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電子メールの基本 - 岡山県総合教育センター

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電子メールの基本 - 岡山県総合教育センター
モジュール 14
M14
電子メールの基本
岡山県情報教育センター
1 電子メールとは
電子メールは、インターネットでもっとも一般的に利用されているサービスです。
「メー
ル」という呼び方からもわかるように、ネットワークを介して送受される電子郵便です。し
かし、一般の郵便物とは違った性質もたくさんもっています。まず、送信してから相手方の
サーバに届くまでの時間が非常に短いこと。いろいろな条件によって時間は異なりますが、
多くの場合、ほとんど一瞬にして届いてしまいます。また、
「同報通信」も電子メールに特有
の機能です。これは、同じ内容のメールを一度に複数の人に送る機能です。音声であれ動画
であれ、ファイル(ディジタルデータ)の形になっていれば、メールに添付して送ることが
できるのも電子メール特有の機能です。そのほかにも便利な機能はたくさんありますが、逆
に不都合なこともあります。たとえば、相手先のサーバが停止している場合、いつまでたっ
てもメールは届けられません。また、インターネット上を行き交うメールは、第三者に読ま
れてしまう危険性もあります。はがきも簡単に読むことができるので電子メールの危険性を
指摘する際によく引用されますが、はがきは、基本的には郵便局という公的機関の手を経て
送り手から受け手に届けられるので、全くの第三者に読まれてしまうことは考えにくいです。
一方、電子メールは、相手先に届くまでにふつう複数のコンピュータを介して届けられます。
これらのコンピュータは公的なものよりもむしろそうでないものの方が多いと考えられます。
電子メールは、はがきよりもずっと危険なのです。これらの電子メールの性質を十分承知し
た上で使用することが、「上手な使い手」になる鍵となります。
電子メールは便利な反面、気をつけなければ
いけないこともありますね。危険性を理解して
正しい使い方を勉強しましょう。
2 電子メールのしくみ
コンピュータで作成した電子メールはどのように伝わるのでしょうか。たとえば、Aさん
がBさんにメールを出した場合、相手に届くわけですから、直接届いているように思います
が、実はそうではないのです。メールを取り扱うコンピュータ(これをメールサーバという)
には2つあり、送るメールを取り扱うコンピュータ(これを smtp サーバという)と、受け
取ったメールを取り扱うコンピュータ(これを pop サーバという)があります。この2つで
1セットと考えます。この場合Aさん、Bさんともにどこかのプロバイダと契約しているわ
けですが、まずAさんのメールは自分が契約している smtp サーバに送られます。すると smtp
サーバはそのメールの宛先からどのコンピュータへ送ればいいか判断し、色々な経路を通り
ながらBさんが契約しているプロバイダの pop サーバへ届けられます。ここまではAさんが
送信すると同時にすばやく通り B さんの pop サーバで一時保存されます。このメールがBさ
んに届くには、今度はBさんが自分の契約しているプロバイダの pop サーバにアクセスし、
自分のメールが届いているか確認し(これをメールチェックするという)あれば自分のコン
ピュータで受信するということになります。実際の郵便物で言えば、ポストに入れると同時
に相手の家のポストの中に入るようなものです。あとは受信者が自分のポストを開けない限
りはあるかどうかも分からなければ、読むこともできません。メリットは普通契約している
プロバイダは市内料金の場所にあるので、一度に何通かのメールを国内や外国に出しても数
分で送信することができることです。
-1-
③SMTP サーバは、Aさん
のメールをBさんのプロバ
①AさんがBさんへ
ISP
ISP
POPサーバ
POPサーバ
イダの POP サーバに配
送する。
メールを書く。
Aさん
Bさん
A
B
→
SMTPサーバ
SMTPサーバ
→
④Bさんはメーラーから受
②メールの送信が実行される
信操作を行い、プロバイダ
と、メーラーは自分のプロ
の POP サーバ保存されて
バイダの SMTP サーバに
いるメールを取り出す。
メールを配送する。
3 電子メールの送受信
電子メールを送受信するためには、メーラー(メールソフト)が必要となります。有償で
市販されているものもありますが、本講座では Microsoft 社の「Internet Explorer5.01」に
標準で装備されている「Outlook Express5」というメーラーを利用します。
(1) Outlook Express5 の起動
① デ ス ク ト ッ プ 画 面 の「Outlook Express 」 ア イ コ ン を ダ ブ ル ク リ ッ ク
します。
①または、タスクバーのアイコンをクリックします。
-2-
②起動後のウィンドウ内の各部には以下の名称がついています。
メニューバー
ツールバー
メール一覧表示ウィンドウ
メールフォルダ
連絡先
プレビューウィンドウ
・メニューバー
Outlook Express を操作するためのコマンドを表示できる。
・ツールバー
Outlook Express でよく使う機能がアイコンで表示されています。それぞれのアイコ
ンをクリックすることで、その機能を使うことができます。
・メールフォルダ
Outlook Express では、送受信した電子メールを階層構造のフォルダに格納して管理
しています。初期状態では、以下の役割の異なる 5 つのフォルダが用意されています。
フォルダ名
役 割
受信トレイ
受信した電子メールが保存されます。
送信トレイ
作成した電子メールが送信されるまでの間保存されます。
送信済みアイテム
削除済みアイテム
下書き
送信した電子メールは、いったんここに集められ保存されます。
削除する電子メールは、いったんここに集められ保存されます。
作成中の電子メールが保存されます。
・連絡先
アドレス帳に登録されている宛先が一覧表示できます。メールを送りたい宛先をダブ
ルクリックするとメール作成の編集ウィンドウが開きます。
-3-
・メール一覧表示ウィンドウ
メールフォルダに格納されているメールが一覧表示できます。
・プレビューウィンドウ
メール一覧表示ウィンドウで読みたいメールを選択すると、このウィンドウにメール
の内容が表示されます。
(2) メ ー ル の 作 成 と 送 信
ア 自分宛てにテストメールを送信する
① ツ ー ル バ ー の[ 新 し い メ ー ル ] を ク リ ッ ク し て 、 メ ッ セ ー ジ 作 成 ウ ィ ン ド ウ を 開 き ま す 。
②[宛先]欄にメールアドレスを半角英数字で入力します。ここでは、自分のパソコン
のメールアドレスを入力します。各パソコンのメールアドレスは下の表を参考にしてく
ださい。
③[件名]欄にメールのタイトルをわかりやすい短文で入力します。
④本文の入力欄に適当なメッセージを入力します。
第 1 研修室 a01∼a22
第 3 研修室 b01∼b24
第 4 研修室
c01∼c23
メールアドレスの c17 は、第 1 研修室は「a01」から「a22」
とし、番号は使用しているパソコンの装置番号とする。
第 5 研修室 d01∼d22
-4-
メ ー ル で は 、 宛 先 、 件 名 、 本 文 な ど に 半 角 の カ タ カ ナ や 丸 付 き 数 字 な ど の 特 殊 記
号は使用してはいけません。メール受信者のパソコン環境はさまざまです。場合
によっては文字化けをおこしたり、プロバイダのメールサーバに重大な影響をあ
たえる可能があります。
⑤宛先、件名、本文に間違いがないことを確認して、メッセージ作成ウィンドウの
ツールバーにある[送信]ボタンをクリックします。
⑥ こ の よ う な メ ッ セ ー ジ が 表 示 さ れ た ら [O K ] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ま す 。
-5-
⑦ メ ー ル フ ォ ル ダ の[ 受 信 ト レ イ ] フ ォ ル ダ の
文 字 が 太 字 に な り 、 青 色 で「( 1 ) 」 と 表 示 さ れ る
のを確認します。これは、未読のメールが1通
あることを示しています。
⑧ツールバーの[送受信]ボタンをクリックします。
上 述 の ⑤ で メ ッ セ ー ジ 作 成 ウ ィ ン ド ウ の [ 送 信 ] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ま し た が 、
これだけではメールは相手のコンピュータに送信されません。あくまでも自分の
コ ン ピ ュ ー タ の[ 送 信 ト レ イ ] と い う 一 時 保 管 場 所 に 保 存 さ れ る だ け で す 。 し た
が っ て 、 実 際 に メ ー ル の 送 信 を 開 始 す る に は 、 ツ ー ル バ ー の[ 送 受 信 ] ボ タ ン を
クリックします。これは、複数の宛先にメールを送信する場合、1通づつ電話回
線 を つ な げ て 送 信 す る と メ ー ル の 数 だ け 電 話 代 が か か り ま す が 、[ 送 信 ト レ イ ]
に保存しておき、まとめて送信する場合は1回の接続料金で済むということがあ
り ま す 。 ま た 、[ 送 信 ト レ イ] に 保 存 さ れ て い る メ ッ セ ー ジ は 、 い つ で も 変 更 を
加 え る こ と が で き ま す 。[ 送 信 ト レ イ ] の [ メ ー ル 一 覧 表 示 ウ ィ ン ド ウ ] で 表 示
される該当のメッセージをダブルクリックするとメール作成ウィンドウが開き、
編 集 が 可 能 に な り ま す 。 な お 、 設 定 を 変 更 す る こ と に よ っ て[ 送 信 ト レ イ ] に メ
ッ セ ー ジ を 保 存 せ ず に 、 メ ッ セ ー ジ 作 成 ウ ィ ン ド ウ の[ 送 信 ] ボ タ ン の み で 送 信
を開始することもできます。自分のパソコンがどのようにインターネットに接続
されているかによって適切な設定をします。
(3) メ ー ル の 受 信
①ツールバーの[送受信]ボタンをクリックします。
② [ 受 信 ト レ イ ] フ ォ ル ダ の 文 字 が 太 字 に な り 、 青 色 の 文 字 で 「( 1 ) 」 と 表 示 さ れ ま す 。
これは、未読のメールが1通あることを示しています。また、メール一覧表示ウィンドウ
に受信したメールが表示されます。
-6-
③メール一覧表示ウィンドウの該当のメールをクリックして選択すると、
プレビューウィンドウに本文が表示されます。
<演習1>
[連絡先]ウィンドウを使って隣のコンピュータにメールを出してみましょう。
<演習2>
メールを出した隣のコンピュータを起動して、メールを受信してみましょう。
今回は Outlook Express というメールソフトを使って
いますが、どのメールソフトもメールを書いて送信、
受信をするしくみは同じです。メールの送受信の基
本操作をしっかりマスターしましょうね。
-7-
(2) メ ー ル の 返 信
<演習2>で受信した隣のコンピュータを使って、受信したメールの返事を返信します。
① 返 信 の 対 象 と な る メ ー ル を ク リ ッ ク し て 選 択 し 、 ツ ー ル バ ー の[ 返 信 ] ボ タ ン を
クリックします。
② [ 宛 先 ] 欄 に は こ の メ ー ル の 送 信 者 が 、[ 件 名 ] に は 返 信 対 象 の 件 名 に 「R E : 」
が つ い も の が 、本 文 に は 返 信 対 象 の 内 容 が 自 動 的 に 入 力 さ れ て い ま す 。本 文 の「 > 」
の記号は、返信対象の本文を引用してきていることを表しています。
-8-
③必要な部分のみを残して、それに対する返事を入力し送信します。
④ 信 が 完 了 す る と 、 メ ッ セ ー ジ 一 覧 表 示 ウ ィ ン ド ウ の[ 送 信 者 ] 欄 の ア イ コ ン が 返 信 済 み
に変更されます。
<演習3>
返信されたメールを確認してみましょう。
<演習4>
確認した返信メールに、さらに返信してみましょう。
返信機能を使いこなせるようになるとたいへん便利です。
でも、返信は件名がそのままなので、話題が変われば新
規に作成するか件名を変更しましょう。件名を見れば本
文の内容が想像できるメールは受け取った人にとっては
とてもありがたいものですよ。
-9-
(3) メールの転 送
受信したメールの内容を、他の人に転送することができます。
①転送したいメールをクリックして選択し、ツールバーの[転送]ボタンを
クリックします。
②[ 件 名 ]に は 転 送 対 象 の 件 名 に「F w : 」
がついたものが、本文には転送対象の
内容が自動的に入力されています。本
文の「>」の記号は、返信対象の本文
を引用してきていることを表していま
す 。 以 上 が 確 認 で き た ら 、[ 宛 先 ] の ア
イコンをクリックします。
-10-
③アドレス帳に登録されているユーザーが表示されるので、隣のコンピュータをクリッ
ク し て 選 択 し 、[ 宛 先 ] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ま す 。 す る と[ メ ッ セ ー ジ の 受 信 者 ] 欄 に 転
送 先 の ユ ー ザ ー が 表 示 さ れ の で 、 確 認 後 、[O K ] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ま す 。 な お 、 複 数
のユーザーに転送したい場合は、以上の操作を繰り返します。
④[ 宛 先 ] 欄 を 確 認 後 、 図 の よ う に 転 送 す る 旨 の メ ッ セ ー
ジを書き添えて送信します。
-11-
⑤送信が完了すると、メッセージ一覧表示ウィンドウの[送信者]欄のアイコンが転送
済みに変更されます。
(4) CC による送信
CC とは Carbon Copy の略で、直接の受取人ではないが、内容を参考にしてもらいたい
ときなどに CC 欄にメールアドアレスを指定します。CC の受信者は、返信の必要は基本
的にはないが、送信者がそのことを分かっていない場合もあるので、相手のメールの知識
に合わせて対処します。
① [ 宛 先 ] 欄 、[C C ] 欄 、[ 件 名 ]、 本 文 を 図 の よ う に 入 力 し 送 信 し ま す 。
な お 、[ 宛 先 ]、[C C ] は 下 図 の よ う に 同 時 に 指 定 が で き ま す 。
-12-
②宛先である隣のコンピュータと C C 宛てのコンピュータでそれぞれメールを受信しま
す。プレビューウィンドウのヘッダーには、宛先と C C が表示されています。ここでは、
アドレス帳を使って送信したのでユーザーが設定した名前が表示されていますが、直接、
メールアドレスを入力した場合は、メールアドレスが表示されます。
③さらに、受信したメールをクリックして選択し、青色で反転したバーの上で右クリッ
ク し ま す 。 表 示 さ れ た ポ ッ プ ア ッ プ ウ ィ ン ド ウ か ら [フ ゚ ロ ハ ゚ テ ィ ] を ク リ ッ ク し ま す 。
-13-
④ 表 示 さ れ た ウ ィ ン ド ウ の [ 詳 細 ] タ ブ を ク リ ッ ク す る と 、「F r o m : 」「To: 」「Cc: 」 に メ
ー ル ア ド レ ス が 確 認 で き ま す 。 確 認 が で き た ら [O K ] ボ タ ン を ク リ ッ ク し て ウ ィ ン ド ウ
を閉じます。
以 上 の よ う に 、C C は メ ー ル ア ド レ ス と い う 個 人 情 報 が オ ー プ ン に 送 信 さ れ る の
で 、 顔 見 知 り の サ ー ク ル や グ ル ー プ で は さ ほ ど 問 題 あ り ま せ ん が 、 宛 先 、C C の
メンバーに人間関係がない場合は注意が必要です。
CC とこの後でてくる BCC はとても便利な機能です。
でも、使い方を間違えるとメールを送った相手に迷惑
をかけることにもなりますよ。機能の違いをしっかりマ
スターしてくださいね。
-14-
(5) BCC に よ る 送 信
Blind Carbon Copy の略で、「CC」と同じように使えますが、ここで指定したメールア
ドレスは[宛先]や[BCC]の相手には表示されません。返信については CC と同様です。
①ツールバーの [新しいメール]ボタンをクリックして、メール作成ウィンドウを開き
ます。
②[宛先]ボタンをクリックします。
③[ 宛 先 ] に は 隣 の コ ン ピ ュ ー タ を 、[B C C ] に は さ ら に 隣 の コ ン ピ ュ ー タ を 指 定 し 、
[O K ] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ま す 。
-15-
④ 図 の よ う に [B C C ] 欄 が 追 加 指 定 さ れ て い る の で 、 そ れ 以 外 の [ 件 名 ]、 本 文
を入力して送信します。
⑤宛先となっている隣のコンピュータでメールの受信をしてプレビューウィン
ド ウ の ヘ ッ ダ を 確 認 し て み ま す 。C C と 違 い 、B C C の 宛 先 は 表 示 さ れ て い ま せ
ん 。C C で 確 認 し た メ ー ル の プ ロ パ テ ィ の 詳 細 で も 確 認 し て み ま し ょ う 。
-16-
(6) メ ー ル の 削 除
[受信トレイ]などのメールフォルダにたまったメールを削除することができます。削
除したメールは[削除済みアイテム]に保存されます。また、[削除済みアイテム]に保
存されたメールを削除することもできます。
①削除したいメールをクリックして選択し、ツールバーの[削除]ボタンをクリックし
ます。ここで削除したメールは[削除済みアイテム]フォルダに保存されます。
② [ 削 除 済 み ア イ テ ム ] 内 の 不 要 な メ ー ル を 削 除 す る 場 合 は 、[ 削 除 済 み ア イ テ ム ] 内 の
削除したいメールを選択し、ツールバーの[削除]ボタンをクリックします。
③完全に削除するかどうかの確認メッセージが表示されるので、本当に削除する場合は
[はい]をクリックします。なお、ここで削除したメールを元に戻すことはできないので
注意が必要です。
-17-
(7) 添 付 フ ァ イ ル の 送 信
メールのもう一つの便利な機能として「添付ファイル」があります。この添付ファイル
とは、ディジタル化されたデータをメールと一緒に送ることができる機能です。たとえば、
ワープロや表計算ソフトのデータを送ったり、また、家族の写真や誕生日に自分の音声の
メッセージを送ったりすることができます。
① [ 宛 先 ] は 隣 の コ ン ピ ュ ー タ 、[ 件 名 ]、 本 文 は 上 の 図 の よ う に 入 力 し 、 ツ ー ル バ ー の
[添付]ボタンをクリックするか、ツールバーの[挿入]から[添付ファイル]をクリ
ックします。ツールバーの[添付]ボタンがない場合は、メール作成ウィンドウを広げ
ます。
② 添 付 し た い フ ァ イ ル を 指 定 し ま す 。 こ こ で は 、 フ ロ ッ ピ ー デ ィ ス ク 内 の 「g a z o u . j p g 」
と い う 画 像 フ ァ イ ル を 指 定 し 、[ 添 付 ] ボ タ ン を ク リ ッ ク し ま す 。
-18-
③[添付]欄が追加されているので確認して送信します。
④送信したコンピュータで受信して確認します。上の図のようにプレビューウィンドウ
で添付された画像が確認できます。ワープロや表計算などのデータファイルの場合は、
アプリケーションアイコンが表示されます。また、ファイルが添付されていることを示
すクリップのマークが二ヵ所に表示されます。
-19-
⑤ 添 付 さ れ て い る フ ァ イ ル を 保 存 す る 場 合 は 、 プ レ ビ ュ ー ウ ィ ン ド ウ のヘ ッ ダ に あ る ク
リップボタンをクリックして「添付ファイルの保存」をクリックします。
⑥ 保 存 す る フ ァ イ ル を 選 択 し 、[ 参
照]ボタンをクリックして保存先を指
定 し ま す 。 こ こ で は 、[ M y
Documents]を指定し[ 保 存 ] ボ タ ン
をクリックして完了です。
-20-
メ ー ル に フ ァ イ ル を 添 付 す る 場 合 は 、フ ァ イ ル サ イ ズ に 注 意 す る 必 要 が あ り ま す 。
ファイルサイズが大きいものは、それだけメールを受信する時間が多くかかりま
す。受信する側のインターネットへの接続環境はさまざまですので、大きめのフ
ァイルを添付する場合は、その旨をメールで確認するか、ファイルを圧縮してサ
イズを小さくしてから送信するのがマナーです。
(8) html 形 式 の 電 子 メ ー ル
メールの形式には「text 形式」と「html 形式」があります。ここまでの講座で扱って
きたメールはすべて「text 形式」です。「text 形式」では、文字のみを送ることを目的と
していますが、「html 形式」では文字以外に見栄えをよくすることができます。
①ツールバーの[ツール]から[オプション]をクリックします。
②開いたウィンドウから[送信]タブをクリックして[メール送信の形式]を「テキス
ト 形 式 」 か ら 「H T M L 形 式 」 に 変 更 し [O K ] を ク リ ッ ク し ま す 。
-21-
③ツールバーの[新しいメール]をクリックして新規メール作成ウィンドウを開くと、
各種の文字装飾のツールバーが追加されており、図のような体裁のメールを作成するこ
とができます。
一見この「html 形式」のメールの方が、見栄えもよく楽しそうなのでいいように
思えますが、メール受信者の環境によっては迷惑をかけることもあります。つま
り受信者のメールソフトがこの「html 形式」のメールに対応していなければ見る
ことができないということです。さらに悪いことに、対応していないメールソフ
トでこの「html 形式」のメールを受信すると、下の図のように、本文以外に必要
のない文字(タグといわれるもの)がたくさんついていき、非常に読みづらいメ
ールとなるのです。「html 形式」のメールを送信する場合は、相手の受信環境を
考慮する必要が最低限のマナーです。
-22-
(8) チ ェ ー ン メ ー ル に つ い て
「電子メールを使ったコンピュータウィルスが蔓延しています。もし Good Times とい
う表題のメールを受け取ったら、絶対に開いてはいけない。開くとハードディスクのデー
タがすべて消えてしまいます。新種のウイルスなので知らない人が大勢います。この情報
はなるべく多くの人に転送してください。」この情報は実際にはデマですが、仮に正しい
情報であっても対象者を特定しないこのメールを知人・友人に転送すれば、とどまること
無くメールだけが一人歩きをしてしまい、ネットワークの限られた資源(回線量など)が
無駄遣いされてしまいます。正しい対処法はすぐこのメールを削除すること(転送しない
こと)です。
(9) ウ ィ ス ル 対 策 に つ い て
メールの便利な機能の一つに添付ファイルがありましたが、メールに添付ファイルがつ
いていても、いきなり開いたりしてはいけません。まず、メール本文を良く読んで、信頼
できる人からのメールかどうか、ファイルを添付したことを書いてあるかどうか、そして、
添付ファイルについてウィルスチェックを実行します。もし、こころあたりのないメール
やウィルスチェックで引っ掛かった添付ファイルは決して実行させずに削除します。メー
ルの添付ファイルの形で広がるコンピュータウィルスというのはたくさん有ります。たと
えば最近では「I love you ウィルス」も添付ファイルとして送られてくるウィルスです。
このような添付ファイルとして送られてくるウィルスに感染すると、勝手にウィルスの添
付ファイルを送るようになってしまい、他の人の迷惑にもなります。添付ファイルは、常
にウィルスチェックする習慣を付けておく必要があります。
(10) ネチケットに つ い て
ネットワーク上のエチケットのことをネチケットといいます。ネチケットはインターネ
ット(ネットワーク)を利用する人が守るべき倫理的な基準です。社会生活でのエチケッ
トと考え方は同じで、ネットワーク上で他人に迷惑をかけないことが原則です。具体的に
はネットワーク上での円滑なコミュニケーションのために、電子メールの留意(受信配慮、
チェーンメールなど)、著作権への配慮、個人情報の保護、有害情報への対処(フィルタ
リング)などがあげられます。
★ 参考 URL
・インターネットを利用する方のルール&マナー集
http://www.enc.or.jp/enc/code/rule/index.htm
電子メールは電話と違って相手の声が聞こえません。
ですから相手の感情が伝わりにくい一面を持っていま
す。ここでも挙げているような注意事項に配慮するなど、
何だか使いづらいような気もしますが、難しく考えなくて
も相手も気持ちを考えて失礼のないようにすることは私
たちが一般的に行っていることです。電子メールもそれ
と同じで、マナーやルールを守って気持ちよく使いたい
ですね。それができれば電子メールはとても便利な通
信手段として活用できると思いますよ。
-23-
(10) メ ー ル 作 成 の ポ イ ン ト
ア 文章は簡潔にする。
・ 件名は用件の核心を書く。
・ 拝啓や事項の挨拶は不要。
・ 末尾には署名をつける。
イ 半角カナ、特殊文字(℡、㈱、①など)は使わない。
・ 受信環境は様々、文字が化けて読めない。
ウ 改行はこまめに入れる。
・ 1 行は 38 文字以内が望ましい。
エ 文章はゆっくりと書き、返信はなるべく早く。
・ 受信者の立場や状況などもふまえて、文章だけで伝わる意味をよく考える。
・ 返信は「了解」の一言でも発信者は安心する。
オ むやみに転送しない。
・ 「コンピュータウィルス情報」「ボランティアのお願い」「骨髄提供者募集」など、対
象があいまいで、真実かどうかもわからないメールはチェーンメールの可能性がある
ので転送しない。
カ 添付ファイルのサイズ(容量)に注意する。
・ ワープロ文書、表計算データ等でファイルサイズが大きいものは圧縮ソフトでファイ
ルサイズを小さくして添付する。また、画像データなどはファイルサイズがあまり大
きくならない形式(jpeg や gif など)で保存したものをメールに添付する。
キ 送信形式に注意する。
・ メールソフトの中には HTML 形式の電子メールを作成、送信する機能を持つものがあ
るが、受信者の環境(HTML 形式のメールが受け取れるか)、を考えるとともにインタ
ーネット上での通信に負荷がかかること(通常のテキスト形式のメールに比べてファ
イルサイズが大きくなる)を考えて送信する。
-24-
■ Microsoft,Windows,Windows NT,Office,Microsoft Outlook,Internet Explorer,MSN,は米国
Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
■ Netscape, Netscape Navigator, Netscape ONE, Netscape の N ロゴおよび操舵輪のロゴは、
米国およびその他の諸国の Netscape Communications Corporation 社の登録商標です。
■ その他、本書に掲載したプログラム名、システム名、CPU などは一般に各社の登録商標です。
本文中では、TM などのマークは明記していません。
■ 本文中では「Microsoft Internet Explorer」のことを「Internet Explorer 5.0」または「IE5.0」、
「Internet Explorer」と記述しています。
平成13年1月29日 初版発行
平成13年5月1日 改定
発行 岡山県情報教育センター
〒703-8288 岡山市赤坂本町3番15号
電話 (086)272-1405(総務課)
272-4608(研修課)
交通機関
市内電車 岡山駅前(東山行)乗車
東山(終点)下車,南へ徒歩7分
市内バス 岡山駅前(東山行)乗車
東高前下車,西へ徒歩2分
禁無断転載 ©2001 岡山県情報教育センター
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