ガ バ ナ ン ス
15
コンプライアンス
① 黒 田 電 気 グ ル ー プ・コ ン プ ラ イ ア ン ス 行 動 規 範
② 黒田電気ホットライン
22
地 域・家 庭 貢 献 活 動 及 び そ の 他 の 社 会 貢 献 活 動
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
黒田電気ECOポイント制度
使用済み切手等の収集活動
フ ィ リ ピ ン の 台 風 3 0 号 被 災 者・避 難 者 へ の 支 援
自動販売機売上の寄付
通学路横断歩道前監視者へ駐車場を提供(黒田テクノ㈱)
地域の小中学校に新聞及び新聞書架を寄贈(㈱コムラテック)
地域の中学生を対象に職業体験を実施(日動電工㈱)
M a n a g e m e n t Sy s te m
23
品 質・環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム
① 品 質・環 境 方 針
② 品 質・環 境 管 理 の 推 進
③ 環境パフォーマンス
w i th Emp l o y e e
27
従業員とともに
① 人材の能力開発
② 福利厚生について
③ メンタルヘルス対策への取り組み
リスクマネジメント
① 企 業 行 動 委 員 会 に よ る「 コ ン プ ラ イ ア ン ス 」
「 リ ス ク マ ネ ジ メ ン ト 」へ の 取 り 組 み
② 情報セキュリティ
環境貢献活動
① 企 業 の 森・黒 田 電 気( 青 梅 )
② 企 業 の 森・黒 田 電 気( 川 西 市 黒 川 )
黒田電気グループCSRの概要
①
②
③
④
⑤
⑥
17
タ イ の バ ン・パ ラ イ 小 学 校 新 校 舎 建 設 へ の 支 援
黒田電気グループ Thailandでの小学校支援活動
31
32
黒 田 電 気 ロ ード マ ッ プ
CSRレポート 2014 第三者コメント
編集方針
本CSRレポートは、黒田電気グループのCSRに対する考えや活動を報告し、より良い社会を実現していく
ためにステークホルダーの皆様との対話を図ることを目的とした、重要なコミュニケーションツールです。
本レポートが黒田電気グループをご理解いただくための一助となり、今後の皆様とのコミュニケーションの
促進につながることを願っています。
発
行
月
2014年6月(前回発行日:2013年6月29日)
対象期間
当社第79期に当る2013年度(2013年4月1日∼2014年3月31日)を対象としています。
( 一部、対象期間外
のデータや目標、見通しなども含む)なお次回報告は2015年6月の予定です。
対象範囲
本レポートは、黒田電気株式会社、並びに国内関係会社(黒田テクノ株式会社・株式会社コムラテック・株式
会社Sohwa & Sophia Technologies・日動電工株式会社)及び海外主要関係会社のCSR活動を対象
範囲としています。
参照ガイドライン GRI「サステナビリティ・リポーティング・ガイドライン2006」
( 第3版)
ISO26000:2010「Guidance on social responsibility( 社会的責任に関する手引き)」
UN Global Compact Policy on Communicating Progress
0 1 目次
トップメッセージ
エレクトロニクスと情報・通信の融合により、私たち
の経済社会は新たな時代を迎えています。技術開発
競争が激化する中、様々な電気・電子製品の高機
能化と低コスト化が急激に進展し、短期間での製品
開発が加速しております。
また経済のグローバル化に
伴い、いずれの企 業も国境を越えた生 産 体 制や
流通システムの構築が急務となっています。私ども
代表執行役会長(CEO)
代表執行役社長(COO)
は、
このような事業環境の変化への的確な対応を
金子 孝
細川 浩一
迫られると共に、環境との共生、生物多様性の維持
といった新たな課題にも直面しています。
当社は、昭和20年の創業以来、電気材料、一般電子部品、半導体、並びに機械装置を扱う独立系の商社として
活躍してきました。特に、
エレクトロニクス業界を中心に、生産用部品・材料のサプライヤーとして、一貫した顧客密着型
のビジネスを展開してきました。
そして創業以来、
「 お客様が必要としているサービスを間断なく、適時・的確に提供することによって、
世界の産業界の発展に貢献し、社会に貢献する企業、信頼される企業を目指す」
ことを、事業
方針としています。
この事業方針の下で、黒田電気グループは現 在、国内26拠 点、海外14カ国32
拠点に展開し、顧客視点に立った部品材料・製品の供給やサービスの提供、
設計・製造活動を行うと共に、最新の技術や情報までも高度に流通する
グローバル・ネットワークを構築しております。
また当社は2011年3月に、国連グローバル・コンパクト
(GC)
に署名しました。
署名企業はGC10原則を自社の企業戦略
や日常 業 務 、企 業 文 化に取り込 み 、
より良い 企
業経営に役立てることが期待されています。
私どもは今後も、
これらGCの諸原則に
基づき、
グローバル・スタンダードに沿った
経営を推進し、
さらなる企業の成長性と
収益性を追求いたします。
そしてグロー
バルな視点で事業を展開し、企業価値
を高め、企 業の 社 会 的 責 任( C S R:
Corporate Social Responsibility)
を果たしていく所存です。
ト ッ プ メ ッ セ ー ジ 02
黒田電気について
Business
0 3 黒 田 電 気について
1
会社情報
⑴ 商 号
黒 田 電 気 株 式 会 社 K U R O D A E L E C T R I C C O . , LT D .
⑵ 創 業
1945年10月
⑶ 資 本 金
8 , 4 1 8 , 2 6 1 千 円( 2 0 1 4 年 3 月末 現 在 )
⑷ 年 商
2 , 8 7 8 億 円( 2 0 1 4 年 3 月期 連 結 ベ ース)
⑸ 代 表 執 行 役 会 長( C E O ) 金 子 孝
代 表 執 行 役 社 長(COO) 細 川 浩 一
⑹ 社 員 数
3 3 4 名( 2 0 1 4 年 3 月末 : 単 体 )
3 , 7 6 3 名( 2 0 1 4 年 3 月末 : 連 結 )
⑺ 上場証券取引所
2
東京証券取引所市場第一部
財務報告
※ 決算短信サマリー数値を参照
売 上 高
営 業 利 益
(百万円)
上期
下期
(百万円)
上期
下期
10,000
287,839
300,000
8 , 6 69
250,000
200,000
150,000
7,500
152,425
5,000
78,171
98,127
4 , 0 97
3,267
84,551
2,709
1,966
第76期
第77期
第78期
第79期
第76期
第77期
第78期
第79期
H23年3月期
H24年3月期
H25年3月期
H26年3月期
H23年3月期
H24年3月期
H25年3月期
H26年3月期
経 常 利 益
当 期 純 利 益
上期
10,000
下期
9,075
(百万円)
上期
下期
5 , 7 92
6,000
5,000
7,500
6,566
4,769
5,786
2,493
4,702
4,000
3,791
3,000
2,684
3,293
4,306
2,018
1,000
2,775
2 , 7 06
4,135
3,584
1,607
2,000
2,500
2,762
2,201
1,687
3 , 0 86
1,977
1,934
1,075
第76期
第77期
第78期
第79期
第76期
第77期
第78期
第79期
H23年3月期
H24年3月期
H25年3月期
H26年3月期
H23年3月期
H24年3月期
H25年3月期
H26年3月期
1株当たり年間純利益
(円)
1株当たり配当金
上期
200
下期
(円)
上期
186.93
30
150
134.03
52.08
20
8 9 .5 2
64.08
30
30
15
16
15
17
14
14
15
15
7 1 .3 3
5 4 .6 5
50
下期
32
29
86 . 8 9
116.16
100
3,736
2,500
135,414
74,600
4 , 5 72
2,636
(百万円)
5,000
4,602
2,549
110,409
80,917
6,445
5,816
152,771
100,000
50,000
194,960
179,044
100.04
6 2 .7 0
10
3 4 .8 7
第76期
第77期
第78期
第79期
第76期
第77期
第78期
第79期
H23年3月期
H24年3月期
H25年3月期
H26年3月期
H23年3月期
H24年3月期
H25年3月期
H26年3月期
※ 第77期下期は記念配当1円を含む
なお事業報告の詳細につきましては以下のURLをご参照ください。
事業のご報告
http://www.kuroda-electric.co.jp/ir/finance/report.html
FACT BOOK
http://www.kuroda-ele ctric.co.jp/ir/finance/factbook.html
黒 田 電 気 に つ い て 04
3
主要関連会社
国 内
4
2
1
2
3
4
3
4
2
3
1
黒田テクノ株式会社
株式会社コムラテック
株式会社Sohwa & Sophia Technologies
日動電工株式会社
1
海 外
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
A
B
Z.クロダ(シンガポール)
PTE.LTD.
クロダエレクトリック
(マレーシア)
SDN.BHD.
ソーワマレーシアSDN.BHD.
PT.トリミトラチトラハスタ
P.T.クロダエレクトリックインドネシア
Z.クロダ(タイランド)
CO.,LTD.
クロダシンセイ
(タイランド)
CO.,LTD.
クロダオートテック
(タイランド)
LTD.
クロダエレクトリックフィリピンズ,INC.
ボラムテック
(ベトナム)
CO.,LTD.
クロダエレクトリックコリアINC.
エコ テック ウエル インベストメント Inc.
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N
イーコリア&クロダエレクトリックインディアPVT.LTD.
黒田電气
(香港)
有限公司
黒田電子
(深圳)
有限公司
凱欣自動化技術
(深圳)
東莞虹日金属科技有限公司
合肥市精捷塑囷技術有限公司
広州黒田電子有限公司
上海黒田貿易有限公司
天津黒田貿易有限公司
台湾黒田電器股份有限公司
クロダエレクトリックU.S.A.INC.
クロダエレクトリックチェコs.r.o.
24
21
13
23
11
12
16 18 20
19 15 17 22
6 7
14
8
9
10
2
3
1
21
18 20
16
19 15 17
14
4 5
6 7
8
3
22
9
10
2
1
4 5
0 5 黒 田 電 気について
11
12
4
お取引先様とのパートナーシップ
当社グループは、多岐にわたる材料、部品、その他資材を購入しておりますが、お取引先様との良好な関係
を構築・維持することは当社グループの事業運営の根幹を構成するものです。
このため調達先の選定に当たっては、あくまで公正・公平を厳守し、各種関連法令を順守することを基本
として購買活動を行っています。
5
株 主・投 資 家 様 と の パ ー ト ナ ー シ ッ プ
株 主・投 資 家 の 皆 様 の ご 支 援 の も と 、持 続 可 能 な 発 展 を 実 現 し て い く た め に 、適 切 な 情 報 開 示 と
コミュニケーションを重視したIR活動を推進しています。
⑴ 情報開示およびIR活動の方針
⑵ 株式情報
当 社 は 、ス テ ー ク ホ ル ダ ー の 皆 様 に 対 し て 、財 務 面・環 境 面・社
発行可能株式総数
会 面 を 含めた当社の社会的責任にかかわる重要な情報を適切に開
発行済株式の総数
のこと、決算説明会の資料などについても当社Webサイトに掲載
36,292,107株
(うち自己株式 1,810,425株)
示しています。株主・投資家の皆様へは、透明性、公平性、継続性を
重視し、証券取引所の適時開示規則に定められる情報はもちろん
120,000,000株
株主数
6,094名
(2014年3月31日現在)
し、積極的かつ公平な情報開示を行っています。
また、当社グループに対する正しい理解や正当な評価を得るために、
情報開示のみならず株主・投資家の皆様との直接的なコミュニケー
ションによって積極的な対話に努めており、対話を通じて皆様から
いただくさまざまなご意見を企業活動の参考としています。
こ れ ら の 活 動 を 通 じ て 、有 価 証 券( 当 社 株 式・債 券 )の 公 正 か つ
円 滑 な 流 通 を 確 保 す る と と も に 、企 業 価 値 の 向 上 に 貢 献 で き る
よう心がけています。
黒 田 電 気 に つ い て 06
黒田電気グループCSRの概要
Business
0 7 黒 田 電 気グループC S Rの概要
1
企 業 理 念・社 是・綱 領
⑴ 企業理念
以下に示す当社の企業理念は、黒田電気グループが考えるCSRの根幹をなすものです。当社は創業
以来、変わらぬ企業理念のもと、社会・環境から受ける恩恵に感謝し、自由に創造的に事業を発展し続ける
ことが黒田電気グループの存在意義であり、社会的責任であると考えています。
生 命
活力にみちた積極性と、
社会や環境から
受ける恩恵を尊ぶ
自 由
創 造
権限委譲によって
そしてなによりも、
社員の一人ひとりに
現状に満足することなく、
自主性を育み、
未知なる領域や可能性にも
実力を存分に発揮させる
果敢に挑戦していく
⑵ 社是
人間が生きるのに、根本的にー番必要にして大切なものは、
「 生命」と「自由」です。会社を永遠に発展
させるためには、この「生命」と「自由」を尊重し、それを具体化し、これを社風として社内に横溢させる
必要があります。そこで黒田電気グループは「社是」として下記のように定めています。
大 地 深く 生 命 の根 を張り大 空 高く自由 に伸 びよ
⑶ 綱領
さらに、当社は、すべての社員に対し、黒田電気グループの社員としての基本的な考えを以下の通り
「綱領」として定めています。
我々は事 業は社 会の御 蔭 で 存立する事を自覚し、あらゆる人 々に
一 、誠 実と感 謝の心で 接しましょう。
二 、 我々は天与の生命 を尊び自由を愛し、その生々発展に努めましょう。
我々は常に反省し、
絶えざる創意と工夫によって、
事業の繁栄を計り、
三 、事業を通じて、人格の完成を期しましょう。
黒 田 電 気 グ ル ー プ C S R の 概 要 08
2
黒 田 電 気 グ ル ー プ・コ ン プ ラ イ ア ン ス 行 動 規 範
※ 以 下 、行 動 規 範と称します。
当社は、グループの役員及び従業員があらゆる企業活動において順守しなければならない指針として、
行動規範を制定しています。
行動規範は、単なる法令順守に留まらず、より高い「社会倫理」および「企業倫理」の観点から、企業としての
社会的責任を果たし、ステークホルダーの皆様の信頼を得るために、社員一人ひとりが日常の業務や活動に
おいてどう行動すべきかについて具体的に定めたものです。
この行動規範は、ISO26000で規定されている「組織統治」
「 人権」
「 労働慣行」
「 環境」
「 公正な事業慣行」
「消費者課題」及び「コミュニティへの参画及びコミュニティの発展」の7つの中核主題を網羅しており、
当社の企業活動の基本姿勢を表わすものです。
3
国 連 グ ロ ー バ ル・コ ン パ ク ト( G C )へ の 加 入
当社は国連の提唱する人権、労働、環境および腐敗防止に関する普遍的原則である「国連グローバル・
コンパクト」への参加を表明し、2011年3月2日付で正式に登録されました。企業理念・社是・綱領のもとに、
「国連グローバル・コンパクト」が掲げる「人権」
「 労働(慣行)」
「 環境」
「 腐敗防止」に関わるGCの10原則を
支持すると同時に、
「 国連グローバル・コンパクトの10原則」と「ミレニアム開発目標」をCSR活動の基軸と
捉え、善き企業市民、グローバル企業として、地球規模での持続可能な社会の実現に向けて、あらゆる事業局面
において貢献してまいります。
国 連 グ ロ ー バ ル・コ ン パ ク ト の 1 0 原 則
人 権
労 働
環 境
腐敗防止
原則1
国際的に宣言されている人権の保護を支持・尊重する。
原則2
自らが人権侵害に加担しないよう確保する。
原則3
組合結成の自由と団体交渉の権利実効的な承認を支持する。
原則4
あらゆる形態の強制労働の撤廃を支持する。
原則5
児童労働の実効的な廃止を支持する。
原則6
雇用と職業における差別の撤廃を支持する。
原則7
環境上の課題に対する予防原則的アプローチを支持する。
原則8
環境に関するより大きな責任を率先して引き受ける。
原則9
環境に優しい技術の開発と普及を奨励する。
原則10
強要と贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗の防止に取り組む。
多少表現は異なりますが、上記10原則は「黒田電気グループ・コンプライアンス行動規範」の中にほぼ
網羅されています。すなわち、当社は、国連グローバル・コンパクトに正式加入する以前から、この行動
規範の制定及び順守を通じて、10の基本原則を支持してきました。
0 9 黒 田 電 気グループC S Rの概要
4
ミレニアム開発目標とCSR活動との関連
ミレニアム開 発目標として掲げられている「 環
境の持 続 可 能 性を確 保 」及び「 普 遍 的な初 等 教
育 の 普 及 」に微 力ながら貢 献すべく、環 境 貢 献
活 動 及び 教 育 支 援 活 動を推 進してきました 。さ
らに2 0 1 2 年 2月より、社 員が 地 域や家 庭で環 境
活 動やボランティア活 動を実 践することを、会 社
の 施 策として奨 励する「 黒 田 電 気 E C O ポイント
制 度 」を導 入し、これらを当 社 の 社 会 貢 献 活 動
の3本柱として推進しています。
黒田電気のCSR活動
黒 田 電 気 株 式 会 社 企 業 理 念・社 是・綱 領
黒 田 電 気 の DN A
国 連 グ ロ ー バ ル・コ ン パ ク ト
2011年3月2日に正式加入
国 連 グ ロ ー バ ル・コ ン パ ク ト の 1 0 原 則
ミレニアム開発目標
CSR 活 動 の 基 軸
社会貢献活動の3本柱
普遍的な
初等 教 育 の 達 成
環境の
持続可能性を確保
教育支援活動
C S R報告書の
定期的発行
環境貢献活動
タイ国のバン・パライ小学校
新校舎支援
企業の森・黒田電気(青梅)
企業の森・黒田電気(川西市黒川)
地 域・家 庭
貢献活動
地域での環境貢献活動
家庭での環境貢献活動
黒田電気ECOポイント制度
黒 田 電 気 グ ル ー プ C S R の 概 要 10
5
2013年度CSR活動の目標と主な実施項目
評価方法
◎:目標以上
※ 数値は120%以上
○:目標通り △:未達
2013年度の目標・計画
2013年度の主な実施項目
評価 掲載頁
組織統治
人
権
労
働
環
境
公正な
事業慣行
取引先様
への対応
及びコミュニティの発展
コミュニティへの 参 画
G C 加 盟 に 伴うC S R 活 動 の 強 化・情
報開示を継 続して推 進
2013年 度 C S R報 告 書 の 作 成 並 び に 期 限 内 の 開 示
○
ー
透 明 性の高い 経 営の推 進とガバナン
スに関する運 用 強 化
①従来通り適時開示を行うと共に、改正開示府令に基づき新
たに開示が必要となった事項を有価証券報告書に記載
②社外取締役
(3名)
が多数を占める監査委員会の下での経営監視
③独立役員1名の選任(東京証券取引所に届出)
○
14
当 社の 経 営 方 針・戦 略について浸 透
を図るための適 正な開 示と、投 資 家・
証 券アナリストへ の 情 報 発 信 強 化 の
継続
投 資 家への恒 常 的なIR活 動を行う
○
06
人権啓発活 動の推 進 継 続
全 社 員を対 象としたコンプライアンス教 育において、人 権の
尊 重 、人 種 差 別 等の禁 止を徹 底
○
ー
多 様 化 推 進に対するグループ 全 体 最
適を目指した人 材 活 用への取り組み
慣 例に捉われない人 材の活 用 、登 用への取り組み
○
ー
階 層・職 務 等に沿った 社 員 教 育プロ
グラムの構 築と実 施
① 全 従 業 員を対 象としたWe b研 修の実 施
② 選 抜 者を対 象としたグローバル人 材 育 成 研 修の実 施
③ 社 員への語 学 力 向 上 支 援プログラムの提 供
○
28
従 業 員の 健 康 対 策 支 援とメンタルヘ
ルス対策の継続
① 会 社 負 担による35才 以 上の社 員に人 間ドック検 診の実 施
② 40才 以 上の社 員を対 象に脳ドック、肺がんの健 診を実 施
③ 女 性 社 員の各 種 婦 人 科 検 診 受 診の支 援
④ 全 従 業 員へのメンタルヘルスケアプログラムの実 施
○
29-30
企 業の森・黒 田 電 気( 青 梅 、川 西 市 黒 川 )を実施
○
21
黒 田 電 気 E C Oポイント制 度を実 施 。約 3 0 0 名の社 員が 参 加
し、エコ活 動に取り組む
○
22
各種省エネルギー活動の実施
○
25
保 護 価 値の高い森 林を伐 採していないコピー用 紙を導 入
○
26
約90の環境法規制に対して拠点毎に該当・非該当がわかる
一覧表を作成
○
ー
「黒田電気グループ・コンプライアンス行動規範」に基づくコン
プライアンス教育の実施
○
15
独 禁 法 、不 正 競 争 防 止 法 、外 為 法の順 守の徹 底
○
ー
黒田電気グループの調達順法体制の強化
下 請 法の適 正な理 解と運 用
○
ー
黒田電気グループ 品 質 力の向 上
①「品質方針」
( 2009年制定)に基づく品質保証体制の強化
②顧客要求品質の安定的維持のための諸活動
○
24-25
ロジャナ工業団地に拠点を置く黒田電気グループ会社の有志
が協力支援活動のために近隣の小学校を訪問した
○
20
使 用 済み切 手 等の収 集 活 動による海 外 緑 化 活 動の支 援
○
22
フィリピンの台 風 30号 被 災 者・避 難 者への支 援
○
22
環境保全活 動の推 進
関 連 法 規 の 順 守とコンプライアンス
行動規範の周 知 徹 底
黒田電気グループ 各 地 域による
社会貢献 活 動の推 進 継 続
1 1 黒 田 電 気グループC S Rの概要
6
2014年度CSR活動の目標
当社ではCSR活動向上のための目標を毎年定め実行しています。2013年から継続しているものも含
め、2014年度は以下の目標を設定し100%以上の達成をめざします。
⑴ 組織統治
G C 加 盟に伴うCS R活動の強化・情報開示を継続して推進
透明性の高い経営の推進と、ガバナンスに関する運用強化の継続
● 当 社の経 営 方 針・戦略について浸透を図るための適正な開示と、
投 資 家・証 券アナリストへの情報発信強化の継続
●
●
⑵ 人 権
●
人権啓発活動の推進継続
●
多様化推進に対するグループ全体最適を目指した人材活用への取り組み
⑶ 労 働
●
階 層・職 務 等 に 沿った 社 員 教 育プログラムの 構 築と実 施
従 業 員 の 労 働 環 境 の 向 上 、健 康 対 策 支 援と
メンタルヘルスケアプログラムの 充 実
●
⑷ 環 境
●
環境保全活動の推進
⑸ 公正な事業慣行
●
黒田電気グループの関連法規の順守とコンプライアンス意識の高揚
⑹ お取引先様への対応
●
黒 田 電 気グループ の 調 達 順 法 体 制 の 強 化
●
黒 田 電 気グループ 品 質 力 の 向 上
⑺ コミュニティへの参画及びコミュニティの発展
●
黒 田 電 気グループ 各 地 域 による社 会 貢 献 活 動 の 推 進 継 続
黒 田 電 気 グ ル ー プ C S R の 概 要 12
黒田電気の取り組み
Business
1 3 黒 田 電 気の取り組み
コ ー ポ レ ー ト・ガ バ ナ ン ス
当社は、経営理念を実践し企業価値を高めるためには、コーポレート・ガバナンスの充実が不可欠で
あると考え、健全な経営システムのもとでの内部統制システムの強化や、適時・適切な情報開示による
経営の透明性の確保に努めています。
また当社は、コンプライアンスを社会に対する責任を果たすための大切な基礎としてとらえており、
その徹底が事業活動を継続していく上で不可欠であると認識し、コーポレート・ガバナンスの強化とともに、
グループのコンプライアンス経営を積極的に推進しています。 このような観点から当社は、グループの役員および従業員があらゆる企業活動において守らなければ
ならない指針として、
「黒田電気グループ・コンプライアンス行動規範」を制定し、さらにコンプライアンスを
法令・社内規程などの順守のみならず企業倫理を含めて広範囲に定義づけ、行動基準を実践する上での具体的
な行動規範を定め、グループの役員および従業員への周知徹底を図っています。
また当社は、委員会設置会社として、会社から、資本・支配、事業運営、経済的・金銭面から独立し、利害関
係のない社外取締役を複数選任し、外部視点からの経営監督および監視機能の強化を図るとともに、意思
決定における透明性確保に努めております。
「経営における執行と監督機能の分離」は、委員会設置会社制を採用した会社運営の基本ですが、当社
は、執行役に業務執行の権限を委譲した上で、取締役会による執行役の業務執行を監視・監督する体制を
とっています。
なお社外取締役は3名で、その内1名は、東京証券取引所の上場規則において定める「独立役員」の基準を
満たす者として、同取引所に「独立役員届出書」を提出しております。
黒 田 電 気 の コ ー ポ レ ー ト・ガ バ ナ ン ス
株 主 総 会
選任
取締役候補者の決定
取 締 役( 社 内・社 外 )
指 名 委 員 会(過半数は社外取締役)
選任
取締役会
重要な意思決定や業務執行の監督を行います。
報告
報 酬 委 員 会(過半数は社外取締役)
監 査 委 員 会(過半数は社外取締役)
選任
報告
適 法 性・妥 当 性 監 査
適 法 性・妥 当 性 監 査
執行役
取締役会 か ら 委 任 を 受 け 意 思 決 定 や
業務の執 行 を 行 い ま す 。
執行役会
執行役による合議で経営に関する意思決定を行います。
黒 田 電 気 の 取 り 組 み 14
コンプライアンス
黒 田 電 気グループではコンプライアンス達 成の目的を
「社会的要請に対する対応」
としてとらえており、
その徹底
が 事 業 活 動を継 続していく上で 不 可 欠であると認 識し、
コンプライアンス経営を積極的に推進しています。
具体的には、社員があらゆる企業活動において守らな
ければならない指針として行動規範を制定し、
その行動規
範に基づくコンプライアンス教 育を毎 年 全 社 員 対 象に実
施することで、社員一人ひとりに対して、コンプライアンス
意識の徹底を図っています。
黒田電気グループ・コンプライアンス行動規範の全体体系
A 企 業としての 基 本 姿 勢
⑴ 法 令の順守
⑵ 社内規 定の順守
⑶ 人 権の尊重
⑷ 反 社 会的勢 力との関係 遮断
⑸ C SRの推進
C 商取引にあたっての基本姿勢
B 従業員との関係において
⑴ 誠 実勤務の義 務
⑵ ハラスメントの禁止
黒 田 電 気 グル ープ
⑶ 労働関係 法 令の順守
コンプライアンス行動 規 範
⑷ 強制労働・児童労働の排除
⑸ 職 場の環 境 保 全
D 情報化社会への対応
E 健全な財務活動の展開
⑴ 知的財 産の保 護
⑴
⑵
⑶
⑷
⑸
⑹
⑵ 第三者の知的財 産権の尊重
⑶ 自社 情報の管理
⑷ 取引先情報の管理
⑸ 個人 情報の保 護
1 5 黒 田 電 気の取り組み
⑴ 取 引 先との 書 面による契 約 締 結 の 厳 守と
契 約 条 件の 順 守
⑵ 公 正な市 場 競 争
⑶ 下 請 事 業 者との関 係
⑷ 輸出入関連法規
⑸ 商 品・サービスの 安 全 性
⑹ 環境保全
⑺ 接 待・贈 答を行う場 合
⑻ 接 待・贈 答を受ける場 合
⑼ 公 務 員に対する接 待・贈 答 の 禁 止
会 社 資 産の保 護・適正使 用
公正な経 理 処 理
会 計・財 務 報告
株 主・投 資 家への情報開示
インサイダー取引の禁止
ステークホルダー共通の利益推進
1
黒 田 電 気 グ ル ー プ・コ ン プ ラ イ ア ン ス 行 動 規 範
A
企業としての基本姿勢
B
従 業 員 と の 関 係 に お い て ∼ 就 労 さ せ る 責 任 、就 労 す る 責 任 ∼
C
D
E
2
∼法令の順守と社会への貢献∼
法律を順守することは社会の基本ルールであり、企業が存続するための条件といえます。われ
わ れ は こ の 基 本 ル ー ル を 順 守 す る と 同 時 に 、豊 か な 社 会 の 実 現 に 向 け て 、社 会 貢 献 活 動 を 推 進
していきます。
労働環境をよくするということは、会社と職場を構成する従業員の皆さん一人ひとりの「働き
やすい環境を」
「 いつまでも、ここで働いていたい」という気持ちによる共同作業です。会社は従業員
を「就労させる責任」、従業員は会社に「就労する責任」を互いに認識することが大事です。
商 取 引 に あ た っ て の 基 本 姿 勢 ∼ 違 法 性 の な い 、公 明 正 大 な 商 取 引 ∼
商取引の目的は、健全な利益を生み出すことです。だからといって不正な手段で取引を行い、一時的に多大な利益を
得られたとしても、その後の社会的信用を失墜させることになりかねません。取引そのものは「違法性」のない、公明正
大なものでなくてはなりません。こうして守られる基本姿勢が、信用高い取引を支え続け、企業としてさらに高い評判
と収益をもたらしてくれるのです。
情報化社会への対応
∼情報資産の適正管理と活用∼
情報化社会への変革が加速度的に進み、私たちの身の回りには様々な情報が飛び交っています。なかには特許などの
知的財産や、取引に活用できる顧客情報といった有益な情報もあります。これらの情報はただ保有するのでなく「重要な
経営資源・情報資産」としてビジネスに活用することもできますが、同時に適正な管理が求められます。情報資産を適正
に管理・活用することが、健全なビジネス展開に必要なことであるといえます。
健全な財務活動の展開
∼ゆるぎない財務基盤とステークホルダーからの信頼確保∼
会社の資金提供者である株主・投資家からは、信頼性の高い財務報告を作成することを期待されており、法制度からも
それを求められています。そのため、透明性の高い事業運営にあたらねばならず、株主・投資家に対する責任を全うしな
ければなりません。また、事業の発展・拡大を目指す黒田電気グループ全体を支える利益・資金を得るためには、適正な経
理処理と財務活動を行うことを求められています。
黒田電気ホットライン
社内でコンプライアンス違反が発生した場合に通報する手段の一つとして、
「黒田電気ホットライン」
( 内部通報制度)が設置されています。こうして明るみに
コンプライアンス違反が発生
出たコンプライアンス違反については「コンプライアンス審議会」、全社的な事業
リスク対処プロジェクトである「企業行動委員会」及び総務部(法務・知的財産課)
黒 田 ホ ット ラ イ ン に て 通 報
が、問題にどのように対応すべきかを検討します。
社員が法令や社内規程違反、並びに倫理的・道徳的に問題のある行為を発見した
場合や、各種法令や行動規範に関し疑問が生じた場合は、いつでもこの匿名性が
コンプライアンス審 議 会
保護されたホットラインを利用することができます。
問題への対応を検討
匿名性が保護されたホットライン
❶ 企 業 専 用 URLに
アクセスし、通 報を登 録
❷ 通 報 番 号を告 知
通報者
❻ 進 捗や回 答を確 認
❸ 通 報 確 認メールを送 信
号と
通 報 番 ドで
ー
ワ
パス
守る
ティーを
リ
ュ
キ
セ
サーバー
❹ 通 報 内 容を確 認
❺ 調 査の進捗 状 況や
回 答を登 録
通報窓口
の担当者
ディークエスト社 提供
黒 田 電 気 の 取 り 組 み 16
リスクマネジメント
1
企 業 行 動 委 員 会 によ る「 コンプ ラ イア ン ス 」
「 リス ク マ ネ ジ メント 」へ の 取り組 み
「コンプライアンス」
「リスクマネジメント」への取り組みはCSRの最重要課題のひとつと捉え、企業
価値を高め、会社の信用失墜を防止し、リスクマネジメントの運用を着実に行うために、
「 企業行動委
員会」を設置しております。
企 業 行 動 委 員 会 のリス ク マ ネ ジ メントに 関 す る 役 割
リスクマネジメントの統括と基本方針の策定
● リスクの抽出と要因分析の実施
●
各部門(委員)より抽出されたリスク *
*「リスク要因分析表」による評価
要 因 分 析
全社的リスク
部門固有リスク
会社として部門横断的に対応するリスク
特定の部門に対応策の策定を委ねるリスク
優先順位づけ
優先順位づけ
委員会として対応する
優先リスク
●
重点対策を実施しないが
注意喚起するリスク
各部門で対応する
優先リスク
重点対策を実施しないが
注意喚起するリスク
重要かつ優先的リスクの未然防止策の策定
抽出・分析したリスクの中から社長が優先リスクを決定
全社的リスク
委員会(専門部会)にて
対応するリスク
第1優先
❶ 事業・投資リスク
投資審査部会
第2優先
❷ 商品・信用リスク
企業行動委員会
部門固有リスク
特定の部門に対応策の
策定を委ねるリスク
❸ 情報リスク
情報セキュリティ部会
❹ 法令リスク
総務部 法務・知的財産課
❺ 雇用リスク
人事部
総務部 総務課
❻ 危機管理
●
未然防止策およびリスクマネジメントシステムの検証・見直し
PDCAによる継続的改善[リスクマネジメントシステム]
リスクの抽出 → 要因分析 → 優先順位づけ → 未然防止策策定
Plan
経営者による
是正
Act
Do
Check
防止策およびリスクマネジメントシステムの検証・見直し
1 7 黒 田 電 気の取り組み
防止策の実施
啓発・教育・周知
2
情報セキュリティ
取引先様をはじめステークホルダーの皆様の
個人情報や企業秘密を守るため2008年に情報セキュ
リティ部会を設立し、
「 情報セキュリティ基本方針」
「情報セキュリティ規程」、
「情報セキュリティ基準書」
を制定しました。これに基づいて、定期的に全員に
対してWeb研修を実施するとともに、
「 情報セキュ
リ テ ィ 自 己 点 検 」を 実 施 し 、セ キ ュ リ テ ィ の 確 保・
向上に努めています。
黒田電気情報セキュリティ基本方針
当 社 で は 、情 報 資 産 を 重 要 な 経 営 資 源 の 一 つ で
あると考え、当社の情報資産および取引先から管理
を任された情報資産を適切に管理・保護する為に、
「情報セキュリティ基本方針」を策定しています。
黒 田 電 気 情 報 セ キ ュリテ ィ基 本 方 針
●
当社は、
当社の情報資産について、
その重要度に応じた適切なセキュリティ対策を実施します。
●
当社は、業 務上取り扱う取引先からお預かりした情報 資 産のセキュリティ対策にも万全を期し、
紛失、破壊、改竄および漏えい等のリスク発生の未然防止に常に取り組みます。
●
当社は、情報セキュリティに関する組織として
「情報セキュリティ部会」
を設置するとともに、情報
資 産を取り扱うすべての部門に情報セキュリティに関する管理 者をおき、全 社的な組 織 体 制に
より情報資産のセキュリティ対策を実施・運用・推進します。
●
当社は 、すべての役 員および 社 員に対する情 報 セキュリティに関する教 育を継 続的に実 施し、
情報セキュリティポリシーの周知徹 底に努めます。
●
当社は、情報セキュリティに関する運用状況について定期的に監査を実施し、適切な是正措置を
講じることにより、情報セキュリティの確保に努めます。
●
当社は、情報セキュリティに関する法令、規則等を順守します。
黒 田 電 気 の 取 り 組 み 18
黒 田 電 気 グル ープ の 社 会 貢 献 活 動
Support
upp
and Contribution
1 9 黒 田 電 気グループの社会貢献活動
教育支援活動
タ イ の バ ン・パ ラ イ 小 学 校 新 校 舎 建 設 へ の 支 援
タイの首都バンコクから北東に約500km離れたシー
サケート県パユ郡にあるバン・パライ小学校は、
カンボ
Phayao
MYANMAR
LAOS
Phrae
Nong Bua
Lamphu
ジアとの国境付近に位置し、ラオス語やクメール語
Sakon Nakhon
Kalasin
などの地元言語を話す人々が多い地域にあります。
当社は、社会貢献活動の3本柱(環境貢献活動、教育
Sisaket
Kanchanaburi
支援活動、
地域・家庭への貢献活動)
の中で海外におけ
Bangkok
シーサケート県
パユ郡
る教育支援活動の一環として、
2010年8月の執行役会
にてバン・パライ小学校の新校舎建設のプロジェクト
CAMBODIA
支援を決議し、
1,700,000バーツ
(約4,700,000円)
を
VIETNAM
公益財団法人プラン・ジャパンに寄付しました。
黒 田 電 気 グ ル ープ T h a i l a n d で の 小 学 校 支 援 活 動
黒田電気グル―プでタイに拠点を置くZ.クロダ(タイランド)CO.,LTD.、
クロダシンセイ
(タイランド)CO.,LTD.、
クロダオートテック
(タイランド)L T D .ではロジャナ工 業 団 地 近 隣の小 学 校の支 援と協 力を目的とした寄 付
を各社内で行っております。2014年の3月にタイ各社の有志が、
この支援、協力のために、Wat Sambundid
school、Wat Gumtae school、Wat Kokpho schoolの3校を訪問しました。
3/28 Wat Sambundid school
3/28 Wat Gumtae school
屋外用の持ち運び可能なスピーカーとマイクを寄贈しました。
学校の歴史が刻まれたプレートを寄贈しました。
3/29 Wat Kokpho school
2011年の洪水被害以来、
ひどく傷んでいた図書室の改修のため、
学校の教員や生徒たちとタイ各社の社員が協力して、
書棚の修理や内外壁の塗装などを実施しました。
黒 田 電 気 グ ル ー プ の 社 会 貢 献 活 動 20
環境貢献活動
青梅
青梅
黒川
黒川
黒 田 電 気 の 森 づ くり( 企 業 の 森 )
当社では2004年より、
「 地球環境貢献活動」
として、
タイ・香川・熊本などで植林・
間伐等の森林保全活動や農業体験活動を実施してまいりました。
そして2008年から
は、身近でもっと参加しやすい場所で継続的に活動を行えるように、東京都青梅市に
おいて森林整備活動を開始しました。
またこの活動を
関 西 地 区に広げるべく、2 0 11年には兵 庫 県 川 西 市
黒川においても同様に活動を開始しております。
なお、当社は公益財団法人オイスカの賛助会員と
なっています。
1
企 業 の 森・黒 田 電 気( 青 梅 )
東 京 都 青 梅 市で 実 施する「 企 業の 森 」では 、2 0 0 8 年に「 花 粉の 少ない 杉 」の 苗を植 樹し、その 後 毎 年 、夏の 暑い 時 期に、
杉の生育を助ける
「下(草)刈り」を行う森林保全イベントを開催しています。本年は残念ながら降雨のため作業は中止となりま
したが、
「 木工体験」や「森の講話」などで森林保全に対する関心、理解を深めました。
2
企 業 の 森・黒 田 電 気( 川 西 市 黒 川 )
川 西 市 黒 川のある北 摂 地 域では 茶 道に使 用される高 級 炭である「 菊 炭 」が 室 町 時 代から作られ 続けてきました 。当 社は
企業の森黒川において、
その菊炭の原料となるクヌギを育成し、生物多様性、地域の景観と文化に配慮した森づくりを進めております。
2 0 1 3 年の活 動は残 念ながら降 雨で作 業は中 止となりましたが 、現 地まで歩いて行って、クヌギが 成 長している様 子を観 察
しました。
2 1 黒 田 電 気グループの社会貢献活動
地域・家庭貢献活動及びその他の社会貢献活動
社 会・地 域 と の 関 係 を 深 め る た め に
黒田電気グループは、各種の社会・地域貢献活動を行っています。私たちは、
これらの活動を通じて広く社会・
地域との関係を深めていきたいと考えています。
1
黒 田 電 気 E C O ポ イ ント 制 度
黒田電気は、社員(家族を含む)が会社のみならず、地域社会や家庭においても環境
活動を実践することを奨励する会社の施策として、2012年2月、黒田電気ECOポイント
制 度を 導 入しました 。実 施した 活 動 内 容 に 応じて『 K E C O ポイント( 黒 田 電 気 E C O
ポイント)』が 付 与されます。
2 0 1 3 年 度も総 勢 3 0 0 名を超える社 員( 国 内 外 関 係 会 社への 出 向 者 含む)が 参 加
し、会 社 、家 庭、地域社会において積極的に環 境活動に取り組みました。
2
使用済み切手等の収集活動
黒 田 電 気では、
( 財 )緑 の 地 球 防 衛 基 金を 通じて海 外 緑 化 活 動 の 支 援をしてい
ます。2 0 1 3 年も段ボール 箱 一 杯の「 使 用 済 み 切 手 」などを送りました 。その 収 益 金は
中 国 陝 西 省 銅 川 市の南 寺 山と、タンザニア・キリマンジャロで 植 林の際の苗 木の購 入
に使われています。
3
フィリピ ン の 台 風 3 0 号 被 災 者・避 難 者 へ の 支 援
黒田電気は2013年、
レイテ島を中心に台風30号(ハイエン)により甚大な被害を受けたフィリピンの被災者・避難者に対して、
認定NPO法 人ジャパン・プラットフォーム(JPF )への寄 付を通じて100万 円 支 援 致しました。
亡くなられた方々のご冥 福を心からお祈り申し上げますとともに、被災 者の皆 様に、謹んでお見 舞い申し上げます。
4
自動販売機売上の寄付
黒田電気およびグループ会社の黒田テクノ
(株)は、本社内に設置している飲料の自動販売機における月間売り上げの1%相当
額を、
「 緑の募金」
として、
「 企業の森」の運営団体である東京都農林水産振興財団に寄付しています。
5
通 学 路 横 断 歩 道 交 通 安 全 指 導 員へ 駐 車 場を提 供
黒 田 テ クノ(株)
グループ会社の黒田テクノは、小学校が隣接することから工場付近が通学路となっております。横断歩道での交通安全指導
員の方々に駐車場を提供することで、通学時の交通安全に協力しています。
6
地 域の小 中 学 校に新 聞 及び 新 聞 書 架を寄 贈
(株)コ ムラテック
グループ 会 社のコムラテックは、地 域 社 会への貢 献 活 動として小 中 学 生が日頃から新 聞を通して時 事 問 題に関 心を持ち、
読解力を習得するための一助として、地域の小中学校に新聞及び新聞書架を寄贈しました。
7
地 域の中 学 生を対 象に職 業 体 験を実 施
日 動 電 工(株)
グループ会社の日動電工は地域の中学生を対象に工場での実習を行い、働くことの喜びや言葉遣い・挨拶といったマナーの
大切さを体験して頂きました。
黒 田 電 気 グ ル ー プ の 社 会 貢 献 活 動 22
品 質・環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム
Management
ag
Sy
System
2 3 品 質・環 境マネジメントシステム
品 質 方 針
黒田電気グループは、設計・試作、部材調達、在庫物流等明確な付加価値をお客様に
提供する課題解決型サプライヤーとしてお客様の信頼と満足を第一とし『顧客
要求品質の安定供給』をめざします。
このため
⑴ 主として生産材を提供する企業として、事業環境を的確に把握する事に努め、
お 客 様 の ビ ジ ョ ン と 要 求 に 適 合 し 、且 つ 、お 客 様 の 利 益 に 貢 献 で き る 商 品・
サービスの積極的な提案に取り組みます。
⑵ 生産面においては、国内外の関連会社と連携しグローバルな対応によって、
お客様とのパートナーシップの維持・向上に取組みます。
⑶ 事業活動に適用される各種関連法規制を遵守することによって社会的責任を
果たし、適切な品質マネジメントシステムを構築し、PDCAサイクルを的確に
回すことによって、その有効性の継続的改善に努めます。
⑷ 環境負荷の低減と循環型社会の実現を目指し環境負荷物質の管理、環境配慮
商品の取扱を推進し環境品質の向上に努めます。
⑸ より高品質の商品・サービスを継続的に提供するために、過去の諸問題・クレーム
情報を分析し的確な再発防止を行うとともに、
これらの分析結果を効果的に展開
することによって、
起こり得る諸問題・クレームの未然防止に努めます。
以上の品質方針が関連する各部門で具体的な目標と計画にもとづいて実現される
ことを確実にするため、
適切な経営資源の提供をはじめとする経営責任を果たします。
2009年6月制定
クロダグループ
黒田電気株式会社
代表執行役社長
1
品 質・環 境 方 針
環境共生についての意識が高まる中、製品
環 境 方 針
【 基 本 理 念 】
開発もエコロジー視点が重視されています。
私達は、事業活動のあらゆる分野において地球環境保全が人類共通の最重要
リサイクルの推進や環境汚染物質の排除は
環 境 に 対 す る 意 識 と 環 境 保 全 を 増 進 す る た め 、積 極 的 に 取 り 組 み 、地 球 の 環 境
も ち ろ ん 、放 熱 、騒 音 、電 磁 波 と い っ た 問 題
への対処も大きな課題となっています。
課 題 で あ る こ と を 認 識 し 、省 エ ネ 、省 資 源 、廃 棄 物 の 削 減 、資 源 リ サ イ ク ル 等 の
保全に寄与することを目指す。
【 環 境 方 針 】
⑴ 環境負荷を最小限にする仕事の仕組み作り、環境保全及び汚染の予防に取り組む。
当社は、品質・環境問題に対応するため「品質
方針」並びに「環境方針」を制定し、社内に専門
組織を設置し、この問題に対処しています。
⑵ 環境目的・目標を設定し、見直しの枠組みを設けて、環境保全活動を定期的に
見直し、継続的改善に努める。
⑶ 環境保全に関連する法規制及び当社が受け入れを決めた要求事項を遵守すると
ともに以下の項目に取り組む。
① CO2の削減
② 廃棄物削減
③ 環境配慮商品の販売
⑷ サプライ・チェーンを通じて恩恵を受ける生態系サービスに感謝し、事業活動が
生物多様性に及ぼす影響を低減させるとともに、生物多様性保全活動の推進を
図る。
⑸ この方針を具現化し維持するとともに全従業員に周知徹底する。
⑹ この方針を広く公開し適切な情報提供に努める。
2 0 1 2 年 3 月 改 定( 2 0 0 9 年 6 月 制 定 )
クロダグループ
黒田電気株式会社
代表執行役社長
品 質・環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム 24
2
品 質・環 境 管 理 の 推 進
⑴ グローバル統合ISO認証の取得
当社はグローバル統合ISOの認証を2009年9月に取得し、2012年に更新しました。
⑵ 品 川 区 認 定「 エ コ パ ワ ー カ ン パ ニ ー 」
(東京本社)
東京本社が所在する品川区では、環境に配慮した事業活動に率先して取り組む事業所を、
「 環境
にやさしい 事 業 所 」として、
「エコパワーカンパニー」に認 定する制 度を実 施しており、東 京 本 社
が 、2 01 4年3月に認定されました。
品川区ホームページ
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/menu000022000/hpg000021904.htm
⑶ 省エネルギー活動
当社は、全社で下記に示す「電力対策自主行動計画」に取り組んでいます。
電 力対 策自主 行 動 計 画
昼休みの 消灯 徹底
室内温度夏 2 8 度・冬 20 度の徹底
使用していない部屋・トイレ・給湯室等の 消灯 徹底
6月1日∼9月30日の クールビズ 実施
会議室、
応接室の 空調使用時
空調使用時間 8:00∼17:30の徹底
パソコンの 待機電
待機電力 削減
未 使用機器の 待機電
待機電力 削減
2 5 品 質・環 境マネジメントシステム
可能な範囲で 室内の消
室内の消灯 実施
(蛍光灯の間引きや未 使用エリアの消灯など)
省エネ 活動の啓蒙(ポスター、シール等)
省エ
⑷ 環境に配慮したコピー用紙への切替え
当社で使用しているコピー用紙(環境配慮なし、材料情報非開示)を森林認証(CoC認証)を受けているコピー用紙に全面
的に切り替えました。
*森林認証(CoC認証)
とは…適切な森林管理が行われている森林からの木材・木材製品であることを認証する国際的な認証制度
⑸ 製品含有化学物質管理への対応
当社では国内外の法令を順守するため、
またお客さまからの要求にお応えするため、サプライチェーン全体での製品に含まれ
る化学物質の適正な管理強化に取り組んでいます。
また、仕入先様への適切な情報提供を目的とし、定期的に説明会の実施、
得意先様の「グリーン調達ガイドライン」最新版の管理、監査の実施など、製品含有化学物質の適正な管理を実現するために、
得意先様と仕入先様との橋渡しに努めています。
⑹ 紛争鉱物調査への対応
米 国 金 融 規 制 改 革 法 第 1 5 0 2 条(ドッド・フランク法 )に基 づいた 細 則が 2 0 1 2 年 8 月2 2日に米 国 証 券 取 引 委 員 会で 採 択
され 、米 国 上 場 会 社はコンゴ 民主共 和国およびその隣 接国産の紛 争 鉱 物(すず、タンタル、タングステン、金 )の使 用を避ける
ための取 組 み等を米 国 証 券 取 引 委 員 会に提 出することが 義 務 化されました。黒 田 電 気グループは米 国 上 場 会 社ではありま
せんが 、サプライ・チェーンを通じた、得 意 先 様からの要 求( 調 査 依 頼 )にお応えするために、紛 争 鉱 物に関する仕 入 先 様から
の情 報 提 供に努めています。2 0 1 3 年 度は延べ 2 1 0 社の得 意 先 様からのご要 求に対して、延べ 1, 0 1 0 社の仕 入 先 様から紛 争
鉱物に関する情報を収集し、得意先様に情報提供致しました。
⑺ 廃棄物処理法への対応
当 社は、廃 棄 物 処 理 法( 廃 棄 物の処 理 及び 清 掃に関する法 律 )を順 守し、事 業 活 動に伴い 発 生する産 業 廃 棄 物 及び 事 業
系 一 般 廃 棄 物の適 正な処 理を行うため、廃 棄 物 処 理 法に関するW e b 研 修を全 社 員 対 象に実 施しました。さらに、誤った廃 棄
処理がされないようにするため、品質保証部による廃棄内容の事前確認制度を設け、コンプライアンスの徹底を図っています。
3
環境パフォーマンス
※ 環境パフォーマンスデータの報告範囲は、グローバル統合ISO認証における黒田電気株式会社対象拠点のみです。
当社の環境パフォーマンスに関するデータ
2 0 1 1 年度
2 0 1 2 年度
2 0 1 3 年度
1,976
2,060
1,994
753
979
1,045
3,126
2,972
2,900
④ 一 般 廃 棄 物 排 出 量(単位:Kg)
45,497
65,502
77,329
⑤ 再 資 源 化 量(単位:Kg)
31,911
51,315
63,516
70
78
82
① 電 力 使 用 量(単位:MW h )
② C O 2 排 出 量(単位:t-CO 2 )
③ 事 務 用 紙 の 使 用 量(単位:千枚)
⑥ 再 資 源 化 率(単位:%)
※ 管理主体が変更されたため、過去のデータを含め、東大阪LC分の環境パフォーマンスデータを除外しております。
国内関係会社の電力使用量及び
C O 2排 出 量 に 関 す る デ ー タ
2011年度
電力使用量
2012年度
CO 2 排 出 量
電力使用量
CO 2 排 出 量
2013年度
電力使用量
CO 2 排 出 量
(単位:MWh) (単位:t-CO 2 ) (単位:MWh) (単位:t-CO 2 ) (単位:MWh) (単位:t-CO 2 )
黒田テクノ株式会社
株式会社コムラテック
株式会社Sohwa & Sophia Technologies(本社のみ)
日動電工株式会社
251
94
228
106
227
119
4,047
1,260
4,307
1,939
4,208
2 ,163
373
140
338
157
315
165
2,032
651
2,072
683
1,979
1 , 026
品 質・環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム 26
従業員とともに
with Employee
mp oy
2 7 従 業 員 とともに
1
人材の能力開発
⑴ 職種別教育研修
当社では職種別教育研修としてWeb研修を導入しています。
また、
この研修には、正社員だけでなくパート
社員や派遣社員などを対象にしたプログラムも設けています。2013年度に実施したWeb研修は、4コンテンツ、
延べ受講人数は1,342名になりました。新入社員には毎年入社後の導入研修と配属後のフォローアップ研修を
実施しています。
⑵ グローバル人材育成研修
将来、グローバルビジネスの舞台で活躍できる人材を育成するために、若手∼中堅クラスの社員の
中 か ら 候 補 者 を 選 抜 し 、語 学 レ ッ ス ン や 異 文 化 研 修 を 実 施 し て い ま す 。ま た 、T O E I C の 全 社 員 受 験 に
も取り取り組んでいます。
⑶ 技能管理と生涯学習
当 社は、従 業 員の等 級 別・カテゴリ別に各 種 教 育・研 修 制 度を導 入しています。特に従 業 員が 職 務に関
する知識・情報を取得するだけではなく、社会人・組織人として成長し、幹部社員になりうるよう
「生涯教育」
に力を注いでいます。以下は、当社の「生涯教育」の構成項目と全体像を示したものです。
ビジネスアカウンティング
グローバルスキル
[ トップマネジメント研修 ]
● チーム
ビルディング
● 経営基礎知識
[ 海外赴任者 ]
● 異文化研修
● 語学力強化研修
[ 新任管理職研修 ]
● マネジメ
ント
● 労務管理
● アカ
ウンティング
コミュニケーション
プレゼンテーション
[ リーダー育成研修 ]
● コ
ミュニケーションスキルアップ
● グローバルマイ
ンドセット
[ 基本意識強化研修 ]
● コンプライ
アンス
● 情報セキュ
リティ
[ 専門スキルアップ ]
● 貿易事務
● 物流
● 会計知識
[ 新人研修・フォローアップ研修 ]
● モラル研修
● ビジネスマナー
● 仕事の進め方
(PDCAサイクル)
※ 外部
専 門 スキ ル
Web研修
全社員
対 象
語 学 研 修( 自 己 学 習 / 推 薦 型 受 講 )
営業力強化研修
業務改善研修
従 業 員 と と も に 28
2
福利厚生について
団 体 長 期 障 害 所 得 補 償 保 険( G L T D )
社 員 が 病 気・ケ ガ に よ り 長 期 に わ た り 就 業 で き な く
なった場合、会社の制度として、在職中は「特別有給休暇」
な ど が あ り ま す 。し か し な が ら 、復 職 の 見 込 み が つ か ず
規程による休職期間満了により退職となった場合、家計
は入院・治療費も重なり大きな打撃を受けることとなり
ま す 。当 社 で は 病 気・ケ ガ に よ っ て 中 長 期 に わ た り 働け
なくなった人に、最長定年まで一定の割合の収入補償を
行う団体長期障害所得補償制度(GLTD)を導入しており、
万が一の就業不能リスクに備え、社員が日頃から安心して
働ける環境づくりに取り組んでいます。またこの保険は、
精 神 疾 患 に よ る 休 職 に つ い て も 一 定 期 間 、収 入 補 償 が
行われます。
3
メンタルヘルス対策への取り組み
社員のメンタル面での健康をサポートするために、2007年より従業員支援プログラム(Employee
Assistance Program)を導入しています。このプログラムは職場におけるメンタルヘルスの1次・2次・3次
予防を目的としており以下のような取り組みを実施しています。
心の健康診断
Webを利用し全社員がストレスチェックを行い(1回/年)、メンタル不全予備軍の早期発見、早期対応を
実現しています。
外部専門家によるフォロー
「体の健康診断」
に懸念があった場合に再検査をするように、
ストレスチェックにより要注意と判断された場合には、
外部専門家(精神科医、
臨床心理士)
によるフォローや治療への誘導が行われます
(従業員家族の相談も対応)。
EAP相談
メンタルもしくは体の健康に関する悩みを専門家やカウンセラーに相談する窓口を設置しています。この
窓口は24時間対応を原則としており、メール・電話・面談等状況に応じた対応で解決に向けサポートします
(従業員家族の相談にも対応)。
メンタル研修の開催
管理職向けにメンタル疾患を未然に防ぐための方策や、職場内に疾患者が居るケースでの対応などを
中心に実施しています。
2 9 従 業 員 とともに
メンタルヘルスケアプログラムの導入
外部専門機関のサポートを得て、
従業員およびその家族に支援プログラムEAP
(Employee Assistance Program)を提供。
支 援プログラムの 概 要
精神障害に関する労災の請求・認定件数は増加傾向にあり、就業不能になる方の約40%は
メンタル不全が原因という調査もあるなど、職場のメンタルへルスケアの重要性は高まって
います。
従来、従業員の健康に関する定期検診はあっても、メンタルに関する定期検診はありません
でした。体の健康診断に加え、メンタルチェックを行うことで、総合的なセルフケアを実現する
ことを目指しています。
定 期 的 な診 断
結 果 のフィードバック
有所見者への再検査
適切な治療
身体の健康
定期健康診断を
受診(年1回)
身体面に関する
診断結果
再検査の
通知・実施
身体面に関する
診断結果
心の健康
メンタルチェック
を実施
メンタル面に
関する診断結果
医師からのフォロー
カウンセリング
クリニック等を
通じた早期治療
実施するメンタルチェックにより、定期的な簡易診断ができます。
『 EAP』相談では、本人の
こと以外にも職場の同僚や周りの人、また家族の相談もできます。
必 要 に 応 じ て 、医 学 的 な 治 療 ま で 対 応 で き る の で 、医 師 に よ る 一 貫 し た フ ォ ロ ー が 可 能 と
なります。
診 断・相 談 プ ロ グ ラ ム
治 療・対 策 プ ロ グ ラ ム
専 用アセスメントによる
メン タ ル チェック
カウン セリン グ
専 門 医または カウン セラー
各 人に適 切な 対 応を
するため 定 期 的に 実 施
EAP相談
医学治療
安心、信頼できる専門家が
心と身体の相談にこたえる
必要に応じて医学治療に移行、
早期治療・回復を目指す
従 業 員 と と も に 30
黒田電気ロード
マップ
入社してから退職するまでのイメージです。
「人事労務制度」
「人材開発制度」
「福利厚生制度」の
3つの制度により、充実した社員生活が送れる体制を整えています。
退職金制度
再雇用制度
● リフレッシュ休 暇
●
●
●
ゴール
黒 田O B 会
●
●
●
●
ライフプランセミナー
従 業 員 支 援プログラム
社員持株会制度
介 護 休 暇・介 護 休 業
短縮勤務
永年勤続表彰制度
●
●
管理職登用制度
職種転向制度
人事労務制度
人材開発制度
●
ボランティア休暇
●
●
成績優秀者表彰制度
福利厚生制度
総合保障制度
GLTD保険制度
●
●
産 前・産 後 休 暇
育 児 休 業・短 縮 勤 務
●
入社おめでとう
●
●
メンター制度
スタート
3 1 黒 田 電 気ロードマップ
●
階層別研修
役職、等級別
スキルアップ研修
TOEIC受験奨励
若年者住宅補助制度
財形貯蓄奨励制度
自生会クラブ補助制
英会話学校補助
●
結婚休暇
CSRレポート 2014
第三者コメント
グ ロ ー バ ル な 視 点 か ら 、生 命 を 尊 び 、
自由により、環境・人間の未来を創造する企業
黒田電気のCSRの大きな特徴
を積極的に推進する点にあり
は、
先ず、
グローバルな視点から、
ます。環境パフォーマンスを含む
黒田電気グループの行動規範と
リスクマネジメントへの取り組み
活動目標の体系を構築しようと
とともに企業行動委員会を設置
している点にあります。すなわ
し て い る 点 もこ の 特 徴 を 強 く
ち、国連グローバル・コンパクト
印象付けています。
(GC)
に2011年3月に署名し、GC
また、環境と人材育成・教育と
の10 原 則に基 づき、文 字 通り、
いった社会貢献の面でも「黒田
グ ロ ー バ ル・ス タ ン ダ ー ド に
電気ECOポイント制度」の導入
沿った企業経営に取り組む方向
などユニークな工夫を行って
を明確に示した点にあります。
います。
従業員の福利厚生におい
具体的には、組織統治、人権、
てもメンタルヘルスに力を入れ
労 働 、環 境 、公 正 な 事 業 慣 行 、
ていることから、問題への的確
取 引 先 様 へ の 対 応 、コ ミ ュ ニ
な対処法が期待できます。
ティへの参画及びコミュニ
以 上の 特 徴 が 、G C 以 前 から
ティの発展という7分野におけ
存在する経営理念・社是・綱領に源
るCSR活動の目標を毎年定め、
を持っていることも印象的です。
その達成を目指していること
こうした特徴がある一方で、
授を経て、明治大学経営学部助教授、
です。グローバルなビジネスを
気になる点もあります。例えば、
1993年教授昇任、現在に至る。ポート
展開している企業として、GCに
グローバルな視点から見た場合、
依り、
その立ち位置を明確にして
環境マネジメントシステムの
リティ研究所所長。
『 移転価格税制と
い る 点 は 、環 境 や 未 来 を 創 造
中 の「 省 エ ネ ル ギ ー 活 動 」は 、
地方税還付』
(中央経済社)
『
、プログラム
する企業として国内はもちろん
「節電所」的な、ライフスタイル
評価入門』
(翻訳、梓出版社)、
『ビジネス
の こ と 、世 界 へ 重 要 な 発 信 を
にもかかわる重要な取り組み
行っているものと思います。
であり、事業所での取り組みに
ちなみに、
明治大学も国連との
留まらないスケールの大きな
連携を、国連アカデミック・イン
名称が必要かもしれません。
パクト(UN Academic Impact)へ
また、黒田電気の製品自体が
の参加を通じて行っています。
大きな社会貢献をしているこ
また、黒田電気のCSRの第2の
と―本業を通じた、社会貢献―
特徴は、コンプライアンス行動
についても、今少し触れて置い
規範の全体体系を構築し、企業
ても良いと思いました。
と し て の 基 本 姿 勢 、従 業 員 や
以 上 の 点 を 踏 ま え 、総 合 的
取引パートナーとの関係、情報
に見ると、
『黒田電気株式会社
化 社 会 へ の 対 応 、財 務 活 動 に
C S R レ ポ ー ト 2 0 1 4 』は 、高 い
明治大学副学長・社会連携機構長
経営学部教授
京都大学博士(経済学)
藤江 昌嗣
1954年生まれ、京都大学経済学部卒、
神戸大学大学院博士後期課程退学後、
岩手大学専任講師、東京農工大学助教
ランド州立大学客員研究員、MOS明治
大学マネジメント・オブ・サスティナビ
エコノミクス』
(同前)
、
その他。
おけるコンプライアンス経営
「品質」の報告書といえます。
CSR レ ポ ー ト 2 0 1 4 第 三 者 コ メ ン ト 32
発 行 元
お問い合わせ先
黒田電気株式会社
T e l(
: 0 6 )6 3 0 3 - 1 0 6 6
C S R・I S O 課
Mail:[email protected]
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