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学校自己評価報告書 - 東海工業専門学校金山校
学校自己評価報告書 (平成24年度) 学校法人電波学園 東海工業専門学校金山校 学校評価委員会 委員長 鈴 木 茂 樹 (学校長) 統括責任者 野 村 種 明 (教務部長) 副委員長 阪 浩 一 (教務科長・教務委員) 委員 伊 丹 勤 (建設学科長) 成 田 節 雄 (建設学科長) 井 上 茂 樹 (事務長) 喜 博 (参与) 充 幸 (教務主任・教務委員) 辻 長 屋 評 基準1 価 基 準 目 次 教育理念・目的・育成人材像等 【1‐1】 理念・目的・育成人材像は定められているか ・・・・・・・・・・・・P. 1 【1‐2】 学校の特色は何か ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 1 【1‐3】 学校の将来構想を抱いているか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 1 基準2 学校運営 【2‐4】 運営方針は定められているか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 2 【2‐5】 事業計画は定められているか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 2 【2‐6】 運営組織や意思決定機能は、効率的なものになっているか ・・・・・・P. 2 【2‐7】 人事や賃金での処遇に関する制度は整備されているか ・・・・・・・・P. 2 【2‐8】 意思決定システムは確立されているか ・・・・・・・・・・・・・・・P. 3 【2‐9】 情報システム化等による業務の効率化が図られているか ・・・・・・・P. 3 基準3 教育活動 【3‐10】 各学科の教育目標・育成人材像は、その学科に対応する業界の人材ニーズ に向けて正しく方向付けられているか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 4 【3‐11】 修業年限に対応した教育到達レベルは明確にされているか・・・・・・P. 4 【3‐12】 カリキュラムは体系的に編成されているか・・・・・・・・・・・・・P. 4 【3‐13】 学科の各科目は、カリキュラムの中で適正な位置付けをされているか・P. 4 【3‐14】 キャリア教育の視点に立ったカリキュラムや教育方法などが実施されてい るか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P. 4 【3‐15】 授業評価の実施・評価体制はあるか・・・・・・・・・・・・・・・・P. 5 【3‐16】 育成目標に向け授業を行うことができる要件を備えた教員を確保し ている か ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・P. 5 【3‐17】 成績評価・単位認定の基準は明確になっているか 【3‐18】 資格取得の指導体制はあるか 基準4 ・・・・・・・・・P. 5 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 5 教育成果 【4‐19】 就職率(卒業者就職率・求職者就職率・専門就職率)の向上が図られてい るか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 6 【4‐20】 資格取得率の向上が図られているか・・・・・・・・・・・・・・・・ P. 6 【4‐21】 退学率の低減が図られているか・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P. 6 【4‐22】 卒業生・在学生の社会的な活躍及び評価を把握しているか・・・・・・P. 6 基準5 学生支援 【5‐23】 就職に関する体制は整備されているか・・・・・・・・・・・・・・・P. 7 【5‐24】 学生相談に関する体制は整備されているか・・・・・・・・・・・・・P. 7 【5‐25】 学生の経済的側面に対する支援体制は整備されているか・・・・・・・P. 7 【5‐26】 学生の健康管理を担う組織体制はあるか・・・・・・・・・・・・・・P. 7 【5‐27】 課外活動に対する支援体制は整備されているか・・・・・・・・・・・P. 7 【5‐28】 学生寮等、学生の生活環境への支援は行われているか・・・・・・・・P. 8 【5‐29】 保護者と適切に連携しているか・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P. 8 【5‐30】 卒業生への支援体制はあるか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 8 基準6 教育環境 【6‐31】 施設・設備は、教育上の必要性に十分対応できるよう整備されているか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・P. 9 【6‐32】 学外実習、インターンシップ、海外研修等について十分な教育体制を整備 しているか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 9 【6‐33】 防災に対する体制は整備されているか・・・・・・・・・・・・・・・ P. 9 基準7 学生の募集と受け入れ 【7‐34】 学生募集活動は、適正に行われているか・・・・・・・・・・・・・・P.10 【7‐35】 学生募集活動において、教育成果は正確に伝えられているか・・・・・P.10 【7‐36】 入学選考は、適正かつ公平な基準に基づき行われているか・・・・・・P.10 【7‐37】 学納金は妥当なものとなっているか・・・・・・・・・・・・・・・・P.10 基準8 財務 【8‐38】 中長期的に学校の財務基盤は安定しているといえるか・・・・・・・・P.11 【8‐39】 予算・収支計画は有効かつ妥当なものとなっているか・・・・・・・・P.11 【8‐40】 財務について会計監査が適正に行われているか・・・・・・・・・・・P.11 【8‐41】 財務情報公開の体制整備はできているか・・・・・・・・・・・・・・P.11 基準9 法令等の遵守 【9‐42】 法令、設置基準等の遵守と適正な運営がなされているか・・・・・・・P.12 【9‐43】 個人情報に関し、その保護のための対策がとられているか・・・・・・P.12 【9‐44】 自己点検・自己評価の実施と問題点の改善に努めているか・・・・・・P.12 【9‐45】 自己点検・自己評価結果を公表しているか・・・・・・・・・・・・・P.12 基準10 社会貢献 【10‐46】学校の教育資源や施設を活用した社会貢献を行っているか・・・・・・P.13 【10‐47】学生のボランティア活動を奨励し、支援しているか・・・・・・・・・P.13 東海工業専門学校金山校 基準1 教育理念・目的・育成人材像等 点検中項目【1-1】 理念・目的・育成人材像は定められているか 学校創立以来、本校の理念は一貫して以下のとおり明確にしている。 1.本学園の建学の精神「社会から喜ばれる知識と技術を持ち、歓迎される人柄を 兼ね備えた人材を育成し、英知と勤勉な国民性を高め、科学技術・文化の発展に 貢献する」 2.学生一人一人のニーズを満足させると共に、質の高い国家資格を持った技術者 を育成する。 3.これにより「夢をかたちに」を実現する。 また、育成すべき人材像として「専門性」「協調性」「信頼性」を挙げており、教 師と学生の距離が近いという校風の上に、それらを達成するための教育活動を始めと した各種施策を推進している。 以上の理念は全教職員および全学生に周知しており、学外に向けてもメッセージと して発信している。 点検中項目【1-2】 学校の特色は何か 本校の特徴として「資格に強い」、「就職に強い」、「担任制を基本とした、きめ 細かい指導」、「金山という交通至便な立地」等があげられる。これらは教育理念の 根幹をなすものであり、建設技術者の育成を行う学校として全国トップクラスの実績 と伝統は広く理解されており、今後もより一層のスキルアップを目指したい。 点検中項目【1-3】 学校の将来構想を抱いているか 景気の低迷や公共投資の削減などで若者の建設業離れが著しいが、業界の若年技術 者は慢性的に不足している。本校では国の基幹産業である建設業の魅力を再認識し て もらうため、最新の機器備品を整備すると共に大学の造形学部 などと連携を取り、デ ザインやエコロジー部門の強化を図り、若者の建設業離れを阻止するため業界と連携 の上で啓蒙活動を展開している。その具体的な方法として平成22年度には 、大学の 造形学部建築学科を併修する建築ライセンス本科(2年課程)を設置し、現在に至っ ている。 また、近年「数学力」の低下が叫ばれて久しいが、専門教科の他に「数学力」を含 めた社会人として必要な一般教養の再教育を強化し「建学の精神」に沿った技術者の 輩出ができる教育構想を計画している。 1 東海工業専門学校金山校 基準2 学校運営 点検中項目【2-4】 運営方針は定められているか 各年度当初に開催される「年度始め式」において理事長より学園の年度目標が発表 され、それを受けて校長が本校の年度の目標を設定し、部科長会議・科会議など で業 務計画が具体化される。 日常業務においては「学校組織図」や「職務分掌表」の策定、「将来構想委員会」、 「学園運営委員会」、「教務委員会」、「広報委員会」、「就職委員会」、「事務委 員会」などが定期的に開催され、運営方針に沿った各業務や教育活動が報告される。 また、計画・活動内容等の見直し・検討がされ、議事録に記録されている。 点検中項目【2-5】 事業計画は定められているか 各年度、各部署で業務計画を策定している。業務計画は理事長、校長の承認を得て 職員会議において教職員に周知される。執行状況は各部署が管理を行い、年度末に総 括すると共に改善点を検討し次年度に反映させている。業務計画作成にあたっては学 生や業界のニーズを踏まえて取り組むべき施策や解決すべき課題を明確にすることが 求められる。 長期事業計画ついては、将来構想委員会において検討しているが明確な計画は立っ ていない。 点検中項目【2-6】 運営組織や意思決定機能は、効率的なものになっているか 運営組織については「組織図」と「職務分掌表」において明確に示されている。教 務、各学科、事務局、就職指導室の各部署は、常に業務計画に従ってそれぞれの業務 を遂行し、かつ有機的に連携し、機能している。 「理事会」、「評議員会」は、学校法人運営について定めた「寄附行為」により、 「学園運営委員会」、「将来構想委員会」は、学園組織図により明確に位置付けられ 定期的に開催されている。 「人事評価マニュアル」により教育職員が職位別に果たすべき役割を明確化してい る。 以上のような組織運営体制は、効率的であると判断できる。また、重要案件につい ては、担当部署において「相談事項」として書類を作成し、理事長決済後、保管して いる。 点検中項目【2-7】 人事や賃金での処遇に関する制度は整備されているか 教育職員採用については団塊の世代の退職を控え 、中長期計画を立て、退職者の後 継者となる若手の採用と育成を予定している。特に、施工系の教 育職員の退職者が多 く、現場経験者を中心に業界各方面に打診している。平成24年度には、施工系1名 の教員採用を行った。 人事考課については、教育委員会の方法を基準として育成型の評価を行い、管理監 督者による定期的な授業見学や助言指導を行っている。 平成23年度からは内容をグ 2 東海工業専門学校金山校 レードアップすると共に昇格・降格基準を明記した 規程を作成して実施している。現 在は新人事制度運用にあたり、管理監督者の研修を実施している。 賃金については「給与規程」に基づいて支給し、年齢と勤務年数、役職によって賃 金テーブルが規定されている。なお、平成22年度から新人事 制度と連動させる「新 給与規程」を適用している。 点検中項目【2-8】 意思決定システムは確立されているか 「組織図」および「職務分掌表」により業務内容・範囲の基本が示されており、各 事案の立案や報告は主管部署の責任者の責任において、定められた「 相談事項」「報 告事項」として文書化される。それらは、校長・理事長の承認を得て、確定事項とな る。また、特に重要な案件については事前に理事長に具申し、理事会に付議されて、 その結果が学内に周知される。 点検中項目【2-9】 情報システム化等による業務の効率化が図られているか 基幹システムは、教務管理システム、学校経理システム、給与会計システムの3系 統あり、それぞれのネットワークはセキュリティ上の理由で物理的に仕切られている。 教務管理システムは必要に応じて汎用アプリケーションで加工可能となっているた め、業務が効率的に運用できる。また、学校経理システムは、学園全体で同一の専用 ソフトを使用しており事務職員が他校に転勤になっても業務に支障をきたさない よう になっている。なお、給与会計システムについては、法人事務局が全校の給与計算を 行っている。 3 東海工業専門学校金山校 基準3 教育活動 点検中項目【3-10】 各学科の教育目標・育成人材像は、その学科に対応する業界 の人材ニーズに向けて正しく方向付けられているか 各学科のカリキュラム時間数は、建築士法・国土地理院等で規定されているため変 更はできないが、内容については毎年見直しを行い、育成すべき人材像を示した もの を作成する。見直しでは学生や業界のニーズの反映や国土交通省からの通達および各 種研修会で得た情報が科会議で発表され、学内に周知される。 特に、建築系は毎年のように改定される建築士法や急速に変化する設計ソフトに適 応できる授業内容の確立を目指している。また、測量系は測量士・測量士補の無試験 取得認定校として授業内容の充実を図っている。 「資格試験に合格できる能力と業界で即戦力とし て通用する技術力を持つ学生の育 成」という明確な教育目標のうえにカリキュラム編成がなされている。 点検中項目【3-11】 修業年限に対応した教育到達レベルは明確にされているか 業界のニーズを把握し、カリキュラム等に反映させるため、年に2~3回実施して いる求職活動の一環である職員の企業訪問の際に各企業のニーズ調査も行い 、業界の 人材ニーズレベルに適合した教育内容となるよう努めている。 全学科ともに建設系の各種国家資格の取得または受験資格短縮認定校に指定されて いるため、ほとんどの科目・時間数は指定されているが、 学校独自で設定できる科目 もあり、建築系の学生に対しては、選択科目も設定している。 点検中項目【3-12】 カリキュラムは体系的に編成されているか カリキュラムについては、殆どが国土交通省から科目・シラバス・授業時間ともに 指定されており、選択科目に関しては学生から授業評価アンケートを実施して毎年見 直しを行っている。 点検中項目【3-13】 学科の各科目は、カリキュラムの中で適正な位置付けをされ ているか 毎年度立案されたカリキュラムは、年間の授業スケジュール、授業内容、時間配分、 使用教材、利用施設等について、詳細な検討をし、シラバスにまとめられている。 点検中項目【3-14】 キャリア教育の視点に立ったカリキュラムや教育方法などが 実施されているか インターンシップは、建築系の学生の希望者のみ実施し、土木系の学生に対しては、 カリキュラムに組み込まれている。 年に2~3回実施している求職活動の一環である職員の企業訪問の際に 、受け入れ 先の企業等の調査を行い、適合した教育内容となるようにしている。また、工事現場 見学会も年数回実施し、職業教育の効果をあげている。 4 東海工業専門学校金山校 点検中項目【3-15】 授業評価の実施・評価体制はあるか 前期末、後期末の年2回、学生による各科目の授業評価アンケート調査を実施して いる。また、定期的に授業研究会を実施し、教育職員間で授業を参観し改善点等を研 究している。 個々の結果は、各学科長より教育職員にフィードバックされ、カリキュラムの見直 しや授業方法の改善に活用されている。 点検中項目【3-16】 育成目標に向け授業を行うことができる要件を備えた教員を 確保しているか 教育職員の採用にあたっては、学歴、職務経歴等の提出書類を精査するとともに、 面接時に授業内容に十分な技能・技術レベルを有しているか判定している。また、専 門性向上のため各種研修会の参加や資格取得を奨励している。 平成24年度には、実 務経験のある施工系1名の専任教育職員の採用を 行った。 常勤、非常勤共に不足しており、数年間で充足できるよう計画している。 教育職員の評価については「人事評価シート」により3段階評価(平成22年度よ り5段階評価)を行い、次年度への参考としている。また、定期的に 管理監督者を含 めた教育職員により授業参観をおこない授業研究を行っている。 点検中項目【3-17】 成績評価・単位認定の基準は明確になっているか 成績評価、進級・卒業認定は「入学・卒業に関する細則」に明示され、学生便覧の 配布によって評価・認定を在学生に周知している。また、学級担任より評価・認定の 詳細について説明をしている。教科目の単位は「学則」に明記されて いる。 他の教育機関との単位の互換性については、建築ライセンス本科の提携大学との間 で単位互換を実施している。他数大学間で単位互換を実施し、3年次編入を可能にし ている。 点検中項目【3-18】 資格取得の指導体制はあるか 在学中に受験する施工管理技士、CAD検定、インテリア設計士、測量士補等に関 しては授業だけでは不十分なため、授業後および土曜日を利用して、それらの試験対 策用の補習授業を実施している。(測量系の科については卒業と同時に測量士、測量 士補の資格が授与される) また、建築ライセンス科は、在学中に二級建築士を受験するため入学当初より試験 日まで特別カリキュラムを組んでいる。 全国でも有数の合格率を保っており、開設後、平成24年度までの合格者数は3,2 30名で、平均合格率80.0%の実績をあげている。 5 東海工業専門学校金山校 基準4 教育成果 点検中項目【4-19】就職率(卒業者就職率・求職者就職率・専門就職率)の向上 が図られているか 前身である東海工業専門学校熱田校創立以来約50年間に渡り、県人懇親会という 地域ごとの組織を学内に組織し、その地域担当者が地域のUターン就職を実現すべく 企業開拓を地道に継続して実施してきた。また、学内においては、就職指導室を中心 に個人面談、面接指導、就職ガイダンスを実施。その結果、毎年97%以上の就職内 定率を維持し続けている。今年度も、企業13社を招き合同企業説明会を開催し学生 へ斡旋を行った。 なお、今年度は求人企業の再開拓を目的に名古屋市内を中心とした約300社の企 業訪問を実施し、求人倍率6.1倍、就職内定率99.5%を達成した。 点検中項目【4-20】 資格取得率の向上が図られているか 在学生の資格取得は、そのまま就職内定率にも影響を与える。各学科で受験する資 格に違いがあるが共通するものについては学科の枠を超えて、資格取得対策講座を共 同実施する体制を整えている。 基本的に前年度の指導内容と合格結果を基に対策を検討して、常に合格率90%以 上を目指している。 点検中項目【4-21】 退学率の低減が図られているか 近年の退学率は4.9%前後であり、平成24年度も4.9%であった。学科ごとに 週1回のチュートリアル会議を実施しており、各クラスの問題行動学生等の情報の共 有化を図っている。また、臨床心理士2名を常駐させ、学生の精神的なサポート体制 を整備している。 担任制をとることで必要に応じた面談や各地で実施している教育懇談会(保護者面 談)や家庭との連絡を密に取れる体制を整えている。 点検中項目【4-22】 卒業生・在学生の社会的な活躍及び評価を把握しているか 卒業生で組織する校友会と常に連携をとっている。校友会は、卒業生43 ,000人 余で組織されており、全国に19支部が設置され母校への支援体制や卒業生相互のパ イプ役として機能している。就職求人情報や卒業生の動向といった各種情報の提供を 受けており、概ね把握ができている。 6 東海工業専門学校金山校 基準5 学生支援 点検中項目【5-23】 就職に関する体制は整備されているか 就職・進学指導は、クラス担任、各地域県人担当者、就職担当者、校友会組織、講 師等が連携してこれに当たっている。土木系学科は、夏休みを利用しインターンシッ プを実施し、これを就職活動にも利用し、成果をあげている。 また、キャリア教育として、社会人・職業人としての基礎的・基本的な資質・能力、 ビジネスマナーなどが身につくよう指導を行っている。 地方のUターン就職に関する体制は、地域担当者と校友会支部が連携して Uターン 就職を実現するなど、有効に機能している。 点検中項目【5-24】 学生相談に関する体制は整備されているか 担任制を敷くことで学生が相談しやすい環境を整備している。また、地区担当者や カウンセラーなど多方面から学生サポートできる体制も整備している。 保護者との連携を図るため、西日本を中心に全国 15箇所(本校含む)で教育懇談 会を実施して、保護者との面談の機会を設けている。 点検中項目【5-25】 学生の経済的側面に対する支援体制は整備されているか 経済的な支援が必要な学生に対しては、学園独自でファイナンス会社と連携して電 波学園学費サポート体制を構築している。また、学園独自の60周年記念ありがとう 奨学生制度(特待生・貸費生)や在学生(進級クラス)対象の恒学基金(貸費生制度) を設けている。 一般的な支援制度として、入学生については日本学生支援機構や新聞奨学生制度な どを紹介している。また、測量系の1年課程2学科では、教育訓練給付制度の認定学 科となっている。その他経済的な支援として、学生寮を安価(一般的なアパート料金 以下で食事付)で提供している。 これらの制度を約20%の学生が利用しており、経済的理由による退学抑止に寄与 している。 点検中項目【5-26】 学生の健康管理を担う組織体制はあるか 学校保健安全法 に従い、毎年入学生は4月初旬に、進級学生は3月中旬にそれぞれ定 期健康診断を実施している。診断は、学園統一の病院に委託し、結果は学生にフィー ドバックしている。 在学生からの健康上の相談や学内での発病や事故などの際には、担任を始め担当教 員が対応し、精神的な相談については臨床心理士2名がその対応に当たるよう連携体 制を整えている。また、事務室にAED を整備し、教職員全員についてその取り扱い方 法の研修も実施した。 点検中項目【5-27】 課外活動に対する支援体制は整備されているか 在学生の課外活動については、学生会がその自主運営に当たっている。学校は、学 7 東海工業専門学校金山校 生会担当教員を配置し、各部活動ごとに顧問を配置することで支援 体制を整えている。 部活動の基本的な活動資金は、学生会が支援し、特別な全国大会出場等については、 その都度、ケースに応じ学校が補助を行っている。活動は、原則として授業時間外で 行われ、学業との両立については、各顧問と教務科が指導にあたっている。 点検中項目【5-28】 学生寮等、学生の生活環境への支援は行われているか 学生寮は、学園が運営し、食事が支給される男子寮と自炊方式の女子ハイツがあり、 希望者が利用している。寮監といわれる担当教員を複数名配置し、原則として週1回 の巡回を実施して学生の状況把握に当たっている。寮は、学生による自主運営方式を 実践しており、病気等の緊急時に対応できる体制を整えている。 点検中項目【5-29】 保護者と適切に連携しているか 毎年年度末に、保護者宛に文書により成績等の状況報告を行っている ほか、4~7 月期に教育懇談会を学校及び地方都市14会場で開催している。日常的な対応として 担任が保護者との連絡に当たっている。また、場合によっては地方担当者が各地方で 出張の折にホテル等で保護者との面談を実施している。 点検中項目【5-30】 卒業生への支援体制はあるか 卒業生で組織する東海工業専門学校校友会は、会長及び常任役員を卒業生のうち本 校職員として在職するものが勤め、事務局を学内においている。 在学生および一般教 職員は、この校友会の準会員であり、在学中から校友会組織との連携体制の強化を図 っている。 校友会は、学校活動への各種側面での支援(在学生への卒業制作や製図コンクール 表彰、学校祭支援、U ターン就職支援等) を行っている。 学校は、学校ホームページ内に校友会のホームページを開設し、卒業生への情報提 供を支援し、再就職支援や学園社会人教育センターの資格取得講座の特典など支援体 制を整備している。 8 東海工業専門学校金山校 基準6 教育環境 点検中項目【6-31】 施設・設備は、教育上の必要性に十分対応できるよう整備さ れているか 施設・設備の整備については、建設分野の所管行政官庁の指導の元、教育上必要な ソフトを含めたCAD 等のコンピュータ機器、実験機器、測量機器、製図機器等を必要 台数ならびにこれらの専用実習教室を、各学科・統括する教務科・備品を購入管理す る事務局を中心に整備、管理している。また、学生サービスのため学生ホール、学生 食堂、図書室、自習室等を整備している。 昇降機等のビルメンテナンス会社や清掃会社、警備会社と契約し、衛生、安全を確 保し、緊急時への対応が可能な態勢を完備している。 点検中項目【6-32】 学外実習・インターンシップ、海外研修等について十分な教 育体制を整備しているか 学外活動として、建設・インテリア等の展示会や作品展、建設工事現場の見学会あ るいは測量実習・環境の生態調査実習などがあり、各学科の授業計画に組み込まれて いるものと教育上効果的と判断される内容については、その都度計画されるものとが ある。 インターンシップについては、建築系は希望者に対して実施し、土木系学科につい ては、カリキュラムの中に組み込まれており、該当学科生全員に、14日間以上実施 しており、就職活動の一環として効果も上げている。 入学時加入する学生保険の他に、測量実習では傷害保険に、インターンシップには インターンシップ保険に加入して事故等に対応している。 海外研修は、希望者に対して3週間のハワイ大学の英会話短期セミナーを計画・実 施している。 測量実習を除き見学会やインターンシップではレポートを提出させ、教育効果を 測 定し、次年度計画の参考にしている。 点検中項目【6-33】 防災に対する体制は整備されているか 年間1回5月に避難訓練を実施し、避難経路の確認と防災意識の向上ならびに緊急 時への対応を訓練している。学生の就職進路上、職場での緊急時への 対応訓練は重要 であり、教育の一環との位置づけで実施している。 学外活動では、危険行動についての研修を行ったうえで活動に参加させている。特 に測量実習、インターンシップでの事故防止対策について担当学科や企業と協議し、 保険の加入や事前のKY訓練などの対策を講じている。 実験や実習で使用する薬品や道具などその使用時における取り扱い上の注意、特に 大工実習等では注意力散漫による事故防止のため、休憩時間を必ずとらせるなどの基 本的な教育体制を徹底することで事故防止に努めている。 9 東海工業専門学校金山校 基準7 学生募集と受け入れ 点検中項目【7-34】 学生募集活動は、適正に行われているか 学生募集パンフレットやウェブサイトの内容については、学園 企画広報課と教務科、 各学科、事務局、就職指導室全体で原稿内容や説明表現、合格率等の数値等について その真実性、明瞭性、公平性に基づいているか、過大表現となっていないか等チェッ クしている。また、広報活動においては、事前にその広報内容についての研修を担当 者全員で行い、入学相談が十分な配慮の上実施でき、かつ入学希望者に十分な判断材 料を提供できる体制をとっている。 外部評価については、オープンキャンパス参加者に対してアンケートを実施したり、 ウェブサイト上で意見収集、入学後のアンケート実施により評価分析を行い、効果的 な広報提案を行っている。しかし、これら以外の方法によっては評価を受ける体制は とっていない。 点検中項目【7-35】 学生募集活動において、教育成果は正確に伝えられているか 就職内定率等の採用実績、各種国家試験合格率や合格者数等については、入学案内 書やウェブサイト上で実数を公表している。事実を正確に伝えることは、学校のポリ シーであり、入学希望者に対して広報上の正確な情報を伝えることは、きわめて重要 な事項と認識している。 点検中項目【7-36】 入学選考は、適正かつ公平な基準に基づき行われているか 入学選考基準に基づき、高等学校等から提出された推薦書、成績調査書、本人の志 願書や面接試験等の入学試験がある学科については 、その面接試験結果や数学試験結 果に基づき、その判断がされる。 AO入学試験については、特に本人の『本校の教育理念の理解』と『進路分野への 意欲』を入学選考の判断基準にしている。 留学生に対しては、全員と面接し、日本語能力の程度と保証人の状況等学業継続に ついての可能性について総合的に審査している。 点検中項目【7-37】 学納金は妥当なものとなっているか 学納金の設定については、毎年、全国の工業系同種専門学校の学費状況推移表や社 会情勢等のデータを収集、分析し、その上で、本校における収支予想を算出して、翌 年度の学納金設定に係る基礎資料を立案している。学納金の決定は、資料に基づき本 校で協議し、最終的には学園理事会の審議により決定される。 本校の学納金額は、工業系同種専門学校と比較すると、平均値以下に設定されてお り、財務状況から見ても、特に問題のないことから妥当であると思われ る。 10 東海工業専門学校金山校 基準8 財務 点検中項目【8-38】 中長期的に学校の財務基盤は安定しているといえるか 財務基盤を判断するための目安と言われている消費収支差額は、超過傾向に転じて いることからも安定していると判断される。このことは、施設設備の充実が順調に実 施されている結果からも明らかである。また、募集状況と在校生の状況からも見ても、 当面の間は、急激な変化をもたらす要因も無く、現状維持で推移して行くものと思わ れる。 よって、財務的には、健全で安定していると判断 できる。 点検中項目【8-39】 予算・収支計画は有効かつ妥当なものとなっているか 予算の決定は、以下のようなプロセスである。 1. 各部署の前年度の総括と新規事業及び業務計画と予算の関連性の説明 2. 各部署の予算要求書の提出 3. 学校全体の予算見込みの作成 4. 学園本部と予算要求に係る協議 5. 予算書(案)の作成 6. 理事会の決議 点検中項目【8-40】 財務について会計監査が適正に行われているか 公認会計士2名の指導を受けながら学園の経理規程に則り、適正に学校会計処理が 行われている。また、公認会計士による学校会計監査及び学園の内部監査も実施され ている。2名の公認会計士からは、会計監査の豊富な経験により、常に財務や学校会 計について適切な助言をいただいている。 点検中項目【8-41】 財務情報公開の体制整備はできているか 私立学校法に従って、当該年度の財務諸表及び事業報告書を、毎年5月末までに作 成し、理事会の決議を経て、学園本部に常備し閲覧できるように開示してい る。さら に、電波学園のホームページにおいて、簡単な説明を加えた財務関係書類(資金収支 計算書、消費収支計算書、貸借対照表の大科目ベース)で、公開してい る。 11 東海工業専門学校金山校 基準9 法令等の遵守 点検中項目【9-42】 法令・設置基準等の遵守と適正な運営がなされているか 学園本部においては、総務部が法務に関する業務を統括しており、法令遵守につい ての総合的な管理を行っている。また、愛知県の私学行政関係等の窓口となっている。 本校が関わる法令は、資格取得の為の監督官庁関連が多いが、学園が顧問弁護士と契 約して随時相談できる体制を整えている。 在学生に対しては、個人情報保護に関する事項を学内で説明し、教職員に対しては、 夏休みの期間を利用し希望者に対して実施している。 点検中項目【9-43】 個人情報に関し、その保護のための対策がとられているか 学校法人電波学園では、在学生をはじめ入学希望者等(学園に興味のある者を含む) の個人情報(プライバシー)は、尊重すべき大事なものとして認識し、個人情報取扱 方針(プライバシーポリシー)を決め、細心の注意をもって管理してい る。 個人情報を厳重な管理体制のもとで保持し、不正アクセス、紛失、破壊、改ざんお よび漏えいなどを防止するため個人情報を取り扱う職員を限定し、 取扱責任者を設け るなどの措置を講じている。また、これらの管理施策を浸透させるためセミナーなど を実施し全職員の意識向上を行っている。なお、パンフレット掲載等の個人情報掲載 (個人・団体写真等)について、在学生各々の個人情報取得及び使用について本人及 び保護者(未成年者)に対し書面による承諾を取っている。 点検中項目【9-44】 自己点検・自己評価の実施と問題点の改善に努めているか 自己点検・評価については、平成21年度から導入の検討が始まり、平成22年度 第1回評価に着手し、現在に至っている。今回の評価により明らかとなった改善すべ き事項については、実現可能な事項から逐次改善に取り組んでいく計画である。実施 体制として学校長を委員長とする学校評価委員会を 組織し、各部署から職員を選出し 学校全体で取り組みに着手している。 点検中項目【9-45】 自己点検・自己評価結果を公表しているか 平成22年度の自己点検評価報告書は、学内及び学園内の回覧にとどめ ており、公 開はしていない。平成23年度報告書からは学校教育法施行規則に基づき、関係者に 公開している。 12 東海工業専門学校金山校 基準10 社会貢献 点検中項目【10-46】 学校の教育資源や施設を活用した社会貢献を行っているか なごや環境大学の公開講座や地域の環境活動に学生をボランティア として参加させ るなど、特に環境活動に対する取り組むことで、社会貢献している。平成23年度に は、東北震災復興支援のため、土木工学科の学生がボランティアとして協力した。 学園教育センターを中心とした社会人教育にも力を入れており、学校施設の提供や 講師の派遣等を実施している。 その他、年2回献血運動を展開し、社会貢献を行っている。 点検中項目【10-47】 学生のボランティア活動を奨励し、支援しているか 地元の環境団体が主催するボランティア活動に積極的に参加させている。教育効果 の高い内容については、授業の一環として全員参加で取り組むといった支援体制を整 えている。なお、それぞれの活動については、休日や長期休暇中に取り組 めるよう、 担任等による指導や関連団体と調整し、授業や就職活動に支障がないよう実施してい る。 13