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(多度町総合支所) [947KB pdfファイル]

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(多度町総合支所) [947KB pdfファイル]
11 月 17 日
議
題 ・ 課 題
部長会議資料
等 提 案
多 度 町 総 合 支 所
目
次
Ⅰ 多度大社・多度峡周辺修景事業について
1.現 状
··········································· 1
(1)多度地区におけるまちづくりの現状
(2)現在の整備進捗状況
2.課 題
··········································· 6
(1)観光の産業化への繋がり
(2)安全面等の課題
(3)自然環境の維持についての課題
3.今後の取り組み ··········································· 7
(1)観光の産業化への取り組み
(2)安全面等への取り組み
(3)自然環境の維持への取り組み
Ⅰ.多度大社・多度峡周辺修景事業について
1.現 状
(1)多度地区におけるまちづくりの現状
多度地区は、多度山に象徴される養老山地とそれに連なる山あいに位
置し、その地形は南部方面の丘陵地的な景観と、東部方面の七郷輪中に
代表される低くて平坦な水郷地帯としての側面を合わせもっています。
多度地区における観光については、多度大社をはじめ、多度山、多度
峡(みそぎ滝・天然プール・ほたるの里)や国指定天然記念物のイヌナ
シ群生地等の観光資源を有しています。
中でも多度大社は、毎年5月に開催される「多度祭(上げ馬神事)」
と11月に開催される「流鏑馬祭」の2大祭りが市内でも有数の観光イベ
ントとなっており、初詣の参拝客と合わせ年間140万人余の観光客が訪れ
ています。
しかし、多度大社前の駐車場は、多度大社所有の駐車場が1箇所(50
台)と大門橋南詰の市観光駐車場(162台)のほか、住民が整備した駐車
場(砂利敷)を臨時的に利用しているものの、特に、正月三箇日や多度
祭、夏の天然プール開設時には駐車場不足が顕著となります。
また、市観光駐車場の公衆トイレも老朽化しており、来訪者に不便を
かけている状況です。
そのような中、平成18年に多度町内の住民を対象に実施した健康意識
調査においては、「運動を行っていない」との回答が多く、その理由と
して「施設や機会がない」、「若者から高齢者まで、誰もが気軽に利用
できる健康増進施設等を地域に設置して欲しい」といった回答が寄せら
れました。
さらに、平成22年に実施した多度地区のまちづくりに関するアンケー
ト結果を踏まえ、多度大社周辺地区におけるまちづくりの整備方針とし
ては、次の3点にまとめられました。
<
まちづくりの整備方針
>
①
観光資源周辺に駐車場やトイレ等の施設が整っていないため、地
域の付加価値を高める施設等の整備を推進する必要がある。
②
歩行者が快適に散策するために必要な散策路が整っておらず、ま
た、幹線市道等は、幅員が狭く歩行者の安全が十分に確保されてい
ないため、地区内の回遊性を高める整備を推進する必要がある。
③
健康増進のニーズが高まっているため、地区住民が日々の生活に
おいて健康の維持・増進を図ることができる施設の整備を推進する
必要がある。
1
(2)現在の整備進捗状況
これらの整備方針に基づき、「自然に包まれ、伝統が息づく、癒しの
里づくり」を目標に掲げ、平成23年度から平成27年度の5年間を計画期
間とする「多度地区都市再生整備計画」を作成し、社会資本整備総合交
付金を受け次の事業を実施しています。
(ア)事業実施状況(平成27年10月現在)
(単位:千円)
平成 23 年度
事業内容
7,341
施工年
詳細
総事業費
街路灯整備測量設
計
1 年目
1,650m
街路灯整備
1 年目
5 基 LED電球
4,768
多度大社前公衆トイ
レ測量設計
1 年目
男子小 4・大 1、女子 4、
多目的 1、防火水槽
1,607
事業活用調査
1 年目
都市再生整備計画見
直し
483
平成 24 年度
事業内容
街路灯整備
多度大社前公衆トイ
レ建築
事業活用調査
43,530
施工年
2 年目
2 年目
2 年目
詳細
16 基 LED電球
男子小 4・大 1、女子 4、
多目的 1、防火水槽
街路灯整備
12,499
30,542
483
11,400
施工年
3 年目
詳細
12 基 LED電球
平成 26 年度
事業内容
総事業費
都市再生整備計画見
直し
平成 25 年度
事業内容
483
総事業費
10,864
19,957
施工年
詳細
総事業費
街路灯整備
4 年目
14 基 LED電球
愛宕神社参道散策
路測量設計
1 年目
石畳舗装
W=1.8m
ウォーキングコース
修景整備
1 年目
測量設計 1.0 式
912
ハイキングコース整
備 サイン整備
1 年目
測量設計 1.0 式
949
2
L=360m
測量
11,969
1,789
香取多度線修景整
備
1 年目
測量設計 1.0 式
1,238
交通社会実験
1 年目
1 箇所
3,099
平成 27 年度
事業内容
34,875
施工年
詳細
愛宕神社参道散策
路 試掘調査業務
2年目
5 か所(0.9m*2m)試掘
調査
1,532
ハイキングコース他
整備設計業務
2 年目
サイン整備 14 箇所、ウ
ォーキング路面標示
2,562
事業活用調査(効果
分析)
1 年目
街路灯整備
5 年目
5 基 LED電球
香取多度線修景整
備
2 年目
路線延長 L=170m、
石張り工(黒御影)
愛宕神社参道散策
路整備
2年目
石畳舗装
W=1.8m
ウォーキングコース
修景整備
2 年目
街路灯・誘導路面表示
L=1,500m
ハイキングコース整
備 サイン整備
2 年目
サイン整備 14 箇所
事後評価調査
全 体 合 計
総事業費
4,078
5,353
21,350
L=360m
平 成 27 年
11 月発注予
定
117,103
3
(イ)整備状況写真
<
街路灯
<
>
<
市道香取多度線修景整備
4
多度大社前トイレ
イメージ図
>
>
(ウ)整備事業位置図
5
2.課 題
(1)観光の産業化への繋がり
多度山は、自然環境や森林環境を気軽に楽しめるハイキングコースが
整備されていることから、ハイキングやトレッキングの場として人気が
高く、年間6万人を超える方が訪れています。高齢者にも比較的容易に
登ることができることから、健康志向の高まりとともに、多度山に訪れ
る方は増加すると思われます。
しかし、これらの来訪者に、地元の商店等でお金を使ってもらう工夫
がないこと等、地域の活性化への繋がりが希薄となっています。
(2)安全面等の課題
多度峡は、特に夏の時期には、天然プールやみそぎ滝など、豊かな自
然にふれあえる場所として、本年も約25,000人の方が訪れています。
特に、休日の天気の良い日は、一日約800人程度の方が来場されます。
一方で、多度峡の駐車場は、ほたるの里駐車場と民間の駐車場を合わ
せ150台程度しかない状況です。
このため、例年、駐車場付近では、渋滞や路上駐車による地元住民と
のトラブルが多くなっています。
(3)自然環境の維持についての課題
多度山周辺の自然を様々に楽しんでいただくには、例えば、春の桜や
新緑、夏の川遊び、秋の紅葉など、年間を通じて来訪していただけるよ
う、自然環境の維持が必要となります。
しかし、多度山は、殆どが私有地となっており、山林に手を入れなく
なったことから、ヒノキやスギ林等が放置され、山裾には、かつてはみ
かん畑が多くありましたが、高齢化や獣害等により荒廃が進んでいます。
このため、ボランティアや地元企業等の協力により、サクラやモミジ
等の植樹やヒノキ・スギの間伐を行っていますが、多度山全体を俯瞰す
るとまだまだ十分とはいえず、地権者の理解を得て、多度山とその周辺
の自然環境の維持をしていく必要があります。
6
3.今後の取り組み
(1)観光の産業化への取り組み
本年、内閣府の地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金を受けて、
地域活性化等に繋がる多度山ハイキングコースマップを作成する予定
です。ハイカー等多度を訪れる方の生の声を聞きながら、そのニーズを
把握し、特産品や名産品の情報も掲載することで地域の活性化に繋がる
ハイキングコースマップを作成し、観光の産業化に繋げていきます。
また、観光協会の会員を中心に、地域の活性化に向けての取り組みを
検討している方々との意見交換も踏まえ、飲食店や土産物店の店舗前等
を休憩所として提供してもらう等、観光振興に繋がる取り組みを検討し
ていきます。
(2)安全面等への取り組み
多度大社や多度峡周辺で不足している駐車場については、多度大社前
駐車場と市の観光駐車場、及び民間の駐車場を相互に連携するため、誘
導・案内標識の設置や誘導員を配置することで、空き駐車場へのスムー
ズな誘導を行うことで混雑解消に努めていきます。
多度峡へは、道路が狭隘となるみそぎ橋より先の車の乗り入れ規制に
より歩行者の安全確保を行うよう検討していきます。
(3)自然環境の維持への取り組み
市が募集して平成20年に組織した多度山再生ボランティアは、自主的
な活動を行えるようになってきており、山林整備の知識と技術も向上し
てきています。
今後、それらのメンバーが中心となって新たな人材の確保をしていく
ことで、多度山の環境整備を継続的に進めていきます。
また、地元住民によるボランティア団体や民間企業の活動についても、
植樹等の活動地の地権者の承諾等に関し、市が協力していくとともに、
新たな活動地の確保に努めていきます。
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