Comments
Description
Transcript
ダウンロードはこちら(PDF:3.8MB)
バランススコアカードによる回復期 リハビリテーションの目標設定 リハビリテーション科 主任 江川真司 はじめに バランススコアカード とは、戦略・ビジョンを ４つの視点 ・財務 ・顧客 ・業務プロセス ・学習と成長 で分類し、その企業の持つ戦略やビジョンと連 鎖された財務的指標、及び非財務的指標を設定 する業績評価システムである ウィキペディアより Ｋ総合病院（石川県） Ｍ病院（愛知県名古屋市） • 患者・経営・成長・組織の4つの視点での人事考課 • 面談は初期・中間・期末の年3回 部署 個人 評価 患者 ○○ ○○ ○○ 経営 ・・・ ・・・ ・・・ 成長 △△ △△ △△ 組織 □□ □□ □□ S総合病院 目標の落とし込み 法人 事業所 部署 個人 目標の落とし込み 新潟医療生協 木戸病院 診療技術部 リハビリテーション科 個人 目標の落とし込み 新潟医療生協 木戸病院 診療技術部 リハビリテーション科 個人 目標の落とし込み 協同互助の精神にもとづき組合員、地域住民の 医療・保険・衛生・福祉の向上を図る 病床利用率向上 新入院患者の受け入れ 施設基準（心大血管リハビリ）の維持 心臓リハビリテーション指導士取得 個人の成長が組織を支える （ボトムアップ） 協同互助の精神にもとづき組合員、地域住民の 医療・保険・衛生・福祉の向上を図る 病床利用率向上 新入院患者の受け入れ 施設基準（心大血管リハビリ）の維持 心臓リハビリテーション指導士取得 平成27年度初めの目標設定と年度末振り返り 行動および数値目標の達成度評価 病床利用率向上 新入院患者の受け入れ →心臓リハビリ目的の紹介入院数は？ 施設基準（心大血管リハビリ）の維持 →維持できたか？件数は？ 心臓リハビリテーション指導士取得 →取得できるか？ 回復期リハビリテーション(病棟)とは • 脳血管疾患又は大腿骨 頚部骨折等の患者に対し て、ADLの向上による寝 たきりの防止と家庭復帰 を目的としたﾘﾊﾋﾞﾘﾃｰｼｮﾝ を集中的に行うための病 棟であり、回復期リハビリ テーションを要する状態 の患者が常時8割以上入 院している病棟をいう。 保険診療便覧より 目標の落とし込み 新潟医療生協 木戸病院 診療技術部 リハビリテーション科 個人 目標の落とし込み 協同互助の精神にもとづき組合員、地域住民の 医療・保険・衛生・福祉の向上を図る 木戸病院の病床機能を分化し効率的・ 効果的な医療を行う 回復期リハ病棟において集中的なリハ ビリテーションを実施する 機能的自立度評価（ＦＩＭ）習得（成長と学習） １日18単位の取得（財務の視点） 個人の成長が組織を支える （ボトムアップ） 協同互助の精神にもとづき組合員、地域住民の 医療・保険・衛生・福祉の向上を図る 木戸病院の病床機能を分化し効率的・ 効果的な医療を行う 回復期リハ病棟において集中的なリハ ビリテーションを実施する 機能的自立度評価（ＦＩＭ）習得（成長と学習） １日18単位の取得（財務の視点） 平成28年度初めの目標設定と年度末振り返り 行動および数値目標の達成度評価 木戸病院の病床機能を分化し効率的・ 効果的な医療を行う →回復期リハ病棟の病床利用率は？ 転棟、他院受け入れ件数は？ 回復期リハ病棟において集中的なリハ ビリテーションを実施する →件数、単位数、ＡＤＬ改善度は？ 機能的自立度評価（ＦＩＭ）習得（成長と学習） １日18単位の取得（財務の視点） →取得できたか？ 目標の落とし込み 新潟医療生協 木戸病院 診療部 整形外科 個人 目標の落とし込み 協同互助の精神にもとづき組合員、地域住民の 医療・保険・衛生・福祉の向上を図る 木戸病院の病床機能を分化し効率的・ 効果的な医療を行う 回復期リハ病棟整形外科病床枠２５床を有効 活用する（大腿骨頸部骨折１５床など） 大腿骨地域連携パス研修会への参加 地域包括部・看護部・リハビリ科と連携について勉強会 まとめ • バランススコアカードは多くの医療法人で導 入され、法人→事業所→部署→個人へと目標 を落とし込む有用なマネジメントツールである。 • 具体的な行動および数値目標設定と評価を、 年度初め・中間・年度末と3回に渡り個人面談 を通して行い、組織の業績と自己実現の向上 につなげている 今後の課題 • 回復期リハビリテーション病棟はリハビリテー ション専門医の確保が望ましいが、現在の人 員で最大限の業績を上げるマネジメントが必 要である（他の分野でも同じ） • 医師にも定期的な面談を行い、考えを傾聴し、 自己実現やキャリアアップを含めた行動およ び数値目標設定、そして振り返りの評価を行 うことがとても重要であると考える。