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09 FX_研究と品質(印刷用)_h1.4.indd
富士ゼロックス
研究開発と品質への取り組み
∼ 2009年度 ∼
研究開発
知の創造と活用をお手伝いするために
富士ゼロックスの研究開発は、国内外の研究開発拠点間が相互に連携し、
お客様への高付加価値サービスの提供を目指した積極的な活動を展開しています。
研究開発の取り組み
富士ゼロックスは「ドキュメント」の可能性を追求し、よりよいコミュニケーション、
知的創造性の向上、新しい働き方の開拓を目指した研究開発に取り組んでいます。
ドキュメントを核にビジネスをリードする
米国の特許弁護士チェスター・カールソンが1938年に発明
強化。ドキュメントの電子化にも積極的に取り組み、さまざま
した複写技術「ゼログラフィー」をもとに、1959 年に商 品 化
なアプリケーションの電子文書とスキャンした紙文書を一括
された事 務用 普 通 紙 複 写 機「ゼロックス9 1 4 」は、情 報 伝 達
管理できるソフトウエア「DocuWorks」を開発しました。
や共有に画期的な手段をもたらしました。そして、70年代に
昨今のe-文書法、個人情報保護法、金融商品取引法(通称:
は米 国ゼロックス パロアルト研 究 所で「 G r a p h i c a l U s e r
日本版SOX法)の施行など、オフィス文書を取り巻く環境変化
Interface」、
「イーサネット」などが開発され、1973年に同研究
に積極的に対応し、情報セキュリティ技術に取り組んでいます。
所在籍のコンピューター学者アラン・ケイが初めてパーソナル
さらに、紙文書と基幹システムのデータ情報の連携を可能にし、
コンピューター「 A LTO 」を開 発 。ドキュメントがコンピュー
企業内外の情報資産の自由な活用を実現することで、お客様
ターで作られ、ネットワーク上を流通する時代が始まりました。
の経 営レベルの課 題 解 決に貢 献することを目 指しています 。
このようなドキュメントを取り巻く技術の発展に富士ゼロックス
は常にかかわってきました。複写機はドキュメントの品質向上
や業務の生産性向上につながる進化を遂げ、90年代にはネット
ワーク接続によりスキャナー・プリンター機能とPCの連携を
< ゼログラフィー技術を基点とした技術の広がり >
環境技術
●
基盤技術
●
また、環境負荷低減とお客様の求める高品質を両立するため
の環境技術にも注力しています。
このように富士ゼロックスの技術は「ゼログラフィー」を基点
にさまざまな領域へ展開し、進化し続けています。
デジタル
イメージング技術
フォトフィニッシング
● LEDプリントヘッド
ユビキタス
● 高解像GA
技術
● 画像処理
● 知識処理
● 省エネシステム
●
バイオ環境材料
ナノ材料応用
インテリジェントペーパー ● 自然言語処理
● 電子ペーパー
● 電子認証・セキュリティ
● シミュレーション
● Ink Jet
● 機能性微粒子材料
● タンデムエンジン
● コラボ支援S/W
● Paper UI
● フォトニック結晶
● 3次元微細加工技術
● デジタルフルカラー
● ドキュメントハンドリングS/W
● 光電融合デバイス
●文
● ASIC
● 1パス2カラー
文書
書/図面管理
図面管理S/W
● 面発光レーザ
● 出力管理S/W
● 人工知能
人工知能W
W/ S
● 光導波路
● デジタル複合機
● GUI
● イメージセンサ
● イーサネッ
イーサネット/ XINS
●
●
スマートゲル
●
重合トナー
有機光機能性材料
●
●
●
リサイクル用紙
大型図面用複写機
●
カラー複写機
● FAX
ゼログラフィー技術
ゼログラフィー
ゼログラフィ
2
チェスター・カールソン
ゼロックス914
新しい研究開発スタイルの構築に向けて
富士ゼロックスは、研究開発の場面にお客様の視点を積極的に取り入れる、
という発想のもと、
研究開発拠点の集約・最適化を図っています。
グローバルな商品・サービス提供を可能とする研究開発
富 士ゼロックスは、研 究 開 発 機 能の強 化のため、2 0 1 0 年
イノベーションを巻き起こす「ジャミングゾーン」、
「シェアード
4月に神奈川県横浜市の「みなとみらい21」に既存の研究開発
ワークゾーン」として。さらに高層階をプロダクト関連のコン
拠点を集約した都市型の新研究開発拠点を開設します。
セプトルームなどを配した「プライベートゾーン」とするなど、
これは、開 発・生 産 の拠 点・プロセスに関する構 造 改 革 の
一環として、2004年11月に海老名事業所(神奈川県海老名
市)の組立工程を中心とした生産機能を、主に中国深
機能要素別に配置します。
さらに、モノ作り研究開発拠点である海老名事業所と高速
および
回線で結び両拠点を一体的に運営するとともに、知を集結さ
上海に移転したのに続き、今回、新しく都市型の研究・開発拠点
せるグローバルなネットワークを構築し、お客様に対して、より
を設け、既 存の研 究 開 発 拠 点を集 約することにより、領 域を
価 値の高い商 品およびサービスをグローバルに迅 速に提 供
超えて各機能の連携を強化し、商品開発のリードタイムの短縮、
していきます。
研究・開発コストの効率化、お客様と研究・開発部門との接点
強化により市場ニーズへの迅速な対応を目指したものです。
新拠点は次の時代に向けて「徹底した顧客視点での新しい
顧客価値の創造」をコンセプトとし
(1)顧客/パートナーとの質の高い共創を可能にし
新拠点開設により、分散していた研究・開発拠点を基本的に
横浜と海老名の2箇所に集約します。既存各拠点の研究・開発
機能については順次横浜を中心に統合し、また、海老名事業所
についてはモノ作りの重要拠点として改めて位置づけ、生産技
術に支えられた新しい材料・機能・技術開発を進めていきます。
(2)顧客の現場の課題をタイムリーに察知するとともに
(3)顧客に提供する価値を自ら実践し向上させる
新たな仕組みを構築します。
そのために、都市のダイナミズム(あつまる、ぶつかる、うま
れる)をみなとみらい2 1の中に再 現し、都 市のダイナミズム
とのシナジー効果を「開かれた共創」により最大限に引き出す
仕組みを構築します。
具体的には、低層階をお客様をお迎えするための「ポータル
ゾーン」として。中層階をお客様と一緒に価値を作り出す中核
の場に据え、お客様との対話・交流、そしてお客様環境の再現
や要 求 機 能 の確 認 、仮 説 の検 証などお互 いの 知を集 約して
建物イメージ(横浜市みなとみらい21)
2010年3月竣工予定
富士ゼロックスの技術領域
お客様の知の創造と活用をすすめる環境の構築をお手伝いする
商品・サービスを提供するための4つの技術領域について紹介します。
デジタル・イメージング技術
複写機のデジタル化・カラー化を追求してきた富士ゼロックス
のデジタルイメージング 技 術は、伝えることのできる情 報 量
を 増 やすため 、高 画 質 化 、高 解 像 度 化 、カラー 化 を実 現して
高機能ドライバーASIC
います。先 進 技 術として、高 速・高 画 質 を 実 現 するレ ー ザ ー
( V C S E L )R O S 方 式 や 省 エネ・省スペース・高 画 質を実 現
するDELCIS技術を搭載したLEDプリントヘッド方 式などの
1200dpi SLED Chip
露 光 技 術 、プリンター・ファクス・コピー・スキャンの複合機能
を統合した低コストの 新コントロ ーラー・ア ー キテクチャー
などを 開 発しています。さらにこれからは、
「 伝える」情報の質
LED発光点
を維持・向上させながら、ネットワーク上で情報を「創る」
「 活用
発光点(LED)の出力光は、レンズを
伝達し、ドラム上にイメージを描画します。
する」ことが 容易に実現できるサービスの提供へと、進化して
< DELCIS(デルシス)※1 >
いきます。
富士ゼロックス独自のSLED ※2 -Chipを用いた「LED露光制御技術」
です。
1つの高機能ASICで全てのSLED-Chipを集中制御する高精度
な光量補正により、1,200×2,400dpiの高画質を実現しています。
※1 商標登録申請中 ※2 Self-Scanning Light Emitting Device
ユビキタス(サービス・システム)技術
ユビキタス・コンピューティングは、1988年に米ゼロックス
のパロアルト研究所(PARC)マーク・ワイザー博士が提唱した
ものです。この概念は、あくまで人間を中心に捉え、コンピュー
ターの存 在を意 識させず 、やりたいことに集中させてくれる、
ユーザーに優しい環境です。富士ゼロックスでは、このユビキ
タス・コンピューティングの世界を目指すため、
「ドキュメント」
を通じて蓄 積した知 見を活かし、緊 密なコミュニケーション、
知識の共有、コラボレーションを促進するサービス/システム
の開発に取り組んでいます。
< Web対応の文書管理・活用ソフトウエア「ArcSuite」>
Webベースのシンプルな操作でユーザー/グループが情報を共有
でき、スムーズなコミュニケーション、コラボレーションを可能にする
ソフトウエア。
基盤(材料・デバイス・画像・光)技術
ブロードバンド環境が広がるにつれ、大量のドキュメントを
簡単・快適にそして効率的に扱えることが求められています。
富士ゼロックスでは、お客様の高い要求に応え、さらに期待を
超える機能を提供するために、面発光レーザー技術、光伝送・
記録技術、次世代の表示メディアとして期待される電子ペー
パーなど、将来の商品の基盤となる素材やデバイスの研究開発
を推進しています。
さらに、高品質、高信頼、安全性を確保するためのモノ作り
技術や、環境測定技術、シミュレーション技術、画像処理技術、
そして紙情報と電 子 情 報をトータルに守るセキュリティ技 術
駆動用ICがVCSELとともに実
装されたプリント配線板
VCSEL
< 面発光型半導体レーザー「VCSEL」
(ヴィクセル)>
プリント出力の高解像度と高生産性を両立するために自社開発した
面 発 光レ ー ザ ー デ バイス 。3 2 本 のマルチビ ー ムで 高 速 に 高 精 細な
画像を書き込めます。
にも積極的に取り組んでいます。
環境技術
富士ゼロックスおよび関連会社は、持続可能な社会に向け
用紙
IHコイル
て「エコロジー&セーフティビジョン」を制定し、ビジョン実現
のため、ハードとソフトの連携で環境負荷の低減に取り組んで
います。また、商品のライフサイクル全体を視野に入れ、部品・
モジュールのリユースやマテリアルリサイクルの技術開発、特定
加圧
ロール
IHベルト
有害物質の削減を推進しています。当社は、複写機・プリンター
の紙送りなどに使われているシャフトの鋼材に含まれている
鉛を「ゼロ」にすることを目指し、素材メーカーや国内外の加工
メーカーなどと協力して、鉛がなくても加工性を阻害しない鋼材
を開発、業界で初めて鉛「ゼロ」のシャフトを複写機・プリンター
に全面採用していきます。
加圧固定パッド
< IH定着技術 >
富 士 ゼロックスで 新しく開 発したI H 定 着 装 置 は 、I Hで 発 熱 する
層として厚さ数ミクロンの極 薄 の非 磁 性 金 属を有するI H ベルトを
採 用しました。この I H ベルトは 急 速に加 熱できるため 、わず か 3 秒
での高速立ち上げを実現しました。これより定着装置の予熱が必要
なくなり、待 機 時における定 着 装 置の消 費 電力をゼロにすることを
可能にしました。
5
品質
お客様の期待を超える価値提供を目指して
富士ゼロックスの品質保証活動は、
「お客様第一」が基本です。
商品を通してお客様に満足していただき、さらに新しい価値を提供するために、
商品・サービスの品質を統合的に高める活動に取り組んでいます。
品質保証の基本的考え方
お客様の満足と信頼が得られる商品をグローバルに、かつ
● 富士ゼロックスの品質保証基本方針
迅速に展開するため、
「 品質保証基本方針」のもと、商品企画、
富士ゼロックスおよび関連会社は、お客様の満足と信頼
設計、開発、生産、販売/保守、回収、再利用という商品ライフ
が得られる品質の商品をタイムリーに提供する上で、市場
サイクル全体において、国際標準や先進的な技術などを取り
における卓越した水準を実現し、会社の発展と社会への貢献
入れた品質保証活動を展開しています。
を目指す。
商品ライフサイクル全体でのトータルな品質向上を目指して
お 客 様 に高 い 品 質 の 商 品・サ ービスをお 届けするために、
< 富士ゼロックスの品質保証活動 >
お客様の視点で商品提供活動におけるフェーズごとに満たす
お
べき条件を設計し、確実な品質保証を行なう「フェーズ管理」
ご要望
客
様
評価・満足
の手法を取り入れています。
商品・サービス
また、各業務機能の品質向上を目指す品質マネジメント活動
向上を図っています。
工程
改善
商品提供
活動レビュー
企画
設計
生産
販売
保守
回収/
再利用
品質決算
こうした活動を継続することにより、全体の品質保証レベル
品質目標
実施し、次年度の品質保証方針・品質目標に反映しています。
品質保証方針
においては、お客様満足度をレビューする「品質決算」を毎年度
商品提供活動におけるフェーズ管理
お客様に安全・安心で、環境にも配慮した商品をお届けするために
「エコロジー&セーフティビジョン」のもと、事業活動全体に
おける環境保全と安全確保に取り組んでいます。
お客様のオフィスの環境負荷低減に貢献する省エネルギー
商品の開発や、徹底した商品リサイクル、部品調達レベルから
の有害物質削減など、最新技術の開発・導入や環境マネジメント
強化を通じて積極的な環境保全活動に取り組んでいます。
また、お客様に安心して使用していただける商品を提供する
た際のエスカレーション体制を確立し、迅速かつ誠実な対応を
実施することで未然防止や信頼の維持・向上に努めています。
● 富 士ゼロックスおよび関連会社
エコロジー&セーフティビジョン
富士ゼロックスおよび関連会社は、環境との調和を最大
限に尊重した活動を事業のあらゆる側面で展開し、安全で
環境にやさしい商品・サービスおよび情報を提供すること
ため、企画・設計・生産・保守のすべての段階において、安全性
により、お客 様や社 会の環 境 保 全 活 動に貢 献することに
確保に取り組んでいます。万が一の重大事故や品質問題が起き
おいて世界のトップレベルを実現する。
高付加価値の商品提供を目指して
お客様に満足いただける価値を提供するために、品質強化の取り組みの一部をご紹介します。
長期間無故障実現への取り組み
ロングライフ設計
富士ゼロックスは、お客様に商品を安心してご利用いただく
ために長期無故障を目指した「ロングライフ設計」に取り組んで
います。故障の原因の多くを摩耗によるものと捉え、複写機の
トナー
カートリッジ
用紙搬送路
心臓部に相当するマーキングユニットや紙送りユニットなどの
摩耗故障を大幅に削減し、各ユニットの寿命を延ばすことを
目指して素材選定の段階から設計を見直し、改善を図ってい
ます。
メンテナンスの回数を減らしつつ、お客様に安心して長く
お使いいただけるよう、今後とも技術開発を進めていきます。
用紙搬送路
現像器
マーキング部断面図
高画質と環境負荷低減の両立を実現
EA-Ecoトナー
富士ゼロックスは、乳化重合トナー(EAトナー)の製造工程
することで、従来のEAトナーよりも定着温度が20℃以上低く、
でのCO 2 排出量35%削減(対粉砕トナー)や、
トナーの小径化
定着時の消費電力を最大40%低減でき、お客様が使用する際
および転写率の向上によるトナー使用量37%低減の性能に、
の消費電力量を約15%〜20%削減することができます。また、
さらなる省エネを可能にしたEA-Ecoトナーを開発しました。
ワックスを内包した小径で均一なトナー粒子は定着にオイル
紙にトナーを定着させる工程は複写機・複合機の消費電力
を使用しないため、ムラの無い薄くて均一な転写を可能にし、
のうち50%〜80%を占め、最も電力を消費します。EA-Eco
用紙の光沢に沿った光沢画質を実現します。EA-Ecoトナーは、
トナーは、環境負荷低減を徹底的に追求した新材料、新構造に
CO 2排出量の低減と高画質プリントを両立しています。
粉砕トナー
EA-Ecoトナー
モノ作りと研究・開発の両輪で市場ニーズに迅速に対応
国内における研究開発モノ作り強化の一環として、海老名
みらい21」R&D拠点と連携し、お客様により良い商品をより
事業所(神奈川県)内の工場棟は「生産技術工場」として一新
迅速にお届けするため、いっそう技術開発・商品開発力の強化、
します。そして、2010年4月に稼動開始予定の横浜市「みなと
スピードアップを図っていきます。
< R&D拠点の再編 >
【海老名】
生産拠点
モノ作り
研究開発拠点
(生産技術工場他)
サプライヤー
モノ作りに支え
られた新技術
3D設計データ
【横浜】
都市型
研究開発拠点
パートナー
海外研究
開発拠点
販社
生産技術工場
海老名事業所の「生産技術工場」は、新規技術開発や生産技
現在、
「 生産技術センター」は、3次元CADなどを使ったデジ
術開発を行なう「生産技術センター」と、量産の確認・検証を
タル設計と部品の試作を直結したデジタル一貫システムにより、
行なう「量産パイロット」、新たな部品・材料技術により、原価
商品化に向けたスピードアップに取り組んでいます。
「 量産パイ
改善などを目指す「機能部材センター」で構成し、2011年度
ロット」では、各生産拠点で量産する前に、製品の性能や作り方
までに、富士ゼロックスの「モノ作り技術」を集約します。そして、
の最終確認・検証を行ない、スムーズな生産立上げにつなげて
研究技術開発→商品開発/生産準備→量産検証が一気通貫
います。また、
「 機 能 部 材センター 」では、新 規 技 術の獲 得に
となる体 制を築き、グローバルな市 場に向けてよりいっそう
基づいて、抜本的な原価改善、品質向上、リードタイム短縮を
品質・コスト・商品の競争力を強化します。
目指します。
< 生産技術工場の一気通貫体制 >
商品開発
生産準備
研究技術開発
量産検証
【生産技術センター】
デジタル一貫システムによる高精度加工
技術、自動化技術、設備技術などの開発
【機能部材センター】
新たなモノ作り技術に基づいた材料技術や
生産技術開発
生産技術工場(海老名)
生産
市場
生産
拠点
【量産パイロット】
量産前の確認・検証
生産
拠点
生産
拠点
生産垂直立上げ
標準生産システム
グローバル
市場
安全な商品をグローバルに供給するための評価体制
モノ作り技 術 の 基 幹 拠 点 で ある 海 老 名 事 業 所 内 にある
的な認証機関です。欧州/国際規格を先取りした充実の設備
「国際認証センター」は、デジタル複合機やプリンターなどを
と仕組みにより、グローバルな商品供給に対応できる安全関連
含む電 気・電 子 機 器に要 求されるすべての安 全 項目( 電 気・
評価システムが確立しています。
機械安全、レーザー安全、EMC ※1 、無線、騒音およびケミカル
※1 EMC:Electro-Magnetic Compatibility 電磁両立性
エミッション※2 )を、公平、迅速に、かつ正確に評価できる国際
※2 ケミカルエミッション:機器から放出される揮発性有機化合物
富士ゼロックス国際認証センター
オフィス環境のデジタル化が進む中、オフィス機器から放出
試験、レーザー試験および排出物質(ケミカルエミッション)
される電 磁 波 が 他 の 機 器を誤 動 作させたり、人 体に影 響 を
試験の合計5分野においてベルギー経済省の国際試験所認証
与えないように、
「 電磁波環境」に考慮することが世界的に求め
ISO/IEC17025試験所認証を取得しており、情報処理機器の
られています。
安全関連評価テストすべてを1カ所で実施することができます。
そのための取り組みとして、海老名事業所において、欧州規格
また、
この国際試験所認証を利用して、
ドイツ環境規制マークで
や国際規格などに対応し、世界最高レベルの性能を確保した
あるブルーエンジェルの試験所認定も取得しており、的確かつ
EMC試験設備を整備しました。この設備には「全無響電波暗
タイムリーな商品評価に努めています。今後も、富士ゼロックス
室」や、電波暗室としては国内最大規模の「10m法電波暗室」
はグローバルに商品を供給するメーカーとして、商品の品質・
などを備えた
「新電波暗室棟」があり、騒音試験、電気・機械安全
安全性をよりいっそう高める取り組みを続けていきます。
排出化学物質
測定環境室
排出化学物質
の分析作業
全無響電波暗室
電気的・機械的安全性評価
試験を行なう
「電機実験室」
お客様のベストパートナーへ
富士ゼロックスはお客様第一の決意を新たにし、
多様化・高度化する業務課題や経営課題をお客様と一緒になって考え、
解決することをお約束します。
商品やサービスはもちろん、お客様に接する活動すべての品質を高め、
グローバルにお客様のビジネスをサポートしていくことを宣言します。
10
印刷サービスのグリーン購入に取り組んでいます
014-014(2009.07)
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