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金融市場における インデックス/ベンチマーク検証サービス
金融市場における インデックス/ベンチマーク検証サービス 最近の不祥事 最近発生した不祥事によって、インデックスやベンチマークの重要性および脆弱性が浮き彫りになりました。 LIBORの不正操作は、世界的な大銀行における業務管理状況についての大規模な捜査に発展しました。規制 当局は、ISDAfixやその他のベンチマークについても問題があることを発見し、不正操作がLIBORにとどまらない ことを明らかにしました。 Rabobank • 英国金融行為監督機構(FCA)は、不十分な内部統制により、LIBORに関連した深刻で長期的か つ広範な不正行為があったとして、Rabobankに対し1億500万ポンドの罰金を賦課した。これは、 FCA(またはその前身のFSA)が過去に科した罰金の中で3番目に大きな金額である。 • また、RabobankはFCAに対し、欠陥を解消するため適切な措置を講じたと2011年3月に保証した にもかかわらず、2012年8月まで本格的には欠陥に対処しなかった。 ICAP • FCAと米国商品先物取引委員会(CFTC)は、LIBORの不正操作に関与したとして、ICAPにそれ ぞれ2,200万米ドルと6,500万米ドルの罰金を賦課した。米国司法省は刑事事件として捜査してい る。 • FCAとCFTCは、ICAPがISDAfixを不正操作したかどうかについて共同で調査を行っている。 CFTCはその調査の一環として、ICAPの現職、元職員およびウォール街ディーラー15社に召喚状 を発行し、FCAの調査が開始されることになった。 Euribor • 大手8行は、主要なベンチマーク金利であるLIBORおよびEuriborの不正操作を行ったことにより、 欧州委員会から合計で17億1,000万ユーロの罰金を科された。 最近の規制動向 こうした事件の結果、規制当局および関係当局によって詳細な管理・統制要件が規定されており、インデックス およびベンチマーク自主規制は間もなく終焉を迎えようとしています。規制当局は、インデックスやベンチマーク が操作される事態を回避するため、各組織体がそれぞれの業務をどのように管理しているかに注目しています。 IOSCO – 2013年4月 • 2013年1月、証券監督者国際機構(IOSCO)は、金融 市場で使用される「ベンチマークに関する原則」の包 括的枠組みを策定する目的で、市中協議文書を発 表した。 • 同年4月、IOSCOのベンチマークタスクフォースは、 金融ベンチマークおよびこれに関連する活動のため の政策指針と原則を発表した。この原則は、ベンチ マーク管理業者およびその他の関係機関のために、 ベンチマークの品質、方法論、管理の在り方および 責任の所在のメカニズムに関し、明確な基準を設定 している。 ESMA – 2013年6月 • 2013年6月、欧州証券市場監督局(ESMA)と欧州銀 行監督機構(EBA)は、「EUにおけるベンチマーク設 定プロセスの原則」を盛り込んだ最終報告書を発表 した。 • これらの原則は、民間のベンチマーク管理業者が提 供するベンチマークについて、管理およびインセン ティブに関する問題を軽減することを目標としている。 ESMAとEBAは、全市場参加者のみならず監督当局 もその監督実務において、これらの原則を適用する ことが重要だと考えている。 EC – 2013年9月 • 2013年9月18日、欧州委員会(EC)はベンチマークに関する規則案を発表した。 • 提案された内容は、その範囲と要件のいずれにおいても、他の法域における同様の提案を越えるものとなってい る。同案は、最終決定前にさらに変更される可能性が高いが、同時に、欧州では自主規制が間もなく終わりを迎 えることも明らかにしている。 • ECは既存の原則に細心の注意を払っており、規則案はこの分野における既存の調査などにおおむね沿ったもの になっている。 金融庁 – 2013年12月 金融庁は、IOSCOの原則およびベンチマークに関する最近の規制動向に対応するため、日本のインデックス およびベンチマークを改革するための規制の在り方について議論する専門家による検討会を設けました。 TIBORの信頼性の検討および行動規範の策定にあたっている全国銀行協会(全銀協)も同委員会に参加 しています 検討会は内部監査と外部監査の実施を決定。監査要件の詳細は、関係者の間で討議中(外部監査は2015 年4月1日に開始する年度から導入される予定) 外部監査は、レート提示に関連する内部統制に対する経営者の評価について、意見を表明する形で行わ れます PwCのサービス内容 全銀協行動規範やQ&Aなど、市場イン デックスやベンチマークを取り巻く国内 外の規制の解釈をサポートします(グ レーゾーン解釈のための参考書類の 作成を含む)。 規則の解釈 アシュアランス 外部当事者として、規制の遵守に関す る適正性について意見を表明する形で、 アシュアランスサービスを提供します。 現行のインデックス基礎データ提出プ ロセスをベンチマーキングします(最近 策定された規制への対応をすでに導入 している欧州の銀行と比べた分析を含 む)。 同業他社との ベンチマーキング プロセス向上 データ提出プロセスの改善にあたり、 規 制 要 件 を 遵 守す る だ け では なく、 その透明性、検証可能性、信頼性を向 上させます。さらに内部監査の支援や データガバナンスを含む、態勢向上の アドバイスを提供します。 PwCの強み PwC Japanを構成するあらた監査法人、京都監査法人、プライスウォーターハウスクーパース株式会社、税理士 法人プライスウォーターハウスクーパース、およびそれらの関連会社に所属する約1,000人の金融専門のプロ フェッショナルが相互に連携しながら、金融機関ならびに金融ビジネスに携わる皆さまの経営課題の解決を支 援します。 PwC Japanの各法人は世界157カ国776都市に184,000人以上のスタッフを有するPwCグローバルネットワークの 一員です。このPwCのグローバルネットワークを駆使し、欧米諸国における金融規制の動向、新興国における進 出規制や現地事情などの情報を的確に把握し、付加価値の高いサービスを提供しています。 お問い合わせ PwC Japan 〒104-0061 東京都中央区銀座8-21-1 住友不動産汐留浜離宮ビル Tel: 03-3546-8738(大代表) トゥレヴァー ティセヴェラシンガ パートナー Tel: 080 3520 5224 Email: [email protected] ニコラス モリソン パートナー Tel: 080 3530 3765 Email: [email protected] 遠藤 英昭 パートナー Tel: 090 6045 9637 Email: [email protected] 山口 健志 ディレクター Tel: 080 3246 9475 Email: [email protected] © 2014 PricewaterhouseCoopers Aarata, PricewaterhouseCoopers Kyoto, PricewaterhouseCoopers Co., Ltd., Zeirishi-Hojin PricewaterhouseCoopers. All rights reserved. PwC refers to the PwC Network member firms in Japan and/or their specified subsidiaries, and may sometimes refer to the PwC Network. Each member firm is a separate legal entity. Please see www.pwc.com/structure for further details. This content is for general information purposes only, and should not be used as a substitute for consultation with professional advisors.