NST ミニニュース vol.2

NST ミニニュース vol.2
必要エネルギー量の算出方法
身長、体重や活動量（活動係数）
、病気の重症度（ストレス係数）などから計算して求められます。
≪ハリス・ベネディクトの計算式≫
エネルギー量＝基礎エネルギー（BEE）×活動係数×ストレス係数
男性
BEE＝66.47＋13.75×体重 kg＋5×身長 cm−6.78×年齢
女性
BEE＝655.14＋9.56×体重 kg＋1.85×身長 cm−4.68×年齢
≪簡易計算≫
25∼30kcal×現体重 kg
（実際のカンファレンスでは簡易計算で算出することが多いようです）
この式からも分かるとおり栄養療法において身長・体重測定は大変重要です。
患者さんの中には高齢で寝たきりの方も多く、身長・体重の測定が困難な場合も少なくありません。
そこで、当院ではストレッチャースケールや車椅子用体重計を導入しています。
ストレッチャースケール
車椅子用体重計
病棟３階の渡り廊下
東３、西２病棟
にあります。
にあります。
それでも測定が困難なときは膝高、上腕周囲長、上腕三頭筋皮下脂肪厚を計測して計算式に当ては
めることにより身長、体重を推定する方法があります。
「栄養サポートチーム（NST）専門療法士」をご存知ですか？
当院では 5 名の NST 専門療法士が NST 勉強会講師・栄養連携パス作成・NST ニュース配信など
で活動しています。
Q．どんな職種の人が取得できるの？
A．栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師で勤務経験が５年以上の人が認定対象です。
Q．認定試験を受けるには何が必要なの？
A．受験申請には規定単位修得と実地修練が必要です。
『単位修得』⇒各種勉強会（日本静脈経腸栄養学会および学会主催の教育セミナー、院内 NST
養成セミナー、NST フォーラムなど）へ参加します。
『実地修練』⇒当院は教育認定施設なので、各病棟の NST カンファレンスや NST 合同カン
ファレンスに参加することにより実習完了となります。
Q．試験はいつ行われるの？どんな試験をするの？
A．受験申請書類を 7 月頃送付し、11 月頃に試験が行われます。試験は基礎（解剖･生化学･代謝）
と栄養療法に関する内容について出題（マークシート式選択問題）されます。
もっと詳しく知りたい方は･･･日本静脈経腸栄養学会｢栄養サポートチーム(NST)専門療法士情報｣
http://www.jspen.jp/eiyouRyouhousi-new.html まで。
2010.1.12 栄養サポートチーム