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Junos Pulse Application Acceleration Service

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Junos Pulse Application Acceleration Service
DATASHEET
JUNOS PULSE
アプリケーション・
アクセラレーション・
サービス
製品概要
ジュニパーネットワークス Junos Pulseの
アプリケーション・アクセラレーション・サー
ビスは、モバイル・エンド・ユーザーや小規
模なオフィス/ホームオフィスのエンドユー
ザーをターゲットにした統合型のアプリケー
ション・アクセラレーション・ソフトウェア・ソ
リューションです。Junos Pulseは、さまざ
まな場所にいるエンドユーザーにLANと同
等のアプリケーション・パフォーマンスを提
製品説明
次世代のエンタープライズ・アプリケーション・アクセラレーションを提供するジュニパーネットワーク
スJunos ® Pulseアプリケーション・アクセラレーション・サービスを導入すれば、さまざまな場所に対
応するアプリケーション・アクセラレーションを経済的かつ動的に、広範囲に展開し、支店や本社の外を
駆け巡る社員が自分のアプリケーションに迅速かつリアルタイムにアクセスできる環境を構築すること
ができます。Pulseクライアントは、専用のアプリケーション・アクセラレーション・アプライアンスが経
済的に見合わないことがある小規模なオフィスにも対応する使いやすく手ごろなソリューションです。
長距離接続を介して中央のサイトに戻る重要なアプリケーションの応答時間を短縮しなければならな
いホームオフィスや小規模な支店のほか、企業のエクストラネットにアクセスする必要がある外部の請
負業者やパートナー企業は、エンタープライズ・アプリケーションに迅速かつ確実に、またセキュアに接
続し、コラボレーションを向上させることができます。
供し、アプリケーションの応答時間を短縮し
Junos Pulseアプリケーション・アクセラレーション・サービスは、企業のデータセンターに設置され
ます。
このJunos Pulseにシームレスに統合
ているジュニパーネットワークスWXCシリーズ アプリケーション・アクセラレーション・プラットフォー
されているアプリケーション・アクセラレー
ム・アプライアンスとの通信を自動的に検出して確立した後、下記で説明する圧縮技術とプロトコル・ア
ション・サービスは、Junos Pulseの他の機
クセラレーション技術によって、アプリケーション・トラフィックを最適化する機能を備えています。
この
能(Network Connectやネットワーク・アク
WXCシリーズ アプライアンスは、企業のエンドユーザーが使用しているラップトップやPCに分散して
セス・コントロールなど)
と連携して動作し、
いるリモートのPulseクライアントを監視および管理する役割を果たします。なお、アプリケーション・
複数のモバイルユーザーが使用しているPC
アクセラレーション・サービスのライセンスを管理する際には、特別なハードウェアやソフトウェアを必
クライアントの操作性と管理性を高めるとと
要としません。管理に必要な機能がWXCシリーズ アプライアンスに搭載されているからです。また、エ
もに、一元管理を実現します。
ンドユーザーのPCに個別に、またはPulseの他の機能とともにインストールできるJunos Pulseアプ
リケーション・アクセラレーション・サービスは、透過的に機能して圧縮技術とプロトコル・アクセラレー
ション技術をデータトラフィックに適用し、応答時間の短縮を実現します。エンドユーザーがこのサービ
スを使用すれば、Windows環境やプロセスに変更を加えることなく、アプリケーションに迅速にアクセ
スしながら、通常通りに作業を続行することができます。
1
小規模な支店
IPsec
VPN
本社/データセンター
WXCシリーズ
WAN
アプリケーション、
ファイルサーバーなど
Junos Pulse
モバイルユーザー/在宅勤務者
パートナーおよび請負業者
最適化および
高速化された
トラフィック
図1:Junos Pulseクライアントの展開シナリオ
WXCシリーズ アプライアンス上で同時ユーザーライセンスとして使用で
また、ジュニパーネットワークスのセキュアなリモート・アクセス・アプライ
きるJunos Pulseアプリケーション・アクセラレーション・サービスは、ピア
アンスと統合でき、業界でユニークな存在となっているJunos Pulseアプリ
ツーピアモデルを利用して、これらのアプライアンスと通信し、
トラフィック
ケーション・アクセラレーション・サービスをSAシリーズ SSL VPNアプライ
を最適化します。このアプリケーション・アクセラレーション・サービスは、
アンスと連携させて展開すれば、これらの機能をエンド・ユーザー・マシン
さまざまな方法でエンド・ユーザー・マシンにダウンロードし、インストー
に動的にダウンロードし、社員、パートナー企業、請負業者がセキュアかつ
ルすることができます。たとえば、エンドユーザーは、パスワードで保護さ
高速にリモートアクセスできる環境を実現することができます。
れたアクセスを利用してWXCシリーズ アプライアンスからPulseクライ
アントをセキュアにダウンロードでき(Webダウンロード)、IT管理者は設
定済みのMicrosoft Installer( MSI)パッケージでMicrosoft Systems
Management Server(SMS)などの既存の配布ツールを使用して、Pulse
クライアントをエンド・ユーザー・マシンにインストールすることができま
す。アプリケーション・アクセラレーション・サービスを透過的に展開して起
動するという方法もあります。
この方法は、Pulseクライアントをジュニパー
ネットワークスSAシリーズ SSL VPNアプライアンスと連携させて展開した
い場合に使用できます。
数百または数千ものエンド・ユーザー・マシンにソフトウェアを実装する役
割を担うIT管理者は、
これらのソフトウェアの配布管理とバージョン管理を
行う必要もあります。ジュニパーネットワークスでは、
このニーズに対応する
ため、ユーザーがSAシリーズ アプライアンスに接続してセキュアなリモー
トアクセス接続を確立すると、このアプライアンスからアプリケーション・ア
クセラレーション・サービスが自動的に展開されます。その後、Pulseクライ
アントとバックエンドのWXCシリーズ サーバー間で設定を自動的に同期さ
せてセキュアなエンド・ユーザー・トラフィックを実現し、さらにWXCシリー
ズ アプライアンスで定義されたポリシーに基づいて、
このトラフィックを高
また、Junos Pulseアプリケーション・アクセラレーション・サービスは、エン
速化できる環境を提供しています。
この環境では、ソフトウェアと設定をエン
ド・ユーザー・マシン上にあるサードパーティ製のさまざまなVPNソリュー
ド・ユーザー・マシンに継続的に配布する必要があるIT管理者の手間を大
ション、ソフトウェア、アクセサリ
(3G/無線カード、USBモデムなど)にも対
幅に軽減することができます。
応します。ジュニパーネットワークスでは、ベンダー各社のVPNソリューショ
ンや無線カードとの相互運用性をテストおよび検証しています。
セキュアかつ高速なリモートアクセス̶Junos Pulseアプリケー
ション・アクセラレーション・サービスをSAシリーズ アプライアン
スから自動的に展開
通常、
トラフィックを高速化するには、ソフトウェア・クライアントを手動で
起動する必要があり、リモート接続するエンドユーザーは、自分のソフト
ウェア・クライアントを起動しなければなりません。
しかし、Junos Pulseア
プリケーション・アクセラレーション・サービスは、エンドユーザーがPulse
VPN接続を確立した時点でアクセラレーションが自動的に起動する仕組み
この業界では、各エンドユーザーが個別の分散型製品をデスクトップ上で
になっており、低帯域幅環境や待ち時間が長い環境で作業しているエンド
使用してアプリケーション・アクセラレーション、
リモートアクセス、LANアク
ユーザーがリモート接続すると、
このサービスが必ず有効になります。
セス、有線/無線アクセスを行っているため、複雑さが増しています。こうし
た業界で利用されている他のソリューションと異なり、Junos Pulseクライ
アントは、1つのユーザーインタフェース(UI)
とトレイアイコンによって、
これ
らの個別の機能を1つの統合ソリューションにまとめ、簡便性、機能性、操作
性を高めています。
2
本社/データセンター
リモートユーザー
SAシリーズ
WAN
WXCシリーズ
アプリケーション、
ファイルサーバーなど
最適化されて
いないデータ
最適化された
セキュアなトラフィック
図2:ジュニパーネットワークスの最適化されたセキュアな統合リモート・アクセス・ソリューション
Junos Pulseクライアントに統合されているアプリケーション・アクセラレー
ス・コントロール(NAC)を実現します。また、仮想プラグアンドプレイ接続を
ション・サービスでは、多機能な認証/アクセラレーション/ポリシー・プラッ
使用して簡単に導入および管理できるJunos Pulseソリューションでは、プ
トフォームを利用してダウンロードと管理を自動化することができるため、
ラットフォームに関係なくネットワークやクラウドに動的かつセキュアにアク
IT管理者はすべてのリモート・エンド・ユーザーのトラフィックのセキュリ
セスできます。各ユーザー(社員、請負業者、パートナー企業)がさまざまなロ
ティ確保と高速化を容易に図ることができます。
ケーション(オフィス、住宅、空港、ホテルなど、インターネットアクセスが可能
Junos Pulse
Junos Pulseは、時間と場所を問わない接続性、セキュリティ確保、アクセラ
レーション、コラボレーションを最小限の簡単な操作で実現できる統合型マ
ルチサービス・ネットワーク・クライアントです。標準規格に準拠したJunos
Pulseを導入すれば、モバイル/非モバイルデバイス、Wi-Fi/3G対応デバイ
ス、マネージド/アンマネージド・デバイスなど、ほぼすべてのデバイスをさま
ざまなコンピューティング・システムやモバイルOSで使用して、ネットワーク
やクラウドにセキュアかつ簡単にアクセスできるようになります。
クラウド、ネットワーク、アプリケーションへのIDベースの動的なアクセスとセ
キュリティ確保を実現するJunos Pulseを使用して、自社のネットワークやア
プリケーションにいつ、誰が、
どのような方法で、
どこから、
どのデバイスを使
用してアクセスしているのかを把握できます。また、ユーザーIDおよびロー
ル、デバイスの種類および整合性、ロケーションに基づいて、きめ細かく迅速
なリモート/ローカル・アクセス・コントロールも行えるというメリットがありま
す。また、ユーザー認証の前後にマルウェアやセキュリティをエンドポイント
で確実にチェックし、権限のある認証ユーザーのみが正常なデバイスを使用
してネットワークやクラウドベースのリソースにアクセスできるようにすること
もできます。
Junos Pulseは、相互運用可能なマルチサービス対応のJuniper Pulseゲー
トウェイをベースとしています。Junos Pulseと連携させて使用できるこれら
のゲートウェイは、ジュニパーネットワークスSAシリーズ SSL VPNアプライ
アンス、ジュニパーネットワークスICシリーズ 統合型アクセス・コントロール・
アプライアンス、ジュニパーネットワークスWXCシリーズ アプリケーション・
アクセラレーション・アプライアンスから成り、動的できめ細かく高速なID/
なロケーション)から、広範なデバイス(管理機能を搭載したノートブック、自
宅のデスクトップPC、ネットブック、スマートフォン、キオスク端末)を使用し
て、
クラウドやネットワークに安全かつセキュアにアクセスすることができま
す。なお、Junos Pulseは、さまざまなロケーションで作業しているユーザー
がいつでもどこからでもクラウドやネットワークに自動的かつ動的にアクセス
できるインテリジェントな機能(位置把握機能やセッション・マイグレーション
機能など)を搭載しています。
市場をリードするSAシリーズ SSL VPNアプライアンスとJunos Pulseを連
携させて使用すれば、世界中の企業がモバイルネットワークやアプリケーショ
ンにセキュアにアクセスすることが可能になるほか、世界中のサービスプロ
バイダが、大半のスマートフォンやその他のWeb対応モバイルデバイスに対
応する強力かつセキュアなリモート・アクセス・マネージド・サービスを提供で
きるようになります。
また、Junos PulseとSAシリーズ アプライアンスを連携
させた状態で、さまざまなWeb対応モバイルデバイスを使用し、時間と場所
を問わずどこからでもネットワークやクラウドベースのリソースにモバイルア
クセスすることが可能となるため、モバイル生産性とセキュリティの向上を図
ることもできます。
Junos Pulseは、さまざまなサードパーティ製アプリケーションの統合プ
ラットフォームとしても機能します。その例として、ジュニパーネットワーク
スのOEMが提供している先進的なスパイウェアおよびマルウェア対策製品
「Webroot Spysweeper」が挙げられます。
この製品は、SAシリーズ アプラ
イアンスやICシリーズ アプライアンスとともに導入およびライセンシングさ
れたJunos Pulseで高度なエンドポイント・セキュリティ機能として動作しま
す。
ロールベースのSSLリモートアクセスおよびローカル・ネットワーク・アクセ
3
特長・メリット
Junos Pulseアプリケーション・アクセラレーション・サービスでは、モバイ
ルユーザーや小規模なオフィス/ホームオフィスのユーザーが一連のアプ
リケーション・アクセラレーション技術を使用して、WANトラフィックの高速
化とアプリケーションの応答時間の短縮を図ることができます。また、自動
的かつ簡単にインストールできるJunos Pulseアプリケーション・アクセラ
レーション・サービスは、エンドユーザーのマシンにインストールされてい
る他のアプリケーションに影響を与えることなくバックグラウンドで透過的
に動作するWindowsベースのアプリケーションであり、冗長な通信を認識
して排除すると同時に、TCPとアプリケーション固有のプロトコルを高速化
し、WAN上のアプリケーション・パフォーマンスの向上を実現します。
メモリベースの圧縮機能
ジュニパーネットワークスでは、アプリケーション・アクセラレーション・サー
ビスでデータパターンを迅速かつ効率的に最適化して、WAN上の大量のト
ラフィックを大幅に軽減し、有効なWAN容量を数倍に増やすことができる
メモリベースの圧縮機能を提供しています。
この機能は、最初のトラフィック
パス上とその後に続くトラフィックパス上にあるさまざまなユーザーアプリ
ケーションのパフォーマンスを大幅に向上させます。
TCPアクセラレーション
圧縮機能では、使用可能な帯域幅を効率的に増やすことができるのに対
し、TCPアクセラレーション機能では、ネットワークの遅延が原因で使用可
能な帯域幅を十分に活用できないTCPアプリケーションのパフォーマンス
を向上させることができます。アプリケーション・アクセラレーション・サー
ビスは、パケット・フロー・アクセラレーション(PFA™)技術を利用してリン
クの帯域幅を最大限に活用し、TCPアプリケーションに必要なWANのス
ループットを高めると同時に、長距離ネットワーク上のTCPアプリケーショ
ンを高速化します。これにより、TCPアプリケーションを数倍の速度で実行
することが可能になるため、作業者の生産性とビジネスパフォーマンスの
向上を図ることができます。また、TCPアクセラレーション機能を使用すれ
ば、HTTP、FTP、電子メールなどの広範なTCPアプリケーションのほか、
アプリケーション固有のプロトコルの高速化
Pulseクライアントでは、アプリケーション固有のプロトコルを高速化し、
遅延を制御することができます。これは、このクライアントに統合されてい
るアプリケーション・アクセラレーション・サービスが、TCPに比べてウィン
ドウサイズが非常に小さいために制約されているMicrosoft Common
Internet File System(CIFS)プロトコルをアプリケーション・フロー・アク
セラレーション(AppFlow™)技術によって透過的に高速化し、
リモートの
ファイルサーバーへのアクセスやファイル共有の効率を大幅に高める機能
を備えているからです。また、オブジェクトストアによって、使用頻度の高い
オブジェクトをWXCシリーズのキャッシュに優先的にキャッシングし、反復
データをWAN経由で送信する必要性を最小限に抑えることも可能です。
AppFlow for CIFS Windowsは、基盤となるプロトコル(CIFS)を高速化
して、Windowsファイルサービスのアプリケーション・パフォーマンスを高
めます。このCIFSプロトコルでは、データを小さなブロックで送信し、相手
側から受信確認通知を受け取ってから、次のブロックを送信する仕組みに
なっているため、1回のトランザクションで数百、
ときには数千ものラウンド
トリップが発生します。AppFlow for CIFS技術は、
こうしたデータブロック
を素早く連続的にパイプライン処理して、アプリケーション・パフォーマンス
を50倍以上向上させ、本社で一元管理されているアプリケーションやNAS
(Network Attached Storage)データにリモートオフィスや支店から
WAN経由でアクセスするエンドユーザーのニーズに的確に応えます。
簡単な設定
設定が簡単に行えるアプリケーション・アクセラレーション・サービスは、セ
キュアかつ動的なエンドポイント検出メカニズムを用いて、WXCシリーズ
アプライアンスとの隣接関係を即座に構築する機能を搭載しているため、2
つのエンドポイント間の設定を事前に行う必要がありません。また、Pulse
クライアントとWXCシリーズ アプライアンス間を通過するトラフィックはす
べてフローベースであり、アクセラレーション・ポリシーに一致するすべて
のアプリケーションフローが最適化されます。なお、この処理はエンドユー
ザーとアプリケーションに対して透過的に行われます。
Sharepoint、Documentum、Siebel、Oracle、SAPなどのエンタープラ
エンドユーザーは、Pulseクライアントを設定することなく、アプリケーショ
イズ・リソース・プランニング(ERP)アプリケーションを最適化することも可
ンを高速化することができます。具体的には、Web GUIを使用することで、
能になります。
さらに、大幅に圧縮されたトラフィックのフローに対応する仮想ウィンドウ
拡張機能を利用すれば、ラウンド・トリップ・タイム(RTT)ごとに送信でき
るデータ量を大幅に増やし、FTP、バックアップ、大規模なファイルのダウン
ロードなどのさまざまなバルクトラフィックのパフォーマンスを大幅に向上
この処理は、関連するTCPアプリケーションやホスト
させることができます。
に対して透過的に行われます。
4
圧縮、アクセラレーション、モニタリングなど、アプリケーション・アクセラ
レーションに関するすべてのポリシーとサービスをWXCシリーズ アプライ
アンス上で設定でき、その上PulseクライアントがWXCシリーズ アプライア
ンスから必要なアクセラレーション・サービス・ポリシーを即座に取得する
仕組みになっているため、設定を個別に行う必要がありません。
したがって、
使いやすさと透過性が大幅に向上し、エンドユーザーは自分の作業に集中
することができます。
容易な展開
シンプルで経済的なライセンシングモデル
Junos Pulseアプリケーション・アクセラレーション・サービスをSAシリーズ
Junos Pulseアプリケーション・アクセラレーション・サービスは、WANアク
SSL VPNアプライアンスと連携させて使用すれば、数千台のエンド・ユー
セラレーションを有効にして同時接続する、エンドユーザー数に基づくシン
ザー・マシンにソフトウェアを配布する際に発生する問題を回避し、バー
プルかつ経済的なライセンシングモデルを採用しています。このモデルで
ジョンや設定ポリシーを簡単に管理できるようになります。また、IT管理者
は、アプリケーション・アクセラレーション・サービスの機能を全従業員に配
は、SAシリーズ SSL VPNアプライアンスに接続した時点でアプリケーショ
布することができますが、実際には従業員全員が同時にリモート接続する
ン・アクセラレーション・サービスが自動的にダウンロードされて起動するよ
ことがないため、全従業員ではなく一部の従業員のためにユーザーライセ
うに、
このサービスの展開ポリシーをSAシリーズ アプライアンスで指定す
ンスを購入するだけで済みます。また、WXCシリーズ アプライアンスは、ア
ることもできます。
この処理がモバイル・エンド・ユーザーに対して透過的に
プリケーション・アクセラレーションを有効にして同時接続しているエンド
行われた後には、エンドユーザーがVPNセッションを開始するたびに自動
ユーザーを監視し、アイドル状態のエンドユーザーよりもアクティブなエン
チェックが実行され、Pulseクライアントのソフトウェアを最新のバージョン
ドユーザーを優先してアクセラレーションを適用する機能を搭載している
または設定ファイルにアップグレードする必要があるかどうかを確認するこ
ため、最も必要としているエンドユーザーにアクセラレーションを適切かつ
とができます。
このため、IT管理者はわざわざ時間を割いてアップグレード
確実に割り当てることができます。
を実行したり、配布を管理したりする必要がなくなります。
総所有コストの削減
トラブルシューティング
トラブルシューティング は、必 要 に応じてエンド・ユーザー・マシン上で
Junos Pulseアプリケーション・アクセラレーション・サービスを小規模な支
Pulseの高度なビューを使用して行うことができます。
この高度なユーザー
店に展開した場合には、他のWAN最適化デバイスを追加する必要がないた
インタフェースは、アプリケーション・アクセラレーション・サービスのロギン
め、コストと管理負担を軽減できると同時に、WXCシリーズ ソリューション
グ情報、設定情報、診断情報が記録された診断ファイルを表示および保存し
のすべてのメリットを享受することができます。
たり、電子メールでテクニカルサポートに送信して分析や診断を依頼したり
Junos Pulseアプリケーション・アクセラレーション・サービスのライセンシ
ングと管理は、ヘッドエンドのWXCシリーズ アプライアンスで行うことがで
きます。また、モニタリング、管理、
ライセンシングの各機能が統合されている
する際にも使用できます。なお、
この診断ファイルには、設定ファイル、診断、
ログファイルなど、
トラブルシューティングに必要なデータに関する情報が
格納されます。
1台のアプライアンスを使用すれば、他のライセンシング・サーバーが不要と
なり、運用コストを削減することができます。
表1:Junos Pulseアプリケーション・アクセラレーション・サービスの特長・メリット
特長
概要
メリット
自動検出
アプリケーション・アクセラレーション・サービスは、ネットワーク
パス内のヘッドエンドのWXCシリーズ アプライアンスを自動的
に検出し、さらにWXCシリーズ アプライアンスで設定されている
設定ポリシーに基づいて最適化サービスを動的にネゴシエーショ
ンします。
IPアドレス設定やハードコーディングなどのトンネル設定を事前
に行う必要がなく、設定が容易に行えます。
メモリベースの圧縮
データパターンを迅速かつ効率的に圧縮し、最初のトラフィック
パス上にあり、WAN経由でアクセスされるアプリケーションのパ
フォーマンスを大幅に向上させます。
効率的にWAN容量を数倍に増やすことができます。
TCPアクセラレーション
PFA™(Packet Flow Acceleration)技術によって、TCPプロト
コルによる制限からデータを解放し、
リンクの帯域を最大限に活
用することができます。
アプリケーション・プロトコルに起因する遅延を低減して、高遅延
ネットワーク上にあるTCPベースのアプリケーションを高速化し、
エンドユーザーが体感する応答時間を大幅に短縮することができ
ます。
CIFSアクセラレーション
基盤となるプロトコル(CIFS)をAppFlow for CIFS Windowsに
よって高速化し、Windowsファイルサービスのアプリケーション・
パフォーマンスを高めることができます。
また、オブジェクトストア
によって、使用頻度の高いオブジェクトをWXCシリーズのキャッ
シュに優先的にキャッシングし、反復データをWAN経由で送信す
る必要性を最小限に抑えることも可能です。
ファイル転送および共有のパフォーマンスを最大50倍に高めま
す。
自動設定同期
WANアクセラレーション機能がヘッドエンドのサーバーアプライ
アンスへの接続を確立すると、設定ポリシーが自動的に交換され
ます。
この処理は、ユーザーに対して透過的に行われ、管理者が操
作する必要はありません。
更新された設定をエンド・ユーザー・マシンにダウンロードした
り、数千ものクライアント間で設定を同期させて管理したりする必
要がなくなります。
エンドユーザーがSAシリーズとのセッションを開始すると、
アプリ
ケーション・アクセラレーション・サービスが自動的にダウンロー
ドされて起動します。なお、
アプリケーション・アクセラレーション・
サービスのソフトウェアおよび設定ポリシーは、エンドユーザーに
対して透過的に更新されます。
アプリケーション・アクセラレーション・サービスは、シンプルかつ
透過的に配布および起動でき、管理も容易です。
ジュニパーネットワークスのVPNソリューションのほか、Ciscoや
NortelなどのサードパーティベンダーのVPNソリューションとの
互換性を確保しています。
VPNインフラストラクチャに変更を加える必要がないため、既存
の投資を保護することができます。
SAシリーズ アプライアンス
(Pulse以外)
との連携
VPN互換性
5
Junos Pulseアプリケーション・アクセラレーション・サービス
のモニタリングと管理
Web UI管理インタフェース
Pulseクライアント上のアプリケーション・アクセラレーション・サービスの
ライセンシング、モニタリング、管理を行うことができるWXCシリーズ アプ
ライアンスでは、IT管理者およびIT担当者向けのグラフィカル・ユーザー・イ
ンタフェースであるWeb UIを使用して、エンド・ユーザー・マシン上のアプ
リケーション・アクセラレーション・サービスの展開状況を表示し管理するこ
とができます。このインタフェースでは、シンプルなポイント・アンド・クリッ
ク機能を利用して、アプリケーション・アクセラレーション・サービスの設定
ポリシーをグローバルまたは個別に設定することもできます。
WAN上のアプリケーションのパフォーマンスやアクセラレーションを分析
したり、期間ごとのWANパフォーマンスや、最適化のメリットを最も享受し
ているアプリケーションを確認したりすることもできます。
Web UIでは、WANアプリケーションのスループット、すべてのエンドユー
ザーおよびアプリケーションを対象にした全体的なデータ圧縮率、各エンド
ユーザーおよびアプリケーションごとのデータ圧縮率に関するサマリレポー
トなど、さまざまなレポートを作成することができます。IT担当者は、WXC
シリーズ アプライアンスとの間で確立されている高速接続の数と実際の圧
縮率を確認できるほか、直近1時間から直近1週間までさまざまな期間のレ
ポートを作成し、アプリケーション・アクセラレーション・パフォーマンスの変
化を時間単位および週単位でチェックすることができます。
高可用性
リモート・ユーザー・アクセスの可用性を高めるWXCシリーズ アプライア
ンスは、完全なフェイルセーフ動作を保証し、
リモート接続しているエンド
ユーザーがアプリケーション・アクセラレーションを常に利用できる環境を
提供します。たとえば、2台のWXCシリーズ アプライアンスのうち1台に障害
が発生しても、正常なアプライアンスが着信トラフィックを最適化する仕組
みになっているため、エンドユーザーは常に迅速にアプリケーションにアク
セスすることができます。
また、1台しか展開していないWXCシリーズ アプライアンスに障害が発生し
た場合には、アプライアンスの自動迂回機能が作動してバイパスモードに切
高度なモニタリングおよびレポート作成機能を備えているWeb UIでは、IT
担当者がアプリケーション・アクセラレーションや圧縮率に関する高度かつ
り替わり、何の処理もしなくてもトラフィックが通過するようになっているた
め、エンドユーザーは作業を中断する必要がありません。
詳細な統計情報を表示できるだけでなく、特定のニーズに合わせて、さま
ざまなフィルタを使用してレポートを生成することも可能となっています。
表2:Junos Pulseアプリケーション・アクセラレーション・サービスのモニタリングおよび管理̶特長・メリット
特長
概要
メリット
SNMP、システムログ
SNMPv2c、MIB II、WXCシリーズ Enterprise MIB、ローカル・シ
ステム・ログ。
標準プロトコルを使用してモニタリングすることができます。
リモートアクセスの高信頼化
SSHv1、SSHv2、HTTPS(SSL)。
WXCシリーズ アプライアンスへのセキュアな認証アクセスを実現
します。
WANパフォーマンス統計
エンドポイントおよびアプリケーションごとのデータ圧縮率と高速
化に関する高度かつ詳細な統計情報を表示することができます。
エンドユーザーが享受しているWAN最適化のメリットをIT担当者
が確認することができます。
レポート機能
すべてのエンドポイントおよびアプリケーションを対象にしたデー
タ圧縮率と高速化、各エンドポイントおよびアプリケーションごと
のデータ圧縮率と高速化に関するサマリ/詳細レポートを作成す
ることができます。
パフォーマンス指標とWAN利用率に基づいて意思決定を行うこと
ができます。
AAAローカルデータベースをサポートしています。
広く使用されている標準を使用して認証することができます。
高可用性
フェイルセーフ動作を保証しており、障害発生時には自動迂回機
能が作動します。
障害が発生しても、ネットワークに影響が及ばないため、エンド
ユーザーは作業を中断する必要がありません。
アプリケーション・アクセラ
レーション・サービスの配
信̶自動ダウンロード
エンドユーザーがSAシリーズとのNetwork Connect VPNセッ
ションを開始した時点でアプリケーション・アクセラレーション・
サービスが自動的にダウンロードされて起動するように設定する
ことができます。
IT部門は、エンドユーザーに対して完全に透過的にインストール
し、容易に展開することができます。
アプリケーション・アクセラ
レーション・サービスの配
信̶Webダウンロード
エンドユーザーは、管理者が指定した安全なリンク先から、
アプリ
ケーション・アクセラレーション・サービスとJunos Pulseクライア
ントをダウンロードすることができます。
安全なリンクを指定するだけで、多数のエンドユーザーにソフト
ウェアを簡単に配布することができます。
アプリケーション・アクセラ
レーション・サービスの配
信̶MSIパッケージによるイ
ンストール
管理者は、Microsoft SMSなどの配布ツールを使用して、
アプリ
ケーション・アクセラレーション・サービスをMSIパッケージとして
配布することができます。
一般的に使用されている配布方法を使用することできます。
アプリケーション定義
事前に定義および設定され、最適化された50個のアプリケーショ
ンを使用することができます。
また、512個のアプリケーションを定
義して最適化できるほか、最大100個のアプリケーションをモニタ
リングすることも可能です。
IT管理者は既存のアプリケーション定義を使用できるだけでなく、
自社に導入した新しいアプリケーションを柔軟に定義することもで
きます。
認証、許可、
アカウンティング
(AAA)
6
仕様
ジュニパーネットワークスについて
アプリケーション・アクセラレーション・サービスのインストール
に必要なPCソフトウェア要件
ダーです。サービスおよびアプリケーションの一元化されたネットワークに
• Windows XP Professional SP2(32ビット版のみ)
• Windows Vista(32および64ビット)
• Windows 7(32および64ビット)
• サ ポ ートされているインターネット・ブラウザ:I n te r n e t E x p lo re r
6.0/7.0、Firefox 3.0以降
• インターネット・ブラウザは、JavaとActiveXをサポートし、WXCシリー
ジュニパーネットワークスは、ハイ・パフォーマンス・ネットワーキングのリー
おける展開を加速するのに不可欠な、即応性と信頼性の高い環境を構築
するハイ・パフォーマンスなネットワーク・インフラストラクチャを提供する
ジュニパーネットワークスは、お客様のビジネス・パフォーマンスの向上に
貢献します。ジュニパーネットワークスに関する詳細な情報は、以下のURL
でご覧になれます。
http://www.juniper.net/jp/
ズ アプライアンスからアプリケーション・アクセラレーション・サービスを
ダウンロードできるものであること
• アプリケーション・アクセラレーション・サービスをPCにインストールす
るには、管理者権限が必要
• Intel Pentium M1400以上
• 512MB以上のRAM
• 2GB以上の空きディスク容量
WXCシリーズ アプライアンスのハードウェア要件
アプリケーション・アクセラレーション・サービス・ソリューション用にサポー
トされているWXCシリーズ アプライアンス:
• ジュニパーネットワークスWXC2600アプリケーション・アクセラレー
ション・プラットフォーム
• ジュニパーネットワークスWXC3400アプリケーション・アクセラレー
ション・プラットフォーム
• ジュニパーネットワークスWXC590アプリケーション・アクセラレーショ
ン・プラットフォーム
WXCシリーズ アプライアンスのソフトウェア要件
• JWOS 6.1 OSが動作していること
高性能がもたらすサービスとサポート
ジュニパーネットワークスは、高性能な製品によってサービスとサポートを
もたらすリーダーであり、高性能ネットワークの促進や拡張、最適化の実現
に向けたサービスを提供しています。
これらのサービスでは、オンラインで
迅速に収益創出能力を提供することにより、生産性の向上や、新しいビジネ
スモデルおよびベンチャー事業の迅速な展開、市場参入の拡大などを実現
するとともに、より高いレベルの顧客満足度を達成します。また、ネットワー
クを最適化することで、必要な性能レベルや信頼性、可用性を維持し、オペ
レーショナル・エクセレンス(卓越した運用)を保証しています。 詳 細 に つ いては 、h t t p : //w w w. j u n i p e r. n e t / j p / j p /p r o d u c t s services/をご参照ください。
7
日本
米国本社
アジアパシフィック
ヨーロッパ、中東、アフリカ
東京本社
〒163-1035
東京都新宿区西新宿3-7-1
新宿パークタワー N棟35階
電話 03-5321-2600
FAX 03-5321-2700
1194 North Mathilda Ave
Sunnyvale, CA 94089
USA
26/F
Cityplaza One
1111 King s Road,
Taikoo Shing, Hong Kong
Airside Business Park
Swords, County Dublin
Ireland
電話 852-2332-3636
FAX 852-2574-7803
電話 35-31-8903-600
FAX 35-31-8903-601
ジュニパーネットワークス株式会社
西日本事務所
〒541-0041
大阪府大阪市中央区北浜1-1-27
グランクリュ大阪北浜
Juniper Networks, Inc.
電話 888-JUNIPER
(888-586-4737)
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1000286-004 JP Sep 2010
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