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図 - 日本妊娠高血圧学会
妊娠産褥期における各種凝固線溶マーカーの推移 Hellgren M. Hemostasis during normal pregnancy and puerperium. Semin Thromb Hemost 2003 を改変 妊娠(# ) aPTT PT フィブリノゲン 第XI因子 第V、第VII、第VIII、第X因子 アンチトロンビン プロテインC プロテインS トロンボモジュリン 第4章血液凝固系の病態評価 変化なし 正常化 正常化 正常化 変化なし 減少 短縮 短縮 出血時間 血小板数 PAI-1 PAI-2 TAT PT fragment 1+2 D-ダイマー 産褥(&) 正常化 正常化 正常化 変化なし 変化なし 正常化 正常化 正常化 正常化 増加 減少 増加 変化なし 変化なし 減少 増加 増加 増加 増加 増加 増加 (#):非妊時との比較 (&):妊娠時との比較 正常化 正常化 緩やかに正常化 表―1 高血圧 タンパク尿 腎障害 sEng上昇 絨毛細胞浸潤 不良 胎盤循環血流 低下、虚血 sFLT1増加 遺伝、環境因子 第4章血液凝固系の病態評価 HIF-1α増加 末梢血管攣縮 ATII1受容体 自己抗体増加 炎症性サイト カイン増加 血管内皮 障害 PIGF,VEGF 低下 Thrombin 増加 図―1 ET-1上昇 早期発症重症妊娠高血圧症候群患者における基礎疾患 慢性高血圧症 プロテインS欠損症 活性化プロテインC抵抗性 高ホモシステイン血症 抗リン脂質抗体症候群 表ー2 第4章血液凝固系の病態評価 38.6% (39/101) 24.7% (21/85) 16.0% (8/50) 17.7% (14/79) 28.4% (27/95) Dekker GA, de Varies JI, Doelitzsch PM et al: Underling disorders associated with severe earlyonset preeclampsia. Am J Obstet Gynecol,1995改変 各種血栓性素因の妊娠高血圧腎症の発症リスクの要約 血栓性素因 オッズリスク(95% CI) Hyperhomocysteinaemia Prothrombin heterozygous Anticardiolipin antibodies Factor V Leiden heterozygotes MTHFR homozygous 3.49 (1.21 to 10.11) 2.73 (1.65 to 4.51) 2.54 (1.52 to 4.23) 2.34 (1.56 to 3.51) 1.32 (1.05 to 1.66) 以下の血栓性素因は妊娠高血圧腎症との関連性は統計学的に有意ではない。 • factor V Leiden homozygous • antithrombin III deficiency • protein C deficiency • protein S deficiency • lupus anticoagulants • acquired APCR. NICEガイドライン2010(revised 2011) Hyperetension in pregnancy : 表―3 the management of hypertensive disorders during pregnancy 第4章血液凝固系の病態評価 [%] 日本妊娠高血圧学会「重症PIHにおける帝王切開時の 抗凝固療法と麻酔法に関する検討委員会」報告改変 図―2 第4章血液凝固系の病態評価 図―1 血管内皮細胞 プロテインC受容体 活性化プロテインC 血管内 トロンボモジュリン プラスミノゲン プラスミン プロテインS 活性化第VIII因子 フィブリン血栓 プラスミノゲン アクチベータ プラスミノゲン アクチベータ インヒビタ アンチトロンビン 活性化第IX因子 トロンビン プロトロンビン 活性化血小板 リン脂質 トロンビン プロテインC インヒビタ 活性化第X因子 アルファ2マクログロブリン 活性化第VII因子 活性化第V因子 組織因子 トロンビン 活性化プロテインC プロテインC受容体 プロテインS トロンビン 血管内皮細胞 血管内皮細胞 第4章血液凝固系の病態評価 シグナル伝達系へ プロテアーゼ活性化 受容体(PAR)