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事業案内 - 独立行政法人 工業所有権情報・研修館

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事業案内 - 独立行政法人 工業所有権情報・研修館
独立行政法人工業所有権情報・研修館
知的財産に関する創造力・実践力・活用力開発事業 ~背景・目的・効果~
背 景
 2006(平成18)年1月に知的財産戦略本部知的創造サイクル専門調査会で決定された「知的財産人材育成
総合戦略」において、「知的財産専門人材」「知的財産創出・マネジメント人材」「裾野人材1」の育成が政策課
題として掲げられた。 「裾野人材1」・・知的財産に関する一般的な知識を保有する、又は知的財産を将来創造することが期待される生徒・学生や一般消費者
 中小企業を含む産業界では、自分でPDCA(計画-実行-評価-改善)というサイクルで仕事が進められ、
自分自身の考えを確立した人材である「自立型人材」も求められている。
目 的
 本事業は、「裾野人材」「自立型人材」の育成を目指し、アイデアを知的財産へ具体化していく過程や、模
擬的な出願書類を作成する過程等を通じて、新しいものや仕組みを企画・提案する「創造力」、その企画・
提案を実社会のルールの中で具体化する「実践力」、商品や装置を試作したり、販売企画を立案したり、
地域の企業とタイアップして商品化したり、という形での「活用力」を明日の産業人材である専門高校生と
高等専門学校生に身につけてもらおうというものである。
効
果
知的財産マインドを持ち知的創造を行い、他人の知的財産を尊重する等、「知財民度」が高く、産業界
で活躍できる人材を輩出することで、日本の産業の発達が促進される。
1
知的財産に関する創造力・実践力・活用力開発事業 ~概要~
特許庁及びINPITは、明日の産業人材を輩出する専門高校及び高等専門学校において、生徒・学生が、「アイディアを
知的財産へと具体化していく過程」及び、「地域の専門家や地元企業等との連携による商品開発や具体化された知的
財産に基づいて模擬的な出願書類を作成する過程」等を通じて、知的財産に関する創造力・実践力・活用力の育成を
図る取組に必要な費用を支援。
有識者を招いた説明会・研究会・発表会等を開催し、その参加費も補助。学校種を超えたネットワークが拡大。
平成26年度より、既存相当の「導入・定着型」に加え、新たに「展開型」を新設。また、外部委員会による採択校の選定・
評価システムを導入。
導入・定着型
アイデア!
単年度採択
年最大50万円補助
(初参加校、経験の
少ない学校を採択)
知
財
制
基度
礎の
検知
索識
演の
習習
得
J-PlatPat
<取組の例>
地地
元域
企の
業専
等門
と家
連等
携に
相
談
商作試
品成作
開 品
発
作模
成擬
実的
習出
願
書
類
の
取組の
導入・
定着
模擬
出願
書類
①知的財産学習に関して単独の学校で実施する
展開型
最大3年間採択
年最大100万円補助
(知財学習が定着し、
十分な実績のある
学校より採択)
事業採択校への
支援
新たな特徴ある取組等
②知的財産学習に関して複数の学校間連携で実施する
新たな特徴ある取組等
③知的財産学習に関して地域の企業及び各種団体との
×最大3年間
採択
成果の
波及・
地域の
モデルに
連携による地域連携型の取組等
活動経費の補助
取組に精通した有識者を招いた説明会・
研究会・報告会の開催
(年初/地域別/年次)
参加校の取組内容を「実践事例集」
としてまとめHPに掲載する等、
取組内容の普及・周知を図る
2
平成26年度からの事業概要
平成26年度より、
「学校として組織的に知的財産学習の導入・定着を目指す取組(以
下、「導入・定着型」)」に加え、
「これまでの実績等を踏まえて新たに特色ある取組を展開し、その
成果が知的財産学習の普及・発展に資することが期待される取組
(以下、「展開型」)」
の支援を実施。
平成29年度「知的財産に関する創造力・実践力・活用力開発事業」の募集について
導入・定着型(単年度で採択)
初めて取り組む学校の参加を促す「導入」
学校組織としての定着を目指す「定着」
の両者を目的とする募集種目
(40~70校程度採択予定)
展開型(複数年度で採択)
従来の実績等を踏まえて新たに特色ある
取組を展開し、その成果を知的財産学習の
普及等に活用すること目的とする募集種目
(11校に加え、新たに10校程度採択予定)
3
参加校実績
(人材育成環境整備担当)
平成28年度までの累積の参加校は、582校。
平成28年度は89校が参加。うち16校が新規参加。(H27は、21校が新規採択)。
◆参加学校数推移
120
<近年の参加校数>
113
専門高校
(工業系)
103
100
100
80
参
加
学
校
数
100
89
77
専門高校
(商業系)
専門高校
(農業系)
60
専門高校
(水産系)
40
高等専門学校
20
合計
0
23
24
25
26
27
28
平成23年度:77校
平成24年度:100校
平成25年度:113校
平成26年度:100校
うち導入・定着型
92校
展開型
8校
平成27年度 :103校
うち導入・定着型 90校
展開型
13校
平成28年度 : 89校
うち導入・定着型 70校
展開型
19校
実施年度
4
平成28年度 知的財産に関する創造力・実践力・活用力開発事業 参加校
(人材育成環境整備担当)
[北海道地区]4校
[九州地区]25校
【導入・定着型18校】
福岡県立香椎工業高等学校
佐賀県立有田工業高等学校
鹿児島県立加治木工業高等学校
鹿児島県立隼人工業高等学校
鹿児島県立薩南工業高等学校
鹿児島県立鹿児島工業高等学校
瓊浦高等学校
鹿児島県立奄美高等学校
鹿児島県立屋久島高等学校
鹿児島県立串良商業高等学校
霧島市立国分中央高等学校
出水市立出水商業高等学校
[四国地区]
鹿児島県立鶴翔高等学校
鹿児島県立徳之島高等学校
鹿児島県立鹿屋農業高等学校
鹿児島県立伊佐農林高等学校
大分県立津久見高等学校海洋科学校
鹿児島県立鹿児島水産高等学校
[東北地区]5校
【導入・定着型4校】
北海道札幌工業高等学校
北海道紋別高等学校
北海道滝川工業高等学校
北海道富良野緑峰高等学校
【導入・定着型4校】
青森県立十和田工業高等学校
宮城県農業高等学校
山形県立上山明新館高等学校
秋田県立男鹿海洋高等学校
[中国地区]3校
【展開型1校】 (括弧は採択年)
宮城県水産高等学校(H26)
【導入・定着型3校】
山口県立南陽工業高等学校
岡山県立岡山東商業高等学校
呉工業高等専門学校
[関東地区]17校
【展開型7校】(括弧は採択年)
福岡県立福岡工業高等学校(H27)
長崎県立長崎工業高等学校(H26)
大分県立大分工業高等学校(H26)
指宿市立指宿商業高等学校(H26)
熊本県立南稜高等学校(H27)
北九州工業高等専門学校(H28)
都城工業高等専門学校(H28)
8校
【導入・定着型6校】
徳島県立徳島科学技術高等学校
香川県立志度高等学校
香川県立三豊工業高等学校
香川県立坂出工業高等学校
愛媛県立今治工業高等学校
愛媛県立新居浜工業高等学校
【展開型2校】(括弧は採択年)
愛媛県立宇和島水産高等学校(H27)
香川高等専門学校(H27)
[沖縄地区]1校
【導入・定着型1校】
沖縄県立宮古工業高等学校
[中部地区]14校
[近畿地区]12校
【導入・定着型10校】
滋賀県立彦根工業高等学校
兵庫県立姫路工業高等学校
兵庫県立長田商業高等学校
兵庫県立松陽高等学校
兵庫県立洲本実業高等学校
大阪府立枚岡樟風高等学校
奈良県立磯城野高等学校
福井工業高等専門学校
奈良工業高等専門学校
和歌山工業高等専門学校
【展開型2校】 (括弧は採択年)
兵庫県立西脇工業高等学校(H28)
大阪府立農芸高等学校(H26)
【導入・定着型9校】
石川県立小松工業高等学校
岐阜県立岐阜工業高等学校
岐阜県立多治見工業高等学校
愛知県立瀬戸窯業高等学校
愛知県立岡崎工業高等学校
石川県立大聖寺実業高等学校
愛知県立知立高等学校
岐阜県立郡上高等学校
愛知県立佐屋高等学校
【展開型5校】 (括弧は採択年)
岐阜県立高山工業高等学校(H28)
岐阜県立岐阜商業高等学校(H26)
岐阜県立大垣養老高等学校(H26)
岐阜県立岐阜農林高等学校(H27)
鈴鹿工業高等専門学校(H26)
【導入・定着型15校】
茨城県立勝田工業高等学校
栃木県立宇都宮工業高等学校
神奈川県立向の岡工業高等学校全日制
長野県松本工業高等学校
静岡県立吉原工業高等学校
静岡県立遠江総合高等学校
静岡県立科学技術高等学校
群馬県立高崎商業高等学校
神奈川県立商工高等学校
長野県丸子修学館高等学校
長野県飯田OIDE長姫高等学校
静岡県立沼津商業高等学校
長野県佐久平総合技術高等学校
サレジオ工業高等専門学校
沼津工業高等専門学校
【展開型2校】 (括弧は採択年)
静岡県立沼津工業高等学校(H28)
群馬県立前橋商業高等学校(H28)
【導入・定着型】単年度採択 70校
工業高校:33 商業高校:17
農業高校:11 水産高校:3
高等専門学校:6
【展開型】
複数年度採択(最大3年間) 19校
工業高校:6 商業高校:3
農業高校:4 水産高校:2
高等専門学校:4
合計:89校
5
知的財産に関する創造力・実践力・活用力開発事業のスケジュール
参加校は地域別交流・研究協議会、年次報告会の場で情報交換、情報共有を行いつつ、各校において、知
的財産制度を織り交ぜ、生徒自らが考え、アイデア創出し、それを表現する能力を身につけさせる取組を実
施。
4月: 事業説明会
7月末~8月: 学校間・生徒間交流、意見交換等を行う会合
(全国8地域で全10回開催予定)
生徒による取組発表
11月頃: 全国産業教育フェアにおける成果発表会
(全国専門高校の生徒が日頃の取組成果等を発表する場)
1月末~2月上旬: 年次報告会(分野別に各校から取組についての年次報告)
発想法の実践
平成28年度地域別交流・研究協議会より
6
知的財産に関する創造力・実践力・活用力開発事業の取組
工業高校では…
商業高校では…
ロボット作りを通じて、特許の検
索も実施!既存の技術をもとに
新しい技術を開発できることを体
験!また、知的財産を守り、尊重
することを学習!
図:ロボット大会参加の様子→
生徒がみんなで作った商品の
ネーミングも決定し、さらに商標
の制度を学んで商標権まで取
得!商品開発とその価値を守る
商標権の大切さを実感!
図:商標権取得の神話に
ちなんだトランプ→
農業高校・水産高校では
…
地域の特産品で地域を活性化
したい!生徒が地元企業等と連
携して、商品を開発し販売する課
程を通じて、知的財産を地域で活
用する重要性を学習!
図:地域等と連携した
伝統野菜の収穫の様子→
高等専門学校では…
発想法やグループ討論等を通
じてアイディアを知的財産とする
学習により技術者としての能力
を育成!成果がパテントコンテ
ストで入賞し、特許を取得した例
も!
図:歩行器で特許取得!
公報の図面より→
7
全国産業教育フェアでの成果発表会
当事業の参加校の生徒が、全国産業教育フェアにおいて知的財産に関する取組成果を発表。
地元の企業、団体、マスコミ等有識者の方々の審査により、表彰も実施。
本年度は、さんフェア石川2016( 日程:11月5日(土)・11月6日(日)、 場所:石川県産業展示館2号館)
【昨年度開催の様子(in みえ)】
<成果展示>
<成果発表会>
<ポスター>
<表彰式の様子>
8
(参考)パテントコンテスト・デザインパテントコンテスト
当事業の参加校からも多くの学校が参加しています。
文部科学省、特許庁、日本弁理士会、INPITは、毎年パテントコンテスト、デザインパテントコンテストを開催
し、高校生~大学生の優秀な発明・意匠を表彰し日本弁理士会が無償で出願~登録までを支援。
知的財産に関する創造力・実践力・活用力開発事業の中で生徒が創作したデザインがデザインパテントコン
テストで表彰され、意匠権を取得するとともに製品化した事例も。
平成28年度募集ポスター
8月~9月:応募
1月:表彰式
1月~:出願・権利化手続
9
資料をご覧いただき、ありがとうございました。
皆様からのご応募を、お待ちしております!
【お問い合わせ先】
〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-4-3
独立行政法人 工業所有権情報・研修館
知財人材部 人材育成環境整備担当
TEL:03-5512-1202(直通)
FAX:03-5512-1203
E-mail:[email protected]
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