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表紙・目次・ごあいさつ・組合の経営理念・方針・事業の概況

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表紙・目次・ごあいさつ・組合の経営理念・方針・事業の概況
2016 JA御殿場
現 況 のご報 告
(ディスクロージャー誌)
御殿場農業協同組合
この冊子は、農協法 54 条の 3 に定められた経営内容の開示のための
冊子(ディスクロージャー誌)です。
目
ごあいさつ
次
------------------------------------------------
Ⅰ.組合の経営理念・方針
1
------------------------------------
2
1.経営理念
-------------------------------------------2.経営方針
-------------------------------------------3.経営管理体制 -----------------------------------------
2
2
3
Ⅱ.事業の概況(平成 27 年度)
-------------------------------
事業・活動のトピックス(平成 27 年度)
--------------------
10
----------------------------
12
-------------------------------------------------------------------------------
12
13
Ⅲ.地域・文化への貢献と農業振興
1.地域貢献情報
2.農業振興活動
4
Ⅳ.コンプライアンス・リスク管理への取組み
-------------------
15
1.コンプライアンス(法令遵守)への取組み -----------------2.リスク管理への取組み --------------------------------3.内部監査体制 ---------------------------------------4.金融ADR制度への対応
------------------------------5.金融商品の勧誘方針 ----------------------------------6.個人情報保護方針 -------------------------------------
15
15
17
17
18
19
Ⅴ.当組合の概況
------------------------------------------
21
1.組合の機構 -----------------------------------------2.組合員の状況 ---------------------------------------3.役員の状況 -----------------------------------------4.職員の状況 -----------------------------------------5.沿革・歩み -----------------------------------------6.店舗・地区等の状況 -----------------------------------
21
22
22
22
23
25
Ⅵ.事業のご案内
------------------------------------------
26
1.主な事業の内容 -------------------------------------2.JAバンク基本方針・系統セーフティーネット -------------3.商品・サービスのご案内
-------------------------------
26
30
32
Ⅶ.経営資料編
-------------------------------------------
Ⅷ.開示項目掲載ページ一覧
42
--------------------------------- 123
ごあいさつ
日頃、皆さまには格別のご愛顧をいただき厚く御礼申しあげます。
JA御殿場は、情報開示を通じて経営の透明性を高めるとともに、当JAに対するご理
解を一層深めていただくために、当JAの主な事業の内容や組織概要、経営の内容などに
ついて、利用者のためにわかりやすくまとめたディスクロージャー誌「2016 JA御殿場
現況のご報告」を作成いたしました。
皆さまが当JAの事業をさらにご利用いただくための一助として、是非ご一読いただき
ますようお願い申しあげます。
今後とも一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申しあげます。
平成 28 年 6 月
御殿場農業協同組合
(注)本冊子は、農業協同組合法第 54 条の3に基づいて作成したディスクロージャー誌です。
‐1‐
Ⅰ.組合の経営理念・経営方針
1. 経営理念
JA御殿場は、農業者を中心に地域の皆さまが組合員となって、お互いに助け合い、お互いに
発展していくことを共通の理念として運営される協同組織であり、農業・地域の活性化に資する
地域金融機関をめざしています。
JA御殿場と静岡県JAグループのめざす姿
私たちJA御殿場は、
「農の大切さ」を次世代に伝えます。
「暮らしの豊かさ」を組合員、地域住民に提供します。
「心の豊かさ」を地域とともに育みます。
私たちJA御殿場は、
「農協は農協らしく」
の理念のもと、
・農業を主軸として地域とともに発展する協同組合
・総合事業の優位性を活かした事業展開を進め、地域になくてはならない協同組合
をめざして、組合員・地域の皆さまのために働きます。
2.経営方針
◇ 営農・経済事業部門
地域の環境と実態に即した農業振興につとめ、多様な担い手づくりと多彩な産地づくり、消
費者の視点に立った安全・安心な農畜産物の生産と提供に取組みます。当JAでは、自己改革
への取組みとして、農家所得の向上をめざしています。主幹作物である米については、積極的
に各地で開催されるコンテストに出品し知名度を上げるとともに、入賞圃場の調査・分析結果
を指導に反映させることで管内全体の品質・食味の向上をめざします。また、学校給食や市場
等への調査から需要の高い蔬菜を選定し、米と野菜の複合栽培を推奨していきます。地産地消
の促進と販路の拡大をとおして販売力を強化し、農家所得の向上をはかっていきます。
農家組合員の生産コストの低減への取組みでは、肥料・農薬の早期予約注文や種子籾に対す
る値引きの設定、レンタル農業機械事業、ハウス建設・鳥獣被害対策に対する助成事業を行な
っています。また、経済連や各メーカーと定期的に話合い、管内の気候に合った肥料・農薬の
選定、価格交渉などを行っています。
さらに、市・町と連携し、認定農業者の育成や集落営農の推進、農業生産法人や特定農業団
体の設立の推進をはかります。
◇ 信用事業部門
組合員・利用者の満足度向上を目的とした事業展開をはかり、
「農業と地域に貢献できる地
域金融機関」として、より「便利」でより「安心」なJAバンクをめざします。この目標の達
成に向け、信頼されるJAを徹底的に追求した活動を展開し、収益力の向上と顧客基盤の拡充
をはかるとともに、事業推進体制の強化に取組みます。
また、奨励品に管内の農産物を積極的に採用し、管内農産物のPRとともに地産地消の促進
をはかります。
◇ 共済事業部門
JA共済は、地域に根ざした農業協同組合の共済事業として、組合員等利用者一人ひとりの
ライフサイクルやライフスタイルに応じた「ひと・いえ・くるま」の生活総合保障を提供し、
地域における満足度・利用度 NO.1 をめざします。
‐2‐
3.経営管理体制
◇ 経営執行体制
当JAは農業者により組織された協同組合であり、正組合員の代表者で構成される「総代会」
の決定事項を踏まえ、総代会において選出された理事により構成される「理事会」が業務執行
を行なっています。また、総代会で選任された監事が理事会の決定や理事の業務執行全般の監
査を行なっています。
組合の業務執行を行なう理事には、女性の社会参画の観点から女性理事の登用(平成 20 年
度より)を行なっています。また、組合員の意思反映をより広範に行なうべく、平成 29 年度
の役員改選より「青壮年担い手」理事を新設・登用を行ないます。
さらに、営農指導・経済部門及び信用・共済部門専任担当の理事を置くとともに、農業協同
組合法第 30 条に規定する常勤監事及び員外監事を設置し、ガバナンスの強化をはかっていま
す。
‐3‐
Ⅱ.事業の概況
プレミアム付商品券政策は一時的に個人消費の押し上げへとつながったものの、中国経済の減退
等の影響から景気の停滞は依然として続いております。量的・質的緩和を進める日銀の金融政策に
より貸出金の低金利化や国債の低位安定が続いており、資金運用による利益確保が難しい状況が続
いております。
農業分野については、TPP(環太平洋連携協定)交渉が大筋で合意となり、骨子も明らかとな
りました。輸入枠の拡大や段階的な関税の引き下げ・撤廃がどのような影響をもたらすか懸念され
ます。
平成 27 年度の当JA管内の農業は、主幹作物である水稲において、8 月の天候不順により生育
不良をまねき、作況指数はやや不良の「97」となりました。有利販売の実現に向け、「ごてんばこ
しひかり」の新たなロゴマークを作成するとともに、新商品「このはなの恵み」としてエコ栽培米
の販売を開始しました。
「ごてんばこしひかり」については、
「第 12 回お米日本一コンテストinしずおか」での最高金
賞及び静岡県知事賞のW受賞や「第 17 回米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」での特別優秀
賞受賞など、生産者の皆さまと一緒になって食味向上に取組んだ成果が表れております。また、特
産品のわさびでは、第 30 回全国わさび品評会において特賞となる全国農業協同組合連合会理事長
賞の受賞者に加え 3 名の優秀賞受賞者を輩出し、御殿場・小山産わさびの品質の高さを全国にアピ
ールすることができました。
平成 27 年度の事業においては、貯金・経済事業は前年度対比・計画対比ともに増加、共済事業
は新契約高・長期共済保有高ともに計画どおり推移しました。貸出・販売事業は、前年度対比・計
画対比ともに下回りました。
設備・施設の面では、組合員からの負託に応えるべく、老朽化が進んでいた茶加工センターの機
械更新及び建屋の改修を行ないました。
1.指導事業
「売れる米づくり」には「ごてんばこしひかり」の食味及び品質の向上が不可欠として、米ぬか
を使用した土づくり、栽培履歴や生育調査に基づく診断書を活用した栽培指導を行ないました。ま
た、「売れる野菜づくり」では作物別の研究会や現地講習会などを開催し、品質の向上と安定供給
をはかるとともに、ふれあい市・フレッシュハウス会員の増員をはかりました。食の安全・安心対
策として農薬の適正使用の啓蒙と栽培履歴記帳の徹底に取組むとともに、御殿場保健所に協力を仰
いで食品表示講習会を開催しました。
農業労災保険の加入については、農業者の農作業時の事故の補償に備え、労災保険料として指定
農業機械従事者 25 名 360,660 円、個人事業主 2 名 94,749 円を受入れ、全額納付しました。
(1) 営農
・水稲の作柄については 8 月の天候不順に伴う登熟不足等はありましたが、コシヒカリの特A比率
は 51.0%となり、前年度の 38.7%を上回りました。また、うるち米1等比率は 94.8%となって
おります。
・水稲の食味及び品質の向上と作期拡大をめざし、品種・肥料・農薬の試験を実施しました。肥料・
農薬では、省力化・低コスト化に向けて苗箱全量施肥試験などを行ないました。
・ふれあい市・フレッシュハウスについては、A品率の向上と安定供給を目的に作物別研究会、現
地巡回指導、営農だよりの発行による技術情報の提供を行ない、栽培技術のレベルアップをはか
りました。
・営農支援では、ふれあい市・フレッシュハウス会員等を対象に「ハウス建設支援事業」「鳥獣被
害対策支援事業」を実施し、合わせて 14 件 1,753 千円の助成を行ない、生産性を高めるととも
に安定的な供給体制の構築をはかりました。「農地・農業用水等保全管理共同活動推進事業」で
は、38 部農会に対し 1,212 千円を交付し、部農会活動の活性化をはかりました。
‐4‐
・営農だよりは水稲版・野菜版合わせ 25 号を発行し、栽培技術や病害虫の防除などの営農情報を
提供しました。また、県内で電気柵による事故が発生した際には、号外を発行し注意喚起を促す
とともに、行政と連携して電気柵の設置状況の調査を行ないました。
・土壌農薬分析センターでは、残留農薬検査 180 検体、土壌検査 159 検体の検査を実施しました。
5 月に女性部施設「かあちゃん」で発生した原材料の表記漏れ及び誤表記事故を受け、ふれあい
市・フレッシュハウス会員も交えて食品表示の講習会を開催し、再発の防止につとめています。
・食料自給力向上運動として、キャベツ・カリフラワーの苗を正組合員へ無償配付し、自家菜園コ
ンテストを開催しました。
・消費拡大のため、地場産野菜の学校給食への提供を行ないました。
・農業大学校を専門アドバイザー2 名により開催するとともに、本年度よりフレッシュハウス出荷
コースを新設し、新たな担い手育成をはかりました。
・農業機械利用事業では、野菜生産の拡大と省力化をはかるべく野菜苗定植機(タマネギ用・葉茎
菜類用)、歩行用マルチ張り機を導入しました。
(2) 畜産
・畜産センター構想により、経済連と提携し事業を展開しています。原材料価格の高騰により配合
飼料価格が上昇し、畜産経営には厳しい状況が続いています。
(3) 生活文化
・女性部では、食と農の大切さを伝える取組み、助け合い活動と豊かな地域づくりの取組み及び多
様な組織活動と仲間づくりの取組みを行ないました。また、地場産品を使用した料理・加工教室、
料理講習会をとおして地産地消に取組み、食と農の大切さを学ぶとともに伝承料理の継承をはか
りました。
・本年度は 13 のクラブ・教室活動に、延べ 328 名の女性部員に参加をいただきました。
・福祉活動として、オレンジの会が中心となり、ミニデイサービスを年間 27 回実施し、延べ 659
名の高齢者が生きがいづくりと仲間づくりを行ないました。
・青壮年部と商工会が連携し、農業後継者へのパートナー紹介や出会いの場として、婚活イベント
「ゴテンバーベ Q」
「ゴテンバンサン会」を企画・実施しました。
・JA運動を支える組合員加入促進運動を展開し、正・准組合員の加入促進に取組んだ結果、288
名の純増となりました。また、新規加入組合員を対象に「新規加入組合員のつどい」を開催し、
JA事業紹介と事業への参加、参画を呼びかけました。
・教育文化活動として、
「家の光」の普及と記事活用の取組みを行ないました。
(4) 教育情報
・青壮年部では、管内 11 小学校の 5 年生を対象にした食農教育活動「体験・米米クラブ」を実施
し、田植え・稲刈り・収穫までの農業体験を通じて食の大切さや農の役割について理解の促進を
はかりました。
・管内の小学生親子(28 家族 99 名)を対象に地元高校生ボランティアの協力も得て「親子あぐり
教室」を 7 回開催し、収穫食材で収穫祭を行なうなど、実地体験による食農教育を進めました。
(5) 広報活動
・広報誌「あぐりーん」を発行し、JAや農業に関する情報を発信しました。
・カレンダーは正組合員向け、准組合員向けに分けて作成し、准組合員向けカレンダーは准組合員
向け広報紙「IZUMI」とともに、全職員で准組合員訪問・配付活動を行ないました。
・地域住民向けに、ふれあい広報紙「JA ごてんば」を新たに発行し、JA 事業の PR を行ないまし
た。
‐5‐
・ホームページの発信力を高めるため、スマートフォンにも対応したホームページへの刷新に取り
掛かりました。日本農業新聞への記事の寄稿等を通じ、当JAの活動を広く全国に向けて紹介し
ました。
・
「ごてんばこしひかり」のPRの一環として、
「ごてんばこしひかりあぜみちウォーキング」を年
4 回開催しました。
2.信用事業
貯金においては、管内の農産物を貯金の奨励品として積極的に使用し、農協らしさ・農協だから
できるサービスを前面に出して他の金融機関との差別化をはかりました。個人貯金獲得を軸に活動
し、地域密着型金融機関としてのJAバンクを広くPRし、貯金・ローンの獲得により収益基盤の
拡大をはかりました。
年金受給者や福祉クラブ会員に「白川郷と飛騨高山の旅」や、日帰りの「清里とさくらんぼ狩り
ツアー」
・
「吉見百穴と東京スカイツリー・ソラマチツアー」を企画し、延べ 1,272 名に参加いただ
きました。
新東名対策では、各地区地権者会と連携し NEXCO 中日本への早期進捗を働きかけるとともに、
地権者への情報提供や確定申告相談会を開催しました。
融資では住宅関連資金や賃貸住宅資金は順調に推移しましたが、公共関連資金が大きく減少した
結果、前年度実績・計画ともに下回りました。農業関連資金では、大型法人への制度資金実行によ
り残高は伸長しました。
結果、貯金残高は 2,280.0 億円となり、前年度対比 101.1%、計画対比 100.6%となりました。
貸出金は 617.1 億円と前年度対比 98.8%、計画対比 98.4%となりました。
有価証券運用は収益を意識し、安全かつ安定した収益の確保につとめましたが、新規購入は金利
の低位安定のなか思うようにできず、保有残高は大幅に減少しました。
(1) 貯金
・一年をとおしてキャンペーンを展開し、金融渉外を中心に個人貯金及びJAカード等の獲得に取
組み、取引基盤の拡充をはかりました。
・平成 27 年度末時点での年金総振込件数は 15,444 件となっています。本年度、77・88・99 歳を
迎えた年金受給者の方へ、ご長寿のお祝いとしてお花のプレゼントを行ないました。
・年金感謝デーに合わせ、振り込め詐欺撲滅運動を実施し、高齢者に対して注意喚起を促しました。
(2) 貸出金
・ローンセンターでは、本年度 586 件のご相談をいただきました。住宅関連資金及び賃貸住宅資金
の新規獲得は 153 件 38.0 億円、前年度対比 127.9%と大幅に伸長いたしました。
・本年度も住宅ローンを利用されている親子向け企画として「芋掘り体験 day 」を開催し、参加者
より好評をいただきました。
・キャンペーンやエコカー購入者への金利の優遇など、マイカーローンの獲得をはかりましたが、
獲得金額 1.7 億円、前年度比 94.2%と伸び悩みました。
・不良債権処理検討委員会の方針に基づいた不良債権の整理・回収につとめ、不良債権比率は 2.22%
となりました。
3.共済事業
3Q訪問(既加入先への加入内容説明訪問)活動をきっかけとして、保障継続や保障見直しの提
案といった「あんしんチェック」を実施しました。「ひと・いえ・くるま」の総合保障の提案を基
本に、契約者の増加や保障の充実につとめるとともに、組合員・利用者の保障ニーズへの対応を行
ないました。
本年度は建物更生共済への加入・見直しが増加し、事業推進に寄与いたしました。また、販売か
ら 3 年を迎えた介護共済は、前年度対比 279.1%と新たに加入される方が増加しており、医療・が
‐6‐
ん共済を含め生存系共済への加入が増加傾向にあります。長期共済新契約高では、目標 480.0 億円
に対し 103.8%の 498.6 億円となりました。長期共済期末保有高は市場の縮小及び契約の満期等の
影響もあり、前年度対比 98.2%の 5,550.0 億円となりました。
事故時の対応については、初期対応の充実、経過報告の徹底、スムーズな解決など契約者の満足
度向上につとめました。
加入者の健康管理の一環として毎年実施している「人間ドック」は 374 名の参加を受けました。
4.購買事業
営農経済渉外(TAC)を任命し、組合員の皆さまの要望や意見の集約と的確な提案活動をとお
して、組合員・地域住民とのつながり強化をはかりました。
ファッションふれあい広場や農業資材、お盆用品等各種展示会を開催し、組合員・地域住民の様々
なニーズに応えるとともに、地域に密着した展示会の開催を心掛けました。
(1) 生産購買
・平成 27 年度早期予約注文では、通常価格からの値引き(肥料:8%、農薬:5%)のほか、奨励
品目肥料については注文数量に応じて追加値引きを設定し、生産コストの軽減をはかりました。
・農業機械事業センターでは、農機具の点検整備巡回や展示会の実施により、安全管理や時代に即
した機種の普及をはかりました。
(2) 生活購買
・イベント購買やJAギフトの推進を通じ、組合員、地域住民とのつながりを強化しました。
5.販売事業
新たなロゴマークの作成や新商品「このはなの恵み」の発売などをとおして直販米の拡大につと
めましたが、平成 26 年産米の価格低迷の影響を挽回できず、米取扱高は前年度対比 96.8%の 4.1
億円にとどまりました。本年度の米集荷数 33,463.5 俵のうち直販米は 16,181.5 俵、前年度対比
128.0%となりました。
「売れる野菜づくり」では、栽培・販売計画に基づいてAコープや学校給食、地元レストランに
出荷しました。地産地消への取組みとして、学校給食向けに 3.2 トンを取扱った「タマネギ」の生
産拡大を計画し、本年度は 61aに作付面積を拡げました。
6 次産業化に向けて、大豆・そばの加工品開発に取組んでいます。
(1) 農産物
・平成 27 年産米の集荷数は 33,463.5 俵、前年度対比 113.4%となりました。
・うるち米は、出荷契約数量 30,789.5 俵に対し 95.6%の 29,458.5 俵の集荷実績でした。うち、
「ご
てんばこしひかり」は 28,557.0 俵で、食味値による分別集荷を実施しました。
・平成 27 年産米概算金は前年度に比べ1等米で1俵あたり 1,500 円高い 10,800 円となりました。
前年度に引き続きJA御殿場独自の経営支援策として、1等米に対しては 1,200 円上乗せし、
12,000 円で概算金を支払いました。
・もち米は、3,727.5 俵の出荷契約数量に対し 107.4%の 4,005.0 俵を集荷しました。
・ふれあい市・フレッシュハウスについては、北郷「みくりやの郷」
・印野「樹空の森」
・須走「道
の駅」・フレッシュハウス 3 店舗(御殿場・新橋・東)を中心に、地産地消の拠点として販売拡
大につとめました。
・そばは 37.3haで作付けされましたが、台風等の影響により大きな被害を受け、1.9 トンの収穫
にとどまりました。
・水田利活用に取組み、麦は 23.0 トン、大豆は 2.4 トンを集荷しました。集荷された大豆は納豆へ
と加工し、御殿場市の協力を受け学校給食へと出荷することができました。
‐7‐
(2) 畜産物
・生乳については、生産額は前年度対比 102.3%の 198,510 千円となりました。
・特産品の「金華豚」は 148 頭で金華肉、金華ハム、ソーセージとして販売しました。
6.加工事業
(1) 茶加工センター
・屋根・外壁の改修及び老朽化した機械装置の更新を行ない、より高品質な製茶作業が可能となり
ました。また、異物混入対策についても実施しました。
・受付件数 666 件、受入量は前年度対比 116.9%の 37,664.7 ㎏となりました。
(2) 農産物加工センター
・水かけ菜は、2 月に入ってからの寒波の影響により生育が遅れ、インターネット販売・店頭販売
は前年度対比で減少となったものの、郵便局での取扱いは受付期間を延長したことにより増加し
ました。結果、販売高は前年度対比 112.6%の 12,968 千円となりました。
・お茶の窒素充填は、前年度並みの 628 件 7,598.7 ㎏の取扱いとなりました。
(3) 地場産品直売店
・地場産・県内産農産物を中心に販売し、取扱高は 11,742 千円となりました。
(4) そば処
・地産地消、地元食文化の発信拠点として、地場産そば粉を使用した「みくりやそば」を提供して
います。前年度より 842 人多い 33,116 人にご来店いただき、取扱高は 29,121 千円となりまし
た。
・より多くの皆さまに利用いただけるよう、平成 27 年 8 月に駐車場の拡充、平成 28 年 2 月には
店舗の増床工事を行ないました。
7.利用事業
(1) 水稲種苗センター
・水稲育苗は、71,473 枚の苗を提供しました。
・種子籾は、種子籾生産組合により契約栽培面積 16.2ha で 68.0 トンの優良種子を生産しました。
(2) カントリーエレベーター
・荷受件数は前年度より 42 件少ない 1,222 件となりましたが、生籾荷受量は前年度対比 101.9%
の 878.0 トンに増加しました。
(3) ライスセンター
・もち、うるち米合わせて 286 件、159.8 トンの生籾を受付け、良質米に乾燥調製しました。
(4) 理容・コイン精米機他
・組合員・利用者に利便性を提供した結果、理容事業を中心に 6,972 千円の取扱いでした。
8.宅地等供給事業
組合員の資産保全、運用、有効活用を目的に事業を展開しています。
賃貸物件については供給過剰により入居者の確保が厳しい状況が続いておりますが、インターネ
ット・ホームページや土日営業、入居費用軽減キャンペーンによる入居斡旋・物件紹介につとめ、
入居率向上をはかりました。
所得税等の確定申告相談を 1,211 件受付け、正確な記帳につとめました。また、新東名高速道路
‐8‐
用地収用に係る税務相談、代替地に関する情報収集及び提供、売買の仲介を行ないました。その他、
組合員向け相続相談会を開催しました。
9.旅行事業
開設 25 周年を記念した企画旅行(機関車トーマスの旅や国内・海外旅行)を催行し、多くの方
にご利用をいただきました。
本年度も、団体や少人数のグループ旅行での利用が多く、取扱高は前年度より 11,965 千円多い
169,010 千円となりました。
10.英語教室
・国際化社会に対応できる英語力の育成をめざし講師のレベルアップをはかりました。
・補助教材と授業方針の見直しをはかりました。
11.簡易郵便局
竈、原里、印野の3支店の簡易郵便局で 6,064 千円の手数料となりました。
12.単体自己資本比率
平成28 年 2 月末のBIS規制に基づく自己資本比率は、利益準備金や積立金等の内部留保につ
とめてきた結果、25.54%と最低自己資本比率規制の4%を大きく上回っています。
13.金融円滑化に関する対応
当JAでは、農業者の協同組織金融機関として、「健全な事業を営む農業者をはじめとする地域
のお客様に対して必要な資金を円滑に供給していくこと」を最も重要な役割のひとつとして位置付
け、当JAの担う公共性と社会的責任を強く認識し、その適切な業務の遂行に向け、「金融円滑化
にかかる基本方針」を定め取組んでいます。
本方針は当JAのホームページでご覧いただけるほか、本店ローンセンター及び各支店にお客様
相談窓口を設置しております。
14.組合が対処すべき重要な課題
TPP(環太平洋連携協定)の問題については、これまで当JAでは反対の立場をとってまいり
ました。残念ながら大筋合意となりましたが、合意内容を見ますと、多くの農畜産物の関税が段階
的な引き下げや撤廃となる内容となっております。今後の進展を注視し、組合員の皆さまにしっか
りとした情報を提供するとともに、本格的な発効となるまで、これまでと同様に国会決議の遵守を
求める運動を継続してまいります。
農業経営の安定と農業所得の向上については、農協改革の中でも強く求められ、当JAでも自己
改革の重要課題として取組んでいるところです。当JAの主幹作物である「ごてんばこしひかり」
を少しでも有利販売するため、
「売れる米づくり」として、食味・品質の向上及び均一化をめざし
た栽培指導に取組んでおります。全国各地のコンテストで入賞を果たすなど取組みの成果も確実に
表れてきており、今後は積み重ねてきた経験・ノウハウを指導に反映させることで、全体の底上げ
をはかってまいります。また、栽培履歴記帳の徹底や土壌分析、残留農薬分析の実施等により、安
全・安心の向上にも継続して取組み、消費者から選ばれる米づくりをめざします。
また、「売れる野菜づくり」では、学校給食や市場との連携のもと、需要の高い野菜の少量多品
種栽培の推奨を通じて、地産地消の拡大をはかってまいります。また特産品を使用した加工品の企
画・開発にも取組み、農家所得の向上をはかります。
高齢化による組合員数の減少が懸念されていることから、次世代及び農業後継者、女性・准組合
員の加入促進による組織基盤の強化をはかります。
組合員や利用者から信頼され続けるJAであるために、健全な経営基盤の維持とコンプライアン
ス態勢の充実、職員の資質向上及び不良債権の圧縮などリスク管理体制の強化につとめます。
‐9‐
事業・活動のトピックス(平成 27 年度)
3月
6月
2
3
3~29
4
4
5
9
10
10~23
11
14・15
17
17
17
18
18
23
25
26
26
27
27
30
棚卸実査・JA全国監査機構棚卸立会
家の光クッキングフェスタ
五月人形展示会
第 53 回部農会長大会
年金・ローン相談会(富士岡)
第 11 回農業大学校修了式
稲穂会総会
第 33 回組合員親睦ゴルフ大会
下期定期監事監査
第 12 回エコ栽培米出荷組合総会
農機具春の展示会
ALM委員会
第 21 回福祉クラブ総会
コンプライアンス委員会
総務金融委員会
第 53 回青壮年部総会
第 52 回女性部総会
監事会(平成 26 年度下期監事監査報告ほか)
不良債権処理検討委員会
第 12 回農業大学校開校式
平成 26 年度下期監事監査講評及び
代表理事等との定期的会合
定 例 理 事 会 ( 平 成 26 年 度 決算 状 況 ほ か )
水稲育苗センター火入れ式
2~9
8
9
9
10
10・24
13
16
16
17
22
22~26
23
23
25
25
25
26
7月
1
8
11
11~12
13
15
27
27
27
4月
6~8
15
15
16~17
17~22
22
22
23
23
27
JA全国監査機構 期末監査
年金・ローン相談会(中央)
ミニデイサービス
静岡県常例検査(事前検査)
育苗巡回
部農会長代表者協議会
茶加工集出荷共同利用施設運営委員会
第 15 回ふれあい市・フレッシュハウス連絡協議会総会
監事会
(平成 26 年度監査報告ほか)
定例理事会(監査報告・平成 26 年度決算承認ほか)
ミニデイサービス
年金・ローン相談会(高根)
親子あぐり教室(酪農体験)
農業資材展示会
指導経済委員会
年金・ローン相談会(北郷)
監事会(平成 27 年度上期定期監事監査ほか)
定例理事会(体制整備モニタリングの報告ほか)
親子食育セミナー
8月
5月
7
11~13
13
13
16
16~17
16
19
22
22
22~24
27
28
28
静岡県常例検査(本検査)
総務金融委員会
TPP断固反対を訴える街宣活動
第 37 回生活学校開講式
年金・ローン相談会(玉穂)
ミニデイサービス
親子あぐり教室(サツマ芋苗挿し)
静岡県常例検査講評
臨時監事会(静岡県常例検査結果・講評ほか)
不良債権処理検討委員会
第 24 回資産保全管理部会総会
福祉クラブ・年金受給者日帰り旅行(山梨)
農業青色申告部会総会
ふれあい市・フレッシュハウス加工品食品表示講習会
第 33 回農住部会総会
部農会長代表者協議会
第 49 回北駿産米改良推進協議会総会
定例理事会(ディスクロージャー誌の承認ほか)
茶加工センター火入れ式
地区別総代・部農会長会議
年金・ローン相談会(須走)
ミニデイサービス
緊急理事会
県下統一住宅ローン相談会
親子あぐり教室(開校式・田植え)
ALM委員会
第 53 回通常総代会
臨時理事会・臨時監事会
ファッションふれあい広場 Summer コレクション
第 16 回福祉クラブグラウンドゴルフ大会
監事会(静岡県常例検査にかかる立会ほか)
定例理事会(業務報告書の承認ほか)
‐10‐
5
5
5~6
6~7
8
8~9
10
10
12
14
14
14
17~21
20
21
22
24
24
29
31
ミニデイサービス
年金・ローン相談会(小山)
県下JA上期監事研修会
部農会長視察研修(岐阜県)
ゴテンバーベQ(青壮年部婚活イベント)
県下統一住宅ローン相談会
第 31 回水かけ菜生産組合総会
第 64 回静岡県JA青年組織活動実
績・JA青年の主張発表大会
年金・ローン相談会(印野)
部農会長代表者協議会
JA御殿場籾乾燥調製貯蔵施設運営委員会
ALM委員会
食料自給力向上運動(正組合員へ野菜苗の配付)
役員・青壮年部意見交換会
役員・女性部意見交換会
親子あぐり教室(みかんジュース作りほか)
定 例 理 事 会 ( 第 39 回 農 協 祭 の 開 催 ほ か )
カントリーエレベーター・ライスセンター火入れ式
富士山一斉清掃
平成 27 年度上期決算
9月
1
2
2
9
11~18
28・29
29
29
30
12 月
棚卸実査
年金・ローン相談会(原里)
ミニデイサービス
年金・ローン相談会(東)
平成 27 年度上期定期監事監査
東部地区JA理事研修会
監事会(平成 27 年度上期定期監事監査報告ほか)
定例理事会(平成 27 年度上半期決算の承認ほか)
平成 27 年度上期定期監事監査講評
及び代表理事等との定期的会合
1
2
2
2~4
7
12
12
16
17
18
25
10月
2
3
7
7
7
7・21
17
17・18
20
20
21
22
22
22
23
23~25
24
27
27
平成 28 年度新採用予定者内定式
親子あぐり教室(米収穫体験ほか)
改正農協法対応検討委員会
年金・ローン相談会(新橋)
不良債権処理検討委員会
ミニデイサービス
親子あぐり教室(サツマ芋収穫体験ほか)
県下統一住宅ローン相談会
部農会長代表者協議会
廃プラスチック適正処理推進委員会
資産保全管理部会セミナー
農協祭実行委員会
臨時理事会
監事会(JA全国監査機構期中監査立会ほか)
コンプライアンス委員会
ファッションふれあい広場 Autumn コレクション
芋掘り体験 day(住宅ローン利用者企画)
第 2 回平成 26 年産米穀共同計算委員会
定例理事会(上期監事監査結果ほか)
25
1月
6
13
15
15~ 2/2 8
20
22
26
26
26
26~2/5
27
29
30
関係機関新年挨拶会
年金・ローン相談会(御殿場)
JA厚生連・女性部役員意見交換会
ひな人形展示会
オレンジの会新春祝賀会
第 59 回静岡県女性部発表大会東部地区予選会
監事会(平成 28 年度内部監査計画ほか)
定例理事会(平成 28 年度内部監査計画ほか)
総務金融委員会
福祉クラブ・年金受給者日帰り旅行(東京)
第 65 回静岡県青年の主張発表大会東部地区予選会
平成 28 年度部農会長代表者協議
会・正副代表者会議
新規加入組合員のつどい
2月
11 月
2
4
4~12
4・11
5
7
9~13
10
13
17
17・18
21・22
24・25
25
26
26~ 1/21
部農会長代表者協議会
第 34 回組合員親睦ゴルフ大会
年金・ローン相談会(竃)
農業用廃棄プラスチック回収事業実施
第 52 回女性部発表大会
親子あぐり教室(ソーセージ作り体験)
ゴテンバンサン会(青壮年部婚活イベント)
オレンジの会 クリスマス会
農住部会役員会
役職員意見発表大会
監事会(静岡県常例検査指摘事項に対す
る改善措置等の報告及び監事意見書ほか)
定例理事会(県常例検査回答についてほか)
本店防災訓練
年金・ローン相談会(神山)
JA全国監査機構期中監査
ミニデイサービス
第 17 回福祉クラブグラウンドゴルフ大会
親子あぐり教室(みくりやそば打ちほか)
資産保全管理部会財産評価・相続税試算相談会
総務金融委員会
ALM委員会
コンプライアンス委員会
福祉クラブ・年金受給者一泊旅行第 1 班(高山)
第 39 回農協祭
福祉クラブ・年金受給者一泊旅行第 2 班(高山)
食の安全・安心緊急対策委員会
定例理事会(上期監事監査回答についてほか)
共済人間ドック受診サービス実施
‐11‐
3
3・17
3~4
8~3/7
10
12~17
15
16
17~19
18
18
20~21
22
22
23
26
29
29
年金・ローン相談会(足柄)
ミニデイサービス
県下JA下期監事研修会
所得税確定申告相談会
第 58 回全国家の光大会
地区別座談会
第 59 回静岡県JA女性部発表大会
静岡県JA女性役員全員研修会
JA全国監査機構資産自己査定監査
総務金融委員会
総務金融・指導経済合同委員会
県下統一住宅ローン相談会
改正農協法対応検討委員会
第 3 回平成 26 年産米穀共同計算委員会
第 37 回生活学校閉講式
定例理事会(平成 28 年度事業計画ほか)
平成 27 年度決算
JA全国監査機構 実査
Ⅲ. 地域・文化への貢献と農業振興
1.地域貢献情報
JAは、農業者を中心に地域の皆さまが組合員となって、お互いに助け合い、お互いに発展し
ていくことを共通の理念として運営される協同組織であり、農業・地域の活性化に資する地域金
融機関をめざしています。
また、皆さまからお預かりした貯金等の資金は、資金を必要とする組合員や地域の皆さまなど
にご融資し、農業、事業や暮らしのお手伝いをさせていただいております。
JAは金融ばかりでなく総合的に事業活動をしています。また、農業や助け合い活動に加え、3
か年計画に基づく「1支店1協同活動」をはじめとした活動の実践により、農業を中心として地
域とともに発展する「農業を主軸とした地域協同組合」をめざし、次のように地域社会・文化へ
の貢献につとめています。
地域・社会貢献活動
◇
JA御殿場女性部では、高齢者に対する活動に取組むため、ホームヘルパー資格取得者によ
る「オレンジの会」を組織して、
『ミニディサービス』など各種の活動を行なっています。
◇
管内に居住する 60 歳以上の福祉クラブ会員の皆さまを対象に、健康増進並びに仲間づくりに
取組んでいます。健康増進のグラウンドゴルフ大会や、交流の場として親睦旅行などを行なっ
ています。
エー・イー・ディー
◇
A E D (自動体外式除細動器)を本店及び各支店・Aコープ・給油所などに設置していま
す。このAEDは、心臓マヒを起こして倒れた人を、そこにいる人たちがその場で使って倒れ
た人の命を救うことができる器械です。
◇
環境保全活動としてJA御殿場女性部・青壮年部・役職員会合同で富士山一斉清掃に参加し
ています。
◇
年間を通して交通安全運動に積極的に参加しています。また、御殿場市・小山町や警察署に
協力し、当JAの所有車輌を使用し地域防犯パトロール隊として防犯啓発活動を行なっていま
す。
◇
地域活性化のため、「富士娘コンテスト」「富士山太鼓祭り」「御殿場わらじ祭り」を応援
しています。
◇
御殿場市、小山町の消防団に多くの職員が団員として所属しており、御殿場市・小山町より
協力事業所として認定されました。また、地域の火防隊にも職員が隊員として所属しており、
地域防災に貢献しています。
◇
御殿場市ごみ減量大作戦実行店・事業所認定を受けています。
◇
古ビニールや使用済の肥料袋などの廃プラスチックを回収、リサイクル運動をすすめ地域の
環境保全につとめています。
◇
しずおか子育て優待カード事業に協賛し、優待カードをご提示いただいたお子様連れのお客
様に対し、各種特典をご用意しています。未来の地域を支える子供たち、その「社会の宝」を
守り、育てている親たちを地域全体で支える<子育て支援事業>を応援しています。
◇
月に 1 度の本店周辺道路等の清掃活動のほか、児童を対象にした食育活動など各支店にて独
自の地域貢献活動を行なっています。
◇
警察署と協力し、年金感謝デーに合わせて「振り込め詐欺撲滅運動」を行なっています。
◇
日本赤十字社の献血運動に協力し、献血サポーターに参加しています。本店前駐車場で年 3
回献血を行ない、平成 27 年度は 161 名の献血を受付けました。
‐12‐
地域密着型金融への取組み
◇
経営所得安定対策交付金制度等の農業政策に対し、農家訪問による申請手続き支援を行ない
ました。
◇
本店ローンセンターに農業経営アドバイザー資格者を設置するとともに、認定農業者への定
期的な訪問を行ない、農業資金の紹介等を行ないました。新規就農者への施設建設資金の融資
のほか、栽培技術・販売支援を行なっています。
2.農業振興活動
JAは、農業に基盤をおいた協同組織です。農業は地域の重要な産業であり、JAは地域農業の
振興のため次のような事業・活動を展開しています。また地域環境、青少年の教育などにも農業は
有益と考えており、農家の組合員とともに地域の皆さまが農業とふれあう機会を提供しています。
農協祭
農業の良さを多くの人々に理解していただくため、また地域の皆さまへの感謝を込めて農協祭を
毎年開催しています。
地域農畜産物の紹介と組合員、地域住民の「ふれあいの場」「生活文化活動の場」としての農協
祭は 39 回を数え、農産物品評会、女性部クラブ員による作品展、小中学生の書道・ポスター展、
福祉クラブの作品展、地元産のもち米「峰の雪もち」を利用した「もちまき」などを実施しました。
地域商工業団体の共催をうけ、地域の秋の恒例行事として定着しております。平成 27 年度も県
内外より大勢の皆さまにご来場いただき、盛大に開催することができました。
農業振興支援事業
担い手の事業拡大等への支援として、ハウス建設費等経費の一部助成や農業機械のレンタル事業
を行なっています。また、農家の共同組織である部農会の活性化策として、農地・農業用水等保全
管理共同活動推進事業を行なっています。
◇
信用事業の奨励物品として管内の農産物を積極的に使用し、管内農産物のPRと地産地消の推
進をはかりました。
◇
食農教育の一環としてJA御殿場女性部・青壮年部の協力のもと、共同栽培した作物を使用
しての料理教室や農業体験等、管内小学校を中心に活動を行なっています。
◇ 「親子あぐり教室」
「農業大学校」等、地域内外の非農家の方を中心に農業体験の場を提供し
ています。それぞれの農業体験により新規就農者の育成や体験者へ農業への理解と食育をはか
っています。
◇
地元農家と消費者とを結ぶ「ふれあい市・フレッシュハウス」を開設し、地産地消による地
元の新鮮な農産物を提供しています。加えて富士岡支店の女性部施設「かあちゃん」では当J
A特産品の「ごてんばこしひかり」を使用した米粉パンを提供しています。また、御殿場市印
野の「御殿場市富士山交流センター(通称名 : 富士山 樹空の森)」、及び小山町須走の道の駅「す
ばしり」への地場農畜産物直売所の出店支援を行なうなど、食の安全・安心、地産地消を推進
しています。
◇
管内の食料自給力向上運動の取組みとして、正組合員に野菜苗の無償配付を行ないました。
◇
管内特産品である「ごてんばこしひかり」、「水かけ菜」、「わさび」等の拡販につとめていま
す。また、食農教育の一環として学校給食に地元産の食材を提供しています。
◇
管内酪農家 8 戸から出荷された生乳から「乳しぼり」が生産され、小中学校の給食での飲用、
Aコープ・地場産品直売店で販売されています。
‐13‐
◇
水かけ菜、そばや大豆など、休耕田を利用し作付けを行なうことで、田畑の荒廃を防ぐとと
もに、景観美化への取組みを行なっています。収穫された大豆を納豆へと加工し、学校給食へ
提供いたしました。
‐14‐
Ⅳ.コンプライアンス・リスク管理への取組み
1.コンプライアンス(法令遵守)への取組み
コンプライアンスとは、企業が企業活動を行なうに際して、関係法令等を厳格に遵守することを
はじめ、社会規範を全うすることをいいます。
〔コンプライアンス基本方針〕
当JAは、金融機関の一員として、その社会的責任を果たし、皆さまが安心してご利用できる
よう、法令等を遵守し、透明性の高い経営を行なうことが重要と考えています。そのため、役職
員にコンプライアンスの意識づけを徹底し、次のとおりコンプライアンス態勢の確立につとめて
います。
〔コンプライアンス運営態勢〕
・常勤理事及び室部長で構成するコンプライアンス委員会を設置し、コンプライアンス委員会を
中心とする内部管理体制を構築するとともに、全役職員に守るべき法令や規範を解説した「コ
ンプライアンス・マニュアル」を配布し、研修会等を通じて役職員のコンプライアンス意識の
高揚につとめています。
・コンプライアンスプログラムを毎年度策定し、統括部署がその進捗管理を行なっています。
・利益相反行為、その他重要な取引については、その都度理事会に付議する等、理事に課せられ
た忠実義務、善管注意義務を遵守するため、理事相互間のけん制を徹底しています。
・監事 6 名を置き、理事会に出席するとともに、半期ごとに全事業所を対象に厳正な監査を実施
し、理事の業務執行の妥当性、適法性を監視しています。また、監事のなかに常勤監事、員外
監事を置き、監査の充実につとめています。
・事業ごとに、法令等に準拠した詳細な事務マニュアルを作成し、研修会等を通じて、担当職員
にその遵守を徹底しています。
・賞罰委員会を設置し、法令違反には厳しく対処する体制を整備しています。
・組合員・利用者の皆さまの声を真摯に捉え、前向きに事業に反映するため、相談・苦情窓口の
「苦情等受付窓口」を設置しています。
2.リスク管理への取組み
当JAでは、経営上発生する可能性のある各種リスクに対応するため、次のとおりリスク管理に
つとめています。
① 信用リスク管理
信用リスクとは、融資先等の経営悪化等により、融資した資金の元本ないし利子の回収が困
難となり、損失を被るリスクを指します。
当JAでは、本店に独立した審査部署を設置し、審査体制の充実をはかるとともに、月次の
延滞管理、本店ヒアリングの実施等を通じ、債務者の状況変化に早期に対応できる体制を確立
しています。また、大口の債務者については、定期的に理事会に経営状況を報告し、重要な個
別案件については理事会で対応方針を決定しています。
さらに、厳正な資産自己査定を実施し、十分な償却・引き当てにより財務の健全化につとめ
ています。
‐15‐
② 市場リスク管理
市場リスクとは、金利、為替、有価証券等の様々な市場のリスク・ファクターの変動により、
資産の価値が変動し損失を被るリスクや資産・負債から生み出される収益が変動し損失を被る
リスクのことです。主に金利リスク、価格変動リスクなどをいいます。金利リスクとは、金利
変動に伴い損失を被るリスクで、資産と負債の金利又は期間のミスマッチが存在している中で
金利が変動することにより、利益が低下ないし損失を被るリスクをいいます。また、価格変動
リスクとは、有価証券等の価格の変動に伴って資産価格が減少するリスクのことです。
当JAでは、金利リスク、価格変動リスクなどの市場性リスクを的確にコントロールするこ
とにより、収益化及び財務の安定化をはかっています。このため、財務の健全性維持と収益力
強化とのバランスを重視したALMを基本に、資産・負債の金利感応度分析などを実施し、金
融情勢の変化に機敏に対応できる柔軟な財務構造の構築につとめています。
とりわけ、有価証券運用については、一定のルールを設定し、理事会において運用方針を定
めるとともに、経営層で構成するALM委員会を定期的に開催して、状況に応じた意思決定を
行なっています。運用の結果については、運用部門以外のリスク管理部門が常時チェックし、
定期的に理事会等に報告しています。
③ 流動性リスク管理
流動性リスクとは、運用と調達のミスマッチや予期せぬ資金の流出により、必要な資金確保
が困難になる、又は通常よりも著しく高い金利での資金調達を余儀なくされることにより損失
を被るリスク(資金繰りリスク)及び市場の混乱等により市場において取引ができないため、
通常よりも著しく不利な価格での取引を余儀なくされることにより損失を被るリスク(市場流
動性リスク)のことです。
当JAでは、資金繰りリスクについては、運用・調達について月次の資金計画を作成し、安
定的な流動性の確保につとめています。有価証券等も国債等の債券や上場株式に限る流動性の
高い商品に限定しています。また、余裕資金(調達資金の貯金と運用資金貸出金の差額)の一
定額以上を静岡県信連に預け入れ十分な支払資金を確保しています。
④ オペレーショナル・リスク管理
オペレーショナル・リスクとは、業務の過程、役職員の活動もしくは、システムが不適切で
あること又は外生的な事象により損失を被るリスクのことです。当JAでは、収益発生を意図
し能動的な要因により発生する信用リスクや市場リスク及び流動性リスク以外のリスクで、受
動的に発生する事務、システム、法務などについて事務処理や業務運営の過程において、損失
を被るリスクと定義しています。事務リスクなどについて、事務手続にかかる各種諸規程を理
事会で定め、その有効性について内部監査や監事監査の対象とするとともに、事故・事務ミス
が発生した場合は速やかに状況を把握して理事会等に報告する体制を整備して、リスク発生後
の対応及び改善が迅速・正確に反映ができるようつとめています。
⑤ 事務リスク管理
事務リスクとは、貯金や融資・為替などの取引に伴って発生する各種事務を適切に処理しな
かったために生じる事故によって損失を被るリスクを指します。
当JAでは、電算化により事務処理の効率化をはかるとともに、階層別・業務別研修会を開
催し、事務処理の徹底及び精度向上につとめています。
さらに、内部監査による年1回以上の監査及び管理者による月次の店内検査の実施を通じ、
事故の未然防止並びに事務処理の正確性の検証を行なっています。
⑥ システムリスク管理
システムリスクとは、災害やコンピュータ機器・通信回線の故障などによるコンピュータ・
システムの停止または誤作動、電算システムの不備によって損失を被るリスクを指します。
‐16‐
当JAでは端末機・ATM等自動化機器・回線等の保守管理を徹底するとともに、系統組織
と連携し、システムの運用には万全を期して取組んでおり、障害等に備え管理マニュアルを策
定しています。
3.内部監査体制
当JAでは、内部監査部門を事業推進部門から独立して設置し、経営全般にわたる管理及び各
部門の業務の遂行状況を、内部管理態勢の適切性と有効性の観点から検証・評価し、改善事項の
勧告などを通じて業務運営の適切性の維持・改善につとめています。
また、内部監査は、JAの本店・支店のすべてを対象とし、年度の内部監査計画に基づき実施し
ています。監査結果は代表理事組合長及び監事に報告したのち被監査部門に通知され、定期的に被
監査部門の改善取組み状況をフォローアップしています。また、監査結果の概要を定期的に理事会
に報告することとしていますが、特に重要な事項については、直ちに理事会、代表理事組合長、監
事に報告し、速やかに適切な措置を講じています。
4.金融ADR制度への対応
① 苦情処理措置の内容
当JAでは、苦情処理措置として、業務運営体制・内部規則等を整備のうえ、その内容をホー
ムページ・チラシ等で公表するとともに、JAバンク相談所やJA共済連とも連携し、迅速かつ
適切な対応につとめ、苦情等の解決をはかります。
当JAの苦情等受付窓口( 電話:0550-84-4805 )
( 年末年始・祝日を除く月~金 9:00~17:00 )
② 紛争解決措置の内容
当JAでは、紛争解決措置として、次の外部機関を利用しています。
「信用事業」
静岡県弁護士会あっせん・仲裁センター(静岡県JAバンク相談所経由)
の窓口または静岡県 JA バンク相談所(電話:054-284-9913)にお申出ください。
「共済事業」
(一社)日本共済協会 共済相談所(電話:03-5368-5757)
(一財)自賠責保険・共済紛争処理機構(電話:本部 03-5296-5031)
(公財)日弁連交通事故相談センター(電話:本部 03-3581-4724)
(公財)交通事故紛争処理センター(電話:東京本部 03-3346-1756)
最寄りの連絡先については、上記または①の窓口にお問合せください。
‐17‐
5.金融商品の勧誘方針
当JAでは、金融商品販売法の規定に基づき下記の「勧誘方針」を定め、店頭にポスター
を掲示し、職員研修を行なうなど、体制の整備につとめています。今後も商品やリスクの内
容について皆さまに十分ご理解いただけますよう、従来以上に職員教育につとめていきます。
金融商品の勧誘方針
当組合は、貯金・定期積金、共済その他の金融商品の販売等の勧誘にあたっ
ては、次の事項を遵守し、組合員・利用者の皆さまに対して適正な勧誘を行い
ます。
1.組合員・利用者の皆さまの商品利用目的ならびに知識、経験、財産の状況
および意向を考慮のうえ、適切な金融商品の勧誘と情報の提供を行います。
2.組合員・利用者の皆さまに対し、商品内容や当該商品のリスク内容など重
要な事項を十分に理解していただくよう努めます。
3.不確実な事項について断定的な判断を示したり、事実でない情報を提供す
るなど、組合員・利用者の皆さまの誤解を招くような説明は行いません。
4.電話や訪問による勧誘は、組合員・利用者の皆さまのご都合に合わせて行
うよう努めます。
5.組合員・利用者の皆さまに対し、適切な勧誘が行えるよう役職員の研修の
充実に努めます。
6.販売・勧誘に関する組合員・利用者の皆様からのご質問やご照会について
は、適切な対応に努めます。
平成 20 年 7 月 22 日
御殿場農業協同組合
‐18‐
6.個人情報保護方針
御殿場農業協同組合個人情報保護方針
御 殿 場 農 業 協 同 組 合
代 表 理 事組 合 長 芹 沢 秋 雄
(平成 17 年 3 月 22 日制定)
(平成 27 年 11 月 26 日最終改定)
御殿場農業協同組合(以下「当組合」といいます。)は、組合員・利用者等の皆様の個人
情報を正しく取扱うことが当組合の事業活動の基本であり社会的責務であることを認識し、
以下の方法を遵守することを誓約します。
1.関連法令等の遵守
当組合は、個人情報を適正に取扱うために、
「個人情報の保護に関する法律」
(以下「保
護法」といいます。
)その他、個人情報保護に関する関係諸法令及び農林水産大臣をはじ
め主務大臣のガイドライン等に定められた義務を誠実に遵守します。
個人情報とは、保護法第2条第1項に規定する、生存する個人に関する情報で、特定
の個人を識別できるものをいい、以下も同様とします。
また、当組合は、特定個人情報を適正に取扱うために、
「行政手続における特定の個人
を識別するための番号の利用等に関する法律」(以下「番号法」といいます。)その他、
特定個人情報の適正な取扱いに関する関係諸法令及びガイドライン等に定められた義務
を誠実に遵守します。
特定個人情報とは、番号法第2条第8項に規定する個人番号をその内容に含む個人情
報をいい、以下も同様とします。
2.利用目的
当組合は、個人情報の取扱いにおいて、利用目的をできる限り特定したうえ、あらか
じめご本人の同意を得た場合及び法令により例外として扱われるべき場合を除き、その
利用目的の達成に必要な範囲内でのみ個人情報を利用します。ただし、特定個人情報に
おいては、利用目的を特定し、ご本人の同意の有無に関わらず、利用目的の範囲を超え
た利用は行いません。
ご本人とは、個人情報によって識別される特定の個人をいい、以下同様とします。
利用目的は、法令により例外として扱われるべき場合を除き、あらかじめ公表するか、
取得後速やかにご本人に通知し、又は公表します。ただし、ご本人から直接書面で取得
する場合には、あらかじめ明示します。
3.適正取得
当組合は、個人情報を取得する際、適正かつ適法な手段で取得いたします。
4.安全管理措置
当組合は、取扱う個人データ及び特定個人情報を利用目的の範囲内で正確・最新の内
容に保つよう努め、また安全管理のために必要・適切な措置を講じ従業者及び委託先を
適正に監督します。
個人データとは、保護法第2条第4項が規定する、個人情報データベース等(保護法
第2条第2項)を構成する個人情報をいい、以下同様とします。
5.第三者提供の制限
当組合は、法令により例外として扱われるべき場合を除き、あらかじめご本人の同意
を得ることなく、個人データを第三者に提供しません。
また、当組合は、番号法第 19 条各号により例外として扱われるべき場合を除き、ご
本人の同意の有無に関わらず、特定個人情報を第三者に提供しません。
6.機微(センシティブ)情報の取り扱い
当組合は、ご本人の機微(センシティブ)情報(政治的見解、信教、労働組合への加
盟、人種・民族、門地・本籍地、保健医療等に関する情報)については、法令等に基づ
く場合や業務遂行上必要な範囲においてご本人の同意をいただいた場合等を除き、取
得・利用・第三者提供はいたしません。
‐19‐
7.開示・訂正等
当組合は、保有個人データにつき、法令に基づきご本人からの開示、訂正等に応じま
す。保有個人データとは、保護法第2条第5項に規定するデータをいいます。
8.苦情窓口
当組合は、個人情報につき、ご本人からの苦情に対し迅速かつ適切に取り組み、その
ための内部体制の整備に努めます。
9.継続的改善
当組合は、個人情報について、適正な内部監査を実施するなどして、本保護方針の継
続的な改善に努めます。
なお、「個人情報保護法に基づく公表事項等に関するご案内」については当JAホームペー
ジでご覧いただけます。
ホームページアドレス: http://www.ja-shizuoka.or.jp/gotemba/
‐20‐
Ⅴ.当組合の概況
1.組合の機構
平成28年度の機構図 (平成28年4月1日変更)
コンプライアンス委員会・個人情報保護委員会・情報セキュリティ委員会
ALM委員会(企画部・金融部・融資部)
ヘルプライン(ヘルプデスク:コンプライアンス統括部署)
監
査
室
常
監
査
支
課
富
店
士
岡
( か あ ちゃ ん)
勤
企
監
企
画
画
課
神
山
部
経 営 管 理 課
竈
事
総
務
課
人 事 教 育 課
監
総
務
部
原
里
印
野
(富士山交流センター)
広
報
課
経
理
課
事
玉
穂
( 加 工 場 )
会
組
資 産 相 談 課
総
御
資 産 相 談 部
殿
場
(フレッシュハウス)
旅 行 セ ン ター
合
代
員
会
新
貯 金 推 進 課
新 東 名 対 策室
代
理
表
理
事
事
組
会
合
長
代
理
事
金
融
部
年
金
根
課
北
務
金 融 管 理 課
郷
(みくりやの 郷)
理
専
務
高
( 理 容 所 )
常
表
橋
(フレッシュハウス)
資 金 運 用 課
足
柄
ロ ー ン セン ター
小
山
融 資 審 査 課
中
央
須
走
事
融
資
部
共 済 推 進 課
(道の駅 すばしり)
総
指
務
導
金
経
融
済
委
委
員
員
会
会
共
済
部
共 済 保 全 課
東
自 動 車 査 定課
営
農
課
販
売
課
組
織
課
経
済
課
常
務
営 農 経 済 部
(フレッシュハウス)
農 業 関連 施設
地場産品直 売店
そ
ば
処
福 祉 セン ター
理
事
あ ぐ り ー ん
配 送 セン ター
農業機械事業センター
JA御殿場協同サービス㈱機構図
取 締 役 会
株
代
常
管
理
課
営
業
課
表
取
主
締
総
役
務
取
L P ガ ス 課
業
務
部
給 油
締
所 課
中 央 給 油 所 ほ か 5 給 油 所
社
会
監
査
役
長
役
‐21‐
店
舗
課
外
食
課
A コ ー プ 中 央 店 ほ か 3 店 舗
御
殿
場
肉
処
く
う
ら
2.組合員の状況
(単位 : 人)
資格区分
平成26年度末
当年度
加 入
脱 退
平成27年度末
正組合員数
4,884
101
137
4,848
准組合員数
9,550
634
310
9,874
14,434
735
447
14,722
合
計
当年度末組合員戸数(法人を除く)
12,182戸
3.役員の状況
(平成 27 年 6 月 1 日現在)
役職名
代表理事組合長
代表理事専務
常務理事
常務理事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
芹
勝
勝
横
細
田
勝
芹
田
梶
山
湯
岩
鈴
氏 名
沢
秋
間 田 邦
間 田 和
山
谷
淑
代 祐 一
又
澤
裕
代
廣
正
口
國
山
貞
田
正
木
雄
英
明
敦
久
郎
一
久
司
伯
雄
江
治
司
役職名
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
代表監事
常勤監事
監 事
監 事
監 事
員外監事
氏 名
沓 間
正 明
長 田
輝 巳
芹 澤
高 雄
鮎 沢
雅 信
勝 又
政 昭
稲
幸
晴
勝間田 勢津子
土
梶
芹
勝
小
芹
屋
武 司
毅
澤 健 一 郎
又
英 夫
野
聰
澤
昭 敏
4.職員の状況
(単位 : 人)
正
職
員
正職員に準ずる者
合
計
平成26年度
280
16
296
平成27年度
273
20
293
(注 1)「正職員に準ずる者」とは、正職員に準ずる身分(労働条件)で、雇用期間が概ね 1 年
以上継続している者を表します。なお、上記の人数の中には、臨時的・季節的雇用者は
含んでおりません。
(役員・職員の報酬について)
当JAの役員報酬については、報酬総額は組織代表等から構成される役員報酬審議会の答申
に基づき、毎年度総代会で決定され、役員個別報酬額は責任等に応じ理事会等で決定していま
す。また退職慰労金はあらかじめ総代会で決められた基準に従い、支払年度の総代会で決定し
ています。いずれの報酬も業績により連動する体系とはなっていません。
職員の給与は給与規程で規定していますが、年額報酬で当JAの常勤役員報酬の平均を超え
る重要な職員はおりません。また、子会社役員社員も当JAの常勤役員報酬平均を超えるもの
はおりません。
‐22‐
5.沿革・歩み
昭和37年10月
御殿場市の富士岡、原里、印野、玉穂、御殿場、高根、小山町の北郷、足柄、
小山の9農協が合併、御殿場農業協同組合が発足
38年 2月
合併初年度末の貯金残高は17億円、共済保有高は15億円、購買供給高は3億円、
販売品販売高は4億円
38年 4月
第1回通常総代会を御殿場市公会堂で開催
39年 5月
印野支所が落成
40年 4月
本所を御殿場市茱萸沢5番地に移転
41年 7月
御殿場駅前に新橋ビルが完成し、新橋支所を設ける
42年11月
LPG充填所が完成し、供給戸数は4,500戸
45年12月
年末貯金高100億円を突破
46年10月
竈支所、マーケット及び給油所を併設して完成
47年 4月
本所事務所(御殿場農協会館)完成落成式を行う
50年 3月
全国農協中央会より「全国優良農協」として表彰される
50年12月
小山支所施設が完成
51年 5月
小山町一色に茶加工センター完成
51年 8月
玉穂支所施設が完成
51年12月
北郷支所施設が完成
54年 3月
原里支所施設が完成
55年 6月
御殿場支所金融店舗完成
56年 3月
御殿場市山尾田に農業機械事業センターオープン
56年11月
高根支所施設が完成
58年 3月
全国農協中央会より「全国特別優良農協」として表彰される
60年 5月
本所内に中央支所オープン
61年10月
須走支所オープン
62年 9月
Aコープ中央店オープン
63年12月
農産物加工・生活センターが完成
平成元年 2月
購買品供給高が初めて100億円を突破する
元年 7月
貯金残高が念願の1,000億円を突破する
2年11月
中央支所のATMを日曜稼動開始
3年 8月
県下初のカントリーエレベーター完成
6年 3月
地元牛乳「乳しぼり」発売
7年 4月
地酒「若水」誕生
7年 6月
東支所オープン
7年11月
原里給油所オープン
8年 3月
もち米専用ライスセンター完成
8年 9月
本所・支所を本店・支店に呼称変更
9年 3月
管理・経済事業の事務処理を農協電算センターに委託
9年 4月
営農経済センター、あぐり~ん、配送センター開所
10年11月
地場産品直売店オープン
11年 2月
「そば処」オープン
‐23‐
平成11年7月
地ビール「風の谷のビール」発売
16年 1月
JASTEM(全国信用システム)
ジ
コ
ャ
ス
ン
テ
パ
ム
ス
COMPASS‐JA(日計管理システム)に移行スタート
18年12月
玄米色彩選別機・精米施設披露
20年 5月
富士岡支店女性部施設「かあちゃん」オープン
21年10月
ごてんばこしひかりを100%使用した焼酎「みくりやの雫」を限定販売
22年11月
新本店新築落成
24年 1月
100%子会社「JA御殿場協同サービス株式会社」設立
24年 2月
御殿場コシヒカリを使用したビール「御殿場コシヒカリラガー」発売開始
24年 9月
カントリーエレベーター改修落成
24年10月
合併50周年を迎える
25年 7月
小山支店新築落成
26年 6月
ごてんばこしひかり、全日空国際路線の機内食に採用される(8月まで)
26年11月
北郷給油所をセルフ給油所として新装オープン
27年 5月
お茶加工センター改修落成
28年 3月
「御殿場肉処くうら」オープン
‐24‐
6.店舗・地区等の状況
(1)地区
当JAは、御殿場市・小山町を地区としています。
(2)店舗等
店 舗 名
本
店
住 所
電話番号
ATM設置台数
金融事業以外の
主な事業の概要
御殿場市ぐみ沢5
0550-82-2800
富士岡支店
御殿場市中山483-7
0550-87-1012
2
共済・購買
神 山 支 店
御殿場市神山853-1
0550-87-0009
1
共済
竈
御殿場市竈1032
0550-82-0722
1
共済・簡易局
原 里 支 店
御殿場市永塚332
0550-89-0252
2
共済・購買
簡易局
印 野 支 店
御殿場市印野1666
0550-89-0649
1
共済・購買
簡易局
玉 穂 支 店
御殿場市ぐみ沢691
0550-89-0223
2
共済・購買
御殿場支店
御殿場市二枚橋251-5
0550-82-0256
2
共済・購買・販売
新 橋 支 店
御殿場市新橋1962-1
0550-82-2565
2
共済・販売
高 根 支 店
御殿場市山尾田138-2
0550-82-1001
1
共済・購買・理容
あぐり~ん
北 郷 支 店
小山町一色333-1
0550-78-0334
2
共済・購買
足 柄 支 店
小山町竹之下247-1
0550-76-0278
1
共済・購買
小 山 支 店
小山町藤曲56-3
0550-76-4600
1
共済・購買
中 央 支 店
御殿場市ぐみ沢5
0550-82-2830
2
共済
須 走 支 店
小山町須走206
0550-75-3456
1
共済・購買
東
御殿場市東田中2-10-1
0550-84-5522
2
共済・販売
支
支
店
店
なお、上記以外に店外設置のATMを 5 台(駒門工専のショーワ及び自衛隊の駒門・板妻・
滝ヶ原・富士学校の各駐屯地等)設置しております。
また、経済事業の施設として、Aコープ 4 店舗、ガソリンスタンド 6 店舗(ともに 100%出
資子会社「JA御殿場協同サービス㈱」運営)、加工センター等、様々な施設を保有しておりま
す。
当JAには、特定信用事業代理業者はありません。
‐25‐
Ⅵ.事業のご案内
1. 主な事業の内容
JA御殿場グループでは、皆さまの農業や生活に「なくてはならないJA」として、いろいろな
事業に取組んでいます。
“JA”と言うと対象が農業関係者というイメージをお持ちかもしれませんが、どなたでもお気
軽にご利用いただける身近で便利な頼れる協同組合です。
☆指 導 事 業
指導事業は、地域農業振興、組合員の農業生産に必要な営農指導のほか、生活指導・女性部活
動・青壮年部活動・広報活動等を行なっています。
・ 安全・安心な農畜産物を生産・販売するための指導
・ 生活センターを拠点に女性の地位向上と教養・趣味を深める女性部活動の応援
・ 明日の農業を支える青壮年者の組織化
・ 高齢化社会にむけホームヘルパーの育成とボランティア活動による福祉事業への取組み
・ 広報誌「あぐり~ん」や准組合員向け広報紙「IZUMI」
、地域住民向けふれあい広報紙「J
Aごてんば」の発行
☆信 用 事 業
信用事業は、貯金、貸出、為替などいわゆる銀行業務といわれる内容の業務を行なっています。
この信用事業は、JA・信連・農林中金という 3 段階の組織が有機的に結びつき、
「JAバンク」
として大きな力を発揮しています。
貯金業務
組合員の方はもちろん、地域住民の皆さまや事業主の皆さまからの貯金をお預かりしていま
す。普通貯金、当座貯金、定期貯金、定期積金、総合口座などの各種貯金を目的・期間・金額
にあわせてご利用いただいています。
また、公共料金、都道府県税、市町村税、各種料金のお支払い、年金のお受け取り、給与振
込等もご利用いただけます。
融資業務
農業専門金融機関として、農業の振興をはかるための農業関連資金はもとより、組合員の皆
さまの生活を豊かにするための生活改善資金等を融資しています。
また、地域金融機関の役割として、地域住民の皆さまの暮らしに必要な資金や、地方公共団
体、農業関連産業・地元企業等、農業以外の事業へも必要な資金を貸し出し、農業の振興はも
とより、地域社会の発展のために貢献しています。
さらに、日本政策金融公庫をはじめとする政府系金融機関等の代理貸付、個人向けローンも
取扱っています。
ローンセンターの営業時間は平日 19:00 まで、土日も営業(9:00~16:00)しています
ので、お気軽にご利用ください。(注:祝日・年末年始は休業させていただきます。
)
為替業務
全国のJA・信連・農林中金の店舗を始め、全国の銀行や信用金庫などの各店舗と為替網で
結び、当JAの窓口を通して全国のどこの金融機関へでも振込・送金や手形・小切手等の取立
が安全・確実・迅速にできます。
‐26‐
その他の業務及びサービス
当JAでは、コンピュータ・オンラインシステムを利用して、各種自動受取、各種自動支払
や事業主の皆さまのための給与振込サービス、自動集金サービスなど取扱っています。
また、国債(長期国債、中期国債、個人向け国債)及び投資信託の窓口販売の取扱い、国債
の保護預かり、貸金庫のご利用(御殿場支店のみ)、全国のJAでの貯金の出し入れや銀行、
信用金庫などでも現金引き出しのできるキャッシュサービスなど、いろいろなサービスにつと
めています。
また、地域の高齢者の生きがいづくりを応援するため、「福祉クラブ」を運営しています。
60 才以上の方ならどなたでもご加入できます。
☆共 済 事 業
JA共済は、相互扶助の精神から生まれた協同組合共済で、一般の保険でいう生命保険と建物
や自動車などの損害保険の両方の機能を兼ね備えています。
万一の病気や災害に備えて、組合員が協同して保障と損害の回復をはかり、農業経営や生活の
安定を目指すため、「ひと・いえ・くるま」の幅広い保障を提供しています。一般の方のご加入
もできますので、ぜひご検討ください。
LA(ライフ・アドバイザー)が皆さまのライフスタイルにあった保障設計をご提案いたしま
す。
◇JA共済の仕組み
JA共済は、平成 17 年4月1日から、JAとJA共済連が共同で共済契約をお引き受けして
います。JAとJA共済連がそれぞれの役割を担い、組合員・利用者の皆さまに密着した生活
総合保障活動を行なっています。
組合員・利用者の
皆さま
JA
+
JA共済連
共済契約
JA:JA共済の窓口です。
JA共済連:JA共済事業の企画・開発・資産運用業務や支払共済にかかる
準備金の積立などを行なっています。
生命総合共済
不慮の事故、入院等の万が一の備えには終身共済、養老生命共済、医療共済。お子様の
・ ・ ・
学資資金作りにはこども共済があります。
建物更生共済
たてこう
火災はもちろん様々な自然災害から大切なお住まい、家財を守るのが「建更 むてき」で
す。しかも、地震保障は“特約”ではありません。積み立てタイプの共済ですので、満期
時には満期共済金がお受け取りになれます。
年金共済
安心な老後を暮らすための資金づくりにご活用ください。
短期共済
短期間の共済として、火災共済、自動車共済、自賠責共済、傷害共済等を取扱っていま
す。
特に、安い掛け金で、車両、対人・対物賠償、搭乗者傷害等にご加入できる自動車共済
‐27‐
は、自賠責共済とセット加入することで、掛け金が更に割引されるほか、示談代行、自動
車事故の夜間休日対応等も行なっていますので安心です。
その他
加入者サービスとして、人間ドック受診費用の一部を助成しています。また、加入者相
互の親睦と交流の場として活動している「おくゆう会」に助成を行なっています。
☆購 買 事 業
組合員の農業生産に必要な生産資材から、組合員、地域の皆さまの生活するうえで必要なあら
ゆる「もの」を取扱っています。
一般購買
支店の購買窓口で、飼料、肥料、農薬、農業機械、車両等の生産資材をはじめ、生活に
必要な米、食料品、電化製品等を広範囲にご購入いただいております。
農業機械については、農機センターを設け販売・修理等を行なっています。
給油所
管内に 6 か所の給油所を設け皆さまの要望に応えています。
日曜・祝日も営業していますので、お気軽にご利用ください。
※竃・原里・印野・足柄給油所は、日曜日を定休日とさせていただいております。
LPガス
便利な熱エネルギー源として、多くの組合員、地域の皆さまにご利用をいただいていま
す。そのため、マイコンメーターを全戸設置し安全化対策を行なうとともに、安定的な供
給につとめています。
Aコープ
毎日のお買い物に身近で便利なマーケットを 4 店舗設け、地域の生活安定と安価提供に
取組んでいます。また、中央店は日曜・祝日も営業しておりますので、ぜひご利用くださ
い。
※給油所・LPガス・Aコープ事業については、平成 24 年 4 月 1 日よりJA御殿場の 100%出資子会社
であるJA御殿場協同サービス株式会社が運営しております。
☆販 売 事 業
当JA管内で生産された「ごてんばこしひかり」を中心に、
「もの」としての販売だけではな
く、消費者の心をつかみ喜んでもらえる農畜産物を生産し提供しています。
米に加え、わさび、生乳の 3 品目がJA御殿場の主力品目です。皆さまがAコープ店でご利用
いただいている牛乳「乳しぼり」は、この新鮮な生乳から製品化しているものですから、安心し
てお飲みください。
また、
「地産地消」の取組みとして、各支店において「ふれあい市」
「フレッシュハウス」を設
け、安全・安心な、新鮮野菜等の販売を行なっています。
☆宅 地 等 供 給 事 業
総合的な土地利用により優良農地を守り緑豊かな町づくりを推し進めるため、資産管理事業に
取組んでいます。
・組合員の運営する賃貸住宅の斡旋管理を行なっています。
・税務、法律、相続遺言相談等の機能を提供しています。
‐28‐
☆その他の事業
・ 籾摺施設を 1 か所、コイン精米機を 10 か所に設けています。
・ 高根支店に理容所を設け低料金で運営しています。
・ JA御殿場旅行センターを設け、皆さまのニーズに応えています。
・ 農業関連施設及び事業として
水稲種苗センター(稲の種子の生産と稲の苗の生産)
ライスセンター(もち米の乾燥調整と製品化)
茶加工センター(生葉を受け入れお茶への製品化)
農産物加工センター(自分たちで味噌加工等ができる施設)
カントリーエレベーター(お米を籾のまま乾燥調整してサイロに貯蔵)
御殿場肉処くうら(静岡県ブランド牛「しずおかそだち」と管内特産品「ごてんば
こしひかり・わさび・水かけ菜」を提供する地産地消のお店)
・ JA御殿場独自の事業である小中学生を対象とした英語教室を運営し、保護者の方々から高
い評価・信頼を得ています。
・ 簡易郵便局を 3 支店(竃・原里・印野支店)で取扱っています。
‐29‐
2.JAバンク基本方針・系統セーフティーネット
「JAバンク基本方針」について
「JAバンク基本方針」は、
「JAバンクシステム」を確立するため、JA・信連・農林中金
が一体となって取組むべき基本的な事項について、JAバンクの総意として定める「行動規範」
です。
JAバンク基本方針の概要
Ⅰ「JAバンクシステム」の基本的方向
1 JA・信連・農林中金の総合力を結集し、実質的に一つの金融機関として機能する運営システムを確立
2 全国どこでも、良質で高度な金融サービスを提供
3 JAバンク全体として、資金を安全・効率的に運用し、体制・能力を超えた資金運用を防止
4 破綻未然防止のため、問題の早期発見により経営改善を行い、改善困難な場合には速やかに組織統
合を実施
5 指定支援法人*に基金を設定して財源を確保し、経営改善や組織統合に必要な支援を実施
*指定支援法人: (一社)ジェイエイバンク支援協会が、指定支援法人としての役割を担っています。
Ⅱ「JAバンク会員」の役割等
1 農林中金の役割
(JAバンクの総合的戦略の樹立、JA・信連に対する必要な指導、「JAバンク中央本部」の設置・運営)
2 JA・信連の役割(農林中金の指導の遵守、「JAバンク県本部」の設置・運営、一体的な事業運営への取組)
3 中央会との連携
(農林中金・信連が役割を果たすため、中央会が行う総合的な指導との密接に連携)
Ⅲ「JAバンク会員」の責務
1 JAバンクの一体的事業運営(JAバンクの総合的戦略に基づく一体的な事業運営)
2 JAバンク全体の安全・効率運用の確保
(信連・農林中金への資金預入、相互援助預金預託基準、余裕金運用自主ルールの遵守)
3 経営状況の報告等
(経営管理資料、その他経営状況に関する事項について農林中金に報告)
4 資金運用制限ルールの遵守
(実質自己資本比率、業務執行にかかる基準に該当した場合、体制、体力に応じた資金運用範囲の制限)
5 経営改善ルールの遵守
(経営管理体制の整備、経費削減・合理化、資本増強等経営改善策への確実な実行)
6 組織統合ルールの遵守
(経営継続上の重大な問題が生じた場合、信連・農林中金への信用事業譲渡等を実施)
7 信用事業運営体制の再編成を行う場合の指導の遵守(信連・農林中金への信用事業譲渡を行う場合、計画を策定し実践)
8 指定支援法人への財源拠出
(毎年度必要な財源を拠出)
Ⅳ「JAバンク会員」が享受するメリット
1 「JAバンク会員名簿」に登録の上、組合員・利用者等に周知
2 全国統一されたシステムの利用と、これを活用した機能・商品の取扱い
3 「JAバンク」商標、及びこれを使用した通帳・カード等共通資材の活用
4 指定支援法人の支援
Ⅴ 基本方針等を遵守しない会員に対する措置(ペナルティー)
基本方針を遵守しない会員に対し、農林中金は勧告・警告を行い、これを経てなお改善が認められ
ない場合には、会員からの強制脱退措置を講ずる。
Ⅵ 基準の見直し等
金融情勢・JAバンク会員の経営状況等を踏まえ、JAバンクシステムの信頼性を確保する観点か
ら、基本方針の内容・基準について毎年検証を行い、必要に応じて変更を行う。
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「系統セーフティーネット」について
当JAは、リスクに対応した経営と自己資本の充実につとめています。また、万が一の場合で
も皆さまの貯金はJAバンク制度と貯金保険制度で守られています。
JAバンクの安心をささえる2つの制度
① 破綻未然防止システム
(JAバンク独自のシステムです。)
JAバンク全体で経営の健全性を確保し、組合員・利用者の皆様に一層の「安心」をお届けします。
ポイント1 経営状況のチェック
指導
JAバンク
中央本部
県本部
経営状況 のチェック
経営状況の
チェック
JAバンク支援基
金によるサポート
改善取組
JA
自主ルール
基準に該当
JAバンク
支援基金
経
営
改
善
へ
の
取
組
み
健全
JA
② 貯金保険制度
ポイント3
支援
個々のJA
ポイント2 経営改善への取組み
事業形態
の見直し
経営健全性
の向上
(国による公的制度です。)
貯金者を法律によって保護する保険制度です。(貯金には、保険がかけられています。)
対象貯金等
対象以外貯金等
当座貯金 普通貯金 別段貯金
決済用貯金(注1)
(利息がつかない等の
条件を満たす貯金)
全額保証
決済用貯金
以外の貯金
その他の貯金等
対象以外貯金等
定期貯金、定期積金、貯蓄貯金等
外貨貯金、譲渡性貯金等
合算して元金1,000万円までとその利息等(注2)
破綻農水産業協同組合の財産の状況に
応じて支払い
(一部カットされることがあります。)
(注1)「無利息、要求払い、決済サービスを提供できていること」という3つの条件を満たすものです。
(注2)1,000万円を超える元本とその利息等については、破綻農水産業協同組合の財産の状況に応じて支払われますので、一部カットされることがあります。
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