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藝 鮮仄憑∬ 響 奉

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藝 鮮仄憑∬ 響 奉
ウイメンズ ブ ックス
第78号 2001年 2月 25日
Women's Bods
2月 25日 発 行
女性の本の情報誌 =ウ イメンズブ ック友の会会報
ウイメンズブックス トア
発 行 所
有限会社 松 香 堂 書 店
本
社 〒604_0024京 都市中京区下妙覚寺町185_804
・祝日休み TEL 075_253_1860F滋 253_1861
土。
日
天満橋店 〒540_0008大 阪市中央区大手前 1丁 目3番 49号
ドーンセンター内
水曜定休 。祝 日代休あ り
TEL・ FAX 06-6910‐ 6115 TEL 06-6910‐ 8627
郵便振替 口座 00900_5_309395
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700円
電話・Fax・ お手紙等 での ご注文 は、
天満橋店 にお 申 しつ け下 さい。
本誌 か らの無断転載・ コ ピー はお
断 りいた します。
Homepage:http://www.nacos.
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shokadoOdl dion.ne.jp
最 新 刊 情 報
(こ
響
∬奉
藝 鮮 仄憑
こに表示 してある価格は、ご注文の際の便宜上消費税 5%を 含んで います)
フ ェミニ ズム・ 女性学〕
〔
『 上野千鶴子が文学 を社 会 学 す る』
上野千鶴子
朝 日新聞社 2000年 12月 1680円
今 まで に 何 度 とな く論 じられ て き
たテ クス トを 女 性 学 的社 会 学 的視
点 で捉 え 直 した著 者 な らで はの 文
学論 。 自分 の 文 体 まで論 評 して お
く周到 さが著者 らしい。
等 を論 じて いるが、著者 の持論 が解 りに くい。
「 近代家族 の 曲が り角』
落合意 美子 角川書店 2000年 12月 2800円
著者 が ここ10年 に発 表 した近代家族 に関す る論考 の 集
積。そ の定義論 か ら、戦後 の女性雑誌 や ホーム ドラマ、
調査 な どを もとに欧米 の近代核家族観 と日本 の家族 像
の二 重構造 を明 らか にす る。
ズ ム」 の推進 を提唱。片仮名単語 が多 出 して読 み に く
いのが難点。
『 健康 とジ ェンダー』
原 ひろ子 根村 直美 明石書店 2000年 11月 2940円
産婦人科・ 児童福祉 。性科学 な どの専門家 らが ジェ ン
ダーか ら見 る健康・ 医療 につ いて 自説 を寄せ る。特 に
リプ ロ ダクテ ィプ 。ヘ ル ス/ラ イツにつ いて、世 界 の
動 向や母子健康法 な ど詳細 に言及。
『 埼玉県 よ しかわ発
男女共 同参画物語』
よ しかわ女 /男 たちの
あゆみを記録 す る会編
生活思想社 2001年 2月 2415円
小 規 模 自治 体 の 男 女 共 同参 画 へ の
道程 を、市民 と行政職員 の手記 と資
料 で生 き生 きと語 られ る。市民 と行
艶■
『
「 家族」 と「 個人」の相克 一平等再考』
樋 口晟子 東北大学 出版会 20∞ 年 11月 3150円
男女平等 とは何 か。家事労働 とは何 か。家族 とは何 か
『 グ ローバ ル/ジ ェンダー・ ポ リテ ィク ス』
土佐 弘之 世界思想社 21X10年 7月 2310円
国際関係論 との関連 で論 じられて きた フェ ミニ ズム の
論考 を検証 し、「戦略的本質 主 義 と して の ヒュー マ ニ
第78号 2001年 2月 25日
ウイメンズ ブ ックス
政 の パ ー トナ ー シ ップを作 り上 げ る過程、行動計 画 作
りな ど新 しい 自治体 と市民参画 の まちづ くりのいい参
の ウソ、 ホ ン ト等。知 って い るよ うで知 らな い数 字 が
表す現代女性 の実情。
考 にな る。
『 ジ ェンダ ーの発達心理学』
伊藤裕子編著 ミネル ヴ ァ書房 2000年 11月 2940円
キ ャ リア発達・ 教育 。結婚 な ど日常生活 にみ られ る男
『 性 の差異』
ジュヌヴ ィエー ヴ 。フ レス著
小野 ゆ り子訳
現代企画室 2000年 11月 2415円
シ
ギ リ ャ時代、哲学者 とは男性 であ った。女 が 自分 で
女差 の背景 。しくみをデ ー タで立証。 こう した研 究 成
果 をみ るにつ け、 ジェ ンダーが よ リー 般 に普及す る認
識 とな るため の啓蒙活動 が必要 だ とつ くづ く感 じる。
自分 を説 明す ること、主体 で あ ると同時 に他者 で あ る
ことを獲得 したの は、 そん なに古 い ことで はな い。 フ
ラ ンス哲学 の 明晰 さを、女 の立場 か ら検証 す る。
『 視覚文化 にお ける ジェンダー と人種
―他者 の眼か ら問 う』
リサ 。ブルー ム編
『 たたか う女性学 へ』
斉藤綾子
とち ぎあ き ら翻訳監修
彩樹社発行 星雲社発売 2625円
With Other Eyesつ て、 いい題 だ と思 う。見 る行 為 は
ここまで、す べ て男 の ものだ った。「女 の 身 体 は男 の
。難 解 だ け ど訳 者 の 心 意 気
前 に さ らけ出 し横 たわ る」
が ひ しひ しと伝 わ る力作 だ。
「 シネマ女性学』
杉本侑壬子 論創社 2000年 11月 2100円
この15年 間 に公開 され た話題 の映画 を通 して女性 の生
き方 や老 いにつ いて語 る。映画 を通 した フェ ミニ ズ ム
『少子化 時代 の ジ ェンダ ー と母親意識』
目黒依子 矢澤澄子 新曜社 2000年 10月 3990円
「女性 の ライ フス タイル に関す る意識調査」を もとに、
現代女性 の ジェ ンダー意識、母親意識、家庭観 の変容、
就業 と子育 てを分析す る。今、静 か に大 きな流 れ で 家
族革命 が進 んで い る。
女子教育問 題研究会編
勁草書房 2000年 10月 5250円
ン
ー
ジェ ダ 的環境 は女子学生 の就職意識形成 にど う影
響 す るのか。短大進学者 は減 少 して い るが、高 学 歴女
性 は希望 と実態 のず れが大 き く、母親 が育児 に専 念 す
べ きとい う意識 も依然強 い。興味深 い研究結果 だ。
『 女性学 キ ーナ ンバー』
大伏 由子 椋野美智子 村木厚子編
ゆ うひか く選書
2000年 12月
賞受賞者 の記念 ス ピーチ、記念 シ ンポ ジウム記録 な ど
を収録。山川菊栄記念会 の活動 を通 して 日本 の女 性 学
史 を俯欧す ることが 出来 る。 〔16頁 参照 〕
『 タ ニ ヤの社会学』
日下 陽子 め こん 201Xl年 9月 1890年
300軒 もの カ ラオケ クラブが あ る とい うバ ンコ クの タ
ニ ヤ とい う通 り。 ホステ スの連 れ出 し可能 な店 の 方 が
多数派 とい う日本男性 向 け娯楽産業 の 中心 だ。接 待 か
ら買春 まで バ ンコク駐在員、出張者 たちの実態 を徹 底
調査 した。 日本男性 たちはいつ まで恥知 らずを続 け る
のだ ろ う。
論。映画評 と して はやや もの足 りな いが。
『 女子学生 の就職意識』
神 田道子
山川菊栄記念会編
イ ンパ ク ト出版会 20∞ 年 11月 2940円
110周
年 を記念 して 出版 され た山川 菊 栄
山川菊栄生誕
2100円
デ ー タが語 る女性状況、例 え ば男女
の未婚率、女性雇用者 の 数 、 賃 金 格
差等 々の他、法制度上 の 数 字 、 数 字
『 多様性 トレーニ ングガイ ド』
森 田ゆ り 解放 出版社 21Xlll年 10月 3780円
人権擁護、人権啓発 のために、多様性実現 の重 要 性 を
説 き、参加型学習 の理 論 と実践 の方法 を丁寧 にガ イ ド
す る。
『 モダ ンガール論
―女 の子 には出世 の道 が二 つ あ る』
斉藤美奈子 マ ガ ジンハ ウス
2111Xl年 12月
1680円
この100年 の女性 を “出世 の 夢 "と
い う「 欲 望 史 観 」 で 捉 え た ユ ニ ー
クな女 性 論 。 性 別 役 割 分 業 社 会 を
前 提 に して きた「 夢 」 は見 続 け ら
れ そ うもな いが。
『 メデ ィア 。リテラ シー 〔入門編 〕 一Study Guide』
鈴木 み ど リ リベ ル タ出版 201Xl年 8月 1995円
が
自分 視聴 した ドラマ やCMか ら想起 す る イ メ ー ジを
ワー ク シー ト式 に書 き込 め るメデ ィア 。レタラシーの
具体 的 な実践 ガイ ド。 メデ ィアを考察 す るグルー プ活
第78号 2001年 2月 25日
ウイメ ンズ
ブ ックス
動 にぜ ひ。
『働 く女性、その ときあなたは どうす る』
「 女神 の こころ』
ハ リー・ オーステ ィ ン・ イ ー グルハ ー ト著
働 き続 け る達人 たちは、様 々な困難 を ど う乗 り越 え て
きた のか。転勤、結婚、育児、 リス トラ、 そ して起 業
等 々具体 的 な ア ドバ イス。
中崎 峰子
矢鋪紀子訳
現代思潮新社 2000年 12月 4935円
自然界 か ら切 り離 されたいのちを現 在 に再生 させ るた
めに、 いに しえの女神像 を見 つ め、 自然 と して の 女 性
の力強 さを再発見す る。女性 をテ ーマ に した芸術 と神
話 を21世 紀 に甦 らせ る。
悠飛社 2000年 12月 1575円
「 間違 いだ らけの面接対策 2002年 版』
福沢恵子 日経事業 出版社 211C10年 12月 1365円
『面接 まで勝 ち抜 くための エ ン トリー シー ト
『優生思想 の歴 史 一生殖 へ の権利』
ステ ィー プ ン・ トロ ンプ レイ著
〔新版 〕2002年 版』
藤 田真利子訳
福沢恵子
日経事業 出版社 2111Xl年 11月 1365円
明石書店 201Xl年 11月 4830円
優生思想 とい うとナチスを思 い起 こすが、 アメ リカで
もイギ リスで もご く最近 まで同意 のない まま断種手 術
が行 われて いた とい う。優生思想 の歴史を詳細 に調 べ、
人権侵害 の断種 の事実 を明 らか に した研 究書。
法
〔
律〕
『 イラス トで学 ぼ う男女共 同参画社会基本法
―男女平等 へ の指針』
山下 泰子
〔
仕
事〕
「 女性 の職業 の す べ て 2001年 最新版』
女性 の職業研究会編 啓 明書房 2000年 9月 1470円
あ またあ る職業 を網羅 し、興 味・ 関心 のあ る仕 事 へ と
導 くガイ ダ ンス。
「 女性 の就 労行動 と仕 事 に関す る価値観』
森永康子
調査結果 と分析。
風 間書房 2001年 1月 4830円
「 成功 す る農村女性起 業』
岩崎 由美子 宮城道子編
家 の光協会 211111年 1月 1470円
今農村 の女性 たちが元 気 だ。地域 の 中 で女性 の ネ ッ ト
ワー クを生 か しなが ら起 業す る女性 たちの実例 と経 営
矢澤澄子 岩崎節子 小沼綾子
ぎ ょうせ い 21X11年 1月 310円
って
イ ラス トを使
基本法 をわか りやす く解説。 1ペ ー
ジに 1条 づつで一 日で理解 で きるよ うに構成。男 女 共
同参画社会 とは何 か を知 るテキス ト。
「 共生 の法 律学 J
大谷恭子 ゆ うひか く選書 2000年 12月 1890円
は反差
著者
別 の闘 いに一 貫 して立 つ。 日本 の法律 が 弱
者 の権利 を保護 して い るのか。障害 者 や マ イ ノ リテ ィ
の人 々の権利 を通 して社会 と法 律 を問 う。
『熟年 のための法律入門
一相続・ 遺言 か ら成年後見 制度 まで』
渥美雅子
岩波書店 21X10年 12月 1575円
長寿社会 だか らこそ知 ってお きた い法律知識。具 体 例
を引 いて解 りやす く解説 して い る。
法 や組 織 の作 り方 な ど も考 え る。
(家 庭・ 家族〕
『 男女共 同参画 と女性 労働
シ リー ズ 〈女 。あす に生 きる〉⑮』
赤岡功 筒井清子 長坂寛 ほか
ミネル ヴ ァ書房 2000年 ■月 2730円
法律 の改正 や新法 の成立 をふ まえ、最新 の動 向 と、 女
性労働 の あ り方 を検証 。女性労働 の入門編。
『 農村女性 による起 業 と法人化』
岡部守編著 筑波書房 2000円 10月 2625円
最近、農産加工・ 販売 や直販 で農村女性 たちが活 発 に
働 いて い る。そ うした起業 や法人 につ いて現状 と実態、
その支援 策 な ど総 括的 に記述 した。新「食料・ 農 業・
農村基本法」で は女性 の参画 の促進 もうたわれている。
『 家族 と結婚 の歴 史
新装版』
関 口裕子
服藤早苗 ほか
森話社 2000年 11月 1890円
日本人 の性・ 愛 。結婚 と家族 はどん な変遷 をた ど って
きたのか。古代 。中世 か ら今 日まで簡潔 に説 いた 日本
家族史入門書。絵巻 な どの図 が入 って いて理 解 を助 け
て くれ る。
『 結婚 しません』
遥洋子 講談社 2000年 9月 1470円
フェ ミニ ズムに 出会 い、 自分 を と りま く混迷 に対 して
自分 な りの視界 を見 出せ た とい う著者。恋愛、結 婚 、
ウイメ ンズ
家事、仕事、普 通 の シア ワセ を とことん考 え、 見 抜 い
て、男社会 につ きつ けた果 た し状。
ブ ック ス
第78号 2001年 2月 25日
母 さん に、 ち ょ つと観点 をかえてみ よ うと呼びかける。
「 日常 の中 の大切 な瞬間」 D心 の平和」 とは何 か を考 え
さえ られ る。
『 国際結婚 の社会学』
竹下修子 学文社 2000年 9月 2625円
鎖 国時代 の 日本人女性 と外国人男性 の関係、 いわ ゆ る
「 らしゃめん」 や、内鮮結 婚 な ど、 国 際 結 婚 の 歴 史 を
『 親子 のカウ ンセ リング教 室』
織 田尚生 第 二 文 明社 2000年 11月 840円
チ
不登校、 ック症状、乱暴 な ど子 ど もの心 か ら出 され
るサ イ ンを見逃 さず、悩 みの解決 を。事例 をあ げ て の
子 ど もと家族 の カウ ンセ リング。
社会 的風潮 か ら考察。
『 シングル シンフ ォニー』
スー ジー・ Y・ マル タ著
子 ど も家庭 リソー スセ ン ター訳
スクウェア
2000年 9月 1000円
小学館
短 く抑制 の きいた言葉 が、死別・ 離婚 の精神的痛手 を、
哀 しみ と して受 け止 め、立 ち直 る ことを助 けて くれる。
ひ と り親 とその子 ど ものための心 のケア。
『 子育 てを しない男 には女 の ス ゴサがわか らない』
山脇 由貴 子 ポプ ラ社 2000年 11月 1260円
児童相談所 の カウ ンセ ラーが語 る、子 ど もたち、 親 た
ち。 テ レビゲー ムばか り して い る子 、「 忙 しい」 と し
か言 わない父親、 イ ライラ して い る母親 に。
『子 どもを愛 しす ぎてダメ にす る親』
ロー リー・ ア シュナ ー ミッチ・ マ イヤ ー ソ ン
『 世代 。ジェンダー関係
か らみた家計』
大和書房 201Xl年 9月 2310円
子 ど もたちに与 えす ぎる親、子 ど もの問題 を代 り に解
決 す る親 ―子 ど もへ の過剰 な心配 。関心 は子 ど もを破
室住員麻子
法律文化社 2000年 10月 4095円
家計研究 の総括 的 な論文。 日本 の 家
計研究 は家政学 と貧 困研究 の両 方 か
ら行 われて きたが家計 の定義、 世 帯
壊す る。依存 じ合 う関係 を変 え るには一。
『 子 ども虐待』
いの うえせ つ こ 新評論 201111年 10月 1890円
親子 2人 だ けの密閉 された家庭で の育児 にお いて 、親
と家計、女性 の就労 と家計 の 問 題 な
ど詳 しく論証 す る。
は無意識 に子 ど もの年齢 に近 い ところまでお りて きて
『 父性 の誕生』
鈴木光司 角川書店 2000年 12月 600円
家父長制 的父親 で も虚弱 パパ で もな い新 しい父親像 を
子 ど もと対応す るため、抑止力が効 かず危険だとい う。
被虐待児 へ の ケアや虐待 の早期発見 のポイン トを掲載。
探 る。
『 教育期 の子育 て と親子関係』
神原文子 高 田洋子編著
ル
ヴ
ミネ
ァ書房 2000年 9月 3570円
「 子 ど もの勉学理解度 と親子関係 の満足度」 な ど、 親
子関係 の現状 につ いて、具体 的 に踏 み込 んだ知見 が 素
『 密着母娘』
門野晴子 門野智子 講談社 2000年 10月 1365円
太平洋 を はさんだ母 と娘 の往復書簡。離 れて は じめて
言 え る母 の想 い と娘 の本音 の ズ レ。
『 離婚 ―その後』
岡野 あつ こ編著 恒友 出版 2000年 11月 1470円
「離婚 して よか った」女 62.4% 男 35.8%。 仕 事 、 お
金、子供、恋愛 な ど、 300人 の証 言 で離 婚 した人 た ち
のその後 を追跡。
〔
子 育
抱 くことの方 に問題 が あ るとい う。
『少年』
西 日本新聞社会部「親 と子」
「 少年問 題」取材班
西 日本新 聞社 21X10年 11月 1300円
連続 して起 きる少年犯罪。 そ して親 が子 を殺 す な ど こ
の社会 の病理現象 に追 った。西 日本新聞社会部取 材 班
のルポ と座談会。
て〕
『 いそが しいお母 さんへの29の 手紙』
カ トリー ナ・ ケ ニ ソ ン著
晴 らしい。育児 中 に母 が働 くのが いけないのではな く、
子 ど ものため にや りたい ことを しな い母 が育児不安 を
亀井 よ し子訳
講談社 2000年 11月 1680円
子育 てが楽 しくな い、毎 日が忙 しくて大変 だ とい うお
育 ちあ う"子 と親 の 関係』
『 “
遠藤盛男 本 の森 2CIC10年 9月 1890円
家庭教育 か ら学校教育、生涯教育 を一連 に見据 え、 教
第78号 2001年 2月 25日
ウイメンズ
育 の進 むべ き方 向性 と考察 。 け じめ の大切 さは大 人 が
・
・。
皆 分 か って いる筈 なのだが・
「 ダデ ィス トレス』
宮川俊彦 NTT出 版 20∞ 年 9月 1260円
パパ の苦痛 を ママヘ 問題提起 す る。「 いつ も帰 れ ば同
じ顔」 とのた ま うが、畳 のよ うに取 り換 えで きな いの
は妻 に して も同 じ。「 ぼ くはそ ん な に お と うさん の こ
とを しらな い」
「 じゃまな時 ス イ ッチー つ で 消 え る パ
ブ ックス
理性 へ の偏見や患者 と医師 の人 間的 で ない関係 に疑 問
を もち病 院 をやめ、たが いの物語 に耳 を傾 ける。 世 界
の大 ベ ス トセ ラー とい っ。
「 家族再 生』
信 田 さよ子 西 山明 小学館 2000年 11月 1575円
共 に ア ダル トチ ル ドレンの著作 が あ るカウ ンセ ラー と
ジ ャー ナ リス トが、互 いの現場 か ら得 た発想 を も と に
ACを 再考 す る対談。 もう これ 以 上 縛 り奪 うだ け の 親
パ 」 など、作文 に綴 られた子 ど も達 の本音 も集 め る。
の愛 を強制 す るの はや め よ うとい う願 いが込 もる。
「 男女共同参画 、は じめの一歩 を家庭 か ら」
国立婦人教育会館編集編纂
『 香 山 リカの生 きる力 をつける処方箋 』
香山 リカ 海竜社 21XXl年 11月 1470円
「本 当 の私 とは」
「 自分探 し」 の 本 は数 多 いが 、 どれ
大蔵省 印刷局 2000年 3月 483円
「 男女共同参画 の視点 に立 った家庭教育推進方策 に関
す る調査研究」 の研究成果 を もとに作 られ た家庭 で の
平 等教育 の手 引 き書。
「 も うひとつの学校 を もとめて』
伊藤美奈子 本多利子
ナカ ニ シヤ 出版 2000年 10月 2415円
みん なで学 び創作 す るグルー プ活動 と、苦 しさを 聞 い
て くれ る個人 面接 が、 フ リース クール な らで はの教 育
活 動 である。息苦 しさで不登校 にな った子供 が、 そ こ
で息 をふ き返 す まで。
『 ワーキ ング・ マザーの
子育 て心得帳』
マ ザ ー・ ネ ッ トワー ク編
PHP研 究所 21X10年 10月 1260円
長 期 休 み の 過 ご し方 、 子 ど もの 勉
強 の しか た 、 学 校 が らみ のつ き合
い の 乗 り切 り方 な ど、 働 くマ マ の
悩 み に 答 え る。 イ ラス ト入 りで 親
切 に説 明 して くれ る。
こころ・ 癒 し〕
〔
『 依 存症』
信 田 さよ子 文春新書 2CXXl年 6月 698円
酒、 たば こ、買 い物、薬、 ギ ャ ンプル…依 存 症 とは何
なのか、 ど う して依 存症 にな るのか。 カ ウ ンセ ラ ーの
日で「依存症 の時代」 を読 み と く。
だ け 自分 の心 に しみ込 み、納得 で き るかが真価 だ と思
う。香 山 リカの本 は時事 をお り込 み つつ 、言 い 過 ぎで
も言 葉足 らずで もな く納得で きる。
レいをケ アする仕事が したい
一現場 の本音 を聞 いて 資格 と仕事 を選ぶ本』
斉藤 弘子 彩流社 2000年 10月 1575円
学校・ 職場 。家庭 で活躍 す る各種心理系資格をガイ ド.
現役心 理職 の経歴 イ ンタ ビュー付 き。
『 ジ ェンダーの心理 学』
東清和 小 倉千加子編
早稲 田大学 出版部
21XXl年 10月
2625円
性差 (ジ ェ ンダー)に つ いての 研 究
を能 力・ パ ー ソナ リテ ィー・ 社会 的
行動・ セ クシュア リテ ィの各分野 か
らさ らに テ ーマを絞 り込 み、適確 か
つ 明瞭 に叙 述。
『 毎 日のわた しに自信が持 てる20の 方 法』
ウ 0テ 。エー アハ ル ト著 平野卿子訳
講談社 2000年 11月 1575円
相手 の 同意 を待 たなければ何 もで きな い女 性 へ 。「誰
か らも好 かれよ うとす る女 たち」 の著 者で もあ る ドイ
ッの心 理学者か ら、 自分 の人生 を生 きる喜 びを プ レゼ
ン ト。
「 娘 の誘 惑
― フェ ミニ ズムと精神分析』
」・ ギ ャロ ップ著
渡辺桃子訳
『 失 われた物語 を求 めて
一キ ッチ ン・ テ ー プルの智恵』
レイチ ェル・ ナオ ミ 。リーメ ン著
勁草書房 2CllXl年 12月 4200円
精神分析家 =父 "の 、 “テ
“フェ ミニ ス ト=娘 "と “
キ ス トの読 み比 べ =イ ンター コー ス"に よ り生 まれ て
藤本和子訳 中央公論新社 2000年 11月 1680円
40年 間 も慢性 の病気 と闘 った医師 が、医療 の科 学 と合
くる、柔軟 な生 き方 とは。性関連用語 で表現す る こ と
でみえて くる諸 々の関係。
第78号 2001年 2月 25日
ウイメンズ ブ ックス
『 私 を語 る ことばに出会 つて
一命 を生 きる女性 たち の物語 一』
フェ ミニ ス トカ ウ ンセ リング堺編
新水社 2001年 1月 1890円
カ ウ ンセ リ ングルームを訪 れ、 自分 を語 った女性 た ち
の記録。 フェ ミニ ス ト・ カ ウ ンセ リングで開かれ た心
を語 るサ バ イバ ル・ ス トー リー。
壊 そ うと太 った女性 た ち の ヌー ドを芸術写真 に して話
題 を よん だ写真集。 ボデ ィ・ イ メ ー ジの 転換 に。 (英
文)
セクシュアリテ ィ〕
〔
『 買春 と売春 と性 の教育』
鈴木水南子
村瀬幸治他
さい とうます こ
星雲社発売 十 月舎発行 2001年 1月 1575円
買売 春 の是非論 で はな く、真面 目に「人間 と性 」 を買
売 る女 "の 側 か ら “買 う
「 “
春 。売春 か ら考 え る本。
"を
ことの
ほか、
本質 を語 る。各国 の 法 律 や
見 る」
男
イ ンターメデ ィカル 201Xl年 10月 1050円
心 もか らだ もあ、れあ う関係を築 くために、女 の子 が知 っ
買売 春 と性 の教育 につ いて書 かれて い るのは参考 に な
る。
か
〔
ら だ〕
『 iモ ー ドの乙女 たち』
て お くた くさんの ことを教 えて くれ るテキ ス ト。勃 起
不 全 (ED)や 、やせ たい願 望 に よ る ス カ スカ の 骨 密
度 と高 い体 脂肪率 の危険性 に もあゝれ る。
『 産 む快感』
員鍋 じゅん こ
自然食通信社 2000年 11月 1680円
自然 なお産 を した い人 に、 いい参考 になろ う。社 会 的
な足 かせ や先入観 がな ければ、出産 て本気 で気持 ち い
『 同性 愛がわかる本』
伊藤悟 明石書店 2000年 11月 1575円
の
基礎知識
」改訂新版。依然少数 派 のお か し
同性愛
「
い行 為 だ と孤立 させ られ る同性愛 を認 め、共生 して い
くた め に。
『 トラ ンスジェンダーの時代
い ものな のか もしれな い とい う著 者 。「気 持 ち よか っ
た なあ。 また産 みたい」産後 の感想。
『 が ん と環境
一患者 と して、科学者 と して、女性 と して』
サ ン ドラ・ スタイ ング ラーバ ー著 松崎早 苗訳
星雲社発売
―性 同一 障害 の現在』
虎井 ま さ衛
十 月舎発行 2000年 11月 1365円
性転 換 を はた して男性 にな った著者 の エ ッセイ集。 ま
だ無理解 な社会 の 中 だが「望み の性」 と して晴 れ ば れ
と生 きた い とい う。
藤原書店 2000年 10月 3780円
自 ら膀眺 がん と乳 がんを患 う女性科学者 によ って書 か
れ た。化学 物質 による環境汚染 と発がん の関係 の 衝 撃
的 な事 実。綿密 な調査 と膨大 な専 門資料 を駆使 して環
『 私 は トラ ンスジ ェンダ ー』
宮崎留美子 ねお らいふ 2000年 11月 1575円
二 つ の性 の狭間 で生 きて きた現役高校教師。 トラ ンス
ジェ ンダー と して の苦 しみや、だか らこそ見えて くる
境 破壊 や汚染 の現実 を見 る。
問題 を率直 に語 って い る。
『 これで安心″「 女性 と子 ども」 にや さ しい診療 室』
浜 口ひさ子 現代書林 2∞ 0年 9月 998円
ち ょっと した風邪 な ら病 院 へ 行 か な くて もツボ刺激 や
マ ッサ ー ジで改善 で きる し、 たの もしい浜 口先生 にか
かれば不 妊 。つ わ りか ら子 ど もの心 の病 まで鍼 で ラ ク
になれ る。健康風水術付。
『 Women En Large
―Image of Fat Nude』
セクハラ・ 暴力〕
〔
『
「 慰安婦」戦時性暴 力 の実態 〔!〕
日本・ 台湾・ 朝鮮編』
金富子
宗連玉責任編集
緑風 出版 2000年 11月 3150円
被 害 の実態 を中心 に取 り上 げ られて きた「慰安婦 」 の
問題 を加害者 の側 に焦 点 をあてて、戦時性暴力 の 構 造
と実 態 に追 って い る。 日本、台湾、朝鮮 と指 示 、 命 令
系統 か ら一人 ひ と りの慰安婦 まで克 明 な検証 であ る。
Debbie Notkin文
Laurle Toby Edison写 真
Books ln Focus
1994年 3150円
『「 慰 安婦」戦 時性 暴 力の実態 〔‖〕
中国 。東南 ア ジア・ 太平洋編』
社会 が押 しつ けて くる女 性 の 美
しさの ボデ ィ 。イ メ ー ジを 打 ち
西野瑠美子 林博史責任編集
緑風 出版 2000年 12月 3570円
第78号 2001年 2月 25日
ウイメ ンズ ブ ックス
中国 には無数 の慰安所 があ った。山西省、上海、南京、
雲南、天津 な どで の実態 の報告 とその構造的 な もの 、
そ して フ ィ リピン、 イ ン ドネ シア、 ビルマな ど東南 ア
ジアの 日本軍慰安所 と性暴力 につ いて詳述す る。事 実
イス ラ ム社会 の因習 の 中 で女性 だ ち はどんな立 場 に お
かれて い るのか。当然 の よ うに行 われ る レイプ、殴打、
村 ぐるみ の圧迫。NGOの 活 動 の 中 で 出会 った女 性 た
ちの姿 。
を知 る ことの大切 さを実感す る。
『 桶川女子大生 ス トーカー殺人事件』
鳥越俊太郎 &取 材班
メデ ィア フ ァク トリー 201Xl年 10月 1575円
テ レビ朝 日報道番組 が伝 え る事件 の真相。 ス トー カ ー
が犯罪 行為 だ とい う認識 は警察官 らには一切なか った。
被疑者死亡 の今、死者 を辱 め るマス コ ミと警察 の 責 任
を問 う。
「 グ ローパ ル化 と女性 への暴カ ー市場 か ら戦場 まで』
松井 や よ リ イ ンパ ク ト出版会 2000年 12月 2310円
ア ジア各地 の移住労働者 の増大、人身売買、環境破壊、
武 力紛争、 ナ シ ョナ リズムの台頭 が女性 へ の暴力 を増
加 させて い る。 グ ローバル化 が もた らす問題が女 性 に
及 ぼす影響 につ いて具体的 に述 べ られて いる。そ の 他
松井 やよ り最新論集。
『 国連軍 の犯 罪
―民衆・ 女性 か ら見 た朝鮮戦争 (編 集復刻版 )』
藤 目ゆ き編 。解説 不 二 出版 2000年 9月 3150円
朝鮮戦争 の さなか に戦場 を視察・ 調 査 した二 つ の国 際
NGOの 報告書 を集成 した。 朝 鮮 戦 争 で ア メ リカ軍 と
李承 晩軍 のおか した残虐 行為 が 明 るみ に出 た。既 に絶
『 ス トー カーか らあなたを守 る本』
高 畠克子 渡辺智子 法研 21X11年 1月 1365円
ス トー カ ー被害 を ど う捉 え るか。法律 はどう使え るか。
ス トーカ ーヘ の具体 的 な対策 。 ス トーカー法各種 相 談
機関 の情 報 な どす ぐ役 に立 つ。
『 ス トー カー完全撃退 ハ ン ドプ ック』
山 田秀雄 安富 潔 扶桑社 2000年 11月 980円
弁護士 が Q&Aで 答 え るス トー カ ー 法 解 釈 や ケ ー ス ご
との護 身 法。迷惑行為 は繰返 さず一 回 だ けで はス トー
カー行 為 で はない との こと。
『 セ ク シ ャル・ ハ ラスメ ン ト』
明治学院大学 法学部立法研究会編
信 山社 21X10年 10月 5250円
明治学 院大学 が上 野、角 田たちを招 いて 開 いた シ ンポ
ジウム「 セ ク シ ャル・ ハ ラスメ ン トを考 え る 一 キ ャ ン
パ スか ら職場 まで 一」 の記録。それ に関連 の法 律 、 官
公庁 資料 、裁判例、 ガイ ドライ ンな どを網 羅 した 資料
を付 した。
『 戦 時・ 性暴力を どう裁 くか
―〔
増補 新装 2Cll10年 版〕国連 マ ク ドゥーガル報告 全訳』
版 とな った本 を復刻。
「 女性 に対 す る暴 カ
松井 や よ り 前 田朗解説
バ ウネ ッ ト・ ジ ャバ ン編訳
ー国連人権委員会特別報告書』
ラデ ィカ・ クマ ラスワ ミ著
クマ ラス ワ ミ報告書研究会訳
明石書店 201Xl年 11月 2625円
国連人権委員会 の「 女性 に対す る暴力、そ の原 因 と結
果 に関す る特別報告」 の主要 な部分 を収 録 した。 家 庭
内暴力、共 同体 にお け る暴力、国家 にお ける暴 力 、 日
本軍「慰安婦」問題 にわ けて勧告 に至 るまで掲載 した。
『 女子大生 セ クハ ラ事件 の深 層
一横 山 ノ ックがや った こと』
凱風社 2000年 12月 1890円
「慰安婦 」問題 で 日本政府 の主張 を完全論破 した国 連
マ ク ドゥーガル報告全訳。201Xl年 8月 採択文 も収 載 。
国連 法律 条文 の解説付 き。
『 魂 の 殺 人 一清泉女子大学 セ クハ ラ事件』
秦澄美枝 WAVE出 版 2001年 2月 1785円
必死 の思 いで大学 にセ クハ ラ被害 を訴 えた女子学生。
事件 は、 セ クハ ラ加害教 員 を雇 い止 め させて解決 した
か に見 え た。 しか し学 内 の教員 たちが被害学生 と擁 護
した学生 や教員 に攻撃 を しかけたア カ・ ハ ラ事件。 二
次 セ クハ ラの真実 。
一 ノ宮美成 か もがわ出版 2000年 10月 1890円
ご存知、横 山 ノ ックの セ クハ ラ事件 で、 ノ ックが知 事
を辞職す るまで の ドキ ュメ ン ト。弁護 団意見陳述 、 女
子大生 の陳述書、判決文 も収録。
『 ドメ ステ ィック・ バ イオ レンス
ーサ バ イバ ーの ためのハ ン ドブ ック』
「 7人 の女 の物語 ―バ ングラデ シュの農村 か ら』
ロキ ア・ ラーマ ン・ カ ビール著 大岩豊訳
踏 み出す一歩 が 出 な い まま孤立 した被 害女性 へ、何 を
す べ きな のかか ら心 の 回復 まで、 自分 を取 り戻す 手 助
原 田恵理子
連合 出版 2CXXl年 11月 1890円
け とな る一 冊。
明石書店
2∞ 0年 11月 1890円
ウイメ ンズ
『 殴 られ る女 殴 る男』
酒 井 あゆみ 二 見書房 21X10年 12月 1575円
女性 の 3人 に 1人 が男性 か ら暴力 を受 けているとい う。
自 らの体験 と心 の動 きを明かす。
第78号 2001年 2月 25日
ブ ックス
『 定年、気が つけば二人 旅
シ リーズ女・ 老 い 。福祉 8』
吉武輝子著 ミネル ヴ ァ書房 2000年 9月 2100円
夫を亡 くし、改 めて人 間 の孤独 と夫 婦 関係 に思 い を馳
せ る。生 きる ことの温 度差 に違 いのあ る夫婦で も、 死
に直面 して は じめて、死 にゆ く者 同士 の情 けを通 わ せ
〔
文学・ エ ッセイ・ 芸術〕
ることが で きた。
『 石垣 りん詩 集
―私 の前 にあ る鍋 とお釜 と燃 え る火 と』
石垣 りん詩
童話 屋
2000年 10月
2100円
りん の詩集 は、 その名 の ごと く慄 と して勇気 を与 え て
『 能 の女 たち』
杉本苑子 文芸春秋 2000年 11月 714円
「鉄輪」
「藤戸」 な ど、 能 の ヒロイ ンた ちの古今 変 わ
くれ る。
らぬ 内 な る思 いを汲 み取 る。
『 生 きる読 書』
群 よ う こ 角川書店 2000年 12月 600円
毎 月買 う数 十冊 の本 の リス トとと もに著者 の 日常生 活
『 母 の遺 したもの
一沖縄・ 座間味島「集団 自決」 の新 しい証言』
が語 られ る。
母 が託 した「集団 自決 」 の事実。 のん び りした離 島 が
戦場 と化 し、集団 自決 へ と向 か った過 程 を女性 の 手 記
が詳述 す る。生 き残 った人 たちの戦後 の苦悩 も。
『 命 -8、 と 自分 の ことが嫌 にな った ら』
時実新子 大巧社 2000年 10月 1000円
夕顔 やお な
過失 か ら生 まれ た私 だ った と して も" “
“
ごのおそろ しき谷間"命 は心 の住 みか とい う著者 の 句
集。
『 女 た ちの言 葉』
久保覚選
生活 クラブ生協連合会編
青木書 店 2001年 1月 1470円
ア リス・ ウ ォーカー、宮本百 合子、石垣 りん な ど、 時
代 を生 きた女 たちが語 らず にはい られなか った86の 言
葉。筆者 の紹 介 と言葉 の解説 もつ けたア ンソロ ジー。
『風
―窓 を開 けて小鳥 にな って』
時実新子 大巧社 2111Xl年 10月 1000円
いて軽 くな る」風 をよんだ句集。
一
の
を焼
「 束 手紙
宮城晴美
高文研 2000年 12月 1890円
『 非情 の庭 ―無実 の学 徒戦犯』
樋 口茂子 ミネル ヴ ァ書房 2000年 12月 2520円
女性 の手 で書 かれ た戦後 文学屈指 の作 (昭 和32年 刊 )
といわれ た ものの復刊。戦犯裁判 の矛 盾 をついた 学 徒
死刑囚助 命嘆願運動 を通 して戦争 のぬ ぐいがたいキ ズ
を痛切 に描 いた。
『 福 島瑞 穂 の新世紀対談』
福 島瑞穂 明石書店 2001年 1月 1680円
辛淑王、 テ リー伊藤、天野祐吉、鶴 見俊輔、道 浦 母 都
子等 々17人 の対談。 “とんで もな い時代 "と い う い ま
を ど うき り拓 くのか ?
『 文学 と女性』
吉 田幸 子
『 午後 の居 場所 で』
落合恵子
朝 日新 聞社 211110年 9月 1365円
若 さか ら解 放 された「人生 の午後」、
と らわれ な い「 ただ のわ た し」 を生
きる。素顔 の最新 エ ッセイ。
『 女帝・ 永 高皇女』
三枝和子 講談社 2∞ 0年 11月 1890円
生涯独身 だ った この女帝 の ことは殆 ど知 られて いない。
政争 と不思 議 なめ ぐり合 わせで、祖母、母、娘 と三 代
の女性 がつ づ いて皇位 につ く。永高皇女 の不成就 の 恋
横山茂雄共著
英宝社 2000年 11月 3780円
エ リザ ベ ス朝 か ら現代 まで英米文学 を中心 に、女 性 作
家 の作 品 と小説 の中 の女 性像 を新 しい視点か ら論 じた
論文集。
『 ブ レイ ク 修正 され る女 一詩 と絵 の複合芸術』
今泉容子 彩流社 2001年 1月 3990円
セ ック スを徹底的 に思 想 と表現 に組 み入 れた芸術家 ブ
レイ ク。彼 の「女」 の世 界 を言葉 と視覚両面 か ら綿 密
に読 んだ労作。
〔
女 性 史〕
と生涯 が/1ヽ 説 に。
『 女 た ちの近代批判
―家族・ 性・ 友愛』
第78号 21X11年 2月 25日
佐藤和夫
ウイメンズ ブ ックス
〔
自伝・ 評伝〕
青木書店 2001年 1月 2310円
1930年 代「 婦人戦線」 に集 った 日本 の女性 アナ ー キ ス
トが投 げか けた議論 は、女 だか ら見 えた暮 らしの根 本
か ら問 う近代。 (シ リーズ現代批判 の哲学 )
『 女 と男 の 時空⑨ 閲 ぎ合 う女 と男 近代 上』
奥 田暁子編 藤原書店 2000年 12月 211Xl円
沖縄、満州 国、女教祖、 セ クシュア リテ ィ、 写 真 、 文
学等 にみ る近代 の「女 と男」
。 (ソ フ トカバ ー)
『 女 と男 の時空 ⑩ 固 ぎ合 う女 と男 近代 下』
奥 田暁子編 藤原書店 21XICl年 12月 2100円
の
「 看護婦 誕生」亀 山美知 子 。「 女 中 の 歴 史」 奥 田 暁
子他。国民 国家、教育、戦争、農業 にみ る近 代 の 「 女
と男」。 (ソ フ トカバ ー)
『 オ スカー 。ワイル ドの妻
― コ ンス タ ンス 。メア リー・ ワイ ル ドの生涯 』
ア ン・ クラー ク・ アモール著 角 田信恵訳
彩流社 201Xl年 12月 2940円
19世 紀末、 ワイル ドは同性愛裁判 にか け られ た。 そ の
スキ ャ ンダル に翻 弄 された妻 コ ンス タ ンスの生涯。 彼
女 は婦人服 改革運動 や政治活動 も行 った新 しい女 の 側
面 も持 って いた。
『 女 たちが 経験 したこと 一昭和女性史二 部作』
上坂冬子 中央公論社 21Xlll年 12月 3780円
昭和史 の 中 か ら女性 に関す る三篇 を選 んで一 冊 にま と
めた。
「 男 装 の 麗 人・ 川 島 芳 子 」「奄 美 の 原 爆 乙女 」
「 ハ ル 。ライ シ ャワー」 の二 人 が取 り上 げ られて い る。
昭和 とい う時代 の象徴的 な二人 の実像。
『 史料 にみ る 日本女性 のあ ゆみ』
綜 合女性史研究会 編
吉川 弘文館 2000年 12月 2415円
女性史 の入 門書 に必 ず 出 て くる著 明 な史料 か ら、 これ
まで女性史料 とはされて こなか った もの まで、原 始 時
代 か ら現代 までを一冊 に納 め、わ か り解 く解説 して い
る。女性史 を学 ぶ 人 の必携書。
『 生涯現役』
近 藤 と し子 ドメス出版 21X10年 9月 1785円
の
栄養学 実践活動 60有 余年、そ の生涯 を食 べ もの の こ
と、栄養 の話 をお り混ぜ て語 る感動 の記録。食 べ 方 と
生 き方 は切 り離 せ ない ことが納得 で きる。
『 下着 の文 化史』
青 木英 夫 雄 山閣 出版 2000年 11月 3990円
豊富 な絵 や 写真 で下 着 の歴史 を総 覧、そ して こん な に
も種類 が あ るのか と驚 く程 の呼 び名 の数 々。西洋 と 日
「 S、 り返 る野辺 の道 』
関屋綾 子 日本基督教 団 出版局 2000年 8月 21Clll円
現在丸 木美術館長 をつ とめ る著者 の85年 の生涯 を振 り
返 った 自伝。森有礼 の孫 にあた る著者 だが 自立 して生
本 の下着年 表付。
きる ことを早 くか ら実践。豊 か な交友 と信仰 と奉 仕 活
動 の 日々が淡 々 と語 られ る。
62人 の 肖像〕 WOMEN』
『 21世 紀 へ の伝 言 〔
山 口は るみ 文耀社 2000年 11月 201Xl円
「 この本 は き っと宝物 にな る」 とオ ビに書 かれ て い た
けれ どその通 り。20世 紀 を生 きた女性 たち62人 の 個 性
を きわ立 たせ た 肖像画。上野千鶴子 が序文 を書 い て い
る。
『 日本近代 の仏教女子教育』
中西 直樹 法蔵館 20∞ 年 12月 2730円
仏教女学校 はキ リス ト教 へ の対抗 に始 ま った。明 治 政
府 の「国家神道」政策 の前 に困難 に見舞われ るが、 良
妻賢母教育 の強固 な時代 に新芽 が 吹 き始 め る。
F日
本近現代女性史
通史 と史 料』
阿部恒久
佐藤能 丸
芙蓉書房 出版 2000年 12月 2100円
明治 か ら現在 まで女性史 を テ ーマ ごとに見開 き 2頁 で
ま とめた。 そのため読み易 いとはい うものの女性 に とっ
て大切 な 出来 ごと も 2頁 に片 づ け られてい る。
『 吉永 小百合 夢 ―途』
吉永小百合 日本図書 セ ンター 20∞ 年 10月 1890円
嬌 らず高ぶ らず、誠実 に 自分 を表現 す る著者 の人 柄 が
その まま伝 わ る自伝。映画 の舞台裏 と女優 の心情 が 興
味深 い。
〔
高齢・ 福祉〕
『 安心 して老 い られ るまちを 目指 して
一宅老所「 駒 ど りの家」 か らの報告』
神生 昭夫
自治体研究社 201111年 9月 1470円
安心 して暮 らせ る居場所 があれば痴果性高齢者 も感 情
が 戻 って くる。住民 の手 で宅老 所 がで き、地域 の ポ ラ
ンテ ィアが 支 え る。通 って くる老人 たちに変化 が一一。
『 高齢者 NPOが 社会 を変 える』
田中尚輝
足立清史
岩波 ブ ック レッ ト 211C10年 11月 462円
ウイメ ンズ
(10)
第78号 2001年 2月 25日
ブ ックス
世 界最大 の高齢者 NPO「 AARP」 を例 に と って 、 高
齢者 NPOの 可能性 を考 え る。 この 超 高 齢 社 会 日本 の
女性学、女性史、家族社会学 に貴重 な文献。
今後 をNPOが どれ だ け担 え るか。
「 興謝野 晶子評論著作集 全 21巻 』
内山秀夫 香 内信子編・ 解題 龍渓書舎
2001年 1月 か ら刊行 開始 210000円 (分 売不可 )
明治末 か らそ の死 に至 る36年 間 の 評 論 、 エ ッセ イ750
「 高齢者 の暮 ら しの中で』
人権文化 を育 て る会編
ぎ ょうせ い 211111年 1月 2520円
高齢者 の人権 につ いて様 々な角度 か らとり上 げて い る。
点余 を既 刊 書 15冊 と共 に収 集 、 整 理 した集成。 総 約
701Xl頁 。
人 間 の尊厳 につ いて、高齢者虐待、高齢者施策 、 自己
決定権等 々阿部志 郎、 イ ー デス・ ハ ンソ ン、三浦文夫、
誌〕
〔
雑
深尾凱子 な どが語 る。
『 福祉 “オ ンブ ズマ ン"』
福祉 オ ンプズマ ン研究会編
中央法規 2000年 10月 2520円
社会 的弱者 に対 し、実 に冷 たい国 日本 の福祉 問題 を積
極 的 に追及 して きた福祉 オ ンプズマ ンの活動状況 や課
「 アソ シエ第 5号 」
御茶 の水書房 211131年 1月 1680円
バ
ロー
ゼー
シ ョンと ジェ ンダ ー
リ
特集 グ
巻頭対談 上野千鶴子 十足立員理子
「季刊 SEXUALITY
No.1」
ェ イデ ル研究所
題 を、諸外 国 の動 き も視野 に入 れ考察。
2001年 1月
料〕
〔
資
『 子育 て 。教育・ 子 どもの暮 ら しのデ ー タ集 2001』
食品流通情報 セ ンター編
食品流通 情報 セ ンター 2000年 12月 15540円
「就職 四季報
幼児 か ら高校生 まで の子育 て、教育 関連調査 徴 育費、
親 の ス トレス、家庭 の教育方針等)親 と子が回答。各 々
のデ ー タ。
『 復刻近代女性作 家精 選集 -25巻 か ら48巻 までJ
尾形 明子監修 ゆ まに書房 2001年 1月
各 6000∼ 1751Xl円 (1冊 づつ 価格 が違 う)
宇野千代 は じめ 日本 の代表的女性作家精選作品集。
Fマ リー・ ス トー プ ス産児制限運動 と関連文献集
セ ッ ト価
本体 875∞ 円 (分 売不可 )
第 1巻 母性、第 2巻 結婚問題、第 3巻 産 児 制 限
問題、第 4巻 その他 の著作、第 5巻 日本滞在 記 。
女子版 2002年 版」
東洋経済新報社編
東洋経済新報社 2000年 12月 2190円
「月刊女性情報 2000‐ 12」
パ ド 。ウイメ ンズ 。オ フィス 2000年 12月 3045円
特集 ス トーカ ー規制法子 ど もへ の虐 待 (4)
「月刊女性 情報 2001‐ 1」
パ ド 。ウイメ ンズ 。オ フ ィス 2001年 1月
特集
全 5巻 (英 文 )』
Lesley A.Hall編 集及 び解説
日本 シノ ップ ス 21X10年 12月
15∞ 円
人 間 と性 を め ぐる教 育 と文 化 の 総
合情報誌。特集 10代 の性 は い ま、 鼎
談 。論文 な ど。
女 たちの20世 紀
女性国際戦犯 法廷
「国際女性 No.14」
国際女性 の地位協会
尚学社発売
1
特集 2
特集
201Xl年 12月
3150円
国連女性 211C10年 会議
い ま女性 の権利 は
産児制 限運動 や性 教育運動 で知 られ る著者 の文献集。
ウイ メ ンズ ブ ック ス プ ック レ ッ ト 7
『 わた しの性 つてなんだろう
― も っ と ス テ キ に 恋 を し よ う よ 』 深江誠子著
が朝 日新聞 (2月 1日 付 )に 大 きくとり上げ られ大変評判にな っ
て い ます。学校 で、家庭 で性 につ いて真剣 に話 し合 うキ ッカ ケ
にな る本 です。 お申込 み は松香堂 まで (税 込 945円 )
ウイメ ンズ
第78号 2001年 2月 25日
(11)
ブ ックス
(松 香堂 で扱 って いる ミニ コ ミの最新情報 です)
「 あ ご ら263号 一 この判決 を許 せ ます か 住 友 電 工 判
決 に怒 る !」
女 によ る女 のBOC出 版部 2000年 12月 900円
「 あ ご ら264号 一 ミレニ ア ムの国際女性 フォー ラム」
「 シネマ ジ ャー ナル Vol.51-特 集 第 13会 東京国 際 映
テス企画 2000年 冬号 800円
画祭」
。
シングルズ
ト
VOL
49-10月 例 会 の報 告 対
ネ
ッ
「
一
ー
い
ア
ドラ
心理学 につ いて」
等 で優 し 関係
2001年 1月 121111円
29-地 域 で子育 て、地域 で仕事 お
確信犯 ?シ ングルの会 21XICl年 12月 263円
「戦争 と性 第 13号 一宋神 道 さん の 裁 判 と女 性 国 際戦
「 IBU― !BU VOL
母 さんのたま り場 を」
トラ ンタ ンネ ッ トワー ク新聞社 2000年 6月 315円
lBU‐
:BU VOL.30-マ リコの ロサ ンゼル ス日記 ア
「
メ リカ式子 ど もの 叱 り方」
「 IBU‐ lBU
のため ?」
2111Xl年 8月
525円
VOL.31_お 母 さん業界発
良妻賢母 は誰
2000年 11月 525円
i童 の ヒー ロー、 ウ ル トラマ ン
BU VOL.32-永
「 :BU‐ 三
2001年 1月 315円
を創 った男」
「 い 。ま創刊号 ―全 国 の女性 たちの生 の声 を表現 す る
21世 紀型 のあな たが創 る投稿雑誌」
マ ック い 。ま編集部 2001年 1月 480円
ュー
ス レタ ー No.37-特 集 「 女 性 ライ フサ
「 FLCニ
イ クル研究第 10号 」 を読 んで」
女性 ライ フサ イ クル研究所 2001年 1月 315円
「 女 の 会 ニ ュー ス2000年 ミレニ アム号 ― ア ー レ ン トと
死刑
中山千夏」
死刑 をな くす女 の会 2000年 11月 315円
21世
た
ちの
紀 No.24-特 集 女 性 へ の 暴 カ ー 日常
女
「
か ら武力紛争 まで」
ア ジア女性 資料 セ ンター 21X10年 10月 1260円
「女 のため の ク リニ ック ニ ュー ス No.187-女 と健 康
フ ェステ ィバ ル を終 えて」
ウイメ ンズセ ンター大阪 2000年 11月 420円
「女 のため の ク リニ ック ニ ュー ス No.188-女 と健 康
フェステ ィバ ル・ 記念講演」 21XXl年 12月 420円
「 女 の ため の ク リニ ック ニ ュー ス No.189-全 国 一 斉
電 話相談 に750件 の電話 が」 2001年 1月 420円
「月刊 家族 178号 一大人 になる こと大人 で あ る こと③」
家族社 2000年 12月 315円
―
「 月刊 家族 179号 特 集 ① 21世 紀 の 女 性 像 樋 口恵 子
2001」 軍1月 315円
さん に聞 く」
「 教会 と女性 第 13集 一産 む ことはよい ことか ?」
神奈川教 区婦人委員会 2000年 10月 525円
「 くら しと教育 をつな ぐWe 12月 号 ―特 集 「 自己決
定」を支 え る」 フェ ミックス 2000年 12月 680円
「 くら しと教育 をつ な ぐWe l月 号 ―特 集 「 男 女 共 同
2001年 1月 680円
「 くら しと教育 をつな ぐWe 2・ 3月 号 ―特 集 境 界 を
2∞ 1年 2月 680円
生 きる」
参 画」を活 かす知恵」
犯 法廷 を傍聴 して
谷 口和憲」
「戦争 と性」編集室 2000年 12月 420円
―粧・ 装 。象 ∼ 「 み て くれ」 と ジ ェ ン
5号
で
る
くい
「
ダーを考 え る (前 編 )」
で る くい編集室 201111年 11月 420円
セ
「 東京強姦救援 ンター ニ ュー ス No.45-セ ン タ ー著
作物 に対す る著作権侵害 に関す る報告」
東京・ 強姦救援 セ ンター 20CXl年 12月 105円
「 トラ ンタ ン新 聞 VOL.52-特 集 子 ど もを預 け る」
トラ ンタ ンネ ッ トワー ク新 聞社
201Xl年 12月
210円
「パ ワーア ップ ニ ュー ス VOL.34-今 の 子 ど もた ち ヘ
痛 みを ともな う体験 を しよ う」
パ ワーア ッププ ラニ ング 201Xl年 11月 315円
「 ひ と りか ら第 8号 一 自前 の 生 き方 を創 り出す 全 国
集会 へ のお さそ い」
編 集室 ふ た りか ら 2000年 12月 1050円
「 Voice第 113号 (2000.11‐ 12合 併 号 )-11/1戸 籍 続 柄
裁判第 4回 口頭弁論報告」
な くそ う戸籍 と婚外子差別交流 会
2000年 11月 210円
-1/31戸
114号
柄
裁
判
第 5回 口頭 弁 論
Voice第
籍続
「
傍聴 お願 い します」
「 マ イ マ イ族 第 38号 一特 集
211111年 1月
210円
世 紀 末 女 の棚 お ろ し
鈴木美和子 21X10年 11月 315円
(第 2回 )」
「 月刊 むすぶ No 359-特 集 農 の現代事情」
ロ シナ ンテ社 201Xl年 11月 800円
「月刊 むすぶ No.360-特 集 私 た ちが まつ り (政 治・
行政 )を 創 り出す のだ」
「月刊 むすふ No.361-特 集
2000年 11月
800円
発現 す る子 ど もだ ち」
2001年 1月 840円 (値 上 )
「 メ ンズ 。ネ ッ トワー クNo 56-特 集 男 のフェステ ィ
バ ル in宝 塚「変 身」 の ヮー ク シ ョップに参加 して」
メ ンズ・ セ ンター 2000年 11月 315円
「 メ ンズ・ ネ ッ トワー ク No.57-特 集
書 を捨 てて」
2001年 1月
315円
「 モテない問題 を考 え る会通信 第 6号 ―そんな に お
台場 の ク リスマ ス ツ リーにな りた いか ?」
モテ問
2∞ 0年 12月 263円
(12)
ウイメンズ ブ ックス
第78号 2001年 2月 25日
「女 のか らだか ら183号 ― クー ロ ン法案 へ の意見書」
SOSHIREN・ 女 のか らだか ら 21100年 11月 315円
「 女 のか らだか ら184号 一柘 植 あ づ み さん の 報 告 ヒ
「母娘 かん けい 一二 年 間 の語 り合 いを終 えて」
フ ェ ミニ ス トカウ ンセ リング堺 グループスイ トピー
ト胚 が小委員会 の模様 か ら」 2000年 12月 315円
「女 のか らだか ら185号 ― ヒ ト胚 研 究 小 委 員 会 レポ ー
「女 性 グル ープネ ッ トワー クのための組織開発 ハ ン ド
ブ ック (ド ー ンハ ン ドブ ック 4)一 第 1部 組 織 開
発概 論 第 2部 ケ ースス タデ ィ」
卜②」
2001年 1月 315円
「 れ組通信 No.164-特 集
れ組 ス タジオ・ 東京 201111年 12月 525円
「 れ組通信 No.165-特 集 21世 紀 の ♀♀」
21X10年 11月
レズ ビア ンと歌」
2001年 1月
「 れ組通 信 No.166-特 集
21X11年 1月
61Xl円
525円
525円
財 団法人市川房枝記念会 2000年 10月 2940円
フ
ァイ
トパ ックVOL.44-「 沖縄 報 道 され な い事
「
国際理解 のための教材 ビデ オ「 フ ィリピン編」
カ ラー18分 〈マ ブハ イ〉 陽気 な フ ィ リピンの子 ど もた
ち カ ラー15分 〈手 と手 を結 ぼ う〉 日本 とフ ィ リ ピ ン
の国際協 力 子 ど もた ちの植 林活動 や女性 セ ンターの
様子 を と りあげ、 フ ィ リピンと 日本 の国際交流を紹介。
帥 ア ジア女性交流 。研究 フォー ラム
201111年
田 大阪府男女協働 社会 づ くり財団
「 全 国組織女性団体名簿 2000年 版 ―全 国 の女性 関係 施
設付 録」
恋人 が ほ しい」
21X11年 2月
1260円
301111円
第 1作 「 中国・ ス リラ ンカ編 」19%年 第 2作 障 国・
タイ編」 1996年 第 3作 「 イ ン ドネ シア編 」 1998年
各税込 み価格 3∞0円 発売 中
実」
講演会報告記 」
性暴力を許 さな い女 の会 211111年 1月 525円
、
「 わ いバ 287号 ―特集 父親 と してのわが夫」
わ いふ編集部 2001年 1月 620円
「 Pimnet KANSAl人 脈 づ くり応援誌 No.64-特 集
関西地 区着手異業 種交流会 の紹介」
ピーマ ン・ ネ ッ トヮー ク事務局 2001年 2月 420円
「季 刊 女 も男 も86号 -21世 紀 の展望 セ ックス・ ジェ
ンダ ー・ セクシュア リテ ィ」
労働 教育 セ ンター 2001年
1月
930円
2000年 度 ウ イ メ ン ズ ブ ッ ク ス トア BES丁 20(松 香堂刊 は除 く)値 段は税含
『 東大 で上野千鶴子 にケ ンカを学ぶ』
遥洋子 筑摩書房 1470円
『 自分 でで きるカ ウ ンセ リング』
川喜 田好恵 創元社 1575円
『 21世 紀 の女性政策 と男女共 同参画基本 法』
大沢真理 ぎょうせ い 3150円
『 子 どもとの コ ミュニ ケー シ ョン・ スキル』
田上 時子 築地書館 1050円
5.『 ドメステ ィック・ バ イ オ レンス』
草柳和之 岩波 ブ ック レッ ト 462円
6.『 日本社 会 -21世 紀 へ の キ ー ワー ド
イ ンター ネ ッ ト哲学 ア ゴ ラ』
上野千 鶴子 中村雄 一 郎 岩波書店 1575円
7.『 世界 中 のひまわ り姫 へ』
笠原 み どり 絵 永 田萌
文 イヽ
ポプ ラ社 1470円
8.『 親が 自分 を大切 にす る ヒン ト』
B・ カール ソ ン他 田上 時子訳
築地書館 1050円
9.『「 親」をたの しむ 5つ の スキル」
E・ ク レア リー 田上 時子訳
築地書館 1050円
10.「 NPO早 わか りQ&A」
辻本清美他 岩波 ブ ック レッ ト 462円
11.『 自己 カウンセ リング とアサ ー シ ョンのすすめ』
平 木典子 金子 書房 1575円
12.『 知 っていますか ?
ドメステ ィック・ パ イオ レンスー 問― 答』
日本 DV防 止・ 情報 セ ンター編著
解放 出版社 1050円
13.『 ア ーサ ー シ ョン・ トレーニ ング』
平木典子 金子 書房 1575円
『 サ バ イバー ズ・ ハ ン ドブ ック』
性 暴力 を許 さな い女 の会編著 新 水社 1470円
「 メグさんの性教育 読本』
メ グ・ ヒ ック リング 三 輪好子訳
ビデオ・ ドック 1890円
16.『 フ ェミの嫌われ方 』
北原 みの り 新 水社 1470円
『 知 っていますか ?
セ ク シ ャル・ ハ ラ スメ ン トー 問 ― 答』
養父知美 牟 田和恵 解放 出版社 1050円
18. 『 女性 のデータブ ック (第 3版 )』
井上輝子 江原 由美子編 有 斐 閣 3860円
『 男女摩擦』
鹿 島敬 岩波 書店 1890円
『 学校文化 とジ ェンダー』
木村涼子 勁 草書 房 2835円
第78号 2001年 2月 25日
ウイメ ンズ
(13)
ブ ックス
若 い世代 と平等動 向
が、 だれ もそれに積極的 に手 を 出 さな いか らだそ
68年 に始 まる女性解放 の動 きか ら早 くも30年 が
うだ。
経過、当時 の運動家 たちも孫 を持 つ世代 とな った。
最近 の女性解放前線 はどうな のか 、 ス トックホ ル
学生 自治組織 は学生 たち の意見 を学内諸組織 に
反映す ることを目的の一 部 と し、 学部 レベ ル にお
ム大学 の学生 自治組織 の平等事務局長 を訪 ねてみ
ける理事会 か ら、総長 を頭 と しる最高機関で あ る
た。
大学理事会 まで代表を送 り こんで い る。 具体 的 に
当年22才 、 ジェンダー理 論 を勉 強す るア ンナ =
クラー ラ・ オール ソンは、新 しい時代 の平等問題
の担 い手 である。彼女 に会 って印象深 か ったのは、
あれほど ヨーロ ッパ社会 を揺 り動 か した68年 には、
彼女 はまだ生まれてさえ いず、 それ につ いての関
心 も薄 い事 であった。 当時 スウェーデ ンでは大改
そこで検討 されるあらゆ る事項、 たとえば学部 の
方針 や人事問題 まで討論 に参加 し投票権 もある。
自治会 の平等事務局 は平等 に関す る学生代表 を
とりしきる、 いわば網元 のよ うな もので あ る。 女
性学生数 は対男性比率 で50%を 超す のに、 大学 院
革 であ った、夫婦単位 か ら個人単位 へ の税制度 の
を経 て教授 ポス トに到達 す る女性 は現在 11%に 過
ぎないとい う実情を内部 か ら変革す るのを 目的 と
改革や、中絶 の合法化 など当然 とす る世 の中 に生
して い る。
『 聖牛』を動かす の は自分たちだ とい う
まれて来た世代である。平等問題 といえば、女性
自負 がある。
問題 であり、男性方 は『 あ、 そ うですか。頑張 っ
て ください』 と他人事 であった時代 を知 らない。
スウェーデ ンでは男女平等 に関 して制度 だ けが
先走 りしている感がなきに しもであるが、 レール
平等 の範疇 も変化 した。 現在 の スウェーデ ンで
をひいておけば アンナのよ うな若 い世代 が 順次 内
は階級 (階 層)、 性別、人種、性的指向 などに関係
な く人は平等 であるべ きとい う合意が ある。 当国
容 を充た して い くのではないか。 考 えて見 れば学
の人口の 2割 近 くが外国か ら移住 の一 世 な らびに
むなどとは一昔 まえは到底考 え られなか った事 で
その子供 たちで 占め られて い るし、同性同志 もカッ
ある。
プル として登録出来 る世 の中である。
生組織 が大学 の決定機関 に平等 問題代表 を送 り込
現在女性国会議員数 が43%で あ る事 を考 え合 わ
とはいえ理想 と現実 の間 にはギ ャップがあ り、
せて も、女性 が至 るところに半数 いた り、 男性 並
こと性差別 に関 して言 えば大 学 で はそれが顕著 で
みに主要 ポス トに就 くのが ご く当然 とな るため の
ある。 いったいに古 くか らあ る大学 や教会 などの
組織 での男女平等 は立 ち遅 れが ひ どいとの定評 で
「制度」 もスプ リングボー ドとしてそんなに悪 くな
いか もしれ ない。 そうなると男女間 の性差 を今 ほ
あるが、それで も男女平等促進 を謳 う規則 な どが
ど意識 しな くてすむ文字通 りの ジェンダー フ リー
ちゃんとつ くられ てある。 ア ンナたちはそれを手
の理想社会 となるのだけれど。
厳 しく『 聖牛』 と呼ぶ。 尊敬 され る存在で はあ る
(ス
トックホルム大学教員)
(14)
ウイメンズ ブ ックス
第78号 2001年 2月 25日
次号から 「ウイメンズブックス」
が新 しくな ります〃
と も しび を灯 し続 け ます
NPO法 人 フィフテ ィ 0ネ ット 代表 森屋裕子
19年 前、 日本 で初 めて の フェ ミニ ズ ムの本屋 さんが 出来 た頃 は、 日本 で も女 性 学 が よ うや く勃 興
しは じめた時期 で、私 は、 京都府庁近 くの ウ ィメ ンズ ブ ックス トア松 香 堂 で フ ェ ミニ ズ ムの本 を あ
さ り、 た くさんの仲 間 と巡 り合 い、熱 く語 り合 って、「 育 って」 い きま した。爾来、 ウ ィ メ ンズ ブ ッ
クス トアは、関西 の地 にあ り、 フェ ミニ ズムの とも しびを全 国 に送 り続 けて い ます。 そ して、 私 は、
その と も しびをよ りど ころ と して仕事 や活動 を始 め、 このたび新 しいNPOを 仲 間 と共 に た ちあげ ま
した。
微 力 を も顧 みず、
「 NPO法 人 フ ィフテ ィ・ ネ ッ ト」 と して、「 ウ ィメ ンズ ブ ックス」 を 引 き継 が せ
て頂 こうと決心 したの は、私 自身 が ウ ィメ ンズ ブ ック ス トアで育 ち、 育 て られ て きて、 そ の存 在 が
日本 の フェ ミニ ズ ム に と って欠 かせ な い と感 じて い るか らです。
「 ウ ィメ ンズブ ックス」 を よ リー 層
充実 させ、 ひ いて はウ ィメ ンズブ ック ス トアを力強 い女 た ちの拠点 に して い く こ と…。これ が、 私 と
仲間 た ちに課 せ られ た役割 です。 みな さま方 の ご指導、 ご支援 を得 なが ら励 み ます。「 女 か ら女 た ち
へ」 を合 い言葉 に、 しっか り、着実 にや って い きます ので、 ど うか よ ろ し く ご支 援 を お 願 いい た し
ます。
松香 堂書店 か らのお知 らせ とお願 い
ウイメ ンズブ ックス トア松香堂書店
代表取締役 中西 豊子
当誌「 ウィメンズブックス」 は、1982年 の創刊以来、会員 の皆様 か らの暖 かいご支援 をいただき、
今 日まで続 けることが出来 ました。今後 は「 NPO法 人 フィフティ・ ネ ッ ト」 が編集発行 に当た りま
す。今 まで と同様新刊 ブックガイ ドとしての役割をそこね ることな く誌面 を充 実 させて い きます の
で ご愛読 の程をよろしくお願 い申 し上げます。松香堂書店 と致 しまして も、 若 い世代 に「 ウイメ ン
ズブ ックス」を引き継 いで もらうことが 出来 て こんなに嬉 しいことはあ りません。
「 ウイ メ ンズ ブ ッ
クス」事務局 は、当分 の間松香堂書店天満橋店 にあ ります。書籍販売及 び書籍 出版 は今 まで と変 わ
らず営業 しております。 どうぞ これまで通 りご愛顧 をお願 い致 します。
02000年 度会費 が未納 となっている方 は恐れ入 りますが、 3月 中旬 までにお振込 ください。年度末払 いの団
体会員様 も3月 中 にお振込 いただ きますよ うにお願 い致 します。
○従来「 ウイメンズブックス」 の年度 は、 1月 よ り12月 として きましたが、公共 の団体会員様 が増え不都合
が生 じてまい りましたので、2001年 か ら4月 1日 より翌年 3月 31日 を もって年度 とさせて頂 きます。
○お知 らせの ところでも申 し上 げましたように、当誌 は4月 1日 か ら「 NPO法 人 フ ィフテ ィ・ ネ ット」 が
編集 に当 た ります。長 らくご愛読頂 きま した この欄 は今回 で終 ります。本当に長 い間、有難 うございま し
た。
ウイメ ンズ ブックス
第78号 2001年 2月 25日
(15)
「NPO法 人 フィフティ
・ネット ー女性と政治・政策センター」設立と
新 しい「ウイメンズブックス」誕生記念 パーティのお知 らせ
己念 フ ォー ラム とパ ー ティを開きます。
新 しい門出 を祝 って、言
是非 ご出席頂 きますようご案内申 し上げます。
と き
ところ
2001年 4月 15日 (日 )
ドー ンセンター (大 阪市中央区大手前 1丁 目3-49)パ フォーマ ンススペー ス
内 容 第一部 14時 ∼16時 30分 記念 フォーラム
「 してはい けないジェンダーフリー ?21世 紀社会 をどう創 るのか」
トー ク 上野千鶴子 (東 京大学教員)
辛 淑玉 (人 材育成 コンサル タ ン ト)
第二部 17時 ∼19時 設立・ 発刊記念 い きい きパ ー ティ
参加費 第一部 NPO法 人会員・ ウィメンズブックス会員 500円 非会員 2000円 (定 員 150名 )
第二部 会員非会員 に拘わ らず 4000円 (定 員 80名 )
(ど ち らも満員にな り次第締切 らせていただ きます)
申 し込み方法 :① ウイメ ンズブ ックス会員 は、来年度会費 を振込 んで頂 いた方 に限 り第 1部 は500
円です。第 2部 は4000円 。来年度会費 と一緒 にお振込 み下 さい。通信欄 に必ず第
1部 記念 フォー ラム・ 第 2部 パ ーティなどと明記 して ください。
フィフテ
ィ・ ネット入会希望 の方 も第 1部 は500円 です。 フ ィフテ ィ・ ネ ッ ト購
②
読会費 と共 に3500円 を下記郵便振替口座にお振 り込み ください。 パ ーティもご出
席 の方 は7500円 をお振込 み下 さい。通信欄 に内訳 をご明記下 さい ますようお願 い
します。
4月 4日 までにお振込み下 さい。
NPO法 人 フ ィフティ・ ネ ッ ト
名義 NPOフ ィフティ
郵便振替 口座 00910-6-11449
連絡先 〒534-0025大 阪市都島区片町1-4-2 シャ トーテル大手前317
Te1/Fax 06-6355-7140(電 話 は火・ 水・ 木 の10時 か ら16時 )
E― mail
[email protected]
◎「 NPO法 人 フ ィフティ・ ネ ッ ト」 にご関心 ある方 は、案内 な どお送 りします のでお問 い合 わせ
て ください。
NPO法 人 フ ィフテ ィ・ ネ ッ トにつ い て
ジェンダー フ リーの視点 を意思・ 方針決定 の場 に反 映 させ、新 しい社 会 の仕組 みを創 り出 してい くため の ア
ドボカ シー (問 題提起・ 提言 )を 目的 に した特定非 営利活動法人 で す 。 現 在 は女 性 を議 会 へ 送 りだす た め の
「 バ ックア ップ ス クール in関 西」 を開催 中。 ご関心 の あ る方 は、 ど うぞ下記事務所 まで ア クセ ス して ください。
メ ンバ ー :青 山 は るみ 大橋涼子 片 岡慶子 大門晶子 田坂美代子 松永致和 松本澄子 森屋裕子 吉 田よ う こ
事 務 所 :大 阪市都 島区片町 1-4_2 シ ャ トー テ ル大 手前 317
Tel・ Fax・ 06_6355‐ 7140
購読会員 3,000円
お
願
HP:http://www4.ocn.ne.jp/∼ fiftynet
維持会員 10,OCXl円
い
2001年 度 か ら「 ウイメ ンズブ ック ス」年会費 を個人 会 費3000円 、海外 会員・ 団体会員 3800円 とさせて頂 きます。
紙面 を刷新 し、 よ り充実 した女性 の本 の情報誌 に して い きた いと存 じます。 ご納入 の程 お願 い申 し上 げます。
ウイメ ンズ
(16)
=書 評 =
第78号 2001年 2月 25日
ブ ック ス
『たたか う女性学ヘ
ー山川菊栄賞 の歩み -1981‐ 2000』
山川 菊 栄記 念会 編
イ ンパ ク ト出版会
北 の方 のどこかの空か ら氷点下何十度 という寒気団が少 しずつ南下 し、 日本全体 に雪 や
みぞれが降 る寒 い 日、 この本を読 みおえた。まえが きにあるように、女性 を と りま く状況
は山川菊栄 の 時代 に比 して今 も決 して進歩 して いな い、冬 の時代 は終 わ って いないの で はな いか と い う思 い
を私 は抑 え る ことがで きなか った。
今 は解散 したが、
「 日本婦人 問題懇話会関西地 区 の会」 とい う集 ま りで、1989年 、山川菊栄生誕 100年 を記念
とい う シ ンポ ジウムを持 った ことがあ る。実施 にあた りt会 員 みん なで シ ンポ ジ ウ
と現代』
して『 山川菊 栄
ムに備 え著作 を読 み議論 し、勉 強 を した。そ の 中 で1981年 か ら「 山川 菊栄賞 」 とい う もの の あ る こ と も知 っ
た。山川菊栄 の生涯 と、思想、情 熱 とを縦軸 に受賞 した人 々の記 念 ス ピーチの 収 録 とい う内容 は、 10年 とい
う歳月 を経 て い るに もかかわ らず、山川菊栄 を知 ったあの ときの感 動 となつか しさを蘇 らせて くれ た。
「山川菊栄 賞」 は山川菊栄研 究 のために与 え られ る もので な く、広 く婦人問題 に 関 す る研 究 の た めに とい
う趣 旨 に沿 って設 け られ、各年代 ごとの受賞論文 は多彩 にわた って い る。 1980年 代 か ら90年 代 の 日本 の女 性
学 の歴史 とい うに相応 しい内容 で あ る。
最初 の受賞 は山川菊栄 の研究 報告 に与 え られ、「母性保護論争 」「婦人部論争」 につ いて の報 告 が な され て
いる。
「母性 保護論争」 は与謝野 晶子、平塚 らいて うとの論争 を受 けて なされた もので あ り、未 だ に語 り伝 え
られて いる大 きな論争 の一つ で あ る。山川菊栄 の社会主義 的立場 か らの母性保護 につ いて の分 析 は、性別 役
割分業論批判 と して も現在 に通 じる もの とい う研究報告 は明快 で あ った。
第 3回 か ら第 9回 にか けて は女性 の経験 を掘 り起 こし、表現 す る ことによ つて普遍 とす る研 究 に対 して与
え られて い る。 そ のなかで「 家 」 の崩壊 の きざ しは「 疎開」 か ら始 ま ってい る とい う受 賞研 究 グ ル ー プの ス
ピーチが あ った。1929年 生 まれ の私 の経験 で はないが、小学生 だ った妹 たちは「 縁 故 疎 開」 に よ る人 間関係
で、か つて情 緒不安定 にな った い きさつが あ る。国 が介入 した縁故疎 開 は、今 の 家 族 問題 の 遠 因 の一 つ と も
な ってい るので はな いか。
「女性 の人権 として のセ クシャル・
1990年 代 の 前半 には、女性 差 別 につ いての意 欲 あ る研究 が受賞 して お り、
ハ ラスメ ン トNO」 は今 なお 問題 であ ることを思 えば、 この賞 の果 た して いる役割 は大 きい。受賞 者 ス ピー チ
の他 に、 シ ンポ ジウム・ 学 習会・ 講座 の記録 な どが あ り充実 した内容 である。
『山川菊栄 の今 日的意義 につ い
ニ
て』 ―竹 中恵 美子 ― は、 日本 にお けるマル クス主 義 フェ ミ ズムの源流 と して、 階 級 支配 と性 支 配 を複 眼 的
に と らえ た先 駆者 と して、山川菊栄 の業績 を再 評価す べ きであ る と述 べ、 フェ ミニ ズ ムがたん なる知的ファッ
シ ョンにお ち いる ことへ の警告 と、労働権 は女性 の基本的人権 で あ る ことを明確 に示 し、
「 たたか う女性学へ」
山田芳子 (い ア トリヱ F取 締役 )
問題提起 を して い る。
=
原 稿
募 集 =
投稿 を お待 ち して い ます。女性 の 目で見 直 し
た鋭 い批評 や、視点 を変 え た ユニー クな もの を
お寄 せ くだ さ い。
「 あな たの情報 。私 の情 報」 と コ ラム 「 わ た
しの推 したい この一 冊」 は、知 って欲 しい 本 、
ご意見・ 情報交換等 に 御 利 用 くだ さい。 400字
以 内で お願 い します。
尚、 ご投稿 は会員 に限 らせ て いただ きます。
宛先 は
〒534_0025大 阪市都 島区片 町 1-4-2
シ ャ トーテル大 手前 317フ ィフテ ィ。ネ ッ ト
「 ウイ メ ンズ ブ ック ス」係
Tel・ Fax 06‐6355-7140
E‐
mail [email protected]
次号 の締切 は 2001年 4月 20日 。
た くさん の ご投稿 をお待 ち して います 。
※次 号 は2001年 5月 25日 発行 の予定 です。
編
集
後
記
02000年 度 の ベ ス ト20は 、や っば り「 ウ イ メ ンズ ブ ッ
クス」 な らで はの本 が並 んでいて嬉 しくな ります 。
読 者 の皆 さんの感想 な ど もお聞か せ くだ さい。
○前頁 で お知 らせ致 しま したよ うに、 この ウイメ ンズ
ブ ック スの編集 は、松 香堂書店 と して はこれが最 後
にな ります。様 々な思 い 出や感慨 が 有 りますが 、 無
事 若 い世代 にバ トタ ッチで きた事 に ホ ッと して い ま
す。 ウイメ ンズブ ック ス トア天 満橋店 は、今 まで と
何 ら変 わ ることな く営業 してお ります ので、 ど うぞ
引 き続 きご利用 くだ さ い ますよ うお願 い申 し上 げ ま
す。本 当 に長 い間 の ご愛読、 ご支援 を有難 うござ い
ま した。心 か ら感謝 してお ります。
○次号 か ら編集 に当 る こ とにな りま した「 NPO法 人
フ ィ フテ ィネ ッ ト」 で は、皆様 の ご要望 を聞 きな が
ら、 よ り読者 の ニ ー ズに添 った新 しい「 ウイ メ ンズ
ブ ック ス」 に しよ うと張 り切 って い ます。左記 の 事
(中 西 )
務所 まで よろ しくお願 い致 します。
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