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Untitled - 生体統御ネットワーク医学教育プログラム

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Untitled - 生体統御ネットワーク医学教育プログラム
目次
○カリキュラムについて・・・・・・・・1
○1年次授業科目について・・・・・・・3
○2年次授業科目について・・・・・・・5
○履修方法について・・・・・・・・・・6
○メンター制度について・・・・・・・・7
○Qualifying Examination について・・・・・・7
○平成24年度授業時間割・・・・・・・8
○科目別授業時間割、講義内容・・・・・10
○人体系統解剖学実習見学・・・・・・・22
○病院見学について・・・・・・・・・・23
○生体機能実習について・・・・・・・・24
○英会話カリキュラムについて・・・・・26
○奨励金制度・・・・・・・・・・・・・27
○留意事項・・・・・・・・・・・・・・30
○プログラム担当教員名簿・・・・・・・31
○規程等・・・・・・・・・・・・・・・37
○キャンパスマップ・・・・・・・・・・44
カリキュラムについて
◇履修年限
本プログラム課程の履修年限は 5 年です。
◇修了要件と履修方法
下記の表にある 40 単位を習得することが必要です。
科目群 日本語科目名
Ⅰ群
Ⅱ群
単位数
基礎生命医科学
Basic Medical Sciences
6
臨床医学
Clinical Medical Sciences
2
基礎領域実習1
Doctoral Study in the Designated Research Laboratory 1
5
基礎領域実習2
Doctoral Study in the Designated Research Laboratory 2
6
異分野領域実習
Laboratory Rotation Activities
3
基本プログラム
Establishment of Systematic Understanding of Health and
Diseases
6
Overseas Internship Activities
2
生体統御医学 A
Integrated Biosystems A
5
生体統御医学 B
Integrated Biosystems B
5
海外
インターンシップ
Ⅲ群
英語科目名
※プログラム 1 年目に受講する科目を「Ⅰ群」、2 年目に受講する科目を「Ⅱ群」、3 年目以
降に受講する科目を「Ⅲ群」とする。
※「基礎領域実習」は、1 年目と 2 年目に受講し、1 年目のものを「基礎領域実習1」、
2 年目のものを「基礎領域実習2」とする
◇履修方法
▼保健学専攻、創成薬学専攻、生物科学専攻、応用化学専攻、環境・エネルギー工学専攻、
生命先端工学専攻、ビジネスエンジニアリング専攻
博士前期課程 1 年次に、「Ⅰ群」科目を履修
博士前期課程 2 年次に、「Ⅱ群」科目を履修
---博士後期課程に進学--博士後期課程 1 年次に、「生体統御医学 A」を履修
博士後期課程 2 年次に、「生体統御医学 B」を履修
▼生命機能研究科(博士 5 年一貫制課程)
1 年次に、「Ⅰ群」科目を履修
2 年次に、「Ⅱ群」科目を履修
3 年次に、「生体統御医学 A」を履修
4 年次に、「生体統御医学 B」を履修
1
▼医科学修士課程(修士課程修了後、博士課程へ進学)
修士課程 1 年次に、医科学修士の要件科目である*5 つの概論科目と「人体系統解剖学実習」、
「基礎領域実習1」を履修。(詳細は、医科学修士課程履修案内を参照のこと)
*「基礎生命医科学」、「臨床医学」に相当する。
修士課程 2 年次に、「Ⅱ群」科目を履修
博士課程 1 年次に、「生体統御医学 A」を履修
博士課程 2 年次に、「生体統御医学 B」を履修
≪履修方法≫
保健学専攻
創成薬学専攻
生物科学専攻
応用化学専攻
環境・エネルギ
ー工学専攻
生命先端工学専
攻
ビジネスエンジ
ニアリング専攻
生命機能研究科
医学系研究科
修士課程
医科学専攻
1 年次
2 年次
3 年次
4 年次
Ⅰ群科目
Ⅱ群科目
生体統御医学 A
生体統御医学 B
前期課程 1 年
前期課程 2 年
後期課程 1 年
後期課程 2 年
Ⅰ群科目
Ⅱ群科目
生体統御医学 A
生体統御医学 B
博士課程 1 年
博士課程 2 年
博士課程 3 年
博士課程 4 年
基礎領域実習1
Ⅱ群科目
生体統御医学 A
生体統御医学 B
修士課程 1 年
修士課程 2 年
博士課程 1 年
博士課程 2 年
2
5 年次
後期課程 3 年
博士課程 5 年
博士課程 3 年
1 年次授業科目について
☆「基礎生命医科学」「臨床医学」について
・「基礎生命医科学」「臨床医学」の講義は1年目 5 月∼6 月に集中的に行われます。
・講義は原則として 1 年次に全科目履修となっていますが、各専攻でのカリキュラムのため
出席できない場合については、2 年次に一部のテーマを履修し、単位を取得することも
可能です。
・「基礎生命医科学」「臨床医学」の全ての講義において出席をとります。
・1年次の講義内容および時間割表は 10 ページ以降を参照ください。
・講義の際に教員から与えられた課題に沿ったレポートを提出することで成績が
評価されます。
100 点満点中 60 点以上で合格となります。
・医科学専攻(医科学修士)に所属の場合は、医科学修士の要件科目である 5 つの概論科目
を受けることと、「人体系統解剖学実習見学」「生体機能実習」「病院見学」に参加するこ
とにより2つのリーディングプログラム科目「基礎生命医科学」「臨床医学」が満たされ
ます。
基礎生命医科学
講義名
単位数
単位の条件
6
合計 84 回以上(28 テーマ以上)の出席と、10 テーマ以上
のレポート合格
臨床医学
2
合計 20 回以上(7 テーマ以上)の出席と 3 テーマ以上の
レポート合格と「人体系統解剖学実習見学」「生体機能実
習」「病院見学」への参加
基礎領域実習1
5
受け入れ研究室での研究活動
人体形態機能学
分子医学
病理・病態学
集団社会医学
※注 臨床医学については、通常1つのテーマにつき数回の講義が行われます。
同じテーマで実施される複数回の講義のレポートを全部提出して「1 テーマ」分と数え
ます。(18ページを参照)
☆「人体系統解剖学実習見学」※
1日目は実習前講義、2 日目は実習となります。両日ともに出席をとります。
レポート等の提出は必要ありません。
3
☆「生体機能実習」※
3 日間にわたり、グループに分かれて、生体生理機能の計測の実習を行います。レポートの
提出はありませんが、合同発表会で発表してもらう予定です。
(日時、場所など 24∼25 ページを参照。)
☆「病院見学」※
3 日間連続して大阪大学医学部附属病院の見学を行います。3 日間とも出席をとります。
(日時、場所など 23 ページを参照。)
※取得単位は、臨床医学に含まれます。
☆「英会話カリキュラム」
英語能力、国際的に活躍できる能力を涵養するため、2 年次の「海外インターンシップ」
までに「定期的英会話カリキュラム」、「短期集中型英会話カリキュラム」を行います。
「英会話カリキュラム」は、2 年次の「海外インターンシップ」に参加するために、
(「海外インターンシップ」を充実したものとするため)必ず受講してください。
(予定については 26 ページを参照。)
☆基礎生命医科学、臨床医学のレポートの提出方法および注意事項
提出物
基礎生命医科学
及び臨床医学の
講義レポート
提出期限・提出先
注意事項
提出期限
様式任意
平成 24 年 8 月 24 日(金)
ワープロを使用し作成のこと。
17 時まで
分野名・出題課題名・担当教員名
提出先
・学籍番号・氏名を明記のこと。
「生体統御ネットワーク医学教育 必ず「生体統御ネットワーク履修」
プログラム事務室」
と記載すること。
※医科学専攻の学生の場合は、「修士課程「医科学専攻」履修案内」に沿って提出すること。
4
2年次以降の授業科目について
「基本プログラム」
大阪大学、企業、研究所の第一線のプログラム担当者が結集して行う、講義形式の授業です。
免疫学・再生医学・神経科学・薬学・構造生物学・材料科学・ケミカルバイオロジーの基礎・
イメージング技術などをカバーし、最先端の生命医科学や創薬の知識を得るとともに、疾患を
生体統御ネットワークの破綻として俯瞰的に理解し、医薬の開発など治療法を指向するマイン
ドを身につけます。(週 1 回程度または集中での講義)
「海外インターンシップ」
2年次の海外インターンシップでは、大阪大学と大学間学術交流協定を結んでいる海外の大学
などへ派遣します。1 か月程度参加し(参加費用、旅費、滞在費を援助)国際性と英語能力を
養います。
詳細は追ってお知らせします。
「基礎領域実習2」
所属する研究室での研究活動を行います。
「異分野領域実習」
分野の異なる研究室を選択し、1か月以上の研究活動を行います。
ここでの研究活動も、2 年次修了時に行われる Qualifying Examination での審査対象となります。
☆3年次(生命機能研究科以外では博士後期課程1年目に相当)以降
「生体統御医学 A」
「生体統御医学 B」
各研究室での専門的な研究活動を、複数の研究分野の指導教員による指導の下で行われます。
5
履修方法について
◇授業科目の履修方法について
履修登録は通常、大阪大学学務情報システム(KOAN)により行います。平成 24 年度は履修登録
を、生体統御ネットワーク医学教育プログラム事務室にて行います。
◇大阪大学学務情報システム(KOAN)について
KOAN には、学内外のパソコンからアクセスすることができます。ログインには、年度初めに
各研究科より配布された大阪大学個人 ID およびパスワードが必要です。
KOAN の入力・操作マニュアルは、下記を参照してください。
KOAN マニュアル(学生向け)
https://my.osaka-u.ac.jp/koan/manual
※医学系研究科 医科学専攻(医科学修士)所属の学生の場合は、リーディングプログラム
科目としての基礎生命医科学および臨床医学の履修登録は必要ありません。
6
メンター制度について
本プログラムではプログラム専任の教員が、メンターとなります。日頃の研究活動、学習、
進路などでの相談役となるとともに、定期的な会合を通して、研究分野の専門性を超えた活
発な交流を図ります。
●メンター教員のリストは 35 ページを参照ください。
●メンターによるミニ・リトリート(月2回程度行う、定期的なメンタリングの会合で、
プログラム専属教員とプログラム履修学生全員が参加)については、今後個別にアナウンス
されます。
Qualifying Examination について
履修2年目終了前に、Qualifying Examination を実施します。
これまでの研究についての基本的な知識と生体統御ネットワークに関する知識を問い、それ
までの「基礎領域実習」
「異分野領域実習」で行われた研究成果に関して、書面と面接の両方
で発表してもらいます。
また、今後の博士論文に向けた研究計画について提案し、その提案の内容や考え方について
審査します。なお、この面接審査は、英語で行われます。この Qualifying Examination に合格する
と、3年次以降の本プログラム履修の継続が許可され、引き続き奨励金の受給の申請が可能
になります。また、特別に評価が高かった学生には、報奨金が加えられます。また、修士論
文の提出については、所属する研究科の規程に従って行う必要があります。
7
平成24年度
時
限
1
5
14
5
21
授業時間割
5
28
6
4
6
11
2
月
6
18
臨床医学
基礎生命医科学
(人体形態機能学分野)
3
4
基礎生命
医科学
(人体形態機能学)
5
6
5
15
5
22
5
29
6
5
6
12
6
19
1
2
火
基礎生命医科学
(分子医学分野)
3
4
基礎生命
医科学
(人体形態機能学)
5
6
5
16
5
23
5
30
6
6
6
13
6
27
1
生体機能実習
2
水
3
基礎生命医科学
(病理・病態学分野)
4
5
6
5
17
木
5
31
6
7
6
21
6
28
6
15
臨床医学
6
22
6
29
基礎生命医科学
(集団社会医学分野)
3
4
5
6
5
18
5
25
6
1
6
8
3
4
5
6
臨床医学
8
生体機能実習
2
生体機能実習
(予備日)
1
金
6
14
生体機能実習
1
2
5
24
人体系統解剖学実習見学は平成 24 年 11 月 15 日(木)∼16 日(金)に行われます。
生体機能実習は平成 24 年 6 月 27 日(水)∼29 日(金)に行われます。
病院見学は平成 24 年 9 月 18 日(火)∼20 日(木)に行われます。
6 月から毎週午後 5 時より(曜日未定)定期的英会話カリキュラム、夏・冬には二度の短期集中型英会話
カリキュラムが行われます。
9
科目別授業時間割・講義内容
基礎生命医科学[人体形態機能学分野]
月日
曜日
時限
テーマ
9:10∼
12:00
生命を支える
オルガネラネットワーク
13:00∼
15:50
神経細胞の発生分化
吉川 和明
9:10∼
12:00
糖鎖のはたらき
三善 英知
13:00∼
15:50
運動の最適化と
制御の神経メカニズム
北澤
9:10∼
12:00
脳の可塑性:
シナプスの機能と変化
木村 文隆
13:00∼
15:50
タンパク質の働くしくみ
9:10∼
12:00
神経細胞の電気活動と
イオンチャネル
岡村 康司
13:00∼
15:50
骨格筋の可塑性
大平 充宣
9:10∼
12:00
細胞内シグナル伝達機構
による細胞機能制御と
その異常による病態
1
2
5.14
月
3
担当教員
吉森
保
場所
B講堂
時間
4
5
6
1
2
5.21
月
3
4
5
6
1
2
月
3
4
5
岩井
一宏
6
1
2
6.4
月
3
4
5
6
1
2
6.11
月
3
菊池
章
4
5
13:00∼
15:50
6
4
6.18
月
5
13:00 ∼
15:50
細胞骨格と細胞接着
月田 早智子
13:00∼
15:50
中枢神経障害:
神経回路の損傷と修復
山下 俊英
6
4
6.19
火
5
6
10
第2講義室
5.28
茂
基礎生命医科学[人体形態機能学分野:講義内容]
担当教員:吉森 保 教授(遺伝学) 講義テーマ:生命を支えるオルガネラネットワーク
真核細胞内の膜オルガネラの多くは、メンブレントラフィックと呼ばれる輸送システムを介して物流のネットワ
ークを形成している。このオルガネラネットワークは、個々の細胞の生存と免疫系や神経系などの高次生体機能を
担い、その破綻は種々の疾患の原因となる。講義ではその基礎と研究の最前線を紹介する。
担当教員:吉川 和明 教授(蛋白/分子神経生物学) 講義テーマ:神経細胞の発生分化
脳の構造や進化を理解するためには、神経細胞(ニューロン)の発生分化についての知識が必要である。ニュー
ロンは、生物の発生初期に神経幹細胞から分化すると増殖能を失い、固有の部位に移動して細胞間でネットワーク
を形成する。講義では、ニューロン誕生から脳形成までの仕組みを解説する。
担当教員:三善 英知 教授(保健/機能診断科学) 講義テーマ:糖鎖のはたらき
糖鎖はタンパク質の翻訳後修飾に関わる重要な生体分子の 1 つで、核酸・タンパクに次ぐ第 3 の生命鎖とも呼ばれ
る。本講義では糖鎖の作られ方などの基本的なことから、糖鎖のもつ生物機能、さらには実際のヒトの疾患との関
わりについて概要を紹介する。
担当教員:岩井 一宏 招へい教授(医化学) 講義テーマ:タンパク質の働くしくみ
タンパク質は私達の身体で最も重要な生体高分子であり、多彩な機能を持っている。タンパク質は遺伝子に書き
込まれている一次構造にしたがって生成されるが、生成された状態で機能するとは限らない。タンパク質が出来あ
がってから、リン酸化などの翻訳後修飾をうけて機能する場合も多いことが知られている。本講義では翻訳後修飾
によるタンパク質の機能制御機構を中心に、タンパク質の働くしくみを論じたい。
担当教員:木村 文隆 准教授(分子神経科学) 講義テーマ:脳の可塑性:シナプスの機能と変化
脳は入力に応じて、その機能を変化させる可塑的性質を示す。これは学習や記憶の基礎的過程とメカニズムを共
有していると考えられており、その解明は脳研究の重要な課題の 1 つである。 ここでは可塑性について概説し、そ
のメカニズムについて最近の知見を紹介する。
担当教員:北澤 茂 教授(脳生理学) 講義テーマ:運動の最適化と制御の神経メカニズム
手を伸ばす到達運動や目を対象に向けるサッカードは、ありふれた運動で日頃意識に上ることもない。しかし、
その背後には「力の変化を最小にする」などの最適化の原理が働いているという。本講義では運動の最適化につい
て、現在得られている知見を紹介し、その神経メカニズムについて考える。
担当教員:岡村 康司 教授(統合生理学) 講義テーマ:神経細胞の電気活動とイオンチャネル
神経細胞はイオンチャネルを介する膜電位変化を電気信号として用いている。電位依存性イオンチャネルにより
電気信号が形成される仕組みを述べ、最近の電位センサーに関する分子構造及びダイナミックな構造変化について
の知見を紹介する。
担当教員:大平 充宣 教授(適応生理学) 講義テーマ:骨格筋の可塑性
骨格筋の形態的・機能的特性の調節機構に関する講義であるが、特に機械的、神経的、代謝的な因子による可塑
機構について述べる。
担当教員:菊池 章 教授(分子病態生化学)
講義テーマ:細胞内シグナル伝達機構による細胞機能制御とその異常による病態
生体内の全ての細胞の間には、情報のネットワークがはりめぐらされており、個体としてのホメオスターシスが
保たれています。これらの情報を的確に処理する仕組みをシグナル伝達機構と呼んでおり、シグナル伝達機構の異
常は種々の疾患の病態に関わると考えられています。本講義では、シグナル伝達機構の基本的考え方と具体例につ
いてお話しします。
担当教員:山下 俊英 教授(分子神経科学) 講義テーマ:中枢神経障害:神経回路の損傷と修復
様々な中枢神経系の疾患によって、神経回路は障害を受ける。本講義では、複数の中枢神経疾患の病態について
学び、どのように神経回路を修復させれば機能が回復するかというストラテジーの構築について考えたい。
担当教員:月田 早智子 教授(分子生体情報学) 講義テーマ:細胞骨格と細胞接着
多細胞生物の形成に欠かせない細胞間接着について、接着分子、細胞骨格に特に焦点をあてつつ、形態形成にお
けるシグナル伝達を含め、個体生物学的、細胞生物学的、分子生物学的側面から多角的に解説し、将来の問題点を
含めて議論をしたい。
11
基礎生命医科学[分子医学分野]
月日
曜日
時限
時間
テーマ
担当教員
RNAの生物学
河原 行郎
場所
1
2
5.15
火
3
9:10∼
12:00
4
6
13:00∼
遺伝子操作動物が
15:50
切り拓く新たな Biology
岡部
勝
1
2
5.22
火
3
9:10∼
12:00
分子医学の治療応用
金田 安史
ES細胞と再生医学
宮崎 純一
4
5
6
13:00∼
15:50
2
火
3
9:10∼
12:00
生殖細胞の発生と分化
仲野
徹
B講堂
1
5.29
第2講義室
5
4
5
6
13:00∼
15:50
形態形成
濱田 博司
1
2
火
3
12:00
4
5
6
放射線と生命
13:00∼
細胞周期と
15:50
がんの悪性化
藤堂
剛
野島
博
1
2
6.12
火
3
9:10∼
12:00
癌転移の分子機構
三木 裕明
脂質代謝とリピドミクス
東城 博雅
4
5
6
13:00∼
15:50
12
第2講義室
6.5
9:10∼
基礎生命医科学[分子医学分野:講義内容]
担当教員:河原 行郎 特任准教授(遺伝子機能制御学) 講義テーマ:RNAの生物学
かつてRNAは、ゲノムにコードされた遺伝情報の伝達役でしかないと考えられてきたが、近年遺伝情報をコー
ドしないノンコーディングRNAが非常に多く存在していることが明らかになった。この中には、マイクロRNA
をはじめとして、遺伝子発現量を調節するなど独自の機能を発揮しているものがあることが解明されつつある。
本講義では、このようなノンコーディングRNAが果たす生物学的重要性について最新の知見を概説する。
担当教員:岡部 勝 教授 (微研/遺伝子機能解析学)
講義テーマ:遺伝子操作動物が切り拓く新たな Biology
多くの遺伝子は個体レベルにおいて機能を発揮している。 これら遺伝子の役割を明らかにするためには ES 細胞や
iPS 細胞を用いて遺伝子組換えを行った個体を作出することが必要である。基礎的な方法から最先端のトピックまで
を講義する。
担当教員:金田 安史 教授(遺伝子治療学) 講義テーマ:分子医学の治療応用
分子生物学や遺伝子工学の成果をもとにした新たな癌治療法に焦点をあてる。癌細胞を選択的に破壊するための
標的導入ベクター、遺伝子やウイルス構成成分などを用いて癌細胞に対する宿主の免疫力を高めて転移や再発を防
ぐ画期的な方法などについて紹介する。
担当教員:宮崎 純一 教授(幹細胞制御学) 講義テーマ:ES細胞と再生医学
胚幹(ES)細胞のもつ重要な性質は、in vitro での培養下でも、さまざまな分化能を引き出すことができる点で
ある。一方、体細胞核の再プログラミングが可能であることがクローン技術や iPS 細胞の樹立で示された。 このよ
うな細胞の持つ潜在能力を用いて、ヒトの疾患を治療しようというのが再生医療であり、その基礎的知識を講義す
る予定である。
担当教員:仲野 徹 教授(幹細胞病理学) 講義テーマ:生殖細胞の発生と分化
生殖細胞は、遺伝形質を次世代に伝えることができる唯一の細胞である。哺乳類において生殖細胞はどのように
して発生・分化するのか、そして、生殖細胞特有のダイナミックなエピジェネティック制御はどのようにしておこ
なわれるのか、などについて、我々の研究室の研究を中心に解説する。
担当教員:濱田 博司 教授(生命/発生遺伝学) 講義テーマ:形態形成
種々の生物の発生・形態形成において共通となる基本的メカニズムを、細胞レベル・遺伝子レベルで紹介する。
脊椎動物(とくに哺乳類)の初期発生の様式を紹介する。とくに体軸の決定、三胚葉の形成機構について述べる。
担当教員:藤堂 剛 教授(放射線基礎医学) 講義テーマ:放射線と生命
光無しに生命はありえません。生物の全てのエネルギー源は太陽光であり、視覚は重要な環境情報です。しかし
ながら、光は生物にとり有益なばかりではなく、短波長の光である放射線、紫外線は生体物質に損傷を与える為有
害です。これら光と生命の関係を、DNA 損傷応答を中心に概説し、生物が如何に巧みに外部環境に対応しているの
かについて考えます。
担当教員:野島 博 教授(微研/遺伝子工学) 講義テーマ:細胞周期とがんの悪性化
細胞を栄養条件の良い環境で培養すると G1⇒S⇒G2⇒M⇒G1 という順序で規則正しく細胞周期を繰り返して増殖
してゆく。癌細胞ではこの過程のどこかが異常となって際限なく増えてゆく。本講義では細胞周期の分子レベルで
の制御機構と、その異常が細胞の癌化と悪性化に繋がる仕組みを概説する。
担当教員:三木 裕明 教授(微研/分子細胞情報学) 講義テーマ:癌転移の分子機構
悪性化した癌細胞は原発巣を抜け出して、血管などを経て他臓器に遠隔転移する。発癌の初期過程の理解が大き
く進んだ一方で、癌転移の仕組みはよく分かっていない。本講義では、この未解明の部分の多い癌転移の仕組みに
ついて最近明らかになってきたことを、私たちの研究成果も交えて説明する。
担当教員:東城 博雅 准教授(医化学) 講義テーマ:脂質代謝とリピドミクス
脂質代謝は糖代謝と表裏一体でエネルギー代謝の要であり、糖尿病など代謝疾患の病態の理解にも必須である。
本講義においては、まず脂質代謝と糖代謝の連携・代謝調節を理解し、脂質の生体内輸送、生体膜の構造と機能に
ついて解説する。さらにこのような脂質の総覧的分析をになうリピドミクスによる病態解析についても概説する。
13
基礎生命医科学[病理・病態学分野]
月日
曜日
時限
時間
テーマ
担当教員
ゲノム病原細菌学
飯田 哲也
場所
1
2
5.16
水
3
9:10∼
12:00
4
5
6
13:00∼
ワクチンによる
15:50
感染制御論
9:10∼
ウイルス学総論
12:00
∼ウイルス学が目指すもの
1
2
5.23
水
3
堀井 俊宏
上田 啓次
4
5
6
13:00∼
15:50
新興ウイルス感染症
生田 和良
HIV感染症
塩田 達雄
1
5.30
水
3
9:10∼
12:00
4
5
6
13:00∼
15:50
自然免疫
植松
智
免疫応答の制御
竹田
潔
生体イメージング
石井
優
1
2
6.6
水
3
9:10∼
12:00
4
5
6
13:00∼
15:50
1
2
6.13
水
3
9:10∼
12:00
血管新生の分子機序
高倉 伸幸
病原体と免疫の攻防
荒瀬
4
5
6
13:00∼
15:50
14
尚
第2講義室
2
基礎生命医科学[病理・病態学分野:講義内容]
担当教員:飯田 哲也 特任教授(微研/分子細菌学) 講義テーマ:ゲノム病原細菌学
次世代 DNA シーケンサの出現など、塩基配列決定技術の急速な進歩は、医学生物学のさまざまな領域に大きなイ
ンパクトを与えつつある。本講義では、ゲノム解析およびメタゲノム解析が感染症学、特に細菌感染症領域へ及ぼ
しつつあるインパクトについて紹介する。
担当教員:堀井 俊宏 教授(微研/分子原虫学) 講義テーマ:ワクチンによる感染制御論
ワクチンは医療技術の中でもその起源が最も古く有効なもののひとつである。ワクチン開発は、Jenner 以来、永
らく経験に頼ってきたが、近年の自然免疫学の発展により、アジュバント成分を特異的に認識する TLR などの宿主
細胞受容体を介した厳密な制御が可能となってきた。本講ではマラリアワクチン開発を例にとり感染制御について
概説する。
担当教員:上田 啓次 教授(ウイルス学) 講義テーマ:ウイルス学総論∼ウイルス学が目指すもの
ウイルスとは何かから始めて、ウイルスの細胞への侵入機構、遺伝子発現・複製機構、成熟機構及びウイルス感
染による細胞反応・生体反応などウイルス、ウイルス感染症の基本的事項を概説する。またウイルス研究によって
もたらされるもの、目指すものは何なのか考察しつつ、現在当教室で進行中の研究内容について解説する。
担当教員:生田 和良 教授(微研/ウイルス免疫学) 講義テーマ:新興ウイルス感染症
近年、次々と新しいウイルスの出現が報じられてきている。このような、それまでその存在が知られておらず、
突如として新しく出現するウイルスをエマージング(新興)ウイルスと呼ぶ。SARS の原因として同定された SARS
コロナウイルス、また人類の脅威となるようなパンデミックウイルス出現の可能性のある鳥インフルエンザウイル
スなどが含まれる。
担当教員:塩田 達雄 教授(微研/ウイルス感染制御学) 講義テーマ:HIV感染症
HIV は免疫系の司令塔となる CD4 陽性 T 細胞に感染して破壊することにより、日和見疾患や悪性腫瘍を伴う重篤
な免疫不全を引き起こす。種々の抗 HIV 薬が開発されているが根治には至らず、また有効なワクチンも開発されて
いない。本講義では根治やワクチン開発を困難にしている要因について解説し、今後の研究の方向性を紹介する。
担当教員:植松 智 准教授(免フ/自然免疫学) 講義テーマ:自然免疫
自然免疫は、従来まで非特異的な貧食作用と考えられていたが、最近、Toll-like receptors を用いて自然免疫も
きわめて特異的に病原体を認識していることが明らかとなった。 TLR 以外にも細胞質内で病原体を認識する分子
が存在することも明らかとなり、哺乳動物は、細胞膜受容体と細胞質内受容体の両方を用いて病原体の体内への
侵入を感知していることが明らかとなっている。
担当教員:竹田 潔 教授(免疫制御学) 講義テーマ:免疫応答の制御
免疫系は感染防御に必須であることは当然であるが、この免疫応答も行き過ぎると種々の疾患を引き起こすこと
が明らかになっている。そのため、私たちの体内では、免疫応答は絶妙に制御を受けている。この免疫応答の制御
機構について概説する。
担当教員:石井 優 特任教授(免フ/免疫動態学) 講義テーマ:生体イメージング
近年のイメージング技術の長足の進歩により、動きのある生命現象を「生きたまま」で解析することができるよ
うになってきた。本講義では、多光子励起顕微鏡による最先端の生体イメージング技術を駆使した、免疫・炎症、
骨代謝、がんの各研究を紹介する。
担当教員:高倉 伸幸 教授(微研/組織再構築学) 講義テーマ:血管新生の分子機序
慢性炎症部位やがん病変部位の組織構築には血管形成が伴い、この血管形成の促進が病態の悪性化を惹起するこ
とが知られている。本講義では血管新生の中心として機能する VEGFR/VEGF, Tie2/angiopoietin, EphB4/ephrinB2,
APJ/apelin などの受容体/リガンドについて、血管内皮細胞とそれをとりまく細胞との細胞間相互作用について紹
介する。
担当教員:荒瀬 尚 教授(免フ/免疫化学) 講義テーマ:病原体と免疫の攻防
免疫システムがどの様に病原体に対する生体防御システムとして進化してきたか、また、病原体がどの様に免疫
システムから逃れる手法を獲得してきたかを講義する。また、病原体と免疫システムとの相互作用についての最近
の知見を紹介する。
15
基礎生命医科学[集団社会医学分野]
月日
曜日
時限
時間
テーマ
9:10∼
ライフスタイルと
12:00
体細胞染色体DNA安定性
9:10∼
ストレスでおこる病気と
12:00
その予防法
1
5.17
木
2
3
1
5.24
木
2
3
担当教員
呂
場所
玉泉
大平 哲也
1
木
2
3
9:10∼
12:00
1
6.7
木
2
3
動脈硬化予防
9:10∼
ライフサイエンス研究の
12:00
倫理とガバナンス
今野 弘規
加藤 和人
1
6.14
木
2
3
9:10∼
12:00
1
6.21
木
2
3
法中毒
9:10∼
法医学概論
12:00
死後画像診断
16
林
剛史
飯野
守男
第2講義室
5.31
基礎生命医科学[集団社会医学分野:講義内容]
担当教員:呂 玉泉 助教(環境医学) 講義テーマ:ライフスタイルと体細胞染色体DNA安定性
この半世紀、人々のライフスタイルは大きく変化した。ライフスタイルの変化は生命の設計図である染色体 DNA
の安定性にどう影響するのか、まだ不明な点が多く残されている。今回の講義では、ライフスタイルとヒト体細胞
染色体 DNA 安定性との関連性について概説する。
担当教員:大平 哲也 准教授(公衆衛生学) 講義テーマ:ストレスでおこる病気とその予防法
本講義では日本人の 3 大死因であるがん、心疾患、脳血管疾患とストレスとの関連について概説するとともに、
ストレスでおこる病気の予防法について一次予防を中心に説明する。また、近年注目されている笑いと健康との関
連についても言及する。
担当教員:今野 弘規 助教(公衆衛生学) 講義テーマ:動脈硬化予防
日本人の死因の上位を占める脳卒中や心筋梗塞は、動脈硬化が基盤となって起こる。発症すると、生存後も後遺
症による介護やリハビリ、身体活動制限による社会復帰困難を伴うことが多く、医療費や介護費用増大をもたらす
など、社会的損失も大きい。本講義では、これまでの疫学研究および予防対策を中心として、動脈硬化予防に関し
て概説する。
担当教員:加藤 和人 教授(医の倫理と公共政策学) 講義テーマ:ライフサイエンス研究の倫理とガバナンス
ライフサイエンスにおいては、人間の遺伝情報や細胞を用いた研究の重要性が増してきている。そうした研究を
行う際には、試料提供者に対する十分な説明や同意の取得、遺伝情報や細胞の取り扱いに関する配慮が欠かせない。
人由来試料を用いた研究を進める際の倫理面の配慮および研究を進める仕組みについて、遺伝子研究を中心に概説
する。
担当教員:飯野 守男 講師(法医学) 講義テーマ:法医学総論,死後画像診断
法医学総論:我が国における死因究明制度を他国と比較し述べる。
死後画像診断:昨今、世界的に死後画像診断が注目され、日本では Ai(エーアイ)と呼ばれている。これは、死
体を医療用の CT や MRI などで検査し、死因の究明などに役立てようとするものである。死後 CT 画像は、死因究明以外
にも様々な利点がある一方で、使用する際に注意すべき点もある。本講義では、法医学における死後 CT の有用性と
その限界について述べる。
担当教員:林 剛史 助教(法医学) 講義テーマ:法中毒
法医学の一分野である法中毒学の概説を行う。法医実務上しばしば経験される中毒物質について、その中毒機序、
測定法等について事例を交えて紹介する。また、昨今社会問題となっている乱用薬物についても簡単な解説を行う。
17
臨床医学
月日
曜日
時間
1
呼吸器疾患と感染
3
9:10∼
10:00
10:10∼
11:00
11:10∼
12:00
4
13:00∼
14:20
5
6
14:30∼
15:50
9:10∼
10:30
10:40∼
12:00
13:00∼
14:20
14:30∼
15:50
9:10∼
10:30
10:40∼
12:00
13:00∼
14:20
14:30∼
15:50
9:10∼
10:00
10:10∼
11:00
11:10∼
12:00
13:00∼
13:50
14:30∼
15:50
9:10∼
10:00
10:10∼
11:00
11:10∼
12:00
13:00∼
13:50
14:00∼
14:50
15:00∼
15:50
2
5.11
金
1
5.18
金
2
3
4
1
5.25
金
2
3
4
1
2
6.1
金
3
4
5
1
2
6.8
金
3
4
5
テーマ
教室名
呼吸器・免疫アレルギー内科学
呼吸器外科学
講義担当教員
立花
功
新谷
康
感染制御学
朝野 和典
高血圧・腎疾患
老年・腎臓内科学
猪阪 善隆(腎疾患)
大石 充(高血圧)
医学統計
医学統計学
濱﨑 俊光
血液・免疫・
アレルギー
血液・腫瘍内科学
柴山 浩彦
呼吸器・免疫アレルギー内科学
田中 敏郎
小児科学
酒井 規夫
小児成育外科学
臼井 規朗
小児疾患
泌尿生殖器疾患
麻酔・ICUと
漢方内科
精神・神経疾患
皮膚疾患
泌尿器科学
辻村
晃
産科学婦人科学
木村
正
麻酔・集中治療医学
藤野 裕士
漢方医学
萩原 圭祐
精神医学
武田 雅俊
神経内科学
望月 秀樹
脳神経外科学
橋本 直哉
形成外科学
細川
亙
耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
小川
真
感覚器疾患と
運動系疾患
放射線医学
眼科学
前田 直之
整形外科学
吉川 秀樹
放射線医学
金
放射線治療学
核医学
6.15
金
1
9:10∼
10:30
循環器疾患
心臓血管外科学
6.18
月
2
10:40∼
12:00
皮膚疾患
皮膚科学
場所
東石
吉岡 靖生
畑澤
澤
井川
順
芳樹
健
※テーマ「皮膚疾患」は、複数の日にまたいで講義が行われるので注意して下さい。
(単位認定には、テーマ内のすべての講義にでることが必要です。)
18
第2講義室
時限
臨床医学:講義内容
担当教員:立花
功 准教授(呼吸器・免疫アレルギー内科学)
講義テーマ:呼吸器疾患と感染
呼吸器疾患の診療ニーズは着実に増加しており、2020 年の世界疾患別死亡順位の 10 位以内に COPD、肺がん、肺
炎、結核の 4 つが入ると予想されている。中でも肺がんの治療成績は悪く、日本人のがん死因の第1位となってい
る。しかし分子標的薬の登場により、この 10 年間で肺がん治療は大きく変貌した。その現状と新たな試みについて
概説する。
担当教員:新谷
康
助教(呼吸器外科学) 講義テーマ:呼吸器疾患と感染
呼吸器外科の治療対象領域は、肺癌、転移性肺腫瘍、肺の良性腫瘍、自然気胸、肺感染症などの肺疾患だけでな
く、胸腺腫瘍を代表とする縦隔腫瘍、胸膜悪性中皮腫、膿胸、胸壁腫瘍、横隔膜疾患、さらに最近では呼吸不全に
対する肺移植など、多岐にわたる。これらの病態と治療方針を概説する。
担当教員:朝野 和典 教授(感染制御学)
講義テーマ:呼吸器疾患と感染
感染症のうち最も頻度が高いのが呼吸器感染症である。呼吸器感染症には、普通感冒から肺炎まで多様な病態と
病原微生物がみられる。それらの病態に応じた適切な治療を行うために細菌学的診断は必須である。これらのこと
を細菌学、病理学、薬理学、内科学の視点から解説し、理解を深める。
担当教員:猪阪 善隆 准教授、大石
高血圧
充 講師(老年・腎臓内科学)
講義テーマ:高血圧・腎疾患
高血圧患者は 4000 万人とも 4500 万人とも言われており日本人に最も多い生活習慣病の一つである。また心
血管イベントリスクとしても非常にリスクが高く高血圧克服は医療界の非常に大きな命題の一つである。本講義で
は高血圧ガイドライン 2009 年版と高血圧の未来医療を軸として高血圧について概論したい。
腎疾患
わが国では末期腎不全のために維持透析医療を受ける患者数が急速に増加し、2009 年度末で 29 万人であり、
また、その予備軍とされる慢性腎臓病患者は成人の約 10%(1 千万人)とされる。 さらに慢性腎臓病は、心血管疾
患の重要なリスク因子であり、近年臨床医学において一重要性を増している腎臓病学について概説する。
担当教員:濱﨑 俊光 准教授(医学統計学) 講義テーマ:医学統計
医学研究における統計学の役割とその方法について概説する。とくに、医薬品や医療技術といった治療の有効性
と安全性を検討するため、ヒトを対象とする臨床試験を通して、統計的方法が①データの収集に伴う実験誤差を減
少させ、②意思決定過程における偏りを回避し、③効率の高い比較を保証し、④十分な簡便性を備えさせることを
理解する。
担当教員:柴山 浩彦 講師(血液・腫瘍内科学)
講義テーマ:血液・免疫・アレルギー
血液学は、基礎研究がいち早く臨床応用されている分野である。細胞の増殖・分化・死やがん化などの細胞現象
も、血液細胞をモデルとした研究によりその機構の解明が大きく進んだ。本講義では、造血器腫瘍、特に白血病の
成因、ならびに、最新の治療法について述べる。
担当教員:田中 敏郎 寄附講座教授(呼吸器・免疫アレルギー内科学)
講義テーマ:血液・免疫・アレルギー
免疫機構は、自己と非自己を識別し、有害な非自己を生体から排除する防御機構である。排除する機構の障害に
より免疫不全症が、自己と非自己の識別が破綻すると自己免疫疾患が、本来有害でない非自己に対する免疫応答に
よりアレルギーが発症する。講義では、これら免疫疾患の診断、治療また現状の問題点に関して言及する
担当教員:酒井 規夫 准教授(小児科学)
講義テーマ:小児疾患
小児疾患のうちで、出生時に異常の見つかる先天異常が、どのような原因でどの程度の頻度であるか知ることに
より、多くの疾患の成因の中で遺伝的なものと環境因子の関係について理解することを目指す。遺伝性の疾患に対
19
する関わりの中で遺伝カウンセリングの意義についても解説する。
担当教員:臼井 規朗 准教授(小児成育外科学)
講義テーマ:小児疾患
まず総論で、小児外科と成人外科の違いについて詳述し、各論では小児外科に特徴的な疾患として重要な新生児
外科症例(胎児診断症例を含む)、胆道疾患(胆道閉鎖症、胆道拡張症)、小児悪性腫瘍について解説し、さらに
鼡径ヘルニアや陰嚢水腫など、日常よく遭遇する小児外科疾患について解説する。
担当教員:辻村
晃 准教授(泌尿器科学) 講義テーマ:泌尿生殖器疾患
泌尿器科の対象臓器は腎―尿管―膀胱―尿道からなる尿の生成と輸送路、精巣―精巣上体―精管―精嚢―前立腺
からなる精子と精液の生成と輸送路(男性生殖器)および副腎であり、解剖学や病理学を解説する。
担当教員:木村
正 教授(産科学婦人科学)
講義テーマ:泌尿生殖器疾患
産婦人科の三大分野である産科・腫瘍・生殖について、各々代表的疾患、今なお解明されていないことなどを中
心に概説する。
担当教員:藤野 裕士 講師(麻酔・集中治療医学)
講義テーマ:麻酔・ICUと漢方内科
集中治療の歴史と意義について説明し、各国の状況についても概説する。さらに生命維持装置と各種モニターに
ついて機能と適応について説明する。
担当教員:萩原 圭祐 寄附講座准教授(漢方医学)
講義テーマ:麻酔・ICUと漢方内科
現在、漢方医学は漢方専門の医療機関のみならず、一般病院でも漢方エキス製剤の投与という形で実践されてい
ます。一般市民においても、漢方薬が話題になることが増えてきました。ただし、漢方医学を正しく利用するため
には、ある程度の知識が必要です。医療従事者として知っておくべき、漢方医学の基礎知識について解説します。
担当教員:武田 雅俊 教授(精神医学)
講義テーマ:精神・神経疾患
精神医学は、ヒトの行動異常を対象とする。精神障害により、普通の人が普通の状態ではしないような極端な言
動を呈することがある。このような病的状態を診療の対象とし、学問の対象とする。
気分障害、不安障害、統合失調症群、認知障害、発達障害、摂食障害、物質依存など対象範囲は多岐にわたるが、
近年の脳科学の発達により、病態の解明に近づきつつある。分子生物学、細胞生物学、分子遺伝学、脳機能画像、
精神生理学、神経心理学、精神病理学、神経病理学など多彩な研究アプローチのなかで、教室で行われている研究
の一端を紹介する。
担当教員:望月 秀樹 教授(神経内科学)
講義テーマ:精神・神経疾患
神経変性疾患は、その多くが高齢発症の疾患で、原因が不明なために未だ治療法が確立されていない。そのため
高齢化社会を迎えるにあたり年々その数が増加し、大きな社会問題となっている。しかし、近年それら疾患の原因
蛋白の一部が解明されてきており、その原因解明のための検討や新たな治療法の開発が急速に進行している。我々
の教室の研究の進展を含め解りやすく概説する。
担当教員:橋本 直哉 准教授(脳神経外科学)
講義テーマ:精神・神経疾患
本講義では、脳神経疾患のうち脳神経外科が主に取り扱う疾患について概説する。特に脳腫瘍やてんかんなどの
代表的疾患について、薬物治療から外科治療までの最新知見を包括的に紹介する。
担当教員:細川
亙 教授(形成外科学)
講義テーマ:皮膚疾患
皮膚の構造と皮膚欠損の治療法について講義する。皮膚移植の方法としての皮弁法と遊離植皮術の原理的な相違
などについて詳述する。
担当教員:小川
真 講師(耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
講義テーマ:感覚器疾患と運動系疾患
耳鼻咽喉の大きな役割の 1 つにコミュニケーションがある。耳はコミュニケーションの Input を、鼻咽喉・口腔は
20
Output を担当する。本講義では耳鼻咽喉領域における音響に関連した生理学と治療の試みについて解説する。
担当教員:前田 直之 寄附講座教授(眼科学)
講義テーマ:感覚器疾患と運動系疾患
感覚器としての眼球が、屈折異常や眼疾患に罹患することによって、それによってもたらされる視覚の質がどの
ように変化し、それをどのように矯正あるいは治療しているか、その現状と今後について概説する。
担当教員:吉川 秀樹 教授(整形外科学)
講義テーマ:感覚器疾患と運動系疾患
整形外科では、骨、関節、靭帯、脊髄などの支持・運動器官の外傷、疾患を治療の対象としている。本講義では、
(1)整形外科で扱う、種々の病態・疾患を解説し、その治療法を解説する。(2)整形外科領域の基礎研究として、骨・
軟骨再生医療、コンピュータ支援手術など最先端の研究成果を解説する。
担当教員:金
東石 准教授(放射線医学) 講義テーマ:放射線医学
放射線医学は物理的な方法論を用いてできるだけ非侵襲的に生体情報を収集してこれを解析し、疾患の治療に役
立てる学問である。画像診断で用いられる装置には、単純X線、消化管透視、超音波、CT、MRI、PET があるが、そ
れぞれの装置の特徴を説明し、臓器別疾患における効率的な画像診断方法について概説する。
担当教員:吉岡 靖生 准教授(放射線治療学)
講義テーマ:放射線医学
放射線治療は手術、化学療法と共にがん治療の三本柱の一つである。放射線の特徴は機能温存が可能な事である。
化学療法との併用による治療成績の向上や腫瘍に限局させて大線量を投与する事で成績向上させる試みがなされて
いる。高齢化社会を迎えて放射線治療の重要性は増しており、放射線治療医の育成が急務とされている。
担当教員:畑澤
順 教授(核医学) 講義テーマ:放射線医学
核医学は、放射性核種で標識した分子の体内分布を画像化することによって生体の機能・代謝を研究する分野で
ある。中枢神経(ヒト脳の成熟過程、ヒト高次脳機能解析、精神科領域疾患)、悪性腫瘍(早期診断、治療効果)、
免疫、再生医療、創薬分野など、広範な領域への応用を紹介する。
担当教員:澤
芳樹 教授(心臓血管外科学)
講義テーマ:循環器疾患
開心術は 52 年前の当院における人工心肺を用いた手術の初成功例以降、心筋保護法や体外循環法、手術手技の進
歩などに伴い年々増加している。冠動脈疾患、弁膜症、大動脈、重症心不全などの外科治療の現況と問題点、今後
の展望につき概説する。
担当教員:井川
健 講師(皮膚科学)
講義テーマ:皮膚疾患
科学の進歩に伴い、病因病態の解明のみならず、検査方法や検査機器も著しく進歩してきている。それに伴い、
皮膚科領域の疾患にも新しい疾患の概念や検査方法、治療方法が考察されつつある。これらあたらしい知見につ
いて、基本的な皮膚の機能を踏まえつつ解説する。
21
人体系統解剖学実習見学
月日
曜日
時間
1
9:10∼
11:00
2
3
11.15
木
4
6
2
3
11.16
金
4
5
6
14:00∼
15:50
9:10∼
11:00
11:10∼
12:00
13:00∼
13:50
系統解剖学実習
14:00∼
15:50
22
系統解剖室
(共同研究棟1階)
1
系統解剖学
実習前講義
場所
)
5
11:10∼
12:00
13:00∼
13:50
テーマ
第2講義室
医(学部講義棟2階
時限
病院見学について
大阪大学附属病院の見学をします。
A班
日程
曜日 時間
見学場所
9.18
火
9:10-12:00
医療情報部
9.19
水
9:10-12:00
内科系
9.20
木
9:10-12:00
外科系
B班
日程
曜日 時間
見学場所
9.18
火
9:10-12:00
外科系
9.19
水
9:10-12:00
医療情報部
9.20
木
9:10-12:00
内科系
C班
日程
9.18
曜日 時間
火
9:10-12:00
見学場所
内科系
集合場所
病院1階 医療情報部(リハビリ部の前)
引率担当:松村泰志 [email protected]
電話番号:06-6879-5900
臨床研究棟 8 階 呼吸器免疫アレルギー内科教授室
引率担当者:井上幸治 [email protected]
熊ノ郷淳 [email protected]
電話番号 06-6879-3830
バイオメディカル教育研究棟 2 階
医科学教育センター(部屋番号 E21-18)
引率担当:和佐勝史 [email protected]
電話番号:06-6879-3200
集合場所
臨床研究棟 4 階眼科医局
引率担当:西田幸二 [email protected]
電話番号 06-6879-3451
病院1階 医療情報部(リハビリ部の前)
引率担当:松村泰志 [email protected]
電話番号:06-6879-5900
病院1階 カテーテル検査室入口自動扉前
引率担当:循環器内科 山口修
[email protected]
電話番号:06-6879-3632 (内線3632)
集合場所
基礎研究棟 6 階 消化器内科企画室(B61-07)
引率担当:辻井正彦 [email protected]
電話番号:06-6879-3621
9.19
水
9:10-12:00
外科系
9.20
木
9:10-12:00
医療情報部
臨床研究棟 2 階消化器外科医局
引率担当:
企画室 山﨑誠 [email protected]
竹政伊知朗 [email protected]
秋田裕史 [email protected]
電話番号:06-6879-3251
病院1階 医療情報部(リハビリ部の前)
引率担当:松村泰志 [email protected]
電話番号 06-6879-5900
※場所は 45 ページの「医学部研究棟案内」にて確認願います。
(注意)
・3 日間出席をとります。(必ず 10 分前には集合場所に集まること。)
・班分けについては、後日連絡します。
・当日はネームプレート及び白衣を着用する必要があるので、病院見学の前日までに
「生体統御ネットワーク医学教育プログラム事務室」までネームプレート及び白衣を
取りに来ること。(ネームプレート及び白衣については、見学終了後に必ず「生体統御
ネットワーク医学教育プログラム事務室」へ返却すること)
23
生体機能実習について
講義内容の理解を促進する目的で、生体機能を実際に計測する実習と、細胞レベルの電気信号
の仕組みを学ぶニューロンシミュレーション実習(Duke 大学で開発された、研究教育用のソフト
ウェア“Neuron”を用いる)を行います。実習書は、別途配布します。
なお、各研究科での授業などと重複する場合は、あらかじめ「生体統御ネットワーク医学教育プ
ログラム事務室」までご相談ください。
日程
6 月 27 日(水)1 日目
6 月 28 日(木)2 日目
6 月 29 日(金)3 日目
(6 月 22 日(金)予備日)
A班
日程
6.27
6.28
6.29
B班
日程
6.27
6.28
6.29
C班
日程
6.27
6.28
6.29
曜日 時間
9:10-12:00
水
13:00-15:50
9:10-12:00
木
13:00-15:50
9:10-12:00
金
13:00-15:50
実習内容
ニューロンシミュレーション
筋電図
眼電図
脳波
予備日程
合同発表会
曜日 時間
9:10-12:00
水
13:00-15:50
9:10-12:00
木
13:00-15:50
9:10-12:00
金
13:00-15:50
実習内容
ニューロンシミュレーション
脳波
筋電図
眼電図
予備日程
合同発表会
曜日 時間
9:10-12:00
水
13:00-15:50
9:10-12:00
木
13:00-15:50
9:10-12:00
金
13:00-15:50
実習内容
ニューロンシミュレーション
眼電図
脳波
筋電図
予備日程
合同発表会
24
実習場所
筋電図 医学部 共同研究棟 7 階の機能系実習室7(D71-13)
(責任者 坂田宗平)
眼電図 医学部 共同研究棟 6 階の機能系実習室4(D61-12)
(責任者 三好智満)
脳波
医学部 共同研究棟 6 階の機能系実習室3(D61-11)
(責任者 佐々木仁)
ニューロンシミュレーション 医学部講義棟 3 階共用試験室(CBT ルーム)
(責任者 木村文隆)
合同発表会 医学部 講義棟 B 視聴覚室
(指導教員 澤井、坂田、三好、佐々木、木村)
3 つのグループに分かれ、実習および発表を行います。
なお、グループ分けについては後日連絡します。
(注意)・欠席した場合は、補講はありません。
・「ニューロンシミュレーション」の実習には、定規と電卓を持ってくること。
・「筋電図」の実習では、男子女子学生ともに被験者になってもらう可能性があるので、
ひざ下が露出できる服装(例:短パン)を各自用意すること。
25
英会話カリキュラムについて
◇定期的英会話カリキュラムについて
6 月より 曜日未定:午後 5 時∼6 時 30 分(後日お知らせいたします。)
※詳しいスケジュール、カリキュラム等については、ホームページ上に掲載予定ですが、
別途、選抜学生に対して電子メールにてスケジュールをお送りいたします。
★英語の基礎学力と定期的英会話カリキュラムの進捗状況をはかるために、
下記の日程で英語検定試験を行います。(検定料はかかりません。)
(開催:IELTS)
事前講座(無料)
8 月 1 日(水)10 時∼17 時
場所:医学部共通棟 3 階 小会議室
(講義棟隣の 3 階建の建物です。)
検定試験
9 月 1 日(土)8 時集合(1 日かけて試験を行います。)
場所:医学部講義棟 講義室2
※詳細は履修説明会時に IELTS に関して資料を配布しますので、それを参照ください。
試験を受けるにはパスポートが必要です。
◇短期集中型英会話カリキュラムについて
・夏と冬の間に短期集中型の英会話カリキュラムを行う予定です。
夏
大阪大学との協定校であるオランダのグローニンゲン大学の講師により、
8 月 20 日(月)から 31 日(金)まで行われます。
(土日を除く)
※時間・場所などについては、後日改めて電子メールにてご連絡いたします。
冬
詳細が決まりましたら、電子メールにて連絡いたします。
26
奨励金制度
1.
奨励金の概要
大阪大学博士課程教育リーディングプログラムでは、学業・研究に専念するために、学生の受給申請に基
づき、選考を経た上で奨励金を支給する制度を用意しています。奨励金の詳細は、本シラバス巻末の「大阪
大学博士課程教育リーディングプログラム奨励金実施要項」で確認してください。
2.
奨励金の受給額
生体統御ネットワーク医学教育プログラムにおける平成 24 年度の支給額は、月額 200,000 円です。
3.
奨励金の申請
奨励金は、年度単位で支給が決定されます。受給するには、当該年度の申請期間の前に配付する「奨励金
受給要項」に従い、年度ごとに定められた期間に、別途配付する「奨励金受給調書」によって申請してくだ
さい。
なお、申請する意思の有無を確認することが必要なため、奨励金の受給を希望しない場合も、
「奨励金受
給調書」を毎年度必ず提出してください。
4.
奨励金の受給資格
奨励金の受給資格については、
「大阪大学博士課程教育リーディングプログラム奨励金実施要項」の第2
条を参照してください。なお、定められている受給資格の重要な点は次の通りです。
(1)奨励金と重複して受給できない奨学金等が定められています。受給資格を確認の上、該当する奨学金等
を受給している場合又は受給予定の場合は、奨励金の受給決定後、ただちに当該奨学金等の辞退手続を
取り、初回奨励金受給日までに辞退してください。
(2)日本学術振興会の特別研究員(DC)を受給する場合は、奨励金と重複して受給できません。
(3)奨励金の受給が決定した場合、就職している又はアルバイトをしている場合は、辞職の手続きを取って
ください。初回奨励金受給日までに辞職をしなければ、奨励金を受給できません。
(4)大阪大学の入学料免除・収納猶予、授業料免除・収納猶予・分納については、奨励金を受給しているこ
ととの重複に制限はありません。なお、授業料免除等の収入限度額や申請方法等の詳細は、学生部吹田
学生センター(06-6879-7088)に確認してください。
5.
奨励金受給者の決定
生体統御ネットワーク医学教育プログラムにおいて公正に選考を実施した後、
奨励金受給選考通過者を発
表します。選考通過者は、定められた期間内に、別途配付する「誓約書」
「振込依頼書」を提出してくださ
い。提出がない場合、受給決定は取り消されます。
なお、文部科学省の指示により、奨励金受給者の氏名を、生体統御ネットワーク医学教育プログラムのホ
ームページ等で公表します。
6.
奨励金支給の停止・再開(休学・退学・留学を含む)
奨励金を受給中に、所属する研究科を休学・退学する場合は、奨励金の受給資格がなくなります。奨励金
を受給している学生が所属する研究科を休学・退学する場合は、未来戦略機構第二部門(生体統御ネットワ
27
ーク医学教育プログラム)担当事務へ「奨励金支給停止・再開申請書」を必ず提出してください。届出をし
なかったことにより、休学・退学後に奨励金が支給された場合、休学・退学後に支給された奨励金を返還し
なくてはなりません。
また、休学・退学以外でも、自己都合で奨励金の支給を停止したい場合や、停止していた奨励金の支給・
再開を希望する場合は、同申請書を提出してください。
なお、日本学生支援機構のプログラム等に参加して短期の海外留学をする場合、留学のために支給される
経費が「奨学金」であれば、奨励金との重複受給ができなくなります。この場合は、奨励金の支給を停止す
ることも可能ですが、慎重な取扱いが必要ですので、留学方法・制度を問わず、留学することを考えている
場合は、できるだけ早期に、未来戦略機構第二部門(生体統御ネットワーク医学教育プログラム)担当事務
に相談してください。
7.
奨励金に関する税金の納付等について
(1)納税
奨励金は所得(所得区分は「雑所得」
)となりますので、受給者各自において所得税及び住民税を納付し
なければなりません。税金を納付しなかった場合は、法律違反となるとともに、奨励金の支給停止対象とな
る場合があります。
所得税及び住民税を納付したことを確認できる書類を、後日必ず提出してください。提出先や提出書類の
内容等は、確定申告の時期までにお知らせします。
また、大学より受給者へ毎月郵送される「振込のお知らせ(ハガキ)
」には、当該月の支給額が記載され
ており、納税のための確定申告を行う際の必要書類となりますので、各自において大切に保管してくださ
い。
なお、外国人留学生の場合は、日本国と留学生の母国との租税条約等により、税金の取扱いが異なる場
合があります。
① 所得税
受給者本人が、確定申告によって所得税を納税しなければなりません。確定申告の時期は毎年2月16日
から3月15日(土日と重なる場合は前後する場合がある。
)です。
所得税及び確定申告の詳細は、国税庁ホームページ(http://www.nta.go.jp/)又は所轄税務署で確認してくだ
さい。
所得税額の試算(目安)
所得税の速算表(国税庁ホームページより)
課税される所得金額
税率
控除額
195 万円以下
5%
0円
195 万円を超え 330 万円以下
10%
97,500 円
以下は、月額 20 万円の奨励金を 12 ヶ月受給し、所得年額が 240 万円となる場合の試算(目安)です。
(例)基礎控除 38 万円のみが控除される場合
【課税所得】2,400,000 円−380,000 円=2,020,000 円
【所得税額の試算】2,020,000 円×0.1(税率)−97,500(控除額)=104,500 円(所得税額)
28
*基 礎 控 除=所得税額を計算する際に、総所得金額等から差し引くことができる控除。
*各種の控除等により税額は異なります。詳細は、国税庁のホームページ又は所轄税務署
で確認してください。
②
住民税(市町村民税、府県民税)
住民税は、受給者本人が「普通徴収」という方式で納付することになります。普通徴収とは、確定申告を
行うと、
税務署から居住する市町村へ住民税の支払について通知され、
市町村において住民税額が決定され、
翌年度の 5∼6 月頃に住民税の納税通知書が市町村(納税者の 1 月 1 日現在における住所地の自治体)より
本人宛に届き、これにより各自が納付する方式です。通常は 1 年分を 4 期に分けて支払いますが、市町村に
よっては、1 年分を一括して納付すると納税額が安くなる制度があります。
住民税には均等割額と所得割額があります。なお、住民税の基礎控除額は 33 万円です。
以下は、豊中市ホームページに掲載されている、
「均等割額」及び「所得割額の税率」の例です。
http://www.city.toyonaka.osaka.jp/top/kurashi/sizei/kojin/keisan.html
【均等割額】4,000 円(市民税 3,000 円+府民税 1,000 円)
【所得割額の税率】課税所得の 10%(市民税=課税所得金額の 6%、府民税=課税所得の 4%)
各種の控除等により税額は異なります。詳細は、市町村のホームページ又は市町村の担当窓口で
確認してください。
(2)その他
①
国民健康保険
親又は親族等の勤務先の健康保険に、被扶養者となって加入している場合、年収が 130 万円を超えると被
扶養者の資格がなくなります。親又は親族等が勤務先で被扶養者の取消を行い、受給者本人が市町村の窓口
で国民健康保険の加入手続を取ってください。
以下は、吹田市役所の国民健康保険に関するホームページです。
http://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-fukushi/kokuhokou/011687.html
②
国民年金
20 歳以上になると国民年金の保険料を納付することが義務づけられています。学生本人の所得が一定以
下(118 万円+扶養親族等の数×38 万円+社会保険料控除等)の場合に在学中の納付が猶予される「学生納
付特例制度」を申請している場合でも、奨励金を受給することによって、ほとんどの学生は、
「学生納付特
例制度」の申請条件を満たさなくなります。受給者本人が、市町村の年金担当窓口で手続きを行い、日本年
金機構から送付される納付書や口座振替等によって納付してください。なお、手続等の詳細については、以
下の日本年金機構のホームページ等を参照してください。
http://www.nenkin.go.jp/
その他、奨励金を受給することによって公的機関等への手続が必要となるかどうかについては、各自にお
いて確認のうえ、適切な処置を取るようにしてください。
29
留意事項
◇博士課程教育リーディングプログラム
「生体統御ネットワーク医学教育プログラム事務室」の窓口業務について
[所在地] 大阪府吹田市山田丘2−2
[TEL]
06−6879−2630
[FAX]
06−6879−2631
[E-Mail] [email protected]
[窓口業務時間]
医学部研究棟 2 階
月曜∼金曜(祝日・年末年始を除く)の 8:30∼17:15
◇学生に対する連絡方法等について
本プログラムを受講している学生への連絡、通知、呼び出しは、KOAN で行います。
注意:
内容によっては、個人宛てに電子メールや電話で連絡を行う場合がありますので、KOAN には必
ず連絡のつくメールアドレス、電話番号を登録しておくようにしてください。
30
プログラム担当教員名簿
名前
米田 悦啓
(プログラム責任者)
所属研究科・専攻・職名
生命機能研究科・生命機能専攻・教授
医学系研究科長
●分子生物学
[email protected]
竹田 潔
医学系研究科・医学専攻・教授
(プログラムコーディネー ●免疫学
ター)
[email protected]
吉川
秀樹
西田
幸二
熊ノ郷
淳
菊池
章
山下
俊英
澤
畑澤
芳樹
森
順
正樹
島田
昌一
望月
秀樹
岡村
康司
医学系研究科・医学専攻・教授
●整形外科学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●眼科学、再生医学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●免疫学、内科学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●生化学、細胞生物学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●神経科学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●心臓血管外科、再生医療
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●核医学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●腫瘍外科
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●神経解剖学、神経科学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●神経内科学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●神経科学
[email protected]
31
玉井
克人
田倉
智之
仲野
徹
吉森
保
村上
正晃
菊谷
仁
審良
静男
石井
優
荒瀬
尚
坂口
志文
木下
タロウ
黒崎
知博
Standley
Coban
Daron
Cevayir
医学系研究科・医学専攻・寄付講座教授
●再生医学、皮膚科学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・寄付講座教授
●医療経済学、医療政策学
[email protected]
生命機能研究科・生命機能専攻・教授
医学系研究科・医学専攻・教授
●病理学
[email protected]
生命機能研究科・生命機能専攻・教授
医学系研究科・医学専攻・教授
●分子細胞生物学
[email protected]
生命機能研究科・生命機能専攻・准教授
医学系研究科・医学専攻・准教授
●免疫学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●免疫学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●免疫学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・特任教授
●細胞動態学、ライブイメージング
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●免疫学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●免疫学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・教授
●生化学、免疫学
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・特任教授
●免疫学
[email protected]
生命機能研究科・生命機能専攻・特任准教授
●免疫システム学、バイオインフォマティクス
[email protected]
医学系研究科・医学専攻・特任准教授
●マラリア免疫学
[email protected]
32
原田
杉山
三善
彰宏
医学系研究科・医学専攻・教授
●神経科学、細胞生物学
[email protected]
治夫
医学系研究科・保健学専攻・教授
●腫瘍免疫学
[email protected]
英知
医学系研究科・保健学専攻・教授
●病態生化学、糖鎖生物学
[email protected]
村上
伸也
豊澤
悟
岡田
雅人
高木
淳一
中川
敦史
井上
豪
粟津
邦男
明石
満
菊地
和也
上西
啓介
宇野
公之
歯学研究科・口腔科学専攻・教授
●歯周病学
[email protected]
歯学研究科・口腔科学専攻・教授
●口腔病理学、分子生物学
[email protected]
理学研究科・生物科学専攻・教授
●生化学、腫瘍学
[email protected]
理学研究科・生物科学専攻・教授
●構造生物学
[email protected]
理学研究科・生物科学専攻・教授
●放射光構造生物学
[email protected]
工学研究科・応用化学専攻・教授
●構造生物科学
[email protected]
工学研究科・環境・エネルギー工学専攻・教授
●医用生体光学
[email protected]
工学研究科・応用化学専攻・教授
●高分子化学
[email protected]
工学研究科・生命先端工学専攻・教授
●ケミカルバイオロジー
[email protected]
工学研究科・ビジネスエンジニアリング専攻・教授
●先進材料加工
[email protected]
薬学研究科・創成薬学専攻・教授
●薬品分析化学
[email protected]
33
堤
水口
康央
裕之
藤尾
慈
橋本
均
石川
真由美
薬学研究科・創成薬学専攻・教授
●毒性学、薬物送達学
[email protected]
薬学研究科・創成薬学専攻・教授
●分子生物学
[email protected]
薬学研究科・医療薬学専攻・教授
●循環器内科学
[email protected]
薬学研究科・医療薬学専攻・教授
●分子神経薬理学
[email protected]
国際企画推進本部・教授
●社会人類学、教育国際化
[email protected]
学外プログラム担当者
石井
健
福西
快文
磯野
藤男
服部
有宏
成田
寛
坂田
恒昭
高橋
晃
中
俊弥
医薬基盤研究所・アジュバント開発プロジェクト
プロジェクトリーダー
●免疫学、臨床試験、審査行政
産業技術総合研究所・バイオメディシナル情報研究センター・
主任研究員
●計算化学
第一三共株式会社・先端医薬研究所・所長
●分子細胞生物学
中外製薬株式会社・研究本部・部長
●血液学
田辺三菱製薬株式会社・研究本部・部長
●創薬研究
塩野義製薬株式会社
Global Development Office
イノベーションデザイン部門長
●分子生物学、創薬イノベーション
テルモ株式会社・取締役特別顧問
●医療技術開発
パナソニック株式会社
産学連携推進センター・グループマネージャー
●産学連携推進
34
プログラム専属教員
宮坂
昌之(特任教授)
深田
宗一朗(特任准教授)
西部
真理子(特任助教)
笠井
淳司(特任助教)
門
祐示(特任助教)
未来戦略機構所属
●医学部内
「生体統御ネットワーク医学教育プログラム事務室」
[email protected]
未来戦略機構所属
●薬学研究科
[email protected]
未来戦略機構所属
●医学部内
「生体統御ネットワーク医学教育プログラム事務室」
[email protected]
未来戦略機構所属
●薬学研究科
[email protected]
未来戦略機構所属
●工学研究科
応用化学専攻構造物理化学領域
[email protected]
簑島
維文(特任助教)
未来戦略機構所属
●工学研究科 生命先端工学専攻
[email protected]
松永
幸子(特任助教)
藤井
慎介(特任助教)
坂田
宗平(特任助教)
Kang
Sujin(特任助教)
未来戦略機構所属
●蛋白質研究所
[email protected]
未来戦略機構所属
●医学系研究科 生化学・分子生物学講座
[email protected]
未来戦略機構所属
●医学系研究科 生理学講座
[email protected]
未来戦略機構所属
●医学系研究科 内科学講座
[email protected]
35
36
規程等
37
大阪大学博士課程教育リーディングプログラム
「生体統御ネットワーク医学教育プログラム」規程
(趣旨)
第1条 この規程は、大阪大学大学院学則第5条の5第2項及び第6条第5項の規定に基づき、大阪大学博士課
程教育リーディングプログラム「生体統御ネットワーク医学教育プログラム」
(以下「本プログラム」という。)
に関し、必要な事項を定めるものとする。
(目的)
第2条 本プログラムは、生体を複数の統御システムネットワークの連関として俯瞰的にとらえ、アカデミズム
を追及できる創造力、基礎研究の成果を社会応用にまで展開する集学的なイノベーション力、豊かな国際性、
卓越したコミュニケーション能力を併せ持ち、種々の疾患の克服を実現できる優秀な若手研究者リーダーを育
成することを目的とする。
(履修対象者)
第3条 本プログラムを履修することができる者は、大阪大学(以下「本学」という。
)大学院の次の課程に入
学する者とする。
(1)
理学研究科生物科学専攻、医学系研究科保健学専攻、薬学研究科創成薬学専攻若しくは工学研究科生命
先端工学専攻、応用化学専攻、環境・エネルギー工学専攻若しくはビジネスエンジニアリング専攻の博士
課程の前期課程又は医学系研究科の修士課程
(2) 生命機能研究科の博士課程
2
本プログラム以外の博士課程教育リーディングプログラムを履修する者は、本プログラムを履修すること
はできない。
(出願)
第4条 本プログラムの履修を志願する者(以下「履修志願者」という。
)は、所定の期日までに履修願書に別
に定める書類を添えて、未来戦略機構長(以下「機構長」という。
)に提出しなければならない。
(選抜)
第5条 機構長は、履修志願者に対し、書類選考、筆記試験及び面接試験を行い、志望理由を記載した書類、
成績証明書等を総合して履修を許可すべき者を決定する。
(標準履修年限)
第6条 本プログラムの標準履修年限は、5年とする。
(教育方法)
第7条 本プログラムの教育は、リーディングプログラム科目として本プログラムが開設する授業科目(以下
「授業科目」という。
)の授業等によって行う。
(授業科目名及び単位数)
第8条 授業科目の科目名及び単位数は、別表のとおりとする。
(単位の計算方法)
第9条 授業科目の単位の計算は、次のとおりとする。
(1) 講義は、15時間をもって1単位とする。
(2)
演習は、30時間をもって1単位とする。ただし、授業科目により15時間をもって1単位とすることが
ある。
38
(3)
実験及び実習は、45時間をもって1単位とする。
(4)
一の授業科目について、講義、演習、実験又は実習のうち2以上の方法の併用により行
う場合については、その組み合わせに応じ、前3号に規定する基準を考慮して定める時間の
授業をもって1単位とする。
(履修手続)
第10条 第5条の規定により本プログラムの履修を許可された学生(以下「履修学生」という。
)は、所定の
期日までに履修しようとする授業科目を機構長に届け出て、受講登録をし、許可を得なければならない。
(履修方法)
第11条 履修学生は、別表に掲げる授業科目をすべて修得しなければならない。
(試験及び評価)
第12条 履修した各授業科目の合否は、筆記試験又は口頭試験によって決定する。ただし、試験に代わる方
法によることもできる。
2
各授業科目の試験の成績は、100点を満点として次の評価をもって表し、S、A、B及びCを合格、F
を不合格とする。
S(90点以上)
A(80点以上90点未満)
B(70点以上80点未満)
C(60点以上70点未満)
F(60点未満)
3
前2項の規定により合格した者については、所定の単位を与える。
(進級)
第13条 本プログラムの2年次終了時における Qualifying Examination の審査に合格した者は、3年次に進級する
ことができる。
2
前項の進級に係る審査の方法等に関し必要な事項は、別に定める。
(修了)
第14条 履修学生が次の各号の要件をすべて満たした場合は、機構長は、未来戦略機構会議の議を経て、本
プログラムの修了を認定する。
(1)
在籍する研究科(以下「在籍研究科」という。
)の所定の課程を修了すること。
(2)
第11条の規定に従い所定の単位を修得すること。
(3)
本プログラムの最終試験に合格すること。
(学位)
第15条 本プログラムを修了した者には、大阪大学学位規程の定めるところにより、在籍研究科において博
士の学位を授与する。
(履修資格の失効)
第16条 履修学生が、転学、退学、除籍等により本学大学院の学生でなくなった場合又は第13条に定める
審査において不合格となった場合は、本プログラムの履修資格を失うものとする。
(履修の辞退)
第17条 履修学生が本プログラムの履修の辞退を特に希望する場合は、機構長に願い出て、許可を得なけれ
ばならない。
39
(履修の停止)
第18条 履修学生が休学し、又は留学した場合は、その期間は本プログラムを履修することができない。
(雑則)
第19条 この規程に定めるもののほか、本プログラムに関し必要な事項は、別に定める。
附 則
この規程は、平成24年4月1日から施行する。
別表
授業科目
単位
備考
基礎生命医科学
6
(注)
臨床医学
2
(注)
基礎領域実習1
5
基礎領域実習2
6
異分野領域実習
3
基本プログラム1
2
基本プログラム2
2
基本プログラム3
2
海外インターンシップ
2
生体統御医学A
5
生体統御医学B
5
(注)医学系研究科の修士課程に在籍する学生は、当該研究科において開講される「分子医学概論」、「人体
形態機能学概論」、「病理・病態学概論」、「臨床医学概論」、「集団社会医学概論」及び「人体系統解
剖学実習」をすべて修得することにより、「基礎生命医科学」及び「臨床医学」の単位を修得したものと
みなす。
40
阪大学博士課程教育リーディングプログラム奨励金実施要項
(平成24年3月14日未来戦略機構会議了承)
(目的)
第1条 この要項は、国立大学法人大阪大学(以下「本学」という。
)が、博士課程教育リーディングプログラ
ムにおける、新たな学位を授与するために選抜された優秀な学生(以下「学生」という。
)が学業及び研究に
専念するために支給する資金 (以下「奨励金」という。
)に関して必要な事項を定めることを目的とする。
(受給資格)
第2条 奨励金の受給資格は、次の各号に掲げる基準をすべて満たした者とする。
(1)
支給年度において、博士課程教育リーディングプログラムにおける、新たな学位を授与するプログラム
(以下「学位プログラム」という。
)に選抜され、1年間継続的に当該プログラムを履修していること。
(2)
独立行政法人日本学術振興会の特別研究員(DC)として採用されていないこと。
(3)
独立行政法人日本学生支援機構の奨学金を受給していないこと及び貸与を受けていないこと。
(4)
国費留学生として日本政府(文部科学省)奨学金を受給していないこと。
(5)
留学生として母国の奨学金を受給していないこと。
(6)
本学独自の奨学金を受給していないこと。ただし、本学が設ける基金等による奨学金等であって、授業
料を援助するためのものについては、この限りでない。
(7)
奨励金受給期間中に報酬(アルバイト料を含む。
)を受給しないこと。ただし、研究成果を公表するこ
とに伴い生じる著作料等、博士課程教育リーディングプログラム責任者(以下「プログラム責任者」とい
う。
)が特に認めた場合については、この限りでない。
(奨励金の支給額)
第3条 奨励金の支給額は、当該学位プログラムごとに別に定めるものとする。
(奨励金受給学生の選考)
第4条 奨励金の受給を希望する学生は、年度ごとに定められた期間内に、奨励金受給調書によりプログラム
責任者へ申請するものとする。
2
奨励金受給学生の選考は、プログラム責任者のもと、別に定める選考方法に基づいて実施する。
(遵守事項)
第5条 奨励金受給学生は、公費によって経済的支援を受けるという自覚を持ち、学業及び研究に専念しなけ
ればならない。
(奨励金の返還)
第6条 奨励金は、返還を要しない。
2
前項の規定にかかわらず、第2条第2号から第7号のいずれかの基準を満たしていないことが明らかとな
った場合、研究上の不正行為(捏造、改ざん、盗用等)を行った場合、公序良俗に反する行為を行った場合、
奨励金の使途が不適正と認められた場合及び奨励金受給申請書に虚偽の記載があった場合は、事実発生時に
遡って支給済みの奨励金の一部又は全部を返還しなければならない。
41
(奨励金の財源)
第7条 奨励金の財源は、大学改革推進等補助金(リーディング大学院構築事業費)等をもって充てる。
(誓約書)
第8条 奨励金受給学生は、奨励金の支給に当たって第2条第2号から第7号に定める受給資格を満たしてい
るか等を誓約するため、定められた期間内に所定の誓約書を作成してプログラム責任者へ提出するものとす
る。
(奨励金の支給方法)
第9条 奨励金は、原則として毎月25日(当日が土日祝祭日の場合は、原則としてその直前の平日とする。
)
に、奨励金受給学生の銀行口座に振込むことにより支給する。
2
前項の規定にかかわらず、支給開始時において、数ヶ月分を取りまとめて振込むことにより支給すること
ができるものとする。
(支給の停止)
第10条 奨励金受給学生が、在籍する本学大学院の課程(以下、
「大学院課程」という。
)を退学又は除籍と
なった場合及び Qualifying Examination 等の審査(以下「審査」という。
)により学位プログラムを履修しなくな
った場合は、奨励金の支給を停止する。
2
前項の規定にかかわらず、審査において、不合格となった場合に猶予期間を与える等の措置を別途、明確
に定めた場合においては、支給を継続することができる。
3
奨励金受給学生が、大学院課程又は学位プログラムの原級にとどまることが決定した場合は、奨励金の支
給を停止する。
4
奨励金受給学生の大学院課程又は学位プログラムにおける学業成績及び履修状況が、不良であると判断さ
れる場合又は長期欠席をした場合は、奨励金の支給を停止する場合がある。
5
奨励金受給学生が、休学をした場合は、休学期間の奨励金の支給を停止する。
6
奨励金受給学生が、死亡した場合は、奨励金の支給を停止する。
7
奨励金受給学生が、第6条第2項のただし書に該当する場合は、奨励金の支給を停止する。
8
奨励金受給学生が、特に希望する場合は、所定の手続きを経て奨励金の支給を停止することができる。
(支給の再開)
第11条 前条第3項にかかわらず、審査に不合格となったことにより原級にとどまることとなった場合にお
いて、次回以降の審査を通過した場合は奨励金の支給を復活させることができる等の措置を別途、明確に定
めた場合においては、奨励金の支給を再開させることができる。
2
前条第5項及び第8項により奨励金の支給を停止した場合において、当該学生の希望により、所定の手続
きを経た上で、当該年度の奨励金の支給を再開させることができる。
(氏名の公表)
第12条 プログラム責任者は、奨励金支給開始までに奨励金受給学生の氏名をホームページ等で公表するも
のとする。
42
(その他)
第13条 奨励金は、所得として課税対象となるので、奨励金受給学生が各自において適切に納税を行うとと
もに、納税したことが確認できる書類の写しをプログラム責任者へ提出しなければならない。
2
奨励金受給学生が、広く産官学にわたってグローバルに活躍するリーダーを養成するために、当該研究活
動等の実施が不可欠であるとプログラム責任者が特に認めた場合は、競争的資金を受けて研究等を行うこと
ができる。
3
奨励金受給学生は、学位プログラムの取組の範囲において、大学改革推進等補助金(リーディング大学院
構築事業費)等より研修、インターンシップ等に係る経費(滞在費を含む。
)を受給することができる。
(事務)
第14条 奨励金に関する事務は、未来戦略機構事務局で行う。
(雑則)
第15条 この要項に定めるもののほか、奨励金に関し必要な事項は、学位プログラムごとに、別に定める。
附 則
この実施要項は、平成24年4月1日から施行する。
43
キャンパスマップ
44
講義棟案内図
室配置
図
45
医学部研究棟案内
屋
階
10階
9階
基礎研究棟
・医の倫理と公共政策学
・遺伝子治療学
・医学統計学
・臨床遺伝子治療学
・(第一三共)寄附講座
・重症臓器不全治療学
寄附講座
・21世紀適塾オフィス D
・公衆衛生学
・環境医学
・21世紀適塾オフィス D
共同研究棟
臨床研究棟
・産学連携施設
(共同研究拠点)
・皮膚科学
・精神医学
・疼痛医学寄附講座
・呼吸器外科学
・小児成育外科学
(臓器移植学)
・感染制御学
・感覚機能形成学
・運動器バイオマテリアル学
(ジョンソン・エンド・ジョ
ンソン)寄附講座
・緩和医療学寄附講座
・美容医療学寄附講座
・分子生物関連
・小児科学
・耳鼻咽喉科・頭頸部
外科学
・免疫動態学
・免疫制御学
・癌ワクチン療法学寄附講座
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・大規模 DNA 配列解析関連
・呼吸器・免疫アレルギ
ー内科学
・老年・腎臓内科学
・抗体医薬臨床応用学
寄附講座
・腎疾患統合医療学
寄附講座
・血液・腫瘍内科学
・免疫発生学
・皮膚・毛髪再生医学
寄附講座
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・内分泌・代謝内科学
・小児成育外科学
・代謝血管学寄附講座
・乳腺・内分泌外科学
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・分子内分泌学
・医薬分子イメージング
寄附講座
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・分光分析関連
・循環器内科学
・脳神経外科学
・神経細胞医科学
・分子神経科学
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寄附講座
・運動器医工学治療学
寄附講座
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・分離分析関連
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・細胞生物学
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・分子心血管医学
・形態関連
・質量分析(依頼分析)
関連
・放射線医学
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・放射線治療学
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・救急医学
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・遺伝子学
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・臨床検査診断学
・消化器外科学Ⅰ
・消化器外科学Ⅱ
・漢方医学(ツムラ)
寄附講座
・生体統御ネットワーク
医学教育プログラム
・環境・生体機能学
・分子精神神経学(大日本住
友製薬)寄附講座
・先進心血管治療学寄付講座
・消化器癌先進化学療法
開発学寄附講座
・医科学教育センター
・医学科国際交流センター
8階
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・幹細胞制御学
・21世紀適塾オフィス D
7階
6階
5階
4階
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・幹細胞病理学
・21世紀適塾オフィス A
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(システム生理学)
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・21世紀適塾学生グルー
プ学習室 C
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・生体システム薬理学
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プ学習室 B
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プ学習室 A
3階
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2階
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ン)寄附講座
・先端移植基盤医療学
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バイオメディカル
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46
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47
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・エネルギーセンター
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