Comments
Description
Transcript
中小企業等協同組合法施行規則の一部改正について 平成 28 年 2 月
中小企業等協同組合法施行規則の一部改正について 平成 28 年 2 月 中小企業庁経営支援課 1.改正の背景・必要性 中小企業等協同組合法(以下「中協法」という。 )においては、事業協同組合が行う事業 の 1 つに、福利厚生事業として実施される共済事業(組合員その他の共済契約者から共済掛 金の支払を受け、共済事故の発生に関し、共済金を交付する事業)について規定している。 共済契約の募集等については、中協法上保険業法が準用されているが(中協法第 9 条の 7 の 5、中協法施行規則第 19 条)、これは共済事業の健全性を確保するため、事業協同組合が 行う共済事業についても、保険会社が行う保険事業と同等の行為規制を適用するためである。 今般、金融庁において、農林中央金庫等の信用事業を代理して行う農業協同組合等に対し ても銀行等による保険募集に係る行為規制を適用するため、保険業法施行規則の一部改正を 行う予定である。 したがって、保険業法を準用する中協法施行規則において、同様の改正を行う必要がある。 2.改正内容 第 19 条は、共済契約を締結したり共済契約を募集する際の禁止行為が規定されているが、 同条について以下の改正を行う。 (1)第 1 項第 12 号は、共済代理店である銀行等の特定関係者(子会社等)が優越的地位 を利用していることを踏まえた共済契約の募集を禁止している。同号の「特定関係者」 に、銀行の子会社等や信金の子会社等と同様に、共済契約の募集を行っている商工組合 中央金庫の子会社等が規定されていないため、新たに追加する。 (2)第 1 項第 18 号は、共済事業を行う組合や共済代理店である銀行代理業者等において、 顧客に関する非公開金融情報を共済契約の募集に係る業務に利用しないことを確保する 措置を怠ることを禁止している。同号の「銀行代理業者等」に、銀行代理業者や信用金庫 代理業者等と同様に、農林中央金庫等の業務の代理を行う農業協同組合や漁業協同組合、 水産加工業協同組合を新たに追加する。 (3)第 2 項は、共済契約の募集をする行為(第 1 項第 7 号)や書面交付を行わずに共済契 約の申し込みをさせる行為(第 1 項第 11 号)について、共済事業を行う組合である銀行 代理業者等の役員等に対しても準用し、その場合における読み替えを規定している。この うち、第 1 項第 11 号の「当該銀行等」の読み替えにおいて、所属銀行(銀行代理業者が 行う行為により預金の受入れ等を行う銀行)等と同様に、(農業協同組合等に業務の代理 を行わせている)農林中央金庫等を新たに追加する。 (4)第 3 項は、第 1 項第 12 号に規定する行為について、共済代理店である銀行代理業者 等の特定関係者に対しても準用する旨を規定しており、特定関係者についても定義してい る。本項においても、(3)と同様の改正を行う。 3.スケジュール 公布:平成28年3月●日 施行:平成28年4月1日