地理インターフェース操作からの ユーザ意図に基づく略地図生成

地理インターフェース操作からの
ユーザ意図に基づく略地図生成
成川 健太郎(学部3年)1 ⽜尼 剛聡2 北⼭ ⼤輔3 ⾓⾕ 和俊1
1関⻄学院⼤学，
2九州⼤学，
³⼯学院⼤学
・地理インタフェース操作から
ユーザの意図を抽出
マップ
ストリートビュー
略地図自動生成方式
八坂神社と
建仁寺が
気になるわぁ
ｶﾁｯ
ｶﾁｯ
ユーザ操作の分析
おっ、この人は八坂神社と
建仁寺に興味があるっぽいぞ
・抽出された意図から略地図を生成
操作解析
チャンク
判定
意図推定
略地図
生成判定
寺社仏閣に興味がある
らしいから近くにある他の
寺にも興味あるやろ！
自分が関心のある
場所だけが記載
された略地図が
出来上がるのか！
周辺の寺に関する
略地図ができたわ！
・操作チャンク・・・ユーザが地理インタフェースを操作する際に意味があると考えられる操作の集合
（意味のある操作の切れ目）
・注目オブジェクト・・・ユーザが関心を持っているオブジェクト
例
操作チャンクの種類
ストリートビュー操作チャンクからの注目オブジェクト検出
ストリートビュー操作
マップ操作
チャンク名
ユーザ操作
局所表示
m[msc]⁺i*
注記指定
i⁺m*s
移動
m[mc]*
広域探索
o⁺m*[sc]⁺
絞込
i⁺m*c⁺
建仁寺って
どんなところ？
チャンク名
ユーザ操作
移動
M⁺
周囲確認
[PT]⁺
地点確認
[PT]*I⁺O*
高低確認
[PT]*T⁺
マップ・ストリートビュー切替操作
チャンク名
ユーザ操作
絶対的地点確認チャンク
M[msc]⁺i⁺M*[PT]*I⁺O*
ストリートビュー操作
相対的地点確認チャンク
M*[PT]*I⁺O*i*[sc]⁺
複数地点確認チャンク
[PT]*I⁺O*o⁺m[msc]*i⁺m*c⁺M*[PT]⁺
操作列
操作チャンクは地理インタフェース上のオブジェクトへの
関心の有無と関心度を判定するために用いられる
移動
関心度
関心の有無
注目オブジェクトを見た回数
操作チャンク中のズームイン操作
操作チャンク中のセンタリング操作 画面滞留時間
方向転換
ズームイン
・ストリートビュー操作チャンクの地点確認チャンクに合致
・ズームインした地点（建仁寺）に関心があると考えられる
・注目オブジェクトは建仁寺
略地図反映可能なオブジェクトの例
ユーザの意図の判定は注目オブジェクトに依存する
＝注目オブジェクト同士の関係からユーザの意図を推定
Ｅｘ）注目オブジェクトの関係から推定される意図
バス停
観光地
ズームアウト
注目オブジェクトによるユーザの意図の例
駅 バス停 タクシー乗り場 駐車場 港 空港
バス停・観光地→ 観光地にバスで移動したい
店(百貨店・銭湯・自販機・市場・コンビニ・ショッピングモール…) ビル(ホテル)
鉄道駅・観光地→ 観光地に鉄道で移動したい
家 交通物(信号機・標識) 寺社仏閣 公園 商店街
タクシー乗り場・レンタカー屋・駐車場・観光地
→ 観光地に車で行きたい
公共建造物(ミュージアム・郵便局・銀行・タワー・図書館・警察署・交番・役所)
観光地→ 観光地に徒歩で行きたい
工場 レジャー施設(遊園地) 学校 病院 歩道橋 橋 教会
道路(高速道路・国道) 大自然(山・川・海・湖)
関連性のない
オブジェクト
交通オブジェクト
○○オブジェクト
操作チャンク
操作チャンク
操作チャンク
関心物を反映した
「徒歩ベース」の略地図
「△△で移動したい」
意図を反映した略地図
「○○したい」
意図を反映した略地図
関連性のある
オブジェクトが検知
されなかったら…?
注目オブジェクト
画面滞留時間：
関心度：
10秒
大
7秒
中
13秒
大
7秒
中
※画面滞留時間≧5秒なら関心有 画面滞留時間＜5秒なら関心無
推定される意図：バスで観光地を巡る
ＵＩ：関心度の違いからバス停と観光地の大きさを相対的に変えたもの
操作チャンクによって関心があると判定され，
なおかつ関心度の高い注目オブジェクトが
意図推定の判定基準となる
注目オブジェクトのみ
を反映した徒歩ベース
の略地図ができます！
←注目オブジェクト
八坂神社，店（関心度大）
消防署（関心度小），清水寺
←推定される意図
駅から八坂神社まで歩いて行き，
八坂神社―清水寺間を徒歩で
移動したい
本研究の一部は，平成27年度科研費基盤研究(B)(課題番号：26280042)「移動情報を用いたユーザの意思決定行動分析と感覚的な地域特性抽出」(代表者：角谷和俊) によるものです．