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ハイブリッドクラウド時代におけるITの進化のポイントとは

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ハイブリッドクラウド時代におけるITの進化のポイントとは
ハイブリッドクラウド時代におけるITの進化のポイントとは
~手動から自動化へ、そして新たな価値を生み出すITへ~
株式会社 日立製作所
ITプラットフォーム事業本部 JP1エバンジェリスト
加藤 恵理
© Hitachi, Ltd. 2014. All rights reserved.
Contents
1.現場から紐解く運用管理の課題
2.無理をしない運用自動化のすすめ方
3.日立の自動化への取り組み
4.事例
5.まとめ
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1.現場から紐解く運用管理の課題
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1-1.企業システムを取り巻く環境の変化
クラウド関連の市場が引き続き成長する
パブリッククラウド市場
プライベートクラウド市場
出典: IDC Japan, 2013年10月発行「国内パブリッククラウドサービス市場
2 0 1 3 年~ 2 0 1 7 年の予測アップデート」(J13280106)
出典: IDC Japan, 2013年8月「国内プライベートクラウド市場
2012年の実績と2013年~2017年の予測」(J13280105)
・DPC: Dedicated Private Cloud Services
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3
1-2.企業システムを取り巻く環境の変化
利用者は業務領域によりバブリック/プライベートクラウドを選択する
業務領域と適正配備モデルの意識調査
オンプレ環境
Webアプリケーション
電子メール
オフィスアプリケーション
その他ビジネスアプリケーション
コラボレーティブアプリケーション
セキュリティ
データバックアップ
IT機器管理
BI/データ分析アプリケーション
技術系アプリケーション
CRM
SCM
ERM
PLM/製造管理
業界特化アプリケーション
n = 1,157
出典: IDC Japan, 2013年6月発行「 2013年国内クラウドサービス市場需要動
向調査」( J13280103 )
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1-3.IT部門に求められる役割の変遷
IT活用の目的は、データを活用した新たな価値創造へと変化
CIO
の要求
業務部門
の目標
これまで
これから
先進的で高速/高信頼のシステム
・適正なITコスト、品質と生産性の高いITシステム
・データ利用による価値創造に期待
■グループ統廃合、
■システム化推進
M&Aによる業務の
■業務拡大と効率化
集約化
■新商品、新業務の
スピード立ち上げ
フェーズ3
運用管理
の複雑化
IT部門
の役割
■サービスと連携
■新分野への挑戦
フェーズ1
目的
フェーズ2
目的 新ビジネス創出
スピード開発
手段 サービスの連携
手段 クラウドの活用
オンプレミス
目的
コスト低減
ハイブリッドクラウド
AP
AP
AP
AP
AP
サーバコンソリ
AP
AP
AP
AP
AP
手段 仮想化と基盤統合
AP
AP
AP
AP
AP
AP
プライベートクラウド
AP
AP
AP
AP
AP
AP
AP
AP
AP
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1-4.IT部門に求められるあるべき姿
IT活用の目的は、データを活用した新たな価値創造へと変化
CIO
の要求
業務部門
の目標
これまで
これから
先進的で高速/高信頼のシステム
・適正なITコスト、品質と生産性の高いITシステム
・データ利用による価値創造に期待
■グループ統廃合、
■システム化推進
M&Aによる業務の
■業務拡大と効率化
集約化
フェーズ2
コストセンター型IT組織
フェーズ1





コスト低減
依頼/指示待ち
手段 仮想化と基盤統合
レガシー技術の据え置き
コストの積み上げによる管理
ベストエフォートの品質管理
AP
AP
AP
AP
安定受注/長期利用が前提
AP
サーバコンソリ
AP
AP
AP
目的 新ビジネス創出
サービス・プロバイダー型IT組織
スピード開発
目的
手段 サービスの連携
手段 クラウドの活用
オンプレミス
目的
■サービスと連携
■新分野への挑戦
フェーズ3
運用管理
の複雑化
IT部門
の役割
■新商品、新業務の
スピード立ち上げ
AP
AP
AP
AP
 提案型/コンサルタント
 有望技術への積極投資ハイブリッドクラウド
 サービスカタログの提供 AP AP AP AP
AP
AP
AP
 市場競争力のための技術導入
AP
AP
AP
AP
プライベートクラウド
リクエスト/解除への機敏な対応
AP
AP
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1-5.仮想化導入によるシステム運用の変化 (1)
仮想化の導入状況
その他
13%
導入しない
21%
導入しない その他
3%
10%
仮想化を
利用している
検討中
21%
仮想化を
利用している
検討中
23%
45%
64%
2011年
2012年
仮想化導入後の管理コスト
増加
35%
減少
24%
減少
24%
増加
48%
横ばい
28%
横ばい
41%
2011年
2012年
出典:株式会社 テクノ・システム・リサーチ 2012年版 サービスマネージメント市場のマーケティング分析
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1-6.仮想化導入によるシステム運用の変化 (2)
仮想化の導入状況
その他
13%
導入しない
21%
導入しない その他
3%
10%
仮想化を
利用している
検討中
21%
仮想化を
利用している
検討中
23%
45%
64%
仮想化の導入によって
管理コストが増大!!!
仮想化導入後の管理コスト
2011年
2012年
増加
35%
減少
24%
減少
24%
増加
48%
横ばい
28%
横ばい
41%
2011年
2012年
出典:株式会社 テクノ・システム・リサーチ 2012年版 サービスマネージメント市場のマーケティング分析
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1-7.運用管理の現場の課題を紐解く (1)
現場では、日々、人とスキルの不足を感じている
システム運用管理の課題
32.9%
運用管理担当者の人数が不足している
運用管理担当者の人数が不足している
運用管理担当者のスキルが不足している
運用管理担当者のスキルが不足している
31.9%
25.4%
システムの一元管理ができていない
運用プロセスが標準化されておらず属人的な管理になっている
24.6%
運用管理の自動化ができていない
24.4%
17.5%
障害発生時に迅速な根本原因の特定や影響分析ができない
15.7%
運用管理コストが年々増大している
15.2%
事業継続性への対応ができていない
14.4%
システムの全体構成が把握できていない
13.4%
サービスレベルが安定していない
人的な運用ミスが増えている
12.4%
運用管理における監査対応ができていない
12.2%
10.4%
運用管理ソフトウェアを効果的に使えていない
8.1%
省電力運用ができていない
7.1%
障害によるシステムダウンが増えている
5.3%
仮想化した環境の運用管理がうまくできていない
2.6%
その他
0%
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
出典: IDC Japan, 2013年10月 「2013年 国内システムインフラストラクチャとDBMS/ミドルウェア市場 ユーザー利用実態調査:ソフトウェアビジネスの課題を探る」(J13370102)
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1-8.運用管理の現場の課題を紐解く (2)
人とスキルの不足は様々な課題に関係している
システム運用管理の課題
32.9%
運用管理担当者の人数が不足している
運用管理担当者の人数が不足している
運用管理担当者のスキルが不足している
運用管理担当者のスキルが不足している
31.9%
25.4%
システムの一元管理ができていない
運用プロセスが標準化されておらず属人的な管理になっている
24.6%
運用管理の自動化ができていない
24.4%
17.5%
障害発生時に迅速な根本原因の特定や影響分析ができない
15.7%
運用管理コストが年々増大している
15.2%
事業継続性への対応ができていない
14.4%
システムの全体構成が把握できていない
13.4%
サービスレベルが安定していない
人的な運用ミスが増えている
12.4%
運用管理における監査対応ができていない
12.2%
10.4%
運用管理ソフトウェアを効果的に使えていない
8.1%
省電力運用ができていない
7.1%
障害によるシステムダウンが増えている
5.3%
仮想化した環境の運用管理がうまくできていない
2.6%
その他
0%
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
出典: IDC Japan, 2013年10月 「2013年 国内システムインフラストラクチャとDBMS/ミドルウェア市場 ユーザー利用実態調査:ソフトウェアビジネスの課題を探る」(J13370102)
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1-9.運用管理の現場の課題を紐解く (3)
人/スキルの不足はシステム停止を招く要因にまで発展している
運用作業が増える
人
不足
運用管理
複雑化
新技術の習得が必要
運用品質を
低下させる課題
スキル
スキル
不足
ミスの発生
システム停止
情報消失
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1-10.運用管理の現場の課題を紐解く (4)
現場の運用品質維持は人海戦術によるチェック強化が主
ミス低減のための対策
◆対策例
・2名体制で操作をクロスチェック
・操作内容はエビデンスを取得
等々
しかし・・・
人
チェック強化は
不足
有効だが限界が・・・
スキル
人不足でさらに
不足
忙しくなり、教育の時間がとれず・・・
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1-11.現状の体制で運用品質を維持・向上させる (1)
システムの大規模化、管理の複雑化は止まらない・・・・
しかし、投資抑制のため人/スキル不足は解消は難しい
運用作業が増える
人
不足
運用管理
複雑化
運用品質を
低下させる課題
ミスの発生
新技術の習得が必要
スキル
スキル
不足
システム停止
情報消失
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1-12.現状の体制で運用品質を維持・向上させる (2)
システムの大規模化、管理の複雑化は止まらない・・・・
しかし、投資抑制のため人/スキル不足は解消は難しい
自動化によって解決!
運用作業が増える
人
自動化
不足
運用管理
複雑化
新技術の習得が必要
スキル
自動化
スキル
不足
運用品質の
維持・向上
ツールが作業を実施
ミスが低減
システム停止
システム安定稼働
情報消失
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2.無理をしない運用自動化のすすめ方
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2-1.自動化を導入する理想のプロセス
見える化
自動化
ツールによる
作業の代替
運用の把握
標準化
共通化
手順整備
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2-2.現状の運用を見える化
自動化
見える化
今までは、システムごとに開発を行っていたため、
各システムで運用がバラバラになっているケースがある
標準化
各システムで関係者に確認を取り、それぞれの運用を把握する必要がある
運用把握
保守SE
保守SE
保守SE
保守SE
ジョブの変更
方式が異なる
運用担当者
運用把握
バックアップ方式
が異なる
基盤維持
管理担当者
OSユーザ管理
方式の違い
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2-3.運用の標準化を検討
見える化
運用の標準化は使用ツールの共通化が前提に
なる場合が多く、フェーズを分けて検討する必要がある
自動化
標準化
Ex)通報等1次切り分け手順
Ex)ユーザ/開発元からの
各種申請手順
Ex) ジョブの実行/終了
確認手順 共通化
Ex) OSの設定共通化
Ex) バックアップ方式の
統一を検討
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2-4.自動化への取り組みへの不安
いざ取り組もうとすると・・・
◆部門をまたぐと調整に時間がかかる
◆自動化の適用範囲がわからない
◆効果がでるかわからない
◆現状の運用を変更するのはリスク
不安があり、簡単には
取り組めない・・・・
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2-5.自動化を導入する現実的なプロセス
見える化
自動化
ツールによる
作業の代替
運用の把握
標準化
共通化
手順整備
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2-6.どこから取り組むのか
見える化
効果が高く簡単なところから始める
自動化
標準化
例えば・・・
◆毎朝のシステムの稼働確認/
ジョブの終了確認
◆パッチの配布
◆データ入力代行
自動化ツールの機能から
検討するのも取り組みやすい
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2-7.実作業を自動化ツールで代替する
見える化
自動化するために運用を変更する場合、
変更コスト・リスクを加味して、自動化の範囲を検討する
自動化
標準化
自動化の効果が高く、適用しやすい業務を検討
自動化ツール適用
自動化ツール適用
自動化ツール適用
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2-8.自動化の対象範囲
インフラ層での様々な機器の設定から、サービス管理層での人手を介した
対処など、自動化を検討できる範囲は広い
CIO
業務管理者
運用管理者
利用部門
ポータル
サービス
管理層
業務
システム層
障害対応
障害検知後の
対処
業務実行
業務プログラム
(バッチ/シェルス
クリプト/コマン
ド)の自動実行
サーバ管理
インフラ層
・パスワード変更
・ログ取得
・OS設定
・OSチューニング
・仮想化対応
サービスデスク
・インシデント管理
・問題・変更管理
・リリース管理
に伴う作業
ファイル転送
・データ
・ファイル
の送受信及び
送受信後の処理
DB管理
・パスワード変更
・ログ取得
・バックアップ/リストア
・チューニング
自動化の範囲
配布管理
・セキュリティパッチ
・OSパッチ
・データ/ファイル
等の配布
バックアップ
・データ
・ファイル
・アプリケーション
等の保全
ストレージ管理
ストレージ管理ソフト
との連携
・障害管理
・構成管理
・キャパシティ管理
ネットワーク管理
・パスワード変更
・ログ取得
・コンフィグ取得
・コンフィグ設定
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3.日立の自動化への取り組み
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3-1.運用のノウハウを詰め込んだ自動化ツール
JP1/Automatic Operation
現場の運用ノウハウを集結した実用的なコンテンツの提供により、
自動化の導入を省力化する
ノウハウを盛り込んだコンテンツを準備
運用ノウハウを自動化したコンテンツの
提供により、導入を容易化
簡単実行
サービス画面から実行したい作業を選んで
実行するだけ
JP1/Automatic Operation
IT運用自動化
基盤機能
コンテンツ
フロー AO
AO
AO
部品 AO
AO
AO
+
サービス
AO
AO
AO
AO
AO
運用にあわせたフロー制御
繰り返し操作や人手を介する判断処理が可能
どこからでも実行可能
Webブラウザで操作可能なサービス画面
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3-2.システム運用に合わせたきめ細かな自動化
JP1/Automatic Operation
コンテンツ作成エディタの提供により、運用に合わせた
きめ細かな自動化を実現する
エディタ画面
容易なコンテンツカスタマイズ
GUI形式のエディタによる、
コンテンツの作成、カスタマイズの容易化
コンテンツカスタマイズの
効率アップ
ストレージ
Windowsサーバ
Linux サーバ
自動化対象の範囲を今後も拡充
エージェントレスをサポート
HP-UXサーバ
Solarisサーバ
AIXサーバ
ネットワーク機器
業務システム
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3-3.手作業+自動化した作業の統合オペレーション (1)
JP1/Automatic Operation
JP1/IM – Navigation Platform
運用作業のすべてを完全自動化するのは現実的ではなく、
手作業のシステム化と自動化ツールの組み合わせが有効となる
難
易
度
自動化に
落とし込め
ない作業
・サーバ・ストレージへの物理的な操作
・最終確認作業
・承認作業
等
自動化の
難易度が
高い作業
・チューニングを含む仮想OSのデプロイ
・障害の影響範囲把握
等
自動化が
容易な作業
・機器のヘルスチェック
・ファイル配布
・機器の電源ON/OFF
手作業の
システム化
作業の
自動化
等
運用作業全体
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3-4.手作業+自動化した作業の統合オペレーション (2)
JP1/Automatic Operation
JP1/IM – Navigation Platform
自動化できない手作業のナビゲートと、自動実行により
作業全体で、高い運用品質を実現する
手順に従い
必要な情報を
入力
運用手順を
ナビゲーション
フロー表示
手順詳細
自動化により
今の人員だけで作業可能
・台数に依存する作業も自動化で解決
・ミスのできない作業も安心/安全
入力した情報は
引継いで実行
自動化コンテンツ管理画面
ナビゲートにより
スキルに頼らず運用品質の維持が可能
・運用手順に従っていくだけで自動化コンテンツを実行
・新たな証跡取得
・ブラウザで手順書作成(表示イメージのまま印刷可能)
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3-5.手順のフローと各プロセスの詳細表示
JP1/IM – Navigation Platform
手順のナビゲートにより、誰でも同じ作業品質を実現できる
手順確認の延長で、自動化した
作業をシームレスに実行
手順1
iPadからも
参照可能
手順 2
フロー中の、
どの手順を実施中か一目で把握
手順 3
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チェックボックスによる統制強化
3-2.
3-6.確認項目をチェックボックス化
JP1/IM – Navigation Platform
チェックボックスを利用することで、作業漏れの防止を実現する
未チェックの項目を強調表示
確認項目をすべて確認した上で
作業を進めていることを保証
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チェックボックスによる統制強化
3-2.
3-7.作業内容の見える化
(1)
JP1/IM – Navigation Platform
各プロセスや担当別で作業時間が分析できるため、運用の改善に活用できる
各プロセスごとの作業時間平均
サーバ再起動運用手順
申請受付
申請受付
内容確認
システム
サービス時間確認
内容確認
見える化
見える化
再起動操作
確認
時間
差し戻し
システム
サービス時間確認
再起動操作
システムサービス時間確認 担当別
作業実績
自動取得
確認
Aさん
Bさん
Cさん
時間
※Excel等での加工により取得した作業実績データをグラフ化します
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チェックボックスによる統制強化
3-2.
3-8.作業内容の見える化
(2)
JP1/IM – Navigation Platform
各プロセスや担当別で作業時間が分析できるため、運用の改善に活用できる
サーバ再起動運用手順
分析
申請受付
手順書に
反映
内容確認
Bさんは確認対象であるサブシステムの
ドキュメントをグループ化
差し戻し
システム
サービス時間確認
システムサービス時間確認 担当別
再起動操作
Aさん
効果
確認
ノウハウの共有・実践により
全員の作業効率UP
Bさん
Cさん
時間
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4.事例
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4-1.自動化導入事例 ~ 課題 ~ (1)
お客様の課題
発生イベントはおよそ5000件/日発生、かつ増加傾向。
人手の対応に限界がみえつつある・・・
エラーメッセージ確認から対処における課題
運用部門で
推進可能な
範囲
(第1フェーズ
取り組み)
部門間(開発
部門)で調整
が必要な範囲
課題
対応内容
実現方式
メッセージ量が増大
分かりやすいメッセージに変換
メッセージ変換コンポーネント利用
既知・未知判定のスキル
判定手順の半自動化
JP1/AO活用
通報作業の手間
通報の自動化
JP1/AO活用
インシデント登録の手間
登録の自動化
JP1/AO活用
メッセージ量が増大
フィルタリング設定見直し
発生イベント詳細確認、コンサル
フィルタリング設定見直し
メッセージの集約化
発生イベント詳細確認、コンサル
メッセージ集約表示の設定・利用
影響範囲のビジュアル化
発生イベント詳細確認、コンサル
ビジュアル監視の設定・利用
(第2フェーズ
取り組み)
:今回ご紹介範囲
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4-2.自動化導入事例 ~ 課題 ~ (2)
JP1/AO導入範囲の具体的な課題
・対応作業
手順書
監視コンソール
ナレッジ管理
オペレーター
インシデント管理
キーワードを選択し
ナレッジ管理で検索
該当手順確認
一報
保守コマンドが
指示されている
場合、実行
オペレーター
結果含めて
発生ホスト メッセージ
登録
・
・
・
・
hostXXX 指定ファイルが到着していません(ファイル名:AAA)
イベント確認
・課題
既知未知判定
・ヒットする検索元の単語を
選択するスキルが必要。
慣れていない担当者は時間
がかかる。
インシデント登録
開発
担当者
通報
暫定対処
・インシデント起票
の手間。
・メール文面作成、
宛先確認の手間。
・手動のため、ミス
のリスクがある。
・手動のため、ミス
のリスクがある。
・保守コマンドの
投入は手動のた
め、ミスのリスク
がある。
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4-3.自動化導入事例 ~ 課題解決の実現方式 ~
JP1/AOを基盤として、イベント発生から対処までをプロセスを半自動化
イベント確認
監視コンソール
○担当者のスキルに頼らない既知未知判定の仕組みの提供
○対処作業から人手の入力を極力排除し、効率化とミス抑止を実現
○全自動化のリスクを考慮した判断ポイントの挿入を実現
(今後自動化の範囲を拡大していく予定)
自動化コンテンツ
シームレスに起動
イベント
発生
既知未知判定
イベント情報
取り込み
オペレーター
コンテンツ
実行
検索条件
取り込み
インシデント登録
判断
検索結果
表示
イベント情報と
検索結果から
起票情報整理
通報
通報
判断
暫定対処
自動通報
自動登録
ログ採取や
サービスの再起動
を実行
検索条件
連携
検索ツール
ナレッジ
インシデント管理
(他社製品)
エスカレーション先
開発部門
対象サーバ
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4-4.効果試算
障害対応においてJP1/AOを適用した結果、
1件のイベントの既知未知判定・登録、一次対処にかかる時間を約65%削減!
JP1/AO適用前後の作業時間比較
(単位:分)
暫定対処
(例)ログ採取、サービスの再起動
通報
3
17分
2
(例)管理者へのメール報告
インシデント登録
5
(例)インシデント管理ツールに登録
既知未知判定
(例)ナレッジとの突き合わせ
イベント確認
(例)イベント検知、 事象の状況確認
5
1
1
1
6分
3
2
適用前
適用前
1
適用後
適用後
※ 本計測値は日立独自の検証結果であり、効果は適用業務により異なります。
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37
4-5.お客様の声
JP1による運用自動化を行うことで、安定したイベント対応を
実現できるようになったとのお声を伺っています
自動化の範囲をさらに拡張したい
・統合を行う対象システムを順次拡張したい
・今回、ナレッジDBとインシデントDBの検索を自動化したが、
作業登録DB等も検索対象にしたい
・メール、ワークフローなどのユーザーリクエストから発生する
運用作業を自動化したい
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38
5. まとめ
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5-1.本日のまとめ
ハイブリッドクラウドでの運用管理
複雑化したITシステムを管理するためには自動化が必要
自動化導入の進め方
導入の負担が少なく、効果が高い所から取り組む
日立の取り組み
手作業+自動化した作業の統合オペレーションを実現
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40
5-2. 目指すべき運用管理
業務
運用
業務の自動化に強いJP1
これからは運用全体をかえていく
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41
他社商品名、商標などの引用に関する表示
・
・
・
・
Linuxは、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
VMware、VMware vSphereは、米国およびその他の地域における VMware, Inc. の登録商標または商標です。
Windowsは,米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
Microsoft、Cluster Service 、Hyper-V、Windows、およびWindows Serverは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標
または商標です。
・ Microsoft、Excelは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
・ HP-UXは、Hewlett-Packard Development Company, L.P.のオペレーティングシステムの名称です。
・ IBM、AIX、およびWebSphereは、米国およびその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標です。
• その他、本資料に記載の会社名、製品またはサービス名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
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ハイブリッドクラウド時代におけるITの進化のポイントとは
~手動から自動化へ、そして新たな価値を生み出すITへ~
株式会社 日立製作所
ITプラットフォーム事業本部 JP1エバンジェリスト
加藤 恵理
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