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「これからの自分」平野 貴之さん(富津中学校出身)

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「これからの自分」平野 貴之さん(富津中学校出身)
「これからの自分」平野 貴之さん(富津中学校出身)
ただいまご紹介に預かりました平野貴之です。
本日は私どもの為にこのような式典を催して
いただき誠にありがとうございます。
市長をはじめ、たくさんの皆様より励ましの
お言葉を賜りまして、心より感激しております。
今後は皆様のご期待に沿えるよう、精進していき
たいと思います。
私どもは本日より大人の仲間入りをいたします。これを契機に気持ちを新たにする方
も多いと思います。私もそのうちの一人でございます。
今現在私は神奈川の大学に通わせてもらっています。ここでは色々な経験が出来、
自身の考えを改めさせられる場所でもあります。そこで得た私なりの意見・考えを今か
ら述べさせていただきたいとおもいます。
まず私が考えることは大きく分けて二つです。
1つは、
「常に学ぶ姿勢を忘れない」、もう1つは「今以上に広い世界を体感する」と
いうことです。
1つ目の「常に学ぶ姿勢を忘れない」というのは今社会が激しく発展を遂げているの
は皆さまも承知のことだと存じます。
この変化の中で十年経過し、私たちが三十歳になった時に、全く成長せず二十歳の現
在と同じ知識のままだった時を想像してみてください。おそらくほとんどすべての人が
社会に置いて行かれることになるでしょう。
昨年の 10 月に亡くなったスティーブ・ジョブズの言葉の1つに「stay hungry stay
foolish」と言っています。これは、人はやがて大人になり賢くなり、それを成長のあか
しだと思うはずです。
しかし、それは同時に成長を止めることになるのです。ですから常に若さを失わずに
バカであれ、貪欲であれと彼はこの言葉を残したのです。ですから、二十歳でも四十歳
でも、六十歳でも常に様々なことを貪欲に学び続けることが必要なのです。
2つ目の「今以上に広い世界を体感する」というのは、人間というのは1つの場所に
居つづけると硬直化した考えしかできない生き物です。
頭の柔軟性を育むためにも広く沢山の意見や考えを聞くことは大変重要なのです。
これは1つの場所に居続けても到底かなわないことです。
私は今までに広い世界を二度体験することがありました。1つは高校進学の際に、も
う1つは大学進学の際の。そこで得られた価値観・考えは今までの私では到底及ぶべく
ものでありませんでした。ここで私は一回りも二回りも成長できたと実感しています。
そのため、皆さんにもより広い世界を体感してほしいと思っています。
まだ、思考が硬直していない今ならより多くの考え・価値観を吸収することができま
す。世間の動向の流行も思想も肌で感じることができます。
「世界は一冊の本」という長田弘さんの詩集がありますが、ここには世界中の国、人々、
建物、森や川、海、様々なものが本の1ページなのだ。とうたっています。
この富津市にいただけではまだ数ページしか読んでいないに等しいのです。さらに
読み進めるためにも広く世界を体験しなくてはならないのです。
ここにいる皆さんが一人でも多く広い世界に羽ばたけるのを心より願っています。
以上で私の新成人としての主張を終えさせていただきます。
ご清聴ありがとうございました。
「3つの決意」永井孝侑さん(大貫中学校出身)
本日はこのような盛大な式典を開いていただき、
誠にありがとうございます。また、お忙しい中
ご臨席いただきましたご来賓の皆様には重ねて
御礼申し上げます。
そしてこの度、成人になるにあたり、3 つの決意を
掲げたいと思います。
まず、1 つ目の決意として、成人としての自覚を持ちたいと思います。
今日という日を境に私たちは晴れて成人となります。成人になるということは大人と
認められることであり、多くの権利、自由が与えられます。
しかしそれは義務、責任が課せられることと表裏一体であり、私たちはその義務、責
任を果たすことが絶対条件となります。当然のことではありますが一番難しい事でもあ
り、このことを常に念頭に置くことこそが、成人としての自覚を持つことであると自分
なりに解釈しています。
次に 2 つ目の決意として、日本そして私たちの故郷である富津のために動ける人間で
ありたいと思います。
故 J・F・ケネディ大統領は就任演説の際にこう語りました。「国が何をしてくれるか
を問うのではなく、国のために何ができるか自問してほしい」と。
今、日本は様々な意味で転換期に置かれており、社会は迷走しその中でも特に若者は
混迷を極めています。将来に対する漠然とした不安をここにいる新成人誰しもが抱えて
いることと思います。
こんなときだからこそケネディの言葉のように、行政に期待するだけではなく、若者
自身が自らの手で自らが安心できる社会を作り上げる努力が必要ではないかと思いま
す。
富津に関しても同様であると思います。このままでは少子高齢化は進み、人口は減少
し、衰退し、活気のない寂れたまちとなるのは目に見えており、この場にいる私たちが
立ち上がる必要があります。
私はこの式を境に日本、富津に与えられるだけの立場から、与える立場へ変わってい
くことを決意したいと思います。
そして 3 つ目の決意として人のために動ける人間になりたいと思います。
昨年、東日本大震災があり、日本は甚大な被害を受けました。津波により、信じられ
ないくらいの数の尊い命が奪われ、原発の放射性物質が漏れ出し、多くの人が故郷を追
われたことは記憶に新しいと思います。
人間の命の儚さ、生活基盤の脆弱さを痛感したと同時に連日報道されている被害状況
をただ見守るだけで何もできない自分の無力さに絶望したことを今も鮮明に覚えてい
ます。
しかし、震災後、被災地にボランティアとして多くの学生や大人たちが赴き、被災地
のために活動しているという報道を耳にしたり、実際に被災地に行く友人がいたりなど、
人に必要とされ、人の為に動くことの素晴らしさを目の当たりにできたのもまた紛れも
ない事実です。
私も彼らのように対価なしで人のために動けるような人間でありたいと強く思いま
した。この 3 月に被災地にインターンという形ではありますが被災地の人々の為に尽力
し、3 つ目の決意の実現への第一歩としたいと思います。
最後に今までにお世話になったすべての人に感謝の気持ちを申し上げ、新成人の意見
発表とさせていただきます。本日はありがとうございました。
「新成人の力」宇山健太さん(佐貫中学校出身)
本日は、成人を迎えた私たちの門出に対し、
このような盛大な式典を催していただきまして誠に
ありがとうございます。
また、お祝いと激励の言葉をいただきました
市長をはじめとする来賓の皆様に感謝申し上げます。
さて、私は成人式を迎えるにあたり大切にしたいことが2つあります。
1つ目は「夢を持つこと」です。
私は現在、木更津工業高等専門学校の機械工学科に在籍し、精密測定技術について研
究しています。私が今の学校に進学しようと思っていた頃は将来に対してたくさんの夢
を持っていました。
それが私をここまで成長させてくれたのです。
しかし、学校に入学し時間が過ぎると自分の夢が何なのかわからなくなってしまいま
した。
そんなときです。中学校3年生の時に書いた「二十歳への手紙」が自分のもとに届き
ました。そこには夢に満ちあふれていた自分がいたのです。
いま考えるとなんと生意気なことを言っているのかと思う部分もありました。しかし、
この頃の自分には未来への希望が満ちあふれていました。
夢を持っていたから今の自分がある。「夢」を持つことの大切さを再認識させられる
出来事でした。
夢を持つことは人を成長させてくれます。夢を持ち続けたいと思います。
2つ目は「Stay hungry, Stay foolish」であり続けることです。
皆さんはこの言葉をご存知でしょうか。私の大切にしている言葉です。
2005 年、Apple 創業者のスティーブ・ジョブズ氏がアメリカ合衆国スタンフォード
大学卒業式でスピーチした際の一文です。
日本語に直訳すると「貪欲であれ、愚かであれ」になります。このままだとわかりに
くいので意味を私なりに考えてみると、
「いまは hungry で foolish であるが、やがてそ
うでなくなってしまう。だからあえてそうならないように努力しなければならない」と
解釈しています。
hungry であること、foolish であることは成長への意欲をもたらしてくれます。
生意気だけど hungry で foolish だったからこそ、自分は成長出来ているのだと思い
ます。
その気持ちはいったん成長したら見失いがちです。しかし成長してからも若いときの
意欲を忘れてはならない。
そうすれば、人はいつまでも成長し続けることができると思います。
成長し続ける若い力、つまり私たち新成人に今求められること。それは「新しい社会
をつくること」です。
これまでは人生の先輩方がこの社会をつくってきました。今度は私たちが社会をつく
っていかなければならないのです。新しい社会をつくる、このことは大変なエネルギー
が必要です。
そしてエネルギーの源、それは夢であると思います。
夢に満ちあふれた私たち「新成人の力」が必要なのです。
「新成人の力」で富津市に貢献していけるよう「Stay hungry, Stay foolish」の精神
で、日々精進していきたいと思います。
最後になりましたが、今日この日を迎えられたのは両親をはじめとする家族、友人、
指導し支えてくださった全ての方のおかげです。
改めて感謝の意を表し成人の主張とさせていただきます。
「人々との出会いを通じて」鈴木亜由美さん
(天羽中学校出身)
本日は、私達のために、盛大な式典を催していた
だき、誠にありがとうございました。
たくさんの方々より励ましのお言葉を賜りまして、
心より感謝しております。
昨年は3月に東北で震災があり、多くの方が亡くなら
れました。幸いこちらの地域では被害も少なく、日常を
取り戻してはおりますが、悲しみと困難の中で家族や友人など周囲の人々と支え合い、
助け合うことの大切さを強く感じた一年でした。
今日、こうして私たちが集い、成人式を迎えられたのも、私たちを支えてくださった
家族、導いてくださった先生方、温かく見守ってくださった地域の方々、そして、友人
のおかげです。本当にありがとうございました。
先程ご紹介いただきましたとおり、現在は千葉大学教育学部で学んでおります。
大勢の人々と関わることのできる大学という環境で、自分にはない考え方を持つ人々
や経験豊かな人々に出会い、自分の知識不足、経験不足を痛感する日々ではありますが、
それと同時にもっと頑張らなければならないという向上心も沸いてまいります。
一つひとつの出会いと人々の関わりに力を得ていると実感できる毎日です。残り二年
間の大学生活でどれほどのことができるかはわかりませんが、この時間を精一杯大切に
し、努力していきたいと思います。
そして、自分が得てきたものを次世代へと与えていけるような人間になりたいと思い
ます。
私達は本日より、様々な問題を抱えているこの時代の中で自分は何をすべきなのか、
何ができるのかを考え、行動していかなければなりません。
周囲の皆様には、未熟な点も多い私達に今後とも良きご指導をくださいますように、
宜しくお願い申し上げます。
誠に簡単では御座いますが、以上で新成人代表としての言葉とさせていただきます。
「大切なもの」佐久間愛さん(天羽東中学校出身)
本日はこのように盛大な式典を開催していただき、
誠にありがとうございます。また、お忙しい中、ご臨席
いただきましたご来賓の皆様にも、重ねて御礼申し上げ
ます。
新成人の皆様は、中学三年生の時に二十歳の自分宛て
に書いた「二十歳への手紙」をご記憶でしょうか。
これは、富津公民館の方々が企画してくださったもので、成人式の折に皆様にお返し
することになっておりました。
私は、その手紙を読ませていただきましたが、手紙の字や言葉から、中学生当時の懐
かしい思い出が、次々と蘇ってまいりました。その時を共に過ごした仲間たちと、
この日を迎えられたことを大変嬉しく思っております。
私にとって二十歳は、大きな節目の年になります。それは、慣れ親しんだふるさとを
離れ、この春から保育士として働き始めるからです。
今、改めてこれまでの二十年間を思い起こすと、たくさんの出来事がありました。
友人と出会ったことで人に対して優しい心を持つことの大切さを、ピアノと出会った
ことで自分自身を表現することの大切さを、地域のボランティアクラブに出会ったこと
で多くの人々と助け合うことの大切さを学びました。
これらの一つひとつの出会いがあったからこそ、今の私があるのだと思いま
す。ですから、これからも様々な出会いを大切にし、多くのことを学び、日々
成長していけるよう、努力していきたいと考えています。
私はこれから先生と呼ばれる立場となります。成人として自立することはもちろん、
子どもたちの良きお手本となるよう責任を持って関わっていきたいと思います。
また、人に対して優しい心を持って接することの大切さを伝えていきたと思います。
最後に、今まで私たちを温かく見守り、育ててくださった両親や家族、導いてくださ
った先生方、そして地域の方々、共に歩んだ仲間たちへ感謝の気持ちを申し上げます。
今まで支えてくださった方々のいる地であり、生まれ育った地である富津市が、私の
ふるさとです。
ふるさとを心の支えにし、これからの人生を歩んでいこうと思います。
本日は、ありがとうございました。
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