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PDF - SIOS テクニカルドキュメンテーション

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PDF - SIOS テクニカルドキュメンテーション
SteelEye DataKeeper Cluster Edition
v8.1.0
テクニカルドキュメンテーション
2014年 5月
このド キュメント およびその内 容 は SIOS Technology Corp. (旧 称 SteelEye® Technology, Inc.) の所 有 物 で
あり、いかなる無 許 可 での使 用 および複 製 も禁 じます。SIOS Technology Corp. はこのド キュメント の内 容 に
関 していかなる保 証 も行 いません。また、事 前 の通 知 なくこの出 版 物 を改 訂 し、本 書 に記 載 された製 品 に
変 更 を加 える権 利 を保 有 しています。最 新 のテクノロジー、コンポーネント 、およびソフト ウェアを使 用 して製 品
を改 善 するのが SIOS Technology Corp. の方 針 です。そのため、SIOS Technology Corp. は事 前 の通 知 なく
仕 様 を変 更 する権 利 を保 有 しています。
LifeKeeper、SteelEye、および SteelEye DataKeeper は SIOS Technology Corp. の登 録 商 標 です。
本 書 で使 用 されるその他 のブランド 名 および製 品 名 は識 別 のみを目 的 としており、各 社 の商 標 である場 合 が
あります。
出 版 物 の品 質 を維 持 するために、このド キュメント の正 確 さ、わかりやすさ、構 成 、および価 値 に関 するお客
様 のご意 見 をお寄 せください。
宛先:
[email protected]
Copyright © 2014
By SIOS Technology Corp.
San Mateo, CA U.S.A.
All rights reserved
目次
Chapter 1: はじめに
1
DataKeeper と高 可 用 性 - Cluster の概 要
1
機能
2
ユーザインターフェース
2
SteelEye DataKeeper ユーザインターフェース
2
DataKeeper コンポーネント
3
DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の選 択
4
レプリケーションについて
9
SteelEye DataKeeper の動 作 について
9
SteelEye DataKeeper インテント ログ
9
非 共 有 ボリューム
9
共 有 ボリューム
10
設 定 に関 する注 意 点
10
インテント ログの再 配 置
10
SteelEye DataKeeper の再 同 期
11
ミラーの初 期 作 成
11
例 : 空 き領 域 の除 外
11
同 期 および非 同 期 ミラーリング
12
同 期 ミラーリング
12
非 同 期 ミラーリング
13
ミラー一 時 停 止
16
ミラー再 同 期
17
読 み込 みおよび書 き込 み操 作
18
ボリュームの考 慮 事 項
19
ミラーリングできないボリューム
19
Table of Contents
i
ボリュームサイズの考 慮 事 項
19
ミラーリング用 ネット ワークカード の指 定
レプリケーション専 用 の LAN
20
20
パフォーマンスモニタカウンタ
20
ミラー状 態 カウンタ
21
ミラー経 過 時 間
21
ミラーの状 態
21
ミラーの種 類
22
ネット ワーク再 接 続 回 数
22
書 き込 みキューカウンタ
22
キューの現 在 の長 さ
22
キューの最 大 値
23
キューの最 小 値
23
再 同 期 制 御 カウンタ
23
現 在 再 同 期 中 のブロック
23
再 同 期 するダーティブロック数
23
再同期経過時間
24
再 同 期 する新 規 書 き込 み数
24
再 同 期 パス数
24
再 同 期 ブロック総 数
24
再 同 期 フェーズ
25
Chapter 2: インスト ール
26
Chapter 3: 構成
27
要 件 /考 慮 事 項
27
セクタサイズ
27
ネット ワーク帯 域
27
ネット ワーク帯 域 要 件 の特 定
27
変 更 の割 合 の測 定
28
ネット ワークアダプタ設 定
28
DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の選 択
29
Table of Contents
ii
ファイアウォール設 定
33
セキュリティが強 化 された Microsoft の Windows ファイアウォールの設 定 例
高 速 スト レージのベスト プラクティス
34
38
ビット マップの設 定
38
ディスクパーティションのサイズ
38
調 整 可 能 な WriteQueueLowWater の増 加
39
管 理 されていないシャット ダウン処 理 の問 題
40
そのほかの推 奨 および提 案
40
WAN に関 する考 慮 事 項
40
LAN/WAN 間 のデータの初 期 同 期
41
ターゲット ボリュームのデータの確 認
42
圧縮
43
ネット ワーク帯 域 制 限
43
Chapter 4: 管理
44
DataKeeper のイベント ログ通 知
44
プライマリサーバのシャット ダウン
45
セカンダリサーバの障 害
45
大 量 書 き込 みに対 する考 慮 事 項
46
CHKDSK に関 する考 慮 事 項
46
DKSUPPORT
46
イベント ログの考 慮 事 項
47
ディスク管 理 の使 用
47
レジスト リエント リ
47
修 正 可 能 なレジスト リエント リ
47
BandwidthThrottle †
48
BitmapBaseDir*
48
CompressionLevel †
48
DontFlushAsyncQueue *
49
PingInterval *
49
MaxResyncPasses *
49
Table of Contents
iii
TargetPortBase *
50
TargetPortIncr *
50
TargetDispatchPort * †
51
WriteQueueHighWater * †
52
WriteQueueLowWater*†
53
SnapshotLocation *
53
TargetSnapshotBlocksize *
53
修 正 不 可 のレジスト リエント リ
54
ErrorControl
54
DisplayName
55
ImagePath
55
Start
55
タイプ
55
ErrorControl
56
Group
56
Start
56
Tag
56
タイプ
57
BuildDate
57
BuildTime
57
LastStartTime
58
Version
58
BitmapFileValidOnFailover
59
フェイルオーバ
59
MirrorRole
59
SnapshotDevice
59
VolumeAttributes
60
BitmapFileEnabled
61
BitmapFileValid
61
Enabled
61
Table of Contents
iv
TargetDriveLetter
61
SourceDriveLetter
62
MirrorState
62
MirrorType
63
CleanShutdown
63
BreakUserRequested
64
RemoteName
64
Chapter 5: SteelEye DataKeeper で EMCMD を使用する
65
ミラー状 態 の定 義
65
EMCMD コマンド の Proxy オプションを使 用 する
65
使用例
66
BREAKMIRROR
66
CHANGEMIRRORENDPOINTS
66
1x1 ミラーの CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンド の例
68
2x1 ミラーの CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンド の例
68
1x1x1 ミラーの CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンド の例
69
CLEARASR_OK
70
CLEARSNAPSHOTLOCATION
71
CLEARSWITCHOVER
71
CONTINUEMIRROR
71
CREATEJOB
72
CREATEMIRROR
72
DELETEJOB
73
DELETELOCALMIRRORONLY
73
DELETEMIRROR
74
DROPSNAPSHOT
74
GETASR_OK
74
GETCOMPLETEVOLUMELIST
75
GETCONFIGURATION
75
GETEXTENDEDVOLUMEINFO
76
Table of Contents
v
GETJOBINFO
76
GETJOBINFOFORVOL
77
GETMIRRORTYPE
77
GETMIRRORVOLINFO
77
GETREMOTEBITMAP
78
GETRESYNCSTATUS
78
GETSERVICEINFO
80
GETSNAPSHOTLOCATION
80
GETSOURCEMIRROREDVOLUMES
81
GETTARGETMIRROREDVOLUMES
81
GETVOLUMEDRVSTATE
82
GETVOLUMEINFO
82
ISBREAKUSERREQUESTED
83
ISPOTENTIALMIRRORVOL
84
LOCKVOLUME
85
MERGETARGETBITMAP
85
PAUSEMIRROR
85
PREPARETOBECOMETARGET
85
READREGISTRY
86
REGISTERCLUSTERVOLUME
86
RESTARTVOLUMEPIPE
87
RESYNCMIRROR
87
SETASR_OK
87
SETCONFIGURATION
88
SETSNAPSHOTLOCATION
89
STOPSERVICE
90
SWITCHOVERVOLUME
90
TAKESNAPSHOT
90
UNLOCKVOLUME
91
UPDATEJOB
91
Table of Contents
vi
UPDATEVOLUMEINFO
91
Chapter 6: ユーザガイド
92
入門
92
構 成 の選 択
92
ディスクからディスク
92
1対 1
93
1 対 多 (マルチターゲット )
95
多対 1
96
共 有 ディスクを単 体 のディスクにレプリケーションする構 成
97
共 有 ディスク同 士 でレプリケーションする構 成
98
N 個 の共 有 ディスクターゲット へレプリケーションされる N 個 の共 有 ディスク構 成
99
SteelEye DataKeeper の設 定 方 法
100
サーバへ接 続
100
サーバからの切 断
101
ジョブの作 成
101
ミラーの設 定
102
ミラーの作 成
102
ミラーの作 成
102
共 有 ボリュームとのミラーの作 成
103
共 有 スト レージボリュームリソースの安 全 な作 成
106
複 数 ターゲット とのミラーの作 成
107
複 数 ターゲット のスイッチオーバおよびフェイルオーバ
108
ターゲット サーバへの手 動 スイッチオーバ
109
ソースサーバ障 害 - ターゲット サーバへの手 動 スイッチオーバ
110
ジョブ操 作
111
ジョブ
111
ジョブ名 の変 更
112
ジョブの削 除
113
ジョブの再 アサイン
113
ミラーのスイッチオーバ
113
Table of Contents
vii
スイッチオーバ時 の要 件
114
ミラーの操 作
114
ミラーの管 理
114
一 時 停 止 およびロック解 除
115
再 開 / ロック
115
部分再同期
116
中断
116
再同期
116
ミラーの削 除
116
ターゲット の再 配 置
117
中 断 コマンド を使 用 する
117
削 除 コマンド を使 用 する
117
DataKeeper ボリュームのサイズ変 更
117
非 共 有 ボリュームの場 合
118
共 有 ボリュームの場 合 - ベーシックディスク
118
エラー処 理
119
制限
119
ミラープロパティ
119
既 存 のミラーの圧 縮 レベルの変 更
121
共 有 ボリュームの操 作
122
共 有 ボリュームの管 理
122
共 有 システムの追 加
123
共 有 システムの削 除
123
Windows Server 2012 上 での Microsoft iSCSI ターゲット と DataKeeper の使 用
124
iSCSI ターゲット のインスト ール
125
ミラーの作 成 とクラスタの構 成
127
iSCSI 仮 想 ディスクの作 成
130
同 一 のターゲット 名 に複 数 の仮 想 ディスクを設 定 する
132
ユースケースの例
132
Windows 2012 での iSCSI イニシエータの設 定
Table of Contents
viii
132
DataKeeper ターゲット スナップショット
134
概要
134
ターゲット スナップショット の仕 組 み
135
データベース/アプリケーションの休 止
135
読 み取 りと書 き込 みの I/O リクエスト
135
ソースへの書 き込 み
135
ローカル書 き込 み
136
ターゲット 読 み取 りリクエスト
137
ターゲット スナップショット を使 用 する
137
スナップショット の場 所 を設 定 する
137
スナップショット の場 所 のサイズ
138
スナップショット の場 所 の選 択
138
スナップショット を実 行 する
141
スナップショット をド ロップする
141
特 定 のボリュームのターゲット スナップショット を無 効 にする
141
ターゲット スナップショット の注 記
141
サポート する設 定
141
Out of Service のソース
142
スイッチオーバとフェイルオーバ
142
ファイル/ディスクデバイス/レジスト リエント リ
142
TargetSnapshotBlocksize レジスト リ値
144
SQL Server の注 記
144
既 知 の問 題
144
Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 の要 件
144
NTFS ファイルシステムのメッセージ
145
スナップショット を使 用 するアプリケーションデータ
145
ボリュームシャド ウコピーサービス (VSS) のディスクの空 き容 量 の要 件
145
SteelEye DataKeeper Standard Edition を使 用 して Hyper-V 仮 想 マシンのディザスタリカバリを行 う145
考慮事項
145
環 境 の準 備
145
Table of Contents
ix
Hyper-V 仮 想 マシンの作 成 と構 成
146
オペレーティングシステムおよび仮 想 マシンに必 要 なアプリケーションのインスト ール
150
仮 想 マシンを実 行 するターゲット サーバの構 成
150
計 画 済 / 計 画 外 スイッチオーバ
154
計 画 済 スイッチオーバ
154
計 画 外 スイッチオーバ
156
スイッチバックタイプ
157
クラスタリング
157
クラスタボリュームがオンラインのときにクラスタボリューム上 で chkdsk を実 行 する
157
WSFC で DataKeeper ボリュームリソースを作 成 する
158
WSFCでミラーを自 動 的 に作 成 する
158
WSFC でミラーを手 動 で作 成 する
159
クラスタ化 された DataKeeper ボリュームをクラスタ外 のノード に拡 張 する
160
構 成 タスク
160
非 クラスタ化 DataKeeper ターゲット ノード を構 成 する
DR ノード の構 成 ( 推 奨 )
160
160
シナリオ1 – 既 存 の DataKeeper ボリュームリソースの拡 張
160
シナリオ2 - 新 規 の DataKeeper ボリュームリソースの作 成 と DR ノード への拡 張
161
シナリオ3 - DataKeeper を使 って従 来 の共 有 ボリュームクラスタを DR ノード に拡 張 する
161
サマリーの構 成
161
非 クラスタ化 されたディザスタリカバリノード 上 のデータにアクセスする
161
クラスタにデータアクセスをリスト アする
162
クラスタ化 された DataKeeper ボリュームリソースをオンラインに戻 す手 順
DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
162
163
DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する176
従 来 の 2 ノード クラスタを 共 有 レプリケーション構 成 に拡 張 する
189
Windows Server 2008 R2、または 2012 を使 用 して共 有 ノード を追 加 する
189
Windows Server 2008 R2 「SP1」を使 用 して共 有 ノード を追 加 する
189
DataKeeper Cluster Edition を使 用 してマルチサイト Hyper-V クラスタを有 効 にする
前提条件
189
189
Table of Contents
x
DataKeeper ボリュームリソースと MSCS の物 理 ディスクリソースの再 構 成
200
スプリット ブレインに関 する事 象 およびリカバリ
201
リカバリ手 順
202
N 個 の共 有 x N 個 の共 有 構 成 でのスイッチオーバ
203
共 有 ソースサーバへのスイッチオーバ
205
現 在 のターゲット システムへのスイッチオーバ
205
共 有 ターゲット システムへのスイッチオーバ
206
フェイルオーバ
206
Windows Server 2008 R2/2012 Core プラット フォームへ DataKeeper Cluster をインスト ールし運
用 する
206
DataKeeper Cluster Edition を使 用 して、Windows Server 2008R2 WSFC でマルチサイト のファ
イル共 有 リソースを有 効 にする
208
WSFC でその他 のサーバリソースを作 成 する
Chapter 7: よくある質問
216
219
Windows のファイル名 およびディレクト リ名 の認 識
219
ミラーエンド ポイント の変 更
219
ミラータイプの変 更
219
[ミラーを作 成 ]、[ジョブ名 を変 更 ]、[ジョブを削 除 ] 操 作 がグレイアウト される
220
データ転 送 ネット ワークプロト コル
220
[削 除 ] および [スイッチオーバ] 操 作 がグレイアウト される
220
ミラーの削 除 に関 する FAQ
220
エラーメッセージログ
220
ミラーを作 成 できない
221
ネット ワーク切 断
222
シナリオ #1
222
シナリオ #2
222
WSFC ソースノード / クラスタの所 有 者 の再 起 動
222
ターゲット ド ライブの全 容 量 を再 利 用 する
223
ミラーボリュームのサイズ変 更 または拡 張
223
Server 2012: サーバマネージャの [ファイルサービスおよびスト レージサービス] のディスクステータス
223
スプリット ブレインに関 するFAQ
224
Table of Contents
xi
ソースとターゲット の間 のレプリケーションの停 止
225
ボリュームシャド ウコピーを使 用 する
226
ミラーリングに使 用 できないボリューム
226
Chapter 8: ト ラブルシューティング
227
既 知 の問 題 と回 避 策
227
指 定 したボリュームへのアクセス拒 否
227
DataKeeper ボリュームをクラスタリソースタイプとして使 用 できない
227
ミラーを作 成 できない
228
ユーザインターフェース - ミラーを作 成 できない - アプリケーションイベント ログ
Hyper-V ホスト クラスタエラー
228
228
VMがクラスタ化 されている状 態 での仮 想 マシンの設 定 変 更 後 に、フェイルオーバクラスタエラー
が発 生 する
228
Live Migration の失 敗
230
仮 想 ネット ワーク名 が異 なる場 合 、Live Migration に失 敗 する
230
MaxResyncPasses 値
230
ダイナミックディスクのミラーリング
230
新 しいリソースはオフラインだが、ロック解 除 されている
230
WSFC サーバ - 新 しく作 成 されたリソースはオフラインに見 えるが、ロック解 除 されている
230
サーバログインアカウント およびパスワード はクラスタの各 サーバで同 一 である必 要 がある
231
システムイベント ログ - GUI でのミラー作 成 の失 敗
232
以 前 のインスト ールパスを確 認 できない
232
インスト ール - 致 命 的 なエラー: 以 前 のインスト ールパスを確 認 できない
ユーザインターフェース - ミラーを作 成 できない
232
232
ユーザインターフェース - ミラーを作 成 できない、イベント ID 137
232
説明
233
推 奨 される処 置
233
ユーザインターフェース - ミラーの片 側 しか表 示 されない
233
WSFC - MS DTC リソース障 害
233
WSFC 2008 R2 SP1 手 順 の変 更
234
WSFC サーバ
234
Table of Contents
xii
WSFC サーバ - クラスタ検 証 、SQL Server 2008 のクラスタ化
Windows Server 2012 に固 有 の問 題
234
235
Windows Server 2012 MMC スナップインのクラッシュ
235
Windows Server 2012 -- クラスタ化 されたファイルサーバの役 割 を複 数 同 時 に移 動 する
と、DataKeeper スイッチオーバでエラーが発 生 することがある
237
ミラーの作 成 時 に Windows Server 2012 のデフォルト 情 報 がない
237
複 数 ターゲット とのミラーの作 成
237
共 有 ボリュームとのミラーの作 成
238
Windows Server 2012 iSCSI Target の役 割 はダイナミックディスクをサポート していない
Windows Server 2012 NIC チーミングの問 題
239
240
WSFC 2012 クラスタ作 成 のデフォルト 設 定 に関 する問 題
241
WSFC 2012 フェールオーバクラスタマネージャ UI の問 題 (削 除 操 作 が表 示 されない)
242
WSFC 2012 File Server Resource Manager イベント ログエラー
243
WSFC 2012 サーバマネージャまたはフェイルオーバクラスタマネージャを使 用 してファイルサーバ
の役 割 に対 しファイル共 有 を作 成 できない
243
WSFC 2012 新 しいファイルサーバの種 類 がサポート されていない
244
WSFC 2012 サーバマネージャ -- ボリュームの表 示 が適 切 でない
245
WSFC 2012 サーバマネージャ -- DataKeeper の「ディスク」がクラスター化 として表 示 されない
247
Windows 2012 のファイル共 有
247
制限事項
248
Bitlocker は DataKeeper をサポート していない
248
CHANGEMIRRORENDPOINTS
248
CHKDSK
249
DataKeeper ボリュームのサイズ変 更 の制 限 事 項
249
再 配 置 の前 にビット マップ用 ディレクト リを作 成 する必 要 がある
249
同 一 ジョブ内 で IP アド レスの重 複 は認 められない
249
同 期 レプリケーションによる大 量 の I/O
250
リソースタグ名 の制 限
250
タグ名 の長 さ
250
有 効 な「特 殊 」文 字
250
無 効 な文 字
250
Table of Contents
xiii
Chapter 1: はじめに
DataKeeper と高 可 用 性 - Cluster の概 要
SteelEye DataKeeper Cluster Edition は高 度 に最 適 化 されたホスト ベースのレプリケーションソリューションとし
て Windows Server 2012、Windows Server 2008 R2/2008 R2 SP1 フェールオーバー クラスタリング とシームレス
に連 携 します。Windows Server 2008 R2/2008 R2 SP1 フェールオーバクラスタリングの新 機 能 である、サブネット
を経 由 したフェイルオーバや調 整 可 能 ハート ビート パラメータにより、管 理 者 は地 理 的 に分 散 したクラスタの管
理 が容 易 になります。SteelEye DataKeeper は Windows Server フェールオーバクラスタリングを拡 張 するデータ
レプリケーション機 能 により、高 可 用 性 とディザスタリカバリ構 成 をサポート します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition は、個 別 にライセンスが提 供 される製 品 です。インスト ール後
に、DataKeeper ボリュームと呼 ばれる新 しいスト レージリソースタイプが Microsoft Windows Serverフェールオー
バクラスタリングと Microsoft Windows クラスタサーバで使 用 できるようになります。この新 しい SteelEye
DataKeeper ボリュームリソースを従 来 の物 理 ディスクの共 有 スト レージリソースの代 わりに使 用 することで、地 理
的 に分 散 したクラスタが可 能 になります。
重 要 事 項 : SteelEye DataKeeper Cluster Edition をインスト ールする前 に、Microsoft Windows Server フェイル
オーバクラスタ環 境 をインスト ールして作 成 する必 要 があります。この製 品 には、SteelEye DataKeeper Cluster
Edition のライセンスが必 要 です。フェイルオーバクラスタ構 成 を検 出 した 60 秒 後 に、SteelEye DataKeeper リ
ソースタイプの登 録 が実 行 されます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 1
機能
機能
機 能 のいくつかを以 下 に示 します。
l
l
ブロックレベルでの動 機 または非 同 期 のボリュームレプリケーション。
組 み込 みの WAN 最 適 化 機 能 により、WAN アクセラレータを使 用 せずに、高 速 ネット ワークと待 機 時 間
の長 いネット ワークの接 続 をフルに活 用 できます。
l
圧 縮 アルゴリズムで帯 域 を有 効 活 用 することができます。
l
直 感 的 な MMC 3.0 の GUI を使 用 することができます。
ユーザインターフェース
SteelEye DataKeeper ユーザインターフェース
SteelEye DataKeeper のユーザインターフェースは標 準 の MMC スナップインを使 用 しています。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 2
DataKeeper コンポーネント
l
l
l
l
l
左 側 のペインには、コンソールツリーが表 示 されます。ここには [ジョブ] および [レポート ] が表 示 されます。
現 在 、2 つのレポート ([ジョブ概 要 ] および [サーバ概 要 ]) が使 用 できます。ジョブ概 要 レポート は、接 続 し
ているサーバ上 のすべてのジョブの概 要 を示 しています。 サーバ概 要 レポート は、接 続 しているサーバ上
のすべてのミラーの概 要 を示 しています。
中 間 のペインは [概 要 ] ビューです。ここには、選 択 した項 目 についての情 報 が表 示 されます。
右 側 の列 は [操 作 ] ビューです。このペインは [表 示 ] メニューから起 動 した場 合 に表 示 されます。このペイ
ンから使 用 可 能 なオプションは [操 作 ] メニューからも同 じく使 用 可 能 です。このペインは 2 つのセクション
に分 かれています。上 部 セクションの [操 作 ] は、ジョブおよびジョブ内 の各 ミラーに適 用 されます。下 部
セクションの [操 作 ] は、選 択 したミラーにのみ適 用 されます。
メインウィンド ウの下 部 に 3 つのタブが表 示 されます。[ミラー]、[ソースサーバ]、および [ターゲット サーバ] で
す。これらのタブには、選 択 されたミラーの情 報 が表 示 されます。
アイコンがミラーの状 態 を示 します。Failover Cluster UI のアイコンや状 態 よりも多 くの情 報 が得 られます。
DataKeeper コンポーネント
SteelEye DataKeeper for Windows は以 下 のコンポーネント から構 成 されています。
l
l
DataKeeper ド ライバ (ExtMirr.sys) - DataKeeper ド ライバはカーネルモード ド ライバであり、ミラーエンド ポ
イント 間 のすべてのミラー処 理 を行 います。
DataKeeper サービス (ExtMirrSvc.exe) - DataKeeper サービスは、DataKeeper GUI とコマンド ラインイン
ターフェースを DataKeeper ド ライバとリンクします。ミラーを操 作 するコマンド はすべて、DataKeeper サービ
スを通 して DataKeeper ド ライバに中 継 されます。
重 要 : DataKeeper サービスを停 止 してもミラーリングは停 止 しません。ミラーリングを中 断 するには、ミ
ラーの一 時 停 止 、中 断 、または削 除 のコマンド をド ライバに送 信 するしかありません。
l
l
l
l
DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の選 択 - DataKeeper サービスログオン ID とパスワード を選
択 すると、サービスの起 動 に使 用 するアカウント の種 類 を選 択 できます。管 理 者 権 限 を持 つド メインアカ
ウント ID またはサーバアカウント ID を使 用 すると、ネット ワーク障 害 が発 生 した場 合 の障 害 回 復 を強 化
することができます。
コマンド ラインインターフェース (EMCMD.exe) - DataKeeper の操 作 に使 用 できる EMCMD コマンド オプ
ションが揃 っています。
DataKeeper GUI (Datakeeper.msc) - DataKeeper GUI は MMC 3.0 (Microsoft 管 理 コンソール) ベース
のユーザインターフェースであり、ミラー処 理 をコント ロールしたり、ミラーの状 態 を取 得 したりすることができ
ます。
パッケージファイル、SteelEye Protection Suite のスクリプト 、ヘルプファイルなど
次 の図 は、DataKeeper コンポーネント が NTFS ファイルシステムや各 コンポーネント 間 のインターフェースとなり、
データレプリケーションを実 行 する仕 組 みを示 したものです。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 3
DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の選 択
DataKeeper サービスログオン ID とパスワードの選 択
新 規 の DataKeeper インスト ール設 定 時 に、ユーザは DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の入 力 を求
められます。
DataKeeper サービスは、認 証 された接 続 を使 用 してボリュームのスイッチオーバを実 行 し、複 数 のサーバ間 でミ
ラーロールを変 更 します。DataKeeper サービスを実 行 するために選 択 されたログオン ID アカウント に応 じて、
サーバ間 の接 続 を確 立 してボリュームスイッチオーバを実 行 するために使 用 できる権 限 が決 まります (特 に、サー
バまたはネット ワークの障 害 が発 生 した場 合 )。
以 下 のように、数 種 類 のサービスログオン ID アカウント を使 用 できます。
l
ド メイン内 の接 続 されたすべてのサーバで有 効 な、管 理 者 権 限 を持 つド メインアカウント (推 奨 )
l
接 続 されたすべてのサーバで有 効 な、管 理 者 権 限 を持 つサーバアカウント
l
ローカルシステムアカウント (推 奨 しない)
注 記 : ワークグループの場 合 は、各 システム上 で DataKeeper の サービスアカウント としてサーバアカウント
オプションおよびサーバ名 / 管 理 者 を使 用 してください。すべてのサーバに同 一 の ログオン ID および パス
ワード を使 用 する必 要 があります (関 連 する既 知 の問 題 を参 照 )。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 4
DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の選 択
注 記 : 使 用 するド メインアカウント またはサーバアカウント は、ローカルシステム管 理 者 グループに追 加 する必 要 が
あります。アカウント には、DataKeeper がインスト ールされているサーバの管 理 者 権 限 が備 わっている必 要 があり
ます。
Active Directory によるネット ワーク接 続 が失 われた場 合 、ローカルシステムアカウント はド メイン内 で正 常 に認
証 できないことに注 意 してください。その場 合 、ローカルシステムアカウント ではサーバ間 の接 続 を確 立 できず、
ネット ワーク経 由 の DataKeeper ボリュームのスイッチオーバコマンド は拒 否 されます。ネット ワーク障 害 などの障
害 回 復 時 にフォールト ト レランスを要 求 される IT 部 門 では、ローカルシステムアカウント を使 用 しないでください。
DataKeeper のインスト ール – サービスログオン ID タイプの選 択
上 の画 面 でド メインアカウント またはサーバアカウント を選 択 した場 合 は、DataKeeper サービスログオン ID とパス
ワード の入 力 フォームが表 示 され、情 報 を入 力 できます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 5
DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の選 択
すでにサービスログオン ID とパスワード を使 用 して DataKeeper サービスを設 定 している場 合 、サービス ID とパス
ワード の選 択 ダイアログは表 示 されません。ただし、管 理 者 は、Windows サービスアプレット を使 用 し
て、DataKeeper サービスログオン ID とパスワード をいつでも変 更 できます。ログオン ID やパスワード を変 更 した
後 は、必 ず DataKeeper サービスを再 起 動 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の選 択
次 の表 はそれらの要 件 について概 説 しています。
環境
DataKeeper サービスの要 件
l
同 じド メイン
または
信 頼 されたド メイン
環境
l
同 じアカウント を持 つすべてのシ
ステムで、同 じ認 証 情 報 を使 用
して DK サービスを起 動 してくだ
さい。
default = Local System Account
を使 用 することが許 可 されていま
す。
DataKeeper UI の要 件
l
l
ド メイン管 理 者 でログインし、DK GUI
を起 動 してください。
「run as」管 理 オプションを使 用 して
DK GUI を起 動 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の選 択
環境
DataKeeper サービスの要 件
l
ド メインサーバと
ワークグループサー
バが混 在 した環 境
l
または
個 々 のド メインサー
バ
l
l
各 システムで同 じアカウント 名 お
よびパスワード にてローカルアカウ
ント を作 成 してください。
このローカルアカウント を
Administrator グループに追 加 し
てください。
DataKeeper UI の要 件
l
l
DK サービスを起 動 するために作 成 し
たローカルアカウント を使 用 してログイ
ンしてください。
DK GUI を起 動 してください。
すべてのサーバに同 一 の ログオン ID および パスワード を使 用 する必 要 が
あります (関 連 する既 知 の問 題 を参
照 )。
すべてのシステムで、ローカルアカ
ウント を使 用 して DK サービスを
起 動 してください。
DataKeeper サービスが使 用 する
ド メインアカウント を作 成 するか、
使 用 します (推 奨 )。
または
l
DataKeeper Cluster
Edition 環 境
l
l
各 システムで同 じアカウント 名 お
よびパスワード にてローカルアカウ
ント を作 成 してください。
このローカルアカウント を
Administrator グループに追 加 し
てください。
l
l
DK サービスを起 動 するために作 成 し
たローカル管 理 者 アカウント を使 用 し
てログインしてください。
DK GUI を起 動 してください。
すべてのシステムでこのローカル
管 理 者 アカウント で DK サービス
を起 動 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 8
レプリケーションについて
レプリケーションについて
SteelEye DataKeeper の動 作 について
DataKeeper は、あるシステム (ソース) 上 のボリュームを別 のシステム (ターゲット ) 上 の別 のボリュームにネット
ワーク経 由 でミラーリングする機 能 を提 供 します。ミラーを作 成 すると、最 初 にソースボリューム上 のすべてのデー
タがターゲット ボリュームに複 製 され、上 書 きされます。このボリュームの初 期 同 期 (データの完 全 再 同 期 とも呼
ばれる) が完 了 すると、ターゲット ボリュームはサイズとデータの中 身 に関 してソースボリュームの厳 密 な複 製 となり
ます。ミラーが確 立 されると、ソースボリュームに対 するすべての書 き込 みが DataKeeper によって割 り込 まれ、そ
のデータがネット ワーク経 由 でターゲット ボリュームに複 製 されます。 レプリケーションは、以 下 のどちらかの方 法 によってブロックレベルで実 行 されます。
l
同 期 レプリケーション
l
非 同 期 レプリケーション
同 期 ミラーリングはパフォーマンスに影 響 を与 えるので、ほとんどの場 合 は非 同 期 ミラーリングを推 奨 します。 SteelEye DataKeeper インテント ログ
SteelEye DataKeeper は、インテント ログ (ビット マップファイルとも呼 ばれる) を使 用 してソースボリュームに対 する
変 更 をト ラックします。インテント ログはソースシステムに保 存 され、両 サーバにコミット される前 の書 き込 み要 求 が
永 続 的 に記 録 されます。
インテント ログを使 用 することで、SteelEye DataKeeper は、ソースサーバの復 旧 後 に完 全 再 同 期 をすることなく
ソースシステムの障 害 から復 旧 することが可 能 です。
ボリュームへの書 き込 みはインテント ログファイルにも反 映 される必 要 があるため、多 少 のパフォーマンスオーバヘッ
ド が発 生 します。この影 響 を最 小 限 に抑 えるために、大 量 の読 み取 りまたは書 き込 み処 理 に使 用 されていな
い物 理 ディスクにインテント ログを格 納 することをお勧 めします。
非 共 有 ボリューム
デフォルト では、インテント ログの機 能 は有 効 になっており、インテント ログファイルは、SteelEye DataKeeper がイ
ンスト ールされるディレクト リ下 の「Bitmaps」というサブディレクト リに保 存 されます。
デフォルト 以 外 のディレクト リにインテント ログを作 成 する場 合 は、BitmapBaseDir レジスト リエント リを SteelEye
DataKeeper がファイルを作 成 するディレクト リに設 定 してください。詳 細 については「インテント ログの再 配 置 」を
参 照 してください。
インテント ログの機 能 を無 効 にする場 合 は、現 時 点 での全 てのおよび潜 在 的 にミラーのエンド ポイント となるサー
バ上 で BitmapBaseDir レジスト リエント リをクリア (空 欄 に設 定 ) してください。インテント ログの機 能 を無 効 にする
には、それらの各 システムで設 定 が反 映 されるように再 起 動 する必 要 があります。この機 能 が無 効 になっている
場 合 は、ソースシステムの障 害 時 に完 全 再 同 期 が必 要 になります。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 9
共 有 ボリューム
共 有 ボリューム
共 有 ボリュームを複 製 しているとき、インテント ログは、複 製 されたボリューム上 の「ReplicationBitmaps」というサ
ブディレクト リに保 存 されます。この設 定 はデータの完 全 再 同 期 を実 行 することなく、共 有 ボリュームを使 用 する
他 のソースサーバへのスイッチオーバを可 能 にするために必 要 です。
SIOS は、インテント ログをデフォルト の場 所 から移 動 させることを推 奨 していません。
設 定 に関 する注 意 点
BitmapBaseDir のレジスト リエント リを設 定 する場 合 、指 定 したフォルダとド ライブレターが存 在 していることを確
認 してください。ド ライブレターが存 在 しないまま設 定 すると、システム起 動 時 に以 下 のエラーメッセージが表 示 さ
れます。
グローバルビット マップボリューム {ド ライブレター}: はまだ検 出 されていません。このボリュームが
存 在 しない場 合 、ミラーソーススレッド がハングすることがあります。BitmapBaseDir レジスト リエ
ント リが、ビット マップ格 納 用 の正 しいボリュームを指 定 していることを確 認 してください。
インテント ログの再 配 置
インテント ログ (ビット マップファイル) を再 配 置 するには、関 連 するすべてのサーバ上 で以 下 を実 施 してください。
注 記 : ミラーはミラーリングの状 態 のままにしてください。一 時 停 止 し、ビット マップファイルを移 動 させないでくださ
い。
1. DataKeeper ミラーが複 数 ある場 合 、単 一 システムにすべてのミラーを移 動 し、すべてのミラーのソースに
してください。
2. すべてのシステムで、ビット マップファイル (R:\Bitmaps)の新 しい場 所 のディレクト リを作 成 してください。
重 要 : ビット マップファイルをデフォルト の場 所 (%EXTMIRRBASE%\Bitmaps) から移 動 する場 合 は、新 し
いディレクト リを作 成 してからレジスト リで位 置 を変 更 し、システムを再 起 動 する必 要 があります。
3. ミラーのソースシステム以 外 のすべてのシステムで、新 しい場 所 を表 すようにレジスト リ値 BitmapBaseDir
を修 正 してください。ターゲット およびミラーのソースとボリュームを共 有 しているシステムもしくはターゲット と
ボリュームを共 有 しているシステムが含 まれます。
regedit でレジスト リを編 集 してください。
HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\ExtMirr\Parameters
「BitmapBaseDir」パラメータを修 正 し、新 しい場 所 (R:\Bitmaps) に変 更 してくださ
い。
4. ターゲット 側 の各 システムを再 起 動 してください。ボリュームが Windows クラスタの一 部 の場 合 は、同 時
に多 数 のノード をシャット ダウンしないでください。クラスタクォーラムを失 い、残 りのクラスタ上 のノード が
シャット ダウンすることがあります。
5. ソースシステム上 のボリュームを別 のシステム (ターゲット もしくは共 有 ソース) へスイッチオーバしてください。
以 前 ソースであったシステムで手 順 2 ~ 3 を繰 り返 し実 行 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 10
SteelEye DataKeeper の再 同 期
6. 旧 ソースシステムを再 起 動 した後 、すべてのボリュームリソースはシステムにスイッチバックすることが可 能 で
す。
SteelEye DataKeeper の再 同 期
SteelEye DataKeeper は、ビット マップファイル (インテント ログ) を使 用 して再 同 期 を行 います。割 り当 てたメモリ
を使 用 して、「ダーティ」または「クリーン」をブロックで把 握 しています。完 全 再 同 期 が開 始 するときに、ファイルシ
ステムが使 用 している各 ブロックのビット が SteelEye DataKeeper によって 1 (「ダーティ」) に初 期 化 されます。これ
で、ターゲット システムに送 信 する必 要 があることが示 されます。完 全 再 同 期 はミラーの初 期 作 成 時 、またはミ
ラーが中 断 された後 の再 同 期 中 に発 生 します。続 いて、ビット マップの先 頭 から処 理 を開 始 し、ビット が 1 (ダー
ティ) に設 定 されている最 初 のブロックを検 出 し、ローカルハード ディスクから対 応 するブロックを読 み取 って、リモー
ト システムへ送 信 します。この処 理 が完 了 すると、ブロックを 0 (「クリーン」) に設 定 します。その後 、SteelEye
DataKeeper は、次 のダーティビット を検 知 し、このプロセスを繰 り返 します。
再 同 期 中 に新 しい書 き込 みが発 生 すると、対 応 するブロックは 1 (ダーティ) に設 定 されます。
再 同 期 処 理 が最 後 のビット マップに達 すると、ダーティビット が残 っていないかどうかを確 認 します。この確 認 は、
ダーティになると 1 加 算 され、クリーンになると 1 減 算 されるカウンタを使 用 して行 われます。ダーティブロックが残 っ
ている場 合 、ポインタをビット マップの先 頭 にリセット して処 理 を再 開 し、ダーティブロックだけをリモート システムに
送 信 します。
このプロセスは、すべてのブロックがクリーンになるまで複 数 のパスで実 行 されます。このプロセスが完 了 するとミ
ラーの状 態 が再 同 期 からミラーリングに変 わり、この時 点 ですべての書 き込 みがミラーリングされたことになります
(この時 点 でビット マップも不 要 になります)。
再 同 期 処 理 の進 行 状 況 は、パフォーマンスモニタで再 同 期 制 御 カウンタを表 示 して確 認 できます。
この再 同 期 処 理 と同 じ仕 組 みが、ミラーの再 開 および一 時 停 止 処 理 にも使 用 されています。
警 告 : ミラーが一 時 停 止 およびロック解 除 されたときにDK GUI を介 してターゲット システムをリブート / シャット ダ
ウンする場 合 は、完 全 再 同 期 が発 生 します。このケースにおいて完 全 再 同 期 を回 避 するには、ターゲット システ
ムの再 起 動 またはシャット ダウンの前 に「ミラーの再 開 およびロック」を実 行 してください。
ミラーの初 期 作 成
ミラーが作 成 されると、DataKeeper はソースボリュームからターゲット ボリュームに対 してデータの初 期 同 期 を実
行 する必 要 があります。これは完 全 再 同 期 とも呼 ばれます。ただし、データの初 期 同 期 が開 始 される前 に
DataKeeper はまず、ソースボリューム上 で現 在 使 用 されていない領 域 のすべてのブロックを初 期 同 期 から除 外
する「空 き領 域 の除 外 」と呼 ばれる処 理 を実 行 します。除 外 したブロックは、ターゲット ボリュームで複 製 する必
要 がありません。
例 : 空 き領 域 の除 外
ソースボリュームの容量
80 GB
ソースボリュームの空き容量
35 GB
ミラーの初期作成時にソースボリュームからターゲット ボリュームへ再同期されるデータ量 55 GB
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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同 期 および非 同 期 ミラーリング
同 期 および非 同 期 ミラーリング
SteelEye DataKeeper は、非 同 期 および同 期 ミラーリング両 方 の方 式 を採 用 しています。SteelEye
DataKeeper を正 しく動 作 させるためには同 期 および非 同 期 ミラーリングの長 所 と短 所 を理 解 することが必 要 で
す。
同 期 ミラーリング
同 期 ミラーリングでは、書 き込 みごとに割 り込 んでソースシステム上 のスト レージに書 き込 まれると同 時 にターゲッ
ト ボリュームへの書 き込 みのために、ターゲット システムへ転 送 します。ローカルおよびターゲット の書 き込 みが完
了 すると、書 き込 み要 求 が完 了 したと認 識 され、制 御 が書 き込 みを開 始 したアプリケーションへと戻 されます。
ソースシステム上 の永 続 的 なビット マップファイルが更 新 されます。
同 期 ミラーのソースボリュームに対 して書 き込 み要 求 が行 われた場 合 の処 理 を、以 下 の一 連 のイベント で説 明
します。
1. 以 下 の処 理 が並 列 で発 生 します。
a. 書 き込 み要 求 が割 り込 まれ、ターゲット システムに転 送 されます。
b. ターゲット システムでターゲット ボリュームに対 する書 き込 み要 求 が実 行 されて、書 き込 みの状 況
がソースシステムに返 されます。
c. ターゲット システムが成 功 のステータスを返 した場 合 は、ソースシステムでソースボリュームに対 する
書 き込 みが実 行 され、呼 び出 し元 に制 御 が返 されます。
2. ネット ワーク転 送 時 またはターゲット システムでのターゲット ボリューム書 き込 み実 行 時 にエラーが発 生 した
場 合 、ターゲット 側 での書 き込 み処 理 は中 断 されます。ソースシステムでのソースボリュームに対 する書 き
込 み要 求 が完 了 し、ミラーの状 態 がミラーリングから一 時 停 止 に変 更 されます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 12
非 同 期 ミラーリング
この図 では、書 き込 み要 求 1 はすでに完 了 しています。ターゲット ボリュームとソースボリュームの両 方 が更 新 さ
れています。
書 き込 み要 求 2 はアプリケーションから送 信 され、書 き込 みがターゲット ボリュームに書 き込 まれようとしていま
す。ターゲット ボリュームに書 き込 まれると、DataKeeper はターゲット ボリュームで書 き込 みが成 功 したという確 認
応 答 を送 信 し、並 行 して、書 き込 みがソースボリュームに対 してコミット されます。 この時 点 で、書 き込 み要 求 が完 了 し、書 き込 みを開 始 したアプリケーションに制 御 が戻 されます。
同 期 ミラーリングは、ソースシステムの障 害 時 にデータの損 失 が発 生 しないことを保 証 しますが、アプリケーション
のパフォーマンスに影 響 をもたらします。ソースへの書 き込 みとネット ワーク経 由 でのターゲット への書 き込 みが完
了 するまでアプリケーションが待 機 する必 要 があるので、特 に WAN または低 速 なネット ワーク構 成 においてはパ
フォーマンスが低 下 します。
非 同 期 ミラーリング
多 くの場 合 において、SIOS は非 同 期 ミラーリングを推 奨 しています。非 同 期 ミラーリングでは、書 き込 みごとに
割 り込 んで、データのコピーを作 成 します。つまり、どの時 点 をとってもソースマシンからターゲット マシンへの送 信
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 13
非 同 期 ミラーリング
を待 っている書 き込 みト ランザクションが存 在 することになります。一 方 、元 の書 き込 み要 求 はスト レージデバイス
へコミット され、制 御 が書 き込 みを開 始 したアプリケーションへと即 時 に返 されます(注 記 : 特 定 のデータベースア
プリケーションでは、フラッシュコマンド が送 信 され、これによって DataKeeper が同 期 処 理 を実 行 する場 合 があり
ます。この場 合 にパフォーマンスが影 響 を受 けるのを防 ぐために、レジスト リエント リ「DontFlushAsyncQueue」を
設 定 できます)。
つまり、どの時 点 をとってもソースマシンからターゲット マシンへの送 信 を待 っている書 き込 みト ランザクションが存
在 することになります。しかし、ターゲット ボリュームへの書 き込 み順 序 が正 確 なので、データの整 合 性 は常 に保
たれます。万 が一 ソースシステムに障 害 が発 生 した場 合 、ターゲット システムはキューにたまっていたすべての書
き込 みを受 け取 らないようにすることは可 能 ですが、ターゲット ボリュームに対 して送 信 されるデータは、有 効 なも
のとなります。
同 期 ミラーのソースボリュームに対 して書 き込 み要 求 が行 われた場 合 の処 理 を、以 下 の一 連 のイベント で説 明
します。
1. ソースシステム上 の永 続 的 なビット マップファイルが更 新 されます。
2. ソースシステムによって、非 同 期 書 き込 みキューに書 き込 みのコピーが追 加 されます。
3. ソースシステムでソースボリュームへの書 き込 み要 求 が実 行 され、呼 び出 し元 に制 御 が返 されます。
4. キュー内 の書 き込 みはターゲット システムに送 られます。ターゲット システムでターゲット ボリュームに対 する
書 き込 み要 求 が実 行 されて、書 き込 みの状 況 がプライマリ側 に返 されます。
5. ネット ワーク転 送 時 またはターゲット システムでのターゲット ボリューム書 き込 み実 行 時 にエラーが発 生 した
場 合 、セカンダリ側 での書 き込 み処 理 は中 断 されます。ここで、ミラーの状 態 がミラーリングから一 時 停
止 に変 更 されます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 14
非 同 期 ミラーリング
上 の図 では、2 つの書 き込 み要 求 がソースボリュームに書 き込 まれ、ターゲット システムに送 信 するためにキュー
に入 っています。ただし、制 御 はすでに書 き込 みを開 始 したアプリケーションに戻 っています。
下 の図 では、最 初 の 2 つの書 き込 みがソースボリュームとターゲット ボリュームの両 方 に正 常 に書 き込 まれている
間 に、3 つ目 の書 き込 み要 求 が開 始 されています。ミラーリング中 は、書 き込 み要 求 が時 間 の順 にターゲット ボ
リュームに送 信 されます。したがって、ターゲット ボリュームはある時 点 で必 ずソースボリュームの完 全 な複 製 となり
ます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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ミラー一 時 停 止
ミラー一 時 停 止
上 記 の通 常 のミラーリングプロセスが中 断 された場 合 は、ミラーの状 態 がミラーリングから一 時 停 止 に変 更 され
ます。ソースボリュームに対 するすべての変 更 が永 続 的 なビット マップファイルだけでト ラックされ、ターゲット システ
ムへは何 も送 信 されません。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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ミラー再 同 期
ミラー再 同 期
非 同 期 または同 期 ミラーの中 断 が解 決 された場 合 は、ソースおよびターゲット の再 同 期 が必 要 になり、ミラーは
再 同 期 状 態 になります。 DataKeeper は、永 続 的 なビット マップファイルを順 次 読 み取 ってミラーが一 時 停 止 中 にソースボリュームで変 更
されたブロックを判 断 し、それらのブロックのみをターゲット ボリュームと再 同 期 します。この手 順 は、データの部 分
再 同 期 と呼 ばれます。 GUI では再 同 期 (ペンディング) 状 態 と表 示 される場 合 がありますが、これは一 時 的 な状 態 であり、再 同 期 状
態 に変 更 されます。
再 同 期 中 、ミラーが同 期 ミラーであったとしてもすべての書 き込 みが非 同 期 として扱 われます。ビット マップ内 の
ダーティーとしてマークされた特 定 のビット が上 記 で説 明 されている部 分 同 期 の処 理 中 にターゲット に送 信 されま
す。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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読 み込 みおよび書 き込 み操 作
読 み込 みおよび書 き込 み操 作
ボリュームミラーが作 成 され、プライマリサーバとセカンダリサーバの 2 つのド ライブが同 期 されると、次 のイベント が
発 生 します。
l
l
l
システムがすべてのユーザのターゲット ボリュームへのアクセスをロックします。ターゲット ボリュームへの読 み
込 みおよび書 き込 みは拒 否 されます。ソースボリュームは書 き込 みおよび読 み込 み可 能 です。
プライマリサーバのド ライバへのミラーボリュームおよび非 ミラーボリュームの読 み込 み操 作 は、割 り込 みせ
ずに通 過 し通 常 通 りに完 了 します。セカンダリシステム上 のミラーボリュームの読 み込 み操 作 は許 可 され
ません。すなわち、セカンダリは障 害 の発 生 したプライマリの役 割 を引 き継 ぎません。
プライマリサーバが書 き込 み要 求 を受 けると、まず最 初 にシステムがミラーボリュームに対 するものかどうか
を判 断 します。ミラーボリュームに対 するものでない場 合 、書 き込 みはそれ以 上 割 り込 みされず、通 常 通
りに完 了 します。書 き込 み要 求 がミラーリングされたボリュームに対 するものである場 合 は、書 き込 み要
求 はミラーリングの種 類 に応 じて処 理 されます。
l
ミラーリングの種 類 が同 期 の場 合 、書 き込 み要 求 はソースボリュームとターゲット ボリュームに同 時
に送 られます。ネット ワーク転 送 時 またはターゲット システムの書 き込 み実 行 時 にエラーが発 生 し
た場 合 、ターゲット 側 での書 き込 み処 理 は中 断 します。ここで、ソース側 で書 き込 み要 求 が完 了
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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ボリュームの考 慮 事 項
し、ミラーの状 態 がミラーリングから一 時 停 止 に変 更 されます。ソースディスクの書 き込 みが完 了
し、ターゲット から (成 功 または失 敗 の) 通 知 を受 けるまで書 き込 み処 理 は完 了 したと認 識 されま
せん。
l
ミラーリングの種 類 が非 同 期 の場 合 、プライマリ側 のソースボリュームに対 する書 き込 み要 求 が実
行 され、書 き込 みのコピーが非 同 期 書 き込 みキューに格 納 されて、呼 び出 し元 に制 御 が返 され
ます。キュー内 の書 き込 みはターゲット ボリュームに送 られます。セカンダリ側 のターゲット ボリューム
に対 する書 き込 み要 求 が実 行 されて、書 き込 みの状 況 がプライマリ側 に返 されます。ネット ワーク
転 送 時 またはセカンダリ側 でのミラーボリューム書 き込 み時 にエラーが発 生 した場 合 、セカンダリ
側 の書 き込 み処 理 は中 断 します。ここで、ミラーの状 態 がミラーリングから一 時 停 止 に変 更 され
ます。
システム運 用 を確 実 にするために、SteelEye DataKeeper は次 のような場 合 にミラーの一 時 停 止 と自 動 再 開
(すなわち、部 分 的 な再 同 期 ) を行 います。
l
l
非 同 期 ミラーリングでは、短 時 間 にボリュームへの大 量 書 き込 み (例 えば、データベース作 成 時 など) に
よって非 同 期 書 き込 みのキューが、WriteQueueHighWater の限 度 に達 した場 合 。ユーザは SteelEye
DataKeeper パフォーマンスモニタカウンタを使 用 してミラーリング処 理 を監 視 し、必 要 に応 じて
WriteQueueHighWater を調 整 することができます。詳 細 は、レジスト リエント リを参 照 してください。
ターゲット システムへの書 き込 みの転 送 がタイムアウト した場 合 や、リソース不 足 のために失 敗 したとき
(例 えば、短 時 間 の大 量 書 き込 みや、ネット ワーク転 送 により、ソースシステムがリソース不 足 になった場
合 )。
ボリュームの考 慮 事 項
SteelEye DataKeeper のプライマリおよびセカンダリシステムには、システム、非 ミラー、ミラーの 3 種 類 のボリュー
ムが備 わっています。ミラーリング処 理 の間 、システムおよび非 ミラーボリュームは影 響 を受 けず、ユーザはボリュー
ム上 のすべてのアプリケーションおよびデータに完 全 にアクセスすることが可 能 です。
ミラーリングできないボリューム
SteelEye DataKeeper サービスは次 の種 類 のディスクパーティションを処 理 対 象 から除 外 します。
l
Windows システムボリューム
l
Windows ページファイルを含 むボリューム
l
NTFS 形 式 以 外 のボリューム (FAT、FAT32、Raw FS など)
l
固 定 ド ライブ以 外 (CD-ROM、フロッピーディスクなど)
l
ソースボリュームよりサイズの小 さいターゲット ボリューム
ボリュームサイズの考 慮 事 項
ソースシステムとターゲット システムのド ライブは、物 理 サイズが同 じでなくてもかまいません。ミラーを確 立 すると
き、ターゲット ボリュームはソースボリュームと同 じサイズ、またはそれ以 上 のサイズでなければなりません。
SteelEye DataKeeper ミラーに加 えることができるボリュームのサイズに制 限 はありません。しかしながらミラーの初
期 作 成 時 に、ボリューム上 のファイルシステムが使 用 するデータはすべて、ターゲット に送 信 する必 要 があります。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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ミラーリング用 ネット ワークカード の指 定
例 えば、20 GB ボリューム上 で、2 GB が使 用 済 みで 18 GB が空 きである場 合 は、2 GB のデータをターゲット と
同 期 する必 要 があります。両 システム間 のネット ワーク接 続 の速 度 は、同 期 するデータの量 とともに、最 初 のミ
ラーの作 成 にかかる時 間 を決 定 づけます。
ミラーリング用 ネット ワークカードの指 定
SteelEye DataKeeper では、ミラーエンド ポイント として使 用 する IP アド レスを管 理 者 が指 定 することができま
す。この処 理 により、必 要 に応 じてクライアント ネット ワークと複 製 データを送 信 するためのミラーリング用 のト ラ
フィックを分 離 することが可 能 になります。
レプリケーション専 用 の LAN
必 須 ではありませんが、2 つのサーバ間 を専 用 (プライベート ) ネット ワークでつなぐと、パフォーマンスが向 上 し、ク
ライアント ネット ワークに悪 影 響 を及 ぼしません。
パフォーマンスモニタカウンタ
SteelEye DataKeeper は、ボリュームのミラーリングステータスに関 する統 計 機 能 でパフォーマンスモニタを拡 張 し
たカウンタを装 備 しています。このカウンタは、SteelEye DataKeeper ソフト ウェアのフルインスト ールでインスト ール
されます。
このカウンタにアクセスするには、次 の操 作 を行 ってください。
1. Microsoft Windows 2008 システムでは、[スタート ] メニューの [信 頼 性 とパフォーマンス] グループから
Windows の [パフォーマンス モニター] を開 始 してください。
Microsoft Windows 2012 システムでは、[管 理 ツール] の [パフォーマンス モニター] オプションから
Windows の [パフォーマンス モニター] を開 始 してください。
Windows のすべてのバージョンで、コマンド ラインに perfmon.msc コマンド を入 力 してパフォーマンスモニ
タを開 始 できます。
2. [コンソール ルート ] ペインから [システム モニタ] を選 択 してください。
3. チャート ペインの [+] ボタンをクリックして、[カウンタの追 加 ] ダイアログボックスを開 いてください。
4. SteelEye Data Replication オブジェクト を選 択 してください。
ソースの役 割 を持 つミラーがあるシステムでは、そのミラーのターゲット ごとにインスタンスを 1 つ使 用 できます。
SteelEye DataKeeper には、製 品 に関 する各 種 の動 作 を監 視 できるカウンタが 14 個 あります。 これらのカウンタ
を使 用 すると、それらの動 作 をステータス、キューの統 計 値 、および一 般 的 なミラーステータスとして監 視 できま
す。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 20
ミラー状 態 カウンタ
ミラー状 態 カウンタ
ミラー経 過 時 間
デフォルト 値 : 0
範 囲 : 0 ~ MAX_ULONG
この値 は、ボリュームがミラー状 態 である時 間 (単 位 : 秒 ) を表 します。この値 が 0 のボリュームは、現 在 ミラーに
関 係 していないボリューム、現 在 ミラーを作 成 中 (および同 期 中 ) のボリューム、およびミラーが破 損 したか削 除
されたボリュームです。
ミラーの状 態
デフォルト 値 : 0
範 囲 : 0 ~ 5
この値 は、ボリュームの現 在 のミラー状 態 を表 します。定 義 されている値 は以 下 のとおりです。 0 (なし): ボリュームは現 在 、ミラーに関 与 していません。
1 (ミラーリング): ボリュームは現 在 、ターゲット をミラーリングしています。
2 (再 同 期 ): ボリュームは現 在 、ターゲット と同 期 中 です。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 21
ミラーの種 類
3 (破 損 ): ミラーが存 在 しますが、ソースとターゲット のボリュームが非 同 期 です。このボリュームへの新 規 書 き込 み
は追 跡 されません。 4 (一 時 停 止 ): ミラーが存 在 しますが、ソースとターゲット のボリュームが非 同 期 です。ソースサーバは、すべての新
規 書 き込 みを追 跡 します。 5 (再 同 期 保 留 ): ソースボリュームが再 同 期 を待 っています。 ミラーの種 類
デフォルト 値 : 0
範 囲 : 0 ~ 2
この値 は、このボリュームが関 与 するミラーリングの種 類 を表 します。このリリースでは、以 下 の値 が定 義 されてい
ます。 0 (なし): ボリュームは現 在 、ミラーに関 与 していません。
1 (同 期 ): データは最 初 にターゲット ボリュームに書 き込 まれます。
2 (非 同 期 ): データは最 初 にソースボリュームに書 き込 まれ、ターゲット に送 信 するためのキューに入 れられます。 ネット ワーク再 接 続 回 数
デフォルト 値 : 0
範 囲 : 0 ~ MAX_ULONG
この値 は、ボリュームがミラーリングされていた間 に実 行 されたネット ワークの再 接 続 回 数 です。ネット ワーク再 接
続 は、ターゲット との通 信 が切 断 された場 合 に発 生 します。 書 き込 みキューカウンタ
キューの現 在 の長 さ
デフォルト 値 : 0
範 囲 : 0 ~ <キューの最 大 値 >
この値 は、現 在 ミラーリングされているボリュームについて、SteelEye DataKeeper の非 同 期 書 き込 みキューの現
在 の長 さを書 き込 み回 数 で表 します。ターゲット システムへの書 き込 みはキューに入 れられ、後 でターゲット に書
き込 みが実 行 されるので、最 初 に書 き込 みをローカルで完 了 できます。 SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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キューの最 大 値
キューの最 大 値
デフォルト 値 : 20000
範 囲 : 0x4e20
このカウンタはレジスト リで設 定 した非 同 期 書 き込 みキューの上 限 を示 します。大 量 の I/O ト ラフィック発 生 中
に、現 在 のキューの長 さ (前 述 ) がこの値 に達 した場 合 は、SteelEye DataKeeper ド ライバが一 時 的 にミラーを
停 止 し、キューの最 小 値 (後 述 ) までキューの内 容 を減 らして、自 動 的 に部 分 再 同 期 を開 始 します。
キューの最 小 値
デフォルト 値 : 150
範 囲 : 0x96
このカウンタはレジスト リで設 定 した非 同 期 書 き込 みキューの下 限 を示 します。大 量 の I/O ト ラフィック発 生 中 に
キューの長 さがキューの最 大 値 (前 述 ) に達 した場 合 、SteelEye DataKeeper は一 時 的 にミラーを停 止 します。
キューの長 さがキューの最 小 値 に戻 ると、SteelEye DataKeeper ド ライバが自 動 的 に部 分 再 同 期 を開 始 しま
す。
再 同 期 制 御 カウンタ
現 在 再 同 期 中 のブロック
デフォルト 値 : 0
範 囲 : 0 ~ <再 同 期 ブロック総 数 >
同 期 中 の場 合 、この値 はターゲット に送 信 されている現 在 のブロックを表 示 します。同 期 中 でない場 合 (すなわ
ちミラーの状 態 が EmMirrorStateResync でない場 合 )、この値 は 0 です。
同 期 中 にボリュームへの書 き込 みが継 続 している場 合 、指 定 されたブロックは複 数 回 にわたってターゲット へ送
信 されます。これは必 要 な再 同 期 の回 数 に基 づきます。 再 同 期 するダーティブロック数
デフォルト 値 : 0
範 囲 : 0 ~ <再 同 期 ブロック総 数 >
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 23
再同期経過時間
この値 はミラーの再 同 期 中 にダーティとされたブロックの合 計 数 です。「ダーティ」ブロックとは、同 期 が完 了 する前
にターゲット マシンに送 信 する必 要 があるブロックです。 この値 は、EmMirrorStateResync 以 外 の状 態 で 0 で
す。
ミラーの同 期 が開 始 されると、この値 は当 初 、再 同 期 ブロック数 の値 と等 しくなります。ミラーの同 期 中 にボ
リュームに対 する大 量 の書 き込 みが発 生 すると、再 同 期 ダーティブロック数 が増 加 することに注 意 してください。 再同期経過時間
デフォルト 値 : 0
範 囲 : 0 ~ MAX_ULONG
ミラーが再 同 期 されている間 、この値 は再 同 期 処 理 が発 生 してからの経 過 時 間 (単 位 : 秒 )を表 します。ミラー
が再 同 期 処 理 に成 功 すると、最 後 にシステムが起 動 してから前 回 の再 同 期 処 理 までにかかった再 同 期 の総
時 間 を表 します。 再 同 期 されていないボリューム、または最 後 の起 動 時 に同 期 されなかったボリュームの値 は 0
になります。
再 同 期 する新 規 書 き込 み数
デフォルト 値 : 0
範 囲 : 0 ~ MAX_ULONG
この値 は、再 同 期 処 理 が開 始 されてからボリューム上 で発 生 した書 き込 み数 を表 します。この値 はダーティブ
ロックの数 、ミラーの同 期 に必 要 なパスの回 数 、および再 同 期 の完 了 に要 した時 間 に直 接 影 響 します。 再 同 期 パス数
デフォルト 値 : 10
範 囲 : 0 ~ MaxResyncPasses (レジスト リ)
この値 は、ターゲット を更 新 するための再 同 期 処 理 中 に現 在 ボリュームを介 して実 行 されるパスの数 です。再
同 期 処 理 の完 了 に必 要 なパスの数 は、再 同 期 中 に実 行 される書 き込 みの量 に従 って増 加 します。 再 同 期
中 はソースボリュームへの書 き込 みが許 可 されているので、大 量 の書 き込 みにより再 同 期 処 理 の完 了 に要 する
時 間 が長 くなります。 再 同 期 ブロック総 数
デフォルト 値 : 0
範 囲 : 0 ~ MAX_ULONG
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 24
再 同 期 フェーズ
この値 は、ミラーボリュームの再 同 期 に対 して使 用 された 64k ブロックの数 を表 します。この値 は、ボリュームの
ファイルシステムを 64k で除 算 した商 とほぼ等 しくなります。ファイルシステムのサイズは、Windows のディスクの管
理 プログラムで表 示 されるディスクパーティションのサイズより小 さいことに注 意 してください。ファイルシステムのサイ
ズを確 認 するには、CHKDSK X: (X はド ライブレター) を実 行 してください。
再 同 期 フェーズ
デフォルト 値 : 0
範 囲 : 0 ~ 3
ミラーの再 同 期 処 理 は、多 数 のフェーズを経 由 します。いったん状 態 が「resync」に設 定 されると、フェーズ
は RESYNC_INITIAL_PHASE になります。完 全 再 同 期 が実 行 されると、フェーズは RESYNC_FULL_
PHASE になります。部 分 再 同 期 が発 生 すると、その状 態 が RESYNC_UPDATE_PHASE として記 録 されま
す。有 効 な状 態 は以 下 のとおりです。 RESYNC_NO_PHASE 0
RESYNC_INITIAL_PHASE 1
RESYNC_FULL_PHASE 2
RESYNC_UPDATE_PHASE 3
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 25
Chapter 2: インスト ール
インスト ールとライセンス処 理 については、SIOS テクニカルド キュメンテーションサイト の DataKeeper Cluster
Edition インストールガイド を参 照 してください。
l
http://docs.us.sios.com/#DKCE
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 26
Chapter 3: 構成
要 件 /考 慮 事 項
このセクションでは、DataKeeper の設 定 を行 う前 に知 っておくべき前 提 条 件 を確 認 します。
セクタサイズ
DataKeeper バージョン 7.2.1 以 降 では、セクタサイズが 512 バイト 以 外 のディスクがサポート されます。ただ
し、DataKeeper では、ミラーターゲット が構 成 されたディスクと同 じセクタサイズのディスク上 にミラーソースボリュー
ムを構 成 する必 要 があります。NTFS メタデータにはディスクのセクタサイズが含 まれます。DataKeeper はソースか
らターゲット に NTFS ファイルシステム全 体 を複 製 するので、セクタサイズが一 致 する必 要 があります。
注 記 : DataKeeper バージョン 7.2 以 前 では、セクタサイズが標 準 の 512 バイト であるディスクデバイスのみがサ
ポート されます。
ネット ワーク帯 域
DataKeeper は使 用 可 能 な任 意 のネット ワークを経 由 してデータを複 製 できるので、「1 日 中 ソースボリュームを
更 新 しながらボリュームを正 常 に複 製 し、ミラーのミラーリング状 態 を維 持 するのに十 分 な帯 域 はあるか」という
問 題 を特 に考 慮 する必 要 があります。
ボリュームのスイッチオーバはミラーがミラーリング状 態 でなければ実 行 できないので、ミラーのミラーリング状 態 を
維 持 することは重 要 です。 ネット ワーク帯 域 要 件 の特 定
SteelEye DataKeeper をインスト ールする前 に、データを複 製 するためのネット ワーク帯 域 要 件 を特 定 する必 要
があります。レプリケーションする予 定 のデータの変 更 の割 合 を測 定 するには、以 下 の方 法 を使 用 してください。
この値 は、そのデータを複 製 するために必 要 なネット ワーク帯 域 の量 を示 します。
ネット ワーク帯 域 要 件 を特 定 した後 、パフォーマンスが最 大 になるようにネット ワークを設 定 してください。ネット
ワーク帯 域 要 件 が現 在 使 用 できるネット ワークの性 能 を上 回 っている場 合 には、以 下 の点 を考 慮 する必 要 が
あります。
l
l
DataKeeper で (または、可 能 であればネット ワークハード ウェアで) 圧 縮 を有 効 にする
Hyper-V 仮 想 マシンを複 製 する場 合 は、一 時 データとスワップファイル用 に、ローカルに複 製 されないスト
レージリポジト リを作 成 する
l
複 製 対 象 のデータの量 を減 らす
l
ネット ワーク性 能 を強 化 する
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 27
変 更 の割 合 の測 定
ディスク上 で発 生 する変 更 の割 合 に対 応 するにはネット ワーク性 能 が不 十 分 である場 合 、DataKeeper ミラーは
長 時 間 、再 同 期 状 態 のままになります。再 同 期 中 はターゲット ボリュームのデータの一 貫 性 は保 証 されませ
ん。
変 更 の割 合 の測 定
パフォーマンスモニタ (perfmon) を使 用 して、複 製 対 象 のボリュームで発 生 する変 更 の割 合 を測 定 してください。
このためには、一 定 期 間 (例 えば 1 日 ) のディスク書 き込 み処 理 のログを作 成 して、ディスク書 き込 みのピーク期
間 を確 認 するのが最 善 の方 法 です。
ディスク書 き込 み処 理 を追 跡 するには、以 下 の操 作 を行 ってください。 l
l
l
perfmon を使 用 して、Windows 2008 または Windows 2012 のユーザ定 義 データコレクタセット を作 成 し
ます。 ボリュームごとにカウンタ [Disk Write Bytes/sec] を追 加 します。ボリュームカウンタは論 理 ディスクグループ
にあります。
ログを開 始 し、事 前 に決 めておいた期 間 実 行 してから停 止 し、ログを開 きます。
ディスク書 き込 みのログを作 成 する代 わりに、パフォーマンスモニタツールの perfmon を使 用 して対 話 形 式 でディ
スク書 き込 みバイト 数 /秒 を追 跡 し、最 大 値 および平 均 値 を確 認 することもできます。
SteelEye DataKeeper は、短 時 間 の爆 発 的 な量 の書 き込 み処 理 に対 処 するために、そのデータを非 同 期
キューに追 加 します。ただし、長 期 的 には、すべての複 製 対 象 ボリュームを合 わせたディスク書 き込 み処 理 の平
均 が、DataKeeper およびネット ワークで転 送 できる変 更 量 を下 回 っていることを確 認 してください。
SteelEye DataKeeper は、概 算 の平 均 で、以 下 の変 更 の割 合 を処 理 できます。
ネット ワーク帯 域
変 更 の割 合
1.5 Mbps (T1)
182,000 バイト /秒 (1.45 Mbps)
10 Mbps
1,175,000 バイト /秒 (9.4 Mbps)
45 Mbps (T3)
5,250,000 バイト /秒 (41.75 Mbps)
100 Mbps
12,000,000 バイト /秒 (96 Mbps)
1000 Mbps (ギガビット ) 65,000,000 バイト /秒 (520 Mbps)
ネット ワークアダプタ設 定
DataKeeper では、名 前 付 きパイプ接 続 を行 うためにネット ワークインターフェース上 で「Microsoft ネット ワーク用
ファイルとプリンタ共 有 」を有 効 にして、DataKeeper のコマンド ラインツール (EMCMD) を実 行 できるようにする必
要 があります。
名 前 付 きパイプ接 続 を実 行 できるかどうかをテスト するには、ターゲット システム上 でネット ワークド ライブのマッピン
グを試 してください。これに失 敗 する場 合 は、名 前 付 きパイプに問 題 があります。
また、DataKeeper では、NetBIOS over TCP/IP および SMB のプロト コルも有 効 にする必 要 があります。GUI が
正 常 に動 作 しない場 合 は、以 下 のネット ワーク設 定 が有 効 になっていることを確 認 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 28
DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の選 択
l
以 下 の例 のように、NetBIOS over TCP/IP および SMB のプロト コルを有 効 にしてください。
[マイ コンピュータ] -> [管 理 ] -> [システム ツール] -> [デバイス マ
ネージャ] -> [表 示 ] -> [非 表 示 のデバイスの表 示 ] -> [プラグ アンド
プレイではないド ライバ] -> [NetBIOS over Tcpip] (有 効 )
l
以 下 の例 のように、ミラート ラフィックを転 送 する各 ネット ワークアダプタで NetBIOS over TCP/IP を有 効
にしてください。
[スタート ] -> [設 定 ] -> [ネット ワークとダイアルアップ接 続 ] -> <ネット
ワークアダプタ> -> [プロパティ] -> [インターネット プロト コル(TCP/IP)]
-> [プロパティ] -> [詳 細 ...] ボタン -> [WINS] タブ -> [NetBIOS
over TCP/IP を有 効 にする] ラジオボタン (有 効 )
l
DataKeeper Administrator GUI を使 用 する各 システムで、Microsoft の「Microsoft ネット ワーク用 クライ
アント 」コンポーネント を有 効 にしてください。これは、前 述 の NetBIOS over TCP/IP を有 効 にしたネット
ワークアダプタで実 行 する必 要 があります。以 下 に例 を示 します。
[スタート ] -> [設 定 ] -> [ネット ワークとダイアルアップ接 続 ] -> <ネット
ワークアダプタ> -> [プロパティ] -> [Microsoft ネット ワーク クライアン
ト ] (有 効 )
l
DataKeeper Administrator GUI がローカルおよびリモート で接 続 する各 システムで、Microsoft の
「Microsoft ネット ワーク用 ファイルとプリンタ共 有 」コンポーネント を有 効 にしてください。これは、NetBIOS
over TCP/IP を有 効 にしたのと同 じアダプタ (上 記 ) で実 行 する必 要 があります。以 下 に例 を示 します。
[スタート ] -> [設 定 ] -> [ネット ワークとダイアルアップ接 続 ] -> <ネット
ワークアダプタ> -> [プロパティ] -> [Microsoft ネット ワーク用 ファイルと
プリンタ共 有 ]
DataKeeper サービスログオン ID とパスワードの選 択
新 規 の DataKeeper インスト ール設 定 時 に、ユーザは DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の入 力 を求
められます。
DataKeeper サービスは、認 証 された接 続 を使 用 してボリュームのスイッチオーバを実 行 し、複 数 のサーバ間 でミ
ラーロールを変 更 します。DataKeeper サービスを実 行 するために選 択 されたログオン ID アカウント に応 じて、
サーバ間 の接 続 を確 立 してボリュームスイッチオーバを実 行 するために使 用 できる権 限 が決 まります (特 に、サー
バまたはネット ワークの障 害 が発 生 した場 合 )。
以 下 のように、数 種 類 のサービスログオン ID アカウント を使 用 できます。
l
ド メイン内 の接 続 されたすべてのサーバで有 効 な、管 理 者 権 限 を持 つド メインアカウント (推 奨 )
l
接 続 されたすべてのサーバで有 効 な、管 理 者 権 限 を持 つサーバアカウント
l
ローカルシステムアカウント (推 奨 しない)
注 記 : ワークグループの場 合 は、各 システム上 で DataKeeper の サービスアカウント としてサーバアカウント
オプションおよびサーバ名 / 管 理 者 を使 用 してください。すべてのサーバに同 一 の ログオン ID および パス
ワード を使 用 する必 要 があります (関 連 する既 知 の問 題 を参 照 )。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 29
DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の選 択
注 記 : 使 用 するド メインアカウント またはサーバアカウント は、ローカルシステム管 理 者 グループに追 加 する必 要 が
あります。アカウント には、DataKeeper がインスト ールされているサーバの管 理 者 権 限 が備 わっている必 要 があり
ます。
Active Directory によるネット ワーク接 続 が失 われた場 合 、ローカルシステムアカウント はド メイン内 で正 常 に認
証 できないことに注 意 してください。その場 合 、ローカルシステムアカウント ではサーバ間 の接 続 を確 立 できず、
ネット ワーク経 由 の DataKeeper ボリュームのスイッチオーバコマンド は拒 否 されます。ネット ワーク障 害 などの障
害 回 復 時 にフォールト ト レランスを要 求 される IT 部 門 では、ローカルシステムアカウント を使 用 しないでください。
DataKeeper のインスト ール – サービスログオン ID タイプの選 択
上 の画 面 でド メインアカウント またはサーバアカウント を選 択 した場 合 は、DataKeeper サービスログオン ID とパス
ワード の入 力 フォームが表 示 され、情 報 を入 力 できます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の選 択
すでにサービスログオン ID とパスワード を使 用 して DataKeeper サービスを設 定 している場 合 、サービス ID とパス
ワード の選 択 ダイアログは表 示 されません。ただし、管 理 者 は、Windows サービスアプレット を使 用 し
て、DataKeeper サービスログオン ID とパスワード をいつでも変 更 できます。ログオン ID やパスワード を変 更 した
後 は、必 ず DataKeeper サービスを再 起 動 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 31
DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の選 択
次 の表 はそれらの要 件 について概 説 しています。
環境
DataKeeper サービスの要 件
l
同 じド メイン
または
信 頼 されたド メイン
環境
l
同 じアカウント を持 つすべてのシ
ステムで、同 じ認 証 情 報 を使 用
して DK サービスを起 動 してくだ
さい。
default = Local System Account
を使 用 することが許 可 されていま
す。
DataKeeper UI の要 件
l
l
ド メイン管 理 者 でログインし、DK GUI
を起 動 してください。
「run as」管 理 オプションを使 用 して
DK GUI を起 動 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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ファイアウォール設 定
環境
DataKeeper サービスの要 件
l
ド メインサーバと
ワークグループサー
バが混 在 した環 境
l
または
個 々 のド メインサー
バ
l
l
各 システムで同 じアカウント 名 お
よびパスワード にてローカルアカウ
ント を作 成 してください。
このローカルアカウント を
Administrator グループに追 加 し
てください。
DataKeeper UI の要 件
l
l
DK サービスを起 動 するために作 成 し
たローカルアカウント を使 用 してログイ
ンしてください。
DK GUI を起 動 してください。
すべてのサーバに同 一 の ログオン ID および パスワード を使 用 する必 要 が
あります (関 連 する既 知 の問 題 を参
照 )。
すべてのシステムで、ローカルアカ
ウント を使 用 して DK サービスを
起 動 してください。
DataKeeper サービスが使 用 する
ド メインアカウント を作 成 するか、
使 用 します (推 奨 )。
または
l
DataKeeper Cluster
Edition 環 境
l
l
各 システムで同 じアカウント 名 お
よびパスワード にてローカルアカウ
ント を作 成 してください。
このローカルアカウント を
Administrator グループに追 加 し
てください。
l
l
DK サービスを起 動 するために作 成 し
たローカル管 理 者 アカウント を使 用 し
てログインしてください。
DK GUI を起 動 してください。
すべてのシステムでこのローカル
管 理 者 アカウント で DK サービス
を起 動 してください。
ファイアウォール設 定
ソースマシンとターゲット マシンでファイアウォールが正 しく設 定 されていない場 合 、SteelEye DataKeeper は正 常
に動 作 しません。つまり、レプリケーショント ラフィックを転 送 するネット ワークのファイアウォールに加 えて、SteelEye
DataKeeper を実 行 する各 サーバの送 受 信 接 続 に関 する規 則 も設 定 する必 要 があります。
SteelEye DataKeeper のインスト ール時 に、DataKeeper に必 要 なファイアウォール規 則 の設 定 に加 え
て、Windows 2008 および 2012 上 での DataKeeper に必 要 なその他 のシステム設 定 をインスト ーラに許 可 する
かどうかの確 認 を求 められます。インスト ーラによる変 更 を許 可 した場 合 は、手 動 でファイアウォールを設 定 する
必 要 はありません。インスト ーラによる変 更 を許 可 しなかった場 合 は、このセクションの説 明 に従 って、手 動 でシ
ステムを設 定 する必 要 があります。
レプリケーションのために開 けておく必 要 があるポート は、137、138、139、445、9999 です。また、レプリケーション
に使 用 する予 定 のボリュームレターに応 じて 10000 ~ 10025 の範 囲 内 のポート を開 けておく必 要 があります。
以 下 の表 に、レプリケーションに使 用 する予 定 のド ライブレターに応 じて追 加 で開 く必 要 があるポート を示 しま
す。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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セキュリティが強 化 された Microsoft の Windows ファイアウォールの設 定 例
ポート 番 号 : ボリュームレター ポート 番 号 : ボリュームレター
10000
A
10013
N
10001
B
10014
O
10002
C
10015
P
10003
D
10016
Q
10004
E
10017
R
10005
F
10018
S
10006
G
10019
T
10007
H
10020
U
10008
I
10021
V
10009
J
10022
W
10010
K
10023
X
10011
L
10024
Y
10012
M
10025
Z
セキュリティが強 化 された Microsoft の Windows ファイアウォールの設 定 例
各 クラスタのファイアウォールの設 定 に必 要 な正 確 な手 順 は、クラスタごとの設 定 に応 じて異 なります。以 下 の
手 順 およびスクリーンショット は、SteelEye DataKeeper を使 用 して E: および F: のボリュームを複 製 する場 合 の
例 です。前 のセクションにあるポート 番 号 とボリュームレターの表 を参 照 してください。 1. Microsoft の Windows サーバー マネージャーを開 き、[受 信 の規 則 ] を選 択 して、TCP プロト コルと
UDP プロト コルの規 則 を作 成 してください。
2. ウィンド ウの右 側 にある [操 作 ] パネルから [新 規 の規 則 ] を選 択 してください。作 成 する規 則 の種 類 とし
て [ポート ] を選 択 してください。[次 へ] を選 択 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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セキュリティが強 化 された Microsoft の Windows ファイアウォールの設 定 例
3. この規 則 の対 象 となるプロト コルの種 類 として、[TCP] を選 択 してください。[特 定 のローカル ポート ] ボタ
ンを選 択 し、139、445、9999、10004 (E ド ライブ用 )、および 10005 (F ド ライブ用 ) の各 ポート を入 力 して
ください。[次 へ] を選 択 してください。
4. 操 作 として [接 続 を許 可 する] を選 択 してください。[次 へ] を選 択 してください。
5. プロファイルには、この規 則 を適 用 する条 件 として [ド メイン]、[プライベート ]、および [パブリック] を選 択 し
てください。[次 へ] を選 択 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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セキュリティが強 化 された Microsoft の Windows ファイアウォールの設 定 例
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 36
セキュリティが強 化 された Microsoft の Windows ファイアウォールの設 定 例
6. 新 規 の [受 信 の規 則 ] の [名 前 ] および [説 明 ] を入 力 し、[完 了 ] をクリックしてください。 7. [新 規 の規 則 ] を再 び選 択 し、UDP プロト コルの規 則 を作 成 してください。作 成 する規 則 の種 類 として
[ポート ] を選 択 してください。[次 へ] を選 択 してください。
8. この規 則 の対 象 となるプロト コルの種 類 として、[UDP] を選 択 してください。[特 定 のローカル ポート ] ボタ
ンを選 択 し、[特 定 のローカル ポート ] フィールド に 137、138 を入 力 してください。 [次 へ] を選 択 してくださ
い。
9. 操 作 として [接 続 を許 可 する] を選 択 してください。[次 へ] を選 択 してください。
10. プロファイルには、この規 則 を適 用 する条 件 として [ド メイン]、[プライベート ]、および [パブリック] を選 択 し
てください。[次 へ] を選 択 してください。
11. 新 規 の [受 信 の規 則 ] の [名 前 ] および [説 明 ] を入 力 し、[完 了 ] をクリックしてください。
12. [受 信 の規 則 ] リスト およびパネルの [操 作 ] 列 に、新 しい DataKeeper の規 則 が表 示 されます。中 央 の
パネルで DataKeeper の規 則 を選 択 して右 クリックすると、規 則 の [プロパティ] を参 照 できます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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高 速 スト レージのベスト プラクティス
高 速 スト レージのベスト プラクティス
ビット マップの設 定
DataKeeper のデフォルト のビット マップの場 所 ((%ExtMirrBase%\Bitmaps)) が高 速 スト レー
ジ上 にない場 合 は、ビット マップアクセスの I/O ボト ルネックを解 消 するためにビット マップを高 速 スト
レージデバイスに移 動 する必 要 があります。このために、ビット マップファイルを配 置 する高 速 スト
レージド ライブに小 さいディスクパーティションを割 り当 ててください。ビット マップを配 置 する場 所 に
フォルダを作 成 し、次 にこの場 所 にビット マップ (インテント ログ) を再 配 置 してください。
ディスクパーティションのサイズ
ディスクパーティションのサイズは、システムに存 在 する各 ミラーのすべてのビット マップファイル格 納 で
きるだけの十 分 な大 きさである必 要 があります。DataKeeper ビット マップの各 ビット はボリューム上
の 64 KB の領 域 を表 すので、ビット マップファイルのサイズを決 定 するには、以 下 の式 を使 用 してく
ださい。
<volume size in bytes> / 65536 / 8
例:
765 GB のボリュームの場 合 、765 GB をバイト に換 算 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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調 整 可 能 な WriteQueueLowWater の増 加
765 * 1,073,741,824 = 821,412,495,360
バイト
この結 果 を 64K (65,536 バイト ) で除 算 すると、ブロック数 /バイト 数 が
得 られます。
821,412,495,360 / 65,536 = 12,533,760
ブロック/バイト
このブロック数 /バイト 数 を 8 で除 算 すると、ビット マップファイルのサイズ
(単 位 : バイト ) が得 られます。
12,533,760 / 8 = 1,566,720
したがって、765 GB のボリュームのビット マップファイルには、1,566,720
バイト 、つまり約 1.5 MB が必 要 です。
簡 略 化 した概 算 では、ディスク容 量 1 GB あたり 2 KB のビット マップファイル容 量 が必 要 です。
すべてのミラーターゲット 用 の容 量 を忘 れずに確 保 してください (マルチターゲット システムでは、各
ターゲット にビット マップファイルが必 要 です)。また、ミラーリングされるすべてのボリューム用 の容 量 も
確 保 してください。
調 整 可 能 な WriteQueueLowWater の増 加
ミラーの再 同 期 中 にスループット を増 加 するには、ミラーの WriteQueueLowWater 値 を増 加 し
なければならないことがあります。ミラーがミラーリング状 態 の場 合 は、ミラーの一 時 停 止 を実 行 す
ることなく安 全 にその値 を変 更 することが可 能 です。
ミラーが再 同 期 中 である場 合 はミラーを一 時 停 止 し、WriteQueueLowWater 値 をミラーの
WriteQueueHighWater 値 の半 分 未 満 の値 に変 更 してください。:WriteQueueLowWater
のデフォルト 値 は 150 です。一 般 的 に、この値 を 2000 に増 加 すると、再 同 期 のスピード が向 上 し
ます。環 境 はそれぞれ異 なるので、最 適 な再 同 期 スループット が得 られる
WriteQueueLowWater の設 定 値 を見 つけてください。この値 を変 更 するには、以 下 の手 順 に
従 ってください。
1. ミラーソースサーバで操 作 を開 始 してください。同 期 中 の場 合 はミラーを一 時 停 止 してくだ
さい。
2. レジスト リエディタを使 用 して以 下 へ移 動 してください。
HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\ExtMirr\Paramet
ers\Volumes\{GUID-for-VOLUME}\Targets\<IP-Address>
3. WriteQueueLowWater のエント リを右 クリックし、[修 正 ] を選 択 してください。
4. [表 記 ] の値 を [10 進 数 ] に変 更 してください。
5. [値 のデータ] を150 から 2000 に変 更 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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管 理 されていないシャット ダウン処 理 の問 題
l
l
新 しい値 を反 映 させるために、READREGISTRY コマンド を使 用 してレジスト リの変 更 内 容 を更 新 してく
ださい。
上 記 の変 更 をクラスタ内 のすべてのターゲット システム上 で実 施 してください。
管 理 されていないシャット ダウン処 理 の問 題
電 力 喪 失 やその他 の状 況 により管 理 されていないシャット ダウンが発 生 すると、再 起 動 時 に整 合 性 チェックが
強 制 的 に実 行 されます。このチェックには数 分 以 上 かかることがあり、ド ライブが再 接 続 されず、ミラーが未 解 決
になることがあります。ド ライブの再 接 続 やシステムの再 起 動 には ioAdministrator コンソールを使 用 して、確 実
にチェックが実 行 されるようにしてください。詳 細 については、Windows 用 ioXtreme ユーザガイド を参 照 してく
ださい。
そのほかの推 奨 および提 案
l
l
l
l
ネット ワークインターフェース構 成 の設 定 をチェックしてください。インターフェース上 の受 信 バッファと送 信
バッファを増 加 すると、多 くの場 合 レプリケーションのパフォーマンスが向 上 します。パフォーマンスに影 響 を
与 える可 能 性 のある、その他 の設 定 として以 下 のものがあります。フロー制 御 、ジャンボフレーム、および
TCP オフロード 。場 合 によっては、フロー制 御 と TCP オフロード を無 効 にするとレプリケーションのパフォー
マンスが向 上 することがあります。大 規 模 イーサーネット 環 境 ではスループット が向 上 します。
バス上 の NIC の場 所 (NIC が物 理 的 に取 り付 けられているスロット ) を確 認 してください。これもまたス
ピード に影 響 を与 えることがあります。
インターネット 上 にある無 償 提 供 の I/O サブシステム測 定 /特 性 分 析 ツール Iometer を使 用 して、ネット
ワークする- プット をテスト してください。Iometer はクライアント /サーバ構 成 で設 定 可 能 で、ネット ワークス
ループット を直 接 テスト できます。別 の方 法 では、複 製 したIP アド レスを使 用 してファイル共 有 を設 定
し、大 量 のデータをそこにコピーして、Perfmon (Network Interface / Bytes Sent Per Second)、またはタ
スクマネージャの [ネット ワーク] タブを使 用 してネット ワークスループット を監 視 してください。
ネット ワークアダプタに最 新 のド ライバおよびファームウェアを使 用 しているかを確 認 してください。
WAN に関 する考 慮 事 項
ソースサーバから遠 く離 れた場 所 にあるリモート サーバに対 してネット ワーク経 由 でデータを複 製 するの
は、DataKeeper の最 も一 般 的 な使 用 方 法 です。一 般 的 に、この構 成 は DataKeeper でデータをレプリケーショ
ンするためのネット ワークとして提 供 される WAN の種 類 に依 存 します。WAN の帯 域 が制 限 されている場 合
は、以 下 のような考 慮 すべき事 項 がいくつかあります。
l
LAN/WAN 間 のデータの初 期 同 期
l
圧縮
l
ネット ワーク帯 域 制 限
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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LAN/WAN 間 のデータの初 期 同 期
LAN/WAN 間 のデータの初 期 同 期
WAN 接 続 で大 量 のデータを複 製 する場 合 は、ネット ワーク帯 域 と時 間 を大 量 に消 費 してしまう完 全 再 同 期
を避 けることを推 奨 します。DataKeeper はビット マップを使 用 して、ほぼすべての完 全 再 同 期 を回 避 します。た
だし、ミラーを最 初 に作 成 するときに行 われるデータの初 期 同 期 を回 避 することはできません。
WAN 構 成 において WAN 間 のデータの完 全 な初 期 同 期 を回 避 する方 法 の 1 つとして、両 方 のシステムを
LAN 上 に構 成 してミラーを作 成 し、完 全 な初 期 同 期 が LAN 上 で実 行 されるようにする方 法 があります。初 期
同 期 が完 了 したら、ソースおよびターゲット の IP アド レスを更 新 してください。これによって、ミラーは一 時 停 止 状
態 になります。ターゲット システムを新 しい位 置 に移 動 してください。ターゲット システムを本 来 の位 置 に移 動 した
ら、電 源 を入 れて、更 新 された IP アド レスなどすべてのネット ワーク設 定 を確 認 してください。ソースシステムで
CHANGEMIRRORENDPOINTS* コマンド を実 行 してください。ミラーが再 開 され、データの部 分 再 同 期 (ミラー
が一 時 停 止 されてからソースボリュームで生 じた変 更 ) を行 うだけでターゲット ボリュームをソースと同 期 させること
ができます。
*注 記 :
このコマンド は 3 ノード 以 下 で構 成 されるミラーボリュームのエンド ポイント の変 更 をサポート します。4
ノード 以 上 の構 成 では、ローカルサイト で最 終 的 なエンド ポイント のミラーを作 成 し、route add を使 用 してミ
ラーの作 成 と再 同 期 を行 ってから、サーバを最 終 的 な位 置 / アド レス /DR サイト に移 動 します。
例
以 下 の例 では、プライマリサイト でローカルにミラーを作 成 してから、ターゲット をリモート サイト に移 動 します。ソー
スサーバには IP アド レス 172.17.100.1 が、ターゲット サーバには IP アド レス 172.17.100.2 が割 り当 てられていま
す。WAN ネット ワーク IP は 88.17.100.x です。
l
DataKeeper UI を使 用 してボリューム X 上 で 172.17.100.1 から 172.17.100.2 にミラーを作 成 します。注
記 : 後 で新 しい IP アド レスに変 更 したときに DNS の名 前 解 決 をさせるため、「名 前 」指 定 でターゲット に
接 続 することを推 奨 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 41
ターゲット ボリュームのデータの確 認
データの初 期 同 期 が完 了 したら、以 下 の操 作 を実 行 します。
l
ソースのネット ワークアダプタの IP アド レスを 88.17.100.1 に更 新 し、ターゲット のネット ワークアダプタの IP
アド レスを 88.17.200.2 に更 新 します。これによって、ソース側 のミラーが一 時 停 止 状 態 になります。 l
ターゲット マシンを新 しい位 置 に移 動 します。 l
ターゲット マシンを起 動 し、上 記 で更 新 した IP アド レスを含 むネット ワーク設 定 を確 認 します。 l
ソースシステムで DOS コマンド ウィンド ウを開 き、以 下 のコマンド を実 行 してディレクト リを DataKeeper ディ
レクト リに変 更 します。
cd %EXTMIRRBASE%
l
以 下 のコマンド を実 行 して、既 存 のミラーエンド ポイント を新 しい IP アド レスに更 新 します。
EMCMD 172.17.100.1 CHANGEMIRRORENDPOINTS X 172.17.100.2 88.17.100.1
88.17.200.2
l
l
DataKeeper によって、ターゲット サーバが接 続 されていないときにソースサーバで生 じた変 更 の再 同 期 が
行 われます。 この部 分 再 同 期 が完 了 すると、ミラーはミラーリング状 態 になります。
ターゲット ボリュームのデータの確 認
設 計 上 、DataKeeper はターゲット ボリュームをロックします。これによって、複 製 中 にターゲット ボリュームに対 する
書 き込 みを防 止 します。ただし、DataKeeper では、ターゲット ボリュームのロックを解 除 し、ミラーリング中 の読 み
取 り / 書 き込 み処 理 を可 能 にする機 構 が用 意 されています。これを行 う方 法 は 2 通 りあります。
1. DataKeeper UI でミラーの一 時 停 止 / ロック解 除 オプションを使 用 して、ミラーの一 時 停 止 とターゲット ボ
リュームのロック解 除 を行 ってください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 42
圧縮
2. DataKeeper コマンド ラインインターフェース (EMCMD) を使 用 して、ミラーの一 時 停 止
(PAUSEMIRROR) およびターゲット ボリュームのロック解 除 (UNLOCKVOLUME) を行 ってください。
ロック解 除 されると、ターゲット ボリュームは完 全 にアクセス可 能 になります。ターゲット ボリュームの検 査 が終 了 し
たら、必 ずミラーを再 開 してターゲット ボリュームを再 度 ロックし、ミラーを一 時 停 止 していた間 にソースボリューム
で生 じた変 更 の再 同 期 が行 われるようにしてください。ロック解 除 中 に行 われたターゲット ボリュームへの書 き込
みは、ミラーの再 開 時 に失 われます。 警 告 : ターゲット ボリュームがロック解 除 されている間 にターゲット システム上 で再 起 動 が実 行 された場 合 、ター
ゲット システムの復 帰 時 に完 全 再 同 期 が行 われます。
圧縮
DataKeeper では、ミラーごとに関 連 付 けられる圧 縮 レベルをユーザが選 択 できます。圧 縮 を有 効 にすると、特 に
低 速 なネット ワークにおいて、レプリケーションパフォーマンスを向 上 させることができます。システム、ネット ワーク、
および作 業 負 荷 に応 じて、3 ~ 5 の圧 縮 レベルに設 定 することで CPU 利 用 率 とネット ワーク効 率 のバランスの
改 善 が見 込 めます。
注 記 : ミラーの圧 縮 レベルはミラーを作 成 した後 で変 更 できます。既 存 のミラーの圧 縮 レベルの変 更 を参 照 して
ください。
ネット ワーク帯 域 制 限
DataKeeper は、使 用 可 能 なネット ワーク帯 域 をすべて利 用 しようとします。DataKeeper が他 のアプリケーション
と帯 域 を共 有 している場 合 には、DataKeeper が使 用 できる帯 域 幅 を制 限 することもできます。DataKeeper に
は、このためのネット ワーク帯 域 制 限 という機 能 が搭 載 されています。この機 能 はレジスト リ設 定 を用 いて有 効
にします。
注 記 : 圧 縮 およびネット ワーク帯 域 制 限 の詳 細 については、以 下 のト ピックを参 照 してください。
l
レジスト リエント リ
l
既 存 のミラーの圧 縮 レベルの変 更
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 43
Chapter 4: 管理
このセクションでは、DataKeeper の管 理 作 業 を行 うための詳 細 な手 順 について説 明 します。
DataKeeper のイベント ログ通 知
イベント ログ通 知 とは、特 定 のイベント が発 生 したときに 1 人 以 上 のユーザが E メールを受 信 できる仕 組 みで
す。記 録 された特 定 の DataKeeper イベント を通 知 するように、Windows のイベント ログを設 定 できます。
注 記 : このオプションは、Windows Server 2008 R2 以 降 でのみ使 用 できます。
DataKeeper のイベント について Windows のイベント ログの E メール送 信 タスクを設 定 するには、以 下 の手 順
を実 行 してください。
1. [イベント ビューアー] を開 き、[システム] または [アプリケーション] のログに移 動 して、通 知 するイベント を
選 択 してください。
2. イベント を右 クリックし、[タスクをこのイベント に添 付 ] を選 択 してください。
3. タスク ウィザード の指 示 に従 い、プロンプト が表 示 されたら [電 子 メールを送 信 する] オプションを選 択 し、
必 要 な情 報 を入 力 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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プライマリサーバのシャット ダウン
4. タスク ウィザード の最 後 に [完 了 ] をクリックすると、新 規 タスクが作 成 され、Windows のスケジュールに追
加 されます。
注 記 : これらの E メールは、E メール通 知 を生 成 する各 ノード について設 定 する必 要 があります。
プライマリサーバのシャット ダウン
ソースサーバが正 常 にシャット ダウンすると、ターゲット への保 留 中 のすべての書 き込 みが完 了 します。これによ
り、ターゲット システムにデータが存 在 していることが保 証 されます。
ソースサーバに予 期 しない障 害 が発 生 した場 合 でも、インテント ログの機 能 により、ソースサーバの復 旧 後 に完
全 再 同 期 を行 わなくてすみます。インテント ログ機 能 が無 効 になっている場 合 、またはボリュームのインテント ログ
ファイルへのアクセス障 害 が SteelEye DataKeeper によって検 出 された場 合 には、ソースサーバがサービスを開
始 できるようになった後 に完 全 再 同 期 が実 行 されます。
セカンダリサーバの障 害
セカンダリ (ターゲット ) システムに影 響 を及 ぼす障 害 が発 生 した場 合 は、影 響 を受 けたミラーの状 態 は一 時 停
止 になります。セカンダリサーバの障 害 の原 因 となった状 況 を解 消 して、ボリュームを再 同 期 する必 要 がありま
す。セカンダリサーバに障 害 が発 生 した後 は、ターゲット に対 する書 き込 みは一 切 行 われません。
障 害 発 生 後 、セカンダリサーバがオンライン状 態 に戻 ると、ミラーのソース側 が自 動 的 にターゲット 側 に再 接 続 し
ます。続 いて、部 分 再 同 期 が実 行 されます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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大 量 書 き込 みに対 する考 慮 事 項
大 量 書 き込 みに対 する考 慮 事 項
SteelEye DataKeeper では、ユーザが作 成 および再 同 期 中 にソースへアクセスすることが可 能 です。作 成 または
再 同 期 中 の大 量 書 き込 みが発 生 すると、処 理 の完 了 に要 する時 間 が長 くなります。
レジスト リの MaxResyncPasses の値 を増 やして、ソースボリュームへのアクセスが続 いているときでも再 同 期 処
理 が完 了 するように設 定 することもできます。
CHKDSK に関 する考 慮 事 項
SteelEye DataKeeper でミラーするボリュームで CHKDSK を実 行 しなければならない場 合 は、最 初 にミラーを
一 時 停 止 することをお勧 めします。CHKDSK を実 行 した後 、ミラーを再 開 してください。部 分 再 同 期 が実 行 さ
れ (CHKDSK による書 き込 みがアップデート されます)、ミラーが再 開 します。
一 時 停 止 に失 敗 した場 合 、ミラーは自 動 的 に一 時 停 止 状 態 になり、CHKDSK の実 行 時 に再 同 期 が実 行
される場 合 があります。これによって明 らかな問 題 が発 生 しない場 合 でも、CHKDSK が遅 延 し、SteelEye
DataKeeper に不 必 要 な状 態 の変 化 が生 じてしまいます。
SteelEye DataKeeper では、ミラーを構 成 するボリューム (ソース、ターゲット のどちらであっても) がシステム起 動
時 に自 動 的 にチェックされないように自 動 的 に確 認 されます。この機 能 によって、ミラーボリューム上 のデータは
常 に一 貫 した状 態 に保 たれます。
注 記 : ビット マップファイル (非 共 有 ボリューム用 ) はBitmapBaseDirにより定 義 されるデフォルト の保 存 場 所 の C
ド ライブに配 置 されます。ソースシステムの C ド ライブ で CHKDSK を実 行 するとアクティブなビット マップファイルが
原 因 でエラーが発 生 します。スイッチオーバを実 行 してソースをターゲット にし、ビット マップファイルをインアクティブ
にしてください。 その後 、そのシステムを新 しいターゲット (旧 ソース)として CHKDSK を実 行 することが可 能 です。
DKSUPPORT
DKSUPPORT .cmd は <DataKeeper Installation Path>\SUPPORT ディレクト リにあり、重 要 な設 定 情
報 ファイルとイベント ログファイルを収 集 して zip ファイルに圧 縮 するために使 用 されます。サポート プロセスの一 環
として、SIOS のサポート エンジニアが通 常 、この zip ファイルを必 要 とします。このユーティリティを実 行 するには、
エクスプローラのウィンド ウに表 示 された DKSUPPORT ファイルをダブルクリックするか、以 下 の手 順 に従 ってコマン
ド プロンプト から実 行 します。
• コマンド プロンプト を開 きます。
• 「cd %extmirrbase%」と入 力 します。
• DataKeeper のディレクト リ (または c:\Program Files (x86) \SteelEye\DataKeeper) に移 動 します。
• 移 動 先 のディレクト リで、 「cd support」と入 力 します。
• support ディレクト リで、「dksupport.cmd」コマンド を実 行 します。
• DataKeeper のミラーリングに使 用 されているすべてのシステムでこのコマンド を実 行 します。
support ディレクト リに zip ファイルが作 成 されます。この zip ファイルは、電 子 メールで [email protected] に
送 付 することも、ファイル転 送 (FTP) でサポート エンジニアリングに送 信 することもできます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 46
イベント ログの考 慮 事 項
注 記 : このコマンド の実 行 が完 了 するまで時 間 がかかることがあります。
イベント ログの考 慮 事 項
SteelEye DataKeeper の動 作 ログはイベント ログに対 して書 き込 みが可 能 な状 態 であることが重 要 です。イベン
ト ログがいっぱいにならないように注 意 する必 要 があります。次 の手 順 に従 って、必 要 に応 じてイベント を上 書 き
するようにイベント ログを設 定 するのも 1 つの方 法 です。
1. [イベント ログ] を開 きます。
2. [システムログ] の上 で右 クリックし、[プロパティ] を選 択 します。
3. [最 大 ログサイズ] の下 にある [必 要 に応 じてイベント を上 書 きする] を選 択 します。
ディスク管 理 の使 用
Windows のディスクの管 理 ユーティリティを使 用 して SteelEye DataKeeper ボリュームにアクセスする場 合 は、次
の点 に注 意 してください。
l
l
l
ディスクの管 理 を使 用 してミラー中 のパーティションを削 除 することはサポート されていません。SteelEye
DataKeeper のミラーに使 用 されているパーティションを削 除 すると、予 期 せぬ事 態 を招 くことがあります。
SteelEye DataKeeper のミラーに使 用 されているパーティションに割 り当 てられたド ライブレターをディスクの
管 理 ユーティリティを使 用 して変 更 する方 法 はサポート されておらず、使 用 すれば予 期 せぬ事 態 を招 くこ
とがあります。
Windows のディスクの管 理 ユーティリティは、ド ライブ数 に応 じてターゲット ノード での起 動 時 に時 間 がか
かります。Windows オペレーティングシステムにはエラー条 件 時 の再 試 行 が組 み込 まれているので、ボ
リュームがロックされている場 合 、「ロックされている」ターゲット ノード で起 動 するときの処 理 速 度 が影 響 を
受 けます。
レジスト リエント リ
以 下 のレジスト リは SteelEye DataKeeper サービスまたはド ライバに関 連 があり、Regedt32 を使 用 して参 照 す
ることができます。最 初 のセクションには、修 正 可 能 なレジスト リエント リを示 します。2 番 目 のセクションには、参
照 のみ可 能 で修 正 不 可 のレジスト リエント リを示 します。
修 正 可 能 なレジスト リエント リ
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM
\CurrentControlSet
\Services
\ExtMirr
\Parameters
\Volumes
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Page 47
BandwidthThrottle †
\{Volume GUID}
\Targets
\{Target IP}
SteelEye DataKeeper ド ライバは以 下 のパラメータキーを使 用 します。パラメータキー内 (* で示 す) の値 はシステ
ムのすべてのボリュームに対 してグローバルな値 です。各 ターゲット IP のレジスト リキー († で示 す) の下 の値 はミ
ラーのみに特 有 です。* および † で示 される値 は両 方 のキーの下 に表 示 されます。(この場 合 、ターゲット 特 有 の
値 が優 先 されます)
BandwidthThrottle †
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\Targets\{Target IP}\BandwidthThrottle
名前
タイプ
デフォルト データ
BandwidthThrottle REG_DWORD
0
ミラーに使 用 するネット ワーク帯 域 幅 の最 大 値 (単 位 Kb/s)を指 定 してください。0 は [制 限 なし] という意 味
です。
BitmapBaseDir*
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\BitmapBaseDir
名前
BitmapBaseDir
タイプ
デフォルト データ
REG_SZ
C:\%EXTMIRRBASE%\Bitmaps (通 常
は C:|Program
Files\SteelEye\DataKeeper\Bitmaps で
すが、システムをアップグレード した場 合 、
または SteelEye DataKeeper を別 のパス
にインスト ールした場 合 は異 なります)。
SteelEye DataKeeper がインテント ログを保 存 するディレクト リを指 定 してください。 (注 記 : ド ライブレターは大
文 字 である必 要 があります。) 空 の文 字 列 のディレクト リ設 定 はインテント ログを無 効 にします。インテント ログ
の機 能 を無 効 にするには、それらの各 システムで設 定 が反 映 されるように再 起 動 する必 要 があります。
CompressionLevel †
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\Targets\{Target IP}\CompressionLevel
名前
タイプ
デフォルト データ
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 48
DontFlushAsyncQueue * CompressionLevel
REG_DWORD
0
指 定 したミラーに対 する圧 縮 レベルを指 定 してください。有 効 値 は 0 ~ 9 です。レベル 0 は「圧 縮 なし」で
す。1 ~ 9 の値 は、圧 縮 の CPU の集 中 レベルを増 分 的 に指 定 します。圧 縮 レベル 1 は高 速 圧 縮 です。
データを圧 縮 する CPU 時 間 は最 短 ですが、パケット サイズが最 大 になります。レベル 9 は圧 縮 時 間 が最 長
ですが、圧 縮 率 は最 大 になります。つまり、CPU 時 間 は長 くなりますが、パケット サイズは最 小 になります。お
使 いのシステム、ネット ワーク、および作 業 負 荷 に応 じて、CPU 利 用 率 とネット ワーク効 率 の均 衡 を取 るよう
に適 切 なレベルに調 節 することができます。
DontFlushAsyncQueue * 場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\DontFlushAsyncQueue
名前
タイプ
デフォルト データ
DontFlushAsyncQueue
REG_SZ
空 <drive letter> [<drive letter>]
ド ライバがフラッシュ要 求 を受 けた場 合 に、非 同 期 キューをフラッシュしないボリュームを指 定 することができま
す。この値 は適 用 されるボリュームのド ライブレターを含 みます。ド ライブレターは続 けて入 力 するか (XY) また
はスペースで区 切 って (X Y) 入 力 してください。コロンは不 要 です。このレジスト リ値 を更 新 した
後 、DataKeeper が新 しい値 を使 用 してすぐに起 動 できるように READREGISTRY コマンド を実 行 してくださ
い。(注 記 : DontFlushAsyncQueue を設 定 する場 合 は、データとデータベースログを同 じパーティションに配
置 してください)
PingInterval *
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\PingInterval
名前
タイプ
デフォルト データ
PingInterval
REG_DWORD
3000 (0xBB8)
ping 間 の発 行 間 隔 をミリ秒 で指 定 してください。WAN 接 続 または信 頼 性 の低 いネット ワークに対 しては、
高 い値 を設 定 してください。MaxPingMisses の値 とともに発 行 間 隔 をカスタマイズすることでミラーリングのパ
フォーマンスを調 整 することが可 能 です。
MaxResyncPasses *
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\MaxResyncPasses
名前
タイプ
デフォルト データ
MaxResyncPasses
REG_DWORD
200 (0xc8)
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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TargetPortBase *
再 同 期 の最 大 パス数 を指 定 してください。この回 数 だけ実 行 した後 は、ソースボリュームにト ラフィックがある
間 は、SteelEye DataKeeper でミラーの再 同 期 は行 われません。すべてのパスで、パスの途 中 で書 き込 まれ
たボリュームブロックは SteelEye DataKeeper によってマークされます。次 のパスで、マークされたブロックのみを
ターゲット に送 信 します。
TargetPortBase *
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\TargetPortBase
名前
タイプ
デフォルト データ
TargetPortBase
REG_DWORD
10000
ターゲット ボリュームへの接 続 に対 するベースの TCP ポート 番 号 を指 定 してください。この番 号 はデフォルト の
ポート が他 のサービスで使 用 されている場 合 、またはファイアウォールでブロックされている場 合 に調 整 する必
要 があることもあります。ターゲット が使 用 する実 際 のポート は次 のように計 算 されます。
ポート = TargetPortBase + (ボリュームレター - A:)
以 下 に例 を示 します。
TargetPortBase = 10000
ボリュームレター = H
ポート = 10000 + (H:-A:)= 10007
TargetPortIncr *
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\TargetPortIncr
名前
タイプ
デフォルト データ
TargetPortIncr
REG_DWORD
256
ベースの TCP ポート 番 号 の増 分 を指 定 してください。これは、TCP ポート が使 用 されている場 合 にのみ使 用
されます。例 えば、ターゲット がポート 10005 を使 用 しようとしたがこのポート が使 用 中 だった場 合 、ポート
10005 + TargetPortIncr を使 用 して処 理 が再 試 行 されます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 50
TargetDispatchPort * †
TargetDispatchPort * †
場所
ターゲット システム:
HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\TargetDispatchPort
上 記 ターゲット にミラーを作 成 するソースシステム:
HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\TargetDispatchPort
および
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\
{Volume GUID}\Targets\(Target IP}\TargetDispatchPort
名前
タイプ
デフォルト データ
TargetDispatchPort
REG_DWORD
9999
ディスパッチポート を 9999 から変 更 する場 合 は、TargetDispatchPort を設 定 すべき箇 所 が 2 か所 あります。
ターゲット システムでは、ExtMirr\Parameters キー内 に配 置 してください。新 しい設 定 は、サーバのすべ
ての既 存 および新 規 ターゲット に対 して適 用 されます。変 更 したパラメータキーの設 定 を反 映 させるには、
ターゲット の再 起 動 が必 要 です。このターゲット システムに対 してミラーを作 成 するソースシステムで
は、ExtMirr\Parameters キー内 、およびミラーが既 に存 在 する場 合 は
ExtMirr\Parameters\Targets\{TargetIP} キー内 にも配 置 してください。注 記 : ソースとターゲット
の両 方 で、ポート を同 じにしてください。
新 しいディスパッチポート を動 作 させるためにはすべてのソースおよびターゲット サーバ上 でファイアウォールを開
放 する必 要 があります。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 51
WriteQueueHighWater * †
WriteQueueHighWater * †
注 記 : ミラーの同 期 中 にこの値 を変 更 しないでください。この値 を変 更 する前 にミラーを一 時 停 止 してくださ
い。
場所
新 規 ミラーの場 合 :
HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\WriteQueueHighWater
および
既 存 ミラーの場 合 :
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\
{Volume GUID}\Targets\{Target IP}\WriteQueueHighWater
注 記 : このエント リの Parameters の下 を編 集 した場 合 、この値 を継 承 するすべてのミラーが新 規 に作 成 され
ます。このエント リの Target の下 を編 集 した場 合 、その値 は 1 つのターゲット にのみ使 用 されます。Target の
値 は Parameter の値 よりも優 先 されます。 .
名前
タイプ
デフォルト データ
WriteQueueHighWater
REG_DWORD
20000 (0x4e20)
非 同 期 書 き込 みのキューの上 限 を指 定 してください。大 量 の入 出 力 ト ラフィックが発 生 しているときにキュー
の長 さがこの値 に達 した場 合 、SteelEye DataKeeper ド ライバは一 時 的 にミラーを停 止 して、キューを排 出
し、自 動 的 に部 分 再 同 期 を開 始 します。この値 は、バイト 数 ではなく、キュー内 の書 き込 み要 求 の数 を表
します。このレジスト リ値 を更 新 した後 、DataKeeper が新 しい値 を使 用 してすぐに起 動 できるように
READREGISTRY コマンド を実 行 してください。
注 記 : この値 はシステムで使 用 可 能 なメモリに依 存 します。SteelEye DataKeeper パフォーマンスモニタカウン
タを使 用 してミラーリング処 理 を監 視 すると、この値 を適 切 に設 定 することができます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 52
WriteQueueLowWater*†
WriteQueueLowWater*†
注 記 : ミラーの同 期 中 にこの値 を変 更 しないでください。この値 を変 更 する前 にミラーを一 時 停 止 してくださ
い。また、この値 を WriteQueueHighWater の値 より高 くしないでください。
場所
新 規 ミラーの場 合 :
HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\WriteQueueLowWater
および
既 存 ミラーの場 合 :
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\
{Volume GUID}\Targets\{Target IP}\WriteQueueLowWater
注 記 : このエント リの Parameters の下 を編 集 した場 合 、この値 を継 承 するすべてのミラーが新 規 に作 成 され
ます。このエント リの Target の下 を編 集 した場 合 、その値 は 1 つのターゲット にのみ使 用 されます。Target の
値 は Parameter の値 よりも優 先 されます。 .
名前
タイプ
デフォルト データ
WriteQueueLowWater
REG_DWORD
150 (0x96)
この値 は同 時 にキューにためることができる同 期 要 求 ブロックの最 大 値 を指 定 する場 合 に使 用 します。この
値 を変 更 するとミラーの同 期 速 度 が変 更 されます。高 い数 値 ほど、同 期 中 のメモリ使 用 率 が増 えますが同
期 の時 間 が早 くなります。WriteQueueLowWater で指 定 されるこの値 は同 期 要 求 ブロックの半 分 の値 にな
ります。このレジスト リ値 を更 新 した後 、DataKeeper が新 しい値 を使 用 してすぐに起 動 できるように
READREGISTRY コマンド を実 行 してください。
SnapshotLocation *
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\SnapshotLocation
名前
タイプ
デフォルト データ
SnapshotLocation
REG_SZ
<drive letter>
このボリュームのターゲット スナップショット ファイルを格 納 するフォルダを指 定 します。
TargetSnapshotBlocksize *
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\TargetSnapshotBlocksize
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 53
修 正 不 可 のレジスト リエント リ
名前
タイプ
デフォルト データ
TargetSnapshotBlocksize
REG_DWORD
なし
DataKeeper のターゲット スナップショット は、スナップショット ファイルに書 き込 むすべてのエント リについて、デフォ
ルト のブロックサイズ 64KB を使 用 します。このブロックサイズを変 更 するに
は、TargetSnapshotBlocksize レジスト リキーを作 成 します。
この値 は必 ず、ディスクセクタサイズ (通 常 は 512 バイト ) の倍 数 にする必 要 があります。特 定 の作 業 負 荷 と
書 き込 みパターンについて、ブロックサイズ変 更 のメリット があります。たとえば、データの順 次 スト リームで書 き
込 むボリューム (SQL Server のログファイルなど) では、大 きいブロックサイズが効 果 的 です。ブロックサイズを大
きくすると、連 続 するブロックを書 き込 むときにターゲット の読 み取 り回 数 が少 なくなります。ただし、ランダムな
パターンで書 き込 まれるボリュームでは、小 さい値 、またはデフォルト の 64KB が効 果 的 です。ブロックサイズを
小 さくすると、ランダム書 き込 み要 求 でのスナップショット ファイルの使 用 量 が少 なくなります。
修 正 不 可 のレジスト リエント リ
以 下 のレジスト リエント リは、参 考 情 報 として一 覧 のみを掲 載 します。このレジスト リエント リは、絶 対 に変 更 し
ないでください。
_____________________________________________________________
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM
\CurrentControlSet
\Services
\ExtMirrSvc
このキーはサービスに対 する基 本 キーです。このキーの直 下 の値 はすべて、オペレーティングシステムによってサー
ビスをロード するために使 用 されます。これらの値 は変 更 しないでください。サービスが正 しくロード されなくなる可
能 性 があります。これらの値 はサービス内 部 では使 用 されません。個 々 のキーの詳 細 については、Windows
Resource Kit の regentry.hlp ファイルを参 照 してください。
ErrorControl
場 所 : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirrSvc\ErrorControl
名前
タイプ
デフォルト データ
ErrorControl
REG_DWORD
1 (変 更 禁 止 )
この値 は、サービスのロード に失 敗 したときにシステムが行 う処 理 を指 定 します。デフォルト 値 1 は、失 敗 を無
視 してシステムの起 動 を続 行 することを意 味 します。この値 を変 更 すると、システムが起 動 しなくなることがあ
ります。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 54
DisplayName
DisplayName
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirrSvc\DisplayName
名前
タイプ
デフォルト データ
DisplayName
REG_SZ
SteelEye DataKeeper (変 更 禁 止 )
この値 はコントロールパネル / サービス画 面 に表 示 されるサービス名 を指 定 します。
ImagePath
場 所 : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirrSvc\ImagePath
名前
タイプ
デフォルト データ
ImagePath
REG_EXPAND_SZ
C:\<DK_Install_path> (変 更 禁 止 )
この値 はサービスの実 行 形 式 ファイルのパスを指 定 します。
Start
場 所 : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Start
名前
タイプ
デフォルト データ
Start
REG_DWORD
2 (変 更 禁 止 )
この値 はサービスをいつロード するかを指 定 します。SteelEye DataKeeper サービスの場 合 、この値 を 2 に設
定 して、システム起 動 時 にサービスが自 動 的 に起 動 されるようにする必 要 があります。他 の値 に設 定 すると、
システムがクラッシュしたり、ディスクが破 損 したりする可 能 性 があります。
タイプ
場 所 : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirrSvc\Type
名前
タイプ
デフォルト データ
タイプ
REG_DWORD
16 (0x10) (変 更 禁 止 )
_____________________________________________________________
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM
\CurrentControlSet
\Services
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 55
ErrorControl
\ExtMirr
このキーは、ド ライバの基 本 キーです。このキーの直 下 の値 はすべて、オペレーティングシステムがド ライバをロード
するために使 用 されます。これらの値 は変 更 しないでください。ド ライバが正 しくロード されなくなる可 能 性 があり
ます。これらの値 はド ライバ内 部 では使 用 されません。個 々 のキーの詳 細 については、Windows Resource Kit
のregentry.hlp ファイルを参 照 してください。
ErrorControl
場 所 : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\ErrorControl
名前
ErrorControl
タイプ
デフォルト データ
REG_DWORD
1 (変 更 禁 止 )
この値 は、ド ライバのロード に失 敗 したときにシステムが行 う処 理 を指 定 します。デフォルト 値 1 は、失 敗 を無
視 してシステムの起 動 を続 行 することを意 味 します。この値 を変 更 すると、システムが起 動 しなくなることがあ
ります。
Group
場 所 : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Group
名前
タイプ
デフォルト データ
Group
REG_SZ
Filter (変 更 禁 止 )
この値 は、SteelEye DataKeeper ド ライバが属 するグループの名 前 を指 定 します。この値 は常 に Filter にする
必 要 があります。この値 を変 更 すると、ディスクの破 損 など、予 測 できない結 果 になることがあります。
Start
場 所 : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Start
名前
タイプ
デフォルト データ
Start
REG_DWORD
0 (変 更 禁 止 )
この値 はド ライバをいつロード するかを指 定 します。SteelEye DataKeeper ド ライバの場 合 、この値 を 0 に設
定 して、システム起 動 の初 期 段 階 にド ライバが起 動 されるようにする必 要 があります。他 の値 に設 定 すると、
システムがクラッシュしたり、ディスクが破 損 したりする可 能 性 があります。
Tag
場 所 : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Tag
名前
タイプ
デフォルト データ
Tag
REG_DWORD
0x4 (変 更 禁 止 )
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 56
タイプ
この値 は、グループ内 でド ライバがロード される順 番 を指 定 します。SteelEye DataKeeper ド ライバの場 合 、
値 は 0x4 に設 定 し、ド ライバが DiskPerf.Sys と同 時 にロード されるように指 定 する必 要 がありま
す。DiskPerf.Sys は、FtDisk.Sys (NT のフォールト ト レラント ディスクド ライバ) のすぐ上 、ファイルシステムの下
に位 置 します。この値 を変 更 すると、ディスクが破 損 する可 能 性 があります。
タイプ
場 所 : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Type
名前
タイプ
デフォルト データ
タイプ
REG_DWORD
0x1 (変 更 禁 止 )
この値 は、このキーの実 行 形 式 ファイルの種 類 を指 定 します。SteelEye DataKeeper ド ライバの場 合 、この値
を 0x1 に設 定 して、カーネルモード ド ライバであることを指 定 する必 要 があります。この値 を変 更 すると、その
結 果 は予 測 できません。
_____________________________________________________________
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM
\CurrentControlSet
\Services
\ExtMirr
\Parameters
SteelEye DataKeeper ド ライバは下 記 のキーを使 用 します。下 記 の値 はド ライバの内 部 で使 用 されま
す。Parameters キーの直 下 の値 は、システムの全 ボリュームに対 してグローバルな値 です。
BuildDate
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\BuildDate
名前
タイプ
デフォルト データ
BuildDate
REG_SZ
<なし> (変 更 禁 止 )
ド ライバが構 築 された日 付 を指 定 します。
BuildTime
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\BuildTime
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 57
LastStartTime
名前
タイプ
デフォルト データ
BuildTime
REG_SZ
<なし> (変 更 禁 止 )
ド ライバがビルド された時 間 を指 定 します。
LastStartTime
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\LastStartTime
名前
タイプ
デフォルト データ
LastStartTime
REG_DWORD
0 ~ MAX_DWORD (変 更 禁 止 )
この値 は、システム起 動 時 に SteelEye DataKeeper ド ライバが起 動 された時 刻 を、グリニッジ標 準 時 (GMT)
の 1970 年 1 月 1 日 からの経 過 秒 数 によって指 定 します。この値 は、ド ライバ初 期 化 時 にレジスト リに書 き
込 まれ、ド ライバが読 み取 ることはありません。この値 は、現 在 、参 考 情 報 としての意 味 しか持 ちません。
Version
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Version
名前
タイプ
デフォルト データ
Version
REG_SZ
<なし> (変 更 禁 止 )
このシステムで最 後 に起 動 された SteelEye DataKeeper ド ライバのバージョン番 号 を含 むテキスト 文 字 列 を
指 定 します。
注 記 : 以 下 の値 の変 更 はすべて、次 回 のシステム再 起 動 後 に有 効 になります。
_____________________________________________________________
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM
\CurrentControlSet
\Services
\ExtMirr
\Parameters
\Volumes
\{Volume GUID}
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 58
BitmapFileValidOnFailover
Parameters\Volumes キーの下 のキーは、ミラーリングされているディスクボリューム (ソースとターゲット のいずれ
か) を表 します。キー名 は、Windows の「ディスクの管 理 」プログラムでボリュームに割 り当 てられている GUID を
表 します。
BitmapFileValidOnFailover
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\BitmapFileValidOnFailover
名前
タイプ
デフォルト データ
BitmapFileValidOnFailover
REG_BINARY
1 (変 更 禁 止 )
フェイルオーバで有 効 なビット マップファイルが見 つかったかどうかを指 定 します。ド ライバ内 部 で使 用 されます。
フェイルオーバ
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\Failover
名前
タイプ
デフォルト データ
フェイルオーバ
REG_BINARY
1 (変 更 禁 止 )
フェイルオーバによりミラーがターゲット になるかどうかを指 定 します。ド ライバ内 部 で使 用 されます。
MirrorRole
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\MirrorRole
名前
タイプ
デフォルト データ
MirrorRole
REG_DWORD
0 (なし)、1 (ソース)、2 (ターゲット )
(変 更 禁 止 )
ミラーリング時 のボリュームの役 割 を指 定 します。ド ライバ内 部 で使 用 されます。
SnapshotDevice
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\SnapshotDevice
名前
タイプ
デフォルト データ
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 59
VolumeAttributes
SnapshotDevice
REG_SZ
\\.\PHYSICALDRIVE<x> (変 更
禁止)
ターゲット スナップショット に接 続 される仮 想 ディスクを指 定 します。ド ライバ内 部 で使 用 されます。
VolumeAttributes
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\VolumeAttributes
名前
タイプ
デフォルト データ
VolumeAttributes
REG_DWORD
0 (変 更 禁 止 )
SteelEye DataKeeper サービスが設 定 するボリューム属 性 のビット マップを指 定 します。サービスとド ライバの内
部 で使 用 されます。
ビット 0: すべてのネット アラート
ビット 1: 破 損 状 態 アラート
ビット 2: 再 同 期 完 了 アラート
ビット 3: フェイルオーバアラート
ビット 4: ネット 障 害 アラート
ビット 5: LifeKeeper 設 定 済 み
ビット 6: 自 動 再 同 期 無 効
_____________________________________________________________
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM
\CurrentControlSet
\Services
\ExtMirr
\Parameters
\Volumes
\{Volume GUID}
\Targets
\{Target IP}
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 60
BitmapFileEnabled
注 記 : 以 下 の項 目 はソース上 の <Target Name> サブディレクト リの下 、およびターゲット 上 の <Targets> サブディ
レクト リの下 にあります。
以 下 は、各 ボリュームの設 定 を定 義 するレジスト リ値 の一 覧 です。
BitmapFileEnabled
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\Targets\{TargetIP}\BitmapFileEnabled
名前
タイプ
デフォルト データ
BitmapFileEnabled
REG_BINARY
1 (変 更 禁 止 )
ビット マップファイルがミラー用 に作 成 されるかどうかを指 定 します。このビット マップファイルによって、ミラーは、全
再 同 期 を実 行 することなく、プライマリシステムの障 害 から復 旧 することができます。
BitmapFileValid
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\Targets\{TargetIP}\BitmapFileValid
名前
タイプ
デフォルト データ
BitmapFileValid
REG_BINARY
1 (変 更 禁 止 )
ビット マップファイルが有 効 かどうかを指 定 します。
Enabled
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\Targets\{TargetIP}\Enabled
名前
タイプ
デフォルト データ
Enabled
REG_BINARY
1 (変 更 禁 止 )
ミラーが存 在 することを示 します。
TargetDriveLetter
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\Targets\{TargetIP}\TargetDriveLetter
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 61
SourceDriveLetter
名前
タイプ
デフォルト データ
TargetDriveLetter
REG_BINARY
なし (変 更 禁 止 )
ミラーの作 成 時 または再 開 時 のターゲット 側 ボリュームのド ライブレターを指 定 します。この値 はド ライブレター
の Unicode 表 記 です。
この値 は、ミラーの作 成 時 または再 開 時 にド ライバによって書 き込 まれ、参 考 情 報 程 度 です。ド ライバはこの
値 を読 み取 りません。
注 記 : システムの動 作 中 にド ライブレターを変 更 できます。ド ライブレターを変 更 するには、ディスクの管 理 ユー
ティリティなどを使 用 します。この値 は、最 後 のミラー作 成 時 点 または再 開 時 点 の値 を示 しているだけです。
警 告 : ユーザはこの値 を変 更 しないでください。
SourceDriveLetter
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\Targets\{TargetIP}\SourceDriveLetter
名前
タイプ
デフォルト データ
SourceDriveLetter
REG_BINARY
なし (変 更 禁 止 )
ミラーの続 行 時 または再 開 時 のソース側 ボリュームのド ライブレターを指 定 します。この値 はド ライブレターの
Unicode 表 記 です。
この値 は、ミラーの作 成 時 または再 開 時 にド ライバによって書 き込 まれ、参 考 情 報 程 度 です。ド ライバはこの
値 を読 み取 りません。
注 記 : システムの動 作 中 にド ライブレターを変 更 できます。ド ライブレターを変 更 するには、ディスクの管 理 プロ
グラムなどを使 用 します。この値 は、最 後 のミラー作 成 時 点 または再 開 時 点 の値 を示 しているだけです。
警 告 : ユーザはこの値 を変 更 しないでください。
MirrorState
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\Targets\{TargetIP}\MirrorState
名前
タイプ
データ
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 62
MirrorType
MirrorState
REG_DWORD
範囲
0 (なし)、1 (ミラー)、2 (再 同 期 )、
3 (破 損 )、4 (ミラー一 時 停 止 )、
5 (再 同 期 保 留 )
デフォルト
0 (なし) (変 更 禁 止 )
現 在 のボリュームのミラーリング状 態 を示 します。
警 告 : ユーザはこの値 を変 更 しないでください。
MirrorType
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\Targets\{TargetIP}\MirrorType
名前
MirrorType
タイプ
データ
REG_DWORD
範囲
0 (なし)、1 (同 期 )、
2 (非 同 期 )
デフォルト
0 (なし) (変 更 禁 止 )
このボリュームのミラーリングの種 類 を示 します。
警 告 : ユーザはこの値 を変 更 しないでください。
CleanShutdown
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\Targets\{TargetIP}\CleanShutdown
名前
タイプ
デフォルト データ
CleanShutdown
REG_DWORD
1 (変 更 禁 止 )
起 動 が、計 画 的 なものか、または障 害 の結 果 発 生 したものかを示 します。ド ライバは、このエント リを使 用 し
て強 制 再 同 期 と部 分 再 同 期 のいずれを実 行 するかを決 定 します。書 き込 みに失 敗 せず、正 常 なシャット ダ
ウンを行 った場 合 は部 分 再 同 期 を実 行 します。
注 記 : このエント リはソース側 にのみ適 用 されます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 63
BreakUserRequested
BreakUserRequested
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\Targets\{TargetIP}\BreakUserRequested
名前
タイプ
デフォルト データ
BreakUserRequested
REG_BINARY
なし (変 更 禁 止 )
ミラーが中 断 または一 時 停 止 された原 因 がエラーによるものか、ユーザの中 断 / 一 時 停 止 要 求 によるものか
を示 します。このエント リがエラーを示 した場 合 、システムが中 断 / 一 時 停 止 からの回 復 を試 みます。
注 記 : このエント リは、SteelEye DataKeeper ド ライバ内 部 で使 用 されます。
RemoteName
場 所 : HKEY_LOCAL_
MACHINE\SYSTEM\<CurrentControlSet>\Services\ExtMirr\Parameters\Volumes\{Volume GUID}
\Targets\{TargetIP}\RemoteName
名前
タイプ
デフォルト データ
RemoteName
REG_SZ
なし (変 更 禁 止 )
ミラーリングの相 手 システムの名 前 (文 字 列 値 ) を示 します。ターゲット の場 合 、この値 はソースを示 します。
ソースの場 合 はターゲット を示 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 64
Chapter 5: SteelEye DataKeeper で EMCMD を使用する
SteelEye DataKeeper に付 属 の EMCMD ユーティリティは、コマンド ラインでのミラー操 作 方 法 を提 供 します。
スクリプト は「通 常 の」確 認 ルールが適 用 できない状 況 で実 行 されるため、EMCMD は SteelEye DataKeeper
ユーザインターフェースを使 用 して実 行 されるものと同 種 の正 常 チェックを実 行 しません。EMCMD は、SteelEye
DataKeeper レプリケーションサービスにコマンド を渡 すだけで、サービスは任 意 の決 定 を下 すことができま
す。DataKeeper ユーザインターフェースを使 用 した場 合 に行 われるようなチェックがないことによって、EMCMD は
便 利 な診 断 およびサポート ツールになります。ただし、SteelEye DataKeeper の内 部 構 造 に詳 しくないユーザに
とっては、潜 在 的 に危 険 です。
以 下 のセクションでは、EMCMD SteelEye DataKeeper コマンド ラインの操 作 方 法 について詳 しく説 明 します。こ
のコマンド を発 行 するには、EM ディレクト リに移 動 するか、ディレクト リのパスを指 定 する必 要 があります。
注 記 : 以 下 の表 現 規 則 を使 用 します。
<system>
システムの NetBIOS 名 、IP アド レス、または完 全 修 飾 ド メイン名 を使 用 して、指 定 のシステムに
接 続 してください。emcmd を実 行 しているローカルシステムは、ピリオド (.) で表 すこともできます。
<drive>
参 照 されているド ライブレターを指 します。EMCMD は 1 文 字 目 の後 はすべて解 析 するので、「:」
(コロン) は無 効 です。
ミラー状 態 の定 義
さまざまな状 態 の記 述 のため、内 部 的 に次 の数 字 が使 用 されます。この数 字 は EMCMD によって使 用 されま
すが、イベント ログのエント リにある状 態 番 号 でもあります。
-1: 無 効 な状 態
0: ミラーなし
1: ミラーリング
2: ミラーは再 同 期 中
3: ミラーは中 断
4: ミラーは一 時 停 止
5: 再 同 期 は待 ち状 態
EMCMD コマンドの Proxy オプションを使 用 する
全 ての EMCMD リクエスト は "Proxy" DataKeeper サービスを経 由 することができます。Proxy を経 由 して実 行 す
る場 合 には、実 行 する EMCMD コマンド の最 後 に以 下 のオプションを追 加 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 65
使用例
-proxy <proxy_system><proxy_system>には<system>オプションと同 じフォーマット を使 用 してください。EMCMDコマンド は最 初 に
<proxy_system> とのコネクションを開 き、そのリクエスト を <system> へとフォワード します。 <proxy_system> 上
の DataKeeper サービスは <system> とのコネクションを開 き、<system> へEMCMDコマンド のリクエスト を送 り、
そのレスポンスをユーザーへ返 します。
-proxy <proxy_system> オプションは DataKeeper ノード 同 士 の通 信 が可 能 な状 態 かを確 認 することができま
す。
使用例
EMCMD DK_NODE_2 GETSERVICEINFO -proxy DK_NODE_1
DK_NODE_1 で動 作 している DataKeeper サービスへのコネクションをオープンし、次 に DK_NODE_2 への接 続
をオープンします。そして、 GETSERVICEINFO リクエスト をフォワード し、DK_NODE_2 から
GETSERVICEINFO の結 果 としてサービス情 報 を返 します。このコマンド は、DK_NODE_1 上 の DataKeeper
サービスが DK_NODE_2 上 で DataKeeper サービスと通 信 することができることを確 認 するために利 用 できます。
BREAKMIRROR
EMCMD <system> BREAKMIRROR <volume letter> [<targetsystem>]
このコマンド はミラーを中 断 状 態 にします。ミラーを中 断 すると、ミラーの再 開 時 または再 同 期 時 に完 全 再 同 期
が実 行 されます。パラメータは次 のとおりです。
<system>
中 断 するミラーのソースシステムです。ターゲット システムでの BREAKMIRROR コマンド は無 効 で
す。
<volume
letter>
中 断 するミラーのボリュームレターです。
<target
system>
中 断 するミラーのターゲット システムの IP アド レスです。ミラーに複 数 のターゲット が関 連 している
場 合 は、オプションパラメータを使 用 することもできます。このオプションパラメータを指 定 しない場
合 、ミラーはすべてのターゲット に対 して中 断 されます。
CHANGEMIRRORENDPOINTS
EMCMD <system> CHANGEMIRRORENDPOINTS <volume letter> <old
target IP> <new source IP> <new target IP>
このコマンド は DataKeeper が保 護 するボリュームをネット ワーク上 の別 の場 所 に移 動 します。
注 記 : このコマンド は 3 ノード 以 下 で構 成 されるミラーボリュームのエンド ポイント の変 更 をサポート します。4 つ
以 上 のノード で構 成 される場 合 は、ミラーを削 除 してから再 作 成 する必 要 があります。
以 下 の例 を参 照 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 66
CHANGEMIRRORENDPOINTS
「設 定 」セクションの 「WAN に関 する考 慮 事 項 」および「LAN/WAN 間 のデータの初 期 同 期 」を参 照 してくださ
い。
<system>
ミラーに使 用 できる新 しいソース IP アド レスがあるシステムです。
<volume letter>
変 更 するミラーのド ライブレターです。
<old target IP>
ターゲット システムの以 前 の IP アド レスです。
<new source IP>
ソースシステムの新 しい IP アド レスです。
<new target IP>
ターゲット システムの新 しい IP アド レスです。
注記:
l
l
ジョブには複 数 のボリュームおよび複 数 のミラーが含 まれる場 合 がありま
す。CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンド を使 用 するたびに、1 つのミラーのエンド ポイント が変 更 さ
れます。1x1 ミラー (1 つのソース、1 つのターゲット ) の場 合 、コマンド を 1 回 実 行 する必 要 があります。
2x1 ミラー (1 つのターゲット ノード で共 有 ボリュームを持 つノード 2 つ) または 1x1x1 (1 つのソース、2 つの
ターゲット ノード ) の場 合 、必 要 なミラーエンド ポイント を変 更 するには、コマンド を 2 回 実 行 する必 要 があ
ります。
エンド ポイント を変 更 する既 存 のミラーが現 在 アクティブなミラーである場 合 は、エンド ポイント を変 更 する
前 に、一 時 停 止 、中 断 、または再 同 期 (ペンディング)の状 態 にする必 要 があります。
注 意 : 中 断 のコマンド を使 用 すると、完 全 再 同 期 が実 行 されます。中 断 ではなく、
ミラーを一 時 停 止 してください。
l
l
変 更 前 にボリュームのジョブ情 報 を表 示 すると参 考 になります。例 : emcmd . getJobInfoForVol D
.
エンド ポイント を変 更 する間 、DataKeeper GUI の [ジョブ] アイコンが赤 くなる場 合 があります
が、ContinueMirror コマンド を実 行 すると緑 に戻 ります。
以 下 の例 では、172.17.103 サブネット から 192.168.1 サブネット にミラーを移 動 します。基 本 的 な手 順 は以 下 の
とおりです。
1. ボリュームのジョブ情 報 を表 示 します。
2. EMCMD コマンド ラインを使 用 してミラーを一 時 停 止 します。
3. システムの IP アド レスを変 更 します (必 要 な場 合 )。
重 要 : ソースとターゲット の IP アド レスを更 新 していない場 合
は、CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンド を実 行 する前 に更 新 してください。こ
のコマンド は、自 動 的 にミラーを一 時 停 止 の状 態 にします。
4. EMCMD CHANGEMIRRORENDPOINTS を実 行 して、新 しい IP アド レスに変 更 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 67
1x1 ミラーの CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンド の例
1x1 ミラーの CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンド の例
1x1 ミラー (ソースとターゲット のみ) の場 合 、コマンド を 1 回 実 行 する必 要 があります。
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL getJobInfoForVol D
ID = caa97f9f-ac6a-4b56-8f25-20db9e2808a8
Name = Mirr Vol D
Description = Mirror Volume D
MirrorEndPoints =
SYS3.MYDOM.LOCAL;D;172.17.103.223;SYS1.MYDOM.LOCAL;E
;172.17.103.221;A
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL PauseMirror D
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL ChangeMirrorEndPoints D 172.17.103.223
192.168.1.221 192.168.1.223
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL getJobInfoForVol D
...
MirrorEndPoints =
SYS3.MYDOM.LOCAL;D;192.168.1.223;SYS1.MYDOM.LOCAL;D;
192.168.1.221;A
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL ContinueMirror D
2x1 ミラーの CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンド の例
共 有 ソースボリュームとターゲット ボリュームを含 む 2x1 ミラーの場 合 は、コマンド を 2 回 実 行 する必 要 がありま
す。
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL getJobInfoForVol E
ID = caa97f93e-ac6a-4b56-8f25-20db9e2808a8
Name = Mirr Vol E
Description = Mirror Volume E
MirrorEndPoints =
SYS1.MYDOM.LOCAL;E;0.0.0.0;SYS2.MYDOM.LOCAL;E
;0.0.0.0;D
MirrorEndPoints =
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 68
1x1x1 ミラーの CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンド の例
SYS3.MYDOM.LOCAL;E;172.17.103.223;SYS2.MYDOM.LOCAL;E
;172.17.103.222;A
MirrorEndPoints =
SYS3.MYDOM.LOCAL;E;172.17.103.223;SYS1.MYDOM.LOCAL;E
;172.17.103.221;A
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL PauseMirror E
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL ChangeMirrorEndPoints E 172.17.103.223
192.168.1.221 192.168.1.223
emcmd SYS2.MYDOM.LOCAL ChangeMirrorEndPoints E 172.17.103.223
192.168.1.222 192.168.1.223
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL getJobInfoForVol E
...
MirrorEndPoints =
SYS1.MYDOM.LOCAL;E;0.0.0.0;SYS2.MYDOM.LOCAL;E;0.0.0.
0;D
MirrorEndPoints =
SYS3.MYDOM.LOCAL;E;192.168.1.223;SYS2.MYDOM.LOCAL;E;
192.168.1.222;A
MirrorEndPoints =
SYS3.MYDOM.LOCAL;E;192.168.1.223;SYS1.MYDOM.LOCAL;E;
192.168.1.221;A
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL ContinueMirror E
1x1x1 ミラーの CHANGEMIRRORENDPOINTS コマンド の例
2 つのターゲット ボリュームを含 む 1x1x1 ミラーの場 合 は、コマンド を 2 回 実 行 する必 要 があります。
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL getJobInfoForVol J
ID = caa97f93j-ac6a-4b56-8f25-20db9j2808a8
Name = Mirr Vol J
Description = Mirror Volume J
MirrorEndPoints =
SYS1.MYDOM.LOCAL;J;172.17.103.221;SYS3.MYDOM.LOCAL;J
;172.17.103.223;A
MirrorEndPoints =
SYS3.MYDOM.LOCAL;J;172.17.103.223;SYS2.MYDOM.LOCAL;J
;172.17.103.222;A
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 69
CLEARASR_OK
MirrorEndPoints =
SYS1.MYDOM.LOCAL;J;172.17.103.221;SYS2.MYDOM.LOCAL;J
;172.17.103.222;A
この例 では、システム「SYS3.MYDOM.LOCAL」が別 のサイト に移 動 されます。
SYS1 と SYS2 は、新 しいサブネット (192.168.1.*) を使 用 して SYS3 と通 信 するようになります。
ただし、SYS1 と SYS2 は、相 互 の通 信 に 172.17.103.* を使 用 し続 けます。
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL PauseMirror J
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL ChangeMirrorEndPoints J 172.17.103.223
192.168.1.221 192.168.1.223
emcmd SYS2.MYDOM.LOCAL ChangeMirrorEndPoints J 172.17.103.223
192.168.1.222 192.168.1.223
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL getJobInfoForVol J
...
MirrorEndPoints =
SYS1.MYDOM.LOCAL;J;192.168.1.221;SYS3.MYDOM.LOCAL;J;
192.168.1.223;A
MirrorEndPoints =
SYS3.MYDOM.LOCAL;J;192.168.1.223;SYS2.MYDOM.LOCAL;J;
192.168.1.222;A
MirrorEndPoints =
SYS1.MYDOM.LOCAL;J;172.17.103.221;SYS2.MYDOM.LOCAL;J
;172.17.103.222;A
emcmd SYS1.MYDOM.LOCAL ContinueMirror J
CLEARASR_OK
EMCMD <system> CLEARASR_OK <volume> [<target_ip>]
このコマンド は、自 動 スプリット ブレインリカバリ OK フラグをクリアし、FALSE に設 定 します。target_ip を指 定 した
場 合 は、そのミラーのフラグが FALSE に設 定 されます。target_ip を指 定 しない場 合 は、指 定 したボリュームの
すべてのミラーのフラグが FALSE に設 定 されます。このコマンド はミラーのソースシステムでのみ有 効 です。
自 動 スプリット ブレインリカバリ OK フラグは DataKeeper 内 部 でのみ使 用 されます。ユーザがこのコマンド を実 行
する必 要 がある場 面 は想 定 していません。
パラメータは次 のとおりです。
<system>
ソースシステムのみ
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 70
CLEARSNAPSHOTLOCATION
<volume letter> ミラーボリュームのド ライブレター
[<target ip>]
ターゲット システムの IP アド レス
CLEARSNAPSHOTLOCATION
EMCMD <system> CLEARSNAPSHOTLOCATION <volume letter>
このコマンド は、指 定 システムの指 定 ボリュームについて、スナップショット の場 所 (ディレクト リのパス) をクリアしま
す。このコマンド が正 常 に実 行 されると、指 定 ボリュームのスナップショット が無 効 になります。
パラメータは次 のとおりです。
<system>
スナップショット の場 所 のシステム名 / IP アド レスです。
<volume letter>
スナップショット を作 成 する対 象 のボリュームのド ライブレターです。
出力例
Status = 0
このコマンド が正 常 に実 行 されると、ステータス 0 が返 されます。コマンド が失 敗 した場 合 は、0 以 外 のステータス
が返 されます。
CLEARSWITCHOVER
EMCMD <system> CLEARSWITCHOVER <volume letter>
このコマンド は前 回 、ミラーが DELETELOCALMIRRORONLY コマンド で削 除 され、再 構 成 を必 要 とするター
ゲット システムで実 行 する必 要 があります。このコマンド は DELETELOCALMIRRORONLY を使 用 してターゲット
から削 除 されたボリュームに対 して設 定 された SteelEye DataKeeper スイッチオーバフラグをクリアしま
す。DELETELOCALMIRRORONLY を使 用 して削 除 したターゲット に CLEARSWITCHOVER を実 行 しない
場 合 、システムを再 起 動 しない限 り、ミラーターゲット を再 構 成 できません。
<system>
DELETELOCALMIRRORONLY を実 行 したターゲット システムです。
<volume letter> ミラーのド ライブレターです。
CONTINUEMIRROR
EMCMD <system> CONTINUEMIRROR <volume letter> [<target
system>]
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 71
CREATEJOB
このコマンド は一 時 停 止 、または中 断 したミラーを再 開 します。再 同 期 (完 全 再 同 期 または部 分 再 同 期 ) が
正 常 に完 了 すると、ミラーの状 態 はミラーリングに変 更 されます。このコマンド は、ターゲット システムがロック解 除
されている場 合 は自 動 的 に再 ロックしません。
注 記 : ターゲット ボリュームがロック解 除 されている場 合 、このコマンド を実 行 する前 に再 ロックする必 要 がありま
す。
パラメータは次 のとおりです。
<system> ミラーを再開するミラーのソースシステムです。
<volume
letter>
ミラーを再開するミラーのボリュームレターです。
<target
system>
再同期を行うミラーのターゲット システムの IP アド レスです。ミラーに複数のターゲット が関連している場合は、
オプションパラメータを使用することもできます。このオプションパラメータを指定しない場合、再同期がすべての
ターゲット に対して実行されます。
CREATEJOB
EMCMD <system> CREATEJOB <JobName>
<Description><SysName1> <DrvLetter1> <IP1>
<SysName2><DrvLetter2> <IP2> <MirrorType> ...
このコマンド は、内 部 での使 用 のみを目 的 としています。
CREATEMIRROR
EMCMD <system> CREATEMIRROR <volume letter> <target system>
<type> [options]
このコマンド は、それぞれ同 じド ライブレターを使 用 して 2 つのマシン間 にミラーを作 成 します。パラメータは次 のと
おりです。
<
ソースシステムの IP アド レスです (以 下 の注 記 を参 照 )。
system
>
<
ミラーされるド ライブレターです。これは、ソースおよびターゲット のド ライブレターになります。
volume
letter>
<target ターゲット システムの IP アド レスです (以 下 の注 記 を参 照 )。
system
>
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 72
DELETEJOB
<type> ミラーの種 類 で、1 文 字 で表 します。
A - 非 同 期 ミラーを作 成 します。
S - 同 期 ミラーを作 成 します。
[
標 準 ではない処 理 を指 定 するオプションの引 数 。複 数 のオプションをまとめて指 定 できます (10 進
options 数 の加 算 - 例 えばオプション 1 と オプション 4 を指 定 するには、 5 (1 + 4) をコマンド に指 定 )。それらは
]
以 下 になります。
1: 完 全 な再 同 期 処 理 を実 行 しないでミラーを作 成 します。
2: ターゲット 側 のミラー作 成 の完 了 を待 ちません。
4: 起 動 時 の制 限 を使 用 して作 成 します。基 本 的 に、起 動 プロセスの一 部 としてミラーを再 構 成
します。このオプションでは、リモート システムが既 にソースであるかどうかを調 べて、ソースである場 合
には作 成 が失 敗 します。
注 記 : ソースとターゲット の IP アド レスは同 じプロト コルのものである必 要 があります。2 つの IPV4 ア
ド レス、または 2 つの IPV6 の アド レスの組 み合 わせでのみ、ミラーを作 成 できます。DataKeeper
は現 在 、異 なるプロト コルを使 用 するミラーエンド ポイント をサポート していません。
IPv4 の例
EMCMD 192.168.1.1 CREATEMIRROR E 192.168.1.2 A 5
IPv6 の例
EMCMD 2001:5c0:110e:3304:a6ba:dbff:feb2:f7fd CREATEMIRROR F
2001:5c0:110e:3304:a6ba:dbff:feb2:afd7 A 5
DELETEJOB
EMCMD <system> DELETEJOB [<JobId>]
このコマンド は、内 部 での使 用 のみを目 的 としています。
DELETELOCALMIRRORONLY
EMCMD <system> DELETELOCALMIRRORONLY <volume letter>
[<target system>]
このコマンド は、発 行 対 象 の <system> のミラーのみを削 除 します。ミラーリングを構 成 しているサーバのうち、
ターゲット サーバが存 在 しソースサーバが存 在 しない状 態 、またはその逆 の状 態 で終 わるケースを処 理 します。
パラメータは次 のとおりです。
<system>
ソースまたはターゲット システムのどちらかです。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 73
DELETEMIRROR
<volume
letter>
削除するミラーのド ライブレターです。
<target
system>
削除するミラーのターゲット システムの IP アド レスです。ミラーに複数のターゲット が関連している場合は、オ
プションパラメータを使用することもできます。
DELETEMIRROR
EMCMD <system> DELETEMIRROR <volume letter> [<target system>]
このコマンド は、<system> がソースである場 合 にソースおよびターゲット の両 方 からミラーを削 除 しま
す。<system> がターゲット の場 合 はソースシステムがダウンしている場 合 に限 って、ターゲット 側 のミラーを削 除 し
ます。パラメータは次 のとおりです。
<system> ソースまたはターゲット システムのどちらかです。
<volume
letter>
削除するミラーのド ライブレターです。
<target
system>
削除するミラーのターゲット システムの IP アド レスです。ミラーに複数のターゲット が関連している場合は、オプ
ションパラメータを使用することもできます。このオプションパラメータを指定しない場合、ミラーはすべてのター
ゲット に対して削除されます。
DROPSNAPSHOT
EMCMD <system> DROPSNAPSHOT <volume letter> [<volume letter>
...]
このコマンド は、DataKeeper にボリュームをロックして作 成 済 みのスナップショット ファイルをクリーンアップするように
指 示 します。パラメータは次 のとおりです。
<system> スナップショット を含 むシステムの IP アド レスです。
<volume
letter>
ターゲット サーバ上 にある、スナップショット を作 成 したボリュームのド ライブレターです。複 数 のス
ナップショット をクリーンアップする場 合 は、ド ライブレターをスペースで区 切 って入 力 してください。
GETASR_OK
EMCMD <system> GETASR_OK <volume letter> <target_ip>
このコマンド は、指 定 されたミラーの自 動 スプリット ブレインリカバリ OK フラグを取 得 します。このコマンド はミラーの
ソースシステムでのみ有 効 です。
自 動 スプリット ブレインリカバリ OK フラグは DataKeeper 内 部 でのみ使 用 されます。ユーザがこのコマンド を実 行
する必 要 がある場 面 は想 定 していません。
パラメータは次 のとおりです。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 74
GETCOMPLETEVOLUMELIST
<system>
ソースシステムのみ
<volume letter> ミラーボリュームのド ライブレター
<target ip>
ターゲット システムの IP アド レス
出力例
ASR_OK:FALSE
このコマンド が正 常 に実 行 されると、FALSE または TRUE が報 告 されます。
GETCOMPLETEVOLUMELIST
EMCMD <system> GETCOMPLETEVOLUMELIST
このコマンド は、ミラーリングに適 している、またはすでにミラー状 態 にあるすべてのボリュームの情 報 を表 示 しま
す。出 力 例 :
ボリューム 1 の情 報
Volume Root
= F:
Volume Label
= New Volume
Volume File System
= NTFS
Volume Total Space
= 2151608320
Mirror Role
= 01
Number of targets
=2
Target 0 information:
Volume State
= 0001
Target System
= 10.1.1.133
Target Drive Letter
=F
Target 1 information:
Volume State
= 0002
Target System
= 10.1.1.134
Target Drive Letter
=F
GETCONFIGURATION
EMCMD <system> GETCONFIGURATION <volume letter>
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 75
GETEXTENDEDVOLUMEINFO
このコマンド は、ボリュームのネット アラート 設 定 (別 名 、「ボリューム属 性 」) を取 得 して表 示 します。パラメータは
次 のとおりです。
<system>
ソースまたはターゲット システムのどちらかです。
<volume letter> 情報収集対象のボリュームのド ライブレターです。
出力例:
** Calling GetConfiguration [Volume F] **
All Net Alert bit
IS NOT enabled
Net Alert
IS NOT enabled
Broken State Alert
IS NOT enabled
Resync Done Alert
IS NOT enabled
Failover Alert
IS NOT enabled
Net Failure Alert
IS NOT enabled
LK Config
IS NOT enabled
Auto Resync
IS NOT enabled
MS Failover Cluster Config IS NOT enabled
Shared Volume
IS NOT enabled
GETEXTENDEDVOLUMEINFO
EMCMD <system> GETEXTENDEDVOLUMEINFO <volume letter>
このコマンド は、選 択 したボリュームについて、ディスクシグネチャ、物 理 ディスクオフセット 、内 部 ディスク ID などの
拡 張 ボリューム情 報 を返 します。パラメータは次 のとおりです。
<system>
ソースまたはターゲット システムのどちらかです。
<volume letter> 情報収集対象のボリュームのド ライブレターです。
出力例
-------------------------------------------EXTENDED INFO --Physical Disk Signature = {217abb5a-0000-0000-0000-000000000000}
Physical Disk Offset = 32256
Internal Disk ID
= 0xf2fa
GETJOBINFO
EMCMD <system> GETJOBINFO [<JobId>]
このコマンド は、特 定 のジョブ ID またはすべての定 義 されたジョブに対 するジョブ情 報 を表 示 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 76
GETJOBINFOFORVOL
GETJOBINFOFORVOL
EMCMD <system> GETJOBINFOFORVOL <DrvLetter>
[<FullSysname>|<IP>]
このコマンド は、特 定 のシステム上 の特 定 のボリュームに関 連 するジョブ情 報 を表 示 します。
GETMIRRORTYPE
EMCMD <system> GETMIRRORTYPE <volume letter>
このコマンド は、ミラータイプを数 値 で出 力 します。
パラメータは次 のとおりです。
<system>
ソースまたはターゲット システムのどちらかです。
<volume letter> 情報収集対象のボリュームのド ライブレターです。
出 力 フォーマット
c:>EMCMD .GETMIRRORTYPE F
Target system 10.1.1.133, Type 2
Target system 10.1.1.134, Type 2
ミラータイプ
-1: 無 効 なタイプ (EMCMD は要 求 された情 報 を取 得 できない)
0: ミラーなし
1: 同 期 ミラー
2: 非 同 期 ミラー
GETMIRRORVOLINFO
EMCMD <system> GETMIRRORVOLINFO <volume letter>
このコマンド はミラー状 態 をきわめて簡 潔 な出 力 で表 示 します。GETMIRRORVOLINFO コマンド は複 数 の出
力 行 を返 すことが可 能 です (1 つのターゲット につき 1 行 )。表 示 される情 報 は、実 質 的 に GETVOLUMEINFO
コマンド のものと同 じです。
パラメータは次 のとおりです。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 77
GETREMOTEBITMAP
<system>
ソースまたはターゲット システムのどちらかです。
<volume letter> 情報収集対象のボリュームのド ライブレターです。
出力例
c:>EMCMD .GETMIRRORVOLINFO F
F: 1 CARDINAL10.1.1.133 1
F: 1 CARDINAL10.1.1.134 1
出 力 フォーマット
[ボリュームレター} {ミラーの役 割 } [ソースシステム] [ターゲット システム] [ミラーの状 態 ]
ミラーの役 割 : 1 = ソース、2 = ターゲット
ミラー状 態
-1: 無 効 な状 態
0: ミラーなし
1: ミラーリング
2: ミラーは再 同 期 中
3: ミラーは中 断
4: ミラーは一 時 停 止
5: 再 同 期 は待 ち状 態
GETREMOTEBITMAP
EMCMD <system> GETREMOTEBITMAP <volume letter>
<targetsystem> <local file>
このコマンド は、内 部 での使 用 のみを目 的 としています。
GETRESYNCSTATUS
EMCMD <system> GETRESYNCSTATUS <volume letter>
このコマンド は再 同 期 処 理 の全 体 的 な状 況 を示 す情 報 を返 します。パラメータは次 のとおりです。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 78
GETRESYNCSTATUS
<system>
ソースまたはターゲット システムのどちらかです。
<volume letter> 構 成 を設 定 するボリュームのド ライブレターです。
出力例
Resync Status for Volume F:
Target 0 (Target System 10.1.1.133)
ResyncPhase : 3
BitmapPass : 1
NumberOfBlocks : 32831
DirtyBlocks : 0
CurrentBlock : 0
NewWrites : 1803
ResyncStartTime: Fri Nov 05 13.57.51 2008
LastResyncTime : Fri Nov 05 13.57.51 2008
Target 1 (Target System 10.1.1.134)
ResyncPhase : 2
BitmapPass : 0
NumberofBlocks : 32831
DirtyBlocks : 2124
CurrentBlock : 29556
NewWrites : 0
ResyncStartTime: Fri Nov 05 15:09:47 2008
LastResyncTime: Fri Nov 05 15:09:47 2008
ResyncPhase は内 部 で使 用 され、開 発 環 境 外 ではあまり重 要 ではありません。値 は 0 (不 明 )、1 (初 期 )、2
(更 新 )、3 (完 了 ) です。
BitmapPass はダーティブロックの数 を示 すビット マップを通 過 した回 数 です。カウント は 0 から行 います。1 つのパ
スで再 同 期 処 理 を実 行 すると、この値 は増 分 しません。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 79
GETSERVICEINFO
NumberOfBlocks は、ボリューム上 の 64K データブロックの数 です。
DirtyBlocks パラメータは、更 新 が必 要 である (そしてまだ実 行 されていない) ことをビット マップが示 すブロックの
数 です。
CurrentBlock パラメータは、ビット マップでの現 在 の位 置 を示 します。
NewWrites パラメータは、再 同 期 処 理 を実 行 してから行 われたボリュームでの書 き込 みの数 です。
ResyncStartTime と LastResyncTime のパラメータは、再 同 期 処 理 が開 始 された時 間 、ネット ワークで再 同
期 の書 き込 み処 理 が最 後 に送 信 された時 間 を示 します。
GETSERVICEINFO
EMCMD <system> GETSERVICEINFO
このコマンド は、指 定 のマシンで実 行 されている SteelEye DataKeeper サービスとド ライバのバージョンおよびその
他 の情 報 を取 得 します。パラメータは次 のとおりです。
<system> ソースまたはターゲット システムのどちらかです。
出力例
Service Description:= SteelEye DataKeeper Service
Service Build Type: = Release
Service Version
= 7.0
Service Build
=1
Driver Version
= 7.0
Driver Build
Volume Bit Map
=1
= 1000070h
Service Start Time = Fri Oct 06 11:20:45 2008
Last Modified Time = Fri Oct 06 15:11:53 2008
GETSNAPSHOTLOCATION
EMCMD <system> GETSNAPSHOTLOCATION <volume letter>
このコマンド は、指 定 システムの指 定 ボリュームについて、現 在 設 定 されているスナップショット の場 所 (ディレクト
リのパス) を取 得 します。指 定 ボリュームにスナップショット の場 所 が設 定 されていない場 合 は、空 の結 果 が返 さ
れます。
パラメータは次 のとおりです。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 80
GETSOURCEMIRROREDVOLUMES
スナップショット を作 成 する対 象 のボリュームを含 むシステムのシステム名 / IP アド レスです。
<system>
<volume letter> スナップショット を作 成 する対 象 のボリュームのド ライブレターです。
出力例
C:\Temp
コマンド が正 常 に実 行 された場 合 、stdout にスナップショット のディレクト リパスを報 告 します。スナップショット の場
所 が設 定 されていない場 合 は空 の値 が返 されます。
GETSOURCEMIRROREDVOLUMES
EMCMD <system> GETSOURCEMIRROREDVOLUMES
このコマンド は、ソースが現 在 ミラー状 態 のシステムのボリュームに関 する情 報 を表 示 します。
出力例
Status = 0
Source Volume = F:
Source Label
= New Volume
Source #Targs = 2
Target 0
Target System = 10.1.1.133
Mirror State
= 0001
Target 1
Target System = 10.1.1.134
Mirror State
= 0001
GETTARGETMIRROREDVOLUMES
EMCMD <system> GETTARGETMIRROREDVOLUMES
このコマンド は、ターゲット が現 在 ミラー状 態 のシステムのボリュームに関 する情 報 を表 示 します。
出力例
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 81
GETVOLUMEDRVSTATE
** Calling GetTargetMirroredVolumes **
Returned 1 Target Volumes
Target Volume 1 information:
Volume Root = F:
Volume State = 1
Source = 10.1.1.132
Target = BLUEJAY
GETVOLUMEDRVSTATE
EMCMD <system> GETVOLUMEDRVSTATE <volume letter>
このコマンド は、SteelEye DataKeeper のデバイスド ライバの現 在 の状 態 を取 得 します。
パラメータは次 のとおりです。
<system>
ソースまたはターゲット システムのどちらかです。
<volume letter> 構 成 を取 得 するボリュームのド ライブレターです。
出 力 は状 態 を示 す数 字 となっています。この出 力 が意 図 的 に簡 素 化 されているのは DataKeeper のリカバリ
スクリプト で解 析 できるように設 計 されているからです。出 力 は次 のミラー状 態 のいずれかです。
-1: 無 効 な状 態
0: ミラーなし
1: ミラーリング
2: ミラーは再 同 期 中
3: ミラーは中 断
4: ミラーは一 時 停 止
5: 再 同 期 は待 ち状 態
出 力 にはミラーエンド ポイント (ソースまたはターゲット ) のアド レスも表 示 されます。
GETVOLUMEINFO
EMCMD <system> GETVOLUMEINFO <volume letter> <level>
このコマンド は、選 択 したボリュームの情 報 を取 得 します。パラメータは次 のとおりです。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 82
ISBREAKUSERREQUESTED
ソースまたはターゲット システムのどちらかです。
<system>
<volume letter> 情 報 収 集 対 象 のボリュームのド ライブレターです。
1 ~ 3 の数 字 で、必 要 とする詳 細 の度 合 いを示 します。
<level>
出力例
-------------------------------------LEVEL 1 INFO------------------------------Volume Root = F:
Last Modified = Fri Nov 05 15:24:14 2008
Mirror Role = SOURCE
Label = New Volume
FileSystem = NTFS
Total Space = 2151608320
Num Targets = 2
Attributes
: 20h
----------------------------- -------LEVEL 2 INFO------------------------------>> Remote [0]
= 10.1.1.133, F:
Mirror State
= MIRROR
Mirror Type
= ASYNCHRONOUSLY
>> Remote [1]
= 10.1.1.133, F:
Mirror State
= MIRROR
Mirror Type = ASYNCHRONOUSLY
------------------------------------LEVEL 3 INFO------------------------------->> Remote [0}
= 10.1.1.133, F:
No Resync or CompVol Statistics to report
>> Remote [1]
= 10.1.1.134, F:
No Resync or CompVol Statistics to report
ISBREAKUSERREQUESTED
EMCMD <system> ISBREAKUSERREQUESTED <volume letter>
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 83
ISPOTENTIALMIRRORVOL
中 断 したミラーがユーザの要 求 の結 果 かどうかを調 べます。このコマンド はローカルシステム上 でのみ実 行 できま
す。パラメータは次 のとおりです。
<system>
ローカルシステムです。
<volume letter> 調 査 するボリュームのド ライブレターです。
出力
TRUE ミラーはユーザの要 求 により中 断 されました。
FALSE
ミラーは SteelEye DataKeeper によって中 断 されました。(例 : ネット ワーク障 害 やターゲット 側 の
データ書 き込 みの失 敗 など)
ボリュームは中 断 (3) 状 態 ではありません。
ISPOTENTIALMIRRORVOL
EMCMD <system> ISPOTENTIALMIRRORVOL <volume letter>
このコマンド は、ボリュームがミラーリングに適 しているかどうかを調 べます。このコマンド はローカルシステム上 での
み実 行 できます。パラメータは次 のとおりです。
<system>
ローカルシステムです。
<volume letter> 調 査 するボリュームのド ライブレターです。
出力
TRUE - ボリュームはミラーリングに使 用 できます。
それ以 外 の場 合 、出 力 は以 下 の組 み合 わせとなります。
System Drive
RAW filesystem
FAT filesystem
ACTIVE partition
Contains PageFile
GetDriveType not DRIVE_FIXED
ド ライブレターが新 規 作 成 ボリューム (未 接 続 の SteelEye DataKeeper ド ライバなど) やディスクではないもの
(ネット ワーク共 有 、CD-ROM) を指 している場 合 、出 力 は以 下 のようになります。
Unable to open - SteelEye DataKeeper driver might not be attached (you may need to reboot) or this might not
be a valid hard disk volume.
ボリューム情 報 を取 得 中 に内 部 エラーがあった場 合 は、以 下 のメッセージが表 示 されます。
Error in GetVolumeInfo - <Hex error code>
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 84
LOCKVOLUME
このメッセージが表 示 されるのは望 ましいことではありませんが、表 示 される可 能 性 はあります。これはサービスま
たはド ライバに問 題 があることを示 します。
LOCKVOLUME
EMCMD <system> LOCKVOLUME <volume letter>
このコマンド は、指 定 されたボリュームに排 他 的 ロックを強 制 的 に実 行 します。この呼 び出 しは、プロセスが開 い
たハンド ルをボリュームに所 有 している場 合 は失 敗 します。パラメータは次 のとおりです。
<system>
ソースまたはターゲット システムのどちらかです。
<volume letter> ロックするボリュームのド ライブレターです。
MERGETARGETBITMAP
EMCMD <system> MERGETARGETBITMAP <volume letter> <target
system>
このコマンド は、内 部 での使 用 のみを目 的 としています。
PAUSEMIRROR
EMCMD <system> PAUSEMIRROR <volume letter> [<target system>]
このコマンド はミラーを一 時 停 止 の状 態 にします。パラメータは次 のとおりです。
<system>
一 時 停 止 するミラーのソースシステムです。PAUSEMIRROR コマンド をターゲット で実 行 しても
影 響 はありません。
<volume
letter>
ミラーのド ライブレターです。
<target
system>
一 時 停 止 するミラーのターゲット システムの IP アド レスです。ミラーに複 数 のターゲット が関 連 して
いる場 合 は、オプションパラメータを使 用 することもできます。このオプションパラメータを指 定 しない
場 合 、ミラーはすべてのターゲット に対 して一 時 停 止 します。
PREPARETOBECOMETARGET
EMCMD <system> PREPARETOBECOMETARGET <volume letter>
このコマンド は、スプリット ブレイン状 態 から復 旧 する場 合 にのみ使 用 してください。ターゲット になるべきミラーとミ
ラーソースとして有 効 であるシステム上 で実 行 する必 要 があります。このコマンド は、ミラーを削 除 し、ボリュームを
ロックします。
スプリット ブレイン状 態 から復 旧 するには、ミラーソースとして残 っているシステムで CONTINUEMIRROR を実 行
してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 85
READREGISTRY
シナリオ例
ボリューム F ド ライブが SYSA および SYSB の両 方 でミラーソースである場 合 、emcmd を使 用 してスプリット ブレ
インの状 態 を解 消 することができます。ソースとして残 すシステムの 1 つを選 択 します (例 : SYSA)。SYSB に保
存 しておく必 要 のあるファイルまたは変 更 がないことを確 認 してください。それらが SYSB にある場 合 は、手 動 で
SYSA へコピーしてください。ミラーを再 構 成 する場 合 は、以 下 の手 順 を実 行 してください。
EMCMD SYSB PREPARETOBECOMETARGET F
SYSB の F ド ライブのミラーが削 除 され、F ド ライブがロックされます。
EMCMD SYSA CONTINUEMIRROR F
SYSA から SYSB への F ド ライブへのミラーリングが構 成 され、部 分 再 同 期 が発 生 し (それまでの SYSB の変 更
はすべて上 書 きされる) 、ミラーがミラーリング状 態 になります。
READREGISTRY
EMCMD <system>READREGISTRY <volume letter>
このコマンド は、SteelEye DataKeeper のド ライバにレジスト リ設 定 を再 読 み込 みさせます。パラメータは次 のとお
りです。
<system>
ソースシステムまたはターゲット システムのどちらかです。
<volume letter> 設 定 の再 読 み込 みを行 うミラーのド ライブレターです。
このコマンド によって次 のレジスト リ設 定 の再 読 み込 みが行 われ、変 更 が有 効 になります。
ソースシステム (次 のパラメータの変 更 はただちに有 効 になります)
BandwidthThrottle
CompressionLevel
WriteQueueHighWater
WriteQueueLowWater
DontFlushAsyncQueue
ターゲットシステム (次 のパラメータの変 更 はソースおよびターゲットシステムの次 回 の再 接 続 時 に有 効 になりま
す)
TargetPortBase
TargetPortIncr
REGISTERCLUSTERVOLUME
EMCMD <system> REGISTERCLUSTERVOLUME <volume letter>
このコマンド は、DataKeeper が保 護 するボリュームを WSFC Windows 2008 クラスタに登 録 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 86
RESTARTVOLUMEPIPE
ミラーのソースシステムです。
<system>
<volume letter> 登 録 するミラーのド ライブレターです。
RESTARTVOLUMEPIPE
EMCMD <system> RESTARTVOLUMEPIPE <volume letter>
このコマンド は、内 部 での使 用 のみを目 的 としています。
RESYNCMIRROR
EMCMD <system> RESYNCMIRROR <volume letter> [<target system>]
このコマンド はミラーに対 して完 全 再 同 期 を実 行 します。パラメータは次 のとおりです。
<system> ソースシステム名 です。
<volume
letter>
再 同 期 を行 うミラーのド ライブレターです。
<target
system>
再 同 期 を行 うミラーのターゲット システムの IP アド レスです。ミラーに複 数 のターゲット が関 連 して
いる場 合 は、オプションパラメータを使 用 することもできます。オプションパラメータを指 定 しない場
合 は、すべてのターゲット に対 して再 同 期 が実 行 されます。
SETASR_OK
EMCMD <system> SETASR_OK <volume> [<target_ip>]
このコマンド は、自 動 スプリット ブレインリカバリ OK フラグを TRUE に設 定 します。
target_ip を指 定 した場 合 、フラグはそのミラーに対 して TRUE に設 定 されます。target_ip を指 定 しない場 合
は、指 定 したボリュームのうち、ミラーリング状 態 にある (または、一 時 停 止 状 態 で、BreakUserRequested =
FALSE である) すべてのミラーのフラグが TRUE に設 定 されます。このコマンド はミラーのソースシステムでのみ有
効 です。
自 動 スプリット ブレインリカバリ OK フラグは DataKeeper 内 部 でのみ使 用 されます。ユーザがこのコマンド を実 行
する必 要 がある場 面 は想 定 していません。
パラメータは次 のとおりです。
<system>
ソースシステムのみ
<volume letter> ミラーボリュームのド ライブレター
[<target ip>]
ターゲット システムの IP アド レス
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 87
SETCONFIGURATION
SETCONFIGURATION
EMCMD <system> SETCONFIGURATION <volume letter><configuration
mask>
このコマンド は、ボリュームにネット アラート 設 定 (別 名 「ボリューム属 性 」) を設 定 します。パラメータは次 のとおりで
す。
<system>
ソースまたはターゲット システムのどちらかです。
<volume letter>
構 成 を設 定 するボリュームのド ライブレターです。
ネット アラート を設 定 するビット マスクです。次 のビット マスクが定 義 されています。
1 -- 0x01: すべてのネット アラート が有 効
2 -- 0x02: 中 断 状 態 のアラート が有 効
4 -- 0x04: 再 同 期 処 理 完 了 アラート が有 効
8 -- 0x08: フェイルオーバアラート が有 効
<configuration mask>
16 -- 0x10: ネット 障 害 アラート が有 効
32 -- 0x20: LifeKeeper 設 定 が有 効
64 -- 0x40: 自 動 再 同 期 が有 効
128 -- 0x80: MS フェイルオーバクラスタ構 成 が有 効
256 -- 0x100: 共 有 ボリュームが有 効
MS フェイルオーバクラスタ構 成 を有 効 にする場 合 の例
EMCMD .SETCONFIGURATION E 128
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 88
SETSNAPSHOTLOCATION
すべてのフラグをクリアする場 合 の例
EMCMD .SETCONFIGURATION E 0
共 有 ボリュームと MS フェイルオーバクラスタの構 成 を有 効 にする複 数 構 成 の例 (10 進 数 値 256 と 128 を加
算 ):
EMCMD .SETCONFIGURATION E 384
SETSNAPSHOTLOCATION
EMCMD <system> SETSNAPSHOTLOCATION <volume letter>
"<directory path>"
このコマンド は、指 定 システムの指 定 ボリュームについて、スナップショット の場 所 (ディレクト リのパス) を設 定 しま
す。このディレクト リは、該 当 システムで有 効 である必 要 があり、ローカルド ライブ / パスを表 す絶 対 パスにする必
要 があります。また、空 白 にしておくことはできません (CLEARSNAPSHOTLOCATION を参 照 )。スナップショット
の場 所 が現 在 設 定 されていない場 合 、このコマンド を実 行 すると、指 定 ボリュームのターゲット のスナップショット
が可 能 になります。
パラメータは次 のとおりです。
<system> スナップショット を作 成 する対 象 のボリュームを含 むシステム名 / IP アド レスです。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 89
STOPSERVICE
<volume
letter>
スナップショット を作 成 する対 象 のボリュームのド ライブレターです。
<directory <system> のローカルにあるディレクト リの絶 対 パスであり、スナップショット ファイルの場 所 を示 しま
path>
す。パスにスペース文 字 が含 まれる場 合 は、この値 を引 用 符 で囲 む必 要 があります。
出力例
Status = 0
このコマンド が正 常 に実 行 されると、ステータス 0 が返 されます。コマンド が失 敗 した場 合 は、0 以 外 のステータス
が返 されます。
STOPSERVICE
EMCMD <system> STOPSERVICE
このコマンド は DataKeeper サービスを停 止 します。
SWITCHOVERVOLUME
EMCMD <system> SWITCHOVERVOLUME <volume letter> [-f]
このコマンド は、指 定 したシステムをソースにします。このコマンド は、内 部 での使 用 のみを目 的 としています。
<
ソースになるシステムの IP アド レスです。
system
>
<
要 求 されたボリュームのド ライブレターです。
volume
letter>
[-f]
このオプションは、 高 速 (安 全 ではない) スイッチオーバに使 用 できます。このオプションは、現 在 の
ソースのステータスが既 知 の場 合 にのみ使 用 してください。このコマンド を正 しく使 用 しない場 合 、ス
プリット ブレイン状 態 が発 生 することがあります。
TAKESNAPSHOT
EMCMD <target system> TAKESNAPSHOT <volume letter> [<volume
letter> ...]
このコマンド はターゲット システム上 で実 行 し、指 定 システム上 にある指 定 ボリュームのスナップショット を作 成 する
ように DataKeeper に通 知 します。スナップショット の場 所 を設 定 しない場 合 、コマンド は失 敗 します。
パラメータは次 のとおりです。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 90
UNLOCKVOLUME
<target
スナップショット を作 成 する対 象 のボリュームを含 むターゲット システム名 / IP アド レスです。
system>
<volume ターゲット サーバ上 にある、スナップショット を作 成 する対 象 のボリュームのド ライブレターです。複 数
letter>
のボリュームのスナップショット を作 成 する場 合 、ド ライブレターをスペースで区 切 ってください。
注 記 : すべてのターゲット ボリュームのソースシステムが同 じである必 要 があります。
UNLOCKVOLUME
EMCMD <system> UNLOCKVOLUME <volume letter>
このコマンド は指 定 したボリュームをロック解 除 します。パラメータは次 のとおりです。
<system>
ソースまたはターゲット システムのどちらかです。
<volume letter> ロック解 除 するボリュームのド ライブレターです。
UPDATEJOB
EMCMD <system> UPDATEJOB <JobId> <Name> <Descr>
[<SysName1> <DrvLetter1> <IP1> <SysName2><DrvLetter2> <IP2>
<MirrorType>]...
このコマンド は、内 部 での使 用 のみを目 的 としています。
UPDATEVOLUMEINFO
EMCMD <system> UPDATEVOLUMEINFO <volume letter>
このコマンド を実 行 すると、SteelEye DataKeeper サービスはド ライバをクエリ処 理 して正 しいミラー状 態 を取 得 し
ます。DataKeeper GUI に表 示 されている情 報 が正 しくないか、最 新 の情 報 でない場 合 、このコマンド を使 用 す
ると便 利 です。
注 記 : SteelEye DataKeeper サービスはシステムイベント ログ内 の新 しい情 報 に基 づいて、ボリューム情 報 を自
動 的 にアップデート します。
パラメータは次 のとおりです。
<system>
ソースまたはターゲット システムのどちらかです。
<volume letter> 情 報 を更 新 したいボリュームのド ライブレターです。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 91
Chapter 6: ユーザガイド
このセクションは、SteelEye DataKeeper Cluster Edition を初 めて使 用 する際 のリファレンスとなるように作 成 さ
れています。実 装 する構 成 の種 類 を決 定 するための参 考 となる情 報 を提 供 し、SteelEye DataKeeper Cluster
Edition のソフト ウェアを効 果 的 に使 用 するための詳 細 な手 順 を説 明 します。
入門
構 成 の選 択
DataKeeper は、多 様 な構 成 で、以 下 のようなさまざまな機 能 を利 用 することができます。 l
データの 2 つ目 の物 理 コピーを提 供 する。
l
既 存 の MSCS/WSFC クラスタをリモート DR サイト に拡 張 する。
l
従 来 の MSCS/WSFC クラスタに関 連 する単 一 障 害 点 を除 去 する。
以 下 のレプリケーション構 成 および例 示 されたユースケースを確 認 して、DataKeeper の機 能 を理 解 してくださ
い。その後 、関 心 がある構 成 に関 連 するト ピックを参 照 して、その構 成 の詳 細 を確 認 してください。 ディスクからディスク
これは、1 台 のサーバ、2 つのディスク構 成 で、サーバ A 上 のボリューム X をサーバ A 上 のボリューム Y にミラーリ
ングする簡 単 なケースです。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 92
1対 1
例:
ユー あるサーバ上 のボリュームから同 一 サーバ上 の別 のボリュームにデータを複 製 します。これらのディスクは
ス 異 なるスト レージアレイとすることもでき、プライマリ SAN に障 害 が発 生 した場 合 にデータを損 失 から保
ケー 護 します。
ス
関連項目
l
ミラーの作 成
l
ミラーの管 理
l
大 量 書 き込 みに対 する考 慮 事 項
l
よくある質 問
1対 1
これはソース 1 つ、ターゲット 1 つの簡 単 な構 成 で、ネット ワーク経 由 でボリューム X: のミラーリングを行 います。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 93
1対 1
データの 2 つ目 の物 理 コピーを提 供 するのに加 えて、DataKeeper ではミラーのスイッチオーバ機 能 も提 供 してお
り、バックアップサーバのデータをアクティブにすることができます。
例:
1 つまたは複 数 のボリュームのデータを、ある都 市 のサーバから別 の都 市 にある別 のサーバに複
ユースケー
製 します。
ス
関連項目
l
プライマリサーバのシャット ダウン
l
セカンダリサーバの障 害
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 94
1 対 多 (マルチターゲット )
l
DataKeeper Standard Edition を使 用 して Hyper-V 仮 想 マシンのディザスタリカバリを行 う
l
よくある質 問
1 対 多 (マルチターゲット )
この構 成 には、ネット ワーク経 由 で 2 つの異 なるターゲット システムに対 して 1 つ (または複 数 ) のボリュームを複
製 する 1 つのプライマリ (ソース) システムが含 まれます。これはマルチターゲット 構 成 と呼 ばれます。 互 いに完 全 に独 立 したミラーが 2 つあることに注 意 してください。ミラーは異 なるネット ワークを使 用 している場 合
があります。圧 縮 またはネット ワーク帯 域 制 限 の設 定 が異 なる場 合 や、状 態 がまったく異 なる場 合 (例 : ミラー 1
-- ミラーリング、ミラー 2 -- 再 同 期 ) もあります。
例:
プライマリサーバと同 じサイト にある 1 台 のターゲット サーバにデータを複 製 し、プライマリサイト に障 害
ユース
が発 生 した場 合 の障 害 回 復 のために、リモート サイト にもデータを複 製 します。 ケース
例:
ユース 単 一 のソースシステムから複 数 のターゲット システムに定 期 的 にデータを複 製 (「プッシュ」) します。
ケース
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 95
多対 1
関連項目
l
プライマリサーバのシャット ダウン
l
セカンダリサーバの障 害
l
複 数 ターゲット とのミラーの作 成
l
複 数 ターゲット のスイッチオーバおよびフェイルオーバ
l
DataKeeper Standard Edition を使 用 して Hyper-V 仮 想 マシンのディザスタリカバリを行 う
l
よくある質 問
多対 1
この構 成 には、同 一 のターゲット システムに対 して 1 つ (または複 数 ) のボリュームを複 製 する、複 数 のソースサー
バが含 まれます。この構 成 では、ターゲット サーバに複 製 される各 ボリュームは一 意 のド ライブレターを持 つ必 要
があります。 注 記 : これは実 際 には 2 つの 1 対 1 ミラーです。
例:
バックアップの統 合 や障 害 回 復 のために、複 数 の分 岐 を単 一 のデータセンタに戻 すこともできま
ユースケー
す。
ス
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 96
共 有 ディスクを単 体 のディスクにレプリケーションする構 成
関連項目
l
プライマリサーバのシャット ダウン
l
セカンダリサーバの障 害
l
DataKeeper Standard を使 用 して Hyper-V 仮 想 マシンのディザスタリカバリを行 う
l
よくある質 問
共 有 ディスクを単 体 のディスクにレプリケーションする構 成
この構 成 では、プライマリサイト の共 有 ボリュームをネット ワーク経 由 でリモート システムにレプリケーションできま
す。
この構 成 は、プライマリサイト 内 のローカルフェイルオーバと、プライマリサイト 全 体 がダウンした場 合 のディザスタリ
カバリを提 供 するのに最 適 です。 例:
共 有 ボリュームをリモート ターゲット に複 製 して、WSFC クラスタを DR サイト に拡 張 します。プライマリ
ユース
サイト が停 止 した場 合 には、リモート サーバがアクティブサーバになります。
ケース
関連項目
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 97
共 有 ディスク同 士 でレプリケーションする構 成
l
共 有 ボリュームとのミラーの作 成
l
共 有 ボリュームの管 理
l
共 有 システムの追 加
l
共 有 システムの削 除
l
よくある質 問
共 有 ディスク同 士 でレプリケーションする構 成
この構 成 では、共 有 スト レージを利 用 しているサイト 間 でデータを複 製 します。 プライマリサイト 内 のシステムの数 は、リモート サイト 内 のシステムの数 と同 じでなくてもかまいません。
また、ソースサーバのみがソースボリュームにアクセスできることにも注 意 してください。共 有 ソースシステムおよび
ターゲット 側 のすべてのシステムはボリュームにアクセスできず、ファイルシステムからはロックされています。
例:
ユー
DR サイト で同 じレベルの可 用 性 を提 供 するには、この構 成 を展 開 して、どのサイト がサービス中 である
ス
かにかかわらず可 用 性 レベルが一 定 になるようにします。
ケー
ス
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 98
N 個 の共 有 ディスクターゲット へレプリケーションされる N 個 の共 有 ディスク構 成
例:
ユー Hyper-V クラスタが多 数 のクラスタノード 間 に分 散 した仮 想 マシンで構 成 されている場 合 は、障 害 回
ス 復 時 に同 程 度 の数 のクラスタノード を使 用 できるようにして、障 害 発 生 時 にすべての仮 想 マシンを実
ケー 行 できるリソースを確 保 することが重 要 です。
ス
関連項目
l
共 有 ボリュームとのミラーの作 成
l
共 有 ボリュームの管 理
l
共 有 システムの追 加
l
共 有 システムの削 除
l
よくある質 問
N 個 の共 有 ディスクターゲット へレプリケーションされる N 個 の共 有 ディスク構 成
これは、複 数 の共 有 ターゲット に対 して共 有 スト レージ環 境 をレプリケーションしている複 雑 な構 成 です。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 99
SteelEye DataKeeper の設 定 方 法
例:
DR サイト で同 じレベルの可 用 性 を提 供 するには、この構 成 を展 開 して、どのサイト がサービス中 で
ユース あるかに関 わらず可 用 性 レベルが一 定 になるようにします。
ケース
関連項目
l
共 有 ボリュームとのミラーの作 成
l
共 有 ボリュームの管 理
l
共 有 システムの追 加
l
共 有 システムの削 除
l
よくある質 問
SteelEye DataKeeper の設 定 方 法
以 下 の手 順 に従 って SteelEye DataKeeper の使 用 をスタート してください。
1. レプリケーションに使 用 するサーバへ接 続 します。左 側 のペインに表 示 されているジョブフォルダの上 で
右 クリックし [サーバへ接 続 ] を選 択 するか、[操 作 ] パネルから [サーバへ接 続 ] を選 択 します。
2. ジョブを作 成 します。この操 作 は [操 作 ] パネルから、[ジョブの作 成 ] を選 択 するか、左 側 のペインに表 示
されているジョブフォルダの上 で右 クリックし [ジョブの作 成 ] を選 択 することで実 行 できます。
3. 新 しいジョブのミラーを作 成 します。
サーバへ接 続
選 択 したサーバに接 続 するには、このダイアログを使 用 してください。サーバの IP アド レス、システム NetBIOS
名 、または完 全 システムド メイン名 を入 力 できます。選 択 するには [接 続 ] をクリックしてください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 100
サーバからの切 断
サーバからの切 断
サーバから切 断 するには、このダイアログを使 用 します。このオプションは、管 理 ウィンド ウにサーバを表 示 する必
要 がなくなった場 合 に使 用 できます。
サーバのリスト から切 断 するサーバを選 択 して、[切 断 ] をクリックしてください。
ジョブの作 成
1. 現 在 接 続 していない場 合 は、ジョブを作 成 したいサーバへ接 続 します。
2. 右 側 の [操 作 ] パネルから、[ジョブの作 成 ] を選 択 します。ジョブの作 成 ウィザード が表 示 され、[ジョブ名 ]
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 101
ミラーの設 定
およびジョブの [説 明 ] を入 力 するように求 められます。
3. 適 切 な情 報 を入 力 して [ジョブの作 成 ] を選 択 すると、ジョブの作 成 が完 了 します。
4. 次 に新 しいジョブに対 するミラーの作 成 を行 います。
ミラーの設 定
ミラーの作 成
ミラーを作 成 する前 に、必 ず以 下 のことを確 認 してください。
l
ミラーを行 うジョブを作 成 している。
l
ソースおよびターゲット の両 方 のボリュームのファイルシステムのタイプが NTFS である。
l
ターゲット ボリュームはソースボリュームより大 きいまたは同 等 である。
l
l
l
ボリュームをダイナミックディスク上 に構 成 する場 合 は、ダイナミックボリュームを作 成 しシステムを再 起 動 し
てから、ミラーの作 成 を続 行 してください (詳 細 については、ダイナミックディスクのミラーリングの既 知 の問
題 を参 照 )。
ミラーできないボリュームを含 む詳 細 はボリュームの考 慮 事 項 を参 照 してください。
ミラーを作 成 する前 にソースおよびターゲット の両 方 に接 続 している。[操 作 ] ペイン内 または [ミラーを作
成 ] ダイアログ内 の [サーバへ接 続 ] のリンクを使 用 してください。
ミラーの作 成
1. 右 側 の列 の [操 作 ] ペインから [ミラーを作 成 ] を選 択 します。[ソースの選 択 ] ダイアログが表 示 されます。
2. ソースボリュームの [サーバ名 ] を入 力 または選 択 します。この時 点 で、このフィールド の下 にある [サーバへ
接 続 ] のリンクを選 択 し、サーバへ接 続 することができます。
3. レプリケーショント ラフィックに使 用 するサブネット の [IP アド レス] を選 択 します。
4. 選 択 したサーバで使 用 する [ボリューム] を選 択 します。[次 へ] を選 択 します。[ターゲット の選 択 ] ダイアロ
グが表 示 されます。
5. [ターゲット ボリューム] のサーバを入 力 または選 択 します。この時 点 で必 要 に応 じて、[サーバへ接 続 ] を
選 択 することができます。
6. レプリケーショント ラフィックに使 用 するサブネット の [IP アド レス] を選 択 します。
7. 選 択 したサーバで使 用 する [ボリューム] を選 択 します。[次 へ] をクリックします。[詳 細 の設 定 ] ダイアログ
が表 示 されます。
8. スライド バーを使 用 してソースシステムからターゲット システムにデータを送 信 する際 の圧 縮 レベルを設 定
します。注 記 : 圧 縮 は、WAN を介 したレプリケーションでの使 用 を推 奨 します。
9. ソースボリューム / ターゲット ボリューム間 の転 送 モード を選 択 します (非 同 期 または同 期 )。
10. レプリケーションに使 用 する帯 域 幅 を制 限 したい場 合 は、転 送 に対 する最 大 帯 域 幅 を入 力 します。帯
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 102
共 有 ボリュームとのミラーの作 成
域 幅 を制 限 する必 要 がない場 合 は、デフォルト 設 定 のままにします。[完 了 ] を選 択 します。新 しいミラー
とジョブが左 のツリーとメイン画 面 に表 示 されます。
注 記 : ミラーを作 成 した後 、初 期 の状 態 は[概 要 ] ペインで「再 同 期 を保 留 しています」と表 示 されます。
ミラーの初 期 の再 同 期 が完 了 すると、自 動 的 にミラーの状 態 に変 更 されます。
共 有 ボリュームとのミラーの作 成
共 有 ボリューム構 成 にて DataKeeper を正 しく構 成 するために、DataKeeper GUI を使 用 して共 有 ボリュームが
構 成 されているすべてのシステムに接 続 する必 要 があります。接 続 されると、DataKeeper GUI は ハード ウェアシ
グネチャを使 用 して、どのボリュームが共 有 されていて、どのボリュームが共 有 されていないかを自 動 的 に検 知 し
ます。
重 要 : GUI がシステムに接 続 していない場 合 は、システム上 の共 有 ボリュームを検 知 することができません。
注 記 : DataKeeper では、複 数 のシステムが同 じ物 理 スト レージにアクセスしている共 有 ボリューム上 にミラーを
作 成 することができます。同 時 アクセスを防 ぐには、以 下 の手 順 を実 行 する前 に、共 有 スト レージボリュームリ
ソースの安 全 な作 成 を参 照 してください。
1. DataKeeper GUI を介 してすべてのシステムに接 続 します。
2. [ジョブの作 成 ] を選 択 します。
3. ジョブ名 とジョブの説 明 を定 義 し、[ジョブの作 成 ] をクリックします。[ソースを選 択 してください] ダイアログが
表 示 されます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 103
共 有 ボリュームとのミラーの作 成
4. [ソースシステム]、[IP アド レス]、[ボリューム] を選 択 します。
5. [次 へ] を選 択 します。[共 有 ボリューム] ダイアログが表 示 されます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 104
共 有 ボリュームとのミラーの作 成
6. ソースシステムと共 有 するボリュームを持 つシステムを選 択 します。
注 記 : Windows Server 2012 を使 用 している場 合 は、このダイアログに関 する既 知 の問 題 を参
照 してください。
注 記 : 共 有 ボリュームに接 続 されるすべてのシステムは同 じサブネット 上 の IP アド レスで構 成 されている
必 要 があります。該 当 のすべてのシステムが有 効 な IP アド レスを設 定 されるまで、[次 へ] ボタンは有 効 に
なりません。
該 当 のシステムの [含 む] のチェックボックスのチェックをはずすことは可 能 なため、表 示 されるボリュームが
本 当 に共 有 されるボリュームでないことを確 認 してチェックをはずしてください。(まれにしかありませんが) 2
つのボリュームが共 有 されていない場 合 であっても、それらのハード ウェアシグネチャが一 致 することがあり
ます。この場 合 は、[含 む] チェックボックスのチェックをはずしてください。
7. [次 へ] を選 択 します。[ターゲット の選 択 ] ダイアログが表 示 されます。
8. [ターゲット システム]、[IP アド レス]、[ボリューム] を選 択 します。
9. [次 へ] を選 択 します。
注 記 : ターゲット ボリュームと共 有 している他 のシステムにボリュームがある場 合 は、[共 有 ボリューム] ダイ
アログは次 に表 示 されます。上 記 で共 有 するソースボリュームを構 成 したときのように共 有 するターゲット
ボリュームの構 成 を行 ってください。
10. [次 へ] を選 択 して続 行 します。[詳 細 の設 定 ] ダイアログが表 示 されます。
11. スライド バーを使 用 してソースシステムからターゲット システムにデータを送 信 する際 の圧 縮 レベルを設 定
します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 105
共 有 スト レージボリュームリソースの安 全 な作 成
注 記 : 圧 縮 は、WAN を介 したレプリケーションでの使 用 を推 奨 します。
12. ソースボリューム/ターゲット ボリューム間 の転 送 モード を選 択 します (非 同 期 または同 期 )。
13. レプリケーションに使 用 する帯 域 幅 を制 限 したい場 合 は、転 送 に対 する最 大 帯 域 幅 を入 力 します。帯
域 幅 を制 限 する必 要 がない場 合 は、デフォルト 設 定 のままにします。
14. [完 了 ] を選 択 します。新 しいミラーとジョブが左 のツリーとメイン画 面 に表 示 されます。
共 有 スト レージボリュームリソースの安 全 な作 成
DataKeeper では、複 数 のシステムが同 じ物 理 スト レージにアクセスしている共 有 ボリューム上 にミラーを作 成 す
ることができます。共 有 ボリュームは、ミラーのソース側 に作 成 することも、ターゲット 側 に作 成 することもできます。
共 有 スト レージボリュームリソースを安 全 に作 成 するには、ボリュームに対 する書 き込 みアクセスを持 つのが、どの
時 点 においても、1 つのシステムだけになるようにする必 要 があります。これには DataKeeper ミラーを作 成 する前
も含 まれます。DataKeeper はミラーを作 成 する前 にボリュームが共 有 されていることを認 識 しないので、ボリュー
ムが同 時 に 2 つ以 上 のシステムで書 き込 み可 能 になることがないように、手 動 での手 順 が必 要 になります。
ボリュームの同 時 書 き込 みアクセスを防 ぐには、以 下 の手 順 を使 用 してください。この例 では、2 つのシステム
(SYSA および SYSB) が共 有 スト レージに接 続 され、3 つ目 のターゲット システム (SYSC) に複 製 されています。
このスト レージは 2 つのボリュームで構 成 されており、3 つすべてのシステムでド ライブレター E: および F: を割 り当
てます。 1. SYSB の電 源 はオフにしたまま、SYSA の電 源 をオンにします。
2. もしインスト ールされていない場 合 は、DataKeeper をインスト ールします。
3. ボリュームにド ライブレター E: および F: を割 り当 て、まだフォーマット していない場 合 は NTFS でフォーマッ
ト します。
4. SYSA の電 源 をオフにします。
5. SYSB の電 源 をオンにします。
6. DataKeeper をまだインスト ールしていない場 合 はインスト ールして、インスト ール後 にシステムを再 起 動 し
ます。
7. 共 有 ボリュームにド ライブレター E: および F: を割 り当 てます。
8. コマンド プロンプト で以 下 のコマンド を実 行 して、「共 有 」構 成 フラグを設 定 します。
"%ExtMirrBase%\emcmd" . setconfiguration E 256
"%ExtMirrBase%\emcmd" . setconfiguration F 256
9. SYSB を再 起 動 します。E: および F: ド ライブがロックされて再 起 動 します。
10. SYSA の電 源 をオンにします。E: および F: ド ライブが書 き込 み可 能 になって再 起 動 します。
11. DataKeeper GUI を使 用 して、SYSA E: (ソース) から SYSC E: (ターゲット ) へ、また SYSA F: (ソース) か
ら SYSC F: (ターゲット ) へ、ジョブとミラーを作 成 します。DataKeeper によって、SYSB が共 有 ソースシステ
ムであることが検 出 されます。 SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 106
複 数 ターゲット とのミラーの作 成
注 記 : WSFC を使 用 している場 合 は、WSFC で DataKeeper ボリュームリソースを作 成 する を参 照 して
ください。
システムの電 源 をオフにする代 わりに、ディスク管 理 を使 用 して、共 有 物 理 ディスクをオフラインにすることもできま
す。
この手 順 を使 用 して共 有 ターゲット ボリュームに安 全 にミラーを作 成 することもできます。上 記 の例 では、SYSC
から SYSA にミラーを作 成 できます。その場 合 、ボリューム SYSB は共 有 ターゲット になります。
3 つ以 上 の共 有 ディスクを持 つサイト の場 合 は、同 様 の手 順 で 1 つ目 のミラーボリュームに含 まれていないすべ
ての領 域 についてロックすることができます。
複 数 ターゲット とのミラーの作 成
SteelEye DataKeeper では、シングルソースボリュームから 1 つまたは複 数 のターゲット ボリュームへデータのレプリ
ケーションを行 うことが可 能 です。さらに、DataKeeper はスイッチオーバ操 作 を行 い、任 意 のターゲット ボリューム
をソースにすることが可 能 です。すでに、ミラーの作 成 手 順 でミラーを含 むジョブを作 成 していると仮 定 して、以 下
の手 順 を使 用 して同 じソースボリュームから異 なるターゲット ボリュームへ 2 つ目 のミラーを作 成 してください。
1. 既 存 のジョブの上 で右 クリックします。
2. [ミラーを作 成 ] を選 択 します。
3. 既 存 のミラーのソースを選 択 します (新 しいミラーのソースにもなります)。
4. 新 しいミラーのターゲット を選 択 します。
5. [完 了 ] を選 択 します。
次 に表 示 されるダイアログで、DataKeeper がソースボリュームをターゲット ボリュームのうちの 1 つへ正 常 に
スイッチオーバするために必 要 な追 加 の情 報 について設 定 することになります。1 つ目 のミラーを作 成 した
とき、ソースシステムと 1 つ目 のターゲット システムとの間 のネット ワークのエンド ポイント を指 定 しているはず
です。また、2 つ目 のミラーを作 成 したときソースシステムと 2 つ目 のターゲット システムとの間 のネット ワーク
エンド ポイント を指 定 しているはずです。
最 後 の設 定 で必 要 になるのは 1 つ目 のターゲット システムと 2 つ目 のターゲット システム間 のネット ワーク
のエンド ポイント です。それを指 定 することにより、どのシステムがソースになっても問 題 はなく、ミラーがすべ
てのシステム間 で正 常 に確 立 されます。
6. [追 加 情 報 ] ダイアログで、1 つ目 のターゲット システムと 2 つ目 のターゲット システム間 のミラーの作 成 に必
要 となるネット ワークエンド ポイント を選 択 します。
注 記 : Windows Server 2012 を使 用 している場 合 は、このダイアログに関 する既 知 の問 題 を参 照 してく
ださい。
この時 点 でミラーは作 成 されていません。DataKeeper は、ミラー作 成 時 に使 用 するエンド ポイント の保
存 のみ実 行 しています。
7. [OK] を選 択 します。
注 記 : シングルソースボリュームを 2 つ以 上 のターゲット ボリュームへレプリケーションしている場 合 は、関 連
するすべてのシステム間 で、ミラーに対 するネット ワークエンド ポイント を提 供 する必 要 があります。
例
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 107
複 数 ターゲット のスイッチオーバおよびフェイルオーバ
3 ノード (A、B、C) - ミラーエンド ポイント の定 義
作 成 されたミラー
A→B
追 加 のミラー関 係
B→C
A→C
4 ノード (A、B、C、D) - ミラーエンド ポイント の定 義
作 成 されたミラー
追 加 のミラー関 係
A→B
B→C
A→C
B→D
A→D
C→D
複 数 ターゲット のスイッチオーバおよびフェイルオーバ
複 数 のターゲット がある構 成 において、以 下 のシナリオにおける DataKeeper の動 作 について理 解 しておくことが
重 要 です。
l
ターゲット サーバへの手 動 スイッチオーバ
l
ソースサーバ障 害 によるターゲット サーバへの手 動 スイッチオーバ
例:
以 下 のシナリオにおいて、3 つのサーバがあります。
l
サーバ A (ソース)
l
サーバ B (ターゲット 1)
l
サーバ C (ターゲット 2)
2 つの独 立 したミラーがあり、サーバ A は 2 つの異 なるターゲット ボリュームをミラーリングしているので注 意 してくだ
さい。
l
ミラー 1: サーバ A → B
l
ミラー 2: サーバ A → C
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 108
ターゲット サーバへの手 動 スイッチオーバ
ターゲット サーバへの手 動 スイッチオーバ
サーバ B をアクティブ (ソース) サーバにする場 合 は、以 下 の処 理 が行 われます。
1. 管 理 者 は、DataKeeper UI を使 用 してミラーのスイッチオーバを行 うことにより、サーバ B へのスイッチオー
バを開 始 します。
2. サーバ A はソースボリューム宛 のデータをすべて書 き出 します。
3. ミラー 1 は、いったん削 除 され、サーバ B からサーバ A へ再 作 成 されます。
4. サーバ A とサーバ C 間 のミラーも同 様 に自 動 的 に削 除 されます (注 記 : DataKeeper GUI ではほんの数
秒 遅 れを感 じることがあります。この遅 れはネット ワーク帯 域 およびサーバのパフォーマンスに基 づいて発
生 します)。
5. サーバ B とサーバ C 間 に新 しいミラーが確 立 されます。サーバ A からのインテント ログがサーバ B にコピー
されます。これによりサーバ B およびサーバ C 間 のデータ同 期 は部 分 再 同 期 が要 求 されます。 (部 分 再
同 期 は新 しいエンド ポイント を確 立 するのに必 要 なデータのみの再 同 期 であり、完 全 再 同 期 に比 べ格
別 に早 くなります)。
結果
l
ミラー 1: サーバ B → A (部 分 再 同 期 )
l
ミラー 2: サーバ B → C (サーバ A からのインテント ログ、部 分 再 同 期 )
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 109
ソースサーバ障 害 - ターゲット サーバへの手 動 スイッチオーバ
ソースサーバ障 害 - ターゲット サーバへの手 動 スイッチオーバ
アクティブ (ソース) サーバに障 害 が発 生 した場 合 、DataKeeper ではサーバ B をアクティブ (ソース) サーバにするこ
とが可 能 です。以 下 の処 理 が行 われます。
1. サーバ A に障 害 が発 生 します。
2. 管 理 者 は、DataKeeper UI を使 用 して「ミラーのスイッチオーバ」を行 うことにより、サーバ B へのスイッチ
オーバを開 始 します。
3. サーバ B はローカル側 のミラーを削 除 し、サーバ B からサーバ A へ新 しいミラーを作 成 します。
4. サーバ A とサーバ C 間 のミラーは削 除 されます。
5. サーバ B とサーバ C 間 に新 しいミラーが確 立 されます。
6. サーバ A が復 旧 したとき、サーバ A は、サーバ A がダウンしている間 にサーバ B がソースとなり、自 分 自
身 が自 動 的 にターゲット となったことを検 知 します。
結果
l
ミラー 1: サーバ B → A (サーバ A が復 旧 した場 合 は部 分 再 同 期 )
l
ミラー 2: サーバ B → C (部 分 再 同 期 )
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 110
ジョブ操 作
ジョブ操 作
ジョブ
SteelEye DataKeeper は、ジョブと呼 ばれるものを使 ってミラーの管 理 を行 います。ジョブは関 連 するミラーおよび
サーバの論 理 的 な集 合 となります。このため SteelEye DataKeeper のユーザインターフェースを使 うことで、ジョブ
を作 成 するための複 雑 で反 復 的 な作 業 をすばやく実 行 することができます。
関 連 するミラーは 1 つのジョブに配 置 する必 要 があります。例 えば、複 数 のミラーで SQL Server のようなアプリ
ケーションを保 護 する場 合 はそれぞれを同 じジョブに配 置 する必 要 があります。関 連 しないミラーは別 々 のジョブ
に配 置 する必 要 があります。
注 記 : 前 回 のバージョンの SteelEye Data Replication で作 成 したミラーは、個 々 のジョブとしてインポート されま
す。管 理 者 はミラーが論 理 グループに集 約 されるよう注 意 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 111
ジョブ名 の変 更
ジョブ名 の変 更
1. DataKeeper のウィンド ウの左 側 にあるコンソールツリーのジョブを選 択 します。
2. [操 作 ] ペインから [ジョブ名 を変 更 ] を選 択 するか、選 択 したジョブの上 で右 クリックし、表 示 されるメ
ニューから [ジョブ名 を変 更 ] を選 択 します。
3. 新 しい [ジョブ名 ] および [ジョブの説 明 ] を入 力 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 112
ジョブの削 除
ジョブの削 除
1. DataKeeper のウィンド ウの左 側 のコンソールツリーペインのジョブを選 択 します。
2. [操 作 ] ペインから [ジョブを削 除 ] を選 択 するか、選 択 したジョブの上 で右 クリックし、表 示 されるメニューか
ら [ジョブを削 除 ] を選 択 します。
3. [はい] を選 択 します。選 択 したジョブおよび関 連 するミラーが削 除 されます。
ジョブの再 アサイン
ジョブの再 アサイン機 能 を使 用 すると、ミラーを削 除 せずにあるジョブから別 のジョブへ既 存 のミラーを移 動 させるこ
とができます。
1. 中 央 の [概 要 ] パネルからジョブを選 択 します。
2. 右 クリックして、[ジョブの再 アサイン] を選 択 するか、[操 作 ] パネルから [ジョブの再 アサイン] を選 択 します。
3. [既 存 のジョブ] ド ロップダウンリスト から既 存 のジョブを選 択 し、[ジョブにアサイン] ボタンを押 します。中 央
の [概 要 ] パネルに、新 規 にアサインされたジョブが表 示 されます。
注 記 : 既 存 のジョブを使 用 したくない場 合 は、このダイアログで [新 しいジョブの作 成 ] を選 択 することも可 能 で
す。
ミラーのスイッチオーバ
ミラーのスイッチオーバ機 能 では、ジョブ内 のすべてのミラーまたはジョブ内 のミラーのうち 1 つだけをスイッチオーバ
することが可 能 です。「ミラー」は、標 準 的 な単 一 ターゲット のレプリケーションや、複 雑 なジオメト リ、例 えば複 数
ターゲット のレプリケーションや共 有 のノード のソースやターゲット などを含 んでいます。これらの複 雑 なミラー構 成
およびジオメト リは、実 際 は単 一 のユニット として動 作 するミラーの集 まりとして実 装 されています。
注 記 : ミラーは、現 在 のターゲット システムにスイッチオーバする前 には、ミラーリングの状 態 である必 要 がありま
す。複 数 のターゲット が存 在 している構 成 や共 有 のソース / ターゲット が存 在 する構 成 におけるスイッチオーバ時
の要 件 については、以 下 のスイッチオーバ時 の要 件 をご参 照 ください。ミラーの状 態 を表 示 するに
は、DataKeeper GUI を使 用 してください。WSFC GUI では、DataKeeper GUI のような詳 細 な情 報 は提 供 さ
れず、ミラーがミラーリング状 態 ではない場 合 でもリソースがオンライン (緑 色 ) として表 示 されます。
1. 左 側 のパネルのジョブを選 択 します。
2. そのジョブの上 で右 クリックし、[ミラーのスイッチオーバ] を選 択 します。
3. ダイアログが表 示 され、選 択 したジョブまたはミラーにおいてどのノード / ホスト をミラーのソースにするかを
指 定 することになります。
複 雑 なミラーの場 合 は、現 在 のミラーソースの共 有 グループまたは現 在 ミラーリング状 態 の有 効 なター
ゲット のうちの 1 つ、のどちらかを選 択 することが有 効 です。有 効 なターゲット 側 の共 有 ピアーまたは現 在
ミラーリング状 態 ではないターゲット を選 択 すると、エラーにより現 在 のミラーの状 態 のままになり、設 定 は
変 更 されません。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 113
スイッチオーバ時 の要 件
4. 砂 時 計 のアイコンが左 側 のパネル上 に表 示 されます。
5. [概 要 ] パネルでミラーの状 態 を確 認 することでスイッチオーバが完 了 したかどうかを確 認 することができま
す。
注 記 : スイッチオーバオプションがグレイアウト (有 効 ではない) されている場 合 は、ボリュームがクラスタの保 護 下
にあることを意 味 します。(Microsoft クラスタもしくは SteelEye Protection Suite クラスタ)。
スイッチオーバ時 の要 件
設 定 の種 類
単 一 ターゲット
設定例
A→B
スイッチオーバ操 作
Bへスイッチオーバ
ミラーがミラーリング状 態 の場 合 のみ可
能 です。
A → B (ミラーリン
Bへスイッチオーバ
グ)
A → B へのミラーがミラーリングの状 態 な
ので可 能 です。
A → C (一 時 停
止)
Cへスイッチオーバ
不可能
*S1、S2、S3 →
*T1、T2
共 有 ソースへスイッチオーバ
(S2 または S3)
常時可能
(S1 は現 在 の
ソース)
現 在 のターゲット にスイッチ
オーバ (T1)
ミラーがミラーリング状 態 の場 合 のみ可
能 です。
(T1 は現 在 の
ターゲット )
共 有 ターゲット にスイッチオー
バ (T2)
不 可 能 - スイッチオーバが失 敗 します。
複 数 ターゲット
共 有 ソース /
ターゲット
スイッチオーバ時 の要 件
ミラーの操 作
ミラーの管 理
[操 作 ] ペインからジョブを選 択 し、ジョブにあるすべてのミラーの管 理 、またはジョブにある単 一 のミラーの操 作 を
行 うことができます。
ジョブを選 択 した後 、以 下 の操 作 を実 行 できます。
l
全 ミラーの一 時 停 止 / ロック解 除
l
全 ミラーの再 開 / ロック
l
全 ミラーの中 断
l
全 ミラーの再 同 期
l
全 ミラーのスイッチオーバ
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 114
一 時 停 止 およびロック解 除
ターゲット 単 位 の操 作 ([操 作 ] ペインの下 ) では個 々 のミラーに対 して実 行 します。例 えば、2 つのミラーのジョブ
を持 っていて、そのうちの 1 つを選 択 しターゲット で [ミラーの一 時 停 止 / ロック解 除 ] を選 択 した場 合 は、選 択 し
たミラーのみが一 時 停 止 します。
一 時 停 止 およびロック解 除
この操 作 ではミラーを一 時 停 止 し、ターゲット システム側 のボリュームのロックを解 除 します。ボリュームのバックアッ
プを作 成 する場 合 は、ターゲット ボリュームのロックを解 除 します。
警 告 : ロック解 除 中 のターゲット ボリュームへのどの書 き込 みも、ミラーの再 開 時 に失 われます。ボリュームがロック
解 除 されている間 にターゲット システムを再 起 動 もしくはシャット ダウンすると、ミラーの再 開 時 に完 全 再 同 期 が
発 生 します。このケースにおいて完 全 再 同 期 を回 避 するためにはターゲット システムを再 起 動 もしくはシャット ダ
ウンする前 に「再 開 およびロック」を実 行 してください。
注 記 : ターゲット ボリュームを 再 配 置 する場 合 は、新 しいターゲット ボリュームが作 成 された際 にソースボリューム
からターゲット ボリュームへのデータの全 同 期 を実 行 するためにミラーの中 断 またはミラーの削 除 を実 行 する必 要
があります。詳 細 な情 報 は ターゲット の再 配 置 を参 照 してください。
再 開 およびロックのコマンド では、ターゲット ボリュームを再 ロックし、部 分 再 同 期 (またはターゲット がロック解 除 中
に再 起 動 かシャット ダウンされた場 合 に完 全 再 同 期 を実 行 します)およびミラーリングの再 開 を実 行 します。
1. ロックを解 除 したいミラーを含 むジョブを選 択 します。
2. ジョブの上 で右 クリックし、[全 ミラーの一 時 停 止 / ロック解 除 ] を選 択 するか、または [操 作 ] ペインから
[全 ミラーの一 時 停 止 / ロック解 除 ] を選 択 します。
3. [はい] を選 択 し、選 択 したジョブですべてのミラーを一 時 停 止 しロック解 除 を実 行 します。
再 開 / ロック
この操 作 によってターゲット システム上 のボリュームがロックされ、ミラーリングプロセスが再 開 されます。
ミラーの一 時 停 止 中 、ソースシステムに対 する書 き込 みは SteelEye DataKeeper インテント ログに記 録 されま
す。再 開 / ロック処 理 を実 行 すると、これらの変 更 されたブロックは、ターゲット ボリュームで変 更 されたブロックとと
もにソースからターゲット に送 信 され、ミラーは部 分 再 同 期 と呼 ばれる方 法 で再 同 期 されます。
警 告 : ロック解 除 中 にターゲット ボリュームに書 き込 んだ内 容 はミラーを再 開 すると失 われてしまいます。また、一
時 停 止 およびロック解 除 中 にターゲット システムで再 起 動 またはシャット ダウンを実 行 すると、再 開 / ロックが実 行
された場 合 に完 全 再 同 期 が行 われます。
注 記 : ターゲット ボリュームを 再 配 置 する場 合 は、ミラーの 中 断 またはミラーの削 除 のいずれかが、つまりミラー
の再 開 およびロックの代 わりに 再 同 期 または 再 作 成 が必 要 です。詳 細 は ターゲット の再 配 置 を参 照 してくだ
さい。
1. 再 開 したいミラーを含 むジョブを選 択 します。
2. ジョブの上 で右 クリックし、[全 ミラーの再 開 / ロック] を選 択 するか、または [操 作 ] パネルから [全 ミラーの
再 開 / ロック] を選 択 します。
3. [はい] を選 択 し、選 択 したジョブですべてのミラーの再 開 とロックを実 行 します。
4. [ミラー概 要 ] ウィンド ウで、ミラーの状 態 が [ミラーリング] に変 わります。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 115
部分再同期
部分再同期
新 しいエンド ポイント を確 立 するためだけに必 要 となるデータのみの再 同 期 は、完 全 再 同 期 に比 べ格 別 に早 く
なります。
中断
ミラーの中 断 は一 時 停 止 およびロック解 除 機 能 に似 ています。これによってミラー処 理 が停 止 し、読 み書 きアク
セスのターゲット ボリュームがロック解 除 されます。違 いは、中 断 処 理 では DataKeeper インテント ログのすべての
ビット がダーティとマークされ、ミラーを再 同 期 してミラーリングを再 開 するときに、強 制 的 に完 全 再 同 期 が実 行 さ
れるということです。
警 告 : ミラーリングの中 断 中 には、ターゲット ボリュームにデータを書 き込 まないでください。中 断 時 に書 き込 んだ
データは、ミラーの再 同 期 時 に失 われます。
1. 中 断 したいミラーを含 むジョブを選 択 します。
2. ジョブの上 で右 クリックし、[全 ミラーの中 断 ] を選 択 するか、または [操 作 ] ペインから [全 ミラーの中 断 ] を
選 択 します。
3. [はい] を選 択 し、選 択 したジョブですべてのミラーを中 断 します。
4. [ミラー概 要 ] ウィンド ウで、ミラーの状 態 が [中 断 ] に変 わります。
注 記 : Resync コマンド はターゲット ボリュームを再 度 ロックし、完 全 再 同 期 を実 行 してミラーリングの処 理 を再 開
します。
再同期
このコマンド は、中 断 したミラーを再 確 立 します。完 全 な再 同 期 が実 行 されます。
1. 再 同 期 したいミラーを含 むジョブを選 択 します。
2. ジョブの上 で右 クリックし、[全 ミラーの再 同 期 ] を選 択 するか、または [操 作 ] タスクペインから [全 ミラーの
再 同 期 ] を選 択 します。
3. [はい] を選 択 し、選 択 したジョブですべてのミラーを再 同 期 します。
4. [ミラー概 要 ] ウィンド ウで、ミラーの状 態 が [ミラーリング] に変 わります。
ミラーの削 除
この操 作 によってレプリケーションが終 了 し、関 連 するジョブからミラーが削 除 されます。ターゲット ボリュームは
ロック解 除 され、完 全 にアクセス可 能 になります。
1. 削 除 したいミラーを含 むジョブを選 択 します。
2. ミラーの上 で右 クリックし、[ミラー削 除 ] を選 択 するか、[操 作 ] ペインから [ミラー削 除 ] を選 択 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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ターゲット の再 配 置
3. [はい] を選 択 してミラーを削 除 します。
4. ミラーが削 除 され、関 連 するジョブから取 り除 かれます。
注 記 : ミラーの削 除 オプションがグレイアウト (有 効 ではない) されている場 合 は、ボリュームがクラスタの保 護 下 に
あることを意 味 します。(Microsoft クラスタもしくは SPS クラスタ)。
ターゲット の再 配 置
ターゲット ボリュームを再 配 置 する場 合 は、ターゲット ボリュームが再 配 置 された際 にソースボリュームからターゲッ
ト ボリュームへのデータの完 全 再 同 期 を実 行 するためにミラーの中 断 またはミラーの削 除 を実 行 する必 要 があり
ます。一 時 停 止 およびロック解 除 と似 ていますが、ミラーの中 断 では DataKeeper インテント ログのすべてのビット
がダーティとマークされ、強 制 的 に完 全 再 同 期 が実 行 されます。ミラーを削 除 すると、レプリケーションが終 了 して
ジョブからミラーが削 除 されるので、新 しいターゲット を使 用 してミラーを再 作 成 すると、完 全 再 同 期 が実 行 され
ます。
中 断 コマンド を使 用 する
1. 再 配 置 するターゲット を含 むミラーを選 択 します。
2. ミラーの上 で右 クリックし、[ミラー中 断 ] を選 択 するか、または [操 作 ] タスクペインから [ミラー中 断 ] を選 択
します。
3. [はい] を選 択 してミラーを中 断 します。
4. 新 しいターゲット が配 置 されたら、ミラーの上 で右 クリックし、[ミラーの再 同 期 ] を選 択 するか、または [操
作 ] タスクペインから [ミラーの再 同 期 ] を選 択 します。
5. ターゲット ボリュームはロックされ、完 全 再 同 期 が実 行 されて、ミラーリング処 理 が再 開 されます。
削 除 コマンド を使 用 する
1. 再 配 置 するターゲット を含 むミラーを選 択 します。
2. ミラーの上 で右 クリックし、[ミラー削 除 ] を選 択 するか、または [操 作 ] タスクペインから [ミラー削 除 ] を選 択
します。
3. [はい] を選 択 してミラーを削 除 します。
4. 新 しいターゲット が配 置 されたら、ミラーを再 作 成 します。
DataKeeper ボリュームのサイズ変 更
DataKeeper では、ミラーの設 定 を行 う際 、動 的 にDataKeeper ボリュームを拡 張 および縮 小 することが可 能 で
す。一 旦 サイズ変 更 が完 了 すると、部 分 同 期 が実 行 されます。
注 記 : サイズ変 更 は、一 度 に 1 つのボリュームでのみ実 施 する必 要 があります。
警 告 : DataKeeper for Windows v7.4以 前 のバージョンでサイズ変 更 をしないでください。
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非 共 有 ボリュームの場 合
非 共 有 ボリュームの場 合
以 下 の手 順 を使 用 するためのサンプル構 成 には、次 のものが含 まれます。
l
ディスクからディスク
l
1対 1
l
1 対 多 (マルチターゲット )
l
多対 1
非 共 有 ボリューム構 成 で DataKeeper ボリュームをサイズ変 更 するには、以 下 の手 順 を実 行 します。
1. DataKeeper UIの ミラーの一 時 停 止 / ロック解 除 オプションを使 用 して全 ミラーを一 時 停 止 し、全 ターゲッ
ト ボリュームのロックを解 除 してください。
2. Windows ディスクの管 理 ユーティリティを使 用 してサイズ変 更 ウィザード で [ボリュームの拡 張 ] もしくは [ボ
リュームの縮 小 ] を選 択 して、ソースシステムでボリュームサイズを拡 大 (オペレーティングシステムにおいて
可 能 な場 合 は縮 小 ) します。サイズ変 更 が完 了 して確 認 されたら、ターゲット システムをサイズ変 更 しま
す。各 ターゲット の未 処 理 ボリュームサイズがソースボリュームのサイズ以 上 であることを確 認 してください。
注 記 : Windows ディスクの管 理 ユーティリティは、ド ライブ数 に基 づいてターゲット ノード で開 始 する場 合 、
より長 い時 間 がかかります。ボリュームがロックされている場 合 、Windows オペレーティングシステムには、
エラー条 件 の再 試 行 が組 み込 まれているため、「ロックされた」ターゲット ノード で開 始 する際 の速 度 が影
響 を受 けます。
3. ボリュームのサイズ変 更 後 、ミラーの再 開 とロックを行 ってください。ミラーリング処 理 が再 開 され、部 分 同
期 が発 生 します。
共 有 ボリュームの場 合 - ベーシックディスク
このサイズ変 更 手 順 は、ベーシックディスク上 に共 有 ボリュームが構 成 されている場 合 に適 用 できます。以 下 の
手 順 を使 用 するためのサンプル構 成 には、次 のものが含 まれます。
l
共 有 ディスクを単 体 のディスクにレプリケーションする構 成
l
共 有 ディスク同 士 でレプリケーションする構 成
l
N 個 の共 有 ディスクターゲット へレプリケーションされる N 個 の共 有 ディスク構 成
ディスク上 のフリーディスクがある場 合 は、ボリュームを別 のスペースで使 用 するために拡 張 することが可 能 です。
1. DataKeeper UIの ミラーの一 時 停 止 / ロック解 除 オプションを使 用 して全 ミラーを一 時 停 止 し、全 ターゲッ
ト ボリュームのロックを解 除 してください。
2. すべての共 有 ソースまたは共 有 ターゲット システムをシャット ダウン (電 源 オフに) します。(注 記 : 現 在 の
ソースと現 在 のターゲット システムはシャット ダウンしないでください。)
3. 上 記 の非 共 有 ボリュームの場 合 の手 順 にしたがってボリュームサイズを変 更 してください。
4. サイズ変 更 後 、ミラーの再 開 とロックを行 ってください。
5. 共 有 システムの電 源 をオンにします。新 しいボリューム構 成 が自 動 的 に認 識 されます。
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エラー処 理
エラー処 理
1. ミラーの再 開 とロックを実 施 後 、GUIが長 時 間 「一 時 停 止 」状 態 のままの場 合 は、ソースとターゲット ノー
ド の両 方 でシステムログを確 認 してください。
2. DataKeeper は、ターゲット ボリュームがソースボリュームよりも小 さい場 合 にミラーの同 期 が開 始 されるの
を防 ぎます。UNLOCKVOLUME コマンド を介 して、システムログがそのようなエラーを表 示 した場 合 、ター
ゲット のボリュームサイズがソースボリュームのサイズ以 上 であることを確 認 し、ボリュームを再 びサイズ変 更
する必 要 があります。その上 で、上 記 の再 開 / ロック手 順 に進 みます。
3. ミラーを継 続 している DataKeeper は、新 しいボリュームサイズを使 用 してビット マップファイルおよびインメ
モリビット マップバッファの割 り当 てをしなおします。ソースもしくはターゲット に十 分 なメモリリソースがないた
め DataKeeper がビット マップバッファの割 り当 てに失 敗 した場 合 、ミラーは、全 同 期 を必 要 とする ‘中 断 ’
状 態 となります。
4. 一 旦 ボリュームのサイズ変 更 が開 始 されると、サイズの変 更 機 能 を元 にもどす手 段 はなく、DataKeeper
に関 連 するエラー処 理 は、ビット マップファイルおよびインメモリビット マップバッファの配 置 しなおしが必 要 と
なります。配 置 のしなおしに失 敗 するとミラーが中 断 され、強 制 的 に全 同 期 が発 生 します。
制限
l
l
l
DataKeeper はミラー対 象 のボリュームが存 在 する物 理 ディスクのディスクの種 類 を変 更 することはサポー
ト されていません (たとえば ベーシックディスク から ダイナミックディスク -- ダイナミックディスクを作 成 する前 に
ミラーを削 除 する必 要 があります)。
DataKeeper はパーティションのサイズ変 更 を行 うサード パーティ製 品 をサポート していません。
DataKeeper は、ダイナミックディスク上 に構 成 される共 有 ボリューム上 のボリュームのサイズ変 更 をサポー
ト しません。Windows での共 有 ダイナミックディスクの使 用 には信 頼 性 において問 題 があります。
ミラープロパティ
[ジョブの概 要 ] ペインのジョブを選 択 し、右 クリックして[ミラープロパティ] を選 択 してください。
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ミラープロパティ
このダイアログはジョブ、ソースシステム、ターゲット システムに関 する以 下 の情 報 を表 示 します。
l
ジョブ名
l
ステータス (ジョブの現 在 の状 態 、例 : アクティブ)
l
ソースシステム
l
l
サーバ - ソースサーバの名 前
l
ソース IP - ソースサーバの IP アド レス
l
ディスク空 き容 量 - ソースボリュームの容 量
l
共 有 ホスト - 共 有 スト レージを介 してこのボリュームへアクセスする別 のシステム
ターゲット システム
l
サーバ - ターゲット サーバの名 前
l
ターゲット IP - ターゲット サーバの IP アド レス
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既 存 のミラーの圧 縮 レベルの変 更
[ミラープロパティ] ダイアログでは、次 の設 定 を修 正 することができます。
l
圧 縮 レベル - 特 定 のミラーに対 して圧 縮 レベルを指 定 します。圧 縮 レベルは、[Lowest] から [Highest] ま
で設 定 できます。[Medium low] に設 定 することを推 奨 していますが、テスト を行 いネット ワーク環 境 に適
した設 定 を行 ってください。なお、転 送 速 度 が 100 Mbps より大 きい場 合 、圧 縮 を行 う必 要 はありませ
ん。
注 記 : 圧 縮 レベルの設 定 変 更 を行 った場 合 は、[ミラープロパティ] 画 面 に表 示 されているすべてのシステ
ムに対 して自 動 的 に反 映 されます。
l
最 大 帯 域 - 特 定 のミラーに使 用 するネット ワークの帯 域 幅 の最 大 値 を指 定 します (キロビット /秒 )。0 は
「制 限 なし」という意 味 です。
注 記 : A がソース、B および C がターゲット のマルチターゲット 構 成 においては、B または C がソースとなるまで B-C
間 のミラーのプロパティを構 成 できません。
既 存 のミラーの圧 縮 レベルの変 更
ミラーの圧 縮 レベルは、ミラー作 成 時 に設 定 され、そのミラーだけに適 用 されます。
既 存 のミラーの圧 縮 レベルを変 更 するには、DataKeeper GUI 内 からミラーのプロパティを編 集 してください。
1. ミラーを選 択 して [編 集 ] をクリックします。
2. スライダボタンをド ラッグして、圧 縮 レベルを変 更 します。
値 は [Lowest] から [Highest] まで変 更 できます。[Medium low] に設 定 することを推 奨 していますが、テスト を行
いネット ワーク環 境 に適 した設 定 を行 ってください。
また、ダイアログのコメント のとおりにパラメータを変 更 すると、[ミラープロパティ] 画 面 にリスト されるすべてのシステ
ムに圧 縮 プロパティが反 映 されることにも注 意 してください。
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共 有 ボリュームの操 作
共 有 ボリュームの操 作
共 有 ボリュームの管 理
ミラーの作 成 後 から、DataKeeper では共 有 ボリュームの管 理 を行 うことができます。DataKeeper GUI の [共 有
ボリュームの管 理 ] を選 択 することにより、ミラーされているボリュームを共 有 している別 のシステムをジョブに追 加
することができます。また、ジョブから共 有 システムを削 除 することも可 能 です。これらのシステムはミラーのソースま
たはターゲット のどちらかに存 在 することができます。
ミラーのソースまたはターゲット 側 でミラーされているボリュームを共 有 しているシステムを追 加 または削 除 したい
場 合 は、管 理 したいジョブを選 択 し、編 集 対 象 のボリュームを含 むミラーをハイライト してください。
ボリュームが 1 つまたは複 数 のターゲット に対 してミラーされていてミラーのソース側 の共 有 システムを追 加 または
削 除 したい場 合 、それらすべてが同 じソースボリュームを参 照 しているため、どのミラーでも選 択 可 能 です。その
ミラーに対 して [共 有 ボリュームの管 理 ] を選 択 すると、[共 有 ボリューム] のダイアログが表 示 されます。
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共 有 システムの追 加
ミラーのターゲット 側 の共 有 システムを追 加 または削 除 したい場 合 は、特 定 のミラーを指 定 する必 要 がありま
す。
共 有 システムの追 加
ミラーのソースまたはターゲット のどちらかに共 有 システムを追 加 する場 合 は、そのシステムに接 続 している必 要
があります。[共 有 ボリュームの管 理 ] ダイアログを開 始 する前 にシステムに接 続 するか、そのダイアログ内 の [サー
バへ接 続 ] をクリックすることでシステムへの接 続 が可 能 です。このどちらかの場 合 において、ソースまたはターゲッ
ト ボリュームのどちらかに一 致 するシステムに存 在 する共 有 ボリュームがある場 合 は、ダイアログの中 でそのシステ
ムとそのシステムに一 致 する IP アド レスが表 示 されます。このジョブの設 定 においてそのシステムを含 む場 合 は
[含 む] チェックボックスはチェックしたままで、そのシステムで使 用 する正 しい IP アド レスを選 択 してください。
共 有 システムで既 存 のミラーシステムと IP アド レスのサブネット が一 致 しない場 合 、[IP アド レス] の欄 が空 欄 に
なり、[含 む] チェックボックスのチェックがはずれた状 態 になります。そのサブネット 上 に IP アド レスを設 定 するため
にシステムの再 設 定 が必 要 になります。再 度 共 有 ボリュームの追 加 を行 ってください。
新 しい共 有 システムを追 加 した後 [完 了 ] をクリックすると、ジョブに追 加 されます。複 数 のミラーが存 在 している
場 合 は、新 規 に追 加 されたシステムとその他 すべてのターゲット 間 で使 用 するネット ワークアド レスを設 定 すること
になります。
共 有 システムの削 除
共 有 システムからミラーの片 側 を削 除 する場 合 は、[共 有 ボリュームの管 理 ] ダイアログを起 動 し、削 除 したいシ
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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Windows Server 2012 上 での Microsoft iSCSI ターゲット と DataKeeper の使 用
ステムの[含 む] チェックボックスからチェックをはずしてください。[完 了 ] をクリックすると、ジョブが更 新 され、そのシス
テムがジョブから削 除 されます。
警 告 : 共 有 システムをミラーのソース側 から削 除 した場 合 、その時 点 でソースボリュームは複 数 のシステムでアク
セス可 能 となります。ソースボリュームは同 時 アクセスが可 能 となるため、同 時 アクセスによるデータ破 壊 をまねく
恐 れがあります。
Windows Server 2012 上 での Microsoft iSCSI ターゲット と
DataKeeper の使 用
以 下 のト ピックでは、ユーザインターフェースを使 用 してMicrosoft iSCSI ターゲット と DataKeeper を設 定 する手
順 を説 明 します。
注 記 : この設 定 は、VMware ESX 環 境 ではサポート されません。
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Page 124
iSCSI ターゲット のインスト ール
iSCSI ターゲット のインスト ール
1. Server Manager のメニューの [管 理 ] ド ロップダウンから [役 割 と機 能 の追 加 ] を選 択 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 125
iSCSI ターゲット のインスト ール
2. [役 割 ベースまたは機 能 ベースのインスト ール] オプションを選 択 してください。
3. 表 示 されたサーバのリスト から、適 切 なサーバを選 択 してください。
4. [サーバの役 割 の選 択 ] 画 面 の [サーバの役 割 ] で、[ファイルサービスおよび iSCSI サービス]/[iSCSI ター
ゲット サーバ] を選 択 してください。注 記 : [ファイルサービスおよび iSCSI サービス] はツリー階 層 にあり、通
常 はグレー表 示 で見 つけにくい [ファイルおよびスト レージサービス] の下 にあります。
6. [次 へ] を 2 回 クリックし、表 示 された [インスト ール] ボタンをクリックして役 割 をインスト ールしてください。
7. インスト ールが開 始 され、進 行 状 況 が表 示 されます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 126
ミラーの作 成 とクラスタの構 成
8. インスト ールが完 了 すると、メッセージ「インスト ールが正 常 に完 了 しました」が表 示 されます。
9. クラスタ内 のすべてのサーバについて、上 記 の手 順 を繰 り返 してください。
ミラーの作 成 とクラスタの構 成
1. DataKeeper ボリュームとクラスタを作 成 してください。参 考 として、WSFC で DataKeeper ボリュームリ
ソースを作 成 するを参 照 してください。
重 要 : iSCSI ターゲット の役 割 は、ベーシックディスク上 に配 置 したシンプルボリュー
ムのミラーである DataKeeper ボリュームのみをサポート します。いずれかのミラーが、
ソースシステムまたはターゲット システムのダイナミックディスク上 にあるスト ライプボ
リュームまたはスパンボリュームを使 用 している場 合 、これらの DataKeeper ボリュー
ムをスト レージ用 に使 用 する iSCSI ターゲット の役 割 を作 成 することはできません。
2. Windows Failover Cluster Manager UI (cluadmin.msc) から [役 割 の構 成 ] を選 択 し、画 面 に移
動 して iSCSI ターゲット の役 割 を選 択 してください。
3. iSCSI ターゲット サーバの役 割 を選 択 し、[次 へ] を選 択 してください。
4. [クライアント アクセスポイント ] ページが表 示 されます。iSCSI ターゲット サーバインスタンスのクライアント アク
セスポイント の名 前 と IP アド レスを入 力 してください。
重 要 : この名 前 と IP アド レスは、後 でクライアント がサーバのアド レスにアクセス
するために使 用 するので、DNS に記 録 する必 要 があります。これは、サーバがこ
れらの名 前 を解 決 できるようになるために非 常 に重 要 です。
5. [スト レージの選 択 ] ダイアログで、DataKeeper ボリュームを選 択 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 127
ミラーの作 成 とクラスタの構 成
6. 以 降 の画 面 で、構 成 を完 了 できます。
7. 設 定 後 、Failover Cluster UI から、DataKeeper ボリュームの依 存 関 係 を追 加 します。
a. 左 側 のペインにある [役 割 ] をクリックし、次 に上 部 中 央 のペインにある iSCSI ターゲット サーバの
リソースをクリックします。
b. 下 部 中 央 のペインにある [リソース] タブをクリックし、次 に [サーバ名 ] 見 出 しの下 にある [名 前 :
<クライアント アクセスポイント 名 >] を右 クリックして [プロパティ] を選 択 します。
c. [依 存 関 係 ] タブをクリックし、依 存 関 係 として適 切 な DataKeeper ボリュームを追 加 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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ミラーの作 成 とクラスタの構 成
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 129
iSCSI 仮 想 ディスクの作 成
8. 設 定 は完 了 です。iSCSI 仮 想 ディスク の設 定 に進 んでください。
iSCSI 仮 想 ディスクの作 成
その時 点 で iSCSI ターゲット サーバがオンラインであるプライマリサーバで、以 下 の操 作 を行 ってください。
1. Server Manager の [ファイルおよびスト レージサービス] に移 動 し、[iSCSI] を選 択 してください。[iSCSI
仮 想 ディスクを作 成 するには、 新 しい iSCSI 仮 想 ディスクウィザード を起 動 してください] のリンクをクリック
してください (または、画 面 の右 上 にある [タスク] ド ロップダウンメニューから [新 しい iSCSI 仮 想 ディスク]
を選 択 )。注 記 : Windows Server 2012 Server Manager は、ユーザへの情 報 の表 示 や更 新 に時 間 が
かかります。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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iSCSI 仮 想 ディスクの作 成
2. 新 しい iSCSI 仮 想 ディスクウィザード に、サーバとボリュームが表 示 されます。DataKeeper ボリュームを選
択 し、[次 へ] をクリックします(注 記 : サーバ名 は前 の手 順 で作 成 した名 前 であり、ボリュームは認 識 され
た DataKeeper ボリュームです)。
3. 次 のパネルに従 って、iSCSI 仮 想 ディスクを構 成 してください。
a. [iSCSI 仮 想 ディスク名 ] を指 定 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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同 一 のターゲット 名 に複 数 の仮 想 ディスクを設 定 する
b. [iSCSI 仮 想 ディスクのサイズ] を指 定 します (注 記 : 複 数 のファイルを作 成 できます。ファイ
ルサイズがディスク全 体 になる場 合 、作 成 する VHD ファイルによりディスク全 体 が使 用 され
るので、OS によりディスク容 量 が少 ないと警 告 されることがあります)。
c. [iSCSI ターゲット の割 り当 て] 画 面 で、iSCSI 仮 想 ディスクを既 存 の iSCSI ターゲット に
割 り当 てるか、新 しい iSCSI ターゲット に割 り当 てるかを指 定 します (既 存 の iSCSI ター
ゲット を選 択 する場 合 の説 明 については、以 下 の説 明 を参 照 してください)。
d. [iSCSI ターゲット 名 ] を指 定 します。
e. [アクセスサーバ] 画 面 で [追 加 ] を選 択 します。この iSCSI 仮 想 ディスク にアクセスする
iSCSI イニシエータを追 加 します。注 記 : iSCSI イニシエータは一 度 に 1 つずつ追 加 してく
ださい。
4. すべての情 報 を指 定 したら、iSCSI 仮 想 ディスク / ターゲット の作 成 は完 了 です。iSCSI イニシエータの設
定 に進 んでください。
同 一 のターゲット 名 に複 数 の仮 想 ディスクを設 定 する
同 一 の iSCSI ターゲット 名 に、複 数 の iSCSI 仮 想 ディスクを設 定 することもできます。iSCSI イニシエータがその
ようなターゲット に接 続 する場 合 は常 に、その名 前 が割 り当 てられたすべての仮 想 ディスクに接 続 します。
あらかじめ、どのファイルを作 成 するか、またそれらのファイルに同 時 にアクセスするか、個 別 にアクセスする必 要 が
あるかを計 画 する必 要 があります。
ユースケースの例
同 一 仮 想 マシンのシステムディスク、およびデータディスクになる 2 つの仮 想 ディスクを設 定 します。ターゲット に
「server-1-disks」の名 前 を付 けます。iSCSI イニシエータがターゲット 名 「server-1-disks」に接 続 する
と、両 方 のディスクがイニシエータシステムに接 続 します。また、クラスタ (および CSV) の一 部 を構 成 する仮 想 ディ
スクを持 つ iSCSI ターゲット を設 定 する場 合 、これらのすべてのディスクを同 一 のターゲット にすることができます。
同 一 ターゲット 名 に複 数 の仮 想 ディスクを設 定 するには、手 順 3c で、[iSCSI ターゲット の割 り当 て] 画 面 で新
規 iSCSI ターゲット を選 択 せずに、既 存 のiSCSI ターゲット を選 択 し、前 の手 順 で作 成 した iSCSI ターゲット
名 を指 定 します。このターゲット 名 は、iSCSI イニシエータが iSCSI ターゲット サーバに接 続 すると [ターゲット ] リス
ト に表 示 されます。ターゲット に複 数 の仮 想 ディスクが関 連 付 けられている場 合 、イニシエータはそれらの各 ディ
スクと接 続 します (ディスクは [ディスク管 理 ] に新 規 ディスクとして表 示 される)。
Windows 2012 での iSCSI イニシエータの設 定
仮 想 ディスク / ターゲット を作 成 した後 、Microsoft の iSCSI イニシエータ経 由 で、個 々 のクラスタサーバの接 続 を
開 始 する必 要 があります。
1. [サーバマネージャ] の [管 理 ツール] から [iSCSI イニシエータ] を開 始 してください。
2. [ターゲット ] タブを選 択 し、前 の手 順 で作 成 したクラスタ化 iSCSI ターゲット のネット ワーク名 または IP ア
ド レスを入 力 してください。[クイック接 続 ] を選 択 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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Windows 2012 での iSCSI イニシエータの設 定
3. 新 しいパネルに、「正 常 にログイン」したことが示 されます。[OK] をクリックしてパネルの表 示 を消 します。
4. 「Disk Manager」を開 始 してください。新 しい iSCSI 仮 想 ディスクが表 示 され、初 期 化 可 能 になります。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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DataKeeper ターゲット スナップショット
5. ディスクを右 クリックし、オンラインにしてください。
6. ディスクを初 期 化 してください。
7. 新 しいボリュームを作 成 し、ド ライブレターを割 り当 ててください。
8. 設 定 が完 了 しました。
DataKeeper ターゲット スナップショット
概要
DataKeeper と DataKeeper Cluster Edition の両 方 に統 合 されている DataKeeper のターゲット スナップショット 機
能 は、特 定 時 点 の複 製 ボリュームのコピーを作 成 するプロセスであり、スイッチオーバやフェイルオーバなどの動 作
に影 響 を与 えることなく、スタンバイクラスタノード 上 のデータにアクセスすることができます。どの時 点 でも、データ
保 護 は失 われません。ターゲット スナップショット を有 効 にすると、ソースのパフォーマンスに悪 影 響 を与 えずに、ア
イド ル状 態 になっていたターゲット ノード 上 のデータを使 用 できます。
ターゲット スナップショット を使 用 しない場 合 、DataKeeper と DataKeeper Cluster Edition は、ターゲット システム
上 にソースシステムのデータのリアルタイムレプリカを維 持 できます。ただし、ミラーを一 時 停 止 し、ターゲット システ
ムをロック解 除 しない限 り、このレプリカにアクセスすることはできません。この一 時 停 止 とロック解 除 の状 態 では、
ミラーのフェイルオーバとスイッチオーバが実 行 されることはないので、保 護 されているアプリケーションの可 用 性 が
低 下 します。アプリケーションと整 合 性 のあるターゲット スナップショット を使 用 すると、ソースシステム上 で動 作 して
いるアプリケーションの可 用 性 を高 く維 持 したまま、ターゲット システムのデータにアクセスできます。ミラーはミラーリ
ングの状 態 に維 持 され、ソースからのすべての書 き込 みを使 用 してターゲット ボリュームの更 新 を継 続 します。
ターゲット スナップショット はボリュームシャド ウコピーサービス (VSS) と統 合 されており、ターゲット システム上 に現 れ
るデータを確 実 にアプリケーションと整 合 性 がある状 態 にします。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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ターゲット スナップショット の仕 組 み
ターゲット スナップショット の仕 組 み
DataKeeper のターゲット スナップショット は「書 き込 み時 にコピー」方 針 を使 用 し、特 定 時 点 におけるボリュームの
表 示 を維 持 して提 示 します。ボリューム情 報 の格 納 にはスナップショット ファイルが使 用 されます。このスナップ
ショット ファイルの場 所 を設 定 することが、ターゲット スナップショット を有 効 にするための最 初 の手 順 です。
EMCMD コマンド TAKESNAPSHOT を実 行 すると、DataKeeper によりスナップショット ファイルが作 成 され、設 定 し
たスナップショット フォルダにマウント されます。次 に、VSS を使 用 して特 定 のボリューム上 の VSS 書 き込 みを休
止 すること、およびディスクへのすべての書 き込 み動 作 が停 止 してそのボリュームが正 しく定 義 された状 態 になっ
たときにターゲット に通 知 することを指 示 するリクエスト がソースシステムに送 信 されます。
データベース/アプリケーションの休 止
このアプリケーションとの整 合 性 維 持 機 能 はボリュームシャド ウコピーサービス (VSS) と統 合 されており、ターゲット
システム上 に現 れるデータを確 実 にアプリケーションと整 合 性 がある状 態 にします。スナップショット が要 求 される
と、VSS サービスはシステムを一 時 停 止 し、ディスク上 のデータを変 更 するすべてのアプリケーションのすべてのア
プリケーションファイルを確 実 に整 合 性 がある状 態 にしてから、スナップショット を作 成 します。これを、「データベー
ス/アプリケーションの休 止 」と呼 びます。データベースをシャット ダウンして制 限 付 きモード で再 度 開 くこととは異 な
り、一 時 的 な休 止 では、スナップショット の作 成 に必 要 な短 期 間 のみ、アプリケーションの書 き込 み I/O リクエスト
を凍 結 します (読 み取 り I/O リクエスト は継 続 して可 能 )。休 止 状 態 になると、スナップショット メッセージをド ライバ
のミラー書 き込 みキューに追 加 することにより、各 ボリュームのスナップショット が開 始 されます。VSS は次 にアプリ
ケーションを凍 結 解 除 してボリュームをロック解 除 するので、アプリケーションが休 止 している時 間 が最 短 に抑 えら
れます。このとき、ユーザはターゲット システムで動 作 を実 行 できる一 方 、ミラーはミラーリング状 態 であり、ソース
システム上 のアプリケーションの可 用 性 は高 く維 持 されています。
読 み取 りと書 き込 みの I/O リクエスト
スナップショット は、バックアップ対 象 ボリュームのライブコピーと並 行 して存 在 するので、スナップショット の準 備 と作
成 が実 行 される短 期 間 を除 いて、アプリケーションは継 続 して動 作 できます。ただし、ターゲット がこの状 態 であ
る期 間 、ターゲット への書 き込 みは別 の方 法 で処 理 されます。
ソースシステムからのデータのミラーリングは引 き続 き中 断 されませんが、スナップショット を実 行 した後 にソースから
受 信 される新 規 データは、スナップショット がド ロップされるまでターゲット では表 示 されなくなります。これにより、
ターゲット システム上 のアプリケーションは、スナップショット の実 行 時 点 のソースシステムのデータを表 すデータを使
用 (および更 新 ) して動 作 することができます。
ソースへの書 き込 み
ソースへの書 き込 みを実 行 するには、ソースから新 規 データが到 達 したときに、DataKeeper はま
ず、特 定 データブロックがすでにスナップショット ファイルに書 き込 まれているかどうかを調 べます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 135
ローカル書 き込 み
上 の図 に示 すように、そのブロックがまだ書 き込 まれていない場 合 、スナップショット データを保 持 す
るために元 のブロックがスナップショット ファイルに書 き込 まれ、次 に新 規 データがターゲット に書 き込
まれます。結 果 を以 下 に示 します。
このブロックがすでにスナップショット ファイルに書 き込 まれていると DataKeeper が判 断 した場 合 、こ
の手 順 は省 略 され、ブロックは単 にターゲット に書 き込 まれます。頻 繁 に上 書 きされるソースボ
リューム上 のブロックの場 合 、スナップショット ファイルは 1 回 のみ更 新 する必 要 があり、スナップショッ
ト の実 行 後 の初 回 にそのブロックが書 き込 まれます。
ローカル書 き込 み
ターゲット でローカル書 き込 みが (ターゲット システムのアプリケーションから) 実 行 される場 合 、これら
の書 き込 みはスナップショット ファイルに格 納 され、複 製 ボリューム上 のブロックを上 書 きすることは
しません。(注 記 : スナップショット ファイルに格 納 されたローカル書 き込 みは、スナップショット のド ロッ
プ時 に失 われます。)
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 136
ターゲット 読 み取 りリクエスト
ターゲット 読 み取 りリクエスト
ターゲット ボリューム上 の読 み取 りリクエスト は、スナップショット データを返 します。この動 作 は、はじ
めにスナップショット ファイルに書 き込 まれたデータを読 み取 ることにより実 行 されます。スナップショッ
ト ファイルに保 存 されていないブロックは、ターゲット ボリュームから読 み取 られます。
ターゲット スナップショット を使 用 する
ターゲット スナップショット を使 用 するときには、以 下 の 3 つのタスクを実 行 する必 要 があります。スナップショット の
場 所 の設 定 、およびスナップショット の開 始 を実 行 する必 要 があります。ターゲット のレポート 動 作 が完 了 したら、
スナップショット のド ロップを実 行 する必 要 があります。
スナップショット の場 所 を設 定 する
ターゲット スナップショット を開 始 すると、、DataKeeper はスナップショット データを保 持 するファイルを作 成 し、スナッ
プショット の場 所 にマウント します。スナップショット を開 始 する前 に、この場 所 を設 定 する必 要 があります。マウント
するスナップショット ディスクの詳 細 については、以 下 のファイル/ディスクデバイス/レジスト リエント リを参 照 してくださ
い。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 137
スナップショット の場 所 のサイズ
重 要 : スナップショット の対 象 ボリュームの最 大 サイズは 2 TB です。
スナップショット の場 所 は、以 下 の条 件 を満 たすように設 定 してください。
l
スナップショット が要 求 されたときにのみ使 用 される。
l
DataKeeper のミラーボリューム上 には保 存 できない。
l
異 なるボリュームのスナップショット ファイルを複 数 保 存 することはできない。
l
ソースのミラーボリュームのサイズおよびスナップショット 使 用 時 の書 き込 みに従 って、増 大 するファイルを作
成 して保 存 できるだけの十 分 な空 き容 量 がある。
注 記 : スナップショット の実 行 中 にスナップショット の場 所 を変 更 しないでください。
スナップショット の場 所 のサイズ
スナップショット の場 所 のサイズは、複 数 の条 件 に基 づいて、個 別 に決 定 する必 要 があります。実
際 、スナップショット ファイルに必 要 なサイズは、スナップショット を作 成 するボリュームのサイズよりも
非 常 に小 さくなっています。必 要 なスト レージは、スナップショット の使 用 中 にソースシステム上 で
変 更 されるデータを格 納 できるように十 分 に大 きい必 要 があります。スナップショット を開 始 するた
びに、すべてのスナップショット ファイルがゼロに設 定 され、使 用 中 にサイズが徐 々 に増 加 します。ス
ナップショット がド ロップされると、これらのファイルは削 除 されます。書 き込 み時 のコピープロセスは
「変 更 された」ブロックのみをスナップショット ファイルに書 き込 むので、スナップショット の継 続 時 間 、
およびミラーボリュームの変 更 の割 合 を考 慮 する必 要 があります。過 去 のアクティビティのスナップ
ショット について履 歴 を表 示 すると、サイズを再 評 価 できます。
ベスト プラクティス: 控 え目 に推 定 して、空 き容 量 を余 分 に確 保 してください。十 分
な空 き容 量 が割 り当 てられていない場 合 、上 限 に達 するとスナップショット がド ロップ
されます。
スナップショット の場 所 の選 択
1. 適 切 なミラーを右 クリックし、[ミラープロパティ] を選 択 してください。
2. [ミラープロパティ] ダイアログの [スナップショット ] タブを選 択 してください。
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Page 138
スナップショット の場 所 の選 択
注 記 : DataKeeper は、ターゲット ノード 上 に設 定 したスナップショッ
ト の場 所 を使 用 します。ただし、ミラーのいずれのノード もターゲッ
ト になることが可 能 なので、スナップショット の場 所 をソースとター
ゲット の両 方 に設 定 できます。
3. [参 照 ]
ボタンを使 用 してスナップショット の場 所 を選 択 するか、テキスト ボックスにパスを
入 力 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 139
スナップショット の場 所 の選 択
GUI が動 作 しているシステムに対 応 する [参 照 ] ボタンをクリックすると、[フォルダの
参 照 ] ダイアログが表 示 されます。GUI が動 作 しているシステム以 外 のシステムに
対 応 する [参 照 ] ボタンをクリックすると、[リモート フォルダの参 照 ] ダイアログが表 示
されます。
4. ソースとターゲット のスナップショット の場 所 を選 択 します。このボリュームに、このスナップ
ショット の動 作 が正 常 に実 行 できるだけの十 分 な空 き容 量 があることを確 認 してください。
スナップショット のボリュームサイズを推 定 するときの詳 細 については、スナップショット の場 所
のサイズを参 照 してください。[適 用 ] をクリックしてください。
注 記 : 指 定 したシステムの各 ボリュームについて、同 じ場 所 を使 用 することも、別 の
場 所 を選 択 することもできます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 140
スナップショット を実 行 する
GUI をバイパスする場 合 、コマンド ラインから
SETSNAPSHOTLOCATION コマンド を使 用 して、スナップショット
ファイルの場 所 を設 定 できます。指 定 したボリュームの現 在 のス
ナップショット の場 所 を表 示 するに
は、GETSNAPSHOTLOCATION コマンド を使 用 します。
スナップショット を実 行 する
ターゲット システムでスナップショット の場 所 を設 定 した後 、スナップショット を実 行 できます。ターゲット ノード か
ら、EMCMD コマンド TAKESNAPSHOT を実 行 してください。
スナップショット をド ロップする
スナップショット が不 要 になったときには、通 常 の処 理 に戻 すためにボリュームのスナップショット をド ロップする必 要
があります。EMCMD コマンド DROPSNAPSHOT を実 行 してください。このコマンド は、ボリュームをロックし、作 成
したスナップショット ファイルをクリーンアップします。その後 、ボリュームが通 常 のターゲット に戻 り、ソースからの書 き
込 みは、書 き込 み時 のコピー保 存 を実 行 せずに直 接 ボリュームに書 き込 まれます。
特 定 のボリュームのターゲット スナップショット を無 効 にする
特 定 のボリュームのターゲット スナップショット を無 効 にするには、スナップショット の場 所 をクリアする必 要 がありま
す。この操 作 は、GUI から実 行 できます。
1. 該 当 するミラーを右 クリックし、[ミラープロパティ] を選 択 してください。
2. [ミラープロパティ] ダイアログの [スナップショット ] タブを選 択 してください。
3. ターゲット スナップショット を無 効 にするボリュームのスナップショット フォルダを削 除 してください。
4. [適 用 ] をクリックしてください。
スナップショット ファイルの場 所 は、コマンド ラインから
CLEARSNAPSHOTLOCATION コマンド を実 行 しても削 除 できます。
コマンド が正 常 に実 行 された場 合 、そのボリュームのスナップショット を再 び開 始 するには、スナップショット の場 所
を再 設 定 する必 要 があります。
ターゲット スナップショット の注 記
サポート する設 定
DataKeeper のターゲット スナップショット は現 在 、Windows 2008 R2 および Windows Server 2012 を使 用 する非
共 有 (1x1 および 1x1x1) 環 境 でサポート されています。
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Page 141
Out of Service のソース
Out of Service のソース
ソースが out of service の場 合 、DataKeeper のターゲット スナップショット を開 始 することはできません。ただし、ス
ナップショット の開 始 後 にソースが out of service になった場 合 、スナップショット は意 図 どおりに動 作 を継 続 しま
す。ソースが out of service である期 間 、スナップショット を継 続 して使 用 でき、不 要 になったときにはド ロップでき
ます。
スイッチオーバとフェイルオーバ
スナップショット を使 用 中 の場 合 、スナップショット がド ロップされるまで、スナップショット されているボリュームはミラー
ソースになることができません。ローカルノード へのボリュームのスイッチオーバやフェイルオーバを可 能 にするに
は、DROPSNAPSHOT を実 行 する必 要 があります。スナップショット を実 行 したボリューム上 に存 在 するデータに
アクセスするプロセスはすべて、スナップショット のド ロップ時 にハンド ルが無 効 になります。ただし、ボリュームがその
後 ロック解 除 される場 合 、これらのプロセスがそのハンド ルを再 び開 かないようにする必 要 があります。この時 点
で、データが「ライブ」のアプリケーションデータになります。スナップショット されたデータではありません。
注 記 : SQL Server のリカバリ時 に保 護 するには、ターゲット ノード 上 にある SQL インスタンスのレポート を停 止 す
る弊 社 提 供 の汎 用 スクリプト を追 加 する必 要 があります。手 順 は、"<DataKeeper のインスト ールパス>\support"
の DKSnapshotCleanup.vbs スクリプト にあります。WSFC 階 層 に追 加 する方 法 については、スクリプト コー
ド を参 照 してください。
ファイル/ディスクデバイス/レジスト リエント リ
スナップショット を実 行 すると、実 行 対 象 の各 ボリュームについて、スナップショット ファイルがそのボリュームのスナッ
プショット の場 所 に作 成 されます。作 成 されるファイルの名 前 は datakeeper_snapshot_vol<X>.vhd
で、<X> はド ライブレターです。この VHD ファイルは、Windows のディスク管 理 で表 示 できる仮 想 ディスクとして
接 続 されます。
注 記 : ディスク番 号 の横 にある色 付 きアイコンは、このディスクが VHD であることを表 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 142
ファイル/ディスクデバイス/レジスト リエント リ
注 意 : 作 成 された仮 想 ディスクデバイスは、パーティションが作 成 されていないベーシックディスクとし
て表 示 されます。この仮 想 ディスクデバイスはスナップショット データ専 用 であり、スナップショット の使
用 中 には切 断 やパーティションの作 成 を行 うことはできません。これらの動 作 を実 行 すると、スナップ
ショット データが破 損 することがあります。パーティションの作 成 やフォーマット を実 行 できる仮 想 ディ
スクデバイスと混 同 しないようにしてください。
これらの仮 想 ディスクデバイスを接 続 すると、ボリュームのキーに SnapshotDevice というレジスト リエント リが作
成 されます。値 が \\.\PHYSICALDRIVE<x> に設 定 され、<x> は以 下 に示 すディスク番 号 です。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 143
TargetSnapshotBlocksize レジスト リ値
TargetSnapshotBlocksize レジスト リ値
DataKeeper のターゲット スナップショット は、ターゲット ファイルに書 き込 むすべてのエント リについて、デフォルト のブ
ロックサイズ 64KB を使 用 します。このブロックサイズを変 更 するには、ボリュームのレジスト リキーに
TargetSnapshotBlocksize という名 前 の REG_DWORD 値 を作 成 します。
この値 は常 に、ディスクセクターサイズ (通 常 は 512 バイト ) の倍 数 に設 定 する必 要 があります。特 定 のワーク
ロード と書 き込 みパターンでは、ブロックサイズを変 更 すると効 果 がある場 合 があります。例 えば、データのシーケ
ンシャルスト リーム (SQL Server のログファイルなど) に書 き込 まれるボリュームでは、ブロックサイズが大 きいほうが
効 果 的 です。ブロックサイズを大 きくすると、連 続 するブロックの書 き込 み時 にターゲット ボリュームからの読 み取 り
回 数 が少 なくなります。ただし、ランダムパターンに書 き込 まれるボリュームでは、小 さいサイズ、またはデフォルト
の 64KB が効 果 的 です。ブロックサイズを小 さくすると、ランダム書 き込 みリクエスト でのターゲット ファイルの使 用
量 が少 なくなります。
SQL Server の注 記
DataKeeper のターゲット スナップショット を SteelEye Protection Suite 環 境 で SQL Server とともに使 用 する場
合 、データベースをスナップショット に接 続 するために個 別 の SQL Server インスタンスを使 用 することを推 奨 しま
す。
クラスタ化 された SQL Server 環 境 では、データベースをスナップショット に接 続 するために個 別 の SQL Server イ
ンスタンスを使 用 する必 要 があります。
既 知 の問 題
Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 の要 件
ターゲット スナップショット 機 能 を使 用 するには、Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 を
http://www.microsoft.com/net からダウンロード し、インスト ールする必 要 があります。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 144
NTFS ファイルシステムのメッセージ
NTFS ファイルシステムのメッセージ
ターゲット スナップショット の開 始 後 にスナップショット の内 部 エラーが発 生 した場 合 (スナップショット ファイルの容 量
不 足 、ユーザによる接 続 の切 断 など)、スナップショット が無 効 になり、ボリュームがロックされます。また、失 敗 した
ボリュームのスナップショット ファイルが削 除 されます。スナップショット エラーの処 理 中 は、NTFS ファイルシステムの
エラーが表 示 されることがあります。このメッセージは通 常 のものであり、無 視 できます。
スナップショット を使 用 するアプリケーションデータ
ターゲット スナップショット データをアプリケーションとともに使 用 している場 合 、ターゲット スナップショット が更 新 され
た後 、データを更 新 するには、アプリケーションを閉 じてから開 き直 す必 要 があることがあります。
ボリュームシャド ウコピーサービス (VSS) のディスクの空 き容 量 の要 件
ターゲット スナップショット ボリュームの空 き容 量 が不 足 した場 合 、そのボリュームが関 係 する VSS の動 作 が「予
期 しないエラー」で失 敗 することがあります。これを防 ぐには、スナップショット ボリュームが Microsoft の記 事 article
Windows サーバー バックアップ (WBADMIN) では、Windows Server 2008 と Windows Server 2008 R2 を実 行
する VSS の問 題 をト ラブルシューティングします。のガイド ラインに従 う必 要 があります。
この記 事 には、ディスクの空 き容 量 について以 下 の要 件 が記 載 されています。
500 MB 未 満 のボリュームの場 合 、空 き容 量 の最 小 値 は 50 MB です。500 MB を超 えるボリュームの場 合 、空
き容 量 の最 小 値 は 320 MB です。ボリュームサイズが 1 GB を超 える場 合 、各 ボリューム上 に 1 GB 以 上 のディ
スクの空 き容 量 を確 保 することを推 奨 します。
SteelEye DataKeeper Standard Edition を使 用 して Hyper-V 仮
想 マシンのディザスタリカバリを行 う
考慮事項
異 なるサブネット 間 で Hyper-V 環 境 を準 備 する場 合 は、仮 想 マシン内 で実 行 されるアプリケーションのサブネッ
ト についても考 慮 する必 要 があります。構 成 に IP アド レスを「ハード コード 」しているアプリケーションもあります。こ
のようなアプリケーションが、異 なるサブネット 上 のターゲット サーバに (DataKeeper によって複 製 されるボリュームを
介 して) 複 製 される仮 想 マシンに読 み込 まれた場 合 、ネット ワーク設 定 の違 いのために予 想 通 りの動 作 をしな
いことがあります。
環 境 の準 備
1. 少 なくとも 2 つのパーティションを持 つ 2 台 のサーバに Windows をインスト ールします。パーティションの 1 つ
は OS 用 、もう 1 つは Hyper-V 仮 想 マシン (VM) のファイル用 です。ターゲット サーバ上 のファイル用 パー
ティションは、ソースサーバの「データ」パーティションと同 じか、それよりも大 きいサイズでなければなりませ
ん。Microsoft のHyper-V Planning and Deployment Guide および Hyper-V Getting Started Guide の説
明 に従 って、各 サーバ上 で Hyper-V の役 割 のインスト ールと構 成 を行 ってください。ただし、DataKeeper
によって複 製 されるボリュームを作 成 するまでは仮 想 マシンを作 成 しないでください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 145
Hyper-V 仮 想 マシンの作 成 と構 成
2. SteelEye DataKeeper ソフト ウェアのインスト ール要 件 を満 たす環 境 にします。
3. サーバに接 続 します。
接 続 すると、新 しいオプションが中 央 のペインに表 示 されます。
サーバ概 要 を表 示 して、ボリュームのステータスを確 認 することもできます。
DataKeeper をインスト ールしてライセンスを設 定 した複 数 のサーバに接 続 する場 合 は、ここに複 数 の
サーバとボリュームが表 示 されます。
4. ジョブとミラーボリュームを作 成 します。
注 記 : ソースサーバを選 択 する場 合 は、必 ず複 製 元 にするボリュームがあるサーバを選 択 してください。こ
れらの手 順 でソースとターゲット を逆 にすると、ソースボリュームはターゲット サーバのボリュームの内 容 によっ
て (それが空 であったとしても) すべて上 書 きされ、ソースボリュームに保 存 されていたデータはすべて失 わ
れます。
Hyper-V 仮 想 マシンの作 成 と構 成
1. [スタート ] - [管 理 ツール] - [Hyper-V マネージャ] から、Hyper-V コンソールを起 動 します。
2. 新 しい仮 想 マシンウィザード を起 動 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 146
Hyper-V 仮 想 マシンの作 成 と構 成
3. 使 用 する RAM の量 を指 定 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 147
Hyper-V 仮 想 マシンの作 成 と構 成
4. 使 用 するネット ワークアダプタを選 択 します。
5. 複 製 されるボリュームに新 しい仮 想 ハード ディスクを作 成 します (または既 存 の VHD を複 製 されるソース
ボリュームにコピーし、作 成 ウィザード で仮 想 ディスクとして使 用 するよう指 定 します)。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 148
Hyper-V 仮 想 マシンの作 成 と構 成
6. オペレーティングシステムのインスト ールオプションを指 定 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 149
オペレーティングシステムおよび仮 想 マシンに必 要 なアプリケーションのインスト ール
7. ウィザード を終 了 して、仮 想 マシンを起 動 します。
オペレーティングシステムおよび仮 想 マシンに必 要 なアプリケーションのインスト ー
ル
1. メーカーまたはベンダの指 定 する、ベスト プラクティスとして要 求 されるオペレーティングシステムを仮 想 マシ
ンに読 み込 みます。
2. DHCP アド レスを使 用 するように、仮 想 マシン内 のネット ワークを構 成 します。クライアント 接 続 のアド レス
の整 合 性 に必 要 な場 合 は、同 様 に DHCP 予 約 および DNS または WINS による名 前 解 決 を行 ってく
ださい。
3. 必 要 なアプリケーションを仮 想 マシンにインスト ールします。
仮 想 マシンを実 行 するターゲット サーバの構 成
1. ソース Hyper-V ホスト サーバで Hyper-V マネージャを開 き、仮 想 マシンに接 続 して、仮 想 マシンのシャッ
ト ダウンを実 行 します。この操 作 によってディスク上 のデータが休 止 状 態 になり、ターゲット サーバのデータ
の整 合 性 が保 たれます。
2. 上 記 のように、DataKeeper コンソールを起 動 します。
3. ミラーの状 態 をチェックして、ボリュームが完 全 にミラーリングされていることを確 認 します。ステータスはミ
ラーリングで、同 期 残 容 量 0 KB でなければなりません。
4. [操 作 ] ペインでミラーを選 択 し、[スイッチオーバ] をクリックします。
これによってソースとターゲット が入 れ替 わり、ターゲット サーバ上 の仮 想 マシンを準 備 することができます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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仮 想 マシンを実 行 するターゲット サーバの構 成
5. ターゲット サーバで Hyper-V マネージャを起 動 します。
6. 新 しい仮 想 マシンウィザード を起 動 します。
7. 使 用 する RAM の量 を指 定 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 151
仮 想 マシンを実 行 するターゲット サーバの構 成
8. 使 用 するネット ワークアダプタを選 択 します。
重 要 : 複 製 されたボリュームで既 存 の仮 想 ハード ディスクを使 用 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 152
仮 想 マシンを実 行 するターゲット サーバの構 成
9. [完 了 ] をクリックして、仮 想 マシン作 成 プロセスを終 了 させます。
仮 想 マシンを起 動 して、予 想 通 りに動 作 することを確 認 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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計 画 済 / 計 画 外 スイッチオーバ
計 画 済 / 計 画 外 スイッチオーバ
仮 想 マシンをソースサーバに戻 すには、計 画 済 スイッチオーバを開 始 します。
テスト またはプライマリサーバでの実 際 の停 電 のためにスイッチオーバを開 始 したい場 合 は、計 画 的 スイッチオー
バの実 行 をお勧 めします。スイッチオーバには、計 画 済 と計 画 外 の 2 種 類 があります。
計 画 済 スイッチオーバ
計 画 済 スイッチオーバは、通 常 、ユーザコミュニティが計 画 されたダウンタイムの通 知 を受 けることができる場 合
に、メンテナンスウィンド ウで実 行 されます。
1. 上 記 のように、仮 想 マシンを実 行 しているサーバで Hyper-V マネージャを起 動 し、仮 想 マシンに接 続 し
ます。
2. 仮 想 マシンの内 部 から、仮 想 マシンをシャット ダウンします。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 154
計 画 済 スイッチオーバ
3. 同 じサーバで、上 記 のように DataKeeper コンソールを起 動 します。
ミラーの状 態 をチェックして、ボリュームがミラーリング状 態 であることを確 認 します。スイッチオーバを実 行 す
るには、ステータスがミラーリングで、同 期 残 容 量 0 KB でなければなりません。
4. [操 作 ] パネルでミラーを選 択 し、[スイッチオーバ] をクリックします。
ミラーのスイッチオーバが完 了 し、DataKeeper ユーザインターフェース (UI) にロールが正 常 に逆 転 したこと
が表 示 されるまで待 機 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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計 画 外 スイッチオーバ
5. DataKeeper インターフェースで、ソースサーバになったばかりの Hyper-V ホスト サーバにログインします。
6. 上 記 のように、Hyper-V マネージャを起 動 します。
7. 仮 想 マシンを起 動 します。
計 画 外 スイッチオーバ
計 画 外 スイッチオーバが必 要 になるのは、何 らかの障 害 が発 生 して、ソースシステムが使 用 できなくなるか、シス
テム間 の接 続 が切 断 され、ターゲット サーバ上 で仮 想 マシンをオンラインにしなければならない場 合 です。
このケース、つまり何 らかの理 由 でソースサーバが利 用 できず、ソースサーバ上 のデータを静 止 できないような場
合 でも、ターゲット サーバ上 で仮 想 マシンをオンラインにするために必 要 となるのは、以 下 の手 順 だけです。
1. ターゲット サーバで、上 記 のように DataKeeper コンソールを起 動 します。
2. [操 作 ] パネルでミラーを選 択 し、[スイッチオーバ] をクリックします。
サーバでミラーが完 全 に起 動 し、ソースサーバが有 効 になっていることが DataKeeper ユーザインターフェー
ス (UI) に表 示 されるまで待 機 してください。
3. 同 じサーバで、上 記 のように Hyper-V マネージャを起 動 します。
仮 想 マシンを起 動 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 156
スイッチバックタイプ
スイッチバックタイプ
スイッチバックは、仮 想 マシンをターゲット サーバからソースサーバに戻 すという計 画 されたイベント であり、プロセス
は計 画 済 スイッチオーバプロセスとまったく同 じです。スイッチバックの影 響 については、上 記 の計 画 済 スイッチ
オーバの手 順 を参 照 してください。
クラスタリング
クラスタボリュームがオンラインのときにクラスタボリューム上 で chkdsk を実 行 す
る
バージョン 7.6 から、ボリュームを使 用 可 能 にする前 に、DataKeeper はすべてのミラーボリュームで chkdsk を実
行 するようになりました。DataKeeper は、DataKeeper ボリュームごとに、Windows フェールオーバー クラスタリング
に新 しいフラグ DiskRunChkDsk を作 成 します。このフラグは、ディスクチェック動 作 中 における各 ボリューム上 で
の chkdsk の動 作 を指 定 します。
ボリュームコマンド :
フラグ値 0 は、chkdsk が有 効 で、ボリューム全 体 がチェックされることを意 味 します。
フラグ値 4 は、ボリューム全 体 で chkdsk が省 略 されることを意 味 します。
実 行 されるボリュームコマンド は、それぞれの DataKeeper ボリュームの DiskRunChkDsk フラグが持 つ引 数 に
よって異 なります。このフラグは、HKEY_LOCAL_MACHINE/Cluster/Resources/{DataKeeper Volume GUID}
/Parameters にあります。
値 の全 リスト は数 値 であり、Microsoft の記 事 http://msdn.microsoft.com/enus/library/windows/desktop/bb309232(v=vs.85).aspx に記 載 されています。
ボリュームの正 常 性 を確 保 するために、ボリュームをオンラインにする前 に chkdsk を実 行 することを推 奨 しま
す。
サイズの大 きいボリュームではこのチェックに長 い時 間 がかかることがあるため、それぞれの
DataKeeper ボリュームについてこのフラグを 0 に設 定 し、計 画 メンテナンス中 に chkdsk を実
行 することを推 奨 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 157
WSFC で DataKeeper ボリュームリソースを作 成 する
このような状 況 では、すべてのノード のフラグを変 更 することを強 く推 奨 します。この具 体 的 な問 題 について
は、Microsoft のブログ http://blogs.technet.com/b/askcore/archive/2012/03/05/understandingdiskskipchkdsk-in-2008.aspx を参 照 してください。
アプリケーションイベント ログに、以 下 のメッセージが記 録 されます。
ディスクのチェック中 のメッセージ
Event ID 101: Checking the dirty flag on volume <volume>
ボリュームがダーティでチェックが必 要 であることを示 すメッセージ
Event ID 102: Volume <volume> dirty flags is <error number>
ボリュームがオンラインであるときにエラーが発 生 したメッセージ
Event ID 80: A failure occurred during the check of volume <volume>.Error: <error number>.The
volume <volume> may be marked as failed.
WSFC で DataKeeper ボリュームリソースを作 成 する
WSFCでミラーを自 動 的 に作 成 する
1. SteelEye DataKeeper GUI を使 用 してミラーを設 定 します。
2. ミラーの作 成 処 理 の最 後 に、WSFC にミラーを DataKeeper ボリュームリソースとして自 動 的 に追 加 する
かどうかを確 認 する以 下 のダイアログボックスが表 示 されます。
[はい] を選 択 すると、DataKeeper ミラーが DataKeeper ボリュームリソースとして WSFC の「使 用 可 能 記
憶 域 」に追 加 されます。[いいえ] を選 択 した場 合 またはエラーになってしまった場 合 は、「WSFC でミラー
を手 動 で作 成 する」を参 照 し、手 動 でミラーを作 成 してください。
ミラーが自 動 的 または手 動 で作 成 されたかに関 係 なく、DataKeeper ボリュームリソースは「使 用 可 能 記 憶 域 」
に保 存 されます。DataKeeper ボリュームリソースは、物 理 ディスクリソースのように使 用 されます。アプリケーション
(例 えば SQL) のクラスタリングを行 う場 合 、DataKeeper ボリュームリソースは、物 理 ディスクリソースそのものとして
認 識 され、同 じように扱 われます。これは、クラスタの作 成 を行 っている間 、DataKeeper ボリュームリソースがクラ
スタリソースへ自 動 的 に組 み込 まれ、自 動 的 に依 存 関 係 が作 成 されるということを意 味 しています。その他 のア
プリケーション、特 に Hyper-V「バーチャルマシン」リソースでは、物 理 ディスクリソースを探 すことがコード 化 されてお
り、自 動 的 に DataKeeper のリソースをクラスタ構 成 に組 み込 むことができません。このように、WSFC の GUI を
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WSFC でミラーを手 動 で作 成 する
使 用 して簡 単 に DataKeeper ボリュームリソースをクラスタリソースに追 加 し、手 動 で依 存 関 係 を作 成 することが
可 能 です。
ミラーリング状 態 を監 視 するには、DataKeeper GUI を使 用 してください。この GUI には、フェイルオーバクラスタマ
ネージャ UI よりも詳 細 な情 報 が表 示 されます。
WSFC でミラーを手 動 で作 成 する
1. ミラーがミラーリングの状 態 になるまで待 ちます。
2. 空 のアプリケーションを作 成 します。
l
l
l
l
Microsoft Windows Failover Cluster GUI を開 きます。
[サービスとアプリケーション] の上 で右 クリックします (Windows 2012 では、 [役 割 ] の上 で
右 クリック)。
[その他 のアクションを展 開 ] へ。 (Windows 2012 では不 要 )。
[空 のサービスまたはアプリケーションを作 成 ] を選 択 します (Windows 2012 では、 [空 の役
割 の作 成 ] を選 択 )。
l
新 しく作 成 されたサービスの上 で右 クリックし、[プロパティ] を選 択 します。
l
空 のアプリケーションを DataKeeper サービスに名 前 を変 更 します。
3. 空 のアプリケーションにリソースを追 加 します。
l
[DataKeeper サービス] の上 で右 クリックします。
l
[リソースの追 加 ] を選 択 します。
l
[その他 のリソース] から [DataKeeper Volume の追 加 ] を選 択 します。
4. 新 しく追 加 されたリソースの [プロパティ] を開 き、[リソース名 ] を「DataKeeper Volume E」(E ド ライブを示
す) のような別 のわかりやすい名 前 に変 更 します。[DataKeeper Volume パラメータ] タブを選 択 し、リソー
スとド ライブレター (上 記 の例 の E) を関 連 付 けます。すべてのミラーボリュームのリスト が表 示 されます。こ
のリソースで管 理 するボリュームを選 択 します。
5. リソースの上 で右 クリックし、[オンラインにする] を選 択 します。DataKeeper Volume リソースがオンラインに
なったことを必 ず確 認 してください。注 記 : オンラインの状 態 になったリソースはロック解 除 されます。オフラ
イン状 態 になったリソースはロックされます (Windows 2012 では、 [役 割 の開 始 ] を選 択 )。
6. WSFC で保 護 する他 のすべての DataKeeper Volume に対 して、手 順 3 および 4 の操 作 を繰 り返 しま
す。
7. 次 の手 順 でリソースを使 用 可 能 記 憶 域 に移 動 させます。
l
[サービスとアプリケーション] タブを展 開 します。
l
先 ほど作 成 した DataKeeper サービスを選 択 し、リソースをメモします
l
メイン画 面 からリソース (すなわち DataKeeper ボリューム E) を選 択 します。
l
右 クリックして [DataKeeper サービスから削 除 ] を選 択 します。この操 作 で、リソースが使
用 可 能 記 憶 域 に移 動 します。
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クラスタ化 された DataKeeper ボリュームをクラスタ外 のノード に拡 張 する
l
他 のすべてのボリュームに対 してこの操 作 を繰 り返 します。
8. 手 順 2 で作 成 した空 のアプリケーションを削 除 します。
クラスタ化 された DataKeeper ボリュームをクラスタ外 のノードに拡 張 する
DataKeeper ボリュームクラスタリソースは、ディザスタリカバリ目 的 のために DR ノード に拡 張 できます。クラスタ内
でシステム全 体 の完 全 な失 敗 が生 じた場 合 、データは DR ノード ( 「DR ノード 」として参 照 されます) 上 でアクセ
スが可 能 となります。このト ピックでは、この構 成 のセット アップ方 法 、DR ノード 上 のデータへのアクセス方 法 、お
よびノード がリスト アされた後 、クラスタ内 のサービスにデータを戻 す方 法 について説 明 します。
構 成 タスク
非 クラスタ化 DataKeeper ターゲット ノード を構 成 する
DR ノード の構 成 ( 推 奨 )
l
l
l
可 能 であれば、DR ノード は、クラスタ化 されたノード と同 じド メインのメンバーである必 要 がありま
す。DataKeeper サービスアカウント の設 定 については DataKeeper サービスログオン ID とパスワード の選
択 を参 照 してください。
ファイアウォール( DR またはクラスタサイト の Windows ならびに他 のどのファイアウォールデバイス/ソフト ウェ
アも) はすべてのクラスタノード から DR ノード 上 の DataKeeper 固 有 のポート へのアクセスを許 可 しなけれ
ばなりません。逆 も同 様 です。詳 しくは ファイアウォール設 定 を参 照 してください。
DR ノード に拡 張 しようとしている各 クラスタ化 された DataKeeper ボリューム用 に DR ノード のボリュームを
構 成 してください。ボリュームは、クラスタ化 されたボリュームと同 等 以 上 のサイズである必 要 があります。
シナリオ1 – 既 存 の DataKeeper ボリュームリソースの拡 張
クラスタ内 に DataKeeper ボリュームリソースを設 定 したら、次 の手 順 に従 ってこれらのボリュームを DataKeeper
MMC GUI を用 いて DR ノード に拡 張 できます。
1. [操 作 /サーバーへ接 続 ] オプションを使 ってDataKeeper GUI を DR ノード に接 続 します。
2. DataKeeper ボリュームリソースがオンラインのクラスタノード に DataKeeper GUI を接 続 します。
3. DR ノード に拡 張 する各 DataKeeper ボリュームに対 して次 の手 順 を行 います。
a. [ジョブ] ビューで、拡 張 するボリュームが含 まれるジョブを選 択 します。
b. [ミラーを作 成 ]を選 択 します。
c. ミラーソースノード 、ボリューム、およびソース IP アド レスを選 択 します。
d. ターゲット の DR ノード をボリュームと IP アド レスと共 に選 択 します。
e. .ミラーパラメータを選 択 して [OK] をクリックし、ミラーを作 成 します。
f. 必 要 とされる追 加 のミラー情 報 を設 定 する。
さらに詳 しい情 報 は、複 数 ターゲット とのミラーの作 成 を参 照 してください。
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シナリオ2 - 新 規 の DataKeeper ボリュームリソースの作 成 と DR ノード への拡 張
シナリオ2 - 新 規 の DataKeeper ボリュームリソースの作 成 と DR ノード への拡 張
DR ノード へ拡 張 したいボリュームを表 す DataKeeper ボリュームリソースがクラスタ内 に無 い場 合 、まずクラスタ
化 されたリソースを作 成 し、上 記 「シナリオ 1」の手 順 に沿 ってリソースを DR ノード に拡 張 します。
シナリオ3 - DataKeeper を使 って従 来 の共 有 ボリュームクラスタを DR ノード に拡 張 する
詳 しい手 順 は DataKeeperを使 用 して従 来 の2ノード WSFCクラスタを3つ目 のノード に拡 張 する を参 照 してくだ
さい。共 有 ボリューム Microsoft クラスタボリュームを他 のクラスタノード に拡 張 する方 法 が記 載 されています。
この場 合 、非 クラスタ化 されたノード への拡 張 となるため、上 記 URL に記 載 されている手 順 2「クラスタクォーラ
ムを設 定 します」と手 順 7 「クラスタに 3 つ目 のノード を追 加 します」は不 要 です。クラスタ化 されたノード への拡
張 の場 合 、これらの手 順 は必 要 です。
サマリーの構 成
クラスタ化 されたボリュームを DR ノード に拡 張 した後 、クラスタ内 でボリュームをオンラインおよびオフラインにする
ことができます。DR ノード は正 常 な操 作 状 況 下 でミラー対 象 を残 します。
非 ミラー化 システムで対 象 が DR ノード のミラーに対 して、[ミラーの一 時 停 止 /ロック解 除 ] オプションを使 用 して
データをチェックできます。詳 しくは、 一 時 停 止 およびロック解 除 を参 照 してください。
非 クラスタ化 されたディザスタリカバリノード上 のデータにアクセスする
クラスタ化 されたノード のすべてが利 用 できない( おそらくプライマリクラスタサイト で何 らかの災 害 による) 場 合 に
は、DR ノード にレプリケート されたデータにアクセス可 能 である必 要 があるかもしれません。その手 順 を下 記 に示
します。
注 記 : ミラーのスイッチオーバ ガイド ラインを参 照 してください。
オプション1 – DataKeeper GUI を使 用 する手 順
1. DataKeeper GUI を起 動 し、DR ノード に接 続 する。
2. DR ノード 上 でアクセス可 能 になるミラーを含 むジョブを選 択 する。
3. DR ノート をミラーソースにする [ミラーのスイッチオーバー] を選 択 し、ノード 上 でデータをアクセス可 能 にす
る。
注 記 :クラスタノード のいずれかがまだ実 行 中 で、DR ノード からネット ワークを介 して利 用 できる場
合 、[ミラーのスイッチオーバー] オプションは利 用 できません。DataKeeper GUI は、ボリュームがまだ
操 作 中 であるのを見 て、スイッチオーバーが選 択 されるのを防 ぎます。
オプション 2 - EMCMD を使 う手 順
DR ノード 上 でコマンド プロンプト を起 動 し、次 のコマンド を実 行 する。
1. cd %ExtMirrBase%
2. EMCmd . switchovervolume <drive letter>
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クラスタにデータアクセスをリスト アする
注 記 : このコマンド の使 用 には注 意 が必 要 です。いずれかのクラスタノード がまだ DR ノード からネッ
ト ワークを介 してアクセスと操 作 が可 能 であれば、EMCmd はスイッチオーバーの発 生 を防 ぎませ
ん。これはクラスタ内 のリソース不 足 の原 因 となり、結 果 については不 確 定 です。
DR ノード 上 でアクセスが必 要 なボリュームすべてに対 して上 記 の操 作 を繰 り返 し行 います。DataKeeper は、ボ
リュームがこのノード でアクセス可 能 な間 は、発 生 するすべての変 更 をト ラッキングし、バックアップが行 われ DR
ノード からアクセス可 能 な場 合 、クラスタノード に対 しこれらの変 更 を自 動 的 に再 同 期 させます。しかし、ボリュー
ムリソースはクラスタで自 動 的 にオンラインになりません。DataKeeper ボリュームをクラスタに戻 すには 下 記 の手
順 を手 動 で行 う必 要 があります。
クラスタにデータアクセスをリスト アする
クラスタノード が失 敗 の後 にバックアップされた場 合 、故 障 が発 生 したその時 の状 況 、現 在 のネット ワーク状 況 、
およびクラスタ内 の他 のノード の状 況 などによって、ミラーの状 態 はいくつかに分 けられます。ボリュームは、すべて
のクラスタノード がリスト アされた後 ソースかターゲット に存 在 します。もしくはどちらにもない場 合 があります。このよ
うな場 合 、DataKeeper GUI を使 っていずれかのクラスタノード でミラーロールを決 定 し、起 こり得 るスプリット ブレ
インを解 決 する必 要 があります。詳 しくは、スプリット ブレインに関 する事 象 およびリカバリを参 照 してください。スプ
リット ブレインを解 決 する場 合 、ソースを保 持 するノード となるDRノード を選 択 する必 要 があります。最 新 のデー
タが含 まれているためです。
DRノード がクラスタノード からアクセス可 能 であり、非 クラスタノード のミラーのロールがソースである限 り、クラスタ
ノード 上 のオンラインリクエスト は失 敗 します。
クラスタ化 された DataKeeper ボリュームリソースをオンラインに戻 す手 順
DataKeeper ボリュームリソースをクラスタノード でオンラインにするには、どれか一 つのクラスタノード でミラーをスイッ
チオーバする必 要 があります。また DR ノード をクラスタ化 されたボリュームのターゲット とします。この時
DataKeeper ボリュームリソースはクラスタノード でオンラインになります。
次 の手 順 に沿 ってリソースをオンラインにします。
1. クラスタ内 ですでにオンラインの DataKeeper ボリュームリソースがある場 合 、オフラインにします。これは以
降 の手 順 でスプリット ブレインを解 決 するために必 要 です。
2. 1 つのクラスタノード で DataKeeper GUI を起 動 します。DR ノード をミラーソースとして選 択 し、スプリット ブ
レイン状 況 を解 決 します。
3. DR ノード (ミラーソース) からクラスタノード (ターゲット ) に作 成 されたミラーの状 況 をモニタします。クラスタ
化 されたノード が共 有 されている場 合 は、1 つだけがミラーターゲット となります。
4. いずれかのミラーがミラーリングの状 態 になった時 、ミラーのターゲット であるクラスタノード をソースにすること
が可 能 です。
a. クラスタノード 上 でコマンド プロンプト を開 きます。
b. 次 のコマンド を実 行 します。 cd %ExtMirrBase%
c. 次 のコマンド を実 行 します。 EMCmd . SWITCHOVERVOLUME <drv>
以 上 の手 順 を各 ボリュームに対 して繰 り返 し行 います。
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
次 にフェイルオーバクラスタマネージャを使 って、ボリュームと関 連 するアプリケーションまたはロールをオンラインにし
ます。
DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノードに拡
張 する
DataKeeper を使 用 して WSFC 2 ノード クラスタから 3 つ目 のノード に複 製 する場 合 、以 下 の作 業 が必 要 にな
ります。
l
既 存 の WSFC 物 理 ディスクリソースを、データレプリケーションをサポート する DataKeeper ボリュームリソー
スに置 き換 える。
l
クォーラムタイプをマジョリティノード に変 更 する。
l
フェイルオーバ用 のクラスタに 3 つ目 のノード を追 加 する。
l
新 しい DataKeeper ボリュームリソースに対 するすべてのリソース依 存 関 係 を再 確 立 します。
以 下 の例 では、DataKeeper を使 用 してクラスタリソースグループを 2 ノード クラスタから 3 つ目 のノード に拡 張 す
るために必 要 な手 順 を詳 細 に示 します。
1. WSFC から物 理 ディスクリソースを削 除 します。
これによって、物 理 ディスクリソース上 の依 存 関 係 も削 除 されます。これらの依 存 関 係 は新 しい
DataKeeper ボリュームリソースに対 して再 確 立 する必 要 があるので、この最 初 の手 順 を完 了 する前 に
依 存 関 係 レポート を参 照 して、依 存 関 係 をメモしてください。リソースをハイライト 表 示 して、[依 存 関 係
レポート を表 示 ] を選 択 してください。
フェイルオーバクラスタマネージャ MMC を使 用 して以 下 の手 順 を実 行 してください。
a. 右 クリックして [このサービスまたはアプリケーションをオフラインにする] を選 択 し、クラスタリ
ソースグループをオフラインにします。
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
b. クラスタリソースグループから物 理 ディスクを削 除 します (使 用 可 能 記 憶 域 に移 動 します)。
c. [使 用 可 能 記 憶 域 ] グループからリソースを削 除 して、クラスタ構 成 から物 理 ディスクリソー
スを削 除 します。
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
2. クラスタクォーラムを設 定 します。
リモート サイト に 3 つ目 のノード があるため [クォーラムのディスク監 視 ] は無 効 になるので、[マジョリティノー
ド ] 構 成 を選 択 してください。
a. クラスタを右 クリックし、[その他 のアクション] / [クラスタクォーラムの設 定 ...] を選 択 します。
b. [マジョリティノード ] を選 択 します。注 記 : 3 ノード クラスタなど、最 終 的 なノード の数 が奇 数
の場 合 は、クォーラムタイプを [マジョリティノード ] に変 更 してください。4 ノード クラスタなど、
最 終 的 なノード の数 が偶 数 の場 合 は、[ノード およびファイル共 有 監 視 マジョリティ] に変
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
更 してください。
c. [使 用 可 能 記 憶 域 ] からディスク監 視 を削 除 します。
3. ディスクをオンラインにします。
ディスクの管 理 MMC を使 用 して以 下 の手 順 を実 行 してください。
a. 物 理 ディスクをオンラインにします。
b. 必 要 に応 じて、以 前 の構 成 に一 致 するようにド ライブレターを変 更 します。
c. クラスタ内 のすべての共 有 ノード で上 記 の手 順 2a および 2b を繰 り返 します。
4. 3 つ目 のノード のボリュームをターゲット として使 用 可 能 であることを確 認 します。フォーマット され、オンライ
ンであり、ソースボリュームと同 じかそれ以 上 のサイズでなければなりません。
5. ミラーを作 成 します。
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
DataKeeper UI を使 用 して、以 下 の手 順 を実 行 してください (すべてのサーバで DataKeeper サービスが
実 行 されていることを確 認 してください)。
a. すべての共 有 ノード および 3 つ目 のノード に接 続 します。
サーバ概 要 レポート に 3 つすべてのノード に対 する接 続 が表 示 されます。
b. 3 つ目 のノード へのミラーを含 むジョブを作 成 します。
c. ソース を選 択 します。
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
d. 共 有 ボリューム を選 択 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
e. ターゲット を選 択 します。
f. [詳 細 の構 成 ] で、圧 縮 設 定 とミラーの種 類 (非 同 期 または同 期 ) を選 択 します (該 当 す
る場 合 )。[完 了 ] を選 択 します。
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
ミラーで 3 つ目 のノード に対 する再 同 期 が開 始 されます。再 同 期 が完 了 すると、[ジョブステータス] は [ミ
ラーリング] に変 わります。
6. DataKeeper ボリュームリソースを追 加 します。
WSFC で DataKeeper ボリュームリソースを追 加 する場 合 は、以 下 のうちのひとつを実 行 してください。
WSFCでミラーを自 動 的 に作 成 する
WSFC でミラーを手 動 で作 成 する
7. クラスタに 3 つ目 のノード を追 加 します。
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
フェイルオーバクラスタマネージャ MMC を使 用 して以 下 の手 順 を実 行 してください (注 記 : クラスタに追 加
する前 に、フェイルオーバクラスタリング機 能 が 3 つ目 のノード にインスト ールされていることを確 認 してくだ
さい)。
a. [ノード ] を右 クリックします。
b. [ノード の追 加 ] を選 択 します。
c. ノード の追 加 ウィザード で、追 加 するサーバの名 前 を入 力 して [追 加 ] をクリックし、[次 へ]
を選 択 します。
d. [はい] を選 択 すると検 証 テスト を実 行 できますが、ディスクはターゲット 側 でロックされている
ため、エラーが予 想 されることに注 意 してください。注 記 : 検 証 テスト を実 行 する場 合 は、
[テスト 選 択 ] 画 面 で [選 択 したテスト のみを実 行 ] を選 択 し、[スト レージ] テスト を選 択 解
除 してください。
[スト レージ] テスト を選 択 解 除 した場 合 でも、フェイルオーバクラスタ検 証 レポート のクラスタ
構 成 テスト にはクラスタボリュームの障 害 のリスト が報 告 されます。これは、他 の警 告 ととも
に、3 つ目 のノード とそのボリュームが、最 初 の 2 つのノード と共 有 されていないために予 想
されるものです。
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
d. [はい] を選 択 すると検 証 テスト を実 行 できますが、ディスクはターゲット 側 でロックされている
ため、エラーが予 想 されることに注 意 してください。注 記 : 検 証 テスト を実 行 する場 合 は、
[テスト 選 択 ] 画 面 で [選 択 したテスト のみを実 行 ] を選 択 し、[スト レージ] テスト を選 択 解
除 してください。
[スト レージ] テスト を選 択 解 除 した場 合 でも、フェイルオーバクラスタ検 証 レポート のクラスタ
構 成 テスト にはクラスタボリュームの障 害 のリスト が報 告 されます。これは、他 の警 告 ととも
に、3 つ目 のノード とそのボリュームが、最 初 の 2 つのノード と共 有 されていないために予 想
されるものです。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 172
DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
e. 検 証 レポート を確 認 したら、[完 了 ] を選 択 します。[検 証 の警 告 ] 画 面 が再 表 示 されま
す。テスト を再 実 行 せずにノード を追 加 するには、[いいえ] を選 択 してください。
f. [確 認 ] 画 面 で [次 へ] を選 択 します。
g. ノード が正 常 に追 加 されたことを示 す [概 要 ] 画 面 が表 示 されます。
この時 点 で、クラスタ内 の 3 つすべてのノード でクラスタリソースグループが定 義 されます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
8. 新 しい DataKeeper ボリュームリソースに対 するすべてのリソース依 存 関 係 を再 確 立 します。
a. アプリケーションリソースを右 クリックして、[プロパティ] を選 択 します。
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
b. [依 存 関 係 ] タブを選 択 します。
c. [ここをクリック] をクリックして依 存 関 係 タブを追 加 します。
d. 新 しい DataKeeper ボリュームを入 力 します。
e. [適 用 ]、[OK] の順 に選 択 します。
依 存 関 係 が再 確 立 されます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 175
DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目
のノードに拡 張 する
DataKeeper を使 用 して WSFC SQL Server 2 ノード クラスタから 3 つ目 のノード に複 製 する場 合 、以 下 の作 業
が必 要 になります。
l
既 存 の WSFC 物 理 ディスクリソースを、データレプリケーションをサポート する DataKeeper ボリュームリソー
スに置 き換 える。
l
クォーラムタイプをマジョリティノード に変 更 する。
l
フェイルオーバ用 の SQL Server クラスタに 3 つ目 のノード を追 加 する。
l
新 しい DataKeeper ボリュームリソースに対 するすべてのリソース依 存 関 係 を再 確 立 します。
以 下 の例 では、DataKeeper を使 用 して SQL Server クラスタリソースグループを 2 ノード クラスタから 3 つ目 の
ノード に拡 張 するために必 要 な手 順 を詳 細 に示 します。
1. WSFC から物 理 ディスクリソースを削 除 します。
これによって、物 理 ディスクリソース上 の依 存 関 係 も削 除 されます。これらの依 存 関 係 は新 しい
DataKeeper ボリュームリソースに対 して再 確 立 する必 要 があるので、この最 初 の手 順 を完 了 する前 に
依 存 関 係 レポート を参 照 して、依 存 関 係 をメモしてください。リソースをハイライト 表 示 して、[依 存 関 係
レポート を表 示 ] を選 択 してください。
フェイルオーバクラスタマネージャ MMC を使 用 して以 下 の手 順 を実 行 してください。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
a. 右 クリックして [このサービスまたはアプリケーションをオフラインにする] を選 択 して、SQL
Server クラスタリソースグループをオフラインにします。
b. SQL Server クラスタリソースグループから物 理 ディスクを削 除 します (使 用 可 能 記 憶 域 に
移 動 します)。
c. [使 用 可 能 記 憶 域 ] グループからリソースを削 除 して、SQL Server クラスタ構 成 から物 理
ディスクリソースを削 除 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
2. クラスタクォーラムを設 定 します。
リモート サイト に 3 つ目 のノード があるため [クォーラムのディスク監 視 ] は無 効 になるので、[マジョリティノー
ド ] 構 成 を選 択 してください。
a. クラスタを右 クリックし、[その他 のアクション] / [クラスタクォーラムの設 定 ...] を選 択 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
b. [マジョリティノード ] を選 択 します。注 記 : 3 ノード クラスタなど、最 終 的 なノード の数 が奇 数
の場 合 は、クォーラムタイプを [マジョリティノード ] に変 更 してください。4 ノード クラスタなど、
最 終 的 なノード の数 が偶 数 の場 合 は、[ノード およびファイル共 有 監 視 マジョリティ] に変
更 してください。
c. [使 用 可 能 記 憶 域 ] からディスク監 視 を削 除 します。
3. ディスクをオンラインにします。
ディスクの管 理 MMC を使 用 して以 下 の手 順 を実 行 してください。
a. 物 理 ディスクをオンラインにします。
b. 必 要 に応 じて、以 前 の SQL Server 構 成 に一 致 するようにド ライブレターを変 更 します。
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
c. クラスタ内 のすべての共 有 ノード で上 記 の手 順 2a および 2b を繰 り返 します。
4. 3 つ目 のノード のボリュームをターゲット として使 用 可 能 であることを確 認 します。フォーマット され、オンライ
ンであり、ソースボリュームと同 じかそれ以 上 のサイズでなければなりません。
5. ミラーを作 成 します。
DataKeeper UI を使 用 して、以 下 の手 順 を実 行 してください (注 記 : すべてのサーバで DataKeeper が実
行 されていることを確 認 してください)。
a. すべての共 有 ノード および 3 つ目 のノード に接 続 します。 サーバ概 要 レポート に 3 つすべてのノード に対 する接 続 が表 示 されます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
b. 3 つ目 のノード へのミラーを含 むジョブを作 成 します。
c. ソース を選 択 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
d. 共 有 ボリューム を選 択 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
e. ターゲット を選 択 します。
f. [詳 細 の構 成 ] で、圧 縮 設 定 とミラーの種 類 (非 同 期 または同 期 ) を選 択 します (該 当 す
る場 合 )。[完 了 ] を選 択 します。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
ミラーで 3 つ目 のノード に対 する再 同 期 が開 始 されます。再 同 期 が完 了 すると、[ジョブステータス]
は [ミラーリング] に変 わります。
6. DataKeeper ボリュームリソースを追 加 します。
DataKeeper ボリュームリソースを SQL サーバクラスタリソースグループに追 加 する場 合 は、以 下 のうちのひ
とつを実 行 してください。:
WSFCでミラーを自 動 的 に作 成 する
WSFC でミラーを手 動 で作 成 する
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
7. クラスタに 3 つ目 のノード を追 加 します。
フェイルオーバクラスタマネージャ MMC を使 用 して以 下 の手 順 を実 行 してください (注 記 : クラスタに追 加
する前 に、フェイルオーバクラスタリング機 能 が 3 つ目 のノード にインスト ールされていることを確 認 してくだ
さい)。
a. [ノード ] を右 クリックします。
b. [ノード の追 加 ] を選 択 します。
c. ノード の追 加 ウィザード で、追 加 するサーバの名 前 を入 力 して [追 加 ] をクリックし、[次 へ]
を選 択 します。
d. [はい] を選 択 すると検 証 テスト を実 行 できますが、ディスクはターゲット 側 でロックされている
ため、エラーが予 想 されることに注 意 してください。注 記 : 検 証 テスト を実 行 する場 合 は、
[テスト 選 択 ] 画 面 で [選 択 したテスト のみを実 行 ] を選 択 し、[スト レージ] テスト を選 択 解
除 してください。
[スト レージ] テスト を選 択 解 除 した場 合 でも、フェイルオーバクラスタ検 証 レポート のクラスタ構 成 テ
スト にはクラスタボリュームの障 害 のリスト が報 告 されます。これは、他 の警 告 とともに、3 つ目 の
ノード とそのボリュームが、最 初 の 2 つのノード と共 有 されていないために予 想 されるものです。
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
e. 検 証 レポート を確 認 したら、[完 了 ] を選 択 します。[検 証 の警 告 ] 画 面 が再 表 示 されま
す。テスト を再 実 行 せずにノード を追 加 するには、[いいえ] を選 択 してください。
f. [確 認 ] 画 面 で [次 へ] を選 択 します。
g. ノード が正 常 に追 加 されたことを示 す [概 要 ] 画 面 が表 示 されます。SQL Server を 3 つ目
のノード にインスト ールしていないので、この画 面 に警 告 が表 示 される場 合 があります。イ
ンスト ールは次 の手 順 で実 行 します。
8. 3 つ目 のノード に SQL Server をインスト ールします。
a. 3 つ目 のノード で以 下 のコマンド を実 行 します。
Setup /SkipRules=Cluster_VerifyForErrors /Action=AddNode
/INSTANCENAME="MSSQLSERVER"
b. [サポート 規 則 の設 定 ] 画 面 で [OK] を選 択 します。
c. 入 力 を求 められたら [プロダクト キー] を入 力 して、[次 へ] を選 択 します。
d. ライセンス規 約 に同 意 して、[次 へ] を選 択 します。
e. [サポート ファイルの設 定 ] 画 面 で [インスト ール] を選 択 します。
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
f. [サポート 規 則 の設 定 ] 画 面 が表 示 されます。障 害 に関 するシステム構 成 チェックレポート
を確 認 してから、[次 へ] を選 択 します。
g. [クラスタノード 構 成 ] 画 面 が表 示 されたら、[次 へ] を選 択 します。
h. [サービスアカウント ] 画 面 で、1 つ目 のノード の設 定 に基 づいて、SQL Server サービスのパ
スワード を入 力 します。[次 へ] を選 択 します。
i. [エラーレポート ] 画 面 が表 示 されたら、[次 へ] を選 択 します。
j. [ノード 規 則 の追 加 ] 画 面 が表 示 されたら、[次 へ] を選 択 します。
k. [ノード 追 加 の準 備 ] 画 面 が表 示 されたら、[インスト ール] を選 択 します。
l. [完 了 ] 画 面 が表 示 され、フェイルオーバクラスタノード 追 加 処 理 が完 了 したことが通 知 さ
れます。[閉 じる] を選 択 します。
9. 最 後 の手 順 では、SQL Server サービスリソースと新 しい DataKeeper ボリュームリソースの間 のすべてのリ
ソース依 存 関 係 を再 確 立 します。
a. アプリケーションリソースを右 クリックして、[プロパティ] を選 択 します。
b. [依 存 関 係 ] タブを選 択 します。
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DataKeeper を使 用 して従 来 の 2 ノード WSFC SQL Server クラスタを 3 つ目 のノード に拡 張 する
c. [ここをクリックして依 存 関 係 を追 加 ] タブをクリックします。
d. 新 しい DataKeeper ボリュームを入 力 します。
e. [適 用 ]、[OK] の順 に選 択 します。
依 存 関 係 が再 確 立 されます。確 認 のために依 存 関 係 レポート を再 表 示 できます。
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従 来 の 2 ノード クラスタを 共 有 レプリケーション構 成 に拡 張 する
従 来 の 2 ノードクラスタを 共 有 レプリケーション構 成 に拡 張 する
Windows Server 2008 R2、または 2012 を使 用 して共 有 ノード を追 加 する
Windows Server 2008 R2、または 2012 で、DataKeeper ボリュームを使 用 する 1x1 2 ノード レプリケーションクラ
スタを 2x1 共 有 ディスクとレプリケーションの 3 ノード クラスタに拡 張 するには、以 下 のいずれかの方 法 を使 用 して
ください。
l
WSFC GUI
l
WSFC コマンド ラインツール : "cluster /add /node:<スタンバイノード 名 >"
l
powershell コマンド : "Add-ClusterNode -Name <ホスト 名 >"
Windows Server 2008 R2、2012 では、共 有 ディスクを持 つノード が追 加 された場 合 、DataKeeper 共 有 ディスク
は、クラスタ内 の DataKeeper ボリュームリソースのまま残 ります。これは、共 有 ディスクはクラスタ内 のすべてのノー
ド でアクセス可 能 になることはなく、3 ノード クラスタ内 の 2 つのシステムでのみアクセス可 能 になるためで
す。DataKeeper ボリュームリソースが WSFC 物 理 ディスクリソースに変 換 されないことは非 常 に重 要 です。
Windows Server 2008 R2 「SP1」を使 用 して共 有 ノード を追 加 する
警 告 : Windows Server 2008 R2 「SP1」における WSFC mmc GUI の動 作 は変 更 されました。
WSFC 2008 R2 SP1 以 降 、Microsoft はクラスタにノード を追 加 したときの WSFC mmc GUI の動 作 を変 更 しま
した。新 しいノード がクラスタ内 ですでに 1 つ以 上 の他 のシステムによって共 有 されているディスクをホスト している
場 合 、新 しいノード 上 の共 有 ディスクおよび既 存 の DataKeeper ボリュームリソースは、クラスタにノード を追 加 し
たときに自 動 的 に WSFC 物 理 ディスクリソースに変 換 されます。変 換 プロセスでボリュームレターが変 更 され、こ
れによって DataKeeper ボリュームリソースおよび関 連 付 けられたレプリケーションミラーが切 断 されます。クラスタ
化 されたアプリケーションは影 響 を受 ける可 能 性 があります。
Windows Server 2008 R2 SP1 を使 用 している場 合 、新 しいノード が DataKeeper 共 有 ディスクをホスト している
ときには、WSFC GUI を使 用 してクラスタにノード を追 加 しないでください。
Windows Server 2008 R2 SP1 を使 用 している場 合 、DataKeeper 共 有 ボリュームを持 つ追 加 ノード を WSFC
クラスタに安 全 に追 加 するには、以 下 のように WSFC コマンド ラインツールを使 用 する必 要 があります。
l
WSFC コマンド ラインツール: "cluster /add /node:<standby node name>"
DataKeeper Cluster Edition を使 用 してマルチサイト Hyper-V クラスタを有 効
にする
前提条件
Microsoft Windows Server、Microsoft Windows Failover Cluster Server Management および Hyper-V
Virtual Management の設 定 手 順 およびコマンド を熟 知 している。
注 記 : DataKeeper Cluster Edition はクラスタ共 有 ボリュームをサポート しません。そのため、DataKeeper
Cluster Edition で Hyper-V を構 成 する場 合 は、仮 想 マシンごとに 1 つのボリュームが必 要 になります。
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前提条件
1. 開 始 する前 に、クラスタ内 のすべての Microsoft Windows Server が WSFC で DataKeeper ボリュームを
作 成 するにて記 載 されているようにインスト ールおよび設 定 されている必 要 があります。さらに、以 下 の製
品 がクラスタ内 の各 サーバにインスト ールおよび設 定 されていなければなりません。
オペレーティング
システム
Microsoft Windows Server 2008 R2 以 降
ハード ウェアプラット
64 ビット 環 境 およびハード ウェア仮 想 化 支 援 機 能 (Intel VT) テクノロジのサポート
フォーム
バーチャルマネージ
Hyper-V の役 割 およびすべての Hyper-V アップデート
メント ソフト ウェア
SteelEye
DataKeeper GUI
ソフト ウェア
Microsoft .Net Framework 3.5 SP1
SteelEye
DataKeeper が起 動 している各 サーバに DataKeeper Cluster Edition のライセンス
DataKeeper ライセ
キーが必 要 になる。これは物 理 サーバおよび仮 想 サーバの両 方 に適 用 されます。
ンス
プライマリデータセンタおよび DR サイト 間 が高 速 WAN リンクでネット ワーク接 続 さ
れている (ネット ワーク帯 域 設 定 におけるパフォーマンスのベンチマークを参 照 )
ネット ワーク構 成
重 要 : NIC 接 続 の仮 想 ネット ワーク名 がすべてのクラスタノード で一
意 であることを確 認 してください。
Cluster Server ソフ Windows Server 2008 R2、Server 2012、または以 降 のFailover Cluster
ト ウェア
Management
重 要 : SteelEye DataKeeper ボリュームリソースの適 切 なレジスト レーションを保 証 するため
に、SteelEye DataKeeper のインスト ール前 に WSFC で、クラスタを作 成 しておく必 要 があり
ます。
2. SteelEye DataKeeper GUI を使 用 して、クラスタのノード 間 のすべてのミラーおよび共 有 関 係 を含 むジョブ
を設 定 します。ミラーがミラーリングの状 態 になるまで待 ちます。SteelEye DataKeeper 環 境 の設 定 の詳
細 については、入 門 を参 照 してください。
3. Hyper-V を使 用 して 1 つ目 の VM を設 定 し、[仮 想 マシンを別 の場 所 に格 納 する] テキスト ボックスの
[E:\] を必 ず指 定 します。この設 定 は [名 前 と場 所 の指 定 ] ウィンド ウにあります。
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前提条件
4. [完 了 ] を選 択 し、VM をシャット ダウンします。
5. WSFC を使 用 して Virtual Server リソースを作 成 し、保 護 する最 初 の VM を選 択 します。このオプション
は [サービスまたはアプリケーションの構 成 ] の下 にあります。
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前提条件
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前提条件
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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前提条件
6. SteelEye DataKeeper ボリュームリソースを追 加 します。手 順 5 で作 成 した仮 想 マシンリソースの上 で
右 クリックし、コンテキスト メニューから [リソースの追 加 ] - [その他 のリソース] -> [DataKeeper Volume の
追 加 ] の順 に選 択 します。
7. SteelEye DataKeeper ボリュームリソースの上 で右 クリックし、[プロパティ] - [DataKeeper Volume パラ
メータ] の順 に選 択 します。DK リソースに関 連 するド ライブレターを選 択 します (ボリューム E)。
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前提条件
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前提条件
8. Microsoft WSFC 管 理 を使 用 して、[仮 想 マシン構 成 VM1] の上 で右 クリックし、[プロパティ] を選 択 し
ます。[プロパティ] ウィンド ウでは、[依 存 関 係 ] のタブを選 択 し、[新 規 DataKeeper Volume] を依 存 関
係 として追 加 します。[OK] をクリックしてください。
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前提条件
9. [仮 想 マシン VM1] リソースの上 で右 クリックし、[Start] を選 択 します。
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前提条件
10. VM がオンラインになり、使 用 可 能 な状 態 となります。
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前提条件
11. 仮 想 マシンリソースの上 で右 クリックし、[仮 想 マシンを別 のノード に移 動 ] を選 択 して、クイックマイグレー
ションを確 認 します。
12. VM がセカンダリサーバで起 動 していることを確 認 します。
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DataKeeper ボリュームリソースと MSCS の物 理 ディスクリソースの再 構 成
13. セカンダリ側 の電 源 を切 り擬 似 障 害 を発 生 させ、VM が自 動 的 にプライマリサーバ上 で再 起 動 することを
確 認 します。
DataKeeper ボリュームリソースと MSCS の物 理 ディスクリソースの再 構 成
すでに物 理 ディスクの依 存 関 係 が設 定 されている場 合 は、DataKeeper ボリュームを再 構 成 するにあたって、こ
れをミラー作 成 前 に削 除 しておく必 要 があります。以 下 は、DataKeeper ボリュームリソースとファイル共 有 リソー
スに関 連 する物 理 ディスクリソースを再 構 成 するための手 順 です。この手 順 は、物 理 ディスクリソースを持 ってい
るその他 のクラスタリソースに対 しても同 じとなります。
1. MSCS から物 理 ディスクリソースを削 除 します。
クラスタアド ミニスト レータ MMC を使 用 して、以 下 の手 順 を実 行 してください。
a. ファイル共 有 リソースをオフラインにします。
b. ファイル共 有 リソースから物 理 ディスクの依 存 関 係 を削 除 します。
c. 物 理 ディスクリソースを削 除 します。
2. ミラーを作 成 します。
DataKeeper UI を使 用 して、以 下 の手 順 を実 行 してください。
a. すべての共 有 ノード および DR ノード に接 続 します。
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スプリット ブレインに関 する事 象 およびリカバリ
b. DR ノード へのミラーを含 むジョブを作 成 します。
3. DataKeeper ボリュームリソースを追 加 します。 クラスタアド ミニスト レータ MMC を使 用 して、以 下 の手 順 を実 行 してください。
a. DataKeeper ボリュームリソースを作 成 します。
b. DK ボリュームリソースにド ライブレターを割 り振 ります。
c. DK ボリュームリソースをオンラインにします。
d. ファイル共 有 リソースと DK ボリュームリソース間 に依 存 関 係 を作 成 します。
e. ファイル共 有 リソースをオンラインにします。
スプリット ブレインに関 する事 象 およびリカバリ
Microsoft WSFC で DataKeeper ボリュームを保 護 している場 合 、DataKeeper のボリュームリソースがオンライン
になっているソースシステムのシャット ダウン時 にスプリット ブレインが発 生 する場 合 があります。
Microsoft WSFC はターゲット システムで SteelEye DataKeeper のボリュームリソースをソースにしようと試 みま
す。WSFC が DataKeeper のボリュームリソースをターゲット システムでオンラインにすることに成 功 すると、プライマ
リシステムの再 起 動 時 に両 方 のシステムがボリュームのオーナーになったと判 断 し、競 合 が発 生 してスプリット ブ
レイン状 態 になることがあります。SteelEye DataKeeper ユーザインターフェースにはエラー 「Mirror
Inconsistencies - Click the following mirror(s) to resolve source conflicts Mirroring is halted until this is resolved」 が表 示 されます (下 図 を参 照 )。
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リカバリ手 順
さらに、以 下 のエラーがシステムイベント ログに記 録 されます。
An invalid attempt to establish a mirror occurred. Both systems were found
to be Source.
Local Volume: F
Remote system: 192.168.1.212
Remote Volume: F
The mirror has been paused or left in its current non-mirroring state. DataKeeper ユーザインターフェースを使 用 して、下 記 のリカバリ手 順 に記 述 されているとおりに競 合 を解 決 して
ください。
リカバリ手 順
1. 多 くの場 合 は、障 害 が発 生 した WSFC サーバノード でクラスタサービスが起 動 した後 60 秒 以 内
に、DataKeeper によって自 動 的 に WSFC スプリット ブレイン状 態 が解 決 されます。ただし、自 動 リカバリ
を実 行 するには、WSFC によって保 護 されているリソースで [自 動 起 動 ] プロパティが有 効 になっていなけ
ればなりません。これはデフォルト の設 定 です ([自 動 起 動 ] によって、クラスタの起 動 時 または障 害 発 生
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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N 個 の共 有 x N 個 の共 有 構 成 でのスイッチオーバ
後 のリカバリ時 にリソースグループが自 動 的 に起 動 するかどうかが決 まります)。競 合 が自 動 的 に解 決 さ
れない場 合 は、手 順 2 に進 んでください。
2. ダイアログに、矛 盾 しているミラーのエンド ポイント が表 示 されます。現 在 のミラーに対 するソースを選 択
し、[OK] をクリックします。
3. ミラーソースの競 合 は解 決 され、部 分 再 同 期 が行 われます。
N 個 の共 有 x N 個 の共 有 構 成 でのスイッチオーバ
2 つのサイト (以 下 の図 を参 照 ) 間 における複 数 の共 有 スト レージ環 境 で、各 サイト の各 サーバは、そのサイト の
サーバ間 で共 有 されているスト レージへアクセスすることが可 能 です。DataKeeper のミラーが作 成 されると、各 サ
イト の 1 つのサーバがミラーのエンド ポイント として指 定 されます。
(注 記 : N は、1 から N までの数 字 を表 しています。例 : 4x1 は、4 つのサーバがディスクのレプリケーションを共 有
していて、そのうちの 1 つが別 のサイト へレプリケーションしているということを表 しています。)
以 下 の例 では、DataKeeper のミラーがサイト A からサイト B へ X: ボリュームをレプリケート するよう作 成 されてい
ます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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N 個 の共 有 x N 個 の共 有 構 成 でのスイッチオーバ
サイト A でスト レージを共 有 しているスト レージは 3 つのサーバです。それらのサーバは以 下 の状 態 にあります。
l
S1 - 現 在 ミラーのソースです。
l
S2 - 共 有 ソース (ロックされています)。
l
S3 - 共 有 ソース (ロックされています)。
S1 はミラーのソースなので、S2 および S3 を共 有 のソースシステムとして参 照 します。これらのサーバは現 在 ミ
ラーのソース側 でボリュームへのアクセス権 を共 有 していますが、ミラーのソースとして定 義 されていないので、ボ
リュームにアクセスすることはできません(注 記 : S2 のユーザは、「アクセスが拒 否 されました」といった旨 のメッセージ
を見 ることになります)。
サイト B でスト レージを共 有 しているのは 3 つのサーバです。
l
T1 - 現 在 ミラーのターゲット です (プライマリのターゲット としてロックされています)。
l
T2 - 共 有 ターゲット (ロックされています)。
l
T3 - 共 有 ターゲット (ロックされています)。
これらは、現 在 T1 と定 義 されているターゲット ボリュームへのアクセス権 を共 有 しています。T2 および T3 は共 有
のターゲット システムとして参 照 されます。ターゲット ボリュームへのファイルシステムへのアクセスは 3 つの全 システ
ムでロックされています。
WSFC クラスタの 6 つの全 サーバおよび WSFC が保 護 するすべてのリソースは、この時 点 では S1 でアクティブま
たは「オンライン」です。
このレプリケーションの初 期 構 成 において、どのサーバが「テイクオーバ」にふさわしいか、そしてどのサーバがアク
ティブサーバになるのかを理 解 しておくことが重 要 です。DataKeeper ミラーの正 しい用 例 において、以 下 のルール
が適 用 されます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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共 有 ソースサーバへのスイッチオーバ
1. 共 有 ソースサーバ (S2、S3) へのスイッチオーバは可 能 です。
2. 現 在 のターゲット サーバ (T1) へのスイッチオーバは可 能 です。
3. 共 有 ターゲット サーバ (T2、T3) へのスイッチオーバは不 可 能 です。ただし、これらのサーバをスイッチオーバ
するためには 2 つの手 順 があります。
l
はじめに、ターゲット T1 へスイッチオーバさせます。
l
その後 、T2 または T3 のどちらかのサーバにスイッチオーバすることが可 能 です。
共 有 ソースサーバへのスイッチオーバ
例 では、S2 または S3 がアクティブサーバで、ミラーのソースとなることができます。保 護 されたリソースを S2 へ切 り
替 える場 合 は、S2 がミラーの新 しいソースになり、T1 がミラーのターゲット としてとどまります。
1. 初 期 のミラー構 成 : S1 → T1
2. 操 作 : S2 へスイッチオーバ (WSFC でリソースをオンラインにしてください)
3. 最 終 結 果 : S2 → T1
現 在 のターゲット システムへのスイッチオーバ
例 では、保 護 されたリソースを T1 へスイッチオーバさせることで、効 果 的 にミラーの方 向 を入 れ替 え T1 をミラーの
新 しいソースにし、S1 がミラーのターゲット になります。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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共 有 ターゲット システムへのスイッチオーバ
1. 初 期 のミラー構 成 : S1 → T1
2. 操 作 : T1 へスイッチオーバ (WSFC でリソースをオンラインにしてください)
3. 最 終 結 果 : T1 → S1
共 有 ターゲット システムへのスイッチオーバ
この操 作 は許 可 されていません。スイッチオーバに失 敗 します。ただし、上 記 の注 意 事 項 のように、2 つの手 順
を実 行 することにより、スイッチオーバが可 能 になります。
1. 初 期 のミラー構 成 : S1 → T1
2. 操 作 : T1 へスイッチオーバ (WSFC でリソースをオンラインにしてください)
3. 中 間 構 成 : T1 → S1
4. 操 作 : T2 へスイッチオーバ (WSFC でリソースをオンラインにしてください)
5. 最 終 結 果 : T2 → S1
フェイルオーバ
現 在 のソースシステムに障 害 が発 生 した場 合 またはリソース障 害 がグループ全 体 の障 害 を引 き起 こした場 合
においては、フェイルオーバクラスタはリソースグループのクラスタの別 ノード へのフェイルオーバを試 みます。以 下 の
事 項 がフェイルオーバに影 響 する要 因 となります。
l
l
ノード 障 害 vs リソース障 害
リソースグループに対 して優 先 オーナーリスト が設 定 されている場 合 vs 優 先 オーナーリスト が設 定 されて
いない場 合
l
有 効 な所 有 者
l
Windows 2008 vs Windows 2008 R2
以 下 の記 事 では、フェイルオーバクラスタがどのようにしてノード をフェイルオーバさせるかを決 定 しているかについ
て記 述 されています。
http://blogs.msdn.com/b/clustering/archive/2009/08/11/9863688.aspx
重 要 : N x N 構 成 では、DataKeeper は共 有 ソースシステムまたはターゲット システムのどれにでもフェイルオーバ
することをサポート します。フェイルオーバクラスタにて適 切 でないシステム (共 有 ターゲット システムのうちの 1 つ) で
グループをオンラインにしようと試 みると、その操 作 は失 敗 します。フェイルオーバクラスタは、別 のノード でオンライ
ン操 作 を継 続 し、フェイルオーバが適 したシステムで実 行 されると最 終 的 に成 功 となります。
Windows Server 2008 R2/2012 Core プラット フォームへ DataKeeper Cluster
をインスト ールし運 用 する
1. サーバの準 備 を行 います。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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Windows Server 2008 R2/2012 Core プラット フォームへ DataKeeper Cluster をインスト ールし運 用 する
以 下 のド キュメント に従 い Windows Server 2008 R2/2012 Core を 2 サーバ上 にインスト ールし、IP 構
成 、ド メインに参 加 、リモート 管 理 者 のファイアウォール構 成 、リモート アクセスのサーバ構 成 、フェイルオー
バクラスタの機 能 をインスト ールしてください。
Server Core Installation Option Getting Started Guide
Configuring a Server Core Installation of Windows Server 2008 R2 with Sconfig.cmd
Install and Deploy Windows Server 2012
2. SteelEye DataKeeper をインスト ールします。
両 サーバでコマンド ラインから SteelEye DataKeeper (DK) setup.exe を実 行 してください。DataKeeper
core サービスのみのインスト ールを選 択 してください。 DataKeeper GUI ではありません。
3. ライセンスファイルが添 付 された E メールを受 信 しているはずです。ライセンスを有 効 にした日 付 を識 別 で
きるように、ファイル名 を YYYYMMDD.lic 形 式 に変 更 してください。受 信 したら、ライセンスファイルを該
当 するディレクト リにコピーしてください。
l
各 システムで、以 下 の場 所 にファイルをコピーしてください。
%windir%\sysWOW64\LKLicense (例 : c:\windows\SysWOW64)
注 記 : LKLicense ディレクト リが存 在 しない場 合 は、ファイルをコピーする前 に作 成 する必 要 があります。 4. マネージメント サーバ (または「リモート サーバ管 理 ツール」がインスト ールされた Vista ワークステーション) 上
に、DataKeeper GUI コンソールのみをインスト ールします。
5. マネージメント サーバの DataKeeper GUI を使 用 して、新 しい Core プラット フォームに接 続 し、データボ
リュームのミラーとジョブを作 成 します。
6. マネージメント サーバを使 用 して、WSFC クラスタを作 成 します。
7. 奇 数 ノード で運 用 している場 合 は、クォーラムモード を [マジョリティノード ] に変 更 し、偶 数 ノード で運 用
している場 合 は [ノード およびファイル共 有 マジョリティ] に変 更 します。マルチサイト 環 境 におけるクォーラ
ム構 成 に関 する公 式 ガイダンスは Microsoft のド キュメント をご参 照 ください。
http://download.microsoft.com/downlo...Clustering.doc
Configuring the Quorum in a Failover Cluster
8. DataKeeper Cluster Edition リソースをクラスタに追 加 します。
Windows Server 2008 R2 または Windows Server 2012 を使 用 している場 合 は、プライマリの Core プラッ
ト フォームで Powershell バージョン 2 を使 用 してください。
注 記 : 下 記 は E ド ライブのミラーを Hyper-V のリソースに追 加 する場 合 の例 です。
Powershell v2 を起 動 し、以 下 のコマンド を実 行 してください。
l
Import-Module FailoverClusters
l
Add-ClusterResource -Name "DataKeeper Volume E" ResourceType "DataKeeper Volume" -Group "<name of Hyper-V
resource>"
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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DataKeeper Cluster Edition を使 用 して、Windows Server 2008R2 WSFC でマルチサイト のファイル共 有 リソー
スを有 効 にする
l
Get-ClusterResource "DataKeeper Volume E" | SetClusterParameter VolumeLetter E
9. リソースを Windows Server フェイルオーバクラスタリングに追 加 し、HA 構 成 にします。
Hyper-V VM HA - Hyper-V 構 成 を組 む場 合 : Hyper-V およびフェイルオーバクラスタリングを使 用
10. 最 後 に、以 前 の手 順 が完 了 していない場 合 は、DataKeeper の複 製 スト レージをリソースに追 加 して依
存 関 係 の作 成 と設 定 を完 了 させます。
DataKeeper Cluster Edition を使 用 して、Windows Server 2008R2 WSFC
でマルチサイト のファイル共 有 リソースを有 効 にする
SteelEye DataKeeper および Microsoft Failover Cluster (WSFC) を使 用 してファイル共 有 リソースを保 護 する
場 合 は、以 下 の手 順 に従 ってください。
重 要 事 項 : SteelEye DataKeeper ボリュームリソースの適 切 なレジスト レーションを保 証 するために、SteelEye
DataKeeper のインスト ール前 に WSFC で、クラスタを作 成 しておく必 要 があります。クラスタを作 成 する前 に
DataKeeper をインスト ールした場 合 は、WSFC クラスタを作 成 した後 、DataKeeper サービスを再 起 動 してくださ
い。DataKeeper サービスを再 起 動 すると、クラスタのレジスト レーションが自 動 的 に実 行 されます。これには、約
60 秒 かかります。
1. SteelEye DataKeeper の画 面 からボリュームのミラーを作 成 します。MSCS で保 護 する前 に必 ずミラーが
「ミラーリング」の状 態 であることを確 認 してください。
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DataKeeper Cluster Edition を使 用 して、Windows Server 2008R2 WSFC でマルチサイト のファイル共 有 リソー
スを有 効 にする
2. DataKeeper の自 動 登 録 ポップアップを使 用 すると、複 製 ボリュームを WSFC にすばやく登 録 できます。
自 動 登 録 するには、[はい] を選 択 します。DataKeeper 複 製 ボリュームがクラスタの使 用 可 能 記 憶 域 に
自 動 的 に追 加 されます。
WSFC フェイルオーバクラスタマネージャを開 きます。
3. [サービスまたはアプリケーションの選 択 ] を右 クリックし、ファイルサーバリソースを作 成 します。ファイルサー
バの役 割 がクラスタ内 のすべてのノード にすでにインスト ールされている必 要 があります。インスト ールされ
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DataKeeper Cluster Edition を使 用 して、Windows Server 2008R2 WSFC でマルチサイト のファイル共 有 リソー
スを有 効 にする
ていない場 合 、エラーが表 示 されます。
a. [次 へ] をクリックします。
b. 次 の画 面 で、ファイルサーバリソースの名 前 を入 力 し、IP アド レスを指 定 します。[次 へ] をクリック
します。
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DataKeeper Cluster Edition を使 用 して、Windows Server 2008R2 WSFC でマルチサイト のファイル共 有 リソー
スを有 効 にする
4. DataKeeper スト レージをファイルサーバリソースに追 加 します。
a. DataKeeper ボリュームのチェックボックス (上 図 を参 照 ) をチェックし、[次 へ] をクリックします。
b. ファイルサーバの確 認 画 面 が表 示 されます。内 容 を確 認 し、[次 へ] をクリックします。
c. ファイルサーバの構 成 概 要 が表 示 されます。[完 了 ] をクリックします。
d. ファイルサーバリソースが DataKeeper ボリュームのルート パスを使 用 して作 成 されます (下 図 を参
照 )。
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DataKeeper Cluster Edition を使 用 して、Windows Server 2008R2 WSFC でマルチサイト のファイル共 有 リソー
スを有 効 にする
5. フェイルオーバクラスタマネージャを使 用 して、ファイルサーバリソースから DataKeeper ボリュームリソースへ
のリソース依 存 関 係 を作 成 します。この依 存 関 係 は、ファイル共 有 リソースをノード 間 で移 動 する場 合
にファイル共 有 リソースおよびボリュームリソースのサービス開 始 処 理 とサービス停 止 処 理 を調 整 する上 で
非 常 に重 要 です。
a. ファイルサーバリソースの名 前 (上 図 の中 央 パネルで選 択 されている項 目 ) の上 で右 クリックし、[プ
ロパティ] を選 択 します。
b. DataKeeper ボリュームリソースをファイルサーバリソースの依 存 関 係 として追 加 し、[OK] をクリック
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DataKeeper Cluster Edition を使 用 して、Windows Server 2008R2 WSFC でマルチサイト のファイル共 有 リソー
スを有 効 にする
します。
6. これで、ファイルサーバリソースでファイル共 有 を追 加 する準 備 が整 いました。ファイル共 有 を追 加 する方
法 はいくつかあります。
a. ファイルサーバリソース (下 図 でハイライト 表 示 されている項 目 ) の上 で右 クリックし、[共 有 フォルダ
の追 加 ] を選 択 します。または、右 パネルにある [共 有 フォルダの追 加 ] 操 作 を使 用 します (下 図
を参 照 )。
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DataKeeper Cluster Edition を使 用 して、Windows Server 2008R2 WSFC でマルチサイト のファイル共 有 リソー
スを有 効 にする
b. [共 有 フォルダの場 所 ] 画 面 (下 図 を参 照 ) で、参 照 ボタンを使 用 して、DataKeeper ボリューム上
で共 有 するフォルダの場 所 を指 定 します。[次 へ] をクリックします。
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DataKeeper Cluster Edition を使 用 して、Windows Server 2008R2 WSFC でマルチサイト のファイル共 有 リソー
スを有 効 にする
c. [NTFS アクセス許 可 ] 画 面 で、NTFS アクセス許 可 レベルを選 択 し、[次 へ] をクリックします。
d. [共 有 プロト コル] 画 面 で、プロト コルを選 択 し、共 有 名 を入 力 し、[共 有 パス] を確 認 して、[次 へ]
をクリックします。
e. [SMB 設 定 ] 画 面 で、共 有 の [説 明 ] を入 力 し、[次 へ] をクリックします。
f. [SMB アクセス許 可 ] 画 面 で、SMB アクセス許 可 を選 択 し、[次 へ] をクリックします。
g. [DFS Namespace] 画 面 で、DFS Namespace への発 行 を設 定 し、[次 へ] をクリックします。
h. [設 定 の確 認 と共 有 の作 成 ] 画 面 で設 定 の概 要 を確 認 し、[作 成 ] をクリックします。
i. [確 認 ] 画 面 に、ファイル共 有 の作 成 に成 功 (または失 敗 ) したことが表 示 されます。[閉 じる] をク
リックします。
7. DataKeeper 複 製 ボリュームリソースを使 用 したファイル共 有 の追 加 はこれで完 了 です。下 部 の [共 有
フォルダ] パネルに共 有 が表 示 されます (下 図 を参 照 )。
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WSFC でその他 のサーバリソースを作 成 する
WSFC でその他 のサーバリソースを作 成 する
WSFC でその他 のサーバリソースを作 成 する場 合 、スト レージリソース (DataKeeper リソース) について 2 回 選 択
を求 められます。1 つ目 のダイアログはチェックしますが、2 つ目 のダイアログをチェックする必 要 はありません。
1 つ目 のダイアログ [スト レージの選 択 ] の「チェックボックス」をクリックします。
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WSFC でその他 のサーバリソースを作 成 する
ただし、2 つ目 のダイアログ [リソースの種 類 の選 択 ] のボックスはチェックしないでください。これはリソースをもう 1
つ作 成 しようとするものであり、不 要 です。
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WSFC でその他 のサーバリソースを作 成 する
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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Chapter 7: よくある質問
SteelEye DataKeeper および SteelEye DataKeeper Cluster Edition に関 してよくある質 問 の回 答 については、
このセクションを参 照 してください。
Windows のファイル名 およびディレクト リ名 の認 識
質問
SteelEye DataKeeper は Windows のファイル名 とディレクト リ名 を認 識 しますか。
回答
SteelEye DataKeeper は、物 理 ディスクド ライバの上 かつファイルシステムの下 に位 置 する Windows カーネル
モード フィルタド ライバを使 用 して実 装 されています。そのため、SteelEye DataKeeper ド ライバは、個 々 のファイ
ルまたはファイルシステム自 体 については何 も認 識 しません。認 識 するのは、ディスクに対 するそのままの書 き込
みのみです。
ミラーエンドポイント の変 更
質問
既 存 のミラーに現 在 関 連 付 けられているシステムのミラーエンド ポイント (IP アド レス) を変 更 することはできます
か。
回答
はい。CHANGEMIRRORENDPOINTS という EMCMD を使 用 すると、3 ノード 以 下 で構 成 されるミラーボリュー
ムのエンド ポイント を変 更 できます (4 つ以 上 のノード で構 成 される場 合 は、ミラーを削 除 してから再 作 成 する必
要 があります)。
ミラータイプの変 更
質問
既 存 のミラーのミラータイプを、同 期 から非 同 期 (またはその逆 ) に変 更 することはできますか。
回答
いいえ。既 存 のミラーのミラータイプを変 更 することはできません。ミラーをいったん削 除 してから再 作 成 し、新 しい
ミラータイプを指 定 する必 要 があります。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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[ミラーを作 成 ]、[ジョブ名 を変 更 ]、[ジョブを削 除 ] 操 作 がグレイアウト される
[ミラーを作 成 ]、[ジョブ名 を変 更 ]、[ジョブを削 除 ] 操 作 がグレイアウト される
質問
[ミラーを作 成 ]、[ジョブ名 を変 更 ]、[ジョブを削 除 ] 操 作 がグレイアウト されているのはなぜですか。
回答
ジョブの一 部 が停 止 しているノード では、これらの操 作 は無 効 になります。
データ転 送 ネット ワークプロト コル
質問
SteelEye DataKeeper のデータ転 送 で使 用 されているネット ワークプロト コルは何 ですか。
回答
SteelEye DataKeeper では名 前 付 きパイプ通 信 および TCP ソケット を使 用 します。
[削 除 ] および [スイッチオーバ] 操 作 がグレイアウト される
質問
DataKeeper のユーザインターフェースの [削 除 ] および [スイッチオーバ] 操 作 がグレイアウト されているのはなぜで
すか。
回答
ボリュームがクラスタの保 護 下 (マイクロソフト のクラスタまたは SteelEye LifeKeeper のクラスタ) にある場 合 、これ
らの操 作 は無 効 になります。
ミラーの削 除 に関 する FAQ
質問
ミラーを削 除 すると、実 際 にはどのような処 理 が実 行 されますか。
回答
両 方 の側 のデータが残 りますが、ターゲット とソースのデータは同 期 されなくなります。ターゲット ボリュームはロック
解 除 され、完 全 にアクセス可 能 になります。
エラーメッセージログ
質問
DataKeeper のエラーメッセージはどこに記 録 されますか。
回答
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ミラーを作 成 できない
DataKeeper のイベント は、Windows アプリケーションイベント ログおよび Windows システムイベント ログに記 録
されます。検 索 用 にメッセージの分 類 を以 下 に示 します。
アプリケーションイベント ログ
l
l
l
Source = ExtMirrSvc – DataKeeper サービスに関 連 するイベント 。
Source = DataKeeperVolume – Windows Failover Clustering (WSFC) で定 義 された DataKeeper ボ
リュームリソースに関 連 するイベント 。
Source = SteelEye.SDRSnapIn – DataKeeper システムに接 続 している DataKeeper GUI に関 連 するイ
ベント 。
システムイベント ログ
l
Source = ExtMirr – ミラーの作 成 、ミラーの操 作 、およびレプリケーションに直 接 関 連 するイベント 。
注 記 : システムイベント ログは必 ず [必 要 に応 じてイベント を上 書 きする] に設 定 してください。システムイベント ロ
グがいっぱいになったり破 損 したりすると、DataKeeper はミラーの状 態 変 化 を正 常 に認 識 できなくなります。
ミラーを作 成 できない
質問
ミラーを作 成 できないのは、なぜですか。
回答
l
l
l
よくある原 因 は、ソースまたはターゲット のボリュームが別 のプロセスで使 用 中 であることです。ボリュームに
アクセスしているプロセスを停 止 して、再 試 行 してください。ミラーの作 成 中 は、SteelEye DataKeeper が
ターゲット ボリュームに排 他 的 にアクセスできるようにする必 要 があります。
ターゲット ボリュームのサイズはソースボリューム以 上 でなければなりません。ディスクの管 理 ユーティリティを
使 用 して、ターゲット ボリュームとソースボリュームのサイズを比 較 することを推 奨 します。サイズが同 じでな
い場 合 は、ターゲット パーティションを少 しだけ大 きくして再 作 成 してください。詳 細 については、ボリューム
の考 慮 事 項 を参 照 してください。
ミラーの作 成 時 に発 生 したエラーは、ターゲット ボリュームが壊 れていることを示 している場 合 があります。
この場 合 、ターゲット ボリュームをフォーマット し、ミラーを作 成 しなおしてください。
警 告 : Windows Server Failover Clustering を使 用 する場 合 は、ターゲット およびソースのド ライブレターを必 ず
一 致 させる必 要 があります。
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ネット ワーク切 断
ネット ワーク切 断
シナリオ #1
WAN経 由 のソースサーバおよびターゲット サーバ間 で 100TB のボリュームを複 製 している 2 ノード の非 クラスタ構
成 (1x1) では、ネット ワークが 20 分 間 切 断 されます。
質問
このシナリオにおいて、DataKeeper Standard Edition ではミラーの状 態 がどのようになりますか。
回答
数 分 後 にソースサーバがネット ワークの切 断 を検 知 し、ミラーの状 態 はミラーリングから一 時 停 止 になります。
質問
DataKeeper はソースサーバ上 の変 更 をト ラックし続 けますか。
回答
はい。ミラーが一 時 停 止 の間 、ビット マップ (ダーティセクタ数 ) がソースサーバで更 新 され続 けます。
質問
ネット ワークが復 旧 すると、ターゲット サーバへの部 分 同 期 が発 生 しますか?
回答
はい。ミラーが同 期 中 になり、すべてのダーティセクタがターゲット サーバへ書 き込 まれるまでそのままになります。そ
の後 、部 分 同 期 になります。
シナリオ #2
WAN経 由 のソースサーバおよびターゲット サーバ間 で 100TB のボリュームを複 製 している 2 ノード の非 クラスタ構
成 (1x1) では、ネット ワークが 12 時 間 切 断 されます。ネット ワーク切 断 中 にソースサーバが再 起 動 されます。
質問
このシナリオにおいて、DataKeeper Standard Edition のソースサーバのステータスはどのようになりますか。
回答
(ディスク上 で) ソースサーバのビット マップは存 在 し続 けているので、ソースの再 起 動 による影 響 は受 けません。
ソースサーバの再 起 動 時 には部 分 同 期 のみが必 要 になります。 ターゲット サーバは、ソースサーバに再 接 続 さ
れるまでミラーリング状 態 になります。同 期 が開 始 されると、同 期 中 状 態 になります。
WSFC ソースノード / クラスタの所 有 者 の再 起 動
質問
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ターゲット ド ライブの全 容 量 を再 利 用 する
WSFC ソースノード / クラスタの所 有 者 を再 起 動 する際 のベスト プラクティスは何 ですか?
回答
現 在 オンライン中 の DataKeeper ボリュームリソースの所 有 者 である WSFC ノード を再 起 動 する前 に、すべての
DataKeeper ボリュームリソースをオフラインにするか、または異 なるノード / クラスタ所 有 者 に移 動 することを推 奨
します。
ターゲット ドライブの全 容 量 を再 利 用 する
質問
ターゲット ド ライブをミラーリングで使 用 する必 要 がなくなったときに、ド ライブをフル容 量 で利 用 できるようにする方
法 はありますか。
回答
ターゲット ド ライブは、ファイルシステムに SteelEye DataKeeper の処 理 が加 わっているため、実 際 のパーティション
サイズより容 量 が小 さくなっています。ディスクの管 理 ユーティリティでは完 全 なパーティションサイズが表 示 されま
すが、SteelEye DataKeeper と Windows エクスプローラでは容 量 の小 さいミラーサイズが表 示 されます。ド ライブ
をフル容 量 で利 用 できるようにするには、パーティションを再 フォーマット するか、または GParted
(http://gparted.sourceforge.net/) のようなパーティション再 構 成 ユーティリティを使 用 してください。
ミラーボリュームのサイズ変 更 または拡 張
質問
ミラーボリュームのサイズを変 更 したり、増 やしたりすることはできますか。
回答
はいできます。バージョン 7.4 以 降 、ユーザはミラー設 定 を維 持 したまま、DataKeeper ボリュームを動 的 に拡 張
したり縮 小 したりすることができます。詳 細 については、DataKeeper ボリュームのサイズ変 更 を参 照 してください。
Server 2012: サーバマネージャの [ファイルサービスおよびスト レージサービス] の
ディスクステータス
質問
Microsoft フェイルオーバクラスタで使 用 中 の DataKeeper ボリュームがサーバマネージャに「クラスタ化 」として表 示
されないのはなぜですか。
回答
Server 2012 の新 しいサーバマネージャツールは、「ディスク」全 体 がフェイルオーバクラスタにより使 用 中 である場
合 は、例 えば Microsoft クラスタ共 有 ディスクなどとして検 出 できます。ただし、「ディスク」上 に配 置 されている 1
つまたは複 数 のボリュームが、クラスタ内 の DataKeeper (複 製 ) ボリュームとして使 用 されている場 合 は、検 出 で
きません。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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スプリット ブレインに関 するFAQ
スプリット ブレインに関 するFAQ
シナリオ
DataKeeper を非 クラスタ環 境 で使 用 しています。あるサイト の Server1 から、2つ目 のサイト の Server2 にミラーリ
ングしています。サイト 間 の VPN 通 信 が切 れ、Server1 から Server2 にフェイルオーバする必 要 があります。どこ
からも Server1 にアクセスできません。実 際 Server1 は 起 動 していますが、内 部 または外 部 からアクセスすること
はできず、まだいくつかのプロセスはバックエンド で動 作 中 です。
質問
どうすれば Server1 から Server2 にフェイルオーバすることができますか。
回答
SWITCHOVERVOLUME コマンド または DataKeeper UIの [ミラーのスイッチオーバ] オプションを使 用 し
て、Server2 にミラーのソースを切 り替 えてください。ターゲット がソースへの接 続 を行 っている間 、遅 延 が発 生 し
ますが、30 ~ 40秒 程 度 で完 了 します。
質問
スイッチオーバ中 に Server1 と Server2 の両 方 がディスク (Server1 と Server2 の両 方 の F ボリューム) に新 しい
データを書 き込 んでいます。接 続 がオンラインに戻 ったときに、Server1 は自 動 的 にターゲット になりますか。
回答
いいえ。このシナリオでは、スプリット ブレイン状 態 が発 生 します。以 下 のいずれかを実 行 して現 象 を解 決 してくだ
さい。
l
DataKeeper ユーザインターフェースを使 用 して、スプリット ブレインのリカバリ手 順 を実 行 してください。
または
l
ターゲット になるシステムで EMCMD PREPARETOBECOMETARGET コマンド を実 行 し、ソースになる
システムで CONTINUEMIRROR コマンド を実 行 してください。
質問
スプリット ブレインを解 決 するための上 記 2 つの方 法 のうち、どちらが推 奨 されますか。
回答
どちらの方 法 も同 じ機 能 を実 行 するので、どちらでも希 望 される方 を実 行 してください。
質問
ターゲット サーバに対 するコマンド はソースサーバから実 行 可 能 ですか。
回答
はい。ターゲット サーバに対 するコマンド はソースサーバから実 行 可 能 です。
質問
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Page 224
ソースとターゲット の間 のレプリケーションの停 止
どのようにして DataKeeper は変 更 のあったブロックと変 更 のなかったブロックを同 期 しますか。
回答
スプリット ブレイン状 態 を解 消 する際 、ターゲット になっているシステム上 のどの変 更 も上 書 きされ失 われます。状
態 を保 っておきたいしたいシステム上 に変 更 がある場 合 は手 動 でそれらの変 更 をソースになるシステムへコピー
してください。
質問
スプリット ブレイン状 態 を解 消 するために PREPARETOBECOMETARGET コマンド を実 行 する際 、ソースから
発 生 するのは全 同 期 ですか、部 分 同 期 ですか。
回答
PREPARETOBECOMETARGET コマンド はシステム上 のミラーを削 除 しますが、ボリュームをロックしたままにし
ます。ビット マップはそのままの状 態 なので、次 のステップ (CONTINUEMIRROR) で部 分 同 期 を実 行 できます。
質問
どのようにすれば、スプリット ブレイン状 態 をシミュレーションすることができますか。
回答
スプリット ブレイン状 態 をシミュレーションするには、2 つのシステムが通 信 できないように、システム間 のネット ワーク
を切 断 してください。ターゲット で SWITCHOVERVOLUME コマンド を実 行 (または DataKeeper UIの [ミラーのス
イッチオーバ] オプションを選 択 ) すると、両 方 ともソースになり、ネット ワークに再 接 続 します。この時 点 でスプリット
ブレイン状 態 となります。
質問
ソースで CONTINUEMIRROR を実 行 する前 に、PREPARETOBECOMETARGET コマンド の完 了 を待 たな
ければなりませんか。
回答
PREPARETOBECOMETARGET コマンド は即 時 に完 了 します。
ソースとターゲット の間 のレプリケーションの停 止
質問
ソースとターゲット ボリュームの間 のレプリケーションはどのように停 止 するのですか。
回答
レプリケーションはド ライバレベルで実 行 されます。停 止 または中 断 するには、DataKeeper GUI または
DataKeeper コマンド ライン (EMCMD) から DataKeeper ド ライバに対 して、以 下 のいずれかを実 行 するコマンド を
送 信 するしかありません。
l
ミラーの一 時 停 止 – ミラーエンド ポイント は存 在 したままですが、すべてのレプリケーションが停 止 されま
す。ソースシステムに対 する書 き込 みはト ラックされるので、ミラーを再 開 したときにデータの部 分 再 同 期 を
行 うだけでターゲット ボリュームを同 期 状 態 に戻 すことができます。
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ボリュームシャド ウコピーを使 用 する
l
l
ミラーの中 断 – ミラーエンド ポイント は存 在 したままですが、すべてのレプリケーションが停 止 されます。ソー
スシステムに対 する書 き込 みはト ラックされません。ミラーを再 同 期 すると、ターゲット ボリュームをソースと
同 期 させるために必 要 なデータの完 全 再 同 期 が開 始 されます。
ミラーの削 除 – ミラーエンド ポイント を削 除 し、レプリケーションを停 止 します。
注 記 : DataKeeper サービスを停 止 してもレプリケーションは停 止 しません。
ボリュームシャドウコピーを使 用 する
質問
DataKeeper ボリュームではボリュームシャド ウコピー (VSS) を使 用 できますか。
回答
DataKeeper ボリュームで VSS シャド ウコピーを有 効 にすることができます。ただし、以 下 のガイド ラインが適 用 さ
れます。
l
l
l
l
DataKeeper ボリュームには VSS スナップショット イメージを保 存 できません。DataKeeper ボリュームに
VSS スナップショット を保 存 すると、DataKeeper はボリュームをロックして別 のノード にスイッチオーバするこ
とができません。
DataKeeper ボリュームがスイッチオーバまたはフェイルオーバした場 合 、DataKeeper ボリュームから取 得 さ
れた以 前 のスナップショット は破 棄 され、再 利 用 することができません。
VSS スナップショット スケジュールは DataKeeper サーバ間 でコピーされません。プライマリサーバで 1 日 2
回 スナップショット を取 得 するように予 定 されているときにスイッチオーバが発 生 した場 合 、このスケジュール
はバックアップサーバには渡 されず、バックアップサーバで再 定 義 する必 要 があります。
スナップショット が以 前 有 効 になっていたサーバに切 り替 えられた場 合 、VSS スナップショット は自 動 的 に
再 度 有 効 になります。ただし、以 前 に作 成 したDataKeeper ボリュームのスナップショット は削 除 され再 利
用 することはできません。
ミラーリングに使 用 できないボリューム
質問
ボリュームの中 にミラーリングに使 用 できないものがあるのは、なぜですか。
回答
SteelEye DataKeeper サービスは次 の種 類 のディスクパーティションを処 理 対 象 から除 外 します。
l
Windows システムボリューム
l
Windows ページファイルを含 むボリューム
l
NTFS 形 式 以 外 のボリューム (FAT、Raw FS など)
l
固 定 ド ライブ以 外 (CD-ROM、フロッピーディスクなど)
l
ソースボリュームよりサイズの小 さいターゲット ボリューム
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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Chapter 8: ト ラブルシューティング
このセクションでは、既 知 の問 題 および制 限 事 項 に関 する重 要 な情 報 とそれらに対 するワークアラウンド および/
また解 決 方 法 について説 明 します。
既 知 の問 題 と回 避 策
以 下 は、DataKeeper および DataKeeper Cluster Edition の既 知 の問 題 です。回 避 策 や解 決 策 についても記
載 しています。
指 定 したボリュームへのアクセス拒 否
指 定 したボリュームへのアクセスが拒 否 された場 合 は、ミラーを作 成 しようとしているボリュームに他 のアプリケー
ションがアクセスしていないか確 認 してください。SteelEye DataKeeper では、ミラーの作 成 中 はターゲット システム
上 でボリュームをロックして他 からのアクセスを排 除 する必 要 があります。
特 に、Distributed Tracking Client service は、Windows ではデフォルト で実 行 されるように設 定 されており、ボ
リュームごとにファイルハンド ルを 2 つ開 いたままにします。ボリュームに SteelEye DataKeeper のターゲット を格 納
している場 合 は、SteelEye DataKeeper のド ライバはボリュームをロックできません。したがって、Distributed
Tracking Client service を停 止 し、スタート アップの種 類 を [手 動 ] に設 定 してください。
DataKeeper ボリュームをクラスタリソースタイプとして使 用 できない
WSFC サーバ - Microsoft WSFC 環 境 に DataKeeper をインスト ールした後 、DataKeeper ボリュームをクラス
タリソースタイプとして使 用 できない
エラー / メッセージ
Microsoft WSFC 環 境 に DataKeeper をインスト ールした後 、DataKeeper ボリュームをクラスタリソースタ
イプとして使 用 することはできません。
イベント ログには次 のメッセージが記 録 されます。「Failed to register the 'DataKeeper Volume'
Resource DLL (DataKeeperVolume.dll).Error: 70」
説明
リソース DLL を登 録 するには、すべてのクラスタノード が起 動 し、オンラインである必 要 があります。既 存
のクラスタのいずれかのノード が現 在 使 用 できない場 合 (オフライン、クラスタサービスの停 止 など)、自 動
DataKeeper リソース DLL 登 録 はインスト ール時 や更 新 時 に失 敗 する可 能 性 があります。
推 奨 される処 置
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ミラーを作 成 できない
この問 題 は通 常 、他 のクラスタノード がオンラインになると自 動 的 に修 正 されます。DataKeeper サービス
が起 動 されるとすぐに、リソース DLL 登 録 がそのノード から試 行 され、クラスタ全 体 で登 録 が実 行 されま
す。自 動 リソース DLL 登 録 が実 行 されない場 合 には、すべてのクラスタノード が起 動 しオンラインになっ
た後 、いずれかのノード で DataKeeper サービスを再 起 動 してください。登 録 プロセスは、DataKeeper
サービスが起 動 してから 60 秒 後 に開 始 されます。
ミラーを作 成 できない
ユーザインターフェース - ミラーを作 成 できない - アプリケーションイベント ログ
エラー / メッセージ
アプリケーションイベント ログに以 下 のように記 録 されます。
File:.\GuiThread.cpp Line:3099 Attempt to connect to remote system REMOTESERVER failed with
error 5. Please ensure that the local security policy for "Network Access: Let Everyone permissions
apply to anonymous users" is enabled on all the servers running DataKeeper.
確 認 : 指 定 されたシステムのローカルセキュリティポリシー設 定 。
説明
ミラーの作 成 に失 敗 しました。ミラーは作 成 されましたが、ジョブに格 納 されていません。 推 奨 される処 置
ローカルセキュリティポリシーを変 更 してコマンド プロンプト を開 き、「%EXTMIRRBASE %\emcmd.
deletemirror <volume>」を実 行 してから、ミラー作 成 処 理 を再 度 実 行 してください。
Hyper-V ホスト クラスタエラー
VMがクラスタ化 されている状 態 での仮 想 マシンの設 定 変 更 後 に、フェイルオーバクラスタエ
ラーが発 生 する
説明
VMをクラスタ化 している状 態 でフェイルオーバクラスタマネージャを使 ってVM 設 定 の変 更 を行 う際 にVMに対 して
ネット ワークインターフェースの追 加 などを行 うと、「Refresh Virtual Machine Storage Configuration」エラーが
表 示 され、VM の別 のクラスタノード への Quick Migration や Live Migration に失 敗 します。
この問 題 は以 下 の状 態 にあてはまる場 合 に発 生 します。
1. VM がクラスタ化 されている。
2. VM ネット ワーク設 定 を変 更 するためにフェイルオーバクラスタマネージャが使 用 されている。
3. クラスタ共 有 ディスク以 外 のスト レージが DataKeeper ボリューム複 製 スト レージなどの VM スト レージに使
用 されている。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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VMがクラスタ化 されている状 態 での仮 想 マシンの設 定 変 更 後 に、フェイルオーバクラスタエラーが発 生 する
3 つすべての状 態 にあてはまる場 合 にこのエラーが発 生 します。このエラーは、VM がクラスタ外 に存 在 し、VM
ネット ワーク設 定 の変 更 に Hyper-V マネージャが使 用 されていれば発 生 しません。
以 下 がその際 に表 示 される画 面 です。
推 奨 される処 置
Microsoft KB2741477 が現 在 公 開 されており、これにより、仮 想 マシンをフェイルオーバクラスタに配 置 した後 に
NIC をその VM に追 加 できるようになります。この Hotfix は DataKeeper v7.4.3、v7.5、および v7.6 で機 能 しま
す。関 連 する KB 記 事 については、次 のリンク先 を参 照 してください。
http://support.microsoft.com/kb/2741477/ja-JP
x64 プラット フォーム向 けの Hotfix が表 示 されるように、Hotfix の選 択 項 目 ([すべてのプラット フォームおよび言 語
用 の修 正 プログラムを表 示 する]) を展 開 してください。
Microsoft Hotfix をインスト ールせずに仮 想 マシンのネット ワークアダプタを変 更 する場 合 は、以 下 の手 順 を実 行
してください。
1. VM をクラスタ外 へ移 動 させる。
2. NIC 接 続 の仮 想 ネット ワーク名 がすべてのクラスタノード で一 意 であることを確 認 する。
3. Hyper-V マネージャを使 用 して仮 想 マシンのネット ワーク設 定 を変 更 する。
4. VM をクラスタへ戻 し、DataKeeper ボリュームリソースを VM リソース階 層 に移 動 させる。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 229
Live Migration の失 敗
5. 仮 想 マシン設 定 リソースを Datakeeper ボリュームリソース階 層 に再 作 成 する。(下 記 の黄 線 部 分 )
Live Migration の失 敗
仮 想 ネット ワーク名 が異 なる場 合 、Live Migration に失 敗 する
説明
NIC 接 続 の仮 想 ネット ワーク名 がクラスタノード によって異 なる場 合 、フェイルオーバクラスタマネージャで別 のノー
ド への仮 想 マシンの Live Migration を実 行 しようとすると、マイグレーションで「失 敗 」ステータスが発 行 されます。
推 奨 される対 策
NIC 接 続 の仮 想 ネット ワーク名 がすべてのクラスタノード で一 意 であることを確 認 してください。
MaxResyncPasses 値
ボリュームの再 同 期 中 にインテント ログに記 録 されるパスが MaxResyncPasses レジスト リ値 (デフォルト は 200)
を超 えると、SteelEye DataKeeper はイベント ログに、再 同 期 プロセスのパス数 が大 量 なので、再 同 期 されてい
るド ライブに書 き込 みを行 っているその他 のプロセスを停 止 するよう管 理 者 に対 して要 求 するメッセージを記 録 し
ます。その後 ミラーは一 時 停 止 の状 態 になります。再 同 期 処 理 の時 間 を長 くしたい場 合 には、レジスト リの
MaxResyncPasses の値 を増 加 させてください。
ダイナミックディスクのミラーリング
ベーシックディスクからダイナミックディスクに変 更 すると、基 盤 となるボリューム GUID は再 起 動 時 に OS によって
変 更 される場 合 があります。これによって、DataKeeper ミラーは中 断 されます。
推 奨 される処 置
ダイナミックディスクのミラーリングを行 う場 合 は、ミラーを作 成 する前 にダイナミックボリュームを作 成 し、再 起 動 を
実 行 してください。ミラーがすでに作 成 されている場 合 は、ダイナミックボリュームの作 成 前 に削 除 する必 要 があ
ります。
新 しいリソースはオフラインだが、ロック解 除 されている
WSFC サーバ - 新 しく作 成 されたリソースはオフラインに見 えるが、ロック解 除 されている
エラー / メッセージ
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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サーバログインアカウント およびパスワード はクラスタの各 サーバで同 一 である必 要 がある
新 しく作 成 されたリソースはオフラインに見 えますが、ロック解 除 されています。
説明
新 しいリソースは、使 用 前 は常 にオフラインであり、ロック解 除 されています。
推 奨 される処 置
リソースをオンラインに切 り替 えてください。
サーバログインアカウント およびパスワードはクラスタの各 サーバで同 一 である必
要 がある
サーバのログインアカウント とパスワード が各 サーバで異 なる場 合 、DataKeeper GUI からクラスタ内 のターゲット
サーバに接 続 することができません。
エラーメッセージ
エラーコード 1326 がアプリケーションログに表 示 されます (注 記 : イベント ID が 0 で、エラーコード が 2 であることも
あります)。
SteelEye.Dialogs.AddServerWindow: Failed to connect to server:
172.17.105.112 System.ApplicationException: Failed to open a
connection to 172.17.105.112 (error_code = 1326) at
SteelEye.DAO.Impl.DataReplication.ClientLibrarySDRService.throwIfNo
nZero(UInt32 errorCode, String message) at
SteelEye.DAO.Impl.DataReplication.ClientLibrarySDRService.getServic
eInfo(String serverName) at
SteelEye.DAO.Impl.DataReplication.CachingSDRService.<>c__
DisplayClass2.<getServiceInfo>b__0() at
SteelEye.DAO.Impl.DataReplication.Cacher`1.fetch(String typekey,
String datakey, Fetcher fetcher) at
SteelEye.DAO.Impl.DataReplication.CachingSDRService.getServiceInfo
(String serverName) at
SteelEye.DataKeeper.SDR.SDRDataKeeperService.ConnectToServer(String
serverName) at SteelEye.Dialogs.AddServerWindow.<>c__
DisplayClass4.<ShowDialog>b__0(Object s, DoWorkEventArgs e) at
System.ComponentModel.BackgroundWorker.WorkerThreadStart(Object
argument)
net helpmsg 1326 shows:
Logon failure: unknown user name or bad password
説明 / 原因
DataKeeper の起 動 に使 用 されているサービスアカウント のユーザ名 とパスワード が両 方 のサーバで同 じであり、
ファイアウォールがサーバで無 効 になっていますが、サーバ自 体 へのログインに使 用 するパスワード が異 なっていま
す。
推 奨 される処 置
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 231
システムイベント ログ - GUI でのミラー作 成 の失 敗
DataKeeper GUI では、サーバのログイン ID とパスワード を使 用 します。そのため、サーバ自 体 へのログインに使
用 するユーザ名 とパスワード は各 サーバで同 じである必 要 があり、管 理 者 権 限 を持 っている必 要 があります。
システムイベント ログ - GUI でのミラー作 成 の失 敗
エラー / メッセージ
GUI でのミラー作 成 に失 敗 します。
説明
これは、vmms.exe プログラムがボリュームを保 持 し、SteelEye DataKeeper がロックするのを防 いでいる
場 合 に発 生 することがあります。
以 前 のインスト ールパスを確 認 できない
インスト ール - 致 命 的 なエラー: 以 前 のインスト ールパスを確 認 できない
エラー / メッセージ
致 命 的 なエラー: 以 前 のインスト ールパスを確 認 できません。DataKeeper をアンインスト ールまたは再 イン
スト ールすることができません。
説明
DataKeeper の「修 復 」または「アンインスト ール」を実 行 する場
合 、HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Environment では、レジスト リ内
の DataKeeper のインスト ールパスで「ExtMirrBase 」値 を見 つけることはできません。
推 奨 される処 置
以 下 のいずれかを実 行 してください。
l
l
Environment キーに「ExtMirrBase」を REG_SZ として作 成 し、値 に DataKeeper のインスト ールパス
(C:\Program Files(x86)\SteelEye\DataKeeper) を設 定 してください。
InstallShield で DataKeeper の新 規 インスト ールを強 制 的 に実 行 する場 合 は、以 下 のレジスト リキーを
削 除 してください。
HKLM\Software\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uni
nstall\
{B00365F8-E4E0-11D5-8323-0050DA240D61}. これは DataKeeper v7.1.0 製 品 のために InstallShield によって作 成 されるインスト ールキーです。 ユーザインターフェース - ミラーを作 成 できない
ユーザインターフェース - ミラーを作 成 できない、イベント ID 137
エラー / メッセージ
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 232
説明
ミラーの作 成 に失 敗 しました。
イベント ID: 137
システムイベント ログ
ターゲット マシンでミラーを初 期 化 できません。
ボリュームデバイス:
ソースボリューム: E
ターゲット マシン: 10.17.103.135
ターゲット ボリューム: E
失 敗 した操 作 : ターゲット 報 告 エラー
エラーコード : 0xC0000055
説明
DataKeeper はミラー作 成 時 にターゲット ボリュームをロックできません。
推 奨 される処 置
1. いずれかのシステムで Distributed Link Tracking Client サービスが実 行 されていないことを確 認 してくださ
い。
2. DataKeeper がターゲット ボリュームをロックするのを妨 げている可 能 性 があるその他 のプロセス (アンチウイ
ルスソフト ウェアなど) を停 止 してください。
3. ミラーを再 作 成 してください。
ユーザインターフェース - ミラーの片 側 しか表 示 されない
SteelEye DataKeeper UI でボリュームが 1 つだけソースとして表 示 され、対 応 するターゲット も使 用 できる状 態 で
表 示 される場 合 、あるいは逆 にボリュームが 1 つだけターゲット として表 示 され、対 応 するソースボリュームも使
用 できる状 態 で表 示 される場 合 は、コマンド ラインユーティリティを使 用 して SteelEye DataKeeper GUI を強 制
的 に更 新 するか、その片 側 状 態 のミラーを削 除 することができます。コマンド プロンプト から予 期 しないミラー状
態 が表 示 されているサーバ上 の SteelEye DataKeeper ディレクト リに移 動 し、以 下 の手 順 を実 行 してください。
1. ミラーがソース上 で一 時 停 止 状 態 または中 断 状 態 にないことを確 認 してください。その場 合 は、ソース
上 でミラーを再 開 してください。これによって、ターゲット に対 してミラーが再 構 築 されます。
2. 次 のコマンド を実 行 してください。EMCMD <system name> UpdateVolumeInfo <volume letter>
意 味 は以 下 のとおりです。
<system name> はシステムの名 前 です。
<volume letter> はボリュームレターです。
3. 手 順 1 で問 題 が解 決 されない場 合 は、SteelEye DataKeeper を停 止 してから再 起 動 してください。
WSFC - MS DTC リソース障 害
エラー / メッセージ
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 233
WSFC 2008 R2 SP1 手 順 の変 更
クラスタリソースホスト サブシステム (RHS) が予 期 せず停 止 しました。再 起 動 を試 みます。これは通 常 、リソース
DLL の問 題 が原 因 です。この問 題 の原 因 となっているリソース DLL を調 べて、リソースベンダに問 題 を報 告 して
ください。 説明
Windows Failover Clustering では、MS DTC リソースは、DataKeeper ボリュームリソースとともに設 定 されている
場 合 にはオンラインになりません。
ログ名 : システム
ソース: Microsoft-Windows-FailoverClustering
日 付 : <Date Time>
イベント ID: 1146
タスクのカテゴリ: リソース管 理 マネージャ
推 奨 される処 置
Windows 2008 R2 の Service Pack 1 をインスト ールするか、KB 記 事
(http://support.microsoft.com/kb/978476) で説 明 している Microsoft Hotfix をダウンロード してインスト ールしてく
ださい。これによって、MS DTC リソースは DataKeeper ボリュームリソースで正 常 に動 作 できるようになります。
WSFC 2008 R2 SP1 手 順 の変 更
説明
WSFC 2008 R2 SP1 を使 用 する場 合 、従 来 の 1x1 2 ノード WSFC クラスタを共 有 複 製 3 ノード クラスタに拡
張 するための手 順 が変 更 されています。DataKeeper 共 有 ボリュームをホスト しているノード を追 加 するために
WSFC mmc GUI を使 用 することはできません。
推 奨 される処 置
WSFC 2008 R2 SP1 を使 用 している場 合 、共 有 DataKeeper ボリュームを持 つノード を既 存 のクラスタに安 全
に追 加 するには、WSFC コマンド ラインツール「cluster /add /node:<standby node name>」を使 用 す
るしかありません。非 常 に重 要 : 詳 細 については、従 来 の 2 ノード クラスタを Shared-Replicated 設 定 に拡 張 す
るを参 照 してください。
WSFC サーバ
WSFC サーバ - クラスタ検 証 、SQL Server 2008 のクラスタ化
エラー / メッセージ
DataKeeper ボリュームリソースの WSFC クラスタ検 証 は失 敗 する場 合 があり、その際 には以 下 のメッセージが表
示 されます。
"An error occurred while executing the test. The given key was not present in
the dictionary."
説明
WSFC では、DataKeeper ボリュームリソースに追 加 のプロパティを含 める必 要 があります。このエラーは、すでに
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 234
Windows Server 2012 に固 有 の問 題
WSFC で管 理 されている DataKeeper 複 製 ボリュームを使 用 して SQL Server 2008 をクラスタ化 する場 合 に発
生 する可 能 性 があります。
推 奨 される処 置
このエラーは無 視 してもかまいませんが、検 証 エラーを回 避 するために DataKeeper ボリュームリソースを変 更 する
こともできます。
検 証 エラーを修 正 するには、以 下 の手 順 に従 って、DataKeeper ボリュームリソースを変 更 してください。
1. DataKeeper ボリュームリソースをオフラインにします。
2. レジスト リエディタで、HKEY_LOCAL_MACHINE\Cluster\Resources を開 きます。
3. [ファイル] および [エクスポート ] をクリックして、「Resources」キーのバックアップを作 成 します。
4. リソースを、GUID (Type = DataKeeper Volume) およびその「Parameters」サブキー (VolumeLetter) で確
認 します。
5. 「Parameters」キーに「DiskRunChkDsk」という名 前 で DWORD 値 を作 成 し、値 に 0 (デフォルト ) を指 定
します。
6. DataKeeper ボリュームリソースをオンラインにします。
クラスタコマンド を使 用 して、新 しいリソースパラメータが受 け付 けられたことをテスト してください。
「DiskRunChkDsk」プロパティが表 示 されます。
cluster res <DataKeeper volume resource name> /priv
> D DiskRunChkDsk 0x0
この変 更 は、クラスタ内 のすべてのノード に対 して行 ってください。
「DiskRunChkDsk」値 の詳 細 については、以 下 の MSDN 技 術 文 書 を参 照 してください。
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/windows/desktop/bb309232(v=vs.85).aspx
注 記 : DataKeeper v7.6 以 降 では、プログラムによってこのキーが自 動 的 に追 加 されるので、この
処 置 は必 要 ありません。
Windows Server 2012 に固 有 の問 題
Windows Server 2012 に関 する問 題 については、以 下 のト ピックを参 照 してください。
Windows Server 2012 MMC スナップインのクラッシュ
説明
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 235
Windows Server 2012 MMC スナップインのクラッシュ
Windows Server 2012 上 で DataKeeper のユーザインターフェース (MMC スナップイン) を使 用 している場 合 、内
部 の .NET または Windows Presentation Foundation (WPF) の問 題 により、mmc.exe プロセスが予 期 せずク
ラッシュすることがあります。エラーは、画 面 やイベント ビューアに表 示 されることがあります。
推 奨 される処 置
このクラッシュは、スナップインの接 続 先 であったサーバにも、クラッシュ時 に確 立 された DataKeeper ミラーにも影
響 しません。MMC スナップインを問 題 なく再 起 動 できることがあります。単 に UI を閉 じ、再 起 動 してください。
このエラー時 にログに記 録 されることがあるアプリケーションイベント ログのメッセージ例 を以 下 に示 します。
---------------------------------------------------------------------------Log Name: Application
Source: Desktop Window Manager
Date: 11/28/2012 8:34:00 AM
Event ID: 9009
Task Category: None
Level: Information
Keywords: Classic
User: N/A
Computer: CAE-QA-V96.QAGROUP.COM
Description:
The Desktop Window Manager has exited with code (0xd00002fe)
----------------------------------------------------------------------------
---------------------------------------------------------------------------Log Name: Application
Source: .NET Runtime
Date: 11/28/2012 8:34:00 AM
Event ID: 1026
Task Category: None
Level: Error
Keywords: Classic
User: N/A
Computer: CAE-QA-V96.QAGROUP.COM
Description:
Application: mmc.exe
Framework Version: v4.0.30319
Description:The process was terminated due to an unhandled exception.
----------------------------------------------------------------------------
---------------------------------------------------------------------------Log Name: Application
Source: Application Error
Date: 11/28/2012 8:34:00 AM
Event ID: 1000
Task Category: (100)
Level: Error
Keywords: Classic
User: N/A
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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Windows Server 2012 -- クラスタ化 されたファイルサーバの役 割 を複 数 同 時 に移 動 すると、DataKeeper スイッチ
オーバでエラーが発 生 することがある
Computer: CAE-QA-V96.QAGROUP.COM
Description:
Faulting application name: mmc.exe, version: 6.2.9200.16384, time stamp:
0x50109efd
Faulting module name: KERNELBASE.dll, version: 6.2.9200.16384, time stamp:
0x5010ab2d
Exception code: 0xe0434352
Fault offset: 0x00000000000189cc
Faulting process id: 0xdc4
Faulting application start time: 0x01cdccd27c68a1c6
Faulting application path: C:\Windows\system32\mmc.exe
Faulting module path: C:\Windows\system32\KERNELBASE.dll
Report Id: 443c3ed3-3960-11e2-9400-0050569b131b
Faulting package full name:
Faulting package-relative application ID:
----------------------------------------------------------------------------
Windows Server 2012 -- クラスタ化 されたファイルサーバの役 割 を複 数 同 時 に移 動 する
と、DataKeeper スイッチオーバでエラーが発 生 することがある
説明
Failover Clustering で複 数 のファイルサーバの役 割 を作 成 し、各 役 割 が 1 つまたは複 数 の Datakeeper ボリュー
ムリソースをスト レージに使 用 している場 合 、ノード 間 で同 時 に 2 つ以 上 の役 割 を手 動 で移 動 すると、エラーが
発 生 することがあります。場 合 によっては、1 つまたは複 数 のの DataKeeper ボリュームリソースがオンラインになら
ないことがあります。また、複 数 ターゲット のミラースイッチオーバで予 期 しない完 全 再 同 期 が開 始 されることもあ
ります。
エラーメッセージがログに記 録 されても、スイッチオーバは正 常 に動 作 することもあります。その場 合 、ログに記 録
されるメッセージのイベント ID は 196 になります。
Attempt to connect to remote system <Source IP Address> failed with
error 64. Please ensure that the local security policy for "Network
Access:Let Everyone permissions apply to anonymous users" is enabled
on all the servers running DataKeeper.
この場 合 、このイベント メッセージは無 視 してもかまいません。
推 奨 される処 置
複 数 のファイルサーバを別 のノード に手 動 で移 動 する必 要 がある場 合 は、それぞれ別 々 に移 動 してください。
ファイルサーバが完 全 にオンラインになってから、他 のファイルサーバを移 動 するようにしてください。
ミラーの作 成 時 に Windows Server 2012 のデフォルト 情 報 がない
複 数 ターゲット とのミラーの作 成
1 つ目 の問 題 は、複 数 ターゲット 設 定 でのミラーの作 成 時 に起 こります。最 後 の手 順 で、ユーザはセカンダリの
関 係 についての情 報 の入 力 を求 められます。旧 バージョンの OS では、デフォルト のソース IP がこの [追 加 情 報 ]
ダイアログに入 力 されます。ただし、Windows Server 2012 では、このデフォルト の IP が入 力 されないため、適 切
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 237
共 有 ボリュームとのミラーの作 成
な IP アド レスを選 択 する必 要 があります。IP アド レスを選 択 せずに [OK] をクリックしてもミラーは作 成 されます
が、キーの関 係 についての情 報 が未 設 定 になります。
共 有 ボリュームとのミラーの作 成
もう 1 つの問 題 は、共 有 ボリュームとのミラーの作 成 時 に [共 有 ボリューム] ダイアログボックスで起 こります。旧
バージョンの OS では、デフォルト のソース IP がこの画 面 に入 力 されます。しかし、Windows Server 2012 では、
このダイアログに「有 効 な IP が選 択 されていません」と表 示 されます。そのため、適 切 なソース IP を選 択 する必
要 があります。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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Windows Server 2012 iSCSI Target の役 割 はダイナミックディスクをサポート していない
Windows Server 2012 iSCSI Target の役 割 はダイナミックディスクをサポート していない
説明
iSCSI Target の役 割 は、ベーシックディスク上 に配 置 されたシンプルボリュームのミラーである DataKeeper ボ
リュームしかサポート していません。いずれかのミラーが、ソースシステムまたはターゲット システムでダイナミックディ
スク上 のスト ライプボリュームやスパンボリュームなどのボリュームを使 用 している場 合 、それらの DataKeeper ボ
リュームリソースをスト レージに使 用 する iSCSI Target の役 割 は作 成 できません。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 239
Windows Server 2012 NIC チーミングの問 題
Windows Server 2012 NIC チーミングの問 題
Windows Server 2012 の NIC チーミング機 能 を使 用 している場 合 、Windows 2012 では、1 つのアダプタの
MAC アド レスしかライセンスの対 象 として報 告 されません。基 となるアダプタが多 数 ある場 合 、MAC アド レスは
任 意 に変 わるため、Windows で、許 可 されていないアダプタのいずれかが選 択 されることがあります。
この問 題 を解 決 するには、仮 想 チームアダプタの MAC アド レスプロパティを設 定 します。このプロパティは、アダプ
タのプロパティの [詳 細 設 定 ] タブを使 用 して変 更 できます (下 図 を参 照 )。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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WSFC 2012 クラスタ作 成 のデフォルト 設 定 に関 する問 題
WSFC 2012 クラスタ作 成 のデフォルト 設 定 に関 する問 題
説明
Microsoft は、Windows Server 2012 でのクラスタ作 成 プロセス中 に、自 動 的 にすべてのディスクを消 費
し、Failover Clustering によってそれらのディスクを管 理 する新 しいオプションを追 加 しています。そのた
め、DataKeeper でミラーを作 成 しようとしても失 敗 し、Failover Clustering によってディスクが管 理 されていると
いうメッセージがディスクマネージャに表 示 されます。
推 奨 される処 置
この問 題 が発 生 しないようにするには、 ノード の追 加 ウィザード で、[使 用 可 能 記 憶 域 をすべてクラスターに追 加
する] チェックボックスのチェックをはずします (下 図 を参 照 )。これにより、クラスタの作 成 後 に、特 定 のディスクを追
加 できます。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 241
WSFC 2012 フェールオーバクラスタマネージャ UI の問 題 (削 除 操 作 が表 示 されない)
フェイルオーバクラスタリング によってすでに管 理 されている場 合 に修 正 するには、[使 用 可 能 記 憶 域 ] からディ
スクを削 除 し、ディスクマネージャでディスクをオンラインにし、DataKeeper を使 用 してそのボリュームを管 理 しま
す。
WSFC 2012 フェールオーバクラスタマネージャ UI の問 題 (削 除 操 作 が表 示 されない)
説明
Windows Server 2012 では、Microsoft フェールオーバクラスタマネージャ UI ツールに問 題 があります。 使 用 可 能
記 憶 域 グループの DataKeeper ボリュームリソースで「右 クリック」を実 行 したときに、ド ロップダウンの操 作 リスト が
表 示 されません。この操 作 リスト には、通 常 、クラスタからリソースを削 除 する「削 除 」コマンド (他 の操 作 もあり)
が含 まれています。
そのため、管 理 者 が DataKeeper ボリュームスト レージリソースの使 用 を終 了 するときに、フェールオーバクラスタマ
ネージャ UI ツールでクラスタからリソースを削 除 することができません。これは、Microsoft 以 外 のスト レージリソー
スのみで発 生 する現 象 のようです。Microsoft はこの問 題 の修 正 に取 り組 んでいます。
推 奨 される処 置
この問 題 に対 する Server 2012 Hotfix が Microsoft からリリースされています。Microsoft の記 事 2804526 では、
この問 題 を含 む、複 数 の WSFC Server 2012 の問 題 に関 する概 要 を説 明 しています。この記 事 には、Server
2012 の複 数 の Hotfix が参 照 先 として示 されています。Microsoft Hotfix 2795997 をインスト ールすると、この問
題 が修 正 されます。Windows Update KB2803748 もインスト ールする必 要 があります (通 常 、この操 作 は自 動
的 に行 われます)。KB2803748 をインスト ールしないと、クラスタの動 作 が不 安 定 になります。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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WSFC 2012 File Server Resource Manager イベント ログエラー
この Hotfix をリクエスト するときは、[すべてのプラット フォーム、言 語 用 の修 正 プログラムを表 示 する] をクリックし、
[x64] の選 択 ボックスをチェックをしてください。 また、この Hotfix をインスト ールした後 、すべての Windows
Update を適 用 して 2012 Server を更 新 してください。
Microsoft Hotfix をインスト ールせずにこの問 題 を回 避 するには、「Windows PowerShell」を使 用 して
「DataKeeper ボリューム」リソースを削 除 する必 要 があります。PowerShell を使 用 してクラスタから DataKeeper
ボリュームリソースを削 除 するには、次 のコマンド を実 行 します。
remove-clusterResource “<DataKeeper Resource Name>”
以 下 に例 を示 します。
上 の例 では、「New DataKeeper Volume」を、お使 いの DataKeeper ボリュームリソースの実 際 の名 前 に置 き
換 えてください。
WSFC 2012 File Server Resource Manager イベント ログエラー
説明
Windows 2012 では、1 つまたは複 数 の DataKeeper ボリュームリソースを使 用 するファイルサーバの役 割 を作 成
し、File Server Resource Manager の機 能 がシステム上 で有 効 になっている場 合 、複 数 の「SRMSVC」エラー
(ID 8228) がオフラインノード で受 信 されます。
File Server Resource Manager was unable to access the following file
or volume: 'E:'. This file or volume might be locked by another
application right now, or you might need to give Local System access
to it.
注 記 : DataKeeper ボリュームリソースがオフラインである場 合 、このメッセージが 10 秒 毎 に受 信 されます。
推 奨 される処 置
このメッセージは無 視 してもかまいません。ただし、このメッセージを受 信 しないようにするために、File Server
Resource Manager を無 効 にすることもできます。
WSFC 2012 サーバマネージャまたはフェイルオーバクラスタマネージャを使 用 してファイルサーバ
の役 割 に対 しファイル共 有 を作 成 できない
説明
クラスタのファイルサーバの役 割 を作 成 した場 合 に、サーバマネージャでも、フェイルオーバクラスタマネージャでも、
共 有 を作 成 できません。
推 奨 される処 置
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
Page 243
WSFC 2012 新 しいファイルサーバの種 類 がサポート されていない
Microsoft の記 事 2804526 には、この問 題 を含 む、いくつかの WSFC Server 2012 の問 題 に関 する高 水 準 なま
とめが掲 載 されています。この記 事 には、Server 2012 のいくつかの Hotfix が参 照 先 として示 されています。
Server 2012 でフェイルオーバクラスタマネージャを使 用 する場 合 、サード パーティ製 のスト レージを使 用 している
と、[ファイル共 有 の追 加 ] ショート カット を右 クリックしても、右 側 のパネルの [ファイル共 有 の追 加 ] ボタンを使 って
も、ファイル共 有 ウィザード が起 動 しません。Microsoft Hotfix 2795993 をインスト ールすると、この問 題 が修 正 さ
れます。
または、Server 2012 向 けの以 下 の Windows Update モジュールをインスト ールすることでも、この問 題 が修 正 さ
れます。
KB2815769 KB2803676 KB2785094 KB2779768 KB2771744 KB2761094
KB2812829 KB2800088 KB2784160 KB2779562 KB2771431 KB2758246
KB2812822 KB2795944 KB2783251 KB2778171 KB2770917 KB2756872
KB2811660 KB2790920 KB2782419 KB2777166 KB2769165 KB2751352
KB2803748 KB2788350 KB2780342 KB2771821 KB2764870
上 記 の Server 2012 Windows Update の一 覧 は 2013 年 4 月 2 日 時 点 での累 積 的 なモジュールです。当 社
のラボテスト では、Hotfix 2795993 をインスト ールできない Server 2012 システムもあることが確 認 されています。そ
の場 合 は、少 なくとも、上 記 の Windows Update モジュールをインスト ールすることを推 奨 します。
Server 2012 では、サード パーティ製 のスト レージを使 用 していると、クラスタ化 されたボリューム上 にサーバマネー
ジャツールを使 用 して共 有 を作 成 することができませんでした。Microsoft Hotfix 2796000 をインスト ールすると、
この問 題 が修 正 されます。または、上 記 の同 じ Windows Update モジュールをインスト ールしても、この問 題 が
修 正 されます。
上 記 をインスト ールしない場 合 の回 避 策 は、Windows エクスプローラを使 用 して共 有 を作 成 することで
す。Windows エクスプローラで共 有 を作 成 すると、ファイル共 有 の権 限 やその他 の項 目 の調 整 をサーバマネー
ジャまたはフェイルオーバクラスタコンソールから正 常 に実 行 できます。
WSFC 2012 新 しいファイルサーバの種 類 がサポート されていない
説明
Windows Server 2012 では、現 在 、ファイルサーバリソースに次 の 2 つのオプションが用 意 されています。
l
汎 用 ファイル サーバー
l
アプリケーションデータ用 のスケールアウト ファイルサーバー (新 規 )
新 しいオプション [アプリケーションデータ用 のスケールアウト ファイルサーバー] は、現 在 、サポート されていません。
SteelEye DataKeeper Cluster Edition テクニカルド キュメンテーション
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WSFC 2012 サーバマネージャ -- ボリュームの表 示 が適 切 でない
推 奨 される処 置
[ファイルサーバーの種 類 ] を選 択 する場 合 は、最 初 のオプション [汎 用 ファイルサーバー] を選 択 する必 要 があり
ます。このファイルサーバの種 類 は、Windows Server 2012 よりも前 から、フェールオーバクラスタに存 在 していまし
た。このオプションを使 用 すると、ファイルの開 閉 を頻 繁 に行 うユーザやアプリケーションが利 用 する共 有 ファイルの
可 用 性 を向 上 できます。
注 記 : Windows Server 2012 ReFS (Resilient File System) も、現 在 はサポート されていません。
WSFC 2012 サーバマネージャ -- ボリュームの表 示 が適 切 でない
説明
Windows Server 2012 では、サーバマネージャ > [ファイル サービスとスト レージサービス] > [ボリューム] 内 でボ
リュームの状 態 の表 示 やボリュームの操 作 が行 えます。ただし、クラスタリソースで DataKeeper ボリュームを使 用
している場 合 、このインターフェースにはボリュームの状 態 が正 確 に反 映 されません。
次 の例 では、DataKeeper のボリューム E とボリューム F は分 かれています。一 方 は CAE-QA-V95 上 の Cluster
Owner/ソースで、もう一 方 は CAE-QA-V96 上 の Cluster Owner/ソースです。ただし、サーバマネージャの [ボ
リューム] では、CAE-QA-V94 にボリューム (E と F) が赤 い「使 用 率 」プログレスバーとともに表 示 され、CAE-QAV95 または CAE-QA-V96 のボリュームは表 示 されません。
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WSFC 2012 サーバマネージャ -- ボリュームの表 示 が適 切 でない
次 の例 (CAE-QA-V96) にあるように両 方 のリソースが同 じ Cluster Owner/ソースを共 有 している場 合 、サーバマ
ネージャには正 しい情 報 が表 示 されます。
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WSFC 2012 サーバマネージャ -- DataKeeper の「ディスク」がクラスター化 として表 示 されない
WSFC 2012 サーバマネージャ -- DataKeeper の「ディスク」がクラスター化 として表 示 されな
い
[サーバマネージャ] > [ファイル サービスとスト レージサービス] > [ボリューム] > [ディスク] の [ディスク] でクラスタディ
スクがどのように表 示 されるかについて、一 部 不 整 合 があります。
次 のスクリーンショット は、クラスタ内 の 1 つの iSCSI 共 有 ディスクと 2 つの DataKeeper ボリュームを示 していま
す。iSCSI ディスクの [クラスター化 ] 列 にはチェックマークがありますが、DK のクラスタ化 されたボリュームは、クラス
タ内 にあるにも関 わらずチェックマークがありません。[読 み取 り専 用 ] 列 にも [クラスター化 ] 列 にも、何 も表 示 され
ません。これは、DataKeeper がディスクではなくボリュームで動 作 するためです。
Windows 2012 のファイル共 有
Windows 2012 で "SMB – Basic" を使 用 してファイル共 有 を作 成 するときに、デフォルト では "Enable
Continuous availability" (継 続 的 可 用 性 を有 効 にする) フラグがオンになっていて、これによりファイル共 有 リソー
スが作 成 できません。この問 題 を解 決 するには、図 に示 すチェックボックスをオフにしてください。
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制限事項
制限事項
以 下 は DataKeeper および DataKeeper Cluster Edition に関 連 する制 限 事 項 です。回 避 策 や解 決 策 につい
ても記 載 しています。
Bitlocker は DataKeeper をサポート していない
Microsoft によると、BitLocker のソフト ウェア RAID 設 定 での動 作 はサポート されていません。DataKeeper は本
質 的 にソフト ウェア RAID 1 であるため、Bitlocker を DataKeeper とともに使 用 することはできません。
次 の記 事 およびセクションで具 体 的 な説 明 を参 照 できます。
http://technet.microsoft.com/en-us/library/ee449438#BKMK_R2disks
CHANGEMIRRORENDPOINTS
説明
このコマンド を使 用 すると DataKeeper によって保 護 されているボリュームをネット ワーク上 の別 の場 所 に移 動 する
ことができますが、3 ノード 以 下 で設 定 されたミラーボリュームのエンド ポイント の変 更 しかサポート しません。
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CHKDSK
回避策
4 ノード 以 上 の設 定 では、ローカルサイト で最 終 的 なエンド ポイント のミラーを削 除 して再 作 成 し、route add を
使 用 してミラーの作 成 と再 同 期 を行 ってから、サーバを最 終 的 な位 置 /アド レス/DR サイト に移 動 する必 要 があ
ります。
CHKDSK
説明
SteelEye DataKeeper で複 製 したボリュームで CHKDSK を実 行 する必 要 がある場 合 は、ミラーを一 時 停 止 して
から CHKDSK を起 動 してください。CHKDSK を実 行 後 、ミラーを再 開 してください。部 分 再 同 期 が実 行 され
(CHKDSK による書 き込 みがアップデート されます)、レプリケーションが再 開 します。
注 記 : ビット マップファイル (非 共 有 ボリューム用 ) は BitmapBaseDir により定 義 されるデフォルト の保 存 場 所 の C
ド ライブに配 置 されます。ソースシステムの C ド ライブで CHKDSK を実 行 すると、アクティブなビット マップファイル
が原 因 でエラーが発 生 します。スイッチオーバを実 行 してソースをターゲット にし、ビット マップファイルを非 アクティブ
化 してください。その後 、そのシステムを新 しいターゲット (元 ソース) として、CHKDSK を実 行 できるようになりま
す。
DataKeeper ボリュームのサイズ変 更 の制 限 事 項
DataKeeper ボリュームのサイズ変 更 手 順 を実 行 するのは、1 度 に 1 つのボリュームだけにしてください。
再 配 置 の前 にビット マップ用 ディレクト リを作 成 する必 要 がある
説明
ビット マップファイルをデフォルト の場 所 (%EXTMIRRBASE%\Bitmaps) から移 動 する場 合 は、新 しいディレクト
リを作 成 してからレジスト リで位 置 を変 更 し、システムを再 起 動 する必 要 があります。
同 一 ジョブ内 で IP アドレスの重 複 は認 められない
DataKeeper のジョブには、ジョブの一 部 としてすべてのミラーのエンド ポイント 情 報 が含 まれます。この情 報 には
各 ミラーエンド ポイント のホスト 名 、IP アド レス、ド ライブ文 字 が含 まれます。
1 つのジョブの中 で、1 つの IP アド レスを複 数 のノード 上 に重 複 させることはできません。1 つのジョブに 4 つのノー
ド がある場 合 の例 では、ノード 「A」および「B」をプライベート ネット ワーク接 続 で構 成 し、ノード 「C」および「D」を
別 のプライベート ネット ワーク接 続 で構 成 することができます。しかし、それらのプライベート ネット ワーク上 の IP ア
ド レスは各 ノード ごとに必 ずユニークでなければなりません。仮 にノード A と B のレプリケーションで 192.168.0.1 と
192.168.0.2 を使 用 するとした場 合 、ノード C と D のレプリケーションにも 192.168.0.1 と 192.168.0.2 を使 用 する
ことはできません。
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同 期 レプリケーションによる大 量 の I/O
同 期 レプリケーションによる大 量 の I/O
説明
同 期 レプリケーションの性 質 (ターゲット システムからの応 答 を待 機 する間 、ボリュームの書 き込 みをブロックする)
のため、ミラーボリュームに書 き込 みを行 うアプリケーションの動 作 が停 滞 する場 合 があります。この現 象 の頻 度
は、「システムリソース」に対 する「ボリューム I/O ト ラフィック」の比 率 に大 きく依 存 しています。ボリュームに対 して
継 続 的 かつ大 量 の I/O ト ラフィックが予 想 される場 合 や SteelEye DataKeeper を低 帯 域 ネット ワークで使 用 する
場 合 には、非 同 期 レプリケーションを使 用 してください。
リソースタグ名 の制 限
タグ名 の長 さ
DataKeeper 内 のすべてのタグは、256 文 字 以 内 にする必 要 があります。
有 効 な「特 殊 」文 字
- _ . /
タグの最 初 の文 字 に「.」および「/」を使 用 することはできません。
無 効 な文 字
+ ; : ! @ # $ * = 「スペース」
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