...

平成24年度神奈川県消費者団体等との意見交換会(PDF

by user

on
Category: Documents
3

views

Report

Comments

Transcript

平成24年度神奈川県消費者団体等との意見交換会(PDF
平成24年度
第2回神奈川県消費者団体等との意見交換会
1.日
時
平成25年3月5日(火)
2.場
所
関東農政局横浜地域センター 3階会議室
横浜市中区北仲通5-57(横浜第2合同庁舎)
概要
13時30分~16時00分
3.参加者
神奈川県内の消費者団体等
神奈川県消費者団体連絡会、コンシューマーズかながわ、横浜市消費者団体連
絡会、神奈川県生活協同組合連合会、生活協同組合連合会ユーコープ事業連合、
生活協同組合コープかながわ、特定非営利活動法人神奈川県消費者の会連絡会、
川崎市食生活改善推進員連絡協議会、神奈川県地域婦人団体連絡協議会
計9団体12名
関東農政局横浜地域センター
横浜地域センター長、総括管理官(農政推進)、総括管理官(消費・安全)、
総括農畜産安全管理官
4.議 事
【日本の食と世界】
「日本の食と世界」説明
意見交換
5.意見交換における参加者からの主な意見等
(参加者)
質問は2点あり、1点目は、新聞等で紹介されている「多収穫米」に関する農
林水産省としての推進方法について、2点目は、25年度予算において食料自給
率向上のための予算措置が講じられているかについてお聞きします。
(センター)
多収穫米は、主食用米とは別に、飼料用や加工用に供する米穀として、収量を
優先させる目的で、現在、農林水産省所管の研究機関等において研究開発してい
ます。
食料自給率と予算の関係ですが、食料自給率を上げるということは、食料供給
力の強化という観点から、農作物が生産できる農地が必要になります。
今回の予算では、土地改良や農地の整備、用排水路の整備にもしっかり予算配
分がなされています。また、農業者を育成することを含めて人・農地プランを推
進しており、この中で新規就農者や、耕作の引き受け側だけでなく貸し手側に対
しても支援する仕組みが設けられていることも食料自給率を高める上での予算措
置とご理解していただければと思います。
(参加者)
今回の資料は、食料の確保という視点で作られていると思います。私たちは、
まず日本に農業があるということ、手近なところで食べ物が作られていることを
大切にしていきたいという思いを前提にお話をさせていただきます。
お年寄りが元気に生きられる環境として、地域社会、中山間地域、自給的農家
は大切だと思っています。生産農家だけが大切ということではないと思います。
これまで長らく国内農業については、食料供給の強化が課題となっているのに
もかかわらず、なぜ効果が表れないのか。また、今回の説明はTPPとどのよう
に整合性をもって説明されたのかお聞きしたいと思います。
(センター)
効果については難しいところで、マイナス傾向で動きそうなものを現状維持で
食い止めるというのは大変です。さらにそれをプラスに転じるには大変な努力や
取組が必要です。農林水産省として様々な施策を行っている中でプラスに転じて
いる分野もありますが、現状維持で堪え忍んでいる分野もあります。食料自給率
という数字だけにとらわれると、なかなか効果は目に見えていないのが現状では
ないかと思います。
TPPと今の農政がどう絡んでいくのかについてですが、国益にかなう最善の
道を求めていきます。TPPの話は大きな話であり、農政を後退させないことと
の整合性をこの場で軽く言うことは出来ないため、上部組織に意見としてあげる
ようにいたします。
(参加者)
日本のTPP参加によって打撃を受けるような品目についてとても危惧してい
ます。そうした品目について、今後、どの部分の予算を手厚くするのか参考まで
に伺いたいと思います。
また、TPPのことを考える時に、私たち消費者団体が何かできることはない
のか考えます。消費者団体として、国産品を選んで食べていこうという運動くら
いだったらできるのではないかと思っていますが、25年度の食の安全・安心の
予算において、私たちが国産品を選んで食べようという運動を行った時に、補助
金を受けられるものがないか伺いたいと思います。そういう支援があれば積極的
に活用しながら国産品をPRしていきたいと思っています。
(センター)
TPPの今後の動きと、それにともなって25年度以降はどうなるかというこ
とですが、今後、省内で検討し、いずれ皆様に説明させていただきます。食育や
国産消費の関係で使える予算がないかということについては、後ほど個別に担当
者から説明します。
(参加者)
今、野生の鹿が増えていて駆除に苦慮していると聞きます。狩猟する人も高齢
化が進み、人手が足りないという理由もあるようですが、これらの駆除に対する
予算措置があれば、駆除したものを有効活用できるのでないかと思っています。
(センター)
鳥獣害の対策については農林水産省でも担当しております。農林水産省では、
鳥獣害の駆除に係る費用等について予算措置をしています。
特に今年度の予算で見ますと、24年度の補正予算と25年度の本予算合わせ
15ヶ月予算の執行をしています。この中で、実際に鳥獣害でお困りの農業者の
方々に比較的簡単な手続きで給付が受けやすくするため、24年と25年の予算
を使って鳥獣害向けの基金を造成し対応しております。
(参加者)
相続税改正があった場合、農林水産省としては都市型農地について手放してほ
しくないと思っていても、税の関係から現状ではなかなか厳しいものがあると思
います。このことについて、農林水産省と財務省との関連性や、すりあわせの考
え方があれば教えていただきたいと思います。
(センター)
都市型農業の振興については農林水産省としては非常に大事であると考えてい
ます。このことから、税制改正の時に財務省と協議をし、農地に係る税制は従来
のままとなっています。
(参加者)
私の住んでいる相模原市でも都市化の波が進んでいます。ぜひ神奈川県の農業
を活性化させ、近くで農作物を生産し消費することが必要であると思っています
が、これに対してどのような援助がなされているのか教えていただきたいと思い
ます。
(センター)
まず食料・農業・農村基本計画は、国が策定した方針ですので、この計画を基
に県がそれを踏まえ農業振興策を考えます。そこで、地産地消をどうするのか、
耕作放棄地の問題をどうするのかということについて神奈川県としての方針が示
され、これに基づき地域(相模原市)の考え方が出てくることとなります。
(参加者)
現在、植物工場において、野菜が周年生産されていますが、自給率の向上や天
候に左右されないという面では、すごく有効な手段であると思っています。
(センター)
自給率と野菜作りの関係ですが、自給率で罠に陥りやすいのが、供給熱量自給
率はカロリーベースだということです。野菜にはほとんどカロリーがございませ
んので、いくら野菜の生産を増やしたとしてもカロリーベースの自給率は向上し
ないこととなります。
(参加者)
横浜地域センターの役割と、県と政令市その他の関係を整理して説明していた
だくとわかりやすいと思います。
(センター)
神奈川県では都市農業の持続的発展のために3つの基本理念を出しています。
まず1つ目には、地産地消、2つ目に、多面的機能の今後の活用、もう1つが、
多様な担い手の育成ですが、この神奈川県の基本理念は政令指定都市も市町村も
それにならっています。県の方針を踏まえつつ、我々はできる範囲内で農政推進
をしています。
(参加者)
価値のある農地と価値のない農地があります。価値のない農地に価値をつける
ことを農家が考えるのは困難なことなので、いかに価値をつけていただくかを考
えることも必要であると思いますので、そのあたりの対策がありましたら教えて
いただきたいと思います。
(センター)
平地の耕作放棄地であれば、引き受け手を探すことにより農地の再生が図られ
ると思いますが、中山間地の耕作放棄地については、労力と効率から考えると引
き受け手が少ないのが現状です。そうした耕作放棄地については、今後、対策を
講じなければならない重要な課題です。
(参加者)
消費者の中には安価なお米を求めている方たちもいると思いますので、安価な
外国米を食べるのではなく、国産米を安価にするための補助などはありませんか。
(センター)
以前の食糧行政においては、政府がお米を全量買い取り、安い価格で消費者に
販売していましたが、現在は、お米も農産物と同様に需要と供給のバランスを考
慮して価格を決めることとなります。国産米の需要があっても在庫が多くなれば
価格は安くなります。
Fly UP